JPH0615491Y2 - 自動車用小型モータ - Google Patents
自動車用小型モータInfo
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- JPH0615491Y2 JPH0615491Y2 JP1989002521U JP252189U JPH0615491Y2 JP H0615491 Y2 JPH0615491 Y2 JP H0615491Y2 JP 1989002521 U JP1989002521 U JP 1989002521U JP 252189 U JP252189 U JP 252189U JP H0615491 Y2 JPH0615491 Y2 JP H0615491Y2
- Authority
- JP
- Japan
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- armature
- ball bearing
- holder base
- armature shaft
- motor yoke
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K5/00—Casings; Enclosures; Supports
- H02K5/04—Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
- H02K5/14—Means for supporting or protecting brushes or brush holders
- H02K5/143—Means for supporting or protecting brushes or brush holders for cooperation with commutators
- H02K5/148—Slidably supported brushes
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K7/00—Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
- H02K7/10—Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters
- H02K7/116—Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters with gears
- H02K7/1163—Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters with gears where at least two gears have non-parallel axes without having orbital motion
- H02K7/1166—Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters with gears where at least two gears have non-parallel axes without having orbital motion comprising worm and worm-wheel
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H1/00—Toothed gearings for conveying rotary motion
- F16H1/02—Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion
- F16H1/04—Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving only two intermeshing members
- F16H1/12—Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving only two intermeshing members with non-parallel axes
- F16H1/16—Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving only two intermeshing members with non-parallel axes comprising worm and worm-wheel
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S384/00—Bearings
- Y10S384/90—Cooling or heating
- Y10S384/903—Retaining ring
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
Description
(産業上の利用分野) この考案は、自動車のワイパやパワーウインドを作動さ
せるのに利用される自動車用小型モータに関する。 (従来の技術) 従来、上記した自動車用小型モータとしては、例えば第
3図に示すものが知られていた。 図示する自動車用小型モータ100は、モータヨーク1
01の図中において右方端寄りに、すべり軸受102を
取付けているとともに、このモータヨーク101の開口
端部に装着するギヤケーシング103の図中において右
方端寄りに、オイルレスメタルを用いたジャーナル軸受
104を取付けており、さらに、ギヤケーシング103
の図中において左方端寄りにすべり軸受105を取付け
