JPH06115404A - エアバッグ装置の蓋材 - Google Patents
エアバッグ装置の蓋材Info
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- JPH06115404A JPH06115404A JP4268971A JP26897192A JPH06115404A JP H06115404 A JPH06115404 A JP H06115404A JP 4268971 A JP4268971 A JP 4268971A JP 26897192 A JP26897192 A JP 26897192A JP H06115404 A JPH06115404 A JP H06115404A
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Landscapes
- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エアバッグの拡開時に折れたりエアバッグを
傷付けず、また、製造時に生ずる表面側のヒケを無くし
て、補強用リブを裏面側に設けることができて、軽量化
を図ることができるエアバッグ装置における合成樹脂製
の蓋材を提供すること。 【構成】 蓋材11は、合成樹脂製とし、エアバッグ装
置Mの折り畳まれたエアバッグ1を覆って、エアバッグ
1の拡開時に開き、裏面に補強用リブ13を備えてい
る。補強用リブ13は、断面を、内部に中空部13aを
備えた略半割円筒形状としている。
傷付けず、また、製造時に生ずる表面側のヒケを無くし
て、補強用リブを裏面側に設けることができて、軽量化
を図ることができるエアバッグ装置における合成樹脂製
の蓋材を提供すること。 【構成】 蓋材11は、合成樹脂製とし、エアバッグ装
置Mの折り畳まれたエアバッグ1を覆って、エアバッグ
1の拡開時に開き、裏面に補強用リブ13を備えてい
る。補強用リブ13は、断面を、内部に中空部13aを
備えた略半割円筒形状としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の助手席前方や
ステアリングホイール等に配置されるエアバッグ装置に
おいて、所定時に拡開して通常時に折り畳まれているエ
アバッグを、覆う合成樹脂製の蓋材に関する。
ステアリングホイール等に配置されるエアバッグ装置に
おいて、所定時に拡開して通常時に折り畳まれているエ
アバッグを、覆う合成樹脂製の蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、例えば、助手席前方に
配置されるエアバッグ装置は、実開昭63−11135
3号公報等で知られており、エアバッグを覆う蓋材は、
軽量化の観点から合成樹脂を主体に形成され、そして、
補強のために、金属板を所定位置に配置させていた。
配置されるエアバッグ装置は、実開昭63−11135
3号公報等で知られており、エアバッグを覆う蓋材は、
軽量化の観点から合成樹脂を主体に形成され、そして、
補強のために、金属板を所定位置に配置させていた。
【0003】この場合、一層の軽量化を図る観点から、
金属板を配置させず、金属板を配置させる蓋材の裏面側
部位に、蓋材と一体的に成形される補強用リブを設ける
ことが考えられる。
金属板を配置させず、金属板を配置させる蓋材の裏面側
部位に、蓋材と一体的に成形される補強用リブを設ける
ことが考えられる。
【0004】しかし、エアバッグの拡開時、蓋材には大
きな衝撃力が作用するため、その補強用リブは、肉厚を
大きくし、かつ、高く形成する必要が生じてしまう。
きな衝撃力が作用するため、その補強用リブは、肉厚を
大きくし、かつ、高く形成する必要が生じてしまう。
【0005】そして、一般的に、合成樹脂製品に設ける
補強用リブは、断面を矩形状としており、エアバッグ装
置の蓋材に設ける補強用リブを、肉厚を大きくし、か
つ、高くすると、つぎのような課題が生じてしまう。
補強用リブは、断面を矩形状としており、エアバッグ装
置の蓋材に設ける補強用リブを、肉厚を大きくし、か
つ、高くすると、つぎのような課題が生じてしまう。
【0006】すなわち、エアバッグの拡開時に、補強用
リブがエアバッグと干渉して、エアバッグを傷付けた
り、補強用リブが折れる虞れが生ずる。
リブがエアバッグと干渉して、エアバッグを傷付けた
り、補強用リブが折れる虞れが生ずる。
【0007】また、蓋材の補強用リブを配置させる表面
側に、成形収縮によるヒケが発生して、外観を低下させ
てしまう。
