JPH0555576A - 薄膜トランジスタ - Google Patents
薄膜トランジスタInfo
- Publication number
- JPH0555576A JPH0555576A JP24241091A JP24241091A JPH0555576A JP H0555576 A JPH0555576 A JP H0555576A JP 24241091 A JP24241091 A JP 24241091A JP 24241091 A JP24241091 A JP 24241091A JP H0555576 A JPH0555576 A JP H0555576A
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- JP
- Japan
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- insulating film
- gate electrode
- electrode
- gate
- drain region
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】ゲート電極とドレイン領域とのオーバーラップ
領域における強電界を緩和するように、ゲート電極の形
状を改良することにより、リーク電流の小さいポリシリ
コン薄膜トランジスタを提供することを目的とする。 【構成】絶縁性基板1と、この絶縁性基板上に形成され
るポリシリコンからなる活性層3と、上記絶縁性基板上
の活性層の両側に形成されるソース・ドレイン領域4,
5と、これら活性層及びソース・ドレイン領域を覆うゲ
ート絶縁膜6と、このゲート絶縁膜上に活性層3よりも
幅が狭く形成される第1のゲート電極7と、上記ゲート
絶縁膜上の少なくともドレイン領域5側に形成される絶
縁膜8と、上記第1のゲート電極7及び絶縁膜上に当該
第1のゲート電極と接続した状態に形成され、絶縁膜を
介して少なくともドレイン領域側に延びた形状に形成さ
れる第2のゲート電極10と、これら第1及び第2のゲ
ート電極を覆う層間絶縁膜11とを具備するように構成
した。
領域における強電界を緩和するように、ゲート電極の形
状を改良することにより、リーク電流の小さいポリシリ
コン薄膜トランジスタを提供することを目的とする。 【構成】絶縁性基板1と、この絶縁性基板上に形成され
るポリシリコンからなる活性層3と、上記絶縁性基板上
の活性層の両側に形成されるソース・ドレイン領域4,
5と、これら活性層及びソース・ドレイン領域を覆うゲ
ート絶縁膜6と、このゲート絶縁膜上に活性層3よりも
幅が狭く形成される第1のゲート電極7と、上記ゲート
絶縁膜上の少なくともドレイン領域5側に形成される絶
縁膜8と、上記第1のゲート電極7及び絶縁膜上に当該
第1のゲート電極と接続した状態に形成され、絶縁膜を
介して少なくともドレイン領域側に延びた形状に形成さ
れる第2のゲート電極10と、これら第1及び第2のゲ
ート電極を覆う層間絶縁膜11とを具備するように構成
した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、密着型イメージセン
サや液晶デイスプレイなどの駆動回路等に使用されるポ
リシリコンの薄膜トランジスタ(Thin Film
Transistor:TFT)に関する。
サや液晶デイスプレイなどの駆動回路等に使用されるポ
リシリコンの薄膜トランジスタ(Thin Film
Transistor:TFT)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の薄膜トランジスタとして
は、例えば、図4に示すプレーナ型のポリシリコン薄膜
トランスジスタがある。この薄膜トランジスタは、図4
に示すように、ガラス基板1と、このガラス基板1上に
設けられた絶縁膜2と、この絶縁膜2上に設けられたポ
リシリコンからなるチャネル層3と、このチャネル層3
の両側に形成されるn+のソース領域及びn+のドレイ
ン領域4,5と、これらチャネル層3、ソース領域及び
ドレイン領域4,5及び絶縁膜2上を覆うゲート絶縁膜
6と、このゲート絶縁膜6上にチャネル層3に対応した
位置に設けられるゲート電極10と、このゲート電極1
0を覆う層間絶縁膜11と、この層間絶縁膜11及びゲ
ート絶縁膜6を開孔してソース領域及びドレイン領域
4,5に通電するためのソース電極及びドレイン電極1
2,13とから構成されている。
