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JPH0582277A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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Publication number
JPH0582277A
JPH0582277A JP24944490A JP24944490A JPH0582277A JP H0582277 A JPH0582277 A JP H0582277A JP 24944490 A JP24944490 A JP 24944490A JP 24944490 A JP24944490 A JP 24944490A JP H0582277 A JPH0582277 A JP H0582277A
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JP
Japan
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discharge lamp
voltage
resonance
circuit
capacitor
Prior art date
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Pending
Application number
JP24944490A
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English (en)
Inventor
Atsuo Wake
厚夫 和氣
Mitsuharu Miyazaki
光治 宮崎
Masataka Ozawa
正孝 小沢
Takayuki Kamiya
卓之 紙谷
Shigeru Horii
堀井  滋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to EP91115037A priority Critical patent/EP0477621B1/en
Priority to DE69114974T priority patent/DE69114974T2/de
Priority to US07/756,571 priority patent/US5233273A/en
Publication of JPH0582277A publication Critical patent/JPH0582277A/ja
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Abstract

(57)【要約】 電子出願以前の出願であるので 要約・選択図及び出願人の識別番号は存在しない。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は放電灯を起動し、点灯制御する放電灯 点灯装置に関するものである。
従来の技術 メタルハライドランプなどの放電ランプの動作 の間に一般に発生する有害な電気泳動、および音 響共振作用を低減、または実質的に除去するため に、放電ランプの一対の電極間にLC共振による 高い電圧を供給して、放電ランプに封入された励 起可能な成分を励起し、その後、この励起を維持 するために、前記一対の電極に所定範囲内の大き さを有し、かつ所定の繰り返し速度を有する高周 波電流を高周波インバータより供給し、さらには 前記高周波電流を、前記電極に供給する方向を周 期的に交互に変更する方法を用いることは、既に 第12図に示す、特開昭61-273183号公報で知られ ている。
発明が解決しようとする課題 この種の放電灯点灯装置では、第12図に示す ように放電ランプを起動、点灯させるために、一 般にコンデンサC2とチョークコイルLよりなるL C回路の直列共振により発生させた高電圧(共振 電圧)を放電ランプRへ供給している。
この場合、共振電圧はほぼ正弦波を維持してい るので、高電圧パルスを印加させた場合よりも大 きな始動エネルギーを放電ランプへ供給すること ができ、しがたって、高電圧パルスを印加させる 方式よりも一般に始動性が向上する。
しかしながら、この種の放電ランプを始動(再 始動)させるためには、一般に数k〜数十kVの ブレークダウン電圧が必要であり、LC回路の直 列共振でこれだけの高電圧を確保するためには、 同時に数A程度の共振電流をコンデンサC2および チョークコイルLに流す必要がある。したがって、 チョークコイルLの飽和を防止するため、チョー クコイルのコアサイズを大きくすること、また共 振により発生する高電圧に対する絶縁を確保する ため、共振に関与するコンデンサC2およびチョー クコイルLが大型になり、点灯装置の小型化を阻 害するという問題があった。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために、本発明の放電灯点 灯装置は、直流電源と、この直流電源により駆動 されて発振する高周波インバータと、前記高周波 インバータの出力端に接続されたチョークコイル とコンデンサの直列回路からなる共振回路と、前 記チョークコイルとコンデンサの接続点に接続さ れた放電ランプと、前記放電ランプに直列または 並列に高電圧パルスを印加するように接続された 起動パルス発生装置と、ランプ特性に関する特性 を検出する検知装置と、前記検知装置の出力信号 により前記高周波インバータの発振周波数または デューティー比を可変して前記放電ランプの点灯 を制御する点灯制御装置とを備えたものである。