側に、成形収縮によるヒケが発生して、外観を低下させ
てしまう。
【0008】したがって、エアバッグ装置の蓋材を全て
合成樹脂化することは、実際上、無理があった。
合成樹脂化することは、実際上、無理があった。
【0009】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、エアバッグの拡開時に折れたりエアバッグを傷付
けず、また、製造時に生ずるヒケを無くして、補強用リ
ブを裏面側に設けることができて、軽量化を図ることが
できるエアバッグ装置における合成樹脂製の蓋材を提供
することを目的とする。
あり、エアバッグの拡開時に折れたりエアバッグを傷付
けず、また、製造時に生ずるヒケを無くして、補強用リ
ブを裏面側に設けることができて、軽量化を図ることが
できるエアバッグ装置における合成樹脂製の蓋材を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る蓋材は、
合成樹脂製として、折り畳まれたエアバッグを覆って、
該エアバッグの拡開時に開き、裏面に補強用リブを備え
たエアバッグ装置の蓋材であって、前記補強用リブが、
断面を、内部に中空部を備えた略半割円筒形状としてい
ることを特徴とする。
合成樹脂製として、折り畳まれたエアバッグを覆って、
該エアバッグの拡開時に開き、裏面に補強用リブを備え
たエアバッグ装置の蓋材であって、前記補強用リブが、
断面を、内部に中空部を備えた略半割円筒形状としてい
ることを特徴とする。
【0011】なお、略半割円筒形状とは、半割円筒形状
のみならず、角部を丸くした四角筒形状や三角筒形状等
の多角筒形状を含む意である。
のみならず、角部を丸くした四角筒形状や三角筒形状等
の多角筒形状を含む意である。
【0012】
【発明の作用・効果】この発明に係る蓋材では、補強用
リブが、断面を、内部に中空部を備えた略半割円筒形状
としている。
リブが、断面を、内部に中空部を備えた略半割円筒形状
としている。
【0013】すなわち、補強用リブが、その外周面を略
半円形の弧面としているため、拡開するエアバッグと接
触しても、エアバッグを傷付ける虞れが無く、また、エ
アバッグを引っ掛けることも無いため、折れる虞れが無
い。
半円形の弧面としているため、拡開するエアバッグと接
触しても、エアバッグを傷付ける虞れが無く、また、エ
アバッグを引っ掛けることも無いため、折れる虞れが無
い。
【0014】さらに、補強用リブは、その幅寸法と高さ
寸法が大きくなっても、中空部を備えており、肉厚自体
が薄いため、蓋材の表面側に成形収縮によるヒケを生じ
させ難い。
寸法が大きくなっても、中空部を備えており、肉厚自体
が薄いため、蓋材の表面側に成形収縮によるヒケを生じ
させ難い。
【0015】なお、この発明に係る蓋材の補強用リブ
は、蓋材の成形時に、窒素ガス等の不活性ガスを注入す
る所謂ガスインジェクション成形(特公昭57−149
68号公報、特開昭60−24913号公報等参照)に
よって、容易に成形することができる。
は、蓋材の成形時に、窒素ガス等の不活性ガスを注入す
る所謂ガスインジェクション成形(特公昭57−149
68号公報、特開昭60−24913号公報等参照)に
よって、容易に成形することができる。
【0016】したがって、この発明に係る合成樹脂製の
蓋材は、エアバッグの拡開時に折れたりエアバッグを傷
付けず、また、製造時に生ずるヒケを無くして、補強用
リブを裏面側に設けることができて、軽量化を図ること
ができる。
蓋材は、エアバッグの拡開時に折れたりエアバッグを傷
付けず、また、製造時に生ずるヒケを無くして、補強用
リブを裏面側に設けることができて、軽量化を図ること
ができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0018】実施例の蓋材11は、図1に示すように、
自動車の助手席前方におけるインストルメントパネルP
の開口部Oに配置されるエアバッグ装置Mに使用される
ものである。
自動車の助手席前方におけるインストルメントパネルP
の開口部Oに配置されるエアバッグ装置Mに使用される
ものである。
【0019】このエアバッグ装置Mは、折り畳まれたエ
アバッグ1と、エアバッグ1を拡開させるためのガスを
供給する円柱状のインフレーター2と、エアバッグ1の
開口部1a周縁を保持し、かつ、インフレーター2の両
端を保持するケース3と、蓋体11と、から構成されて
いる。
アバッグ1と、エアバッグ1を拡開させるためのガスを
供給する円柱状のインフレーター2と、エアバッグ1の
