JPH06134302A - Co2 除去装置用固体アミンの再生方法 - Google Patents
Co2 除去装置用固体アミンの再生方法Info
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- JPH06134302A JPH06134302A JP29015592A JP29015592A JPH06134302A JP H06134302 A JPH06134302 A JP H06134302A JP 29015592 A JP29015592 A JP 29015592A JP 29015592 A JP29015592 A JP 29015592A JP H06134302 A JPH06134302 A JP H06134302A
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Landscapes
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 CO2 吸着剤として固体アミンが充填された
反応塔の固体アミンを再生するのに、反応塔から排出さ
れる残留空気の放出のために特別のラインを必要とせ
ず、安定的に、高濃度のCO2 が回収することができる
再生方法。 【構成】 反応塔1内の固体アミン2の温度と再生ガス
発生速度との関係により、高濃度のCO2 が固体アミン
2から解離される時期を知る。この時期を基にして、再
生工程の初期においては、反応塔1内の残留ガスを反応
塔1から直接、供給ガスライン6へ戻す。次に、再生工
程の半ば以降の高濃度のCO2 が固体アミン2から解離
される時期に、高濃度のCO2 を含む再生ガスを再生ガ
スライン9から回収する。
反応塔の固体アミンを再生するのに、反応塔から排出さ
れる残留空気の放出のために特別のラインを必要とせ
ず、安定的に、高濃度のCO2 が回収することができる
再生方法。 【構成】 反応塔1内の固体アミン2の温度と再生ガス
発生速度との関係により、高濃度のCO2 が固体アミン
2から解離される時期を知る。この時期を基にして、再
生工程の初期においては、反応塔1内の残留ガスを反応
塔1から直接、供給ガスライン6へ戻す。次に、再生工
程の半ば以降の高濃度のCO2 が固体アミン2から解離
される時期に、高濃度のCO2 を含む再生ガスを再生ガ
スライン9から回収する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CO2 除去装置のCO
2 を吸着した塩基性イオン交換樹脂に蒸気を導入して該
イオン交換樹脂を再生する方法に関する。
2 を吸着した塩基性イオン交換樹脂に蒸気を導入して該
イオン交換樹脂を再生する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】密閉空間に蓄積されたCO2 を除去する
場合には、塩基性イオン交換樹脂(以下、これを固体ア
ミンという)を充填した反応塔にCO2 含有空気を供給
し、空気中のCO2 を固体アミンに選択的に吸着させて
除去する方法が採用されていた。この反応塔内のCO2
を吸着して飽和した固体アミンの再生は、反応塔に充填
したままで、CO2 を含有した空気の供給方向とは反対
の側から100〜110℃の飽和水蒸気を導入し固体ア
ミンと接触させる直接加熱方式によっ行っていた。即
ち、CO2 を吸着した固体アミンからCO2 を解離さ
せ、固体アミンが再びCO2 を吸着できる状態として再
生していた。再生終了後の反応塔には再びCO 2 含有空
気が反応塔に供給され、その後、再び再生工程が行われ
ることにより吸着工程と再生工程とが繰り返されてい
た。
場合には、塩基性イオン交換樹脂(以下、これを固体ア
ミンという)を充填した反応塔にCO2 含有空気を供給
し、空気中のCO2 を固体アミンに選択的に吸着させて
除去する方法が採用されていた。この反応塔内のCO2
を吸着して飽和した固体アミンの再生は、反応塔に充填
したままで、CO2 を含有した空気の供給方向とは反対
の側から100〜110℃の飽和水蒸気を導入し固体ア
ミンと接触させる直接加熱方式によっ行っていた。即
ち、CO2 を吸着した固体アミンからCO2 を解離さ
せ、固体アミンが再びCO2 を吸着できる状態として再
生していた。再生終了後の反応塔には再びCO 2 含有空
気が反応塔に供給され、その後、再び再生工程が行われ
ることにより吸着工程と再生工程とが繰り返されてい
た。
【0003】図1に固体アミンが充填された反応塔を示
す。図1中の1は反応塔で、2はこの内部に充填された
固体アミン、4は固体アミン2の下部に形成された下部
室、5は固体アミン2の上部に形成された上部室であ
る。この反応塔1には、CO2が含有されたガスを反応
塔外部から受け入れるための供給ガスライン6、吸着処
理されたガスを排出するための処理ガスライン7、蒸気
発生器3で発生した蒸気を導入するための水蒸気ライン
8、及び解離されたCO2 を含む再生ガスを排出するた
めの再生ガスライン9を装備している。
す。図1中の1は反応塔で、2はこの内部に充填された
固体アミン、4は固体アミン2の下部に形成された下部
室、5は固体アミン2の上部に形成された上部室であ
る。この反応塔1には、CO2が含有されたガスを反応
