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JPH06186732A - 粘着性ペリクル膜およびペリクル - Google Patents

粘着性ペリクル膜およびペリクル

Info

Publication number
JPH06186732A
JPH06186732A JP34284092A JP34284092A JPH06186732A JP H06186732 A JPH06186732 A JP H06186732A JP 34284092 A JP34284092 A JP 34284092A JP 34284092 A JP34284092 A JP 34284092A JP H06186732 A JPH06186732 A JP H06186732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pellicle
adhesive
mol
film
monomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34284092A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideto Matsuoka
英登 松岡
Onori Fukuoka
大典 福岡
Yoshihisa Kiso
佳久 木曽
Minoru Fujita
稔 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority to JP34284092A priority Critical patent/JPH06186732A/ja
Publication of JPH06186732A publication Critical patent/JPH06186732A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘着性および光線透過率に優れ、しかも波長
360〜450nmの短波長光に対しても優れた耐光性
を有する粘着性ペリクル膜を得る。 【構成】 セルロースの脂肪酸エステル透明薄膜の一方
の面に、式CH2=C(R1)−COOR2(R1はHまた
はメチル基、R2は直鎖状のフルオロアルキル基)で表
されるモノマー(A)と、式CH2=C(R3)−COO
4(R3はHまたはメチル基、R4は分岐状のフルオロ
アルキル基)で表されるモノマー(B)との共重合体で
あって、共重合体中のモノマー(A)の構成成分割合が
20〜80モル%、モノマー(B)の構成成分割合が8
0〜20モル%であり、かつ60℃のメタキシレンヘキ
サフルオライド中で測定した極限粘度[η]が0.10
〜0.35dl/gである含フッ素ポリ(メタ)アクリ
レートからなる粘着性物質層が形成されている波長36
0〜450nmの短波長光露光用の粘着性ペリクル膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、IC、LSI等の半導
体素子の製造および液晶表示素子の製造におけるフォト
リソグラフィ工程(以下、半導体素子等の製造という)
で使用するフォトマスクやレチクル等(以下、単にマス
ク等という)に、塵埃等の異物が付着することを防止す
るための波長360〜450nmの短波長光露光用の粘
着性ペリクル膜およびペリクルに関する。
【0002】
【従来の技術】フォトリソグラフィ工程では、ガラス板
表面にクロム等の蒸着膜で回路パターンを形成したマス
ク等を使用し、その回路パターンをレジストを塗布した
シリコンウエハー上に転写する作業が行われている。こ
の工程ではマスク等上の回路パターンに塵埃等の異物が
付着した状態で露光が行われると、ウエハー上にも上記
異物が転写され、不良製品となる。ことに前記露光をス
テッパーで行う場合には、ウエハー上に形成される全て
のチップが不良となる可能性が高くなり、マスク等の回
路パターンへの異物の付着は大きな問題である。
【0003】この問題を解消するため、マスク基板の片
面または両面に透明な光線透過性膜を適当な間隔を置い
て配置する防塵体用のペリクルが使用されている。この
ペリクルは、一般にアルミニウム製保持枠としてのペリ
クル枠の一側面に透明な光線透過性のペリクル膜を張設
したもので、ペリクル枠の片側端面に両面粘着テープを
貼着してマスク基板上に取付けられるようになってい
る。このペリクルを使用することにより、外部からの異
物の侵入を防ぐことができ、また仮にペリクル膜上に異
物が付着してもウエハー上には転写されず、半導体素子
等の製造時の歩留りが向上する。
【0004】しかし、既にペリクル膜やペリクル枠の内
側に付着している異物は、マスク等にペリクルを取付け
た後には最早除去することができない。このため、この