ている。 また、モータヨーク101に収納した電機子106の電
機子軸107には、その両端に、各々相対向する方向か
ら電機子軸107の長さ方向に沿って深さを有していて
摩擦低減用の球体108,109を各々回転自在に収納
する角孔107a,107bを設けているとともに、モ
ータヨーク101の図中において左方端部には、電機子
軸107に設けた一方側の角孔107aに収納した球体
108に当接する板状ストッパ110を取付けており、
さらに、ギヤケーシング103の図中において左方端に
は、ギヤケーシング103に設けたナット103aにね
じ込むかあるいはねじ戻すかすることによって、電機子
軸107に設けた他方側の角孔107bに収納した球体
109からの間隙寸法を小さくするか大きくするかして
所定のスラストギャップ寸法に調整するスラストスクリ
ュー111を設けている。 そして、モータヨーク101に取付けたすべり軸受10
2により電機子軸107の図中において右方側を回転可
能な状態で支持しているとともに、モータヨーク101
に取付けたストッパ110に電機子軸107の図中にお
いて右方端に設けた一方側の角孔107aに収納した球
体108を当接している。 そしてまた、ギヤケーシング103に取付けたジャーナ
ル軸受104により電機子軸107のほぼ中央部分を回
転可能な状態で支持しているとともに、ギヤケーシング
103に取付けたすべり軸受105により電機子軸10
7の図中において左方側を回転可能な状態で支持してい
る。 そして、電機子軸107に取付けた整流子112にブラ
シ113を通して所定の電源を正または逆方向に切換え
て供給することにより、電機子106と、モータヨーク
101の内周側に設けたマグネット114とのあいだで
電磁誘導作用が起り、それによって電機子106が正ま
たは逆方向に回転するので、電機子106の電機子軸1
07の図中において左端寄りに形成したウオーム部10
7cに噛み合うウオームホイール115が回転し、この
ウオームホイール115に固定した出力軸116が正ま
たは逆方向に回転する。 出力軸116が正または逆方向に回転することにより、
出力軸116に連結する図示しないワイパ装置のリンク
機構またはパワーウインド装置のレギュレータ機構を作
動して図示しないワイパ装置のワイパブレードまたはパ
ワーウインド装置のウインドガラスを駆動する。 そこで、電機子軸107の図中において左方端部に設け
た他方側の角孔107aに収納した球体109に対して
スラストスクリュー111をねじ込むかあるいはねじ戻
すかすることによって、出力軸116が回転するときに
例えばワイパ装置であったらワイパブレードがその払拭
方向を反転する際に電機子軸107に作用するスラスト
荷重を所定のスラストギャップ寸法に調整してスラスト
スクリュー111により受けていた。 また、例えば実公昭61−3248号公報に記載の如く
ラジアル玉軸受によってウオーム減速ワイパモータの両
方向のスラスト荷重を受ける技術も存在するが外輪をギ
ヤケースに加締め固定するため、自動組立が困難であ
り、大径部あるいはラジアル玉軸受の軸方向の厚さ寸法
あるいは長さ寸法のバラツキにより緩衝部材を必要と
し、自動組立をさらに困難なものとしていた。 また、自動組立を容易にするために整流子の外径より、
小さい外径をもつ特殊なフランジ玉軸受を使用すれば、
組立は容易となるが、特別発注であるため高価となり、
さらにラジアル玉軸受の外輪が大きな場合、例えば実公
昭62−23244号公報に記載の如く、ラジアル玉軸
受の外輪を外から固定する必要が生じ、自動組立が困難
であった。 (考案が解決しようとする課題) ところが、上記した従来の自動車用小型モータ100に
おいて電機子軸107に作用するスラスト荷重は、電機
子軸107に設けた他方側の角孔107aに収納した球
体109に対してスラストスクリュー111をねじ込む
かあるいはねじ戻すかすることによってスラストギャッ
プ寸法を調整してスラストスクリュー111により受け
ていたので、この自動車用小型モータ100の使用の頻
度の多少によってはスラストギャップ寸法をその都度調
整する必要があり、その作業が複雑であることから容易
に製品の品質を高いものに保つことが煩雑であるという
問題点があった。 また、電機子軸107には、両球体108,109を各
々回転自在に収納する角孔107a,107bを各々設
けており、一方側の角孔107aに球体108を収納し
たうえでその球体108をモータヨーク101に取付け
たストッパ110に当接し且つ他方側の角孔107bに
球体109を収納したうえでその球体109に対してス
ラストスクリュー111をねじ込むかあるいはねじ戻す
ことによってスラスト方向のがたを調整する必要性があ
ったので、電機子軸107を支持するうえでの部品点数
が多くなっており、それにより、コスト面で割高なもの
になっているという問題点があり、スラストギャップ寸
法を調整する必要がなく且つコスト面で有利なものにす
ることが望まれるとともに、電機子106に対する通電
を行うためのブラシを取付けたホルダベースがギヤケー
シング103およびモータヨーク101に直接接触され
た状態で設けられているため、電機子106の回転にと
もなう振動がブラシからホルダベースを介してギヤケー
シング103やモータヨーク101に伝わらないとは言
い難く、電機子106の振動がギヤケーシング103や
モータヨーク101に伝わるとモータ全体の振動や雑音
の原因となる可能性があることから、振動の原因になら
ないような構造にする必要があるという課題を有してい
た。 (考案の目的) そこでこの考案は、上記した従来の課題に鑑みてなされ
たもので、スラストギャップ寸法を調整する必要をなく
し、且つ組立作業の容易な構造としたうえで製品の品質
