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JPH0569344A - E形止め輪の自動取付け工具 - Google Patents

E形止め輪の自動取付け工具

Info

Publication number
JPH0569344A
JPH0569344A JP22430591A JP22430591A JPH0569344A JP H0569344 A JPH0569344 A JP H0569344A JP 22430591 A JP22430591 A JP 22430591A JP 22430591 A JP22430591 A JP 22430591A JP H0569344 A JPH0569344 A JP H0569344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
mounting
retaining ring
arm
chucking arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22430591A
Other languages
English (en)
Inventor
Motome Yanagisawa
元芽 柳沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP22430591A priority Critical patent/JPH0569344A/ja
Publication of JPH0569344A publication Critical patent/JPH0569344A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 人力に頼らずに、E形止め輪の装着を行うこ
との可能なE形止め輪取り付け工具を実現すること。 【構成】 取り付け工具は、本体部Bの先端から後方上
部に延びたEリング収納部Cを有し、本体部B内に、先
端側の装着部7と後方側の駆動力発生部8とを備える。
装着部7はチャッキングアーム71とロッド73と連結
ロッド74とからなり、駆動力発生部8は、ピストン8
26及び環状部材825,823を有するエアーシリン
ダー82と、内側シリンダーチューブ822の内部のハ
ンマー体81と、プランジャー829を備えた環状部材
827とからなる。Eリング収納部Cは、Eリングが斜
めに積層される装填筒4とリングホルダー5とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸等の被装着体に対し
てE形止め輪を装着するためのE形止め輪取付け工具に
関するものである。さらに詳しくは、複数枚個のE形止
め輪を順次に被装着体に対して自動的に装着可能なE形
止め輪の自動取付け工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来において、E形止め輪(以下,Eリ
ングと呼ぶ。)を軸等に装着するための工具としては、
手持ち式の嵌め込み工具が知られている。この手持ち式
の嵌め込み工具は、工具握り部と、その先端に取付けら
れたEリング保持部から構成されている。Eリング保持
部は、弾性のある二股形状をした部材から形成されてお
り、その先端部分にはEリングを一個保持可能な段差部
分が形成されている。一般的に、このような手持ち式の
嵌め込み工具は、Eリングを収納したEリングスタンド
と共に用いられる。このEリングスタンドは、スタンド
台と、この上に起立しているEリング収納ガイドから構
成される。Eリング収納ガイドは、その下端にEリング
を1個づつ取り出し可能な取り出し口が形成されてい
る。
【0003】Eリングを装着する場合には、嵌め込み工
具を手に持ち、その先端側のEリング保持部をEリング
スタンドのEリング収納ガイドの取り出し口から挿入し
て、そこに収納されているEリングを1個取り出す。こ
のようにして、Eリング保持部にEリングを保持した後
に、被装着体に対してEリングをあてがって、作業者自
ら力を加えて、Eリングを被装着体に取りつける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のEリ
ング取付け工具は、Eリングを1個づつスタンドから取
り出す必要があるので、その分作業性が悪いという問題
点がある。また、Eリングの装着は、作業者の力によっ
て行われる。このために、非力な作業者あるいは婦女子
がこのような作業を行った場合には適正にEリングを装
着することが出来ない場合がある。また、このように作
業者の力に頼っているので作業性が極めて悪い。
【0005】本発明の課題は、このような点に鑑みて、
Eリングの装着作業を人力に頼ることなく効率良く行う
ことの可能なEリングの自動取付け工具を実現すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明においては、流体圧力を利用して、Eリング
の取付け作業に必要な駆動力を発生させるようにしてい
る。また、Eリングの収納部を工具に一体的に取りつけ
る機構を採用して、Eリングの装着作業を効率よく行う
得るようにしている。
【0007】すなわち、本発明のEリングの取付け工具
は、Eリングを少なくとも一つ収納可能な収納部と、こ
の収納部からEリングを受け取ってEリングの取付け対
象である被装着体に装着するチャッキングアームを備え
た装着部と、この装着部のチャッキングアームに対して
Eリングを装着するための駆動力を供給するアーム駆動
部とを有し、このアーム駆動部は、Eリングを保持する
上記のチャッキングアームを流体圧力を用いて前進させ
るアーム前進機構と、前進した後のチャッキングアーム
に対して流体圧力を用いてEリング装着用の衝撃力を加
える衝撃力発生機構と、衝撃力を加えた後の前記チャッ
キングアームを初期位置まで流体圧力を用いて後退させ
るアーム後退機構とを備えたことを特徴としている。
【0008】ここに、流体圧力としては空気圧力を利用
することができる。また、上記の衝撃力発生機構によっ
てチャッキングアームに衝撃力が作用する際にチャッキ
ングアームの開きを防止するための開き防止機構を組み
込むことが好ましい。さらには、上記の収納部が複数枚
のEリングを収納可能な構成を有する場合には、この収
納部からチャッキングアームに対してE形止め輪を一つ
ずつ確実に供給できるように、Eリングの分離機構を組
み込むことが好ましい。
