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JPH0563989U - 昇降装置 - Google Patents

昇降装置

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Publication number
JPH0563989U
JPH0563989U JP936292U JP936292U JPH0563989U JP H0563989 U JPH0563989 U JP H0563989U JP 936292 U JP936292 U JP 936292U JP 936292 U JP936292 U JP 936292U JP H0563989 U JPH0563989 U JP H0563989U
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JP
Japan
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platform
plate
state
tip
mat switch
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Application number
JP936292U
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JPH0714077Y2 (ja
Inventor
忠彦 鈴木
章三 吉田
Original Assignee
日本リフト株式会社
日野車体工業株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 日本リフト株式会社, 日野車体工業株式会社 filed Critical 日本リフト株式会社
Priority to JP1992009362U priority Critical patent/JPH0714077Y2/ja
Publication of JPH0563989U publication Critical patent/JPH0563989U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乗客の乗降の際にはプラットホームを階段状
とし、車椅子等の場合にはプラットホームを平板状の展
開状態として車椅子等を円滑に乗降可能とすると共に、
プラットホーム上にマットスイッチを設けて安全性の向
上を図る。 【構成】 乗客の乗降の際には階段状に、車椅子等の場
合には平板状の展開状態となるように、連結板16A,
16Bと踏み板17A,17Bとを順次連結してなるプ
ラットホーム18を昇降駆動可能に具備し、前記踏み板
17A,17B及び連結板16A,16Bの少なくとも
1つの上面にマットスイッチM1乃至M4を取り付け、
該マットスイッチの作動時は展開・格納用機構による前
記プラットホーム18を階段状の格納状態とする動作を
禁止する構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、バス等の乗用車両の乗降口に装着されて、プラットホームの昇降動 作により車椅子等の乗降の便宜を図るための昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
従来、バス等の乗用車両に、車椅子昇降装置を設ける場合には、車両に乗客が 乗降するための乗降口とは別に開口部を設け、この開口部に車椅子昇降装置を設 けるようにしていた。これは、従来の車椅子昇降装置が、単に平板状のプラット ホームを昇降させるものであるため、通常の乗客の乗降には利用できない構造の ものであったからである。
【0003】 このため、車椅子昇降装置を格納したときに車両室内の空間容積がせまくなり 、また開口部に通路を必要とするために、室内の通路、座席が機能上不便な配置 となっていた。
【0004】 本考案は、上記の点に鑑み、乗客の乗降の際にはプラットホームを階段状とし 、車椅子等の場合にはプラットホームを平板状の展開状態として車椅子等を円滑 に乗降させることができ、特別の開口部を別途設ける必要がなく、従って室内の 通路、座席を輸送機能を低下させることなく有効に配置でき、しかも使用時の安 全性を配慮した昇降装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の昇降装置は、車両の乗降口側に固定され る本体フレームに対して昇降自在に設けられていて連結板と踏み板とを順次連結 してなるプラットホームと、該プラットホームを昇降駆動するための昇降用機構 と、前記プラットホームの前記踏み板と連結板とを階段状とした格納状態から平 板状の展開状態に及び展開状態から格納状態にするための展開・格納用機構とを 備えたものであって、 前記踏み板及び連結板の少なくとも1つの上面にマットスイッチを取り付け、 該マットスイッチの作動時は前記展開・格納用機構の前記プラットホームを格納 状態とする動作を禁止するようにしている。
