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JPH06132535A - 薄膜トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタ及びその製造方法

Info

Publication number
JPH06132535A
JPH06132535A JP4277092A JP27709292A JPH06132535A JP H06132535 A JPH06132535 A JP H06132535A JP 4277092 A JP4277092 A JP 4277092A JP 27709292 A JP27709292 A JP 27709292A JP H06132535 A JPH06132535 A JP H06132535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate electrode
forming
pattern
electrode
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4277092A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Hirota
匡紀 広田
Mario Fuse
マリオ 布施
Taketo Hikiji
丈人 曳地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP4277092A priority Critical patent/JPH06132535A/ja
Publication of JPH06132535A publication Critical patent/JPH06132535A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D30/00Field-effect transistors [FET]
    • H10D30/60Insulated-gate field-effect transistors [IGFET]
    • H10D30/67Thin-film transistors [TFT]
    • H10D30/6704Thin-film transistors [TFT] having supplementary regions or layers in the thin films or in the insulated bulk substrates for controlling properties of the device
    • H10D30/6713Thin-film transistors [TFT] having supplementary regions or layers in the thin films or in the insulated bulk substrates for controlling properties of the device characterised by the properties of the source or drain regions, e.g. compositions or sectional shapes
    • H10D30/6715Thin-film transistors [TFT] having supplementary regions or layers in the thin films or in the insulated bulk substrates for controlling properties of the device characterised by the properties of the source or drain regions, e.g. compositions or sectional shapes characterised by the doping profiles, e.g. having lightly-doped source or drain extensions

Landscapes

  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パターン変換差を利用し、且つ、シャワード
ーピングを使用して製造できる構造の薄膜トランジスタ
及びその製造方法を提供すること。 【構成】 ソース電極部2s及びドレイン電極部2dとそ
れらを接続するチャンネル領域2cとの間にオフセット
領域2e,2fを有する島状の電極形成半導体層2と、こ
の島状の電極形成半導体層2の上にゲート絶縁膜3を介
して形成されたゲート電極4とを備えた薄膜トランジス
タにおいて、前記ゲート電極4は、不純物が加えられた
半導体層により形成された下側ゲート電極4aと下側電
極4aを形成するためのエッチングではエッチングされ
ない材料により形成された上側ゲート電極4bとを有し
ている。このような薄膜トランジスタは、シャワードー
ピング時温度上昇してもエッチング特性の劣化しないエ
ッチング用パタ−ンを用いて製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安価なガラス基板等の
大面積の絶縁基板上に形成される薄膜トランジスタ及び
その製造方法に関する。このような技術は、大面積のア
クティブマトリクス液晶ディスプレイ等に応用される。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクス方式の液晶ディス
プレイは、近年、周辺回路を内蔵しながら高画質化と大
画面化の開発が急がれている。この方式の液晶ディスプ