塔外部から受け入れるための供給ガスライン6、吸着処
理されたガスを排出するための処理ガスライン7、蒸気
発生器3で発生した蒸気を導入するための水蒸気ライン
8、及び解離されたCO2 を含む再生ガスを排出するた
めの再生ガスライン9を装備している。
【0004】図1に基づいて、従来行われている反応塔
1でのCO2 の吸着と固体アミン2の再生のプロセスを
次に説明する。 (1)CO2 の吸着工程では供給ガスライン6及び処理
ガスライン7を開とし、水蒸気ライン8及び再生ガスラ
イン9を閉として、CO2 を含有しているガスを反応塔
1へ供給し、反応塔1内の固体アミン2にCO2 を吸着
させ、CO2 が吸着除去された空気を反応塔1から取り
出す。吸着工程終了直後の反応塔1内部には、図1に示
した上部室5、下部室4及び固体アミン2の粒子の充填
層隙部に空気が残留している。(以下、残留空気と記
す。) (2)再生工程では供給ガスライン6及び処理ガスライ
ン7を閉、水蒸気ライン8及び再生ガスライン9を開と
して、蒸気発生器3から100〜110℃の飽和水蒸気
を反応塔1へ導入する。
1でのCO2 の吸着と固体アミン2の再生のプロセスを
次に説明する。 (1)CO2 の吸着工程では供給ガスライン6及び処理
ガスライン7を開とし、水蒸気ライン8及び再生ガスラ
イン9を閉として、CO2 を含有しているガスを反応塔
1へ供給し、反応塔1内の固体アミン2にCO2 を吸着
させ、CO2 が吸着除去された空気を反応塔1から取り
出す。吸着工程終了直後の反応塔1内部には、図1に示
した上部室5、下部室4及び固体アミン2の粒子の充填
層隙部に空気が残留している。(以下、残留空気と記
す。) (2)再生工程では供給ガスライン6及び処理ガスライ
ン7を閉、水蒸気ライン8及び再生ガスライン9を開と
して、蒸気発生器3から100〜110℃の飽和水蒸気
を反応塔1へ導入する。
【0005】水蒸気が反応塔1の下部から供給される
と、反応塔1内の充填層の温度は下部から徐々に上昇し
てくるが、水蒸気は固体アミン2の充填層の下層から上
層に向けての途中の未だ加熱が十分されていない固体ア
ミン2で凝縮するため、CO2の固体アミン2からの解
離は、再生可能な温度に達した充填層下部から起こる。
固体アミン2上部への熱伝導速度は、固体アミン2の粒
子間の伝導のため遅い。そして固体アミン2下部で解離
したCO2 は上方に押し出されるが、充填層上部の固体
アミン2は上記した理由によりまだ再生可能な温度に達
していないため、先に解離したCO2 の再吸着が起こ
り、CO2 はすぐには系外に排出されない。
と、反応塔1内の充填層の温度は下部から徐々に上昇し
てくるが、水蒸気は固体アミン2の充填層の下層から上
層に向けての途中の未だ加熱が十分されていない固体ア
ミン2で凝縮するため、CO2の固体アミン2からの解
離は、再生可能な温度に達した充填層下部から起こる。
固体アミン2上部への熱伝導速度は、固体アミン2の粒
子間の伝導のため遅い。そして固体アミン2下部で解離
したCO2 は上方に押し出されるが、充填層上部の固体
アミン2は上記した理由によりまだ再生可能な温度に達
していないため、先に解離したCO2 の再吸着が起こ
り、CO2 はすぐには系外に排出されない。
【0006】(3)水蒸気は凝縮、蒸発を繰り返しなが
ら充填層上部へ移動して固体アミン2を再生する。残留
空気は、この水蒸気の移動によって徐々に系外へ排出さ
れ始める。こうして固体アミン2の再生が進行し、解離
したCO2 は充填層中の固体アミン2の再吸着ゾーンが
消失した時点から急激に系外に排出され始める。 (4)再生が終了に近づくと、再生のためのエネルギー
が必要とされなくなり、供給エネルギー>再生エネルギ
ーとなるため水蒸気が凝縮せずに固体アミン2上部表面
の温度が急激に上昇して、再生が終了する。
ら充填層上部へ移動して固体アミン2を再生する。残留
空気は、この水蒸気の移動によって徐々に系外へ排出さ
れ始める。こうして固体アミン2の再生が進行し、解離
したCO2 は充填層中の固体アミン2の再吸着ゾーンが
消失した時点から急激に系外に排出され始める。 (4)再生が終了に近づくと、再生のためのエネルギー
が必要とされなくなり、供給エネルギー>再生エネルギ
ーとなるため水蒸気が凝縮せずに固体アミン2上部表面
の温度が急激に上昇して、再生が終了する。
【0007】図2は、再生工程中の再生時間に対する充
填層の各部位の温度の関係、及び再生時間に対する再生
ガス発生速度の関係を示すグラフである。図2におい
て、A、B、C、D、Eの示す曲線は、それぞれ図1の
充填層のa、b、c、d、eの各部位に対応した位置で
の再生時間に対する温度の関係を示している。また、図
2の曲線Fは再生時間に対する再生ガス発生速度の関係
を示している。曲線Fにおいて、再生初期の再生ガス発
生速度の小さい部分が残量空気の放出期間であり、ま
た、再生ガス発生速度が急激に大きくなり、最大値を示
す部分は、固体アミン2から解離されたCO2 が再生ガ
ス中に含まれて排出される期間である。
填層の各部位の温度の関係、及び再生時間に対する再生
ガス発生速度の関係を示すグラフである。図2におい
て、A、B、C、D、Eの示す曲線は、それぞれ図1の
充填層のa、b、c、d、eの各部位に対応した位置で
の再生時間に対する温度の関係を示している。また、図