【0009】
【作用】本発明の工具においては、アーム前進機構によ
って、Eリングを保持したチャッキングアームが流体圧
力によって自動的に前進される。前進した後に、チャッ
キングアームに保持されているEリングを被装着体に当
てがい、しかる後に、衝撃力発生機構によって衝撃力を
チャッキングアームに加えると、Eリングは自動的に被
装着体に装着される。この後は、アーム後退機構によっ
て、チャッキングアームは、自動的に初期位置まで後退
させられる。このような動作が繰り返し行われて、Eリ
ングが装着される。
【0010】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0011】図1は、本例のE形止め輪の自動取り付け
工具を部分的に分解して示す斜視図である。本例の工具
Aは、全体として円筒形をした本体部Bと、この本体部
Bの先端側から後方向に向けて一定の角度で取付けられ
ているEリング収納部Cとから構成されている。本体部
Bは、ナット2を介して同軸状態に連結された本体先端
側の小径ケース1と後端側の太径ケース3を有してお
り、太径ケース3はにぎり部とされる。太径ケース3の
後端に近い側面からは、後述する押しボタン14が突出
している。小径ケース1の先端部分は半円筒状に削り落
とされていて、そこにEリング収納部Cの先端嵌合部7
0がビス止めされている。以下、各部の構造を詳細に説
明する。
【0012】( Eリング収納部Cの構造 )図1、図2お
よび図5に示すように、Eリング収納部Cは、断面がU
字形の装填筒4と、そこに着脱可能に取付けられたリン
グホルダー5から基本的に構成されている。装填筒4の
先端側の下面には上記の先端嵌合部70が設けられてい
る。装填筒4の両側壁41,42の先端部にはストッパ
受け部411,421が形成され、それらの後端部には
サポータ部43が回転可能に取付けられており、これら
ストッパ受け部とサポータ部との間に、リングホルダー
5が取付けられている。サポータ部43は装填筒4の両
側壁41,42の後方端の間に架け渡したピン44に回
転可能に取り付けられている。装填筒4の底面には、そ
の長手方向に沿って板ばね45が取り付けられている。
板ばね45は、その後端がサポータ部43の下方位置に
おいて装填筒4の底面に固定され装填筒4の前方向に延
びた片持ち状態となっている。そしてはね上げの板ばね
46によって底面に対して一定の角度を以てはね上がっ
ている。
【0013】一方、リングホルダー5は、図5に示すよ
うに、レール61と、このレール61の側壁に沿って摺
動可能に取り付けた押し具体62から構成されている。
このレール61は、U字形の断面をした上半側のU字部
分611と、逆T字形の断面をした下半側のレール部分
612から構成されている。U字部分611の先端に
は、その両側壁を貫通した状態にピン63が取り付けら
れ、側方に突出しているピン63の両端には、それぞれ
ストッパ部材631,632が取り付けられている。こ
れらのストッパ部材631,632は、装填筒4の側に
形成したストッパ受け部411,421に係合可能であ
る。U字部分611の後端からは後方に向けて円柱突起
64が突出しており、この円柱突起64を受入可能な挿
入孔431が装填筒4のサポータ部43の前面に形成さ
れている。ここで、この挿入孔431の底面は、図2に
示すようにコイルばね432によって常時付勢された底
板433によって規定されている。従って、リングホル
ダー5を装着した状態においては、その全体がコイルば
ね432によって装填筒4の先端のストッパ受け部41
1,421の側に押し付けられ、これによって、リング
ホルダー5は実質的に不動状態で装填筒4の側に取り付
けられる。リングホルダー5の着脱の容易化に寄与して
いる。
【0014】次に、図5に示すように、下半側のレール
部分612は、その下端側にEリングを挿通可能な広幅
のリングガイド651が形成されており、複数個のEリ
ングは、このレール部分612の前端から後端側へ装填
することが可能である。上記押し具体62とU字部分6
11の先端に取りつけたピン63との間には、引張状態
のコイルばね65が架設されており、このコイルばね6
5によって、常時押し具体62は、先端側に向けて引っ
張られている。押し具体62は、図5に示すように、レ
ール61の上半側のU字部分611の側壁部分を両側か
ら挟み込む状態に、このU字部分611に対して摺動可
能に取りつけた一対のグリップ621、622と、これ
らの間に嵌合したコイルばね65の一端側を持つばね取
付け部材623と、これらの各部材を両側から挟み込む
一対のL形金具624、625およびピン626とから
構成されている。一対のL形金具624、625におい
て、レール部分612に沿って延びる押出片624a、
625aの先端面は傾斜面に設定されており、この傾斜
面がEリングRをレール部分の先端側に向けて押しつけ
るための押しつけ面624b、625bとされている。
さらに、この押し具体62は、その後方側に、固定用の
板ばね627を備えている。この板ばね627は、グリ
ップ621、622の溝621a,622aに対して上
下に摺動可能に取付けられている。レールのU字部分6
11の両側壁の後端側上部には板ばねに係合可能な切欠
部611aが形成されており、板ばね627を下方に押
し下げることにより、この板ばね627を切欠部611
aに係合でき、これによって、押し具体62をその後部
位置に固定することが可能である。押し具体62が邪魔
にならず、EリングRの装填作業を迅速に行うことがで
きる。
【0015】図2には、上記構成のリングホルダー5を
装填筒4に取りつけた状態を示してある。この図に示す
ように、レール部分612に収納された多数個のEリン
グRは、その背部が摩擦可能に装填筒4の底面の板ばね
45に委ねられレール部分612に押し付けられた状態
になる。更に、EリングRはコイルばね65の引張力が
作用している押し具体62の押しつけ面624b,62
4bによって、リングホルダー5の上方位置より下方の
先端方向に移送され、下方に向かって押し付けられた状
態になる。従って、面接触されていたEリングRは、図
2に示すように、その背部が段階状に整列され、斜状態
に積層装填されることになる。
【0016】(本体部Bの構造)本体部Bの内部には、
上記構成のEリング収納部Cから順次繰り出されるEリ
ングを1個づつ受け取って本体の先端から前方へそのE
リングを転移する装着部7と、この装着部7に対して、