レイは、1つの画素に対して1つの薄膜トランジスタ
(以下、TFTという。)が対応するように、ガラス基
板等の透明絶縁基板上にTFTがマトリックス状に形成
されている。
【0003】図18は、従来の薄膜トランジスタの説明
図である。図18において、絶縁基板01上には、島状
の電極形成半導体層02が形成されている。poly−Si
を用いて形成した島状の電極形成半導体層02は、ソー
ス電極部02s、ドレイン電極部02d及びそれらを接続
するチャネル領域02cから構成されている。前記島状
の電極形成半導体層02上にはゲート絶縁膜03が形成
され、前記ゲート絶縁膜03上にはゲート電極04が形
成されている。前記ゲート電極04の上には層間絶縁膜
05が形成され、層間絶縁膜05にはコンタクトホ−ル
05s,05dが形成されている。前記層間絶縁膜05上
に形成されたAlの配線06,07は前記コンタクトホ
−ル05s,05dを介して前記島状の電極形成半導体層
02のソース電極部02s及びドレイン電極部02dに接
続している。前記配線06,07の上面は素子保護膜0
8により被覆されている。 前記薄膜トランジスタの従
来の製造方法として、島状の電極形成半導体層形成用の
シリコンアイランドにゲート絶縁膜03を堆積し、その
上に形成したゲート電極04をマスクとして前記シリコ
ンアイランドにイオンを注入して島状の電極形成半導体
層02を形成する方法が用いられている。
【0004】前記島状の電極形成半導体層02は、ソー
ス電極部02s、ドレイン電極部02d及びそれらを接続
するチャネル領域02cから構成されるが、前述のよう
な薄膜トランジスタの製造方法によれば、島状の電極形
成半導体層02は、前記ゲート電極04と重なる部分に
チャネル領域02cが形成され、前記ゲート電極04と
重なる部分の外側部分にソース電極部02s及びドレイ
ン電極部02dが形成されている。このような薄膜トラ
ンジスタの製造方法は、島状の電極形成半導体層02の
チャネル領域02cがゲート電極04のサイズに合わせ
て無駄の無い大きさに形成できるため、デバイスのサイ
ズを小さくすることができ、デバイスの高密度化に利点
があった。
【0005】アクティブマトリクス液晶ディスプレイ等
に応用するため、TFTと共に周辺回路を内蔵するため
にはTFTの電流駆動能力が必要となるので、キャリア
移動度が高いpoly−Siをチャネル層とする前記poly−
Si−TFTを用いることが必要である。ところで、液
晶の駆動電圧を保持するためには、画素ごとに配置され
るpoly−Si−TFTのオフ電流を低く抑えておかなけ
ればならないが、前記チャネル領域02cのドレイン接
合部近傍の電界が大きくなるため、フィールドエンハン
ストエミッション(field-enhanced emission)による
リーク電流が大きくて、poly−Si−TFTのオフ電流
が高いことが知られている。poly−Si−TFTのオフ
電流が高いことの原因として、ゲート電極/ドレイン領
域の電界によりドレイン近傍のトラップ準位に捕獲され
ていたキャリアが発生しリーク電流として測定されるか
らであると言われている(S.Madan et al,IEEE Tran
s.ElectronDevices,Vol.ED-33,No.10,pp.1518-1
527,Oct.1986)。
【0006】前記オフ電流を低く抑えることができるpo
ly−Si−TFTとしては、図19に示す構造のものが
考えられている。図19において前記図18に示す要素
に対応する要素には同一の符号を付している。図19に
おいて、上下方向から見て(平面図で見て)電極形成半
導体層02のゲート電極04と重なる部分の外側部分に
は、前記ゲート電極04から離れた部分に不純物が加え
られた前記ソース電極部02s及びドレイン電極部02d
が形成され、前記ゲート電極04に近接した部分に不純
物濃度の低いオフセット領域02e及び02fが形成され
ている。前記オフセット領域02e,02fに不純物が導
入されない場合、前記オフセット領域02e,02fはオ
フセットゲート領域と言われることがあり、この場合の
TFTはオフセットゲート構造と言われている。また、
不純物濃度が低い場合、前記オフセット領域02fは不
純物濃度の低いドレイン領域と言われることがあり、そ
の場合のTFTはLDD(Lightly Doped Drain)構造
のTFTと呼ばれている。
【0007】前記LDD構造のTFTについては、(K.
Tanaka et al,IEEE Electron Device Lett.,Vol.
9,NO.1,Jan.1988)に記載されている。LDD構造
のTFTにおいて、オフ電流を低く抑えるために必要
な、不純物濃度の低いドレイン領域は、少なくとも1.
0μm以上の寸法が必要である。不純物濃度が低く、こ
のように比較的に大きいドレイン領域を形成する方法と
して、poly−Siで形成したゲート電極を加工する際
に、ホトリソグラフィによるレジストパターンとのパタ
ーン変換差を利用することが提案されている(特開昭5
8−204570号公報参照)。すなわち、この特開昭
58−204570号公報には、次の技術(A21)〜
(A26)により、ソース電極部、ドレイン電極部、不純
物を低濃度に注入されたオフセット領域、及びチャネル
領域を有する電極形成半導体層を形成する方法(LDD
構造のTFTを製造する方法)が記載されている。 (A21)絶縁基板上に電極形成半導体層形成用のシリコ
ンアイランド、及びこのシリコンアイランド上にゲート
絶縁膜を形成する。 (A22) 前記ゲート絶縁膜上に第1次ドーピング用マ
スクとしてのドーピング用ゲート電極パターンを形成す
る。 (A23) 前記ドーピンク用ゲート電極パターン上にレ
ジストパターンを残した状態で、それらをマスクにして