2の曲線Fは再生時間に対する再生ガス発生速度の関係
を示している。曲線Fにおいて、再生初期の再生ガス発
生速度の小さい部分が残量空気の放出期間であり、ま
た、再生ガス発生速度が急激に大きくなり、最大値を示
す部分は、固体アミン2から解離されたCO2 が再生ガ
ス中に含まれて排出される期間である。
【0008】図3に、再生時間に対する再生ガスライン
9を流れる再生ガス中の解離されたCO2 濃度、及び再
生時間に対する再生ガス発生速度との関係を示す。図3
中曲線Gは、再生時間に対する再生ガスライン9を流れ
る再生ガス中のCO2 濃度の関係を示し、曲線Fは、前
記図2の曲線Fと同じ再生時間に対する再生ガス発生速
度の関係を示している。再生工程初期においては再生ガ
スライン9に残留空気が排出されるため、図3に示すと
おり、再生ガス中のCO2 濃度が急激に低下し、高濃度
のCO2 を回収できない。したがって、再生ガスライン
9から排出される全てのガスを回収すれば、CO2 濃度
の低いガスも回収されてしまうため、全体として、回収
ガス中のCO2 濃度が低下してしまっていた。
9を流れる再生ガス中の解離されたCO2 濃度、及び再
生時間に対する再生ガス発生速度との関係を示す。図3
中曲線Gは、再生時間に対する再生ガスライン9を流れ
る再生ガス中のCO2 濃度の関係を示し、曲線Fは、前
記図2の曲線Fと同じ再生時間に対する再生ガス発生速
度の関係を示している。再生工程初期においては再生ガ
スライン9に残留空気が排出されるため、図3に示すと
おり、再生ガス中のCO2 濃度が急激に低下し、高濃度
のCO2 を回収できない。したがって、再生ガスライン
9から排出される全てのガスを回収すれば、CO2 濃度
の低いガスも回収されてしまうため、全体として、回収
ガス中のCO2 濃度が低下してしまっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した問題を解決す
るのに、固体アミンからCO2 が解離し始めた時点を検
知し、その時にラインをCO2 回収側に切り換える方法
が、従来考えられている。このような切り換え方法には
下記の(i)〜(iii)に示す方式がある。 (i)隔膜式CO2 濃度計を再生ガスラインに装備し、
再生ガス中のCO2 濃度を検知してラインをCO2 回収
側へ切り換える方式である。この方式を図4及び図5に
示す。図4及び図5中の1は反応塔、10は隔膜式CO
2 濃度計を示す。11は再生ガスライン9上の反応塔1
とCO2 濃度計10との間に設けられたバルブである。
反応塔1から導かれ、CO2 濃度計10を経由した再生
ガスライン9は、CO2 ガスライン15と残留空気ライ
ン16に分岐されている。そして、そのCO2 ガスライ
ン15上にはバルブ12が、また、残留空気ライン16
上にはバルブ13がそれぞれ設けられている。さらに、
供給ガスライン6上にはバルブ14が設けられている。
るのに、固体アミンからCO2 が解離し始めた時点を検
知し、その時にラインをCO2 回収側に切り換える方法
が、従来考えられている。このような切り換え方法には
下記の(i)〜(iii)に示す方式がある。 (i)隔膜式CO2 濃度計を再生ガスラインに装備し、
再生ガス中のCO2 濃度を検知してラインをCO2 回収
側へ切り換える方式である。この方式を図4及び図5に
示す。図4及び図5中の1は反応塔、10は隔膜式CO
2 濃度計を示す。11は再生ガスライン9上の反応塔1
とCO2 濃度計10との間に設けられたバルブである。
反応塔1から導かれ、CO2 濃度計10を経由した再生
ガスライン9は、CO2 ガスライン15と残留空気ライ
ン16に分岐されている。そして、そのCO2 ガスライ
ン15上にはバルブ12が、また、残留空気ライン16
上にはバルブ13がそれぞれ設けられている。さらに、
供給ガスライン6上にはバルブ14が設けられている。
【0010】図4の状態は、図3のグラフにおける再生
時間0からhまでの間のラインの状態、即ち、再生ガス
中のCO2 濃度が低い状態のバルブの切り換え状態を示
している。この状態では、CO2 ガスライン15がバル
ブ12により閉じられており、CO2 は回収されていな
いが、バルブ13が開かれているので反応塔1から排出
される再生ガスは全て、残留空気ライン16を通り、閉
じたバルブ14より上流側の供給ガスライン6に導入さ
れて戻されている。そして、再生ガス中のCO 2 濃度が
隔膜式CO2 濃度計10で計測された最高濃度に到達す
る変曲点、即ち図3のグラフのHに達したならば、図5
に示すように残留空気ライン16のバルブ13は閉じら
れ、CO2 ガスライン15のバルブ12が開けられて、
CO2 の回収が始まる。
時間0からhまでの間のラインの状態、即ち、再生ガス
中のCO2 濃度が低い状態のバルブの切り換え状態を示
している。この状態では、CO2 ガスライン15がバル
ブ12により閉じられており、CO2 は回収されていな
いが、バルブ13が開かれているので反応塔1から排出
される再生ガスは全て、残留空気ライン16を通り、閉
じたバルブ14より上流側の供給ガスライン6に導入さ
れて戻されている。そして、再生ガス中のCO 2 濃度が
隔膜式CO2 濃度計10で計測された最高濃度に到達す
る変曲点、即ち図3のグラフのHに達したならば、図5
に示すように残留空気ライン16のバルブ13は閉じら