ようなペリクルを使用する際、ペリクルの内側に付着し
た異物がマスク等上に落下して露光を妨げるのを防ぐた
め、ペリクル枠の内側面に粘着膜を設けたペリクルが提
案されている(特開昭60−57841号)。
【0005】しかし、前述(特開昭60−57841
号)のようなペリクルでは、ペリクル枠とマスク等の接
着面に両面粘着テープを使用しているため、両面粘着テ
ープの基材である発泡テープからゴミ等の異物が発生
し、これが汚染源となる。そのため、特開平1−480
62号では、接着面に両面粘着テープを使用しないペリ
クルが提案されている。しかし、これらの方法を用いて
もペリクル膜内面に付着した異物が使用時衝撃等により
マスク等上に落下して、不良LSI製造の原因になるこ
とがある。
【0006】一方、ペリクル膜は露光時の防塵膜として
使用され、高い光線透過率が要求されるために異物の付
着が極度に嫌われ異物付着性の少ない材質のものが使用
されている。従来このようなペリクル膜の材質として
は、ポリビニルブチラール系重合体(特開昭59−16
4356号、特開昭59−206406号、特開昭63
−68840号、特開昭63−138352号、特開昭
63−163461号、特開昭63−163462号、
特開昭63−163463号)、セルロース・アセテー
ト・ブチレート系重合体(特開昭61‐106243
号)、シアノエチルセルロース系重合体(特開昭61−
130346号)、アルキルセルロース系重合体(特開
昭62−59955号)、ニトロセルロース、プロピオ
ン酸セルロース(特開平3−259258号)等が使用
されている。また、ペリクル膜としては、これらの材質
からなる透明薄膜上に反射防止層を積層したペリクル膜
も提案されている(例えば、特開昭60−237450
号など)。
【0007】ペリクル膜には、上記材質の単層からなる
もの、または反射防止層を積層したもののいずれの場合
にも、異物の付着を防止するため、表面のベタツキのな
い材質を使用することが必要とされている。ところが、
このような表面のベタツキのない材質のペリクル膜には
異物が付着しにくいが、誤って付着した場合は付着した
異物は落下しやすく、これが露光を妨げるという問題点
がある。
【0008】こうした問題点に対して、透明薄膜の一方
の面に液体フッ化炭素やシリコン油を塗布したり(特開
昭63−15250号)、また粘着性の含フッ素ポリ
(メタ)アクリレート共重合体を形成する方法(特開平
1−120555号、特開平3−259258号)が提
案されている。
【0009】しかし、これらのペリクル膜を使用して波
長360〜450nmの短波長光で露光すると、光のエ
ネルギが高いため、膜が破壊される場合がある。このよ
うに従来のペリクル膜は露光波長360〜450nmの
短波長領域では、耐光性が必ずしも満足のいくものでは
なかった。
【0010】
【発明が解決しようする課題】本発明の目的は、上記問
題点を解決するため、粘着性および光線透過率に優れ、
しかも短波長光に対しても優れた耐光性を有する波長3
60〜450nmの短波長光露光用の粘着性ペリクル膜
(以下、単にペリクル膜という場合がある)を提供する
ことにある。さらに本発明の他の目的は、上記ペリクル
膜を有し、異物が誤ってこのペリクル膜に付着した場合
でも、粘着性物質層に異物を付着させてマスク等上への
異物の落下を防止できるペリクルを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、次のペリクル
膜およびこのペリクル膜とペリクル枠とからなるペリク
ルである。 (1)セルロースの脂肪酸エステル透明薄膜の一方の面
に、一般式〔1〕
【化3】 (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2は直鎖状の
フルオロアルキル基を示す。)で表される少なくとも1
種のモノマー(A)と、一般式〔2〕
【化4】 (式中、R3は水素原子またはメチル基、R4は分岐状の
フルオロアルキル基を示す。)で表される少なくとも一
種のモノマー(B)との共重合体であって、共重合体中
のモノマー(A)の構成成分割合が20〜80モル%、
モノマー(B)の構成成分割合が80〜20モル%であ
り、かつ60℃のメタキシレンヘキサフルオライド中で
測定した極限粘度[η]が0.10〜0.35dl/g
である含フッ素ポリ(メタ)アクリレートからなる粘着
性物質層が形成されていることを特徴とする波長360
〜450nmの短波長光露光用の粘着性ペリクル膜。 (2)共重合体の極限粘度[η]が0.20dl/gよ
り大きく、0.35dl/g以下であることを特徴とす
る上記(1)記載の粘着性ペリクル膜。 (3)共重合体中のモノマー(A)の構成成分割合が2
0モル%以上ないし45モル%未満、モノマー(B)の
構成成分割合が55モル%より多く、80モル%以下で