作用 上記構成により、放電ランプの起動時に点灯装 置の発振周波数を制御して、LC直列共振により 数百〜数kV程度の高電圧を発生させ、この電圧 に、起動パルス発生装置からエネルギーは小さい が、放電ランプの主電極間をブレークダウンさせ ることが可能な電圧値を有する高電圧パルスを重 畳させて放電ランプへ印加する。これにより、放 電ランプの始動性を向上させ、かつ点灯装置、特 に共振回路の小型化を実現できる。
実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面に基づいて 説明する。第1図は本発明の放電灯点灯装置の第 1の実施例を示す回路図である。
第1図において11は電源装置、12、13は コンデンサ、14はチョークコイル、15は放電 ランプ、16は起動パルス発生装置、17は検知 装置、18は点灯制御装置であり、電源装置11 はコンデンサ12、チヨークコイル14、起動パ ルス発生装置16、検知装置17を介して放電ラ ンプ15を始動、点灯するように接続されている。
また、電源装置11は、直流電源19、放電ラン プ15をコンデンサ12、13、チョークコイル 14を介して駆動する高周波インバータ20、発 振回路21で構成されており、発振回路21は、 点灯制御装置18により制御され、これにより高 周波インバータ20の発振周波数が、LC直列共 振回路を構成するコンデンサ12、13が有する キャパシタンス、およびチョークコイル14が有 するインダクタンスによって決定される共振周波 数となるように制御されたときに、放電らんぷ1 5と起動パルス発生装置16の直列回路に並設さ れたコンデンサ13の両端に高電圧が発生する。
この際、同時に放電ランプ15の主電極間にも 起動パルス発生装置16から高電圧パルスが供給 される。すなわち、起動パルス発生装置16はパ ルストランス22と、充電回路23と、放電ギャ ップ24と、コンデンサ25とで構成され、充電 回路23からの高周波出力をコンデンサ25へ充 電し、放電ギャップ24を介してパルストランス 22の一次巻線に入力し、エネルギーは小さいが、 放電ランプ15の主電極間をブレークダウンさせ るのに充分なだけのパルス電圧を、パルストラン ス22の二次巻線から出力し、放電ランプ15に 印加する。本実施例では、起動パルス発生装置1 6は、放電ランプ15に高電圧パルスを直列に印 加するように接続されているが、並列に印加する ように接続されてもよい。パルストランス22の 二次巻線からの出力電圧は、コンデンサ13を介 して放電ランプ15に印加され、放電ランプ15 の主電極間をブレークダウンさせる。検知装置1 7はこのときの状態を検出し、点灯制御装置18 を制御する。なお、この際、検知装置17はイン ピーダンスが小さく、コンデンサ12、13、お よびチョークコイル14で構成される直列共振回 路の共振条件、また、発生させた高電圧パルスの 減衰や吸収、およびランプ電流の制限には影響し ないものとする。
このような構成の放電灯点灯装置の動作を説明 する。直流電源19の出力電圧が、抵抗26を介 してトランス27の一次巻線の中点に供給される と、発振回路21からの信号によりトランジスタ 28、29が交互にスイッチングし、抵抗26と、 トランス27の一次巻線と、トランジスタ28、 またはトランジスタ29の一方を介して電流が流 れ、トランス27のそれぞれの二次巻線には、ス イッチング素子であるFET30、31を駆動す るドライブ回路32、33を動作させるために、 点灯制御装置18で設定された発振周波数で交番 する交流電圧が出力される。
この際、FET30、31は、点灯制御装置1 8で設定された休止期間を伴いつつ、交互にオン ・オフする。なお、チョークコイル14およびパ ルストランス22の二次巻線が有するインダクタ ンス成分は、放電ランプ15が点灯したときには ランプ電流を制限するインダクタンスとなる。ま た、コンデンサ12は、FET30がオン、FE T31がオフの期間に電荷を充電し、逆にFET 30がオフ、FET31がオンの期間に電荷を放 電することにより、放電ランプ15の点灯を維持 させる機能を有し、共振電圧発生時にはキャパシ タンス成分のひとつとして作用する。チョークコ イル14は、ランプ電流制限機能を有するととも に、共振電圧発生時のインダクタンス成分として 作用する。
本実施例では、直流電源19が投入されたとき に、高周波インバータ20は、まず2kHz程度 の低い周波数で発振し、この低い周波数の電圧を コンデンサ12、13、およびチョークコイル1 4で構成される直列共振回路に供給する。この際 に生じる低い周波数の電圧に、共振回路による高 い周波数の共振電圧が重畳されると、検知装置1 7はこの共振電圧を検出する。点灯制御装置18 はこの検出電圧により、高周波インバータ20の 発振周波数をたとえば100kHz前後の高い周 波数に変化させる。この高い周波数が、直列共振 回路の共振周波数付近に設定されていると、コン デンサ13の両端に数百〜数kV程度の高い共振 電圧が発生する。ここで起動パルス発生装置16 を構成する充電回路23は、コンデンサ13と並 列に接続されており、コンデンサ13の両端の電 圧が共振により上昇するにともない、充電回路2 3入力電圧、および充電回路23の出力端に接続 されたコンデンサ25の両端に発生する電圧も上 昇する。その電圧により放電ギャップ24がブレ ークダウンすれば、放電ギャップ24を介して高 周波出力がパルストランス22の一次巻線に入力 され、その結果、昇圧されたパルス電圧がパルス トランス22の二次巻線に発生し、コンデンサ1 3を介して放電ランプ15に印加される。これに より放電ランプ15の主電極間がブレークダウン し、初期放電を開始する。なお、コンデンサ13 は、印加された高電圧パルスが、電源装置11側 へ還流するのを防止する機能も有する。この際、 放電ランプ15には予め共振によりコンデンサ1 3の両端に発生した数百〜数kV程度に相当する 高い共振電圧が供給されている。
