JPH06128807A - 蛍光発色性原着繊維及びその製造方法 - Google Patents
蛍光発色性原着繊維及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH06128807A JPH06128807A JP30472992A JP30472992A JPH06128807A JP H06128807 A JPH06128807 A JP H06128807A JP 30472992 A JP30472992 A JP 30472992A JP 30472992 A JP30472992 A JP 30472992A JP H06128807 A JPH06128807 A JP H06128807A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 室内装飾等、装飾性の高い蛍光色を必要とす
る分野に広く用いられる優れた蛍光発色性を示す原着繊
維及びその製造方法を提供する。 【構成】 下記式(1)、(2)、(3)からなる紫外
線照射下で蛍光を発する金属化合物の少くとも1種を繊
維に対して0.5〜20重量%と顔料を0.01〜2.
0重量%含有した熱可塑性樹脂を成分とする蛍光発色性
原着繊維。 [Sr5 (PO2 )3 Cl:Eu] (1) [Zn2 GeO2 :Mn] (2) [Y2 O2 S:Eu] (3)
る分野に広く用いられる優れた蛍光発色性を示す原着繊
維及びその製造方法を提供する。 【構成】 下記式(1)、(2)、(3)からなる紫外
線照射下で蛍光を発する金属化合物の少くとも1種を繊
維に対して0.5〜20重量%と顔料を0.01〜2.
0重量%含有した熱可塑性樹脂を成分とする蛍光発色性
原着繊維。 [Sr5 (PO2 )3 Cl:Eu] (1) [Zn2 GeO2 :Mn] (2) [Y2 O2 S:Eu] (3)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内装飾等で装飾性の
高い蛍光色を必要とする分野に広くもちいられる優れた
蛍光発色性を示す原着繊維及びその製造方法に関する。
高い蛍光色を必要とする分野に広くもちいられる優れた
蛍光発色性を示す原着繊維及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、蛍光色を発色する方法としては、
ブラックライト等、紫外線照明下で発色性のある蛍光
剤、塗料に配合して基材に固着させる方法、あるいは蛍
光剤をプラスチック等に直接配合し板や棒等に成形する
方法が一般的に知られている。
ブラックライト等、紫外線照明下で発色性のある蛍光
剤、塗料に配合して基材に固着させる方法、あるいは蛍
光剤をプラスチック等に直接配合し板や棒等に成形する
方法が一般的に知られている。
【0003】一方、室内装飾用としてカーペットや壁材
(クロス)等、繊維製品においてもブラックライト下で
鮮やかな蛍光色を発する素材の要求は高く、蛍光剤を練
り込んだ複合蛍光繊維として、特開昭60−81315
号公報及び、特開昭60−199942号公報には蛍光
剤を含有した成分と、蛍光剤を含有しない成分からなる
芯鞘蛍光性複合繊維が開示されている。この芯鞘蛍光性
複合繊維は放射線、X線、紫外線、可視光線等の照射を
受け、照射光を遮断した後にも数秒間ないし数十分間暗
所にて人間が視認し得る程度の光線を放射する、いわゆ
る蓄光繊維であり、蛍光剤として硫化亜鉛、硫化亜鉛一
硫化カドミウム等の金属化合物が用いられている。しか
し乍ら、この蓄光繊維が発する光は淡緑色であり鮮やか
さに劣り、輝度も低い。
(クロス)等、繊維製品においてもブラックライト下で
鮮やかな蛍光色を発する素材の要求は高く、蛍光剤を練
り込んだ複合蛍光繊維として、特開昭60−81315
号公報及び、特開昭60−199942号公報には蛍光
剤を含有した成分と、蛍光剤を含有しない成分からなる
芯鞘蛍光性複合繊維が開示されている。この芯鞘蛍光性
複合繊維は放射線、X線、紫外線、可視光線等の照射を
受け、照射光を遮断した後にも数秒間ないし数十分間暗
