JPH06137776A - 排ガス熱交換器 - Google Patents
排ガス熱交換器Info
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- JPH06137776A JPH06137776A JP28741792A JP28741792A JPH06137776A JP H06137776 A JPH06137776 A JP H06137776A JP 28741792 A JP28741792 A JP 28741792A JP 28741792 A JP28741792 A JP 28741792A JP H06137776 A JPH06137776 A JP H06137776A
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- Japan
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- exhaust gas
- heat exchanger
- exhaust
- pipes
- screw
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- Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 排ガスの流動抵抗を低く抑えつつ、高い熱交
換効率を得ることができる排ガス熱交換器を提供するこ
と。 【構成】 排ガス通路内を流れる排ガスと排ガス通路外
を流れる冷却水との間で熱交換を行なわしめる排ガス熱
交換器15において、前記排ガス通路を断面が非円形な
スクリューパイプ23…で構成する。本発明によれば、
排ガスは各スクリューパイプ23内を旋回流(乱流)と
なって流れ、該排ガスの乱流効果及び境界層の剥離効果
によって排ガスの冷却水への熱伝達率が高められ、高い
熱交換率(熱回収率)が得られる。又、各スクリューパ
イプ23の単位長さ当りの表面積(伝熱面積)が大きい
ため、所要の熱交換量に対して当該排ガス熱交換器15
をコンパクトに構成することができる。更に、スクリュ
ーパイプ23はスパイラル状に巻回されていないため、
排ガスは該スクリューパイプ23内を旋回しながら、ス
ムーズに流れ、その流動抵抗が低く抑えられる。
換効率を得ることができる排ガス熱交換器を提供するこ
と。 【構成】 排ガス通路内を流れる排ガスと排ガス通路外
を流れる冷却水との間で熱交換を行なわしめる排ガス熱
交換器15において、前記排ガス通路を断面が非円形な
スクリューパイプ23…で構成する。本発明によれば、
排ガスは各スクリューパイプ23内を旋回流(乱流)と
なって流れ、該排ガスの乱流効果及び境界層の剥離効果
によって排ガスの冷却水への熱伝達率が高められ、高い
熱交換率(熱回収率)が得られる。又、各スクリューパ
イプ23の単位長さ当りの表面積(伝熱面積)が大きい
ため、所要の熱交換量に対して当該排ガス熱交換器15
をコンパクトに構成することができる。更に、スクリュ
ーパイプ23はスパイラル状に巻回されていないため、
排ガスは該スクリューパイプ23内を旋回しながら、ス
ムーズに流れ、その流動抵抗が低く抑えられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排ガス熱交換装置に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ガスエンジンによって駆動され
るガスヒートポンプ装置においては、ガスエンジンから
排出される高温、高圧の排ガスを排ガス熱交換器に導
き、該排ガスと共に素通りして逃げる廃熱を冷却水と熱
交換させて廃熱回収を図ったり、冷却によって排ガスの
圧力を下げて消音し、或いは排気効率向上を図ることが
行なわれる。
るガスヒートポンプ装置においては、ガスエンジンから
排出される高温、高圧の排ガスを排ガス熱交換器に導
き、該排ガスと共に素通りして逃げる廃熱を冷却水と熱
交換させて廃熱回収を図ったり、冷却によって排ガスの
圧力を下げて消音し、或いは排気効率向上を図ることが
行なわれる。
【0003】ところで、従来の排ガス熱交換器において
は、排ガスが流れる排ガス通路はスパイラル状に巻回さ
