JPH06126728A - 無機質系建材の切削方法 - Google Patents
無機質系建材の切削方法Info
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- JPH06126728A JPH06126728A JP30476892A JP30476892A JPH06126728A JP H06126728 A JPH06126728 A JP H06126728A JP 30476892 A JP30476892 A JP 30476892A JP 30476892 A JP30476892 A JP 30476892A JP H06126728 A JPH06126728 A JP H06126728A
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Landscapes
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- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 目詰まり発生による切削抵抗増を抑制するこ
とができて切削速度の高速化が図られ、かつ長寿命の砥
石が得られる無機質系建材の切削方法を得ることを目的
とするものである。 【構成】 所定の粒径をもちかつ所定の突出量をもつ砥
粒を電着した砥石により無機質系建材を切削することを
特徴とする無機質系建材の切削方法である。
とができて切削速度の高速化が図られ、かつ長寿命の砥
石が得られる無機質系建材の切削方法を得ることを目的
とするものである。 【構成】 所定の粒径をもちかつ所定の突出量をもつ砥
粒を電着した砥石により無機質系建材を切削することを
特徴とする無機質系建材の切削方法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート製品、例
えばオートクレーブ養生された軽量気泡コンクリート製
品(ALC)や、セメント系押出成型建材等の無機質系
建材の切削方法に関するものである。
えばオートクレーブ養生された軽量気泡コンクリート製
品(ALC)や、セメント系押出成型建材等の無機質系
建材の切削方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばALC切削用刃物としては、従来
図6、7や図4、5のようなメタルボンド砥石やレジノ
イド砥石が用いられている。メタルボンド砥石の結合剤
は、ダイヤモンド砥粒やC.B.N砥粒の砥石に利用さ
れるもので、その構成はブロンズ(Cu・Sn系)ある
いは少量のNiを添加した金属マトリックスの中に超砥
粒をかしめたもので、セミホットプレスあるいはホット
プレスで成形される。金属結合剤のため熱伝導度は良好
であるが、金属マトリックスと被削材との摩擦に加工エ
ネルギーが費やされ、切れ味の悪いボンドである。しか
しながら、メタルボンドは砥粒保持力が強く、耐摩耗性
があり、砥粒としてダイヤモンドにつぎ硬く、しかも8
00℃を超える高温域ではダイヤよりも硬いC.B.N
を用いたり、ダイヤモンドを用いると寿命が長い。
図6、7や図4、5のようなメタルボンド砥石やレジノ
イド砥石が用いられている。メタルボンド砥石の結合剤
は、ダイヤモンド砥粒やC.B.N砥粒の砥石に利用さ
れるもので、その構成はブロンズ(Cu・Sn系)ある
いは少量のNiを添加した金属マトリックスの中に超砥
粒をかしめたもので、セミホットプレスあるいはホット
プレスで成形される。金属結合剤のため熱伝導度は良好
であるが、金属マトリックスと被削材との摩擦に加工エ
ネルギーが費やされ、切れ味の悪いボンドである。しか
しながら、メタルボンドは砥粒保持力が強く、耐摩耗性
があり、砥粒としてダイヤモンドにつぎ硬く、しかも8
00℃を超える高温域ではダイヤよりも硬いC.B.N
を用いたり、ダイヤモンドを用いると寿命が長い。
【0003】また、レジノイド砥石は専らフェノール樹
脂が用いられているが、耐熱性の他に引張り、曲げ、圧
縮強度等の機械的強度が大きいので、粗研削作業に適し
ており、鉄鋼用の超重研削用の砥石、ポータブルグライ
