[go: up one dir, main page]

JPH06184312A - フッ素変性シリコーン及びその製造方法、並びにそれを含有する化粧料 - Google Patents

フッ素変性シリコーン及びその製造方法、並びにそれを含有する化粧料

Info

Publication number
JPH06184312A
JPH06184312A JP33414392A JP33414392A JPH06184312A JP H06184312 A JPH06184312 A JP H06184312A JP 33414392 A JP33414392 A JP 33414392A JP 33414392 A JP33414392 A JP 33414392A JP H06184312 A JPH06184312 A JP H06184312A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorine
modified silicone
integer
formula
hydrocarbon group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33414392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2720134B2 (ja
Inventor
Joji Okada
譲二 岡田
Akira Kawamata
章 川俣
Tadayuki Tokunaga
忠之 徳永
Makoto Toritsuka
誠 鳥塚
Masahiko Asahi
正彦 旭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP4334143A priority Critical patent/JP2720134B2/ja
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to DE69325580T priority patent/DE69325580T2/de
Priority to ES93904340T priority patent/ES2136123T3/es
Priority to PCT/JP1993/000223 priority patent/WO1993018085A1/ja
Priority to EP93904340A priority patent/EP0640644B1/en
Priority to US08/290,868 priority patent/US5548054A/en
Publication of JPH06184312A publication Critical patent/JPH06184312A/ja
Priority to US08/606,339 priority patent/US5700898A/en
Priority to US08/933,986 priority patent/US6018082A/en
Priority to US08/934,086 priority patent/US5976518A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2720134B2 publication Critical patent/JP2720134B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式(1)、(2) 【化1】 で表わされる2個のポリシロキサン単位を有する鎖状の
フッ素変性シリコーン誘導体、その製造方法、それを含
有する化粧料。 【効果】 高撥水・撥油性のフッ素変性シリコーン誘導
体を容易かつ簡便に得ることができ、更に該化合物を含
有する化粧料は、化粧持ちが良好で、使用感に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フッ素変性シリコーン
誘導体及びその製造方法、並びにそれを含有する化粧料
に関し、更に詳しくは優れた撥水・撥油性を有する新規
なフッ素変性シリコーン誘導体及びその製造方法、並び
にそれを含有する化粧持ち及び使用感の良好な化粧料に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
水や汗から皮膚を保護する目的で、また水や汗による化
粧くずれを防止する目的で種々の撥水性化粧料が用いら
れている。例えばスキンクリーム、スキンローション等
の皮膚保護化粧料やメイクアップ化粧料には、撥水性成
分としてシリコーン油やシリコーン樹脂が配合されてい
る。ところが、これらのシリコーン油やシリコーン樹脂
は撥水性についてはある程度の効果を奏するものの撥油
性については充分な効果を有するものではない。従っ
て、これらの成分を配合した化粧料は皮脂による化粧く
ずれを生じるという問題があった。
【0003】そのため、撥水性及び撥油性をともに有す
る化合物を開発する試みが多方面でなされてきている。
例えば特開平2−295912号公報には、特定のフッ
素変性シリコーン化合物を配合した化粧料が耐水性及び
耐皮脂性に優れることが開示されている。
【0004】ところで、化粧料に使用される撥水・撥油
性基剤は、(イ)汗や皮脂に対し充分な撥水・撥油性を
有すること、(ロ)乳化安定性に優れること、(ハ)粘
度が低く使用感が良好であること等の条件をすべて満た
す必要がある。
【0005】しかしながら、上記フッ素変性シリコーン
化合物は、これらの条件を、特に撥油性について、充分
に満足させうるものではない。一方、種々の新規なフッ
素変性シリコーン化合物が開発されている〔例えばJ.
Fluorine Chem.,39,61(198
8)、J.Fluorine Chem.,45,35
5(1989)等〕が、これら化合物の具体的な応用に
関しては未だ何ら報告がなされていない。
【0006】従って、撥水・撥油性に優れるとともに、
化粧料に配合して化粧崩れを起こすことなく良好な使用
感を与える化合物の開発が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
情に鑑み鋭意検討した結果、後述する特定のフッ素変性
シリコーン誘導体が優れた撥水・撥油性を有するととも
に、化粧料への良好な適合性を示すことを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、第一に、下記一般式
(1)、(2)
【0009】
【化5】
【0010】〔式中、Rf は炭素数が1〜20のパーフ
ルオロアルキル基又はH(CF2)k-(kは1〜20の整数を
示す)で表わされるω−H−パーフルオロアルキル基を
示し、Rは炭素数が2〜16の炭化水素基を示し、
1 、R2 及びR3 は、同一でも異なっていてもよい、
炭素数が1〜20の直鎖若しくは分岐鎖の脂肪族炭化水
素基又は炭素数が5〜10の脂環式若しくは芳香族の炭
化水素基を示し、mは2〜16の整数を示し、nは1〜
6の整数を示し、xは0〜50の整数を示し、pは1〜
200の整数を、qは0〜200の整数をそれぞれ示
し、かつp+q≧6である〕で表わされる2個のポリシ
ロキサン単位を有するフッ素変性シリコーン誘導体
(A)を提供するものである。
