JPH06129479A - 流体封入式マウント装置用オリフィス部材の組立方法 - Google Patents
流体封入式マウント装置用オリフィス部材の組立方法Info
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- JPH06129479A JPH06129479A JP30053692A JP30053692A JPH06129479A JP H06129479 A JPH06129479 A JP H06129479A JP 30053692 A JP30053692 A JP 30053692A JP 30053692 A JP30053692 A JP 30053692A JP H06129479 A JPH06129479 A JP H06129479A
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Landscapes
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 流体封入式マウント装置に用いられて、受圧
室と平衡室とを仕切ると共に、それら両室を連通するオ
リフィス通路を形成するオリフィス部材を、容易に製作
することのできる方法を提供すること。 【構成】 略有底円筒形状を呈し、筒壁部50の底側端
部に周方向に所定長さで延びる周溝52が形成された内
側仕切板金具40と、略有底円筒形状を呈し、筒壁部6
6の内径が内側仕切板金具40の筒壁部50の外径より
も大きくされた外側仕切板金具42とを、軸方向に重ね
合わせ、該外側仕切板金具42の筒壁部66を縮径加工
して、又は該内側仕切板金具40の筒壁部50を拡径加
工して、それら両仕切板金具40,42の筒壁部50,
66を圧着すると共に、該内側仕切板金具40の周溝5
2を外側仕切板金具で覆蓋せしめてオリフィス通路を形
成するようにした。
室と平衡室とを仕切ると共に、それら両室を連通するオ
リフィス通路を形成するオリフィス部材を、容易に製作
することのできる方法を提供すること。 【構成】 略有底円筒形状を呈し、筒壁部50の底側端
部に周方向に所定長さで延びる周溝52が形成された内
側仕切板金具40と、略有底円筒形状を呈し、筒壁部6
6の内径が内側仕切板金具40の筒壁部50の外径より
も大きくされた外側仕切板金具42とを、軸方向に重ね
合わせ、該外側仕切板金具42の筒壁部66を縮径加工
して、又は該内側仕切板金具40の筒壁部50を拡径加
工して、それら両仕切板金具40,42の筒壁部50,
66を圧着すると共に、該内側仕切板金具40の周溝5
2を外側仕切板金具で覆蓋せしめてオリフィス通路を形
成するようにした。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は流体封入式マウント装置を構成す
るオリフィス部材の組立方法に係り、特にオリフィス部
材を容易に製作することのできる方法に関するものであ
る。
るオリフィス部材の組立方法に係り、特にオリフィス部
材を容易に製作することのできる方法に関するものであ
る。
【0002】
【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装されて振動の伝達を軽減する防振連結乃至は支持装
置の一種として、互いに所定距離を隔てて配された第一
の支持金具と第二の支持金具をゴム弾性体にて連結する
と共に、所定の非圧縮性流体が封入された流体室を設け
て、かかる流体の流動作用乃至は共振作用に基づいて防
振効果を得るようにした流体封入式マウント装置が、知
られている。
介装されて振動の伝達を軽減する防振連結乃至は支持装
置の一種として、互いに所定距離を隔てて配された第一
の支持金具と第二の支持金具をゴム弾性体にて連結する
と共に、所定の非圧縮性流体が封入された流体室を設け
て、かかる流体の流動作用乃至は共振作用に基づいて防
振効果を得るようにした流体封入式マウント装置が、知
られている。
【0003】ところで、このような流体封入式マウント
装置においては、一般に、第二の支持金具にて支持され
たオリフィス部材により前記流体室を二分せしめて、そ
の一方の側に、壁部の一部がゴム弾性体にて構成されて
振動入力時に内圧変動が惹起される受圧室を、他方の側
に、壁部の一部が可撓性膜にて構成されて容積変化が容
易に生ぜしめられる平衡室を、それぞれ形成すると共
に、該オリフィス部材の内部に、それら受圧室と平衡室
を相互に連通するオリフィス通路を設けてなる構造とさ
れている。
装置においては、一般に、第二の支持金具にて支持され
たオリフィス部材により前記流体室を二分せしめて、そ
の一方の側に、壁部の一部がゴム弾性体にて構成されて
振動入力時に内圧変動が惹起される受圧室を、他方の側
に、壁部の一部が可撓性膜にて構成されて容積変化が容
易に生ぜしめられる平衡室を、それぞれ形成すると共
に、該オリフィス部材の内部に、それら受圧室と平衡室
を相互に連通するオリフィス通路を設けてなる構造とさ
れている。
【0004】そこにおいて、かかるオリフィス部材とし
ては、例えば、実開昭60−51333号や実公平2−
39067号公報等に開示されているように、略有底円
筒形状を呈する外側仕切板金具に対して、それよりも一
回り小さな略有底円筒形状を呈する内側仕切板金具を圧
入固定し、それら内外仕切板金具における筒壁部の重ね
合わせ面間にオリフィス通路を形成せしめてなる構造の
ものが、好適に採用されてきている。
ては、例えば、実開昭60−51333号や実公平2−
39067号公報等に開示されているように、略有底円
筒形状を呈する外側仕切板金具に対して、それよりも一
回り小さな略有底円筒形状を呈する内側仕切板金具を圧
入固定し、それら内外仕切板金具における筒壁部の重ね
合わせ面間にオリフィス通路を形成せしめてなる構造の