を容易に高く保つことができ、コスト面で有利となると
ともに、電機子の回転により発生する振動をモータ外に
極力出さない構造とする自動車用小型モータを提供する
ことを目的としている。
せるのに利用される自動車用小型モータに関する。 (従来の技術) 従来、上記した自動車用小型モータとしては、例えば第
3図に示すものが知られていた。 図示する自動車用小型モータ100は、モータヨーク1
01の図中において右方端寄りに、すべり軸受102を
取付けているとともに、このモータヨーク101の開口
端部に装着するギヤケーシング103の図中において右
方端寄りに、オイルレスメタルを用いたジャーナル軸受
104を取付けており、さらに、ギヤケーシング103
の図中において左方端寄りにすべり軸受105を取付け
ている。 また、モータヨーク101に収納した電機子106の電
機子軸107には、その両端に、各々相対向する方向か
ら電機子軸107の長さ方向に沿って深さを有していて
摩擦低減用の球体108,109を各々回転自在に収納
する角孔107a,107bを設けているとともに、モ
ータヨーク101の図中において左方端部には、電機子
軸107に設けた一方側の角孔107aに収納した球体
108に当接する板状ストッパ110を取付けており、
さらに、ギヤケーシング103の図中において左方端に
は、ギヤケーシング103に設けたナット103aにね
じ込むかあるいはねじ戻すかすることによって、電機子
軸107に設けた他方側の角孔107bに収納した球体
109からの間隙寸法を小さくするか大きくするかして
所定のスラストギャップ寸法に調整するスラストスクリ
ュー111を設けている。 そして、モータヨーク101に取付けたすべり軸受10
2により電機子軸107の図中において右方側を回転可
能な状態で支持しているとともに、モータヨーク101
に取付けたストッパ110に電機子軸107の図中にお
いて右方端に設けた一方側の角孔107aに収納した球
体108を当接している。 そしてまた、ギヤケーシング103に取付けたジャーナ
ル軸受104により電機子軸107のほぼ中央部分を回
転可能な状態で支持しているとともに、ギヤケーシング
103に取付けたすべり軸受105により電機子軸10
7の図中において左方側を回転可能な状態で支持してい
る。 そして、電機子軸107に取付けた整流子112にブラ
シ113を通して所定の電源を正または逆方向に切換え
て供給することにより、電機子106と、モータヨーク
101の内周側に設けたマグネット114とのあいだで
電磁誘導作用が起り、それによって電機子106が正ま
たは逆方向に回転するので、電機子106の電機子軸1
07の図中において左端寄りに形成したウオーム部10
7cに噛み合うウオームホイール115が回転し、この
ウオームホイール115に固定した出力軸116が正ま
たは逆方向に回転する。 出力軸116が正または逆方向に回転することにより、
出力軸116に連結する図示しないワイパ装置のリンク
機構またはパワーウインド装置のレギュレータ機構を作
動して図示しないワイパ装置のワイパブレードまたはパ
ワーウインド装置のウインドガラスを駆動する。 そこで、電機子軸107の図中において左方端部に設け
た他方側の角孔107aに収納した球体109に対して
スラストスクリュー111をねじ込むかあるいはねじ戻
すかすることによって、出力軸116が回転するときに
例えばワイパ装置であったらワイパブレードがその払拭
方向を反転する際に電機子軸107に作用するスラスト
荷重を所定のスラストギャップ寸法に調整してスラスト
スクリュー111により受けていた。 また、例えば実公昭61−3248号公報に記載の如く
ラジアル玉軸受によってウオーム減速ワイパモータの両
方向のスラスト荷重を受ける技術も存在するが外輪をギ
ヤケースに加締め固定するため、自動組立が困難であ
り、大径部あるいはラジアル玉軸受の軸方向の厚さ寸法
あるいは長さ寸法のバラツキにより緩衝部材を必要と
し、自動組立をさらに困難なものとしていた。 また、自動組立を容易にするために整流子の外径より、
小さい外径をもつ特殊なフランジ玉軸受を使用すれば、
組立は容易となるが、特別発注であるため高価となり、
さらにラジアル玉軸受の外輪が大きな場合、例えば実公
昭62−23244号公報に記載の如く、ラジアル玉軸
受の外輪を外から固定する必要が生じ、自動組立が困難
であった。 (考案が解決しようとする課題) ところが、上記した従来の自動車用小型モータ100に
おいて電機子軸107に作用するスラスト荷重は、電機
子軸107に設けた他方側の角孔107aに収納した球
体109に対してスラストスクリュー111をねじ込む
かあるいはねじ戻すかすることによってスラストギャッ
プ寸法を調整してスラストスクリュー111により受け
ていたので、この自動車用小型モータ100の使用の頻
度の多少によってはスラストギャップ寸法をその都度調
整する必要があり、その作業が複雑であることから容易
に製品の品質を高いものに保つことが煩雑であるという
問題点があった。 また、電機子軸107には、両球体108,109を各
々回転自在に収納する角孔107a,107bを各々設
けており、一方側の角孔107aに球体108を収納し
たうえでその球体108をモータヨーク101に取付け
たストッパ110に当接し且つ他方側の角孔107bに
球体109を収納したうえでその球体109に対してス
ラストスクリュー111をねじ込むかあるいはねじ戻す
ことによってスラスト方向のがたを調整する必要性があ
ったので、電機子軸107を支持するうえでの部品点数
が多くなっており、それにより、コスト面で割高なもの
になっているという問題点があり、スラストギャップ寸
法を調整する必要がなく且つコスト面で有利なものにす
ることが望まれるとともに、電機子106に対する通電