Eリング装着用の駆動力を付与する駆動力発生部8とが
組み込まれている。図2、図3、図4を参照して、これ
らの部分の構造を説明する。
【0017】装着部の構造 装着部7は、先端部分でEリングを把持するチャッキン
グアーム71と、このアームの元端側を保持している保
持部72と、この保持部72の平面中央部分から後方に
向けて延びているロッド73と、このロッド73の外周
を取り巻く状態に配置した中空連結ロッド74から基本
的に構成される。
【0018】チャッキングアーム71は、一対のチャッ
キングバー711,712から構成されている。これら
の先端部分は半円形状に切り欠かれており、その縁部分
には環状に段が付けられ、Eリング確保面713が形成
されている。また、チャッキングアーム71の長手方向
の中程には、その両側部分が内側に向けて切り欠かれた
幅狭のくびれ部715が形成され、この部分から後方側
に向けての側面は外側に向けて突出したテーパ面711
a,712aとなっている。チャッキングアーム71の
後方端は円形端部716が形成されている。保持部72
の側にはこの円形端部716が嵌まり込む円形ざぐり部
723が形成されており、このざぐり部723に円形端
部716が嵌め込まれている。また、チャッキングアー
ム71を構成している一対のチャッキングバー711,
712は、その間に配置されたV形トーションばね71
7によって常に離間する方向に付勢されており、チャッ
キングバー先端側の側面はそれぞれ小径ケース1の内周
面に当接した状態にある。
【0019】図3に示すように、チャッキングアーム7
1のくびれ部715に対峙するように、小径ケースの内
周面にはテーパーガイド75のテーパ爪751,752
が位置している。図3に示す状態からチャッキングアー
ムが前進すると、テーパ面711a,712aが反作用
的にこれらのテーパ爪751,752によって徐々に押
され、後述するように、相互に関係した状態まで移行可
能となっている。
【0020】このような構成のチャッキングアーム71
を保持する保持部72は、その外周に大径のフランジ7
21と、その前側端面にばね孔722を有している。ま
た、前述したように、保持部72には、チャッキングバ
ー711,712の後端の円形端部716を嵌め込み可
能な円形ざぐり723が形成されており、ここに、チャ
ッキングアーム71の円形端部716が保持されて、保
持部止め720が被せられる。次に、小径ケース1の内
周にはテーパーガイド75が配置されている。
【0021】このガイド75はチャッキングアーム71
が前進したときに、これらを構成しているチャッキング
バー711,712をトーションばね717のばね力に
抗して併合せしめるためのものである。テーパーガイド
75は、側面からピン753が圧入され、このピン75
3に引張ばね724が連結されている。テーパ爪75
1,752の間にチャッキングアーム71のくびれ部7
15が抱え込まれる。この結果、引張ばね724のばね
力によって、テーパーガイド75のテーパ爪751,7
52の部分はチャッキングアームの突出側面714の方
向に引っ張られている。ここで、図2に示すように、テ
ーパーガイド75は、小径ケース1の内側に形成した移
動路755に沿って、図の実線位置から想像線位置の間
を移動可能であり、通常は引張ばね724により、後方
に引っ張られて、その底面に形成した係合面756が小
径ケース側の係合突起754に係合した状態となってい
る。
【0022】次に、図2,図3に示すように、保持部7
2,ロッド73は、中空連結ロッド74の中空部内に組
み込まれている。この中空連結ロッド74は、前方側の
大径部分741と後方側の小径部分742を有してい
る。大径部分741の中空部内に係合する保持部72
は、コイルばね743によって常時、前端部分に取り付
けたストップリング744に押し付けられている。ま
た、小径部分742の外周端部には雄ねじがきってあ
り、後述する駆動力発生部8のピストン826に切られ
ている雌ねじに締結される。一方、小径ケース1の前方
側の内部には、一対の耐磨耗性ガイド718,719が
一定の間隔で平行に取り付けられており、チャッキング
アーム71の両側面をガイドする。
【0023】駆動力発生部の構造 駆動力発生部8は、上記構成の装着部7に衝撃力を加え
るハンマー体81と、装着部7の全体を前後に進退させ
るための駆動力を発生させるために用いるエアーシリン
ダー82と、このエアーシリンダー82に供給される圧
縮エアーの供給路を切り換えるエアー切換機構83と、
ハンマー体81を固定するための第1のロック部84
と、装着部7を固定するための第2のロック部85から
基本的に構成されている。
【0024】駆動力発生部8は、主として太径ケース3
の内部に組み込まれている。エアーシリンダー82は、
同心状に配置した外側シリンダーチューブ821と内側
シリンダーチューブ822との間に区画形成されてい
る。内側シリンダーチューブ822の中空部内にはハン
マー体81および上記ロッド73が摺動可能に挿入され
ている。また、内側シリンダーチューブ822は、上記
中空連結ロッド74の後方側の小径部分742の内側に
位置している。シリンダー82の前端は、外側シリンダ
ーチューブ821と中空連結ロッド74の小径部分74
2の間に装着した環状部材823によって封止されてい
る。また、シリンダー82の後端は、外側および内側シ
リンダーチューブ821,822の間に装着した環状部
材825によって封止されている。シリンダー82内に
は、中空連結ロッド74の小径部分742の後端にねじ
止めされたピストン826が摺動可能に配置されてい
る。シリンダー82の後端側の環状部材825の後端側
には、別の環状部材827が隣接配置されている。この
環状部材827の前面と内側シリンダーチューブ822
の後端外周に形成したフランジ822aとの間に配置し
たコイルばね828によって、内側シリンダーチューブ
822のフランジ822aが、環状部材825の内周前
端突起825aに押し付けられている。また、環状部材
827の内側にはつば付プランジャー829が摺動可能
に挿入されている。このプランジャー829はコイルば
ね829aによって、前方側に押し付けられている。
【0025】次に、第1のロック部84と第2のロック
部85について説明する。
【0026】第1のロック部84は、本体後方にある環
状部材825の内側に組み込まれており、ボール841
と逃げ溝842から構成されている。逃げ溝842は、
内側シリンダーチューブ822の後端側内壁の一部分
