[go: up one dir, main page]

JPH06101113B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

Info

Publication number
JPH06101113B2
JPH06101113B2 JP63264023A JP26402388A JPH06101113B2 JP H06101113 B2 JPH06101113 B2 JP H06101113B2 JP 63264023 A JP63264023 A JP 63264023A JP 26402388 A JP26402388 A JP 26402388A JP H06101113 B2 JPH06101113 B2 JP H06101113B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
resin
recording medium
copolymer
magnetic recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63264023A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02113421A (ja
Inventor
和行 花田
岩雄 美細津
匡史 斎藤
勝美 栗山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Ukima Chemicals and Color Mfg Co Ltd
Original Assignee
Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Ukima Chemicals and Color Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd, Ukima Chemicals and Color Mfg Co Ltd filed Critical Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Priority to JP63264023A priority Critical patent/JPH06101113B2/ja
Publication of JPH02113421A publication Critical patent/JPH02113421A/ja
Publication of JPH06101113B2 publication Critical patent/JPH06101113B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は磁気記録媒体に関し、更に詳しくはその磁性層
を特定のバインダー樹脂及び磁性粒子から形成した高性
能な磁気記録媒体に関する。
(従来の技術) 従来、オーディオ機器、コンピューター等に用いる磁気
記録媒体は、ポリエステルフイルム等の如き非磁性の支
持体上に磁性粒子とバインダー樹脂とからなる磁性層を
形成して得られる。
この様な磁性層の形成は、磁性粒子をバインダー樹脂を
含む媒体中に分散させた分散液を支持体に塗布すること
によって形成されている。
磁性層には種々の物性が要求されているが、特に重要な
要求性能は磁気記録媒体の良好な走行性であり、その為
に記録ヘッドと磁気記録媒体との摩擦係数が低いことが
強く要求される。この様な摩擦係数の高低は主として磁
性層の形成に使用されるバインダー樹脂によって決ま
る。
従来バインダー樹脂としては主として塩化ビニル系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ニトロ
セルロース系樹脂、エポキシ系樹脂等が単独又は併用で
使用されている。
(発明が解決しようとしている問題点) 以上の如き従来使用されているバインダー樹脂の摩擦係
数は一般的に0.4以上であり、これらのバインダー樹脂
から形成した磁気記録媒体をビデオテープ、オーディオ
テープ等として使用する場合には、テープの滑り性が不
十分である為、テープの巻取り、巻戻し等高速使用する
場合には乱巻状態を生じ、テープの変形、損傷等を生
じ、ドロップアウトの原因となっている。
この様な欠点を解決し、磁気記録媒体の摩擦係数を低下
させる方法としては、磁性層中に脂肪酸、ワックス、シ
リコーンオイル等の潤滑剤を添加する方法が行われてい
るが、この様な方法では磁性層中に添加した潤滑剤がテ
ープの表面にブリードアウトし、記録ヘッドの目詰まり
を生じるという別の欠点が生じる。
以上の如き欠点を解決する方法としては、バインダー樹
脂自体として摩擦係数の低い樹脂、例えば、分子中にシ
ロキサン結合を有するポリウレタン系樹脂を用いる方法
が提案されている(例えば、特開昭57−176535号、同59
