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JPH06114980A - 高強度パネル及びその製造方法 - Google Patents

高強度パネル及びその製造方法

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Publication number
JPH06114980A
JPH06114980A JP28505392A JP28505392A JPH06114980A JP H06114980 A JPH06114980 A JP H06114980A JP 28505392 A JP28505392 A JP 28505392A JP 28505392 A JP28505392 A JP 28505392A JP H06114980 A JPH06114980 A JP H06114980A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
mold
plate
panel
liquid resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28505392A
Other languages
English (en)
Inventor
雄二 ▲高▼山
Yuji Takayama
Iwao Komiya
巌 小宮
慶介 ▲高▼▲橋▼
Keisuke Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUKUI FISHING NET
FUKUI GIYOMOU KK
Original Assignee
FUKUI FISHING NET
FUKUI GIYOMOU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by FUKUI FISHING NET, FUKUI GIYOMOU KK filed Critical FUKUI FISHING NET
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Publication of JPH06114980A publication Critical patent/JPH06114980A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、コンクリート型枠パネル、間仕切
り壁等に用いる軽量で強度の大きなパネル及びその製造
方法を目的としたものである。 【構成】 発泡板の上下面に繊維強化材布状物が重ねら
れると共に、該積層物がラジカル重合性液状樹脂の含浸
硬化により一体化され、前記上下面の繊維強化材布状物
は、発泡板を貫通する複数の前記樹脂の硬化物からなる
樹脂柱により連結されたことを特徴とする高強度パネ
ル。下型内へ、少なくとも上下面を繊維強化材布状物で
被覆した貫通孔付の発泡板を設置して、上型を閉じた
後、型の内へラジカル重合性液状樹脂を加圧注入し、硬
化させることを特徴とした高強度パネルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート型枠パネ
ル、間仕切り壁等に用いる軽量で強度の大きなパネルを
得ることを目的としたもので、さらに詳しくは、相対す
る2枚の繊維強化薄板が所定間隔で、その相対的位置が
固体化されたパネル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート型枠パネルは、従来主とし
てベニア合板が用いられて来たが、木質以外のパネルの
出現がのぞまれて、ガラス繊維入りポリプロピレンシー
トの積層プレス成形法によるものがある。また他の例と
しては、高さ10乃至20mmの蜂の巣(ハニカム)状
物の上下に予め用意したFRP薄板を接着して得られた
所謂ハニカム板がある。
【0003】
【発明により解決すべき課題】前記ガラス繊維入りポリ
プロピレンシートから作られたプレス成形物は、コンク
リート型枠パネルとして使用した場合、コストの低下と
重量の減少を計って形状に工夫を凝らしてあるが、曲げ
剛性の不足が避けられない。またハニカム状物を二枚の
FRP板で挟着したものは、その軽さ、曲げ剛性の点で
は良いが製造価格が高いので、コンクリート型枠パネル
としては価格上使用困難であり、他の特に限定された用
途にのみ使用されているにすぎない。本発明は、これら