を、その円周に沿って掘り込むことによって設けられて
いる。この部分に接する環状部材827から突出する小
径部分には、外側から2個のテーパー状の孔が穿設され
ており、それぞれの孔にボール841が嵌め込まれてい
る。この第1のロック部84により、ハンマー体81の
移動が固定される。
【0027】一方、第2のロック部85は、本体中程に
ある環状部材823の内側付近に組み込まれており、同
じくボール851と逃げ溝852から構成されている。
逃げ溝852は、中空連結ロッド74の小径部分742
の中央部分の内壁を円周に沿って削り取り、この小径部
分742と内側シリンダーチューブ822との間に隙間
が生ずることによって設けられている。環状部材823
付近の内側シリンダーチューブ822には径の外側から
2個のテーパー状の孔が穿設けられおり、それぞれの孔
にボール851が嵌め込まれている。この第2ロック部
85によって、ロッド73のロッドボス731が固定さ
れる。この動作は後述する。
【0028】つづいて、エアー切換機構83について説
明する。本体部分の後部に備えられている押しボタン1
4の部分において、太径ケース3の両側面から大小のざ
ぐり穴831,832が穿設けられている。これらの間
には、押しボタン14から延びた弁棒141が貫通して
おり、この弁棒141に平行に別の排出口833が開け
られている。大きなざぐり穴831は、コイルばね83
4を備えた埋栓835により塞がれており、第2の排出
口836がその埋栓835の真ん中に開けられている。
更に、大きなざぐり穴831の中に、押しボタン14か
ら延びる弁棒141に2個の弁体837が取り付けられ
ており、その弁体837の外周には各々Oリングが付け
られて、気密状態を形成している。コイルばね834に
より押しボタン14は常に押し出された状態にある。2
個の弁体837間の気密通路838には、太径ケース3
の後端に設けたエアー取り入れ口31から供給されるエ
アーが常に充満している。ここで、押しボタン14が押
し出された状態にある場合、気密通路838は第1の注
入路839のみに通じている。従って、気密通路838
は、第1の供給口861、中間室862を介して第1の
注入路839に連通する。この注入路839の前方側
は、ピストン826によって二つに分離されてシリンダ
ー内の前方側になる第1の加圧室863に連通してい
る。一方、押しボタン14を押し込めた場合には、気密
通路838は第2の供給口864、第2の注入路865
を介して第2の加圧室866に連通する。この第2の注
入路865は、ピストン826の後方側になる第2の加
圧室866に連通している。また、第2の注入路865
は、プランジャー829の後方側の空間867にも連通
している。このように、押しボタン14を押し込めるこ
とにより、エアー取り入れ口31は、第1の加圧室86
3から遮断されて、第2の加圧室866および空間86
7の側に連通する。
【0029】次に、図6を参照して、装填筒4の先端嵌
合部70の構造を説明をする。
【0030】この図に示すように、嵌合部70の下面に
はビス止めによって線材76が固定されている。この線
材76は、下方に向けて直角に曲げられ、更に、その先
端が前方に向けて直角に折り曲げらた一対の脚部76
1,762を有している。これらの脚部761,762
はそれぞれチャッキングバー711,712の先端上面
に形成した溝711b,712b内に嵌め込まれ、先端
761a,762aがEリング確保部713から僅かに
前方に突出している。この先端761a,762aによ
って、Eリング収納部から順次送り出されるEリングは
確実に1個づつチャッキングアーム71により保持され
る。
【0031】なお、図7及び図8に示すO1 〜O10はO
リングである。
【0032】(動作)次に、上記自動取付け工具を用い
て、軸等にEリングを装着する動作を説明する。Eリン
グを装着する動作は、初期段階,準備段階,実行段階,
復帰段階の4段階によって1サイクルを構成している。
【0033】初期段階 図7は、Eリング装着動作の初期段階の各部分の状態を
示している。
【0034】最初にエアーの供給状態を説明し、次に第
1のロック部84と第2のロック部85の状態を説明
し、しかる後にチャッキングアーム71の状態の説明を
する。
【0035】まず、エアーの供給状態は次の通りであ
る。
【0036】初期段階は、Eリング収納部CにEリング
Rが装填されている本工具を作業者が手に持っただけの
状態であって、本体後部側の押しボタン14はコイルば
ね834によって押し出されており、押しボタン14に
連結している2個の弁体837の間の気密通路838
は、供給口861を初端とする注入路839に通じてい
る。従って、エアー取り入れ口31から供給されている
圧縮エアーは、気密通路838から注入路839を通り
加圧室863に入り込み、その圧縮エアーの圧力によ
り、ピストン826が本体後部側へ押されている。ここ
に、ピストン826に連結されている連結ロッド74を
有する装着部分7の側も本体後部側に後退した位置にあ
る。
【0037】第1のロック部84と第2のロック部85
の状態は次の通りである。
【0038】装着部7が後退した位置にあるので、内側
シリンダーチューブ822内にあるハンマー体81は、
ロッド73のロッドボス731の端面によって本体後部
側へ押されている。そして、プランジャー829が、内
部にあるコイルばね829aによって内側から押し上げ
られており、そのプランジャー829の頭部によってハ
ンマー体のボス811へコイルばね829aのばね力が
かかっているため、ハンマー体81はガタつきのない固
定された状態にある。ここで、環状部材825の内部に
あるコイルばね828が、内側シリンダーチューブ82
2を本体前部側へ押しているので、2個のボール841
は、内側シリンダーチューブ822の後方側端部にある
逃げ溝842から外れている。更に、そのボール841
は、内側シリンダーチューブ822の内壁によって、本
体中心軸の方向へ押し込まれ抑止されている。この状態
は、ハンマー体のボス811が、2個のボール841よ
り本体後部側に位置していることにより、ハンマー体8
1の前方への移動が抑止されている。この様に、第1の
ロック部84はロック状態となっている。このロックに
より、例えばロッド73が本体前部側へ前進したとして
も、ハンマー体81は第1のロック部84の位置に固定
されたままである。これに対して、第2のロック部85
側においては、ボールが逃げ溝に落ち込んだ状態にある
