[go: up one dir, main page]

JPH0559328A - 自動車用層間耐チツピング塗料 - Google Patents

自動車用層間耐チツピング塗料

Info

Publication number
JPH0559328A
JPH0559328A JP24829591A JP24829591A JPH0559328A JP H0559328 A JPH0559328 A JP H0559328A JP 24829591 A JP24829591 A JP 24829591A JP 24829591 A JP24829591 A JP 24829591A JP H0559328 A JPH0559328 A JP H0559328A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chipping
polyol
coating
molecular weight
average molecular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24829591A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3541044B2 (ja
Inventor
Kunihiko Fujimoto
邦彦 藤本
Akikage Yoshida
顕彰 吉田
Yasuo Kabasawa
靖夫 樺沢
Koji Deguchi
幸至 出口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP24829591A priority Critical patent/JP3541044B2/ja
Publication of JPH0559328A publication Critical patent/JPH0559328A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3541044B2 publication Critical patent/JP3541044B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来より低い焼付乾燥温度で硬化する耐チッ
ピング塗料の提供。 【構成】 ブロックポリイソシアネート化合物及びポリ
オールを主な塗料成分とし硬化促進触媒を配合してなる
自動車用層間耐チッピング塗料において、ブロックポリ
イソシアネート化合物がMDI及び/又はTDIから誘
導された数平均分子量500〜10000でNCO%=
5〜10の少なくとも1種のプレポリマーであり、ポリ
オールが数平均分子量400以下のポリオールであり、
そして上記硬化促進触媒が鉛系、亜鉛系及び錫系触媒か
ら選ばれた少なくとも1種の触媒である自動車用層間耐
チッピング塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輪等で撥ね上げられ
た路面の小石等が車体に衝突することにより塗膜が剥離
する現象であるチッピング及びそれによる車体の発錆を
防止するための自動車用層間耐チッピング塗料に関し、
より詳しくは従来より低温の加熱乾燥で高硬度な塗膜を
形成することができる自動車用層間耐チッピング塗料に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、チッピング対策のために下塗
り層と中塗り層の間に適用される層間耐チッピング塗料
としては、塗膜物性に優れ塗装作業性が良いという理由
で、ブロック化ウレタンプレポリマーに、ポリアミン、
ポリオール等の活性水素を有する硬化剤成分を加えた1
液加熱硬化型ウレタン塗料が使用されてきた(特開昭6
4−43573号参照)。
【0003】上記の1液加熱硬化型ウレタン塗料は、車
体にスプレー塗布された後、乾燥炉内で加熱され硬い塗
膜にされる。加熱が不十分であると、たとえブロックが
解離したとしてもNCO基と活性水素との反応が完全に
進行せず、塗料が塗膜として硬化しなかったり、塗膜中
の溶剤成分が揮発せずに内部に残留し、塗膜が悪影響を
受ける等の不具合が発生する。また、塗膜の硬度が充分
でないと、道路の小石等によりチッピングを受けた時の
塗膜表面に受ける傷が大きくなるので、見栄え及び防錆
対策の点で好ましくない。そのため従来より上記1液加
熱硬化型ウレタン塗料の加熱硬化は、少なくとも140
〜150℃で30分以上という条件で行われてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近で
は自動車塗装ラインの塗膜乾燥炉の温度を、プラスチッ
ク部品の採用、省エネルギー、生産能率の向上等の理由
により、上記従来の温度よりも低くすることが要請され
ている。乾燥炉の温度を低くすると、従来の耐チッピン
グ塗料では乾燥時間を長くせずに今までと同様の耐チッ
ピング性能を発揮する塗膜を形成させることはできな
い。
【0005】従って、本発明が解決しようとする課題
は、要請されている120℃で30分程度の低温塗膜乾
燥でも、充分に例えば塗膜の硬度がJIS K 540
0に規定される「塗料一般試験方法」における鉛筆引っ
掻き値F以上に硬化し、従来と同等ないしはそれ以上の
耐チッピング性能を発揮する塗膜となる耐チッピング塗
料を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車用層間耐
チッピング塗料は、ブロックポリイソシアネート化合物
及びポリオールを主な塗料成分とし硬化促進触媒を配合
してなる自動車用層間耐チッピング塗料において、ブロ
ックポリイソシアネート化合物がMDI(ジフェニルメ
タンジイソシアネート)及び/又はTDI(トリレンジ
イソシアネート)から誘導された数平均分子量500〜
10000でNCO%=5〜10の少なくとも1種のプ
レポリマーであり、ポリオールが数平均分子量400以
下のポリオールであり、そして上記硬化促進触媒が鉛
系、亜鉛系及び錫系触媒から選ばれた少なくとも1種の
触媒であることを特徴とする。
【0007】本発明は、耐チッピング塗料の主成分とし
て特定のブロックポリイソシアネート化合物と特定のポ
リオールを組み合わせ、さらに特定の硬化促進触媒を使
用すると、従来より低温の加熱乾燥温度でもウレタンプ
レポリマーのNCO基と活性水素が完全に反応し、物性
の良好な塗膜を生じる塗料が得られること、即ち、そう
した塗料によれば低温の塗膜乾燥炉においても十分に硬
度の高い塗膜が形成され、優れた耐チッピング性を発揮
することを見いだして完成されたものである。
【0008】本発明の塗料に用いられる数平均分子量が
400以下のポリオールとしては、ポリエステルポリオ
ール、ポリエーテルポリオール、ポリウレタンポリオー
ル、アクリルポリオール、含窒素ポリオール(アミン系
ポリオール)、またヒマシ油誘導体、トール油誘導体、
ポリブタジエンポリオール、ブチラール樹脂、アルキッ
ド樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。即ち通常NCO
基と反応する活性水素を含有する樹脂が挙げられるが、
それらの中でもポリエーテルポリオール、ポリエステル
ポリオール及び特に含窒素ポリオールが好ましい。な
お、ポリオールの数平均分子量が400以下であること
が重要なのは、それが400を越えるとNCO基との反
応性が悪くなるからである。
【0009】ポリエステルポリオールとしては、アジピ
ン酸、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、トリメリット酸、コハク酸、アゼライン酸、ピ
メリン酸、セバチン酸、フマール酸、ヘキサヒドロフタ
ル酸、メチルヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロ無水
フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、ダイマー
酸等の多塩基酸と、1分子中に少なくとも2個以上のヒ
ドロキシル基を有する化合物、例えばエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテ
ルグリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、水添ビスフェノール
A、グリセリン、ブタンジオール、1,3−ペンタンジ
オール、ヘキサンジオール、トリメチルペンタンジオー
ル、ヘキサントリオール、トリメチロールエタン、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール等とから常
法により合成されるものが挙げられる。
【0010】ポリエーテルポリオールとしては、ポリオ
キシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコ
ール、ポリオキシブチレングリコール、ポリオキシプロ
ピレントリオール、ポリオキシプロピレンクォードロー
ル等が利用できる。出発物質としてアミン系原料を使用