【0011】本発明は、第二に、下記一般式(3)、
(4)
【0012】
【化6】
【0013】(式中、R1 、R2 、R3 、p及びqはそ
れぞれ前記と同義である)で表わされる2個のポリシロ
キサン単位を有するシリコーン誘導体(5)と下記一般
式(6)
【0014】
【化7】
【0015】(式中、Rf 、R、m、n及びxはそれぞ
れ前記と同義である)で表わされる化合物とを反応させ
ることを特徴とするフッ素変性シリコーン誘導体(A)
の製造方法を提供するものである。
【0016】本発明は、第三に、下記一般式(7)、
(8)
【0017】
【化8】
【0018】(式中、p′は1〜200の整数を示し、
q′は0〜200の整数を示し、Rf、R、R1
2 、R3 、m、n及びxはそれぞれ前記と同義であ
る)で表わされる2個のポリシロキサン単位を有するフ
ッ素変性シリコーン誘導体(B)を含有することを特徴
とする化粧料を提供するものである。
【0019】本発明のポリシロキサン単位(1)若しく
は(7)及び(2)若しくは(8)を有するフッ素変性
シリコーン誘導体(A)又は(B)のR1 、R2 及びR
3 で示される炭化水素基としては、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、デシル等の直鎖アルキル基;イ
ソプロピル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオ
ペンチル、1−エチルプロピル、2−エチルヘキシル等
の分岐鎖アルキル基;シクロペンチル、シクロヘキシル
等の環状アルキル基;フェニルナフチル等の芳香族炭化
水素基などが挙げられ、また、Rで示される炭化水素基
としては、炭素数2〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキ
レン基が好ましく、特にエチレン基、プロピレン基等が
好ましい。
【0020】ポリシロキサン単位(1)又は(7)にお
いてRf で示されるパーフルオロアルキル基は、直鎖で
も分岐鎖のものでも用いることができるが、合成上は直
鎖のものが好ましく、例えばCF3- 、C2F5- 、C4F9- 、C
6F13- 、C8F17-、C10F21- 、H(CF2)2- 、H(CF2)4- 、H
(CF2)6- 、H(CF2)8- 等が挙げられる。
【0021】本発明のフッ素変性シリコーン誘導体
(A)は、前記一般式(3)及び(4)で表わされるポ
リシロキサン単位を有するシリコーン誘導体(5)と前
記一般式(6)で表わされるパーフルオロアルキル化合
物とを反応させることにより製造することができる。
【0022】上記シリコーン誘導体(5)は、ポリシロ
キサン単位(3)及び(4)をそれぞれ少なくとも1個
含有するものであれば、分子構造等に特に制限はなく、
また公知の種々のものを使用することができる。シリコ
ーン誘導体(5)の具体例としては、ペンタメチルジシ
ロキサン、トリデカメチルヘキサシロキサン等の片末端
ハイドロジェンメチルポリシロキサン、テトラメチルジ
シロキサン、ヘキサメチルトリシロキサン、オクタメチ
ルテトラシロキサン、ドデカメチルヘキサシロキサン等
の両末端ハイドロジェンジメチルポリシロキサン及び市
販のメチルハイドロジェンポリシロキサン、例えば東芝
シリコーン(株)製「TSF484」、「TSF48
3」等、信越化学工業(株)製「KF99」等が挙げら
れる。
【0023】一般式(6)で表わされる化合物は、例え
ば下記反応経路に従い製造することができる。
【0024】
【化9】
【0025】(式中、Xはハロゲン原子を示し、Rf
R、m、n及びxは前記と同義である)すなわち、ハロ
ゲン化アルケン(9)とフッ素含有アルコール(10)
とを塩基性条件下、反応させることにより化合物(6)
を得ることができる。この反応において、一般式(9)
で表わされる化合物は、一般式(10)で表わされる化
合物に対し1モル当量以上、好ましくは1.5モル当量
以上用いる。また塩基としてはアルカル金属、アルカリ
金属水素化物、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金
属水素化物、アルカリ土類金属水酸化物、第4級アンモ
ニウム塩などが挙げられる。上記反応は、必要に応じて
溶媒を使用し、30℃ないし150℃、好ましくは40
℃ないし100℃の温度範囲で加熱攪拌することによっ
て行われる。
【0026】このようにして得られた化合物(6)とシ
リコーン誘導体(5)との反応は、触媒の存在下におい
て行われる。使用される触媒としては、一般にヒドロシ
リル化に用いられるもの、例えば遊離ラジカル開始剤;
光開始剤;ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミ
ウム、イリジウム、白金等の金属の錯体化合物;これら
をシリカゲル又はアルミナに担持させたものなどが挙げ
られる。これらのうち、特に塩化白金酸、Speier
試薬(塩化白金酸のイソプロピルアルコール溶液)等が
好ましい。触媒の使用量はシリコーン誘導体(5)と化
合物(6)との反応を促進するのに充分な量であればよ
く、特に限定されないが、化合物(6)1mol に対して
10-6〜10-1mol の範囲が好ましい。
【0027】本反応においては反応溶媒の使用は必須で
はないが、必要に応じて適当な溶媒中で反応を行っても
よい。反応溶媒としては、反応を阻害しないものであれ
ば特に限定されないが、例えばペンタン、ヘキサン、シ
クロヘキサン等の炭化水素系溶媒;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等のベンゼン系溶媒;ジエチルエーテル、
ジイソプロピルエーテル等のエーテル系溶媒;メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール
等のアルコール系溶媒などが好ましい。
【0028】ヒドロシリル化は、0〜200℃で進行す
るが、反応速度や生成物の着色などを考え、50〜15
0℃で行うのが好ましい。また、反応時間は0.5〜2
4時間程度とするのが好ましい。
【0029】なお、上記反応により得られるフッ素変性
シリコーン誘導体(A)の、粘度、溶解性、乳化安定性
等の諸性質をコントロールするには、シリコーン誘導体
(5)と化合物(6)の種類、量等の組合せを適宜変化
させればよい。
【0030】このようにして得られる本発明のフッ素変
性シリコーン誘導体(A)は、撥水・撥油性に優れ、粘
度等の諸性質も目的によりコントロールし得るものであ
ることから、化粧料中に油剤として用いると、化粧持
ち、使用感に優れたものとすることができる。この場
合、フッ素変性シリコーン誘導体(A)の配合量は、特
に制限されるものではないが、通常0.001〜90重
量%(以下、単に「%」で示す)、好ましくは0.1〜
70%が好ましい。
【0031】本発明の化粧料には、更に、ポリシロキサ
ン単位(1)及び(2)において、p+qが6未満の公
知のフッ素変性シリコーン誘導体をも上記(A)と同様
に配合することができる。すなわち、本発明の化粧料に
は、前記フッ素変性シリコーン誘導体(B)が含有され
る。これらのうち、フッ素変性シリコーン誘導体(A)
を配合することが特に好ましい。
