JPH06172925A - 表面性状の良好な冷延薄板を製造するための鋳片 - Google Patents
表面性状の良好な冷延薄板を製造するための鋳片Info
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- JPH06172925A JPH06172925A JP35017792A JP35017792A JPH06172925A JP H06172925 A JPH06172925 A JP H06172925A JP 35017792 A JP35017792 A JP 35017792A JP 35017792 A JP35017792 A JP 35017792A JP H06172925 A JPH06172925 A JP H06172925A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ピンホールやスリバー疵等の表面欠陥が少な
く表面性状の良好な、しかも、絞り加工した際にフラン
ジクラック等が発生しない冷延薄板を製造することが可
能な鋳片に関するものである。 【構成】 冷延薄板を製造するに際し、融点が1350
℃以下あるいは1650℃以上で、かつ粒径が200μ
m以下の介在物を、鋳片1kg当たり103個以下に分
散させて表面性状の良好な冷延薄板を製造するための鋳
片。
く表面性状の良好な、しかも、絞り加工した際にフラン
ジクラック等が発生しない冷延薄板を製造することが可
能な鋳片に関するものである。 【構成】 冷延薄板を製造するに際し、融点が1350
℃以下あるいは1650℃以上で、かつ粒径が200μ
m以下の介在物を、鋳片1kg当たり103個以下に分
散させて表面性状の良好な冷延薄板を製造するための鋳
片。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピンホールや線状疵
(スリバー疵)等の表面欠陥の少ない表面性状の良好な
冷延薄板とするための鋳片に関するものである。
(スリバー疵)等の表面欠陥の少ない表面性状の良好な
冷延薄板とするための鋳片に関するものである。
【0002】
【従来の技術】製鋼工程では、転炉で溶銑を酸化精錬終
了後、脱酸剤を投入して溶鋼中の溶存酸素を除去してい
る。
了後、脱酸剤を投入して溶鋼中の溶存酸素を除去してい
る。
【0003】この際、下記(1)式に示す反応により、
脱酸およびそれ以後の再酸化反応で微少な酸化物(Mx
Oy)が生成し、これが除去されずに鋳片内に残る。
脱酸およびそれ以後の再酸化反応で微少な酸化物(Mx
Oy)が生成し、これが除去されずに鋳片内に残る。
【0004】この結果、冷延後の薄板から製造した製品
(自動車用鋼板、食缶)欠陥の一因となっている。
(自動車用鋼板、食缶)欠陥の一因となっている。
【0005】
【数1】xM+(1/2)O2 → MxOy (1)
【0006】従来から、これらの微小酸化物を極力除去
する努力がなされてきた。例えば、 脱酸工程において、酸化物の凝集、合体による浮上分
離時間を長く与えるため、出鋼初期にAI等の脱酸剤を
投入する出鋼脱酸法、又はCAS処理やRH処理にお
ける強撹拌を行い、酸化物の浮上分離を促進する方法が
ある。
する努力がなされてきた。例えば、 脱酸工程において、酸化物の凝集、合体による浮上分
離時間を長く与えるため、出鋼初期にAI等の脱酸剤を
投入する出鋼脱酸法、又はCAS処理やRH処理にお
ける強撹拌を行い、酸化物の浮上分離を促進する方法が
ある。
【0007】一方、特開平1―180466号公報に
見られるように、脱酸時に脱酸剤としてのAlとCa
O、CaF2の結合体および融合体を投入することによ
り、生成する脱酸生成物をCaO―Al2O3の低融点の
スラグとして浮上促進させる方法も提案されている。
見られるように、脱酸時に脱酸剤としてのAlとCa
O、CaF2の結合体および融合体を投入することによ
り、生成する脱酸生成物をCaO―Al2O3の低融点の
スラグとして浮上促進させる方法も提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記にお
ける酸化物浮上分離対策では冷延薄板において、その表
面にアルミナ系介在物に起因するスリバー疵が発生して
おり、これのみでは限界がある。
ける酸化物浮上分離対策では冷延薄板において、その表
面にアルミナ系介在物に起因するスリバー疵が発生して
おり、これのみでは限界がある。
【0009】また、特開平1―180466号公報提案
のようにスラグをCaO―Al2O3として低融点化する
方法についても、少しでも溶鋼中にCaO―Al2O3が