れ、CO2 ガスライン15のバルブ12が開けられて、
CO2 の回収が始まる。
【0011】(ii)特開平3−187153号公報に
示される方法であり、圧力センサーを再生ガスラインに
装備し、再生ガス中の圧力を検知してラインをCO2 回
収側へ切り換える方式である。この方式の原理は、固体
アミンから解離したCO2 の発生速度パターンと吸着塔
から排出されるガス流の圧力変化パターンとは殆ど一致
するという事実に基づいて制御するものである。この方
法でのCO2 回収側に切り換える方法は、前記(i)の
図4及び図5に示された切り換えラインにおいて、CO
2 濃度計10に変えて、圧力センサーを配置することに
よって行われる。即ち、前記(i)と同様なラインの切
り換えによってCO2 の回収を行うことができる。
示される方法であり、圧力センサーを再生ガスラインに
装備し、再生ガス中の圧力を検知してラインをCO2 回
収側へ切り換える方式である。この方式の原理は、固体
アミンから解離したCO2 の発生速度パターンと吸着塔
から排出されるガス流の圧力変化パターンとは殆ど一致
するという事実に基づいて制御するものである。この方
法でのCO2 回収側に切り換える方法は、前記(i)の
図4及び図5に示された切り換えラインにおいて、CO
2 濃度計10に変えて、圧力センサーを配置することに
よって行われる。即ち、前記(i)と同様なラインの切
り換えによってCO2 の回収を行うことができる。
【0012】(iii)再生時間を予め設定して、タイ
マーによってラインをCO2 側へ切り換える方式であ
る。上記の3つの方式には以下に述べる問題点があっ
た。前記(i)の方式における隔膜式CO2 濃度計10
は、応答が遅く再生ガス中の水分の結露により誤差が大
きく、高濃度CO2 の回収は可能だが残留空気の放出側
にCO2 が出てしまう欠点があった。また、前記(i)
又は(ii)の方式では残留空気ライン等の余分なガス
経路が必要であった。
マーによってラインをCO2 側へ切り換える方式であ
る。上記の3つの方式には以下に述べる問題点があっ
た。前記(i)の方式における隔膜式CO2 濃度計10
は、応答が遅く再生ガス中の水分の結露により誤差が大
きく、高濃度CO2 の回収は可能だが残留空気の放出側
にCO2 が出てしまう欠点があった。また、前記(i)
又は(ii)の方式では残留空気ライン等の余分なガス
経路が必要であった。
【0013】前記(iii)の方式におけるタイマーの
場合、系全体が安定している場合には有効な方法である
と言えるが、外気温の変動及び固体アミンの保有水分量
等に変動が生じたりして、固体アミンから解離されたC
O2 が発生し始める時間が一定しないため、再生ガス側
に残留空気が放出されたり、又は残留空気放出側にCO
2 が出てしまう欠点があった。
場合、系全体が安定している場合には有効な方法である
と言えるが、外気温の変動及び固体アミンの保有水分量
等に変動が生じたりして、固体アミンから解離されたC
O2 が発生し始める時間が一定しないため、再生ガス側
に残留空気が放出されたり、又は残留空気放出側にCO
2 が出てしまう欠点があった。
【0014】そこで本発明は、CO2 吸着剤として固体
アミンを充填した反応塔へ水蒸気を供給し、固体アミン
からCO2 を解離させ、反応塔から再生ガスを回収する
ことにより固体アミンを再生する方法において、反応塔
から排出される残留空気の放出のための特別なラインを
必要とせずに、また、外気温の変動又は固体アミンの保
有水分等が変動しても、安定してCO2 の回収が行え、
しかも解離されたCO 2 を高濃度に回収することができ
る固体アミンの再生方法を提供することを目的とする。
アミンを充填した反応塔へ水蒸気を供給し、固体アミン
からCO2 を解離させ、反応塔から再生ガスを回収する
ことにより固体アミンを再生する方法において、反応塔
から排出される残留空気の放出のための特別なラインを
必要とせずに、また、外気温の変動又は固体アミンの保
有水分等が変動しても、安定してCO2 の回収が行え、
しかも解離されたCO 2 を高濃度に回収することができ
る固体アミンの再生方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記した問題点を解決す
るために本発明は、CO2 吸着剤として固体アミンを充
填した反応塔へ水蒸気を供給し、固体アミンからCO2
を解離させ、反応塔から再生ガスを回収することにより
固体アミンを再生する方法において、(1)反応塔内の
固体アミンの温度変化を利用することにより、高濃度の
CO2 が固体アミンから解離される時期を知り、(2)
再生工程の初期における、低濃度のCO 2 と空気を含ん
だ残留ガスが反応塔に残留している時期に、該残留ガス
を反応塔から直接、供給ガスラインに戻し、(3)再生
工程の半ば以降の高濃度のCO2が固体アミンから解離
される時期に、再生ガスを再生ガスラインから回収する
ことを特徴とするCO2 除去装置における固体アミンの
再生方法とするものである。
るために本発明は、CO2 吸着剤として固体アミンを充
填した反応塔へ水蒸気を供給し、固体アミンからCO2
を解離させ、反応塔から再生ガスを回収することにより
固体アミンを再生する方法において、(1)反応塔内の
固体アミンの温度変化を利用することにより、高濃度の