開口部1a周縁を保持し、かつ、インフレーター2の両
端を保持するケース3と、蓋体11と、から構成されて
いる。
【0020】ケース3は、それぞれ板金製の下ケース4
と上ケース5とから構成されている。
と上ケース5とから構成されている。
【0021】下ケース4には、有底の略四角筒形状とす
る周壁4aの上部に、水平方向の外側へ延びて複数の取
付孔4cを備えたフランジ部4bが形成されている。下
ケース4の周壁4aには、フランジ部4b近傍に、上方
側を周壁4aから離した舌片4dが固着されている。ま
た、下ケース4は、図示しないブラケットを備え、この
図示しないブラケットによって、エアバッグ装置Mを車
体に取付固定するように構成されている。
る周壁4aの上部に、水平方向の外側へ延びて複数の取
付孔4cを備えたフランジ部4bが形成されている。下
ケース4の周壁4aには、フランジ部4b近傍に、上方
側を周壁4aから離した舌片4dが固着されている。ま
た、下ケース4は、図示しないブラケットを備え、この
図示しないブラケットによって、エアバッグ装置Mを車
体に取付固定するように構成されている。
【0022】なお、インフレーター2は、その両端を、
下ケース4の周壁4aの図示しない両側面に挿入させ
て、下ケース4に保持されている。
下ケース4の周壁4aの図示しない両側面に挿入させ
て、下ケース4に保持されている。
【0023】上ケース5には、略四角筒形状とする周壁
5aの下部に、水平方向の内側へ延びて、複数の取付孔
5cを備えたフランジ部5bが形成されている。上ケー
ス5のフランジ部5bの先端には、下方へ延びる舌部5
dが形成されている。
5aの下部に、水平方向の内側へ延びて、複数の取付孔
5cを備えたフランジ部5bが形成されている。上ケー
ス5のフランジ部5bの先端には、下方へ延びる舌部5
dが形成されている。
【0024】そして、舌部5dを周壁4aと舌片4dと
の間に挿入しつつ、フランジ部5bをフランジ部4b上
に載せ、フランジ部5b上にエアバッグ1の開口部1a
周縁を配置させて、ボルト6a付きのリテーナ6をナッ
ト7止めすることにより、下ケース4と上ケース5とが
一体化するとともに、エアバッグ1がケース3に保持さ
れている。
の間に挿入しつつ、フランジ部5bをフランジ部4b上
に載せ、フランジ部5b上にエアバッグ1の開口部1a
周縁を配置させて、ボルト6a付きのリテーナ6をナッ
ト7止めすることにより、下ケース4と上ケース5とが
一体化するとともに、エアバッグ1がケース3に保持さ
れている。
【0025】また、上ケース5の周壁5aには、外表面
の所定の2面に、ボルト5f・5h付きのブラケット5
e・5gが固着されている。ブラケット5eは、後述す
る蓋材11のヒンジ部14を取り付けるものであり、ブ
ラケット5gは、後述する蓋材11のブレークアウェイ
部15を取り付けるものである。
の所定の2面に、ボルト5f・5h付きのブラケット5
e・5gが固着されている。ブラケット5eは、後述す
る蓋材11のヒンジ部14を取り付けるものであり、ブ
ラケット5gは、後述する蓋材11のブレークアウェイ
部15を取り付けるものである。
【0026】蓋材11は、PPO−PAアロイ等の合成
樹脂から形成され、図1〜3に示すように、略四角板状
の蓋本体12と、蓋本体12の長手方向の2辺の内、一
方側の裏面に配置されるヒンジ部14と、他方側の裏面
に配置される2つのブレークアウェイ部15と、から構
成されている。
樹脂から形成され、図1〜3に示すように、略四角板状
の蓋本体12と、蓋本体12の長手方向の2辺の内、一
方側の裏面に配置されるヒンジ部14と、他方側の裏面
に配置される2つのブレークアウェイ部15と、から構
成されている。
【0027】ヒンジ部14には、上ケース5におけるブ
ラケット5eの各ボルト5fを挿入させるための、所定
数の取付孔14aが形成されている。ヒンジ部14のブ
ラケット5eへの取り付けは、各ボルト5fを所定の取
付孔14a内に挿入させ、当板8を介在させて、各ボル
ト5fにナット9を螺合させることに行なわれている。
なお、蓋本体12とヒンジ部14との交差部位には、ア
ラミド繊維等からなる補強用のネット16が埋設されて
いる。ちなみに、実施例のインサート16は、蓋本体1
2の先端側にも伸びて埋設されている。
ラケット5eの各ボルト5fを挿入させるための、所定
数の取付孔14aが形成されている。ヒンジ部14のブ
ラケット5eへの取り付けは、各ボルト5fを所定の取
付孔14a内に挿入させ、当板8を介在させて、各ボル
ト5fにナット9を螺合させることに行なわれている。