第1次ドーピング工程により前記シリコンアイランドに
不純物を注入する。 (A24) 前記レジストパターンを残した状態で、前記
ドーピング用ゲート電極パターンをサイドエッチングし
てゲート電極を形成する、 (A25) 前記ゲート電極上のレジストパターンを除去
する。 (A26) 前記ゲート電極をマスクにして前記シリコン
アイランドに不純物を注入する第2次ドーピング工程に
より、前記電極形成半導体層を形成する。
【0008】また、大画面化に伴い一辺が30cm以上
のガラス基板に対しては、ドレイン領域への不純物打ち
こみ方法として、LSI工程で使用されているイオン注
入装置の適応は困難であり、ドーパントのイオン化後、
質量分離を行わずに打ち込みを行うシャワードーピング
法(S.Inoue,Proc.of IEDM 91,pp.555-558)が用
いられてきている。
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記シャワー
ドーピングを行なう際のイオン化効率が悪いため、シャ
ワードーピング工程の時間(イオン打ち込み時の時間)
が長くなり、イオンの打ち込み時に基板温度が上昇す
る。このため、前記特開昭58−204570号公報に
示される方法では、シャワードーピング工程でレジスト
マスクが炭化してそれを剥離することができなくなる。
したがって、前記公報に記載されたパターン変換差を利
用した方法では、シャワードーピングを使用することが
できないことが判明してきた。
【0009】本発明は、前記事情に鑑み、下記(A11)
の記載内容を課題とする。 (A31) パターン変換差を利用し、且つ、シャワード
ーピングを使用して製造できる構造の薄膜トランジスタ
及びその製造方法を提供すること。
【0010】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記してい
る。なお、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説
明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、
本発明の範囲を実施例に限定するためではない。前記課
題を解決するために、本出願の第1発明の薄膜トランジ
スタは、ソース電極部(2s)、ドレイン電極部(2d)
及びそれらを接続するチャネル領域(2c)から構成さ
れた島状の電極形成半導体層(2)と、この島状の電極
形成半導体層(2)の上にゲート絶縁膜(3)を介して
形成されたゲート電極(4)とを備えた薄膜トランジス
タにおいて、下記の要件(A1),(A2)を備えたこと
を特徴とする、(A1) 前記ゲート電極(4)は、不
純物が加えられた半導体層により形成された下側ゲート
電極(4a)とこの下側ゲート電極(4a)を形成するた
めのエッチングではエッチングされない材料により形成
された上側ゲート電極(4b)とを有すること、(A2)
前記電極形成半導体層(2)の前記ゲート電極(4)
と重なる部分の外側部分には、前記ゲート電極(4)か
ら離れた部分に不純物が加えられた前記ソース電極部
(2s)及びドレイン電極部(2d)が形成され、前記ゲ
ート電極(4)に近接した部分に不純物濃度が低いオフ
セット領域(2e,2f)が形成されたこと。
【0011】また、本出願の第2発明の薄膜トランジス
タの製造方法は、ソース電極部(2s)、ドレイン電極
部(2d)及びそれらを接続するチャネル領域(2c)か
ら構成された島状の電極形成半導体層(2)と、この島
状の電極形成半導体層(2)の上にゲート絶縁膜(3)
を介して形成されたゲート電極(4)とを備え、前記電
極形成半導体層には、前記ゲート電極と重なる部分の外
側部分に不純物が加えられた前記ドレイン電極部(2
d)が形成されており、このドレイン電極部(2d)の前
記ゲート電極(4)に近接した領域に他の領域よりも不
純物濃度が低いオフセット領域(2e,2f)が形成され
た薄膜トランジスタを、下記の工程(A3)〜(A8)を
用いて製造する薄膜トランジスタの製造方法において、
下記の要件(A9)〜(A11)を備えたことを特徴とす
る、(A3) 絶縁基板(1)上に島状の電極形成半導
体層(2)形成用のシリコンアイランド(2′)を形成
する工程、すなわちシリコンアイランド形成工程、(A
4) 前記シリコンアイランド(2′)上にゲート絶縁
膜(3)を形成する工程、すなわちゲート絶縁膜形成工
程、(A5) 前記ゲート絶縁膜(3)上に第1次シャ
ワードーピング用マスクとしてのドーピング用ゲート電
極パターン(4p)を形成する工程、すなわちドーピン
グ用ゲート電極パターン形成工程、(A6) 前記ドー
ピンク用ゲート電極パターン(4p)をマスクにして前
記シリコンアイランド(2′)に不純物を注入する第1
次シャワードーピング工程、(A7) 前記ドーピング
用ゲート電極パターン(4p)をエッチングしてゲート
電極(4)を形成するゲート電極形成工程、(A8)
前記ゲート電極(4)をマスクにして前記シリコンアイ
ランド(2′)に不純物を注入する第2次シャワードー
ピング工程により前記電極形成半導体層(2)を形成す
る工程、すなわち電極形成半導体層形成工程、(A9)
前記工程(A5)は、前記ゲート絶縁膜(3)上に、
不純物が加えられた半導体層により形成された下側ゲー
ト電極形成用層(4a′)と、下側ゲート電極(4a)を
形成するための下側ゲート電極形成用層(4a′)のエ
ッチングではエッチングされない材料により形成された
上側ゲート電極形成用層(4b′)と、前記第1次シャ
ワードーピング時の温度上昇によってエッチング特性の
劣化しないゲート電極パタ−ン用層(9′)を順次形成
する積層工程と、その後、前記ゲート電極パタ−ン用層
(9′)の上にレジスト層(10′)を形成してからホ