残留すると自動車用鋼板、食缶用に絞り加工した際に、
その加工部分にこの残留したCaO―Al2O3に起因す
るフランジクラックが発生し、むしろこの組成系にする
ことは問題である。
のようにスラグをCaO―Al2O3として低融点化する
方法についても、少しでも溶鋼中にCaO―Al2O3が
残留すると自動車用鋼板、食缶用に絞り加工した際に、
その加工部分にこの残留したCaO―Al2O3に起因す
るフランジクラックが発生し、むしろこの組成系にする
ことは問題である。
【0010】本発明は、ピンホールやスリバー疵等の表
面欠陥が少なく表面性状の良好な、しかも、絞り加工し
た際にフランジクラック等が発生しない冷延薄板を製造
することが可能な鋳片を提供することを課題とするもの
である。
面欠陥が少なく表面性状の良好な、しかも、絞り加工し
た際にフランジクラック等が発生しない冷延薄板を製造
することが可能な鋳片を提供することを課題とするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためのものであって、自動車用鋼板あるいは食缶
用に使用する冷延薄板を製造するに際し、融点が135
0℃以下あるいは1650℃以上で、かつ粒径が200
μm以下の介在物を、鋳片1kg当たり103 個以下に
分散させることにより、表面にピンホール、スリバー疵
がなく、しかも、フランジクラック等が発生しない冷延
薄板を製造するための鋳片を提供するものである。
決するためのものであって、自動車用鋼板あるいは食缶
用に使用する冷延薄板を製造するに際し、融点が135
0℃以下あるいは1650℃以上で、かつ粒径が200
μm以下の介在物を、鋳片1kg当たり103 個以下に
分散させることにより、表面にピンホール、スリバー疵
がなく、しかも、フランジクラック等が発生しない冷延
薄板を製造するための鋳片を提供するものである。
【0012】
【作用】本発明者らは、上記の課題を解決するために、
先ず、磁粉探傷装置を用いて、加工した自動車用鋼板、
食缶の欠陥部の介在物調査を行った。
先ず、磁粉探傷装置を用いて、加工した自動車用鋼板、
食缶の欠陥部の介在物調査を行った。
【0013】この介在物に起因する欠陥には、大きく2
種類のものがある。一つはアルミナ系介在物に起因する
スリバー疵で、もう一つは、CaO―Al 2O3等のスラ
グ系に起因するフランジクラック、ピンホール欠陥であ
る。
種類のものがある。一つはアルミナ系介在物に起因する
スリバー疵で、もう一つは、CaO―Al 2O3等のスラ
グ系に起因するフランジクラック、ピンホール欠陥であ
る。
【0014】これらの欠陥部における介在物の形状は、
前者のスリバー疵部位では、一つ一つは2〜3μm以下
の介在物が分散して層状となっており、後者のフランジ
クラック、ピンホール欠陥部位では1つの介在物の厚み
が5μm以上のものが塊として存在していることが判明
した。
前者のスリバー疵部位では、一つ一つは2〜3μm以下
の介在物が分散して層状となっており、後者のフランジ
クラック、ピンホール欠陥部位では1つの介在物の厚み
が5μm以上のものが塊として存在していることが判明
した。
【0015】更に、その欠陥の原因となる介在物、つま
り、アルミナ系とスラグ系に起因するものが半々の割合
で存在している。
り、アルミナ系とスラグ系に起因するものが半々の割合
で存在している。
【0016】図1は、冷延薄板の上記欠陥部における、
介在物の厚みとその個数との関係を測定した結果を示
す。
介在物の厚みとその個数との関係を測定した結果を示
す。
【0017】これから、介在物の1つ1つの厚みが5μ
m以下のものに比して5μm以上のものは2倍程度と多
いことが判る。
m以下のものに比して5μm以上のものは2倍程度と多
いことが判る。
【0018】又、欠陥が発生していない部位では、介在
物の厚みが5μm以下の薄いものが存在している反面、
5μm以上のものが殆ど存在していないことが認められ
た。
物の厚みが5μm以下の薄いものが存在している反面、
5μm以上のものが殆ど存在していないことが認められ
た。
【0019】即ち、前記欠陥の原因となるのは、介在物
1つ1つの厚みが0.5mm以上の厚いものであること
が判明した。
1つ1つの厚みが0.5mm以上の厚いものであること
が判明した。
【0020】一方冷延薄板は熱間圧延した後、冷間圧延
するものであり、この冷間圧延段階では、圧延温度が低
いため、介在物は伸延されずに破砕されるのみであるこ
とから、冷間圧延の前工程である熱間圧延段階で5mm
以下に伸延されず5μm以上の厚みとして残ったものが
欠陥となると思われる。
するものであり、この冷間圧延段階では、圧延温度が低