ものが、好適に採用されてきている。
【0005】すなわち、このような構造のオリフィス部
材においては、内外仕切板金具を、何れもプレス成形に
て容易に形成することができると共に、内外仕切板金具
の周方向における相対的位置決めによって、オリフィス
通路の長さを容易にチューニングすることも可能となる
のである。
材においては、内外仕切板金具を、何れもプレス成形に
て容易に形成することができると共に、内外仕切板金具
の周方向における相対的位置決めによって、オリフィス
通路の長さを容易にチューニングすることも可能となる
のである。
【0006】ところが、かかるオリフィス部材にあって
は、オリフィス通路の流体密性を得るために、内外仕切
板金具の筒壁部を、高い内外径の寸法精度および形状精
度をもって形成して、所定の圧入代を確保することが必
要であり、製作寸法公差が小さく、製造および組立てが
難しいという問題を有していたのであり、僅かな寸法誤
差や変形等によって、オリフィス通路の流体密性が害さ
れ、目的とする防振特性が得られなくなるおそれがあっ
たのである。
は、オリフィス通路の流体密性を得るために、内外仕切
板金具の筒壁部を、高い内外径の寸法精度および形状精
度をもって形成して、所定の圧入代を確保することが必
要であり、製作寸法公差が小さく、製造および組立てが
難しいという問題を有していたのであり、僅かな寸法誤
差や変形等によって、オリフィス通路の流体密性が害さ
れ、目的とする防振特性が得られなくなるおそれがあっ
たのである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、受圧室と平衡室を仕切ると共に、それら両
室間を相互に連通するオリフィス通路を形成するオリフ
ィス部材を、容易に製作することができると共に、オリ
フィス通路の流体密性を有利に確保することのできるオ
リフィス部材の組立方法を提供することにある。
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、受圧室と平衡室を仕切ると共に、それら両
室間を相互に連通するオリフィス通路を形成するオリフ
ィス部材を、容易に製作することができると共に、オリ
フィス通路の流体密性を有利に確保することのできるオ
リフィス部材の組立方法を提供することにある。
【0008】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明の特徴とするところは、互いに所定距離を隔てて配
された第一の支持金具と第二の支持金具を、それらの間
に介装されたゴム弾性体にて連結すると共に、内部に所
定の非圧縮性流体が封入された流体室を設けてなる流体
封入式マウント装置において、前記流体室に収容配置せ
しめられて、前記第二の支持金具にて支持されることに
より、該流体室を、壁部の一部が前記ゴム弾性体にて構
成された受圧室と、壁部の一部が可撓性膜にて構成され
た平衡室とに仕切ると共に、それら受圧室と平衡室とを
相互に連通するオリフィス通路を形成するオリフィス部
材の組立方法であって、(a)全体として略有底円筒形
状を有すると共に、筒壁部の底側端部が径方向内方に凹
陥せしめられて、周方向に所定長さで延びる周溝が形成
された内側仕切板金具を準備する工程と、(b)全体と
して略有底円筒形状を有すると共に、筒壁部の内径が、
前記内側仕切板金具の筒壁部の外径よりも大きくされた
外側仕切板金具を準備する工程と、(c)かかる外側仕
切板金具に対して前記内側仕切板金具を軸方向に挿入
し、該外側仕切板金具の筒壁部を縮径加工することによ
り、または該内側仕切板金具の筒壁部を拡径加工するこ
とにより、それら外側仕切板金具の筒壁部と内側仕切板
金具の筒壁部とを圧着すると共に、前記内側仕切板金具
の周溝を該外側仕切板金具にて覆蓋せしめて前記オリフ
ィス通路を形成する工程とを、含む流体封入式マウント
装置用オリフィス部材の組立方法にある。
発明の特徴とするところは、互いに所定距離を隔てて配
された第一の支持金具と第二の支持金具を、それらの間
に介装されたゴム弾性体にて連結すると共に、内部に所
定の非圧縮性流体が封入された流体室を設けてなる流体
封入式マウント装置において、前記流体室に収容配置せ
しめられて、前記第二の支持金具にて支持されることに
より、該流体室を、壁部の一部が前記ゴム弾性体にて構
成された受圧室と、壁部の一部が可撓性膜にて構成され
た平衡室とに仕切ると共に、それら受圧室と平衡室とを
相互に連通するオリフィス通路を形成するオリフィス部
材の組立方法であって、(a)全体として略有底円筒形
状を有すると共に、筒壁部の底側端部が径方向内方に凹
陥せしめられて、周方向に所定長さで延びる周溝が形成
された内側仕切板金具を準備する工程と、(b)全体と
して略有底円筒形状を有すると共に、筒壁部の内径が、
前記内側仕切板金具の筒壁部の外径よりも大きくされた
外側仕切板金具を準備する工程と、(c)かかる外側仕
切板金具に対して前記内側仕切板金具を軸方向に挿入
し、該外側仕切板金具の筒壁部を縮径加工することによ
り、または該内側仕切板金具の筒壁部を拡径加工するこ
とにより、それら外側仕切板金具の筒壁部と内側仕切板
金具の筒壁部とを圧着すると共に、前記内側仕切板金具
の周溝を該外側仕切板金具にて覆蓋せしめて前記オリフ
ィス通路を形成する工程とを、含む流体封入式マウント
装置用オリフィス部材の組立方法にある。
【0009】
【作用・効果】すなわち、このような本発明に従うオリ
フィス部材の組立方法においては、内外仕切板金具を軸
方向に組み合わせた後、外側仕切板金具の筒壁部と内側
仕切板金具の筒壁部とを圧着せしめることにより、それ
ら内外仕切板金具における筒壁部間、延いてはオリフィ
ス通路における流体密性が確保されることとなる。
フィス部材の組立方法においては、内外仕切板金具を軸