【0006】
【作用】
本考案の昇降装置においては、プラットホームが連結板と踏み板とを順次連結 した構成となっている。そして、通常の乗客の乗降のときは、展開・格納用機構 を介しプラットホームを階段状とし、車椅子等の場合には連結板及び踏み板を平 板状としてプラットホームを昇降用機構で昇降駆動するようにしている。従って 、通常の乗降口に装着可能である。また、前記踏み板及び連結板の少なくとも1 つの上面にマットスイッチを取り付け、階段状もしくは平板状のプラットホーム に乗降客又は車椅子の荷重が加わったことを検出するようにしている。このマッ トスイッチの検出結果を利用し、プラットホームが平板状になっていてマットス イッチが車椅子等の荷重を検出しているときは、展開・格納用機構によるプラッ トホームの階段状への格納動作を禁止している。すなわち、車椅子等をプラット ホーム上に載せた状態で誤ってプラットホームを階段状に格納してしまう事故を 未然に防止する。また、プラットホームを階段状にして乗降ステップとして利用 時にマットスイッチが乗降客の乗降を検出しているときは、車両側の乗降口の開 閉扉の開閉動作を禁止し、乗降の安全を確保している。さらに、プラットホーム の踏み板上面に取り付けられたマットスイッチの先端部が当該踏み板の先端と連 結板とを連結したヒンジの上を覆うようにすれば、ヒンジの露出部分にて乗降客 がステップを踏み外す事故の防止を図ることができる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案に係る昇降装置の実施例を図面に従って説明する。
【0008】 図1乃至図10は昇降装置の機械的な構成を示し、図11はマットスイッチを 利用した安全装置の電気結線図で、図12は昇降装置の全体的な動作説明を示し 、図13は昇降装置の装着される車両としての乗合バスの1例を示す。
【0009】 図13のように、乗合バス1の側面には、乗降口2,3が設けられており、本 考案の昇降装置5は、例えば一方の乗降口2に装着される。
【0010】 図1乃至図10及び図13のように、昇降装置5は、バスの乗降口2(乗降口 の上床面は2Aで示す)の下部位置に固定される本体フレーム10と、乗降口2 の両側に位置する如く本体フレーム10の水平部分に対して垂直にそれぞれ立設 固定された一対の固定ポスト11と、該固定ポスト11の中空角パイプ状ガイド 部12内に摺動自在にそれぞれ設けられた昇降ランナ13と、一方の昇降ランナ 13の下端部に固着されて前記固定ポスト11の外部に突出した外部連結部材1 4Aと、他方の昇降ランナ13の下端部に固着されて前記固定ポスト11の外部 に突出したシリンダボックス兼用外部連結部材14Bと、それらの外部連結部材 14A,14B間を連結一体化するクロスメンバー15と、第1の連結板16A 、第1の踏み板17A、第2の連結板16B及び第2の踏み板17Bをヒンジを 介し順次連結してなり、かつ前記クロスメンバー側に後端が枢着されたプラット ホーム18と、該プラットホーム先端に起伏自在かつ回動自在に連結された車止 め兼用先端プレート19と、前記プラットホーム18を階段状とした格納状態( 折り曲げ状態)から平板状の展開状態に及び展開状態から格納状態にするための 展開・格納用平行リンク機構20とを具備している。また、プラットホーム18 の各連結板16A,16B及び各踏み板17A,17Bの上面には、安全装置を 構成するためのマットスイッチM1乃至M4が取り付けられ、また車止め兼用先 端プレート19の裏面にもマットスイッチM5が取り付けられている。
【0011】 図4乃至図6に示す如く、固定ポスト11の内側上部には第1のシーブ23A がブラケット25で枢支され、昇降ランナ13を昇降駆動するための昇降用油圧 シリンダ21のシリンダ本体部は、固定ポスト11下部にピン29にて枢着され 、当該油圧シリンダ21のピストンロッド24の先端部に第2のシーブ23Bが 枢支されている。前記昇降ランナ13にはナイロン等の樹脂製ローラー28が枢 着され、この結果固定ポスト11の中空角パイプ状ガイド部12の内面を前記ロ ーラー28が接触しながら回転し、昇降ランナ13は円滑に昇降できるようにな っている。そして、止め具26を介し固定ポスト11上端に一端が固定されたワ イヤロープ27が第2のシーブ23B、第1のシーブ23Aの順に巻き掛けられ 、当該ワイヤロープ他端が昇降ランナ13に固定されている。従って、図5のよ うに昇降用油圧シリンダ21のピストンロッド24が縮動時には第1及び第2の シーブ23A,23B間の間隔が長く、昇降ランナ13は上昇位置となり、逆に 図6のように伸動時には第1及び第2のシーブ23A,23B間の間隔が短く、 昇降ランナ13は下降位置となる。
