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JPH0619277A - 接触帯電部材、接触帯電装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents

接触帯電部材、接触帯電装置、及びプロセスカートリッジ

Info

Publication number
JPH0619277A
JPH0619277A JP5045804A JP4580493A JPH0619277A JP H0619277 A JPH0619277 A JP H0619277A JP 5045804 A JP5045804 A JP 5045804A JP 4580493 A JP4580493 A JP 4580493A JP H0619277 A JPH0619277 A JP H0619277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charging
layer
contact
charged
conductive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5045804A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Kisu
浩樹 木須
Satoshi Inami
聡 居波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP5045804A priority Critical patent/JPH0619277A/ja
Publication of JPH0619277A publication Critical patent/JPH0619277A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 接触帯電における帯電音発生の問題を、帯電
むら、画像品位の低下、コスト高など他に不都合を生じ
させることなく効果的に解消することを目的とする。 【構成】 帯電部材2を被帯電体1に当接させて帯電を
行う接触帯電装置の接触帯電部材2であり、該接触帯電
部材2は少なくとも、支持部材2aと、被帯電体1に直
接又は他層を介して接する帯電層2cと、この帯電層2
cの被帯電体1側とは反対側である内側の発泡部材2b
とから成ることを特徴とする接触帯電部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接触帯電部材、接触帯
電装置、及びこれ等を使用した画像形成装置のプロセス
カートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、電子写真装置(複写機・プリン
タ等)・静電記録装置等の画像形成装置を例にして説明
する。
【0003】電子写真装置等の画像形成装置において、
電子写真感光体・静電記録誘電体等の像担持体の帯電
(除電も含む)手段としては従来より非接触帯電方式で
あるコロナ放電器が主として用いられてきた。
【0004】コロナ放電器は均一帯電性に優れる利点が
あるが、高価な高圧電源を必要とする、それ自体や高圧
電源のシールド空間等のスペースを必要とする、オゾン
等のコロナ生成物の発生が比較的多くその対処のための
付加手段・機構を必要とし、それ等が装置を大型化・高
コスト化等する因子となっている等の問題点を有してい
る。
【0005】そこで近時は問題点の多いコロナ放電器の
代わりに、接触帯電方式の帯電手段の採用が進められて
いる。接触帯電は電圧を印加した帯電部材(導電性部
材)を被帯電体に接触させることで被帯電体面を所定の
極性・電位に帯電させるもので、電源の低圧化ができ
る、オゾン等のコロナ生成物の発生が少ない、構造が簡
単で低コスト化が図れる等の利点がある。
【0006】接触帯電部材としてローラ体を用いたロー
ラ帯電式(特開昭56−91253号公報)、ブレード
体を用いたブレード帯電式(特開昭56−194349
号公報)、帯電−クリーニング兼用式(特開昭56−1
65166号公報)等が考案されている。
【0007】また本出願人が先に提案(特開昭63−1
49669号公報等)したように、直流電圧を接触帯電
部材に印加した時の被帯電体の帯電開始電圧の2倍以上
のピーク間電圧(PEAK TO PEAK)を有する振動電界(交
互電界・交流電界;時間とともに電圧値が周期的に変化
する電界または電圧)を接触帯電部材と被帯電体との間
に形成して被帯電体面を帯電処理(除電処理も含む)す
る手法(以下、AC印加方式と記す)は、均一な帯電処
理をすることが可能であり、有効である。
【0008】振動電界(電圧)は振動電圧成分(以下、
AC成分と記す)、もしくはAC成分と直流成分(目標
帯電電位に相当する電圧、以下、DC成分と記す)の重
畳電界又は電圧であり、AC成分の波形としては正弦波
・矩形波・三角波など適宜である。直流電源を周期的に
オン・オフすることによって形成された矩形波電圧であ
ってもよい。
【0009】図23に、像担持体の帯電手段として上述
のAC印加方式の接触帯電手段を採用した画像形成装置
の一例の概略構成を示した。本例の画像形成装置は電子
写真プロセス利用のレーザープリンタである。
【0010】1は像担持体としてのドラム型電子写真感
光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢示Aの時計
方向に所定の周速度(プロセススピード、例えば40m
m/sec)を持って回転駆動される。
【0011】20は接触帯電部材としての帯電ローラで
あり、支持部材としての芯金21と、この芯金21の外
周に同心一体にローラ状に形成した導電性のソリッドの
帯電層22(例えば、カーボン分散のEPDM等の導電
性ゴム層等)とからなる、所謂一体形の帯電ローラであ
る。
【0012】帯電ローラ20は感光ドラム1に略並行に
配列して芯金21の両端部を軸受け部材(不図示)で保
持させ、かつ加圧バネ23で感光ドラム1方向へ押圧付
勢させて感光ドラム1面に所定の押圧力で圧接させてあ
り、本例の場合は感光ドラム1の回転に伴い従動回転す
る。
【0013】この帯電ローラ20には電源4から、心金
21に接触させた摺動電極24を介して、感光体の帯電
開始電圧の2倍以上のピーク間電圧を有するAC成分
と、目標帯電電位に相当する電圧のDC成分とを重畳し
た振動電圧(Vac+Vdc)が印加される。これにより回
転感光ドラム1の周面がAC印加方式で均一に接触帯電
処理される。
【0014】次いでこの回転感光ドラム1の帯電処理面
に対して、不図示のレーザースキャナから、目的の印字
(画像)情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して
変調されて出力されるレーザー光5による走査露光がな
されることで印字情報の書き込みがなされて印字情報の
静電潜像が形成される。
【0015】その潜像が現像器の現像スリーブ6により
反転現像でトナー像として可視化(現像)され、そのト
ナー像が、不図示の給紙部から感光ドラム1と転写ロー
ラ8との圧接ニップ部(転写部位)に所定のタイミング
で給送された転写材7に順次に転写されていく。
【0016】トナー像転写を受けた転写材7は感光ドラ
ム1面から分離されて不図示の定着手段へ搬送され、ト
ナー像定着を受けて画像形成物として出力される。また
転写材分離後の回転感光ドラム1面はクリーニング器
(クリーナ)のクリーニングブレード9で転写残りトナ
ー等の残留付着物の除去を受けて清掃され、繰り返して
作像に供される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、AC印加方
式の接触帯電手段の問題点として、接触帯電部材に対す
る印加帯電バイアスのAC成分に起因する「帯電音」と
呼ばれる振動音の発生が挙げられる。
【0018】この帯電音発生のメカニズムを図24の模
型図を用いて説明する。
【0019】1は被帯電体としての感光ドラムであり、
1bはアルミニウム製の接地された導電性基層(基
板)、1aはその基層外面に形成された感光層である。
20はこの感光ドラム1の面に圧接させた接触帯電部材
としての帯電ローラであり、21は芯金、22はカーボ
ン分散のEPDM等の導電性ゴム材製のソリッドの帯電
層である。
【0020】.帯電部材20には印加振動電圧(Vac
+Vdc)のAC成分により、ある瞬間には、(a)の太
い実線のように感光層1aを挟んで帯電層22側にプラ
ス、基層1b側にマイナスの電荷が誘起される。
【0021】.これらのプラスとマイナスの電荷は互
いに引き合うので、帯電層22の表面は感光ドラム1側
に帯電層22の弾性に抗して引きつけられて太い実線の
位置から細い実線の位置((b)では太い実線の位置)
に移動する。
【0022】.ついでAC電界が逆転を始めると、帯
電層22側のプラス電荷と、基層1b側のマイナス電荷
はそれぞれ誘起してきた逆極性の電荷によって打ち消さ
れ始める。
【0023】そして交流電界がちょうどプラスからマイ
ナスに変わるときには、帯電層22側のプラス電荷と、
基層1b側のマイナス電荷は消滅する。(b)はこの消
滅時の状態を示している。
【0024】.その結果、帯電層22の表面は帯電層
22の弾性に抗しての引きつけ力が解除されることで弾
性戻り力で(b)の太い実線の位置から細い実線の位置
((a)の太い実線の位置)へ戻ることになる。
【0025】.更にAC電界がマイナスのピークを向
かえるときには(c)に示されるように、帯電層22側
にはマイナス、基層1b側にはプラスの電荷が誘起され
る。このためそのマイナスとプラスの両電荷の引き合い
力で、帯電層22の表面は再び感光ドラム1側に帯電層
22の弾性に抗して引きつけられて太い実線の位置から
細い実線の位置に移動する。
【0026】このようにAC電界のプラスとマイナスの
繰り返し反転に対応して、帯電層22の表面が帯電層2
2の弾性に抗して感光ドラム1側へ引きつけられて位置
移動する運動と、引きつけ力の解除による戻り移動運動
との繰り返し現象が生じることで、帯電部材20が振動
電圧の印加に伴い振動を始めて感光ドラム1を叩き、そ
の結果「帯電音」が発生するものと考えられる。
【0027】AC電界(電圧)の周波数をf、帯電部材
20の振動周波数をFとすると、上記の説明で明らかな
ように、AC電圧の1周期の間に帯電部材20は2回振