したがって、本方式では、放電ランプ15が初 期放電を開始してから、アーク放電へ移行するま でに必要な始動エネルギーの大部分を、この際に 供給された共振電圧でまかなうことができる。し たがって、起動パルス発生装置16から放電ラン プ15へ印加する高電圧パルスは、放電ランプ1 5の主電極間をブレークダウンし、初期放電を開 始させるのに必要なだけの、極めてパルス幅が狭 い、エネルギーが小さいパルス電圧で充分となる。
これら一連の動作によつて、放電ランプ15は、 グロー放電からアーク放電への移行途中で立消え ることなく、容易に起動、点灯することが可能と なる。
放電ランプ15が点灯すれば、放電ランプ15 のインピーダンスが低下し、多くの電流が放電ラ ンプ15を通して流れて、コンデンサ12、13、 およびチョークコイル14で構成される直列共振 回路が共振を維持できなくなる。この際、検知装 置17は、前記直列共振回路を流れる電流が急激 に変化したことを検出することにより、放電ラン プ15が起動したことを検知する。
次いで、点灯制御装置18は、検知装置17の 検出信号により、高周波インバータ20の発振周 波数が、10kHz程度の低い周波数になるよう に制御する。その後は、ランプ電圧が低いときは、 高周波インバータ20の発振周波数を低くして、 チョークコイル14を通して放電ランプ15に流 れる電流を大きくし、また、ランプ電圧が高いと きには高周波インバータ20の発振周波数を高く してチョークコイル14を通して放電ランプ15 に流れる電流を小さくして、放電ランプ15を定 格点灯するように制御する。なお、本実施例では、 放電ランプ15が起動し、ランプ電流が流れて放 電ランプ15のインピーダンスが低下すると、コ ンデンサ12、13、およびチョークコイル14 で構成される直列共振回路が共振構造を維持でき なくなり、コンデンサ13の両端に供給される電 圧、したがって、起動パルス発生装置16を構成 する充電回路23の入力電圧が低下して、自動的 に起動パルスの発生は停止する。また、充電回路 23の入力インピーダンスは、コンデンサ13と 比較して充分に大きく、コンデンサ12、13、 およびチョークコイル14で構成される直列共振 回路の共振条件には影響を与えないものとする。
このように、放電ランプ15のグロー放電から アーク放電への移行に必要なエネルギーの大部分 を共振電圧により供給しているが、従来例と異な り、放電ランプ15のブレークダウンに要するエ ネルギーは起動パルス発生装置16で発生する高 電圧パルスが有するエネルギーを利用することが できる。
したがって、共振で発生することが要求される 始動エネルギーは、従来例に比べて微量でも相当 の効果が得られることが期待され、特に、従来例 で放電ランプ15のブレークダウンに必要とした 共振電圧のピーク値は、数百〜数kV程度(本実 施例では従来例の約1割)まで低減させることが できる。また、共振周波数が等しい場合、同じ共 振電圧を発生させるために必要となる、チョーク コイル14のインダクタンス値を、約1割にまで 低減することができ、また耐圧も低くなることか ら、チョークコイル14の容積が大幅に小さくな る。また、同時にコンデンサ12、13に要求さ れる耐圧も低くなることから、コンデンサ12、 13も大幅に小型化することができる。
これにより、放電ランプ15の起動・点灯に要 する構成要素は従来例よりも増えるが、点灯装置 全体としては、大幅な小型化が期待できる。また、 共振を利用することにより、直流電源19の出力 電圧を大幅に低下させることも実現できる。
なお、本実施例では、放電ランプ15の起動・ 点灯を検知する手段として、放電ランプ15のイ ンピーダンスの変化にともなう共振電流の変化を 検出したが、この他に、ランプ電流やランプ電圧、 光出力など、ランプの起動・点灯を確認できるラ ンプ特性に関するものであれば他のものでも構わ ない。
また、本実施例では、電源装置11をシリーズ インバータ回路で構成したが、出力電圧の極性が 交番し、同様の効果が得られるもの、たとえばブ リッジインバータ回路などを用いても差し支えな い。また本実施例では、点灯中のランプ電流を、 コンデンサ12、チョークコイル14で制限する ようにしたが、高周波インバータ前段の直流電源 で、電流制限するようにしたものでも良く、高周 波インバータに用いた半導体素子のチョッパ動作 によっても良い。また、高周波インバータは、共 振動作中は出力電圧の極性を交番させるインバー タ動作をするが、点灯中は低周波の交流出力、ま たは直流出力を出すようにしても良い。
次に、本発明における放電灯点灯装置の第2の 実施例を第2図に示す。第2図において、11は 電源装置、12、13はコンデンサ、14はチョ ークコイル、15は放電ランプ、34は起動パル ス発生装置、17は検知装置、35は点灯制御装 置である。起動パルス発生操作34の充電回路3 6は、電源装置11の出力端、すなわちFET3 1のドレイン−ソース間にその入力端を接続され ており、検知装置17からの信号をもとに動作す る点灯制御装置35からの出力を得て、充電回路 36は充電を停止して、高電圧パルスの発生を停 止する機能を有する。この放電灯点灯装置に電力 が供給された場合に、共振電圧の発生とともに、 起動パルス発生装置34から放電ランプ15に高 電圧パルスが印加され、放電ランプ15が起動・ 点灯するまでの基本的な動作は、第1の実施例と 同様である。
ところで、第1の実施例では、高電圧パルスの 印加停止を、放電ランプ15が起動・点灯するこ とにともなう、コンデンサ12、13、およびチ ョークコイル14で構成される直列共振回路の共 振構造の崩壊、すなわち、コンデンサ13の両端 に発生する電圧の低下により、起動パルス発生装 置16への充電が不足することを利用して自動的 に行なっていた。しかし、このような方式では、 放電ランプ15が起動・点灯した後も、起動パル ス発生装置16を構成する充電回路23の時定数 にともなう残留電荷が存在し、これにより不要な パルス電圧が発生して、放電ランプ15が点灯後、 ちらつきが発生したり、また、アーク放電へ移行 した後も放電ランプ15が高周波振動するという 問題がある。