を行うためのブラシを取付けたホルダベースがギヤケー
シング103およびモータヨーク101に直接接触され
た状態で設けられているため、電機子106の回転にと
もなう振動がブラシからホルダベースを介してギヤケー
シング103やモータヨーク101に伝わらないとは言
い難く、電機子106の振動がギヤケーシング103や
モータヨーク101に伝わるとモータ全体の振動や雑音
の原因となる可能性があることから、振動の原因になら
ないような構造にする必要があるという課題を有してい
た。 (考案の目的) そこでこの考案は、上記した従来の課題に鑑みてなされ
たもので、スラストギャップ寸法を調整する必要をなく
し、且つ組立作業の容易な構造としたうえで製品の品質
を容易に高く保つことができ、コスト面で有利となると
ともに、電機子の回転により発生する振動をモータ外に
極力出さない構造とする自動車用小型モータを提供する
ことを目的としている。
(課題を解決するための手段) この考案に係わる自動車用小型モータは、内部に軸支持
部材を備えたモータヨークと、モータヨークに収納さ
れ、且つ中心部に電機子軸を備えた電機子と、内輪と外
輪とが球体を介して回転する玉軸受と、モータヨークに
連結固定されているとともに、玉軸受の外輪が嵌め込ま
れている開口を有し、モータヨークとともに電機子を回
動可能に支持するケーシングと、電機子に電力を供給す
るカーボンブラシを備えたホルダベースとを備えた自動
車用小型モータであって、電機子軸には環状溝が形成さ
れており、環状溝に挿入されて電機子軸に固定されると
ともに玉軸受の内輪の一方の端面に当接されることによ
り玉軸受のモータヨークへの動きを規制するストップリ
ングと、弾性を有する板材で作成され、玉軸受の内輪の
他方の端面に当接されたスペーサを介してケーシング側
より電機子軸に装着されてストップリングとの間で弾性
的に保持されるプッシュナットと、略円環形状をなした
板材で形成されてケーシングに固着され、モータヨーク
側の玉軸受の外輪の一方の端面に当接されることにより
ケーシングに嵌め込まれた玉軸受のモータヨーク側への
抜出を阻止する円環部と、円環部の外周部においてモー
タヨーク側に立ち上がる舌片状をなした複数個の突条と
を有するホルダベース取付用部材と、ホルダベース取付
用部材に設けられた突条の先端部に固定され、ホルダベ
ースに係合するゴムブッシュと、ホルダベース上に設置
された複数個の弾性部材と、ケーシングの内周上に設置
され、ホルダベースに保持された弾性部材が当接してホ
ルダベースの傾きを阻止する当接部とを備えた構成とし
たことを特徴としている。 (考案の作用) この考案に係わる自動車用小型モータは、電機子軸に形
成された環状溝にストップリングが固定され、このスト
ップリングに玉軸受の内輪の一方の端面が当接され、玉
軸受の内輪の他方の端面に当接されたスペーサを介して
電機子軸に装着されたプッシュナットがストップリング
との間で玉軸受を弾性的に保持するため、電機子軸に作
用するスラスト荷重はプッシュナットおよび玉軸受によ
って受けるものとなるので、スラストギャップ寸法の調
整を不要とし、玉軸受のモータヨーク側へ抜出を阻止す
るための円環部がケーシングに固定されたホルダベース
取付用部材に形成され、ホルダベース取付用部材に設け
られた突条の先端部に固定されたゴムブッシュがホルダ
ベースに係合し、ホルダベース上に設置された弾性部材
がケーシングの当接部に当接するため、ホルダベースは
傾きが阻止された状態でケーシングに非接触で取付けら
れて電機子の回転によって発生する振動成分を直接伝達
されないものとなる。 (実施例) 以下、この考案に係わる自動車用小型モータの一実施例
を第1図,第2図(a),第2図(b)に基づいて説明
する。 図示する自動車用小型モータ1は、モータヨーク2に収
納し且つ一端にウオーム部3を形成した電機子4の電機
子軸5のほぼ中央部分にラジアル玉軸受6の内輪6aを
嵌合した状態で且つこの内輪6aの側部6b,6cに、
電機子軸5に係止したストップリング7とプッシュナッ
ト8を当接しているとともに、モータヨーク2に装着し
たギヤケーシング9(ケーシング)に設けた開口となる
軸受取付部9aにラジアル玉軸受6(玉軸受)の外輪6
dを固定している。ラジアル玉軸受6は球体6eを介し
て内輪6aと外輪6dとが互いに回転する。 モータヨーク2には、第1図中において右方端寄りの内
周側に、電機子軸5の右側部分を回転可能に支持する軸
支持部材(すべり軸受)10を軸受押え11により第1
図中において右方に押え付けた状態で取付けているとと
もに、中央部分の内周側に、筒状の界磁用マグネット1
2を固着している。 電機子4の電機子軸5には、第1図中の左方端寄りにウ
オーム部3を形成しているとともに、この実施例におい
てはウオーム部3の第1図中において右方側に、ウオー
ム部3の外径寸法の大きさよりもわずかに大きい外径寸
法を有する大径軸部5aを備えており、この大径軸部5
aの中央部分から第1図中の右側に、電機子軸5と同芯
にした整流子13および電機子コイル14を巻き付けた
電機子鉄心15を取付けている。 また、この電機子軸5には、前記整流子13の第1図中
において左側に設けた環状溝となる溝5bにストップリ
ング7を装着してラジアル玉軸受6の内輪6aの一方の
側部6bの位置を定めてラジアル玉軸受6の第1図中に
おいて右側のスラスト荷重を受ける構造とする。 なお、ストップリング7は平角線を丸めて内径寸法を電
機子軸5の大径軸部5aに設けた溝5bの有する外径寸
法よりもわずかに小さくなっていて、電機子軸5のウオ
ーム部3側の端部より挿入して前記溝5bに嵌合し溝5
bを所定の押圧力で把持する構成となる。 一方、モータヨーク2に装着したギヤケーシング9に
