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JPH0611712A - 液晶パネルおよびそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

液晶パネルおよびそれを用いた液晶表示装置

Info

Publication number
JPH0611712A
JPH0611712A JP8306293A JP8306293A JPH0611712A JP H0611712 A JPH0611712 A JP H0611712A JP 8306293 A JP8306293 A JP 8306293A JP 8306293 A JP8306293 A JP 8306293A JP H0611712 A JPH0611712 A JP H0611712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
crystal panel
light
refractive index
pixel electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8306293A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Takahara
博司 高原
Hideki Omae
秀樹 大前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP8306293A priority Critical patent/JPH0611712A/ja
Publication of JPH0611712A publication Critical patent/JPH0611712A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 液晶パネルの画素電極を光透過性導電性材料
等で形成し、対向基板21に反射電極23を形成する。
画素電極24は、光学的膜厚がλ/4(λは設計主波
長)の誘電体薄膜と、λ/2のITO膜の積層構成であ
る。前記積層構成により画素電極24の界面での反射光
を防止する。反射電極23上には凹凸の断面形状からな
る回折格子が形成される。液晶26には高分子分散液晶
を用いる。液晶層に電圧が印加されていないは回折格子
と液晶との間に屈折率差が生じ、入射光は回折され、電
圧が印加されると液晶の屈折率が変化し、回折格子と液
晶層間の屈折率差がなくなり、入射光は直進する。 【効果】 高分子分散液晶を用いているため、高輝度表
示が行える。また、回折格子等の効果により高コントラ
スト表示が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として小型の液晶パ
ネルに表示された画像をスクリーン上に拡大投映する液
晶表示装置(以後、液晶投写型テレビと呼ぶ)、および
主として前記液晶投写型テレビに用いる液晶パネルに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルは軽量、薄型など数多くの特
徴を有するため、研究開発が盛んである。しかし、大画
面化が困難であるなどの問題点も多い。そこで近年、小
型の液晶パネルの表示画像を投写レンズなどにより拡大
投映し、大画面の表示画像を得る液晶投写型テレビがに
わかに注目をあつめてきている。現在、商品化されてい
る液晶投写型テレビは液晶の旋光特性を利用したツイス
トネマステック(以後、TNと呼ぶ)液晶パネルが用い
られている。
【0003】液晶投写型テレビに用いる液晶パネルは小
型でなければならない。なぜならば、液晶パネルサイズ
が大きくなると、投写レンズ径が大きく、かつ、システ
ムサイズが大きくなる。これは、価格が高くなること、
および携帯性を悪化させることを意味する。
【0004】一方、テレビはハイビジョンテレビのよう
に画素数は増大化の傾向にある。日本のミューズ方式の
場合は130万画素が必要である。小型の液晶パネルで
130万画素を形成しようとすると一画素に占めるスイ
ッチング素子の形成面積がの割合が高くなる。なお、ス
イッチング素子としては薄膜トランジスタ(以後、TF
Tと呼ぶ)が採用される場合が多い。液晶パネルサイズ
が約3インチで、画素数が30万画素クラスでは開口率
は30%程度であり、すでに商品化されている。同じパ
ネルサイズで100万画素以上を形成しようとすると開
口率は10%より小さくなるという予測値がある。しか
しながら、近年液晶パネルのTFTを形成する技術は向
上し、徐々に開口率の課題は解決しつつある。これはマ
スク設計精度の向上、セルフアライアメント技術などプ
ロセス技術の向上に起因する。
【0005】開口率を低下させる要因として、TFTに
映像信号を伝達する信号線(以後、ソース信号線と呼
ぶ)、および前記TFTをオン・オフさせる信号を伝達
する信号線(以後、、ゲート信号線と呼ぶ)からの電界
による影響がある。前記電界により液晶の配向状態を画
素に印加された映像信号によらず変化し、画素周辺部に
光ぬけが発生する。前記光ぬけを防止するために、液晶
パネルでは画素電極が形成された基板と対向する基板上
にブラックマトリックスという遮光パターンを形成す
る。遮光パターンは画素の開口率を低下させる。
【0006】以上のような画素開口率に関係する課題を
解決するために、TN液晶と反射型画素を用いた液晶パ
ネルおよび前記液晶パネルを用いた液晶投写型テレビが
試作された(PROCEEDINGS OF THE 9TH INTERNATION
AL DISPLAY RESERCH CONFERENCE (JAPAN DISPLAY
‘89)P584〜P587)。
【0007】前記論文に示す液晶パネルはTFT上に反
射電極を形成することにより、TFTの占有面積による
画素開口率の低下を防止し、また、信号線も反射電極の
下層に形成することにより信号線からの電界の影響によ
る画素周辺部からの光ぬけを防止している。したがっ
て、画素サイズは30×35μmの超微細サイズにもか
かわらず、画素開口率は70%を達成している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の液晶パ
ネルの構造には問題がある。液晶パネルはTFT上に絶
縁膜上に反射電極を形成している。反射電極は鏡面性を
要求されるが反射電極の下層にはTFTなどが形成され