本実施例では、放電ランプ15が起動・点灯し たことを検知装置17が検知して、点灯制御装置 35へ信号を送り、点灯制御装置35が高周波イ ンバータ20の発振周波数を制御する際に、同時 に起動パルス発生装置34へも信号を送り、充電 回路36の充電を停止して、高電圧パルスの発生 を停止させている。これにより、放電ランプ15 が起動・点灯直後において、高電圧パルスの放電 ランプ15への印加を確実に停止させることがで き、前記課題を解決して、アーク放電への速やか な移行を実現することができる。
また、本実施例では、起動パルス発生装置34 の充電回路36は、電源装置11の出力端、すな わちFET31のドレイン−ソース間にその入力 端を接続されているので、その入力インピーダン スの大きさは、コンデンサ12、13、およびチ ョークコイル14で構成される直列共振回路の共 振条件に影響を与えない。したがって、起動パル ス発生装置34の入力インピーダンスを極めて小 さくすることが可能となる。これにより、起動パ ルス発生装置34を構成する充電回路36の充電 時定数を短く設定することができ、高電圧パルス の発生周期、すなわちパルス間隔を狭くすること ができる。これにより、1発あたりの高電圧パル スが有するエネルギーを低減しても、単位時間内 に放電ランプ15へ印加される高電圧パルスの数 が増加し、第1の実施例と同等以上の始動性が期 待できる。また、1発あたりの高電圧パルスが有 するエネルギーを低減できるので、第1の実施例 の場合よりも、充電回路36、ならびに起動パル ス発生装置34全体の小型化が期待できる。
なお、本実施例では、起動パルス発生装置34 を、放電ランプ15のアース側へ設置したが、高 圧側へ設置しても構わない。また、高電圧パルス の発生位相を電源装置11のスイッチングに同期 させてもよく、この場合、高電圧パルスの発生位 相が30°〜90°または210°〜270°に 設定されておれば、放電ランプ15は点灯維持し やすい。
次に、本発明における放電灯点灯装置の第3の 実施例を第3図に示す。第3図において11は電 源装置、12、13はコンデンサ、14はチョー クコイル、15は放電ランプ、37は起動パルス 発生装置、38は検知装置、39は起動パルス制 御装置、40は点灯制御装置である。電源装置1 1は、その構成および機能ともに第1の実施例と 同様であり、コンデンサ12、チョークコイル1 4、起動パルス発生装置37、検知装置38を介 して放電ランプ15を起動、点灯するように接続 されている。
本実施例が第1の実施例と異なるのは、まず検 知装置38であり、検知装置38は、放電ランプ 15の起動、点灯を検出する機能を有するととも に、コンデンサ12、13およびチョークコイル 14で構成される直列共振回路により発生する共 振電流を検出し、そのピーク値を検知する機能を 有することである。また、本実施例では、第1の 実施例における放電ギャップ24の代わりに制御 端子付きのスイッチ素子であるサイリスタ41が 使用され、検知装置38は、第3図ように共振電 流を検出できる場所に配置され、そのピーク値を 検知し、その検知信号を、起動パルス発生装置3 7のサイリスタ41のゲート端子を制御するよう に接続された起動パルス制御装置39へ入力する。
すなわち、本実施例では、起動パルス発生装置 37を構成する充電回路36の出力端に接続され たコンデンサ25が充電を完了しても、起動パル ス制御装置39からの信号を受けるまではサイリ スタ41は導通せずに、コンデンサ25に充電さ れた電荷が維持される。そして検知装置38が共 振電流を検出して共振電流のピーク値を検知し、 起動パルス制御装置39へ信号を発すると、起動 パルス発生装置37から高電圧パルスが発生し、 共振電圧のピーク値に重畳されて、放電ランプ1 5へ印加されるように制御する。第1の実施例で は、共振電圧のピーク値付近で確実に高電圧パル スを発生させることは困難であつたが、これに対 して、本実施例では高電圧パルスを確実に共振電 圧のピーク値で放電ランプ15へ印加させること になり、共振電圧に高電圧パルスを重畳させる効 果を高め、より確実にランプを起動させることが 可能となる。
なお、本実施例では、共振電流を検知する方式 に依ったが、共振電圧を検知しても構わない。ま た本実施例では、共振のピーク値を検知したが、 放電ランプ15の始動性を向上させるのに効果が あるある一定値以上であれば、ピーク値以外を検 知して起動パルス発生装置37を動作させても差 し支えない。
次に、本発明における放電灯点灯装置の第4の 実施例を第4図に示す。第4図において11は電 源装置、12、13はコンデンサ、14はチョー クコイル、15は放電ランプ、37は起動パルス 発生装置、38は検知装置、42は起動パルス制 御装置、43は点灯制御装置、44は発振制御装 置であり、電源装置11は、コンデンサ12、チ ョークコイル14、起動パルス発生装置37、検 知装置38を介して放電ランプ15を起動、点灯 するように接続されている。
本実施例では、発振制御装置44は、点灯制御 装置43と電源装置11の発振回路21の間に介 装されて、電源装置11の高周波インバータ20 を駆動させる発振回路21を一定周期で間欠制御 する。同時に、発振回路21が動作している期間 に発振制御装置44より点灯制御装置43、検知 装置38を経由して、起動パルス制御装置42へ 信号が送られ、起動パルス発生装置37を動作さ せて、放電ランプ15へ高電圧パルスを印加し、 起動、点灯させている。したがって、本実施例の 場合も、第3の実施例の場合と同様に、起動パル ス発生装置37を構成する充電回路36の出力端 に接続されたコンデンサ25が充電を完了しても、 起動パルス制御装置42からの信号を受けるまで はサイリスタ41は導通せずに、コンデンサ25 に充電された電荷が維持される。そして、発振制 御装置44の信号により決定される共振電圧の発 生期間に同期して、起動パルス発生装置37が動 作し、放電ランプ15へ高電圧パルスを印加して、 放電ランプ15を起動、点灯させている。