トリソエッチングにより、前記レジスト層(10′)が
パターニングされたレジストパターン(10)、前記ゲ
ート電極パタ−ン用層(9′)がパターニングされたパ
ターン用層のパターン(9)、及び前記各電極形成用層
(4a′)(4b′)がパターニングされたドーピング用
電極パターン(4p)を形成する工程と、を有するこ
と、(A10) 前記第1次シャワードーピング工程(A
6)は、前記工程(A5)で形成したレジストパターン
(10)を除去し且つ前記パタ−ン用層のパターン
(9)を残した状態で行うこと、(A11) 前記ゲート
電極形成工程(A7)は、前記工程(A5)で形成したパ
ターン用層のパターン(9)を残した状態で、前記ドー
ピング用ゲート電極パターン(4p)の下側ゲート電極
形成用層(4a′)をサイドエッチングすることにより
下側ゲート電極(4a)を形成する工程、及びその後、
前記パターン用層のパターン(9)をマスクとして前記
ドーピング用ゲート電極パターン(4p)の前記上側ゲ
ート電極形成用層(4b′)をエッチングすることによ
り上側ゲート電極(4b)を形成する工程、を有するこ
と。
【0012】
【作用】前述の構成を備えた本出願の第1発明の薄膜ト
ランジスタは、ゲート電極(4)が、不純物が加えられ
た半導体層により形成された下側ゲート電極(4a)と
この下側ゲート電極(4a)を形成するためのエッチン
グではエッチングされない材料により形成された上側ゲ
ート電極(4b)とを有している。ゲート電極(4)が
このような構造を有する場合、ソース電極部(2s)、
ドレイン電極部(2d)及びそれらを接続するチャネル
領域(2c)から構成された島状の電極形成半導体層
(2)と、この島状の電極形成半導体層(2)の上にゲ
ート絶縁膜(3)を介して形成された前記ゲート電極
(4)と、を備えた薄膜トランジスタを製造する際、パ
ターン変換差を利用し、且つ、シャワードーピングを使
用する製造方法(第2発明の製造方法)を採用すること
ができる。そして、前記製造方法を採用することによ
り、前記電極形成半導体層の前記ゲート電極(4)と重
なる部分の外側部分には、前記ゲート電極(4)から離
れた部分に不純物が加えられた前記ソース電極部(2
s)及びドレイン電極部(2d)が形成され、前記ゲート
電極(4)に近接した部分に不純物濃度が低い均一な寸
法のオフセット領域が形成された薄膜トラジスタを得る
ことができる。均一な寸法のオフセット領域を持った薄
膜トランジスタは、チャネル領域(2c)の前記ドレイ
ン接合部近傍の電界が小さくなり、したがって、リ−ク
電流が少なくなる。
【0013】前述の構成を備えた本出願の第2発明の薄
膜トランジスタの製造方法は、シリコンアイランド形成
工程において、絶縁基板(1)上に島状の電極形成半導
体層(2)形成用のシリコンアイランド(2′)を形成
する。次に、ゲート絶縁膜形成工程において、前記シリ
コンアイランド(2′)上にゲート絶縁膜(3)を形成
する。次に、ドーピング用ゲート電極パターン形成工程
において、前記ゲート絶縁膜(3)上に、不純物が加え
られた半導体層により形成された下側ゲート電極形成用
層(4a′)と、下側ゲート電極(4a)を形成するため
の下側ゲート電極形成用層(4a′)のエッチングでは
エッチングされない材料により形成された上側ゲート電
極形成用層(4b′)と、前記第1次シャワードーピン
グ時の温度上昇によってエッチング特性の劣化しないゲ
ート電極パタ−ン用層(9′)を順次形成する。その
後、前記ゲート電極パタ−ン用層(9′)の上にレジス
ト層(10′)を形成してからホトリソエッチングによ
り、前記レジスト層(10′)がパターニングされたレ
ジストパターン(10)、前記ゲート電極パタ−ン用層
(9′)がパターニングされたパターン用層のパターン
(9)、及び前記各電極形成用層(4a′)(4b′)が
パターニングされたドーピング用電極パターン(4p)
を形成する。
【0014】前記パターン用層のパターン(9)、及び
ドーピング用ゲート電極パターン(4p)は、次の第1
次シャワードーピング用マスクとして使用される。次に
第1次シャワードーピング工程において、前記レジスト
パターン(10)を除去し且つ前記パタ−ン用層のパタ
ーン(9)を残した状態で、前記ドーピンク用ゲート電
極パターン(4p)をマスクにして前記シリコンアイラ
ンド(2′)に不純物を注入する。このとき、シリコン
アイランド(2′)には、ソース電極部(2s)及びド
レイン電極部(2d)に不純物が注入される。
【0015】次にゲート電極形成工程において、前記パ
ターン用層のパターン(9)を残した状態で、前記ドー
ピング用ゲート電極パターン(4p)の下側ゲート電極
形成用層(4a′)をサイドエッチングすることにより
下側ゲート電極(4a)を形成する。その後、前記パタ
ーン用層のパターン(9)をマスクとして前記ドーピン
グ用ゲート電極パターン(4p)の前記上側ゲート電極
形成用層(4b′)をエッチングすることにより上側ゲ
ート電極(4b)を形成する。このようにして、前記ド
ーピング用ゲート電極パターン(4p)をエッチングし
てゲート電極(4)を形成する。次に電極形成半導体層
形成工程において、前記ゲート電極(4)をマスクにし
て前記シリコンアイランド(2′)に不純物を注入する
第2次シャワードーピング工程により前記電極形成半導
体層(2)を形成する。このとき、シリコンアイランド
には、前記オフセット領域(2c)、ソース電極部(2
s)及びドレイン電極部(2d)に不純物が注入される。
【0016】
【実施例】図1は本発明の薄膜トランジスタの一実施例
の構造説明図である。図1において、絶縁基板1上に
は、poly-Si 材料製の島状の電極形成半導体層2が形
成されている。前記島状の電極形成半導体層2は、左右