ているため、TFTの形成パターンが転写され、反射電
極に凹凸が生じる。したがって、光反射率は大幅に低下
する。前記凹凸を防止するためには絶縁膜を厚くすれば
よい。しかし、絶縁膜を厚くするとTFTと反射電極と
を電気的に接続を取るためのコンタクトホールの形成が
困難になる。その上、コンタクトホール部での凹状の落
ち込み量も大きくなる。このことより、絶縁膜は厚くす
ることができず反射電極の鏡面性が落ちる結果となる。
【0009】一方、反射電極の膜厚を厚くする方法もあ
るが、膜厚を厚くすると反射電極形成のための金属膜蒸
着時間が長くなること、および、反射電極のパターニン
グ時に隣接した反射電極間分離が困難になるという課題
が生じる。また、ラビングの際、ラビング布が反射電極
の端部がひっかかり、反射電極の周辺部の配向が不良に
なる課題も発生する。また、ラビングの際、反射電極に
圧力がかかると、反射電極の端部がくだけ、そのくだけ
た破片が隣接した反射電極間をショートさせるという課
題も発生する。
【0010】以上の理由により、従来の反射型の液晶パ
ネルは画素の開口率は高くできるという利点はあるが、
実際には反射電極の凹凸などにより反射電極の反射効率
が低下し、高輝度画面を得ることは困難であった。ま
た、配向不良も発生しやすかった。
【0011】反射型のTN液晶パネルを用いて液晶投写
型テレビを構成するには偏光ビームスプリッタ(以後、
PBSと呼ぶ)を使用しなければならないことも課題で
ある。PBSは許容入射光の角度範囲が狭く、かつ、高
価である。また、P成分とS成分の2つの偏光のうち、
一方しか投写光として用いることができないため、投写
画像は暗くなる。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の液晶パネルではITO等の透明物質で画素
電極を形成し、金属物質で対向電極を形成して反射電極
とする。前記画素電極と反射電極間には高分子分散液晶
を狭持させる。
【0013】反射電極上に回折格子を形成すれば表示コ
ントラストが向上する。回折格子の形成材料は、高分子
分散液晶が、透過状態あるいは散乱状態のどちらかの屈
折率と一致させる。また、回折格子の最大傾斜角度は4
5度以上にする。
【0014】画素電極が形成されたガラス基板におい
て、空気と前記ガラス基板が接する面には反射防止膜を
形成、あるいはプリズム、微小なピッチの凹凸が形成さ
れた基板を配置することにより、界面反射光を防止す
る。また、画素電極もITO膜と誘電体薄膜からある2
層あるいは3層構成をとることにより、画素電極の界面
での反射光をも防止する。
【0015】本発明の液晶投写型テレビは、本発明の液
晶パネルをライトバルブとして用いた装置である。メタ
ルハライド等の発光光源をダイクロイックミラーで形成
される色分離光学系で赤、緑、青の3原色の光路に色分
離を行う。それぞれの光路に本発明の液晶パネルが配置
される。液晶パネルは光変調を行い、変調された光は投
写レンズによりスクリーンに投映される。
【0016】
【作用】高分子分散液晶は液晶の高分子の分散状態によ
り、入射光を散乱し、また、電圧印加により液晶の配向
を一方向に並べることにより透過状態となる。以上の散
乱と透過を電圧印加の有無により切り換え入射光を変調
するものであるから、入射光は偏光である必要がない。
したがって、、少なくともTN液晶の2倍以上の高輝度
表示が可能である。
【0017】対向電極は素子等が形成されることなく、
非常に良好な平滑性を有している。したがって、アルミ
ニウムなどの金属の蒸着により、非常に良好な反射電極
を形成できる。アルミニウムを用いたときには反射率は
約90%にも達する。
【0018】TN液晶の場合は信号線から発生する電界
により液晶が配向し、画素電極周辺部から光ぬけが発生
していた。高分子分散液晶は液晶分子が画素電極と反射
電極間に発生する電気力線に沿って配向するとき光は透
過する。信号線と画素電極間に発生する電気力線は、画
素電極間に対し、平行であるので、光ぬけが発生しな
い。つまり、信号線からの電界により光抜けは発生せ
ず、画素開口率を高くとれ、高輝度表示が可能となる。
【0019】反射電極状に凹凸の断面形状を有する層、
つまり回折格子を形成することにより、さらにコントラ
ストを向上させることができる。反射電極上は非常に良
好な平滑性を有するため形成も容易である。また、高分
子分散液晶は配向膜の形成およびラビング処理が不要で
あるので、凹凸があっても液晶パネルの作製上に支障は
ない。高分子分散液晶は主として液晶とポリマーに混在
させた構成である。また、凸部である回折格子の傾斜角
度は画素の法線に対し、45°以下にする。
【0020】回折格子の屈折率nkは液晶の常光屈折率
oと一致させる。また、ポリマーの屈折率npもnp
oとなる材料が選定されている。液晶層に電圧が印加
され、光が完全透過の状態(以後、オン状態と呼ぶ)で
は液晶が正の誘電率をもつ場合であれば液晶分子は対向
電極基板に垂直に配向する。そのときの屈折率nonはn
oである。したがって、nk=noとなるから、見かけ
上、回折格子は消滅する。液晶層が電圧の無印加状態で
は、液晶層は光散乱状態(以後、オフ状態と呼ぶ)であ
る。簡単のためにポリマーの比率が少ないとすると、こ
の時の屈折率noff=(2no+ne)/3で示される。
ただし、neは液晶の異常光屈折率である。したがっ
て、回折格子の屈折率nk≠noffとなるから、光は回折
格子により回折される。以上のことにより、オフ状態の
時、液晶パネルの入射光は回折され、オン状態の時、回
折格子は消滅して入射光は直進するから、オンとオフ状
態の光透過量比(以後、コントラストと呼ぶ)は大きく
なる。
【0021】液晶分子は電界が一定以上の場合、電気力
線に沿って配向する。対向電極基板に対して垂直な方向
つまり法線方向の電気力線に液晶分子が配向した時、液
晶の屈折率naはおよそ常光屈折率noとなる。一方、対
向電極基板に平行な電気力線に沿って配向した時、液晶
の屈折率nbはおよそ(no+ne)/2となる。対向電
極基板に形成する回折格子材料の誘電率εkは4〜6、
一方、液晶の誘電率εe=15〜25である。したがっ
て、対向電極から発した電気力線は回折格子内を透過し
にくく、ほとんどが液晶層を透過する。そのため、電気
力線の一部は回折格子の凹凸形状に沿って発生する。液
晶分子は電気力線に沿って配向するため、凸部に沿って
配向した液晶の屈折率はnaとnbの間の値をしめす。液
晶層に電圧が印加された時に回折格子の屈折率nkと液