これにより、高電圧パルス発生時には放電ラン プ15に確実に共振電圧を供給しているにも関わ らず、共振時にコンデンサ12、13およびチョ ークコイル14へ流れる単位時間当りの等価的な 共振電流の値が減少し、チョークコイル14に要 求される飽和電流密度を下げることができるので、 チョークコイル14を小型化できる。また、同時 に共振時にコンデンサ12、13およびチョーク コイル14へ供給すべき等価的な電力も減少する ため、電源装置11の最大出力電力が低減され、 電源装置11の小型化も期待できる。
次に本発明における放電灯点灯装置の第5の実 施例を第5図に示す。第5図において11は電源 装置、12、13はコンデンサ、45はチョーク コイル、15は放電ランプ、16は起動パルス発 生装置、17は検知装置、46は点灯制御装置で あり、電源装置11は、コンデンサ12、チョー クコイル45、起動パルス発生装置16、検知装 置17を介して放電ランプ15を起動、点灯する ように接続されている。
本実施例では、点灯制御装置46は飽和電流特 性制御機能を有し、共振電圧発生時、すなわち、 チョークコイル45に共振電流が流れる際にはチ ョークコイル45が飽和しないが、放電ランプ1 5の点灯直後、つまりチョークコイル45に大き な始動電流が流れる期間において飽和し、インダ クタンス成分を喪失するという飽和電流特性を制 御する。
このような構成の放電灯点灯装置に電力が供給 された場合に、共振電圧の発生とともに、起動パ ルス発生装置16から放電ランプ15に高電圧パ ルスが印加され、放電ランプ15が起動、点灯す るまでの基本的な動作は、第1の実施例と同様で ある。本実施例では、放電ランプ15が起動後、 光束を速やかにたち上げるために放電ランプ15 へ大きな始動電流を供給する期間において、チョ ークコイル45が飽和し、インダクタンス成分を 喪失するような制御を行なう。すなわち、放電ラ ンプ15が起動したことを検知装置17が検知す ると、点灯制御装置46へ信号が送られ、点灯制 御装置46は、チョークコイル45が飽和し、イ ンダクタンス成分を喪失して、放電ランプ15の ランプ電流を制限するインダクタンス成分が極め て小さな値となるように、発振回路21の発振周 波数を制御する。本実施例では、起動パルス発生 装置16を構成するパルストランス22の二次巻 線が有するインダクタンス成分のみとなり、安定 点灯時の約1割となる。
したがって、放電ランプ15が起動後、光束を 速やかにたち上げるために必要となる始動電流供 給期間において、極めて大きな始動電流を放電ラ ンプ15へ供給することが可能となり、放電ラン プ15の起動から安定点灯までに要する所要時間 を短縮することができる。
なお、放電ランプ15へ始動電流が供給され、 放電ランプ15のランプ電圧が上昇すると、それ にともない放電ランプ15の発光管内のガス圧も 上昇し、放電ランプ15のインピーダンスも大き くなる。これにより、放電ランプ15の起動直後 よりもランプ電流が制限され、やがてチョークコ イル45が飽和しない電流値までランプ電流が低 下する。その結果、チョークコイル45は、速や かにインダクタンス成分を回復し、放電ランプ1 5の安定点灯に必要なインダクタンス成分を有す る限流素子として作用するものとする。
また、本実施例では、始動電流供給後の放電ラ ンプ15のインピーダンス上昇により、ランプ電 流が制限されて、チョークコイル45のインダク タンス成分が自動的に回復する方式をとったが、 これ以外に、たとえばランプ電圧の上昇を検知し て、チョークコイル45のインダクタンス成分を 回復させるごとき制御を行なっても構わない。
次に、本発明における放電灯点灯装置の第6の 実施例を第6図に示す。第6図において11は電 源装置、12、13はコンデンサ、45はチョー クコイル、15は放電ランプ、63は起動パルス 発生装置、48は検知装置、49は点灯制御装置 であり、電源装置11は、コンデンサ12、チョ ークコイル45、起動パルス発生装置63、検知 装置48を介して放電ランプ15を起動、点灯す るように接続されている。なお、本実施例におい て、起動パルス発生装置63は、LC直列共振回 路を構成するコンデンサ13を含む充電回路47、 放電ギャップ24、パルストランス22で構成さ れており、充電回路47は、コンデンサ13、5 0、25、抵抗51、ダイオード52、53によ り2倍圧整流回路を構成している。
本実施例は、充電回路である2倍圧整流回路の 入力端を、チョークコイル45とともにLC直列 共振回路を構成するコンデンサ13の両端に接続 したことを特徴としている。すなわち、コンデン サ13の両端に発生する共振電圧を2倍圧整流し て、放電ギャップ24をブレークダウンさせるの に必要な電圧をコンデンサ25へ充電する。コン デンサ25へ充電された電圧が、放電ギャップ2 4がブレークダウンするのに必要な電圧に達すれ ば、放電ギャップ24がブレークダウンし、発生 したパルス電圧がパルストランス22で昇圧され て放電ランプ15へ印加され、放電ランプ15の 主電極間がブレークダウンする。これら一連の動 作により、放電ランプ15は始動、点灯する。
放電ランプ15の主電極間がブレークダウンす れば、放電ランプ15のインピーダンスが減少し、 チョークコイル45とコンデンサ13で構成され るLC直列共振回路の共振条件が崩れる。これに より、コンデンサ25の両端へ充電される電圧が 不足し、高電圧パルスの発生は速やかに停止する。