いため、介在物は伸延されずに破砕されるのみであるこ
とから、冷間圧延の前工程である熱間圧延段階で5mm
以下に伸延されず5μm以上の厚みとして残ったものが
欠陥となると思われる。
【0021】この熱間圧延段階における介在物の厚みに
ついては、一般的に、介在物の圧延時の変形能に依存
し、この変形能は介在物の融点に依存すると考えられて
いる(例えば、塚谷ら:鉄と鋼69,(1983),9
67)。
ついては、一般的に、介在物の圧延時の変形能に依存
し、この変形能は介在物の融点に依存すると考えられて
いる(例えば、塚谷ら:鉄と鋼69,(1983),9
67)。
【0022】本発明者等は、この熱間圧延段階での介在
物の伸延性とその融点との関係を調査した結果、介在物
の融点が1650℃を境にして、熱間圧延を受けたとき
の介在物の伸延性が大きく異なることを見出した。
物の伸延性とその融点との関係を調査した結果、介在物
の融点が1650℃を境にして、熱間圧延を受けたとき
の介在物の伸延性が大きく異なることを見出した。
【0023】即ち、図2に示すように、1650℃以上
になると、介在物の伸延性は小さくなるため、熱間圧延
段階(圧延温度:1100℃)では延びずに破砕され、
分散されることが判明した。
になると、介在物の伸延性は小さくなるため、熱間圧延
段階(圧延温度:1100℃)では延びずに破砕され、
分散されることが判明した。
【0024】従って、高融点であるアルミナ系介在物は
もちろんのこと、例えばCaO―Al2O3等のスラグ系
介在物についても、その組成によって、融点が1650
℃以下であれば、熱間圧延段階においても5mm以下の
厚みに伸延されずに介在物の厚みは5μm以上となり、
フランジクラック、ピンホール欠陥となる。
もちろんのこと、例えばCaO―Al2O3等のスラグ系
介在物についても、その組成によって、融点が1650
℃以下であれば、熱間圧延段階においても5mm以下の
厚みに伸延されずに介在物の厚みは5μm以上となり、
フランジクラック、ピンホール欠陥となる。
【0025】図3には、熱間圧延前の鋳片中における介
在物の粒径、熱間圧延後の介在物の厚み、介在物の融点
の関係を示している。
在物の粒径、熱間圧延後の介在物の厚み、介在物の融点
の関係を示している。
【0026】これからわかるように、鋳片中介在物の
粒径が200μmを越えると熱間圧延後における介在物
の厚みが増している。
粒径が200μmを越えると熱間圧延後における介在物
の厚みが増している。
【0027】更に、鋳片中介在物の融点が1350℃
以下の介在物については伸延性が急激に良くなり、熱間
圧延によりその厚みが大幅に低減する事が判明した。
以下の介在物については伸延性が急激に良くなり、熱間
圧延によりその厚みが大幅に低減する事が判明した。
【0028】即ち、フランジクラック、ピンホール欠陥
を低減するには、鋳片中の介在物の粒径を200μm以
下にすると共に介在物の融点を1350℃以下に制御す
ることが必要であることを見いだした。
を低減するには、鋳片中の介在物の粒径を200μm以
下にすると共に介在物の融点を1350℃以下に制御す
ることが必要であることを見いだした。
【0029】しかしながら、前記のように介在物の融点
を1650℃以上の高融点側にすると、逆にスリバー疵
を増加させることがあるため、その量(個数)を少なく
する必要がある。
を1650℃以上の高融点側にすると、逆にスリバー疵
を増加させることがあるため、その量(個数)を少なく
する必要がある。
【0030】このため鋳片段階でのアルミナ系介在物量
と冷延薄板の表面疵発生率を調査した結果を図5に示
す。
と冷延薄板の表面疵発生率を調査した結果を図5に示
す。
【0031】同図より、介在物量が鋳片1kg当り10
3 個以上になると急激にスリバー疵等の表面疵の発生率
が高くなることが判明した。
3 個以上になると急激にスリバー疵等の表面疵の発生率
が高くなることが判明した。
【0032】このような条件を満足する鋳片をつくり込
むには、例えば、出鋼前に石灰石等を投入して転炉内の
スラグを固化させて、転炉からその流出を防止すること
により、溶鋼中へのスラグの巻き込み量を低減させ、か
つ、Alを投入して、スラグ中のFeO%を低減させ、
スラグ中のFeOと投入したAlが反応して生成するア
ルミナ量を抑制する。
むには、例えば、出鋼前に石灰石等を投入して転炉内の
スラグを固化させて、転炉からその流出を防止すること
により、溶鋼中へのスラグの巻き込み量を低減させ、か
つ、Alを投入して、スラグ中のFeO%を低減させ、
スラグ中のFeOと投入したAlが反応して生成するア
ルミナ量を抑制する。