−94237号、同59−5421号、同58−218034号、同58−222
436号、同59−11535号、同59−82636号公報等を参
照)。
この様な方法によれば、比較的摩擦係数の低い磁性層を
形成し得るが、このシロキサン結合を有するポリウレタ
ン系樹脂は、ポリマーの主鎖にシロキサン結合が含有さ
れている為、十分な反応が困難で、一定の品質のバイン
ダー樹脂とするのが困難であり、高価格となり又未反応
のシリコーン化合物による種々の問題が生じている。
本発明者は上述の如き従来技術の欠点を解決し、上記の
如き要望に応えるべく鋭意研究の結果、磁気記録媒体の
製造にあたり、特定のバインダー樹脂を使用するときは
上述の如き従来技術の欠点が解決され、摩擦係数の低い
磁気記録媒体が提供出来ることを知見して本発明を完成
した。
(問題点を解決する為の手段) 即ち、本発明は、非磁性の支持体及び該支持体の一方の
面に設けた磁性層からなり、該磁性層が活性水素を有す
るシロキサン化合物とカプロラクトンとの共重合体セグ
メントを含むポリウレタン系樹脂をバインダーとして形
成されていることを特徴とする磁気記録媒体である。
(作用) 磁気記録媒体の製造に当り、特定のポリウレタン系樹脂
を使用して磁性層を形成することによって摩擦係数の低
い磁気記録媒体が提供出来る。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳しく説明
する。
本発明で使用し本発明を主として特徴づけるポリウレタ
ン系樹脂は、ポリオール、ポリイソシアネート、必要に
応じて鎖伸長剤等を反応させてポリウレタン系樹脂を得
るに際して、ポリオールの全部又は1部として、活性水
素を有するシロキサン化合物とカプロラクトンとの共重
合体を使用して得られる。
本発明で使用する活性水素含有シロキサン化合物の好ま
しい例としては、例えば、下記の如き化合物が挙げられ
る。
(1)アミノ変性シロキサンオイル (m=1乃至10、n=2乃至10、R=CH3又はOCH3(m=1乃至10、n=2乃至10、R=CH3又はOCH3(m=0乃至200) (n=2乃至10) (分岐点=2乃至3、R=低級アルキル基、 l=2乃至200、m=2乃至200、n=2乃至200) (n=1乃至200、R=低級アルキル基) (2)エポキシ変性シロキサンオイル (n=1乃至200) (m=1乃至10、n=2乃至10) (n=1乃至200) (分岐点=2乃至3、R=低級アルキル基、 l=2乃至200、m=2乃至200、n=2乃至200) (n=1乃至10) (m=1乃至10、n=2乃至10) 上記のエポキシ化合物はポリオール、ポリアミン、ポリ
カルボン酸等と反応させ末端に活性水素を有する様にし
て使用できる。
(3)アルコール変性シロキサンオイル (n=1乃至200) (m=1乃至10、n=2乃至10) (n=0乃至200) (l=1乃至10、m=10乃至200、n=1乃至5) (n=1乃至200、R=低級アルキル) (R=低級アルキル基、R′=水素原子、アルキル基、
K=1乃至250、l=0乃至5、m=0乃至50、n=1
乃至3) (R=低級アルキル基、R′=水素原子、アルキル基、
K=1乃至250、l=0乃至5、m=0乃至50、n=2
乃至3) (4)メルカプト変性シロキサンオイル (m=1乃至10、n=2乃至10) (n=2乃至10) (分岐点=2乃至3、R=低級アルキル基、l=2乃至
200、m=2乃至200、n=2乃至200) (n=1乃至200、R=低級アルキル基) (5)カルボキシル変性シロキサンオイル (m=1乃至10、n=2乃至10) (n=1乃至200) (分岐点=2乃至3、R=低級アルキル基、l=2乃至
200、m=2乃至200、n=2乃至200) (n=1乃至200、R=低級アルキル基) 以上の如き活性水素を有するシロキサン化合物は、本発
明に於て好ましいシロキサン化合物の例示であって、本
発明はこれらの例示に限定されるものではなく、上述の
例示の化合物及びその他のシロキサン化合物は、現在市
販されており、市場から容易に入手し得るものであり、
いずれも本発明に於て使用出来るものである。尚、上記
シロキサン化合物に於て1官能の化合物はカプロラクト
ンと共重合後、末端NCOのポリウレタンと反応させてポ
リウレタン中に組込むことが出来る。
本発明に於て活性水素を有するシロキサン化合物と反応
せしめるε−カプロラクトンとは、次の一般式で表され
る。
本発明の目的に最も好適なものは、ε−カプロラクト
ン、モノメチル−ε−カプロラクトン、モノエチル−ε
−カプロラクトン、モノプロピル−ε−カプロラクトン
及びモノドデシル−ε−カプロラクトンの様な種々のモ
ノアルキル−ε−カプロラクトン類或いは2個のアルキ
ル基の双方がε−位置の炭素原子に結合せずして同様な
別個な炭素原子に夫々置換しているジアルキル−ε−カ
プロラクトン類或いはクラトン環のε−位置の炭素原子
はジ−置換されていないので他の2個又は3個の炭素原