の欠点を解決して、軽量にして剛性が高く、且つ製造価
格のひくいパネルの製造方法を作るにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】ハニカム状物を2枚のF
RP板で挟着したものの曲げ剛性が大きいのは、ハニカ
ム状物により、2枚のFRP板の相対的位置が固定され
ていることによる。2枚の繊維強化板が成形されると同
時に、その相互の相対的位置が固定されるような一体成
形方法を完成して、前記課題を解決した。
【0005】すなわち本発明は、発泡板の上下面に繊維
強化材布状物が重ねられると共に、該積層物がラジカル
重合性液状樹脂の含浸硬化により一体化され、前記上下
面の繊維強化材布状物は、発泡板を貫通する複数の柱に
より連結されたことを特徴とする高強度パネルである。
例えば繊維強化材布状物を、ガラス繊維マットとし、ラ
ジカル重合性液状樹脂を不飽和ポリエステルとし、樹脂
柱を、シラスバルーン又は鋸屑等の前記不飽和ポリエス
テルの含浸成形硬化物としたものがある。次に他の発明
は、下型内へ、少なくとも上下面を繊維強化材布状物で
被覆した貫通孔付の発泡板を設置して、上型を閉じた
後、型の内へラジカル重合性液状樹脂を加圧注入し、こ
れを硬化させることを特徴とした高強度パネルの製造方
法であり、その際樹脂の加圧注入は、上型と、下型の2
箇所から行うこともできる。
【0006】本発明に用いる多数の貫通孔を有する発泡
板は、市販のポリ塩化ビニル、ポリプロピレン等の発泡
板に適宜穴をあけて用いるか、発泡板を作るときに穴あ
き板になるように作るかの何れでもよい。発泡板は使用
される液状樹脂に溶けるもの例えば普通の発泡ポリスチ
レンは不可である。FRP漁船のハンドレーアップ時に
インサート材として用いられる発泡板を用いることがで
きいる。その発泡倍率は15乃至50程度のものであ
る。前記発泡板に散在する貫通孔の形状は特に限定はな
いが、円形が一般的である。貫通孔の直径は10乃至5
0mm位が適当である。貫通孔の中心間隔は5乃至20
cmにすることが好ましい。本発明においては、貫通孔
の大きさ、中心間隔等の幾何学的存在パターンを何等規
制しないが、それらはパネルが使用中に受ける機械的な
力、パネルへの釘打ちの必要性、パネルの切断使用等パ
ネルの用いられ方及びパネル製造時における手間を考慮
してきめるべきである。上述の貫通孔の直径、中心間隔
はコンクリート型枠パネル用として適した寸法を示した
例である。発泡板の貫通孔は、成形後においては発泡板
両側面に生じた繊維強化板の相互の位置を固定する樹脂
の柱になる部分である。この樹脂の柱は、ハニカム板の
ハニカムに相当することは勿論であるが、またパネルへ
の釘打ち可能場所にもなるものである。柱で繊維強化板
の相互の位置を固定しているので、発泡板の発泡部分と
繊維強化板との接着は必ずしも必要ではない。
【0007】即ち発泡板は成形時には、繊維強化材布状
物の位置の保持と、柱形成の鋳型としては重要な役割を
果しているが、成形後はコンクリート型枠パネルとして
は何等役割を果していない。しかし間仕切りパネルでは
発泡板は空気の対流をおさえ、断熱の役割を果してい
る。パネル中の柱部分への釘打ち、ネジこみを行うに
は、柱が樹脂のみでも不可能ではない。しかしそれ等を
容易に行えるようにするには、成形の用意時発泡板の貫
通孔の中に乾燥おがくず、乾燥木片、シラス中空発泡粉
末(シラスバルーン)等の中空粉末、或いは有機発泡体
粒を充填することでできる。成形時それ等は樹脂により
含浸されて柱を形成する。これらの貫通孔内の充填物
は、樹脂の成形収縮に基づく柱部分によるパネル表面の
ひけ現象の軽減にも役立つ。前記貫通孔内充填物とし
て、炭酸カルシウム、或いはガラス短繊維乃至粉末を用
いることができる。しかしそれらではひけ現象の軽減に
は有効であるが、釘打ち、ねじこみを容易にすることは
できない。
【0008】液状樹脂といてはフェノール樹脂又はエポ
キシ樹脂等のイオン重合性の液状樹脂も原理的には、本
発明のラジカル重合性樹脂と同様に使用できるが、樹脂
価格、成形速度から見て、実用性を重視して本発明にお
いては後者の液状樹脂を用いる。
【0009】前記ラジカル重合性の樹脂としては、各種
α、β−エチレン性不飽和ポリエステル、末端に(メ
タ)アクロイル基を有するノボラック型ビニルエステル
或いはビスフェノール型ビニルエステル及び反応性希釈
溶媒がスチレンもしくはメタクリル酸メチルである種々
なウレタン(メタ)アクリレートを例として上げること
