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JPH06132087A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

Info

Publication number
JPH06132087A
JPH06132087A JP4277566A JP27756692A JPH06132087A JP H06132087 A JPH06132087 A JP H06132087A JP 4277566 A JP4277566 A JP 4277566A JP 27756692 A JP27756692 A JP 27756692A JP H06132087 A JPH06132087 A JP H06132087A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
inverter
temperature
lamp
hid lamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4277566A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Shiomi
務 塩見
Hiroshi Noro
浩史 野呂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP4277566A priority Critical patent/JPH06132087A/ja
Publication of JPH06132087A publication Critical patent/JPH06132087A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】インバータとイグナイタの間の電力供給線以外
の信号線を必要とせず、且つHIDランプの温度による
影響を補正できる放電灯点灯装置を提供する。 【構成】HIDランプ(高輝度高圧放電灯)1の近傍に
感温素子4を配し、この感温素子4によりイグナイタ2
の状態を変化させることにより、インバータ3からHI
Dランプ1への電力供給量を調整するように構成した。 【効果】インバータ3からの電力線以外に別の信号線を
設けることなく、HIDランプ1の立ち上がり特性の温
度補正を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インバータを用いてH
IDランプ(高輝度高圧放電灯)を点灯させる放電灯点
灯装置に関するものであり、例えば、車両用前照灯装置
のように、インバータとHIDランプの物理的距離が長
く、HIDランプの温度状態が点灯性能に影響を与える
ような分野に適するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車のヘッドライトとしてはハロゲ
ンランプが広く使用されているが、近年では、ハロゲン
ランプの代わりにメタルハライドランプなどのHIDラ
ンプを用いることが研究されている。このHIDランプ
は発光効率が高いので、明るく、長寿命であり、しかも
色温度が高いので、交通標識等が非常に見やすくなると
いう多数の利点がある。
【0003】従来の車両用前照灯装置の構成を図15に
示す。インバータ3は複雑な電子回路や温度によって特
性が変化しやすい部品等が内部に多く含まれているの
で、車両20の極力温度の安定した部分(例えば、運転
座席下等)に配置することが望ましい。一方、イグナイ
タ2はHIDランプ1を起動させるための高電圧を発生
させる必要があり、高電圧配線が長いと安全上問題が多
く、また、イグナイタ2の出力する高電圧パルスもノイ
ズとして他の機器に影響するので、イグナイタ2はHI
Dランプ1のすぐ近傍に配置することが望ましい。図1
6は点灯装置の構成のみを示しており、インバータ3と
イグナイタ2は電力線9により接続されている。HID
ランプ1はヘッドライト21の灯体に装着されており、
イグナイタ2はその近傍に配置されている。このイグナ
イタ2には、車内を配線される電力線9を介してインバ
ータ3から点灯用の電力が供給されている。インバータ
3は、ヒューズ及びスイッチを介して、車載用のバッテ
リから電力供給を受けている。
【0004】ところで、車両用のHIDランプ1は、ス
イッチ投入後すぐに光束が規定値に達するようにしなけ
ればならず、インバータ3は起動後の暫くの間は定格ラ