あることを特徴とする上記(1)または(2)記載の粘
着性ペリクル膜。 (4)共重合体中のモノマー(A)の構成成分割合が7
5モル%より多く、80モル%以下、モノマー(B)の
構成成分割合が20モル%以上ないし25モル%未満で
あることを特徴とする上記(1)または(2)記載の粘
着性ペリクル膜。 (5)上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の粘着
性ペリクル膜とペリクル枠とからなることを特徴とする
ペリクル。
【0012】本発明ではペリクル膜の本体となる透明薄
膜としてセルロースの脂肪酸エステルからなる透明薄膜
を使用する。このセルロースの脂肪酸エステル透明薄膜
は、露光に採用される360〜450nmの波長におけ
る平均光線透過率(照射した波長の間で起こる光線透過
率の干渉波の山部と谷部を同数とり、平均した値)が高
く、また製膜性等の通常ペリクル膜に要求される性質に
優れ、しかも360〜450nmの短波長光に対する耐
光性に優れている。
【0013】セルロースの脂肪酸エステルの具体例とし
て、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、酪酸セ
ルロース、吉草酸セルロース等が例示できる。これらの
中ではプロピオン酸セルロースが好ましい。
【0014】透明薄膜の材質として、従来使用されてい
るニトロセルロース、アルキルセルロース等は450〜
600nmの波長の光で露光するのに適しているが、本
発明における露光に採用される波長の短い領域では耐光
性が劣り、膜破壊を生じる場合があるので、360〜4
50nmの短波長光の露光には適さない。
【0015】透明薄膜は、セルロースの脂肪酸エステル
を含む溶液から回転製膜法により製造でき、膜厚は使用
する波長に対して透過率が高くなるように選択される。
例えば、露光波長436nmと405nmの光線の透過
率を同時に高くするには通常1.4〜1.6μm、また
436nmと365nmの光線の透過率を同時に高くす
るには1.2〜1.4μmが選択される。
【0016】本発明では粘着性物質として、前記一般式
〔1〕で表される少なくとも1種のモノマー(A)と、
前記一般式〔2〕で表される少なくとも1種のモノマー
(B)との共重合体である含フッ素ポリ(メタ)アクリ
レートを使用する。
【0017】本発明で使用する含フッ素ポリ(メタ)ア
クリレートは、光線透過率が高く、しかも粘着性に優
れ、異物が付着してもそのまま保持され落下しにくい。
また屈折率が透明薄膜の屈折率以下で、反射防止効果も
有している。また含フッ素ポリ(メタ)アクリレート
は、波長360〜450nmの短波長光を使用して露光
しても変質せず、耐光性に優れている。そして、この含
フッ素ポリ(メタ)アクリレートを、セルロースの脂肪
酸エステルからなる透明薄膜に被覆することにより、セ
ルロースの脂肪酸エステルの耐光性が著しく改善され、
全体として波長360〜450nmの短波長光に対して
優れた耐光性が得られる。従って、このような含フッ素
ポリ(メタ)アクリレートからなる粘着性物質層を、前
記セルロースの脂肪酸エステルからなる透明薄膜の一方
の面に形成することにより、短波長領域での耐光性に優
れた粘着性ペリクル膜が得られる。
【0018】次に、含フッ素ポリ(メタ)アクリレート
について詳細に説明する。前記一般式〔1〕におけるR
2は直鎖状のフルオロアルキル基であり、炭素数2〜1
4のものが好ましい。具体的には、
【化5】−CH2CF3,−CH225,−CH2
37,−CH249,−CH2511,−CH27
15,−CH2817,−CH2919,−CH210
21,−CH2CH2CF3,−CH2CH225,−CH2
CH237,−CH2CH249,−CH2CH25
11,−CH2CH2715,−CH2CH2817,−C
2CH2919,−CH2CH21021,−CH2(C
22H,−CH2(CF24H,−CH2(CF2
6H,−CH2(CF28H,−CH2(CF210H,−
CH2CF2CHFCF3,−CH2CF2CHF(CF2
6H などが例示できる。エーテル酸素を含む直鎖状のフルオ
ロアルキル基は360〜450nmの短波長光に対する
耐光性に劣るので、本発明での使用には適さない。
【0019】また、前記一般式〔2〕におけるR4は分
岐状のフルオロアルキル基であり、炭素数3〜14の分
岐状のものが好ましい。具体的には、
【化6】 などが例示できる。
【0020】これらの中で特に好ましいR4としては、
【化7】 などが例示できる。このようなR4は、ヘキサフルオロ
プロピレンの二量体または三量体から誘導される。エー
テル酸素を含む分岐状のフルオロアルキル基は360〜
450nmの短波長光に対する耐光性に劣るので、本発
明での使用には適さない。