【0033】これは、同時にスラグの組成を高融点側に
移行させる。この様な、簡易な方法で達成可能である。
移行させる。この様な、簡易な方法で達成可能である。
【0034】
【実施例】次に本発明の実施例について述べる。
【0035】目標成分として、成分A: C:0.03
〜0.05%、Si:0.08〜0.15%、Mn:
0.20〜0.50%、P:0.007%〜0.01
%、S:0.007%〜0.01%、Al:0.04〜
0.06%、および成分B: C:0.01〜0.02
%、Si:0.08〜0.15%、Mn:0.20〜
0.50%、P:0.007%〜0.01%、S:0.
007%〜0.01%、Al:0.04〜0.06%、
Ti:0.03〜0.06%の溶鋼を精錬するに当り、
350tの転炉において吹錬後、所定のカーボン濃度に
調整して、スラグ固化用CaOを投入するとともに、ス
ラグボールを使用して、転炉スラグの流出防止を行いつ
つ出鋼し、取鍋上スラグ厚みを低減させた。
〜0.05%、Si:0.08〜0.15%、Mn:
0.20〜0.50%、P:0.007%〜0.01
%、S:0.007%〜0.01%、Al:0.04〜
0.06%、および成分B: C:0.01〜0.02
%、Si:0.08〜0.15%、Mn:0.20〜
0.50%、P:0.007%〜0.01%、S:0.
007%〜0.01%、Al:0.04〜0.06%、
Ti:0.03〜0.06%の溶鋼を精錬するに当り、
350tの転炉において吹錬後、所定のカーボン濃度に
調整して、スラグ固化用CaOを投入するとともに、ス
ラグボールを使用して、転炉スラグの流出防止を行いつ
つ出鋼し、取鍋上スラグ厚みを低減させた。
【0036】この後、出鋼時又は、RH処理時、CAS
(取鍋底部からArを吹込んで、Ar雰囲気を造って脱
酸する方式)処理時にアルミニウムを投入して脱酸し、
溶鋼中のFeOを2%以下に低下させた。
(取鍋底部からArを吹込んで、Ar雰囲気を造って脱
酸する方式)処理時にアルミニウムを投入して脱酸し、
溶鋼中のFeOを2%以下に低下させた。
【0037】その後、湾曲型および垂直曲げ型連鋳機で
鋳造して、250mm厚のスラブ鋳片を製造した。
鋳造して、250mm厚のスラブ鋳片を製造した。
【0038】そしてこの鋳片を7〜2mm程度に熱間圧
延した後、2〜0.1mm程度に冷間圧延して冷延薄板
とした。
延した後、2〜0.1mm程度に冷間圧延して冷延薄板
とした。
【0039】このようにして製造した鋳片および、冷延
薄板において、品質の調査を行いその結果を鋳片の製造
条件を含めて第1表に示す。
薄板において、品質の調査を行いその結果を鋳片の製造
条件を含めて第1表に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】従来例1、2、3は、介在物の個数、融
点、最大粒径の何れもが本発明の範囲を逸脱した鋳片の
例であり、自動車用鋼板、食缶用鋼板の1m2当りのス
リバー疵、ピンホール、フランジクラック等の欠陥量が
16〜20ppmと多い。
点、最大粒径の何れもが本発明の範囲を逸脱した鋳片の
例であり、自動車用鋼板、食缶用鋼板の1m2当りのス
リバー疵、ピンホール、フランジクラック等の欠陥量が
16〜20ppmと多い。
【0043】比較例1は介在物の最大粒径が本発明の範
囲を逸脱した鋳片の例であり、比較例2は介在物の融点
と最大粒径が本発明の範囲を逸脱した鋳片の例であり、
比較例3は介在物の融点が本発明の範囲を逸脱した鋳片
の例であり、比較例4は介在物の個数と融点が本発明の
範囲を逸脱した鋳片の例であり、比較例5は介在物の個
数と最大粒径が本発明の範囲を逸脱した鋳片の例であ
り、比較例6は介在物の個数が本発明の範囲を逸脱した
鋳片の例であり、従来例に比して冷延薄板の表面欠陥量
がいずれも多少良好になっている。
囲を逸脱した鋳片の例であり、比較例2は介在物の融点
と最大粒径が本発明の範囲を逸脱した鋳片の例であり、
比較例3は介在物の融点が本発明の範囲を逸脱した鋳片
の例であり、比較例4は介在物の個数と融点が本発明の
範囲を逸脱した鋳片の例であり、比較例5は介在物の個
数と最大粒径が本発明の範囲を逸脱した鋳片の例であ
り、比較例6は介在物の個数が本発明の範囲を逸脱した
鋳片の例であり、従来例に比して冷延薄板の表面欠陥量
がいずれも多少良好になっている。
【0044】これに対して、実施例において、介在物量
および介在物の個数、融点、最大粒径を本発明範囲内に
したさせた冷延薄板の表面欠陥量を従来例及び比較例に
比較して大幅に低減することが出来た。
および介在物の個数、融点、最大粒径を本発明範囲内に
したさせた冷延薄板の表面欠陥量を従来例及び比較例に