ができる。パネルの製造においては樹脂中に炭酸カルシ
ウム等の充填材を存在せしてめて行うこともあるが、そ
のような場合においても充填材入りの樹脂、すなわちド
ープ粘度は低いことが好ましく、20乃至800センチ
ポイズ程度であることがのぞまれる。特に成形に先だち
柱に充填物を充してある場合には、それへの樹脂もしく
はドープの浸透含浸を容易にするために粘度は300セ
ンチポイズ以下にするのが好ましい。それには液状樹脂
の粘度が低いものを選ぶこと、反応性希釈溶媒を適宜用
いて樹脂の粘度をさげること、また更に樹脂に炭酸カル
シウム等の充填材を混入するときは、要すれば減粘剤、
例えばW−995(ビックケミー・ジャパン取扱い)を
併用する等を行えば、ドープでも300センチポイズ以
下とう粘度は容易に達成しうる。
【0010】繊維強化材布状物としては、市販のRTM
用のガラスマットが最も一般的である。ガラス繊維編物
及び織物、カーボン繊維織物も使用できる。ビニロン等
の有機繊維織物、不織布或いはフェルト状物も使用でき
る。これらの補強材の選び方は、通常のRTM成形にお
ける知識をそのまま利用することができる。
【0011】液状樹脂の硬化は、硬化触媒である過酸化
物触媒と硬化助剤であるナフテン酸コバルト等の硬化促
進剤、さらに要すれば、同じく硬化助剤であるN,N′
ジメチルアニリン等の加促剤を組合せで行うのがRTM
法では一般的である。本発明においても硬化はその知識
をそのまま利用して行うことができる。即ち不飽和ポリ
エステルに対しては、アセチルアセトンパーオキサイド
とナフテン酸コバルトさらに硬化を速かにする必要があ
るときには、それらにN,N′−ジメチルアニリンを併
用する。ビニルエステルに対してはパーキュアK(日本
油脂製過酸化物)とナフテン酸コバルトの併用、ウレタ
ンメタクリレートを含む液状樹脂では過酸化ベンゾイル
とN,N′−ジメチルトルイジンの組合せを例としてあ
げうる。
【0012】離型は普通のRTM成形と同じく、型にワ
ックス等の外部離型剤を塗布すると共に用いる液状樹脂
に例えばリン酸エステル系の内部離型剤を混入して行
う。また外部離型剤をえらべば内部離型剤なしでも、外
部離型剤1回の塗布により、数回乃至10回程度の離型
が行えることも通常のRTM法と何等変らない。
【0013】成形に用いる型に設ける液状樹脂の注入口
もしくは排気口の数と位置に関しては、通常のRTMの
経験から定める。普通のRTM成型の場合のように上型
もしくは下型の1ヶ所乃至数ヶ所から注入する方法は、
本発明のパネルの成形においては、成功確率が必ずしも
高くない。下型の横から、即ち実施例2のようにパネル
の厚さ方向側面に樹脂がつきあたるようにして成型する
と、注入口は1ヶ所でも成型の成功確率は高くなる。し
かし下記のように下型、上型夫々に一対の注入口と排気
口(出入口は少なくと4ヶ所)を設けてある型を用いる
と、成型合格率はきわめて高く行い得る。即ち、パネル
の両面は夫々別個に成形するという考え方がよいと思わ
れる。
【0014】成形については、一般的な手順等を例をあ
げてのべる。外部離型剤を塗布した型を用意し、キャビ
ティーの底面にガラスマットを敷く、その上に穴をあけ
た発泡板をのせる。次にその各貫通孔に要すれば、シラ
スバルーンを充填し、さらにその上にガラスマットを敷
き上型を閉じる。下型、上型には夫々一対の樹脂の注入
口と排気口が付されている。而してそれらは成形される
パネル面にほぼ垂直に立っている。硬化系を含む樹脂は
下型、上型双方に供給される。やがて下型か上型か何れ
からの排気口から樹脂が溢れて来る。適当量溢れた後、
その排気口を閉じ、他の排気口から溢流を待つ。溢流が
出て来たら適当量流して、液状樹脂の注入を終了する。
その後内容物が硬化したら脱型する。
【0015】成形温度は通常のRTMと同じく常温乃至
60℃程度の温度が適当である。特に常温成型で平板の
ようなパネルを成型するには、型の材質として従来から
多く用いられてきている樹脂型、電鋳ニッケル型、アル
ミ等の金属形も勿論使用しうるが、最も容易に型を用意
するには、冷凍庫の製造に用いている両面にFRPを貼
ってある合板を用いるとよい。それにより型製作費を著
しく軽減することができる。
【0016】
【作用】多数の貫通孔を有する発泡板の表面及び裏面に
繊維強化材布状物を層状に重ねたものを型内に架設し、
それに液状樹脂を注入硬化させることにより、二枚の繊
維強化板の相対的位置が貫通孔により生じた樹脂柱によ