【0032】フッ素変性シリコーン誘導体(B)を含有
する本発明の化粧料には、更に通常の化粧料に用いられ
る油剤を使用することができる。かかる油剤としては、
例えばオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチ
ルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサ
シロキサン等の環状シリコーン;メチルポリシロキサ
ン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン等の不揮発性シリコーン;スクワラン、パーム油
等の動植物性油脂;その他炭化水素、高級脂肪酸エステ
ル、流動パラフィン、イソ流動パラフィンなどが挙げら
れる。
【0033】更に、本発明の化粧料には、必要に応じて
通常の化粧料に配合される成分、例えばワセリン、ラノ
リン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カル
ナウバロウ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、高級アル
コール等の固形・半固形油分;水溶性及び油溶性ポリマ
ー;無機及び有機顔料、シリコーン又はフッ素化合物で
処理された無機及び有機顔料、有機染料等の色剤;アニ
オン性活性剤、カチオン性活性剤、非イオン性活性剤、
ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン共重合
体、ポリエーテル変性シリコーン等の界面活性剤;その
他水、防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘剤、pH調整剤、
香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制
汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤などを、本発明の効果を損な
わない範囲で、適宜配合することができる。特にフッ素
化合物で表面処理した顔料を用いた場合に、皮脂による
化粧くずれがなく好ましい。
【0034】本発明の化粧料は、その剤型、種類等にも
特に制限はなく、また通常の方法に従って製造すること
ができる。種類としては、例えば油性化粧料、乳化化粧
料、水性化粧料、口紅、ほほ紅、ファンデーション、皮
膚洗浄剤、毛髪洗浄剤、ヘアートニック、整髪剤、養毛
剤、育毛剤等が挙げられる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、1.高い撥水・撥油性
を有し、2.化粧品基剤との相溶性が良好で、3.乳化
安定性が高く、4.低粘度でべとつかず、5.皮膚刺激
性が極めて低い等の優れた特徴を有するフッ素変性シリ
コーン誘導体(A)を容易かつ簡便に得ることができ
る。更に、フッ素変性シリコーン誘導体(B)を配合し
た化粧料は化粧持ちが良好で、かつ使用感に優れるもの
である。
【0036】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、以下の実施例においては、化学式の一部を下記のよ
うに略記する。
【0037】
【化10】
【0038】実施例1
【0039】
【化11】
【0040】冷却管及び磁気攪拌子を備えた100ml2
ツ口フラスコに、窒素雰囲気下、トルエン45ml、トリ
デカメチルヘキサシロキサン(MD4MH) 15.0g(3
3.8mmol)、C6F13-(CH2)2-O-CH2CH=CH2(以下、化合
物6aと略記する)16.4g(40.5mmol)、塩化
白金酸の2%イソプロピルアルコール溶液26.7μl
(0.8×10-3mmol)を加え、110℃で4時間攪拌
した。反応混合物を室温まで冷却し、活性炭1.0gを
加え室温で1時間攪拌した後、活性炭を濾別し、溶媒を
留去した。未反応の化合物(6a)を減圧留去し、目的
化合物(1a)25.8gを無色透明の油状物として得
た(収率90%)。
【0041】以下に1H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl
3基準(7.24ppm )〕データを示す。 δ:-0.03〜0.02(m,39H,SiCH 3), 0.41〜0.51(m,2H,Ha),
1.46〜1.61(m,2H,Hb), 2.18〜2.47(m,2H,He), 3.35(t,J
=6.8Hz,2H,Hc),3.61(t,J=6.9Hz,2H,Hd) 上記Ha〜Heは下記位置のプロトンであることを示
す。
【0042】
【化12】
【0043】実施例2
【0044】
【化13】
【0045】実施例1で用いた装置に、トルエン30m
l、ハイドロジェンポリシロキサン( HMD4H)11.
0g(25.6mmol)、化合物(6a)24.8g(6
1.4mmol)、塩化白金酸の2%イソプロピルアルコー
ル溶液101μl (3.1×10-3mmol)を加え、実施
例1と同様の方法により目的化合物(1b)24.9g
を無色透明の油状物として得た(収率79%)。
【0046】以下に1H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl
3基準(7.24ppm )〕データを示す。 δ:0.01〜0.03(m,36H,-SiCH 3), 0.43〜0.51(m,4H,Ha),
1.47〜1.61(m,4H,Hb), 2.20〜2.47(m,4H,He), 3.36(t,J
=6.8Hz,4H,Hc),3.64(t,J=6.8Hz,4H,Hd) 上記Ha〜Heは下記位置のプロトンであることを示
す。
【0047】
【化14】
【0048】実施例3
【0049】
【化15】
【0050】実施例1で用いた装置に、トルエン35m
l、ハイドロジェンポリシロキサン( HMD6H)11.
2g(19.3mmol)、化合物(6a)18.8g(4
6.5mmol)、塩化白金酸の2%イソプロピルアルコー
ル溶液30.7μl (0.93×10-3mmol)を加え、
実施例1と同様の方法により目的化合物(1c)25.
4gを無色透明の油状物として得た(収率95%)。
【0051】以下に1H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl
3基準(7.24ppm )〕データを示す。 δ:-0.02〜0.02(m,48H,-SiCH 3), 0.43〜0.51(m,4H,H
a),1.48〜1.62(m,4H,Hb), 2.20〜2.47(m,4H,He), 3.34
(t,J=6.9Hz,4H,Hc),3.64(t,J=6.9Hz,4H,Hd)
【0052】
【化16】
【0053】実施例4
【0054】
【化17】
【0055】実施例1で用いた装置に、トルエン20m
l、ハイドロジェンポリシロキサン(MD22H)(東
芝シリコーン(株)製)8.0g(18.6mmol)、化
合物(6a)18.0g(44.7mmol)、塩化白金酸
の2%イソプロピルアルコール溶液29μl (0.89
×10-3mmol)を加え、実施例1と同様の方法により目
的化合物(1d)20.3gを無色透明の油状物として
得た(収率87%)。
