JPH0618506A - デキストラン混合水溶液の分析法 - Google Patents
デキストラン混合水溶液の分析法Info
- Publication number
- JPH0618506A JPH0618506A JP17141492A JP17141492A JPH0618506A JP H0618506 A JPH0618506 A JP H0618506A JP 17141492 A JP17141492 A JP 17141492A JP 17141492 A JP17141492 A JP 17141492A JP H0618506 A JPH0618506 A JP H0618506A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dextran
- aqueous solution
- mixed aqueous
- average molecular
- weight average
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 新規な方法でデキストラン中の水を分析する
ことを目的とする。 【構成】 重量平均分子量の異なるデキストランを含む
デキストラン混合水溶液を水を移動相とするゲルパーミ
ェーションクロマトグラフに付して重量平均分子量毎に
デキストランを分析することを特徴とする。
ことを目的とする。 【構成】 重量平均分子量の異なるデキストランを含む
デキストラン混合水溶液を水を移動相とするゲルパーミ
ェーションクロマトグラフに付して重量平均分子量毎に
デキストランを分析することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デキストラン混合水溶
液の分析法に関する。さらに詳しくは、ゲルパーミェー
ションクロマトグラフ(以下、GPCという)を用いた
デキストラン混合水溶液の品質管理、性能評価等に好適
なデキストラン混合水溶液の分析法に関する。
液の分析法に関する。さらに詳しくは、ゲルパーミェー
ションクロマトグラフ(以下、GPCという)を用いた
デキストラン混合水溶液の品質管理、性能評価等に好適
なデキストラン混合水溶液の分析法に関する。
【0002】
【従来技術】デキストランは、D−グルコースから成る
細菌性多糖類で、ショ糖を含む培地から、種々の細菌ま
たはそれから得られる酵素デキストランスクラーゼの作
用で合成される粘物質である。
細菌性多糖類で、ショ糖を含む培地から、種々の細菌ま
たはそれから得られる酵素デキストランスクラーゼの作
用で合成される粘物質である。
【0003】これは、水にややとけて、その水溶液は人
工腎臓のクリアランス試験、血液増量剤や代用血漿など
に使用される。また、デキストラン分子間を適当な試薬
で橋かけしたゲル状物質を水に懸濁させて膨潤させる
と、その中に高分子は入りこめないので、高分子と低分
子とを分別することができ、この性質を利用して、タン
パク質などの精製に用いられる。
工腎臓のクリアランス試験、血液増量剤や代用血漿など
に使用される。また、デキストラン分子間を適当な試薬
で橋かけしたゲル状物質を水に懸濁させて膨潤させる
と、その中に高分子は入りこめないので、高分子と低分
子とを分別することができ、この性質を利用して、タン
パク質などの精製に用いられる。
【0004】従って、これらの用途に使用するために
も、デキストラン水溶液の性能管理、品質管理は重要
で、そのため、従来は比色法によりデキストラン水溶液
の分析を行っていた。
も、デキストラン水溶液の性能管理、品質管理は重要
で、そのため、従来は比色法によりデキストラン水溶液
の分析を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、比色法
によるデキストラン水溶液の分析は、前処理が煩雑で定
量するのに時間がかかり、かつ混合溶液は定量できない
という欠陥があった。
によるデキストラン水溶液の分析は、前処理が煩雑で定
量するのに時間がかかり、かつ混合溶液は定量できない
という欠陥があった。
【0006】そのため、従来の方法ではデキストラン混
合水溶液の品質管理、性能評価が充分に行うことができ
ず、各種用途に用いて初めて欠陥が分かるというような
ことがあった。
合水溶液の品質管理、性能評価が充分に行うことができ
ず、各種用途に用いて初めて欠陥が分かるというような
ことがあった。
【0007】そこで、本発明は、新規な方法でデキスト
ラン混合水溶液を分析することにより、上記課題を一挙
に解決することを目的とする。
ラン混合水溶液を分析することにより、上記課題を一挙
に解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本件発明者は、上記課題
を解決するため、鋭意検討した結果、デキストラン混合
水溶液を適当な溶媒を用いることによりGPCで分析で
きることを見出だし、本発明をなすに至った。
を解決するため、鋭意検討した結果、デキストラン混合
水溶液を適当な溶媒を用いることによりGPCで分析で
きることを見出だし、本発明をなすに至った。
【0009】すなわち、本発明は、重量平均分子量の異
なるデキストランを含むデキストラン混合水溶液を水を
移動相とするゲルパーミェーションクロマトグラフに付
して重量平均分子量毎にデキストランを分析することを
特徴とするデキストラン混合水溶液の分析法を提供す
る。
なるデキストランを含むデキストラン混合水溶液を水を
移動相とするゲルパーミェーションクロマトグラフに付
して重量平均分子量毎にデキストランを分析することを
特徴とするデキストラン混合水溶液の分析法を提供す
る。
【0010】ここで、本発明の方法により分析されるデ
キストラン混合水溶液は、例えば、重量平均分子量7万
と1万のデキストランを含むものを挙げることができる
が、これに限定されない。
キストラン混合水溶液は、例えば、重量平均分子量7万
と1万のデキストランを含むものを挙げることができる
が、これに限定されない。
【0011】デキストラン混合水溶液をGPCに付すに
は、公知の試料導入装置を使用でき、これにより、所定
量の溶液をGPCに注入できる。
は、公知の試料導入装置を使用でき、これにより、所定
量の溶液をGPCに注入できる。
【0012】GPCに注入された溶液は、水を移動相と
して分離カラムに付される。ここで、水は蒸留水、純水
が好ましい。
して分離カラムに付される。ここで、水は蒸留水、純水
が好ましい。
【0013】GPCで用いる分離カラムとしては、汎用
の高分子ゲルを充填したものが使用可能であり、例え
ば、ビニルアルコールコポリマーゲルの充填カラムが好
適な例として挙げられる。また、GPCの検出手段とし
ては、例えば、示差屈折率検出器を用いる。
の高分子ゲルを充填したものが使用可能であり、例え
