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JPH0590000U - ダンパ装置 - Google Patents

ダンパ装置

Info

Publication number
JPH0590000U
JPH0590000U JP3325692U JP3325692U JPH0590000U JP H0590000 U JPH0590000 U JP H0590000U JP 3325692 U JP3325692 U JP 3325692U JP 3325692 U JP3325692 U JP 3325692U JP H0590000 U JPH0590000 U JP H0590000U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
damper
crankshaft
dampers
inertia
moment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3325692U
Other languages
English (en)
Inventor
進 沼尻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP3325692U priority Critical patent/JPH0590000U/ja
Publication of JPH0590000U publication Critical patent/JPH0590000U/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランクシャフトのねじれ振動を低減させ
て、その振動に伴う騒音の低減を図る。 【構成】 クランクシャフトに取り付けられるダンパー
プレートに第1、第2、第3、第4のゴム部材7、8、
9、10を介して第1、第2、第3及び第4の慣性体1
1、12、13、14をそれぞれ装着して第1のダンパ
A、第2のダンパB、第3のダンパC及び第4のダンパ
Dを構成したダンパ装置4であって、第1、第2、第
3、第4の各ダンパA、B、C、Dの慣性モーメントと
固有振動数をそれぞれId1、Id2、Id3、Id4、f
1、fd2、fd3、fd4としたとき、慣性モーメント
をId1>Id2>Id3>Id4、固有振動数をfd1
fd2<fd3<fd4なる関係に各ダンパをそれぞれ設
定した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は内燃機関のクランクシャフトに加わるねじれ振動を防止するダンパ、 詳しくは、4つの慣性体がそれぞれ弾性体を介してダンパプレートに配設された フォースマスダンパ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関のクランクシャフトは回転時に回転中心線回りのねじれ振動を発生す る。特に、クランクシャフトのねじれ振動がピークになる共振周波数と、クラン クシャフトの回転数とが調和すると大きなねじれ変形を伴う共振を生じ、最悪の 場合クランクシャフトの損傷につながる。
【0003】 このようなねじれ振動のピークを低減させたり、分散させるためのダンパ装置 として、ねじれ振動エネルギーをゴムのような弾性体の変形に変換してこれを熱 エネルギーに変えて放散するダンパ装置が知られている。
【0004】 ところで、クランクシャフトのねじれ振幅比はクランクシャフトの共振時に図 2に破線で示ようなピーク値を示すが、これに周知のシングルマスあるいはダブ ルマスダンパ装置を取り付けると、シングルでは一点鎖線で示すようにピークが 2つ、ダブルでは二点鎖線で示すようにピークが3つに分割され、その値は低減 する。すなわち、従来のシングルあるいはダブルマスダンパ装置は、各ダンパの 質量、バネ等の選択によってクランクシャフトのねじれ振動特性を変化させて軸 系のねじれ振動応答を制御している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、ダンパ装置はスペース、放熱的に厳しい場所に配設されていて、い かに省スペースで効率の良いダンパ装置を取り付けるかが課題となっている他、 クランクシャフトの振動に伴う騒音が問題となっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案では、クランクシャフトに取り付けられるダンパープレートに第 1、第2、第3、第4のゴム部材を介して第1、第2、第3、第4の慣性体をそ れぞれ装着して第1のダンパ、第2のダンパ、第3のダンパ及び第4のダンパを 構成したダンパ装置であって、上記第1、第2、第3、第1の各ダンパの慣性モ ーメントをそれぞれId1、Id2、Id3、Id4とし、各ダンパの固有振動数を fd1、fd2、fd3、fd4としたとき、慣性モーメントをId1>Id2>Id 3 >Id4、固有振動数をfd1<fd2<fd3<fd4なる関係に設定した。
【0007】
【作用】
第1、第2、第3及び第4のダンパの慣性モーメントをそれぞれId1、Id2 、Id3、Id4とし、また、各ダンパの固有振動数をfd1、fd2、fd3、f d4としたとき、慣性モーメントをId1>Id2>Id3>Id4、固有振動数を fd1<fd2<fd3<fd4なる関係に設定したので、クランクシャフトの捩じ れ振動が個々のダンパに分散されて、上記クランクシャフトのねじれ振動が低減 される。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を順を追って説明する。図1において、符号1は、クラ ンクシャフトを示し、このシャフト1の端部にはクランクシャフトプーリ2がボ ルト3で取り付けられている。クランクシャフトプーリ2に形成された円筒部2 cには、フォースマスダンパ装置4の基部にあたるダンパプレート5が嵌合され る。