子が3個のアルキル基によって置換されているトリアル
キル−ε−カプロラクトン及びエトキシ−ε−カプロラ
クトンの様なアルコキシ−ε−カプロラクトン類或いは
シクロヘキシル、フェニル−及びベンジル−ε−カプロ
ラクトンの様なシクロアルキル−ε−カプロラクトン、
アリール−ε−カプロラクトン及びアラルキル−ε−カ
プロラクトン等である。
前記シロキサン化合物と上記カプロラクトンとの反応
は、両者を混合し、好ましくは窒素気流下で適当な触媒
を使用し、150乃至200℃の温度で数時間乃至十数時間反
応させることによって、シロキサン変性ポリカプロラク
トン共重合体が得られる。両者は任意の反応比で反応さ
せることが出来るが、本発明の目的には共重合体中でシ
ロキサンセグメントが10乃至80重量%を占める様になる
割合で反応させることが好ましい。シロキサン化合物の
使用量が少なすぎると、最終的に得られるポリウレタン
系樹脂の非粘着性、耐ブロッキング性等が不十分とな
り、一方、多すぎると得られるポリウレタン系樹脂の可
撓性が低下するので好ましくない。
更に上記の如き共重合体と後述する如きポリイソシアネ
ートとを、共重合体の水酸基又はポリイソシアネート基
のイソシアネート基の少なくとも一方が残る様に反応さ
せて得られる中間体、例えば、2官能の共重合体と多官
能のポリイソシアネートをイソシアネート基リッチで反
応させたもの或いは逆に共重合体の反応性基をリッチに
して反応させて得られる中間体も同様に使用出来る。
更に共重合体とポリカルボンとを反応させて得られるポ
リエステルポリオール等も同様にして使用することが出
来る。
前記のシロキサン変性ポリカプロラクトン共重合体と併
用してもよいポリオールとしては、従来公知のポリウレ
タン用ポリオールはいずれも使用出来、例えば、好まし
いものとして末端基が水酸基であり、分子量が300乃至
4,000の ポリエチレンアジペート、 ポリエチレンプロピレンアジペート、 ポリエチレンブチレンアジペート、 ポリジエチレンアジペート、 ポリブチレンアジペート、 ポリエチレンサクシネート、 ポリブチレンサクシネート、 ポリエチレンセバケート、 ポリブチレンセバケート、 ポリテトラメチレンエーテルグリコール、 ポリ−ε−カプロラクトンジオール、 ポリヘキサメチレンアジペート、 カーボネートポリオール、 ポリプロピレングリコール等、及び上記ポリオール中に
適当な量のポリオキシエチレン鎖を含有するものが挙げ
られる。
有機ポリイソシアネートとしては、従来公知のいずれの
ものも使用出来るが、例えば、好ましいものとして、 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、 水添化MDI、 イソホロンジイソシアネート、 1,3−キシリレンジイソシアネート、 1,4−キシリレンジイソシアネート、 2,4−トリレンジイソシアネート、 2,6−トリレンジイソシアネート、 1,5−ナフタリンジイソシアネート、 m−フェニレンジイソシアネート、 p−フェニレンジイソシアネート等があり、 或いはこれらの有機ポリイソシアネートと低分子量のポ
リオールやポリアミンとを末端イソシアネートとなる様
に反応させて得られるウレタンプレポリマー等も当然使
用することが出来る。
鎖伸長剤としては、従来公知のいずれのものも使用出来
るが、例えば、好ましいものとしては、 エチレングリコール、 プロピレングリコール、 ジエチレングリコール、 1,4−ブタンジオール、 1,6−ヘキサンジオール、 エチレンジアミン、 1,2−プロピレンジアミン、 トリメチレンジアミン、 テトラメチレンジアミン、 ヘキサメチレンジアミン、 デカメチレンジアミン、 イソホロンジアミン、 m−キシリレンジアミン、 ヒドラジン、 水等がある。
上述の如き材料から得られるポリウレタン系樹脂のう
ち、特に好ましいものは、シロキサン−カプロラクトン
共重合体セグメントがポリウレタン系樹脂分子中で約10
乃至80重量%を占めるものであり、共重合体が約10重量
%未満では本発明の所期の目的である非粘着性、耐ブロ
ッキング性等の発現が不十分となり、一方、80重量%を
越えると、得られるポリウレタン系樹脂の可撓性が不十
分となるので好ましくない。
又、好ましいものは分子量が2万乃至50万のものであ
り、最も好ましいものは分子量2乃至25万のものであ
る。
又、本発明に於ては、上記共重合体とポリイソシアネー
トとをイソシアネートリッチの状態で反応させて、少な
くとも1個の遊離のイソシアネート基を有するポリウレ
タン系樹脂とし、これを他の被膜形成用樹脂と併用して
それらの変性剤として用いることも出来る。
以上の如きシロキサンカプロラクトン共重合体のセグメ
ントを含有するポリウレタン系樹脂は、従来公知の製造
方法によって容易に得ることが出来る。これらのポリウ
レタン系樹脂は、無溶剤で調製してもよいし、有機溶剤
中で調製したものでもよいが、工程的には、有機溶剤中
で調製することにより、得られる溶液がそのまま各種用