所にて人間が視認し得る程度の光線を放射する、いわゆ
る蓄光繊維であり、蛍光剤として硫化亜鉛、硫化亜鉛一
硫化カドミウム等の金属化合物が用いられている。しか
し乍ら、この蓄光繊維が発する光は淡緑色であり鮮やか
さに劣り、輝度も低い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来の
問題点を解決し、市場の要求に応えてブラックライト下
で鮮やかな蛍光色を発する繊維で、且つ高級化としてブ
ラックライト下でない所すなわち通常は原着繊維である
繊維及びその製造法を提供するものである。
問題点を解決し、市場の要求に応えてブラックライト下
で鮮やかな蛍光色を発する繊維で、且つ高級化としてブ
ラックライト下でない所すなわち通常は原着繊維である
繊維及びその製造法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記式
(1)、(2)、(3)からなる紫外線照射下で蛍光色
を発する特殊な金属化合物の少なくとも1種を0.5〜
20重量%と顔料を0.01〜2.0重量%含有した熱
可塑性樹脂を成分とする蛍光発色性原着繊維を要旨とす
る。 [Sr5 (PO2 )3 Cl:Eu] (1) [Zn2 GeO2 :Mn] (2) [Y2 O2 S:Eu] (3)
(1)、(2)、(3)からなる紫外線照射下で蛍光色
を発する特殊な金属化合物の少なくとも1種を0.5〜
20重量%と顔料を0.01〜2.0重量%含有した熱
可塑性樹脂を成分とする蛍光発色性原着繊維を要旨とす
る。 [Sr5 (PO2 )3 Cl:Eu] (1) [Zn2 GeO2 :Mn] (2) [Y2 O2 S:Eu] (3)
【0006】本発明で使用する上記式で示される金属化
合物は、紫外線を照射することにより特定の波長の蛍光
色を発する特殊な金属化合物であり、式(1)で示され
る[Sr5 (PO2 )3 Cl:Eu]はブルーを発色
し、式(2)の[Zn2 GeO2 :Mn]はグリーン、
式(3)の[Y2 O2 S:Eu]はレッドを発色する。
合物は、紫外線を照射することにより特定の波長の蛍光
色を発する特殊な金属化合物であり、式(1)で示され
る[Sr5 (PO2 )3 Cl:Eu]はブルーを発色
し、式(2)の[Zn2 GeO2 :Mn]はグリーン、
式(3)の[Y2 O2 S:Eu]はレッドを発色する。
【0007】この金属化合物は蛍光染料や有機蛍光顔料
に比べ、耐熱性、耐溶剤性、耐光性、耐酸性、耐アルカ
リ性等の堅牢度がはるかに高い。
に比べ、耐熱性、耐溶剤性、耐光性、耐酸性、耐アルカ
リ性等の堅牢度がはるかに高い。
【0008】また、前記式(1)、(2)、(3)の金
属化合物は光の3原色を発色することから3種の金属化
合物の配合を適宜選択することで発光する蛍光色を自由
に選ぶことが可能である。
属化合物は光の3原色を発色することから3種の金属化
合物の配合を適宜選択することで発光する蛍光色を自由
に選ぶことが可能である。
【0009】本発明で使用する金属化合物の粒子径は2
0ミクロン以下であることが好ましい。金属化合物の粒
子径が大きいものほど発色性能が良好(輝度が高い)と
なるが、粒子径が大きな金属化合物を繊維に練り込むこ
とは紡糸性ならび延伸性の悪化を招き、粒子径が20ミ
クロンより大きい場合には紡糸性が低下し延伸時に糸切
れが発生する。
0ミクロン以下であることが好ましい。金属化合物の粒
子径が大きいものほど発色性能が良好(輝度が高い)と
なるが、粒子径が大きな金属化合物を繊維に練り込むこ
とは紡糸性ならび延伸性の悪化を招き、粒子径が20ミ
クロンより大きい場合には紡糸性が低下し延伸時に糸切
れが発生する。
【0010】本発明で使用する金属化合物の含有量は、
繊維全体にして0.5〜20重量%配合することが好ま
しく、さらに好ましくは金属化合物を繊維全体に対して
1〜5重量%配合する。配合量が繊維全体に対して、
0.5重量%以下では発色性に劣り、20重量%以上で
は紡糸性が低下し延伸時に糸切れする。
繊維全体にして0.5〜20重量%配合することが好ま
しく、さらに好ましくは金属化合物を繊維全体に対して