れた細いパイプ、内壁に乱流生成板を取り付けた直管等
で構成されていた。
は、排ガスが流れる排ガス通路はスパイラル状に巻回さ
れた細いパイプ、内壁に乱流生成板を取り付けた直管等
で構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、排ガス
通路をスパイラル状に巻回された細いパイプで構成した
場合には、パイプの内面に排ガス中に含まれるカーボン
が付着してパイプが詰まり易い他、パイプの単位長さ当
りの表面積(伝熱面積)が小さくなり、熱交換効率(熱
回収率)が悪くなるという問題がある。
通路をスパイラル状に巻回された細いパイプで構成した
場合には、パイプの内面に排ガス中に含まれるカーボン
が付着してパイプが詰まり易い他、パイプの単位長さ当
りの表面積(伝熱面積)が小さくなり、熱交換効率(熱
回収率)が悪くなるという問題がある。
【0005】又、内壁に乱流生成板を取り付けた直管で
排ガス通路を構成した場合も、直管の単位長さ当りの表
面積(伝熱面積)が小さいために高い熱交換効率を得る
ことができない。又、乱流生成板のために通気抵抗が大
きくなり、エンジン性能の低下を来たすという問題があ
る。
排ガス通路を構成した場合も、直管の単位長さ当りの表
面積(伝熱面積)が小さいために高い熱交換効率を得る
ことができない。又、乱流生成板のために通気抵抗が大
きくなり、エンジン性能の低下を来たすという問題があ
る。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、排ガスの流動抵抗を低く抑え
つつ、高い熱交換効率を得ることができる排ガス熱交換
器を提供することにある。
で、その目的とする処は、排ガスの流動抵抗を低く抑え
つつ、高い熱交換効率を得ることができる排ガス熱交換
器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、排ガス通路内を流れる排ガスと排ガス通路外を
流れる他の流体との間で熱交換を行なわしめる排ガス熱
交換器において、前記排ガス通路を断面が非円形なスク
リューパイプで構成したことを特徴とする。
発明は、排ガス通路内を流れる排ガスと排ガス通路外を
流れる他の流体との間で熱交換を行なわしめる排ガス熱
交換器において、前記排ガス通路を断面が非円形なスク
リューパイプで構成したことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、排ガス通路がスクリューパイ
プで構成されているため、排ガスは該スクリューパイプ
内を旋回流(乱流)となって流れ、該排ガスの乱流効果
(撹拌効果)及び境界層の剥離効果によって排ガスの他
の流体への熱伝達率が高められ、高い熱交換効率(熱回
収率)が得られる。
プで構成されているため、排ガスは該スクリューパイプ
内を旋回流(乱流)となって流れ、該排ガスの乱流効果
(撹拌効果)及び境界層の剥離効果によって排ガスの他
の流体への熱伝達率が高められ、高い熱交換効率(熱回
収率)が得られる。
【0009】又、スクリューパイプの単位長さ当りの表
面積(伝熱面積)が大きいことと併せて、所要の熱交換
量に対して当該排ガス熱交換器をコンパクトに構成する
こができる。
面積(伝熱面積)が大きいことと併せて、所要の熱交換
量に対して当該排ガス熱交換器をコンパクトに構成する
こができる。
【0010】更に、スクリューパイプはスパイラル状に
巻回されていないため、排ガスは該スクリューパイプ内
を旋回しながらスムーズに流れ、該排ガスの流動抵抗が
低く抑えられてエンジン等の性能低下が免れるととも
に、スクリューパイプ内壁へのカーボンの付着が防がれ
て当該排ガス熱交換器の信頼性が高められる。
巻回されていないため、排ガスは該スクリューパイプ内
を旋回しながらスムーズに流れ、該排ガスの流動抵抗が
低く抑えられてエンジン等の性能低下が免れるととも
に、スクリューパイプ内壁へのカーボンの付着が防がれ
て当該排ガス熱交換器の信頼性が高められる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0012】図1は本発明に係る排ガス熱交換器の縦断
面図、図2はスクリューパイプの横断面図、図3はガス
ヒートポンプ装置の破断正面図、図4は同ガスヒートポ
