JPH0598939A - 内燃機関の排気処理装置 - Google Patents
内燃機関の排気処理装置Info
- Publication number
- JPH0598939A JPH0598939A JP3259231A JP25923191A JPH0598939A JP H0598939 A JPH0598939 A JP H0598939A JP 3259231 A JP3259231 A JP 3259231A JP 25923191 A JP25923191 A JP 25923191A JP H0598939 A JPH0598939 A JP H0598939A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust
- space
- exhaust gas
- outflow
- inflow
- Prior art date
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- Pending
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- Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 再生時にフィルタの排気流出部付近に残存し
た排気微粒子が排気浄化時に離脱して排出されるのを抑
制でき、次の再生時にこの排気微粒子を効率良く燃焼除
去すること。 【構成】 排気の流入流出状態を切り替える流入側切替
バルブ27及び流出側切替バルブ29によって、まず排
気流入部5から流入した排気が上部浄化室11から下部
浄化室13へ向かってフィルタ9を通過して浄化される
ようにする。排気微粒子は上部排気通過部15付近に高
密度に堆積し、再生時はフィルタ9を通過する排気を絞
り上部ヒータ33を通電加熱して排気微粒子を燃焼除去
し、再生後の浄化時は排気が下部浄化室13から上部浄
化室11へ向かってフィルタ9を通過するように切替バ
ルブ27と29を切替え、次の再生時は同様に排気を絞
り下部ヒータ35を通電加熱して排気微粒子を燃焼除去
する。このとき前回の再生時に下部排気通過部17付近
に残存した排気微粒子も一緒に除去される。
た排気微粒子が排気浄化時に離脱して排出されるのを抑
制でき、次の再生時にこの排気微粒子を効率良く燃焼除
去すること。 【構成】 排気の流入流出状態を切り替える流入側切替
バルブ27及び流出側切替バルブ29によって、まず排
気流入部5から流入した排気が上部浄化室11から下部
浄化室13へ向かってフィルタ9を通過して浄化される
ようにする。排気微粒子は上部排気通過部15付近に高
密度に堆積し、再生時はフィルタ9を通過する排気を絞
り上部ヒータ33を通電加熱して排気微粒子を燃焼除去
し、再生後の浄化時は排気が下部浄化室13から上部浄
化室11へ向かってフィルタ9を通過するように切替バ
ルブ27と29を切替え、次の再生時は同様に排気を絞
り下部ヒータ35を通電加熱して排気微粒子を燃焼除去
する。このとき前回の再生時に下部排気通過部17付近
に残存した排気微粒子も一緒に除去される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばディーゼル機関
から排出される排気中の排気微粒子を捕集する排気微粒
子捕集部材を備えた内燃機関の排気処理装置に関する。
から排出される排気中の排気微粒子を捕集する排気微粒
子捕集部材を備えた内燃機関の排気処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディ−ゼル機関の排気中にはカ
−ボンなどの排気微粒子が含有されており、この排気微
粒子を大気中に放出することは環境汚染を招き好ましく
ない。これを防ぐために排気微粒子を排気中から取り除
く方法のひとつとして、排気微粒子捕集部材として例え
ばセラミックの多孔質体に触媒を担持したセラミックフ
ォ−ムフィルタを機関の排気通路に設け、排気をこのフ
ィルタに通過させて排気微粒子を捕集する方法が、従来
から知られている。この方法によると、フィルタに付着
した排気微粒子の堆積量が増大するに従って排気圧力が
増大し、機関性能に悪影響を及ぼす恐れがあるため、捕
集した排気微粒子を燃焼などにより定期的に除去するフ
ィルタの再生処理が必要となる。
−ボンなどの排気微粒子が含有されており、この排気微
粒子を大気中に放出することは環境汚染を招き好ましく
ない。これを防ぐために排気微粒子を排気中から取り除
く方法のひとつとして、排気微粒子捕集部材として例え
ばセラミックの多孔質体に触媒を担持したセラミックフ
ォ−ムフィルタを機関の排気通路に設け、排気をこのフ
ィルタに通過させて排気微粒子を捕集する方法が、従来
から知られている。この方法によると、フィルタに付着
した排気微粒子の堆積量が増大するに従って排気圧力が
増大し、機関性能に悪影響を及ぼす恐れがあるため、捕
集した排気微粒子を燃焼などにより定期的に除去するフ
ィルタの再生処理が必要となる。
【0003】このセラミックフォ−ムフィルタの再生処
理を行う従来の再生装置としては、例えば、フィルタの
上流側の端面部分にヒ−タを設け、このヒ−タに通電す
ることによって、堆積した排気微粒子を燃焼させるもの
が知られている(特開昭58−28504号公報及び特
開昭58−28505号公報参照)。
理を行う従来の再生装置としては、例えば、フィルタの
上流側の端面部分にヒ−タを設け、このヒ−タに通電す
ることによって、堆積した排気微粒子を燃焼させるもの
が知られている(特開昭58−28504号公報及び特
開昭58−28505号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
なセラミックフォ−ムフィルタ等にあっては、排気微粒
子が主にフィルタの排気流入部付近にて捕集されて堆積
するため、排気微粒子の堆積状態は、通常フィルタの排
気流入部付近では高密度状態となり、反対に排気流出部
付近では低密度状態となる。このため、排気流入部付近
では、堆積した排気微粒子がフィルタの上流側の端面部
分に設けられたヒ−タによって直接加熱されて着火燃焼
し、その燃焼が高密度に堆積した排気微粒子に順次伝播
するので再生が良好に行われるが、排気流出部付近で
は、排気微粒子が低密度状態となるため燃焼が容易に伝
播せず、またヒ−タから離れているため排気微粒子が直
接加熱されないので、堆積した排気微粒子が良好に着火
燃焼せず再生が充分に行なわれないという不都合があ
る。かかる不都合は、フィルタの排気流出部付近におけ
る排気微粒子を、燃焼が伝播しやすいように高密度状態
となるまで堆積させてから、フィルタの再生を行なうこ