【0056】以下に1H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl
3基準(7.24ppm )〕データを示す。 δ:-0.01〜0.03(m,36H,-SiCH 3), 0.44〜0.52(m,4H,H
a),1.50〜1.64(m,4H,Hb), 2.20〜2.48(m,4H,He), 3.35
(t,J=6.9Hz,4H,Hc),3.69(t,J=6.9Hz,4H,Hd) 上記Ha〜Heは下記位置のプロトンであることを示
す。
【0057】
【化18】
【0058】実施例5
【0059】
【化19】
【0060】実施例1で用いた装置に、トルエン20m
l、ハイドロジェンポリシロキサン(MD33H)(東
芝シリコーン(株)製)7.0g(12.4mmol)、化
合物(6a)18.1g(44.7mmol)、塩化白金酸
の2%イソプロピルアルコール溶液29.5μl (0.
89×10-3mmol)を加え、実施例1と同様の方法によ
り目的化合物(1e)19.7gを無色透明の油状物と
して得た(収率89%)。
【0061】以下に1H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl
3基準(7.24ppm )〕データを示す。 δ:-0.05〜0.00(m,45H,-SiCH 3), 0.35〜0.50(m,6H,H
a),1.44〜1.59(m,6H,Hb), 2.18〜2.42(m,6H,He), 3.31
(t,J=6.9Hz,6H,Hc),3.60(t,J=6.9Hz,6H,Hd) 上記Ha〜Heは下記位置のプロトンであることを示
す。
【0062】
【化20】
【0063】実施例6
【0064】
【化21】
【0065】実施例1で用いた装置に、キシレン50m
l、ハイドロジェンポリシロキサン( HMD4H)15.
0g(34.8mmol)、C8F17-(CH2)2-O-CH2CH=CH
2 (6b)42.1g(83.5mmol)、塩化白金酸の
2%イソプロピルアルコール溶液137μl (4.2×
10-3mmol)を加え、実施例1と同様の方法により目的
化合物(1f)47.0gを無色透明の油状物として得
た(収率94%)。
【0066】以下に1H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl
3基準(7.24ppm )〕データを示す。 δ:0.02〜0.06(m,36H,-SiCH 3), 0.47〜0.56(m,4H,Ha),
1.44〜1.67(m,4H,Hb), 2.24〜2.50(m,4H,He), 3.39(t,J
=6.86Hz,4H,Hc),3.68(t,J=6.96Hz,4H,Hd) 上記Ha〜Heは下記位置のプロトンであることを示
す。
【0067】
【化22】
【0068】実施例7
【0069】
【化23】
【0070】実施例1で用いた装置に、キシレン12m
l、ハイドロジェンポリシロキサン( HMD4H)12.
0g(27.8mmol)、C10F21-(CH2)2-O-CH2CH=CH
2(6c)40.4g(66.8mmol)、塩化白金酸の
2%イソプロピルアルコール溶液101μl (3.1×
10-3mmol)を加え、実施例1と同様の方法により目的
化合物(1g)41.0gを無色透明のワックス状物と
して得た(収率90%)。このものの融点は37.0℃
であった。
【0071】以下に1H−NMR〔δppm,CDCl3中、CHCl
3基準(7.24ppm )〕データを示す。 δ:-0.02〜0.02(m,36H,-SiCH 3), 0.43〜0.51(m,4H,H
a),1.46〜1.62(m,4H,Hb), 2.19〜2.46(m,4H,He), 3.34
(t,J=6.88Hz,4H,Hc),3.64(t,J=6.96Hz,4H,Hd) 上記Ha〜Heは下記位置のプロトンであることを示
す。
【0072】
【化24】
【0073】試験例 実施例2、4、5、6及び7で合成したフッ素変性シリ
コーン(1b)、(1d)、(1e)、(1f)及び
(1g)と従来品(比較例1〜3)との物性比較を行っ
た。評価項目と結果を表1に示す。
【0074】
【表1】
【0075】
【化25】
【0076】*1 トリフルオロプロピルシリコーン(信
越化学工業(株)製「X−22−820」) *2 旭硝子(株)製「FSL−300」。このものは下
記化学式を有する。
【0077】*3 ポリジメチルシロキサン(信越化学工
業(株)製「KF−96」) *4 水との接触角(各油剤の油膜と水滴のなす角)が1
00°以上を◎、70°〜100°未満を○とした。 *5 スクワランとの接触角(各油剤の油膜と水滴のなす
角)が30°以上を◎、20°〜30°未満を○、20
°未満を×とした。 *6 35cst 未満を◎、35〜80cst を○、80cst
を超えるものを×とした。 *7 オクタメチルシクロテトラシロキサンに対する溶解
性を調べ、溶解したものを○、分離したものを×とし
た。
【0078】表1に示す結果より明らかなように、本発
明のフッ素変性シリコーン誘導体は、従来品に比べ、撥
水・撥油性に優れ、おおむね粘度が低く、化粧料基剤と
の相溶性も良好であることがわかる。
【0079】製造例1 フッ素化合物処理セリサイトの
製造 1lの丸底フラスコ(又はニーダー)に、セリサイト1
00gを入れ、イオン交換水500mlを加えた後、これ
にパーフルオロアルキルリン酸エステルジオキシエチル
アミン塩[(CmF2m+1C2H4O)yPO(ONH2(CH2CH2OH)2)3-y]
〔m=6〜18(平均鎖長;9)、1<y<2〕の約1
7.5%水溶液33gを加え、40℃で攪拌した。次い
で、1N−塩酸40mlを加えて水溶液のpHを3以下に下
げ、粉体表面にパーフルオロアルキルリン酸を析出させ
た後、これを濾過、水洗、乾燥して目的のフッ素化合物
処理セリサイト105gを得た。
【0080】実施例8及び比較例4〜5 二層型液状フ
ァンデーション:表2に示す組成の二層型液状ファンデ
ーションを下記製法に従いそれぞれ製造し、これらのフ
ァンデーションについて化粧持ち、使用感等を下記評価
方法により評価した。その結果を表3に示す。 (製法)油相を室温にて溶解した後、顔料をディスパー
で分散させる。これに水相を攪拌しながら添加して乳化
し、目的の二相型液状ファンデーションを得る。
【0081】
【表2】
【0082】(評価方法) 化粧持ち及び使用感:10人の専門パネリストが官能評
価を行い、下記基準により示した。結果を表3に示す。 ○:「良い」が8人以上。 △:「良い」が4〜7人。 ×:「良い」が4人未満。
【0083】
【表3】
【0084】表3より明らかなように、本発明の液状フ
ァンデーションは、従来のシリコーンを配合したものに
比べ、化粧持ちに優れ、しかも使用感の優れるものであ
った。
【0085】実施例9 パウダーファンデーション:表
4に組成を示すパウダーファンデーションを下記製法に
より製造した。 (製法)顔料を混合し、粉砕機に通して粉砕する。これ
を高速ブレンダーに移し、結合剤等を加熱混合し、均一
にしたものを顔料に加えて更に混合し均一にする。これ
を粉砕機で処理し、ふるいを通し、粒度をそろえた後、