ンプ装置の破断側面図(図3の矢視A方向の図)であ
る。
面図、図2はスクリューパイプの横断面図、図3はガス
ヒートポンプ装置の破断正面図、図4は同ガスヒートポ
ンプ装置の破断側面図(図3の矢視A方向の図)であ
る。
【0013】先ず、ガスヒートポンプ装置の概略構成を
図3及び図4に基づいて説明すると、ケーシング1内の
下部に隔壁2,3によって構成される空間内には駆動源
であるガスエンジン4が設置されている。
図3及び図4に基づいて説明すると、ケーシング1内の
下部に隔壁2,3によって構成される空間内には駆動源
であるガスエンジン4が設置されている。
【0014】上記ガスエンジン4はガスを燃料として作
動するものであって、これの右側方(図3の右方)に
は、該ガスエンジン4によって駆動される2基のコンプ
レッサ5,5が並設されている。
動するものであって、これの右側方(図3の右方)に
は、該ガスエンジン4によって駆動される2基のコンプ
レッサ5,5が並設されている。
【0015】又、前記空間内の上記コンプレッサ5,5
の上方には、エアクリーナ6、排気サイレンサ7及びオ
イルタンク8が設置されており、排気サイレンサ7には
オイルセパレータ9が組み込まれている。
の上方には、エアクリーナ6、排気サイレンサ7及びオ
イルタンク8が設置されており、排気サイレンサ7には
オイルセパレータ9が組み込まれている。
【0016】一方、前記隔壁3を隔てて前記ガスエンジ
ン4とは反対側の空間には、フロン等の冷媒を貯留する
冷媒ユニット10が設置されており、該冷媒ユニット1
0の上方には2基の熱交換器11,11が設置されてい
る。尚、図中、12は電装ユニット、13はメンテナン
ス用の開閉蓋である。
ン4とは反対側の空間には、フロン等の冷媒を貯留する
冷媒ユニット10が設置されており、該冷媒ユニット1
0の上方には2基の熱交換器11,11が設置されてい
る。尚、図中、12は電装ユニット、13はメンテナン
ス用の開閉蓋である。
【0017】而して、本実施例においては、前記ガスエ
ンジン4の吸気側には前記エアクリーナ6が接続されて
おり、同ガスエンジン4の排気側からは2本の排気管1
4,14が導出しており、該排気管14,14には本発
明に係る排ガス熱交換器15が接続されている。そし
て、この排ガス熱交換器15からは2本の排気管16,
16が導出しており、これらの排気管16,16は前記
排気サイレンサ7に接続されている。尚、前記オイルセ
パレータ9は、ガスエンジン4から導入されるブローバ
イガスに含まれるオイルを分離、除去するためのもので
ある。
ンジン4の吸気側には前記エアクリーナ6が接続されて
おり、同ガスエンジン4の排気側からは2本の排気管1
4,14が導出しており、該排気管14,14には本発
明に係る排ガス熱交換器15が接続されている。そし
て、この排ガス熱交換器15からは2本の排気管16,
16が導出しており、これらの排気管16,16は前記
排気サイレンサ7に接続されている。尚、前記オイルセ
パレータ9は、ガスエンジン4から導入されるブローバ
イガスに含まれるオイルを分離、除去するためのもので
ある。
【0018】ここで、本発明に係る排ガス熱交換器15
の構成を図1及び図2に基づいて説明する。
の構成を図1及び図2に基づいて説明する。
【0019】排ガス熱交換器15は円管状の上下2つの
ケーシング17,17を有しており、各ケーシング17
の両端はキャップ18,19によって閉塞されており、
キャップ18,19には前記排気管14,16がそれぞ
れ接続されている。又、ケーシング17内の両端部には
隔壁20,21によって画成される膨張室S1,S3が
形成され、中間部には冷却水通路を構成する空間S2が
形成されている。尚、上下のケーシング17,17は複
数の連結具22…によって連結一体化されている。
ケーシング17,17を有しており、各ケーシング17
の両端はキャップ18,19によって閉塞されており、
キャップ18,19には前記排気管14,16がそれぞ
れ接続されている。又、ケーシング17内の両端部には
隔壁20,21によって画成される膨張室S1,S3が
形成され、中間部には冷却水通路を構成する空間S2が
形成されている。尚、上下のケーシング17,17は複
数の連結具22…によって連結一体化されている。