なお、蓋本体12とヒンジ部14との交差部位には、ア
ラミド繊維等からなる補強用のネット16が埋設されて
いる。ちなみに、実施例のインサート16は、蓋本体1
2の先端側にも伸びて埋設されている。
【0028】各ブレークアウェイ部15は、エアバッグ
1が拡開して、蓋本体12に所定の荷重が加わった際
に、蓋本体12がケース3(上ケース5)から分離する
ことができるように設けられるものであり、上ケース5
におけるブラケット5gの各ボルト5hを挿入させる組
付孔15aと、下端から組付孔15aにつながるスリッ
ト15bと、を備えている。
1が拡開して、蓋本体12に所定の荷重が加わった際
に、蓋本体12がケース3(上ケース5)から分離する
ことができるように設けられるものであり、上ケース5
におけるブラケット5gの各ボルト5hを挿入させる組
付孔15aと、下端から組付孔15aにつながるスリッ
ト15bと、を備えている。
【0029】このスリット15bは、蓋本体12が上ケ
ース5から分離できるよう、すなわち、各ボルト5hが
組付孔15aから離脱できるようにするためのものであ
る。なお、実施例の場合には、スリット15bの他、各
ブレークアウェイ部15における蓋本体12との連結部
位に薄肉部15cが形成されており、この薄肉部15c
の破断によっても、蓋本体12が下ケース5から分離で
きるように構成されている。
ース5から分離できるよう、すなわち、各ボルト5hが
組付孔15aから離脱できるようにするためのものであ
る。なお、実施例の場合には、スリット15bの他、各
ブレークアウェイ部15における蓋本体12との連結部
位に薄肉部15cが形成されており、この薄肉部15c
の破断によっても、蓋本体12が下ケース5から分離で
きるように構成されている。
【0030】そして、実施例の蓋本体12の裏面には、
ヒンジ部14が配置される部位を除いた3辺の周縁付近
に、補強用リブ13が形成され、この補強用リブ13
は、内部に中空部13aを備えて断面を略半割円筒形状
として、蓋本体12と一体的に形成されている。
ヒンジ部14が配置される部位を除いた3辺の周縁付近
に、補強用リブ13が形成され、この補強用リブ13
は、内部に中空部13aを備えて断面を略半割円筒形状
として、蓋本体12と一体的に形成されている。
【0031】この補強用リブ13は、図4・5に示すよ
うに、ヒンジ部14と対抗する蓋本体12の長辺側のリ
ブ13Aが、幅寸法を広く、かつ、高さを低くし、蓋本
体12の短辺側のリブ13B・13Bが、幅寸法を狭
く、かつ、高さを高くして構成されている。
うに、ヒンジ部14と対抗する蓋本体12の長辺側のリ
ブ13Aが、幅寸法を広く、かつ、高さを低くし、蓋本
体12の短辺側のリブ13B・13Bが、幅寸法を狭
く、かつ、高さを高くして構成されている。
【0032】また、この補強用リブ13は、蓋材11を
成形する際、窒素ガス等の不活性ガスを注入して中空部
13aを作るガスインジェクション成形によって、形成
する。
成形する際、窒素ガス等の不活性ガスを注入して中空部
13aを作るガスインジェクション成形によって、形成
する。
【0033】このように構成された蓋材11を、当板8
やナット9・10を利用して、エアバッグ1・インフレ
ーター2を予め組み付けたケース3に取り付ければ、エ
アバッグ装置Mを製造することができる。
やナット9・10を利用して、エアバッグ1・インフレ
ーター2を予め組み付けたケース3に取り付ければ、エ
アバッグ装置Mを製造することができる。
【0034】そして、このエアバッグ装置Mを自動車の
インストルメントパネルPの下方の所定位置に固定させ
た後、インフレーター2からのガスによって、エアバッ
グ1が拡開すると、各ブレークアウェイ部15の組付孔
15aからスリット15cを経てボルト5hが外れた
り、あるいは、薄肉部15cが破断して、蓋材11の蓋
本体12が、ヒンジ部14と蓋本体12との交差部位付
近を中心に回転して、展開し、エアバッグ1を大きく拡
開させることとなる。
インストルメントパネルPの下方の所定位置に固定させ
た後、インフレーター2からのガスによって、エアバッ
グ1が拡開すると、各ブレークアウェイ部15の組付孔
15aからスリット15cを経てボルト5hが外れた
り、あるいは、薄肉部15cが破断して、蓋材11の蓋
本体12が、ヒンジ部14と蓋本体12との交差部位付
近を中心に回転して、展開し、エアバッグ1を大きく拡
開させることとなる。
【0035】その際、補強用リブ13が、その外周面を
略半円形の弧面としているため、拡開するエアバッグ1