数日間放置してから金皿などの容器中に圧縮成型してパ
ウダーファンデーションを得る。
【0086】
【表4】 (組成) (重量%) (1)フッ素化合物処理顔料(製造例1と同様にして下記顔料を処理) 酸化チタン 10.0 セリサイト 30.0 マイカ バランス カオリン 5.0 ベンガラ 0.8 黄酸化鉄 2.5 黒酸化鉄 0.1 (2)実施例6のフッ素変性シリコーン 8.0 (3)ミツロウ 2.0 (4)防腐剤 0.2 (5)香料 微量
【0087】実施例10 ほほ紅:表5に組成を示すほ
ほ紅を実施例9と同様の製法により得た。
【0088】
【表5】 (組成) (重量%) (1)シリコーン処理顔料(メチル水素ポリシロキサン処理顔料の市販品) カオリン バランス マイカ 13.0 酸化チタン 12.0 赤色202号 2.5 酸化鉄(赤、黄、黒) 5.0 (2)実施例5のフッ素変性シリコーン 7.0 (3)ジメチルポリシロキサン (信越化学工業(株)製「KF96A」、6cs) 5.0 (4)防腐剤 0.1 (5)香料 微量
【0089】実施例11 パウダーアイシャドウ:表6
に組成を示すパウダーアイシャドウを下記製法により得
た。 (製法)雲母チタン以外の顔料を先に混合、粉砕した
後、雲母チタンを混合する。その他は実施例9と同様に
して目的のパウダーアイシャドウを得る。
【0090】
【表6】 (組成) (重量%) (1)撥水・撥油性粉体(製造例1と同様にして処理したものを後から混合) 雲母チタン 4.9 セリサイト バランス マイカ 25.0 酸化鉄(赤、黄、黒) 2.0 群青 9.0 紺青 12.0 (2)実施例6のフッ素変性シリコーン 8.0 (3)スクワラン 2.0 (4)ワセリン 1.5 (5)ソルビタントリオレエート 1.0 (6)防腐剤 0.1 (7)香料 微量
【0091】実施例12 両用パウダーファンデーショ
ン:表7に組成を示す両用パウダーファンデーションを
実施例11と同様の製法により得た。
【0092】
【表7】 (組成) (重量%) (1)シリコーン処理顔料(メチル水素ポリシロキサン処理顔料の市販品) マイカ バランス タルク 4.8 酸化チタン 14.0 雲母チタン 3.5 酸化鉄(赤、黄、黒) 8.2 酸化亜鉛 4.5 酸化アルミニウム 10.0 硫酸バリウム 5.0 (2)実施例4のフッ素変性シリコーン 6.0 (3)ラノリン 3.0 (4)ワセリン 1.0 (5)イソプロピルミリステート 1.0 (6)防腐剤 1.5 (7)香料 微量
【0093】実施例13 二層型サンスクリーン乳液:
表8に組成を示す二層型サンスクリーン乳液を実施例8
と同様の製法により得た。
【0094】
【表8】 (組成) (重量%) (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 25.0 (2)実施例3のフッ素変性シリコーン 15.0 (3)ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン 共重合体 1.0 (4)グリセリン 2.0 (5)エタノール 12.0 (6)精製水 バランス (7)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 (8)シリコーン処理顔料(メチル水素ポリシロキサン処理顔料の市販品) 酸化亜鉛 5.5 酸化チタン 2.0 タルク 5.0 (9)香料 微量
【0095】実施例14 栄養クリーム:表9に組成を
示す栄養クリームを下記製法により得た。 (製法)(1)〜(5)を混合し、75℃に加熱した。
この混合物中に(6)、(7)及び(10)を混合し、
70℃に加熱した混合物を攪拌下に加えて乳化する。乳
化後60℃まで冷却し、この中に(8)及び(9)を加
え更に室温まで冷却して栄養クリームを得る。
【0096】
【表9】 (組成) (重量%) (1)ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油 2.0 (2)硫酸カリウム 0.5 (3)実施例7のフッ素変性シリコーン 6.0 (4)流動パラフィン 5.0 (5)ヘキサデシル−2−エチルヘキサノエート 2.0 (6)安息香酸ナトリウム 0.3 (7)プロピレングリコール 2.0 (8)酢酸−d1−α−トコフェロール 0.1 (9)香料 0.1 (10)精製水 バランス
【0097】実施例15 ハンドクリーム:表10に組
成を示すハンドクリームを下記製法により得た。 (製法)(1)〜(5)を混合し、75℃に加熱する。
この中に75℃に加熱した(6)〜(8)の混合物を攪
拌下徐々に加え乳化する。室温まで冷却し、ハンドクリ
ームを得る。
【0098】
【表10】 (組成) (重量%) (1)ポリオキシエチレン(20)ソルビタンパルミテート 1.5 (2)塩化アルミニウム 0.8 (3)イソプロピルミリステート 4.5 (4)ジメチルポリシロキサン (信越化学工業(株)製「KF−96A」、6cs) 4.0 (5)実施例7のフッ素変性シリコーン 6.0 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (7)ソルビトール 10.0 (8)精製水 バランス
【0099】実施例16 クリーム状ファンデーション
(油中水型):表11に組成を示すクリーム状ファンデ
ーションを下記製法により得た。 (製法)(1)〜(6)を混合し、75℃に加熱する。
これに(7)をディスパーで分散させる。この中に
(9)〜(14)の混合物を75℃に加熱し、攪拌下で
徐々に添加して乳化する。その後30℃に冷却し(8)
及び(15)を加え、更に室温まで冷却して目的のクリ
ーム状ファンデーション(W/O型)を得る。
【0100】
【表11】 (組成) (重量%) (1)ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン 共重合体 2.0 (2)実施例2のフッ素変性シリコーン 10.0 (3)ジメチルポリシロキサン (信越化学工業(株)製「KF−96A」、6cs) 5.0 (4)ステアリン酸アルミニウム 0.2 (5)1−イソステアロイル−3−ミリストイル−グリセロール 2.0 (6)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 (7)フッ素化合物処理顔料(製造例1と同様にして下記顔料を処理) タルク 5.0 酸化チタン 9.0 酸化鉄(赤、黄、黒) 1.2 (8)デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 (9)パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 (10)安息香酸ナトリウム 0.2 (11)硫酸マグネシウム 0.5 (12)グリセリン 5.5 (13)1,3−ブチレングリコール 2.5 (14)精製水 バランス (15)香料 0.1
【0101】実施例17 消毒用クリーム:表12に組
成を示す消毒用クリームを下記製法により得た。 (製法)(6)〜(11)を均一になるように混合す
る。これを攪拌下(1)〜(5)の水性成分に添加して
乳化し、目的の消毒用クリームを得る。
【0102】