は、第1図中において左右に向ってギヤケーシング9を
貫通し、前記電機子軸5に形成したウオーム部3の有す
る外径寸法よりも大きい内径寸法を有する電機子軸挿通
用孔9bを設け、電機子軸挿通用孔9b右側部分には、
ラジアル玉軸受6の外輪6dを固定することによりラジ
アル玉軸受6をギヤケーシング9に取付ける軸受取付部
9aを設けている。 そして、このギヤケーシング9には、前記電機子軸挿通
用孔9bの第1図中において左方端寄りに、電機子軸5
の左側部分を回転可能に支持する軸端支持キャップ16
を取付けており、この電機子軸挿通用孔9bの第1図中
において下側に、前記電機子軸5に形成したウオーム部
3に噛み合う歯部17aを備えたウオームホイール17
を出力軸18に同芯にして固定している。 他方、ラジアル玉軸受6は、その内輪6aの内径寸法が
前記電機子軸5の大径軸部5aの外径寸法とほぼ同じか
あるいはわずかに小さいものであって、この内輪6aは
前記電機子軸5の所定位置に嵌合するようになってい
る。 また、ラジアル玉軸受6は、その外輪6dの外径寸法が
前記ギヤケーシング9に設けた軸受取付部9aの有する
内径寸法とほぼ同じかあるいはわずかに小さいものであ
って、この外輪6dを前記軸受取付部9aに挿入し、ホ
ルダベース取付用部材20によりラジアル玉軸受6をギ
ヤケーシング9に固定する。 ギヤケーシング9の電機子軸挿通用孔9b内に配置した
図示しない適宜の治具によりスペーサ19とプッシュナ
ット8を支持した状態で電機子軸5の大径軸部5aをギ
ヤケーシング9に固着したラジアル玉軸受6の内輪6a
に挿通する際に、同時に大径軸部5aをスペーサ19と
プッシュナット8に挿入しスペーサ19が内輪6aの側
部6cに当接するまでプッシュナット8の外径部を治具
により第1図中において右側に押しつける。 これにより、ラジアル玉軸受6の内輪6aは電機子軸5
の大径軸部5aに固定され、電機子4の左右両方向のス
ラスト荷重をラジアル玉軸受6で受けることが可能とな
り、溝5bの幅,ラジアル玉軸受の軸方向長さ,あるい
はスペーサ19の厚さ等にバラツキがあってもプッシュ
ナット8により、それらの誤差を吸収して自動組立が可
能となる。 なお、プッシュナット8は周知のように第1図に左方か
ら押し付けるときは移動可能だがスラスト荷重が第1図
中において右方から左方へ加えられる時はプッシュナッ
ト8の内径爪が大径軸部5aに喰い込んでスラスト荷重
に耐える。 ここで、図中の符号21はホルダベースであり、また、
図中の符号22,23は各々ブラシホルダ,カーボンブ
ラシである。 そして、ホルダベース21はホルダベース取付用部材2
0によってギヤケーシング9に非接触で取付けられてい
る。このホルダベース取付用部材20には略円還形状を
なす板材で形成された円還部20cの外側部分の相対向
する2個所からモータヨーク2側に向けて舌片状に立ち
上がったものとして形成された突条20a、20aが備
えられている。突条20a、20aの先端側には溝部2
0bが形成されているため、溝部20bに輪形状をなす
ゴムブッシュ21aの内側部分が嵌め付けられる。ゴム
ブッシュ21aはホルダベース21上に固定されてい
る。ホルダベース取付用部材20は円還部20cからね
じ24をギヤケーシング9にねじ込ませることによって
ギヤケーシング9に固定しており、このホルダベース取
付用部材20に備えた突条20aをホルダベース21に
設けたゴムブッシュ21aに挿し込んで係止することに
より、ホルダベース21を固定するようになっていると
ともに、このホルダベース21に、外部接続用配線2
4,25に各々接続したカーボンブラシ23,23を取
付けていて、これらカーボンブラシ23,23は整流子
13に圧接するようになっている。 前記ホルダベース21上には第2図(a)により明らか
なように、ゴムブッシュ21aに直交する位置に弾性部
材21bが配置されており、弾性部材21bはギヤケー
シング9に設けられた当接部9cに当接するためゴムブ
ッシュ21aとともにホルダベース21の倒れを阻止す
る。 すなわち、ストップリング7を取付けた電機子軸5を第
1図中において右方側からギヤケーシング9に外輪6d
を固定したラジアル玉軸受6の内輪6aに挿入すると同
時に、プッシュナット8を電機子軸5の大径軸部5aに
固定できるので、たとえ、外輪の径が整流子の径より大
きくてもあらかじめラジアル玉軸受をギヤケーシングに
固定しておくことが可能で自動組立が容易となる。 そこで、外部接続用配線24,25からカーボンブラシ
23,23を通して、整流子13に所定の電源を正また
は逆方向に切換えて供給すると、電機子4と、界磁用マ
グネット12とのあいだで電磁誘導作用が起り、それに
よって電機子4は、その電機子軸5をラジアル玉軸受6
により回転可能に支持された状態で正または逆方向に回
転する。 電機子4が回転することにより、その電機子軸5に形成
したウオーム部3に噛み合うウオームホイール17が回
転し、このウオームホイール17に固定した出力軸18
が正または逆方向に回転する。 これにより、例えばワイパ装置は、前記出力軸18に連
結した図示しないリンク機構を介してワイパブレードを
払拭駆動する。 そして、前記ワイパブレードがその払拭方向を反転する
際により大きく電機子軸5に作用するスラスト荷重は、
電機子軸5を支持するラジアル玉軸受6により受け、電
機子軸5の両端では受けない。 なお、この考案は左右に電機子軸5の回転方向を変更す
るパワーウインド装置にも応用可能であることは言うま
でもない。
部材を備えたモータヨークと、モータヨークに収納さ
れ、且つ中心部に電機子軸を備えた電機子と、内輪と外
輪とが球体を介して回転する玉軸受と、モータヨークに
連結固定されているとともに、玉軸受の外輪が嵌め込ま
