JPH0545436B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0545436B2 JPH0545436B2 JP59160135A JP16013584A JPH0545436B2 JP H0545436 B2 JPH0545436 B2 JP H0545436B2 JP 59160135 A JP59160135 A JP 59160135A JP 16013584 A JP16013584 A JP 16013584A JP H0545436 B2 JPH0545436 B2 JP H0545436B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- atom
- hydrogen atom
- optionally substituted
- alkyl group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/382—Contact thermal transfer or sublimation processes
- B41M5/385—Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by the transferable dyes or pigments
- B41M5/39—Dyes containing one or more carbon-to-nitrogen double bonds, e.g. azomethine
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M2205/00—Printing methods or features related to printing methods; Location or type of the layers
- B41M2205/02—Dye diffusion thermal transfer printing (D2T2)
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
発明の目的
(イ) 産業上の利用分野
本発明は、昇華型感熱転写記録に使用される色
素及び該色素を用いた感熱転写シートに関する。 (ロ) 従来の技術 従来、フアクシミリプリンター、複写機あるい
は、テレビ画像等をカラー記録する技術が要望さ
れ、電子写真、インクジエツト、感熱転写等によ
るカラー記録技術が検討されている。 感熱転写記録方式は、装置の保守や操作が容易
で、装置や消耗品が安価であるため、他の方法に
比べ有利と考えられる。 感熱転写方式には、ベースフイルム上に熱溶融
性インク層を形成させた転写シートを、感熱ヘツ
ドにより加熱して、該インクを溶融し、被記録体
上に転写記録する溶融方式と、ベースフイルム上
に昇華性色素を含有するインク層を形成させた転
写シートを、感熱ヘツドにより加熱して色素を昇
華させ、被記録体上に転写記録する昇華方式とが
あるが、昇華方式は感熱ヘツドに与えるエネルギ
ーを変えることにより色素の昇華転写量を制御す
ることができるので、階調記録を容易となり、フ
ルカラー記録には特に有利と考えられる。 (ハ) 発明が解決しようとする問題点 本発明は感熱記録ヘツドの作動条件で容易に昇
華すること、感熱記録ヘツドの作動条件で熱分解
しないこと、色再現上、好ましい色相を有するこ
と、分子吸光係数が大きいこと、熱、光、湿気、
薬品などに対して安定なこと、合成が容易なこ
と、インク化適性が優れていること等の条件を満
足するシアン色素の提供をその目的とするもので
ある。 発明の構成 本発明は、下記一般式〔〕 (式中、R1は水素原子、フツ素原子により置換
されていてもよいアルキル基、アルコシキ基、ホ
ルミルアミノ基、フツ素原子により置換されてい
てもよいアルキルカルボニルアミノ基、アリール
カルボニルアミノ基又はハロゲン原子を表わし、
R2は水素原子、フツ素原子により置換されてい
てもよいアルキル基、アルコシキ基又はハロゲン
原子を表わし、R3及びR4は水素原子、フツ素原
子により置換されていてもよいアルキル基、アル
コキシ基又はハロゲン原子を表わす。但し、R3
とR4は同時に水素原子を表わさない。(R、R5及