【表12】 (組成) (重量%) (1)ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油 0.5 (2)ポリオキシエチレン(20)ソルビタンパルミテート 1.0 (3)グリセリン 6.0 (4)1,3−ブチレングリコール 6.0 (5)精製水 バランス (6)スクワラン 5.0 (7)ホホバ油 5.0 (8)オクタメチルシクロテトラシロキサン 18.0 (9)メトキシ桂皮酸オクチル 2.0 (10)実施例2のフッ素変性シリコーン 30.0 (11)殺菌剤(「イルガサンDP−300」) 0.2
【0103】以上の実施例8〜17で得られた各種の化
粧料はいずれも化粧持ちが良好で、しかも使用感に優れ
るものであった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】本発明のポリシロキサン単位(1)若しく
は(7)及び(2)若しくは(8)を有するフッ素変性
シリコーン誘導体(A)又は(B)のR、R及びR
で示される炭化水素基としては、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、デシル等の直鎖アルキル基;イ
ソプロピル、sec−ブチル、tert−ブチル、ネオ
ペンチル、1−エチルプロピル、2−エチルヘキシル等
の分岐鎖アルキル基;シクロペンチル、シクロヘキシル
等の環状アルキル基;フェニル、ナフチル等の芳香族炭
化水素基などが挙げられ、また、Rで示される炭化水素
基としては、炭素数2〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアル
キレン基が好ましく、特にエチレン基、プロピレン基等
が好ましい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】(式中、Xはハロゲン原子を示し、R
R、m、n及びxは前記と同義である)すなわち、ハロ
ゲン化アルケン(9)とフッ素含有アルコール(10)
とを塩基性条件下、反応させることにより化合物(6)
を得ることができる。この反応において、一般式(9)
で表わされる化合物は、一般式(10)で表わされる化
合物に対し1モル当量以上、好ましくは1.1から1.
5モル用いる。また塩基としてはアルカル金属、アルカ
リ金属水素化物、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類
金属水素化物、アルカリ土類金属水酸化物、第4級アン
モニウム塩などが挙げられる。上記反応は、必要に応じ
て溶媒を使用し、30℃ないし150℃、好ましくは4
0℃ないし100℃の温度範囲で加熱攪拌することによ
って行われる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】*1 トリフルオロプロピルシリコーン
(信越化学工業(株)製「X−22−82 0」) *2 旭硝子(株)製「FSL−300」。このものは
下記化学式を有する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】
【化25】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 〔式中、Rは炭素数が1〜20のパーフルオロアルキ
ル基又は式H(CF−(式中、kは1〜20の整
数を示す)で表わされるω−H−パーフルオロアルキル
基を示し、Rは炭素数が2〜16の炭化水素基を示し、
、R及びRは、同一でも異なっていてもよい、
炭素数が1〜20の直鎖若しくは分岐鎖の脂肪族炭化水
素基又は炭素数が5〜10の脂環式若しくは芳香族の炭
化水素基を示し、mは2〜16の整数を示し、nは1〜
6の整数を示し、xは0〜50の整数を示し、pは1〜
200の整数を、qは0〜200の整数をそれぞれ示
し、かつp+q≧5である〕で表わされる2個のポリシ
ロキサン単位を有する鎖状のフッ素変性シリコーン誘導
体(A)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】〔式中、Rは炭素数が1〜20のパーフ
ルオロアルキル基又はH(CF−(kは1〜20
の整数を示す)で表わされるω−H−パーフルオロアル
キル基を示し、Rは炭素数が2〜16の炭化水素基を示
し、R、R及びRは、同一でも異なっていてもよ
い、炭素数が1〜20の直鎖若しくは分岐鎖の脂肪族炭
化水素基又は炭素数が5〜10の脂環式若しくは芳香族
の炭化水素基を示し、mは2〜16の整数を示し、nは
1〜6の整数を示し、xは0〜50の整数を示し、pは
1〜200の整数を、qは0〜200の整数をそれぞれ
示し、かつp+q≧5である〕で表わされる2個のポリ
シロキサン単位を有する鎖状のフッ素変性シリコーン誘
導体(A)を提供するものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】本発明の化粧料には、更に、ポリシロキサ
ン単位(1)及び(2)において、p+qが5未満の公
知のフッ素変性シリコーン誘導体をも上記(A)と同様
に配合することができる。すなわち、本発明の化粧料に
は、前記フッ素変性シリコーン誘導体(B)が含有され
る。これらのうち、フッ素変性シリコーン誘導体(A)
を配合することが特に好ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、1.高い撥水・撥油性
を有し、2.化粧品基剤との相溶性が良好で、3.乳化
安定性が高く、4.低粘度でべとつかず、5.皮膚刺激
性が極めて低い等の優れた特徴を有する鎖状のフッ素変
性シリコーン誘導体(A)を容易かつ簡便に得ることが
できる。更に、フッ素変性シリコーン誘導体(B)を配
合した化粧料は化粧持ちが良好で、かつ使用感に優れる
ものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】
【化10】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】実施例1で用いた装置に、トルエン20m
l、ハイドロジェンポリシロキサン(MD M)
(東芝シリコーン(株)製)8.0g(18.6mmo
l)、化合物(6a)18.0g(44.7mmo
l)、塩化白金酸の2%イソプロピルアルコール溶液2
9μl(0.89×10−3mmol)を加え、実施例
1と同様の方法により目的化合物(1d)20.3gを
無色透明の油状物として得た(収率87%)。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】実施例1で用いた装置に、トルエン20m
l、ハイドロジェンポリシロキサン(MD M)
(東芝シリコーン(株)製)7.0g(12.4mmo
l)、化合物(6a)18.1g(44.7mmo
l)、塩化白金酸の2%イソプロピルアルコール溶液2
9.5μl(0.89×10−8mmol)を加え、実
施例1と同様の方法により目的化合物(1e)19.7
gを無色透明の油状物として得た(収率89%)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥塚 誠 神奈川県川崎市多摩区東生田1−17−5− 402 (72)発明者 旭 正彦 東京都文京区大塚4丁目34−2