れている開口を有し、モータヨークとともに電機子を回
動可能に支持するケーシングと、電機子に電力を供給す
るカーボンブラシを備えたホルダベースとを備えた自動
車用小型モータであって、電機子軸には環状溝が形成さ
れており、環状溝に挿入されて電機子軸に固定されると
ともに玉軸受の内輪の一方の端面に当接されることによ
り玉軸受のモータヨークへの動きを規制するストップリ
ングと、弾性を有する板材で作成され、玉軸受の内輪の
他方の端面に当接されたスペーサを介してケーシング側
より電機子軸に装着されてストップリングとの間で弾性
的に保持されるプッシュナットと、略円環形状をなした
板材で形成されてケーシングに固着され、モータヨーク
側の玉軸受の外輪の一方の端面に当接されることにより
ケーシングに嵌め込まれた玉軸受のモータヨーク側への
抜出を阻止する円環部と、円環部の外周部においてモー
タヨーク側に立ち上がる舌片状をなした複数個の突条と
を有するホルダベース取付用部材と、ホルダベース取付
用部材に設けられた突条の先端部に固定され、ホルダベ
ースに係合するゴムブッシュと、ホルダベース上に設置
された複数個の弾性部材と、ケーシングの内周上に設置
され、ホルダベースに保持された弾性部材が当接してホ
ルダベースの傾きを阻止する当接部とを備えた構成とし
たことを特徴としている。 (考案の作用) この考案に係わる自動車用小型モータは、電機子軸に形
成された環状溝にストップリングが固定され、このスト
ップリングに玉軸受の内輪の一方の端面が当接され、玉
軸受の内輪の他方の端面に当接されたスペーサを介して
電機子軸に装着されたプッシュナットがストップリング
との間で玉軸受を弾性的に保持するため、電機子軸に作
用するスラスト荷重はプッシュナットおよび玉軸受によ
って受けるものとなるので、スラストギャップ寸法の調
整を不要とし、玉軸受のモータヨーク側へ抜出を阻止す
るための円環部がケーシングに固定されたホルダベース
取付用部材に形成され、ホルダベース取付用部材に設け
られた突条の先端部に固定されたゴムブッシュがホルダ
ベースに係合し、ホルダベース上に設置された弾性部材
がケーシングの当接部に当接するため、ホルダベースは
傾きが阻止された状態でケーシングに非接触で取付けら
れて電機子の回転によって発生する振動成分を直接伝達
されないものとなる。 (実施例) 以下、この考案に係わる自動車用小型モータの一実施例
を第1図,第2図(a),第2図(b)に基づいて説明
する。 図示する自動車用小型モータ1は、モータヨーク2に収
納し且つ一端にウオーム部3を形成した電機子4の電機
子軸5のほぼ中央部分にラジアル玉軸受6の内輪6aを
嵌合した状態で且つこの内輪6aの側部6b,6cに、
電機子軸5に係止したストップリング7とプッシュナッ
ト8を当接しているとともに、モータヨーク2に装着し
たギヤケーシング9(ケーシング)に設けた開口となる
軸受取付部9aにラジアル玉軸受6(玉軸受)の外輪6
dを固定している。ラジアル玉軸受6は球体6eを介し
て内輪6aと外輪6dとが互いに回転する。 モータヨーク2には、第1図中において右方端寄りの内
周側に、電機子軸5の右側部分を回転可能に支持する軸
支持部材(すべり軸受)10を軸受押え11により第1
図中において右方に押え付けた状態で取付けているとと
もに、中央部分の内周側に、筒状の界磁用マグネット1
2を固着している。 電機子4の電機子軸5には、第1図中の左方端寄りにウ
オーム部3を形成しているとともに、この実施例におい
てはウオーム部3の第1図中において右方側に、ウオー
ム部3の外径寸法の大きさよりもわずかに大きい外径寸
法を有する大径軸部5aを備えており、この大径軸部5
aの中央部分から第1図中の右側に、電機子軸5と同芯
にした整流子13および電機子コイル14を巻き付けた
電機子鉄心15を取付けている。 また、この電機子軸5には、前記整流子13の第1図中
において左側に設けた環状溝となる溝5bにストップリ
ング7を装着してラジアル玉軸受6の内輪6aの一方の
側部6bの位置を定めてラジアル玉軸受6の第1図中に
おいて右側のスラスト荷重を受ける構造とする。 なお、ストップリング7は平角線を丸めて内径寸法を電
機子軸5の大径軸部5aに設けた溝5bの有する外径寸
法よりもわずかに小さくなっていて、電機子軸5のウオ
ーム部3側の端部より挿入して前記溝5bに嵌合し溝5
bを所定の押圧力で把持する構成となる。 一方、モータヨーク2に装着したギヤケーシング9に
は、第1図中において左右に向ってギヤケーシング9を
貫通し、前記電機子軸5に形成したウオーム部3の有す
る外径寸法よりも大きい内径寸法を有する電機子軸挿通
用孔9bを設け、電機子軸挿通用孔9b右側部分には、
ラジアル玉軸受6の外輪6dを固定することによりラジ
アル玉軸受6をギヤケーシング9に取付ける軸受取付部
9aを設けている。 そして、このギヤケーシング9には、前記電機子軸挿通
用孔9bの第1図中において左方端寄りに、電機子軸5
の左側部分を回転可能に支持する軸端支持キャップ16
を取付けており、この電機子軸挿通用孔9bの第1図中
において下側に、前記電機子軸5に形成したウオーム部
3に噛み合う歯部17aを備えたウオームホイール17
を出力軸18に同芯にして固定している。 他方、ラジアル玉軸受6は、その内輪6aの内径寸法が
前記電機子軸5の大径軸部5aの外径寸法とほぼ同じか
あるいはわずかに小さいものであって、この内輪6aは
前記電機子軸5の所定位置に嵌合するようになってい
る。 また、ラジアル玉軸受6は、その外輪6dの外径寸法が
前記ギヤケーシング9に設けた軸受取付部9aの有する
内径寸法とほぼ同じかあるいはわずかに小さいものであ
って、この外輪6dを前記軸受取付部9aに挿入し、ホ