ば、ビニルアルコールコポリマーゲルの充填カラムが好
適な例として挙げられる。また、GPCの検出手段とし
ては、例えば、示差屈折率検出器を用いる。
【0014】
【作用】本発明によれば、デキストラン混合水溶液を直
接GPCに付せるので、デキストラン混合水溶液の分
離、定量が極めて短時間に行え、再現性の良好なデータ
が得られる。
接GPCに付せるので、デキストラン混合水溶液の分
離、定量が極めて短時間に行え、再現性の良好なデータ
が得られる。
【0015】
【実施例】本発明の方法を実施する装置構成を図面に基
づいて説明する。図1は、本発明の方法を実施する装置
の一例で、1は移動相貯流槽、2は送液ポンプ、3はマ
ニュアルインジェクタ、4はカラム、5はカラムオーブ
ン、6は示差屈折率検出器、7はデータ処理装置であ
る。
づいて説明する。図1は、本発明の方法を実施する装置
の一例で、1は移動相貯流槽、2は送液ポンプ、3はマ
ニュアルインジェクタ、4はカラム、5はカラムオーブ
ン、6は示差屈折率検出器、7はデータ処理装置であ
る。
【0016】分析に際しては、移動相貯流槽1からポン
プ2によりあらかじめ移動相を流し、定常状態を作る。
次に、マニュアルインジェクタ3から試料を注入する。
注入された試料は移動相によりカラムオーブン5中のカ
ラム4に送られ、示差屈折率検出器6により分子量分布
が検出される。このデータをデータ処理装置7で処理
し、分子量の計算を行う。
プ2によりあらかじめ移動相を流し、定常状態を作る。
次に、マニュアルインジェクタ3から試料を注入する。
注入された試料は移動相によりカラムオーブン5中のカ
ラム4に送られ、示差屈折率検出器6により分子量分布
が検出される。このデータをデータ処理装置7で処理
し、分子量の計算を行う。
【0017】以上の装置を用いて、次の分析条件で分析
を行った。 (1)試料の前処理 試料をメンブランフィルタ(孔径:0.45μm)でろ
過する。次に、ろ液200μlをGPCに注入する。
を行った。 (1)試料の前処理 試料をメンブランフィルタ(孔径:0.45μm)でろ
過する。次に、ろ液200μlをGPCに注入する。
【0018】(2)分析条件 カラム:Asahipak GS−510H,310H
二本連結 ((株)島津製作所製) (各7.6mmI.D.×250mml) 移動相:水 流 量:1.0ml/min 温 度:40℃ 検出器:RID−6A(示差屈折率検出器 (株)島津
製作所製) 感 度:8×10-6RIUFS ポラリティ:+ (3)分析結果 上記分析条件で分析した結果を図2〜図4に示す。図2
は重量平均分子量1万のデキストラン標準試料を分析し
た図、図3は重量平均分子量7万のデキストラン標準試
料を分析した図、図4は混合溶液(重量平均分子量7万
と1万)のクロマトグラムである。図4から、デキスト
ラン水溶液(重量平均分子量7万と1万の混合溶液)が
効率よく、分離定量できることが分かる。なお、図2〜
図4中の縦軸は信号強度、横軸は保持時間を表す。ま
た、図中の数字は重量平均分子量を示す。
二本連結 ((株)島津製作所製) (各7.6mmI.D.×250mml) 移動相:水 流 量:1.0ml/min 温 度:40℃ 検出器:RID−6A(示差屈折率検出器 (株)島津
製作所製) 感 度:8×10-6RIUFS ポラリティ:+ (3)分析結果 上記分析条件で分析した結果を図2〜図4に示す。図2
は重量平均分子量1万のデキストラン標準試料を分析し
た図、図3は重量平均分子量7万のデキストラン標準試
料を分析した図、図4は混合溶液(重量平均分子量7万
と1万)のクロマトグラムである。図4から、デキスト
ラン水溶液(重量平均分子量7万と1万の混合溶液)が
効率よく、分離定量できることが分かる。なお、図2〜
図4中の縦軸は信号強度、横軸は保持時間を表す。ま
た、図中の数字は重量平均分子量を示す。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、デキストラン水溶液の
分離、定量が効率良く、正確に行うことができ、得られ
た定量値からデキストラン水溶液の品質管理、性能評価
が簡単に行えるという特別の効果を有する。
分離、定量が効率良く、正確に行うことができ、得られ
た定量値からデキストラン水溶液の品質管理、性能評価
が簡単に行えるという特別の効果を有する。
【0020】さらに、煩雑な前処理が不必要なので、分
離、定量が極めて短時間に行えるという特別な効果を有
する。
離、定量が極めて短時間に行えるという特別な効果を有
する。
【図1】本発明の構成を実施するための装置を示す図
【図2】重量平均分子量1万のデキストラン標準試料を
分析した図
分析した図
【図3】重量平均分子量7万のデキストラン標準試料を
分析した図
分析した図
【図4】本発明によりデキストラン混合溶液を分析した
図
図
1:移動相貯流槽 4:分析カラム 6:検出器
Claims (1)
- 【請求項1】 重量平均分子量の異なるデキストランを
含むデキストラン混合水溶液を水を移動相とするゲルパ
ーミェーションクロマトグラフに付して重量平均分子量
毎にデキストランを分析することを特徴とするデキスト
ラン混合水溶液の分析法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17141492A JPH0618506A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | デキストラン混合水溶液の分析法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17141492A JPH0618506A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | デキストラン混合水溶液の分析法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0618506A true JPH0618506A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=15922699