晶層の屈折率nonが一致したとき回折格子が消滅する
が、前述のように回折格子の凸部に沿って電気力線が発
生すると液晶層の一部の領域でnk=noとならない。つ
まり、液晶層内で屈折率分布が発生する。したがって、
液晶層に電圧を印加しても回折格子は消滅しない。
【0022】回折格子の凸部の傾斜角度が対向電極基板
の法線に対して垂直に近ければ電気力線も垂直に発生す
るからほぼ液晶層の屈折率はnon=noとなり、nk=n
oとなる。つまり、回折格子のピッチが短く、かつ高さ
が高ければ回折格子の凸部の傾斜角度が大きくなり、電
気力線はほぼ対向電極基板の法線方向に発生することに
なる。
【0023】画素電極は、反射防止構造をとる。具体的
には、ITO等の透明電極を光学的膜厚を略λ/2(λ
は設計主波長)とし、その片方もしくは前後に誘電体薄
膜を略λ/4積層する。また、光の入射面に反射防止膜
を形成もしくは凹凸基板あるいはくさび状のプリズム基
板を配置する。
【0024】以上の構成をとることにより、液晶層に入
射せず、界面で反射する光を防止できる。界面で反射す
る光は光の変調を寄与せず、コントラストを低下させ
る。反射防止構造をとることにより液晶パネルの表示コ
ントラストを向上できる。
【0025】本発明の液晶投写型テレビは、本発明の液
晶パネルと、メタルハライドランプ等の発光源と、前記
発光源からの光を照射するレンズ系と、前記液晶パネル
で変調された光をスクリーンに投映する投写レンズ系を
有するものである。液晶パネルからの光は色分離光学系
で、赤色、青色および緑色の3原色の光路に分離され、
それぞれの光路に液晶パネルが配置される。液晶パネル
の高分子分散液晶の構成は入射光の分光特性に適合して
作製されている。例えば、液晶成分が水滴状をなす場合
は、変調する光の波長が長波長のとき粒子径は大きく、
逆に短い場合は粒子径は小さくする。
【0026】高分子分散液晶パネルは光変調に偏光板を
用いる必要がないため、高輝度表示が行える。また、パ
ネルで光吸収も少ないため、劣化も少なく、安定であ
る。
【0027】
【実施例】まず、簡単に本発明の液晶パネルに用いる高
分子分散液晶について説明しておく。高分子分散液晶
は、液晶と高分子の分散状態によって大きく2つのタイ
プに分けられる。1つは、水滴状の液晶が高分子中に分
散しているタイプである。液晶は、高分子中に不連続な
状態で存在する。以後、このような液晶をPDLCと呼
び、また、前記液晶を用いた液晶パネルをPD液晶パネ
ルと呼ぶ。もう1つは、液晶層に高分子のネットワーク
を張り巡らせたような構造を採るタイプである。ちょう
どスポンジに液晶を含ませたような格好になる。液晶
は、水滴状とならず連続に存在する。以後、このような
液晶をPNLCと呼び、また、前記液晶を用いた液晶パ
ネルをPN液晶パネルと呼ぶ。前記2種類の液晶パネル
で画像を表示するためには光の散乱・透過を制御するこ
とにより行なう。
【0028】PDLCは、液晶が配向している方向で屈
折率が異なる性質を利用する。電圧を印加していない状
態では、それぞれの水滴状液晶は不規則な方向に配向し
ている。この状態では、高分子と液晶に屈折率の差が生
じ、入射光は散乱する。ここで電圧を印加すると液晶の
配向方向がそろう。液晶が一定方向に配向したときの屈
折率をあらかじめ高分子の屈折率と合わせておくと、入
射光は散乱せずに透過する。
【0029】これに対して、PNLCは液晶分子の配向
の不規則さそのものを使う。不規則な配向状態、つまり
電圧を印加していない状態では入射した光は散乱する。
一方、電圧を印加し配列状態を規則的にすると光は透過
する。なお、前述のPDLCおよびPNLCの液晶の動
きの説明はあくまでもモデル的な考え方である。本発明
においてはPD液晶パネルとPN液晶パネルのうち一方
に限定するものではないが、説明を容易にするためPD
液晶パネルを例にあげて説明する。また、PDLCおよ
びPNLCを総称して高分子分散液晶と呼び、PD液晶
パネルおよびPN液晶パネルを総称して高分子分散液晶
パネルと呼ぶ。また、高分子分散液晶パネルに注入する
液晶を含有する液体を総称して液晶溶液と呼び、前記液
晶溶液中の樹脂成分が重合硬化した状態をポリマーと呼
ぶ。
【0030】高分子分散液晶の動作について(図15
(a)(b))を用いて簡単に述べる。(図15(a)
(b))は高分子分散液晶パネルの動作の説明図であ
る。(図15(a)(b))において、22はTFTな
どが形成されるアレイ基板、24は画素電極、23は対
向電極としての反射電極、152は水滴状液晶、151
はポリマー、21は対向電極基板である。画素電極24
にはTFT(図示せず)等が接続され、TFTのオン・
オフにより画素電極に電圧が印加されて、画素電極上の
液晶配向方向を可変させて光を変調する。(図15
(a))に示すように電圧を印加していない状態では、
それぞれの水滴状液晶152は不規則な方向に配向して
いる。この状態ではポリマー151と液晶とに屈折率差
が生じ入射光は散乱する(OFF)。ここで(図15
(b))に示すように画素電極に電圧を印加すると液晶
の方向がそろう。液晶が一定方向に配向したときの屈折
率をあらかじめポリマーの屈折率と合わせておくと、入
射光は散乱せずに反射電極23で反射し、アレイ基板2
2より出射する。
【0031】図2は本発明の液晶パネルの断面図であ
る。ただし、図面はモデル的に描いている。アレイ基板
22上には画素電極24と、前記画素電極24に信号を
印加するスイッチング素子としてのTFT28,および
ソース信号線(図示せず)等が形成されている。画素電
極はITO等で形成され、光透過性を有する。一方、対
向電極基板21上にはアルミニウムからなる金属薄膜が
形成されている。前記金属薄膜は対向電極および反射電
極の役割をはたす。反射電極23上には回折格子27が
形成されている。
【0032】回折格子27の斜視図を(図3)に示す。
回折格子27は図面では台形形状に図示したが、これに
限定するものではなく、ノコギリ形状、三角形状、サイ
ンカーブ状、矩形形状のいずれであってもよい。また、
(図3)に示すように一次元回折格子だけでなく(図
4)に示すように2次元回折格子でも良い。回折格子の
ピッチの一例として1μm〜20μmの範囲が好まし
い。さらには2〜10μmの範囲が好ましい。また、高
さは0.5μm〜8μmの範囲が好ましく、さらには1
μm〜5μmの範囲が好ましい。
【0033】回折格子の材料としてはSiOx、SiN
x、TaOx、ガラス系物質などの無機物質、レジスト