CO2 が固体アミンから解離される時期を知り、(2)
再生工程の初期における、低濃度のCO 2 と空気を含ん
だ残留ガスが反応塔に残留している時期に、該残留ガス
を反応塔から直接、供給ガスラインに戻し、(3)再生
工程の半ば以降の高濃度のCO2が固体アミンから解離
される時期に、再生ガスを再生ガスラインから回収する
ことを特徴とするCO2 除去装置における固体アミンの
再生方法とするものである。
【0016】
【作用】本発明のCO2 除去用固体アミンの再生方法の
原理を図1及び図2に基づいて説明する。図1は、本発
明のCO2 除去装置用固体アミンの再生方法に使用され
る反応塔を示し、従来の技術の欄で説明したCO2 除去
装置に用いられる固体アミンが充填された反応塔と同じ
構成のものである。図1中の1は反応塔で、2は反応塔
1内部に充電された固体アミン、6は、処理されるべき
CO2 含有ガスを反応塔1へ受け入れるための供給ガス
ラインであり、反応塔1上部に設けられている。7は、
反応塔1でCO2 が吸着処理されたガスを排出するため
の処理ガスラインであり、反応塔1下部に設けられてい
る。8は、蒸気発生器3で発生した蒸気を反応塔1へ導
入するための水蒸気ラインであり、反応塔1の下部に設
けられている。9は、固体アミン2中から解離されたC
O2 ガスを反応塔1から排出するための再生ガスライン
を示す。
原理を図1及び図2に基づいて説明する。図1は、本発
明のCO2 除去装置用固体アミンの再生方法に使用され
る反応塔を示し、従来の技術の欄で説明したCO2 除去
装置に用いられる固体アミンが充填された反応塔と同じ
構成のものである。図1中の1は反応塔で、2は反応塔
1内部に充電された固体アミン、6は、処理されるべき
CO2 含有ガスを反応塔1へ受け入れるための供給ガス
ラインであり、反応塔1上部に設けられている。7は、
反応塔1でCO2 が吸着処理されたガスを排出するため
の処理ガスラインであり、反応塔1下部に設けられてい
る。8は、蒸気発生器3で発生した蒸気を反応塔1へ導
入するための水蒸気ラインであり、反応塔1の下部に設
けられている。9は、固体アミン2中から解離されたC
O2 ガスを反応塔1から排出するための再生ガスライン
を示す。
【0017】図2は、本発明で使用する反応塔1の再生
工程中における再生時間に対する充填層の各部位の温度
の関係、及び再生時間に対する再生ガス発生速度の関係
を示し、従来の技術の欄で説明したものと同じである。
図2に示すように曲線Dは反応塔1内部温度が上昇し始
める時点と再生ガス発生速度の曲線Fが立ち上がる時点
が一致している。この曲線Dの示す位置は図1の反応塔
1に充填された固体アミン2のdの位置であり、通常、
固体アミン2の水蒸気が供給される側から約4分の3の
程度の位置であるが、用いる反応塔によって多少異なる
ので、厳密には図2と同様なグラフを各反応塔について
作製し、これに基づいて決定する。
工程中における再生時間に対する充填層の各部位の温度
の関係、及び再生時間に対する再生ガス発生速度の関係
を示し、従来の技術の欄で説明したものと同じである。
図2に示すように曲線Dは反応塔1内部温度が上昇し始
める時点と再生ガス発生速度の曲線Fが立ち上がる時点
が一致している。この曲線Dの示す位置は図1の反応塔
1に充填された固体アミン2のdの位置であり、通常、
固体アミン2の水蒸気が供給される側から約4分の3の
程度の位置であるが、用いる反応塔によって多少異なる
ので、厳密には図2と同様なグラフを各反応塔について
作製し、これに基づいて決定する。
【0018】したがって、固体アミン2から解離された
CO2 が再生ガスライン9へ排出し始める時点の検知手
段として反応塔1内の固体アミン2中の温度計測点dの
位置に温度計を配置し、この位置の温度が上昇し始める
点で再生ガスライン9を開ける方式とすることで高濃度
のCO2 が回収可能となる。高濃度のCO2 を回収する
操作を図6及び図7に基づいて説明する。図6及び図7
に示した反応塔及び反応塔へ接続された各ラインは図1
に示したものと同じであるが、図6及び図7において
は、各ラインにそれぞれバルブ26,27,28,29
が設けられている。再生開始時は図6に示すように水蒸
気ライン8上のバルブ26及び供給ガスライン6上のバ
ルブ28を開とし、反応塔1内の残留空気を供給ガス側
に戻す。固体アミン2中の水蒸気導入側から約4分の3
の位置dに設置した温度計の温度が上昇し始めた時点
で、図7に示すように、水蒸気ライン8上のバルブ26
及び再生ガスライン9上のバルブ27を開とし、供給ガ
スライン6上のバルブ28及び処理ガスライン7上のバ
ルブ29を閉として発生する再生ガスを再生ガスライン
9に放出する。このようにして、固体アミン2から解離
された高濃度のCO2 ガスのみを回収することができ
る。
CO2 が再生ガスライン9へ排出し始める時点の検知手
段として反応塔1内の固体アミン2中の温度計測点dの
位置に温度計を配置し、この位置の温度が上昇し始める
点で再生ガスライン9を開ける方式とすることで高濃度
のCO2 が回収可能となる。高濃度のCO2 を回収する
操作を図6及び図7に基づいて説明する。図6及び図7
に示した反応塔及び反応塔へ接続された各ラインは図1
に示したものと同じであるが、図6及び図7において