動することになるので、両者fとFの間には次の関係が
ある。
【0028】2f(HZ )=F(c/s) 帯電音は接触帯電部材が帯電ローラである場合に限ら
ず、帯電ブレードや帯電パッド等でも同様のメカニズム
で発生する。
【0029】帯電音低減策として、接触帯電部材20に
対する印加帯電バイアスである振動電圧(Vac+Vdc
のAC成分のピーク間電圧VPPを被帯電体の帯電開始電
圧の2倍の値より小さいものとすれば帯電音をかなり小
さいものに改善できる。
【0030】しかしAC印加方式の接触帯電において、
AC成分のピーク間電圧VPPを下げるということは、A
C成分の印加で均一な帯電を行わせる所謂「均し効果」
が低下することになるから被帯電体上に均一な帯電を得
ることができなくなり、斑点状の帯電むらを生じさせる
ことになる。これは帯電部材20と被帯電体1との接触
面には微視的には凹凸があり、理想的な接触面が得られ
ないためである。
【0031】電子写真画像形成プロセスにおいて被帯電
体である感光ドラム1の斑点状の帯電むら状態は出力画
像にこの斑点状帯電むらに対応した斑点状の黒点画像む
らを発生させることになり、高品位な画像を得ることが
できない。
【0032】また帯電音を低減させる他の手法として、
被帯電体たる感光ドラム1の内部に、ゴムなどでできた
防振部材を入れることが提案されているが、感光ドラム
1の変形、重量増大化、製造コストの点で難点があり、
実用化はなされていない。
【0033】更には、帯電ローラ20を中空体にするこ
とで帯電ローラ20が感光ドラム1を叩く質量(叩く
力、叩くエネルギー)を小さくして帯電音を低減化する
ことが提案されている。図25・図26はこの形態のも
のを示したもので、図25は中空帯電ローラ20の横断
面模型図、図26は縦断面模型図である。
【0034】即ち帯電層22である導電性ゴムローラ部
を中空体としたものである。25はその中空部分を示
す。このような構成において帯電層22である中空導電
性ゴムローラ部の肉厚tを1mm程度に設定すること
で、帯電バイアスとしての振動電圧が印加されて帯電ロ
ーラ20が前述のメカニズムにて振動しても感光ドラム
1を叩く質量が小さいので、帯電音は問題のないレベル
にまで押え込むことが可能になる。
【0035】しかし、帯電ローラ20が加圧バネ23に
より芯金21の両端側で押えられて感光ドラム1に押し
つけられると、中空帯電層22の一部が図26の2点鎖
線示22´のように感光ドラム1面から浮いてしまうた
め、感光ドラム1面には図27のような帯電ローラ20
の回転周期に対応した帯電不良部aが発生した。この現
象は帯電ローラ2の軸長が短いA4サイズ機では問題に
ならなかったが、帯電ローラ2の軸長の長くなるA3サ
イズ機では顕著になる。
【0036】そこで本発明は、接触帯電における帯電音
発生の問題を、帯電むら、画像品位の低下、コスト高な
ど他に不都合を生じさせることなく効果的に解消するこ
とを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする接触帯電部材、接触帯電装置、及びプロセスカ
ートリッジである。
【0038】(1) 帯電部材を被帯電体に当接させて帯電
を行う接触帯電装置の接触帯電部材であり、該接触帯電
部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接又は他
層を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電体側と
は反対側である内側の発泡部材とから成ることを特徴と
する接触帯電部材。
【0039】(2) 振動電圧を印加した帯電部材を被帯電
体に当接させて帯電を行う接触帯電装置の接触帯電部材
であり、該接触帯電部材は少なくとも、支持部材と、被
帯電体に直接又は他層を介して接する帯電層と、この帯
電層の被帯電体側とは反対側である内側の発泡部材とか
ら成ることを特徴とする接触帯電部材。
【0040】(3) 発泡部材が、ポリスチレン、ポリオレ
フィン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド系の
発泡材から成ることを特徴とする(1) 又は(2) に記載の
接触帯電部材。
【0041】(4) 帯電部材を被帯電体に当接させて帯電
を行う接触帯電装置において、接触帯電部材は少なくと
も、支持部材と、被帯電体に直接又は他層を介して接す
る帯電層と、この帯電層の被帯電体側とは反対側である
内側の発泡部材とから成ることを特徴とする接触帯電装
置。
【0042】(5) 振動電圧を印加した帯電部材を被帯電
体に当接させて帯電を行う接触帯電装置において、接触
帯電部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接又
は他層を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電体
側とは反対側である内側の発泡部材とから成ることを特
徴とする接触帯電装置。
【0043】(6) 少なくとも、像担持体と、該像担持体
の帯電手段を包含し、画像形成装置に対して着脱される
プロセスカートリッジにおいて、帯電手段が、帯電部材
を像担持体に当接させて帯電を行う接触帯電装置であ
り、接触帯電部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体
に直接又は他層を介して接する帯電層と、この帯電層の
被帯電体側とは反対側である内側の発泡部材とから成る
ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0044】(7) 帯電部材を被帯電体に当接させて帯電
を行う接触帯電装置の接触帯電部材であり、該接触帯電
部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接又は他
層を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電体側と
は反対側である内側の導電層と、更にその内側の発泡部
材とから成り、導電層には被帯電体の帯電を行うために
バイアスが印加され、帯電層は導電層よりも体積抵抗率
が高いことを特徴とする接触帯電部材。
【0045】(8) 振動電圧を印加した帯電部材を被帯電
体に当接させて帯電を行う接触帯電装置の接触帯電部材
であり、該接触帯電部材は少なくとも、支持部材と、被
帯電体に直接又は他層を介して接する帯電層と、この帯
電層の被帯電体側とは反対側である内側の導電層と、更
にその内側の発泡部材とから成り、導電層には被帯電体
の帯電を行うためにバイアスが印加され、帯電層は導電
層よりも体積抵抗率が高いことを特徴とする接触帯電部
材。
【0046】(9) 帯電部材を被帯電体に当接させて帯電
を行う接触帯電装置において、接触帯電部材は少なくと
も、支持部材と、被帯電体に直接又は他層を介して接す
る帯電層と、この帯電層の被帯電体側とは反対側である
内側の導電層と、更にその内側の発泡部材とから成り、
導電層には被帯電体の帯電を行うためにバイアスが印加
され、帯電層は導電層よりも体積抵抗率が高いことを特
徴とする接触帯電装置。
【0047】(10) 振動電圧を印加した帯電部材を被帯
電体に当接させて帯電を行う接触帯電装置において、接
触帯電部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接
又は他層を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電
体側とは反対側である内側の導電層と、更にその内側の
発泡部材とから成り、導電層には被帯電体の帯電を行う
ためにバイアスが印加され、帯電層は導電層よりも体積
抵抗率が高いことを特徴とする接触帯電装置。
【0048】(11) 少なくとも、像担持体と、該像担持
体の帯電手段を包含し、画像形成装置に対して着脱され
るプロセスカートリッジにおいて、帯電手段が、帯電部
材を像担持体に当接させて帯電を行う接触帯電装置であ
り、接触帯電部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体
に直接又は他層を介して接する帯電層と、この帯電層の
被帯電体側とは反対側である内側の導電層と、更にその
内側の発泡部材とから成り、導電層には被帯電体の帯電
を行うためにバイアスが印加され、帯電層は導電層より
も体積抵抗率が高いことを特徴とするプロセスカートリ
ッジ。
【0049】(12) 帯電部材を被帯電体に当接させて帯
電を行う接触帯電装置の接触帯電部材であり、該接触帯
電部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接又は
他層を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電体側
とは反対側である内側の導電層と、更に内側の少なくと
も1層以上から成る発泡層を含む層から成り、導電層は
該発泡層を含む層よりも体積抵抗率が低いことを特徴と
する接触帯電部材。
【0050】(13) 帯電部材を被帯電体に当接させて帯
電を行う接触帯電装置の接触帯電部材であり、該接触帯
電部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接又は
他層を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電体側
とは反対側である内側の導電層と、更に内側の少なくと
も1層以上から成る発泡層を含む層から成り、導電層は
該発泡層を含む層よりも層厚が小さいことを特徴とする
接触帯電部材。
【0051】(14) 帯電部材を被帯電体に当接させて帯
電を行う接触帯電装置の接触帯電部材であり、該接触帯
電部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接又は
他層を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電体側
とは反対側である内側の導電層と、更にその内側の発泡
部材とから成り、導電層には被帯電体の帯電を行うため
にバイアスが印加され、帯電層は導電層よりも体積抵抗
率が高く、発泡部材は導電層と体積抵抗率が同等、或い
は導電層よりも低いことを特徴とする接触帯電部材。
【0052】(15) 振動電圧を印加した帯電部材を被帯
電体に当接させて帯電を行う接触帯電装置の接触帯電部