ンプ電力以上の電力をHIDランプ1に供給する必要が
ある。HIDランプ1の光束は、管壁温度の影響を受け
やすいので、図17に示すように、HIDランプ1の近
傍の温度Taが低い場合には、同一電力量を加えたとき
に、温度Taが高い場合に比べて光束Φが規定値に達す
るまで時間がかかる。もし、温度Taが低いときに、所
定時間内に光束Φが規定値に達するように設計すると、
温度Taが高いときには、光束Φが異常に出過ぎるとい
う問題がある。そこで、HIDランプ1の近傍の温度T
aを検知してインバータ3を制御することによって、光
束立ち上がり時の供給電力を変化させることが考えられ
る。図18の従来例では、ヘッドライト21の灯体内に
温度センサー22を配置し、その検知信号を別の信号線
23でインバータ3に伝達し、電力線9を介してインバ
ータ3からHIDランプ1に供給される電力を変化させ
ている。このような方式を採用すれば、高温時と低温時
の光束Φの立ち上がりを補正できるが、信号線23を別
途設ける必要があり、コストが上昇し、バラスト設置の
自由度が減少するという問題がある。また、万一、信号
線23が断線したり、ショートした場合の保護対策を施
す必要もあり、実施困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述のような
点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、インバータとイグナイタの間の電力供給線以外の信
号線を必要とせず、且つHIDランプの温度による影響
を補正できる放電灯点灯装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の放電灯点灯装置
にあっては、上記の課題を解決するために、図1に示す
ように、HIDランプ1と、HIDランプ1を起動させ
るために高電圧を発生するイグナイタ2と、HIDラン
プ1への電力供給を制御するインバータ3を有する放電
灯点灯装置において、HIDランプ1の近傍に感温素子
4を配し、この感温素子4によりイグナイタ2の状態を
変化させることにより、インバータ3からHIDランプ
1への電力供給量を調整するように構成したことを特徴
とするものである。
【0007】ここで、図1又は図5に示すように、イン
バータ3が共振型のインバータである場合には、コンデ
ンサC4 と感温素子4の直列回路をイグナイタ2の入力
端に接続することが好ましい。また、図7に示すよう
に、インバータ3が共振型のインバータでない場合で
も、イグナイタ2の入力端のインピーダンスを変化させ
るように感温素子4を接続し、インバータ3の側でイグ
ナイタ2の入力端のインピーダンスの変化を検出して出
力を制御するように構成しても良い。
【0008】
【作用】本発明によれば、HIDランプ1の近傍に感温
素子4を配し、この感温素子4によりイグナイタ2の状
態を変化させることにより、インバータ3からHIDラ
ンプ1への電力供給量を調整するようにしたので、イン
バータ3からイグナイタ2及びHIDランプ1への電力
供給のための電力線以外に、温度補償制御用の信号線を
別個に追加する必要がなくなるものである。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例の回路図である。図
中、5は直流電源であり、車両用のバッテリよりなる。
6は直流電源5の直流電圧VbをHIDランプ1の点灯
維持に必要な電圧Vdcに変換するDC−DCコンバー
タである。車両用のバッテリよりなる直流電源5では、
Vb=12〜24V程度であり、これをVdc=200
〜400V程度の高電圧に変換するために、昇圧型チョ
ッパー回路等を用いてDC−DCコンバータ6を構成す
るものである。DC−DCコンバータ6の出力電圧Vd
cは、電流共振型のインバータ3に入力されている。こ
のインバータ3は、入力端に接続されたパワーMOSF
ETよりなるスイッチング素子Q1 ,Q2 の直列回路
と、各スイッチング素子Q1 ,Q2 にそれぞれ逆並列接
続された転流ダイオードD1 ,D2 と、各スイッチング
素子Q1 ,Q2 の駆動回路K1 ,K2 と、共振用のイン
ダクタL1 とコンデンサC1 、並びにカップリング用の
コンデンサC2 よりなり、制御回路7のスイッチング周
波数fsで発振動作させるものである。制御回路7から
出力される矩形波信号は、スイッチング素子Q2 の駆動
回路K2 に入力されると共に、反転回路8により位相反
転されて、スイッチング素子Q1 の駆動回路K1 に入力