とによって解決され得るが、排気流出部付近が高密度状
態となるまで捕集を継続して再生を行なわないと、排気
流入部付近における排気微粒子の堆積量が多くなり過ぎ
てしまい、再生時におけるフィルタの温度が必要以上に
高くなり、フィルタの寿命を低減させてしまう恐れがあ
る。
なセラミックフォ−ムフィルタ等にあっては、排気微粒
子が主にフィルタの排気流入部付近にて捕集されて堆積
するため、排気微粒子の堆積状態は、通常フィルタの排
気流入部付近では高密度状態となり、反対に排気流出部
付近では低密度状態となる。このため、排気流入部付近
では、堆積した排気微粒子がフィルタの上流側の端面部
分に設けられたヒ−タによって直接加熱されて着火燃焼
し、その燃焼が高密度に堆積した排気微粒子に順次伝播
するので再生が良好に行われるが、排気流出部付近で
は、排気微粒子が低密度状態となるため燃焼が容易に伝
播せず、またヒ−タから離れているため排気微粒子が直
接加熱されないので、堆積した排気微粒子が良好に着火
燃焼せず再生が充分に行なわれないという不都合があ
る。かかる不都合は、フィルタの排気流出部付近におけ
る排気微粒子を、燃焼が伝播しやすいように高密度状態
となるまで堆積させてから、フィルタの再生を行なうこ
とによって解決され得るが、排気流出部付近が高密度状
態となるまで捕集を継続して再生を行なわないと、排気
流入部付近における排気微粒子の堆積量が多くなり過ぎ
てしまい、再生時におけるフィルタの温度が必要以上に
高くなり、フィルタの寿命を低減させてしまう恐れがあ
る。
【0005】また、排気流出部付近の排気微粒子が燃焼
せずに残存してしまうと、排気浄化時に機関の運転状態
が高負荷高回転となり、機関本体から排出される排気が
高圧多量となったときに、排気微粒子がフィルタの排気
流出部付近から離脱して、黒煙となって排出される恐れ
がある。
せずに残存してしまうと、排気浄化時に機関の運転状態
が高負荷高回転となり、機関本体から排出される排気が
高圧多量となったときに、排気微粒子がフィルタの排気
流出部付近から離脱して、黒煙となって排出される恐れ
がある。
【0006】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、排
気微粒子を燃焼させて除去するフィルタの再生を、フィ
ルタの全域にわたり効率良く行うとともに、フィルタか
らの離脱による排気微粒子の排出を抑制することができ
る内燃機関の排気処理装置を提供することにある。
るためになされたもので、その目的とするところは、排
気微粒子を燃焼させて除去するフィルタの再生を、フィ
ルタの全域にわたり効率良く行うとともに、フィルタか
らの離脱による排気微粒子の排出を抑制することができ
る内燃機関の排気処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の内燃機関の排気処理装置は、排気が流入す
る排気流入部と排気が流出する排気流出部との間に形成
された浄化室内に、第1の排気通過部と第2の排気通過
部との間を排気が通過することによって排気中の排気微
粒子を捕集する捕集部材を設け、この捕集部材の上流に
は、前記第1の排気通過部に接する第1の空間と前記第
2の排気通過部に接する第2の空間との何れか一方を選
択して前記排気流入部に連通させる流入選択手段を備
え、同下流には、前記第1の空間と第2の空間との何れ
か一方を選択して前記排気流出部に連通させる流出選択
手段を備え、この流入選択手段と流出選択手段との少な
くとも一方は、前記第1の空間と第2の空間との両方を
同時に選択する中立位置に設定可能とし、前記捕集手段
は、捕集した排気微粒子を燃焼させて除去する加熱手段
を、前記二つの排気通過部に近接した部位に備えたこと
を特徴とするものである。
に請求項1の内燃機関の排気処理装置は、排気が流入す
る排気流入部と排気が流出する排気流出部との間に形成
された浄化室内に、第1の排気通過部と第2の排気通過
部との間を排気が通過することによって排気中の排気微
粒子を捕集する捕集部材を設け、この捕集部材の上流に
は、前記第1の排気通過部に接する第1の空間と前記第
2の排気通過部に接する第2の空間との何れか一方を選
択して前記排気流入部に連通させる流入選択手段を備
え、同下流には、前記第1の空間と第2の空間との何れ
か一方を選択して前記排気流出部に連通させる流出選択
手段を備え、この流入選択手段と流出選択手段との少な
くとも一方は、前記第1の空間と第2の空間との両方を
同時に選択する中立位置に設定可能とし、前記捕集手段
は、捕集した排気微粒子を燃焼させて除去する加熱手段
を、前記二つの排気通過部に近接した部位に備えたこと
を特徴とするものである。
【0008】また、請求項2の内燃機関の排気処理装置
は、排気が流入する排気流入部と排気が流出する排気流
出部との間に形成された浄化室内に、第1の排気通過部
と第2の排気通過部との間を排気が通過することによっ
て排気中の排気微粒子を捕集する捕集部材を設け、この
捕集部材の上流には、前記第1の排気通過部に接する第
1の空間と前記第2の排気通過部に接する第2の空間と
の何れか一方を選択して前記排気流入部に連通させる流
入選択手段を備え、同下流には、前記第1の空間と第2
の空間との何れか一方を選択して前記排気流出部に連通
させる流出選択手段を備え、この流入選択手段と流出選
択手段との少なくとも一方は、前記第1の空間と第2の
空間との両方を同時に選択する中立位置に設定可能と
し、前記捕集手段は、捕集した排気微粒子を燃焼させて
除去する第1の加熱手段及び第2の加熱手段を前記第1
の排気通過部及び第2の排気通過部に近接した部位にそ
れぞれ備え、前記流入選択手段が第1の空間を選択し前
記流出選択手段が第2の空間を選択して排気微粒子を捕
集し、再生時期になったときは、流入選択手段と流出選
択手段との何れか一方を前記中立位置に設定して第1の
加熱手段を動作させ、また前記流入選択手段が第2の空
間を選択し前記流出選択手段が第1の空間を選択して排
気微粒子を捕集し、再生時期になったときは、流入選択
手段と流出選択手段との少なくとも一方を前記中立位置
に設定して第2の加熱手段を動作させる制御手段を設け
たことを特徴とするものである。
は、排気が流入する排気流入部と排気が流出する排気流
出部との間に形成された浄化室内に、第1の排気通過部
と第2の排気通過部との間を排気が通過することによっ
て排気中の排気微粒子を捕集する捕集部材を設け、この
捕集部材の上流には、前記第1の排気通過部に接する第
1の空間と前記第2の排気通過部に接する第2の空間と
の何れか一方を選択して前記排気流入部に連通させる流
入選択手段を備え、同下流には、前記第1の空間と第2
の空間との何れか一方を選択して前記排気流出部に連通