【0021】本発明で使用する含フッ素ポリ(メタ)ア
クリレート中に占めるモノマー(A)の構成成分割合は
20〜80モル%、モノマー(B)の構成成分割合は8
0〜20モル%である。これらのモノマーの他に、本発
明の目的を損わない範囲で他のモノマーが含有されてい
てもよい。モノマー(A)の構成成分割合が20モル%
以上ないし45モル%未満であって、モノマー(B)の
構成成分割合が55モル%より多く、80モル%以下の
場合でも、また共重合体中のモノマー(A)の構成成分
割合が75モル%より多く、80モル%以下であって、
モノマー(B)の構成成分割合が20モル%以上ないし
25モル%未満の場合でも、短波長光に対する優れた耐
光性、粘着性および光線透過率を有した粘着性物質層が
形成される。
【0022】また、60℃のメタキシレンヘキサフルオ
ライド中で測定した含フッ素ポリ(メタ)アクリレート
の極限粘度[η]は0.10〜0.35dl/gであ
る。極限粘度が0.20dl/gより大きく、0.35
dl/g以下であっても、短波長光に対する優れた耐光
性、粘着性および光線透過率を有した粘着性物質層が形
成される。
【0023】また含フッ素ポリ(メタ)アクリレートの
フッ素含有率は50重量%以上が好ましい。フッ素含有
率がこの範囲にある場合には、透明で平均光線透過率が
高く、かつ層間の乱れによる色ムラや白化が生じない。
【0024】本発明で使用する含フッ素ポリ(メタ)ア
クリレートを製造する製造方法としては特に制限はな
く、前記構成成分割合および物性を有するポリマーが得
られる方法であればいずれの方法を採用することもでき
るが、ラジカル開始剤の存在下にモノマー成分を共重合
させる方法が好ましく採用できる。
【0025】このようなラジカル開始剤としては、公知
の種々のものが使用できる。具体的にはアゾビス(イソ
ブチロニトリル)、ジメチルアゾイソブチレート等のア
ゾ化合物;ベンゾイルペルオキシド、ジクロロベンゾイ
ルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ−tert
−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(ペルオキシベンゾエート)ヘキシン−3、1,4‐ビ
ス(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼ
ン、ラウロイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシ
ド、tert−ブチルペルアセテート、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシ
ン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブ
チルペルオキシ)ヘキサン、tert−ブチルペルベン
ゾエート、tert−ブチルペルフェニルアセテート、
tert−ブチルペルイソブチレート、tert−ブチ
ルペル−sec−オクトエート、tert−ブチルペル
ピバレート、クミルペルピバレート、tert−ブチル
ペルジエチルアセテート等の有機ペルオキシドまたは有
機ペルエステルなどをあげることができる。これらの中
ではアゾビス(イソブチロニトリル)が好ましい。
【0026】共重合反応は溶媒を使用してもよいし、無
溶媒で行ってもよい。溶媒としては、例えばヘキサフル
オロベンゼン、ベンゾトリフルオライド、トリフルオロ
メチルアニソール、キシレンヘキサフルオライドなどを
あげることができる。
【0027】共重合反応は、ラジカル開始剤をモノマー
の合計モル数に対して0.05〜10.0モル%、好ま
しくは0.1〜5.0モル%の範囲で添加して行うのが
望ましい。また、反応温度は20〜150℃、好ましく
は40〜100℃、反応時間は1〜40時間、好ましく
は5〜28時間が望ましい。また共重合反応は、不活性
ガス雰囲気下(例えば、窒素、アルゴン等)で行うのが
望ましい。上記反応条件、特にラジカル開始剤を上記範
囲で添加して行うことにより、前記極限粘度[η]のポ
リマーが容易に得られる。
【0028】本発明で使用する含フッ素ポリ(メタ)ア
クリレートは、反射防止作用も有するため別の反射防止
層を形成しなくてもよいが、反射防止効果を上げるため
に高屈折率物質層を形成した上に粘着性物質層を形成し
てもよい。粘着性物質層は前記粘着性物質により本体と
なる透明薄膜の一方の面に形成されるが、その際の膜厚
は使用する光の波長の1/4n(nは屈折率)とするの
が好ましい。
【0029】ペリクル膜の本体となる透明薄膜の他方の
面には、従来のものと同様に反射防止層を形成すること
ができる。この場合の反射防止層としては、従来より反
射防止層に使用されている非粘着性のフッ素系ポリマー
またはシリコン系ポリマーなどが使用可能である。この