は、各ラインにそれぞれバルブ26,27,28,29
が設けられている。再生開始時は図6に示すように水蒸
気ライン8上のバルブ26及び供給ガスライン6上のバ
ルブ28を開とし、反応塔1内の残留空気を供給ガス側
に戻す。固体アミン2中の水蒸気導入側から約4分の3
の位置dに設置した温度計の温度が上昇し始めた時点
で、図7に示すように、水蒸気ライン8上のバルブ26
及び再生ガスライン9上のバルブ27を開とし、供給ガ
スライン6上のバルブ28及び処理ガスライン7上のバ
ルブ29を閉として発生する再生ガスを再生ガスライン
9に放出する。このようにして、固体アミン2から解離
された高濃度のCO2 ガスのみを回収することができ
る。
【0019】図8に、上記本発明の固体アミン2の再生
方法における、再生時間に対する再生ガス中のCO2 濃
度の関係と、再生時間に対する再生ガス発生速度の関係
を図8に示す。図中の曲線は、再生時間に対する再生
ガス中のCO2 濃度の変化を示し、曲線は、再生時間
に対する再生ガス発生速度を示している。この曲線に
示されるように再生ガスライン9中に存在する再生ガス
のCO2 濃度はほとんど一定していることがわかる。
方法における、再生時間に対する再生ガス中のCO2 濃
度の関係と、再生時間に対する再生ガス発生速度の関係
を図8に示す。図中の曲線は、再生時間に対する再生
ガス中のCO2 濃度の変化を示し、曲線は、再生時間
に対する再生ガス発生速度を示している。この曲線に
示されるように再生ガスライン9中に存在する再生ガス
のCO2 濃度はほとんど一定していることがわかる。
【0020】本発明の再生方法によれば、前述の図3の
斜線部分Iで示される残留空気の殆どが、反応塔1から
直接、供給ガスライン6へ排出されるので、再生ガスラ
イン9中には絶えずほぼ100%の濃度のCO2 が再生
ガスとして回収されることになる。このように、本発明
は、再生ガス中のCO2 濃度が極めて高濃度で、変動す
ることがない。
斜線部分Iで示される残留空気の殆どが、反応塔1から
直接、供給ガスライン6へ排出されるので、再生ガスラ
イン9中には絶えずほぼ100%の濃度のCO2 が再生
ガスとして回収されることになる。このように、本発明
は、再生ガス中のCO2 濃度が極めて高濃度で、変動す
ることがない。
【0021】
【実施例1】図9に本実施例1で使用する4塔式CO2
除去装置を示す。31、32、33、34はそれぞれ反
応塔を示す。35は各反応塔31、32、33、34へ
供給ガスを供給するための送風機、36は各反応塔3
1、32、33、34へ蒸気を供給するための蒸気発生
器である。各反応塔31、32、33、34内部に充填
されている各固体アミン51、52、53、54中に
は、それぞれ温度計37、38、39、40が、蒸気供
給側から約4分の3の位置に配置されている。41は、
前記温度計37、38、39、40の示す温度値に基づ
き、各バルブに対し切り換え信号を発する制御装置であ
る。
除去装置を示す。31、32、33、34はそれぞれ反
応塔を示す。35は各反応塔31、32、33、34へ
供給ガスを供給するための送風機、36は各反応塔3
1、32、33、34へ蒸気を供給するための蒸気発生
器である。各反応塔31、32、33、34内部に充填
されている各固体アミン51、52、53、54中に
は、それぞれ温度計37、38、39、40が、蒸気供
給側から約4分の3の位置に配置されている。41は、
前記温度計37、38、39、40の示す温度値に基づ
き、各バルブに対し切り換え信号を発する制御装置であ
る。
【0022】V−1、V−3、V−5、V−7は、供給
ガスを各反応塔31、32、33、34に供給するため
のバルブである。V−2、V−4、V−6、V−8は、
各反応塔31、32、33、34で処理されたガスを排
出するためのバルブである。V−9、V−11、V−1
3、V−15は、水蒸気を各反応塔31、32、33、
34へ供給するためのバルブである。V−10、V−1
2、V−14、V−16は、解離されたCO2 を含む再
生ガスを排出するためのバルブである。
ガスを各反応塔31、32、33、34に供給するため
のバルブである。V−2、V−4、V−6、V−8は、
各反応塔31、32、33、34で処理されたガスを排
出するためのバルブである。V−9、V−11、V−1
3、V−15は、水蒸気を各反応塔31、32、33、
34へ供給するためのバルブである。V−10、V−1
2、V−14、V−16は、解離されたCO2 を含む再
生ガスを排出するためのバルブである。
【0023】固体アミン51、52、53、54中の温
度計37、38、39、40により計測された温度の計
測値が制御装置41に入力されるようになっている。こ
の制御装置41からはバルブ切り換え信号が各バルブに
対して発せられ、各バルブの切り換えが自動的に行われ
るようになっている。この4塔式の固体アミンの再生装
置は、4塔の反応塔の内の1塔のみが再生工程に使用さ
れ、他の3塔は吸着工程に使用されている。1塔の反応
塔で再生工程が終了すると、再生工程を次の1塔の反応
塔に移し、残りの3塔を吸着状態とする。これを順次繰
り返すことにより連続的にCO2 を除去できる。本実施
例1のCO2 除去装置用固体アミンの再生方法をさらに
詳細に説明する。
度計37、38、39、40により計測された温度の計
