JPH0562773A - 誘導加熱調理器の温度検出装置 - Google Patents
誘導加熱調理器の温度検出装置Info
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- JPH0562773A JPH0562773A JP22270291A JP22270291A JPH0562773A JP H0562773 A JPH0562773 A JP H0562773A JP 22270291 A JP22270291 A JP 22270291A JP 22270291 A JP22270291 A JP 22270291A JP H0562773 A JPH0562773 A JP H0562773A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鍋の温度をタイムラグ無しに検出するととも
に、機構部品を不要とする。 【構成】 誘導加熱調理器1は、交流電源7からの入力
電流Iを整流して誘導コイル5に供給し、当該誘導コイ
ル5により鍋3を加熱するようになっている。温度検出
装置は、入力電流変化量検出手段16と、A/D変換手
段20と、温度判定処理手段21とを備えている。鍋3
の温度変化により、入力電流Iが変化する。入力電流I
(一次電流)は変流器15によって二次電流に変流され
るので、入力電流Iの変化量は二次側電圧Viの変化量
としてとらえられる。入力電流変化量検出手段16は、
入力電流Iすなわち二次側電圧Viの変化部分のみを検
出し、電圧V0を出力する。A/D変換手段20は、入
力電流変化量検出手段16の出力電圧V0をデジタル値
に変換する。温度判定処理手段21は、A/D変換手段
20により変換されたデジタル値に対応する温度を判定
する。
に、機構部品を不要とする。 【構成】 誘導加熱調理器1は、交流電源7からの入力
電流Iを整流して誘導コイル5に供給し、当該誘導コイ
ル5により鍋3を加熱するようになっている。温度検出
装置は、入力電流変化量検出手段16と、A/D変換手
段20と、温度判定処理手段21とを備えている。鍋3
の温度変化により、入力電流Iが変化する。入力電流I
(一次電流)は変流器15によって二次電流に変流され
るので、入力電流Iの変化量は二次側電圧Viの変化量
としてとらえられる。入力電流変化量検出手段16は、
入力電流Iすなわち二次側電圧Viの変化部分のみを検
出し、電圧V0を出力する。A/D変換手段20は、入
力電流変化量検出手段16の出力電圧V0をデジタル値
に変換する。温度判定処理手段21は、A/D変換手段
20により変換されたデジタル値に対応する温度を判定
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は誘導加熱炊飯器、電磁調
理器等の誘導加熱調理器に用いられる温度検出装置に関
するものである。
理器等の誘導加熱調理器に用いられる温度検出装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、誘導加熱調理器の鍋の温度検出装
置としては、サーミスタ等の温度検出素子を鍋に接触さ
せて直接的に温度を検出するか、あるいは当該温度検出
素子を空間を介して鍋に近接させて間接的に温度を検知
するものが一般的である。
置としては、サーミスタ等の温度検出素子を鍋に接触さ
せて直接的に温度を検出するか、あるいは当該温度検出
素子を空間を介して鍋に近接させて間接的に温度を検知
するものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
温度検出装置では、鍋から熱伝導又は輻射により伝わる
熱を温度検出素子が検出するため、温度検出に時間遅れ
があり、微妙な熱加減が困難であった。特に温度検出素
子により直接鍋の温度を検出するものでは、鍋に温度検
