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JPH0587935A - 放射線測定装置 - Google Patents

放射線測定装置

Info

Publication number
JPH0587935A
JPH0587935A JP24813191A JP24813191A JPH0587935A JP H0587935 A JPH0587935 A JP H0587935A JP 24813191 A JP24813191 A JP 24813191A JP 24813191 A JP24813191 A JP 24813191A JP H0587935 A JPH0587935 A JP H0587935A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical filter
scintillator
radiation
scintillation light
scintillation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24813191A
Other languages
English (en)
Inventor
Eisuke Okamoto
英輔 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP24813191A priority Critical patent/JPH0587935A/ja
Publication of JPH0587935A publication Critical patent/JPH0587935A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】複合放射線場を構成する二種類の要素放射線
を、手間をかけることなく一度に、かつ放射線入射面に
おける放射線入射位置に依存することのない放射線検出
感度で測定する。 【構成】第1シンチレータ9、第1光フィルタ14、第
2シンチレーション10を順次積層し、さらに第2シン
チレータ10上に第2光フィルタ16を介して第1光電
変換器11を取り付け、また第2シンチレータ10上に
第3光フィルタ17を介するかまたは介さないで第2光
電変換器12を取り付け、両光電変換器11,12の各
出力信号を一個の非同時回路13に入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシンチレーション検出器
を用いた放射線測定装置、特に、二種類の要素放射線か
らなる複合放射線場において各要素放射線を短時間のう
ちにかつ高精度に測定することができる測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5はそれぞれ要素放射線としてのβ線
1とγ線2とからなる複合放射線3の場Gにおいて両要
素放射線1,2を測定するようにした従来の放射線測定
装置4の構成図で、図において、5はアルミニウムやア
クリル樹脂等によって形成した板状のβ線吸収体、6は
放射線入射面6aが吸収体5の一面5aに接近して対向
するように配置されかつ入射面6aから入射する放射線
に応じた検出信号6bを出力するようにした放射線検出
器であって、測定装置4はこの検出器6と吸収体5とで
構成されており、かつこの場合吸収体5は着脱自在とな
っている。測定装置4はこのように構成されているの
で、吸収体5の他面5bを放射線場Gに対向させると検
出信号6bによってγ線2について測定を行うことがで
き、面5bを場Gに対向させた状態で吸収体5を取り外
すと信号6bによって複合放射線3について測定を行う
ことができるので、両測定結果からβ線1にかかわる測
定が行えることになって、結局、この測定装置4によっ
て両放射線1,2に対する測定が行なえることになる。
図6は放射線場Gにおいて両放射線1,2を測定するよ
うにした、測定装置4とは別の従来の放射線測定装置7
の構成図である。図6において、8は厚さの薄い板状の
第1シンチレータ9とβ線吸収体5と厚さの厚い板状の
第2シンチレータ10とを図示のように積層して形成し
かつ第1シンチレータ9の側を放射線場Gに対向させた
シンチレーション光発光部、11は受光面11aをシン
チレータ9の側面に当接させるように配置されてシンチ
レータ9内に発生したシンチレーション光を受光するよ
うにした第1光電変換器、12は受光面12aをシンチ