1〜5重量%配合する。配合量が繊維全体に対して、
0.5重量%以下では発色性に劣り、20重量%以上で
は紡糸性が低下し延伸時に糸切れする。
【0011】本発明の蛍光発色原着繊維を構成する熱可
塑性樹脂としては、その融点が使用する金属化合物の変
質または分解温度以下であれば使用可能であり、ポリア
ミド、ポリエステル、及びポリオレフィン等の繊維形成
樹脂を用いることができる金属化合物の熱安定性の観点
から、溶融紡糸時の温度が低いポリプロピレンは好まし
い繊維形成樹脂である。
塑性樹脂としては、その融点が使用する金属化合物の変
質または分解温度以下であれば使用可能であり、ポリア
ミド、ポリエステル、及びポリオレフィン等の繊維形成
樹脂を用いることができる金属化合物の熱安定性の観点
から、溶融紡糸時の温度が低いポリプロピレンは好まし
い繊維形成樹脂である。
【0012】本発明の蛍光発色性原着繊維の繊維形態と
しては、単一糸であっても、並列型複合糸であってもよ
く、また繊維断面は円形でも中空でも三角形等異形であ
っても良い。さらに繊維形態としては、いわゆる生糸使
用であっても、同時エヤー加工、仮撚加工等、後加工に
よる捲縮糸であっても良い。
しては、単一糸であっても、並列型複合糸であってもよ
く、また繊維断面は円形でも中空でも三角形等異形であ
っても良い。さらに繊維形態としては、いわゆる生糸使
用であっても、同時エヤー加工、仮撚加工等、後加工に
よる捲縮糸であっても良い。
【0013】繊維形態が、並列型複合糸である場合、金
属化合物を配合した成分が繊維断面積の40〜60%と
なるように複合比や製造条件を設定することが好まし
い。金属化合物を配合した成分が60%越えると繊維の
風合が低下し、また40%以下においては発色性が低下
する。
属化合物を配合した成分が繊維断面積の40〜60%と
なるように複合比や製造条件を設定することが好まし
い。金属化合物を配合した成分が60%越えると繊維の
風合が低下し、また40%以下においては発色性が低下
する。
【0014】また芯鞘型複合糸においては、金属化合物
を配合された成分を芯成分側に使用し、該成分が繊維断
面積の30〜70%となるように複合比や製造条件を設
定することが好ましい。該金属化合物を配合された成分
の比率が70%を越えると紡糸性が低下し延伸時の糸切
れが増加する。また30%以下では発色性が低下する。
該金属化合物を配合された成分が30〜70%の範囲で
あれば、単芯型でも多芯型でも良い。
を配合された成分を芯成分側に使用し、該成分が繊維断
面積の30〜70%となるように複合比や製造条件を設
定することが好ましい。該金属化合物を配合された成分
の比率が70%を越えると紡糸性が低下し延伸時の糸切
れが増加する。また30%以下では発色性が低下する。
該金属化合物を配合された成分が30〜70%の範囲で
あれば、単芯型でも多芯型でも良い。
【0015】本発明蛍光発色性繊維の原着化の手段とし
ては顔料を直接添加する方式、又はマスターバッチ方式
のいずれであってもよく、添加量は繊維全体に対して
0.01〜2.0重量%含有が好ましい。使用する顔料
は通常合成繊維の原液着色に用いられるものが使用で
き、原着色としては金属化合物の蛍光発色の色と異なっ
た色が好ましい。
ては顔料を直接添加する方式、又はマスターバッチ方式
のいずれであってもよく、添加量は繊維全体に対して
0.01〜2.0重量%含有が好ましい。使用する顔料
は通常合成繊維の原液着色に用いられるものが使用で
き、原着色としては金属化合物の蛍光発色の色と異なっ
た色が好ましい。
【0016】溶融紡糸した繊維は、延伸倍率1.5〜
6.5倍の範囲で延伸する。延伸倍率15未満であると
繊維強度が低下し、また6.5を越えると白化し原着
化、及び蛍光剤の発色性を悪くする。
6.5倍の範囲で延伸する。延伸倍率15未満であると
繊維強度が低下し、また6.5を越えると白化し原着
化、及び蛍光剤の発色性を悪くする。
【0017】本発明の蛍光発色性原着繊維は、波長36
5〜254nmの紫外線を受けて、原着糸の色から配合
された金属化合物それぞれ特有の蛍光色に変化する。こ
の発色現象は紫外線の照射後瞬時に発色し、照射を中止