測値が制御装置41に入力されるようになっている。こ
の制御装置41からはバルブ切り換え信号が各バルブに
対して発せられ、各バルブの切り換えが自動的に行われ
るようになっている。この4塔式の固体アミンの再生装
置は、4塔の反応塔の内の1塔のみが再生工程に使用さ
れ、他の3塔は吸着工程に使用されている。1塔の反応
塔で再生工程が終了すると、再生工程を次の1塔の反応
塔に移し、残りの3塔を吸着状態とする。これを順次繰
り返すことにより連続的にCO2 を除去できる。本実施
例1のCO2 除去装置用固体アミンの再生方法をさらに
詳細に説明する。
【0024】例えば、反応塔31が再生工程、反応塔3
2、反応塔33及び反応塔34が吸着工程にある場合を
説明する。吸着工程にある反応塔32、33、34に接
続されているバルブV−3、V−4、V−5 、V−
6、V−7、V−8を開とし、バルブV−11、V−1
2、V−13、V−14、 V−15、V−16を閉とし
て、送風機35より供給ガスライン46を通じて各反応
塔32、33、34に供給ガスが送られて、CO2 が固
体アミン52、53、54に吸着される。
2、反応塔33及び反応塔34が吸着工程にある場合を
説明する。吸着工程にある反応塔32、33、34に接
続されているバルブV−3、V−4、V−5 、V−
6、V−7、V−8を開とし、バルブV−11、V−1
2、V−13、V−14、 V−15、V−16を閉とし
て、送風機35より供給ガスライン46を通じて各反応
塔32、33、34に供給ガスが送られて、CO2 が固
体アミン52、53、54に吸着される。
【0025】一方、上記の吸着工程と並行して再生工程
が行われている反応塔31においては、再生工程の初期
では、反応塔31に接続されているバルブV−1、V−
9を開とし、且つバルブV−2、V−10を閉として蒸
気発生器36から水蒸気が水蒸気ライン48を通じて反
応塔31に送られる。温度計37の温度が上昇し始める
までは、反応塔31内の残留空気が蒸気圧により押し出
され、反応塔31にあった残留空気は吸着工程にある反
応塔32、33、34の供給ガス側に供給ガスライン4
6を通じて送られる。再生工程が進行し、温度計37の
温度が上昇し始めた時点でバルブV−1、V−2を閉と
し、且つバルブV−9、V−10を開として発生した再
生ガスを再生ガスライン49に送る。再生時間が終了す
ると、次に反応塔32が再生工程、反応塔31、反応塔
33、反応塔34が吸着工程となり、上記と同様の動作
を繰り返す。
が行われている反応塔31においては、再生工程の初期
では、反応塔31に接続されているバルブV−1、V−
9を開とし、且つバルブV−2、V−10を閉として蒸
気発生器36から水蒸気が水蒸気ライン48を通じて反
応塔31に送られる。温度計37の温度が上昇し始める
までは、反応塔31内の残留空気が蒸気圧により押し出
され、反応塔31にあった残留空気は吸着工程にある反
応塔32、33、34の供給ガス側に供給ガスライン4
6を通じて送られる。再生工程が進行し、温度計37の
温度が上昇し始めた時点でバルブV−1、V−2を閉と
し、且つバルブV−9、V−10を開として発生した再
生ガスを再生ガスライン49に送る。再生時間が終了す
ると、次に反応塔32が再生工程、反応塔31、反応塔
33、反応塔34が吸着工程となり、上記と同様の動作
を繰り返す。
【0026】本発明は、固体アミンを用いたCO2 除去
装置に限らず、水蒸気で加熱再生可能な被吸着物質と吸
着剤を用いた除去装置等に応用可能である。
装置に限らず、水蒸気で加熱再生可能な被吸着物質と吸
着剤を用いた除去装置等に応用可能である。
【0027】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、 (1)再生ガスの発生速度変化と反応塔内温度変化の関
係を利用することにより、外気温の変動又は固体アミン
の保有水分等が変動しても、高濃度で安定した濃度のC
O2 ガスを回収することが可能となる。
よれば、 (1)再生ガスの発生速度変化と反応塔内温度変化の関
係を利用することにより、外気温の変動又は固体アミン
の保有水分等が変動しても、高濃度で安定した濃度のC
O2 ガスを回収することが可能となる。
【0028】(2)反応塔に残った残留ガスを排出する
のに、反応塔から直接、供給ガスラインへ排出したの
で、従来技術のように、CO2 濃度計、圧力センサ及び
残留空気ライン等を特別に装備する必要がない。
のに、反応塔から直接、供給ガスラインへ排出したの
で、従来技術のように、CO2 濃度計、圧力センサ及び
残留空気ライン等を特別に装備する必要がない。
【図1】固体アミンが充填された反応塔を示す。
【図2】再生工程中の再生時間に対する充填層の各部位
の温度及び再生時間に対する再生ガス発生速度の変化を
示すグラフ。
の温度及び再生時間に対する再生ガス発生速度の変化を
示すグラフ。
【図3】従来の再生方法における再生時間に対する解離
されたCO2 濃度及び再生時間に対する再生ガス発生速
度との関係を示す。
されたCO2 濃度及び再生時間に対する再生ガス発生速
度との関係を示す。
【図4】隔膜式CO2 濃度計を再生ガスラインに装備
し、再生ガス中のCO2 濃度を検知してラインをCO2
回収側へ切り換える方式の残留空気放出状態を示す。
し、再生ガス中のCO2 濃度を検知してラインをCO2