として用いられる材料、ポリイミド、アクリル系樹脂な
どの有機物質などが例示される。材料の選定としては高
分子分散液晶層23のポリマーの屈折率に対応して決め
る。液晶の常光屈折率noは1.45〜1.55、液晶
の異常光屈折率neは1.65〜1.80、ポリマーの
屈折率npは1.45〜1.55のものがよく用いられ
る。またnp≒noにしておく場合が多い。
【0034】本発明の高分子分散液晶に用いる液晶材料
としてはネマチック液晶、スメクチック液晶、コレステ
リック液晶が好ましく、単一もしくは2種類以上の液晶
性化合物や液晶性化合物以外の物質も含んだ混合物であ
ってもよい。なお、先に述べた液晶材料のうち異常光屈
折率neと常光屈折率noの差の比較的大きいシアノビフ
ェニル系のネマチック液晶が最も好ましい。高分子マト
リックス材料としては透明なポリマーが好ましく、ポリ
マーとしては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性
樹脂のいずれであっても良いが、製造工程の容易さ、液
晶相との分離等の点より紫外線硬化タイプの樹脂を用い
るのが好ましい。具体的な例として紫外線硬化性アクリ
ル系樹脂が例示され、特に紫外線照射によって重合硬化
するアクリルモノマー、アクリルオリゴマーを含有する
ものが好ましい。
【0035】このような高分子形成モノマーとしては、
2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ネオペンチルグリコールドアクリレー
ト、ヘキサンジオールジアクリート、ジエチレングリコ
ールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリス
リトールアクリレート等々である。
【0036】オリゴマーもしくはプレポリマーとして
は、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ポリウレタンアクリレート等が挙げられる。
【0037】また重合を速やかに行なう為に重合開始剤
を用いても良く、この例として、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(メルク社製
「ダロキュア1173」)、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、1−ビド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイキー社
製「イルガキュア184」)、ベンジルメチルケタール
(チバガイギー社製「イルガキュア651」)等が掲げ
られる。
【0038】その他に任意成分として連鎖移動剤、光増
感剤、染料、架橋剤等を適宜併用することができる。
【0039】この紫外線硬化性化合物中に液晶材料を均
一に溶解させた液状ないしは粘稠物を2枚の基板間に注
入させた後に、紫外線照射を行って紫外線硬化性化合物
のみを硬化させ、その際に液晶材料のみ相分離して高分
子分散液晶層が形成される。
【0040】高分子分散液晶層中の液晶材料の割合はこ
こで規定してないが、一般には20重量%〜90重量%
程度が良く、好ましくは50重量%〜80重量%程度が
良い。20重量%以下であると液晶滴の量が少なく、屈
折率変化の効果が乏しい。また90重量%以上となると
高分子と液晶が上下2層に相分離する傾向が強まり、界
面の割合は小さくなり液晶層の散乱性能が低下する。高
分子分散液晶層の構造は液晶比率によって変わり、だい
たい50重量%以下では液晶滴は独立したドロップレッ
ト状つまり水滴液晶として存在し、50重量%以上とな
ると高分子と液晶が互いに入り組んだ連続相となる。
【0041】例えば、正の誘電異方性を持つ液晶材料を
用いた場合、液晶がオフ状態の時の液晶層26の屈折率
offは一般的に(2no+ne)/3で示される。逆に
オン状態の時の屈折率nonはnoとなる。従って、液晶
がオフ状態のとき回折格子を出現させ、オン状態のとき
回折格子を消滅させる為には、回折格子の屈折率nk
pもしくは、その近傍の値となるようにすればよい。
つまり、液晶がオフ状態の時は液晶層の屈折率noff
(2no+ne)/3であるから、nk≠noffであり回折
格子27と液晶層26に屈折率差Δnが生じる。逆に液
晶がオン状態の時は液晶層26の屈折率はnoとなるか
ら、no=npとするとnk=npとなる。つまり、回折格
子27と液晶層26間にに屈折率差がなくなる。回折格
子の屈折率nkとポリマーの屈折率npの屈折率差は0.
1以内にすることが望ましく、0.1以内の材料を選定
すべきである。
【0042】以上の検討から、回折格子27の形成材料
としては、現状の無機材料としては、プロセス上形成・
加工が容易ならSiO2が適していると考えられる。S
iO2の屈折率は通常1.45〜1.50程度である。
また、形成方法としてはSiO 2を蒸着後、パターンマ
スクを形成しエッチングすればよい。あるいはガラス基
板をフォトリソグラフィとドライエッチングの手法を用
い直接回折格子を形成しても良い。また、有機材料とし
ては液晶層26に用いるものと同一の透明なポリマーを
用いるのが最適である。また、通常の半導体の製造に用
いるレジスト材料なども用いることができる。上記のよ
うな材料を用いた回折格子27の形成方法としては、ロ
ールクォーターあるいはスピンナー等で基板上に塗布
し、パターンマスクを用いて必要な部分のみ重合するな
どすればよい。また、ポリマー+ドーパントからからな
る感光性樹脂を基板にスピンコートし、パターンマスク
を介して露光したのち、減圧加熱によりドーパントを昇
華させる方式でドライ現像する方法もある。
【0043】回折格子27のピッチp、高さdは変調す
る光の波長λ、液晶層26の屈折率及び光学系の光の指
向性および必要とする回折効率などによりかなり異な
る。従って、ピッチp・高さdは光学系の光の指向性、
回折角度θ、波長λにより決定すべきである。しかし、
回折格子形成上のプロセス条件などに左右されることも
多い。およそピッチpは1μm〜15μmであり、中で
も1μm〜10μmが最適である。これは本発明の液晶
パネルを液晶投写型テレビに用いる際の投写レンズのF
値を考慮して定めるべきである。およそ、F値が5.0
のときピッチpは5μm以下、7.0のときピッチは8
μm以下に設定する。なお、プロセス上、回折格子の形
状はサインカーブ状あるいは台形状となることが多い。
【0044】高さdは、回折効率に大きく依存する。高