させる流出選択手段を備え、この流入選択手段と流出選
択手段との少なくとも一方は、前記第1の空間と第2の
空間との両方を同時に選択する中立位置に設定可能と
し、前記捕集手段は、捕集した排気微粒子を燃焼させて
除去する第1の加熱手段及び第2の加熱手段を前記第1
の排気通過部及び第2の排気通過部に近接した部位にそ
れぞれ備え、前記流入選択手段が第1の空間を選択し前
記流出選択手段が第2の空間を選択して排気微粒子を捕
集し、再生時期になったときは、流入選択手段と流出選
択手段との何れか一方を前記中立位置に設定して第1の
加熱手段を動作させ、また前記流入選択手段が第2の空
間を選択し前記流出選択手段が第1の空間を選択して排
気微粒子を捕集し、再生時期になったときは、流入選択
手段と流出選択手段との少なくとも一方を前記中立位置
に設定して第2の加熱手段を動作させる制御手段を設け
たことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】請求項1の内燃機関の排気処理装置によれば、
流入選択手段が第1の空間を選択し、流出選択手段が第
2の空間を選択したときは、排気は第1の排気通過部か
ら第2の排気通過部へと通過するので、排気微粒子は主
に第1の排気通過部付近に捕集されて高密度に堆積し、
このような状態にて、流入選択手段と流出選択手段との
少なくとも一方を、第1の空間と第2の空間との両方を
同時に選択させる中立位置に設定して加熱手段を動作す
ると、第1の排気通過部付近では、排気微粒子は加熱手
段によって直接加熱され燃焼し、この燃焼が順次伝播す
るので、排気微粒子が良好に燃焼し除去される。また、
流入選択手段が第2の空間を選択し、流出選択手段が第
1の空間を選択したときは、排気は第2の排気通過部か
ら第1の排気通過部へと通過するので、排気微粒子は主
に第2の排気通過部付近に捕集されて高密度に堆積し、
このような状態にて、流入選択手段と流出選択手段との
少なくとも一方を中立位置に設定して加熱手段を動作す
ると、第2の排気通過部付近では、排気微粒子は加熱手
段によって直接加熱され燃焼し、この燃焼が順次伝播す
るので、排気微粒子が良好に燃焼し除去される。
流入選択手段が第1の空間を選択し、流出選択手段が第
2の空間を選択したときは、排気は第1の排気通過部か
ら第2の排気通過部へと通過するので、排気微粒子は主
に第1の排気通過部付近に捕集されて高密度に堆積し、
このような状態にて、流入選択手段と流出選択手段との
少なくとも一方を、第1の空間と第2の空間との両方を
同時に選択させる中立位置に設定して加熱手段を動作す
ると、第1の排気通過部付近では、排気微粒子は加熱手
段によって直接加熱され燃焼し、この燃焼が順次伝播す
るので、排気微粒子が良好に燃焼し除去される。また、
流入選択手段が第2の空間を選択し、流出選択手段が第
1の空間を選択したときは、排気は第2の排気通過部か
ら第1の排気通過部へと通過するので、排気微粒子は主
に第2の排気通過部付近に捕集されて高密度に堆積し、
このような状態にて、流入選択手段と流出選択手段との
少なくとも一方を中立位置に設定して加熱手段を動作す
ると、第2の排気通過部付近では、排気微粒子は加熱手
段によって直接加熱され燃焼し、この燃焼が順次伝播す
るので、排気微粒子が良好に燃焼し除去される。
【0010】また、請求項2の内燃機関の排気処理装置
によれば、流入選択手段が第1の空間を選択し流出選択
手段が第2の空間を選択し、排気が第1の排気通過部か
ら第2の排気通過部へ通過し、排気微粒子が主に第1の
排気通過部付近に捕集され高密度に堆積したときは、流
入選択手段と流出選択手段との少なくとも一方を中立位
置に設定し第1の加熱手段を動作するようにしたので、
第1の加熱手段の動作時に第1の排気通過部と第2の排
気通過部との間の排気の流通量が少量となり、第1の排
気通過部付近において第1の加熱手段による捕集部材の
昇温効果が向上し、かつ排気微粒子の燃焼伝播がより良
くなされ、排気微粒子が効率良く燃焼し除去される。そ
して、第1の加熱手段の動作後は、流入選択手段に第2
の空間を選択させ、流出選択手段に第1の空間を選択さ
せることで、排気は、第2の排気通過部から流入し、排
気微粒子が効率良く除去された第1の排気通過部から流
出する。また、このような状態にて排気微粒子が主に第
2の排気通過部付近に捕集され高密度に堆積したとき
は、流入選択手段と流出選択手段との少なくとも一方を
中立位置に設定し第2の加熱手段を動作するようにした
ので、第2の加熱手段の動作時に第2の排気通過部と第
1の排気通過部との間の排気の流通量が少量となり、排
気微粒子が効率良く燃焼し除去される。そして、第2の
加熱手段の動作後は、再度流入選択手段が第1の空間を
選択し、流出選択手段が第2の空間を選択して、排気
は、第1の排気通過部から流入し、排気微粒子が効率良
く除去された第2の排気通過部から流出する。
によれば、流入選択手段が第1の空間を選択し流出選択
手段が第2の空間を選択し、排気が第1の排気通過部か
ら第2の排気通過部へ通過し、排気微粒子が主に第1の
排気通過部付近に捕集され高密度に堆積したときは、流
入選択手段と流出選択手段との少なくとも一方を中立位
置に設定し第1の加熱手段を動作するようにしたので、
第1の加熱手段の動作時に第1の排気通過部と第2の排
気通過部との間の排気の流通量が少量となり、第1の排
気通過部付近において第1の加熱手段による捕集部材の
昇温効果が向上し、かつ排気微粒子の燃焼伝播がより良
くなされ、排気微粒子が効率良く燃焼し除去される。そ
して、第1の加熱手段の動作後は、流入選択手段に第2
の空間を選択させ、流出選択手段に第1の空間を選択さ
せることで、排気は、第2の排気通過部から流入し、排
気微粒子が効率良く除去された第1の排気通過部から流
出する。また、このような状態にて排気微粒子が主に第
2の排気通過部付近に捕集され高密度に堆積したとき
は、流入選択手段と流出選択手段との少なくとも一方を
中立位置に設定し第2の加熱手段を動作するようにした
ので、第2の加熱手段の動作時に第2の排気通過部と第
1の排気通過部との間の排気の流通量が少量となり、排
気微粒子が効率良く燃焼し除去される。そして、第2の
加熱手段の動作後は、再度流入選択手段が第1の空間を
選択し、流出選択手段が第2の空間を選択して、排気
は、第1の排気通過部から流入し、排気微粒子が効率良
く除去された第2の排気通過部から流出する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【0012】図1は、本発明による内燃機関の排気処理
装置の一実施例の全体構成図であり、図2は図1のA−
A断面図である。
装置の一実施例の全体構成図であり、図2は図1のA−
A断面図である。
【0013】図示外の機関本体に接続された排気通路1
の途中には、内部に浄化室2を形成する偏平形状のフィ
ルタケース3が接続され、フィルタケース3の上流側及
び下流側の排気通路1は、排気流入部5及び排気流出部
7を介して浄化室2と連通する。浄化室2内には、図1
に示すように、排気微粒子を捕集して排気を浄化する捕
集部材としての平型形状のフィルタ9が設けられてい
る。このフィルタ9は、フィルタケース3との間で、第
1の空間としての上部浄化室11及び第2の空間として
の下部浄化室13を形成し、上部浄化室11とは、第1
の排気通過部としての上部排気通過部15で接し、また
下部浄化室とは、第2の排気通過部としての下部排気通
過部17で接している。
の途中には、内部に浄化室2を形成する偏平形状のフィ
ルタケース3が接続され、フィルタケース3の上流側及
び下流側の排気通路1は、排気流入部5及び排気流出部
7を介して浄化室2と連通する。浄化室2内には、図1
に示すように、排気微粒子を捕集して排気を浄化する捕
集部材としての平型形状のフィルタ9が設けられてい
る。このフィルタ9は、フィルタケース3との間で、第
1の空間としての上部浄化室11及び第2の空間として
の下部浄化室13を形成し、上部浄化室11とは、第1
の排気通過部としての上部排気通過部15で接し、また
下部浄化室とは、第2の排気通過部としての下部排気通
過部17で接している。
【0014】このようなフィルタ9は、所定の通気孔1
8を複数有するパンチングメタルプレート等の金属板に
よって平型形状に形成された容器19と、この容器19
内に充填されたペレット触媒21によって構成されてい
る。このペレット触媒21は、例えばアルミナ製のペレ
ットに酸化触媒を担持したものであり、これにより排気
中の排気微粒子が付着捕集される。
8を複数有するパンチングメタルプレート等の金属板に
よって平型形状に形成された容器19と、この容器19
内に充填されたペレット触媒21によって構成されてい
る。このペレット触媒21は、例えばアルミナ製のペレ
ットに酸化触媒を担持したものであり、これにより排気
中の排気微粒子が付着捕集される。
【0015】フィルタ9の上流側端部と下流側端部に
は、図2中で上下方向に延長されて、フィルタケース3
の両側部にその延長端部が密着する隔壁23,25の一
側部が装着されている。隔壁23,25の他側部には、
流入選択手段としての流入側切替バルブ27と、流出選
択手段としての流出側切替バルブ29が設けられてい
る。
は、図2中で上下方向に延長されて、フィルタケース3
の両側部にその延長端部が密着する隔壁23,25の一
側部が装着されている。隔壁23,25の他側部には、
流入選択手段としての流入側切替バルブ27と、流出選
択手段としての流出側切替バルブ29が設けられてい
る。
【0016】流入側及び流出側切替バルブ27,29の
切り替え動作は、マイクロコンピュータなどからなるコ
ントロールユニット31によってなされ、その切替位置
には、図4に示すように、流入側切替バルブ27につい
ては排気流入部5と上部浄化室11とが連通し、流出側
切替バルブ29については排気流出部7と下部浄化室1
3とが連通する上部捕集状態と、この状態に対して、図
5に示すように、流出側切替バルブ29が中立位置とな
り排気流出部7を上部浄化室11と下部浄化室13との
双方に連通させる上部再生状態と、図6に示すように、
流入側切替バルブ27については排気流入部5と下部浄
化室13とが連通し、流出側切替バルブ29については
排気流出部7と上部浄化室11とが連通する下部捕集状
態と、この状態に対して、図7に示すように、流出側切
替バルブ29が中立位置となり排気流出部7を上部浄化
室11と下部浄化室13との双方に連通させる下部再生
状態との四つの状態がある。
切り替え動作は、マイクロコンピュータなどからなるコ
ントロールユニット31によってなされ、その切替位置
には、図4に示すように、流入側切替バルブ27につい
ては排気流入部5と上部浄化室11とが連通し、流出側
切替バルブ29については排気流出部7と下部浄化室1
3とが連通する上部捕集状態と、この状態に対して、図
5に示すように、流出側切替バルブ29が中立位置とな
り排気流出部7を上部浄化室11と下部浄化室13との
双方に連通させる上部再生状態と、図6に示すように、
流入側切替バルブ27については排気流入部5と下部浄
化室13とが連通し、流出側切替バルブ29については
排気流出部7と上部浄化室11とが連通する下部捕集状
態と、この状態に対して、図7に示すように、流出側切
替バルブ29が中立位置となり排気流出部7を上部浄化
室11と下部浄化室13との双方に連通させる下部再生
状態との四つの状態がある。
【0017】また、フィルタ9内の上部排気通過部15
に近接した部位及び下部排気通過部17に近接した部位
には、加熱手段としての上部ヒータ33及び下部ヒータ
35がそれぞれ三本づつ設けられている。上部ヒータ3
3と下部ヒータ35は、それぞれ第1の加熱手段と第2
の加熱手段を構成し、これらは、前記コントロールユニ
ット31からの通電信号を受けて別々に加熱し、フィル
タ9に付着している排気微粒子を燃焼除去して、フィル
タ9の再生を行う。
に近接した部位及び下部排気通過部17に近接した部位
には、加熱手段としての上部ヒータ33及び下部ヒータ
35がそれぞれ三本づつ設けられている。上部ヒータ3
3と下部ヒータ35は、それぞれ第1の加熱手段と第2
の加熱手段を構成し、これらは、前記コントロールユニ
ット31からの通電信号を受けて別々に加熱し、フィル
タ9に付着している排気微粒子を燃焼除去して、フィル
タ9の再生を行う。
【0018】コントロールユニット31内には、例えば
フィルタ9の前後差圧が所定値以上となったときや、機
関の搭載される車両の走行距離から推定し積算した排気
微粒子の堆積量が所定量以上となったとき等に再生時期
を検出する再生時期検出回路37と、制御手段としての
再生制御回路39が設けられている。再生制御回路39
は、再生時期検出回路37からの出力信号を受けると、
流出側切替バルブ29を図5あるいは図7の中立位置に
設定するとともに、排気が流入している側のヒータを通
電加熱してフィルタ9の再生処理を所定時間行った後、
流入側切替バルブ27と流出側切替バルブ29へ信号出
力して、これら各バルブ27,29を、再生前の捕集状
態とは逆の捕集状態となる切替位置に切り替えて、フィ
ルタ9を通過する排気の流通方向を逆転させる。
フィルタ9の前後差圧が所定値以上となったときや、機
関の搭載される車両の走行距離から推定し積算した排気
微粒子の堆積量が所定量以上となったとき等に再生時期
を検出する再生時期検出回路37と、制御手段としての
再生制御回路39が設けられている。再生制御回路39
は、再生時期検出回路37からの出力信号を受けると、
流出側切替バルブ29を図5あるいは図7の中立位置に
設定するとともに、排気が流入している側のヒータを通
電加熱してフィルタ9の再生処理を所定時間行った後、
流入側切替バルブ27と流出側切替バルブ29へ信号出
力して、これら各バルブ27,29を、再生前の捕集状
態とは逆の捕集状態となる切替位置に切り替えて、フィ
ルタ9を通過する排気の流通方向を逆転させる。
【0019】次に、このように構成された本実施例によ
る排気処理装置の作用を、コントロールユニット31の
制御動作を示す図3のフローチャート、及び図4〜図7
の動作説明図に基づき説明する。
る排気処理装置の作用を、コントロールユニット31の
制御動作を示す図3のフローチャート、及び図4〜図7
の動作説明図に基づき説明する。
【0020】フィルタ9における排気微粒子の堆積量が
増大し、フィルタ9の前後差圧が所定値以上になると、
再生時期検出回路37が再生時期を検出し(ステップ1
01)、再生制御回路39へ信号出力する。再生制御回
路39は、再生時期検出回路37からの出力信号を受け
ると、このときの排気の流通状態が、図4に示す上部捕
集状態であるかどうかを検出する(ステップ103)。
上部捕集状態では、全ての排気は、排気通路1から上部
浄化室11へ流入し、上部排気通過部15から下部排気
通過部17へフィルタ9内を通過して、下部浄化室13
から流出するが、排気を浄化する場合、排気微粒子は主
にフィルタ9の排気流入側で捕集されやすいので、上部
排気通過部15付近の排気微粒子の堆積状態は高密度状
態となる。
増大し、フィルタ9の前後差圧が所定値以上になると、
再生時期検出回路37が再生時期を検出し(ステップ1
01)、再生制御回路39へ信号出力する。再生制御回
路39は、再生時期検出回路37からの出力信号を受け
ると、このときの排気の流通状態が、図4に示す上部捕
集状態であるかどうかを検出する(ステップ103)。
上部捕集状態では、全ての排気は、排気通路1から上部
浄化室11へ流入し、上部排気通過部15から下部排気
通過部17へフィルタ9内を通過して、下部浄化室13
から流出するが、排気を浄化する場合、排気微粒子は主
にフィルタ9の排気流入側で捕集されやすいので、上部
排気通過部15付近の排気微粒子の堆積状態は高密度状
態となる。
【0021】上部捕集状態であれば、図5に示すよう
に、流出側切替バルブ29を中立位置に設定することに
より排気を上部再生状態とし(ステップ107)、上部
ヒータ33を通電加熱して(ステップ109)、タイマ
を加算する(ステップ111)。このように、上部排気
通過部15付近に排気微粒子が高密度に堆積した状態で
上部ヒータ33を通電加熱すると、上部排気通過部15
付近では排気微粒子の燃焼が伝播しやすくなり、ここに
堆積した排気微粒子は、ほぼ確実に燃焼し除去される。
また、上部ヒータ33を通電加熱するときには、流出側
切替バルブ29が中立位置となって、排気の大部分が上
部浄化室11から直接排気流出部7へ流通し、フィルタ
9への流通量が少量となるので、上部ヒータ33による
フィルタ9の昇温効果が高まるとともに、この少量の排
気が排気微粒子の燃焼をより伝播しやすくする。これに
より、上部排気通過部15付近では、少量の電力供給に
よって、フィルタ9の再生が効率的に、かつ良好に行わ
れる。
に、流出側切替バルブ29を中立位置に設定することに
より排気を上部再生状態とし(ステップ107)、上部
ヒータ33を通電加熱して(ステップ109)、タイマ
を加算する(ステップ111)。このように、上部排気
通過部15付近に排気微粒子が高密度に堆積した状態で
上部ヒータ33を通電加熱すると、上部排気通過部15
付近では排気微粒子の燃焼が伝播しやすくなり、ここに
堆積した排気微粒子は、ほぼ確実に燃焼し除去される。
また、上部ヒータ33を通電加熱するときには、流出側
切替バルブ29が中立位置となって、排気の大部分が上
部浄化室11から直接排気流出部7へ流通し、フィルタ
9への流通量が少量となるので、上部ヒータ33による
フィルタ9の昇温効果が高まるとともに、この少量の排
気が排気微粒子の燃焼をより伝播しやすくする。これに
より、上部排気通過部15付近では、少量の電力供給に
よって、フィルタ9の再生が効率的に、かつ良好に行わ
れる。
【0022】タイマが所定時間に達し(ステップ10
5)、堆積した排気微粒子が除去されると、上部ヒータ
33の通電加熱を停止し(ステップ113)、流入側切
替バルブ27及び流出側切替バルブ29を図6に示す状
態に切り替えて(ステップ115)、再生処理を終了す
る。
5)、堆積した排気微粒子が除去されると、上部ヒータ
33の通電加熱を停止し(ステップ113)、流入側切
替バルブ27及び流出側切替バルブ29を図6に示す状
態に切り替えて(ステップ115)、再生処理を終了す
る。
【0023】流入側切替バルブ27及び流出側切替バル
ブ29を切り替えると、排気の流通状態が逆転して、図
6に示すように排気流入部5が下部浄化室13のみと連
通し、かつ排気流出部7が上部浄化室11のみと連通す
る下部捕集状態となり、再生処理後の排気の浄化が行わ
れる。これにより、排気通路1からフィルタケース3内
に流入した排気は、下部排気通過部17から上部排気通
過部15へフィルタ9内を通過する。このため、前記図
5の上部捕集状態での再生処理後に下部排気通過部17
付近に排気微粒子が残存していても、排気が流出する上
部排気通過部15付近の排気微粒子が上部ヒータ33に
より充分に燃焼除去されているので、フィルタ9の排気
流出部付近には離脱を起こす排気微粒子がほとんど残存
しないことになり、機関の運転状態が急に高負荷高回転
状態となり、排気が高圧多量となっても、フィルタ9か
らの離脱による排気微粒子の排出が起こりにくくなり、
黒煙の排出が抑制される。
ブ29を切り替えると、排気の流通状態が逆転して、図
6に示すように排気流入部5が下部浄化室13のみと連
通し、かつ排気流出部7が上部浄化室11のみと連通す
る下部捕集状態となり、再生処理後の排気の浄化が行わ
れる。これにより、排気通路1からフィルタケース3内
に流入した排気は、下部排気通過部17から上部排気通
過部15へフィルタ9内を通過する。このため、前記図
5の上部捕集状態での再生処理後に下部排気通過部17
付近に排気微粒子が残存していても、排気が流出する上
部排気通過部15付近の排気微粒子が上部ヒータ33に
より充分に燃焼除去されているので、フィルタ9の排気
流出部付近には離脱を起こす排気微粒子がほとんど残存
しないことになり、機関の運転状態が急に高負荷高回転
状態となり、排気が高圧多量となっても、フィルタ9か
らの離脱による排気微粒子の排出が起こりにくくなり、
黒煙の排出が抑制される。
【0024】図6の下部捕集状態にて排気を浄化し、再
びフィルタ9の再生時期が検出されたときは(ステップ
101)、図7に示すように、流出側切替バルブ29を
中立位置に設定することにより排気を下部再生状態とし
(ステップ119)、下部ヒータ35を通電加熱して
(ステップ121)、タイマを加算する(ステップ12
3)。ここで、下部排気通過部17付近では、前記上部
捕集状態での上部排気通過部15付近と同様に、排気微
粒子の堆積状態が高密度状態となるので燃焼が伝播しや
すくなり、また、加熱時におけるフィルタ9への排気の
流通量が少量となるので、下部ヒータ35によるフィル
タ9の昇温効果が高まるとともに燃焼がより伝播しやす
くなり、少量の電力供給で再生が良好に行われる。また
これにより、前回の上部ヒータ33による再生処理時に
下部排気通過部17付近に排気微粒子が残存していて
も、今回の再生処理によって残存していた排気微粒子は
ほぼ確実に燃焼除去される。タイマが所定時間に達し
(ステップ117)、堆積した排気微粒子が除去される
と、下部ヒータ35の通電加熱を停止し(ステップ12
5)、流入側切替バルブ27及び流出側切替バルブ29
を再び図4の状態に切り替えて(ステップ127)、再
生処理を終了する。以後、上記の動作を繰り返し行う。
びフィルタ9の再生時期が検出されたときは(ステップ
101)、図7に示すように、流出側切替バルブ29を
中立位置に設定することにより排気を下部再生状態とし
(ステップ119)、下部ヒータ35を通電加熱して
(ステップ121)、タイマを加算する(ステップ12
3)。ここで、下部排気通過部17付近では、前記上部
捕集状態での上部排気通過部15付近と同様に、排気微
粒子の堆積状態が高密度状態となるので燃焼が伝播しや
すくなり、また、加熱時におけるフィルタ9への排気の
流通量が少量となるので、下部ヒータ35によるフィル
タ9の昇温効果が高まるとともに燃焼がより伝播しやす
くなり、少量の電力供給で再生が良好に行われる。また
これにより、前回の上部ヒータ33による再生処理時に
下部排気通過部17付近に排気微粒子が残存していて
も、今回の再生処理によって残存していた排気微粒子は
ほぼ確実に燃焼除去される。タイマが所定時間に達し
(ステップ117)、堆積した排気微粒子が除去される
と、下部ヒータ35の通電加熱を停止し(ステップ12
5)、流入側切替バルブ27及び流出側切替バルブ29
を再び図4の状態に切り替えて(ステップ127)、再
生処理を終了する。以後、上記の動作を繰り返し行う。
【0025】このように、フィルタ9に対して排気の通
過方向を交互に変化させることで排気微粒子の捕集を二
つの状態で行い、各捕集状態でそれぞれ再生を行うよう
にしたので、フィルタの全域にわたりその再生を効率良
く行うことができる。
過方向を交互に変化させることで排気微粒子の捕集を二
つの状態で行い、各捕集状態でそれぞれ再生を行うよう
にしたので、フィルタの全域にわたりその再生を効率良
く行うことができる。
【0026】なお、本実施例においては、流出側切替バ
ルブ29を中立位置に設定可能とし、フィルタの再生時
には排気流出部7を上部浄化室11と下部浄化室13の
双方と同時に連通させて、フィルタ9を流通する排気を
少量に抑えるようにしたが、流出側切替バルブ29に代
えて流入側切替バルブ27を中立位置に設定可能とし、
図8及び図9のように、排気流入部5を上部浄化室11
と下部浄化室13の双方と同時に連通させるようにして
も良く、また、流入側切替バルブ27と流出側切替バル
ブ29の双方を中立位置に設定可能とし、フィルタの再
生時はこれら二つのバルブ27,29を双方とも中立位
置としても良い。さらに、排気流出部7を上部浄化室1
1と下部浄化室13の双方と同時に連通させるときの排
気流出部7と各浄化室11,13とを流通する排気量の
割合は、流入側切替バルブ27又は流出側切替バルブ2
9によって適宜設定可能としても良い。
ルブ29を中立位置に設定可能とし、フィルタの再生時
には排気流出部7を上部浄化室11と下部浄化室13の
双方と同時に連通させて、フィルタ9を流通する排気を
少量に抑えるようにしたが、流出側切替バルブ29に代
えて流入側切替バルブ27を中立位置に設定可能とし、
図8及び図9のように、排気流入部5を上部浄化室11
と下部浄化室13の双方と同時に連通させるようにして
も良く、また、流入側切替バルブ27と流出側切替バル
ブ29の双方を中立位置に設定可能とし、フィルタの再
生時はこれら二つのバルブ27,29を双方とも中立位
置としても良い。さらに、排気流出部7を上部浄化室1
1と下部浄化室13の双方と同時に連通させるときの排
気流出部7と各浄化室11,13とを流通する排気量の
割合は、流入側切替バルブ27又は流出側切替バルブ2
9によって適宜設定可能としても良い。
【0027】また、本実施例においては、平型形状に形
成された容器19内にペレット触媒21を充填したフィ
ルタ9を使用したが、捕集部材はこれに限られるもので
はなく、例えば、セラミックフォームを用いたもの、セ
ラミック繊維を用いたもの、金属のフォーム状のもの、
ワイヤメッシュを用いたもの等でも良く、また触媒を担
持させてもさせなくてもどちらでも良い。ここで、セラ
ミックフォームを用いたものとしては、例えば図10に
示すように、平型形状に形成されたセラミックフォーム
を用いたフィルタ41がある。これは、フィルタ41を
図1の実施例と同様の形態でフィルタケース43内に設
け、フィルタケース43の浄化室44内を上部浄化室4
5と下部浄化室47とに分割し、流入側切替バルブ49
と流出側切替バルブ51により、フィルタ41内におけ
る排気の流通方向を切り替えるものである。上部浄化室
45に接する上部排気通過部46の表面及び下部浄化室
47に接する下部排気通過部48の表面には上部ヒータ
53及び下部ヒータ55がそれぞれ設けられ、上部浄化
室45から下部浄化室47へ排気を流通して浄化したと
きには上部ヒータ53を通電加熱し、下部浄化室47か
ら上部浄化室45へ排気を流通して浄化したたときには
下部ヒータ55を通電加熱して、フィルタ41に堆積し
た排気微粒子を燃焼除去する。
成された容器19内にペレット触媒21を充填したフィ
ルタ9を使用したが、捕集部材はこれに限られるもので
はなく、例えば、セラミックフォームを用いたもの、セ
ラミック繊維を用いたもの、金属のフォーム状のもの、
ワイヤメッシュを用いたもの等でも良く、また触媒を担
持させてもさせなくてもどちらでも良い。ここで、セラ
ミックフォームを用いたものとしては、例えば図10に
示すように、平型形状に形成されたセラミックフォーム
を用いたフィルタ41がある。これは、フィルタ41を
図1の実施例と同様の形態でフィルタケース43内に設
け、フィルタケース43の浄化室44内を上部浄化室4
5と下部浄化室47とに分割し、流入側切替バルブ49
と流出側切替バルブ51により、フィルタ41内におけ
る排気の流通方向を切り替えるものである。上部浄化室
45に接する上部排気通過部46の表面及び下部浄化室
47に接する下部排気通過部48の表面には上部ヒータ
53及び下部ヒータ55がそれぞれ設けられ、上部浄化
室45から下部浄化室47へ排気を流通して浄化したと
きには上部ヒータ53を通電加熱し、下部浄化室47か
ら上部浄化室45へ排気を流通して浄化したたときには
下部ヒータ55を通電加熱して、フィルタ41に堆積し
た排気微粒子を燃焼除去する。
【0028】また、セラミック繊維を用いたものとして
は、例えば図11に示すように、多数の小孔57を備え
たパンチングメタルのチューブ59にセラミック繊維6
1を巻き付けたフィルタ63がある。これは、円筒状の
フィルタケース65の浄化室66内にフィルタ63を設
けたものであり、フィルタ63の内周面で囲まれた部分
には第1の空間としての内径部浄化室67が形成され、
フィルタ63の外周面とフィルタケース65で囲まれた
部分には第2の空間としての外径部浄化室69が形成さ
れ、流入側切替バルブ71と流出側切替バルブ73によ
り、フィルタ63内における排気の流通方向を、内径部
浄化室67から外径部浄化室69へ、又は外径部浄化室
69から内径部浄化室67へと切り替えるものである。
フィルタ63内の第1の排気通過部としての内径部排気
浄化部68に近接した部位には第1の加熱手段としての
内径部ヒータ75が設けられ、第2の排気通過部として
の外径部排気通過部70に近接した部位には第2の加熱
手段としての外径部ヒータ77が設けられ、内径部浄化
室67から外径部浄化室69へ排気を流通して浄化した
ときには、流出側切替バルブ73を中立位置として内径
部ヒータ75を通電加熱し、外径部浄化室69から内径
部浄化室67へ排気を流通して浄化したときには、流出
側切替バルブ73を中立位置として外径部ヒータ77を
通電加熱して、フィルタ63に堆積した排気微粒子を燃
焼除去する。
は、例えば図11に示すように、多数の小孔57を備え
たパンチングメタルのチューブ59にセラミック繊維6
1を巻き付けたフィルタ63がある。これは、円筒状の
フィルタケース65の浄化室66内にフィルタ63を設
けたものであり、フィルタ63の内周面で囲まれた部分
には第1の空間としての内径部浄化室67が形成され、
フィルタ63の外周面とフィルタケース65で囲まれた
部分には第2の空間としての外径部浄化室69が形成さ
れ、流入側切替バルブ71と流出側切替バルブ73によ
り、フィルタ63内における排気の流通方向を、内径部
浄化室67から外径部浄化室69へ、又は外径部浄化室
69から内径部浄化室67へと切り替えるものである。
フィルタ63内の第1の排気通過部としての内径部排気
浄化部68に近接した部位には第1の加熱手段としての
内径部ヒータ75が設けられ、第2の排気通過部として
の外径部排気通過部70に近接した部位には第2の加熱
手段としての外径部ヒータ77が設けられ、内径部浄化
室67から外径部浄化室69へ排気を流通して浄化した
ときには、流出側切替バルブ73を中立位置として内径
部ヒータ75を通電加熱し、外径部浄化室69から内径
部浄化室67へ排気を流通して浄化したときには、流出
側切替バルブ73を中立位置として外径部ヒータ77を
通電加熱して、フィルタ63に堆積した排気微粒子を燃
焼除去する。
【0029】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、捕集部材に対し排気が第1の排気通過部から第2の
排気通過部へ流れる状態と、第2の排気通過部から第1
の排気通過部へ流れる状態とに、流入選択手段及び流出
選択手段により切り替え可能として排気の捕集状態を二
通り設定し、この二つの捕集状態に対し排気微粒子堆積
後のそれぞれの再生時には、排気の流入側の加熱手段を
動作すると同時に、流入選択手段と流出選択手段との少
なくとも一方を中立位置として捕集部材に流入する排気
を減少させるようにしたため、排気の流入側の排気通過
部に多量に堆積した排気微粒子は、加熱手段によって効
率良く燃焼除去され、このような燃焼除去動作を前記二
つの捕集状態について交互に行うことで、再生時流出側
の排気通過部に残った排気微粒子も再生除去され、捕集
部材の全域にわたり再生を効率良く行うことができる。
また、一方の排気通過部から他方の排気通過部へ排気が
流れる状態での捕集,再生後に排気の流通方向を切り替
えるので、切り替え前の再生時流出側の排気通過部に残
った排気微粒子が、排圧の上昇などにより捕集部材から
離脱し排出するのを防止することができる。
ば、捕集部材に対し排気が第1の排気通過部から第2の
排気通過部へ流れる状態と、第2の排気通過部から第1
の排気通過部へ流れる状態とに、流入選択手段及び流出
選択手段により切り替え可能として排気の捕集状態を二
通り設定し、この二つの捕集状態に対し排気微粒子堆積
後のそれぞれの再生時には、排気の流入側の加熱手段を
動作すると同時に、流入選択手段と流出選択手段との少
なくとも一方を中立位置として捕集部材に流入する排気
を減少させるようにしたため、排気の流入側の排気通過
部に多量に堆積した排気微粒子は、加熱手段によって効
率良く燃焼除去され、このような燃焼除去動作を前記二
つの捕集状態について交互に行うことで、再生時流出側
の排気通過部に残った排気微粒子も再生除去され、捕集
部材の全域にわたり再生を効率良く行うことができる。
また、一方の排気通過部から他方の排気通過部へ排気が
流れる状態での捕集,再生後に排気の流通方向を切り替
えるので、切り替え前の再生時流出側の排気通過部に残
った排気微粒子が、排圧の上昇などにより捕集部材から
離脱し排出するのを防止することができる。
【図1】本発明による内燃機関の排気処理装置の一実施
例の全体構成図である。
例の全体構成図である。
【図2】図1の実施例のA−A断面図である。
【図3】図1のコントロールユニットの制御動作を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図4】上部捕集状態の動作説明図である。
【図5】上部再生状態の動作説明図である。
【図6】下部捕集状態の動作説明図である。
【図7】下部再生状態の動作説明図である。
【図8】他の上部再生状態の動作説明図である。
【図9】他の下部再生状態の動作説明図である。
【図10】セラミックフォームを用いたフィルタの実施
態様図である。
態様図である。
【図11】セラミック繊維を用いたフィルタの実施態様
図である。
図である。
【図12】図11の実施例のB−B断面図である。
【図13】図11の実施例のC−C断面図である。
1 排気通路 2 浄化室 9 フィルタ(捕集部材) 11 上部浄化室(第1の空間) 13 下部浄化室(第2の空間) 15 上部排気通過部(第1の排気通過部) 17 下部排気通過部(第2の排気通過部) 27 流入側切替バルブ(流入選択手段) 29 流出側切替バルブ(流出選択手段) 31 コントロールユニット 33 上部ヒータ(第1の加熱手段) 35 下部ヒータ(第2の加熱手段) 39 再生制御回路(制御手段) 41 フィルタ(捕集部材) 44 浄化室 45 上部浄化室(第1の空間) 46 上部排気通過部(第1の排気通過部) 47 下部浄化室(第2の空間) 48 下部排気通過部(第2の排気通過部) 49 流入側切替バルブ(流入選択手段) 51 流出側切替バルブ(流出選択手段) 53 上部ヒータ(第1の加熱手段) 55 下部ヒータ(第2の加熱手段) 63 フィルタ(捕集部材) 66 浄化室 67 内径部浄化室(第1の空間) 68 内径部排気通過部(第1の排気通過部) 69 外径部浄化室(第2の空間) 70 外径部排気通過部(第2の排気通過部) 71 流入側切替バルブ(流入選択手段) 73 流出側切替バルブ(流出選択手段) 75 内径部ヒータ(第1の加熱手段) 77 外径部ヒータ(第2の加熱手段)
Claims (2)
- 【請求項1】 排気が流入する排気流入部と排気が流出
する排気流出部との間に形成された浄化室内に、第1の
排気通過部と第2の排気通過部との間を排気が通過する
ことによって排気中の排気微粒子を捕集する捕集部材を
設け、この捕集部材の上流には、前記第1の排気通過部
に接する第1の空間と前記第2の排気通過部に接する第
2の空間との何れか一方を選択して前記排気流入部に連
通させる流入選択手段を備え、同下流には、前記第1の
空間と第2の空間との何れか一方を選択して前記排気流
出部に連通させる流出選択手段を備え、この流入選択手
段と流出選択手段との少なくとも一方は、前記第1の空
間と第2の空間との両方を同時に選択する中立位置に設
定可能とし、前記捕集手段は、捕集した排気微粒子を燃
焼させて除去する加熱手段を、前記二つの排気通過部に
近接した部位に備えたことを特徴とする内燃機関の排気
処理装置。 - 【請求項2】 排気が流入する排気流入部と排気が流出
する排気流出部との間に形成された浄化室内に、第1の
排気通過部と第2の排気通過部との間を排気が通過する
ことによって排気中の排気微粒子を捕集する捕集部材を
設け、この捕集部材の上流には、前記第1の排気通過部
に接する第1の空間と前記第2の排気通過部に接する第
2の空間との何れか一方を選択して前記排気流入部に連
通させる流入選択手段を備え、同下流には、前記第1の
空間と第2の空間との何れか一方を選択して前記排気流
出部に連通させる流出選択手段を備え、この流入選択手
段と流出選択手段との少なくとも一方は、前記第1の空
間と第2の空間との両方を同時に選択する中立位置に設
定可能とし、前記捕集手段は、捕集した排気微粒子を燃
焼させて除去する第1の加熱手段及び第2の加熱手段を
前記第1の排気通過部及び第2の排気通過部に近接した
部位にそれぞれ備え、前記流入選択手段が第1の空間を
選択し前記流出選択手段が第2の空間を選択して排気微
粒子を捕集し、再生時期になったときは、流入選択手段
と流出選択手段との何れか一方を前記中立位置に設定し
て第1の加熱手段を動作させ、また前記流入選択手段が
第2の空間を選択し前記流出選択手段が第1の空間を選
択して排気微粒子を捕集し、再生時期になったときは、
流入選択手段と流出選択手段との少なくとも一方を前記
中立位置に設定して第2の加熱手段を動作させる制御手
段を設けたことを特徴とする内燃機関の排気処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3259231A JPH0598939A (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 内燃機関の排気処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3259231A JPH0598939A (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 内燃機関の排気処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0598939A true JPH0598939A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17331233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3259231A Pending JPH0598939A (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 内燃機関の排気処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0598939A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7581620B2 (en) * | 2006-08-10 | 2009-09-01 | Woodrow Woods | Marine muffler with angularly disposed internal baffle |
US7905322B2 (en) * | 2006-08-10 | 2011-03-15 | Woodrow Woods | Marine muffler with angularly disposed internal baffle |
-
1991
- 1991-10-07 JP JP3259231A patent/JPH0598939A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7581620B2 (en) * | 2006-08-10 | 2009-09-01 | Woodrow Woods | Marine muffler with angularly disposed internal baffle |
US7905322B2 (en) * | 2006-08-10 | 2011-03-15 | Woodrow Woods | Marine muffler with angularly disposed internal baffle |
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