方向に組み合わせた後、外側仕切板金具の筒壁部と内側
仕切板金具の筒壁部とを圧着せしめることにより、それ
ら内外仕切板金具における筒壁部間、延いてはオリフィ
ス通路における流体密性が確保されることとなる。
【0010】従って、このようなオリフィス部材の組立
方法においては、内外仕切板金具の寸法や形状に多少の
誤差があっても、外側仕切板金具の筒壁部と内側仕切板
金具の筒壁部との圧着操作によって、かかる誤差が吸収
乃至は調整されて、それら内外仕切板金具間、延いては
オリフィス通路における流体密性が、いわば強制的に確
保され得るのである。
方法においては、内外仕切板金具の寸法や形状に多少の
誤差があっても、外側仕切板金具の筒壁部と内側仕切板
金具の筒壁部との圧着操作によって、かかる誤差が吸収
乃至は調整されて、それら内外仕切板金具間、延いては
オリフィス通路における流体密性が、いわば強制的に確
保され得るのである。
【0011】それ故、本発明の組立方法に従えば、内外
仕切板金具に比較的大きな寸法公差が許容されて、オリ
フィス部材の製作性および組立作業性が飛躍的に向上さ
れ得ると共に、オリフィス通路の流体密性が有効に且つ
安定して確保され得るのであり、それによって、かかる
オリフィス部材を組み込んでなる流体封入式マウント装
置において、目的とする防振特性を有利に得ることがで
きるのである。
仕切板金具に比較的大きな寸法公差が許容されて、オリ
フィス部材の製作性および組立作業性が飛躍的に向上さ
れ得ると共に、オリフィス通路の流体密性が有効に且つ
安定して確保され得るのであり、それによって、かかる
オリフィス部材を組み込んでなる流体封入式マウント装
置において、目的とする防振特性を有利に得ることがで
きるのである。
【0012】
【実施例】以下、本発明を、更に具体的に明らかにする
ために、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、
詳細に説明することとする。
ために、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、
詳細に説明することとする。
【0013】先ず、図1には、本発明に従って組み立て
られたオリフィス部材を組み込んでなる流体封入式マウ
ント装置の一具体例として、自動車用エンジンマウント
が、示されている。この図において、10は第一の支持
金具、12は第二の支持金具であり、互いに所定距離を
隔てて配設されていると共に、それらの間に介装された
ゴム弾性体14によって弾性的に連結されている。そし
て、かかる第一の支持金具10および第二の支持金具1
2が、車体側およびパワーユニット側の各一方に取り付
けられて、それらの間に介装されることにより、該パワ
ーユニットを車体に対して防振支持せしめるようになっ
ている。
られたオリフィス部材を組み込んでなる流体封入式マウ
ント装置の一具体例として、自動車用エンジンマウント
が、示されている。この図において、10は第一の支持
金具、12は第二の支持金具であり、互いに所定距離を
隔てて配設されていると共に、それらの間に介装された
ゴム弾性体14によって弾性的に連結されている。そし
て、かかる第一の支持金具10および第二の支持金具1
2が、車体側およびパワーユニット側の各一方に取り付
けられて、それらの間に介装されることにより、該パワ
ーユニットを車体に対して防振支持せしめるようになっ
ている。
【0014】より詳細には、第一の支持金具10は、軸
方向下部が先細状とされた中軸ロッド形状を呈してお
り、軸方向中央部分には、外方に向って突出する円環状
のストッパ部16が一体的に設けられている。また、こ
の第一の支持金具10の軸方向上部には、取付ねじ穴1
7が設けられており、パワーユニット側にボルト固定さ
れるようになっている。
方向下部が先細状とされた中軸ロッド形状を呈してお
り、軸方向中央部分には、外方に向って突出する円環状
のストッパ部16が一体的に設けられている。また、こ
の第一の支持金具10の軸方向上部には、取付ねじ穴1
7が設けられており、パワーユニット側にボルト固定さ
れるようになっている。
【0015】そして、かかる第一の支持金具10は、全
体として略円錐台形状を呈するゴム弾性体14に対し
て、該ゴム弾性体14の小径側端面から軸方向に突入す
る状態で固着されている。なお、このゴム弾性体14に
は、大径側端面に開口する凹所19が形成されている。
また、ストッパ部16の外面上には、緩衝ゴム層18が
形成されている。
体として略円錐台形状を呈するゴム弾性体14に対し
て、該ゴム弾性体14の小径側端面から軸方向に突入す
る状態で固着されている。なお、このゴム弾性体14に
は、大径側端面に開口する凹所19が形成されている。
また、ストッパ部16の外面上には、緩衝ゴム層18が
形成されている。
【0016】さらに、このゴム弾性体14の大径側端部
外周面には、円筒形状の連結金具20が固着されてい
る。即ち、かかるゴム弾性体14にあっては、第一の支
持金具10と連結金具20とを有する一体加硫成形品と
して形成されているのである。
外周面には、円筒形状の連結金具20が固着されてい
る。即ち、かかるゴム弾性体14にあっては、第一の支
持金具10と連結金具20とを有する一体加硫成形品と
して形成されているのである。
【0017】また、この一体加硫成形品には、軸方向中
間部分に段差部22を有する段付円筒形状の第二の支持
金具12が、その大径部26において連結金具20に外
挿されて嵌着固定されている。更に、かかる第二の支持
金具12には、それよりも一回り大きな略有底円筒形状
を呈する取付金具34が外挿されており、この取付金具
34によって、連結金具20と第二の支持金具12の大
径部26との重ね合わせ部分が軸方向に挟持されてい
る。そして、この取付金具34の外周面にブラケット3