非粘着性フッ素系ポリマーとしては、パーフルオロオク
チルエチル(メタ)アクリレートの重合体、テトラフル
オロエチレンとビニリデンクロライドとの共重合体、テ
トラフルオロエチレンとビニリデンクロライドとヘキサ
フルオロプロピレンとの三元共重合体等があげられる。
また、反射防止効果を上げるために、高屈折率物質層を
形成した上にこれらの非粘着性物質層を形成してもよ
い。
【0030】次に、粘着性物質層を有するペリクル膜を
製造する方法において、本体となるセルロースの脂肪酸
エステル透明薄膜に含フッ素ポリ(メタ)アクリレート
からなる粘着性物質層を形成する場合について説明す
る。まず、ガラス等の平滑な基板上にセルロースの脂肪
酸エステルを含む溶液を供給し、回転製膜法によってセ
ルロースの脂肪酸エステル透明薄膜を形成する。セルロ
ースの脂肪酸エステルは良溶媒に溶解し、必要に応じて
濾過等の精製を行った溶液を使用する。溶媒としてはメ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトン
等のケトン類;酢酸ブチル、酢酸イソブチル等の低級脂
肪酸エステル類;これらのケトン類またはエステル類と
イソプロピルアルコール等のアルコール類との混合物な
どが使用される。
【0031】形成される透明薄膜の厚みは、溶液の粘度
や基板の回転速度等を変化させることにより適宜変化さ
せることができる。基板上に形成されたセルロースの脂
肪酸エステル透明薄膜は、熱風や赤外線ランプ照射等の
手段によって乾燥させて残存溶媒を除去する。
【0032】次いで、セルロースの脂肪酸エステル透明
薄膜上に前記含フッ素ポリ(メタ)アクリレートを含む
溶液を供給し、セルロースの脂肪酸エステル透明薄膜の
形成と同様に回転製膜法により含フッ素ポリ(メタ)ア
クリレートからなる粘着性物質層を形成する。この際、
含フッ素ポリ(メタ)アクリレートを溶解させる溶媒と
しては、芳香族ハロゲン化合物類、フルオロアルキル化
アルコール類、ヘキサフルオロプロピレンオリゴマー
類、フッ化環状エーテル化合物類などが用いられる。
【0033】具体的には、
【化8】 等が例示でき、これらの中でも特にメタキシレンヘキサ
フルオライド、五フッ化プロパノール、ベンゾトリフル
オライド等が好ましい。
【0034】これらの特定の溶媒を使用することによ
り、回転製膜性の良好な含フッ素ポリ(メタ)アクリレ
ートを含む溶液が得られるうえ、含フッ素ポリ(メタ)
アクリレートからなる粘着性物質層の形成時に、基層と
なるプロピオン酸セルロース透明薄膜を溶解させたり膨
潤させたりする悪影響を防止できる。粘着性物質層の膜
厚は、セルロースの脂肪酸エステル透明薄膜と同様に、
溶液の粘度や基板の回転速度等を適宜変化させることに
より制御できる。
【0035】一方、片面に粘着性物質層を、他の面に非
粘着性物質層を有するペリクル膜を製造する場合には、
上記により得られた片面に粘着性物質層を有する透明薄
膜を基板から剥離して仮枠に貼付け、粘着性物質層の形
成されていない面に、例えばテトラフルオロエチレン/
ビニリデンクロライド/ヘキサフルオロプロピレン三元
共重合体(例えば50/29/21重量比)をパーフル
オロ−2−メチル−1−オキシ−3−チアシクロヘキサ
ン−3,3−ジオキシド等の溶媒に溶解した溶液を塗布
して、回転製膜法により非粘着性物質層からなる反射防
止層を形成することができる。
【0036】粘着性物質層/高屈折率物質層/透明薄膜
/高屈折率物質層/非粘着性物質層からなる五層構造の
ペリクル膜を製造するには、前記と同様にしてまず透明
薄膜を形成し、この上に高屈折率物質層を形成するため
の高屈折率物質溶液を供給して回転製膜法により製膜
後、さらにこの上に前記と同様にして粘着性物質層を形
成する。次に、このようにして得られた膜を基板から剥
離して仮枠に貼付け、透明薄膜の他方の面に、高屈折率
物質層を形成するための高屈折率物質溶液を供給して回
転製膜法により製膜した後、この上に前記と同様にして
非粘着性物質層を形成することにより行うことができ
る。
【0037】また、粘着性物質層および非粘着性物質層
を有するペリクル膜を連続的に製造する方法としては、
ガラス等の平滑基板上に含フッ素ポリ(メタ)アクリレ
ートを含む溶液(ただし、溶媒は特に前述の溶媒に限定
されず、含フッ素ポリ(メタ)アクリレートを溶解でき
るものであればよい)を供給し、回転製膜法によって含
フッ素ポリ(メタ)アクリレート薄膜を形成し、熱風や
赤外線ランプ照射等の手段によって乾燥させて残存溶媒
を除去する。その後、この薄膜上に前記と同様の操作を
行ってセルロースの脂肪酸エステル透明薄膜を形成した
後、さらにテトラフルオロエチレン/ビニリデンクロラ
イド/ヘキサフルオロプロピレン三元共重合体等を含む
溶液を供給して、回転製膜法により非粘着性物質層を形