さdは0次光を0にしようとすると2〜5μm必要であ
る。しかし、通常、0次光を完全に0にする必要はな
く、回折効率が40〜70%でよいから高さdは2〜3
μmでよい。
【0045】また、回折格子の凸部の傾斜角度は以下に
示すことから制限をうける。(図5)は、回折格子27
近傍の電気力線をモデル的に示している。いま、説明を
容易にするために、電気力線は反射電極23から発し、
画素電極24で終了するとする。回折格子27間の反射
電極23から発した電気力線Aは、アレイ基板22に垂
直方向つまり法線方向にのびる。しかし、回折格子27
の近傍の電気力線Bは回折格子27の凸部、つまり斜面
にそってのび、画素電極の法線とθの角度が生じる。こ
れは、液晶層26の比誘電率εeと回折格子27の比誘
電率εkが異なるためにおこる。通常液晶層26の比誘
電率εeは、電圧印加状態と非印加状態とで異なるがお
よそ15〜25である。一方、回折格子27の比誘電率
は4〜6である。つまり、電気力線は液晶中を透過しや
すく回折格子27内は透過しにくい。
【0046】液晶分子は一定以上の電界が印加されると
電気力線に沿って配向する。また、配向方向により液晶
は屈折率が異なる。液晶が対向電極基板21の法線に平
行、つまりθ=0のとき液晶屈折率は常光屈折率のno
となる。一方、θが90度のとき屈折率は理論的には
(no+ne)/2となる。θが0〜90度の範囲ではそ
の中間状態の屈折率を示す。したがって、液晶分子51
bはθ=0であるから屈折率はnoとなる。液晶分子5
1aの屈折率はnoと(no+ne)/2の中間的な値と
なる。
【0047】本発明の液晶パネルでは電圧が印加状態で
回折格子27間の液晶層26の屈折率と回折格子27の
屈折率を一致させ、回折効果を消滅させるものである。
液晶分子51aがθの角度をもって配向すると回折格子
27間の液晶層26と回折格子27の屈折率が一致しな
い。しかし、θが小さい時、液晶分子51bの屈折率は
ほぼnoとみなせる。ポリマー量が液晶層26の屈折率
に寄与しないとみなすと、液晶分子の屈折率はθ=0の
ときno,θ=90度のとき(no+ne)/2である
が、その間の屈折率はθに対して非線形カーブで屈折率
が変化する。具体的にはおよそサインカーブ状である。
つまりθが0〜20度では液晶分子の屈折率はnoとみ
なすことができ、70〜90度では液晶分子の屈折率は
(no+ne)/2の値とみなすことができる。したがっ
て、θが小さいとnoとみなせる。ゆえに、回折格子2
7の傾斜角度は少なくとも45度つまりθ=45度、好
ましくは傾斜角度は60度以上つまりθ=30度、さら
に好ましくは傾斜角度は70度以上つまりθ=20度以
下にするのがよい。
【0048】このことから、回折格子27の高さとピッ
チpの比d/pは1/3以上にすることが好ましい。さ
らにはd/pは1/2以上がよい。具体的な設計値とし
てはd=3〜4μmの時p=5〜8μmの範囲で回折格
子を形成する。この時、回折角度θは5〜7度となり液
晶投写型テレビを構成した場合、投写レンズにF5から
F6前後のものを用いることができる。
【0049】また、回折格子27は(図4)に示すよう
な2次元回折格子の方が一次回折格子より適する。これ
は、液晶層26の体積割合が回折格子27の体積より十
分大きくなり、配向動作を行える液晶分子が多くなる点
および反射電極23が露出する面積が大きくなり液晶層
に電圧が印加されやすくなるためである。また、液晶の
注入もやりやすくなる。
【0050】液晶層26の膜厚としては2μm〜20μ
mに形成され、中でも3μm〜15μmの範囲が散乱特
性および駆動する上での印加電圧の範囲が最適である。
前記膜厚は6〜8Vの印加電圧で最大透過率90%が得
られるように設定すればよい。
【0051】オフの状態の時は液晶層26の屈折率はポ
リマーの屈折率npと液晶の常光屈折率noおよび異常光
屈折率neとがまざった状態の屈折率を示す。このマク
ロ的にみた屈折率をnoffとする。ポリマー量が少ない
ときnoffはおよそ(2no+ne)/3とみなせる。一
方、オン状態の液晶層26の屈折率nonはnoとなる。
なお、回折格子の屈折率nkはnk≒noとなるようにし
ている。
【0052】以下、本発明の液晶パネルの動作について
説明する。まず、オフ状態の時、回折格子27の屈折率
k≠液晶層26の屈折率noffであるから、回折格子2
7が生成された状態となる。したがって、入射光は回折
される。回折された光は液晶層26で散乱され、更にそ
の光路は曲げられる。以上のことにより液晶層26を直
進する光は非常に少なくなる。逆に、オン状態の時、回
折格子27の屈折率n k≒液晶層26の屈折率nonとな
る。したがって、nk≒np≒noとなるから液晶層26
は透明となるとともに、回折格子は消滅する。したがっ
て、入射光は直進する。オン状態とオフ状態の中間での
電圧印加状態では中間的な光の散乱、透過状態となる。
以上のように印加電圧により回折格子を生成あるいは消
滅させることができるため、表示コントラストを向上で
きる。
【0053】入射光はアレイ基板22側より入射し、画
素電極24および液晶層26を透過して反射電極23で
反射して、再び液晶層26、画素電極24を透過してア
レイ基板より出射する。しかし一部の光は空気とアレイ
基板との界面あるいは画素電極24の界面で反射してし
まう。これらの反射光は液晶層を通過しない。したがっ
て光変調されないから不要光となる。不要光は表示コン
トラストを低下させる。本発明の液晶パネルは画素電極
24を反射防止構造とすることにより不要光を低減させ
ている。
【0054】まず、画素電極24の界面での不要光を防
止する構造に付いて説明する。(図6)はアレイ基板部
の断面図である。(図6)において62は画素電極であ
る。61は空気とアレイ基板面との反射防止膜である。
この反射防止膜61は、Y23およびMgF2からなる
薄膜を光学的膜厚がそれぞれλ/4に積層した構成であ
る。
【0055】反射防止効果を有する画素電極62は、ア
レイ基板22の屈折率とITO膜62aの屈折率の間の
屈折率を有する誘電体薄膜62bと、画素電極となるI
TO膜62aとの2層構成であり、ITO膜62aの光
学的膜厚がλ/2、薄膜62bの膜厚がλ/4である。
【0056】その分光反射率を(図7)に示す。(図
7)からわかるように、波長帯域幅100nm以上にわ
たり反射率0.3%以下の特性を実現でき、高い反射防
止効果を得ることができる。薄膜62bの屈折率は1.