びR6は水素原子、C1〜8の置換もしくは非置換の
アルキル基、アリル基又はアリール基を表わす)
で示される感熱転写記録用色素(但し、N−〔5
−クロロ−3〔{4−(ジメチルアミノ)−2−メチ
ルフエニル}イミノ〕−4−メチル−6−オキソ
−1,4−シクロヘキサジエン−1−イル〕アセ
トアミドは除く。)及びベースフイルム上に該色
素を含む色材層を有する感熱転写シートをその要
旨とする。 本発明を更に詳細に説明する。一般式〔〕
中、R、R5およびR6の置換アルキル基の置換基
の例としては、アルコキシ基、アルコキシアルコ
キシ基、アリール基、アリールオキシ基、テトラ
ヒドロフリル基、アルキルカルボニルオキシ基、
アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニル
オキシ基、ヒドロキシ基、シアノ基、ハロゲン原
子等が挙げられる。 特に好ましいものとしては、前記一般式〔〕
において、R1およびR2が水素原子、メチル基、
メトキシ基、エトキシ基、塩素原子、臭素原子又
はトリフルオロメチル基を示し、R3およびR4が
メチル基、メトキシ基、エトキシ基、塩素原子、
臭素原子又はトリフルオロメチル基を示す。但
し、R3とR4は同時に水素原子を表わさない。R
がC1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、パ
ーフルオロエチル基又はパーフルオロプロピル基
を示し、R5およびR6が水素原子、ヒドロキシア
ルキル基、アラルキル基又はC1〜6のアルキル基で
示される色素が挙げられる。 これら、本発明の色素の製造法としては、たと
えば、下記一般式〔〕 (式中、R、R3およびR4は前記定義に同じ)で
示されるフエノール類と下記一般式〔〕 (式中、R1、R2、R5およびR6は前記定義に同
じ) で示されるアニリン類とを、硝酸銀の存在下、加
熱することにより得られる。 本発明の色素を本記録方式に適用する場合、色
素を結着剤とともに媒体中に溶解あるいは微粒子
状に分散させることによりインクを調製し、該イ
ンクをベースフイルム上に塗布、乾燥し、転写シ
ートを作製する必要がある。 インク調製のための結着剤としては、セルロー
ス系、アクリル酸系、でんぷん系などの水溶性樹
脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエー
テルスルホン、エチルセルロースなどの有機溶剤
に可溶性の樹脂などを挙げることができる。有機
溶剤可溶性の樹脂の場合、有機溶剤溶液としての
みならず、水性分散液の形で使用することも可能
である。 インク調製のための媒体としては水の他に、メ
チルアルコール、イソプロピルアルコール、イソ
ブチルアルコールなどのアルコール類、メチルセ
ロソルブ、エチルセロソルブなどのセロソルブ
類、トルエン、キシレン、クロロベンゼンなどの
芳香族類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステ
ル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン
類、塩化メチレン、クロロホルム、トリクロロエ
チレンなどの塩素系溶剤、テトラヒドロフラン、
ジオキサンなどのエーテル類、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N−メチルピロリドンなどの有機
溶剤を挙げることができる。 転写シート作製のためのインクを塗布するベー
スフイルムとしては、コンデンサー紙、グラシン
紙のような薄葉紙、ポリエステル、ポリアミド、
ポリイミドのような耐熱性の良好なプラスチツク
のフイルムが適しているが、それらの厚さとして
は3〜50μmの範囲を挙げることができる。 インクをベースフイルムに塗布する方法として
は、リバースロールコーター、グラビアコータ
ー、ロツドコーター、エアドクタコーターなどを
使用して実施することができ、インクの塗布量の
厚さは乾燥後、0.1〜5μmの範囲となるよう塗布
すれば良い(原崎勇次著、槙書店、1979年発行
「コーテイング方法」)。 発明の作用及び効果 本発明の前記〔〕で示されるインドアニリン
系色素は鮮明なシアン色を有するため、適当なマ