材であり、該接触帯電部材は少なくとも、支持部材と、
被帯電体に直接又は他層を介して接する帯電層と、この
帯電層の被帯電体側とは反対側である内側の導電層と、
更にその内側の発泡部材とから成り、導電層には被帯電
体の帯電を行うためにバイアスが印加され、帯電層は導
電層よりも体積抵抗率が高く、発泡部材は導電層と体積
抵抗率が同等、或いは導電層よりも低いことを特徴とす
る接触帯電部材。
【0053】(16) 発泡部材が、ポリスチレン、ポリオ
レフィン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド系
の発泡材から成ることを特徴とする(14)又は(15)に記載
の接触帯電部材。
【0054】(17) 発泡部材は、導電層よりも層厚が大
きいことを特徴とする(14)又は(15)に記載の接触帯電部
材。
【0055】(18) 発泡部材は、発泡率が70%以上で
あることを特徴とする(14)又は(15)に記載の接触帯電部
材。
【0056】(19) 帯電部材を被帯電体に当接させて帯
電を行う接触帯電装置において、接触帯電部材は少なく
とも、支持部材と、被帯電体に直接又は他層を介して接
する帯電層と、この帯電層の被帯電体側とは反対側であ
る内側の導電層と、更にその内側の発泡部材とから成
り、導電層には被帯電体の帯電を行うためにバイアスが
印加され、帯電層は導電層よりも体積抵抗率が高く、発
泡部材は導電層と体積抵抗率が同等、或いは導電層より
も低いことを特徴とする接触帯電装置。
【0057】(20) 振動電圧を印加した帯電部材を被帯
電体に当接させて帯電を行う接触帯電装置において、接
触帯電部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接
又は他層を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電
体側とは反対側である内側の導電層と、更にその内側の
発泡部材とから成り、導電層には被帯電体の帯電を行う
ためにバイアスが印加され、帯電層は導電層よりも体積
抵抗率が高く、発泡部材は導電層と体積抵抗率が同等、
或いは導電層よりも低いことを特徴とする接触帯電装
置。
【0058】(21) 発泡部材は、導電層よりも層厚が大
きいことを特徴とする(19)又は(20)に記載の接触帯電装
置。
【0059】(22) 発泡部材は、発泡率が70%以上で
あることを特徴とする(19)又は(20)に記載の接触帯電装
置。
【0060】(23) 少なくとも、像担持体と、該像担持
体の帯電手段を包含し、画像形成装置に対して着脱され
るプロセスカートリッジにおいて、帯電手段が、帯電部
材を像担持体に当接させて帯電を行う接触帯電装置であ
り、接触帯電部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体
に直接又は他層を介して接する帯電層と、この帯電層の
被帯電体側とは反対側である内側の導電層と、更にその
内側の発泡部材とから成り、導電層には被帯電体の帯電
を行うためにバイアスが印加され、帯電層は導電層より
も体積抵抗率が高く、発泡部材は導電層と体積抵抗率が
同等、或いは導電層よりも低いことを特徴とするプロセ
スカートリッジ。
【0061】(24) 発泡部材は、導電層よりも層厚が大
きいことを特徴とする(23)に記載のプロセスカートリッ
ジ。
【0062】(25) 発泡部材は、発泡率が70%以上で
あることを特徴とする(23)に記載のプロセスカートリッ
ジ。
【0063】
【作用】 .発泡部材は、ポリスチレン・ポリオレフィン・ポリ
エステル・ポリウレタン・ポリアミド系等の発泡部材で
あり、これらにカーボン・酸化錫等の導電性粉体を分散
配合して導電性を付与したものであってもよく、上記の
帯電部材は該発泡部材と薄肉の帯電層(導電層)が主体
であり、従来のソリッドの帯電部材よりも非常に軽くな
り、また硬度も低い。
【0064】このように軽く、硬度も低い帯電部材の場
合は、前述図25・図26の中空帯電ローラ20と同様
に、印加振動電圧のAC成分により前述のメカニズムで
振動現象を生じても被帯電体を叩く質量が小さいから、
発生帯電音は問題のないレベル(気にならないレベル、
例えば、50dB以下)まで低減化される。これはちょ
うど、重くて硬い樫などの木の棒で太鼓を叩くより、軽
くて柔らかい発泡スチロールや丸めた新聞紙のような棒
で太鼓を叩く方が音が小さいことに似ている。
【0065】.また帯電層は、その内側に発泡部材が
あるため、薄肉でもバックアップされて良好に保形され
るので、帯電部材が被帯電体面に押圧圧接されても不整
変形して被帯電体面との間に浮き離れ部分を生じること
なく全長域にわたって被帯電体面に圧接密着するので、
帯電部材の軸長を長くしても帯電不良部の発生をみな
い。
【0066】実験によると、帯電層の厚さtがあまり薄
い(5μm以下)と帯電層の腰が無くなり、振動電圧が
印加されたときに帯電層が容易に振動してしまう。その
結果、帯電層が振動電圧に応じて被帯電体の表面から浮
いてしまい帯電不良が発生する。また、厚さtがあまり
に厚い(10000μm以上)と、振動電圧が印加され
たときに帯電層が振動し被帯電体を叩く力が大きくなっ
てしまう。その結果、帯電音は大きくなり許容レベルと
しての50dBを越えてしまうのである。
【0067】そこで、帯電層の厚さtは5μmより大き
く10000μmより小さい設定とすることが望まし
い。
【0068】.発生帯電音を小さくできるということ
は、接触帯電部材に対する印加振動電圧のAC成分周波
数を大きくすることができることであり、低い周波数の
ときに問題となっていた「モアレ」と呼ばれる、走査レ
ーザー光とAC成分周波数に起因する帯電むらとの干渉
による画像上のモアレ干渉縞の発生をなくすことが可能
となった。
【0069】.画像形成装置においては接触帯電部材
が被帯電体としての像担持体を叩く力が弱まるので、ク
リーニング残りのトナーが像担持体面に押しつけられる
ことによって発生していた「トナー融着」現象も抑える
ことが可能となった。
【0070】.発泡部材は発泡倍率を大きくして気泡
を粗くしたもの(気泡の外径が大きいもの)とすること
で帯電部材の全体的な重量をより軽くし、また高度をよ
り下げることができ、その結果、帯電部材の振動時のエ
ネルギーをより下げることができて発生帯電音をより小
さくすることができる。
【0071】.しかし発泡部材の気泡の外径がある程
度以上に大きいと、大きい気泡が接近している帯電層部
分に対する電荷の回り込みが難しくなり、帯電不良がみ
られるようになる。
【0072】そこで前記(7) 〜(13)の接触帯電部材、接
触帯電装置、プロセスカートリッジのように、帯電部材
の発泡層と帯電層との間に導電層を介在させた形態とす
ることで、該導電層の存在により発泡部材の大きい気泡
が接近している帯電層部分に対しても電荷が容易に回り
込むことができて帯電層の各部の回り込み電荷量が均一
化し、発泡部材が発泡倍率を大きくした気泡の粗いもの
であっても発泡部材の気泡の外径が大きいことに起因す
る帯電不良を生じない。
【0073】.また発泡部材が導電層よりも体積抵抗
率が高く、発泡部材の発泡率が70%以上の場合、発泡
層を通過する電荷の動きは非常に悪くなり導電層に行き
渡らない為、帯電不良が起き易い。
【0074】そこで前記(14)〜(25)の接触帯電部材、接
触帯電装置、プロセスカートリッジのように、帯電部材
の発泡層の体積抵抗率を導電層よりも低くすることで、
発泡部材の大きな気泡がいくら存在したとしても、電荷
が容易に発泡層を通過することができ、該導電層の存在
により、発泡部材の大きな気泡が接近している帯電層部
分に対しても電荷が容易に回り込むことができ、帯電層
の各部の回り込み電荷量が均一化し、発泡部材の気泡の
外径が大きいことに起因する帯電不良を生じない。
【0075】
【実施例】
A.以下の実施例1乃至同6は前記 (1)乃至(6)に記載
の構成を特徴とする接触帯電部材もしくは接触帯電装置
もしくはプロセスカートリッジについての実施例であ
る。
【0076】〈実施例1〉(図1〜図3) 図1は本実施例の接触帯電部材もしくは接触帯電装置の
横断面模型図、図2は一端側の縦断面模型図である。
【0077】1は被帯電体としての、帯電極性がマイナ
スまたはプラスの回転感光ドラムとする。
【0078】2は接触帯電部材としての帯電ローラであ
る。この帯電ローラ2は、支持部材としてのステンレス
等でできた金属心金2aと、この芯金2aの外周に同心
一体にローラ状に形成した発泡部材(発泡層)2bと、
この発泡部材2bの外周面及び両端面を被覆させた帯電
層2cの3重構造のものである。
【0079】発泡部材2bはポリスチレン・ポリオレフ
ィン・ポリエステル・ポリウレタン・ポリアミド系等の
発泡部材、EPDMやウレタンにカーボン・酸化錫など
の導電性粉体を分散発泡させた柔軟・低比重の部材であ
る。本実施例では発泡させたポリスチレン(発泡スチロ
ール)である。2b′はこの発泡部材の気泡部(空気・
窒素・アルゴンガスなどの封入気泡)である。
【0080】帯電層2cは本実施例ではカーボン分散の
EPDM等の導電性ゴム材層である。tはこの帯電層2
cの厚さを示しており、5μm<t<10000μmの
範囲で設定される。
【0081】発泡部材2bは、その外周の導電性の帯電
層2cが図2のように発泡部材2bの端面に延在して導
電性芯金2aと電気的に導通していれば、強いて導電性
にする必要はない。
【0082】本実施例における帯電ローラ2の仕様は下
記の通りである。
【0083】芯金2a ;直径9mm、長さ332
mmのステンレス丸棒 発泡部材2b ;発泡スチロール、比重0.3 体積抵抗値108 Ωcm 層厚2.3mm、長さ310mm 帯電層2c ;カーボン分散のEPDM導電性ゴム材
層 体積抵抗値105 Ωcm 層厚t 80μm 帯電ローラ2の重量177g、硬度35度(ASKER
−C) この帯電ローラ2も、前述図23の従来の帯電ローラ2
0と同様に、芯金2aの両端部を不図示の軸受け部材で
保持させ、かつ加圧バネ23で感光ドラム1方向へ押圧
付勢させて感光ドラム1面に所定の押圧力、本実施例で
は総圧1000gで圧接させてあり、感光ドラム1の回
転に伴い従動回転する(積極的に正転又は逆転駆動させ
てもよい)。この帯電ローラ2には電源4から、帯電ロ
ーラ心金2aに接触させた摺動電極24を介して、 交流電圧Vac;本実施例では2.0KVPP、600H