の外側部に形成されたソース電極部2s、ドレイン電極
部2d、それらの間に形成されたチャネル領域2c、及び
チャネル領域2cと前記ソース電極部2s及びドレイン電
極2dとの間に形成されたオフセット領域2e及び2fか
ら構成されている。前記ソース電極部2s、ドレイン電
極部2d及び前記オフセット領域2e,2fには不純物
(例えばリンP)が注入され(加えられ)ている。そし
て前記オフセット領域2e,2fに注入された不純物の濃
度は、前記ソース電極2s,ドレイン電極部2dよりも低
濃度に設定されている。
【0017】前記島状の電極形成半導体層2上にはゲー
ト絶縁膜(SiO2膜)3が形成され、前記ゲート絶縁膜
3上にはゲート電極4が形成されている。
【0018】前記ゲート電極4は上下2層の電極からで
きている。即ち、ゲート電極4は、下側ゲート電極4a
と上側ゲート電極4bとで構成されている。下側ゲ−ト
電極4aはリン、ボロン等の不純物が加えられたpoly−
Si半導体層でできていて、その厚さは3000オング
ストロ−ムである。上側ゲ−ト電極4b は、下側ゲート
電極4aをパターニングするエッチング材料ではエッチ
ングされない材料、例えば、プラチナでできていて、そ
の膜厚は300オングストロ−ムである。
【0019】前記チャネル領域2cは、前記ゲ−ト電極
4の位置を基準としてそのほぼ真下に位置している。ま
た、このチャネル領域2cと ドレイン電極部2dとの
間、及び、チャネル領域2cとソ−ス電極部2sとの間に
形成されたオフセット領域2e,2fは、電極形成半導体
層2の前記ゲート電極と平面図で見て重なり合う部分の
外側部に形成されている。
【0020】前記上側ゲート電極4bの上面には、層間
絶縁膜5(SiO2)が形成されている。前記層間絶縁膜
5には前記ソース電極部2s及びドレイン電極部2dに連
通するコンタクトホ−ル5s及び5dが形成されている。
前記層間絶縁膜5上にはAl(アルミニウム)の電気配
線6,7が設けられており、この電気配線6,7は、前
記コンタクトホ−ル5s及び5dを介して前記ソース電極
部2s及びドレイン電極部2dと図示外の電気回路とを接
続している。
【0021】次に、前述の薄膜トランジスタの実施例の
作用を説明する。前述のように、前記ゲート電極4を下
側ゲート電極4aと、この下側ゲート電極形成時のエッ
チングではエッチングされない材料の上側ゲート電極4
bとで構成すると、後述の製造方法を採用することがで
きる。そして、前記オフセット領域2e,2fが均一な薄
膜トランジスタを得ることができる。この場合、前記チ
ャネル領域2cのドレイン接合部近傍の電界が小さくな
り、リーク電流が少なくなる。
【0022】(前記図1に示す実施例のTFTの製造方
法)次に、前述の構成を備えた薄膜トランジスタの実施
例の製造方法を、図2〜図17により説明する。図2に
おいて、透明絶縁基板(石英基板)1上に、非晶質シリ
コン(以下、a−Siとも記載する)をLP(減圧)C
VD法で堆積する。a−Si膜の厚さは1000オング
ストロ−ムである。このときの成膜温度は550°Cと
する。このa−Si膜の全面にKrFエキシマレ−ザを
照射する。その照射強度は450mJ/(1平方cm)
とする。この照射により前記a−Si層は結晶化して多
結晶シリコン(以下、poly−Siで表す)になる。次
に、フォトリソグラフィ−法によりpoly−Si層をパタ
−ニングして、図3に示すように、シリコンアイランド
2′を形成する。
【0023】次に、図4に示すように、シリコンアイラ
ンド2′を覆うように絶縁基板1上にSiO2を堆積しゲ
−ト絶縁膜3を形成する。このゲ−ト絶縁膜3の厚さは
1000オングストロームである。
【0024】次に、 図5,6に示すように、上下2層
の下側ゲ−ト電極形成用層4a′、上側ゲ−ト電極形成
用層4b′を形成する。すなわちまず、前記ゲ−ト絶縁
膜3の上面に、リン、ボロン等の不純物を加えたdoped-
poly-Siで下側ゲ−ト電極形成用層4a′をLPCVD
法で形成し、その厚さは3000オングストロームにす
る(図5参照)。このときの成膜温度は580°C、ガ
ス圧力は300mTorr、ガス流量は、SiH4:P
H3=100:20sccmである。次に、図6に示す
ように、下側ゲ−ト電極形成用層4a′の上に重ねて上
側ゲ−ト電極形成用層4b′を着膜する。この上側ゲ−
ト電極形成用層4b′は、下側ゲ−ト電極形成用層4a′
をパターニングするエッチング材料ではエッチングされ
ない材料、例えばプラチナを用いてこれをスパッタリン
グ法により着膜して形成する。このときの着膜条件は、
ガス圧力が10mTorr、プラズマパワーが2.0K
Wで、膜の厚さを300オングストロームとする。
【0025】次に、図7に示すように、前記上側ゲ−ト
電極形成用層4b′の上に、前記シリコンアイランド
2′を形成したときと同じ前記LPCVD法により、ゲ
−ト電極パタ−ン用層9′を5000オングストローム
の厚さに着膜して形成する。このゲ−ト電極パタ−ン用
層9′には、例えば、リン、ボロン等の不純物を含まな
いpoly−Siが用いられている。このpoly−Siは、後
述するシャワードーピング時の温度上昇によってはエッ
チング特性の劣化しない材料である。
【0026】次に、図8に示すように、ゲ−ト電極パタ
−ン用層9′上にレジスト層を形成してから、ホトリソ
エッチングによりレジストパターン10を形成する。
【0027】次に、上層より順にエッチングを行う。す
なわちまず、ケミカルドライエッチング法(CDE法)
により、図9に示すように、ゲ−ト電極パタ−ン用層
9′のエッチングを行ってパターン用層のパターン9を
形成する。このときの条件は、ガス流量をCF4:O2=
300:90sccm、ガス圧力を200mTorr、