ンダのオフセット砥石等強圧下、あるいは取扱いが少々
荒い作業に利用される。砥粒粒度としては16#〜46
#までの比較的粗粒を十分にHoldして高能率の研削
と荷重の高い、あるいは周速2000m/min以上の
高い周速で加工を行うものに利用されており、粗研削の
分野の大半をこれに依存している。しかし、耐摩耗性が
低いので比較的切り込みの大きい粗研削では摩耗が多く
なる。また、レジンボンドには、破砕性の高いつねに鋭
利な切刃の生ずる砥粒が用いられ、これがよくマッチす
る。したがって切れ味はよいが寿命が短い。
脂が用いられているが、耐熱性の他に引張り、曲げ、圧
縮強度等の機械的強度が大きいので、粗研削作業に適し
ており、鉄鋼用の超重研削用の砥石、ポータブルグライ
ンダのオフセット砥石等強圧下、あるいは取扱いが少々
荒い作業に利用される。砥粒粒度としては16#〜46
#までの比較的粗粒を十分にHoldして高能率の研削
と荷重の高い、あるいは周速2000m/min以上の
高い周速で加工を行うものに利用されており、粗研削の
分野の大半をこれに依存している。しかし、耐摩耗性が
低いので比較的切り込みの大きい粗研削では摩耗が多く
なる。また、レジンボンドには、破砕性の高いつねに鋭
利な切刃の生ずる砥粒が用いられ、これがよくマッチす
る。したがって切れ味はよいが寿命が短い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常砥石は、砥粒と結
合剤(さらに気孔を含む場合もある)からなる砥粒層で
できている。理想状態の砥石では、砥粒層表面の砥粒は
摩耗し、研削抵抗が増加した時点で自然脱落し、新たな
砥粒面が生まれてくる。そして、研削性能が落ちること
なく砥粒層を使いきる、この作用を「自生作用」と呼
び、被研磨材の種類、加工条件、砥粒密度等により必要
な結合剤強度を選定することでこの作用が得られるよう
調整している。この結合剤強度が弱すぎると、砥粒がま
だ使える内に脱落してしまうので、研削能力は維持でき
るが寿命は極端に短くなる。この現象を「目こぼれ」と
いう。図8はこれを図解したものであって、aは被加工
物であり、cは砥石を示すもので、bは原粒のまま脱落
した砥粒を示す。また、強すぎると、砥粒表面が摩耗し
ても新たな砥粒面が表れないため、研削能力が低下し、
製品に欠けが発生する。この現象を「目つぶれ」とい
い、この場合新たな砥粒面を作り出してやれば、元の切
れ味を回復する。図9はこの現象を図解したもので、a
は被加工物であり、cは砥石を示し、dは平に摩耗した
砥粒を示す。この強制的に新たな砥粒面を出す作業を
「ドレッシングまたは目立て」という。なお、砥石の研
削限界にはもう一つの「目詰まり」現象が存在する。例
えばプラスチック等を研削する際には、鋼と違い研削し
易いため、切り粉が多量に発生する。この切り粉が砥粒
間に詰まり切れ味を減少させるケースである。この場合
も再生には「ドレッシング」が必要となる。ALCや押
出成型建材を切削する際、研削時の限界は主にこの目詰
まり現象による。図10はこの現象を図解して示すもの
で、aは被加工物、cは砥石、eは気孔につまった切り
屑を示す。なお、図11は砥石切削の正常形を示す現象
の図解である。図中fは切り屑、gは細かく砕けた砥粒
を示す。
合剤(さらに気孔を含む場合もある)からなる砥粒層で
できている。理想状態の砥石では、砥粒層表面の砥粒は
摩耗し、研削抵抗が増加した時点で自然脱落し、新たな
砥粒面が生まれてくる。そして、研削性能が落ちること
なく砥粒層を使いきる、この作用を「自生作用」と呼
び、被研磨材の種類、加工条件、砥粒密度等により必要
な結合剤強度を選定することでこの作用が得られるよう
調整している。この結合剤強度が弱すぎると、砥粒がま
だ使える内に脱落してしまうので、研削能力は維持でき
るが寿命は極端に短くなる。この現象を「目こぼれ」と
いう。図8はこれを図解したものであって、aは被加工
物であり、cは砥石を示すもので、bは原粒のまま脱落
した砥粒を示す。また、強すぎると、砥粒表面が摩耗し
ても新たな砥粒面が表れないため、研削能力が低下し、
製品に欠けが発生する。この現象を「目つぶれ」とい
い、この場合新たな砥粒面を作り出してやれば、元の切
れ味を回復する。図9はこの現象を図解したもので、a