出素子が圧接するように、温度検出素子を鍋に向かって
付勢するスプリングやそのスプリングを支持する支持部
材等からなる複雑な可動機構が必要であるため、部品点
数が多いうえ組付性が悪かった。また、温度検出素子が
調理面より突出していて清掃時の邪魔になるため、調理
器の手入れがしにくい等の問題があった。本発明はかか
る問題点を解決するのを課題とし、鍋の温度をタイムラ
グ無しに検出することができ、機構部品が不要な誘導加
熱調理器の温度検出装置を提供することを目的とするも
のである。
温度検出装置では、鍋から熱伝導又は輻射により伝わる
熱を温度検出素子が検出するため、温度検出に時間遅れ
があり、微妙な熱加減が困難であった。特に温度検出素
子により直接鍋の温度を検出するものでは、鍋に温度検
出素子が圧接するように、温度検出素子を鍋に向かって
付勢するスプリングやそのスプリングを支持する支持部
材等からなる複雑な可動機構が必要であるため、部品点
数が多いうえ組付性が悪かった。また、温度検出素子が
調理面より突出していて清掃時の邪魔になるため、調理
器の手入れがしにくい等の問題があった。本発明はかか
る問題点を解決するのを課題とし、鍋の温度をタイムラ
グ無しに検出することができ、機構部品が不要な誘導加
熱調理器の温度検出装置を提供することを目的とするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】誘導加熱調理器において
は、金属製の鍋への供給電力Psは、一般に、 Ps=KSIc2√(fμρ0(1+αt)) … で表される。ここで、Kは誘導コイルと鍋の結合係数、
Sは金属の面積、Icは誘導コイル電流、fは周波数、
μは透磁率、ρ0は金属の0℃における固有抵抗、αは
温度係数、tは温度上昇である。一方、入力電力Pi
は、入力電圧をV、入力電流をIとすると、 Pi=IV … で表される。
は、金属製の鍋への供給電力Psは、一般に、 Ps=KSIc2√(fμρ0(1+αt)) … で表される。ここで、Kは誘導コイルと鍋の結合係数、
Sは金属の面積、Icは誘導コイル電流、fは周波数、
μは透磁率、ρ0は金属の0℃における固有抵抗、αは
温度係数、tは温度上昇である。一方、入力電力Pi
は、入力電圧をV、入力電流をIとすると、 Pi=IV … で表される。
【0005】ここで、Pi=Psであり、また入力電流
I≒誘導コイル電流Icであるから、,より I=V/KS√(fμρ0(1+αt)) … となる。これにより、V及びfが一定の時、入力電流I
は温度上昇tの関数となり、鍋の温度上昇tによって入
力電流Iが変化することは明らかである。ところが、α
=1.5〜6×10-3程度であり、温度上昇tが100
℃であったとしても、入力電流Iは10%程度変化する
にすぎないので、入力電流Iを測定するだけでは、正確
な温度検出は行なえない。
I≒誘導コイル電流Icであるから、,より I=V/KS√(fμρ0(1+αt)) … となる。これにより、V及びfが一定の時、入力電流I
は温度上昇tの関数となり、鍋の温度上昇tによって入
力電流Iが変化することは明らかである。ところが、α
=1.5〜6×10-3程度であり、温度上昇tが100
℃であったとしても、入力電流Iは10%程度変化する
にすぎないので、入力電流Iを測定するだけでは、正確
な温度検出は行なえない。
【0006】そこで、本発明は、交流電源からの入力電
流を整流して誘導コイルに供給し、当該誘導コイルによ
り鍋を加熱する誘導加熱調理器の鍋の温度を検出する温
度検出装置において、入力電流の変化部分のみを検出す
る入力電流変化量検出手段と、該入力電流変化量検出手
段によって検出される入力電流の変化量をデジタル値に
変換するA/D変換手段と、該A/D変換手段により変
換されたデジタル値に対応する温度を判定する温度判定
処理手段とを備えたものである。
流を整流して誘導コイルに供給し、当該誘導コイルによ