されている。これにより、スイッチング素子Q1 ,Q2
は交互にオン/オフされる。インバータ3の共振用のコ
ンデンサC1の両端には、電力線9を介してイグナイタ
2が接続されている。イグナイタ2はインバータ3の出
力電圧Viを、ダイオードD3 と抵抗R3 を介してコン
デンサC3 に充電し、その充電電圧により電圧応答型の
スイッチ素子QpがONすると、パルストランスPTに
より高電圧パルスを発生させて、HIDランプ1を起動
するものである。
【0010】本実施例では、HIDランプ1の温度を検
出するための感温素子4としてサーマルスイッチをHI
Dランプ1の近傍に設けてある。また、温度補償用のコ
ンデンサC4 をイグナイタ2内に設けて、コンデンサC
4 と直列に感温素子4を接続してある。HIDランプ1
の近傍の温度TaがTa>Tsとなると、図2に示すよ
うに、サーマルスイッチがONし、温度補償用のコンデ
ンサC4 がインバータ3の出力と並列に接続される。こ
のため、Ta>TsのときとTa<Tsのときでは、イ
ンバータ3の共振特性が図3に示すように変化し、サー
マルスイッチがON(即ちTa>Ts)のときの方がイ
ンバータ3の出力が減少する。これにより、HIDラン
プ1の近傍の温度Taが低いときの方が温度Taが高い
ときに比べると、HIDランプ1に供給する電力が増大
し、光束の立ち上がり特性を補正することが出来る。さ
らに、電力線9以外に温度補償制御用の信号線を設ける
必要はなく、従来例の欠点を容易に解決できる。図4は
始動後の経過時間tと光束Φの関係を示している。図
中、破線は本発明のTa<Tsのときの立ち上がり特
性であり、実線は本発明のTa>Tsのときの立ち上
がり特性である。また、一点鎖線は温度補償回路を有
さない従来例の場合について、Ta>Tsのときの立ち
上がり特性を示している。
【0011】図5は本発明の第2実施例の回路図であ
る。上述の第1実施例では、感温素子4として、サーマ
ルスイッチのON/OFFにより2段階に供給電力を制
御していたが、図5に示した第2実施例では、感温素子
4として、サーマルスイッチの代わりに負特性サーミス
タを用いている。これは温度に依存して抵抗値が変化す
る素子であり、温度が上昇すると、抵抗値が下がる。こ
のため、図6に示すように、HIDランプ1の近傍の温
度Taが高くなる程、温度補償用コンデンサC4の効果
が増大し、インバータ3の出力電圧Viが低下する。こ
れにより、供給電力の連続的な制御が可能となる。
【0012】図7は本発明の第3実施例の回路図であ
る。スイッチング素子Q0 とダイオードD0 、インダク
タL0 及び平滑用コンデンサC0 は降圧型チョッパー回
路を構成している。スイッチング素子Q0 は、PWM制
御された駆動信号によりON/OFF制御される。スイ
ッチング素子Q0 がONされると、DC−DCコンバー
タ6の出力からスイッチング素子Q0 、インダクタL0
を介して平滑用コンデンサC0 に電流が流れて、インダ
クタL0 には電磁エネルギーが蓄積され、平滑用コンデ
ンサC0 には電荷が蓄積される。次に、スイッチング素
子Q0 がOFFされると、インダクタL0 に蓄積された
電磁エネルギーによりインダクタL0 に誘起電圧が発生
し、インダクタL0 のエネルギーがダイオードD0 を介
して平滑用コンデンサC0 に放出される。これにより、
平滑用コンデンサC0 には、DC−DCコンバータ6の
出力電圧Vdcを降圧した直流電圧が得られる。平滑用
コンデンサC0 の両端には、インバータ3を構成するス
イッチング素子Q1 ,Q3 の直列回路と、スイッチング
素子Q2 ,Q4 の直列回路が並列的に接続されている。
スイッチング素子Q1 ,Q3 の接続点と、スイッチング
素子Q2 ,Q4 の接続点の間には、電力線9を介してH
IDランプ1とイグナイタ2が接続されている。スイッ
チング素子Q1 〜Q4 よりなるフルブリッジ型のインバ
ータ3は、制御回路7により100〜200Hz程度の
低周波で動作し、スイッチング素子Q1,Q4 がONの
ときには、スイッチング素子Q2 ,Q3 がOFFとな
り、スイッチング素子Q1 ,Q4 がOFFのときには、
スイッチング素子Q2 ,Q3 がONとなる。この動作を
繰り返し、インバータ3の出力は低周波の矩形波電圧と
なる。イグナイタ2側には、温度補償用のコンデンサC
4 と負特性サーミスタよりなる感温素子4の直列回路が
設けられているが、インバータ3が共振型でないため、
感温素子4が変化しても、インバータ3自体の出力は変