50以上1.70以下が望ましく、(図7)の実施例で
はAl23を用いたが、他にCeF3、SiO、WO3
LaF3、NdF3のいずれかを用いても良い。(表1)
(表2)に各材料の屈折率、光学的膜厚、物理的膜厚を
示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】(図8)に示すように画素電極81をIT
O膜を含む3層構成とすれば、さらに高い反射防止効果
が得られる。反射防止膜81は、アレイ基板22側から
順に第1の誘電体薄膜81c、ITO膜81a、第2の
誘電体薄膜81bで構成される3層構成であり、ITO
膜81aの膜厚を光学的膜厚がλ/2、第1の薄膜81
cおよび第2の薄膜81bを光学的膜厚がλ/4であ
る。
【0060】その分光反射率を(図9)に示す。(図
9)からわかるように、波長帯域幅200nm以上にわ
たり反射率0.1%以下の特性を実現でき、極めて高い
反射防止効果を得ることができる。
【0061】第1の薄膜81cおよび第2の薄膜81b
の屈折率は1.60以上1.80以下が望ましい。(図
9)の実施例ではいずれもSiOを用いたが、どちらか
一方、または両方の薄膜を、他にAl23、Y23、M
gO、CeF3、WO3、PbF2のいずれを用いても良
い。
【0062】(図6)の反射防止膜61のかわりに(図
10)に示すようにアレイ基板22上にガラス基板10
2を配置してもよい。ガラス基板102上にはノコギリ
歯状の凸部が形成される。凸部のピッチは本発明の液晶
パネルを液晶投写型テレビのライトバルブとして用いた
際、スクリーン上にモアレが発生しないように、画素ピ
ッチの5分の1以下にする。好ましくは8分の1以下に
する。たとえば、画素ピッチが100μmであれば凸部
の103の形成ピッチは20μm以下にすることが好ま
しい。
【0063】凸部103の形成方法としては、電子ビー
ム装置による光露光で原盤を作製し、この原盤からニッ
ケル電鋳法を用いて金型の1種であるスタンパをつく
る。次にガラス基板102上にUV樹脂を滴化し、前記
スタンパを乗せ、紫外線を照射する。以上のようにして
凸部103は形成される。また、ガラス基板102とア
レイ基板22は紫外線硬化のアクリル系接着剤で接着す
る。
【0064】なお、ガラス基板102上に凸部103を
形成するとしたが、これに限定する物ではなく、アレイ
基板22上に直接凸部103を形成してもよいまた、ガ
ラスプレス技術を用いて形成してもよい。また凸部の形
成はノコギリ歯状に限定するものでもない。
【0065】高分子分散液晶を用いて反射型液晶パネル
を構成すると、入射光は液晶パネルの法線Dに対して斜
めから入射し、、斜め方向から変調された光をとりだす
必要がある。これらはTN液晶のように偏光を用いる方
式でないため偏光ビームスプリッタ等のPS波分離素子
を用いることができないためである。つまり(図10)
ではCから入射し、Bから変調された光を取り出す。
【0066】(図10)においてCより入射した光は凸
部によりA方向に反射する。凸部を透過した光は反射電
極23に達し、B方向へ出射する。B方向に投写レンズ
を配置すれば、高コントラストの画像表示が行える。
【0067】(図11)の実施例ではガラス基板102
のかわりにプリズム112を配置している。プリズムの
傾斜角度θとしては4度〜15度の範囲が好ましい。不
要な界面反射光Aはプリズム112の表面で反射する。
なお、他の点については(図10)の本発明の液晶パネ
ルと同様であるので説明を省略する。
【0068】液晶パネルを液晶投写型テレビのライトバ
ルブとして用いる場合、5万Lx以上の強い力が液晶パ
ネルに入射する。入射光は本発明の液晶パネルの構成で
はアレイ基板22側から入射する。この光は液晶パネル
を加熱するばかりか、液晶パネルの表示領域の周辺部に
配置されたドライブIC113をも誤動作させる。その
ため、(図13)に示すように本発明の液晶パネルでは
ドライブIC113が積載された基板の裏面側に遮光膜
131を形成している。遮光膜131はアルミニウムま
たはクロムなどの金属薄膜で形成することが好ましい
が、金属板などを取り付けてもよい。
【0069】放熱を改善するため、(図14)に示すよ
うに放熱板142を取り付けてもよい。放熱板142は
熱伝導性の金属酸化物を配向したシリコーン系の接着剤
141で対向電極基板21と接続する。放熱板142を
取り付けることにより冷却の効果が増大する。さらに表
示面内の温度分布が均一となり、温度分布による表示ム
ラが発生しない。なお、反射型液晶パネルの場合、透過
型と異なり、液晶パネルの裏面から強制冷却を行うこと
がシステム設計上極めて容易である。したがって、放熱
板142は必要に応じて取り付ければ良く、通常の場
合、ファンなどの強制空冷により充分冷却できる場合も
多い。
【0070】反射型の場合は入射光は液晶層26を通過
するときと、反射電極で反射されて再び液晶層26を通
過するときの2回液晶層26で散乱される。したがっ
て、コントラストを、透過型液晶パネルに比較して高く
することができる。なお、23は反射電極としたが、
(図12)に示すように対向電極基板の片面に反射膜1
21を形成し、23を透明電極としてもよい。前記の場
合、入射光はアレイ基板22、画素電極24、液晶層2
6、対向電極23、対向基板21を透過し、反射膜12
1で反射される。
【0071】以下、図面を参照しながら本発明の液晶投
写型テレビについて説明する。(図1)は本発明の液晶
投写型テレビの構成図である。ただし、説明に不要な構
成要素は省略している。
【0072】(図1)において、11は集光光学系であ
り、内部に凹面鏡116および光発生手段としてのメタ
ルハライドランプあるいはキセノンランプ11aを配置
している。前記ランプはアーク長ができるだけ短いもの
を使用することが望ましい。一般的にキセノンランプの
アーク長は2mm以下であり、本発明の液晶投写型テレ
ビの用途として充分である。しかし、寿命が短いという
欠点がある。メタルハライドランプは250Wクラスの
もので、アーク長は6mm程度である。これはアーク長
が長すぎ、好ましくない。アーク長は5mm以下が好ま
しく、さらには4mm以下がさらに好ましい。アーク長
が長いと光の指向性を狭くすることができない。また、
無理に狭くすると光集光能力が低下する。メタルハライ
ドランプは消費電力が小さいものであれば短アーク長3
mm強のものがある。一例として岩崎電気株式会社より
120Wでアーク長3mm強のものがある。凹面鏡はラ
ンプのアーク長に合わせて適正値に設計する。また、投
写レンズのF値も同様である。一例としてアーク長が4
mmであれば投写レンズのF値は8程度にし、3mmで
あればF値はF10程度に設定する。本発明で用いたラ
ンプはアーク長が3mmのメタルハライドランプであ
り、凹面鏡は球面状の物を用い、また、投写レンズのF
値はF10である。11cは赤外線および紫外線を反射
させて可視光のみを透過させるUVIRカットフィルタ
である。
【0073】14cは本発明の液晶パネルである。本発
明の液晶投写型テレビでは本発明の液晶パネルをライト
バルブとして用いる。なお、液晶として高分子分散液晶
を用いる場合は、R光を変調する液晶パネルを他の液晶
パネルに比較して水滴状液晶粒子径を大きく、もしくは
液晶膜厚を厚めにして構成する。これは光が長波長にな
るほど散乱特性が低下しコントラストが低くなってしま
うためである。水滴状液晶の粒子径は、重合させるとき
の紫外線光を制御すること、あるいは使用材料を変化さ
せることにより制御できる。液晶膜厚は液晶層のビーズ