すると瞬時にもとの原着糸の色にもどる。
5〜254nmの紫外線を受けて、原着糸の色から配合
された金属化合物それぞれ特有の蛍光色に変化する。こ
の発色現象は紫外線の照射後瞬時に発色し、照射を中止
すると瞬時にもとの原着糸の色にもどる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例にて具体的に説明す
る。実施例中のメルトインデックス(以下MIと略す)
値は、JIS K7210に従い230℃で測定した値
である。
る。実施例中のメルトインデックス(以下MIと略す)
値は、JIS K7210に従い230℃で測定した値
である。
【0019】[実施例1]MI値30/10minのポ
リプロピレンを使用し、式(1)で示す金属化合物(大
日精化工業(株)製)を3重量%含有する芯部と金属化
合物を含有せずライトブルー原着顔料としてシアニン系
ブルー(大日精化工業(株)製)を0.35重量%含有
する鞘部が芯鞘比率1/1である複合繊維を、芯部押し
出し機温度190〜200℃及び鞘部押し出し機温度2
10〜230℃にて紡糸し、延伸倍率3.95で同時延
伸エヤー加工処理を行い800d/36fの蛍光発色性
原着繊維を得た。この時製糸安定性は良好で、得られた
繊維はライトブルーの原着糸でブラックライト下で紫外
線を照射したところブルーに変化し良好な発色性を示し
た。
リプロピレンを使用し、式(1)で示す金属化合物(大
日精化工業(株)製)を3重量%含有する芯部と金属化
合物を含有せずライトブルー原着顔料としてシアニン系
ブルー(大日精化工業(株)製)を0.35重量%含有
する鞘部が芯鞘比率1/1である複合繊維を、芯部押し
出し機温度190〜200℃及び鞘部押し出し機温度2
10〜230℃にて紡糸し、延伸倍率3.95で同時延
伸エヤー加工処理を行い800d/36fの蛍光発色性
原着繊維を得た。この時製糸安定性は良好で、得られた
繊維はライトブルーの原着糸でブラックライト下で紫外
線を照射したところブルーに変化し良好な発色性を示し
た。
【0020】[実施例2]金属化合物を式(1)から
(2)に変えることと、顔料をライトブルーからピンク
に変えポリアゾ系染料イエローレッド(大日本インキ化
学工業(株)製)を含有率を0.03重量%にしたこと
以外は、実施例1と同様に紡糸、同時延伸エヤー加工を
行い800d/36fの蛍光発色性原着繊維を得た。こ
の繊維はピンクからグリーンに変化し良好な発色性を示
した。
(2)に変えることと、顔料をライトブルーからピンク
に変えポリアゾ系染料イエローレッド(大日本インキ化
学工業(株)製)を含有率を0.03重量%にしたこと
以外は、実施例1と同様に紡糸、同時延伸エヤー加工を
行い800d/36fの蛍光発色性原着繊維を得た。こ
の繊維はピンクからグリーンに変化し良好な発色性を示
した。
【0021】[実施例3]金属化合物を式(1)から
(3)に変えることと、顔料をライトブルーからライト
グリーンに変えシアニン系グリーン(大日本インキ化学
工業(株)製)を含有率0.3重量%にしたこと以外
は、実施例1と同様に紡糸、同時延伸エヤー加工を行い
800d/36fの蛍光発色性原着繊維を得た。この繊
維はライトグリーンからレッドに変化し良好な発色性を
示した。
(3)に変えることと、顔料をライトブルーからライト
グリーンに変えシアニン系グリーン(大日本インキ化学
工業(株)製)を含有率0.3重量%にしたこと以外
は、実施例1と同様に紡糸、同時延伸エヤー加工を行い
800d/36fの蛍光発色性原着繊維を得た。この繊
維はライトグリーンからレッドに変化し良好な発色性を
示した。
【0022】[実施例4]式(3)の金属化合物と原着
顔料ライトグリーンを芯部に、金属化合物と顔料を含有
しない鞘部に配した以外は、実施例1と同様に紡糸、同
時延伸エヤー加工を行い800d/36fの蛍光発色性
原着繊維を得た。この繊維は実施例3より原着糸のライ
トグリーンが少し劣るが同等の発色性を示した。
顔料ライトグリーンを芯部に、金属化合物と顔料を含有
しない鞘部に配した以外は、実施例1と同様に紡糸、同
時延伸エヤー加工を行い800d/36fの蛍光発色性