途に利用出来るので有利である。
この様な有機溶剤として好ましいものは、メチルエチル
ケトン、メチル−n−プロピルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、ジエチルケトン、ギ酸メチル、ギ酸エチル、
ギ酸プロピル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等
であり、又、アセトン、シクロヘキサン、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、メタノール、エタノール、イソプ
ロピルアルコール、ブタノール、トルエン、シキレン、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、パーク
ロルエチレン、トリクロルエチレン、メチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート等も使用
出来る。
以上の如きポリウレタン系樹脂は、優れた非粘着性、耐
ブロッキング性を有するにも係わらず、各種有機溶剤に
易溶性であり、優れた可撓性の被膜を形成することが出
来る。
本発明の磁気記録媒体は、非磁性の支持体、該支持体の
一方の面に設けた磁性層からなるものであり、該磁性層
が上記ポリウレタン系樹脂をバインダーとして形成され
ていることを特徴としている。
磁性層の形成に当っては前記ポリウレタン系樹脂は単独
でも使用出来、又、従来の一般的な樹脂と混合して使用
することも出来る。
上記一般的樹脂としては従来公知の各種の被膜形成樹脂
であり、これらの従来公知のものはいずれも使用出来、
例えば、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、塩
化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合系樹
脂、アルキッド系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリロニト
リル−ブタジエン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリウ
レア系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、ポリブチラール
系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、メラミン
系樹脂、尿素系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹
脂等が挙げられ、特に好ましいものはその構造中に尿素
結合やウレタン結合等を有するポリウレタン樹脂であ
る。
磁性層の形成に使用する分散液は、バインダー樹脂、磁
性粒子及び媒体を必須成分とする。
本発明で使用する磁性粒子としては、例えば、鉄、クロ
ム、ニッケル、コバルト或いはこれらの合金又は酸化
物、更にはこれらの変性物、具体的には、例えば、γ−
Fe2O3、フェライト、マグネタイト、CrO2等、コバルト
ドープしたγ−Fe2O3とFe3O4とのベルトライド化合物等
が挙げられる。
以上の如き磁性粒子は単なる例示であって、上記例示以
外の各種の磁性粒子も本発明において当然同様に使用出
来且つ単独でも混合物としても使用出来る。
本発明で磁性層の形成に使用する分散液は以上の成分を
必須成分とし、それらの使用割合は従来の磁性粒子の分
散液におけると同様であり、例えば、分散液全体を100
重量部とすれば、その中で占る磁性粒子は約10乃至50重
量%で、媒体は約50乃至90重量%で、バインダー樹脂は
約5乃至20重量%の範囲が一般的である。
本発明で使用する分散液は、これらの成分を必須成分と
する限り、その他上記以外の副成分、例えば、顔料、体
質顔料、可塑剤、帯電防止剤、界面活性剤、滑剤、架橋
剤、老化防止剤、安定剤、発泡剤、消泡剤等任意の添加
剤を包含し得るものである。
以上の如き必須成分及び任意成分からなる本発明で使用
する分散液の製造方法自体は、従来公知のいずれの方法
でもよく、一般的には、必須成分を同時に或いは順次加
えながら、ボールミル処理、ミキサー処理、ロールミル
処理、ビーズミル処理、グラベルミル処理、サンドミル
処理、高速インペラー処理等の混合分散方法が好適であ
る。
この様な分散方法自体は分散させるべき磁性粒子の種
類、サイズ、その用途等によって条件が異なるが、一般
的には常温乃至100℃の温度で5分乃至20時間程度処理
すればよい。
又、使用する支持体としては従来公知のものはいずれも
使用出来、例えば、厚さ5乃至50μmのポリエステルフ
イルム、ポリプロピレンフイルム、セルローストリアセ
テートフイルム、セルロースジアセテートフイルム、ポ
リカーボネートフイルム等が任意に使用することが出来
る。