化しない。一方、降圧型チョッパー回路の出力電圧は、
平滑用コンデンサC0 で平滑されるが、スイッチング素
子Q0 のスイッチング周波数f0 による高周波リップル
は完全には除去されない。HIDランプ1の近傍の温度
Taにより感温素子4の抵抗値が変化し、温度補償用の
コンデンサC4 と感温素子4の時定数が変化すると、こ
の高周波リップルも変化する。すなわち、温度Taが高
いと、温度補償用のコンデンサC 4 の効果が大きく、高
周波リップルが減少する。この高周波リップルを電流検
出器10により検出し、ハイパスフィルタ11で高周波
成分を取り出して、コンデンサC5 の両端に検出電圧V
hを得ている。この検出電圧VhはPWMコンパレータ
12により三角波発生器13の出力電圧と比較されて、
PWM制御された駆動信号として、スイッチング素子Q
0 の駆動回路K0 に供給される。HIDランプ1の近傍
の温度Taが高いと、高周波リップルの検出電圧Vhは
低くなり、スイッチング素子Q0 のONデューティが小
さくなる。また、温度Taが低いと、高周波リップルの
検出電圧Vhは高くなり、スイッチング素子Q0 のON
デューティが大きくなる。このような制御を行うことに
より、温度補償を行うことができる。
【0013】ところで、車のヘッドライトは左右に設け
られるものであるから、図8に示すように、左右のヘッ
ドライトとして、それぞれ1灯のHIDランプ1A,1
Bを用い、点灯回路15A,15BによりそれぞれのH
IDランプ1A,1Bを点灯することになる。各点灯回
路15A,15BはスイッチS1 を介して車のバッテリ
よりなる直流電源5に接続されている。HIDランプ1
A,1Bは、始動してから安定点灯するまでに数分を要
し、ヘッドライトとして好ましくない。そこで、上述の
ように、始動後に定常時のランプ電流の6〜8倍の電流
をHIDランプ1A,1Bに流して、発光管の温度を急
速に上げて、光束を瞬時に立ち上げている。また、HI
Dランプ1A,1Bは一度消灯すると、再度始動するま
でに非常に時間を要する(例えば、数分程度)。この再
始動時間を短縮するには、上述のように、イグナイタを
用いて高電圧(10〜15KV)をHIDランプ1A,
1Bに印加して瞬時に始動・点灯させるものである。つ
まり、この種のHIDランプ1A,1Bをヘッドライト
として使用すると、始動時あるいは再始動時に非常に大
きな電力を必要とするのである。このため、始動時や再
始動時にHIDランプ1A,1Bに供給される電流が大
幅に増大して、車のバッテリの電圧Vbが急激に低下
し、HIDランプ1A,1Bが立ち消えを起こすことが
あった。特に、この現象はバッテリが充電不足のときに
起こりやすく、ヘッドライトを点灯した状態で、エンジ
ンを起動してもエンジンがかからないということも起こ
る。また、車載用の場合、バッテリから点灯装置までの
電源線が約数m程度と長く、始動時に大電流が流れる
と、この電源線で著しく電圧降下が起こり、速やかに始
動できないことがある。この状態を図9により説明す
る。図中、横軸は始動時点t0からの経過時間tを示し
ている。また、Iは始動時に電源線に流れる電流であ
り、Vは始動時のバッテリの出力電圧Vbと点灯回路1
5A,15Bの入力電圧Vaである。バッテリの出力電
圧Vbが低下することにより、エンジンのかかりが悪く
なる。また、点灯回路15A,15Bの入力電圧Vaが
一点鎖線で示す所定の電圧Vc以下になると、HIDラ
ンプ1A,1Bは立ち消えしてしまう。
【0014】このように、HIDランプ1A,1Bの始
動時あるいは再始動時にバッテリに過大な負担がかかる
ことを防止し、かつ、電源線での電圧降下を考慮したう
えで、速やかにHIDランプ1A,1Bを点灯させるに
は、図10に示すような構成を採用すれば良い。この構
成では、左右のHIDランプ1A,1Bの電源線の共通
部分が独立部分よりも長い。また、電源線の共通部分か
ら独立部分に分岐する箇所の電圧Vaを検出し、この電
圧Vaが所定電圧Vc(2灯以上同時に点灯させたとき
に、立ち消えなどが起こり得る電圧)よりも低い場合
に、点灯回路15Aよりも点灯回路15Bの動作を遅ら
せて、電圧Vaが前記所定電圧Vcよりも高くなった時
点で、点灯回路15Bを動作させる。電圧検出回路16
は、分岐点の電圧Vaが前記所定電圧Vcよりも低い場
合には、スイッチS2 をOFFとし、電圧Vaが前記所
定電圧Vcよりも高くなった時点でスイッチS2 をON
させるものである。
【0015】いま、スイッチS1 が投入されて、電圧V