レータ10の側面に当接させるように配置されてシンチ
レータ10内に発生したシンチレーション光を受光する
ようにした第2光電変換器で、13は第1入力端子13
aと第2入力端子13bとが設けられ、かつ端子13b
にパルスが入力されていない時に端子13aにパルスが
入力されるとこのパルスに応じたパルス信号13cを出
力し、端子13aにパルスが入力されてもこの時端子1
3bにパルスが入力されていると信号13cを出力しな
いようにした非同時回路である。そうして、測定装置7
は上述の各部からなる装置で、ここに、シンチレータ9
は放射線場Gから入射する両放射線1,2のうちのβ線
1を充分吸収しかつγ線2を殆ど吸収することのない
0.1mm乃至10mm程度の厚さとなっており、また
シンチレータ10は上記γ線2を充分吸収し得る厚さに
形成されている。そうして、この場合、吸収体5はシン
チレータ9がβ線1を充分吸収する厚さに形成されてい
れば省略されても差し支えないものである。放射線測定
装置7は上述のように構成されているので、両放射線1
及び2によってシンチレータ9内に生じたシンチレーシ
ョン光にもとづくパルス列信号11bが光電変換器11
から出力され、かつγ線2によってシンチレータ10内
に生じたシンチレーション光にもとづくパルス列信号1
2bが光電変換器12から出力される結果、パルス13
cからなるパルス列信号13dがβ線1に応じた信号と
して非同時回路13から出力されることになって、結
局、この測定装置7の場合、パルス列信号13d,12
bにおける各パルスを計数することによって両放射線
1,2の各線量等を一度に測定し得ることが明らかであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記測定装置4におい
ては、両放射線1,2を測定するために、上述したよう
に吸収体5を取り付けた場合と取り外した場合との二度
にわたって測定操作をしなければならないので、この装
置4には両放射線1,2の弁別測定に手間がかかるとい
う問題点がある。ところが、これに反して、放射線測定
装置7は上述のように構成されているので両放射線1,
2の測定に手間がかからないという利点はあるが、一
方、この装置7では、光電変換器受光面11aに当接す
るシンチレータ9の部分の面積が上述の理由で狭いので
該受光面11aの利用効率が悪いという問題点があり、
さらに、この装置7の場合シンチレータ9,10内に発
生したシンチレーション光はこの光の発生位置から変換
器受光面11a,12aに至る距離に応じた減衰を受け
て該受光面11a,12aに到達し、かつこの場合受光
面11a,12aがシンチレータ9,10の各側面に当
接させられているので、測定装置7には、放射線1,2
が入射するシンチレータ9の場所によってシンチレーシ
ョン光に対する検出感度が異なる、換言すればシンチレ
ータ9の放射線場Gに対向する面9aにおける放射線検
出感度分布が一様でないという問題点もある。本発明の
目的は、二個の板状シンチレータと二個の光電変換器と
を用いて複合放射線場を構成する二種類の要素放射線を
一度に測定できるようにした放射線測定装置において、
一個のシンチレータの一面から両光電変換器の各受光面
にシンチレーション光が入射することになるようにし
て、前記両受光面の各々の利用効率がよくかつシンチレ
ータの放射線入射面における放射線検出感度分布がほぼ
一様な放射線測定装置を得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、 1)いずれも板状に形成された第1シンチレータ、第1
光フィルタ及び第2シンチレータを順次積層して得たシ
ンチレーション光発光部と、前記シンチレーション光発
光部で生じたシンチレーション光を前記第2シンチレー
タの前記第1光フィルタに接触しない側の面としてのシ
ンチレーション光出射面に接触させた第2光フィルタを
介して受光する第1光電変換器と、前記第2光フィルタ
と、前記シンチレーション光を前記第2シンチレータの
前記シンチレーション光出射面に接触させた第3光フィ
ルタを介して受光する第2光電変換器と、前記第3光フ
ィルタと、前記両光電変換器の各出力信号が入力される
非同時回路とを備え、この非同時回路の出力信号と前記
第2光電変換器の出力信号とによって前記第1シンチレ
ータの前記第1光フィルタに接触しない側の面から前記
シンチレーション光発光部に入射する二種類の放射線の
測定を行う放射線測定装置であって、前記両シンチレー