成し、三層構造のペリクル膜が製造できる。
【0038】粘着性物質層/高屈折率物質層/透明薄膜
/高屈折率物質層/非粘着性物質層からなる五層構造の
ペリクル膜を連続的に製造するには、ガラス等の平滑基
板上に前記と同様の操作を行って粘着性物質層を形成
し、この上に高屈折率物質層を形成するための高屈折率
物質溶液を供給して回転製膜法により製膜した後、さら
にこの上に前記と同様の操作を行ってセルロースの脂肪
酸エステル透明薄膜を形成する。続いて、このセルロー
スの脂肪酸エステル透明薄膜上に高屈折率物質層を形成
するため、高屈折率物質溶液を供給して回転製膜法によ
り製膜後、さらにこの上に前記と同様の操作を行って非
粘着性物質層を形成することにより行うことができる。
【0039】次に、基板上に形成された粘着性物質層を
有するペリクル膜はペリクルとして使用するために基板
から剥離する。この場合、例えば基板上に形成される積
層膜の最外層、すなわち外気と接している膜面の縁にセ
ロハンテープや接着剤を塗布した枠状治具をあてがって
接着後、セロハンテープや枠状治具を手や機械的手段に
よって一端から持ち上げることにより基板上から直接引
き剥すことができる。この際、セルロースの脂肪酸エス
テル層と含フッ素ポリ(メタ)アクリレート層との層間
接着力が大きいので、膜が分離することなく引き剥さ
れ、こうして得られたペリクル膜をペリクル枠に張付け
てペリクルが形成される。
【0040】ぺリクル枠にペリクル膜を張付ける場合、
ペリクル膜の粘着性物質層がペリクル枠側にくるように
ペリクル膜を張付ける。すなわちペリクルとして使用す
る場合、マスク等の面と粘着性物質層の面とが向い合う
ようにペリクル膜をペリクル枠に張付ける。
【0041】ペリクル枠としては特に制限はなく、従来
より用いられているアルマイト処理したアルミニウム枠
などが使用可能であり、他の材質のものでもよい。ペリ
クル枠の形状としては円形、角形など任意のものでよ
い。また、このペリクル枠にも粘着剤などを塗布してマ
スク等上への異物の落下を防止するのが好ましい。
【0042】こうして製造されたペリクルは、従来のも
のと同様にマスク等に重ね、露光時の防塵カバーとして
使用される。ペリクルの製造に際しては、ゴミ等の異物
が付着しないようにして製造されるが、誤って持込まれ
た異物は粘着性物質層に付着し、マスク等上に落下しな
い。ペリクルの非粘着性物質層に付着した異物は、エア
ブロー等により除去され、粘着性物質層に付着した異物
は、粘着性物質層に付着したままマスク等上へ落下しな
ければ、約50μm以下のものは転写面に像を結ばない
ため転写されず、不良LSI製造等の原因とならない。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は実施例のペリクルを示す一部の断面図であ
る。図において、1はペリクルで、ペリクル枠2の一側
面にペリクル膜3が張設されている。ここでペリクル膜
3は、セルロースの脂肪酸エステルからなる透明薄膜4
の一方の面に、含フッ素ポリ(メタ)アクリレートから
なる粘着性物質層5が、他方の面に非粘着性物質層6が
積層されており、粘着性物質層5がペリクル枠2側にく
るように張設されている。ペリクル膜3のペリクル枠2
側に形成された粘着性物質層5および反対側に形成され
た非粘着性物質層6は、反射防止層としても利用されて
いる。ペクリル枠2の内側面にも粘着剤7が塗布されて
おり、ペリクル枠2は接着剤によりマスク等の被着体8
に接着されている。
【0044】上記構成のペリクル1は露光時の防塵カバ
ーとして使用される。このとき非粘着性物質層6に付着
した異物はエアブロー等により除去されるが、粘着性物
質層5に付着した異物はそのまま付着した状態で落下せ
ず、露光を妨害しない。また360〜450nmの短波
長光で露光しても、膜破壊は生じない。
【0045】実施例1 攪拌羽根、コンデンサーおよびバブリング管を取り付け
た200mlの反応器にパーフルオロオクチルエチルア
クリレート(CH2=CHCOOC24817、以下F
OEAと略す)13.5g(26mmol)、ヘキサフ
ルオロプロピレンの二量体から合成した分枝状のフルオ
ロアルキル基をもつCH2=CHCOOCH2CF(CF
3)CHFCF(CF32(以下、HFP−DAと略
す)40.1g(104mmol)および開始剤のアゾ
ビス(イソブチロニトリル)(以下、AIBNと略す)
0.64g(3.9mmol)を仕込み、バブリング管
から毎時8.5リットルの窒素ガスを2時間バブリング
した後、窒素雰囲気下、60℃で8時間反応させた。
【0046】次に、ミキサー中に−30℃のメタノール
700mlを入れ、強回転下にこの反応液をゆっくり加
えポリマーを析出させ、液部を排出後、再度−30℃の
メタノール700mlを加え強攪拌してポリマーを洗浄