【0020】而して、各ケーシング17の前記空間S2
内には、排ガス通路を構成する2本のスクリューパイプ
23,23が互いに平行に並設されており、各スクリュ
ーパイプ23の一端は前記膨張室S1に、他端は前記膨
張室S3にそれぞれ開口している。
内には、排ガス通路を構成する2本のスクリューパイプ
23,23が互いに平行に並設されており、各スクリュ
ーパイプ23の一端は前記膨張室S1に、他端は前記膨
張室S3にそれぞれ開口している。
【0021】ところで、図2に示すように、上記各スク
リューパイプ23は十字形断面を有し、その外周に放射
状に突出する4つの凸部23a…は図1に示すように当
該スクリューパイプ23の外周を長さ方向に沿ってスパ
イラルを描いている。
リューパイプ23は十字形断面を有し、その外周に放射
状に突出する4つの凸部23a…は図1に示すように当
該スクリューパイプ23の外周を長さ方向に沿ってスパ
イラルを描いている。
【0022】他方、上下2つのケーシング17,17の
各冷却水通路を構成する前記空間S2,S2同士は連通
管24によって相連通せしめられており、ケーシング1
7,17の排気管16,16に近い側の端部には、空間
S2,S2に開口する冷却水管25,26が接続されて
いる。
各冷却水通路を構成する前記空間S2,S2同士は連通
管24によって相連通せしめられており、ケーシング1
7,17の排気管16,16に近い側の端部には、空間
S2,S2に開口する冷却水管25,26が接続されて
いる。
【0023】次に、本発明に係る排ガス熱交換器15の
作用を説明する。
作用を説明する。
【0024】ガスヒートポンプ装置が駆動されてガスエ
ンジン4が作動すると、該ガスエンジン4によってコン
プレッサ5,5が駆動され、該コンプレッサ5,5によ
って冷媒が圧縮されて冷房又は暖房に供される。
ンジン4が作動すると、該ガスエンジン4によってコン
プレッサ5,5が駆動され、該コンプレッサ5,5によ
って冷媒が圧縮されて冷房又は暖房に供される。
【0025】而して、ガスエンジン4においては、エア
クリーナ6を通って浄化された新気(燃焼空気)は不図
示のミキサー吸気マニホールド及び吸気通路を通過する
過程で燃料ガスの混合を受け、燃料ガスと燃焼空気との
混合気が不図示の燃焼室に導入されて燃焼に供される。
クリーナ6を通って浄化された新気(燃焼空気)は不図
示のミキサー吸気マニホールド及び吸気通路を通過する
過程で燃料ガスの混合を受け、燃料ガスと燃焼空気との
混合気が不図示の燃焼室に導入されて燃焼に供される。
【0026】そして、燃焼室での混合気の燃焼によって
生じた高温、高圧の排ガスは排気管14,14を通って
本発明に係る排ガス熱交換器15に導入され、ここで冷
却水との間で熱交換して冷却される。
生じた高温、高圧の排ガスは排気管14,14を通って
本発明に係る排ガス熱交換器15に導入され、ここで冷
却水との間で熱交換して冷却される。
【0027】即ち、図1に示すように、ガスエンジン4
から排出される排ガスは、排気管14,14から排ガス
熱交換器15の各ケーシング17に形成された前記膨張
室S1に導入され、ここから各スクリューパイプ23を
旋回流(乱流)となって図示矢印方向に流れる。
から排出される排ガスは、排気管14,14から排ガス
熱交換器15の各ケーシング17に形成された前記膨張
室S1に導入され、ここから各スクリューパイプ23を
旋回流(乱流)となって図示矢印方向に流れる。
【0028】一方、冷却水はの冷却水管25,26から
ケーシング17,17内の空間(冷却水通路)S2,S
2内を排ガスの流れに対向して図示矢印方向に流れ、ス
クリューパイプ23…内を流れる排ガスとの間で熱交換
して温められる。そして、下側のケーシング17内で温
められた冷却水は、更に連通管24を通って上側のケー
シング17内の空間S2(冷却水通路)内に導入され、
冷却水管100から当該排ガス熱交換器15外へ排出さ
れる。
ケーシング17,17内の空間(冷却水通路)S2,S
2内を排ガスの流れに対向して図示矢印方向に流れ、ス
クリューパイプ23…内を流れる排ガスとの間で熱交換
して温められる。そして、下側のケーシング17内で温
められた冷却水は、更に連通管24を通って上側のケー