【0012】 図4に示す如く、中空角パイプ状ガイド部12の一側面には縦方向スリット溝 30が形成されており、昇降ランナ13の一側縁は前記スリット溝30を通して 前記中空角パイプ状ガイド部12の外部に突出しており、ここに図2の如く外部 連結部材14A,14Bが固着されている。
【0013】 図1乃至図3の如く一対のインナーポスト下端部間、すなわち外部連結部材1 4A,14B間に溶接で固着されたクロスメンバー15上には上板32が固着さ れ、該上板32に前記プラットホーム18の後端がヒンジを介して枢着されてい る。また、前記一対の外部連結部材14A,14Bにより前記クロスメンバー1 5の下方位置にメインシャフト33が枢支され、該メインシャフト33に展開・ 格納用平行リンク機構20の一方のリンクを成すメインアーム34が固着される とともに小アーム35が固着される。展開・格納用平行リンク機構20の他方の リンクを成すサブアーム36の一端部は前記外部連結部材14のブラケット部3 7にピン38で枢着される。なお、前記上板32の上面にはプラットホーム18 側のマットスイッチと高さを揃えるためにゴム板39が貼りつけられている。
【0014】 展開・格納用平行リンク機構20は、メインアーム34と、サブアーム36と 、ローアーレーム40と、補助リンク45と、開閉補助部材46とを具備してお り、メインアーム34及びサブアーム36他端はそれぞれピン47,48でロー アーフレーム40に枢着されている。そして、前記プラットホーム18の第2の 踏み板17Bが該ローアーフレーム40上に取り付け固定されている。前記開閉 補助部材46は第1の踏み板17Aの折り曲げ及び展開を補助するためのもので 、メインアーム34の中間位置に枢着され、また該開閉補助部材46とローアー フレーム40間に前記補助リンク45が連結されている。該補助リンク45はメ インアーム34に平行なリンクを構成している。
【0015】 一方のシリンダボックス兼用外部連結部材14Bのシリンダボックス部分にて 展開用油圧シリンダ41の本体部が枢支され、ピストンロッド先端部が前記小ア ーム35先端部に連結(枢着)される。この結果、展開用油圧シリンダ41の伸動 時にメインアーム34及びサブアーム36が垂下状態で、縮動時に90度回動し てメインアーム34及びサブアーム36が水平状態となる。従って、展開用油圧 シリンダ41の縮動、伸動に伴い、ローアーフレーム40は水平な状態を維持し つつ上昇もしくは下降する。
【0016】 図7乃至図9に車止め回動機構を示す。これらの図のように、前記プラットホ ーム18の先端縁には2個のヒンジを連結してなる2重ヒンジ機構を介して車止 め兼用先端プレート19が起伏自在かつ回動自在に連結されている。2個のヒン ジの軸53A,53Bの両側には三角形状側板54が嵌め込み固定され、軸53 Bの中間部には起伏用小アーム55が固着されている。この結果、三角形状側板 54は軸53Aを回転支点として回動でき、車止め兼用先端プレート19は軸5 3Bを回転支点として回動できるようになっている。ローアーフレーム40の内 側にはシリンダ取付用ブラケット60が固定され、車止め兼用先端プレート19 を起伏させるための起伏用複動油圧シリンダ62がそのシリンダ取付用ブラケッ ト60にピン61にて枢着されている。また、小アーム63がピン64でブラケ ット60に枢着され、この小アーム63の先端部に対して、起伏用複動油圧シリ ンダ62のピストンロッドの先端部と起伏用リンク65の一端とがピン66で枢 着される。また、第2の連結板16Bの裏面に固着されたブラケット67の端部 と前記三角形状側板54の端部とは回動用リンク68で連結されている。この結 果、車止め兼用先端プレート19は、図7のように起伏用複動油圧シリンダ62 が縮動状態でかつプラットホーム18が階段状に折れ曲がった状態では裏返し状 態で第2の踏み板17B上に重なる。また、図8のようにプラットホーム18が 平板状に展開した状態となると回動用リンク68で三角形状側板54が軸53A を支点として約90度回動させられる。このため、起伏用複動油圧シリンダ62 の伸縮動作に伴い車止め兼用先端プレート19は先端が下がった実線状態から車 止めとして起立した仮想線状態までの約100度の回動動作を軸53Bを支点と して行うことができる。