しかし、放電ランプ15の主電極間がブレークダ ウンし、グロー放電が開始されても、始動エネル ギーの不足などの理由により、放電ランプ15が アーク放電に転移しない場合、放電ランプ15の インピーダンスが再び大きくなって、チョークコ イル45とコンデンサ13で構成されるLC直列 共振回路の共振条件が回復し、コンデンサ25へ 高電圧が充電されることにより、起動パルス発生 装置63が動作して高電圧パルスが発生し、放電 ランプ15へ印加される。これらの動作を繰り返 してやがて放電ランプ15は完全にアーク放電へ 転移し、安定点灯に至る。なお、この際における 高周波インバータ20を含めた電源装置11の基 本的な動作は、第1の実施例と同様である。
本発明は、共振により発生する高周波の高電圧 を整流して起動パルス発生装置のコンデンサを充 電することを特徴としており、これにより、放電 ギャップをブレークダウンさせるために必要な高 電圧を簡単な構成で容易に得ることができる。す なわち、比較的低次の昇圧回路でも十分な高電圧 を得ることができる。充電回路を大幅に小型化す ることが可能になる。なお、本実施例の充電回路 である2倍圧整流回路構成の中で、抵抗51は、 放電ギャップ24の持続放電を防止するための制 限抵抗であり、これ以外に放電ギャップ24の持 続放電を防止するための手段を講じれば省略して もよい。また、抵抗51の配置も、本実施例の場 合以外に、例えばダイオード52に直列に接続す るなど、本発明の効果を損なうものでなければ他 のものでも構わない。また、本実施例では、整流 回路として2倍圧整流回路を用いたが、これ以外 に例えば3倍圧や4倍圧整流回路でもよく、また 逆にコンデンサ13の両端に発生する共振電圧が、 放電ギャップ24をブレークダウンさせるのに十 分な電圧を確保していれば、昇圧機能を有しない 整流回路でも差し支えない。また本実施例では、 チョークコイル45とコンデンサ13で構成され るLC直列共振回路によりコンデンサ13の両端 に発生する共振電圧を利用したが、チョークコイ ル45の両端に発生する共振電圧を利用しても構 わない。
次に本発明における放電灯点灯装置の第7の実 施例を第7図に示す。第7図において11は電源 装置、12、13はコンデンサ、54はその一次 巻線がコンデンサ13とともにLC直列共振回路 を構成するトランス、15は放電ランプ、64は トランス54を含む起動パルス発生装置、57は 検知装置、58は点灯制御装置であり、電源装置 11は、コンデンサ12、起動パルス発生装置6 4、検知装置57を介して放電ランプ15を起動、 点灯するように接続されている。なお、起動パル ス発生装置64は、その入力端として、トランス 54の二次巻線を有し、コンデンサ25、抵抗5 5、ダイオード56、放電ギャップ24、パルス トランス22からなる整流回路を充電回路として いる。
本実施例は、起動パルス発生装置64の入力端 を、その一次巻線がコンデンサ13とともにLC 直列共振回路を構成するトランス54の二次巻線 に接続したことを特徴としている。すなわち、ト ランス54の一次巻線とコンデンサ13で構成さ れるLC直列共振回路により、トランス54の一 次巻線の両端に発生する共振電圧を、トランス5 4の二次巻線へ伝達することにより昇圧し、整流 することにより、放電ギャップ24をブレークダ ウンさせるのに必要な電圧をコンデンサ25へ充 電する。コンデンサ25へ充電された電圧が、放 電ギヤツプ24がブレークダウンするのに必要な 電圧に達すれば、放電ギャップ24がブレークダ ウンし、発生したパルス電圧がパルストランス2 2で昇圧されて放電ランプ15へ印加される。こ れにより、放電ランプ15の主電極間がブレーク ダウンする。これら一連の動作により、放電ラン プ15が始動、点灯するまでの過程は、第6の実 施例と同様である。また、この際における高周波 インバータ20を含めた電源装置11の基本的な 動作は、第1の実施例と同様である。
本発明の特徴は、LC直列共振により発生する 共振電圧を、トランスを用いて昇圧することによ り、整流回路を昇圧機能を有しない構成でも、放 電ギャップをブレークダウンさせるのに必要な電 圧をコンデンサへ充電できることにある。すなわ ち、トランス54の一次巻線の両端に発生した共 振電圧を、二次巻線の巻数を操作することにより、 任意の電圧値まで、容易に昇圧することが可能と なる。
したがって、整流回路の昇圧過程を省略できる ので、整流回路の小型、軽量化が可能となる。な お、本実施例でも、第6の実施例の場合と同様に、 整流回路を構成する、抵抗51は、放電ギャップ 24の持続放電を防止するための制限抵抗であり、 これ以外に放電ギャップ24の持続放電を防止す るための手段を講じれば省略してもよい。また、 抵抗51の配置も、本実施例の場合以外に、例え ばダイオード56に直列に接続するなど、本発明 の効果を損なうものでなければ他のものでも構わ ない。
次に、本発明における放電灯点灯装置の第8の 実施例を第8図に示す。第8図において11は電 源装置、12、13はコンデンサ、14はチョー クコイル、15は放電ランプ、37は起動パルス 発生装置、59は検知装置、39は起動パルス制 御装置、60は点灯制御装置である。電源装置1 1は、その構成および機能ともに第1の実施例と 同様であり、コンデンサ12、チョークコイル1 4、起動パルス発生装置37、検知装置59を介 して放電ランプ15を起動、点灯するように接続 されている。
本実施例が第1の実施例と異なるのは、まず検 知装置59であり、検知装置59は、放電ランプ 15の起動、点灯を検出する機能を有するととも に、コンデンサ12、13およびチョークコイル 14で構成される直列共振回路により発生する共 振電流を検出することにより、90度位相がずれ た共振電圧の位相のピーク値を検知する機能を有 することである。また、本実施例では、第1の実 施例における放電ギャップ24の代わりに制御端 子付きのスイッチ素子であるサイリスタ41が使 用され、検知装置59は、第8図ように共振電流 を検出できる場所に配置され、90度位相がずれ た共振電圧の位相のピーク値を検知して、その検 知信号を、起動パルス発生装置37のサイリスタ 41のゲート端子を制御するように接続された起 動パルス制御装置39へ入力する。