して合成された水酸基結合炭素鎖が窒素から分岐してい
るタイプのポリオール、いわゆる含窒素ポリオール(ア
ミン系ポリオール)はこれ自体が触媒作用を有している
ため、本発明の塗料のポリオール成分として特に好まし
い。
【0011】ポリウレタンポリオールとしては、ポリヒ
ドロキシ化合物と多価イソシアネート化合物から得られ
る末端ヒドロキシ基を有する化合物が用いられる。
【0012】アクリルポリオールとしては、アクリル酸
ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、ア
クリル酸ヒドロキシブチル、トリメチロールプロパンア
クリル酸モノエステル、これらの対応するメタクリル酸
誘導体、ポリヒドロキシアルキルマレエートやフマレー
ト等のヒドロキシル基含有モノマーと、アクリル酸の若
しくはメタクリル酸のメチル,エチル,ブチル,プロピ
ル,ヘキシル,2−エチルヘキシル、ヒドロキシエチル
エステル等のアクリル系モノマー又はスチレン、ビニル
トルエン、酢酸ビニル等のα、β−エチレン性不飽和二
重結合を有するモノマーとの共重合により得られるもの
が挙げられる。
【0013】本発明に使用されるブロックポリイソシア
ネート化合物は上述したように、その数平均分子量が5
00〜10000で、NCO%=5〜10であることを
必要とするが、これらの数値限定の理由は、数平均分子
量が500に満たないほど耐チッピング塗膜として満足
な物性を有する塗膜が生じ難くなり、逆に数平均分子量
が10000を越えるほど塗装作業が困難になり、また
NCO%が5に満たないほど活性水素との反応性が低く
なり、逆にNCO%が10を越えるほど塗料としての貯
蔵安定性が低下する傾向が現れるためである。
【0014】使用できるブロックポリイソシアネート化
合物としては、MDI又はTDIの一部のイソシアネー
ト基に、水酸基を有するポリエステル、ポリエーテル、
アクリル、エポキシ等を予め反応させて、残りのイソシ
アネート基を活性水素を有する化合物、例えばメタノー
ル、エタノール等の脂肪族一、二級アルコール類、フェ
ノール、ベンジルアルコール、クレゾール、シクロヘキ
サノール等の環状アルコール類、エチレングリコールモ
ノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエー
テル等の水酸基含有エーテル、乳酸メチル、乳酸エチ
ル、乳酸アミル、乳酸ブチル等の水酸基含有エステル
類、ダイアセトンアルコール等の水酸基含有ケトン類、
アセトオキシム、ケトオキシム、メチルエチルケトンオ
キシム、メチルイソブチルケトンオキシム等のオキシム
類、ε−カプロラクタム、β−プロピオラクタム等のラ
クタム類、マロン酸ジエチル、アセト酢酸メチル等の活
性メチレン類、ブチルメルカプタン、ヘキシルメルカプ
タン、t−ブチルメルカプタン等のメルカプタン類、ア
セトアニリド、アクリルアミド、酢酸アミド等の酸アミ
ド類、コハク酸イミド、フタル酸イミド等のイミド類、
ジフェニルアミン、フェニルナフチルアミン等のアミン
類、イミダゾール、2−エチルイミダゾール等のイミダ
ゾール類その他尿素類、イミン類、亜硫酸塩類等でブロ
ックし不活性化したものが挙げられる。ブロックし不活
性化することにより、前記ポリオールと混合して一液化
することができる。
【0015】塗装ラインにおける塗装作業性を向上させ
るため、本発明の層間耐チッピング塗料には通常1種又
は2種以上の溶剤を添加することができる。そのような
溶剤として例えば芳香族系、脂肪族系、アルコール系、
ケトン系の溶剤が挙げられる。溶剤はブロックポリイソ
シアネート化合物及びポリオールとの相溶性等を考慮し
て選択するとよい。
【0016】本発明の耐チッピング塗料には、他の慣用
添加剤、例えばタルク、炭酸カルシウム、クレー、アル
ミナ、シリカ、ヒル石、白土、硫酸バリウム等の顔料
類、酸化チタン、カーボンブラック、ベンガラ、オキサ
イドエロー、フタロシアニンブルー、フタロシアニング
リーン等の着色顔料、ハジキ防止剤、レベリング向上
剤、消泡剤、界面活性剤、硬化促進剤、帯電防止剤、顔
料分散剤、タレ防止剤、増粘剤等を配合してもよい。
【0017】本発明の塗料では、ブロックポリイソシア
ネート化合物の解離促進のために、亜鉛系触媒、錫系触
媒、鉛系触媒から選ばれる1種又は2種以上の触媒の使
用を必要とするが、その例としてオクチル酸亜鉛、オク
チル酸錫、オクチル酸鉛等の有機金属系触媒が挙げられ
る。通常使用されているトリエチレンジアミン、トリエ
チルアミン等の第3級アミン化合物等の触媒を使用した
場合には、塗膜硬度が充分に硬い塗膜が得られない虞れ
がある。
【0018】本発明の自動車用層間耐チッピング塗料を
調製するには、各成分を溶剤と共にディスパー、3本ロ
ール、ボールミル、ポットミル、スチールミル、ペブル
ミル、アトライター、サンドミル、サンドグラインダ
ー、ロールミル、羽根付き高速攪拌機等の混合分散機に
仕込み、均一に混合分散させればよい。
【0019】自動車車体への塗装は、化成処理し、プラ
イマーを電着塗装した鋼板面の所望部位に行われる。塗
装方法としては、通常のエアスプレー、静電エアスプレ
ー、エアレススプレー、ホットエアレススプレー等の吹
付方式を採用できる。車体に吹付けられた本発明の耐チ
ッピング塗料を硬化させるには、100〜120℃の温
度で5〜15分間程度の焼付乾燥で充分である。乾燥膜
厚は、50〜200μ程度であるのが好ましい。50μ
未満であると塗膜に必要な耐チッピング性が得られず、
200μを越えると、塗装後に塗面がタレる、焼付乾燥
時にワキが発生する等の不具合が発生する虞れがある。
【0020】
【作用】ブロックポリイソシアネート化合物とポリオー
ルの分子量をある程度小さくしたことにより、それらの
反応性及び架橋密度が高まる。またブロックポリイソシ
アネート化合物のNCO%を大きくしたこと及び特定の
金属系触媒を使用したことによっても反応性が高まる。
従って上記構成の塗料は120℃程度の低温焼付乾燥で
も充分な耐チップ性、硬度等の物性を有する塗膜を生じ
る。
【0021】
【実施例】本発明の理解に供するため、以下に実施例を
記載する。なお以下の実施例及び比較例で使用されるブ
ロックポリイソシアネート化合物は、トリレンジイソシ
アネート(TDI)の一部イソシアネート基に水酸基を
有するポリエステルを反応させ残りのイソシアネート基
をケトオキシムでブロックしたものである。言うまでも
なく、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0022】実施例1 数平均分子量3000、NCO%=6.5のブロックポ
リイソシアネート化合物(TDIプレポリマー)100
重量部に対して、数平均分子量380のアミン系ポリオ
ール14重量部、鉛系金属触媒0.5重量部、炭酸カル
シウム31重量部、沈降性硫酸バリウム25重量部、タ
ルク20重量部を配合し、3本ロールにて混合分散した
後、更に芳香族系溶剤を加えてエアレス塗装機による塗
装が可能な粘度に調製し、耐チッピング塗料1を得た。
【0023】実施例2 数平均分子量4500、NCO%=7.0のブロックポ
リイソシアネート化合物(TDIプレポリマー)100
重量部に対して、数平均分子量390のアミン系ポリオ
ール14重量部、鉛系金属触媒0.5重量部、炭酸カル
シウム31重量部、沈降性硫酸バリウム25重量部、タ
ルク20重量部を配合し、3本ロールにて混合分散した
後、更に芳香族系溶剤を加えてエアレス塗装機による塗
装が可能な粘度に調製し、耐チッピング塗料2を得た。
【0024】比較例 数平均分子量10500、NCO%=12.0のブロッ
クポリイソシアネート化合物(TDIプレポリマー)1
00重量部に対して、分子量430のポリエステルポリ
オール14重量部、炭酸カルシウム31重量部、硫酸バ
リウム25重量部、タルク20重量部を配合し、混合分
散後に芳香族系溶剤により粘度を調製し、耐チッピング
塗料3を得た。
【0025】試験例1 上記実施例1、2及び比較例の耐チッピング塗料1〜3
の各々を、電着板すなわち下塗り層(プライマーの電着
層)のある鋼板にエアレス塗装し、110℃で10分間
の焼付乾燥を行って膜厚90μmの耐チッピング層を設
けた後、その上に常法に従い中塗り塗装、次いで上塗り
塗装を施した。中塗り層と上塗り層の乾燥条件はいずれ
も120℃×20分、乾燥膜厚はいずれも30μmとし
た。こうして塗装された3種の試験板について、JIS
K 5400に規定された塗料一般試験法の中の「鉛
筆ひっかき値」の試験を行い、傷を付けない鉛筆の硬度
の最高値を調べた。その結果、耐チッピング塗料1及び
2が使用された塗膜は、鉛筆ひっかき値がFであり、充
分な硬度を有することが明らかになった。比較例の耐チ
ッピング塗料3の塗膜に対する鉛筆ひっかき値は2Bで
あった。
【0026】試験例2 上記実施例1、2及び比較例の耐チッピング塗料1〜3
の各々を、電着板にエアレス塗装し、110℃で10分
間の焼付乾燥を行って膜厚90μmの耐チッピング層を
設けた後、その上に常法に従い中塗り塗装、次いで上塗
り塗装を施した。中塗り層と上塗り層の乾燥条件はいず
れも120℃×20分、乾燥膜厚はいずれも30μmと
した。こうして塗装された3種の試験板の上に、JIS
B 1181規格の3種M4形状の黄銅製六角ナット
を、重量の小さいものから順に2mの高さから落下させ
て、そのとき生じる塗膜のキズが電着塗装面に到達する
までの落下ナットの重量を調べた。その結果、耐チッピ
ング塗料1及び2が使用された塗膜では、ナットの重量
が12kgに達した。このことから、耐チッピング塗料
1及び2が優れた耐チッピング効果を奏することが明ら
かとなった。なお、比較例の耐チッピング塗料3の塗膜
では、ナット重量が9kgであった。
【0027】試験例3 試験例2で供試されたのと同じ3種の塗装試験板を、飛
び石試験機〔スガ試験機(株)製、JA−400型〕の
試料ホルダーに垂直に取り付け、この試験板に向けて5
00gの6号砕石を、試験機の圧力計で4kg/cm2
の空気圧で噴射し、砕石を試験板に対し直角に衝突させ
た。次いで試験板を水洗し、乾燥させ、チッピングによ
って浮き上がった塗膜を粘着テープで除去した後、ハガ
レ傷の程度で塗装面を良好(◎)〜劣る(×)の5段階
で判定した。その結果、耐チッピング塗料1及び2が使
用された塗膜は◎であり、優れた耐チッピング効果を奏
することが明らかになった。耐チッピング塗料3の塗膜
は○でありやや劣った。
【0028】
【発明の効果】本発明の耐チッピング塗料は、特定の塗
料成分及び触媒が使用されているため、従来よりも一段
と低い温度で反応し、耐チップ塗膜を生じる。従って本
発明の耐チッピング塗料を使用すれば、自動車塗装ライ
ンにおける塗膜乾燥炉の加熱温度を従来の160℃から
120℃程度まで下げることができ、自動車のプラスチ
ック部品への熱影響を小さくし、省エネルギー化、生産
能率の向上を図ることができる。また、本発明の塗料で
形成された耐チップ塗膜は、従来のものに比べより優れ
た耐チッピング性能及びより高い硬度を有するため、チ
ッピングを受ける自動車に対して錆の発生を更に長期に
渡って防止し、平滑な塗装表面を維持することができ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロックポリイソシアネート化合物及び
    ポリオールを主な塗料成分とし硬化促進触媒を配合して
    なる自動車用層間耐チッピング塗料において、ブロック
    ポリイソシアネート化合物がMDI及び/又はTDIか
    ら誘導された数平均分子量500〜10000でNCO
    %=5〜10の少なくとも1種のプレポリマーであり、
    ポリオールが数平均分子量400以下のポリオールであ
    り、そして上記硬化促進触媒が鉛系、亜鉛系及び錫系触
    媒から選ばれた少なくとも1種の触媒であることを特徴
    とする自動車用層間耐チッピング塗料。
JP24829591A 1991-09-02 1991-09-02 自動車用層間耐チッピング塗料 Expired - Lifetime JP3541044B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24829591A JP3541044B2 (ja) 1991-09-02 1991-09-02 自動車用層間耐チッピング塗料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24829591A JP3541044B2 (ja) 1991-09-02 1991-09-02 自動車用層間耐チッピング塗料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0559328A true JPH0559328A (ja) 1993-03-09
JP3541044B2 JP3541044B2 (ja) 2004-07-07

Family

ID=17175963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24829591A Expired - Lifetime JP3541044B2 (ja) 1991-09-02 1991-09-02 自動車用層間耐チッピング塗料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3541044B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07216302A (ja) * 1992-04-03 1995-08-15 Sanyo Chem Ind Ltd 塗料用樹脂組成物
JP2013518980A (ja) * 2010-02-09 2013-05-23 エルベスト ジーエーティ エルティディ 有機・無機ハイブリッド型防食コーティング剤組成物及びその製造方法
JP2015193796A (ja) * 2014-03-26 2015-11-05 日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社 中塗り塗料組成物、複層塗膜及びこの複層塗膜の形成方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07216302A (ja) * 1992-04-03 1995-08-15 Sanyo Chem Ind Ltd 塗料用樹脂組成物
JP2013518980A (ja) * 2010-02-09 2013-05-23 エルベスト ジーエーティ エルティディ 有機・無機ハイブリッド型防食コーティング剤組成物及びその製造方法
JP2015193796A (ja) * 2014-03-26 2015-11-05 日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社 中塗り塗料組成物、複層塗膜及びこの複層塗膜の形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3541044B2 (ja) 2004-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5553389B2 (ja) ポリエステル樹脂
EP0702064B1 (en) Powder coating composition resistant to overspray incompatibility defects
US7875684B2 (en) Thermosetting water-based paint and coating film-forming methods
EP1457525B1 (en) Water base resin composition
JP2009511253A (ja) 車体へのプライマ焼付無しでの多層コーティングの形成方法
JPH0641494A (ja) 耐チッピング性塗料組成物及び耐チッピング性塗膜の形成方法
EP0880550B1 (en) Coating composition
US6482474B1 (en) Coating composition
JPH0559328A (ja) 自動車用層間耐チツピング塗料
JP4975910B2 (ja) 高固形分塗料組成物
JPH10216617A (ja) 3層系塗膜の形成方法
JPH06346024A (ja) 耐チッピング性塗料組成物及び耐チッピング性塗膜の形成方法
JPH0625597A (ja) 自動車用層間耐チッピング塗料
JP4913942B2 (ja) 高固形分塗料組成物及びその塗膜形成方法
JP3010818B2 (ja) 自動車用層間耐チッピング塗料
JP2002167422A (ja) 低ラクトン変性ヒドロキシアルキル(メタ)アクリル酸エステル組成物を用いたイソシアネート硬化系塗料組成物
US4647645A (en) Non-aqueous lacquer with high protection against stone chipping, a process for its preparation and its use
JP2000189887A (ja) 自動車車体の複層塗膜形成方法及び自動車車体
JP2002533539A (ja) コーティング組成物
JP2848530B2 (ja) 塗料用樹脂組成物
JP3475667B2 (ja) 熱硬化性塗料組成物
JP2002348529A (ja) 高固形分塗料組成物
JPH0693228A (ja) 塗膜形成方法
JP2024090551A (ja) クリヤー塗料組成物および塗装物品の製造方法
KR20230150071A (ko) 베이스 코트 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20040329

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120402

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120402

Year of fee payment: 8