JPH0543443A - 油性化粧料 - Google Patents
油性化粧料Info
- Publication number
- JPH0543443A JPH0543443A JP20591491A JP20591491A JPH0543443A JP H0543443 A JPH0543443 A JP H0543443A JP 20591491 A JP20591491 A JP 20591491A JP 20591491 A JP20591491 A JP 20591491A JP H0543443 A JPH0543443 A JP H0543443A
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- JP
- Japan
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- oily
- cosmetic
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- oil
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ポリメチルシルセスキオキサン粉末及び特定
のジアシルグリセリンを含有する油性化粧料。 【効果】 皮膚上での延展性及び密着性が良好で、かつ
非粘着性及び皮膚保湿効果にすぐれる。
のジアシルグリセリンを含有する油性化粧料。 【効果】 皮膚上での延展性及び密着性が良好で、かつ
非粘着性及び皮膚保湿効果にすぐれる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油性化粧料に関し、さら
に詳しくは皮膚上での延展性及び密着性が良好で、かつ
非粘着性及び皮膚保湿効果にすぐれる油性化粧料に関す
る。
に詳しくは皮膚上での延展性及び密着性が良好で、かつ
非粘着性及び皮膚保湿効果にすぐれる油性化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】油性化粧料(ここでは液体油もしくは半
固体油及び固体油からなる油性基剤、又はさらに油性ゲ
ル化剤を配合してゲル化させた油性基剤を用い、これに
化粧料用粉体を混合分散させ固化・成型することにより
製造された化粧料をいう)は、皮膚に対する親和性、化
粧膜の耐水性などの点ですぐれた特性を有することか
ら、主としてメークアップ用製品に多用されてきてい
る。
固体油及び固体油からなる油性基剤、又はさらに油性ゲ
ル化剤を配合してゲル化させた油性基剤を用い、これに
化粧料用粉体を混合分散させ固化・成型することにより
製造された化粧料をいう)は、皮膚に対する親和性、化
粧膜の耐水性などの点ですぐれた特性を有することか
ら、主としてメークアップ用製品に多用されてきてい
る。
【0003】従来、前記油性化粧料には、各種化粧料用
粉体と油性成分とが主要成分として含有されているが、
化粧品としてのすぐれた使用感触を得るために種々の形
状・特性を有する粉体成分及び油性成分が検討されてき
ている。なかでも、粉体成分としては、例えば、延展性
を改良するためにナイロンパウダー、ポリスチレン、ポ
リメチルメタクリレート等の球状粉体が利用されたり、
皮膚への付着性を向上させるためにマイカ等の板状粉体
が用いられてきている。
粉体と油性成分とが主要成分として含有されているが、
化粧品としてのすぐれた使用感触を得るために種々の形
状・特性を有する粉体成分及び油性成分が検討されてき
ている。なかでも、粉体成分としては、例えば、延展性
を改良するためにナイロンパウダー、ポリスチレン、ポ
リメチルメタクリレート等の球状粉体が利用されたり、
皮膚への付着性を向上させるためにマイカ等の板状粉体
が用いられてきている。
【0004】さらに、近年では、球状セルロース粉末
(特開昭61−100514号公報)、窒化硼素(特開
昭63−100508号公報)等を配合した油性化粧料
が開示されるなど、消費者ニーズに対応した新しい粉体
が開発されてきている。
(特開昭61−100514号公報)、窒化硼素(特開
昭63−100508号公報)等を配合した油性化粧料
が開示されるなど、消費者ニーズに対応した新しい粉体
が開発されてきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記油