すなわち、本実施例では、起動パルス発生装置 37を構成する充電回路36の出力端に接続され たコンデンサ25が充電を完了しても、起動パル ス制御装置39からの信号を受けるまではサイリ スタ41は導通せずに、コンデンサ25に充電さ れた電荷が維持される。そして検知装置59が共 振電流を検出して共振電圧の位相のピーク値を検 知し、起動パルス制御装置39へ信号を発すると、 起動パルス発生装置37から高電圧パルスが発生 し、第9図に示すように、共振電圧の位相のピー ク値に重畳されて、放電ランプ15へ印加される ように制御する。すなわち、コンデンサ13の両 端に発生する共振電圧の位相のピーク値付近で、 サイリスタ41が導通するようにゲート信号を制 御する。第1、および第3の実施例では、共振電 圧の位相のピーク値付近で確実に高電圧パルスを 発生させることは困難であつたが、これに対して、 本実施例では高電圧パルスを確実に共振電圧の位 相のピーク値で放電ランプ15へ印加させること になり、共振電圧に高電圧パルスを重畳させる効 果を高め、第1、および第3の実施例の場合より も確実にランプを起動させることが可能となる。
なお、本実施例では、共振電流を検知する方式 に依ったが、共振電圧を検知しても構わない。ま た本実施例では、共振のピーク値を検知したが、 放電ランプ15の始動性を向上させるのに効果が あるある一定値以上であれば、ピーク値以外を検 知して起動パルス発生装置37を動作させても差 し支えない。
次に、本発明における放電灯点灯装置の第9の 実施例を第10図に示す。第10図において11 は電源装置、12、13はコンデンサ、14はチ ョークコイル、15は放電ランプ、37は起動パ ルス発生装置、61は検知装置、39は起動パル ス制御装置、62は点灯制御装置である。電源装 置11は、その構成および機能ともに第1の実施 例と同様であり、コンデンサ12、チョークコイ ル14、起動パルス発生装置37、検知装置61 を介して放電ランプ15を起動、点灯するように 接続されている。
本実施例が第1の実施例と異なるのは、まず検 知装置61であり、検知装置61は、放電ランプ 15の起動、点灯を検出する機能を有するととも に、コンデンサ12、13およびチョークコイル 14で構成される直列共振回路により発生する共 振電流を検出することにより、共振電流の位相の ピーク値を検知する機能を有することである。ま た、本実施例では、第1の実施例における放電ギ ャップ24の代わりに制御端子付きのスイッチ素 子であるサイリスタ41が使用され、検知装置6 1は、第10図ように共振電流を検出できる場所 に配置され、共振電流の位相のピーク値を検知し、 その検知信号を、起動パルス発生装置37のサイ リスタ41のゲート端子を制御するように接続さ れた起動パルス制御装置39へ入力する。すなわ ち、本実施例では、起動パルス発生装置37を構 成する充電回路36の出力端に接続されたコンデ ンサ25が充電を完了しても、起動パルス制御装 置39からの信号を受けるまではサイリスタ41 は導通せずに、コンデンサ25に充電された電荷 が維持される。
そして検知装置61が共振電流を検知して共振 電圧の位相のピーク値を検知し、起動パルス制御 装置39へ信号を発すると、起動パルス発生装置 37から高電圧パルスが発生し、第11図に示す ように、共振電流の位相のピーク値に重畳されて、 放電ランプ15へ印加されるように制御する。す なわち、コンデンサ13の両端に発生する共振電 流の位相のピーク値付近で、サイリスタ41が導 通するようにゲート信号を制御する。
第1、および第3の実施例では、共振電流の位 相のピーク値付近で確実に高電圧パルスを発生さ せることは困難であつたが、これに対して、本実 施例では高電圧パルスを確実に共振電流の位相の ピーク値で放電ランプ15へ印加させることにな る。これにより、放電ランプ15が起動後、グロ ー放電からアーク放電への転移に必要なエネルギ ーとなる大きな始動電流を容易に供給することか 可能となる。従来、これらの始動エネルギーは、 放電ランプへ印加される高電圧パルスが有するエ ネルギーによるところが大きく、また高電圧パル スが有する始動エネルギーのみでは、放電ランプ がグロー放電からアーク放電へ転移する際に必要 なエネルギーが不足し、放電ランプがブレークダ ウン直後に、立消えやすという問題があった。本 発明によれば、高電圧パルスが有するエネルギー を少なくしても確実に始動エネルギーを供給する ことが可能となり、起動パルス発生装置37を小 型化しても、第1、および第3の実施例の場合よ りも確実にランプを起動させることが可能となる。
なお、本実施例では、共振電流を検知する方式 に依ったが、共振電圧を検知しても構わない。ま た本実施例では、共振のピーク値を検知したが、 放電ランプ15の始動性を向上させるのに効果が あるある一定値以上であれば、ピーク値以外を検 知して起動パルス発生装置37を動作させても差 し支えない。