ので、ロック解除状態にある。
【0039】更に、チャッキングアーム71の状態は次
の通りである。
【0040】チャッキングアーム71は、装着部7が後
退しているため小径ケース1の内部に収まっていて、そ
のチャッキングアーム71の先端のEリング確保部71
3は本体前部に位置し、V形トーションばね717のば
ね力によって開いている。この開いているチャッキング
アーム71の確保部713にはEリング収納部Cから順
次送られてくる1個のEリングRが、遊びをもって置か
れている。更に、本体前部側の前方には、EリングRの
被装着体である軸90がある。また、チャッキングアー
ム71の底部にある引張ばね724は、テーパーガイド
75を保持部72の方向へ引き寄せている。このテーパ
ーガイド75は、小径ケース1の底部から圧入された係
合突起754( 図2を参照 )のストッパーの位置より本
体後部側への移動はできない。そして、このテーパーガ
イド75のテーパー爪751,752は、チャッキング
アーム71に対するテーパー面711a,712aに対
して、くびれ部715付近において接触している。以上
が、本工具を用いたEリング装着動作の初期段階であ
る。そして、この初期段階の本工具を手に持った作業者
が、押しボタン14を押し込むことによって、準備段階
に移行する。
【0041】準備段階 図8に、本工具を用いたEリング装着動作の準備段階の
状態を示してある。最初に、エアーの供給動作は次の通
りである。
【0042】作業者によって、押しボタン14が押し込
まれると、押しボタン14に連結している2個の弁体8
37の間の気密通路838は、供給口861を初端とす
る注入路839側から供給口864を初端とする注入路
865側に切り換えられる。
【0043】従って、エアー取り入れ口31から供給さ
れた圧縮エアーは、気密通路838を介して注入路86
5を通り加圧室866に供給される。また同時に、注入
路839は排出口833と通じて、加圧室863に充満
していた圧縮エアーが、供給口861を介して排出口8
33より外気に放出される。この圧縮エアーの圧力によ
って、ピストン826が本体前部側へ押し進められ、ピ
ストン826に締結されている連結ロッド74を有する
装着部7も共に前進することとなる。また、注入路86
5と通じている空間867にも圧縮エアーが供給され、
プランジャー829の頭部の真ん中に設けられた抜け穴
829bからハンマー体81に対して常に圧縮エアーの
圧力がかかる状態となる。
【0044】次に、第1のロック部84と第2のロック
部85の状態は以下の通りである。
【0045】ボール841を有する第1ロック部84
は、ロック状態にある。このロック状態のため、ハンマ
ー体81は、空間867に充満している圧縮エアーの圧
力によって、前方向へ移動しようとする力に対して抑止
されている。ここで、装着部7の前進動作に伴なって、
ロッドボス731は内側シリンダーチューブ822内を
本体前部側へ移動するが、ハンマー体81は、前述の如
く第1ロック部84のロック状態の抑止により、前方向
へ飛び出すことができない。また、ボール851を有す
る第2のロック部85は、次の動作順でロック状態とな
る。上記同様に、作業者によって押しボタン14が押し
込まれ、装着部7が前進する動作に伴なって、ロッドボ
ス731は内側シリンダーチューブ822内を本体前部
側へ移動する。ここに、ロッドボス731がボール85
1の位置を通過する過程において、最初、このロッドボ
ス731は、連結ロッド74の小径部分742の内側に
掘られている逃げ溝852に、ボール851を押し退け
て本体前部側へ通過することができる。そして、装着部
7の前進に伴い、ロッドボス731の全体がボール85
1の位置を通過した後、連結ロッド74の小径部分74
2の内側に掘られている逃げ溝852は、ボール851
の位置に対して、その小径部分742の後端側で途切れ
てしまう。この結果、今まで逃げ溝852があるため自
由度のあったボール851は、小径部分742の後端側
の内壁により中心軸の方向へ押し込まれて抑止される。
この状態では、ピストン826が圧縮エアーを受圧され
ている限り、ロッドボス731の後方への移動が抑止さ
れて第2のロック部85がロック状態となる。
【0046】更に、チャッキングアーム71の動作は次
の通りである。
【0047】チャッキングアーム71の先端のEリング
確保部713が閉まりつつEリングRを確保して、本体
前部の先端からチャッキングアーム71が飛び出た状態
となる動作を順を追って説明する。最初、初期段階にあ
るチャッキングアーム71の確保部713は開いた状態
にあり、この確保部713にはEリング1個が遊びをも
って置かれている。この初期段階にある本工具の押しボ
タン14が押し込まれることによって、圧縮エアーが加
圧室866に供給されて装着部7が前進する。
【0048】この動作に伴って、チャッキングアーム7
1のテーパー部711a,712aが、引張ばね724
の一端を係止するテーパーガイド75のテーパー爪75
1,752に対するテーパー部751a,752aに倣
い込む。そして、相互のテーパー部が関係することとな
る。この結果、チャッキングアーム71の先端の確保部
713が、僅かに1個のEリングRを押しつつ徐々に閉
口していき、今まで遊びのあったEリングを本体内の先
端位置にて把握保持する。更に、この状態を保ちながら
チャッキングアーム71は前進し、やがては、チャッキ
ングバー711,712の各々の突出側面714が、耐
磨耗性ガイド718,719に接触して、そのチャッキ
ングアーム71には閉口の力がかかる。これによって、
チャッキングアーム71の把握力が増大され、Eリング
が、いっそう強固に確保される。
【0049】そして、Eリングを確保している確保部7
13は、本体前部の先端から徐々に飛び出した状態とな
っていき、チャッキングアーム71及びテーパーガイド
75が本体の先端位置に固定される。そして、連結ロッ
ド74はこの位置に対して、少し前方へ押し進められて
固定し、連結ロッド74の大径部分741には、コイル
ばね743が圧縮されて空間78ができる。
【0050】以上、作業者が押しボタン14を押し込む
ことによって、第1のロック部84及び第2のロック部
85がロック状態にあり、Eリングを確保しているチャ
ッキングアーム71の確保部713が本体前部の先端か
ら前方へ所定長さ進出されている。本工具を用いたEリ
ング装着動作の準備段階となる。そして、この準備段階