ルダベース取付用部材20によりラジアル玉軸受6をギ
ヤケーシング9に固定する。 ギヤケーシング9の電機子軸挿通用孔9b内に配置した
図示しない適宜の治具によりスペーサ19とプッシュナ
ット8を支持した状態で電機子軸5の大径軸部5aをギ
ヤケーシング9に固着したラジアル玉軸受6の内輪6a
に挿通する際に、同時に大径軸部5aをスペーサ19と
プッシュナット8に挿入しスペーサ19が内輪6aの側
部6cに当接するまでプッシュナット8の外径部を治具
により第1図中において右側に押しつける。 これにより、ラジアル玉軸受6の内輪6aは電機子軸5
の大径軸部5aに固定され、電機子4の左右両方向のス
ラスト荷重をラジアル玉軸受6で受けることが可能とな
り、溝5bの幅,ラジアル玉軸受の軸方向長さ,あるい
はスペーサ19の厚さ等にバラツキがあってもプッシュ
ナット8により、それらの誤差を吸収して自動組立が可
能となる。 なお、プッシュナット8は周知のように第1図に左方か
ら押し付けるときは移動可能だがスラスト荷重が第1図
中において右方から左方へ加えられる時はプッシュナッ
ト8の内径爪が大径軸部5aに喰い込んでスラスト荷重
に耐える。 ここで、図中の符号21はホルダベースであり、また、
図中の符号22,23は各々ブラシホルダ,カーボンブ
ラシである。 そして、ホルダベース21はホルダベース取付用部材2
0によってギヤケーシング9に非接触で取付けられてい
る。このホルダベース取付用部材20には略円還形状を
なす板材で形成された円還部20cの外側部分の相対向
する2個所からモータヨーク2側に向けて舌片状に立ち
上がったものとして形成された突条20a、20aが備
えられている。突条20a、20aの先端側には溝部2
0bが形成されているため、溝部20bに輪形状をなす
ゴムブッシュ21aの内側部分が嵌め付けられる。ゴム
ブッシュ21aはホルダベース21上に固定されてい
る。ホルダベース取付用部材20は円還部20cからね
じ24をギヤケーシング9にねじ込ませることによって
ギヤケーシング9に固定しており、このホルダベース取
付用部材20に備えた突条20aをホルダベース21に
設けたゴムブッシュ21aに挿し込んで係止することに
より、ホルダベース21を固定するようになっていると
ともに、このホルダベース21に、外部接続用配線2
4,25に各々接続したカーボンブラシ23,23を取
付けていて、これらカーボンブラシ23,23は整流子
13に圧接するようになっている。 前記ホルダベース21上には第2図(a)により明らか
なように、ゴムブッシュ21aに直交する位置に弾性部
材21bが配置されており、弾性部材21bはギヤケー
シング9に設けられた当接部9cに当接するためゴムブ
ッシュ21aとともにホルダベース21の倒れを阻止す
る。 すなわち、ストップリング7を取付けた電機子軸5を第
1図中において右方側からギヤケーシング9に外輪6d
を固定したラジアル玉軸受6の内輪6aに挿入すると同
時に、プッシュナット8を電機子軸5の大径軸部5aに
固定できるので、たとえ、外輪の径が整流子の径より大
きくてもあらかじめラジアル玉軸受をギヤケーシングに
固定しておくことが可能で自動組立が容易となる。 そこで、外部接続用配線24,25からカーボンブラシ
23,23を通して、整流子13に所定の電源を正また
は逆方向に切換えて供給すると、電機子4と、界磁用マ
グネット12とのあいだで電磁誘導作用が起り、それに
よって電機子4は、その電機子軸5をラジアル玉軸受6
により回転可能に支持された状態で正または逆方向に回
転する。 電機子4が回転することにより、その電機子軸5に形成
したウオーム部3に噛み合うウオームホイール17が回
転し、このウオームホイール17に固定した出力軸18
が正または逆方向に回転する。 これにより、例えばワイパ装置は、前記出力軸18に連
結した図示しないリンク機構を介してワイパブレードを
払拭駆動する。 そして、前記ワイパブレードがその払拭方向を反転する
際により大きく電機子軸5に作用するスラスト荷重は、
電機子軸5を支持するラジアル玉軸受6により受け、電
機子軸5の両端では受けない。 なお、この考案は左右に電機子軸5の回転方向を変更す
るパワーウインド装置にも応用可能であることは言うま
でもない。
以上説明してきたように、この考案に係わる自動車用小
型モータは上記した構成としたことから、電機子軸に作
用するスラスト荷重をプッシュナットおよび玉軸受によ
って受けるものとするので、スラストギャップ寸法の調
整を不要として保守作業を簡略化することができ、且つ
一方向からの部品組込みを行うため自動的な組立てを実
施することによってコスト面で有利なものとなるととも
に、傾きが阻止されたホルダベースをケーシングに非接
触で取付けることによって電機子の回転により発生する
振動をカーボンブラシからケーシングやモータヨークに
直接伝達しないため、作動音を静粛にするという優れた
効果を奏する。
型モータは上記した構成としたことから、電機子軸に作
用するスラスト荷重をプッシュナットおよび玉軸受によ
って受けるものとするので、スラストギャップ寸法の調
整を不要として保守作業を簡略化することができ、且つ
一方向からの部品組込みを行うため自動的な組立てを実
施することによってコスト面で有利なものとなるととも
に、傾きが阻止されたホルダベースをケーシングに非接
触で取付けることによって電機子の回転により発生する
振動をカーボンブラシからケーシングやモータヨークに
直接伝達しないため、作動音を静粛にするという優れた
効果を奏する。
第1図はこの考案に係わる自動車用小型モータの一実施
例の縦断側面図、第2図(a)は第1図に示した自動車
用小型モータにおいての玉軸受まわりの外観斜思図、第
2図(b)は第1図に示した自動車用小型モータにおい