比較して大幅に低減することが出来た。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は転炉のス
ラグ流出防止およびスラグ改質を強化することにより得
られた、鋳片の含有介在物の融点が1350℃以下ある
いは1650℃以上で、かつ粒径が200μm以下で、
鋳片1kg当り103個以下に分散することが可能にな
り、スリバー疵、ピンホール、フランジクラックの少な
い非常に表面性状の良好な冷延薄板を製造すことができ
ることから、この分野にもたらす効果は大きい。
ラグ流出防止およびスラグ改質を強化することにより得
られた、鋳片の含有介在物の融点が1350℃以下ある
いは1650℃以上で、かつ粒径が200μm以下で、
鋳片1kg当り103個以下に分散することが可能にな
り、スリバー疵、ピンホール、フランジクラックの少な
い非常に表面性状の良好な冷延薄板を製造すことができ
ることから、この分野にもたらす効果は大きい。
【図1】冷延板にて、磁粉探傷にかかる介在物の厚みと
個数との関係を示す図。
個数との関係を示す図。
【図2】介在物の融点と介在物の変形量の関係を示す
図。
図。
【図3】介在物粒径と冷延板での介在物の厚みとの関係
を示す図。
を示す図。
【図4】介在物の融点および粒径と介在物の厚みとの関
係を示す 図。
係を示す 図。
【図5】鋳片での介在物個数と冷延板での表面疵発生率
との関係を示す図。
との関係を示す図。
Claims (1)
- 【請求項1】 冷延薄板を製造するに際し、融点が13
50℃以下あるいは1650℃以上で、かつ粒径が20
0μm以下の介在物を、鋳片1kg当たり103個以下
に分散させたことを特徴とする表面性状の良好な冷延薄
板を製造するための鋳片。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35017792A JPH06172925A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 表面性状の良好な冷延薄板を製造するための鋳片 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35017792A JPH06172925A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 表面性状の良好な冷延薄板を製造するための鋳片 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06172925A true JPH06172925A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=18408741
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35017792A Pending JPH06172925A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 表面性状の良好な冷延薄板を製造するための鋳片 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06172925A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6726782B2 (en) | 2000-11-27 | 2004-04-27 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Ultra-low carbon steel sheet |
-
1992
- 1992-12-04 JP JP35017792A patent/JPH06172925A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6726782B2 (en) | 2000-11-27 | 2004-04-27 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Ultra-low carbon steel sheet |
US7247211B2 (en) | 2000-11-27 | 2007-07-24 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Method of manufacture of ultra-low carbon steel |
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