にある本工具の確保部713にあるEリングを、被装着
体である軸90の切り溝に対して当てがった後、作業者
が工具本体を軸90方向へ微力で押すことによって実行
段階に移行する。
【0051】実行段階 図9は、本工具を用いたEリング装着動作の実行段階の
状態を示してある。
【0052】作業者が軸90の切り溝に対してチャッキ
ングアーム71の確保部713に確保されているEリン
グを当てがった後、工具本体を微力で押した場合、Eリ
ングの内輪は軸90の切り溝に対して少し開いた状態と
なるが、強くは押し込まれてないため、このままではE
リング自体は軸90に対して完全に装着される状態とは
ならない。しかし、上記の如く作業者が工具本体を微力
で押し込んだ場合、これに反作用する力は、軸90から
Eリングを介してチャッキングアーム71及びロッド7
3に伝わり、更に、第2のロック部85のロック状態に
よって、ロッド73のロッドボス731の縁からボール
851を介して内側シリンダーチューブ822に伝わ
る。ここでは、連結ロッド74の大径部分741の内側
にあるコイルばね743のばね力に対して、内側シリン
ダーチューブ822の後端のフランジ822aを常に前
方に押しているコイルばね828のばね力の方が弱いた
め、そのコイルばね828のみが圧縮される。この様
に、軸90の方向へ向かって作業者が工具本体を微力で
押す動作は、チャッキングアーム71,ロッド73,内
側シリンダーチューブ822等の部品で構成される工具
本体の中心部をそれらを包み込んでいる工具外周部分に
対して、相対的に後動させることになる。
【0053】一方、ロック状態にあるボール841を有
する第1のロック部84では、空間867に充満してい
る圧縮エアーの圧力が、ハンマー体81のボス811の
縁からボール841に伝わり、そのボール841を常に
外側へ押し退けようと働いている。そして、前述したよ
うに工具本体を微力で押し込む動作を行うと、内側シリ
ンダーチューブ822が後方側に少し動くため、その内
側シリンダーチューブ822の後方端にある逃げ溝84
2は、環状部材827から突出する小径部分に嵌め込ま
れているボール841の位置と一致する。この結果、い
ままでは内側シリンダーチューブ822の内壁に抑止さ
れていたボール841は、ハンマー体のボス811によ
って逃げ溝842側に押し退けられる。そして、ハンマ
ー体81は、ロック状態における抑止から解放されるた
め、空間867に充満していた圧縮エアーの圧力によっ
て第1のロック部84の位置から前方側へ勢い良く飛び
出す。ここで、ハンマー体81の飛び出した後の第1の
ロック部84においては、コイルばね829aがプラン
ジャー829を押し出した状態に保っているため、その
プランジャー829の外周側面が、ボール841を逃げ
溝842の位置に抑止した状態となる。
【0054】以上の如く、第1のロック部84を飛び出
たハンマー体81は内側シリンダーチューブ822内を
本体前部側へ勢い良く移動して、装着部7のロッドボス
731の端面に激突する。このハンマー体81の激突に
よって生じた衝撃力が、ロッド73からチャッキングア
ーム71を介してEリングに伝わることによって、その
EリングRは軸90に強く押し込まれて確実に装着され
る。そして、EリングRが軸90に装着した瞬間、工具
本体の中心にある装着部が軸90に向かってつき進むこ
とに伴って、作業者の握持している工具外周部が軸90
に追進する。この結果、本体前部には空間79ができる
と共に、コイルばね743は一時的に圧縮され、連結ロ
ッド74の大径部分741の内部には空間78aができ
る。
【0055】以上、Eリングが目的の軸90に完全に装
着されて、本工具を用いたEリング装着動作の実行段階
は終了する。そして、この実行段階が終了後、本工具を
持っている作業者が押しボタン14から手を離すことに
よって、復帰動作が開始される。
【0056】復帰段階 図10には、本工具を用いたEリング装着動作の復帰段
階の状態を示してある。最初に、エアーの切換による動
作は次の通りである。
【0057】作業者が押しボタン14から手を離すと、
今まで押し込まれた状態にあった押しボタン14が、大
きなざぐり穴831の内側にあるコイルばね834によ
って押し出されることにより、押しボタン14に連結し
ている2個の弁体837の間の気密通路838は、供給
口864を初端とする注入路865側から供給口861
を初端とする注入路839側に切り換えられる。従っ
て、エアー取り入れ口31から供給されている圧縮エア
ーは、気密通路838を介して注入路839を通り加圧
室863に供給される。また同時に、注入路865が埋
栓835の真ん中にある排出口836と通ずることによ
って、加圧室866に充満していた圧縮エアーは、供給
口864を介して排出口836より外気に放出される。
そして、この圧縮エアーの圧力によって、ピストン82
6が本体後部側へ押し戻され、ピストン826に締結さ
れている装着部7も一緒に後退することとなる。この様
にして、本工具は、装着部7が後退しながら、最後には
図7の初期段階と同じ加圧状態に復帰する。
【0058】次に、第1ロック部84と第2ロック部8
5の状態は以下の通りである。
【0059】作業者が押しボタン14から手を離すこと
によって、エアー取り入れ口31から供給されている圧
縮エアーが、加圧室863に供給されて装着部7が後退
する。この装着部7の後退に伴って、連結ロッド74と
ロッド73も後退する。そして、第2のロック部85の
ボール851の位置に対して、最初に連結ロッド74の
小径部分742の後方側端部の内側に掘られている逃げ
溝852の端が差し掛かる( 図10の復帰段階の断面図
の状態 )。この直後、ロッドボス731の縁が差し掛か
ることによって、そのロッドボス731は外側にある逃
げ溝852にボール851を押し退けて通過することが
できる。この結果、ロッドボス731がボール851に
よる後方への移動抑止から解放され、第2のロック部8
5はロック解除状態となる。以上の様に、第2のロック
部85がロック解除後、ロッド73の後退と共に、装着
部7が更に後退する。この動作に伴って、内側シリンダ
ーチューブ822内をロッドボス731の端面によって
押されていくハンマー体81は、プランジャー829と
ボール841を有する第1のロック部84の位置まで押
し戻される。この第1のロック部84では、ハンマー体
ボス811の端面がプランジャー829の頭部に達した
後、そのハンマー体81は、プランジャー829の内部