5が溶接固定されており、該ブラケット35が車体側に
ボルト固定されることにより、取付金具34を介して、
第二の支持金具12が車体側に取り付けられるようにな
っている。
間部分に段差部22を有する段付円筒形状の第二の支持
金具12が、その大径部26において連結金具20に外
挿されて嵌着固定されている。更に、かかる第二の支持
金具12には、それよりも一回り大きな略有底円筒形状
を呈する取付金具34が外挿されており、この取付金具
34によって、連結金具20と第二の支持金具12の大
径部26との重ね合わせ部分が軸方向に挟持されてい
る。そして、この取付金具34の外周面にブラケット3
5が溶接固定されており、該ブラケット35が車体側に
ボルト固定されることにより、取付金具34を介して、
第二の支持金具12が車体側に取り付けられるようにな
っている。
【0018】更にまた、この取付金具34の開口部に
は、円筒形状のストッパ金具36が、軸方向外方に突出
する状態でかしめ固定されており、その先端側開口部
が、径方向内方に向って内フランジ状に屈曲せしめられ
て、前記第一の支持金具10に設けられたストッパ部1
6に対向位置している。そして、これらストッパ金具3
6とストッパ部16との当接により、第一の支持金具1
0と第二の支持金具12との相対的変位量が規制される
ようになっている。
は、円筒形状のストッパ金具36が、軸方向外方に突出
する状態でかしめ固定されており、その先端側開口部
が、径方向内方に向って内フランジ状に屈曲せしめられ
て、前記第一の支持金具10に設けられたストッパ部1
6に対向位置している。そして、これらストッパ金具3
6とストッパ部16との当接により、第一の支持金具1
0と第二の支持金具12との相対的変位量が規制される
ようになっている。
【0019】そして、かくの如く、第二の支持金具12
が一体加硫成形品に組み付けられることにより、かかる
第二の支持金具12の大径部26側開口部が、ゴム弾性
体14により流体密に封止されている。なお、かかる第
二の支持金具12の大径部26の内周面には、シールゴ
ム層28が設けられており、連結金具20との間で挟圧
されている。また一方、この第二の支持金具12の小径
部30側の開口部には、可撓性膜としてのダイヤフラム
32が固着されており、かかる開口部が流体密に封止さ
れている。
が一体加硫成形品に組み付けられることにより、かかる
第二の支持金具12の大径部26側開口部が、ゴム弾性
体14により流体密に封止されている。なお、かかる第
二の支持金具12の大径部26の内周面には、シールゴ
ム層28が設けられており、連結金具20との間で挟圧
されている。また一方、この第二の支持金具12の小径
部30側の開口部には、可撓性膜としてのダイヤフラム
32が固着されており、かかる開口部が流体密に封止さ
れている。
【0020】それによって、第二の支持金具12の内部
が密閉されて、そこに所定の非圧縮性流体が封入された
流体室が形成されているのである。なお、流体室への封
入流体としては、流体の共振作用に基づく防振効果を有
効に得るために、例えば、水やアルキレングリコール、
ポリアルキレングリコール、シリコーン油等の低粘性流
体が、好適に採用される。また、かかる流体は、例えば
一体加硫成形品に対する第二の支持金具12の組付操作
を流体中で行なうこと等によって、流体室内に封入され
る。
が密閉されて、そこに所定の非圧縮性流体が封入された
流体室が形成されているのである。なお、流体室への封
入流体としては、流体の共振作用に基づく防振効果を有
効に得るために、例えば、水やアルキレングリコール、
ポリアルキレングリコール、シリコーン油等の低粘性流
体が、好適に採用される。また、かかる流体は、例えば
一体加硫成形品に対する第二の支持金具12の組付操作
を流体中で行なうこと等によって、流体室内に封入され
る。
【0021】更にまた、かかる流体室には、全体として
略有底円筒形状を呈するオリフィス部材37が収容配置
されており、連結金具20と第二の支持金具12の段差
部22との間で外周縁部を挟持されることにより、第二
の支持金具12に対して固定されている。そして、この
オリフィス部材37にて流体室が二分されており、該オ
リフィス部材37を挟んで、第一の支持金具10側に
は、壁部の一部がゴム弾性体14にて構成されて振動入
力時に内圧変動が惹起される受圧室38が形成されてい
る一方、該受圧室38と反対側には、壁部の一部がダイ
ヤフラム32にて構成されて容積変化が容易に許容され
る平衡室39が形成されている。
略有底円筒形状を呈するオリフィス部材37が収容配置
されており、連結金具20と第二の支持金具12の段差
部22との間で外周縁部を挟持されることにより、第二
の支持金具12に対して固定されている。そして、この
オリフィス部材37にて流体室が二分されており、該オ
リフィス部材37を挟んで、第一の支持金具10側に
は、壁部の一部がゴム弾性体14にて構成されて振動入
力時に内圧変動が惹起される受圧室38が形成されてい
る一方、該受圧室38と反対側には、壁部の一部がダイ
ヤフラム32にて構成されて容積変化が容易に許容され
る平衡室39が形成されている。
【0022】さらに、上記オリフィス部材37は、それ
ぞれ薄肉の略有底円筒形状を有する内側仕切板金具40
と外側仕切板金具42とが、互いに軸方向に重ね合わさ
れてなる構造とされている。そして、それら内外仕切板
金具40,42における筒壁部の重ね合わせ面間には、
周方向に延び、その両端部が受圧室38および平衡室3
9に連通されたオリフィス通路44が形成されている。
更に、それら内外仕切板金具40,42における底壁部
中央の重ね合わせ面間には、それら両仕切板金具40,
42間に空所が形成されて、そこに略円盤形状の可動ゴ
ム板46が配設されており、その両側面に受圧室38お
