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JPH0556901A - 研磨用シート及びその製造方法 - Google Patents

研磨用シート及びその製造方法

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JPH0556901A
JPH0556901A JP22184391A JP22184391A JPH0556901A JP H0556901 A JPH0556901 A JP H0556901A JP 22184391 A JP22184391 A JP 22184391A JP 22184391 A JP22184391 A JP 22184391A JP H0556901 A JPH0556901 A JP H0556901A
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JP
Japan
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fiber
fibers
polishing
melting point
sheet
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JP22184391A
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Shinya Sato
信也 佐藤
Osamu Yuasa
治 湯浅
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Kao Corp
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Kao Corp
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  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 研磨剤を使用しなくとも容易に且つ充分に金
属や食器等を研磨することができる研磨用シート及びそ
の製造方法の提供。 【構成】 本発明の研磨用シート1は、シートの表面を
構成する繊維2に、熱可塑性樹脂製の無数の瘤状固体3
を設けたことを特徴とする。また、本発明の研磨用シー
ト1の製造方法は、融点の低い第1の繊維と、融点の高
い第2の繊維からなる複合繊維2を混綿し、カード機に
よりウェブを形成した後、第1の繊維の融点より高く第
2の繊維の融点より低い温度で加熱して、第2の繊維2
の表面に第1の繊維からなる樹脂を溶融接着しつつ瘤状
固体3を形成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属や食器等を研磨す
る業務用或いは家庭用の使い捨て研磨シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属、ガラス、陶器、プラスチッ
ク等の表面に強く付着した汚れを落とす場合には、研磨
剤を含む粉末クレンザーもしくは液体クレンザー等を織
布、不織布あるいはフォーム材に含浸させて擦り落とし
ている。かかる研磨の際、研磨剤を不織布やスポンジ等
に含浸させる手間を解決するために、研磨剤を種々の方
法により不織布に接着させることが提案されている。し
かし、いずれの方法であっても含浸させた研磨剤が脱落
し易く、また、研磨布には、水等でたびたび洗い流さな
いと目づまりし易いという難点があった。
【0003】これに対して、特開昭51−1073号公
報には、網状物に研磨剤を付与することにより、研磨剤
が網状物に目づまりして研磨効果を低下させることを防
止した技術が開示されている。また、特開昭56−10
4634号公報には、微細繊維層の表面に網状物を積層
することにより研磨粉を微細繊維層に捕捉して研磨粉が
被清掃面または清掃者の手に直接ふれないようにした技
術が開示されている。
【0004】尚、本明細書中、研磨粉とは研磨されるこ
とにより落とされる汚れ類のことをいう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の方法で
は、研磨粉が被研磨表面に排出されるため、被研磨表面
に排出された研磨粉を清掃する必要があり、いわゆる2
度拭き取りを必要とするので研磨に手間がかかるという
問題点がある。また、後者の方法では、内側の微細繊維
層が研磨粉を捕捉して、研磨粉を研磨布表面に出さない
構成に過ぎず、充分な研磨作用が得られないという問題
点がある。
【0006】従って、本発明の目的は、研磨剤を使用し
なくとも容易に且つ充分に金属や食器等を研磨すること
ができる研磨用シート及びその製造方法を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートの表面
を構成する繊維に、熱可塑性樹脂製の無数の瘤状固体を
設けたことを特徴とする研磨用シートを提供することに
より、上記目的を達成したものである。また、本発明
は、上記研磨用シートの好適な製造方法として、融点の
低い第1の繊維と、融点の高い第2の繊維とからなる複
合繊維を混綿し、カード機によりウェブを形成した後、
第1の繊維の融点より高く第2の繊維の融点より低い温
度で加熱して、第2の繊維の表面に第1の繊維からなる
樹脂を溶融接着しつつ瘤状固体を形成することを特徴と
する研磨用シートの製造方法を提供するものである。
【0008】以下に、添付図面を参照して本発明を詳細
に説明する。図1は、本発明の研磨用シートの一部を切
り取って示す斜視図であり、図2は図1に示す研磨用シ
ートの拡大図であり、図3は図1に示す研磨用シートの
製造方法を概略的に示す図であり、図4は本発明の研磨
用シートの繊維ウェブを熱処理する前の繊維の状態を示
す斜視図であり、図5は、図4に示す繊維状態を拡大し
て示す図である。
【0009】本発明による研磨用シート1は、シートの
表面を構成する繊維2に、熱可塑性樹脂製の無数の瘤状
固体3を設けたことを特徴とする。かかる研磨シート1
は、図3に示すように、次のように製造される。少なく
とも加熱温度以上の融点を有する熱可塑性樹脂(A)よ
りなる第1の繊維と加熱温度以下の融点を有する熱可塑
性樹脂(B)よりなる第2の繊維を混綿機5により混綿
し、カード機7によりウェブに形成した後、加熱機9に
より加熱処理することにより、第1の繊維の熱可塑性樹
脂(A)上に第2の繊維の熱可塑性樹脂(B)繊維を融
解させて瘤状を形成して繊維に凹凸を付与する。
【0010】また、非熱可塑性繊維(C)と、該非熱可
塑性繊維(C)が熱分解する温度以下に融点を有する熱
可塑性樹脂(B)よりなる上記第2の繊維を混綿し、カ
ード機5によりウェブに形成した後、加熱機9により加
熱処理することにより該非熱可塑性繊維繊(C)に熱可
塑性樹脂(B)を融解させ瘤状の凹凸を付与する。更
に、加熱温度以上の融点を有する熱可塑性樹脂(A)と
加熱温度以下の融点を有する熱可塑性樹脂(B)を芯鞘
型あるいは並列型に複合紡糸した複合繊維をカード機7
によりウェブに形成した後、加熱機9により加熱処理す
ることにより(A)繊維成分上に(B)繊維成分を融解
させ、熱可塑性樹脂(A)に瘤状の凹凸を付与してもよ
い。
【0011】本発明における研磨シートに用いる熱可塑
性繊維あるいは熱可塑性樹脂よりなる複合繊維として
は、ポリオレフィン系、例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブテン等、ポリエステル系、例えばポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
ビニル系、ビニリデン系、例えばポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン等、ナイロン等のアミド系、及びアクリ
ル系あるいはそれらの変性物、アロイ、ブレンド等の熱
可塑性樹脂、また非熱可塑性繊維としては、レーヨン、
キュプラ、綿、麻等が用いられる。また、熱可塑性繊維
同士の組み合わせにより、研磨シートを得る場合には融
点に明確な差が必要となる。
【0012】一方、非熱可塑性繊維を研磨シートの一部
に用いる場合には該繊維の熱分解(炭化)する温度以下
に融点を有する熱可塑性繊維を選定する必要がある。ま
た、加熱されることにより溶融し、瘤状の凹凸になる低
融点の熱可塑性繊維あるいは熱可塑性繊維成分の全体に
占める割合により高融点の繊維上あるいは非熱可塑性繊
維上に形成される瘤状凹凸の数もしくは大きさに影響す
るため、発現させたい研磨能力によりその割合を適宜選
定する。
【0013】本発明を家庭用の研磨シートとして用い、
流しやレンジ等の清掃に用いる場合、熱処理により瘤状
凹凸となる低融点繊維あるいはその成分の含有率は30
〜95wt%が好ましく、更に好ましくは60〜80wt%
である。加熱処理により瘤状凹凸となる低融点繊維の割
合が95wt%より大きいと、繊維間が強く接着され、瘤
状凹凸も形成されにくいため研磨能力、汚れ類の捕捉、
保持性が悪くなり、また、30wt%より小さいと瘤状の
凹凸が少なくなり、或いは小さくなり研磨能力が落ちる
からである。
【0014】一方、芯鞘型あるいは並列型の複合繊維の
みを用いる場合、高融点繊維の繊維径を維持しつつ瘤状
凹凸を大きくあるいは多くするために低融点繊維成分を
多くすると複合繊維径が太くなり、繊維ウェブにする際
の加工性が悪くなるため、低融点成分が所定の量になる
ように、低融点成分と同質、或いは相溶性の高い樹脂製
の繊維を混綿することにより、瘤状凹凸の量あるいは大
きさをコントロールすることが可能である。更に、研磨
シートの研磨能力あるいは剛性を向上させるために、高
融点繊維の繊維径を大きくする際にも、低融点成分と同
質或いは相溶性の高い樹脂製の繊維を混綿することによ
り、加工性の良い繊維径にすることが可能である。
【0015】研磨粉を捕捉する不織布ウェブは瘤状の凹
凸を形成する熱可塑性樹脂により部分的に接着あるいは
融着されている。不織布ウェブの形成方法としては、一
般に用いられている常法のカードにより繊維ウェブを形
成した後、低融点成分の融点以上かつ高融点成分の融点
以下で加熱処理することにより、低融点成分が高融点成
分から成る繊維に瘤状の凹凸を形成し、繊維間を融着あ
るいは接着し不織布ウェブを形成する。この際、不織布
ウェブを構成する繊維同士の距離により、汚れ類と該繊
維との絡まり保持性に影響する。従って、繊維間距離の
度合は、研磨能力、汚れ類の捕捉及び保持性等を総合的
に勘案して決定されるが、30〜500μが適当であ
る。
【0016】尚、繊維間距離a(m)は下記式によって
算出される。 a=(DV/9000w)1/2 D:繊度(d) V:不織布の体積(m3 ) w:不織布の重量(g) 30μより小さいと繊維間距離が小さくなりすぎると繊
維間に保持できる汚れ類の量が低下し、汚れ類の保持性
が悪化する。500μより大きいと、繊維間距離が大き
くなりすぎて、不織布としての強度が著しく低下すると
ともに、汚れ類の研磨能力の低下及び脱落も生じ易くな
る。この不織布ウェブの強度は、構成繊維の種類、物
性、坪量等によっても変化する。
【0017】坪量も研磨能力、汚れ類の保持性、強度、
加工性、コスト等を総合的に勘案して決定すればよい
が、本発明を家庭用の研磨シートとして流しやレンジ等
を清掃する際には10〜150g/m2 が適当である。
坪量が10g/m2 より小さいと必要十分な研磨能力、
強度が与えられにくく、150g/m2 より大きいとコ
ストの面で不利となるからである。
【0018】繊度も研磨能力に影響するが、熱処理した
後に繊維として残る高融点繊維あるいは非熱可塑性繊維
の繊度は1〜15デニールが適当である。1デニールよ
り細いとシートとしての強度が非常に悪くなる。尚、固
体表面に固着した汚れ類を除去し易くするために、基布
に界面活性剤や油剤を含ませても良い。また、硬度を選
定することにより研磨効果をコントロールすることがで
きる。
【0019】家庭用の研磨シートとして、流しやレンジ
等に対して用いる場合は、不織布ウェブに用いる繊維の
硬さがロックウエル硬さ試験(JIS Z 2245)
において、R50以上M130以下の樹脂を用いること
が好ましい。研磨対象物によっては研磨剤を不織布ウェ
ブに付与しても良い。その際、研磨剤は従来公知の研磨
組成物に使用されているものすべてを付与しても良い。
その際、研磨剤は従来公知の研磨組成物に使用されてい
るものすべてを含むものであって、例えば、酸化アルミ
ニウム、炭酸カルシウム、酸化鉄、圭石、ゼオライト、
長石、タルク、石英、リン石灰、黄石、ざくろ石、溶融
ジルコニア、炭化ケイ素、炭化ホウ素等である。また、
研磨剤を不織布ウェブに接着することには熱硬化樹脂、
熱可塑性樹脂を溶剤に溶解することにより得られるバイ
ンダーや市販されている接着剤等を用いてスプレー法や
浸漬法等によりうこともできる。ただし、対象物により
研磨剤、粒径を適宜選定する必要がある。
【0020】もう一つの発明である研磨用シートの製造
方法は、融点の低い第1の繊維と、融点の高い第2の繊
維からなる複合繊維を混綿し、カード機によりウェブを
形成した後、第1の繊維の融点より高く第2の繊維の融
点より低い温度で加熱して、第2の繊維の表面に第1の
繊維からなる樹脂を溶融接着しつつ瘤状固体を形成する
ことを特徴とする。
【0021】更に詳しくは、融点の異なる2種類以上の
熱可塑性繊維、或いは一部に非熱可塑性繊維と熱可塑性
繊維を混綿し、カード機7によりウェブを形成した後、
加熱機9により加熱処理することにより低融点成分を融
解させ高融点繊維(或いは非熱可塑性繊維)上に低融点
繊維成分(或いは熱可塑性繊維成分)から成る瘤状の凹
凸を形成する。
【0022】または、融点の異なる2種類以上の成分か
らなる複合繊維を加熱処理することにより、あるいは該
複合繊維の低融点成分から成る熱可塑性繊維を上記複合
繊維に混綿した後加熱処理することにより、低融点成分
を融解させ高融点繊維上の低融点成分から成る瘤状の凹
凸を形成するものであってもよい。更に、芯鞘繊維を用
い、該繊維の鞘成分と同質な熱可塑性繊維を常法で混綿
し、カード機7により繊維ウェブを形成させ、その後、
芯鞘繊維の鞘部分の熱可塑性樹脂及び該樹脂と同質の繊
維の融点以上で芯鞘構造の芯部分の融点以下の温度で加
熱することにより、芯鞘構造の芯に鞘部分及びそれと同
質の樹脂が融解して滴状に付着することにより瘤状の凹
凸を付与することができる。その後、連続シート状態の
場合は、ロール状に巻き取ってもよいし、引き続き必要
な長さに切断して、必要に応じて折って包装してもよ
い。
【0023】
【作用】繊維表面層の瘤状凹凸により、こびり着いた汚
れを磨き取り、その後、磨き落とされた汚れ(研磨粉)
を嵩高な不織布ウェブの繊維との絡みで保持する。ま
た、繊維シートを用いるからシート全体として嵩高であ
るため、該シートの構成繊維間に汚れ類を捕集する効果
が高く、研磨部分の目づまりを最低限に抑えることがで
きる。
【0024】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を詳細に説
明する。本発明の実施例による研磨用シート1には、シ
ート表面を構成する繊維2に無数の瘤状固体3が融着さ
れている。表面を構成する繊維は嵩高の繊維ウェブ状で
あり、繊維間にて研磨粉を捕捉するようになっている。
【0025】次に、本実施例による研磨用シートの製造
方法の一実施態様を説明する。図3に示すように、融点
の低い第1の繊維と融点の高い第2の繊維を混綿機5に
て混綿し、繰り出し装置6にてカード機7に送り、ここ
でウェブを形成する。ウェブは、繰り出し装置8を介し
て加熱装置9に送られ、加熱処理される。この加熱装置
9では、第1の繊維の融点と第2の繊維の融点との間の
温度で加熱し、融点の低い第1の繊維のみが溶融して第
2の繊維に瘤状となって固着する。そして、ウェブが加
熱装置9を出ると、繊維に加えられた温度が下がり、瘤
状に溶融した繊維が固化し、瘤状固体3を形成する。
【0026】ウェブは、更に搬送されて、ニップロール
10を介してワインダー11にシートロール12として
巻き取られ、図1に示すような研磨用シート1を得る。 実施例1 ポリプロピレン/ポリエチレン(芯鞘)繊維6デニール
(ポリエチレン50wt%)、51mmと鞘部ポリエチレン
と同質のポリエチレン繊維3デニール、51mmを50/
50の比で混綿した後、常法のカードでウェブを形成
(坪量100g/m2 )し、繊維ウェブを得た。その後
熱処理(条件:150℃×15秒)を行い、20cm×2
0cmにカットし、図1及び図2に示すような瘤状凹凸を
有する研磨用シートを得た。
【0027】実施例2 ポリエステル/ポリプロピレン(芯鞘)繊維6デニール
(ポリプロピレン50wt%)、51mmと鞘部ポリプロピ
レンと同質のポリプロピレン繊維3デニール、51mmを
50/50の重量比で混綿し常法のカードでウェブを形
成(坪量100g/m2 )し、繊維ウェブを得た。その
後熱処理(条件:185℃×15秒)を行い、20cm×
20cmにカットし、図1及び図2に示すような瘤状凹凸
を有する研磨用シートを得た。
【0028】実施例3 ポリエステル/ポリプロピレン(芯鞘)繊維10デニー
ル(ポリプロピレン75wt%)、51mmを常法のカード
でウェブを形成(坪量100g/m2 )し、繊維ウェブ
を得た。その後熱処理(条件:185℃×15秒)を行
い、20cm×20cmにカットし、図1及び図2に示すよ
うな瘤状凹凸を有する研磨用シートを得た。
【0029】比較例1 ポリプロピレン/ポリエチレン(芯鞘)6デニール(ポ
リエチレン50wt%)、51mmを常法のカードでウェブ
を形成(坪量100g/m2)し、繊維ウェブを得た。
その後熱処理(条件:130℃×15秒)を行い、20
cm×20cmにカットし、瘤状凹凸のないシートを得た。
【0030】比較例2 ポリエステル/ポリプロピレン(芯鞘)繊維6デニール
(ポリプロピレン50wt%)、51mmを常法のカードで
ウェブを形成(坪量100g/m2 )し、繊維ウェブを
得た。その後熱処理(条件:165℃×15秒)を行
い、20cm×20cmにカットし、瘤状凹凸のないシート
を得た。
【0031】研磨試験 以下のような、汚れを作り、上述した実施例と比較例と
にかかるシートそれぞれについて研磨能力等の試験を行
った。 汚れ 鉄(3cm×8cm)のテストピースにナタネ油/カーボン
ブラック(重量比:5/1)混合物を0.06g塗布し
たものを150℃で30分変性させた弱変性汚れ(鉛筆
硬度5B)を作って評価した。
【0032】
【表1】 捕捉聖の項目には研磨粉を捕らえる能力を調べた結果を
載せた。
【0033】 ×;問題となるレベル ○;ほぼ問題のないレベル △;問題がかなり残るレベル ◎;全く問題のないレ
ベル この表から明かなように、本実施例によれば、比較例に
比べて研磨効果に極めて優れ、且つ目ずまり、捕捉性の
点においても全く問題がなく、研磨剤を用いなくとも容
易に且つ充分に汚れを落とすことができ、研磨用シート
としての性能に優れていることがわかる。
【0034】
【発明の効果】本発明による研磨用シートによれば、研
磨剤を使用しなくとも容易に且つ充分に金属等を研磨す
ることができる。更に、固定表面に付着した汚れを繊維
表面の瘤状の凹凸で主に研磨し、不織布ウェブを構成す
る繊維により研磨された汚れ類を捕捉することにより、
従来の研磨用シートにはない広い範囲の汚れ類を掃除す
ることができる。
【0035】また、本発明の研磨用シートは、繊維状の
シートであるから嵩高シートとしてのクッション性が向
上するとともに、固着した汚れを磨き落とした研磨粉の
保持能力が高いため、磨いた後に洗い流したり2度拭き
する必要がない。本発明の研磨用シートの製造方法によ
れば、高速かつ安定的に均一な研磨用シートを製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる研磨用シートの一部を切り取っ
て示す斜視図である。
【図2】図1に示す研磨用シートの拡大図である。
【図3】図1に示す研磨用シートの製造方法を概略的に
示す図である。
【図4】本発明の研磨用シートの繊維ウェブを熱処理す
る前の繊維の状態を示す斜視図である。
【図5】図4に示す繊維状態を拡大して示す図である。
【符号の説明】
1 研磨用シート 2 繊維 3 瘤状固体 5 混綿機 7 カード機 9 熱処理装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの表面を構成する繊維に、熱可塑
    性樹脂製の無数の瘤状固体を設けたことを特徴とする研
    磨用シート。
  2. 【請求項2】 上記シートの表面を構成する上記繊維
    は、その融点が、瘤状固体を形成する熱可塑性樹脂の融
    点より高く、該瘤状固体は上記繊維に溶融固着されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の研磨用シート。
  3. 【請求項3】 上記シートを構成する上記繊維は、熱可
    塑性繊維と非熱可塑性繊維とを混在させてなることを特
    徴とする請求項1記載の研磨用シート。
  4. 【請求項4】 融点の低い第1の繊維と、融点の高い第
    2の繊維からなる複合繊維を混綿し、カード機によりウ
    ェブを形成した後、第1の繊維の融点より高く第2の繊
    維の融点より低い温度で加熱して、第2の繊維の表面に
    第1の繊維からなる樹脂を溶融接着しつつ瘤状固体を形
    成することを特徴とする研磨用シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記ウェブは、上記複合繊維に、更に第
    1の繊維を混綿してなることを特徴とする請求項4記載
    の研磨用シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 上記ウェブは、熱可塑性繊維と、非熱可
    塑性繊維とを混綿してなることを特徴とする請求項4記
    載の研磨用シートの製造方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09730A (ja) * 1995-06-20 1997-01-07 Aoi Sangyo Kk パチンコ玉揚送機
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JP2019084294A (ja) * 2017-11-10 2019-06-06 花王株式会社 ワイピングシート

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