Z 、 直流電圧Vdc;目標帯電電位に相当する直流電圧 との重畳振動電圧(Vac+Vdc)が印加される。これに
より回転感光ドラム1の周面がAC印加方式で目標帯電
電位に均一に接触帯電処理される。
【0084】(a)帯電ローラ2は芯金2aの外側部材
が発泡部材2bと薄肉の帯電層2cからなり、図23の
従来のソリッドの帯電ローラ20よりも帯電ローラ全体
としては非常に軽くなり、また硬度も低い。
【0085】例えば、従来のソリッドの一体形帯電ロー
ラ20として、 芯金21 ;直径9mm、長さ332mmのステン
レス丸棒 帯電層22 ;カーボン分散のソリッドのEPDM導
電性ゴム 比重1.0 体積抵抗値105 Ωcm 層厚2.5mm、長さ310mm の帯電ローラ20の重量は185g、硬度は60度(A
SKER−C)である。したがって、本実施例の帯電ロ
ーラ2は前述図25・図26の中空帯電ローラ20と同
様に、印加振動電圧のAC成分により前述のメカニズム
で振動現象を生じても感光ドラム1を叩く質量が小さい
から、発生帯電音は問題のないレベルまで低減化され
る。
【0086】本実施例の接触帯電装置を無響室にセット
して前記の振動電圧印加条件において発生騒音(帯電
音)を測定した。測定はISO 7779の6項に従っ
て行なった。その結果、発生帯電音は33dBと小さい
ものであった。
【0087】(b)また帯電層2cは、その内側に発泡
部材2bがあるため、薄肉(5μm以上)でもバックア
ップされて良好に保形されるので、帯電ローラ2が感光
ドラム1面に押圧圧接されても感光ドラム1面との間に
浮き離れ部分を生じることなく全長域にわたって感光ド
ラム面に圧接密着するので、帯電ローラ2の軸長を長く
しても、前述図25・図26の中空帯電ローラ20のよ
うな帯電ローラの回転周期に対応した帯電不良部a(図
27)の発生をみない。
【0088】(c)図1・図2の接触帯電装置を無響室
にセットし、帯電ローラ2の帯電層2cの厚さtを種々
変化させた場合における発生帯電音の測定をした。
【0089】測定はISO 7779の6項に従い行っ
た。その結果を図3に示す。
【0090】図3中、右側の縦線が帯電不良の程度を表
し、1は出力画像サンプル上に帯電不良が全く認められ
ないレベルを示し、2は僅かに帯電不良が認められるレ
ベルを示し、3は明らかに帯電不良が認められるレベル
を示す。
【0091】この結果からも解るように帯電層2cの厚
さtがあまり薄い(5μm以下)と帯電層2cの腰が無
くなり、振動電圧が引加されたときに帯電層2cが容易
に振動してしまう。その結果、帯電層2cが振動電圧に
応じて感光ドラム1の表面から浮いてしまい帯電不良が
発生する。
【0092】図3中、左側の縦線は音圧レベルを示し、
図からも明らかなように、厚さtがあまりに厚い(10
000μm以上)と、振動電圧が印加されたときに帯電
層2cが振動し従来のソリッドの帯電ローラと同様に感
光ドラム1を叩く力が大きくなってしまう。その結果、
帯電音は大きくなり許容レベルとしての50dBを越え
てしまうのである。
【0093】以上の結果から、帯電層2cの厚さtは5
μmより大きく10000μmより小さくすることが望
ましい。
【0094】発泡部材2bと帯電層2cの厚さの比は、
一般には10:1〜1000:1の範囲に設定される。
【0095】(d)発生帯電音を小さくできるというこ
とは、接触帯電部材に対する印加振動電圧のAC成分周
波数を大きくすることができることであり、低い周波数
のときに問題となっていた「モアレ」と呼ばれる、走査
レーザー光とAC成分周波数に起因する帯電むらとの干
渉による画像上のモアレ干渉縞の発生をなくすことが可
能となった。
【0096】(e)接触帯電部材としての帯電ローラ2
が感光ドラム1を叩く力が弱まるので、クリーニング残
りのトナーが感光ドラム1面に押しつけられることによ
って発生していた「トナー融着」現象も抑えることが可
能となった。
【0097】〈実施例2〉(図4・図5) 本実施例は帯電ローラ2の帯電層2cの外周に更にエピ
クロルヒドリンゴムや紙等の高抵抗層2dを設けたもの
である。
【0098】本実施例において発泡部材2bはローラ状
に成形した発泡スチロールである。その両端面にそれぞ
れ支持部材としての、軸部を設けた金属フランジ2eを
接着して取り付けてある。ローラ状発泡部材2bの外周
面及び両端側の金属フランジ2eにかけて帯電層2cを
形成し、更にその外周に高抵抗層2dを設けた形態のも
のである。
【0099】本実施例における帯電ローラ2の仕様は下
記の通りである。
【0100】 発泡部材2b ;発泡スチロール、比重0.3 体積抵抗値108 Ωcm 直径13mm、長さ310mm 帯電層2c ;カーボン分散のEPDM導電性ゴム層 体積抵抗値105 Ωcm 層厚 80μm 高抵抗層2d ;エピクロルヒドリンゴム 体積抵抗値1010Ωcm 層厚80μm 帯電ローラ2の重量50g、硬度30度(ASKER−
C) この帯電ローラ2は両端側のフランジ2eの各軸部を不
図示の軸受け部材で保持させ、かつ加圧バネ23で感光
ドラム1方向へ押圧付勢させて感光ドラム1面に所定の
押圧力、本実施例では総圧300gで圧接させてあり、
感光ドラム1の回転に伴い従動回転する。この帯電ロー
ラ2には電源4から加圧バネ23・金属フランジ2eを
介して、実施例1と同様の振動電圧(Vac+Vdc)が印
加される。印加バイアスは金属フランジ2eを介してこ
れに電気的に導通している帯電層2cに導かれる。
【0101】高抵抗層2dは感光ドラム1上のピンホー
ル部等の低耐圧欠陥部に帯電ローラが対向したときに、
そのピンホール部等にの集中的に電流がリークして異常
放電が発生するのを防ぐ働きをする。
【0102】この帯電ローラ2も実施例1のものと同様
に発生帯電音が小さい(印加振動電圧は実施例1と同
様)。また本実施例のものは支持部材が実施例1のよう
なローラ全長を貫通する芯金2aでなく、両端部だけに
設けたフランジ部材2eであるから帯電ローラはより軽
くなり、コストも低減化した。
【0103】高抵抗層2dの外側に帯電ローラの内部か
らの可塑剤等のしみだしによる感光ドラム1の汚染を防
止するためのナイロン等のしみだし防止層をさらに設け
ることもできる。
【0104】帯電層2cの厚みtはこの層の外側に上記
のように更に高抵抗層2dやしみだし防止層を設けた場
合にはそれらの層をすべて加えたものとして前記の厚み
tを設定するのがよい。
【0105】〈実施例3〉(図6) 本実施例は接触帯電部材をブレード型(帯電ブレード)
としたものであり、図6は該帯電ブレード2Aもしくは
接触帯電装置の横断面模型図である。帯電ブレード2A
を用いた接触帯電装置は帯電ローラを用いたものよりも
構成をより簡単なものとすることができる。
【0106】帯電ブレード2Aは、本実施例の場合は、
発泡ポリプロピレンの発泡部材(心材)2bと、この発
泡部材2bの外周面を被覆させた、EPDM・ポリウレ
タン等にカーボン・酸化錫等の導電粉体を分散させてな
る帯電層2cと、これを導電性接着剤2fを介して取付
け支持させた支持部材としての電極板2gからなる。
【0107】帯電ブレード2Aの先端部をブレードの腰
に抗して感光ドラム1面に適度に圧接させた状態にして
支持部材としての電極板2gを不動部材30に取付け固
定することで帯電ブレード2を配設してある。
【0108】帯電ブレード2Aには電源4から電極板と
しての支持部材2gを介して振動電圧(Vac+Vdc)が
印加されて、回転感光ドラム1面がAC印加方式で均一
に接触帯電処理される。
【0109】本実施例において、下記の仕様の帯電ブレ
ード2Aを用いた場合の発生帯電音は40dB(印加振
動電圧は実施例1と同様)であった。。
【0110】 発泡部材2b;発泡ポリプロピレン、比重0.3 体積抵抗値107 Ωcm 縦10mm、長さ310mm、厚さ3mm 帯電層2c ;カーボン分散のEPDM導電性ゴム材層 体積抵抗値1010Ωcm 層厚t500μm 帯電ブレード2Aの硬度40度(ASKER−C) 帯電ブレード2Aの自由長L5mm 感光ドラム1への押し当て総圧700g 従って、帯電ブレード2Aにおいても帯電音の低減化が
でき、また帯電ブレード2Aの感光ドラム1への押し当
て圧をブレードの腰を利用して制御できるという利点が
ある。
【0111】〈実施例4〉(図7・図8) 発泡部材2bを導電性にしてこの導電性発泡部材を介し
て帯電層2cに被帯電体1の帯電のためのバイアスを印
加することが可能である。
【0112】また発泡部材2bは発泡倍率を大きくして
気泡を粗くしたもの(気泡の外径が大きいもの)とする
ことで、帯電部材2(2A)の全体的な重量をより軽く
し、また硬度を下げることができ、その結果、帯電部材
2(2A)の振動時のエネルギーをより下げることがで
きて発生帯電音をより小さくすることができる。
【0113】しかし、図28のように、発泡部材2bの
気泡2b´をある程度以上粗くすると、大きな気泡2b
´が接近対応している帯電層部分Bへの電荷の回り込み
Cが難しくなり、その部分Bに起因して、図29に示す
ように帯電ローラ2の回転周期に対応した帯電不良部b
が発生するようになる。
【0114】図7・図8はこのような問題を解消した帯
電ローラ2の構成を示したものであり、帯電層2cを導
電層2hを介して導電性発泡部材2bに設けたものであ
る。具体的な仕様は下記の通りである。
【0115】芯金2a ;直径9mm、長さ332m
mのステンレス丸棒 発泡部材2b;EPDMやウレタンにカーボン・酸化錫
等の導電性粉体を分散させた導電性発泡部材 比重0.4 体積抵抗値105 Ωcm 層厚2.3μm、長さ310mm 導電層2h ;EPDMやウレタンに多量のカーボン・
酸化錫等の導電性粉体を分散させたもの 体積抵抗値102 Ωcm 層厚80μm 帯電層2c ;カーボン分散のEPDM導電性ゴム材層 体積抵抗値1010Ωcm(導電層2hよりも大) 層厚80μm 帯電ローラ2の重量177g、硬度35度(ASKER
−C) 感光ドラム1に対する押圧力 総圧1000g 印加振動電圧 交流電圧Vac;2.0KVpp、6
00Hz 直流電圧Vdc;目標帯電電位に相当する直流電圧 この帯電ローラ2の発生帯電音の測定結果(ISO 7
779の6項)は33dBで小さいものであった。
【0116】導電性発泡部材2bと帯電層2cとの間に
導電層2hが介在していることで、発泡部材2bの大き
い気泡が近接対応している帯電層部分Bに対しても電荷