発明の効果 以上のように本発明によれば、放電ランプの起 動時に、点灯装置を構成するLC直列共振回路に より発生する共振電圧に、高電圧パルスを重畳さ せて放電ランプに印加することにより、放電ラン プの始動性を良好にし、かつ点灯装置の大幅な小 型化を実現しうる放電灯点灯装置を提供すること ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例における放電灯 点灯装置の回路図、第2図は本発明の第2の実施 例における放電灯点灯装置の回路図、第3図は本 発明の第3の実施例における放電灯点灯装置の回 路図、第4図は本発明の第4の実施例における放 電灯点灯装置の回路図、第5図は本発明の第5の 実施例における放電灯点灯装置の回路図、第6図 は本発明の第6の実施例における放電灯点灯装置 の回路図、第7図は本発明の第7の実施例におけ る放電灯点灯装置の回路図、第8図は本発明の第 8の実施例における放電灯点灯装置の回路図、第 9図は本発明の第8の実施例における放電灯点灯 装置の制御位相図、第10図は本発明の第9の実 施例における放電灯点灯装置の回路図、第11図 は本発明の第9の実施例における放電灯点灯装置 の制御位相図、第12図は従来の 放電灯点灯装置の回路図である。 11…電源装置、12…コンデンサ、13…コ ンデンサ、14…チョークコイル、15…放電ラ ンプ、16…起動パルス発生装置、17…検知装 置、18…点灯制御装置、19…直流電源、20 …高周波インバータ、21…発振回路、22…パ ルストランス、23…充電回路、24…放電ギャ ップ、34…起動パルス発生装置、35…点灯制 御装置、36…充電回路、37…起動パルス発生 装置、38…検知装置、39…起動パルス制御装 置、40…点灯制御装置、41…サイリスタ(制 御端子付きのスイッチ素子)、42…起動パルス 制御装置、44…発振制御装置、45…チョーク コイル、46…点灯制御装置、47…充電回路、 48…検知装置、49…点灯制御装置、54…ト ランス、57…検知装置、58…点灯制御装置、 59…検知装置、60…点灯制御装置、61…検 知装置、62…点灯制御装置、63…起動パルス 発生装置、64…起動パルス発生装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 紙谷 卓之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 堀井 滋 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、この直流電源により駆動さ
    れ て発振する高周波インバータと、前記高周波イン バータの出力端に接続されたチョークコイルとコ ンデンサの直列回路からなる共振回路と、前記チ ョークコイルとコンデンサの接続点に接続された 放電ランプと、前記放電ランプに直列または並列 に高電圧パスルを印加するように接続された起動 パルス発生装置と、ランプ特性に関する特性を検 出する検知装置と、前記検知装置の出力信号によ り前記高周波インバータの発振周波数またはデュ ーティー比を可変して前記放電ランプの点灯を制 御する点灯制御装置とを備えた放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 点灯制御装置は、検知装置の出力信号に
    よ り起動パルス発生装置の出力を停止するように構 成されていることを特徴とする請求項1記載の放 電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 検知装置は、少なくともある一定値以上
    に 上昇した共振電圧または共振電流を検出するよう に構成され、さらに、前記検知装置からの信号を 受けて起動パルス発生装置を動作させるトリガ信 号を発生させる起動パルス制御装置を備え、前記 起動パルス発生装置は、前記起動パルス制御装置 からの信号を受けて放電ランプに起動パルスを印 加するように動作する制御端子付きのスイッチ素 子を有していることを特徴とする請求項1または 2記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 高周波インバータを間欠発振させるよう
    に 制御する発振制御装置を備え、前記発振制御装置 からの信号を受けて共振電圧の発生に同期して起 動パルス発生装置を動作させるためのトリガ信号 を発生させる起動パルス制御装置を備えたことを 特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の放 電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 点灯制御装置は、チョークコイルが共振
    電 圧発生時には放電せずかつ放電ランプへ始動電流 供給時には飽和するような飽和電流特性制御機能 を有することを特徴とする請求項1から4のいず れかに記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 起動パルス発生装置は、高周波インバー
    タ の出力端に接続されたチョークコイルとコンデン サの直列回路からなる共振回路に接続された整流 回路を充電回路として有することを特徴とする請 求項1記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 起動パルス発生装置は、高周波インバー
    タ の出力端に接続されたその一時巻線とコンデンサ の直列回路が共振回路を構成するトランスの二次 巻線に接続された整流回路を充電回路として有す ることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装 置。
  8. 【請求項8】 検知装置は、少なくとも共振電圧または
    共 振電流の位相を検出する機能を有し、共振電圧の ピーク値付近に同期して起動パルス発生装 置を動作させることを特徴とする請求項3記載の 放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 検知装置は、少なくとも共振電圧または
    共 振電流の位相を検出する機能を有し、共振電流の ピーク値付近に同期して起動パルス発生装 置を動作させることを特徴とする請求項3記載の 放電灯点灯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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