シング17内の空間S2(冷却水通路)内に導入され、
冷却水管100から当該排ガス熱交換器15外へ排出さ
れる。
【0029】斯くて、排ガス熱交換器15において、排
ガスは各スクリューパイプ23を流れる過程で冷却水と
の間で熱交換してこれが有する熱(廃熱)が有効に回収
されると同時に、その温度及び圧力が下げられて排気騒
音が低減せしめられる。尚、冷却水との間で熱交換を終
えた排ガスは、膨張室S3,S3を経て排気管16,1
6から排出され、前記排気サイレンサ7(図3及び図4
参照)に導入され、ここで消音された後、最終的に大気
中に放出される。
ガスは各スクリューパイプ23を流れる過程で冷却水と
の間で熱交換してこれが有する熱(廃熱)が有効に回収
されると同時に、その温度及び圧力が下げられて排気騒
音が低減せしめられる。尚、冷却水との間で熱交換を終
えた排ガスは、膨張室S3,S3を経て排気管16,1
6から排出され、前記排気サイレンサ7(図3及び図4
参照)に導入され、ここで消音された後、最終的に大気
中に放出される。
【0030】以上において、本実施例では、排ガス熱交
換器15における排ガス通路を断面が非円形のスクリュ
ーパイプ23…で構成したため、ガスエンジン4からの
排ガスはスクリューパイプ23…内を旋回流(乱流)と
なって流れ、該排ガスの乱流効果(撹拌効果)及び境界
層の剥離効果によって排ガスから冷却水への熱伝達率が
高められ、高い熱交換効率(熱回収効率)が得られる。
尚、図5に排ガス熱交換気における排ガス通路として本
発明のようにスクリューパイプを用いた場合と直管を用
いた場合の熱回収率を冷却水温に対してそれぞれ実線
a、破線bにて示すが、同図より明らかなように、スク
リューパイプを用いた方が冷却水温の全域に亘って高い
熱回収率が得られる。
換器15における排ガス通路を断面が非円形のスクリュ
ーパイプ23…で構成したため、ガスエンジン4からの
排ガスはスクリューパイプ23…内を旋回流(乱流)と
なって流れ、該排ガスの乱流効果(撹拌効果)及び境界
層の剥離効果によって排ガスから冷却水への熱伝達率が
高められ、高い熱交換効率(熱回収効率)が得られる。
尚、図5に排ガス熱交換気における排ガス通路として本
発明のようにスクリューパイプを用いた場合と直管を用
いた場合の熱回収率を冷却水温に対してそれぞれ実線
a、破線bにて示すが、同図より明らかなように、スク
リューパイプを用いた方が冷却水温の全域に亘って高い
熱回収率が得られる。
【0031】又、各スクリューパイプ23の単位長さ当
りの表面積(伝熱面積)は直管等のそれに比して大きい
ため、熱交換効率の良さと併せて所要の熱交換量に対し
て当該排ガス熱交換器15をコンパクトに構成するこが
できる。尚、各スクリューパイプ23の捩り(突部23
a…のスパイラル角)を変更することによって、該パイ
プ23の断面積及び表面積(伝熱面積)を任意に変化さ
せることができるため、最適セッティングが可能とな
る。
りの表面積(伝熱面積)は直管等のそれに比して大きい
ため、熱交換効率の良さと併せて所要の熱交換量に対し
て当該排ガス熱交換器15をコンパクトに構成するこが
できる。尚、各スクリューパイプ23の捩り(突部23
a…のスパイラル角)を変更することによって、該パイ
プ23の断面積及び表面積(伝熱面積)を任意に変化さ
せることができるため、最適セッティングが可能とな
る。
【0032】更に、各スクリューパイプ23はスパイラ
ル状に巻回されていないため、排ガスは該スクリューパ
イプ23内を旋回しながらスムーズに流れ、該排ガスの
流動抵抗が低く抑えられてガスエンジン4の性能低下が
免れるとともに、スクリューパイプ23内壁へのカーボ
ンの付着が防がれて当該排ガス熱交換器15の信頼性が
高められる。
ル状に巻回されていないため、排ガスは該スクリューパ
イプ23内を旋回しながらスムーズに流れ、該排ガスの
流動抵抗が低く抑えられてガスエンジン4の性能低下が
免れるとともに、スクリューパイプ23内壁へのカーボ
ンの付着が防がれて当該排ガス熱交換器15の信頼性が
高められる。
【0033】次に、本発明の変更実施例を図6及び図7
に基づいて説明する。尚、図6はガスエンジン上部の一
部(排気マニホールド部)を破断した正面図、図7は同
ガスエンジンの排気マニホールドにおける排ガス熱交換