にあるコイルばね829aを圧縮しながら更に押し戻さ
れる。ここで、第1のロック部84の逃げ溝842に位
置しているボール841には、環状部材825の内部の
コイルばね828の圧縮のばね力の作用によって中心軸
方向に向かう力がかかっていたが、プランジャー829
の外周側面、及び、この位置を通過するハンマー体ボス
811の外周側面によって抑止されていた。しかし、そ
のボール841の位置をハンマー体ボス811の外周側
面が通過してしまうと、ボール841は中心軸方向への
抑止から解放されるため、ボール841を介して抑止さ
れていた圧縮状態のコイルばね828が復帰する。この
結果、逃げ溝842にあったボール841は、内側シリ
ンダーチューブ822の端面の内壁によって中心軸方向
に向かって押し込まれた後、この内壁によって再び抑止
される。このことは、ボール841によって、ハンマー
体81の本体前方への移動を抑止することとなり、第1
のロック部84はロック状態となる。この様にして、第
1のロック部84にプランジャー829を設けると、復
帰段階においてハンマー体81をロック状態にすること
ができる。
【0060】更に、チャッキングアーム71の動作は次
の通りである圧縮エアーが加圧室863に供給されて装
着部7が後退することによって、テーパーガイド75及
びチャッキングアーム71も共に後退する。この動作に
よって、チャッキングアーム71に対する突出側面71
4の各々が耐磨耗性ガイド718,719から開放さ
れ、更にテーパーガイド75が小径ケース1の底部に圧
入止されている係合突起754(図2参照)のストッパ
ー位置に引張ばね724に抗して係止され、相互のテー
パ関係が解除されることになる。従って、チャッキング
アーム71の確保部713はV形トーションばね717
のばね力によって徐々に開口する。この様にして、装着
部7が最も後退した位置に到達すると、小径ケース1内
の前位置にチャッキングアーム71の先端の確保部71
3が開口されて、総ての復帰動作が終了すると共に、こ
の確保部713には、Eリング収納部Cに確保されてい
る次のEリングRが導入し、遊びをもって置かれて初期
段階となる。
【0061】以上、本発明の自動取付け工具を用いたE
リング装着動作の1サイクル( 初期段階,準備段階,実
行段階,復帰段階 )の説明を述べた。
【0062】次に、上記1サイクルに対応して、チャッ
キングアーム71の先端の確保部713がEリングを逐
次確保する動作を図2を参照して説明する。
【0063】図2に示される断面図は初期段階である。
この図の本体前部において、リングホルダー5に斜めに
装填された一番底部にある第1番目のEリング101
は、遊びをもってチャッキングアーム71先端の確保部
713の環状段差部分に置かれている。この環状段差部
分には、嵌合部70に固定されている線材76の先端7
61a,762aが進出されているため( 図6参照 )、
第1番目のEリング101の背部は持ち上げられた状態
にある。そして、この第1番目のEリング101の上部
には、これに重なるようにして第2番目のEリング10
2が位置している。
【0064】そして、準備段階に移りチャッキングアー
ム71が第1番目のEリング101を押しながら前進す
ると、嵌合部70にビス固定された線材76の先端76
1a,762aは、その前進するチャッキングアーム7
1の確保部713の環状段差部分より隠れてしまう。こ
の様に、第1番目のEリング101は、その背部が確保
部713の環状段差部分に落下して、平らな状態で確保
される。また、リングホルダー5に斜めに積層されてい
る第2番目のEリング102以降が常に押し具体62に
よって本体前部側へ押されているので、第2番目のEリ
ング102はチャッキングアーム71が前進した場合、
そのチャッキングアーム71の上面に位置することとな
る。
【0065】次に、実行段階を経て、第1番目のEリン
グ101が軸90に装着された後、復帰段階に移行して
チャッキングアーム71が後退している状態では、第2
番目のEリング102はそのチャッキングアーム71の
上面に位置したままである。
【0066】そして、チャッキングアーム71が後退し
て、初期段階と同じ位置に戻ると、第2番目のEリング
102が確保部713に遊びをもって置かれる。この位
置においては、前記同様に線材76の先端761a,7
62aが、確保部713の環状段差部分から飛び出た状
態なので、第2番目のEリング102の背部も線材76
によって持ち上げられた状態となる。以上の動作におい
て、線材76を本体前部に設けて第1番目のEリング1
01の背部を持ち上げておくことによって、第2番目の
Eリング102が同時に持ち上げられるので、第1番目
のEリング101を確保してチャッキングアーム71が
前進する際に、そのチャッキングアーム71の確保部7
13の環状段差の上面の縁が第2番目のEリング102
の底部に引っ掛からないという効果がある。
【0067】また、装填筒4の内側に板ばね45を設け
て、その適当なばね力によって斜め状に装填された複数
個のEリングRは、リングホルダー5に押しつけ連ねら
れている。この結果、第1番目のEリング101の位置
は一定となり、この位置に対して、初期段階におけるチ
ャッキングアーム71の確保部713が一致することに
より、そのチャッキングアーム71の確保部713は、
第2番目のEリング102以降のEリングRを常に同じ
位置で確保することができる。更に、スパンの長い板ば
ね45の先端のばね力低下を補うため、この板ばね45
の先端の位置の裏側に板バネ46を設けることによっ
て、より安定したチャッキングアーム71のEリングR
確保の効果がある。
【0068】以上説明したように、本例の工具を用いれ
ば、押しボタン14を押すという動作のみでEリングを
装着できる。よって、作業者の力によって毎回装着部を
押し込む行為等により装着準備を行なう場合に比べて装
着作業が簡単になる。
【0069】また、本例では、2本のチャッキングバー
の後端に形成された円形端部716が保持部72に支持
された構造となっている。従って、チャッキングバーを
ピンなどを用いて保持部72の側に連結する場合に比べ
て、この連結部分の耐久性が高いという利点がある。更
に、本例では、チャッキングアーム71の両側面にテー
パー状の突出側面714を形成し、チャッキングアーム
71の前進時には小径ケース1の内側のガイド718,
719によって、この突出側面714が押されて、チャ
ッキングアーム71が閉じた状態に保持される。従っ