は被加工物であり、cは砥石を示し、dは平に摩耗した
砥粒を示す。この強制的に新たな砥粒面を出す作業を
「ドレッシングまたは目立て」という。なお、砥石の研
削限界にはもう一つの「目詰まり」現象が存在する。例
えばプラスチック等を研削する際には、鋼と違い研削し
易いため、切り粉が多量に発生する。この切り粉が砥粒
間に詰まり切れ味を減少させるケースである。この場合
も再生には「ドレッシング」が必要となる。ALCや押
出成型建材を切削する際、研削時の限界は主にこの目詰
まり現象による。図10はこの現象を図解して示すもの
で、aは被加工物、cは砥石、eは気孔につまった切り
屑を示す。なお、図11は砥石切削の正常形を示す現象
の図解である。図中fは切り屑、gは細かく砕けた砥粒
を示す。
【0005】以上はALCや押出成型建材等の無機質系
建材の加工時の現象を説明したものである。ところで、
この種の刃物として前述した如くメタルボンド砥石やレ
ジノイド砥石が用いられてきたが、これでALCや押出
成型建材を切削する際、メタルボンド砥石は、切り粉に
よる目詰まりが大なため切断抵抗が大きく、切断速度が
上げられない。また、定期的なドレッシングが必要とな
る等の問題があった。この問題解決のため用いられるレ
ジノイド砥石は自生作用が大なため、目詰まりによる切
断抵抗増は避けられるが、摩耗が激しいため、場合によ
っては1日数度の刃物交換が必要となる。このため作業
員の危険作業負荷が大きい。また、製品の欠け発生状況
をみて交換時期を判定するため製品歩留りが悪い。更に
刃物強度が低いため、刃物厚みが必要となるので切断速
度、高速化程度も限界がある。しかして、ALCや押出
成型建材等の無機質系建材は鋼に比べて削り易いため、
同一動力にて切り粉の発生が多量である。そのため、刃
物加工時「目詰まり」現象が発生し易い。この現象は砥
石にとって異常であり、急激な切れ味低下をもたらすと
共に発熱による砥粒摩滅も生じるため好ましくない。し
たがって、この目詰まり発生を如何に抑えられるかが問
題である。したがって、本発明は目詰まり発生による切
削抵抗増を抑制することができて切削速度の高速化が図
られ、かつ長寿命の砥石が得られる無機質系建材の切削
方法を得ることを目的とするものである。
建材の加工時の現象を説明したものである。ところで、
この種の刃物として前述した如くメタルボンド砥石やレ
ジノイド砥石が用いられてきたが、これでALCや押出
成型建材を切削する際、メタルボンド砥石は、切り粉に
よる目詰まりが大なため切断抵抗が大きく、切断速度が
上げられない。また、定期的なドレッシングが必要とな
る等の問題があった。この問題解決のため用いられるレ
ジノイド砥石は自生作用が大なため、目詰まりによる切
断抵抗増は避けられるが、摩耗が激しいため、場合によ
っては1日数度の刃物交換が必要となる。このため作業
員の危険作業負荷が大きい。また、製品の欠け発生状況
をみて交換時期を判定するため製品歩留りが悪い。更に
刃物強度が低いため、刃物厚みが必要となるので切断速
度、高速化程度も限界がある。しかして、ALCや押出
成型建材等の無機質系建材は鋼に比べて削り易いため、
同一動力にて切り粉の発生が多量である。そのため、刃
物加工時「目詰まり」現象が発生し易い。この現象は砥
石にとって異常であり、急激な切れ味低下をもたらすと
共に発熱による砥粒摩滅も生じるため好ましくない。し
たがって、この目詰まり発生を如何に抑えられるかが問
題である。したがって、本発明は目詰まり発生による切
削抵抗増を抑制することができて切削速度の高速化が図
られ、かつ長寿命の砥石が得られる無機質系建材の切削
方法を得ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような目
的を達成するため次のような無機質系建材の切削方法を
提供するものである。すなわち、平均粒径が0.5〜
0.8mmの砥粒を55〜70%の突出量で電着した回
転電着砥石により無機質系建材を切削することを特徴と
する無機質系建材の切削方法である。
的を達成するため次のような無機質系建材の切削方法を
提供するものである。すなわち、平均粒径が0.5〜
0.8mmの砥粒を55〜70%の突出量で電着した回