原着繊維を得た。この繊維は実施例3より原着糸のライ
トグリーンが少し劣るが同等の発色性を示した。
【0023】[比較例1]金属化合物の含有率を0.1
重量%にする外は実施例1、2、3と同様な条件で紡
糸、同時延伸エヤー加工を行い800d/36fの蛍光
発色性原着繊維を得た。この繊維は各実施例より発色性
の劣る繊維であった。
重量%にする外は実施例1、2、3と同様な条件で紡
糸、同時延伸エヤー加工を行い800d/36fの蛍光
発色性原着繊維を得た。この繊維は各実施例より発色性
の劣る繊維であった。
【0024】[比較例2]芯鞘比率2/1とする外は、
実施例1、2、3と同様な条件で紡糸、同時延伸エヤー
加工を行い800d/36fの蛍光発色性原着繊維を得
た。この繊維は実施例より発色性は良好であったが、原
着の色が劣り原着糸とはいえるものではなかった。
実施例1、2、3と同様な条件で紡糸、同時延伸エヤー
加工を行い800d/36fの蛍光発色性原着繊維を得
た。この繊維は実施例より発色性は良好であったが、原
着の色が劣り原着糸とはいえるものではなかった。
【0025】
【発明の効果】本発明の繊維は従来の繊維では不可能で
あったブラックライト下で鮮やかな各種蛍光色を発する
繊維であり、ブラックライトを消すと原着糸となる2色
性の繊維である。近年のファッション化に対応して、室
内装飾等、装飾性の高い蛍光色を必要とする分野に広く
用いられる。
あったブラックライト下で鮮やかな各種蛍光色を発する
繊維であり、ブラックライトを消すと原着糸となる2色
性の繊維である。近年のファッション化に対応して、室
内装飾等、装飾性の高い蛍光色を必要とする分野に広く
用いられる。
Claims (8)
- 【請求項1】 顔料を繊維に対して0.01〜2.0重
量%練り込んだ原着繊維であって、下記式(1)、
(2)、(3)からなる紫外線照射下で蛍光色を発する
特殊な金属化合物の少くとも1種を繊維に対して0.5
〜20重量%含有した熱可塑性樹脂を成分とする蛍光発
色性原着繊維。 [Sr5 (PO2 )3 Cl:Eu] (1) [Zn2 GeO2 :Mn] (2) [Y2 O2 S:Eu] (3) - 【請求項2】 前記式(1)、(2)、(3)からなる
紫外線照射下で蛍光色を発する特殊な金属化合物の少く
とも1種を0.5〜20重量%含有した熱可塑性樹脂を
芯部に、該金属化合物を含有せず顔料を含有した熱可塑
性樹脂を鞘部に配したことを特徴とする請求項1の蛍光
発色性原着繊維。 - 【請求項3】 請求項1記載の式(1)、(2)、
(3)からなる紫外線照射下で蛍光色を発する特殊な金
属化合物の少くとも1種を0.5〜20重量%と顔料を
含有した熱可塑性樹脂を芯部に、該金属化合物及び顔料
を含有しない熱可塑性樹脂を鞘部に配したことを特徴と
する請求項1の蛍光発色性原着繊維。 - 【請求項4】 使用する熱可塑性樹脂が、ポリプロピレ
ンである請求項1、2又は3の蛍光発色性原着繊維。 - 【請求項5】 下記式(1)、(2)、(3)からなる
紫外線照射下で蛍光色を発する特殊な金属化合物の少く
とも1種を0.5〜20重量%と顔料0.01〜2.0
重量%を含有した熱可塑性樹脂を溶融紡糸することを特
徴とする請求項1の蛍光発色性原着繊維の製造方法。 [Sr5 (PO2 )3 Cl:Eu] (1) [Zn2 GeO2 :Mn] (2) [Y2 O2 S:Eu] (3) - 【請求項6】 前記式(1)、(2)、(3)からなる
紫外線照射下で蛍光色を発する特殊な金属化合物の少な
くとも1種を0.5〜20重量%含有した熱可塑性樹脂
を芯部に、該金属化合物を含有せず顔料を含有した熱可
塑性樹脂を鞘部として溶融複合紡糸する請求項2の蛍光
発色性原着繊維の製造方法。 - 【請求項7】 前記式(1)、(2)、(3)からなる
紫外線照射下で蛍光色を発する特殊な金属化合物の少な
くとも1種を0.5〜20重量%と顔料を含有した熱可
塑性樹脂を芯部に、該金属化合物及び顔料を含有しない
熱可塑性樹脂を鞘部として溶融複合紡糸する請求項3の
蛍光発色性原着繊維の製造方法。 - 【請求項8】 溶融紡糸した後、延伸倍率1.5〜6.