り鍋を加熱する誘導加熱調理器の鍋の温度を検出する温
度検出装置において、入力電流の変化部分のみを検出す
る入力電流変化量検出手段と、該入力電流変化量検出手
段によって検出される入力電流の変化量をデジタル値に
変換するA/D変換手段と、該A/D変換手段により変
換されたデジタル値に対応する温度を判定する温度判定
処理手段とを備えたものである。
【0007】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に従って説明
する。図1は、本発明に係る温度検出装置を備えた誘導
加熱炊飯器の回路図を示す。図において、炊飯器1は容
器本体2と、該容器本体2内に収容される鍋3と、容器
本体2を蓋する蓋体4とからなっている。容器本体2に
は、誘導コイル5が配設されている。この誘導コイル5
は、スイッチング用トランジスタ6と直列に接続される
とともに、交流電源7を全波整流回路8で整流してチョ
ークコイル9及び平滑コンデンサ10,11で平滑した
直流電源に接続されている。
する。図1は、本発明に係る温度検出装置を備えた誘導
加熱炊飯器の回路図を示す。図において、炊飯器1は容
器本体2と、該容器本体2内に収容される鍋3と、容器
本体2を蓋する蓋体4とからなっている。容器本体2に
は、誘導コイル5が配設されている。この誘導コイル5
は、スイッチング用トランジスタ6と直列に接続される
とともに、交流電源7を全波整流回路8で整流してチョ
ークコイル9及び平滑コンデンサ10,11で平滑した
直流電源に接続されている。
【0008】また、誘導コイル5には、当該誘導コイル
5とともにLC共振回路を形成するコンデンサ12が並
列に接続され、トランジスタ6のコレクタ,エミッタ間
にはダイオード13が接続されている。トランジスタ6
のベースには、トランジスタ駆動パルス制御回路14が
接続され、この回路14はコレクタ,エミッタ間電圧V
ceに基づいてトランジスタ6のベースに駆動パルスを
出力するようになっている。
5とともにLC共振回路を形成するコンデンサ12が並
列に接続され、トランジスタ6のコレクタ,エミッタ間
にはダイオード13が接続されている。トランジスタ6
のベースには、トランジスタ駆動パルス制御回路14が
接続され、この回路14はコレクタ,エミッタ間電圧V
ceに基づいてトランジスタ6のベースに駆動パルスを
出力するようになっている。
【0009】一方、交流電源7の電源ラインには変流器
15が設けられ、この変流器15の二次側には入力電流
変化量検出回路16が接続されている。この入力電流変
化量検出回路16には、図2に示すように、入力端子1
7a,17b間に可変抵抗VRが接続されるとともに、
ダイオードD1、ツェナダイオードZD1及び平滑コンデ
ンサC1を直列に接続した第1検出回路18aが接続さ
れ、またこの第1検出回路17と並列になるように、ダ
イオードD2、ツェナダイオードZD2及び平滑コンデン
サC2を直列に接続した第2検出回路18bが接続され
ている。
15が設けられ、この変流器15の二次側には入力電流
変化量検出回路16が接続されている。この入力電流変
化量検出回路16には、図2に示すように、入力端子1
7a,17b間に可変抵抗VRが接続されるとともに、
ダイオードD1、ツェナダイオードZD1及び平滑コンデ
ンサC1を直列に接続した第1検出回路18aが接続さ
れ、またこの第1検出回路17と並列になるように、ダ
イオードD2、ツェナダイオードZD2及び平滑コンデン
サC2を直列に接続した第2検出回路18bが接続され
ている。
【0010】第1検出回路18aのダイオードD1及び
ツェナダイオードZD1は、それぞれ第2検出回路18
bのダイオードD2、ツェナダイオードZD2と逆極性に
接続されている。前記各平滑コンデンサC1,C2の両極
間には、それぞれ抵抗R1,R2 が接続され、また各平
滑コンデンサC1,C2のツェナダイオード接続側には