転電着砥石により無機質系建材を切削することを特徴と
する無機質系建材の切削方法である。
【0007】
【作用】ALCやセメント系押出成型建材等の無機質系
建材を所定の粒径をもち、かつ所定の突出量をもつ砥粒
を電着した砥石で切削するものである。
建材を所定の粒径をもち、かつ所定の突出量をもつ砥粒
を電着した砥石で切削するものである。
【0008】
【実施例】砥石には、レジノイド砥石やメタルボンド砥
石の他に電着砥石がある。この砥石は、所定の形状を有
する台金にダイヤモンド、C.B.N等の超砥粒をメッ
キ法により固定したもので、台金の形状にならった砥粒
が電着されるため、複雑な形状のツールも簡単に製造で
きる。そして、結合剤の代わりに砥粒をメッキにて台金
に固着させるため「目こぼれ」の発生はない。また、砥
粒はメッキ面より突き出ていて切り屑の逃げが存在する
ため、切れ味は良好である。したがつて、他の砥粒では
目詰まりするような場合に用いられる。砥粒としては、
硬度が硬く、摩耗の少ないダイヤモンド、C.B.N砥
粒が用いられる。本発明は、以上のような電着砥石の長
所を利用して、メタルボンド砥石と、レジノイド砥石の
長所を合わせもつた砥石で無機質系建材に適した切削を
行うとするものである。すなわち、目詰まりが大なため
切断抵抗が大きく切断速度が上げられないが、砥粒保持
力が強く、耐摩耗性があつて長寿命に耐えるというメタ
ルボンド砥石の長所と、摩耗が激しいが目詰まりによる
切断抵抗が避けられて、切断速度が上げられるというレ
ジノイド砥石の長所を合わせもつた砥石を電着砥石で実
現しようとするものであって、目詰まり抑制に重点をお
き、切り粉排出を徹底させることで発熱抑制により、発
熱による砥粒摩滅を減少せしめ、かつ電着による砥粒保
持力の強い、しかも超砥粒を使用した電着刃で切断の高
速性と長寿命化を達成しようとするものである。その手
段としては、平均粒径が0.5〜0.8mmの砥粒を5
5〜70%の突出量で電着した回転電着砥石により無機
質系建材を切削することを特徴とする無機質系建材の切
削方法である。
石の他に電着砥石がある。この砥石は、所定の形状を有
する台金にダイヤモンド、C.B.N等の超砥粒をメッ
キ法により固定したもので、台金の形状にならった砥粒
が電着されるため、複雑な形状のツールも簡単に製造で
きる。そして、結合剤の代わりに砥粒をメッキにて台金
に固着させるため「目こぼれ」の発生はない。また、砥
粒はメッキ面より突き出ていて切り屑の逃げが存在する
ため、切れ味は良好である。したがつて、他の砥粒では
目詰まりするような場合に用いられる。砥粒としては、
硬度が硬く、摩耗の少ないダイヤモンド、C.B.N砥
粒が用いられる。本発明は、以上のような電着砥石の長
所を利用して、メタルボンド砥石と、レジノイド砥石の
長所を合わせもつた砥石で無機質系建材に適した切削を
行うとするものである。すなわち、目詰まりが大なため
切断抵抗が大きく切断速度が上げられないが、砥粒保持
力が強く、耐摩耗性があつて長寿命に耐えるというメタ
ルボンド砥石の長所と、摩耗が激しいが目詰まりによる
切断抵抗が避けられて、切断速度が上げられるというレ
ジノイド砥石の長所を合わせもつた砥石を電着砥石で実
現しようとするものであって、目詰まり抑制に重点をお
き、切り粉排出を徹底させることで発熱抑制により、発
熱による砥粒摩滅を減少せしめ、かつ電着による砥粒保
持力の強い、しかも超砥粒を使用した電着刃で切断の高
速性と長寿命化を達成しようとするものである。その手
段としては、平均粒径が0.5〜0.8mmの砥粒を5
5〜70%の突出量で電着した回転電着砥石により無機
質系建材を切削することを特徴とする無機質系建材の切
削方法である。
【0009】図1において、1は砥石の台金であり、2
はニッケルメッキ等の電着層であって、これによって
0.5〜0.8mmの砥粒3が台金1に取り付けられて
いる。そして、砥粒の電着層よりの突出量Hは、55〜
70%である。ここで砥粒の径を0.5〜0.8mmの
ものに特定したのは、0.5mm以下では切削能力が低
下するからで、0.8mm以上でも切削能力が低下する
からである。そして、砥粒の突出量を55〜70%とし