bが前記所定電圧Vc以上である場合には、スイッチS
2 もオンとなり、点灯回路15A,15Bにはバッテリ
から同時に電源が供給され、HIDランプ1A,1Bは
同時に始動点灯される。また、分岐点の電圧Vbが所定
電圧Vcよりも低い場合には、電圧検出回路16により
スイッチS2 がOFFされるので、点灯回路15Aと同
時に点灯回路15Bに電源が供給されずに、図11
(b)に示すように、点灯回路15Aに電源が供給され
た時点から遅延時間Tdを経て、図11(c)に示すよ
うに、点灯回路15Bにバッテリから電源が供給され
る。ここで、遅延時間Tdは、スイッチS1 のON時点
から電圧Vaが所定電圧Vc以上になるまでの時間であ
り、常に一定ではない。つまり、図10の構成では、H
IDランプ1A,1Bには時間的にずらして電力を供給
するので、両HIDランプ1A,1Bに同時に電力を供
給する場合のように、瞬時的に供給電力が過大となるこ
とを防止できる。このため、充電不足などによりバッテ
リの電圧が低い場合にも、HIDランプ1A,1Bを安
定に始動点灯できる。よって、両HIDランプ1A,1
Bを同時に始動した場合のように、両HIDランプ1
A,1Bの始動により過渡的にバッテリの電圧が低下
し、両HIDランプ1A,1Bが立ち消えを起こし、こ
れにより再度始動するが、上記動作を繰り返すだけで、
HIDランプ1A,1Bを点灯できないといった問題を
解消することができる。また、エンジンをかけたときに
バッテリの電圧が一時的に低下し、点灯していたHID
ランプ1A,1Bが不点状態となった場合にも、HID
ランプ1A,1Bを再び点灯することができ、この際
に、同時にHIDランプ1A,1Bを始動する場合のよ
うに、急激なバッテリへの負担が加わることはなく、エ
ンジンが停止したりするという問題を起こさない利点が
ある。また、電源線の共通部分を長くしたことにより、
大電力供給時に長い電源線に生じる電圧降下も遅延制御
の要因に含まれるため、確実な始動を行うことができ
る。
【0016】また、電源線の共通部分が長い場合には、
この部分での電圧降下は著しく大きいが、図12に示す
ように、この共通部分におけるハーネスの太さを通常よ
りも太くしてやることにより、電圧降下を低減すること
ができる。さらに、点灯回路15Bへの電源の供給時点
を遅らせる代わりに、図13に示すように、点灯回路1
5B自体が遅延動作を行うことにより、HIDランプ1
Bの始動時点を遅らせても良い。つまり、点灯回路15
Bの制御部18Bに、スイッチS1 の投入時点からの遅
延時間Tdを決定する電圧検出部17Bを付加し、この
電圧検出部17Bの出力に応じて主回路16Bを動作さ
せるようにしても良い。この場合、スイッチS1 の投入
後、電源線の分岐点の電圧Vaが所定電圧Vc以上にな
るまでの遅延時間Tdの間は、制御部18Bにより主回
路部16Bを不動作状態とし、その後、電源線の分岐点
の電圧Vaが所定電圧Vcを越えた時点で制御部18B
により主回路部16Bを動作させて、HIDランプ1B
を始動点灯させるものである。
【0017】図13の構成では、点灯回路15B全体の
動作を遅延させるようになっていたが、図14に示すよ
うに、主回路部16Bを構成する一部の回路だけを遅延
させるようにしても良い。この実施例では、例えば、バ
ッテリの電圧Vb(=12V)を200〜500Vに昇
圧する昇圧チョッパー回路などのDC−DCコンバータ
6Bと、この昇圧電圧を例えば10KHz程度の高周波
電圧に変換するインバータ3Bと、HIDランプ1Bの
始動時あるいは再始動時に必要な例えば10KV〜15
KVの高電圧を発生するイグナイタ2Bとで主回路部1
6Bが構成されており、制御部18Bに設けた電圧検出
部17Bの制御に基づいて上記回路2B、3B、6Bの
内のいずれかをスイッチS1 の投入後から電圧Vaが所
定電圧Vcを越えるまでの間、不動作とするように制御
するものである。なお、主回路部16Bは上記構成に限
らず、HIDランプ1Bを直流点灯する方式や、矩形波
点灯する方式であっても良い。
【0018】以上の説明では、左右のヘッドライトにつ
いて述べたが、左右上下にヘッドライトを備える場合に
は、上下のヘッドライトについても個別に始動を遅らせ
るようにすれば良く、さらにまた、左右のヘッドライト
を組みにして組み毎に始動を遅らせるようにしてもバッ
テリへの負担を軽減することは可能である。また、電圧
の検出部は分岐点に特定せず、分岐点から点灯装置まで