が容易に回り込むことができて、帯電層2cの各部の回
り込み電荷量が均一化し、発泡部材2bが発泡倍率を大
きくした気泡2b´の粗いものであっても発泡部材の気
泡の外径が大きいことに起因する帯電不良を生じない。
【0117】なお電圧が印加される芯金2aと導電層2
hとが電気的に導通していれば発泡部材2bは必ずしも
導電性である必要はなく絶縁性であってもよい。この場
合も発泡部材2bの発泡倍率を大きくすることで、帯電
ローラ2の軽量化・低硬度化により発生帯電音を低減化
できる効果が得られる。
【0118】〈実施例5〉(図9) 本実施例は帯電ブレード2Aについて、高発泡倍率の発
泡部材2b(ブレード芯材)に導電層2hを介して帯電
層2cを形成したものである。具体的な仕様は下記の通
りである。
【0119】発泡部材2b;導電性粉体を分散させた発
泡ポリプロピレン、比重0.3 体積抵抗値106 Ωcm 縦10mm、長さ310mm、厚さ3mm 導電層2h ;EPDMやウレタンに多量のカーボン・
酸化錫等の導電性粉体を分散させたもの 体積抵抗値102 Ωcm 層厚80μm 帯電層2c ;カーボン分散のEPDM導電性ゴム材層 体積抵抗値1010Ωcm 層厚80μm 帯電ブレード2Aの硬度40度(ASKER−C) 帯電ブレード2Aの自由長L5mm 感光ドラム1への押し当て総圧700g この帯電ブレード2Aの発生帯電音の測定結果(ISO
7779の6項)は40dBで小さいものであった。
【0120】導電性発泡部材2bと帯電層2cとの間に
導電層2hが介在していることで、発泡部材2bの大き
い気泡が近接対応している帯電層部分に対しても電荷が
容易に回り込むことができて、帯電層2cの各部の回り
込み電荷量が均一化し、発泡部材2bが発泡倍率を大き
くした気泡2b´の粗いものであっても発泡部材の気泡
の外径が大きいことに起因する帯電不良を生じない。
【0121】なお電圧が印加される電極2gと導電層2
hとが電気的に導通していれば発泡部材2bは必ずしも
導電性である必要はなく絶縁性であってもよい。この場
合も発泡部材2bの発泡倍率を大きくすることで、帯電
ブレード2Aの軽量化・低硬度化により発生帯電音を低
減化できる効果が得られる。
【0122】〈実施例6〉(図10) 本実施例は本発明に従う接触帯電部材もしくは接触帯電
装置を像担持体の帯電手段として用いている画像形成装
置のプロセスカートリッジである。
【0123】本実施例のプロセスカートリッジは、像担
持体としての回転ドラム型の電子写真感光体1、接触帯
電部材としての帯電ローラ2、現像器60、クリーニン
グ器90の4つのプロセス機器を包含させてなるもので
ある。
【0124】帯電ローラ2は実施例1又は同2又は同4
と同様の構成のものである。
【0125】現像器60において、6は現像スリーブ、
61は現像剤(トナー)Tの収容容器、62は該容器6
1内のトナー撹拌棒であり、トナーTを撹拌すると共に
現像スリーブ方向へ送り出す役目をしている。63は現
像スリーブ6上にトナーTを均一な厚みにコートするた
めの現像ブレードである。
【0126】クリーニング器90において、9はクリー
ニングブレード、91はクリーニングブレード9で回収
されたトナーを溜めるトナー溜である。
【0127】11はプロセスカートリッジのドラムシャ
ッターであり、実線示の閉じ状態から2点鎖線示のよう
に開き状態に開閉自在である。プロセスカートリッジを
画像形成装置本体(不図示)から取り出した状態におい
ては実線示の閉じ状態にあり、感光ドラム1の外部露出
部分面を隠散して感光ドラム面を保護している。
【0128】プロセスカートリッジを画像形成装置本体
に装着するときはシャッター11を2点鎖線示のように
開き状態にする、或いはプロセスカートリッジの装着過
程でシャッター11が自動的に開き動作し、プロセスカ
ートリッジが正規に装着されると、感光ドラム1の外部
露出部分面が画像形成装置本体側の転写ローラ8に圧接
した状態になる。
【0129】またプロセスカートリッジと画像形成装置
本体とが機械的・電気的にカップリングして、画像形成
装置本体側の駆動機構でプロセスカートリッジ側の感光
ドラム1・現像スリーブ6・撹拌棒62等の駆動が可能
となり、また画像形成装置本体側の電気回路によりプロ
セスカートリッジ側の帯電ローラ2への帯電バイアスの
印加、現像スリーブ6への現像バイアスの印加等が可能
となり、画像形成動作を実行できる状態になる。
【0130】12はプロセスカートリッジのクリーニン
グ器90と現像器60との間に設けた露光用通路であ
り、画像形成装置本体側のレーザースキャナ(不図示)
からの出力レーザー光5がこの露光用通路12を通して
プロセスカートリッジ内に入光して回転感光ドラム1面
が走査露光される。
【0131】帯電ローラ2は前述したように振動電圧を
印加しても帯電音の発生がほとんどないので、帯電音の
実質的にない、非常にコンパクトなプロセスカートリッ
ジを構成することが可能である。
【0132】B.以下の実施例7・同8は前記(7)乃至
(13)に記載の構成を特徴とする接触帯電部材についての
実施例である。
【0133】〈実施例7〉(図11・図12) 本実施例は帯電ローラ2について導電性発泡部材2bに
導電層2hを介して帯電層2cを形成し、さらにその外
周面に保護層2iを設けたものである。具体的な仕様は
下記の通りである。
【0134】発泡部材2b;発泡エピクロルヒドリンゴ
ム、比重0.3 直径12mm、長さ310mm,厚さ3mm 体積抵抗値106 〜109 Ωcm 更にこの下の芯金側に、より発泡率の高い振動吸収層を
設けても良い 導電層2h ;EPDMやウレタンに多量のカーボン・
酸化錫等の導電性粉体を分散させたもの 体積抵抗値101 〜104 Ωcm 層厚80μm 帯電層2c ;エピクロルヒドリンゴム 体積抵抗値1010Ωcm、肉厚80μm 保護層2i ;N−メトキシメチル化ナイロン (商品名;トレジン、帝国化学産業株式会社製) 体積抵抗値109 Ωcm、層厚30μm 帯電ローラ2の重量177g、硬度35度(ASKER-C ) 感光ドラム1に対する押圧力 総圧1000g 印加振動電圧 交流電圧Vac;2.0KVpp、6
00Hz 直流電圧Vdc;目標帯電電位に相当する直流電圧 この帯電ローラ2の発生帯電音の測定結果(ISO 7
779の6項)は33dBで小さいものであった。
【0135】帯電層2cの外周面に設けた保護層2i
は、感光ドラム1の表層に対し相性の良い材料を使用す
ることで、感光ドラム1、帯電ローラ2の表層の汚染を
防ぐことができる。
【0136】また導電性発泡材2bと帯電層2cとの間
に、体積抵抗値が導電性発泡材2bより低い導電層2h
が介在していることで、発泡部材2bの大きい気泡が近
接対応している帯電層部分Bに対しても電荷が容易に回
り込むことができて、帯電層2cの各部の回り込み電荷
量が均一化し、発泡部材2bが発泡倍率を大きくした気
泡2bの粗いものであっても発泡部材の気泡の外径が大
きいことに起因する帯電不良を生じない。
【0137】なお電圧が印加される芯金2aと導電層2
hとが電気的に導通していれば、発泡部材2bは必ずし
も導電性である必要はなく絶縁性であっても良い。この
場合も発泡部材2bの発泡倍率を大きくすることで、帯
電ローラ2の軽量化・低硬度化により発生帯電音を低減
化できる効果が得られる。
【0138】〈実施例8〉(図13・図14) 本実施例帯電ローラ2について、導電性発泡部材2bを
チューブ2jで覆い、チューブ2jに導電層2hを介し
て帯電層2cを形成し、さらにその外周面に保護層2i
を設けたものである。具体的な仕様は下記の通りであ
る。
【0139】発泡部材2b;発泡エピクロルヒドリンゴ
ム、比重0.3 体積抵抗値106 〜109 Ωcm 直径12mm、長さ310mm、厚さ3mm チューブ2j;ポリウレタン熱可塑性エラストマー 体積抵抗値105 〜108 Ωcm 層厚300μm 導電層2h ;EPDMやウレタンに多量のカーボン・
酸化錫等の導電性粉体を分散させたもの 体積抵抗値101 〜104 Ωcm 層厚80μm 帯電層2c ;エピクロルヒドリンゴム 体積抵抗値1010Ωcm 層厚80μm 保護層2i ;N−メトキシメチル化ナイロン (商品名;トレジン、帝国化学産業株式会社製) 体積抵抗値109 Ωcm、層厚30μm 帯電ローラ2の重量177g、硬度35度(ASKER-C ) 感光ドラム1に対する押圧力 総圧1000g 印加振動電圧 交流電圧Vac;2.0KVpp、6
00Hz 直流電圧Vdc;目標帯電電位に相当する直流電圧 このような構成は、先にエピクロルヒドリンゴムを発泡
させた発泡部材2bを作製し、それに芯金2aとチュー
ブ2jを挿入させて行なう方法や、チューブ2jの内側
に芯金2aを立て、発泡部材2bの原料であるエピクロ
ルヒドリンゴムを芯金2aに差し込み、固定させた状態
で発泡させて作製する方法などがある。
【0140】導電性発泡部材2bを覆っているチューブ
2jは実質的に導電性発泡部材2bと分離している。ま
た芯金2aと導電性発泡部材2bにおいても同様であ
る。さらに軸方向のズレを防止するために、チューブ2
jと導電性発泡部材2b及び芯金2aと導電性発泡部材
2bの一部を固定しても良い。その結果、芯金2aに交
流電圧を印加しても、重い芯金2aは振動せずに軽い導
電性発泡部材2bやチューブ2jのみが振動して感光ド
ラム1を叩くことになり、そのエネルギーは小さくなり
帯電音も小さくなる。この場合の帯電ローラ2の発生帯
電音の測定結果(ISO 7779の6項)は30dB
で、チューブのない場合(実施例7)よりも小さいもの
であった。
【0141】帯電層2cの外周面に設けた保護層2i
は、感光ドラム1の表層に対し相性の良い材料を使用す
ることで、感光ドラム1、帯電ローラ2の表層の汚染を
防ぐことができる。
【0142】またチューブ2jと帯電層2cとの間に、
体積抵抗値が導電性発泡材2b、チューブ2jより低い
導電層2hが介在していることで、発泡部材2bの大き
い気泡が近接対応している帯電層部分Bに対しても電荷
が容易に回り込むことができて、帯電層2cの各部の回
り込み電荷量が均一化し、発泡部材2bが発泡倍率を大
きくした気泡2bの粗いものであっても発泡部材の気泡
の外径が大きいことに起因する帯電不良を生じない。
【0143】なお電圧が印加される芯金2aと導電層2
hとが電気的に導通していれば、発泡部材2bは必ずし
も導電性である必要はなく絶縁性であっても良い。この
場合の発泡部材2bの発泡倍率を大きくすることで、帯