タは同じ材料製であり、かつ前記第1及び第2光フィル
タは同じ光透過特性を有するバンドパス光フィルタであ
り、かつ前記第3光フィルタは前記第1及び第2光フィ
ルタの光透過波長帯域とは異なる波長帯域の光を透過さ
せるバンドパス光フィルタであるように放射線測定装置
を構成し、また、 2)いずれも板状に形成された第1シンチレータ、第1
光フィルタ及び第2シンチレータを順次積層して得たシ
ンチレーション光発光部と、前記シンチレーション光発
光部で生じたシンチレーション光を前記第2シンチレー
タの前記第1光フィルタに接触しない側の面としてのシ
ンチレーション光出射面に接触させた第2光フィルタを
介して受光する第1光電変換器と、前記第2光フィルタ
と、前記シンチレーション光を前記シンチレーション光
出射面を介して直接受光する第2光電変換器と、前記両
光電変換器の各出力信号が入力される非同時回路とを備
え、この非同時回路の出力信号と前記第1光電変換器の
出力信号とによって前記第1シンチレータの前記第1光
フィルタに接触しない側の面から前記シンチレーション
光発光部に入射する二種類の放射線の測定を行う放射線
測定装置であって、前記両光フィルタは同じ透過特性を
有するバンドパス光フィルタであり、かつ前記第2シン
チレータは前記放射線が入射すると前記両光フィルタの
光透過波長帯域とは異なる波長帯域の前記シンチレーシ
ョン光を発光するシンチレータであるように放射線測定
装置を構成し、また、 3)上記1)項に記載の放射線測定装置において、両シ
ンチレータをふっ化バリウム(BaF2 )製とし、かつ
第1および第2光フィルタの光透過波長帯域の中心波長
と第3光フィルタの光透過波長帯域の中心波長とを、前
記ふっ化バリウムに放射線が入射した時このふっ化バリ
ウム内に生じるシンチレーション光の強度の分光スペク
トラムにおける異なる二個のピーク波長のそれぞれに一
致さて放射線測定装置を構成し、また、 4)上記1)項乃至上記3)項のいずれかに記載の放射
線測定装置において、二種類の放射線をβ線とγ線とし
て放射線測定装置を構成する。
【0005】
【作用】上記のように構成すると、いずれの放射線測定
装置の場合にも、ひとつのシンチレータで生じるシンチ
レーション光の殆どが両放射線のうちのこのシンチレー
タに対応した一方の放射線にもとづくものであり、また
他のシンチレータで生じるシンチレーション光の殆どが
両放射線のうちの他方の放射線にもとづくものであるよ
うに両シンチレータの各厚さを設定することによって、
非同時回路の出力信号と第2または第1光電変換器の各
出力信号とで両放射線の線量等を一度に測定することが
できるが、さらに、いずれの放射線測定装置の場合に
も、両光電変換器の各受光面を第2及び第3光フィルタ
のそれぞれを介してあるいは第2光電変換器の受光面を
第3光フィルタを介することなく直接シンチレーション
光発光部のシンチレーション光出射面に対向させること
ができるので、シンチレーション光発光部におけるシン
チレーション光の発生位置から両光電変換器の各受光面
に至るそれぞれの距離がシンチレーション光発光部の放
射線入射面における放射線入射位置によらずほぼ一様と
なって、したがって、上記両受光面のそれぞれの利用効
率がよくかつ上記放射線入射面における放射線検出感度
分布がほぼ一様な放射線測定装置が得られることにな
る。
【0006】
【実施例】図1は本発明の一実施例の構成図で、本図の
図6と異なる所は、図6のβ線吸収体5にかわる第1光
フィルタ14と両シンチレータ9,10とで前述のシン
チレーション光発光部8に対応したシンチレーション光
発光部15が構成されていることと、第1光電変換器1
1がシンチレーション光発光部15で生じたシンチレー
ション光をシンチレータ10の光フィルタ14に接触し
ない側の面としてシンチレーション光出射面10aに接
触させた第2光フィルタ16を介して受光するように、
該変換器11の受光面11aがフィルタ16に当接させ
られかつフィルタ16が面10aに当接させられている
ことと、第2光電変換器12が発光部15で生じたシン
チレーション光を面10aに接触させた第3光フィルタ
17を介して受光するように、該変換器12の受光面1
2aがフィルタ17に当接させられかつフィルタ17が
面10aに当接させられていることである。そうして、
図1においては、両シンチレータ9,10が共にふっ化
バリウム(BaF2 )製となっており、かつ第1及び第
2光フィルタ14,16が図2に示した同じ帯域光透過