プラズマパワーを400Wとする。
【0028】次に、図10に示すように、王水を用いて
上側ゲ−ト電極形成用層4b′をエッチングしドーピン
グ用上側電極パターン4bpを形成する。
【0029】次に、図11に示すように、前記ゲ−ト電
極パタ−ン用層9′をエッチングしたときと同じ方法、
同じ条件で、下側ゲ−ト電極形成用層4a′をエッチン
グしてドーピング用下側電極パターン4apを形成する。
このドーピング用下側電極パタ4ap及び前記ドーピング
用上側電極パターン4bpからドーピング用電極パターン
4pが形成されている。この段階でレジストパターン1
0を除去する(図12参照)。
【0030】次に、図12に示す状態、即ち、レジスト
パターン10を除去した状態で、ゲ−ト絶縁膜3を透過
させてシリコンアイランド2′にリンを打ち込み注入す
る。すなわち、第1次シャワードーピングを行う。この
第1次シャワードーピングは、1個当たり100KeV
のエネルギーのリンイオンをシリコンアイランド2′に
1平方cm当たり5×(10の15乗)個の割合で、前
記パターン用層のパターン9及びドーピング用電極パタ
ーン4pをマスクにして不純物を注入することにより行
う。このシャワードーピングにより、前記シリコンアイ
ランド2′は、前記パターン用層のパターン9及びドー
ピング用電極パターン4pの真下の領域(ドーピング用
電極パターン4pと平面図で見て重なり合う領域)の外
側部に不純物が注入される。前記シリコンアイランド
2′の前記ドーピング用電極パターン4pと重なり合う
領域が、前記チャネル電極部2c及びオフセット領域2
e,2fとなる部分であり、その両外側部分が前記ソ−ス
電極部2s及びドレイン電極部2dとなる部分である。
【0031】次に、前記CDE法により、前記パターン
用層のパターン9及びドーピング用下側電極パターン4
apを同時にエッチングする。このとき、前記パターン用
層のパターン9が500オングストロームの厚さとなる
まで、エッチングする。このとき、ドーピング用下側電
極パターン4apは、図13に示すように、ドーピング用
上側ゲ−ト電極パターン4bpに比べて、アンダーサイド
エッチングされ、下側ゲ−ト電極4aが形成される。こ
のとき、前記パターン用層のパターン9及びドーピング
用下側電極パターン4apは同材質で同時に略同じ量だけ
サイドエッチングされるので、平面図で見て略同じ形状
(大きさ)となっている。
【0032】次に、図14に示すように、ドーピング用
上側ゲ−ト電極パターン4bpが下側ゲ−ト電極4aと同
じ寸法となるように再度王水を用いてエッチングを行
い、上側ゲ−ト電極4bを形成する。前記下側ゲート電
極4a及び上側ゲート電極4bからゲート電極4が形成さ
れる。
【0033】次に、図15に示すように、少し残されて
いた前記500オングストロームの厚さのパターン用層
のパターン9を除去する。
【0034】前記電極形成半導体層2を更に加工してL
DD構造にするため、図16に示すように第2次シャワ
ードーピングにより、前記ゲート電極4をマスクにして
前記電極形成半導体層2にリンイオンを注入する。この
注入は、1個当たり100KeVのエネルギーのリンイ
オンを用いる点では前記したソ−ス電極部2s及びドレ
イン電極部2dを形成する時と同じであるが、1平方c
m当たり3桁小さい5×(10の12乗)個の割合で打
ち込む点で異なっている。この第2次シャワードーピン
グにより、前記シリコンアイランド2′の前記ゲート電
極4と重なり合う領域にチャネル領域2cが形成され、
その外側部分にオフセット領域2e,2fが形成され、そ
のさらに外側部にソ−ス電極部2s及びドレイン電極部
2dが形成される。前記ソ−ス電極部2s及びドレイン電
極部2dは第1次及び第2次シャワードーピングで不純
物(リン)が注入されており、不純物濃度が高い。しか
しながら、前記オフセット領域2e及び2fは第2次シャ
ワードーピングのみにより不純物が注入されているの
で、不純物濃度が低い。
【0035】前述のようにして打ち込んだドーパント
(不純物)を活性化するため、550°Cの窒素雰囲気
で、60時間の熱処理を施すか、あるいは、KrFエキ
シマレーザを300mJ/平方cmの強度で照射する。
【0036】次に、全面に厚さ7000オングストロ−
ムのシリコン酸化膜を堆積して、図17に示すように、
層間絶縁膜5を形成する。次に、層間絶縁膜5の上面か
ら、この層間絶縁膜5及びゲ−ト絶縁膜3を貫通して
ドレイン電極部2d及びソ−ス電極部2sに届くコンタク
トホール5d、5sを開口する。
【0037】次に、全面にスパッタリング法でアルミニ
ュウムを堆積し、パタ−ニングを行って、ドレイン電極
部2d、ソ−ス電極部2sを図示していない電気回路に接
続するための電気配線7,8(図1参照)を形成して、
前述図1に示す実施例のTFTが製造される。
【0038】前述の薄膜トランジスタの製造方法の実施
例1の作用を次に説明する。図12に示す工程、即ち、
シリコンアイランド2′に最初にリンイオンを打ち込む
第1シャワードーピング工程では、シャワードーピング
時に200°C以上になると200°Cでは炭化して後
工程のエッチング工程で取り除くことができなくなるレ
ジスト層10はマスク材として使用しておらず、このと
きにマスク材として用いているものは、シャワードーピ
ング時の温度上昇によってエッチング特性の劣化しない
パターン用層のパタ−ン9であるので、このパターン用
層のパターン9は後工程のエッチング工程で容易に取り
除ことができる。
【0039】また、図13に示す工程、即ち、ドーピン
グ用下側電極パターン4apをエッチングする工程では、
ドーピング用下側電極パターン4apより上方のドーピン
グ用上側ゲ−ト電極パターン4bpは、ドーピング用下側
電極パターン4apをパターニングするエッチング材料で