ゼンタ色およびイエロー色と組み合せることによ
り色再現性の良好なフルカラー記録を得るのに適
しており、又、昇華し易く、分子吸光係数が大き
いため感熱ヘツドに大きな負担をかけることな
く、高速で色濃度の高い記録を得ることができ
る。更に熱、光、湿気、薬品などに対して安定で
あるため、転写記録中に熱分解することなく、得
られた記録の保存性も優れている。又、本発明の
色素は有機溶剤に対する溶解性及び水に対する分
散性が良好であるため均一に溶解あるいは分散し
た高濃度のインクを調製することが容易であり、
それらのインクを用いることにより、色素が均一
に高濃度で塗布された転写シートを得ることがで
きる。したがつて、それらの転写シートを用いる
ことにより均一性及び色濃度の良好な記録を得る
ことができる。 実施例 以下実施例によりこの発明を具体的に説明する
が、かかる実施例は本発明を限定するものではな
い。 実施例 1 (a) インクの調製 上記色素 10g ポリスルホン樹脂※ 10g クロロベンゼン 80g 合 計 100g ※日産化学工業株式会社製造、ユーデルP−
1700(商品名) 上記組成の混合物をペイントコンデイシヨナ
ーで10分間処理し、インクの調製を行なつた。
色素及び樹脂は完全に溶解し、均一な溶液のイ
ンキを得ることができた。 (b) 転写シートの作製 上記のインクをバーコーター(RK Print
Ceat Instruments社製No.1)を用いてポリイ
ミドフイルム(15μm厚)上に塗布した後、自
然乾燥して転写シートを得た。 (c) 転写記録 上記転写シートのインク塗布面を被記録体と
重ね感熱ヘツドを用い下記条件で記録し、鮮明
なシアン色で1.40の均一で高い色濃度の記録を
得ることができた。 記録条件 主走査、副走査の綿密度:4ドツト/mm 記録電力:0.6W/ドツト ヘツドの加熱時間:10msec なお、被記録体は、飽和ポリエステル34重量%
の水分散液(東洋紡績株式会社製造、バイロナー
ルMD−1200、商品名)10gとシリカ(日本シリ
カ工業株式会社製造、Nipsil E220A、商品名)
1gを混合し調製した液を上質紙(200μm厚)
にバーコーター(PK Pint Coat Instruments社
製造、No.3)を用いて塗布後、乾燥して製造した
ものである。 色濃度は、米国マクベス社製造、デンシトメー
ターRD−514型(フイルター:ラツテンNo.25)
を用いて測定した。 得られた記録の耐光性試験をカーボンアークフ
エードメーター(スガ試験機社製造)を用いて実
施(ブラツクパネル温度63±2℃)したが40時間
の照射後ほとんど変退色しなかつた。また、転写
シートおよび記録は熱・湿気に対して安定であ
り、暗所保存性にすぐれていた。 色素の製造は次のようにして行なつた。 下記構造式 で表わされる5−メチル−2−アセトアミドフエ
ノール3.28gと下記構造式 で表わされる化合物の硫酸塩5.24gにエタノール
150mlを加え、室温で撹拌し、次いで、硝酸銀3.4
gを水15mlに溶解させた水溶液を滴下した。28%
アンモニア水15mlを加え、さらに硝酸銀10.5gを
水10mlに溶解させた水溶液を滴下し、30〜40℃で
3時間反応させた。反応終了後、クロロホルム抽
出し、溶媒留去後、クロロホルムでカラム精製を
行ない、下記構造式 で表わされるインドアニリン系色素の精製品を
5.6gを得た。(対理収率82%) 上記色素の極大吸収波長は637nm(クロロホ
ルム)であつた。 実施例 2 実施例1で用いた色素のかわりに第1表表1に
示す色素を用い実施例1と同様の方法でインクの
調製、転写シートの作製、転写記録を実施した結
果、各々第1表に示す色濃度の鮮明なシアン色の
記録を得ることができた。 得られた記録の耐光性試験および転写シート・
記録の暗所保存性試験の結果は良好であつた。
素及び該色素を用いた感熱転写シートに関する。 (ロ) 従来の技術 従来、フアクシミリプリンター、複写機あるい
は、テレビ画像等をカラー記録する技術が要望さ
れ、電子写真、インクジエツト、感熱転写等によ
るカラー記録技術が検討されている。 感熱転写記録方式は、装置の保守や操作が容易
で、装置や消耗品が安価であるため、他の方法に
比べ有利と考えられる。 感熱転写方式には、ベースフイルム上に熱溶融
性インク層を形成させた転写シートを、感熱ヘツ
ドにより加熱して、該インクを溶融し、被記録体
上に転写記録する溶融方式と、ベースフイルム上
に昇華性色素を含有するインク層を形成させた転
写シートを、感熱ヘツドにより加熱して色素を昇
華させ、被記録体上に転写記録する昇華方式とが
あるが、昇華方式は感熱ヘツドに与えるエネルギ
ーを変えることにより色素の昇華転写量を制御す
ることができるので、階調記録を容易となり、フ
ルカラー記録には特に有利と考えられる。 (ハ) 発明が解決しようとする問題点 本発明は感熱記録ヘツドの作動条件で容易に昇
華すること、感熱記録ヘツドの作動条件で熱分解
しないこと、色再現上、好ましい色相を有するこ
と、分子吸光係数が大きいこと、熱、光、湿気、
薬品などに対して安定なこと、合成が容易なこ
と、インク化適性が優れていること等の条件を満
足するシアン色素の提供をその目的とするもので
ある。 発明の構成 本発明は、下記一般式〔〕 (式中、R1は水素原子、フツ素原子により置換
されていてもよいアルキル基、アルコシキ基、ホ
ルミルアミノ基、フツ素原子により置換されてい
てもよいアルキルカルボニルアミノ基、アリール
カルボニルアミノ基又はハロゲン原子を表わし、
R2は水素原子、フツ素原子により置換されてい
てもよいアルキル基、アルコシキ基又はハロゲン
原子を表わし、R3及びR4は水素原子、フツ素原
子により置換されていてもよいアルキル基、アル
コキシ基又はハロゲン原子を表わす。但し、R3
とR4は同時に水素原子を表わさない。(R、R5及
びR6は水素原子、C1〜8の置換もしくは非置換の
アルキル基、アリル基又はアリール基を表わす)
で示される感熱転写記録用色素(但し、N−〔5
−クロロ−3〔{4−(ジメチルアミノ)−2−メチ
ルフエニル}イミノ〕−4−メチル−6−オキソ
−1,4−シクロヘキサジエン−1−イル〕アセ
トアミドは除く。)及びベースフイルム上に該色
素を含む色材層を有する感熱転写シートをその要
旨とする。 本発明を更に詳細に説明する。一般式〔〕
中、R、R5およびR6の置換アルキル基の置換基
の例としては、アルコキシ基、アルコキシアルコ
キシ基、アリール基、アリールオキシ基、テトラ
ヒドロフリル基、アルキルカルボニルオキシ基、
アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニル
オキシ基、ヒドロキシ基、シアノ基、ハロゲン原
子等が挙げられる。 特に好ましいものとしては、前記一般式〔〕
において、R1およびR2が水素原子、メチル基、
メトキシ基、エトキシ基、塩素原子、臭素原子又
はトリフルオロメチル基を示し、R3およびR4が
メチル基、メトキシ基、エトキシ基、塩素原子、
臭素原子又はトリフルオロメチル基を示す。但
し、R3とR4は同時に水素原子を表わさない。R
がC1〜6のアルキル基、トリフルオロメチル基、パ
ーフルオロエチル基又はパーフルオロプロピル基
を示し、R5およびR6が水素原子、ヒドロキシア
ルキル基、アラルキル基又はC1〜6のアルキル基で
示される色素が挙げられる。 これら、本発明の色素の製造法としては、たと
えば、下記一般式〔〕 (式中、R、R3およびR4は前記定義に同じ)で
示されるフエノール類と下記一般式〔〕 (式中、R1、R2、R5およびR6は前記定義に同
じ) で示されるアニリン類とを、硝酸銀の存在下、加
熱することにより得られる。 本発明の色素を本記録方式に適用する場合、色
素を結着剤とともに媒体中に溶解あるいは微粒子
状に分散させることによりインクを調製し、該イ
ンクをベースフイルム上に塗布、乾燥し、転写シ
ートを作製する必要がある。 インク調製のための結着剤としては、セルロー
ス系、アクリル酸系、でんぷん系などの水溶性樹
脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエー
テルスルホン、エチルセルロースなどの有機溶剤
に可溶性の樹脂などを挙げることができる。有機
溶剤可溶性の樹脂の場合、有機溶剤溶液としての
みならず、水性分散液の形で使用することも可能
である。 インク調製のための媒体としては水の他に、メ
チルアルコール、イソプロピルアルコール、イソ
ブチルアルコールなどのアルコール類、メチルセ
ロソルブ、エチルセロソルブなどのセロソルブ
類、トルエン、キシレン、クロロベンゼンなどの
芳香族類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステ
ル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン
類、塩化メチレン、クロロホルム、トリクロロエ
チレンなどの塩素系溶剤、テトラヒドロフラン、
ジオキサンなどのエーテル類、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N−メチルピロリドンなどの有機
溶剤を挙げることができる。 転写シート作製のためのインクを塗布するベー
スフイルムとしては、コンデンサー紙、グラシン
紙のような薄葉紙、ポリエステル、ポリアミド、
ポリイミドのような耐熱性の良好なプラスチツク
のフイルムが適しているが、それらの厚さとして
は3〜50μmの範囲を挙げることができる。 インクをベースフイルムに塗布する方法として
は、リバースロールコーター、グラビアコータ
ー、ロツドコーター、エアドクタコーターなどを
使用して実施することができ、インクの塗布量の
厚さは乾燥後、0.1〜5μmの範囲となるよう塗布
すれば良い(原崎勇次著、槙書店、1979年発行
「コーテイング方法」)。 発明の作用及び効果 本発明の前記〔〕で示されるインドアニリン
系色素は鮮明なシアン色を有するため、適当なマ
ゼンタ色およびイエロー色と組み合せることによ
り色再現性の良好なフルカラー記録を得るのに適
しており、又、昇華し易く、分子吸光係数が大き
いため感熱ヘツドに大きな負担をかけることな
く、高速で色濃度の高い記録を得ることができ
る。更に熱、光、湿気、薬品などに対して安定で
あるため、転写記録中に熱分解することなく、得
られた記録の保存性も優れている。又、本発明の
色素は有機溶剤に対する溶解性及び水に対する分
散性が良好であるため均一に溶解あるいは分散し
た高濃度のインクを調製することが容易であり、
それらのインクを用いることにより、色素が均一
に高濃度で塗布された転写シートを得ることがで
きる。したがつて、それらの転写シートを用いる
ことにより均一性及び色濃度の良好な記録を得る
ことができる。 実施例 以下実施例によりこの発明を具体的に説明する
が、かかる実施例は本発明を限定するものではな
い。 実施例 1 (a) インクの調製 上記色素 10g ポリスルホン樹脂※ 10g クロロベンゼン 80g 合 計 100g ※日産化学工業株式会社製造、ユーデルP−
1700(商品名) 上記組成の混合物をペイントコンデイシヨナ
ーで10分間処理し、インクの調製を行なつた。
色素及び樹脂は完全に溶解し、均一な溶液のイ
ンキを得ることができた。 (b) 転写シートの作製 上記のインクをバーコーター(RK Print
Ceat Instruments社製No.1)を用いてポリイ
ミドフイルム(15μm厚)上に塗布した後、自
然乾燥して転写シートを得た。 (c) 転写記録 上記転写シートのインク塗布面を被記録体と
重ね感熱ヘツドを用い下記条件で記録し、鮮明
なシアン色で1.40の均一で高い色濃度の記録を
得ることができた。 記録条件 主走査、副走査の綿密度:4ドツト/mm 記録電力:0.6W/ドツト ヘツドの加熱時間:10msec なお、被記録体は、飽和ポリエステル34重量%
の水分散液(東洋紡績株式会社製造、バイロナー
ルMD−1200、商品名)10gとシリカ(日本シリ
カ工業株式会社製造、Nipsil E220A、商品名)
1gを混合し調製した液を上質紙(200μm厚)
にバーコーター(PK Pint Coat Instruments社
製造、No.3)を用いて塗布後、乾燥して製造した
ものである。 色濃度は、米国マクベス社製造、デンシトメー
ターRD−514型(フイルター:ラツテンNo.25)
を用いて測定した。 得られた記録の耐光性試験をカーボンアークフ
エードメーター(スガ試験機社製造)を用いて実
施(ブラツクパネル温度63±2℃)したが40時間
の照射後ほとんど変退色しなかつた。また、転写
シートおよび記録は熱・湿気に対して安定であ
り、暗所保存性にすぐれていた。 色素の製造は次のようにして行なつた。 下記構造式 で表わされる5−メチル−2−アセトアミドフエ
ノール3.28gと下記構造式 で表わされる化合物の硫酸塩5.24gにエタノール
150mlを加え、室温で撹拌し、次いで、硝酸銀3.4
gを水15mlに溶解させた水溶液を滴下した。28%
アンモニア水15mlを加え、さらに硝酸銀10.5gを
水10mlに溶解させた水溶液を滴下し、30〜40℃で
3時間反応させた。反応終了後、クロロホルム抽
出し、溶媒留去後、クロロホルムでカラム精製を
行ない、下記構造式 で表わされるインドアニリン系色素の精製品を
5.6gを得た。(対理収率82%) 上記色素の極大吸収波長は637nm(クロロホ
ルム)であつた。 実施例 2 実施例1で用いた色素のかわりに第1表表1に
示す色素を用い実施例1と同様の方法でインクの
調製、転写シートの作製、転写記録を実施した結
果、各々第1表に示す色濃度の鮮明なシアン色の
記録を得ることができた。 得られた記録の耐光性試験および転写シート・
記録の暗所保存性試験の結果は良好であつた。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
* クロロホルム中の測定値を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式〔〕 (式中、R1は水素原子、フツ素原子により置換
されていてもよいアルキル基、アルコキシ基、ホ
ルミルアミノ基、フツ素原子により置換されてい
てもよいアルキルカルボニルアミノ基、アリール
カルボニルアミノ基又はハロゲン原子を表わし、
R2は水素原子、フツ素原子により置換されてい
てもよいアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン
原子を表わし、R3及びR4は水素原子、フツ素原
子により置換されていてもよいアルキル基、アル
コキシ基又はハロゲン原子を表わす。但し、R3
とR4は同時に水素原子を表わさない。R、R5及
びR6は水素原子、C1〜8の置換もしくは非置換の
アルキル基、アリル基又はアリール基を表わす) で示される感熱転写記録用色素(但し、N−〔5
−クロロ−3〔{4−(ジエチルアミノ)−2−メチ
ルフエニル}イミノ〕−4−メチル−6−オキソ
−1,4−シクロヘキサジエン−1−イル〕アセ
トアミドは除く。) 2 特許請求の範囲第1項記載の感熱転写記録用
色素において、R1及びR2が水素原子、メチル基、
メトキシ基、エトキシ基、塩素原子、臭素原子又
はトリフルオロメチル基を示し、R3及びR4が水
素原子、メチル基、メトキシ基、エトキシ基、塩
素原子、臭素原子又はトリフルオロメチル基を示
す。但し、R3とR4は同時に水素原子を表わさな
い。RがC1〜6のアルキル基、トリフルオロメチ
ル基、パーフルオロエチル基又はパーフルオロプ
ロピル基を示し、R5及びR6が水素原子、ヒドロ
キシアルキル基、アラルキル基又はC1〜6のアル
キル基で示される色素。 3 ベースフイルム上に、下記一般式〔〕 一般式〔〕 (式中、R1は水素原子、フツ素原子により置換
されていてもよいアルキル基、アルコキシ基、ホ
ルミルアミノ基、フツ素原子により置換されてい
てもよいアルキルカルボニルアミノ基、アリール
カルボニルアミノ基又はハロゲン原子を表わし、
R2は水素原子、フツ素原子により置換されてい
てもよいアルキル基、アルコキシ基又はハロゲン
原子を表わし、R3及びR4は水素原子、フツ素原
子により置換されていてもよいアルキル基、アル
コキシ基又はハロゲン原子を表わす。但しR3と
R4は同時に水素原子を表わさない。R、R5及び
R6は水素原子、C1〜8の置換もしくは非置換のア
ルキル基、アリル基又はアリール基を表わす) で示される色素(但し、N−〔5−クロロ−3
〔{4−(ジエチルアミノ)−2−メチルフエニル}〕
−4−メチル−6−オキソ−1,4−シクロヘキ
サジエン−1−イル〕アセトアミドは除く。)を
含む色材層を有することを特徴とする感熱転写シ
ート。)
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16013584A JPS6135994A (ja) | 1984-07-30 | 1984-07-30 | 感熱転写記録用色素及び感熱転写シート |
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