特性18を有するバンドパス光フィルタとなっており、
かつ第3光フィルタ17が上記特性18が占める光透過
波長帯域とは異なる光透過波長帯域にわたる図2に示し
た帯域光透過特性19を有するバンドパス光フィルタと
なっていて、ここに、特性18,19の各中心波長はそ
れぞれ220nm,300nmである。そうして、図上
における20はふっ化バリウムに放射線が入射した時こ
のふっ化バリウム内に生じるシンチレーション光の強度
の分光スペクトラムで、このスペクトラム20は図2に
示したように光波長220nm,300nmのそれぞれ
にピークを有する双峰性スペクトラムである。図1にお
ける21は図1図示の各部からなる放射線測定装置であ
る。放射線測定装置21は上述のように構成されてい
て、かつこの場合もシンチレータ9,10がそれぞれ測
定装置7の場合と同様な厚さに形成されているので、
今、シンチレータ9の一面9aとしての放射線入射面9
aからβ線1が入射することによって所定時間τ内にシ
ンチレータ9,10の各々で生じるシンチレーション光
の各発光回数をNβ1,Nβ2とし、かつ入射面9aか
らγ線2が入射することによって同じ上記τ内にシンチ
レータ9,10の各々で生じるシンチレーション光の各
発生回数をNγ1,Nγ2とすると、変換器11が出力
するパルス列信号11bは(Nβ1+Nβ2+Nγ1+
Nγ2)に対応した信号となり、変換器12が出力する
パルス列信号12bは(Nβ2+Nγ2)に対応した信
号になって、したがって非同時回路13が出力するパル
ス列信号13dは(Nβ1+Nγ1)に対応した信号に
なる。そうして、ここに、Nβ2≪Nγ2,Nβ1≫N
γ1であることは上述した発光部15の構成から明らか
であるから、この測定装置21によれば信号13dと1
2bとによって両放射線1,2の線量等を一度に測定で
きることになる。そうして、また、この測定装置21で
は、上述したように光電変換器受光面11aがその全面
にわたってフィルタ16を介してシンチレーション光出
射面10aに対向させられかつ光電変換器受光面12a
がその全面にわたってフィルタ17を介して面10aに
対向させられているので、発光部15におけるシンチレ
ーション光の発光位置から受光面11a,12aに至る
各距離が放射線入射面9aにおける放射線入射位置によ
らずほぼ一様になっていて、したがって、この放射線測
定装置21は受光面11a,12aの各利用効率がよく
かつ放射線入射面9aにおける放射線検出感度分布がほ
ぼ一様な装置であるということになる。
【0007】図3は図1に実施例を示した本発明とは別
の本発明の一実施例として放射線測定装置22の構成図
で、本図の図1と異なる23は、図1の第2シンチレー
タ10に対応した第2シンチレータ23がγ線2を充分
吸収し得る厚さのタリウム活性化よう化セシウムCsI
(Tl)となっていて、このCsI(Tl)内で生じた
シンチレーション光の強度の分光スペクトラム24は、
図4に示したように、上述の帯域光透過特性18が占め
る光波長帯域とは別の波長帯域に存在する単峰性スペク
トラムであることと、光電変換器12の受光面12aが
シンチレータ23の光フィルタ14に接触しない側の面
としてのシンチレーション光出射面23aに当接させら
れていることと、非同時回路13の第1入力端子13a
に変換器12が出力するパルス列信号12bが入力され
て回路13の第2入力端子13bに変換器11が出力す
るパルス列信号11bが入力されていることである。そ
うして、図3において、25は両シンチレータ9,23
とフィルタ14とからなるシンチレーション光発光部で
ある。放射線測定装置22は上述のように構成されてい
るので、この装置22では信号12bが(Nβ1+Nβ
2+Nγ1+Nγ2)に対応した信号となり、信号11
bが(Nβ1+Nγ1)に対応した信号になって、した
がって、回路13が出力するパルス列信号13dが(N
β2+Nγ2)に対応した信号になる。そうして、ここ
にNβ1≫Nγ1,Nβ2≪Nγ2であることは図1の
場合と同じであるから、この装置22によれば信号11
bと13dとによって両放射線1,2の線量等を一度に
測定できることになる。そうして、また、この装置22
では両光電変換器受光面11a,12aが図示のように
シンチレーション光発光部25に対向させられているの
で、この装置22も受光面11a,12aの各利用効率
がよくかつ放射線入射面9aにおける放射線検出感度分
布が一様な放射線測定装置であるということになる。