よび平衡室39の液圧が及ぼされることにより変形可能
とされている。
ぞれ薄肉の略有底円筒形状を有する内側仕切板金具40
と外側仕切板金具42とが、互いに軸方向に重ね合わさ
れてなる構造とされている。そして、それら内外仕切板
金具40,42における筒壁部の重ね合わせ面間には、
周方向に延び、その両端部が受圧室38および平衡室3
9に連通されたオリフィス通路44が形成されている。
更に、それら内外仕切板金具40,42における底壁部
中央の重ね合わせ面間には、それら両仕切板金具40,
42間に空所が形成されて、そこに略円盤形状の可動ゴ
ム板46が配設されており、その両側面に受圧室38お
よび平衡室39の液圧が及ぼされることにより変形可能
とされている。
【0023】それによって、公知の如く、オリフィス通
路44を通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づ
いて、低周波振動に対する高減衰効果が発揮されると共
に、可動ゴム板46の変形によって生ぜしめられる流体
の流動作用乃至は共振作用に基づいて、中乃至高周波振
動に対する低動ばね効果が発揮されるようになっている
のである。
路44を通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づ
いて、低周波振動に対する高減衰効果が発揮されると共
に、可動ゴム板46の変形によって生ぜしめられる流体
の流動作用乃至は共振作用に基づいて、中乃至高周波振
動に対する低動ばね効果が発揮されるようになっている
のである。
【0024】ところで、上記オリフィス部材37は、図
2に示されているように、ゴム弾性体14の加硫成形品
とは別工程で別部材として製作されて、かかる一体加硫
成形品に対する第二の支持金具12の組み付けと同時に
装着されている。そこにおいて、かかるオリフィス部材
37は、以下の如き手法に従って製作される。
2に示されているように、ゴム弾性体14の加硫成形品
とは別工程で別部材として製作されて、かかる一体加硫
成形品に対する第二の支持金具12の組み付けと同時に
装着されている。そこにおいて、かかるオリフィス部材
37は、以下の如き手法に従って製作される。
【0025】すなわち、先ず、内側仕切板金具40と外
側仕切板金具42を、それぞれ形成する。
側仕切板金具42を、それぞれ形成する。
【0026】かかる内側仕切板金具40は、図3及び図
4に示されているように、全体として略有底円筒形状を
呈しており、その開口部には外向のフランジ状部48が
一体的に形成されている。また、この内側仕切板金具4
0の筒壁部50は、その底側端部が、周方向に略3/4
周の長さに亘って、径方向内方に凹陥されており、それ
によって、周溝52が形成されている。更に、かかる内
側仕切板金具40の底壁部54は、その中央部分が内方
に凹陥せしめられており、それによって、略逆向きの皿
形状を有する中央凹部56と、下方に開口する半円形断
面形状をもって中央凹部56の周りを囲むリング状凹部
58とが、形成されている。
4に示されているように、全体として略有底円筒形状を
呈しており、その開口部には外向のフランジ状部48が
一体的に形成されている。また、この内側仕切板金具4
0の筒壁部50は、その底側端部が、周方向に略3/4
周の長さに亘って、径方向内方に凹陥されており、それ
によって、周溝52が形成されている。更に、かかる内
側仕切板金具40の底壁部54は、その中央部分が内方
に凹陥せしめられており、それによって、略逆向きの皿
形状を有する中央凹部56と、下方に開口する半円形断
面形状をもって中央凹部56の周りを囲むリング状凹部
58とが、形成されている。
【0027】また、この内側仕切板金具40には、周溝
52における周方向一方の端部の上壁部に連通孔62が
設けられていると共に、中央凹部56に複数個の通孔6
0が設けられている。
52における周方向一方の端部の上壁部に連通孔62が
設けられていると共に、中央凹部56に複数個の通孔6
0が設けられている。
【0028】また一方、外側仕切板金具42は、図5及
び図6に示されているように、全体として略有底円筒形
状を呈しており、その開口部には外向のフランジ状部6
4が一体的に形成されている。また、この外側仕切板金
具42の筒壁部66は、底側端部の内径が、上記内側仕
切板金具40の筒壁部50の外径と略同一で、開口部側
に向って漸次拡径するテーパ筒形状をもって形成されて
いる。なお、かかる筒壁部66のテーパ角:αは、1°
程度に設定することが、加工性や組立性などの点から、
望ましい。
び図6に示されているように、全体として略有底円筒形
状を呈しており、その開口部には外向のフランジ状部6
4が一体的に形成されている。また、この外側仕切板金
具42の筒壁部66は、底側端部の内径が、上記内側仕
切板金具40の筒壁部50の外径と略同一で、開口部側
に向って漸次拡径するテーパ筒形状をもって形成されて
いる。なお、かかる筒壁部66のテーパ角:αは、1°
程度に設定することが、加工性や組立性などの点から、
望ましい。
【0029】さらに、かかる外側仕切板金具42の底壁
部68は、その中央部分が外方に凹陥せしめられてお
り、それによって、略皿形状をもって突出する中央凹部
70と、上方に開口する半円形断面形状をもって中央凹
部70の周りを囲むリング状凹部72とが、形成されて
いる。
部68は、その中央部分が外方に凹陥せしめられてお
り、それによって、略皿形状をもって突出する中央凹部
70と、上方に開口する半円形断面形状をもって中央凹
部70の周りを囲むリング状凹部72とが、形成されて
いる。
【0030】また、この外側仕切板金具42には、リン
グ状凹部72の外側に位置する底壁外周縁部に連通孔7
6が設けられていると共に、中央凹部70に複数個の通
孔74が設けられている。