はエッチングされない材料により形成されているので、
ドーピング用下側電極パターン4apのアンダ−サイドエ
ッチングの量を任意に決定できる。このときのアンダ−
サイドエッチング量は、パターン用層のパターン9の残
部の残量に対応している。このため、図16に示す工
程、即ち、第2次シャワードーピング工程で形成される
不純物濃度が低い領域すなわちオフセット領域2e,2f
の幅を任意の値に制御して定めることができる。それゆ
え、この幅を、オフ電流(リ−ク電流)を抑えるために
必要な値、例えば1.0ミクロン以上の任意の値に均一
に揃えることができる。
【0040】(変更例)以上、本発明による薄膜トラン
ジスタの実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に
限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された
本発明を逸脱することなく、種々の設計変更を行うこと
が可能である。例えば、前記オフセット領域2e,2fに
不純物を注入してLDD構造の薄膜トランジスタとする
代わりに、不純物を注入せずにオフセットゲート構造の
薄膜トランジスタとすることが可能である。また、上側
ゲート電極4bの材料として、上記実施例1ではプラチ
ナを用いたが、下側ゲート電極4aを形成するためのエ
ッチングではエッチングされない種々の材料、例えば、
クロム、パラジウムも用いることが可能である。
【0041】
【発明の効果】前述の構成を備えた本発明の薄膜トラン
ジスタは、下記(A41)の効果を奏する。 (A41) パターン変換差を利用し、且つ、シャワード
ーピングを使用して製造できる。また、前述の本発明の
薄膜トランジスタの製造方法は、下記(A42)の効果を
奏する。 (A42) 第1次シャワ−ド−ピングを行う際に、この
シャワ−ド−ピングによってはエッチング特性が劣化し
ないマスク材を用いているので、前記マスク材の後工程
におけるエッチングが可能である。このため、シャワ−
ド−ピング法を製造工程において用いることができる。
また、下側ゲ−ト電極を形成するためのエッチングを行
うときにエッチングを受けない上層のドーピング用上側
電極パターンを基準マスクとしてドーピング用下側電極
パターンをアンダ−サイドエッチングするので、このア
ンダ−サイドエッチングの量を制御することにより、各
TFTにおいてこの量を均一に揃えることができる。こ
のドーピング用下側電極パターンをアンダ−サイドエッ
チングして形成した下側ゲ−ト電極のパターン及びその
上層の上側ゲート電極パターンををマスクとして前記電
極形成半導体層に再度、不純物イオンを注入することに
より、チャネル領域とドレイン電極部との間、及び、チ
ャネル領域とソ−ス電極部との間に、均一なオフセット
領域を設けることができる。その場合、前記チャネル領
域の前記ドレイン接合部近傍の電界が小さくなって、リ
ーク電流を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の薄膜トランジスタの実施例1
を示し、断面図である。
【図2】 図2は同実施例1の薄膜トランジスタの製造
方法を工程順に示す説明図で、断面図である。
【図3】 図3は同実施例1の薄膜トランジスタの製造
方法を工程順に示す説明図で、断面図である。
【図4】 図4は同実施例1の薄膜トランジスタの製造
方法を工程順に示す説明図で、断面図である。
【図5】 図5は同実施例1の薄膜トランジスタの製造
方法を工程順に示す説明図で、断面図である。
【図6】 図6は同実施例1の薄膜トランジスタの製造
方法を工程順に示す説明図で、断面図である。
【図7】 図7は同実施例1の薄膜トランジスタの製造
方法を工程順に示す説明図で、断面図である。
【図8】 図8は同実施例1の薄膜トランジスタの製造
方法を工程順に示す説明図で、断面図である。
【図9】 図9は同実施例1の薄膜トランジスタの製造
方法を工程順に示す説明図で、断面図である。
【図10】 図10は同実施例1の薄膜トランジスタの
製造方法を工程順に示す説明図で、断面図である。
【図11】 図11は同実施例1の薄膜トランジスタの
製造方法を工程順に示す説明図で、断面図である。
【図12】 図12は同実施例1の薄膜トランジスタの
製造方法を工程順に示す説明図で、断面図である。
【図13】 図13は同実施例1の薄膜トランジスタの
製造方法を工程順に示す説明図で、断面図である。
【図14】 図14は同実施例1の薄膜トランジスタの
製造方法を工程順に示す説明図で、断面図である。
【図15】 図15は同実施例1の薄膜トランジスタの
製造方法を工程順に示す説明図で、断面図である。
【図16】 図16は同実施例1の薄膜トランジスタの
製造方法を工程順に示す説明図で、断面図である。
【図17】 図17は同実施例1の薄膜トランジスタの
製造方法を工程順に示す説明図で、断面図である。
【図18】 図18は従来の薄膜トランジスタを示し、
断面図である。
【図19】 図19は従来のオフセット領域を有する薄
膜トランジスタを示し、断面図である。
【符号の説明】
2…電極形成半導体層、2′…シリコンアイランド(po
ly-Siアイランド)、2c…チャネル領域、2d…ドレイ
ン電極部、2s…ソース電極部、2e、2f…オフセット
領域、3…ゲート絶縁膜、4…ゲート電極、4a…下側
ゲート電極、4a′…下側ゲート電極形成用層、4ap…
ドーピング用下側ゲ−ト電極パターン、4b…上側ゲー
ト電極、4b′…上側ゲート電極形成用層、4bp…ドー
ピング用上側ゲ−ト電極パターン、9…パターン用層の
パターン、9′…ゲート電極パタ−ン用層、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソース電極部、ドレイン電極部及びそれ