たのは55%以下では、切削能力が低下し、70%以上
では、砥粒が脱落し易いからである。これを立証するデ
ータは表1、2に示す通りである以上のような電着砥石
によれば、砥粒径が大であり、かつ砥粒突出量が増した
ことにより、切り粉ポケットができて切り粉の排出能力
が増大し、目詰まり発生による抵抗増を抑制することが
できて切削速度を上げることができ、しかも電着により
砥粒脱落もないので砥粒にダイヤモンド、C.B.N等
の超砥粒を用いることにより、長寿命化が達成される。
ちなみに、表1、2から砥粒径は0.65mmが最適で
あり、砥粒砥突出量は63%が最適である。
はニッケルメッキ等の電着層であって、これによって
0.5〜0.8mmの砥粒3が台金1に取り付けられて
いる。そして、砥粒の電着層よりの突出量Hは、55〜
70%である。ここで砥粒の径を0.5〜0.8mmの
ものに特定したのは、0.5mm以下では切削能力が低
下するからで、0.8mm以上でも切削能力が低下する
からである。そして、砥粒の突出量を55〜70%とし
たのは55%以下では、切削能力が低下し、70%以上
では、砥粒が脱落し易いからである。これを立証するデ
ータは表1、2に示す通りである以上のような電着砥石
によれば、砥粒径が大であり、かつ砥粒突出量が増した
ことにより、切り粉ポケットができて切り粉の排出能力
が増大し、目詰まり発生による抵抗増を抑制することが
できて切削速度を上げることができ、しかも電着により
砥粒脱落もないので砥粒にダイヤモンド、C.B.N等
の超砥粒を用いることにより、長寿命化が達成される。
ちなみに、表1、2から砥粒径は0.65mmが最適で
あり、砥粒砥突出量は63%が最適である。
【0010】そして、図1に示すスリット間隔Lは10
〜40mmが、また、台金厚さSは2〜5mmが望まし
い。。スリット間隔は10mm以下では騒音が大きくな
り、40mm以上では切断能力は低下してくる。また、
台金厚さ2mm以下では砥石の強度は低下してくるし、
5mm以上では製品に欠損を生じ易くなってくる。なお
スリット幅Aは特に範囲はなく、切り粉排出の点から4
mm以上にする必要はない。本発明による切削方法によ
れば、刃物厚みを薄くでき、かつ目詰まり発生による抵
抗増を抑制することができるので、従来のレジノイド砥
石に対しALC切断において、切断速度を3倍に上げる
ことができ、不良発生率1/10以下とすることができ
た。また寿命が50倍の効果を上げることが出来た。本
発明は切断の他溝切り等にも使用しうる。
〜40mmが、また、台金厚さSは2〜5mmが望まし
い。。スリット間隔は10mm以下では騒音が大きくな
り、40mm以上では切断能力は低下してくる。また、
台金厚さ2mm以下では砥石の強度は低下してくるし、
5mm以上では製品に欠損を生じ易くなってくる。なお
スリット幅Aは特に範囲はなく、切り粉排出の点から4
mm以上にする必要はない。本発明による切削方法によ
れば、刃物厚みを薄くでき、かつ目詰まり発生による抵
抗増を抑制することができるので、従来のレジノイド砥
石に対しALC切断において、切断速度を3倍に上げる
ことができ、不良発生率1/10以下とすることができ
た。また寿命が50倍の効果を上げることが出来た。本
発明は切断の他溝切り等にも使用しうる。
【0011】
【発明の効果】従来ALCやセメント系押出成型建材等
の無機質系建材の加工時「目詰まり」発生が起こり易い
が、本発明によれば、平均粒径が0.5〜0.8mmと
いう大きな粒径が用いられ、また粒径突出量が55〜7
0%と増したことにより、切り粉の排出能力が増大し、
「目詰まり」発生による抵抗増を抑制することができて
切削速度を上げることができ、しかも電着により砥粒脱
落もないので、砥粒に超砥粒を用いることにより長寿命
化が達成される。しかして本発明によればALCやセメ
ント系押出型建材等の無機質系建材の加工に当たり、欠
けを生じないという特徴がある。
の無機質系建材の加工時「目詰まり」発生が起こり易い
が、本発明によれば、平均粒径が0.5〜0.8mmと
いう大きな粒径が用いられ、また粒径突出量が55〜7
0%と増したことにより、切り粉の排出能力が増大し、
「目詰まり」発生による抵抗増を抑制することができて