それぞれ出力端子19a,19bが接続されている。そ
して、この入力電流変化量検出回路16の出力端子19
a,19bには、図1に示すように、A/D変換器20
を内蔵する温度判定処理回路21が接続されている。
ツェナダイオードZD1は、それぞれ第2検出回路18
bのダイオードD2、ツェナダイオードZD2と逆極性に
接続されている。前記各平滑コンデンサC1,C2の両極
間には、それぞれ抵抗R1,R2 が接続され、また各平
滑コンデンサC1,C2のツェナダイオード接続側には
それぞれ出力端子19a,19bが接続されている。そ
して、この入力電流変化量検出回路16の出力端子19
a,19bには、図1に示すように、A/D変換器20
を内蔵する温度判定処理回路21が接続されている。
【0011】A/D変換器20は、前記入力電流変化量
検出回路16の出力端子19a,19b間のアナログ電
圧をデジタル値に変換するものである。温度判定処理回
路21には、予め、前述の式に基づいて、入力電流の
変化に対する鍋3の温度の変化曲線(以下、入力電流−
温度変化曲線という。)が設定され、記憶されている。
そして、この温度判定処理回路21は、前記入力電流−
温度変化曲線に従って、前記A/D変換器20で変換さ
れたデジタル値からそのデジタル値に対応する温度を判
定し、その温度が所定の炊き上がり温度であれば、前記
トランジスタ駆動パルス制御回路14に停止信号を出力
するようになっている。
検出回路16の出力端子19a,19b間のアナログ電
圧をデジタル値に変換するものである。温度判定処理回
路21には、予め、前述の式に基づいて、入力電流の
変化に対する鍋3の温度の変化曲線(以下、入力電流−
温度変化曲線という。)が設定され、記憶されている。
そして、この温度判定処理回路21は、前記入力電流−
温度変化曲線に従って、前記A/D変換器20で変換さ
れたデジタル値からそのデジタル値に対応する温度を判
定し、その温度が所定の炊き上がり温度であれば、前記
トランジスタ駆動パルス制御回路14に停止信号を出力
するようになっている。
【0012】以上の構成からなる誘導加熱炊飯器では、
トランジスタ駆動パルス制御回路14よりトランジスタ
6のベースに駆動パルスを印加してトランジスタ6をオ
ンし、誘導コイル5に所定時間電流を流した後にトラン
ジスタ6をオフすると、誘導コイル5に高周波電流が生
じる。この高周波電流により発生する交番磁界内に置か
れた導電性の鍋3に渦電流が生じる結果、鍋3が発熱し
て炊飯が行なわれる。
トランジスタ駆動パルス制御回路14よりトランジスタ
6のベースに駆動パルスを印加してトランジスタ6をオ
ンし、誘導コイル5に所定時間電流を流した後にトラン
ジスタ6をオフすると、誘導コイル5に高周波電流が生
じる。この高周波電流により発生する交番磁界内に置か
れた導電性の鍋3に渦電流が生じる結果、鍋3が発熱し
て炊飯が行なわれる。
【0013】トランジスタ駆動パルス制御回路14は、
誘導コイル5に流れる高周波電流が時間とともに減衰す
るのを防止するため、ある時点でトランジスタ6をオン
して一定時間後にオフすることを繰り返し、高い高周波
電流を維持している。トランジスタ6をオンするタイミ
ングは、トランジスタ6のコレクタ,エミッタ間電圧V
ceが極小となる時点であり、スイッチング時の消費電
力が最小になるようにしてある。
誘導コイル5に流れる高周波電流が時間とともに減衰す
るのを防止するため、ある時点でトランジスタ6をオン
して一定時間後にオフすることを繰り返し、高い高周波
電流を維持している。トランジスタ6をオンするタイミ
ングは、トランジスタ6のコレクタ,エミッタ間電圧V
ceが極小となる時点であり、スイッチング時の消費電
力が最小になるようにしてある。
【0014】このような誘導加熱による炊飯中には、沸
騰時点や、水分が無くなる炊き上がり時点等における鍋