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)、(2) 【化1】 〔式中、Rf は炭素数が1〜20のパーフルオロアルキ
    ル基又は式H(CF2)k-(式中、kは1〜20の整数を示
    す)で表わされるω−H−パーフルオロアルキル基を示
    し、Rは炭素数が2〜16の炭化水素基を示し、R1
    2 及びR3 は、同一でも異なっていてもよい、炭素数
    が1〜20の直鎖若しくは分岐鎖の脂肪族炭化水素基又
    は炭素数が5〜10の脂環式若しくは芳香族の炭化水素
    基を示し、mは2〜16の整数を示し、nは1〜6の整
    数を示し、xは0〜50の整数を示し、pは1〜200
    の整数を、qは0〜200の整数をそれぞれ示し、かつ
    p+q≧6である〕で表わされる2個のポリシロキサン
    単位を有するフッ素変性シリコーン誘導体(A)。
  2. 【請求項2】 下記一般式(3)、(4) 【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 、p及びqは、それぞれ前記
    と同義である)で表わされる2個のポリシロキサン単位
    を有するシリコーン誘導体(5)と下記一般式(6) 【化3】 (式中、Rf 、R、m、n及びxはそれぞれ前記と同義
    である)で表わされる化合物とを反応させることを特徴
    とする請求項1記載のフッ素変性シリコーン誘導体
    (A)の製造方法。
  3. 【請求項3】 下記一般式(7)、(8) 【化4】 (式中、p′は1〜200の整数を示し、q′は0〜2
    00の整数を示し、Rf、R、R1 、R2 、R3 、m、
    n及びxはそれぞれ前記と同義である)で表わされる2
    個のポリシロキサン単位を有するフッ素変性シリコーン
    誘導体(B)を含有することを特徴とする化粧料。
JP4334143A 1992-03-10 1992-12-15 フッ素変性シリコーン及びその製造方法、並びにそれを含有する化粧料 Expired - Fee Related JP2720134B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4334143A JP2720134B2 (ja) 1992-12-15 1992-12-15 フッ素変性シリコーン及びその製造方法、並びにそれを含有する化粧料
ES93904340T ES2136123T3 (es) 1992-03-10 1993-02-23 Derivado de silicona modificado por el fluor; produccion de este derivado y cosmetico que los contiene.
PCT/JP1993/000223 WO1993018085A1 (en) 1992-03-10 1993-02-23 Fluorine-modified silicone derivative, production thereof, and cosmetic containing the same
EP93904340A EP0640644B1 (en) 1992-03-10 1993-02-23 Fluorine-modified silicone derivative, production thereof, and cosmetic containing the same
DE69325580T DE69325580T2 (de) 1992-03-10 1993-02-23 Fluor-modifiziertes silikonderivat, seine herstellung und dieses derivat enthaltende kosmetische zubereitung
US08/290,868 US5548054A (en) 1992-03-10 1993-02-23 Fluorine-modified silicone derivative, production thereof and cosmetic containing the same
US08/606,339 US5700898A (en) 1992-03-10 1996-02-23 Fluorine-modified silicone derivative, production thereof, and cosmetic containing the same
US08/933,986 US6018082A (en) 1992-03-10 1997-09-19 Fluoroalkyl substituted ethylenically unsaturated compounds
US08/934,086 US5976518A (en) 1992-03-10 1997-09-19 Fluorine-modified silicone derivative, production thereof, and cosmetic containing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4334143A JP2720134B2 (ja) 1992-12-15 1992-12-15 フッ素変性シリコーン及びその製造方法、並びにそれを含有する化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06184312A true JPH06184312A (ja) 1994-07-05
JP2720134B2 JP2720134B2 (ja) 1998-02-25