【0017】 車両側の乗降口2の底面は、昇降装置5のローアーフレーム40の着地が可能 なように完全に切り欠いてあるため、何等かの対策を施さないと車両走行時に昇 降装置5の隙間からほこりや雨水のはねかえり等が侵入する恐れがある。このた め、図3のように、内側にスポンジ等の弾性シール材を貼り付けたシール板70 が本体フレーム10の水平部分の左右にヒンジ71を介して取り付けられている 。このシール板70は図示しないばねにより乗降口2の底面を遮蔽する向きに付 勢されている。従って、車両走行時のように昇降ランナ13が上昇限位置で固定 ポスト内に格納されている場合には図3の実線の如く階段状となっているプラッ トホーム18と横フレーム10間の隙間を閉塞する。また、昇降ランナ13の下 降時は自動的にシール板70は開くから、昇降ランナ13等の下降は妨げない。
【0018】 前述したように、安全装置を構成するためのマットスイッチM1乃至M5がプ ラットホーム18及び車止め兼用先端プレート19に装着されているが、第1の 踏み板17A上のマットスイッチM2については、図10のように、第1の踏み 板17Aの先端と第2の連結板16Bの後端を連結するヒンジ80の上部を覆う 延長部81を有している。このマットスイッチM2の延長部81はプラットホー ム18を階段状として乗降ステップとして利用した際、ヒンジ80が露出するこ とによるステップ踏み外し事故を防止する機能をもっている。
【0019】 図11はマットスイッチを利用した安全装置の結線図であり、車両側からのプ ラットホーム制御用電源E1+はキースイッチKY、展開・格納切り換えスイッ チS1を介して展開用油圧シリンダ41を制御する展開・格納用制御系統CON 1に加えられ、同様にして車止め上下切り換えスイッチS2を介して起伏用複動 油圧シリンダ62を制御する車止め制御系統CON2に、昇降切り換えスイッチ S3を介して昇降用油圧シリンダ21を制御する昇降用制御系統CON3にそれ ぞれ加えられるようになっている。また、車両側からのマットスイッチ用電源E 2+はプラットホーム18上のマットスイッチM1乃至M3及び車止め兼用先端 プレート19の裏面に装着されたマットスイッチM5の並列回路を介しリレーC R及び車両側の開閉扉制御回路に接続される。リレーCRの接点CR1,CR2は 展開・格納切り換えスイッチS1が閉(階段状に格納)に切り換えられたときの スイッチS1と展開・格納用制御系統CON1との接続をオン、オフするための もので、リレーCRが非励磁状態で接点CR1,CR2はオン状態である。
【0020】 階段状に格納したときに裏返り状態の車止め兼用先端プレート19で押圧され る第2の踏み板17B上のマットスイッチM4は、キースイッチKYを介してプ ラットホーム制御用電源E1+を受け、オン時に遅延リレー(タイマーリレー) TMを作動させるように接続される。ここで、遅延リレーTMは励磁(通電)さ れた後、所定時間遅れて接点を閉じるものであって、ここではプラットホーム1 8の階段状への格納動作中に車止め兼用先端プレート19でマットスイッチM4 が作動されても、格納動作が完了するまでは遅延リレーTMの接点が閉じないよ うに当該遅延リレーTMの時間遅れが設定されている(通常数秒程度)。
【0021】 以上の実施例の構成において、昇降装置5が図1及び図12の実線状態のとき (但し、図12ではマットスイッチの図示省略)、図5のように昇降用油圧シリ ンダ21のロッドは最も縮動した状態で昇降ランナ13は上昇限位置であり、ク ロスメンバー15上に固定した上板32上のゴム板39の上面は、乗降口2の上 床面2Aと略一致している。また、展開用油圧シリンダ41は伸動状態、起伏用 複動油圧シリンダ62は縮動状態で、プラットホーム18は階段状に折れ曲がっ て格納状態であり、第1の踏み板17Aの下面が開閉補助部材46で支えられ、 第2の踏み板17B下面はローアーフレーム40上に固着されることで支持され ている。また、車止め兼用先端プレート19は裏返し状態で第2の踏み板17B に重なり略水平となって踏み板として機能している。この状態では、プラットホ ーム18の第1の踏み板17A及び車止め兼用先端プレート19裏面を利用して 通常の乗客の乗降ができる。その際、マットスイッチM1,M2,M3,M5の いずれかが乗客の乗降で踏まれているときは図11の安全装置から判るように車 両側の開閉扉制御回路に開閉を禁止する信号(E2+)が出力されるので、乗降 口2の開閉扉は開いた状態を維持する。