器の通路構成を説明するための概念的断面図である。
に基づいて説明する。尚、図6はガスエンジン上部の一
部(排気マニホールド部)を破断した正面図、図7は同
ガスエンジンの排気マニホールドにおける排ガス熱交換
器の通路構成を説明するための概念的断面図である。
【0034】本実施例は、ガスエンジン4の排気マニホ
ールド27と排ガス熱交換器15を一体化してものであ
る。即ち、4気筒ガスエンジン4のシリンダヘッド28
の排気側に接続された排気マニホールド27には排気通
路29が形成されており、該排気通路29のシリンダヘ
ッド28に近い部分には、シリンダヘッド28に各気筒
毎に形成された計4つの排気ポート30…が開口してい
る。そして、この排気通路29は排ガス熱交換器15を
構成する4本のスクリューパイプ23…に接続されてい
る。
ールド27と排ガス熱交換器15を一体化してものであ
る。即ち、4気筒ガスエンジン4のシリンダヘッド28
の排気側に接続された排気マニホールド27には排気通
路29が形成されており、該排気通路29のシリンダヘ
ッド28に近い部分には、シリンダヘッド28に各気筒
毎に形成された計4つの排気ポート30…が開口してい
る。そして、この排気通路29は排ガス熱交換器15を
構成する4本のスクリューパイプ23…に接続されてい
る。
【0035】一方、上記排気通路27の外周側には、冷
却水通路31が排気通路27を囲むように形成されてい
る。尚、図6において、32はシリンダブロック、33
はシリンダヘッドカバーである。
却水通路31が排気通路27を囲むように形成されてい
る。尚、図6において、32はシリンダブロック、33
はシリンダヘッドカバーである。
【0036】而して、ガスエンジン4の作動中におい
て、該ガスエンジン4から排出される排ガスは排ガス通
路27を図7の矢印方向に流れ、冷却水通路31を図示
矢印方向に流れる冷却水との間で熱交換を行なう。
て、該ガスエンジン4から排出される排ガスは排ガス通
路27を図7の矢印方向に流れ、冷却水通路31を図示
矢印方向に流れる冷却水との間で熱交換を行なう。
【0037】従って、本実施例においても排ガス熱交換
器15がスクリューパイプ23…を含んで構成されてい
るため、前記第1実施例と同様の効果が得られるが、本
実施例では特に排気マニホールド27と排ガス熱交換器
15を一体化したため、放熱ロスを小さく押えて熱回収
率の更なる向上及び他部品への熱害防止を図ることがで
きる他、構造の簡素化、コストダウン等も図ることがで
きる。
器15がスクリューパイプ23…を含んで構成されてい
るため、前記第1実施例と同様の効果が得られるが、本
実施例では特に排気マニホールド27と排ガス熱交換器
15を一体化したため、放熱ロスを小さく押えて熱回収
率の更なる向上及び他部品への熱害防止を図ることがで
きる他、構造の簡素化、コストダウン等も図ることがで
きる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、本発明によ
れば、排ガス通路内を流れる排ガスと排ガス通路外を流
れる他の流体との間で熱交換を行なわしめる排ガス熱交
換器において、前記排ガス通路を断面が非円形なスクリ
ューパイプで構成したため、排ガスの流動抵抗を低く抑
えつつ、高い熱交換効率を得ることができるという効果
が得られる。
れば、排ガス通路内を流れる排ガスと排ガス通路外を流
れる他の流体との間で熱交換を行なわしめる排ガス熱交
換器において、前記排ガス通路を断面が非円形なスクリ
ューパイプで構成したため、排ガスの流動抵抗を低く抑
えつつ、高い熱交換効率を得ることができるという効果
が得られる。
【図1】本発明に係る排ガス熱交換器の縦断面図であ
る。
る。
【図2】本発明に係る排ガス熱交換器のスクリューパイ
プの横断面図である。
プの横断面図である。
【図3】ガスヒートポンプ装置の破断正面図である。
【図4】ガスヒートポンプ装置の破断側面図(図3の矢
視A方向の図)である。
視A方向の図)である。
【図5】排ガス熱交換器における排ガス通路として本発
明のようにスクリューパイプを用いた場合と直管を用い
た場合の熱回収率を冷却水温に対して示す図である。
明のようにスクリューパイプを用いた場合と直管を用い