り固定されたパネルが一体成形で製造できる。このパネ
ルは、ハニカム板と同じく軽量で曲げ剛性が大きく、圧
縮耐力があるが、一体成形であるので、ハニカム板では
到達できない安い価格で作りうる。また貫通孔により生
じた柱は、シラスバルーンなどを含む成形硬化物である
場合には特に釘打ちが容易でその保持性がある。
【0017】以下に実施例を揚げ、本発明を更に詳しく
説明する。尚、「%」は「重量%」である。
【0018】
【実施例1】実施例を図1乃至図5に基づいて説明す
る。
【0019】下型1の底部へガラスマット2(例えば4
50g/m2 )を敷き、ガラスマット2(図5に示すよ
うに、周囲に狭い巾の袖を有する)の上に薄手の紙3を
重ねる。前記紙3の上に多数の貫通孔4(例えば直径2
0mm、間隔10cm)を有する発泡ポリプロピレン板
5(例えば45倍発泡、発泡率に限定はない)を重ね
る。前記ガラスマット2の周囲を折り曲げて、前記発泡
ポリプロピレン板5の周囲を被覆し、更にガラスマット
2の端縁部2aを発泡ポリプロピレン板5の上面に折り
曲げる(図3)。ついで、前記貫通孔4へ夫々シラスバ
ルーン6を充填した後、その上へガラスマット7を重ね
た後、下型1上へ上型8をのせて型を閉じる。前記にお
けるシラスバルーン6の粒径は5〜150μmで、平均
粒径は40μmであり、嵩比重は0.18であった。
【0020】前記上型8には、樹脂の注入口9と、排気
孔10が設けてあり、それらの位置に夫々対応して下型
1にも樹脂注入口と排気孔が設けてある(注入口及び排
気孔は図示してない)。前記上下二つの注入口から液状
樹脂(ユピカ4001A、α,βエチレン性不飽和ポリ
エステルにスチレンモノマーを加え、25℃で100セ
ンチポイズになったもの)を、型温27℃でRTM注入
ポンプで圧入(例えば0.8kg/cm2 )した。この
ようにして、前記上下二つの排気孔から樹脂が漏出した
ときに注入を停止した。
【0021】前記においては、樹脂中にPR−M(日本
ユピカ製硬化助剤)を、0.6%溶解してRTMポンプ
の樹脂貯槽に入れ、また硬化触媒はアセチルアセトンパ
ーオキサイドで、これを触媒貯槽に入れ、更に樹脂10
0部(容積)に対し、硬化触媒を1.0部(容積)混合
するようにRTMポンプを調整した。
【0022】前記における型は、排気孔が注入口より約
10cm高くしてある。その後1時間放置した後、上型
を開けて成形物11を取出した。前記成形物11(パネ
ル)は巾90cm、長さ180cm、厚さ12cmであ
って、比重は0.45であった。
【0023】前記において、注入口は上型と下型の一側
に設けたけれども、該注入口の内側に、図4に示すよう
な流動樋12を設けることにより、液状樹脂の送入を容
易にすることができる。
【0024】前記パネルの長さ方向の両端を7cm×7
cmの角材で支持した後、中央部に荷重を0〜3200
gかけた所、中央部のたれさがりは、荷重0、200g
及び3200gに対し、夫々5mm、9.5mm、及び
12.5mmであった。
【0025】一方市販の巾60cm、長さ180cmの
ガラス繊維入りポリプロピレン製のパネルは、高さ12
mmのリブを有しているので、厚さ12mmと仮定する
と、比重0.6である。前記と同じように支持し、同一
条件における中央部のたれ下りを測定した所、夫々32
mm、47.5mm及び57.5mmであった。
【0026】従って本発明のパネルは従来品と比較し、
軽量で剛性の高いことが認められた。
【0027】
【実施例2】次に実施例を図6について説明する。
【0028】下型1、上型8共に厚さ25mm、巾、長
さ共に50cmのアルミ厚板を用意した。別に高さ12
mm、巾、長さ共に45cmの枠を板厚5mmの鉄板を
まげて作った。その鉄枠14の上下面に巾5mm、厚さ
1mmのシリコンゴム13をシーラントを用いて貼りつ
けた。前記鉄枠14の一辺の中央に外径10mm、内径
8mm、長さ5cmの鉄パイプ15を溶接し、それを樹
脂の注入口9とした。その注入口9と反対の辺の中央に
同じように排気孔10をとりつけた。この鉄枠14を下
型1にするアルミ厚板の上にのせた。ガラスマットのロ
ールから45cm×45cmでその各辺に8cmの巾の
袖を有する図5と同様のものを1枚切り出し、それを鉄
枠14の中に収めた。次にアドブロック(日本スチレン
ペーパー製 発泡ポリエチレン板)の発泡倍率15倍、
厚味10mmの板から45cm×45cmを切り出し、
それに周囲2.5cm巾をのぞき、10cm間隔で線を