【0022】 車椅子等の昇降を実行する場合、プラットホーム18を階段状の折れ曲がった 格納状態から図12の仮想線Jの如く平板状の展開状態に駆動する。すなわち、 図11の展開・格納切り換えスイッチS1を開に切り換えて展開・格納用制御系 統CON1を介して展開用油圧シリンダ41を作動させ、展開・格納用平行リン ク機構20によりローアーフレーム40を上昇させて行く。このとき、メインア ーム34及びサブアーム36は右回りに回動し、それらの上昇限位置ではロアー フレーム上のプラットホーム18は1枚の平板のごとく展開する。プラットホー ム18を展開させた時、車止め兼用先端プレート19は回動用リンク68及び三 角形状側板54の作用で約90度回動して図12の仮想線Hのように起立状態と なる。
【0023】 展開したプラットホーム18は、図11の昇降切り換えスイッチS3を下とし 、昇降用制御系統CON3を介し昇降用油圧シリンダ21を図6のように伸動さ せることにより、図12仮想線Lのローアーフレーム40の着地位置にまで下降 させることができる。
【0024】 車椅子等を地表に着地したプラットホーム18上に乗せるには、車止め兼用先 端プレート19が伏した状態となっている必要があるため、図11の車止め上下 切り換えスイッチS2を下に切り換え、車止め用制御系統CON2を介して車止 め用複動油圧シリンダ62を伸動させて車止め兼用先端プレート19の先端を図 8実線の如く下げておく。この状態で車椅子等をプラットホーム18上に移動さ せることができる。その際、車止め兼用先端プレート19は第2の踏み板17B と同程度の充分な長さを持つため、車止め兼用先端プレート19の先端が着地し たときの当該車止め兼用先端プレート19上面の傾斜は約8度以下にすることが でき、円滑に車椅子等を車止め兼用先端プレート19を介してプラットホーム1 8上に乗せることができる。なお、第2の踏み板17Bも約3度程度傾斜してい る。
【0025】 車椅子等を載せた状態でのプラットホーム18の上昇は、車止め上下切り換え スイッチS2を上に切り換え、車止め用制御系統CON2を介して起伏用複動油 圧シリンダ62を縮動させて車止め兼用先端プレート19を図8及び図12の仮 想線Mのように起立させ、プラットホーム18の展開状態及び車止め兼用先端プ レート19の起立状態を維持し、この状態にて昇降切り換えスイッチS3を上と し、昇降用制御系統CON3を介して昇降用油圧シリンダ21を縮動させること により行う。この結果、昇降ランナ13は固定ポスト11内を上昇限位置にまで 上昇し、プラットホーム18上と車両側の乗降口上床面2Aとが同一高さになり 、プラットホーム18から上床面2A上に車椅子等を移動させることができる。
【0026】 逆に、上昇限位置のプラットホーム18上に車両側から車椅子等を載せ、プラ ットホーム18を下降させることにより、地上に車椅子等を移すことができる。 そのプラットホーム18の下降動作の際、車止め兼用先端プレート19は起立し て車椅子等の転落を防止する。プラットホーム18の着地後、車止め兼用先端プ レート19の先端は図8実線のように下がり、車椅子等を地上側に移行させるこ とができる。
【0027】 車椅子等が平板状に展開したプラットホーム18上に載っていることはマット スイッチM1乃至M4で検出することができ、図11の安全装置のリレーCRが いずれかのマットスイッチM1乃至M4がオンになることで励磁され、その接点 CR1,CR2は共にオフとなり、展開・格納切り換えスイッチS1と展開・格納 用制御系統CON1との接続を断ち、プラットホーム18の格納を禁止する。
【0028】 車椅子等の昇降を終了した後、昇降ランナ13を上昇限位置に復帰させ、展開 ・格納切り換えスイッチS1を閉に切り換えて展開・格納用制御系統CON1を 介して展開用油圧シリンダ41を伸動させれば、図1及び図12の実線の如く再 びプラットホーム18は階段状の格納状態となる。
【0029】 上記実施例の構造は、以下の通りの特長を具備している。 (1) 通常の乗客の乗降のときは、プラットホーム18を階段状とし、車椅子等 の場合には連結板及び踏み板を平板状としてプラットホーム18を昇降させるよ うにしている。従って、通常の乗降口に装着可能である。また、平板状となった プラットホーム18上の各マットスイッチM1乃至M4は車椅子等の荷重を検出 でき、この検出結果を利用してプラットホーム18の格納を禁止することでプラ ットホーム18による車椅子等の昇降動作の安全性を高めることができる。 (2) 通常の乗客の乗降のときは、プラットホーム18を階段状に格納してステ ップとして使用するが、このときはマットスイッチM1,M2,M3,M5で乗 客の存在を検出でき、マットスイッチM1,M2,M3,M5のいずれかがオン であれば車両側の開閉扉制御回路へ開閉禁止の信号を出力する。なお、第2の踏 み板17B上のマットスイッチM4は車止め兼用先端プレート19が裏返し状態 となっているため、常時押圧されてオンとなっているが、格納時は図11のキー スイッチKYがオフとなってプラットホーム制御用電源E1+から切り離されて いるのでマットスイッチM4及び遅延リレーTMの接点が閉じても開閉扉制御回 路への開閉禁止の信号は出力されない。 (3) 図10のように、第1の踏み板17A上のマットスイッチM2の延長部8 1が、第1の踏み板17Aの先端と第2の連結板16Bの後端を連結するヒンジ 80の上部を覆っているので、プラットホーム18を階段状として乗降ステップ として利用した際、ヒンジ80が露出することによるステップ踏み外し事故を防 止することができる。