た場合の熱回収率を冷却水温に対して示す図である。
【図6】本発明の変更実施例を示すガスエンジン上部の
一部(排気マニホールド部)を破断した正面図である。
一部(排気マニホールド部)を破断した正面図である。
【図7】本発明の変更実施例に係る排ガス熱交換器の通
路構成を説明するための概念的断面図である。
路構成を説明するための概念的断面図である。
15 排ガス熱交換器 23 スクリューパイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小栗 眞 静岡県磐田市新貝2500番地ヤマハ発動機株 式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 排ガス通路内を流れる排ガスと排ガス通
路外を流れる他の流体との間で熱交換を行なわしめる排
ガス熱交換器において、前記排ガス通路を断面が非円形
なスクリューパイプで構成したことを特徴とする排ガス
熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28741792A JPH06137776A (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | 排ガス熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28741792A JPH06137776A (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | 排ガス熱交換器 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002195638A Division JP2003041925A (ja) | 2002-07-04 | 2002-07-04 | エンジンの排ガス熱交換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06137776A true JPH06137776A (ja) | 1994-05-20 |
Family
ID=17717065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28741792A Pending JPH06137776A (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | 排ガス熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06137776A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0814606A (ja) * | 1994-06-30 | 1996-01-19 | Yamaha Motor Co Ltd | 排気ガス熱交換器及び該排気ガス熱交換器を備えたエンジン駆動式空気調和装置 |
JP2002054511A (ja) * | 2000-08-14 | 2002-02-20 | Hino Motors Ltd | Egrクーラ |
CN102778147A (zh) * | 2012-07-20 | 2012-11-14 | 无锡博利达换热器有限公司 | 油水冷却器 |
-
1992
- 1992-10-26 JP JP28741792A patent/JPH06137776A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0814606A (ja) * | 1994-06-30 | 1996-01-19 | Yamaha Motor Co Ltd | 排気ガス熱交換器及び該排気ガス熱交換器を備えたエンジン駆動式空気調和装置 |
JP2002054511A (ja) * | 2000-08-14 | 2002-02-20 | Hino Motors Ltd | Egrクーラ |
CN102778147A (zh) * | 2012-07-20 | 2012-11-14 | 无锡博利达换热器有限公司 | 油水冷却器 |
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