磁性層の形成は前記の如き分散液を上記の如き支持体の
少なくとも一方の面にその乾燥時の厚さが好ましくは約
5乃至20μmになる様に任意の方法で塗布し、次いで乾
燥させることによって形成出来る。塗布方法及び乾燥方
法はいずれも従来公知の方法でよい。
(効果) 以上の如くして得られた本発明の磁気記録媒体の磁性層
は、使用したポリウレタン系樹脂の本来有している種々
の特性、例えば、強度、電気的、化学的、物理的特性を
保持したまま、従来技術では達成し得ない程度の低い摩
擦係数を有する為、各種の磁気テープ等として使用し、
例えば、巻取り、巻戻し等の如く高速使用してもテープ
の乱れが生じることがなく、従ってテープの損傷や破損
等を生じないものである。
又、本発明の磁気記録媒体の磁性層は上記の如き特定の
ポリウレタン系樹脂から形成されている為、磁性層の形
成後は磁性層中に含まれているシロキサンセグメントが
分離して表面にブリードアウトすることはなく、従来技
術の如く経時的にシリコーンオイル等が磁性層の表面ブ
リードし、種々の問題を生じるという欠点が解決されて
いる。
(実施例) 次に、参考例、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは重量
基準である。
参考例1 (Kは分子量が980になる値である。) 攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、及び還流冷却器を備
えた反応器にε−カプロラクトン310部及び上記構造
(1)を有しているアルコール変性シロキサンオイル15
0部及びテトラブチルチタネート0.05部を装入し、窒素
気流下180℃の温度で10時間反応させ、水酸基価37、酸
価0.40、分子量3,030のポリシロキサン−ポリエステル
共重合体を得た。
上記共重合体150部及び1,4−ブタンジオール27部を、20
0部のメチルエチルケトンと100部のジメチルホルムアミ
ドとの混合溶剤中に溶解し、60℃でよく攪拌しながら91
部の水添化MDIを188部のジメチルホルムアミドに溶解し
たものを徐々に滴下し、滴下終了後80℃で6時間反応さ
せて本発明で使用するポリウレタン系樹脂溶液を得た。
この溶液は非常に透明性が高く固形分35%で35,500cps
(25℃)の粘度を有していた。
参考例2 参考例1の共重合体75部、ポリブチレンアジペート(水
酸基価56.0,酸価0.40、分子量2,000)75部及び1,4−ブ
タンジオール27部を、200部のメチルエチルケトンと150
部のジメチルホルムアミドとの混合溶剤中に溶解し、60
℃でよく攪拌しながら90部のMDIを146部のジメチルホル
ムアミドに溶解したものを徐々に滴下し、滴下終了後80
℃で6時間反応させて本発明で使用するポリウレタン系
樹脂溶液を得た。この溶液は非常に透明性が高く固形分
35%で31,200cps(25℃)の粘度を有していた。
参考例3 (Kは分子量が1,900になる値である。) 攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、及び還流冷却器を備
えた反応器にε−カプロラクトン166部及び上記構造
(2)を有しているアルコール変性シロキサンオイル15
0部及びテトラブチルチタネート0.04部を装入し、窒素
気流下で180℃の温度で10時間反応させ、水酸基価38、
酸価0.35、分子量4,010のポリシロキサン−ポリエステ
ル共重合体を得た。
上記共重合体150部及び1,4−ブタンジオール27部を、20
0部のメチルエチルケトンと100部のジメチルホルムアミ
ドとの混合溶剤中に溶解し、60℃でよく攪拌しながら88
部の水添化MDIを192部のジメチルホルムアミドに溶解し
たものを徐々に滴下し、滴下終了後80℃で6時間反応さ
せて本発明で使用するポリウレタン系樹脂溶液を得た。
この溶液は非常に透明性が高く固形分35%で31,200cps
(25℃)の粘度を有していた。
参考例4 参考例3の共重合体75部、ポリエチレンアジペート(水
酸基価56.0,酸価0.28、分子量2,000)75部及び1,4−ブ
タンジオール27部を200部のメチルエチルケトンと150部
のジメチルホルムアミドとの混合溶剤中に溶解し、60℃
でよく攪拌しながら93部のMDIを151部のジメチルホルム
アミドに溶解したものを徐々に滴下し、滴下終了後80℃
で6時間反応させて本発明で使用するポリウレタン系樹
脂溶液を得た。この溶液は非常に透明性が高く固形分35
%で40,500cps(25℃)の粘度を有していた。
参考例5 (mは分子量が1,600になる値である。) 攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、及び還流冷却器を備
えた反応器にε−カプロラクトン178部及び上記構造
(3)を有しているアミノ変性シロキサンオイル150部
及びテトラブチルチタネート0.04部を挿入し、窒素気流