電ローラ2の軽量化・低硬度化により発生帯電音を低減
化できる効果が得られる。
【0144】C.以下の実施例9乃至同14は前記(14)
乃至(25)に記載の構成を特徴とする接触帯電部材、接触
帯電装置、プロセスカートリッジについての実施例であ
る。
【0145】〈実施例9〉(図15・図16) 本実施例の接触帯電部材としての帯電ローラ2は、芯金
2aの外周に同心一体にローラ状に形成した発泡部材
(発泡層)2bと、この発泡部材2bの外周面に導電層
2hを被覆させ、更にその外周面に帯電層2cを被覆さ
せた4重構造のものである。
【0146】ここで発泡部材2bが導電層2hよりも体
積抵抗率が高く、発泡部材2bの発泡率が70%以上の
場合、発泡層2bを通過する電荷の動きは非常に悪くな
り導電層2hに行き渡らないため帯電不良が起き易い。
【0147】そこで発泡層2bの体積抵抗率を導電層2
hよりも低くすることで、発泡部材2bの大きな気泡が
いくら存在したとしても、電荷が容易に発泡層2bを通
過することができ、該導電層2hの存在により発泡部材
2bの大きな気泡が接近している帯電層部分に対しても
電荷が容易に回り込むことができ、帯電層2cの各部の
回り込み電荷量が均一化し、発泡部材2bの気泡の外径
が大きいことに起因する帯電不良を生じない。
【0148】上記理由より、発泡部材2bは導電層2h
よりも体積抵抗率が低く、帯電層2cは導電層2hより
も体積抵抗率が高いものとしてある。
【0149】発泡部材2bはポリスチレン・ポリオレフ
ィン・ポリエステル・ポリウレタン・ポリアミド系等の
発泡部材や、EPDMやウレタンを発泡させた柔軟・低
比重の部材にカーボン・酸化錫等の導電性粉体を分散さ
せ、体積抵抗率を低くした部材である。
【0150】本実施例では発泡させたポリウレタンにカ
ーボンを分散させている。2b′はこの発泡部材2bの
気泡部(空気・窒素・アルゴンガス等の封入気泡)であ
る。
【0151】帯電層2cは、本実施例ではエピクロルヒ
ドリンゴムである。帯電層2cの厚さtは5μm<t<
104 μmの範囲で設定される。
【0152】本実施例における帯電ローラ2の仕様は下
記のとおりである。
【0153】芯金2a ;直径9mm、長さ332m
mのステンレス丸棒 発泡部材2b;カーボン分散の発泡ポリウレタン、比重
0.3 体積抵抗値103 Ωcm 層厚2.3mm、長さ310mm 導電層2h ;EPDMやウレタンに多量のカーボン・
酸化錫等の導電性粉体を分散させたもの 体積抵抗値105 Ωcm 層厚80μm 帯電層2c ;エピクロルヒドリンゴム 体積抵抗値109 Ωcm 層厚t80μm 帯電ローラ2の重量177g、硬度35度(ASKER-C ) この帯電ローラ2も、前述図23の従来の帯電ローラ2
0と同様に芯金2aの両端部を不図示の軸受け部材で保
持させ、かつ加圧バネ23で感光ドラム1方向へ押圧付
勢させて感光ドラム1面に所定の押圧力、本実施例では
総圧1000gで圧接させてあり、感光ドラム1の回転
に伴い従動回転する(積極的に正転または逆転駆動させ
てもよい)。この帯電ローラ2には電源4から、帯電ロ
ーラ芯金2aに接触させた摺動電極を介して、 交流電圧Vac;本実施例では2.0KVpp、600
Hz 直流電圧Vdc;目標帯電電位に相当する直流電圧 との重畳振動電圧(Vac+Vdc)が印加される。こ
れにより回転感光ドラム1の周面がAC印加方式で目標
帯電電位に均一に接触帯電処理される。
【0154】帯電ローラ2は、芯金2aの外側部材が発
砲部材2bと薄肉の導電層2h、帯電層2cからなり、
前述実施例1に例示した従来のソリッドの帯電ローラ2
0(図23)よりも帯電ローラ全体としては非常に軽く
なり、また硬度も低い。
【0155】従って、本実施例の帯電ローラ2は前述図
25・図26の中空帯電ローラ20と同様に、印加振動
電圧のAC成分により前述のメカニズムで振動現象を生
じても感光ドラム1を叩く質量が小さいから、発生帯電
音は問題の無いレベルまで低減化される。
【0156】本実施例の接触帯電装置を無響室にセット
して、前記の振動電圧印加条件において発生騒音(帯電
音)を測定した。測定はISO 7779の6項に従っ
て行なった。その結果、発生帯電音は33dBと小さい
ものであった。
【0157】また帯電層2cは、その内側に導電層2
h、発泡部材2bがあるため薄肉(5μm以上)でもバ
ックアップされて良好に保形されるので、帯電ローラ2
が感光ドラム1面に押圧圧接されても感光ドラム1面と
の間に浮き離れ部分を生じること無く全長域にわたって
感光ドラム面に圧接密着するので、帯電ローラ2の軸長
を長くしても前述図25・図26の中空帯電ローラ20
のような帯電ローラの回転周期に対応した帯電不良a
(図27)の発生をみない。
【0158】本実施例の接触帯電装置を無響室にセット
し、前述実施例1の帯電ローラの場合と同様に帯電ロー
ラ2の帯電層2cの厚さtを種々変化させた場合におけ
る発生帯電音の測定(ISO 7779の6項)を行な
った。その結果は実施例1の帯電ローラと同様(図3)
であった。
【0159】即ち、実施例1の帯電ローラ2の場合と同
様に、帯電層2cの厚さtがあまり薄い(5μm以下)
と帯電層2cの腰が無くなり、振動電圧が印加されたと
きに帯電層2cが容易に振動してしまう。その結果、帯
電層2cが振動電圧に応じて感光ドラム1の表面から浮
いてしまい帯電不良が発生する。
【0160】また厚さtがあまりに厚い(10000μ
m以上)と、振動電圧が印加されたときに帯電層2cが
振動し従来のソリッドの帯電ローラと同様に感光ドラム
1を叩く力が大きくなってしまう。その結果、帯電音は
大きくなり許容レベルとしての50dBを越えてしまう
のである。
【0161】以上の結果から、帯電層2cの厚さtは5
μmより大きく10000μmより小さくすることが望
ましい。
【0162】発泡部材2bと帯電層2cの厚さの比は、
一般には10:1〜1000:1の範囲に設定される。
【0163】発生帯電音を小さくできるということは、
接触帯電部材に対する印加振動電圧のAC成分周波数を
大きくすることができることであり、低い周波数のとき
に問題となっていた走査レーザー光とAC成分周波数に
起因する帯電むらとの干渉による画像上のモアレ干渉縞
の発生をなくすことが可能となった。
【0164】接触帯電部材としての帯電ローラ2が感光
ドラム1を叩く力が弱まるので、クリーニング残りのト
ナーが感光ドラム1面に押しつけられることによって発
生していた「トナー融着」現象も抑えることが可能とな
った。
【0165】〈実施例10〉(図17) 本実施例は実施例9の接触帯電部材をブレード型(帯電
ブレード)2Aとしたものである。本実施例の帯電ブレ
ード2Aは、カーボン分散の発泡ポリウレタンの発泡部
材(芯材)2bと、この発泡部材2bの外周面をEPD
Mやウレタンに多量のカーボン・酸化錫等の導電性粉体
を分散させてなる導電層2hと、更にその外周面にエピ
クロルヒドリンゴムの帯電層2cを被覆したものからな
り、これを導電性接着剤2fを介して取り付け支持させ
た支持部材としての電極板2gからなる。
【0166】帯電ブレード2Aの先端部をブレードの腰
に抗して感光ドラム1面に適度に圧接させた状態にして
支持部材としての電極板2gを不動部材30に取り付
け、固定することで帯電ブレード2Aを配設してある。
【0167】帯電ブレード2Aには、電源4から電極板
としての支持部材2gを介して振動電圧(Vac+Vd
c)が印加されて、回転感光ドラム1面がAC印加方式
で均一に接触帯電処理される。
【0168】本実施例において、下記の仕様の帯電ブレ
ード2Aを用いた場合の発生帯電音は40dB(印加振
動電圧は実施例9と同様)であった。
【0169】発泡部材2b;カーボン分散の発泡エピク
ロルヒドリンゴム、比重0.3 体積抵抗値103 Ωcm 縦10mm、長さ310mm、厚さ3mm 更にこの下の芯金側に、より発泡率の高い振動吸収層を
設けてもよい 導電層2h ;EPDMやウレタンに多量のカーボン・
酸化錫等の導電性粉体を分散させたもの 体積抵抗値105 Ωcm 層厚80μm 帯電層2c ;エピクロルヒドリンゴム 体積抵抗値109 Ωcm 層厚t500μm 帯電ブレード2Aの硬度40度(ASKER-C ) 帯電ブレード2Aの自由長L5mm 感光ドラム1への押し当て総圧700g 従って、帯電ブレード2Aにおいても帯電音の低減化が
でき、また帯電ブレード2Aの感光ドラム1への押し当
て圧をブレードの腰を利用して制御できるという利点が
ある。
【0170】〈実施例11〉(図18・図19) 本実施例は帯電ローラ2について、導電性発泡部材2b
に導電層2hを介して帯電層2cを形成し、更にその外
周面に保護層2iを設けたものである。具体的な仕様は
下記のとおりである。
【0171】発泡部材2b;カーボン分散の発泡ポリウ
レタン、比重0.3 体積抵抗値103 Ωcm 層厚2.3mm、長さ310mm 縦10mm、長さ310mm、厚さ3mm 更にこの下の芯金側に、より発泡率の高い振動吸収層を
設けてもよい 導電層2h ;EPDMやウレタンに多量のカーボン・
酸化錫等の導電性粉体を分散させたもの 体積抵抗値105 Ωcm 層厚80μm 帯電層2c ;エピクロルヒドリンゴム 体積抵抗値109 Ωcm 層厚80μm 保護層2i ;N−メトキシメチル化ナイロン 体積抵抗値109 Ωcm 層厚30μm 帯電ローラ2の重量177g、硬度35度(ASKER-C ) 感光ドラム1に対する押圧力 総圧1000g 印加振動電圧 交流電圧Vac;2.0KVpp、6
00Hz 直流電圧Vdc;目標帯電電位に相当する直流電圧 この帯電ローラ2の発生帯電音の測定結果(ISO 7
779の6項)は33dBで小さいものであった。
【0172】帯電層2cの外周面に設けた保護層2i
は、感光ドラム1の表層に対し相性の良い材料を使用す
ることで、感光ドラム1、帯電ローラ2の表層の汚染を
防ぐことができる。
【0173】また導電性発泡材2bの大きい気泡が接し
ている帯電層部分には電荷を供給することができないた
め、その帯電層部分で帯電不良となる。しかし、導電性
発泡材2bと帯電層2cとの間に導電層2hが介在して
いることで、発泡部材2bの大きい気泡が近接対応して
いる帯電層部分Bに対しても電荷が容易に回り込むこと
ができて、帯電層2cの各部の回り込み電荷量が均一化
し、発泡部材2bが発泡倍率を大きくした気泡2b′の
粗いものであっても発泡部材の気泡の外径が大きいこと
に起因する帯電不良を生じない。