    らを接続するチャネル領域から構成された島状の電極形
    成半導体層と、この島状の電極形成半導体層の上にゲー
    ト絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを備えた薄膜
    トランジスタにおいて、下記の要件(A1),(A2)を
    備えたことを特徴とする薄膜トランジスタ、 (A1) 前記ゲート電極は、不純物が加えられた半導
    体層により形成された下側ゲート電極とこの下側ゲート
    電極を形成するためのエッチングではエッチングされな
    い材料により形成された上側ゲート電極とを有するこ
    と、 (A2) 前記電極形成半導体層の前記ゲート電極と重
    なる部分の外側部分には、前記ゲート電極から離れた部
    分に不純物が加えられた前記ソース電極部及びドレイン
    電極部が形成され、前記ゲート電極に近接した部分に不
    純物濃度が低いオフセット領域が形成されたこと。
  2. 【請求項2】 ソース電極部、ドレイン電極部及びそれ
    らを接続するチャネル領域から構成された島状の電極形
    成半導体層と、この島状の電極形成半導体層の上にゲー
    ト絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを備え、前記
    電極形成半導体層には、前記ゲート電極と重なる部分の
    外側部分に不純物が加えられた前記ドレイン電極部が形
    成されており、このドレイン電極部の前記ゲート電極に
    近接した領域に他の領域よりも不純物濃度が低いオフセ
    ット領域が形成された薄膜トランジスタを、下記の工程
    (A3)〜(A8)を用いて製造する薄膜トランジスタの
    製造方法において、下記の要件(A9)〜(A11)を備
    えたことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法、 (A3) 絶縁基板上に島状の電極形成半導体層形成用
    のシリコンアイランドを形成する工程、 (A4) 前記シリコンアイランド上にゲート絶縁膜を
    形成する工程、 (A5) 前記ゲート絶縁膜上に第1次シャワードーピ
    ング用マスクとしてのドーピング用ゲート電極パターン
    を形成する工程、 (A6) 前記ドーピンク用ゲート電極パターンをマス
    クにして前記シリコンアイランドに不純物を注入する第
    1次シャワードーピング工程、 (A7) 前記ドーピング用ゲート電極パターンをエッ
    チングしてゲート電極を形成するゲート電極形成工程、 (A8) 前記ゲート電極をマスクにして前記シリコン
    アイランドに不純物を注入する第2次シャワードーピン
    グ工程により前記電極形成半導体層を形成する工程、 (A9) 前記工程(A5)は、前記ゲート絶縁膜上に、
    不純物が加えられた半導体層により形成された下側ゲー
    ト電極形成用層と、下側ゲート電極を形成するための下
    側ゲート電極形成用層のエッチングではエッチングされ
    ない材料により形成された上側ゲート電極形成用層と、
    前記第1次シャワードーピング時の温度上昇によってエ
    ッチング特性の劣化しないゲート電極パタ−ン用層を順
    次形成する積層工程と、その後、前記ゲート電極パタ−
    ン用層の上にレジスト層を形成してからホトリソエッチ
    ングにより前記各電極形成用層がパターニングされたド
    ーピング用電極パターン、前記ゲート電極パタ−ン用層
    がパターニングされたパターン用層のパターン、及び前
    記レジスト層がパターニングされたレジストパターンを
    形成する工程、を有すること、 (A10) 前記第1次シャワードーピング工程(A6)
    は、前記工程(A5)で形成したレジストパターンを除
    去し且つ前記パタ−ン用層のパターンを残した状態で行
    うこと、 (A11) 前記ゲート電極形成工程(A7)は、前記工
    程(A5)で形成したパターン用層のパターンを残した
    状態で、前記ドーピング用ゲート電極パターンの下側ゲ
    ート電極形成用層をサイドエッチングすることにより下
    側ゲート電極を形成する工程、及びその後、前記パター
    ン用層のパターンをマスクとして前記ドーピング用ゲー
    ト電極パターンの前記上側ゲート電極形成用層をエッチ
    ングすることにより上側ゲート電極を形成する工程、を
    有すること。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999039241A1 (fr) * 1998-01-30 1999-08-05 Hitachi, Ltd. Dispositif d'affichage a cristaux liquides
US6781646B2 (en) 2000-07-28 2004-08-24 Hitachi, Ltd. Liquid crystal display device having gate electrode with two conducting layers, one used for self-aligned formation of the TFT semiconductor regions
JP2017037339A (ja) * 1999-12-27 2017-02-16 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置の作製方法

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