【0008】
【発明の効果】上述したように、本発明においては、 1)いずれも板状に形成された第1シンチレータ、第1
光フィルタ及び第2シンチレータを順次積層して得たシ
ンチレーション光発光部と、このシンチレーション光発
光部で生じたシンチレーション光を第2シンチレータの
第1光フィルタに接触しない側の面としてのシンチレー
ション光出射面に接触させた第2光フィルタを介して受
光する第1光電変換器と、前記第2光フィルタと、前記
シンチレーション光を第2シンチレータのシンチレーシ
ョン光出射面に接触させた第3光フィルタを介して受光
する第2光電変換器と、前記第3光フィルタと、両光電
変換器の各出力信号が入力される非同時回路とを備え、
この非同時回路の出力信号と第2光電変換器の出力信号
とによって第1シンチレータの第1光フィルタに接触し
ない側の面からシンチレーション光発光部に入射する二
種類の放射線の測定を行う放射線測定装置であって、前
記両シンチレータは同じ材料製であり、かつ第1及び第
2光フィルタは同じ光透過特性を有するバンドパス光フ
ィルタであり、かつ第3光フィルタは第1及び第2光フ
ィルタの光透過波長帯域とは異なる波長帯域の光を透過
させるバンドパス光フィルタであるように放射線測定装
置を構成し、また、 2)いずれも板状に形成された第1シンチレータ、第1
光フィルタ及び第2シンチレータを順次積層して得たシ
ンチレーション光発光部と、このシンチレーション光発
光部で生じたシンチレーション光を第2シンチレータの
第1光フィルタに接触しない側の面としてのシンチレー
ション光出射面に接触させた第2光フィルタを介して受
光する第1光電変換器と、前記第2光フィルタと、前記
シンチレーション光をシンチレーション光出射面を介し
て直接受光する第2光電変換器と、両光電変換器の各出
力信号が入力される非同時回路とを備え、この非同時回
路の出力信号と第1光電変換器の出力信号とによって第
1シンチレータの第1光フィルタに接触しない側の面か
らシンチレーション光発光部に入射する二種類の放射線
の測定を行う放射線測定装置であって、前記両光フィル
タは同じ透過特性を有するバンドパス光フィルタであ
り、かつ第2シンチレータは前記放射線が入射すると両
光フィルタの光透過波長帯域とは異なる波長帯域の前記
シンチレーション光を発光するシンチレータであるよう
に放射線測定装置を構成し、また、 3)上記1)項に記載の放射線測定装置において、両シ
ンチレータをふっ化バリウム(BaF2 )製とし、かつ
第1および第2光フィルタの光透過波長帯域の中心波長
と第3光フィルタの光透過波長帯域の中心波長とを、前
記ふっ化バリウムに放射線が入射した時このふっ化バリ
ウム内に生じるシンチレーション光の強度の分光スペク
トラムにおける異なる二個のピーク波長のそれぞれに一
致させて放射線測定装置を構成し、また、 4)上記1)項乃至上記3)項のいずれかに記載の放射
線測定装置において、二種類の放射線をβ線とγ線とし
て放射線測定装置を構成した。
【0009】このため、上記のように構成すると、いず
れの放射線測定装置の場合にも、両光電変換器の各受光
面を第2及び第3光フィルタのそれぞれを介してあるい
は第2光電変換器の受光面を第3光フィルタを介するこ
となく直接シンチレーション光発光部のシンチレーショ
ン光出射面に対向させることができるので、シンチレー
ション光発光部におけるシンチレーション光の発生位置
から両光電変換器の各受光面に至るそれぞれの距離がシ
ンチレーション光発光部の放射線入射面における放射線
入射位置によらずほぼ一様となって、したがって、上記
両受光面のそれぞれの利用効率がよくかつ上記放射線入
射面における放射線検出感度分布がほぼ一様な放射線測
定装置が得られることになる。故に、本発明には両放射
線の測定に手間がかからないので、両放射線が半減期の
短い放射線である場合放射線測定の精度が向上する効果
があり、また、シンチレーション光発光部の放射線入射
面における放射線検出感度分布が一様であるのでこうい
う理由によっても放射線測定の精度が向上する効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図
【図2】図1に示した実施例における要部の特性説明図
【図3】図1に実施例を示した本発明とは別の本発明の
一実施例の構成図
【図4】図3に示した実施例における要部の特性説明図
【図5】従来の放射線測定装置の構成図
【図6】図5に示した放射線測定装置とは別の従来の放