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17141492A Pending JPH0618506A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | デキストラン混合水溶液の分析法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0618506A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102590408A (zh) * | 2012-01-04 | 2012-07-18 | 亚宝药业集团股份有限公司 | 一种冠心宁注射液中大分子物质的检测方法 |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP17141492A patent/JPH0618506A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102590408A (zh) * | 2012-01-04 | 2012-07-18 | 亚宝药业集团股份有限公司 | 一种冠心宁注射液中大分子物质的检测方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Determann | Gel Chromatography: Gel Filtration· Gel Permeation· Molecular Sieves: A Laboratory Handbook | |
Huneeus et al. | Fibrillar proteins from squid axons: I. Neurofilament protein | |
Guan et al. | Poly (phthalazine ether sulfone ketone) as novel stationary phase for stir bar sorptive extraction of organochlorine compounds and organophosphorus pesticides | |
US4756834A (en) | Phase supports for the partition chromatography of macromolecules, a process for their preparation and their use | |
Pomponio et al. | Microemulsion electrokinetic chromatography for the analysis of green tea catechins: Effect of the cosurfactant on the separation selectivity | |
Vernhet et al. | Wetting properties of microfiltration membrane: determination by means of the capillary rise technique and incidence on the adsorption of wine polysaccharide and tannins | |
Wichert et al. | Sensitive liquid chromatography assay for the determination of amikacin in human plasma | |
Zhou et al. | Direct enantiomeric analysis of amphetamine in plasma by simultaneous solid phase extraction and chiral derivatization | |
JPH0618506A (ja) | デキストラン混合水溶液の分析法 | |
Chen et al. | Double salting-out effect assisted heat-shrinkable tubing liquid phase microextraction followed by high performance liquid chromatography for determination of flavonoids in human plasma | |
CN104198635B (zh) | 一种应用快速分离蛋白纯化仪检测肝素钠中多硫酸软骨素的方法 | |
Krasna et al. | Clarification of Native DNA Solutions by Filtration | |
Shaw et al. | Separation of molecular size classes of aquatic humic substances using ultrafiltration and dialysis | |
Chien et al. | Steady-state and nonsteady-state transport through membranes using rotating-disk electrode polarography: description and properties of a rapid response new technique | |
JPH0650955A (ja) | 親水性ポリマーの分子量分布分析法 | |
JPH06288997A (ja) | 高分子物質の分子量分布分析法 | |
JPH05172801A (ja) | 分子量分布測定法 | |
JPH052013A (ja) | 親水性ポリマーの分子量分布分析法 | |
JPH05172802A (ja) | ゲルパーミエーションクロマトグラフを用いた分離・定量法 | |
JPH04299258A (ja) | アルギン酸ナトリウムの分子量分布分析法 | |
Chien et al. | Use of Membrane-Covered Rotating-Disk Electrode to Study Binding of Drugs to Macromolecules: Competitive Binding of 2-(4′-Hydroxybenzeneazo) benzoic acid and α-(4-Chlorophenoxy)-α-methylpropionic Acid to Serum Albumins | |
Wu et al. | Sensitivity enhancement methods for capillary isoelectric focusing/concentration gradient imaging system | |
Flodin | Molecular sieve effects in chromatography | |
JPH0526862A (ja) | ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートの分子量分布分析法 | |
Bussey et al. | Specific ion mediated chromatography of glycoproteins and neutral polysaccharides on substituted agarose gels |