【0009】 フォースマスダンパ装置4は、ダンパプレート5と後述する4つのダンパA、 B、C、Dから構成される。ダンパプレート5は比較的薄い円錐形状の金属製で あって、その中央部には円筒部2cと嵌合する開口部5aと、ダンパプレート5 をクランクシャフトプーリ2に固定するためのボルト6が挿通される複数の通孔 5bが穿設されている。
【0010】 ダンパプレート5の外周縁における一側面には、外側から第1ダンパA、第2 ダンパB、第3ダンパC、第4ダンパDが順に同心的に配設される。これら各ダ ンパは、それぞれ弾性体である円環状の第1、第2、第3、第4の各ゴム部材7 、8、9、10と、各ゴム部材にそれぞれ設けられる円環状の第1、第2、第3 及び第4の慣性体11、12、13、14とから構成される。第1、第2第3及 び第4のゴム部材7、8、9、10とダンパプレート5及び同ゴム部材7、8、 9、10と慣性体11、12、13、14とはそれぞれ圧着固定されている。 そして、このフォースマスダンパ装置4は、クランクシャフト1と一体回転し て、同シャフト1に加わるねじれ振動を第1、第2、第3及び第4のゴム部材7 、8、9、10の変形により吸収するようになっている。 また、ダンパが設けられたダンパプレート5の背面側5cには、冷却フィン1 5が放射状に複数形成されていて、冷却フィン15の長さはダンパA、B、C、 Dの径方向への取付け範囲と略同じ長さとされている。
【0011】 ここで、フォースマスダンパ装置4の慣性モーメント及び固有振動数は次の関 係で構成される。すなわち、第1ダンパAの慣性モーメントをId1、第2ダン パBの慣性モーメントをId2、第3ダンパCの慣性モーメントをId3、第4ダ ンパDの慣性モーメントをId4とし、第1ダンパAの固有振動数をfd1、第2 ダンパBの固有振動数をfd2、第3ダンパCの固有振動数fd3、第4ダンパD の固有振動数をfd4とした時、 慣性モーメント Id1>Id2>Id3>Id4 固有振動数 fd1<fd2<fd3<fd4 となるように、各ダンパA、B、C、Dが設定されている。
【0012】 このような構成によると、クランクシャフト1のねじれ振動に対してダンパ装 置4は、異なる4つの固有振動数を持つことになるので、クランクシャフト1の ねじれ振幅すなわち共振ピークを図2に実線で示すようにI、II、III、IV、V 節とに分散することができる。さらに、第1ダンパAは、慣性モーメントId1 を第4ダンパDの慣性モーメントId4より大きく、固有振動数fd1をfd4よ り小さくしているので、図2に示すクランクシャフト1の5つの共振ピークI、 II、III、IV、V節の内、周波数の低いI、IIに関与し、第4ダンパDは周波数 の高い共振ピークIV、V節に、さらに第2ダンパBは共振ピークII、III節に、 第3ダンパCは共振ピークIII、IV節に関与し、クランクシャフト1の共振ピー ク値を低減することができ、クランクシャフト1の振動に伴う騒音が低減される 。
【0013】 また、共振ピークが低減されることでダンパA、B、C、Dにおける振動率も 低減されるので、ゴム部材7、8、9、10に対する負荷が低減され、ゴム部材 7、8、9、10の発熱量を抑えることができる。さらに、各ダンパA、B、C Dをダンパプレート5の一側面に設けたのでダンパ装置4の軸方向への広がりを 抑えることができると共に、背面側5cに形成した冷却フィン15によってダン パプレート5と空気との接触面が増えて放熱性が向上し、ゴム部材7、8、9、 10の温度低減を図れ各ゴム部材の耐久性と共に、第1、第2、第3及び第4の のダンパA、B、C、Dそれぞれのダンパプレート5からの剥離の危険が低減す る。
【0014】 なお、以後説明する実施例においては、上記第1の実施例と同一構成のものは 同一符号を符し、その説明は省略する。 図3に示す第2の実施例は、ダンパプレート5の両側面にダンパA、B、C、 Dを配設したものである。ダンパプレート5の一側面には同心的に第1ダンパA と第3ダンパCが接着されていて、同プレート5の背面側5cであって第1ダン パAの背面には、第2ダンパB、第3ダンパCの背面には第4ダンパDがそれぞ れ接着されている。また、第1ダンパAの上部は大きく湾曲していて冷却フィン としての機能を有している。このように各ダンパをダンパプレート5の両側面に 配設することで、径方向への装置の広がりを抑えらたダンパ装置4とすることが できる。
【0015】 次に、図4は本考案の第3の実施例を示す。この実施例におけるダンパプレー ト5’は、プレート外周から内周に向けて円周状に第1凹部16と第2凹部17 がプレス加工で交互に形成されている。第1凹部16はプレート外周側に位置し ていて、第2凹部17はそれより内側に位置している。
【0016】 第1凹部16の外周すなわちダンパプレート5’の外周面には筒状の第1ダン パAが、第1凹部16の内周面であって第1ダンパAの背面側には同じく筒状の 第2ダンパBが圧着されていて、第2ダンパBと対面する第1凹部16の周面す なわち第2凹部17の外周面には第3ダンパC、第2凹部17の内周面であって 第3ダンパCの背面側には第4ダンパDがそれぞれ圧着されており、各ダンパは ダンパプレート5’の幅Lの範囲内に収まるように配設されている。また、第4 ダンパDの慣性体14の外周面14aには周溝18が形成されていて、慣性体1 4の表面積が大きくされている。