と接触しても、エアバッグ1を傷付ける虞れが無く、ま
た、エアバッグ1を引っ掛けることも無いため、折れる
虞れが無い。
略半円形の弧面としているため、拡開するエアバッグ1
と接触しても、エアバッグ1を傷付ける虞れが無く、ま
た、エアバッグ1を引っ掛けることも無いため、折れる
虞れが無い。
【0036】特に、実施例の補強用リブ13では、エア
バッグ1と多くこすれることとなる部位のリブ13A
が、高さを低くしているため、一層、上記効果を助長す
る。
バッグ1と多くこすれることとなる部位のリブ13A
が、高さを低くしているため、一層、上記効果を助長す
る。
【0037】また、補強用リブ13は、その幅寸法と高
さ寸法が大きくなっても、中空部13aを備えており、
肉厚自体が薄いため、蓋材12の表面側に成形収縮によ
るヒケを生じさせ難く、既述の発明の作用・効果の欄で
述べたと同様な効果を奏する。
さ寸法が大きくなっても、中空部13aを備えており、
肉厚自体が薄いため、蓋材12の表面側に成形収縮によ
るヒケを生じさせ難く、既述の発明の作用・効果の欄で
述べたと同様な効果を奏する。
【0038】なお、実施例では、蓋本体12に配置させ
る補強用リブ13を、ヒンジ部14の配置された辺の除
いた3辺に設けたものを示した。しかし、補強用リブ1
3を配置させる部位は、補強する部位に応じて設定する
ものであり、図6に示すような蓋材21のように、蓋本
体22の短辺側にのみ、中空部23aを備えた補強用リ
ブ23を設けても良い。
る補強用リブ13を、ヒンジ部14の配置された辺の除
いた3辺に設けたものを示した。しかし、補強用リブ1
3を配置させる部位は、補強する部位に応じて設定する
ものであり、図6に示すような蓋材21のように、蓋本
体22の短辺側にのみ、中空部23aを備えた補強用リ
ブ23を設けても良い。
【0039】ちなみに、蓋材11・21のように、蓋本
体12・22の回転する中心軸X(ヒンジ部14の形成
されている方向・図2・6参照)と直交する方向で、か
つ、ブレークアウェイ部15の近傍に、補強用リブ13
B・23が配置される場合には、エアバッグ1の拡開に
伴なって、蓋本体12・22を展開させようとする力
(ヒンジ部14を中心とする蓋本体12・22の回転
力)を各ブレークアウェイ部15に円滑に伝達させるこ
とができる。
体12・22の回転する中心軸X(ヒンジ部14の形成
されている方向・図2・6参照)と直交する方向で、か
つ、ブレークアウェイ部15の近傍に、補強用リブ13
B・23が配置される場合には、エアバッグ1の拡開に
伴なって、蓋本体12・22を展開させようとする力
(ヒンジ部14を中心とする蓋本体12・22の回転
力)を各ブレークアウェイ部15に円滑に伝達させるこ
とができる。
【0040】さらに、蓋材11では、補強用リブ13
が、蓋本体12の、ヒンジ部14の配置される部位を除
いた3辺に配置されており、蓋本体12の周縁の形状保
持の強度(すなわち、曲げモーメントに対して、蓋本体
12の周縁を四角板形状に維持する強度)が増加してお
り、蓋本体12の展開時、2つのブレークアウェイ部1
5に同時かつ均等にエアバッグ1の拡開力を作用させ易
く、ブレークアウェイ部15やヒンジ部14の強度設定
が容易となる。
が、蓋本体12の、ヒンジ部14の配置される部位を除
いた3辺に配置されており、蓋本体12の周縁の形状保
持の強度(すなわち、曲げモーメントに対して、蓋本体
12の周縁を四角板形状に維持する強度)が増加してお
り、蓋本体12の展開時、2つのブレークアウェイ部1
5に同時かつ均等にエアバッグ1の拡開力を作用させ易
く、ブレークアウェイ部15やヒンジ部14の強度設定
が容易となる。
【0041】なお、補強用リブ13・23を蓋本体12
・22の中央の短手方向のみに形成することは望ましく
ない。なぜなら、蓋本体12・22の中央の強度が増加
し、エアバッグ1の瞬時に拡開する衝撃力で、両側のブ
レークアウェイ部15が作動する前に、その蓋本体12
・22の中央が破断する虞れが生ずるためである。
・22の中央の短手方向のみに形成することは望ましく
ない。なぜなら、蓋本体12・22の中央の強度が増加
し、エアバッグ1の瞬時に拡開する衝撃力で、両側のブ
レークアウェイ部15が作動する前に、その蓋本体12
・22の中央が破断する虞れが生ずるためである。
【0042】また、実施例では、ブレークアウェイ部1
5を備えた助手席用のエアバッグ装置Mに使用される蓋
材11・21について説明したが、勿論、ブレークアウ
ェイ部15を備えていない、助手席用等のエアバッグ装