ての突条まわりの斜視図、第3図は従来の自動車用小型
モータの縦断面図である。 1…自動車用小型モータ 2…モータヨーク 4…電機子 5…電機子軸 5b…環状溝(溝) 6…玉軸受 6a…内輪 6d…外輪 6e…球体 7…ストップリング 8…プッシュナット 9…ケーシング(ギヤケーシング) 9a…開口(軸受取付部) 9c…当接部 10…軸支持部材 19…スペーサ 20…ホルダベース取付用部材 20a…突条 20c…円環部 21…ホルダベース 21a…ゴムブッシュ 21b…弾性部材 23…カーボンブラシ
例の縦断側面図、第2図(a)は第1図に示した自動車
用小型モータにおいての玉軸受まわりの外観斜思図、第
2図(b)は第1図に示した自動車用小型モータにおい
ての突条まわりの斜視図、第3図は従来の自動車用小型
モータの縦断面図である。 1…自動車用小型モータ 2…モータヨーク 4…電機子 5…電機子軸 5b…環状溝(溝) 6…玉軸受 6a…内輪 6d…外輪 6e…球体 7…ストップリング 8…プッシュナット 9…ケーシング(ギヤケーシング) 9a…開口(軸受取付部) 9c…当接部 10…軸支持部材 19…スペーサ 20…ホルダベース取付用部材 20a…突条 20c…円環部 21…ホルダベース 21a…ゴムブッシュ 21b…弾性部材 23…カーボンブラシ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 斎藤 安次郎 神奈川県横浜市戸塚区東俣野町1760番地 自動車電機工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−74248(JP,U) 実開 昭61−126760(JP,U) 実開 平1−180164(JP,U) 実公 昭61−3248(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】内部に軸支持部材を備えたモータヨーク
と、 前記モータヨークに収納され、且つ中心部に電機子軸を
備えた電機子と、 内輪と外輪とが球体を介して回動する玉軸受と、 前記モータヨークに連結固定されているとともに、前記
玉軸受の外輪が嵌め込まれている開口を有し、前記モー
タヨークとともに前記電機子を回動可能に支持するケー
シングと、 前記電機子に電力を供給するカーボンブラシを備えたホ
ルダベースとを備えた自動車用小型モータであって、 前記電機子軸には環状溝が形成されており、前記環状溝
に挿入されて前記電機子軸に固定されるとともに前記玉
軸受の内輪の一方の端面に当接されることにより前記玉
軸受のモータヨークへの動きを規制するストップリング
と、 弾性を有する板材で作成され、前記玉軸受の内輪の他方
の端面に当接されたスペーサを介して前記ケーシング側
より電機子軸に装着されてストップリングとの間で弾性
的に保持されるプッシュナットと、 略円環形状をなした板材で形成されて前記ケーシングに
固着され、前記モータヨーク側の前記玉軸受の外輪の一
方の端面に当接されることにより前記ケーシングに嵌め
込まれた前記玉軸受の前記モータヨーク側への抜出を阻
止する円環部と、前記円環部の外周部においてモータヨ
ーク側に立ち上がる舌片状をなした複数個の突条とを有
するホルダベース取付用部材と、 前記ホルダベース取付用部材に設けられた突条の先端部
に固定され、前記ホルダベースに係合するゴムブッシュ
と、 前記ホルダベース上に設置された複数個の弾性部材と、 前記ケーシングの内周上に設置され、前記ホルダベース
に保持された弾性部材が当接して前記ホルダベースの傾
きを阻止する当接部とを備えたことを特徴とする自動車
用小型モータ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989002521U JPH0615491Y2 (ja) | 1989-01-11 | 1989-01-11 | 自動車用小型モータ |
US07/462,371 US5015897A (en) | 1989-01-11 | 1990-01-09 | Geared electric motor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989002521U JPH0615491Y2 (ja) | 1989-01-11 | 1989-01-11 | 自動車用小型モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0294454U JPH0294454U (ja) | 1990-07-26 |
JPH0615491Y2 true JPH0615491Y2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=11531681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989002521U Expired - Lifetime JPH0615491Y2 (ja) | 1989-01-11 | 1989-01-11 | 自動車用小型モータ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5015897A (ja) |
JP (1) | JPH0615491Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009213278A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Mitsuba Corp | 電動モータ |
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