グ状凹部72の外側に位置する底壁外周縁部に連通孔7
6が設けられていると共に、中央凹部70に複数個の通
孔74が設けられている。
【0031】なお、これら内側仕切板金具40および外
側仕切板金具42は、何れも、打抜形成された円板形の
素板をプレス加工すること等により、容易に形成するこ
とができる。
側仕切板金具42は、何れも、打抜形成された円板形の
素板をプレス加工すること等により、容易に形成するこ
とができる。
【0032】次いで、図7に示されているように、これ
ら内側仕切板金具40と外側仕切板金具42を、軸方向
に重ね合わせて、両仕切板金具40,42の底壁部5
4,68同志が当接するまで、外側仕切板金具42内に
内側仕切板金具40を挿入する。また、かかる重ね合わ
せに際して、内外仕切板金具40,42の底壁部54,
68間に、別途形成した可動ゴム板46を挿入し、それ
らの間に介装せしめる。
ら内側仕切板金具40と外側仕切板金具42を、軸方向
に重ね合わせて、両仕切板金具40,42の底壁部5
4,68同志が当接するまで、外側仕切板金具42内に
内側仕切板金具40を挿入する。また、かかる重ね合わ
せに際して、内外仕切板金具40,42の底壁部54,
68間に、別途形成した可動ゴム板46を挿入し、それ
らの間に介装せしめる。
【0033】更にその後、外側仕切板金具42の筒壁部
66に、8乃至16方治具等による絞り加工を施して縮
径することにより、該筒壁部66を内側仕切板金具40
の筒壁部50の外周面に圧着せしめる。
66に、8乃至16方治具等による絞り加工を施して縮
径することにより、該筒壁部66を内側仕切板金具40
の筒壁部50の外周面に圧着せしめる。
【0034】それによって、図2に示されている如く、
内側仕切板金具40の底壁部54が、周溝52よりも径
方向内側部分において、外側仕切板金具42の底壁部6
8に対して流体密に当接されると共に、内側仕切板金具
40の筒壁部50が、周溝52よりも開口側部分におい
て、外側仕切板金具42の筒壁部66に対して流体密に
当接されるのであり、以て、かかる周溝52によって、
その周方向両端部が連通孔62,76を通じて前記受圧
室38および平衡室39に連通せしめられる前記オリフ
ィス通路44が、形成されることとなる。
内側仕切板金具40の底壁部54が、周溝52よりも径
方向内側部分において、外側仕切板金具42の底壁部6
8に対して流体密に当接されると共に、内側仕切板金具
40の筒壁部50が、周溝52よりも開口側部分におい
て、外側仕切板金具42の筒壁部66に対して流体密に
当接されるのであり、以て、かかる周溝52によって、
その周方向両端部が連通孔62,76を通じて前記受圧
室38および平衡室39に連通せしめられる前記オリフ
ィス通路44が、形成されることとなる。
【0035】また、内側仕切板金具40と外側仕切板金
具42との底壁部54,68間に介装される可動ゴム板
46は、外周縁部が厚肉化された円板形状を呈してお
り、その外周縁部を内外仕切板金具40,42のリング
状凹部58,72間で挟持されることにより、中央部分
が、内外仕切板金具40,42の中央凹部56,70間
で所定量変形可能に配設されている。そして、この可動
ゴム板46の両側面に対して、前記受圧室38および平
衡室39の内圧が、通孔60,74を通じて及ぼされ、
以てそれら両室38,39間の内圧差に基づいて、該可
動ゴム板46が変形せしめられることとなる。
具42との底壁部54,68間に介装される可動ゴム板
46は、外周縁部が厚肉化された円板形状を呈してお
り、その外周縁部を内外仕切板金具40,42のリング
状凹部58,72間で挟持されることにより、中央部分
が、内外仕切板金具40,42の中央凹部56,70間
で所定量変形可能に配設されている。そして、この可動
ゴム板46の両側面に対して、前記受圧室38および平
衡室39の内圧が、通孔60,74を通じて及ぼされ、
以てそれら両室38,39間の内圧差に基づいて、該可
動ゴム板46が変形せしめられることとなる。
【0036】なお、かくの如くして組み立てられたオリ
フィス部材37にあっては、互いに軸方向に重ね合わさ
れた内外仕切板金具40,42のフランジ状部48,6
4が、連結金具20と第二の支持金具12の段差部22
との間で外周縁部を挟持されることにより、流体室内に
配設される。
フィス部材37にあっては、互いに軸方向に重ね合わさ
れた内外仕切板金具40,42のフランジ状部48,6
4が、連結金具20と第二の支持金具12の段差部22
との間で外周縁部を挟持されることにより、流体室内に
配設される。
【0037】従って、このような手法によりオリフィス
部材37を組み立てるようにすれば、内側仕切板金具4
0および外側仕切板金具42の筒壁部50,66が、外
側仕切板金具42の筒壁部66に対する絞り加工によっ
て、いわば強制的に圧着されるところから、それら両仕
切板金具40,42に製作寸法誤差や歪み等があって
も、筒壁部50,66の重ね合わせ面間における流体密
性を、有利に且つ安定して得ることができるのである。
部材37を組み立てるようにすれば、内側仕切板金具4
0および外側仕切板金具42の筒壁部50,66が、外
側仕切板金具42の筒壁部66に対する絞り加工によっ
て、いわば強制的に圧着されるところから、それら両仕
切板金具40,42に製作寸法誤差や歪み等があって
も、筒壁部50,66の重ね合わせ面間における流体密
性を、有利に且つ安定して得ることができるのである。
【0038】しかも、外側仕切板金具42の筒壁部66
に対する絞り加工に伴う内外仕切板金具40,42の相
対的な位置決め作用に基づいて、それら両仕切板金具4
0,42の同心度が高精度に且つ安定して得られるので
あり、それによって、周溝52の周方向両端部間におけ
る流体密性も、有利に且つ安定して確保され得ることと
なる。