【0017】 このような構成によれば、ダンパプレート5'の幅Lに各ダンパA、B、C及 びDが収納されるので、軸方向と径方向に対してゆとりを持ってダンパ装置4を 配置でき、慣性モーメント及び固有振動数を調整する際、ダンパ装置4の外径を 大きくすることなく調整できる。また、第4ダンパDは、ダンパプレート5'の 内側に配設されると共にクランクシャフト1の共振ピークのV節(周波数の高い ところ)に作用するので、第1、第2ダンパA、Bに比べ温度が上昇しやすいダ ンパであるが、周溝18で表面積が大きくなるので、本実施例と同様に構成して 周溝18を設けないタイプの第4ダンパと比べた場合、放熱性が向上してゴム部 材10の熱的負荷が抑えられ耐久性が向上する。
【0018】 なお、第2、第3の実施例における各ダンパの慣性モーメント、固有振動数の 条件を第1の実施例に示した条件に設定することによりクランクシャフト1のね じれ振動を従来のダブルマスダンパ装置よりも低減することができる。また、第 3の実施例における第4ダンパDでは慣性体14に周溝18を設けているが、こ れに限定されるものではなく、要は慣性体14の表面積が大きく放熱性が向上さ れる構造であればよく、例えば凸状としても勿論構わない。
【0019】
【考案の効果】
以上、本考案によれば、異なる固有振動数、慣性モーメントを有する第1,第 2、第3及び第4のダンパの慣性モーメント及び固有回転数を設定することによ り、クランクシャフトの共振ピークの高さを抑えされることができるので、上記 クランクシャフトの振動に伴う騒音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例であるフォースマスダン
パ装置の部分断面図である。
【図2】クランクシャフトの共振ピークを示す振動モー
ドの特性概略線図である。
【図3】本考案の第2の実施例であるフォースマスダン
パ装置の部分断面図である。
【図4】本考案の第3の実施例を示すフォースマスダン
パ装置の部分断面図である。
【符号の説明】
1 クランクシャフト 5,5' ダンパプレート 7 第1の弾性体 8 第2の弾性体 9 第3の弾性体 10 第4の弾性体 11 第1の慣性体 12 第2の慣性体 13 第3の慣性体 14 第4の慣性体 A 第1のダンパ B 第2のダンパ C 第3のダンパ D 第4のダンパ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランクシャフトに取り付けられるダンパ
    プレートに第1、第2、第3、第4のゴム部材を介して
    第1、第2、第3、第4の慣性体をそれぞれ装着して第
    1のダンパ、第2のダンパ、第3のダンパ及び第4のダ
    ンパを構成したダンパ装置であって、 上記第1、第2、第3、第4の各ダンパの慣性モーメン
    トをそれぞれId1、Id2、Id3、Id4とし、各ダン
    パの固有振動数をfd1、fd2、fd3、fd4としたと
    き、 慣性モーメントをId1>Id2>Id3>Id4、固有振
    動数をfd1<fd2<fd3<fd4なる関係にそれぞれ
    設定したことを特徴とするダンパ装置。
JP3325692U 1992-05-20 1992-05-20 ダンパ装置 Pending JPH0590000U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3325692U JPH0590000U (ja) 1992-05-20 1992-05-20 ダンパ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3325692U JPH0590000U (ja) 1992-05-20 1992-05-20 ダンパ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0590000U true JPH0590000U (ja) 1993-12-07

Family

ID=12381428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3325692U Pending JPH0590000U (ja) 1992-05-20 1992-05-20 ダンパ装置

Country Status (1)

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JP (1) JPH0590000U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09151992A (ja) * 1995-11-30 1997-06-10 Nok Megurasutikku Kk ダンパ
CN115182965A (zh) * 2022-06-24 2022-10-14 山东交通学院 一种阻尼扭转减振器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09151992A (ja) * 1995-11-30 1997-06-10 Nok Megurasutikku Kk ダンパ
CN115182965A (zh) * 2022-06-24 2022-10-14 山东交通学院 一种阻尼扭转减振器

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990105