【0174】〈実施例12〉(図20) 本実施例は帯電ブレード2Aについて、導電性発泡部材
2b(ブレード芯材)に導電層2hを介して帯電層2c
を形成し、更にその外周面に保護層2iを設けたもので
ある。具体的な仕様は下記のとおりである。
【0175】発泡部材2b;導電性粉体を分散させた発
泡ポリウレタン、比重0.3 体積抵抗値103 Ωcm 縦10mm、長さ310mm、厚さ3mm 導電層2h ;EPDMやウレタンに多量のカーボン・
酸化錫等の導電性粉体を分散させたもの 体積抵抗値105 Ωcm 層厚80μm 帯電層2c ;エピクロルヒドリンゴム 体積抵抗値109 Ωcm 層厚100μm 保護層2i ;N−メトキシメチル化ナイロン 体積抵抗値109 Ωcm 層厚30μm 帯電ブレード2Aの硬度40度(ASKER-C ) 帯電ブレード2Aの自由長L5mm 感光ドラム1への押し当て総圧700g この帯電ブレード2Aの発生帯電音の測定結果(ISO
7779の6項)は40dBで小さいものであった。
【0176】帯電層2cの外周面に設けた保護層2i
は、感光ドラム1の表層に対し相性の良い材料を使用す
ることで、感光ドラム1、帯電ローラ2の表層の汚染を
防ぐことができる。
【0177】また導電性発泡材2bの大きい気泡が接し
ている帯電層部分には電荷を供給することができないた
め、その帯電層部分で帯電不良となる。しかし、導電性
発泡材2bと帯電層2cとの間に導電層2hが介在して
いることで、発泡部材2bの大きい気泡が近接対応して
いる帯電層部分に対しても電荷が容易に回り込むことが
できて、帯電層の各部の回り込み電荷量が均一化し、発
泡部材2bが発泡倍率を大きくした気泡2b′の粗いも
のであっても発泡部材2bの気泡の外径が大きいことに
起因する帯電不良を生じない。
【0178】〈実施例13〉(図21・図22) 本実施例は帯電ローラ2について、導電性発泡部材2b
をチューブ2jで覆い、該チューブ2jにに導電層2h
を介して帯電層2cを形成し、更にその外周面に保護層
2iを設けたものである。具体的な仕様は下記のとおり
である。
【0179】発泡部材2b;カーボン分散の発泡エピク
ロルヒドリンゴム、比重0.3 体積抵抗値103 Ωcm 縦10mm、長さ310mm、厚さ3mm チューブ2j;ポリウレタン熱可塑性エラストマー 体積抵抗値107 Ωcm 層厚300μm 導電層2h ;EPDMやウレタンに多量のカーボン・
酸化錫等の導電性粉体を分散させたもの 体積抵抗値105 Ωcm 層厚80μm 帯電層2c ;エピクロルヒドリンゴム 体積抵抗値109 Ωcm 層厚80μm 保護層2i ;N−メトキシメチル化ナイロン 体積抵抗値109 Ωcm 層厚30μm 帯電ローラ2の重量177g、硬度35度(ASKER-C ) 感光ドラム1に対する押圧力 総圧1000g 印加振動電圧 交流電圧Vac;2.0KVpp、6
00Hz 直流電圧Vdc;目標帯電電位に相当する直流電圧 このような構成は、先にエピクロルヒドリンゴムを発泡
させた発泡部材2bを作製し、それに芯金2aとチュー
ブ2jを挿入させて行なう方法や、チューブ2jの内側
に芯金2aを立て、発泡部材2bの原料であるエピクロ
ルヒドリンゴムを芯金2aに差し込み、固定させた状態
で発泡させて作製する方法などがある。
【0180】導電性発泡部材2bを覆っているチューブ
2jは実質的に導電性発泡部材2bと分離している。ま
た芯金2aと導電性発泡部材2bにおいても同様であ
る。更に軸方向のズレを防止するために、チューブ2j
と導電性発泡材2b、及び芯金2aと導電性発泡部材2
bの一部を固定しても良い。その結果、芯金2aに交流
電圧が印加しても、重い芯金2aは振動せずに軽い導電
性発泡部材2bやチューブ2jのみが振動して感光ドラ
ム1を叩くことになり、そのエネルギーは小さくなり帯
電音も小さくなる。この場合の帯電ローラ2の発生帯電
音の測定結果(ISO 7779の6項)は30dB
で、チューブのない場合(実施例11)よりも小さいも
のであった。
【0181】帯電層2cの外周面に設けた保護層2i
は、感光ドラム1の表層に対し相性の良い材料を使用す
ることで、感光ドラム1、帯電ローラ2の表層の汚染を
防ぐことができる。
【0182】また導電性発泡材2bの大きい気泡が接し
ている帯電層部分には電荷を供給することができないた
め、その帯電層部分で帯電不良となる。しかし、チュー
ブ2jと帯電層2cとの間に体積抵抗値がチューブ2j
より低い導電層2hが介在していることで、発泡部材2
bの大きい気泡が近接対応している帯電層部分Bに対し
ても電荷が容易に回り込むことができて、帯電層2cの
各部の回り込み電荷量が均一化し、発泡部材2bが発泡
倍率を大きくした気泡2b′の粗いものであっても発泡
部材2bの気泡の外径が大きいことに起因する帯電不良
を生じない。
【0183】〈実施例14〉前述実施例9乃至同13の
帯電ローラ2もしくは帯電ブレード2Aも帯電ローラ2
は前述したように振動電圧を印加しても帯電音の発生が
ほとんどないので、前述実施例6の場合と同様に、帯電
音の実質的にない、非常にコンパクトなプロセスカート
リッジを構成することが可能である。
【0184】
【発明の効果】以上のように本発明に依れば、接触帯電
における帯電音発生の問題を、帯電むら、画像品位の低
下、コスト高など他に不都合な事態を生じさせることな
く、効果的に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の接触帯電部材(帯電ローラ)もし
くは接触帯電装置の横断面模型図
【図2】 該装置の一端側の縦断面模型図
【図3】 帯電層の厚さと、帯電不良レベル及び発生帯
電音の関係を測定したグラフ
【図4】 実施例2の接触帯電部材(帯電ローラ)もし
くは接触帯電装置の横断面模型図
【図5】 該装置の一端側の縦断面模型図
【図6】 実施例3の接触帯電部材(帯電ブレード)も
しくは接触帯電装置の横断面模型図
【図7】 実施例4の接触帯電部材(帯電ローラ)もし
くは接触帯電装置の横断面模型図
【図8】 該装置の一端側の縦断面模型図
【図9】 実施例5の接触帯電部材(帯電ブレード)も
しくは接触帯電装置の横断面模型図
【図10】 実施例6のプロセスカートリッジの横断面
模型図
【図11】 実施例7の接触帯電部材(帯電ローラ)も
しくは接触帯電装置の横断面模型図
【図12】 該装置の一端側の縦断面模型図
【図13】 実施例8の接触帯電部材(帯電ローラ)も
しくは接触帯電装置の横断面模型図
【図14】 該装置の一端側の縦断面模型図
【図15】 実施例9の接触帯電部材(帯電ローラ)も
しくは接触帯電装置の横断面模型図
【図16】 該装置の一端側の縦断面模型図
【図17】 実施例10の接触帯電部材(帯電ブレー
ド)もしくは接触帯電装置の横断面模型図
【図18】 実施例11の接触帯電部材(帯電ローラ)
もしくは接触帯電装置の横断面模型図
【図19】 該装置の一端側の縦断面模型図
【図20】 実施例12の接触帯電部材(帯電ブレー
ド)もしくは接触帯電装置の横断面模型図
【図21】 実施例13の接触帯電部材(帯電ローラ)
もしくは接触帯電装置の横断面模型図
【図22】 該装置の一端側の縦断面模型図
【図23】 接触帯電装置を用いた画像形成装置の一例
の概略構成図
【図24】 (a)・(b)・(c)は帯電音発生のメ
カニズムの説明図
【図25】 中空型帯電ローラの横断面模型図
【図26】 同じく縦断面模型図
【図27】 中空帯電ローラの不整変形に起因して、帯
電ローラの回転周期に対応して発生する帯電不良部を示
した図
【図28】 導電性発泡部材の気泡が大きい場合の帯電
層への電荷の流れ具合の説明図
【図29】 電荷流れの不均一に起因して、帯電ローラ
の回転周期に対応して発生する帯電不良部を示した図
【符号の説明】
1 被帯電体としての感光ドラム 2・2A・20 接触帯電部材としての帯電ローラもし
くは帯電ブレード 2a・2g 支持部材としての芯金又は電極板 2b 発泡部材 2c 帯電層 2h 導電層 4 帯電バイアス印加電源

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電部材を被帯電体に当接させて帯電を
    行う接触帯電装置の接触帯電部材であり、該接触帯電部
    材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接又は他層
    を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電体側とは
    反対側である内側の発泡部材とから成ることを特徴とす
    る接触帯電部材。
  2. 【請求項2】 振動電圧を印加した帯電部材を被帯電体
    に当接させて帯電を行う接触帯電装置の接触帯電部材で
    あり、該接触帯電部材は少なくとも、支持部材と、被帯
    電体に直接又は他層を介して接する帯電層と、この帯電
    層の被帯電体側とは反対側である内側の発泡部材とから
    成ることを特徴とする接触帯電部材。
  3. 【請求項3】 発泡部材が、ポリスチレン、ポリオレフ
    ィン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド系の発
    泡材から成ることを特徴とする請求項1又は同2に記載
    の接触帯電部材。
  4. 【請求項4】 帯電部材を被帯電体に当接させて帯電を
    行う接触帯電装置において、接触帯電部材は少なくと
    も、支持部材と、被帯電体に直接又は他層を介して接す
    る帯電層と、この帯電層の被帯電体側とは反対側である
    内側の発泡部材とから成ることを特徴とする接触帯電装
    置。
  5. 【請求項5】 振動電圧を印加した帯電部材を被帯電体
    に当接させて帯電を行う接触帯電装置において、接触帯
    電部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接又は
    他層を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電体側
    とは反対側である内側の発泡部材とから成ることを特徴
    とする接触帯電装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも、像担持体と、該像担持体の
    帯電手段を包含し、画像形成装置に対して着脱されるプ
    ロセスカートリッジにおいて、帯電手段が、帯電部材を