【0030】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、乗客の乗降の際にはプラットホームを 階段状の格納状態とし、車椅子等の場合にはプラットホームを平板状の展開状態 として使用でき、しかも車椅子等の昇降時及び通常の乗客の乗降時の安全性をマ ットスイッチを利用した安全装置で向上せしめた昇降装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る昇降装置の実施例であってプラッ
トホームが階段状に格納されたときの正断面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】実施例における固定ポスト部分の平断面図であ
る。
【図5】昇降ランナが上昇状態の固定ポスト部分の正断
面図である。
【図6】昇降ランナが下降状態の固定ポスト部分の正断
面図である。
【図7】実施例における車止め回動機構であって車止め
兼用先端プレートが裏返しでプラットホームに重なった
状態を示す正断面図である。
【図8】同じく車止め兼用先端プレートが伏せた状態乃
至起立した状態を示す正面図である。
【図9】車止め回動機構の平面図である。
【図10】プラットホームにおける第1の踏み板と第2
の連結板との連結部分の部分拡大図である。
【図11】マットスイッチを用いた安全装置の電気結線
図である。
【図12】実施例の動作を説明するための正断面図であ
る。
【図13】昇降装置を装着する乗降車両の一例としての
乗合バスを示す側面図である。
【符号の説明】
1 バス 2,3 乗降口 10 本体フレーム 11 固定ポスト 13 昇降ランナ 14A,14B 外部連結部材 15 クロスメンバー 18 プラットホーム 19 車止め兼用先端プレート 20 展開・格納用平行リンク機構 21 昇降用油圧シリンダ 23A,23B シーブ 27 ワイヤロープ 33 メインシャフト 34 メインアーム 36 サブアーム 40 ロアーフレーム 41 展開用油圧シリンダ 53A,53B 軸 54 三角形状側板 62 起伏用複動油圧シリンダ 70 シール板 M1乃至M5 マットスイッチ CR リレー TM 遅延リレー

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の乗降口側に固定される本体フレー
    ムに対して昇降自在に設けられていて連結板と踏み板と
    を順次連結してなるプラットホームと、該プラットホー
    ムを昇降駆動するための昇降用機構と、前記プラットホ
    ームの前記踏み板と連結板とを階段状とした格納状態か
    ら平板状の展開状態に及び展開状態から格納状態にする
    ための展開・格納用機構とを備えた昇降装置であって、 前記踏み板及び連結板の少なくとも1つの上面にマット
    スイッチを取り付け、該マットスイッチの作動時は前記
    展開・格納用機構の前記プラットホームを格納状態とす
    る動作を禁止することを特徴とする昇降装置。
  2. 【請求項2】 前記マットスイッチの作動時は前記乗降
    口の開閉扉の開閉動作を禁止する請求項1記載の昇降装
    置。
  3. 【請求項3】 前記踏み板上面に取り付けられたマット
    スイッチの先端部が当該踏み板の先端と前記連結板とを
    連結したヒンジの上を覆っている請求項1記載の昇降装
    置。
  4. 【請求項4】 前記プラットホームの先端側の踏み板に
    車止め兼用先端プレートが連結され、かつ該車止め兼用
    先端プレートは裏返って前記先端側の踏み板に重なる状
    態にまで回動自在であり、該車止め兼用先端プレートの
    裏面にマットスイッチが取り付けられており、該マット
    スイッチの作動によって遅延リレーを駆動し、所定時間
    経過後に該遅延リレーを介して前記展開用機構の動作を
    禁止する請求項1記載の昇降装置。
JP1992009362U 1992-02-01 1992-02-01 昇降装置 Expired - Lifetime JPH0714077Y2 (ja)

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