置のみならず、ステアリングホイールに配置されるエア
バッグ装置のパッドに本願発明を応用することができ
る。
5を備えた助手席用のエアバッグ装置Mに使用される蓋
材11・21について説明したが、勿論、ブレークアウ
ェイ部15を備えていない、助手席用等のエアバッグ装
置のみならず、ステアリングホイールに配置されるエア
バッグ装置のパッドに本願発明を応用することができ
る。
【図1】この発明の一実施例の蓋材が配置されたエアバ
ッグ装置の使用態様を示す断面図である。
ッグ装置の使用態様を示す断面図である。
【図2】同実施例の蓋材を上方から見た斜視図である。
【図3】同実施例の蓋材を下方から見た斜視図である。
【図4】図2のIV−IV部位の断面図である。
【図5】図2のV−V部位の断面図である。
【図6】他の実施例を示す斜視図である。
1…エアバッグ、 11・21…蓋材、 13・23…補強用リブ、 13a・23a…中空部、 M…エアバッグ装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗山 雄治 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 一丸 和己 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 合成樹脂製として、折り畳まれたエアバ
ッグを覆って、該エアバッグの拡開時に開き、裏面に補
強用リブを備えたエアバッグ装置の蓋材であって、 前記補強用リブが、断面を、内部に中空部を備えた略半
割円筒形状としていることを特徴とするエアバッグ装置
の蓋材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4268971A JPH06115404A (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | エアバッグ装置の蓋材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4268971A JPH06115404A (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | エアバッグ装置の蓋材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06115404A true JPH06115404A (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=17465853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4268971A Withdrawn JPH06115404A (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | エアバッグ装置の蓋材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06115404A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040044307A (ko) * | 2002-11-21 | 2004-05-28 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 에어백의 충격 흡수구조 |
EP3511209A1 (en) * | 2018-01-15 | 2019-07-17 | Honda Motor Co., Ltd. | Vehicle air bag apparatus |
-
1992
- 1992-10-07 JP JP4268971A patent/JPH06115404A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040044307A (ko) * | 2002-11-21 | 2004-05-28 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 에어백의 충격 흡수구조 |
EP3511209A1 (en) * | 2018-01-15 | 2019-07-17 | Honda Motor Co., Ltd. | Vehicle air bag apparatus |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000104 |