Family

ID=18274015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4334143A Expired - Fee Related JP2720134B2 (ja) 1992-03-10 1992-12-15 フッ素変性シリコーン及びその製造方法、並びにそれを含有する化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2720134B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0987157A (ja) * 1995-09-20 1997-03-31 Kao Corp 油性固形化粧料
GB2443626A (en) * 2006-11-07 2008-05-14 Dow Corning Fluorosilicones
JP2008195659A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Kao Corp 水系二層分離型化粧料
JP2014034568A (ja) * 2012-08-10 2014-02-24 Kao Corp 油中水型乳化化粧料
JP2014088335A (ja) * 2012-10-29 2014-05-15 Kao Corp 油中水型乳化化粧料
JP2014101311A (ja) * 2012-11-20 2014-06-05 Kao Corp 油中水型乳化化粧料
JP2015044759A (ja) * 2013-08-27 2015-03-12 花王株式会社 水中油型乳化化粧料
JP2015044782A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 花王株式会社 口唇化粧料
EP2821059A4 (en) * 2012-02-28 2015-11-11 Kao Corp COSMETIC
JP2016533408A (ja) * 2013-10-04 2016-10-27 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー フルオロアルキルシリコーン組成物
US9492371B2 (en) 2012-02-28 2016-11-15 Kao Corporation Cosmetic composition
JP2017095425A (ja) * 2015-11-27 2017-06-01 花王株式会社 油性化粧料
US9994740B2 (en) 2013-05-31 2018-06-12 3M Innovative Properties Company Fluoroalkyl silicones
US10442897B2 (en) 2014-03-31 2019-10-15 3M Innovative Properties Company Fluoroalkyl silicones
WO2024042971A1 (ja) 2022-08-23 2024-02-29 日清オイリオグループ株式会社 液状油性組成物、及び該液状油性組成物を含有する化粧料

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0987157A (ja) * 1995-09-20 1997-03-31 Kao Corp 油性固形化粧料
GB2443626A (en) * 2006-11-07 2008-05-14 Dow Corning Fluorosilicones
JP2008195659A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Kao Corp 水系二層分離型化粧料
EP2821059A4 (en) * 2012-02-28 2015-11-11 Kao Corp COSMETIC
US9492371B2 (en) 2012-02-28 2016-11-15 Kao Corporation Cosmetic composition
US9408800B2 (en) 2012-02-28 2016-08-09 Kao Corporation Cosmetic composition
JP2014034568A (ja) * 2012-08-10 2014-02-24 Kao Corp 油中水型乳化化粧料
JP2014088335A (ja) * 2012-10-29 2014-05-15 Kao Corp 油中水型乳化化粧料
JP2014101311A (ja) * 2012-11-20 2014-06-05 Kao Corp 油中水型乳化化粧料
US9994740B2 (en) 2013-05-31 2018-06-12 3M Innovative Properties Company Fluoroalkyl silicones
JP2015044759A (ja) * 2013-08-27 2015-03-12 花王株式会社 水中油型乳化化粧料
JP2015044782A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 花王株式会社 口唇化粧料
JP2016533408A (ja) * 2013-10-04 2016-10-27 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー フルオロアルキルシリコーン組成物
US10442897B2 (en) 2014-03-31 2019-10-15 3M Innovative Properties Company Fluoroalkyl silicones
JP2017095425A (ja) * 2015-11-27 2017-06-01 花王株式会社 油性化粧料
WO2024042971A1 (ja) 2022-08-23 2024-02-29 日清オイリオグループ株式会社 液状油性組成物、及び該液状油性組成物を含有する化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2720134B2 (ja) 1998-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0657486B1 (en) Fluorine-modified silicone, process for preparing the same, and cosmetics containing the same
JP5770823B2 (ja) ゲル組成物及び化粧料
US6018082A (en) Fluoroalkyl substituted ethylenically unsaturated compounds
JP2720134B2 (ja) フッ素変性シリコーン及びその製造方法、並びにそれを含有する化粧料
JP2010116419A (ja) アラルキルシロキサンの使用方法
JP3073877B2 (ja) 化粧料
JPH06234858A (ja) フッ素変性シリコーン誘導体及びその製造方法、並びにそれを含有する化粧料
JP5570841B2 (ja) フッ素変性シリコーンを含有する化粧料
JPH03217420A (ja) 有機ケイ素化合物
JPH05139949A (ja) 美白化粧料
JP2720127B2 (ja) フッ素変性シリコーン、その製造法及びこれを含有する化粧料
JP6546127B2 (ja) 新規シリコーン化合物およびこれを含む化粧料
JPH09249518A (ja) 変性シロキサン化合物、その製造法及びこれを含有する化粧料
JP3474932B2 (ja) フッ素変性シリコーン、その製造方法及びこれを含有する化粧料
JP2692473B2 (ja) 有機ケイ素化合物及び化粧料
JP3503847B2 (ja) 変性シロキサン化合物、その製造法及びこれを含有する化粧料
KR20230040952A (ko) 카르복실산 작용성 가교 실리콘 조성물
JP3073885B2 (ja) 化粧料
JPH0967240A (ja) 乳化化粧料
JP2899964B2 (ja) パーフルオロアルキル化合物
JPH07133210A (ja) 乳化化粧料
JPH06135817A (ja) 油中水型乳化化粧料
JP3905140B2 (ja) 乳化化粧料
JPH107805A (ja) フルオロアルキルリン酸エステル変性オルガノ(ポリ)シロキサン、その製造法、及びそれを含有する化粧料
JP3597300B2 (ja) 化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071121

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081121

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091121

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091121

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101121

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111121

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 15

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121121

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees