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JPH059411B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH059411B2
JPH059411B2 JP61250951A JP25095186A JPH059411B2 JP H059411 B2 JPH059411 B2 JP H059411B2 JP 61250951 A JP61250951 A JP 61250951A JP 25095186 A JP25095186 A JP 25095186A JP H059411 B2 JPH059411 B2 JP H059411B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fraction
amino acids
water
peptide
yellow
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61250951A
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English (en)
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JPS62181221A (ja
Inventor
Ieegaa Kaaruuhaintsu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DOKUTORU MURI GmbH
Original Assignee
DOKUTORU MURI GmbH
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Filing date
Publication date
Application filed by DOKUTORU MURI GmbH filed Critical DOKUTORU MURI GmbH
Publication of JPS62181221A publication Critical patent/JPS62181221A/ja
Publication of JPH059411B2 publication Critical patent/JPH059411B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K35/00Medicinal preparations containing materials or reaction products thereof with undetermined constitution
    • A61K35/12Materials from mammals; Compositions comprising non-specified tissues or cells; Compositions comprising non-embryonic stem cells; Genetically modified cells
    • A61K35/26Lymph; Lymph nodes; Thymus; Spleen; Splenocytes; Thymocytes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/04Immunostimulants
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S530/00Chemistry: natural resins or derivatives; peptides or proteins; lignins or reaction products thereof
    • Y10S530/827Proteins from mammals or birds
    • Y10S530/854Glands

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Biotechnology (AREA)
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  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Epidemiology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は胸腺抽出物画分を含有する医薬組成物
に関する。 従来の技術 身体の免疫器官は胸腺により調節されること、
かつこのような機能は胸腺の無細胞蛋白質抽出物
によつても営なまれ得ることは知られている。従
つて近年、胸腺組織抽出物の製造、用途及び作用
様式の多数の研究がなされて来た(例えばオソバ
(B.D.Osoba)及びミラー(J.F.A.P.Miller)、ネ
イチヤー(Nature)199巻(1963年);ゴールド
スタイン(A.L.Goldstein)及びホワイト(A.
Whit)、Contemp.Topics in Immunoliology
1973339;ビル(C.Birr)及びストーレンヴエル
ク(U.Stollenverk)、アンゲヴアンドテヒエミイ
(Angew.Chemie)91巻(1979年)422頁;アンゲ
ヴアンドデヒエミイ、インターナシヨナル エデ
イシヨン イン イングリツシユ(Angew.
Chemie.Int.Ed.Englisch)18巻(1979年)394頁)
参照)。すなわち例えば、子ウシの胸腺の無細胞
蛋白質抽出物、例えばチモシンフラクシヨンNo.5
の表示の標準製剤は様々の範囲で免疫不全症候
群、例えば移植組織の低減した拒絶、増加した感
染感受性、加速された老化及び高められた腫瘍確
率を抑制することが判明した。最近、白血病又は
その他の癌患者にチモシンフラクシヨンNo.5を臨
床的に使用し、特に肺癌の場合にはすでに治療効
果に結びついたことも報告された(クレチエン
(P.B.Chretien)等著、J.D.Cancertreat.
Report62(1978)1787〜1790)。 1977年にゴールドスタイン(A.L.Goldstein)
等(J.Proc.Nat1.Acad.Sci.USA74(1977)725)
は、チモシン−ポリペプチド混合物から酸性の成
分を純粋な形で分離することに成功し、それをチ
モシン−α1と表示し、それについてのペプチド
配列も示した。チモシン−α1は28個のアミノ酸、
分子量3107を有する。チモシン−α1は胸腺から
極めて煩雑に単離されるので、すでにその完全合
成への方法も提案された(ジヤーナル オブ ア
メリカン ケミカルソサエテイ(Journal of
American Chemical Society)101,1(1979)
253〜254;西ドイツ国特許公開公報(DE−OS)
第2919592号明細書)。 チモシン−α1は分子量3107及び28個のアミノ
酸を有する比較的に大きなポリペプチドであり、
その合成の困難さは報告されている;チモシン−
α1の代りにチモシン−α1−断片を免疫治療に使
用することも公知であり、これはそのより低い分
子量に依りより簡単に、より高い収率で、かつよ
り良好な純度で製造される(西ドイル国特許公開
公報(DE−OS)第3100974号明細書参照)が、
免疫調整作用又は免疫刺激作用をより少ない範囲
しか示さない。 発明が解決しようとする問題点 ところで、胸腺組織−抽出物の2種類の一定の
画分、つまり低分子蛋白質及び/又はオリゴペプ
チドより成る画分及び臓器特異性のオリゴペプチ
ドと結合しているリボフラビンを含有する黄色画
分よりなる混合物は優れた免疫学的特性を有し、
この特性はチモシンフラクシヨンNo.5のそれ又は
チモシン−α1のそれと比較可能であり、かつこ
の特性は作用強度において一部分はむしろ凌駕す
ることが判明した。従つて本発明による医薬組成
物は免疫不全症候群、例えばT−細胞不全症状、
加速された老化、高められた腫瘍形成確率及び特
に癌の治療に好適である。 問題点を解決するための手段 従つて本発明の目的は、胸腺抽出物の分別によ
つて得られる、低分子蛋白質及び/又はオリゴペ
プチドよりなる画分及び臓器特異性のオリゴペプ
チドと会合しているリボフラビンを含有する黄色
画分を含有する又はこれらの画分より成ることを
特徴とする医薬組成物である。その有利な実施態
様は特許請求の範囲2〜5及び実施例から引用さ
れる。 殊に低分子蛋白質及びオリゴペプチドの分子量
は<2000ダルトンである。臓器特異性のオリゴペ
プチドと会合されたリボフラビンを含有する抽出
物画分において、“会合(Assoziation)”とは、
例えば補酵素/補欠分子族系で存在するような結
合と解されうる。 抽出物を取得するための出発臓器は胸腺であ
り、この際臓器供与体としては特に屠殺動物、殊
に子ウシがこれに該当する。 意外にも、2種類の抽出物画分の各個々、すな
わち低分子蛋白質及び/又はオリゴペプチドより
なる画分子又は臓器特異性のオリゴペプチドと会
合しているリボフラビンを含有する黄色画分は、
本発明による組成物とは異なる作用及び/又は実
際にそれよりも弱い作用を示すことが判明した;
2つの成分の相乗的に作用する組合せがはじめて
本発明による効果を示すのである。 本発明による組成物については、公知のチモシ
ン−フラクシヨンNo.5のそれよりも良好である優
れた免疫刺激作用が判明した。その製剤は免疫刺
激作用を有し、かつその際、癌細胞に対する有効
性を示すばかりでなく、エイズ(Aids)及び重
症のヘルペスにおいても著しく有効であると立証
された。これは例えばT−サプレツサー細胞(細
胞障害性の亜集団)がペルパー(Helfer)細胞
に比べて強く高められることから明らかである。 分別のための出発物質として使用される胸腺抽
出物は自体公知の方法で胸腺の抽出により得るこ
とができる(オソバ(B.D.Osoba)及びミラー
(J.F.A.P.Miller)著、ネイチヤー(Nature)199
巻(1963年)653;イエガー(K.H.Jaeger)等
著、Pharm.Res.Communication16巻(1984年)
No.6、559参照)。 本発明による組成物の製造は、例えば次の方法
で行なうことができる: 機械的に砕壊した臓器から外来のプロテアーゼ
(蛋白質分解酵素)、例えばパンクレアチン製剤又
は同様にパパインの存在で水での抽出により得ら
れる、中間貯蔵のために場合により水溶液、ペー
スト状物として又は噴霧乾燥されて存在する抽出
物を、攪拌下に水中に溶かし、この水溶液を場合
により混濁物質の濾別後に、フエノールで抽出
し;相分離(水相は廃棄する)後に、フエノール
相にエタノールを混ぜ、この際低分子蛋白質及
び/又はオリゴペプチドよりなる画分(以後常に
ペプチド画分として表示する)が沈殿するからこ
れを濾別し、沈殿濾液から黄色画分をカラムクロ
マトグラフイーにより単離することができる。こ
の際得られる画分から、臓器特異性のオリゴペプ
チドと会合しているリボフラビンを含有する黄色
画分(以後常に黄色画分又は黄色物質として表示
する)を分離し、かつ合一し;残りの画分は廃棄
する。こうして得られる黄色画分を更にクロマト
グラフイー(閉鎖クロマトグラフイー)により、
例えば調製用セフアデツクス(Sephadex )
LH−20−カラムで、溶離剤として水(トリフル
オルエタノール1%)を用いて分離することがで
き;この場合には殊にこの第2のクロマトグラフ
イー分離で得られる主画分、及び特に黄色成分
(リボフラビン/オリゴペプチド)を含有する画
分を本発明による医薬組成物の黄色画分(黄色物
質)として使用する。 個々の方法工程は自体公知の方法で実施するこ
とができる。クロマトグラフイー分離は閉鎖クロ
マトグラフイー(分子篩−効果)に常用の条件下
で、かつ適当な常用の填料(例えば珪酸ゲル、セ
フアデツクス(Sephadex ))及び溶離剤(例え
ば水/トリフルオルエタノール1%)を用いて実
施することができる。フエノール−沈殿濾液の第
1カラムクロマトグラフイーは殊に酸化アルミニ
ウムカラムで、かつ溶離剤として水を用いて実施
する。 抽出物の溶解用及び溶離用の水としては、殊に
菌の少ない濾過した水、無菌水又は蒸留水を使用
する。個々の方法工程は有利に不活性気体雰囲気
下、例えば窒素ガス下で実施され、濾過は殊に滅
菌濾過の条件下で実施される。 真空中のペプチド画分の乾燥及び真空中の回転
蒸発器での黄色画分の注意深い蒸発濃縮により、
又は凍結乾燥により、結晶化した乾燥生成物が得
られる;この際乾燥は両方の場合とも≦60℃の温
度で実施されねばならない。 しかしペプチド画分及び黄色画分は水溶液とし
て又は濃縮物として、場合によりその他の医薬助
剤及び/又は賦形剤及び/又は作用物質の添加後
に、直接使用することもできる;製造に依り溶液
はなお少量のフエノールを含有するがこれは障害
にはならない。特に濃縮物の製造の際には、しか
し溶液においても、安定剤、例えば更に、水性濃
縮物又は溶液に対して約0.3〜1.0重量%、特に0.5
重量%の濃度までのフエノールを添加することが
同様に有利であり得る。しかし溶液から、例えば
中間貯蔵後に、乾燥物質を、例えば凍結乾燥によ
り単離することもでき、次いでこれをそのものと
して、又はその他の作用物質及び/又は医薬助剤
及び賦形剤と共に適用することができる。 一般に低分子蛋白及び/又はオリゴペプチドよ
りなる画分(ペプチド画分)の黄色画分に対する
量比は、この2つの成分が臓器抽出及びそれに続
く抽出物からの分離の際に得られる割合に相当す
る;しかし若干の場合、例えば特殊な適用には、
一方の成分又は他の成分を過剰で又は抽出から直
接得られる量比とは別の割合で適用することも有
利であり得る。 医薬助剤及び賦形剤としては全てこのような適
用目的に適当な助剤及び賦形剤を使用することが
でき、この際その選択は、特に所定の固体又は液
状の適用形態(錠剤、糖衣錠、カプセル剤、シロ
ツプ、溶液、注射用溶液等)により適応させる。
1種又は数種のその他の、適応症の範囲で適当な
作用物質との本発明による抽出物混合物を使用す
ることもできる。 1ml中本発明による牛胸腺抽出物からの蛋白質
不含乾燥物質11mgを含有する溶液2mlを充填した
アンプル1〜2本/1日が筋肉又は皮下注射によ
り、即ち22〜44mg/dayで週3回適用される。 治療期間は4〜8週間である。 本発明を、有利な実施態様に関連する次の実施
例につき詳説するが、本発明はこれに限定される
ものではない。他の記載のない限り、前記及び後
記のパーセントの記載は重量%に、温度の記載は
℃に依る。 実施例 例 1 a フエノールとして、DAB7の純度基準に相応
する化学的に純粋なフエノールを使用する;エ
タノールとしては無水の、かつメチルエチルケ
トンで変性されたエタノールを使用する。 砕壊した子ウシ胸腺から得られる抽出物を攪拌
下に水(濾過して菌を少なくした)中に約20重量
%の濃度で(乾燥残渣に対して)溶かす。この水
溶液をフエノール(1重量%)と共に保存する。
1〜10日間の中間貯蔵の後に、水溶液を濾過によ
つて澄明にし、濾別された懸濁物質は廃棄する。 澄明濾液にフエノールを混ぜ、約5分間攪拌す
る;相分離の後(約2〜5時間)、上層の水相
(フエノール約7重量%)を溜去し、かつフエノ
ール相を、濾過して細菌を少なくした水で5回
(そのつど5分間攪拌する)洗浄し、次いで鉱物
質を除去した水で1回洗浄する。この際洗浄水中
に溶解するフエノール量は絶えず補給する。洗浄
されたフエノール相を攪拌下にエタノール中に装
入し、この際ペプチドが沈殿する。濾過後に濾板
上に得られる残渣(ペプチド画分)をエタノール
で、洗浄アルコール中のフエノール含量が約1重
量%になるまで、洗浄する。濾過残渣を濾過器上
で前乾燥(真空、濾過した菌を少なくした空気)
後に最高60℃で真空中乾燥する。 b 例1aにより得られるペプチド画分(以後
101/83と表示する)の物理的−化学的特徴付
け 実験順序及び結果 1.1 元素分析: 炭素、水素及び窒素の元素を酸素流中での燃焼
及び引続いて一酸化窒素の還元により二酸化炭
素、窒素及び水としてガスクロマトグラフイーに
より測定した。硫黄測定は硫酸塩として過塩素酸
バリウムでの滴定により行なつた。 101/83:C46.52% H6.92% N14.3% S0.83% 1.2 アミノ酸分析: 1.2.1 遊離アミノ酸の含量:試料101/83をスタ
イン(Stein)及びモア(Moore)の方法によ
り、自動アミノ酸−分析器(バイオトロニツク
社製(Firma Biotronik))を用いて、各前処
理なしに、定量的に遊離アミノ酸含量について
検査した。秤量した使用を分析器の一定量の出
発緩衝液中に溶解し、一定部分を装置中に注入
した。 ペプチド画分(101/83)1mgは、次の遊離ア
ミノ酸(nモル):システインスルホン酸56.0、
アスパラギン酸21.6、セリン5.4、グルタミン酸
6.0、プロリン11.6、ヒスチジン17.8、アルギニン
約20を、明確に同定できないアミノ酸187及び
17.8nモルと共に含有する。 1.2.2 アミノ酸の総含量:秤量した物質101/83
を封管中で濃塩酸/水(1:1)中で120℃で
24時間完全に加水分解し、真空中で蒸発濃縮
し、残渣を分析器の一定量の出発緩衝液(PH
1.8)中に溶かし、一定部分を装置に注入した。 物質101/83(胸腺からのペプチド画分)104μ
gは、総合して次のものより成る(nモル):シ
ステインスルホン酸13.55(2.29μg)、アスパラギ
ン酸60.95(8.11μg)、スレオニン18.1(2.16μg)

セリン22.6(2.38μg)、グルタミン酸61.1(8.99μ
g)、プロリン90.3(10.4μg)、グリシン148.1
(11.12μg)、アラニン49.15(4.38μg)、バリン
37.0(4.33μg)、イソロイシン25.8(3.38μg)、ロ
イシン36.95(4.85μg)、チロシン4.4(0.797μg)

フエニルアラニン17.55(2.9μg)、リジン36.1
(5.27μg)、ヒスチジン12.65(1.96μg)、アルギ

ン34.48(6.0μg)。 従つて胸腺からのペプチド画分は、加水分解可
能なアミノ酸(ペプチド性物質;HPLCによりヌ
クレオチドを定性的に立証した)約76%に相当す
る。結果を第1図に示す。 2.1 ポリアクリルアミド−電気泳動: 300×150×1mmの大きさの分離ゲルを注型し
た。架橋度10−、15−及び20%のゲルを使用し
た。分離はドデシル硫酸ナトリウム(SDS)の存
在で行なつた。 このゲルの特別製造のために次の基準溶液を使
用した: 下部トリス−緩衝液: トリス36.34、濃HCl5ml及び10%のSDS−
溶液8mlをH2Oで200mlに充す(PH=8.8)。 上部トリス−緩衝液: トリス6.06g、濃HCl4ml及び10%のSDS
−溶液をH2Oで100mlに充す。 電気泳動−緩衝液: 槽−緩衝液250ml及び10%のSDS−溶液10
mlを1000mlに充す。 槽−緩衝液: トリス12.0及びグリシン57.6gをH2Oで
1000mlに充す。 アクリルアミド−溶液: アクリルアミド30g及びN,N′−メチレ
ン−ビス−アクリルアミド0.8gをH2Oで
100mlに充す。 過硫酸アンモニウム: 水中の10%新製溶液。 変性−緩衝液 グリセリン20%、SDS3%、メルカプトエ
タノール3%を有する電気泳動−緩衝液+ブ
ロムフエノールブルー。 固定浴:12.5%のTCA 染浴: MeOH500ml、H2O500ml及びAcOH140
ml中のクーマシーブルー2.75g 脱色浴: MeOH100ml及びAcOH150mlをH2
で2000mlに充す。 分離ゲル 出発ゲル (10%) H2O 8.33ml 3.25ml 上部トリス−緩衝液 5.00 − 下部トリス−緩衝液 − 1.25 アクリルアミド−溶液: 6.67 0.55 テトラメチルエチレンジアミン 0.02 0.01 (TEMED) 硫酸アンモニウム 0.01 0.02 実 施 塗布される試料の濃度: 101/83:7.5mg/60μ 試料を変性−緩衝液50μ及びブロムフエノー
ルブルー−溶液10μ各々中に装入した。各20μ
を塗布した。 電気泳動分離のために先ず45分間13mA(最高
400V)で試料を収集ゲル領域(出発帯域)中で
濃縮し、かつ3時間一定の50mA(8℃冷却)で
電気泳動にかけた。 展開のためにゲルを引続きサンドイツチ−室に
装入し、45分間22℃で染浴中で処理した。過剰の
染料を脱色浴中で浴液を数回取り替えながら8時
間で除去した。 結果:ペプチド製剤について予想されるよう
に、101/83は10%架橋化のポリアクリルアミド
−SDS−ゲルにおいては電気泳動的には個々の成
分に分離することはできない;このことは低分子
ペプチドの含量を示す。 2.2 濾紙電気泳動 物質101/83を濾紙電気泳動法により検査する
実験においては、この物質は高圧電場におけるこ
の条件下では分離不可能であり、ニンヒドリンで
呈色可能な、混合ペプチドに特有の広巾ににじん
だ帯域を形成することが立証された。 緩衝液:PH1.9;組成(ml):氷酢酸15/蟻酸5/
水80(容積部)。 濾紙:Machery、Nagel&Co.、MN−クロマト
グラフイー紙、No.214(23×58cm)。 物質試料は水/1%トリフルオルエタノール中
に溶解されて、出発地点に塗布された。 分離は1000V/2時間(0℃)で行なわれた。 展開:電気泳動濾紙を100℃で乾燥し、かつニン
ヒドリン−溶液を噴霧した後に、分離結果を100
℃/10分間に加熱することによつて可視化した。 3 末端基測定: 2−次元の、クロマトグラフイーによる分離に
おける前記の微量法で、アミノ酸、ペプチド及び
蛋白質のN−末端をピコ−モル範囲(10-12M)
で立証することができる塩化ダンシルを用いる末
端基標識化法を適用した。 ダンシル化:試験すべき物質の最少量を0.05モ
ルのNaHCO3−緩衝液中で、塩化ダンシルと反
応させ、引続き酸性加水分解した。 加水分解物を超薄−ポリアミド板上で2−次元
クロマトグラフイーにより検査する: 1次元、蟻酸48% 2次元、氷酢酸/トリオール(1:4、v、v)。 N−末端の標識されたアミノ酸はポリアミド板
上でUV−光におけるその螢光により確認され、
写真に取られる。確認はダンシル化されたアミノ
酸の略図式(Kartierungs schema)により行な
つた。 (ラツチユ(H.Laatsch)、J.
Chromatography173巻(1978年)第398〜402
頁)。 結 果: 主標識化:AspGluGlyAlapro
(Hauptma−ArgHisNH4 CySO3Ser
rketrung) 裏標識化:Val、Ile、Leu、Tyr、Phe、Lys。
(Hintergrendmarkierung) 4 ゲルクロマトグラフイー: 胸腺からのペプチド画分(試料出発番号101/
83)1.455mgを、溶離剤として水(トリフルオル
エタノール1%)を用いてクロマトグラフイーカ
ラム(3×230cm)、セフアデツクス(Sephadex)
LH20上で分離した。 分別:20ml/ガラス管25分間 流速:0.8ml/分間 2−経路−検出: 1.UV(280nm)、2.屈折計
法(Empf.32) 結 果: 10主画分: (9−14)、(20)、(23)、(26)、
(28)、(30−31)、(50−55)、(60−64)、
(67−70)、(134−148); 8副画分: (15−19)、(21−22)、(24−25)、
(27)、(29)、(32−49)、(56−59)、(65−
66)。 ガラス管70及び134の間では、クロマトグラム
は基線にそつて流れる:このガラス管は廃棄し
た。 付加的に挙げた薄層−クロマトグラフイーで、
ゲルクロマトグラフイーの際に得られた主画分の
試料を塗布した。 薄層クロマトグラフイー(DC)−プレート:珪酸
ゲルF254(20×20cm;メルク(Merck)),層厚
0.250mm。 展開剤:酢酸エステル15/ピリミジン20/酢酸
6/水11(容積部)。 第2図はゲルクロマトグラフイーによる分離を
示す。 検査結果の評価 1 アミノ酸−分析 前文:検査物質の酸性全加水分解の前後におけ
るアミノ酸分析の定量的データの総括の際に、最
低ピーク及び分析器による自動評価の際に関係付
け得なかつたピークは考慮しなかつた。 遊離アミノ酸が、ペプチド製剤について予想さ
れる様に、最低の随伴物質としてのみ立証される
ことは注目される。遊離アミノ酸の確認は疑いが
なくは無い、それというのも分離経過で個々のピ
ークは、ペプチドの分離モデルへの付着体
(Aufsetzer)としてのみ立証されるからである。
しかしながら、特により高い試料濃度(1mg/
500μ)において再現可能なピーク−モデルが
得られ、これは製剤101/83そのものの確認ばか
りでなく、その標準化も例えば23.73(アスパラギ
ン酸)及び83.81(ヒスチジン)におけるピーク、
並びに9.56、57.15及び71.15における特異的ピー
ク(この場合特異的ペプチド分離が重量である)
により容易に可能である。 2.1 ポリアクリルアミド−電気泳動 ゲル電気泳動における反応に依り、101/83は
もつぱら最高15アミノ酸/配列の査定鎖長を有す
る低分子ペプチドから成ることが推論できる。酵
素的部分加水分解なしの胸腺組織からの1抽出生
成物のみがこの電気泳動法において僅かに分離で
きる。 しかしながら、101/83が胸腺からの黄色画分
よりもペプチドに富んでいることがこの技術にお
いて認められるという簡単な所見が重要である
(例2)。 2.2 濾紙電気泳動: 胸腺からの黄色画分の分離モデルとペプチド画
分101/83のそれとの比較は、後者の場合におい
ては、その多官能のイオン性のために、電気的高
圧電場におけるクロマトグラフイーによる前分離
なしでは細分化されず、かつ不連続のペプチド帯
として描かれる複合ペプチド混合物が存在するこ
とを明らかに示している。 3 末端基測定: 適用技術においては、PH10.5でプロトン化され
ていない全ての窒素官能が、把捉され;すなわち
ペプチド−及び蛋白質−末端基ばかりでなく、場
合により遊離して存在するアミノ酸もこの技術に
おいて標識される。 グリシン及びアラニンは、遊離アミノ酸として
製剤中に含有されていないので、この2種は
101/83におけるペプチドの主なる末端基である
ことは明らかとなる。 遊離アミノ酸の分析でのアスパラギン酸及びシ
ステインスルホン酸、並びにアルギニン及びヒス
チジンの高含量は、末端基測定の場合にもそれが
認められ、従つてこれらのアミノ酸はN−末端ペ
プチド結合に由来し得ない。 グルタミン酸、プロリン及びセリンは、末端基
測定では著しく存在し、従つてこれらのアミノ酸
はペプチド末端基として見なすこともできる。そ
れというのもこれらはアミノ酸分析によれば極め
て少量でのみ製剤101/83中に遊離して存在する
からである。 4 ゲルクロマトグラフイー挙動 胸腺からのペプチド画分101/83はセフアデツ
クス(Sephadex)LH20での分離の際に黄色画
分69/83とは著しく異なる(例2参照)。主画分
2〜6の280nmにおける紫外線(UV)吸収はオ
リゴヌクレオチド含量にのみ起因され得る。それ
というのも製剤101/83はそのアミノ酸組成によ
ればUV−吸収性アミノ酸(Tyr、Phe、His)を
合計して6重量%含有するにすぎないからであ
る。 これはセルロース薄層上の電気泳動所見及び
HPLCに依る定性検査により確認される。水中に
おけるセフアデツクスLH20のカラムクロマトグ
ラフイー分離により、製剤のオリゴヌクレオチド
含量はペプチド成分(画分6)から分離され得る
ことは重要である。画分7〜10中に総括され、主
内容物からすつかり分離される製剤101/83の成
分は、遊離アミノ酸及びモノヌクレオシドの分子
容量の物質のみを含有し得ることが、溶離図(第
2図)から最終的に推察される。このことは付加
的な電気泳動検査並びに薄層クロマトグラフイー
検査により確認される。 101/83よりなるゲルクロマトグラフイー画分
6は製剤のペプチド誘導画分とみなされる。 本発明により医薬組成物にはペプチド画分とし
てゲルクロマトグラフイー(例1b、I、4)の
際に得られる主画分又はペプチド誘導画分(画分
6)のみを使用することが有利であり得る。 例 2 a 黄色画分の取得 例1aにより得られるペプチド画分の濾液を真
空中(傾斜管高速回転蒸発器)でその容量の約50
%まで蒸発させ(洗浄アルコール濾液は容量の約
20%に)、この際温度は60℃を越えてはならない。 そうして得られる濃縮混合物を酸化アルミニウ
ムカラム上に施こす(Aluminiumoxid Woelm
A Super I、W200型、ヴエルム社製(Fa.
Woelm)、エシユヴエーゲ(Eschwege);カラム
の充填は、カラムに先ずエタノールを充たし、次
いで酸化アルミニウムを添加するようにして行な
う;12時間の固定時間後にカラムは使用準備完了
である)。濃縮混合物をクロマトグラフイーカラ
ムに装入した後にエタノールで後洗浄する;溶離
は蒸留水で圧力下に行なわれる(濾過して細菌を
少なくした圧縮空気)。溶離液を溶離終了後に真
空中で容量の約20%まで濃縮し(傾斜管蒸発器)、
こうして得られる濃縮物から次いで回転蒸発器中
での蒸発濃縮により結晶化された乾燥生成物(黄
色画分)を得る。 b 例2aにより得られる画分(以降69/83とし
て表示される)の物理的−化学的特徴付け :実験順序及び結果 1.1 閉鎖クロマトグラフイーによるフラビンの
分取分離 ゲル床寸法3.5×240cmの調製用セフアデツクス
(Sephadex LE20−カラムで、溶離剤としての
水(1%トルフルオルエタノール)5.007g中で、
黄色画分(黄色物質)16gを分子篩効果の利用下
に閉鎖クロマトグラフイーにより分離した。この
ために各2×5g及び1×6gの少量を、そのつ
ど蒸留水(1%トリフルオルエタノール)5ml中
に完全に溶かし、ゲル床上に施こした。画分19
ml/ガラス管/25分間を採取し、ゲルクロマトグ
ラフイー分離経過を連続的に、1)280nmにおけ
るUV−吸収測定(LKB社製流動光度計Uvicond
)及び2)クロマトグラフイー溶離液の密度
変化の測定による流動屈折計法(ウオータース−
リフラクトメーター(Waters−
Refraktometer)、R4;Daempfung64)により記
録した。 代表的な分取分離経過は第3図(溶離略図)か
ら判る。分離経過中に強く黄色に呈色した成分が
はつきりした境界をつけた帯域として分離カラム
を通つて移動し、ガラス管No.80〜100の範囲で採
取し、凍結乾燥させ、かつ秤量した。 結 果: 69/83(16g)から合計して黄色成分224mg
(1.4重量%)が得られ、これを次に分析的かつ天
然物化学的に検査する。 元素分析 C% H% N% 黄色成分 52.41 6.27 14.87 リポフラビン 52.59 5.79 15.34 1.2 69/83のゲルクロマトグラフイー分離から
の凍結乾燥された画分の取得 69/83(5.007g)の分取分離後に、分離した成
分の濃度及びUV−吸収に基づき、18画分を一緒
にした。 このために相応するガラス管の内容物を前もつ
て秤量した丸底フラスコ中にあけ、ガラス管を蒸
留水で3回後洗浄し、合一したガラス管に相応し
て画分を標識した。 水性画分を回転下で真空中−78℃で凍結させ、
引続き凍結乾燥させた(凍結乾燥機、ヘレウス−
レイボルド(Haereus−Leybold)、G2)。 凍結乾燥した画分をそのつど丸底フラスコ中で
秤量し、空気−及び湿気を通さないよう閉鎖し
(パラフイルム)、かつ冷蔵庫中+4℃でその他の
実験のために貯蔵した。 結 果: 69/83(5.007g)から次の画分が得られた:
【表】 凍結乾燥画分の総量は5.002g(99.9%)であ
つた。 1.3a 69/83の主要画分の元素分析
【表】 1.3b 69/83の主画分のアミノ酸分析遊離アミノ
酸の含量: 遊離アミノ酸の含量測定のために40μg〜2mg
を秤量し、各前処理なしに出発緩衝液(PH1.8)
中に入れ、かつ自動分析器を用いて、いかなる末
端基標識化(1.3c参照)が画分中の一緒に移行し
たペプチド会合の遊離アミノ酸含量に帰されるべ
きか、及びいかなる画分成分がペプチド性である
かを知り得るために実験した。 結 果: 画分(20〜31)1.411mgは遊離アミノ酸につい
て、システインスルホン酸52.7(nモル)、アスパ
ラギン酸15.4、スレオニン5.9、セリン7.7、グリ
シン5.1、リジン1.8及びNH4 +11.3を含有する。調
査したデータから、画分の約1重量%が遊離アミ
ノ酸であることが判る。 画分(32〜59)195μgは遊離アミノ酸につい
て、システインスルホン酸52.1(nモル)、アスパ
ラギン酸6.6、イソロイシン20.7、ロイシン25.1及
びフエニルアラニン49.9を含有する。含量測定か
ら、画分の約8重量%が遊離アミノ酸であること
が判る。 画分(60〜65)204mgは遊離アミノ酸について、
ロイシン2.5(nモル)、フエニルアラニン108.2、
ヒスチジン54.4及びアルギニン27.3を含有する。
末端基測定に依れば(1.3c参照)、保留時間73.6
におけるピークはリジンに関係しなかつた;ヒス
チジン及びアルギニルの含有も不確かである。そ
れというのもピークの形態はこれらのアミノ酸に
ついて特徴的ではないからである。これらの制限
下で、画分の約16重量%は遊離アミノ酸であるこ
とが判る。 画分(66〜81)200μgは遊離アミノ酸につい
て、チロシン4.0(nモル)、フエニルアラニン
91.9、NH4 +17、ヒスチジン4.2及びアルギニン3.1
を含有する。これから画分の約1.9重量%は遊離
アミノ酸であることが判る。 画分(82〜98)40μgは遊離アミノ酸について
システインスルホン酸4.9(nモル)及びヒスチジ
ン1.5を含有する。これから画分の約2.8重量%は
遊離アミノ酸であることが判る。 画分(99〜102)1.995mgは遊離アミノ酸につい
て、ロイシン8.6(nモル)、チロシン1.7及びヒス
チジン10.4を含有する。これから画分の約0.2重
量%は遊離アミノ酸であることが判る。 画分(103〜110)2.319mgは遊離アミノ酸につ
いて、システインスルホン酸1.3(nモル)、シス
テイン1.9、ロイシン4.5、フエニルアラニン2.1及
びヒスチジン5.9を含有する。このことから0.1重
量%よりも少ない画分が遊離アミノ酸であること
が判る。 アミノ酸の総含量、ゲルクロマトグラフイーに
より得られた画分のペプチド成分の測定: 主画分(20〜31)〜(103〜110)から各約40μ
gの秤量分を溶封アンプル中で24時間120℃で6N
HCl中で完全加水分解し、真空中蒸発乾固し、出
発緩衝液(PH1.8)中に入れ、自動分析器を用い
てアミノ酸の含量について定量的に実験した。調
査したアミノ酸の総含量から画分含量の引算によ
りペプチド含量の遊離アミノ酸を算出した。 その結果を次の表にまとめる:
【表】
【表】 *=黄色成分
副画分(118〜121)〜(252〜265)の定性アミ
ノ酸分析 前記の方法論で、試料約40μgを完全加水分解
後に定性的にアミノ酸の含量について、末端基測
定(1.3c参照)との関係を確立し得るために、実
験した。 結 果: 69/83のゲルクロマトグラフイー分離の、量成
分からは重要ではない後者の画分は、ペプチド及
びアミノ酸を約10〜20重量%含有するにすぎず、
後者の画分ほど減少する傾向がある。付随する元
素分析(1.3a参照)によれば、ヌクレオチド−断
片の含量は除外すべきではない。 1.3c 主画分の末端基測定 ピコ−モル範囲(10-12M)のアミノ酸、ペプ
チド及び蛋白質のN−末端を前記の微量法におけ
る2−次元の、クロマトグラフイー分離で立証す
る塩化ダンシルを用いる末端基標識化の方法を適
用した。 ダンシル化:試験すべき物質約5μgを0.05モルの
NaHCO3−緩衝液中で塩化ダンシルと反応させ、
引続き溶封した毛細管中で4時間6NHCl中で120
℃で完全加水分解した。加水分解物を真空中乾燥
し、水中に入れ、2−次元クロマトグラフイーに
より微細−ポリアミド板上で実験した: 1 次元、48%蟻酸: 2 次元、氷酢酸/トリオール(1:4;v、
v)。 N−末端に標識したアミノ酸をその螢光により
UV−光中でポリアミド板上で確認し、写真に取
つた。等位化はダンシル化アミノ酸の略図式によ
り行なつた(例1b、、3参照)。 結 果: 画分(20〜31)、主標識化:His; 裏標識化(痕跡で):Ser、Asp、Gly。 画分(32〜59)、主標識化: Gly、His、His、
Arg、Leu; 裏標識化: Asp、Ser、Ala、Val、Pro、
Ile、Phe、Tyr、Lys。 画分(60〜65)、主標識化: Phe、Asp、
Tyr、Ile、Leu、NH4 +、Gly、His、Arg
(左下四分円の縁の広汎性の斑点は等位化
すべきでない); 裏標識化:CySO3H、Ala、Val、Lys(痕跡)。 画分(66〜81)、主標識化: Phe、Tyr、
NH4 +、Gly、Asp; 裏標識化: His、Ser、Thr、Ala、Val、
Ile、Leu。 画分(82〜98)、主標識化:Tyr; 裏標識化: Phe、Ile、Leu、Val、Ala、
NH4 +、Gly。 画分(99〜102)、主標識化: His、His*
Tyr; 裏標識化:Glu、Leu、Phe。 画分(103〜110)、主標識化:Gly; 裏標識化:Asp。 2 フラビン成分の精製のための、1.1で得られ
た黄色成分の分析用かつ分取用HPLC 後記のHPLC−実験のために、水溶液中で強く
螢光を呈する69/83からの黄色成分合計して224
mgを使用する。この富化されたフラビン成分の元
素分析により、リボフラビンへの凝いが強くなつ
たので(1参照)、HPLC−分析の比較目的のた
めに市販の“生化学目的のためのリボフラビン”
(メルク(Merck))を関連させた。 分離カラム: 分析用C18−逆相珪酸ゲルカラム(4×250mm;
粒度:5μ): 溶離系: 水中メタノール25%、10分間;更に25分間メタ
ノール50%までの上昇性勾配、引続き純メタノー
ルでの12.5分間の洗浄相を行なう。次いでカラム
を初条件で平衡させる。 分析的HPLC: 1により富化された(c=9.25μg/μ) 黄色成分46.25μg/メタノール:水(1:1) 5μを分離カラム内に噴霧し、流速1ml/分間
で前記の勾配系で溶離させた。記録計の紙送りは
1cm/分間であつた。検出はUV−範囲
(210nm)及び螢光範囲(励起265nm、発光
530nm)で行なつた。結果を第4図に示す。 技術的に同じ経過で、同様の分析用HPLC−カ
ラムに、メタノール:水(1:1)5μ中に溶
かした69/83(元来の物質)1.205mgを噴霧した。
結果を第5図に示す。 もう1つの、技術的に同様の実験経過で、同様
の分析用分離カラム上に水中に溶かした(c=
714μg/ml)リボフラビン(メルク)3μを装
入した。 分析的比較の結果: セフアデツクスLH20で、富化された黄色成分
中、並びに元来物質69/83中には、螢光性物質が
含有されており、これは分析用HPLC−カラムか
ら正確に21分間の純粋なリボフラビン(メルク)
と同じ滞留時間で出て来る。 純粋なリボフラビンのそれに関連して螢光曲線
に依る濃度算出は、セフアデツクスLH20で富化
された成分についてはリボフラビン約0.6%の含
量を明らかにした。 分取HPLC: 寸法28×250mm、C18−逆相珪酸ゲル、粒度:5μ
の分取カラムで、1により富化された、水
(5NNH4OH5滴)4.2ml中に溶解した黄色成分
129.7mgを、メタノール/水(18:82)よりなる
イソクラテツク混合物で分離した。流速は130バ
ールで26ml/分間であり、UV−検出は254nmで
あり、記録計の紙送りは30cm/時間であつた。 分離結果を第6図に記載する。4つの画分で2
つのピークがとらえられた:画分1は最初の無色
のピークを含有し、画分2,3及び4における第
2ピークは黄色螢光を呈する。 これらの総括された画分は、凍結乾燥後に精製
フラビン成分3.3mgを生成した。 純度対照: 分取HPLCにより得られたフラビン成分の3つ
の画分を、前記のカラムでの分析用HPLCに依り
実験し、この際次の、時間的に延長された勾配を
使用した:10分間水中メタノール25%で、次いで
35分間で水中メタノール60%まで上昇させ、引続
き10分間メタノール100%で後洗浄。その他の全
てのパラメーターは前記したものと同一であつ
た。 結 果: 全3種の分離経過はUV−及び螢光−曲線下で
純粋なリボフラビンと同じピーク面の相関を示
す。螢光−曲線の下降肩部に2つの小さい螢光−
ピークが認められ、これは同様に純粋なリボフラ
ビン(メルク)にも認められた。 調製用HPLC−分離の無色の画分1について完
全加水分解後に定量的アミノ酸分析が行なわれ
た。 フラビン成分と会合したペプチド55μgは次の
アミノ酸(nモル)を含有する:グルタミン酸
2.8、プロリン48.9、グリシン3.1、アラニン1.6、
バリン2.1、イソロイシン14.4、チロシン8.0、フ
エニルアラニン1.2、リジン1.5、NH4 +14.9及びア
ルギニン3.8。この結果は第7図から判明する。 3 69/83から単離されたフラビン成分の天然物
−分析実験 69/83から単離されたフラビン成分の分取
HPLC精製の画分3を天然物−分析的構造立証の
ために使用した。 核共鳴−スペクトル: 69/83からのフラビン成分の分取HPLC分離か
らの画分3の360MHz1H−NMR−スペクトルを
D2O中で記録した。 結 果: 核共鳴−スペクトルはフボフラビンに特有の全
ての構造元素を示す:イソアロキサジン−環のメ
チルプロトンのシグナルは2.46ppm及び2.58ppm
であり、リビツト−部分については3.75ppm、
3.85〜4.05ppm及び4.35〜4.46ppmであり、並び
に芳香族プロトンについては7.83〜7.92ppmであ
る。 リボフラビンについてはD2O中で14個の非交
換性のプロトンが予想された。14個の非交換性の
プロトンが実測された。 質量スペクトル分析的同定: 69/83からセフアデツクスLH−20での閉鎖ク
ロマトグラフイーにより富化されたフラビン成分
の分取HPLC−精製の画分3はリボフラビン(メ
ルク)に比較して次の結果をもたらした: 純粋なリボフラビン(溶剤水)は、最高シグナ
ルとして376m/Zでの分子イオン及び399m/Z
での(M+Na)+−イオンを有する明確な電場−
放出−質量スペクトルを明らかにした。69/83か
らのフラビン成分の付属する電場−放出−質量ス
ペクトルも同様に(M+H)+−イオンについて
377で強いシグナルを示し、かつ更に強いシグナ
ルを(M+Na)+−イオン関して399で示す(溶剤
水)。従つて真正のリボフラビン(メルク)と比
較して、分取HPLCにより単離されたリボフラビ
ンは高められた量のアルカリ塩を含有する。 分取HPLCにより69/83から単離されたリボフ
ラビンとリボフラビン(メルク)との直接的比較
のTAB−質量スペクトル(高速原子衝撃(fast
atom bombardment))は両方の化合物の同一性
を示すが、胸腺から得られるリボフラビンにおい
ては付加的なシグナルを367m/Zで、かつその
グリシン−付加ピークを459m/Zで示す。この
ことから、69/83から分取HPLCにより単離され
たリボフラビンは分子量366を有する混合物を含
有することが判る。24〜26mAのより高い熱電力
で367の未知物質の分子ピークが同様に電場−放
出−質量スペクトルで立証される。 実験結果の評価 1.3bから、分離可能なフラビン成分はペプチ
ドを17重量%含有することが判る。このことか
らこの成分のペプチド含量が化学的にそれと結
合して存在するのか、又は親油性相互作用の理
由から螢光体と会合して現われるのかという問
題が生じる。 逆相−珪酸ゲル(C18;5μ)での分析用HPLC
により疑なく立証され得るように、螢光物質は真
正リボフラビン(メルク)と同様に滞留時間21分
間で溶離する;この特性は、螢光性物質が元来の
製剤69/83中で直接分析用HPLCにより立証され
たか、又はセフアデツクスLH−20で富化された
フラビン成分からか、には無関係であると証明し
た。このことから、ペプチド−混合物はフラビン
成分と化学的に結合され得いないという結論が導
かれる。それというのもさもなくばフラビン成分
は真正リボフラビンとは異なつてHPLC−系で現
われなければならないからである。更に、フラビ
ン成分と会合したペプチドはフラビン成分と極め
て安定した会合で存在するにちがいないことも認
められる。それというのも分析用HPLCで螢光−
ピークのすぐ隣りに、このUV−吸収成分の前後
で溶離されるからである(これについては実験の
第4図参照)。 フラビン成分中のペプチド部分は、セフアデツ
クスLH−20富化後に存在したように、分取
HPLCに依りフラビンから基線−分離で驚異的に
効果的に分離された。分離されたペプチドのアミ
ノ酸分析は、プロリン、イソロイシン、チロシン
及びフエニルアラニンの含量により、明らかに高
い親油性を示し、従つてフラビンとの狭い相互作
用が明らかである。 例 3: 医薬組成物(注射用溶液)の製造 1ml当りの組成: 臓器抽出画分 10.00mg (例1及び2より得られる2種の画分の混合物) フエノール(DAB7) 4.55mg NaCl 5.00mg 注射用水 全量1.00ml 使用量:2.2(各2mlずつ1000アンプルに十分) 内容物を水1.5中に溶かし、次いで1%の
NaOHでPH値5.80に調整し、水2.2まで充填す
る。得られる溶液を滅菌し(0.2μm膜濾過器)、
次いで2ml−アンプル中に窒素ガス下で充填す
る。 例 4 免疫刺激もしくは免疫調整特性の立証のため
に、得られる本発明による組成物(例1aにより
得られるペプチド画分及び例2aにより得られる
黄色画分の混合物)を滅菌濾過及び凍結乾燥後
に、ヒトの健康な提供者のヘパリン処理された完
全血液中のT−リンパ球及びT−細胞亜集団のそ
の免疫生物学的活性について実験した。比較物質
としては滅菌濾過し、かつ凍結乾燥させた胸腺−
画分No.5を用いた。 a 健康な提供者からの血液試料の取得: この血液製剤のために11人の健康な試料提供者
が必要であつた。蝶形カニユーレ(Schme−
tterlingkanu¨le)を用いて、腕静脈から血液各10
mlを採取し、この際、その量は、吸引せずにシリ
コンホースを通つてカニユーレからヘパリン処理
試験管中に導入した。この処理は、機械的負荷の
際に特異的レセプターの1部分を失なわせること
のできるT−リンパ球の表面−マーカーの保護作
用をする。 b 培養バツチ: 各提供者のヘパリン処理完全血液10mlを各々
2.5mlに四分し、培養フラスコ中でRPMI1640−
媒体を充填して各々10mlにした(このRPMI−媒
体は、等張NaHCO3−溶液でPH7.2に緩衝されて
いる)。この培養フラスコを弛るく閉じ、その他
の添加物を加えずに(牛胎児血清なし、熱脱ナト
リウムアルブミンなし)、無菌条件下にCO2−恒
温装置中37℃で24時間恒温保持した。 c 血球計算法用の完全血液培養バツチの準備: 完全血液中のT−リンパ球及び−亜集団の螢光
性の、マーカー特異性抗体(OKT−血清、オル
ト診断系:Ortho Diagnostic System)での直
接標識付け。各々の完全血液培養バツチから
OKT−血清での5標識付けのために各々100μ
を取り出し、5個のオルムトン(Orthomune )
OKT−血清各10μと共に30分間恒温保持した。
引続き溶解試薬(Lysereagenz)(Ortho診断系)
で2ml/試料まで充填し、赤血球の破壊のために
5〜10分間恒温保持し(不透明な濁り)、直接サ
イトフルオログラフ(Cytoflu−orograph)
(Ortho)で測定した。 螢光性のマーカー特異性抗体(OKT−血清)
での直接標識付けのためのT−リンパ球及び−亜
集団の単離: 完全血液培養バツチを遠心分離し、血漿を捨て
る。沈殿をフイコルーグラデイエント(Ficoll−
gradienten)中、20℃で40分間遠心し、分離され
たリンパ球分を単離する。おそらく付着する残留
−赤血球を溶解試薬により除去し、リンパ球を数
回のPBS中への再懸濁及び遠心分離により洗浄
する。 PBS中への新たな再懸濁の後に、リンパ球を
細胞107個/mlに調節し、これからの試料100μ
にオルトムン OKT−血清各10μを加え、氷浴
中に30分保持し、この際、各々10分後に振出す
る。 次の螢光性のモノクロナール抗体を使用した: OKT−3、末梢T−リンパ球に対し特異性; OKT−3、Tヘルパー亜集団に対し特異性; OKT−6、 胸腺細胞(未成熟T−細胞)に対
し特異性; OKT−8、 サプレツサー(細胞毒性)T−亜
集団に対し特異性; OKT−11、 末梢T−細胞上のE−レセプター
に対し特異性。 各試料提供者の対照−及びテスト培養物を
各々、特異性のOKT−血清での標識付けに相応
して5個の測定バツチに細分した。 モノクロナール抗体での標識付けのための30分
の恒温保持時間の経過の後に、非特異性の螢光を
さけるために、遠心分離及びPBSでの2回洗浄
により過剰のOKT−血清を除く。残留沈殿物を
PBS1〜2ml中に再懸濁させると、全量中に細胞
約106個が残留する。 d サイトフルオログラフ(オルト診断系)を用
いる貫流細胞計測(Durchflusscytometrie);
測定試料と同じ非標識対照試料の1つで測定し
た狭角拡散光を用いて、サイトフルオログラフ
での測定窓をヒストグラムのリンパ球に対して
特異的な部分に適合させ、この際自己発光分を
電気的に除去する。各測定試料から、細胞25〜
30000個/30秒を緑色螢光(それぞれ標識され
たT−細胞群に対して特異的)及び狭角拡散光
(すべてのリンパ球に対して特異的)を用いて
評価する。測定値を電気的に蓄積し、全−リン
パ球数の百分率として示す。 e 結果: 次の第2表〜第4表に、本発明による組成物で
得られた結果をまとめ、第5表〜第7表には、チ
モシン−フラクシヨンNo.5を用いて得られた結果
をまとめた。第8表は、比較定量評価を示してい
る。 これら測定結果は、表に記載の種々の濃度での
完全血液培養物から得られた。測定データは、そ
れぞれ、作用物質添加されていないそれぞれの当
該対照培養物と関係付けられている。第2表及び
第5表の記載は、所定の作用物質適用の影響下に
おける末梢ヒトT−細胞(OKT−3陽性)並び
にそのヘルパー及びサプレツサーT−細胞の亜集
団(OKT−4及びOKT−8陽性)、未成熟胸腺
細胞(OKT−6陽性)及びT−リンパ球上のE
−レセプター(OKT−11陽性)の割合(%)を
意味する。 すべての表中に、完全血液中のリンパ球o又は
完全血液培養物から単離されたリンパ球iの測定
データが、螢光性抗体での直接標識付けにより得
られたか否かが記載されている。 測定データの評価は、第2表もしくは第5表に
関連している第3表及び第6表に示されている。 a 作用物質の添加なしで、同じT−細胞対照群
と比べた作用物質用量の影響下におけるそれぞ
れのT−細胞群の差(差=%−変化)及び b 対照値(これを100%とする)に対する測定
値の%−割合v を計算した。 測定データの統計は、第4表及び第7表に示さ
れている。完全血液o中で直接又はリンパ球の単
離iの後のOKT−血清でのT−細胞−標識付け
の方式により解読して、個々の測定Mの数nを用
いて、その平均値からの個々の測定の標準偏差
Sを次式により計算した: 更に、各提供者に関して、異なる日の供血と関
連して測定データの生物学的及び方法的な分散幅
を示す変動係数CVを、確認した: CV(%)=S/M・100
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 f 評価 完全血液o中での直接のT−リンパ球の標識付
けは、変動係数CVで表現される測定データの拡
散幅にあまり影響しない。 しかしながら、OKT−6での標識付け(未完
熟胸腺細胞に対して特異性)に基づく測定データ
の高い分散幅が目立つ。ここで、CVは40〜100%
の幅で存在する。OKT−血清での標識付けの品
質をその都度測定された分散幅で評価する際に
は、一連の増加性のCVがOKT−11(T−細胞上
のE−レセプターに対して特異性)<OKT−3
(全T−細胞に対して特異性)<OKT−4(T−ヘ
ルパー細胞に対して特異性)<OKT−8(T−サ
プレツサー細胞に対して特異性)に関して得られ
る。自然の細胞(対照培養物)における分散幅は
7〜20%の範囲内にあり、作用物質添加物を有す
る培養物からの細胞では、時折り、2倍も高い。 同じ試料提供者は、同じ細胞標識付け法及び特
異性OKT−血清の同じバツチで使用の際には、
異なる日の採血において、著るしい測定偏差を示
す。しかしながら、この人に関連する偏差は、
各々のT−細胞型が全試料提供者にわたる全測定
系列内で平均して示す分散幅内に存在する。統計
的評価に関する信頼できる値は、対照値(100%)
に対する測定値の平均された割合v(%)、当該
標準偏差S及びこれから誘導される分散幅(CA
%)に基つき得られる。 本発明による組成物で、OKT−8陽性細胞の
増加の明確な作用は、殊にT−細胞の単離の後の
直接標識付けの際(v=対照値の131.8%)で、
既に2mg/10ml(培養物バツチ)の濃度で明白で
ある。T−サプレツサー細胞(細胞毒性亜集団)
を増加する方向の本発明の製剤のこの優れた作用
は、すべての試料提供者(n=21)にわたり、か
つT−細胞標識付けの2つの方法(完全血液中で
直接又は単離の後)を平均する際にも統計的意義
が存在する(v=120%)。健康な提供者の血液
試料で、各々の作用物質の影響なしに得た測定値
OKT−4/OKT−8の商は、正常の場合は1.5の大きさで あり、これからの偏差は、免疫平衡の移動を明白
に信号化する。 本発明の組成物は、チモシン−フラクシヨンNo.
5のOKT−8陽性T−サプレツサー細胞(細胞
毒性亜集団)の増加(v127%)に関して、完
全血液培養物中でのその作用で優れていることが
判明した。本発明による製剤の1部成分としての
ペプチド画分は、製剤に関連するT−細胞亜集団
への作用プロフイルを示し、この製剤の他の成分
即ち黄色画分は、完全血液培養物に対する測定可
能な影響を有するが、これはT−細胞型に関連し
ては顕著に現われない。従つて、この成分の存在
により、この製剤を他の胸腺製剤例えばチモシン
−フラクシヨンNo.5と比べてその試験管内作用を
明らかに増強する相乗作用添加物が重要になる。 前記の評価から、対照培養物中のOKT−4/
OKT−8−割合が異常(≠1.5)と認められた試
料提供者を排除すると、17測定nを基礎とする本
発明の製剤の終極的な評価にとつて、対照培養物
に対する150%のOKT−陽性細胞の平均割合が、
僅かに16%の分散幅で得られる。このことは、分
散幅が、健康な提供者血液の対照培養物で全測定
パラメータにわたり、完全血液中での直接標識付
けでも単離されたT−細胞での直接標識付けでも
平均して見出すことのできる正常限界値内に存在
するので、極めて重要な所見である。 試験管内系(完全血液培養物)中で、T−リン
パ球の亜集団にとつて典型的であり、モノクロナ
ール抗体を用いる貫流細胞計測で検出された表面
特性の出現(Auspra¨gung)に対する明白な作用
効果が明らかになつた。殊に、サプレツサー細胞
もしくは細胞毒性T−細胞に特徴的である
(OKT−8−陽性細胞)この特徴の増加が明らか
であつた。この作用効果はいくつかの個体(レス
ポンダー:Responderと称される)でも、統計的
に、参照物質チモシン−フラクシヨンNo.5におけ
るより大きかつた。 すべての(健康な)試料提供者は、全T−リン
パ球状態(場合による低下は、B−リンパ球を増
加する気付かない(潜伏)感染によりB−リンパ
球が増加している)の、並びに殊にヘルパー/イ
ンデユサー(OKT−4−陽性)及びサプレツサ
ー/細胞毒性(OKT−8−陽性)T−細胞の正
常と称すべきプロフイルを有する。 得られた結果から、本発明の製剤は、亜集団殊
にサプレツサー/細胞毒性(OKT8−陽性)細胞
で異常状態を有する患者において臨床使用するこ
とができることが明らかである。このような所見
は、特に、自己免疫病として記載されている、殆
どん例外なくOKT−8−陽性亜集団の減少が起
こつているいくつかの結合組織疾病(リウマチ性
関節炎、紅斑性狼瘡、強皮症、シオグレン症候群
等)に公知である。これらの場合には、試験管内
系でも、OKT8−陽性細胞の数の増加に関する優
れた作用効果を期待すべきであり、この際、作用
物質用量も僅かに保持されるべきである。前記の
リウマチ性同型団の患者へのこの製剤の適用の際
には、使用の前又はその間に、末梢リンパ球での
細胞免疫体質をOKT−血清で検査すべきである。 本発明による組成物の適用の方式及び量は殊に
疾病の種類及び重症度及び一般的所見及び患者の
敏感性に依り決まる。
【図面の簡単な説明】
第1図は胸腺からのペプチド画分(101/83)
の定量的遊離アミノ酸含量を示す図であり、第2
図は胸腺からのペプチド画分(101/83)のゲル
クロマトグラフイーによる溶離を示すクロマトグ
ラムであり、第3図は黄色画分のゲルクロマトグ
ラフイーによる分取分離を示す図であり、第4図
は69/83からの黄色成分の分析用HPLCによる検
出を示す図であり、第5図は69/83元来物質の分
析用HPLCによる検出を示す図であり、第6図は
黄色成分の分取HPLCによる分離を示す図であ
り、第7図は分取HPLCにより得られたフラビン
成分の3種の画分を分析用HPLCによる分離を示
す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 a)最大15個のアミノ酸の鎖長を有し、その
    末端基が主としてグリシン及びアラニンであり、
    2000Dより小さい分子量を有する低分子蛋白質及
    び/又はオリゴペプチドからなる画分子及びb)
    臓器特異性のオリゴペプチドと会合しているリボ
    フラビンを含有する黄色画分を含有し、ここで画
    分a)は、プロテアーゼ含有水を用いる胸腺の抽
    出、この水を用いて得られた抽出物のフエノール
    による抽出、フエノール相からのエタノールを用
    いる沈澱により得たものであり、画分b)は、画
    分a)の濾液をAl2O3カラムに通し、溶離液とし
    て水を用いるクロマトグラフイにかけ、この溶離
    液から蒸発濃縮により得たものであることを特徴
    とする、胸腺抽出物より成る免疫不全症候群治療
    用医薬組成物。 2 低分子蛋白質及び/又はオリゴペプチドより
    成る画分a)は、遊離又は結合形のアミノ酸、シ
    ステインスルホン酸、アルパラギン酸、スレオニ
    ン、セリン、グルタミン酸、プロリン、グリシ
    ン、アラニン、バリン、イソロイシン、ロイシ
    ン、チロシン、フエニルアラニン、リジン、ヒス
    チジン及びアルギニン及び加水分解可能なアミノ
    酸少なくとも75重量%を含有する、特許請求の範
    囲第1項記載の医薬組成物。
JP61250951A 1985-10-23 1986-10-23 免疫不全症候群治療用医薬組成物 Granted JPS62181221A (ja)

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