3の温度が、本発明に係る温度検出装置によって検出さ
れる。以下、炊き上がり時点における温度検出動作を説
明する。交流電源7からの入力電流I(一次電流)は変
流器15によって二次電流I’に変流される。したがっ
て、入力電流Iの変化量は変流器15の二次側電圧Vi
の変化量としてとらえられる。この二次側電圧Viは、
入力電流変化量検出回路16の入力端子17a,17b
に入力される。図3の上段は、この二次側電圧Viの波
形を示している。
騰時点や、水分が無くなる炊き上がり時点等における鍋
3の温度が、本発明に係る温度検出装置によって検出さ
れる。以下、炊き上がり時点における温度検出動作を説
明する。交流電源7からの入力電流I(一次電流)は変
流器15によって二次電流I’に変流される。したがっ
て、入力電流Iの変化量は変流器15の二次側電圧Vi
の変化量としてとらえられる。この二次側電圧Viは、
入力電流変化量検出回路16の入力端子17a,17b
に入力される。図3の上段は、この二次側電圧Viの波
形を示している。
【0015】前記二次側電圧Viは、交流の正の半波が
第1検出回路18aのダイオードD1によって整流さ
れ、ツェナダイオードZD1によってツェナ電圧Vz以
上の部分のみが抽出される結果、図3下段に2点鎖線で
示すような波形となる。さらに、この整流された二次側
電圧は平滑コンデンサC1によって平滑される。なお、
抵抗R1の存在により、コンデンサC1に充電された電荷
は抵抗R1を通って放電されるため、図3下段に示すよ
うに、傾斜した電圧波形が得られる。同様に、二次側電
圧Viの交流の負の半波は第2抽出回路18bによって
整流,平滑される。
第1検出回路18aのダイオードD1によって整流さ
れ、ツェナダイオードZD1によってツェナ電圧Vz以
上の部分のみが抽出される結果、図3下段に2点鎖線で
示すような波形となる。さらに、この整流された二次側
電圧は平滑コンデンサC1によって平滑される。なお、
抵抗R1の存在により、コンデンサC1に充電された電荷
は抵抗R1を通って放電されるため、図3下段に示すよ
うに、傾斜した電圧波形が得られる。同様に、二次側電
圧Viの交流の負の半波は第2抽出回路18bによって
整流,平滑される。
【0016】さて、炊飯器3の温度上昇によって入力電
流Iが減少することは前述の式より明らかであるが、
その入力電流Iの変化により、変流器15の二次側電圧
Viの電圧波形は、図3上段に示すように、低温から高
温になるとピーク部分が低い波形に変化する。そして、
この二次側電圧Viの変化部分のみが入力電流変化量検
出回路16によって抽出され、コンデンサC1,C2の両
極間に出力される。したがって、この温度変化による入
力電流Iの変化は前述のように10%程度であるが、入
力電流Iの変化により生じる二次側電圧Viの変化部分
は入力電流変化量検出回路16によって抽出される。こ
のように、入力電流変化量検出回路16によって抽出さ
れた電圧V1,V2は、重ね合わされて出力端子19a,
19bよりVoとして出力される。この出力電圧V0の
変化は、入力電流Iの変化、すなわち鍋3の温度変化t
に対応する。
流Iが減少することは前述の式より明らかであるが、
その入力電流Iの変化により、変流器15の二次側電圧
Viの電圧波形は、図3上段に示すように、低温から高
温になるとピーク部分が低い波形に変化する。そして、
この二次側電圧Viの変化部分のみが入力電流変化量検
出回路16によって抽出され、コンデンサC1,C2の両
極間に出力される。したがって、この温度変化による入
力電流Iの変化は前述のように10%程度であるが、入
力電流Iの変化により生じる二次側電圧Viの変化部分
は入力電流変化量検出回路16によって抽出される。こ
のように、入力電流変化量検出回路16によって抽出さ
れた電圧V1,V2は、重ね合わされて出力端子19a,
19bよりVoとして出力される。この出力電圧V0の
変化は、入力電流Iの変化、すなわち鍋3の温度変化t
に対応する。
【0017】次に、前記入力電流変化量検出回路16の
出力電圧Voは、温度判定処理回路21のA/D変換器
20によってデジタル値に変換される。温度判定処理回
路21は、前記出力電圧V0のデジタル値に対応する温
度を前記入力電流−温度変化曲線に従って判定し、この
温度が炊き上がり温度であれば、トランジスタ駆動パル
ス制御回路14に停止信号を出力する。これにより、ト
ランジスタ駆動パルス制御回路14はトランジスタ6を
オフし、鍋3の加熱が停止され、炊飯完了となる。な
お、入力電流変化量検出回路16としてオペアンプ等を
用いた差動増巾器を用いることにより、変流器15の二
次側電圧からツェナ電圧Vzに相当する電圧を差引き、
Vz以上の電圧を適当な大きさに増巾して同一目的を達
成することもできる。
出力電圧Voは、温度判定処理回路21のA/D変換器
20によってデジタル値に変換される。温度判定処理回
路21は、前記出力電圧V0のデジタル値に対応する温
度を前記入力電流−温度変化曲線に従って判定し、この
温度が炊き上がり温度であれば、トランジスタ駆動パル
ス制御回路14に停止信号を出力する。これにより、ト
ランジスタ駆動パルス制御回路14はトランジスタ6を
オフし、鍋3の加熱が停止され、炊飯完了となる。な
お、入力電流変化量検出回路16としてオペアンプ等を
用いた差動増巾器を用いることにより、変流器15の二
次側電圧からツェナ電圧Vzに相当する電圧を差引き、
Vz以上の電圧を適当な大きさに増巾して同一目的を達
成することもできる。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、鍋の温度が入力電流の変化によってタイムラ
グ無しに検出されるので、微妙な熱加減の調理が可能と
なる。また、鍋の温度を直接検出する温度検出素子等を
用いないので、加熱面に凹凸がなくて清掃時の邪魔にな
らず、手入れが容易である。さらに、従来のように温度
検出素子を鍋に圧接させるためのスプリングや、そのス
プリングを支持するための支持機構がないので、構造簡
単であり、組立が容易である等の効果を有している。
によれば、鍋の温度が入力電流の変化によってタイムラ
グ無しに検出されるので、微妙な熱加減の調理が可能と
なる。また、鍋の温度を直接検出する温度検出素子等を
用いないので、加熱面に凹凸がなくて清掃時の邪魔にな
らず、手入れが容易である。さらに、従来のように温度
検出素子を鍋に圧接させるためのスプリングや、そのス
プリングを支持するための支持機構がないので、構造簡
単であり、組立が容易である等の効果を有している。
【図1】 本発明に係る温度検出装置を備えた誘導加熱
炊飯器の回路図である。
炊飯器の回路図である。
【図2】 図1の入力電流変化量検出回路の回路図であ
る。
る。
【図3】 図1の入力電流変化量検出回路の入力電圧及
び出力電圧の電圧波形図である。
び出力電圧の電圧波形図である。
1…誘導加熱炊飯器、3…鍋、5…誘導コイル、7…交
流電源、16…入力電流変化量検出回路、20…A/D
変換器、21…温度判定処理回路。
流電源、16…入力電流変化量検出回路、20…A/D
変換器、21…温度判定処理回路。
Claims (1)
- 【請求項1】 交流電源からの入力電流を整流して誘導
コイルに供給し、当該誘導コイルにより鍋を加熱する誘
導加熱調理器の鍋の温度を検出する温度検出装置におい
て、入力電流の変化部分のみを検出する入力電流変化量
検出手段と、該入力電流変化量検出手段によって検出さ
れる入力電流の変化量をデジタル値に変換するA/D変
換手段と、該A/D変換手段により変換されたデジタル
値に対応する温度を判定する温度判定処理手段とを備え
たことを特徴とする誘導加熱調理器の温度検出装置。
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