5倍の範囲で延伸する延伸糸、又は延伸を同時に延伸エ
ヤー加工処理を行なって捲縮糸とすることを特徴とする
請求項6又は7の蛍光発色性原着繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30472992A JPH06128807A (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 蛍光発色性原着繊維及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30472992A JPH06128807A (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 蛍光発色性原着繊維及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06128807A true JPH06128807A (ja) | 1994-05-10 |
Family
ID=17936513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30472992A Pending JPH06128807A (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 蛍光発色性原着繊維及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06128807A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08291477A (ja) * | 1995-04-18 | 1996-11-05 | Kimiteru Houshin | 紫外線をあてたときに色彩を放つ繊維 |
KR20000063795A (ko) * | 2000-08-04 | 2000-11-06 | 조정래 | 내마모성과 강도가 우수한 축광성 복합 섬유의 제조방법 |
KR20020029640A (ko) * | 2000-10-13 | 2002-04-19 | 나가이 야타로 | 고휘도 야광성 섬유, 이의 제조방법 및 이의 직편물 |
KR100644476B1 (ko) * | 2002-09-17 | 2006-11-10 | 주식회사 효성 | 스웨이드조 직편물용 폴리에스테르 블루 원착 이수축 혼섬사 |
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US7338877B1 (en) | 2002-11-27 | 2008-03-04 | Fiber Innovation Technology, Inc. | Multicomponent fiber including a luminescent colorant |
EP2297273A1 (en) * | 2008-06-05 | 2011-03-23 | Performance Indicator L.L.C. | Photoluminescent fibers, compositions and fabrics made therefrom |
KR101067588B1 (ko) * | 2009-09-29 | 2011-09-27 | 한국조폐공사 | 진위식별용 섬유와 그 제조방법 |
JP2018500468A (ja) * | 2014-10-31 | 2018-01-11 | クロックス テクノロジーズ インコーポレイテッドKlox Technologies Inc. | 光活性性の繊維および織物媒体 |
CN108560071A (zh) * | 2018-04-27 | 2018-09-21 | 上海应用技术大学 | 一种荧光晶体丝线及其制备方法 |
-
1992
- 1992-10-16 JP JP30472992A patent/JPH06128807A/ja active Pending
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