JPH0617906B2 - 家庭内症状監視装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は家庭内において人体排泄物による症状検査監視
装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、便器内への人体排泄物である糞尿の臨床検査は病
院で行われたものであり、検査結果を医師が診断した。
そのため症状が現われない病気を早期に発見することは
困難であった。

そこで、特開昭５９−１３８６３１号公報に記載のよう
に、大便器、小便器等に検出センサーを設けて、排泄物
（尿、大便）に含まれる成分（タンパク、糖、肝汁色素
等）を検出するセンサーを設け、使用者の健康状態を表
示する便所装置が提案されている。

また、特開昭５７−５９１６８号公報には、採尿つぼを
有する便器を使用し、この中に検査紙を入れてその結果
を自動分析する検尿管理方式が提案されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、前記公報記載の装置においては、便器に
直接センサーを組付ける構造となっていたので、既設の
便所を使用する場合には、便器を交換する必要があり、
工事費が嵩み、手間となるという問題点があった。

また、広い便器内にセンサーを取付けるので、取付け場
所を十分に考慮する必要があり、仮に広い便器内の見え
る位置にそれを取付け場合には、使用者は必ずその位置
に向けて便を排出する必要があり、また、便器の下部の
排出口近傍に取り付けた場合には、通常、幾らかの水が
残る構造となっているので、これに先に使用した人の尿
等が残っている場合には、誤動作を生じる原因となる等
の問題点があった。

本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、工事費
が安く、既設の便所等にも簡単に取り付けることがで
き、更には誤検診も少ない家庭内症状監視装置を提供す
ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

前記目的に沿う本発明に係る家庭内症状監視装置は、家
屋内に設けられた水洗便器に連接される排出管に排泄物
検査センサーを配設し、該排泄物検査センサーの信号を
電話回線を通じて監視センサーに送る家庭内症状監視装
置であって、前記排泄物検査センサーは、前記排出管の
うち上部に曲がり部を有する逆Ｕ字状曲管部の頂上部で
あって、しかもその内面下部に露出して配置されて構成
されている。

〔作用〕

本発明に係る家庭内症状監視装置においては、前記排泄
物検査センサーを、前記排出管のうち上部に曲がり部を
有する逆Ｕ字状曲管部に取付けているので、例えば、既
設の水洗便器に連結される曲管を交換することによって
工事が行われる。

使用にあっては、便器を使用した後の水洗によって逆Ｕ
字状曲管部の頂上部を、糞、尿及び水の混合物が通る
が、これを逆Ｕ字状曲管部の頂上部の内面下部に露出し
て配置された排泄物検査センサーによって検出し、その
異常があれば電話回線を通じて監視センサーに送るよう
にしている。

そして、便器の使用が終わった後は、前記糞、尿及び水
の混合物は下水管に流れ込み、逆Ｕ字状曲管部の頂上部
は、貯水タンクから最後に排出された水によって洗浄さ
れ、更には便器を使用しない場合には、周囲は空気等を
含む気体となるので排泄物検査センサーの清浄状態を保
持でき、排泄物検査センサーは非検知の状態となって誤
動作を防止できる。

〔実施例〕

続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化し
た実施例につき説明し、本発明の理解に供する。

一般の家屋１の内部に設けられている水洗便器２の連接
される排出管３が連接されているが、該排出管３の逆Ｕ
字状曲管部４の頂上部であって、内面下部には、第１図
〜第３図に示すように排泄物（糞や尿）の排泄物検査セ
ンサー５が配設されている。

この排泄物検査センサー５は、第４図に示すように逆Ｕ
字状曲管部４の内面下部に配置され、排泄物内溶出物
質、ＰＨ等の電流特性、光特性或は変色特性等の情報を
検出するものであって、配線９によって発信機１０に信
号を送り、第５図に示すように発信機１０から電話機６
内の受信器を経て電話回線７によって監視センサー８に
上記情報が送られる。監視センサー８ではその情報を表
示及び記録し、前記家屋１に電話によって同情報を通報
するものである。

前記排泄物検査センサー５は第４図に示すように逆Ｕ字
状曲管部４の内面下部に複数設けて各種の症状に対応さ
せると良い。

〔発明の効果〕

本発明に係る家庭内症状監視装置においては、前記排泄
物検査センサーを、逆Ｕ字状曲管部に取付けているの
で、例えば、便所部分については既設あるいは新設の水
洗便器に連結される排出管の内、上部に曲がり部分を有
する曲管部のみを交換することによって工事を行うこと
ができ、極めて簡単である。

そして、前記排泄物検査センサーは、逆Ｕ字状曲管部の
頂上部の内面下部に配置されているので、水洗時に最後
に貯水タンクから流れ出る水によって洗われて清浄面と
なって、使用後は排泄物検査センサーの周囲は空気等の
気体によって充満されている。従って、次の人の糞、尿
及び水の混合物を比較的正確に検査でき、結果として先
に使用した人の糞、尿が混じることによる誤動作が少な
いという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の家庭内症状監視装置を備えた水洗便器
を示す側面図、第２図は同便器の他の実施例の側面図、
第３図は男子用便器の斜視図、第４図は曲管の横断面
図、第５図は上記装置のブロック線図である。 〔符号の説明〕 １…家屋、２…水洗便器、３…排出管、４…曲管部、５
…排泄物検査センサー、６…電話機、７…電話回線、８
…監視センサー、９…配線、１０…発信機

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】家屋内に設けられた水洗便器に連接される
   排出管に排泄物検査センサーを配設し、該排泄物検査セ
   ンサーの信号を電話回線を通じて監視センサーに送る家
   庭内症状監視装置であって、 前記排泄物検査センサーは、前記排出管のうち上部に曲
   がり部を有する逆Ｕ字状曲管部の頂上部であって、しか
   もその内面下部に露出して配置されていることを特徴と
   する家庭内症状監視装置。