射線測定装置の構成図
【符号の説明】
1 β線 2 γ線 9 第1シンチレータ 10 第2シンチレータ 10a シンチレーション光出射面 11 第1光電変換器 12 第2光電変換器 13 非同時回路 14 第1光フィルタ 15 シンチレーション光発光部 16 第2光フィルタ 17 第3光フィルタ 20 シンチレーション光の強度の分光スペクトラム 21 放射線測定装置 22 放射線測定装置 23 第2シンチレータ 23a シンチレーション光出射面 24 シンチレーション光の強度の分光スペクトラム 25 シンチレーション光発光部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】いずれも板状に形成された第1シンチレー
    タ、第1光フィルタ及び第2シンチレータを順次積層し
    て得たシンチレーション光発光部と、前記シンチレーシ
    ョン光発光部で生じたシンチレーション光を前記第2シ
    ンチレータの前記第1光フィルタに接触しない側の面と
    してのシンチレーション光出射面に接触させた第2光フ
    ィルタを介して受光する第1光電変換器と、前記第2光
    フィルタと、前記シンチレーション光を前記第2シンチ
    レータの前記シンチレーション光出射面に接触させた第
    3光フィルタを介して受光する第2光電変換器と、前記
    第3光フィルタと、前記両光電変換器の各出力信号が入
    力される非同時回路とを備え、この非同時回路の出力信
    号と前記第2光電変換器の出力信号とによって前記第1
    シンチレータの前記第1光フィルタに接触しない側の面
    から前記シンチレーション光発光部に入射する二種類の
    放射線の測定を行う放射線測定装置であって、前記両シ
    ンチレータは同じ材料製であり、かつ前記第1及び第2
    光フィルタは同じ光透過特性を有するバンドパス光フィ
    ルタであり、かつ前記第3光フィルタは前記第1及び第
    2光フィルタの光透過波長帯域とは異なる波長帯域の光
    を透過させるバンドパス光フィルタでであることを特徴
    とする放射線測定装置。
  2. 【請求項2】いずれも板状に形成された第1シンチレー
    タ、第1光フィルタ及び第2シンチレータを順次積層し
    て得たシンチレーション光発光部と、前記シンチレーシ
    ョン光発光部で生じたシンチレーション光を前記第2シ
    ンチレータの前記第1光フィルタに接触しない側の面と
    してのシンチレーション光出射面に接触させた第2光フ
    ィルタを介して受光する第1光電変換器と、前記第2光
    フィルタと、前記シンチレーション光を前記シンチレー
    ション光出射面を介して直接受光する第2光電変換器
    と、前記両光電変換器の各出力信号が入力される非同時
    回路とを備え、この非同時回路の出力信号と前記第1光
    電変換器の出力信号とによって前記第1シンチレータの
    前記第1光フィルタに接触しない側の面から前記シンチ
    レーション光発光部に入射する二種類の放射線の測定を
    行う放射線測定装置であって、前記両光フィルタは同じ
    光透過特性を有するバンドパス光フィルタであり、かつ
    前記第2シンチレータは前記放射線が入射すると前記両
    光フィルタの光透過波長帯域とは異なる波長帯域の前記
    シンチレーション光を発光するシンチレータであること
    を特徴とする放射線測定装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の放射線測定装置におい
    て、両シンチレータをふっ化バリウム(BaF2 )製と
    し、かつ第1および第2光フィルタの光透過波長帯域の
    中心波長と第3光フィルタの光透過波長帯域の中心波長
    とを、前記ふっ化バリウムに放射線が入射した時このふ
    っ化バリウム内に生じるシンチレーション光の強度の分
    光スペクトラムにおける異なる二個のピーク波長のそれ
    ぞれに一致させたことを特徴とする放射線測定装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    放射線測定装置において、二種類の放射線をβ線とγ線
    としたことを特徴とする放射線測定装置。
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