て、チャッキングアーム71に対してEリング装着用の
衝撃力を作用させた際に、アームが開いてしまう恐れを
回避できる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の工具は、
圧縮空気などの圧力流体を利用して、チャッキングアー
ムの前進、後退を行うと共に、Eリング装着用の衝撃力
を発生させるように構成されている。従って、Eリング
の装着を人力に頼っている場合に比べてその装着作業が
簡単になると共に、その作業効率を格段に高めることが
できる。そして、チャッキングアームが開かないように
開き防止機構を設けることによって、衝撃力が作用した
際、Eリング装着ミスを回避できる。また、本体先端部
にEリングの分離機構を設けることにより、チャッキン
グアームが第1番目のEリングを確保して前進する際、
第2番目のEリングを引っ掛けないという効果がある。
更に、前進状態のチャッキングアームをロック機構によ
って保持すると、目標となる装着軸に難なく当てがうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるE形止め輪の自動取り付
け工具を部分的に分解して示す斜視図である。
【図2】図1に示すE形止め輪の自動取り付け工具にお
いて、着脱式のリングホルダーが取付けられた状態の本
体側面の断面図である。
【図3】図2に示すE形止め輪の自動取り付け工具にお
いて、 III−III 線で切断した断面図である。
【図4】図1に示すE形止め輪の自動取り付け工具にお
ける装着部を示す分解斜視図である。
【図5】図1に示すE形止め輪の自動取り付け工具にお
いて、その一部分である着脱式のリングホルダーの分解
斜視図である。
【図6】図1に示すE形止め輪の自動取り付け工具にお
いて、小径ケースとリングホルダーとの嵌合部の一部切
り欠き断面図である。
【図7】本発明のE形止め輪の自動取り付け工具を用い
たEリング装着動作の初期段階を説明するための断面図
である。
【図8】本発明のE形止め輪の自動取り付け工具を用い
たEリング装着動作の準備段階を説明するための断面図
である。
【図9】本発明のE形止め輪の自動取り付け工具を用い
たEリング装着動作の実行段階を説明するための断面図
である。
【図10】本発明のE形止め輪の自動取り付け工具を用
いたEリング装着動作の復帰段階を説明するための断面
図である。
【符号の説明】
A・・・E形止め輪の自動取り付け工具 B・・・本体部 C・・・Eリング収納部 R・・・E形止め輪( 複数個 ) 1・・・小径ケース 3・・・太径ケース 4・・・装填筒 5・・・リングホルダー 62・・・押し具体 7・・・装着部 71・・・チャッキングアーム 72・・・保持部 73・・・ロッド 74・・・中空連結ロッド 75・・・テーパーガイド 76・・・線材 718,719・・・耐磨耗性ガイド 8・・・駆動力発生部 81・・・ハンマー体 82・・・エアーシリンダー 84・・・第1のロック部 85・・・第2のロック部 821・・・外側シリンダーチューブ 822・・・内側シリンダーチューブ 826・・・ピストン 829・・・プランジャー 823,825,827・・・環状部材 861,864・・・供給口 839,865・・・注入路 863,866・・・加圧室 833,836・・・排出口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 E形止め輪を少なくとも一つ収納可能な
    収納部と、この収納部からE形止め輪を受け取ってE形
    止め輪の取付け対象である被装着体に装着するためのチ
    ャッキングアームを備えた装着部と、この装着部のチャ
    ッキングアームに対してE形止め輪を装着するための駆
    動力を供給するアーム駆動部とを有し、このアーム駆動
    部は、E形止め輪を保持する前記チャッキングアームを
    流体圧力を用いて前進させるアーム前進機構と、前進し
    た後のチャッキングアームに対して流体圧力を用いてE
    形止め輪装着用の衝撃力を加える衝撃力発生機構と、衝
    撃力を加えた後の前記チャッキングアームを初期位置ま
    で流体圧力を用いて後退させるアーム後退機構とを備え
    たことを特徴とするE形止め輪の自動取付け工具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記衝撃力発生機構
    によって前記チャッキングアームに衝撃力が作用する際
    にこのチャッキングアームが開かないように規制する開
    き防止機構を有することを特徴とするE形止め輪の自動
    取付け工具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記収納部は
    複数枚のEリングを積層した状態に保持しており、この
    収納部から前記チャッキングアームに対してE形止め輪
    を一つずつ供給可能なE形止め輪の分離機構を有するこ
    とを特徴とするE形止め輪の自動取付け工具。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項におい
    て、前記流体圧力は空気圧力であることを特徴とするE
    形止め輪の自動取付け工具。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項におい
    て、前記アーム前進機構によって前進された後の前記チ
    ャッキングアームをその位置に固定するロック機構を有
    することを特徴とするE形止め輪の自動取付け工具。
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JP (1) JPH0569344A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109397181A (zh) * 2018-12-30 2019-03-01 泰州市姜堰区鑫汇来纺织机械有限公司 一种e型挡圈专用拆卸工具

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CN109397181A (zh) * 2018-12-30 2019-03-01 泰州市姜堰区鑫汇来纺织机械有限公司 一种e型挡圈专用拆卸工具

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