引き、その線の交点の所に直径10mmの貫通孔をあけ
た。この貫通孔を有する発泡板を鉄枠内に入れ、ガラス
マットを実施例1の要領で折りまげ、その上に同じガラ
スマットを45cm×45cmの大きさに切ったものを
のせ、上型8のアルミ厚板をおいて型を閉じた。液状樹
脂は、ユピカ4001Aをそのままで用いた。それは1
8℃で550センチポイズであった。成型は型温18℃
でRTM注入ポンプを用いて行われた。
【0029】前記において、樹脂中の硬化助剤PR−M
の濃度は0.7%、内部離型剤としてモールドビッツE
Q−6(米国アクセル・プラスチック・リサーチ・ラボ
ラトリーズ社製 リン酸エステル形)を1.5%加え
た。硬化触媒はアセチルアセトンパーオキサイドで、容
量比で樹脂100に対し、1.25混合するようにポン
プを調節した。注入圧は0.3kg/cm2 でポンプか
ら樹脂液を型内に注入した後、1時間して成型物を脱型
した。得られたパネルは両端を固定して、その中央に7
0kgの荷重をかけてもたわみは5mm程度で、比重は
0.48であった。このパネルは軽量にして曲げ剛性が
著しく大きいものと認めた。
【0030】
【比較例1】比較例は実施例2において、発泡板に貫通
孔を存在せしめなかった場合である。その他は実施例2
と全く同様にしてパネルを製作した。同じく中央に70
kgの荷重をかけたところ、たわみは43mmもあるこ
とがわかった。このものの比重は0.45であるが、曲
げ剛性は上記の実施例2のパネルに比べて著しく劣るこ
とが認められた。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、多数の貫通孔を有する
発泡板の上下面に繊維強化布状物を層状におき、全体を
樹脂強化処理したので、二枚の繊維強化板とその相対位
置を固定する樹脂柱からなる軽量で剛性の大きいパネル
を得る効果がある。
【0032】また本発明の製造方法によれば、一工程で
剛性の大きいパネルを一体成形し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパネルの断面図。
【図2】本発明の製造工程中の型の一部縦断斜視図。
【図3】同じくパネルの一部断面拡大図。
【図4】同じく型の一部断面拡大図。
【図5】同じく実施例に用いる袖付ガラスマットの平面
図。
【図6】同じく他の実施例の型の一部断面拡大図。
【符号の説明】
1 下型 2、7 ガラスマット 3 紙 4 貫通孔 5 発泡ポリプロピレン板 6 シラスバルーン 8 上型 9 注入口 10 排気孔 11 パネル 14 鉄枠 15 鉄パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04G 9/00 7040−2E // B29K 67:00 105:04 105:08 B29L 9:00 4F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡板の上下面に繊維強化材布状物が重
    ねられると共に、該積層物がラジカル重合性液状樹脂の
    含浸硬化により一体化され、前記上下面の繊維強化材布
    状物は、発泡板を貫通する複数の、前記樹脂の硬化物か
    らなる樹脂柱により連結されたことを特徴とする高強度
    パネル。
  2. 【請求項2】 繊維強化材布状物を、ガラス繊維マット
    とし、ラジカル重合性液状樹脂を不飽和ポリエステルと
    した請求項1記載の高強度パネル。
  3. 【請求項3】 樹脂柱を、シラスバルーン、鋸屑又は有
    機発泡体粒のラジカル重合性液状樹脂の含浸成形硬化物
    とした請求項1記載の高強度パネル。
  4. 【請求項4】 下型内へ、少なくとも上下面を繊維強化
    材布状物で被覆した貫通孔付の発泡板を設置して、上型
    を閉じた後、型の内へラジカル重合性液状樹脂を加圧注
    入し、これを硬化させることを特徴とした高強度パネル
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 樹脂の加圧注入は、少くとも上型と、下
    型の2箇所から行うこととした請求項4記載の高強度パ
    ネルの製造方法。
JP28505392A 1992-09-30 1992-09-30 高強度パネル及びその製造方法 Pending JPH06114980A (ja)

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