    像担持体に当接させて帯電を行う接触帯電装置であり、
    接触帯電部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直
    接又は他層を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯
    電体側とは反対側である内側の発泡部材とから成ること
    を特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 【請求項7】 帯電部材を被帯電体に当接させて帯電を
    行う接触帯電装置の接触帯電部材であり、該接触帯電部
    材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接又は他層
    を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電体側とは
    反対側である内側の導電層と、更にその内側の発泡部材
    とから成り、導電層には被帯電体の帯電を行うためにバ
    イアスが印加され、帯電層は導電層よりも体積抵抗率が
    高いことを特徴とする接触帯電部材。
  8. 【請求項8】 振動電圧を印加した帯電部材を被帯電体
    に当接させて帯電を行う接触帯電装置の接触帯電部材で
    あり、該接触帯電部材は少なくとも、支持部材と、被帯
    電体に直接又は他層を介して接する帯電層と、この帯電
    層の被帯電体側とは反対側である内側の導電層と、更に
    その内側の発泡部材とから成り、導電層には被帯電体の
    帯電を行うためにバイアスが印加され、帯電層は導電層
    よりも体積抵抗率が高いことを特徴とする接触帯電部
    材。
  9. 【請求項9】 帯電部材を被帯電体に当接させて帯電を
    行う接触帯電装置において、接触帯電部材は少なくと
    も、支持部材と、被帯電体に直接又は他層を介して接す
    る帯電層と、この帯電層の被帯電体側とは反対側である
    内側の導電層と、更にその内側の発泡部材とから成り、
    導電層には被帯電体の帯電を行うためにバイアスが印加
    され、帯電層は導電層よりも体積抵抗率が高いことを特
    徴とする接触帯電装置。
  10. 【請求項10】 振動電圧を印加した帯電部材を被帯電
    体に当接させて帯電を行う接触帯電装置において、接触
    帯電部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接又
    は他層を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電体
    側とは反対側である内側の導電層と、更にその内側の発
    泡部材とから成り、導電層には被帯電体の帯電を行うた
    めにバイアスが印加され、帯電層は導電層よりも体積抵
    抗率が高いことを特徴とする接触帯電装置。
  11. 【請求項11】 少なくとも、像担持体と、該像担持体
    の帯電手段を包含し、画像形成装置に対して着脱される
    プロセスカートリッジにおいて、帯電手段が、帯電部材
    を像担持体に当接させて帯電を行う接触帯電装置であ
    り、接触帯電部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体
    に直接又は他層を介して接する帯電層と、この帯電層の
    被帯電体側とは反対側である内側の導電層と、更にその
    内側の発泡部材とから成り、導電層には被帯電体の帯電
    を行うためにバイアスが印加され、帯電層は導電層より
    も体積抵抗率が高いことを特徴とするプロセスカートリ
    ッジ。
  12. 【請求項12】 帯電部材を被帯電体に当接させて帯電
    を行う接触帯電装置の接触帯電部材であり、該接触帯電
    部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接又は他
    層を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電体側と
    は反対側である内側の導電層と、更に内側の少なくとも
    1層以上から成る発泡層を含む層から成り、導電層は該
    発泡層を含む層よりも体積抵抗率が低いことを特徴とす
    る接触帯電部材。
  13. 【請求項13】 帯電部材を被帯電体に当接させて帯電
    を行う接触帯電装置の接触帯電部材であり、該接触帯電
    部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接又は他
    層を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電体側と
    は反対側である内側の導電層と、更に内側の少なくとも
    1層以上から成る発泡層を含む層から成り、導電層は該
    発泡層を含む層よりも層厚が小さいことを特徴とする接
    触帯電部材。
  14. 【請求項14】 帯電部材を被帯電体に当接させて帯電
    を行う接触帯電装置の接触帯電部材であり、該接触帯電
    部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接又は他
    層を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電体側と
    は反対側である内側の導電層と、更にその内側の発泡部
    材とから成り、導電層には被帯電体の帯電を行うために
    バイアスが印加され、帯電層は導電層よりも体積抵抗率
    が高く、発泡部材は導電層と体積抵抗率が同等、或いは
    導電層よりも低いことを特徴とする接触帯電部材。
  15. 【請求項15】 振動電圧を印加した帯電部材を被帯電
    体に当接させて帯電を行う接触帯電装置の接触帯電部材
    であり、該接触帯電部材は少なくとも、支持部材と、被
    帯電体に直接又は他層を介して接する帯電層と、この帯
    電層の被帯電体側とは反対側である内側の導電層と、更
    にその内側の発泡部材とから成り、導電層には被帯電体
    の帯電を行うためにバイアスが印加され、帯電層は導電
    層よりも体積抵抗率が高く、発泡部材は導電層と体積抵
    抗率が同等、或いは導電層よりも低いことを特徴とする
    接触帯電部材。
  16. 【請求項16】 発泡部材が、ポリスチレン、ポリオレ
    フィン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド系の
    発泡材から成ることを特徴とする請求項14又は同15
    に記載の接触帯電部材。
  17. 【請求項17】 発泡部材は、導電層よりも層厚が大き
    いことを特徴とする請求項14又は同15に記載の接触
    帯電部材。
  18. 【請求項18】 発泡部材は、発泡率が70%以上であ
    ることを特徴とする請求項14又は同15に記載の接触
    帯電部材。
  19. 【請求項19】 帯電部材を被帯電体に当接させて帯電
    を行う接触帯電装置において、接触帯電部材は少なくと
    も、支持部材と、被帯電体に直接又は他層を介して接す
    る帯電層と、この帯電層の被帯電体側とは反対側である
    内側の導電層と、更にその内側の発泡部材とから成り、
    導電層には被帯電体の帯電を行うためにバイアスが印加
    され、帯電層は導電層よりも体積抵抗率が高く、発泡部
    材は導電層と体積抵抗率が同等、或いは導電層よりも低
    いことを特徴とする接触帯電装置。
  20. 【請求項20】 振動電圧を印加した帯電部材を被帯電
    体に当接させて帯電を行う接触帯電装置において、接触
    帯電部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体に直接又
    は他層を介して接する帯電層と、この帯電層の被帯電体
    側とは反対側である内側の導電層と、更にその内側の発
    泡部材とから成り、導電層には被帯電体の帯電を行うた
    めにバイアスが印加され、帯電層は導電層よりも体積抵
    抗率が高く、発泡部材は導電層と体積抵抗率が同等、或
    いは導電層よりも低いことを特徴とする接触帯電装置。
  21. 【請求項21】 発泡部材は、導電層よりも層厚が大き
    いことを特徴とする請求項19又は同20に記載の接触
    帯電装置。
  22. 【請求項22】 発泡部材は、発泡率が70%以上であ
    ることを特徴とする請求項19又は同20に記載の接触
    帯電装置。
  23. 【請求項23】 少なくとも、像担持体と、該像担持体
    の帯電手段を包含し、画像形成装置に対して着脱される
    プロセスカートリッジにおいて、帯電手段が、帯電部材
    を像担持体に当接させて帯電を行う接触帯電装置であ
    り、接触帯電部材は少なくとも、支持部材と、被帯電体
    に直接又は他層を介して接する帯電層と、この帯電層の
    被帯電体側とは反対側である内側の導電層と、更にその
    内側の発泡部材とから成り、導電層には被帯電体の帯電
    を行うためにバイアスが印加され、帯電層は導電層より
    も体積抵抗率が高く、発泡部材は導電層と体積抵抗率が
    同等、或いは導電層よりも低いことを特徴とするプロセ
    スカートリッジ。
  24. 【請求項24】 発泡部材は、導電層よりも層厚が大き
    いことを特徴とする請求項23に記載のプロセスカート
    リッジ。
  25. 【請求項25】 発泡部材は、発泡率が70%以上であ
    ることを特徴とする請求項23に記載のプロセスカート
    リッジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007183455A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Konica Minolta Business Technologies Inc 帯電部材、および帯電部材を有する画像形成装置

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