性化粧料には通常油性基剤を30重量%以上用いる必要
があり、さらにこの場合、使用性あるいは成型性の点
で、また耐流通強度を保持するために、通常多量のワッ
クス類や油ゲル化剤を使用することにより固形状又はオ
イルゲル状としている。このため皮膚上での延展性に難
があり、さらに油性感があり、べたつくという欠点があ
る。そこで、油性感やべたつきを改善するため化粧料組
成中の粉体配合比率を多くすると延展性がさらに悪化
し、また密着性や皮膚保湿効果も悪化するという欠点が
みられた。したがって、皮膚上での延展性、密着性、非
粘着性、皮膚保湿効果といった要求性能を同時に満足し
うる油性化粧料の開発が強く望まれていた。
性化粧料には通常油性基剤を30重量%以上用いる必要
があり、さらにこの場合、使用性あるいは成型性の点
で、また耐流通強度を保持するために、通常多量のワッ
クス類や油ゲル化剤を使用することにより固形状又はオ
イルゲル状としている。このため皮膚上での延展性に難
があり、さらに油性感があり、べたつくという欠点があ
る。そこで、油性感やべたつきを改善するため化粧料組
成中の粉体配合比率を多くすると延展性がさらに悪化
し、また密着性や皮膚保湿効果も悪化するという欠点が
みられた。したがって、皮膚上での延展性、密着性、非
粘着性、皮膚保湿効果といった要求性能を同時に満足し
うる油性化粧料の開発が強く望まれていた。
【0006】一方、球状粉体としてポリメチルシルセス
キオキサン粉末を配合した化粧料(特開平1−2686
15号公報)や特定のジアシルグリセリンを配合した化
粧料は、油性感やべたつき感を抑制するものの、皮膚へ
の密着性が劣り、また皮膚保湿効果についても充分満足
しうるものが得られない。また、ジアシルグリセリン単
独では、皮膚保湿効果は得られるものの延展性が劣り、
べとつくという欠点がある。
キオキサン粉末を配合した化粧料(特開平1−2686
15号公報)や特定のジアシルグリセリンを配合した化
粧料は、油性感やべたつき感を抑制するものの、皮膚へ
の密着性が劣り、また皮膚保湿効果についても充分満足
しうるものが得られない。また、ジアシルグリセリン単
独では、皮膚保湿効果は得られるものの延展性が劣り、
べとつくという欠点がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは前
記実情に鑑み、鋭意研究を行なった結果、油性化粧料に
ポリメチルシルセスキオキサン粉末とジアシルグリセリ
ンとを併用することにより、皮膚上での延展性、密着性
が改良され、かつ非粘着性にすぐれ、さらに皮膚保湿効
果が相乗的に増大することを見出し、本発明を完成し
た。
記実情に鑑み、鋭意研究を行なった結果、油性化粧料に
ポリメチルシルセスキオキサン粉末とジアシルグリセリ
ンとを併用することにより、皮膚上での延展性、密着性
が改良され、かつ非粘着性にすぐれ、さらに皮膚保湿効
果が相乗的に増大することを見出し、本発明を完成し
た。
【0008】すなわち、本発明は、次の成分(A)及び
(B)を含有することを特徴とする油性化粧料を提供す
るものである。 (A)ポリメチルシルセスキオキサン粉末 (B)下記一般式(1)で表わされるジアシルグリセリ
ン
(B)を含有することを特徴とする油性化粧料を提供す
るものである。 (A)ポリメチルシルセスキオキサン粉末 (B)下記一般式(1)で表わされるジアシルグリセリ
ン
【0009】
【化2】
【0010】(式中、R1、R2、及びR3のうち、2つ
は炭素数6〜32の脂肪酸残基を示し、残余は水素原子
を示す。)
は炭素数6〜32の脂肪酸残基を示し、残余は水素原子
を示す。)
【0011】本発明に使用される前記成分(A)である
ポリメチルシルセスキオキサン粉末は、シロキサン結合
が三次元的に伸びた網状構造をなし、ケイ素原子に1個
のメチル基が結合した無機物と有機物との中間的構造を
有するものである。その製造方法等については特開昭6
3−297313号公報に詳述されている。
ポリメチルシルセスキオキサン粉末は、シロキサン結合
が三次元的に伸びた網状構造をなし、ケイ素原子に1個
のメチル基が結合した無機物と有機物との中間的構造を
有するものである。その製造方法等については特開昭6
3−297313号公報に詳述されている。
【0012】ポリメチルシルセスキオキサン粉末の粒子
形は真球状であり、平均粒子径0.1〜20μm、特に
1〜15μmのものが好ましい。具体例としては、「ト
スパール」(商品名)が挙げられる。これらは東芝シリ
コーン株式会社より市販されている。
形は真球状であり、平均粒子径0.1〜20μm、特に
1〜15μmのものが好ましい。具体例としては、「ト
スパール」(商品名)が挙げられる。これらは東芝シリ
コーン株式会社より市販されている。
【0013】本発明の油性化粧料へのポリメチルシルセ
スキオキサン粉末の配合量は、該化粧料中に1〜50重
量%(以下単に%で示す)、特に5〜35%配合される
ことが好ましい。
スキオキサン粉末の配合量は、該化粧料中に1〜50重
量%(以下単に%で示す)、特に5〜35%配合される
ことが好ましい。
【0014】本発明に使用される成分(B)のジアシル
グリセリンは、前記一般式(1)で表わされるもである
が、当該一般式(1)中、R1、R2及びR3のうちの2
つを示す脂肪酸残基には、直鎖又は分岐鎖脂肪酸残基及
び飽和又は不飽和脂肪酸残基のいずれもが含まれる。
グリセリンは、前記一般式(1)で表わされるもである
が、当該一般式(1)中、R1、R2及びR3のうちの2
つを示す脂肪酸残基には、直鎖又は分岐鎖脂肪酸残基及
び飽和又は不飽和脂肪酸残基のいずれもが含まれる。
【0015】前記ジアシルグリセリン(1)としては室
温で液状のものが好ましく、とくに好ましい具体例とし
ては、ジ(2−エチルヘキサン酸)グリセライド、ジオ
クタン酸グリセライド、ジオレイン酸グリセライド、メ
チル分岐イソステアリン酸/ミリスチン酸グリセライド
が挙げられる。
温で液状のものが好ましく、とくに好ましい具体例とし
ては、ジ(2−エチルヘキサン酸)グリセライド、ジオ
クタン酸グリセライド、ジオレイン酸グリセライド、メ
チル分岐イソステアリン酸/ミリスチン酸グリセライド
が挙げられる。
【0016】本発明の油性化粧料へのジアシルグリセリ
ンの配合量は、該油性化粧料中に0.5〜50%、とく
に1〜30%であることが好ましい。
ンの配合量は、該油性化粧料中に0.5〜50%、とく
に1〜30%であることが好ましい。
【0017】本発明の油性化粧料には、前記成分(A)
及び(B)に加えて、油性基剤として室温で流動性のあ
る液状物が使用される。具体例としては、ジメチルポリ
シロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフ
ェニルポリシロキサン、スクワラン、軽質流動パラフィ
ン、α−オレフィンオリゴマー、流動ポリイソブチレ
ン、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸ヘキシルデシ
ル、リンゴ酸ジイソステアリル、ホホバ油、液状ラノリ
ン、オリーブ油、アボカド油、イソステアリルアルコー
ル等が挙げられる。これらは単独でも2種以上を組合せ
ても使用することができる。
及び(B)に加えて、油性基剤として室温で流動性のあ
る液状物が使用される。具体例としては、ジメチルポリ
シロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフ
ェニルポリシロキサン、スクワラン、軽質流動パラフィ
ン、α−オレフィンオリゴマー、流動ポリイソブチレ
ン、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸ヘキシルデシ
ル、リンゴ酸ジイソステアリル、ホホバ油、液状ラノリ
ン、オリーブ油、アボカド油、イソステアリルアルコー
ル等が挙げられる。これらは単独でも2種以上を組合せ
ても使用することができる。
【0018】油ゲル化剤としては、例えば、ミツロウ、
固形パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、鯨ロ
ウ、セレシン、カルナウバワックス、キャンデリラワッ
クス、オゾケライト等の固形油分、親油性ショ糖脂肪酸
エステル、デキストリン脂肪酸エステル、ジアルキルリ
ン酸アルミニウムやジステアリン酸アルミニウム等の脂
肪酸多価金属塩等が挙げられる。これらは単独でも2種
以上を組合せても使用することができる。
固形パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、鯨ロ
ウ、セレシン、カルナウバワックス、キャンデリラワッ
クス、オゾケライト等の固形油分、親油性ショ糖脂肪酸
エステル、デキストリン脂肪酸エステル、ジアルキルリ
ン酸アルミニウムやジステアリン酸アルミニウム等の脂
肪酸多価金属塩等が挙げられる。これらは単独でも2種
以上を組合せても使用することができる。
【0019】他の化粧料用粉体として、タルク、カオリ
ン、亜鉛華、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、シリ
カ粉末、シルク末、ベントナイトなどの体質顔料、酸化
チタン、カーボンブラック、四三酸化鉄、イエローオー
カー、ベンガラ、アンバー、ウルトラマリンなどの無機
着色顔料、タール色素、β−カロチン、紅花色素、クロ
ロフィル、コチニールなどの有機顔料、雲母チタンなど
のパール顔料を、本発明の油性化粧料中に適宜配合する
ことができる。
ン、亜鉛華、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、シリ
カ粉末、シルク末、ベントナイトなどの体質顔料、酸化
チタン、カーボンブラック、四三酸化鉄、イエローオー
カー、ベンガラ、アンバー、ウルトラマリンなどの無機
着色顔料、タール色素、β−カロチン、紅花色素、クロ
ロフィル、コチニールなどの有機顔料、雲母チタンなど
のパール顔料を、本発明の油性化粧料中に適宜配合する
ことができる。
【0020】また、本発明の油性化粧料中には、必要に
応じてさらに水、界面活性剤、香料、増粘剤、防腐剤等
を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができ
る。
応じてさらに水、界面活性剤、香料、増粘剤、防腐剤等
を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができ
る。
【0021】本発明の油性化粧料は、前記必須成分及び
任意成分を混合し、常法によりファウンデーション、口
紅、ほお紅等のメークアップ化粧料や基礎化粧料とする
ことができる。
任意成分を混合し、常法によりファウンデーション、口
紅、ほお紅等のメークアップ化粧料や基礎化粧料とする
ことができる。
【0022】
【発明の効果】本発明の油性化粧料は、皮膚上での延展
性、及び密着性が良好で、非粘着性にもすぐれ、しかも
すぐれた皮膚保湿効果を有するものであるため、メーク
アップ用化粧料はもちろんのこと、基礎化粧料としても
利用でき、とくに手荒れ、冬季の肌荒れなどに適するも
のである。
性、及び密着性が良好で、非粘着性にもすぐれ、しかも
すぐれた皮膚保湿効果を有するものであるため、メーク
アップ用化粧料はもちろんのこと、基礎化粧料としても
利用でき、とくに手荒れ、冬季の肌荒れなどに適するも
のである。
【0023】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明がこれらに限定されるものでないことはい
うまでもない。
るが、本発明がこれらに限定されるものでないことはい
うまでもない。
【0024】実施例1(油性ファウンデーション) 次の表1に示す組成の油性ファウンデーションを下記の
方法により調製し、その延展性、密着性、非粘着性及び
皮膚保湿効果を下記の評価方法により評価した。結果を
表2に示す。
方法により調製し、その延展性、密着性、非粘着性及び
皮膚保湿効果を下記の評価方法により評価した。結果を
表2に示す。
【0025】
【表1】
【0026】(調製方法)表1に示すすべての成分をそ
れぞれ添加し、十分撹拌混合した後、70〜100℃で
加熱溶解し、これを金皿に充填し冷却することにより、
油性ファウンデーションを調製した。なお、金属酸化物
等の無機粉体の表面は親水性であることから、これらを
ファウンデーションなどの油性化粧料に配合し、均一に
分散させるため、予め表面を疎水化した。実施例1〜3
で使用の無機粉体の疎水化処理は、メチルハイドロジエ
ンポリシロキサンにより行なった。
れぞれ添加し、十分撹拌混合した後、70〜100℃で
加熱溶解し、これを金皿に充填し冷却することにより、
油性ファウンデーションを調製した。なお、金属酸化物
等の無機粉体の表面は親水性であることから、これらを
ファウンデーションなどの油性化粧料に配合し、均一に
分散させるため、予め表面を疎水化した。実施例1〜3
で使用の無機粉体の疎水化処理は、メチルハイドロジエ
ンポリシロキサンにより行なった。
【0027】(評価方法)使用感;20〜40才の女性
20名を被験者として実用テストを行ない、延展性、密
着性、及び非粘着性について下記の評価基準により判定
した。 ○:良いと答えた人数が15名以上 △: 〃 7〜14名 ×: 〃 6名以下 皮膚保湿効果;前記試料の一定量を、前もってアセトン
/エーテル(1:1)の混合溶媒により人工的に肌荒れ
を起こさせておいた前腕内側部に塗布し、3時間後メイ
ク用洗浄剤で洗い流し、温度25℃、湿度40%の恒温
恒湿室に入れ、15分後角質層中の水分含有量をインピ
ーダンスメーター(IBS社製)で測定した。該測定に
よりアセトン/エーテル処理前の値を100とする相対
値を求め、表2にその結果を平均値(繰返し回数:10
回)で示した。
20名を被験者として実用テストを行ない、延展性、密
着性、及び非粘着性について下記の評価基準により判定
した。 ○:良いと答えた人数が15名以上 △: 〃 7〜14名 ×: 〃 6名以下 皮膚保湿効果;前記試料の一定量を、前もってアセトン
/エーテル(1:1)の混合溶媒により人工的に肌荒れ
を起こさせておいた前腕内側部に塗布し、3時間後メイ
ク用洗浄剤で洗い流し、温度25℃、湿度40%の恒温
恒湿室に入れ、15分後角質層中の水分含有量をインピ
ーダンスメーター(IBS社製)で測定した。該測定に
よりアセトン/エーテル処理前の値を100とする相対
値を求め、表2にその結果を平均値(繰返し回数:10
回)で示した。
【0028】
【表2】
【0029】表2から明らかなように、本発明品である
油性ファウンデーションは、比較品1〜3と比べて、皮
膚上での延展性、密着性が良好でかつ非粘着性にすぐ
れ、皮膚保湿効果が高いという極めて良好な結果を示し
た。また、ポリメチルシルセスキオキサン粉末、ジアシ
ルグリセリンをそれぞれ単独で配合した比較品2、3と
比べて、これらの成分が相乗的に作用し顕著な効果を奏
していることが立証された。
油性ファウンデーションは、比較品1〜3と比べて、皮
膚上での延展性、密着性が良好でかつ非粘着性にすぐ
れ、皮膚保湿効果が高いという極めて良好な結果を示し
た。また、ポリメチルシルセスキオキサン粉末、ジアシ
ルグリセリンをそれぞれ単独で配合した比較品2、3と
比べて、これらの成分が相乗的に作用し顕著な効果を奏
していることが立証された。
【0030】実施例2(口紅) 次の組成の口紅を、下記に示す手順により調製した。 (%) 成分(1) ポリメチルシルセスキオキサン粉末 10 (「トスパール120」,東芝シリコーン社製, 平均粒径2.0μm) 酸化チタン(疎水化処理) 2 パール顔料(雲母チタン) 8 成分(2) 赤色202号 3 コレステリルイソステアレート 10 パラフィンワックス 27 セレシン 7 ジアシルグリセリン〔ジ(2−エチルヘ 20 キサン酸)グリセライド〕 スクワラン 残量
【0031】赤色202号と同量のスクワランを3本ロ
ールを用いて粉砕分散してペーストとした。これを予め
90℃にて加熱溶解しておいた成分(2)の残分に加
え、80℃で加熱混合した。これに成分(1)を加え、
混合、脱泡後割型に流し込み、冷却することにより口紅
を調製した。
ールを用いて粉砕分散してペーストとした。これを予め
90℃にて加熱溶解しておいた成分(2)の残分に加
え、80℃で加熱混合した。これに成分(1)を加え、
混合、脱泡後割型に流し込み、冷却することにより口紅
を調製した。
【0032】実施例3(ほお紅) 次の組成のほお紅を、下記に示す手順により調製した。 (%) 成分(1) セリサイト(疎水化処理) 残量 タルク ( 〃 ) 15 酸化チタン( 〃 ) 3 ベンガラ ( 〃 ) 2 黄酸化鉄 ( 〃 ) 1 ステアリン酸アルミニウム 1 ポリメチルシルセスキオキサン粉末 30 (「トスパール130」,東芝シリコーン社製, 平均粒径3.0μm) 成分(2) パラフィンワックス 1 ジメチルポリシロキサン(「KF96A」,信 7 越化学工業社製,6cs) ジアシルグリセリン(ジオクタン酸グリセ 2 リン)
【0033】成分(1)を粉砕して混合機に入れ、予め
加熱溶解しておいた成分(2)を成分(1)に添加して
約5分間混合し、さらに仕上げ粉砕した後、プレス機で
金皿へプレスしてほお紅を調製した。
加熱溶解しておいた成分(2)を成分(1)に添加して
約5分間混合し、さらに仕上げ粉砕した後、プレス機で
金皿へプレスしてほお紅を調製した。
【0034】前記実施例2及び実施例3においてそれぞ
れ得られた口紅及びほお紅は、いずれも延展性及び密着
性が良好であり、かつ非粘着性、さらには皮膚保湿効果
にすぐれるものであった。
れ得られた口紅及びほお紅は、いずれも延展性及び密着
性が良好であり、かつ非粘着性、さらには皮膚保湿効果
にすぐれるものであった。
Claims (1)
- 【請求項1】 次の成分(A)及び(B)を含有するこ
とを特徴とする油性化粧料。 (A)ポリメチルシルセスキオキサン粉末 (B)下記一般式(1)で表わされるジアシルグリセリ
ン 【化1】 (式中、R1、R2、及びR3のうち2つは炭素数6〜3
2の脂肪酸残基を示し、残余は水素原子を示す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20591491A JP2720117B2 (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | 油性化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20591491A JP2720117B2 (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | 油性化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0543443A true JPH0543443A (ja) | 1993-02-23 |
JP2720117B2 JP2720117B2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=16514840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20591491A Expired - Fee Related JP2720117B2 (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | 油性化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2720117B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05148120A (ja) * | 1991-11-12 | 1993-06-15 | Shiseido Co Ltd | 化粧料 |
JPH07330536A (ja) * | 1994-06-02 | 1995-12-19 | Shiseido Co Ltd | 化粧料 |
JPH0912429A (ja) * | 1995-06-22 | 1997-01-14 | Shiseido Co Ltd | 固形粉末化粧料 |
JP2000038314A (ja) * | 1998-05-20 | 2000-02-08 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 油性化粧料 |
WO2008056688A1 (fr) * | 2006-11-08 | 2008-05-15 | Shiseido Company Ltd. | Colorant pour préparation cosmétique et cosmétique de maquillage |
JP2010065002A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Kao Corp | 油性固形化粧料 |
JP2010070475A (ja) * | 2008-09-17 | 2010-04-02 | Kao Corp | 油性固形化粧料 |
JP2018199653A (ja) * | 2017-05-29 | 2018-12-20 | 東色ピグメント株式会社 | 化粧料 |
-
1991
- 1991-08-16 JP JP20591491A patent/JP2720117B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05148120A (ja) * | 1991-11-12 | 1993-06-15 | Shiseido Co Ltd | 化粧料 |
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