した。析出、洗浄したポリマーを100mmHg減圧
下、100℃で16時間乾燥し、弾性を有する透明なポ
リマー49.5gを得た。
【0047】このようにして得られた含フッ素ポリマー
13C−NMR(CDCl3溶媒中)で測定した結果、
構成成分の割合がFOEA 25モル%、HFP−DA
75モル%であった。また、極限粘度[η]を60℃
のメタキシレンヘキサフルオライド中で測定した結果、
0.16dl/gであった。
【0048】次に、製膜に用いる3つの溶液として、セ
ルロースの脂肪酸エステル膜用に6重量%のプロピオン
酸セルロースのメチルエチルケトン溶液、粘着性物質層
用に上記で得られた含フッ素ポリマーの5重量%のメタ
キシレンヘキサフルオライド溶液、さらに非粘着性物質
層用に1.2重量%のポリパーフルオロオクチルエチル
メタアクリレートのメタキシレンヘキサフルオライド溶
液をそれぞれ調製した。
【0049】回転製膜法により、まず基板上にプロピオ
ン酸セルロースを含む溶液を滴下し、1000rpmで
60秒間回転させて製膜後、120℃で1分間乾燥し
た。続いて、この膜の上に含フッ素ポリマーを含む溶液
を滴下し、680rpmで30秒間回転させて粘着性物
質層を形成した。
【0050】粘着性物質層を有するプロピオン酸セルロ
ースの透明薄膜を基板から剥離して仮枠に張り付けたの
ち、回転製膜法でもう一方の面にポリパーフルオロオク
チルエチルメタクリレートを含む溶液を滴下し、600
rpmで30秒間回転させて非粘着性物質層を形成し
た。
【0051】こうして得られたペリクル膜は、粘着性物
質層がペリクル枠の側になるようにペリクル枠に張り付
けてペリクルを作製した。粘着性物質層の粘着力試験お
よび異物保持試験を以下の方法で行った。結果を表1に
示す。また、このペリクル膜に照射した波長に対する光
線透過率を図2に示す。
【0052】1)粘着力試験 ペリクル膜をペリクル枠に張り付ける時、上記とは逆に
粘着性物質層がペリクル枠の反対側にくるようにペリク
ル枠に張り付けてペリクルを得、このペリクルをガラス
板に貼付け試験体を得た。この試験体の粘着性物質層の
粘着力を図3に示す粘着力測定装置を用いて測定した。
【0053】粘着力測定装置9はインストロン10を上
下することにより、押え治具11をペリクル膜3に押付
けたり、引離したりできるようになっているとともに、
ストレンゲージ12により荷重が読取れるように構成さ
れている。ペリクル膜3と接触する押え治具11の材質
はステンレスのSUS304であり、図4に示すように
接触面はR成形がなされているとともに、磨き仕上げが
施されている。粘着力を測定するには、インストロン1
0を5mm/分の一定速度で押下げ、押え治具11をペ
リクル膜3の表面に7.5gの荷重で1分間押付ける。
その後、インストロン10を5mm/分の一定速度で引
上げ、押え治具11がペリクル膜3の表面から離れた瞬
間の負荷をストレンゲージ12で読取る。ペリクル膜3
と押え治具11の接触面積が0.22cm2となるの
で、粘着力を次式により求める。 粘着力(g/cm2)=〔ストロンゲージ11の負荷
(g)/接触面積(0.22cm2)〕
【0054】具体的な測定方法は次の通りである。 被着体8に、粘着性物質層5がペリクル枠2の反対側
にくるようにペリクル膜3を張設したペリクル1を貼付
ける。 インストロン10を5mm/分の一定速度で押下げ、
押え具11をペリクル膜3の表面に7.5gの荷重で1
分間押付ける。 インストロン10を5mm/分の一定速度で引上げ
る。 押え治具11がペリクル膜3の表面から離れた瞬間の
荷重を読取る。 押え治具11をアセトンで拭く。 からの操作を繰返し行い、3回の平均値を求め
る。
【0055】2)異物保持試験 粘着性物質層がペリクル枠側になるように張り付けたペ
リクルの粘着性物質層に、5〜10ミクロンの異物を1
2個付けて石英基板に貼付ける。これを5cmの高さか
ら3回落下させて、石英基板上に落下した異物数および
落下前に付いていた位置から移動した異物数を合計し移
動異物数として計数する。なお、1)粘着力試験および
2)異物保持試験に先立ち、回転製膜法による製膜時の
スピンナーの回転数を一定にした場合、一定の膜厚の膜
が得られることを確認した。
【0056】実施例2〜7、比較例1〜4 実施例1の含フッ素ポリマーの代わりに、表1に示す含
フッ素ポリマーを用いた以外は実施例1と同様に行っ
た。結果を表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、セルロー
スの脂肪酸エステル透明薄膜の一方に、特定の組成およ
び特定の極限粘度[η]を有する含フッ素ポリ(メタ)
アクリレートからなる粘着性物質層を形成することによ
り、粘着性および光線透過率に優れ、しかも波長360
〜450nmの短波長光に対しても優れた耐光性を有す