径を変化することにより調整できる。
【0074】凹面鏡11bはガラス製で、反射面に可視
光を反射し赤外光を反射する多層膜を蒸着したものであ
る。ランプ11aからの放射光に含まれる可視光は、凹
面鏡11bの反射面により反射する。凹面鏡から出射す
る反射光は、フィルタ11cにより赤外線と紫外線とが
除去されて出射する。
【0075】投写レンズ12は液晶パネル14側の第1
レンズ群12aとスクリーン投写側の第2レンズ群12
bとで構成され、第1レンズ群12aと第2レンズ群1
2bとの間には平面ミラー12cが配置されている。液
晶パネル14の画面中心にある画素から出射する散乱光
は、第1レンズ群12aを透過した後、約半分が平面ミ
ラー12cに入射し、残りが平面ミラー12cに入射せ
ずに第2レンズ群12bに入射する。平面ミラー12c
の反射面の放射は投写レンズ12の光軸15に対して4
5°傾いている。
【0076】光源11からの光は平面ミラー12cで反
射されて第1レンズ群12aを透過し、液晶パネル14
に入射する。液晶パネル14からの反射光は、第1レン
ズ群12a、第2レンズ群12bの順に透過してスクリ
ーン16に到達する。投写レンズ12の絞りの中心から
出て液晶パネル12cに向かう光線は、液晶層26にほ
ぼ垂直に入射するように、つまりテレセントリックとし
ている。
【0077】ここでは説明を容易にするために14cを
G光を変調する液晶パネル、14bをB光を変調する液
晶パネル、14aをR光を変調する液晶パネルであると
して説明する。
【0078】(図1)において、13はダイクロイック
ミラーであるが、これは色合成系と色分離系を兼用して
いる。光源からの出射された白色光は平面ミラー12c
によりおりまげられ、投写レンズ12の第1群に入射す
る。フィルタ11cの帯域は半値幅の値で430nm〜
690nmである。以後、光の帯域を記述する際は半値
幅で表現する。ダイクロイックミラー13aはG光を反
射し、R光およびB光を透過させる。G光はダイクロイ
ックミラー13cで帯域制限され、液晶パネル14cに
入射する。Gの帯域は510〜570nmにする。一方
ダイクロイックミラー13bはB光を反射し、R光を透
過させる。B光は液晶パネル14bに、R光は液晶パネ
ル14aに入射する。入射するB光の帯域は430nm
〜490nm、R光の帯域は600nm〜690nmで
ある。液晶パネル14はそれぞれの映像信号に応じて散
乱状態の変化として光学像が形成する。液晶パネルで形
成された光学像はダイクロイックミラー13a、13b
で色合成され、投写レンズ12に入射し、スクリーン1
6上に拡大投写される。この際、R・G・Bの3つの光
学系はスクリーン上に重ね合わされる。
【0079】
【発明の効果】以上のように本発明は、光透過性を有す
る画素電極と、前記画素電極に信号を印加するスイッチ
ング素子が形成された第1の基板と、反射電極が形成さ
れた第2の基板とを具備し、前記画素電極と反射電極間
に高分子分散液晶を狭持し、反射型の液晶パネルを用い
ることにより、透過型液晶パネルを用いる場合に比較し
て、入射光が2回液晶層を通過することから、コントラ
ストが良好となる。また、画素開口率も高くすることが
できるので高輝度表示を行うことができる。その上、液
晶パネルの裏面には障害物がないのでパネル冷却が容易
である。たとえば、裏面からの強制空冷を容易に行え、
また、裏面にヒートシンク等も容易に取り付けることが
できる。
【0080】以上のように、本発明の液晶パネルは画素
電極を透明電極で形成し、対向電極を金属物質で構成し
て反射電極としているので、反射電極は良好な鏡面にす
ることができるため、光の反射効率は非常に高い。した
がって、本発明の液晶パネルを用いて液晶投写型テレビ
を構成させれば高輝度の画像表示を実現できる。また、
対向電極をアルミニウム等を蒸着して反射電極にするだ
けであるから、従来の液晶パネルの製造ラインをそのま
ま用いることができ、新たな設備投資も不要である。
【0081】また、従来の液晶パネルでは対向電極はI
TO等で形成しているため抵抗値が高く、その影響で表
示画像に輝度ムラが発生することがあったが、本発明の
液晶パネルでは対向電極はアルミニウム等の金属物質で
形成しているため、抵抗値が低く、前述の問題点は全く
発生しない。
【0082】また、従来の反射型の液晶パネルでは反射
電極の段差のために反射電極周辺部の配向不良をひきお
こしていたが、本発明の構成であれば、高分子分散液晶
を用いるため、配向処理は不要である。したがって、前
述の問題は発生しない。
【0083】また、液晶として高分子分散液晶を用い、
この際反射型の構成をとることにより、透過型液晶パネ
ルと比較して、1/2の液晶膜厚で同等の散乱透過性を
得ることができ、騒動電圧も低減できることから、消費
電力化を実現できる。
【0084】また、(図10)もしくは(図11)に示
すように凸部を形成することにより、アレイ基板102
面での反射を防止することができ、コントラストを大幅
に向上させることができる。
【0085】その上、反射構造であるから(図14)に
示すように光の入射面に放熱板等を配置することがで
き、液晶パネルの表示面内に温度分布が発生しない。し
たがって温度分布による表示画像の色ムラが発生するこ
とがなく、また、パネル使用温度も40度以内に抑える
ことができるため、パネルの高寿命化にも寄与できる。
【0086】また、画素電極を(図6)または(図8)
に示すように反射防止構造にすれば、界面反射を防止で
き、良好なコントラスト表示を行うことができる。
【0087】また、液晶パネル内に回折格子を形成すれ
ば、その液晶層での散乱効果と回折効果により、液晶の
オフ状態での光の直進透過量を大幅に小さくすることが
できる。逆に液晶がオン状態では回折格子は消滅するの
で、入射光はそのまま直進する。したがって、階調表示
特性が非常に良好な高品位画像表示を実現できる。
【0088】本発明の液晶投写型テレビでは、本発明の
液晶パネルを用いているために、画質の高輝度化および
高コントラスト表示を実現できる。さらに、本発明の液
晶投写型テレビではR・G・Bの波長それぞれに対応し
て、水滴状液晶の平均粒径または孔子径を変化させるこ
と、回折格子の高さ等を変化させることにより、それぞ
れの波長でのコントラストを大幅に改善しており、高品
位映像表示を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶投写型テレビの構成図
【図2】本発明の一実施例における液晶パネルの断面図
【図3】本発明の液晶パネルの一実施例における一部斜
視図
【図4】本発明の液晶パネルの他の実施例における一部
斜視図
【図5】本発明の液晶パネルの動作の説明図
【図6】本発明の液晶パネルの他の実施例における一部
断面図
【図7】(図6)に示した液晶パネルの特性図
【図8】本発明の液晶パネルの他の実施例における一部
断面図
【図9】(図8)に示した液晶パネルの特性図
【図10】本発明の液晶パネルの他の実施例における一
部断面図
【図11】本発明の液晶パネルの一実施例における断面
【図12】本発明の液晶パネルの他の実施例における断
面図
【図13】本発明の液晶パネルの他の実施例における一
部断面図
【図14】本発明の液晶パネルの他の実施例における断
面図
【図15】高分子分散液晶パネルの動作の説明図
【符号の説明】