切削速度を上げることができ、しかも電着により砥粒脱
落もないので、砥粒に超砥粒を用いることにより長寿命
化が達成される。しかして本発明によればALCやセメ
ント系押出型建材等の無機質系建材の加工に当たり、欠
けを生じないという特徴がある。
【図1】本発明方法に用いる砥石の正面図である。
【図2】同上の部分拡大図である。
【図3】同上の側面図である。
【図4】レジノイド砥石の正面図である。
【図5】同上の側面図である。
【図6】メタルボンド砥石の正面図である。
【図7】同上の側面図である。
【図8】目こぼれ形加工状況説明図である。
【図9】目つぶれ形加工状況説明図である。
【図10】目詰まり形加工状況説明図である。
【図11】正常形加工状況説明図である。
1 台金 2 電着層 3 砥粒 H 突出量 L スリット間隔 A スリット幅
Claims (1)
- 【請求項1】 平均粒径が0.5〜0.8mmの砥粒を
55〜70%の突出量で電着した回転電着砥石により無
機質系建材を切削することを特徴とする無機質系建材の
切削方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30476892A JPH06126728A (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 無機質系建材の切削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30476892A JPH06126728A (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 無機質系建材の切削方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06126728A true JPH06126728A (ja) | 1994-05-10 |
Family
ID=17936993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30476892A Pending JPH06126728A (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 無機質系建材の切削方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06126728A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009006478A (ja) * | 2002-12-19 | 2009-01-15 | Miyanaga:Kk | ダイヤディスク |
EP3670050A1 (de) * | 2018-12-21 | 2020-06-24 | Hilti Aktiengesellschaft | Bearbeitungssegment für ein bearbeitungswerkzeug |
-
1992
- 1992-10-16 JP JP30476892A patent/JPH06126728A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009006478A (ja) * | 2002-12-19 | 2009-01-15 | Miyanaga:Kk | ダイヤディスク |
EP3670050A1 (de) * | 2018-12-21 | 2020-06-24 | Hilti Aktiengesellschaft | Bearbeitungssegment für ein bearbeitungswerkzeug |
WO2020126091A1 (de) * | 2018-12-21 | 2020-06-25 | Hilti Aktiengesellschaft | Bearbeitungssegment für ein bearbeitungswerkzeug |
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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