る波長360〜450nmの短波長光露光用の粘着性ペ
リクル膜が得られる。さらに上記ペリクル膜をペリクル
枠に張設することにより、異物が誤ってペリクル膜に付
着した場合でも、粘着性物質層に異物を付着させてマス
ク等上への異物の落下を防止できるペリクルが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例のペリクルを示す一部の断面図で
ある。
【図2】図2は実施例1のペリクル膜の光線透過率を示
すグラフである。
【図3】図3は粘着力測定装置を示す断面図である。
【図4】図4は押え治具を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ペリクル 2 ペリクル枠 3 ペリクル膜 4 透明薄膜 5 粘着性物質層 6 非粘着性物質層 7 粘着剤 8 被着体 9 粘着力測定装置 10 インストロン 11 押え治具 12 ストレンゲージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 133/14 JDE 7921−4J H01L 21/027 (72)発明者 藤田 稔 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロースの脂肪酸エステル透明薄膜の
    一方の面に、一般式〔1〕 【化1】 (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2は直鎖状の
    フルオロアルキル基を示す。)で表される少なくとも1
    種のモノマー(A)と、一般式〔2〕 【化2】 (式中、R3は水素原子またはメチル基、R4は分岐状の
    フルオロアルキル基を示す。)で表される少なくとも一
    種のモノマー(B)との共重合体であって、共重合体中
    のモノマー(A)の構成成分割合が20〜80モル%、
    モノマー(B)の構成成分割合が80〜20モル%であ
    り、かつ60℃のメタキシレンヘキサフルオライド中で
    測定した極限粘度[η]が0.10〜0.35dl/g
    である含フッ素ポリ(メタ)アクリレートからなる粘着
    性物質層が形成されていることを特徴とする波長360
    〜450nmの短波長光露光用の粘着性ペリクル膜。
  2. 【請求項2】 共重合体の極限粘度[η]が0.20d
    l/gより大きく、0.35dl/g以下であることを
    特徴とする請求項1記載の粘着性ペリクル膜。
  3. 【請求項3】 共重合体中のモノマー(A)の構成成分
    割合が20モル%以上ないし45モル%未満、モノマー
    (B)の構成成分割合が55モル%より多く、80モル
    %以下であることを特徴とする請求項1または2記載の
    粘着性ペリクル膜。
  4. 【請求項4】 共重合体中のモノマー(A)の構成成分
    割合が75モル%より多く、80モル%以下、モノマー
    (B)の構成成分割合が20モル%以上ないし25モル
    %未満であることを特徴とする請求項1または2記載の
    粘着性ペリクル膜。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の粘
    着性ペリクル膜とペリクル枠とからなることを特徴とす
    るペリクル。
JP34284092A 1992-12-22 1992-12-22 粘着性ペリクル膜およびペリクル Pending JPH06186732A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7282525B2 (en) * 2000-12-27 2007-10-16 Mitsui Chemicals, Inc. Pellicle, producing method thereof and adhesive
US8652695B2 (en) 2009-04-13 2014-02-18 Clearedge Power Corporation Fuel cell system condensing heat exchanger
WO2024070789A1 (ja) * 2022-09-29 2024-04-04 日東電工株式会社 粘着剤および粘着シート
WO2024070788A1 (ja) * 2022-09-29 2024-04-04 日東電工株式会社 粘着剤および粘着シート

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WO2024070788A1 (ja) * 2022-09-29 2024-04-04 日東電工株式会社 粘着剤および粘着シート

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