下で180℃の温度で10時間反応させ、水酸基価32、酸価
0.28、分子量3,500のポリシロキサン−ポリエステル共
重合体を得た。
上記共重合体150部及び1,4−ブタンジオール27部を、20
0部のメチルエチルケトンと100部のジメチルホルムアミ
ドとの混合溶剤中に溶解し、60℃でよく攪拌しながら85
部のMDIを187部のジメチルホルムアミドに溶解したもの
を徐々に滴下し、滴下終了後80℃で6時間反応させて本
発明で使用するポリウレタン系樹脂溶液を得た。この溶
液は非常に透明性が高く固形分35%で35,600cps(25
℃)の粘度を有していた。
参考例6(比較例1) 末端に水酸基を有する分子量2,000のポリブチレンアジ
ペート150部、1,3−ブチレングリコール20部及びトリレ
ンジイソシアネート52部をメチルエチルケトン412部中
で付加反応させ、粘度200ポイズ/20℃のポリウレタン樹
脂溶液(固形分35%)を得た。
参考例7(比較例2) 塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合体系
樹脂(エスレックA、積水化学製)のメチルエチルケト
ン溶液(固形分35%) 参考例8(比較例3) ブチラール樹脂(エスレックB、積水化学製)のメチル
エチルケトン溶液(固形分30%) 参考例9(比較例4) ポリシロキサンポリオール(信越化学工業社製KF−600
2、分子量3030、水酸基価37)150部と1,4−ブタンジオ
ール12部を200部のメチルエチルケトンと100部のジメチ
ルホルムアミドとの混合溶剤中に溶解し、60℃で充分に
攪拌しながら45部の4,4−ジフェニルメタンジイソシア
ネートを85部のジメチルホルムアミドに溶解した溶液を
徐々に滴下し、滴下終了後80℃で6時間反応させてポリ
シロキサンセグメントを有するポリウレタン樹脂の溶液
(固形分35%)を得た。
参考例10(比較例5) 参考例9のポリシロキサンポリオールをポリカプロラク
トン(ダイセル化学工業社製プラクセル230、分子量295
0、水酸基価38)に代える以外は参考例9と同様にして
ポリカプロラクトンセグメントを有するポリウレタン樹
脂の溶液を得た。
参考例11(比較例6) 参考例9のポリシロキサンポリオールを、同ポリシロキ
サンポリオール75部及び参考例10のポリカプロラクトン
75部参考例9のポリシロキサンポリオールに代える以外
は参考例9と同様にしてポリシロキサンセグメントとポ
リカプロラクトンセグメントの両方を有するポリウレタ
ン樹脂の溶液を得た。
参考例12(分散液の調製) 下記成分を混合溶解して磁性層用塗料を調製した。
Co含有Fe2O3 100部 ポリエステル型ポリウレタン樹脂(35%溶液) 54部 各参考例のバインダー溶液(35%溶液) 20部 分散剤(レシチン) 1部 カーボンブラック 5部 ニトロセルロース 6部 メチルエチルケトン 270部 上記成分を混合し、ボールミルで50時間混練し、更にコ
ロネートL8部を加え、更に3時間混練を行ない混練物を
フィルターを通して磁性粒子の分散液を得た。
実施例1乃至5及び比較例1乃至6 参考例12で得られた各分散液を、夫々リバースロールコ
ーターで、夫々厚さ15μmのポリエステルフイルム上
に、夫々厚さが5μmになる様に塗布し、溶剤を乾燥後
スーパーカレンダーロールで表面の加工処理を行い所定
の巾に裁断して夫々本発明及び比較例の磁気記録媒体を
得た。
使用例 上記実施例及び比較例の磁気記録媒体の性能を調べたと
ころ下記の結果を得た。
尚、摩擦係数(A)は磁性層と支持体(ベースフイル
ム)との間で測定した値(μk)であり、他の性能は、
ビデオテープとしての実装試験に供し、200回走行時の
テープの鳴き(B)、ジッターの横ゆれ(C)、テープ
の早送り時の乱巻き状態(D)及び磁性層の摩耗状態
(E)を観察したものである。総合評価はFに示した。
以上の結果から本発明の磁気記録媒体は、磁性層の摩擦
係数が低く、優れた走行特性を示すことが明らかであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−260419(JP,A) 特開 昭62−267925(JP,A) 特開 昭59−28219(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性の支持体及び該支持体の一方の面に
    設けた磁性層からなり、該磁性層が活性水素を有するシ
    ロキサン化合物とカプロラクトンとの共重合体セグメン
    トを含むポリウレタン系樹脂をバインダーとして形成さ
    れていることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】共重合体中でシロキサンセグメントが10乃
    至80重量%を占める請求項1に記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】ポリウレタン中で共重合セグメントが10乃