に対する絞り加工に伴う内外仕切板金具40,42の相
対的な位置決め作用に基づいて、それら両仕切板金具4
0,42の同心度が高精度に且つ安定して得られるので
あり、それによって、周溝52の周方向両端部間におけ
る流体密性も、有利に且つ安定して確保され得ることと
なる。
【0039】そして、それ故、このようなオリフィス部
材37の組立方法によれば、内外仕切板金具40,42
に比較的大きな寸法公差が許容されて、オリフィス部材
37の製作性および組立作業性が飛躍的に向上され得る
のである。
材37の組立方法によれば、内外仕切板金具40,42
に比較的大きな寸法公差が許容されて、オリフィス部材
37の製作性および組立作業性が飛躍的に向上され得る
のである。
【0040】また、かかるオリフィス部材37の組立方
法によれば、オリフィス通路44の流体密性が有効に且
つ安定して確保され得るのであり、それによって、該オ
リフィス部材37を組み込んでなるエンジンマウントに
おいて、目的とする防振特性を有利に得ることができる
のである。
法によれば、オリフィス通路44の流体密性が有効に且
つ安定して確保され得るのであり、それによって、該オ
リフィス部材37を組み込んでなるエンジンマウントに
おいて、目的とする防振特性を有利に得ることができる
のである。
【0041】更にまた、このようなオリフィス部材37
の組立方法によれば、内外仕切板金具40,42が、外
側仕切板金具42に対する絞り加工にて圧着されて一体
的に組み付けられるのであり、それら内外仕切板金具4
0,42を溶着等する必要がないことから、本実施例の
如く、可動ゴム板46を配設するに際しても、溶接熱に
よる可動ゴム板46の熱害等の問題が生ぜしめられるよ
うなことがないのである。
の組立方法によれば、内外仕切板金具40,42が、外
側仕切板金具42に対する絞り加工にて圧着されて一体
的に組み付けられるのであり、それら内外仕切板金具4
0,42を溶着等する必要がないことから、本実施例の
如く、可動ゴム板46を配設するに際しても、溶接熱に
よる可動ゴム板46の熱害等の問題が生ぜしめられるよ
うなことがないのである。
【0042】以上、本発明の一実施例について詳述して
きたが、これは文字通りの例示であって、本発明は、か
かる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
きたが、これは文字通りの例示であって、本発明は、か
かる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0043】例えば、前記実施例では、中央部分に可動
ゴム板46を配設せしめてなるオリフィス部材37に対
して本発明を適用したものの具体例を示したが、そのよ
うな可動ゴム板46を備えないオリフィス部材に対して
も、本発明は、同様に適用され得るものである。
ゴム板46を配設せしめてなるオリフィス部材37に対
して本発明を適用したものの具体例を示したが、そのよ
うな可動ゴム板46を備えないオリフィス部材に対して
も、本発明は、同様に適用され得るものである。
【0044】また、オリフィス通路44を形成する周溝
52の長さや断面積は、マウント装置に要求される防振
特性に応じて、適宜、チューニングされるべきものであ
り、前記実施例によって限定解釈されるものではない。
52の長さや断面積は、マウント装置に要求される防振
特性に応じて、適宜、チューニングされるべきものであ
り、前記実施例によって限定解釈されるものではない。
【0045】更にまた、前記実施例におけるオリフィス
部材37にあっては、内側仕切板金具40が受圧室38
側に、外側仕切板金具42が平衡室39側に、それぞれ
位置するように配設されていたが、それとは逆に、外側
仕切板金具42が受圧室38側に、内側仕切板金具40
が平衡室39側に、それぞれ位置するように配設するこ
とも可能である。
部材37にあっては、内側仕切板金具40が受圧室38
側に、外側仕切板金具42が平衡室39側に、それぞれ
位置するように配設されていたが、それとは逆に、外側
仕切板金具42が受圧室38側に、内側仕切板金具40
が平衡室39側に、それぞれ位置するように配設するこ
とも可能である。
【0046】さらに、前記実施例では、外側仕切板金具
42の筒壁部66が、開口部側に向って僅かに拡開する
テーパ筒形状をもって形成されていたが、かかる外側仕
切板金具42の筒壁部66に対して、必ずしもそのよう
なテーパを付する必要はない。
42の筒壁部66が、開口部側に向って僅かに拡開する
テーパ筒形状をもって形成されていたが、かかる外側仕
切板金具42の筒壁部66に対して、必ずしもそのよう
なテーパを付する必要はない。
【0047】また、前記実施例では、外側仕切板金具4
2の筒壁部66に縮径加工(絞り加工)を施すことによ
り、内外仕切板金具40,42の筒壁部50,66が圧
着されるようになっていたが、それとは反対に、内側仕
切板金具40の筒壁部50に拡径加工を施して、該筒壁
部50を、外側仕切板金具42の筒壁部66に圧着する
ようにしても良い。なお、その場合、内側仕切板金具4
0の筒壁部50に対してテーパを付することも可能であ
る。
2の筒壁部66に縮径加工(絞り加工)を施すことによ
り、内外仕切板金具40,42の筒壁部50,66が圧
着されるようになっていたが、それとは反対に、内側仕
切板金具40の筒壁部50に拡径加工を施して、該筒壁
部50を、外側仕切板金具42の筒壁部66に圧着する
ようにしても良い。なお、その場合、内側仕切板金具4
0の筒壁部50に対してテーパを付することも可能であ
る。
【0048】加えて、前記実施例では、本発明を自動車
用エンジンマウントに用いられるオリフィス部材の組立
てに対して適用したものの一具体例を示したが、本発明
は、その他、ボデーマウントやデフマウント、或いは自