の間の何処に設けても良い。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、高輝度高圧放電灯を起
動させるために高電圧を発生するイグナイタと、高輝度
高圧放電灯への電力供給を制御するインバータを有する
放電灯点灯装置において、高輝度高圧放電灯の近傍の温
度を検知して、イグナイタの状態を変化させることによ
り、インバータからの電力線以外に別の信号線を設ける
ことなく、高輝度高圧放電灯の立ち上がり特性の温度補
正を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の回路図である。
【図2】本発明の第1実施例に用いる感温素子の動作説
明図である。
【図3】本発明の第1実施例に用いるインバータの動作
説明図である。
【図4】本発明の第1実施例の始動時の光束の立ち上が
り特性を示す図である。
【図5】本発明の第2実施例の回路図である。
【図6】本発明の第2実施例に用いるインバータの出力
特性を示す図である。
【図7】本発明の第3実施例の回路図である。
【図8】本発明の第4実施例のブロック回路図である。
【図9】本発明の第4実施例の動作説明図である。
【図10】本発明の第5実施例のブロック回路図であ
る。
【図11】本発明の第5実施例の動作説明図である。
【図12】本発明の第6実施例のブロック回路図であ
る。
【図13】本発明の第7実施例のブロック回路図であ
る。
【図14】本発明の第8実施例のブロック回路図であ
る。
【図15】従来の車両用前照灯装置の実装状態を示す説
明図である。
【図16】従来の車両用前照灯装置の構成を示す説明図
である。
【図17】従来の車両用前照灯装置の光束立上り曲線の
温度依存特性を示す図である。
【図18】従来の温度補償機能付きの車両用前照灯装置
の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 HIDランプ 2 イグナイタ 3 インバータ 4 感温素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05B 41/392 K 9032−3K

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高輝度高圧放電灯と、高輝度高圧放電
    灯を起動させるために高電圧を発生するイグナイタと、
    高輝度高圧放電灯への電力供給を制御するインバータを
    有する放電灯点灯装置において、高輝度高圧放電灯の近
    傍に感温素子を配し、この感温素子によりイグナイタの
    状態を変化させることにより、インバータから高輝度高
    圧放電灯への電力供給量を調整するように構成したこと
    を特徴とする放電灯点灯装置。
JP4277566A 1992-10-15 1992-10-15 放電灯点灯装置 Pending JPH06132087A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4277566A JPH06132087A (ja) 1992-10-15 1992-10-15 放電灯点灯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4277566A JPH06132087A (ja) 1992-10-15 1992-10-15 放電灯点灯装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06132087A true JPH06132087A (ja) 1994-05-13

Family

ID=17585291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4277566A Pending JPH06132087A (ja) 1992-10-15 1992-10-15 放電灯点灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06132087A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017510957A (ja) * 2014-04-07 2017-04-13 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 点火装置の構成

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