11a ランプ 11b 凹面鏡 11c フィルタ 12a,12b レンズ 12c ミラー 13a,13b,13c ダイクロイックミラー 14a,14b,14c 液晶パネル 15 光軸 16 スクリーン 21 対向基板 22 アレイ基板 23 反射電極 24、62、81 画素電極 26 液晶層 27、41 回折格子 28 TFT 51a,51b 液晶分子 61 反射防止膜 101 光結合剤 102 ガラス基板 103 凸部 111 封止樹脂 112 プリズム 113 ドライブIC 121 反射膜 131 遮光膜 141 接続剤 142 放熱板 151 ポリマー 152 水滴状液晶

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光透過性を有する画素電極と、前記画素電
    極に信号を印加するスイッチング素子が形成された第1
    の基板と、反射電極が形成された第2の基板とを具備
    し、前記画素電極と反射電極間に高分子分散液晶を狭持
    していることを特徴とする液晶パネル。
  2. 【請求項2】光透過性を有する画素電極と、前記画素電
    極に信号を印加するスイッチング素子が形成された第1
    の基板と、反射電極が形成された第2の基板とを具備
    し、前記反射電極上に凹凸の断面形状を有する層が形成
    されており、かつ、前記画素電極と反射電極間に高分子
    分散液晶を狭持していることを特徴とする液晶パネル。
  3. 【請求項3】凸部の最大傾斜角度が画素電極の法線に対
    して45度以下であることを特徴とする請求項2記載の
    液晶パネル。
  4. 【請求項4】凸部の高さが1μm以上10μm以下であ
    ることを特徴とする請求項2記載の液晶パネル。
  5. 【請求項5】凸部の繰り返しピッチが15μm以下であ
    ることを特徴とする請求項2記載の液晶パネル。
  6. 【請求項6】凹凸の断面形状を有する層の屈折率が、高
    分子分散液晶の層が透過状態である時の屈折率と、ある
    いは高分子分散液晶層が散乱状態であるときの屈折率と
    略一致することを特徴とする請求項2記載の液晶パネ
    ル。
  7. 【請求項7】画素電極は、透明誘電体薄膜と、光学的膜
    厚が略λ/2(λは設計主波長)の透明導電性薄膜の組
    み合わせにより構成されていることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の液晶パネル。
  8. 【請求項8】画素電極は光学的膜厚が略λ/4(λは設
    計主波長)の透明誘電体薄膜と、光学的膜厚が略λ/2
    の透明導電性薄膜により構成され、透明誘電体薄膜の屈
    折率は1.5以上1.7以下であることを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の液晶パネル。
  9. 【請求項9】透明導電体薄膜はITOであり、かつ、前
    記薄膜は、酸化アルミニウム(Al23)、フッ化セリ
    ウム(CeF3)、一酸化シリコン(SiO)、酸化タ
    ングステン(WO3)、フッ化ネオジウム(NdF3)の
    いずれかであることを特徴とする請求項8記載の液晶パ
    ネル。
  10. 【請求項10】画素電極は、光学的膜厚が略λ/4(λ
    は設計主波長)の第1の透明誘電体薄膜と、光学的膜厚
    が略λ/2の透明導電性薄膜と、光学的膜厚が各λ/4
    の第2の透明誘電体薄膜が順次積層されて構成され、か
    つ、前記第1および第2の透明誘電体薄膜は同一物質で
    あり、かつ、前記透明誘電体薄膜の屈折率は1.6以上
    1.8以下であることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の液晶パネル。
  11. 【請求項11】第1および第2の透明誘電体薄膜は、一
    酸化シリコン(SiO)、酸化アルミニウム(Al
    23)、酸化イットリウム(Y23)、酸化マグネシウ
    ム(MgO)、酸化タングステン(WO3)、フッ化鉛
    (PbF2)のいずれかであることを特徴とする請求項
    10記載の液晶パネル。
  12. 【請求項12】第1の基板において、空気と接する面に
    反射防止膜が形成されていることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の液晶パネル。
  13. 【請求項13】第1の基板の画素電極が形成された面の
    反対面に、複数の凹凸を有する第3の基板が、光学的結
    合手段を介して接続または配置されていることを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の液晶パネル。
  14. 【請求項14】第1の基板の画素電極が形成された面の
    反対面に、光透過性を有し、かつ、表面とその裏面とが
    不平行をなす第3の基板が、光学的結合手段を介して接
    続または配置されていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の液晶パネル。
  15. 【請求項15】請求項1または請求項2記載の液晶パネ
    ルと、光発生手段と、前記光発生手段が発生した光を前
    記液晶パネルに導く第1の光学要素部品と、前記液晶パ
    ネルで変調した光を投映する第2の光学要素部品を具備
    することを特徴とする液晶表示装置。
  16. 【請求項16】1つの光発生手段と、前記光発生手段が
    放射する光を、青色、緑色および赤色の3つの光路に分
    離する色分離光学系と、前記3つの光路のそれぞれに配
    置された請求項1または請求項2記載の液晶パネルと、
    前記液晶パネルが変調した光を投映する投写レンズを具
    備することを特徴とする液晶表示装置。
  17. 【請求項17】青色光を変調する液晶パネルの光学像
    と、緑色光を変調する液晶パネルの光学像と、赤色光を
    変調する液晶パネルの光学像とが投写レンズによりスク
    リーンの同一位置に重ね合わされて投映されることを特
    徴とする請求項16記載の液晶表示装置。
  18. 【請求項18】色分離光学系はダイクロイックミラーを
    用いて構成され、前記ダイクロイックミラーは、色分離
    機能と、液晶パネルで変調された光を合成する色合成機
    能を有していることを特徴とする請求項16記載の液晶
    表示装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100462376B1 (ko) * 2001-12-31 2004-12-17 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 반사형 액정표시장치 및 그 제조방법
JP2008545172A (ja) * 2005-07-04 2008-12-11 ポリアイシー ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 活性化可能な光学層
JP2010072150A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Konica Minolta Holdings Inc 映像表示装置およびヘッドマウントディスプレイ
JPWO2016189816A1 (ja) * 2015-05-27 2017-11-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 光学デバイス

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