動車以外の各種装置における流体封入式マウント装置に
用いられるオリフィス部材の組立てに対して、何れも、
有利に適用され得るのである。
用エンジンマウントに用いられるオリフィス部材の組立
てに対して適用したものの一具体例を示したが、本発明
は、その他、ボデーマウントやデフマウント、或いは自
動車以外の各種装置における流体封入式マウント装置に
用いられるオリフィス部材の組立てに対して、何れも、
有利に適用され得るのである。
【0049】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【図1】本発明に従って組み立てられたオリフィス部材
を備えてなるエンジンマウントの一具体例を示す縦断面
図である。
を備えてなるエンジンマウントの一具体例を示す縦断面
図である。
【図2】図1に示されたエンジンマウントを構成するオ
リフィス部材を取り出して示す縦断面図である。
リフィス部材を取り出して示す縦断面図である。
【図3】図2に示されたオリフィス部材を構成する内側
仕切板金具を示す縦断面図である。
仕切板金具を示す縦断面図である。
【図4】図3に示された内側仕切板金具の底面図であ
る。
る。
【図5】図2に示されたオリフィス部材を構成する外側
仕切板金具を示す縦断面図である。
仕切板金具を示す縦断面図である。
【図6】図5に示された外側仕切板金具の平面図であ
る。
る。
【図7】本発明に従うオリフィス部材の組立ての一工程
を示す縦断面説明図である。
を示す縦断面説明図である。
10 第一の支持金具 12 第二の支持金具 14 ゴム弾性体 32 ダイヤフラム 37 オリフィス部材 38 受圧室 39 平衡室 40 内側仕切板金具 42 外側仕切板金具 44 オリフィス通路 50 筒壁部 52 周溝 54 底壁部 62 通孔 66 筒壁部 68 底壁部 76 通孔
Claims (1)
- 【請求項1】 互いに所定距離を隔てて配された第一の
支持金具と第二の支持金具を、それらの間に介装された
ゴム弾性体にて連結すると共に、内部に所定の非圧縮性
流体が封入された流体室を設けてなる流体封入式マウン
ト装置において、前記流体室に収容配置せしめられて、
前記第二の支持金具にて支持されることにより、該流体
室を、壁部の一部が前記ゴム弾性体にて構成された受圧
室と、壁部の一部が可撓性膜にて構成された平衡室とに
仕切ると共に、それら受圧室と平衡室とを相互に連通す
るオリフィス通路を形成するオリフィス部材の組立方法
であって、 全体として略有底円筒形状を有すると共に、筒壁部の底
側端部が径方向内方に凹陥せしめられて、周方向に所定
長さで延びる周溝が形成された内側仕切板金具を準備す
る工程と、 全体として略有底円筒形状を有すると共に、筒壁部の内
径が、前記内側仕切板金具の筒壁部の外径よりも大きく
された外側仕切板金具を準備する工程と、 かかる外側仕切板金具に対して前記内側仕切板金具を軸
方向に挿入し、該外側仕切板金具の筒壁部を縮径加工す
ることにより、または該内側仕切板金具の筒壁部を拡径
加工することにより、それら外側仕切板金具の筒壁部と
内側仕切板金具の筒壁部とを圧着すると共に、前記内側
仕切板金具の周溝を該外側仕切板金具にて覆蓋せしめて
前記オリフィス通路を形成する工程とを、含むことを特
徴とする流体封入式マウント装置用オリフィス部材の組
立方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30053692A JPH06129479A (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 流体封入式マウント装置用オリフィス部材の組立方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30053692A JPH06129479A (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 流体封入式マウント装置用オリフィス部材の組立方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06129479A true JPH06129479A (ja) | 1994-05-10 |
Family
ID=17886010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30053692A Pending JPH06129479A (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 流体封入式マウント装置用オリフィス部材の組立方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06129479A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1113187A3 (en) * | 1999-12-28 | 2003-08-27 | Yamashita Rubber Kabushiki Kaisha | Fluid-sealed anti-vibration device |
-
1992
- 1992-10-13 JP JP30053692A patent/JPH06129479A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1113187A3 (en) * | 1999-12-28 | 2003-08-27 | Yamashita Rubber Kabushiki Kaisha | Fluid-sealed anti-vibration device |
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