は、例えば、図4に示すプレーナ型のポリシリコン薄膜
トランスジスタがある。この薄膜トランジスタは、図4
に示すように、ガラス基板1と、このガラス基板1上に
設けられた絶縁膜2と、この絶縁膜2上に設けられたポ
リシリコンからなるチャネル層3と、このチャネル層3
の両側に形成されるn+のソース領域及びn+のドレイ
ン領域4,5と、これらチャネル層3、ソース領域及び
ドレイン領域4,5及び絶縁膜2上を覆うゲート絶縁膜
6と、このゲート絶縁膜6上にチャネル層3に対応した
位置に設けられるゲート電極10と、このゲート電極1
0を覆う層間絶縁膜11と、この層間絶縁膜11及びゲ
ート絶縁膜6を開孔してソース領域及びドレイン領域
4,5に通電するためのソース電極及びドレイン電極1
2,13とから構成されている。
【0003】そして、この薄膜トランジスタは、ソース
電極12及びドレイン電極13との間にドレイン電圧を
印加し、かつゲート電極10にゲート電圧を印加するこ
とで活性層であるチャネル層3にキャリア(電子)が誘
起され、オン状態となってドレイン電流が流れる一方、
ゲート電圧を下げるに従い上記キャリアが誘起されなく
なってオフ状態として作用するもので、上述したような
駆動回路等に組み込まれて利用されているものである。
電極12及びドレイン電極13との間にドレイン電圧を
印加し、かつゲート電極10にゲート電圧を印加するこ
とで活性層であるチャネル層3にキャリア(電子)が誘
起され、オン状態となってドレイン電流が流れる一方、
ゲート電圧を下げるに従い上記キャリアが誘起されなく
なってオフ状態として作用するもので、上述したような
駆動回路等に組み込まれて利用されているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、図4に示すプレーナ型の薄膜トランジスタの場合に
は、ゲート電極10及びドレイン領域5間の電位差が大
きくなった場合に、ゲート電極10とドレイン領域5と
のオーバーラップ領域における垂直方向(膜厚方向)の
電界強度が大きくなり、チャネル層3を形成するポリシ
リコンの粒界における電子・正孔対の生成が増大するた
めに、電流が増えるといういわゆるリーク電流が大きい
という問題点があった。
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、図4に示すプレーナ型の薄膜トランジスタの場合に
は、ゲート電極10及びドレイン領域5間の電位差が大
きくなった場合に、ゲート電極10とドレイン領域5と
のオーバーラップ領域における垂直方向(膜厚方向)の
電界強度が大きくなり、チャネル層3を形成するポリシ
リコンの粒界における電子・正孔対の生成が増大するた
めに、電流が増えるといういわゆるリーク電流が大きい
という問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、
その目的とするところは、ゲート電極とドレイン領域と
のオーバーラップ領域における強電界を緩和するよう
に、ゲート電極の形状を改良することにより、リーク電
流の小さいポリシリコン薄膜トランジスタを提供するこ
とにある。
記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、
その目的とするところは、ゲート電極とドレイン領域と
のオーバーラップ領域における強電界を緩和するよう
に、ゲート電極の形状を改良することにより、リーク電
流の小さいポリシリコン薄膜トランジスタを提供するこ
とにある。
【0006】すなわち、この発明は、絶縁性基板と、こ
の絶縁性基板上に形成されるポリシリコンからなる活性
層と、上記絶縁性基板上の活性層の両側に形成されるソ
ース・ドレイン領域と、これら活性層及びソース・ドレ
イン領域を覆うゲート絶縁膜と、このゲート絶縁膜上に
活性層よりも幅が狭く形成される第1のゲート電極と、
上記ゲート絶縁膜上の少なくともドレイン領域側に形成
される絶縁膜と、上記第1のゲート電極及び絶縁膜上に
当該第1のゲート電極と接続した状態に形成され、絶縁
膜を介して少なくともドレイン領域側に延びた形状に形
成される第2のゲート電極と、これら第1及び第2のゲ
ート電極を覆う層間絶縁膜とを具備するように構成され
ている。
の絶縁性基板上に形成されるポリシリコンからなる活性
層と、上記絶縁性基板上の活性層の両側に形成されるソ
ース・ドレイン領域と、これら活性層及びソース・ドレ
イン領域を覆うゲート絶縁膜と、このゲート絶縁膜上に
活性層よりも幅が狭く形成される第1のゲート電極と、
上記ゲート絶縁膜上の少なくともドレイン領域側に形成
される絶縁膜と、上記第1のゲート電極及び絶縁膜上に
当該第1のゲート電極と接続した状態に形成され、絶縁
膜を介して少なくともドレイン領域側に延びた形状に形
成される第2のゲート電極と、これら第1及び第2のゲ
ート電極を覆う層間絶縁膜とを具備するように構成され
ている。
【0007】上記第2のゲート電極は、例えば、ソース
・ドレイン領域側にそれぞれ延びた形状に形成される
が、ドレイン領域側にのみ延びた形状に形成してもよ
い。
・ドレイン領域側にそれぞれ延びた形状に形成される
が、ドレイン領域側にのみ延びた形状に形成してもよ
い。
【0008】
【作用】この発明においては、ゲート絶縁膜上に活性層
よりも幅が狭く形成される第1のゲート電極と、上記ゲ
ート絶縁膜上の少なくともドレイン領域側に形成される
絶縁膜と、上記第1のゲート電極及び絶縁膜上に当該第
1のゲート電極と接続した状態に形成され、絶縁膜を介
して少なくともドレイン領域側に延びた形状に形成され
る第2のゲート電極と、これら第1及び第2のゲート電
極を覆う層間絶縁膜とを具備するように構成されてい
る。そのため、ドレイン領域と第2のゲート電極との間
には、ゲート絶縁膜と絶縁膜とが介在されるため、ゲー
ト電極及びドレイン電極間の電位差が大きくなった場合
でも、ゲート電極とドレイン領域とのオーバーラップ領
域における垂直方向(膜厚方向)の電界強度を小さくす
ることができ、活性層を形成するポリシリコンの粒界に
おける電子・正孔対の生成が増大することがないため、
リーク電流を小さく抑えることができる。
よりも幅が狭く形成される第1のゲート電極と、上記ゲ
ート絶縁膜上の少なくともドレイン領域側に形成される
絶縁膜と、上記第1のゲート電極及び絶縁膜上に当該第
1のゲート電極と接続した状態に形成され、絶縁膜を介
して少なくともドレイン領域側に延びた形状に形成され
る第2のゲート電極と、これら第1及び第2のゲート電
極を覆う層間絶縁膜とを具備するように構成されてい
る。そのため、ドレイン領域と第2のゲート電極との間
には、ゲート絶縁膜と絶縁膜とが介在されるため、ゲー
ト電極及びドレイン電極間の電位差が大きくなった場合
でも、ゲート電極とドレイン領域とのオーバーラップ領
域における垂直方向(膜厚方向)の電界強度を小さくす
ることができ、活性層を形成するポリシリコンの粒界に
おける電子・正孔対の生成が増大することがないため、
リーク電流を小さく抑えることができる。
【0009】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
明する。
【0010】図1はこの発明に係る薄膜トランジスタの
一実施例を示すものである。
一実施例を示すものである。
【0011】この実施例に係る薄膜トランジスタは、図
1に示すように、ガラス基板等からなる絶縁性基板1
と、この絶縁性基板1上に形成された絶縁膜2と、この
絶縁膜2上に設けられたポリシリコンからなるチャネル
層3と、このチャネル層3の両側に形成されるn+のソ
ース領域4及びn+のドレイン領域5と、これらチャネ
ル層3、ソース領域4,ドレイン領域5及び絶縁膜2上
を覆うゲート絶縁膜6と、このゲート絶縁膜6上にチャ
ネル層3に対応した位置に設けられ、チャネル層3より
も大幅に幅が狭く形成された第1のゲート電極7と、こ
のゲート電極7を覆う絶縁膜8と、上記第1のゲート電
極7の上部に第1のゲート電極7の幅と同等に形成され
たコンタクト孔9と、上記絶縁膜8上に第1のゲート電
極7に対応した位置に、チャネル層3よりも幅が広くソ
ース領域4及びドレイン領域5上に到る領域まで形成さ
れ、上記コンタクト孔9を介して第1のゲート電極7と
一体的に設けられた第2のゲート電極10と、この第2
のゲート電極10の表面を覆う層間絶縁膜11と、この
層間絶縁膜11及びゲート絶縁膜6,絶縁膜8を開孔し
てソース領域4及びドレイン領域5に通電するためのソ
ース電極12及びドレイン電極13とから構成されてい
る。
1に示すように、ガラス基板等からなる絶縁性基板1
と、この絶縁性基板1上に形成された絶縁膜2と、この
絶縁膜2上に設けられたポリシリコンからなるチャネル
層3と、このチャネル層3の両側に形成されるn+のソ
ース領域4及びn+のドレイン領域5と、これらチャネ
ル層3、ソース領域4,ドレイン領域5及び絶縁膜2上
を覆うゲート絶縁膜6と、このゲート絶縁膜6上にチャ
ネル層3に対応した位置に設けられ、チャネル層3より
も大幅に幅が狭く形成された第1のゲート電極7と、こ
のゲート電極7を覆う絶縁膜8と、上記第1のゲート電
極7の上部に第1のゲート電極7の幅と同等に形成され
たコンタクト孔9と、上記絶縁膜8上に第1のゲート電
極7に対応した位置に、チャネル層3よりも幅が広くソ
ース領域4及びドレイン領域5上に到る領域まで形成さ
れ、上記コンタクト孔9を介して第1のゲート電極7と
一体的に設けられた第2のゲート電極10と、この第2
のゲート電極10の表面を覆う層間絶縁膜11と、この
層間絶縁膜11及びゲート絶縁膜6,絶縁膜8を開孔し
てソース領域4及びドレイン領域5に通電するためのソ
ース電極12及びドレイン電極13とから構成されてい
る。
【0012】また、上記薄膜トランジスタは、次のよう
にして製造される。
にして製造される。
【0013】まず、従来と同様のプロセスによりゲート
絶縁膜6まで形成した後に、このゲート絶縁膜6上にチ
ャネル層3に対応した位置に、チャネル層3よりも大幅
に幅が狭く第1のゲート電極7を形成する。その後、こ
の第1のゲート電極7を覆うように絶縁膜8を形成し、
次いでこの絶縁膜8に第1のゲート電極7の上部に対応
した位置にコンタクト孔9を形成する。次に、従来と同
様のプロセスにより第2のゲート電極10、層間絶縁膜
11及びソース電極12及びドレイン電極13を形成す
ることによって、薄膜トランジスタが製造される。
絶縁膜6まで形成した後に、このゲート絶縁膜6上にチ
ャネル層3に対応した位置に、チャネル層3よりも大幅
に幅が狭く第1のゲート電極7を形成する。その後、こ
の第1のゲート電極7を覆うように絶縁膜8を形成し、
次いでこの絶縁膜8に第1のゲート電極7の上部に対応
した位置にコンタクト孔9を形成する。次に、従来と同
様のプロセスにより第2のゲート電極10、層間絶縁膜
11及びソース電極12及びドレイン電極13を形成す
ることによって、薄膜トランジスタが製造される。
【0014】この場合、新たな第1のゲート電極7の形
成と、第1のゲート電極7上に形成されるコンタクト孔
9の形成とは、同一のマスクを用いて行うことができる
ため、従来の製造プロセスに比べて、第1のゲート電極
7を形成するためのマスクを1枚増やすだけでよいた
め、大幅な製造プロセスの増加はなく、従来と殆ど変わ
らないコストで製造することができる。
成と、第1のゲート電極7上に形成されるコンタクト孔
9の形成とは、同一のマスクを用いて行うことができる
ため、従来の製造プロセスに比べて、第1のゲート電極
7を形成するためのマスクを1枚増やすだけでよいた
め、大幅な製造プロセスの増加はなく、従来と殆ど変わ
らないコストで製造することができる。
【0015】このように、ゲート絶縁膜6上にチャネル
層3よりも幅が狭く形成される第1のゲート電極7と、
上記ゲート絶縁膜6上の少なくともドレイン領域5側に
形成される絶縁膜8と、上記第1のゲート電極7及び絶
縁膜8上に当該第1のゲート電極7とコンタクト孔9を
介して接続された状態に形成され、絶縁膜8を介して少
なくともドレイン領域5側に延びた形状に形成される第
2のゲート電極10と、これら第1及び第2のゲート電
極7、10を覆う層間絶縁膜11とを具備するように構
成されている。そのため、ドレイン領域5と第2のゲー
ト電極10との間には、ゲート絶縁膜6と絶縁膜8とが
介在されるため、ゲート電極10及びドレイン電極13
間の電位差が大きくなった場合でも、ゲート電極10と
ドレイン領域5とのオーバーラップ領域における垂直方
向(膜厚方向)の電界強度を小さくすることができ、チ
ャネル層3を形成するポリシリコンの粒界における電子
・正孔対の生成が増大することがないため、リーク電流
を小さく抑えることができる。
層3よりも幅が狭く形成される第1のゲート電極7と、
上記ゲート絶縁膜6上の少なくともドレイン領域5側に
形成される絶縁膜8と、上記第1のゲート電極7及び絶
縁膜8上に当該第1のゲート電極7とコンタクト孔9を
介して接続された状態に形成され、絶縁膜8を介して少
なくともドレイン領域5側に延びた形状に形成される第
2のゲート電極10と、これら第1及び第2のゲート電
極7、10を覆う層間絶縁膜11とを具備するように構
成されている。そのため、ドレイン領域5と第2のゲー
ト電極10との間には、ゲート絶縁膜6と絶縁膜8とが
介在されるため、ゲート電極10及びドレイン電極13
間の電位差が大きくなった場合でも、ゲート電極10と
ドレイン領域5とのオーバーラップ領域における垂直方
向(膜厚方向)の電界強度を小さくすることができ、チ
ャネル層3を形成するポリシリコンの粒界における電子
・正孔対の生成が増大することがないため、リーク電流
を小さく抑えることができる。
【0016】第二実施例 図2はこの発明の第二実施例を示すものであり、前記実
施例と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、
この実施例では、チャネル層3のn+のソース領域4及
びn+のドレイン領域5側の部分に、n−の領域20が
形成されたLDD構造となっている。このn−の領域2
0は、第1のゲート電極7をマスクとして不純物イオン
を注入することによって形成することができる。
施例と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、
この実施例では、チャネル層3のn+のソース領域4及
びn+のドレイン領域5側の部分に、n−の領域20が
形成されたLDD構造となっている。このn−の領域2
0は、第1のゲート電極7をマスクとして不純物イオン
を注入することによって形成することができる。
【0017】このように、チャネル層3のn+のソース
領域4及びn+のドレイン領域5側の部分に、n−の領
域20を形成してLDD構造とすることにより、その領
域における導電性を向上させることができるので、前記
第一の実施例に係る薄膜トランジスタに比べて大きなO
N電流を得ることができる。また、従来のLDD構造の
TFTに比べ、リーク電流は小さくなる。その他の構成
及び作用は前記第一の実施例と同一であるので、その説
明を省略する。
領域4及びn+のドレイン領域5側の部分に、n−の領
域20を形成してLDD構造とすることにより、その領
域における導電性を向上させることができるので、前記
第一の実施例に係る薄膜トランジスタに比べて大きなO
N電流を得ることができる。また、従来のLDD構造の
TFTに比べ、リーク電流は小さくなる。その他の構成
及び作用は前記第一の実施例と同一であるので、その説
明を省略する。
【0018】第三実施例 図3はこの発明の第三実施例を示すものであり、前記実
施例と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、
この実施例では、第2のゲート電極の形状が前記実施例
とは異なっている。すなわち、この実施例では、フォト
リソグラフィー技術により、第2のゲート電極10がド
レイン領域5側にのみ形成されており、ソース領域4側
には形成されていない。こうした場合には、ソース領域
4近傍でのキャリアー注入に有効であり、閾値電圧Vt
の低減のためには有効である。
施例と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、
この実施例では、第2のゲート電極の形状が前記実施例
とは異なっている。すなわち、この実施例では、フォト
リソグラフィー技術により、第2のゲート電極10がド
レイン領域5側にのみ形成されており、ソース領域4側
には形成されていない。こうした場合には、ソース領域
4近傍でのキャリアー注入に有効であり、閾値電圧Vt
の低減のためには有効である。
【0019】その他の構成及び作用は前記第一の実施例
と同一であるので、その説明を省略する。
と同一であるので、その説明を省略する。
【0020】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用よりな
るもので、ゲート電極とドレイン領域とのオーバーラッ
プ領域における強電界を緩和するように、ゲート電極の
形状を改良することにより、リーク電流の小さいポリシ
リコン薄膜トランジスタを提供することができる。
るもので、ゲート電極とドレイン領域とのオーバーラッ
プ領域における強電界を緩和するように、ゲート電極の
形状を改良することにより、リーク電流の小さいポリシ
リコン薄膜トランジスタを提供することができる。
【図1】 図1はこの発明に係る薄膜トランジスタの第
一の実施例を示す断面構成図である。
一の実施例を示す断面構成図である。
【図2】 図2はこの発明に係る薄膜トランジスタの第
二の実施例を示す断面構成図である。
二の実施例を示す断面構成図である。
【図3】 図3はこの発明に係る薄膜トランジスタの第
三の実施例を示す断面構成図である。
三の実施例を示す断面構成図である。
【図4】 図4は従来の薄膜トランジスタを示す断面図
である。
である。
【符号の説明】 1 絶縁性基板、2 下地絶縁膜、3 ポリシリコン活
性層、4 ソース領域、5 ドレイン領域、6 ゲート
絶縁膜、7 第1のゲート電極、8 絶縁膜、9コンタ
クト孔、10 第2のゲート電極、11 層間絶縁膜、
12 ソース電極、13 ドレイン電極、20 低濃度
ソース・ドレイン領域
性層、4 ソース領域、5 ドレイン領域、6 ゲート
絶縁膜、7 第1のゲート電極、8 絶縁膜、9コンタ
クト孔、10 第2のゲート電極、11 層間絶縁膜、
12 ソース電極、13 ドレイン電極、20 低濃度
ソース・ドレイン領域
Claims (1)
- 【請求項1】 絶縁性基板と、この絶縁性基板上に形成
されるポリシリコンからなる活性層と、上記絶縁性基板
上の活性層の両側に形成されるソース・ドレイン領域
と、これら活性層及びソース・ドレイン領域を覆うゲー
ト絶縁膜と、このゲート絶縁膜上に活性層よりも幅が狭
く形成される第1のゲート電極と、上記ゲート絶縁膜上
の少なくともドレイン領域側に形成される絶縁膜と、上
記第1のゲート電極及び絶縁膜上に当該第1のゲート電
極と接続した状態に形成され、絶縁膜を介して少なくと
もドレイン領域側に延びた形状に形成される第2のゲー
ト電極と、これら第1及び第2のゲート電極を覆う層間
絶縁膜とを具備することを特徴とする薄膜トランジス
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24241091A JPH0555576A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 薄膜トランジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24241091A JPH0555576A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 薄膜トランジスタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0555576A true JPH0555576A (ja) | 1993-03-05 |
Family
ID=17088719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24241091A Pending JPH0555576A (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 薄膜トランジスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0555576A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996022616A1 (en) * | 1995-01-19 | 1996-07-25 | Litton Systems (Canada) Limited | Flat panel imaging device |
JP2003017502A (ja) * | 2001-06-29 | 2003-01-17 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置およびその作製方法 |
-
1991
- 1991-08-29 JP JP24241091A patent/JPH0555576A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996022616A1 (en) * | 1995-01-19 | 1996-07-25 | Litton Systems (Canada) Limited | Flat panel imaging device |
US5917210A (en) * | 1995-01-19 | 1999-06-29 | Litton Systems Canada Limited | Flat panel imaging device |
JP2003017502A (ja) * | 2001-06-29 | 2003-01-17 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置およびその作製方法 |
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