回収側へ切り換える方式の残留空気放出状態を示す。
【図5】隔膜式CO2 濃度計を再生ガスラインに装備
し、再生ガス中のCO2 濃度を検知してラインをCO2
回収側へ切り換える方式のCO2 放出状態を示す。
し、再生ガス中のCO2 濃度を検知してラインをCO2
回収側へ切り換える方式のCO2 放出状態を示す。
【図6】本発明の高濃度のCO2 を回収する前半の操作
を示す。
を示す。
【図7】本発明の高濃度のCO2 を回収する後半の操作
を示す。
を示す。
【図8】本発明の方法による再生時間に対する再生ガス
中のCO2 濃度の関係と再生ガス発生速度の関係を示
す。
中のCO2 濃度の関係と再生ガス発生速度の関係を示
す。
【図9】本実施例1で使用する4塔式CO2 除去装置を
示す。
示す。
1,31,32,33,34 反応塔 2,51,52,53,54 固体アミン 6,46 供給ガスラ
イン 7,47 処理ガスラ
イン 8,48 水蒸気ライ
ン 9,49 再生ガスラ
イン 35 送風機 36 蒸気発生器 37,38,39,40 温度計 41 制御装置
イン 7,47 処理ガスラ
イン 8,48 水蒸気ライ
ン 9,49 再生ガスラ
イン 35 送風機 36 蒸気発生器 37,38,39,40 温度計 41 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日下部 啓之 神奈川県横須賀市夏島町19番地 住友重機 械工業株式会社追浜造船所内 (72)発明者 礒辺 明彦 神奈川県横須賀市夏島町19番地 住友重機 械工業株式会社追浜造船所内
Claims (1)
- 【請求項1】 CO2 吸着剤として固体アミンを充填し
た反応塔へ水蒸気を供給し、固体アミンからCO2 を解
離させ、反応塔から再生ガスを回収することにより固体
アミンを再生する方法において、(1)反応塔内の固体
アミンの温度変化を利用することにより、高濃度のCO
2が固体アミンから解離される時期を知り、(2)再生
工程の初期における、低濃度のCO2 と空気を含んだ残
留ガスが反応塔に残留している時期に、該残留ガスを反
応塔から直接、供給ガスラインに戻し、(3)再生工程
の半ば以降の高濃度のCO2 が固体アミンから解離され
る時期に、再生ガスを再生ガスラインから回収する、こ
とを特徴とするCO2 除去装置における固体アミンの再
生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29015592A JPH06134302A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | Co2 除去装置用固体アミンの再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29015592A JPH06134302A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | Co2 除去装置用固体アミンの再生方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06134302A true JPH06134302A (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=17752482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29015592A Pending JPH06134302A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | Co2 除去装置用固体アミンの再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06134302A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9073004B2 (en) | 2011-12-09 | 2015-07-07 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Carbon dioxide separation apparatus |
CN117680122A (zh) * | 2024-01-22 | 2024-03-12 | 深碳科技(深圳)有限公司 | 一种固态胺吸附剂的载体回收再生系统及工艺 |
-
1992
- 1992-10-28 JP JP29015592A patent/JPH06134302A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9073004B2 (en) | 2011-12-09 | 2015-07-07 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Carbon dioxide separation apparatus |
CN117680122A (zh) * | 2024-01-22 | 2024-03-12 | 深碳科技(深圳)有限公司 | 一种固态胺吸附剂的载体回收再生系统及工艺 |
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