    至80重量%を占める請求項1に記載の磁気記録媒体。
JP63264023A 1988-10-21 1988-10-21 磁気記録媒体 Expired - Fee Related JPH06101113B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63264023A JPH06101113B2 (ja) 1988-10-21 1988-10-21 磁気記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63264023A JPH06101113B2 (ja) 1988-10-21 1988-10-21 磁気記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02113421A JPH02113421A (ja) 1990-04-25
JPH06101113B2 true JPH06101113B2 (ja) 1994-12-12

Family

ID=17397480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63264023A Expired - Fee Related JPH06101113B2 (ja) 1988-10-21 1988-10-21 磁気記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06101113B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5928219A (ja) * 1982-08-02 1984-02-14 Chisso Corp 磁気記録媒体
JPH0680527B2 (ja) * 1985-05-14 1994-10-12 東洋紡績株式会社 磁気記録媒体
JP2550523B2 (ja) * 1986-05-16 1996-11-06 大日本インキ化学工業株式会社 磁気記録媒体用結合剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02113421A (ja) 1990-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100328605B1 (ko) 가교성 결합제성분으로서적합한재료
US4503198A (en) Electron radiation curable resin
US4761338A (en) Magnetic recording medium
US5082737A (en) Magnetic recording media having a branched thermoplastic polyurethane binder containing a polysiloxane component in the main chain
US4898922A (en) Urethane resins
US4567109A (en) Magnetic recording media
JPH0379764B2 (ja)
JPH06101113B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH06101118B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2537396B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH0263251B2 (ja)
JP2893188B2 (ja) 磁気記録媒体用ポリウレタン樹脂結合剤
JP3231372B2 (ja) 磁気記録媒体
US5473042A (en) Materials suitable as crosslinkable binder components
EP0483406A1 (en) A magnetic recording medium
JP2537395C (ja)
JPS6310487B2 (ja)
KR19990023536A (ko) 용매의 부재하에 제조 가능한 폴리우레탄 및 자기 기록 매체용결합제로서 이들의 용도
JPS58145722A (ja) 磁性樹脂組成物
JPH0395718A (ja) 磁気記録担体
JPH02240822A (ja) 磁気記録媒体
JP2576101B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH02112486A (ja) 擬革
JPH06301958A (ja) 磁気記録媒体
JPH03152114A (ja) 磁気記録担体

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees