JPH054301A - 複合型制振材料 - Google Patents
複合型制振材料Info
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- JPH054301A JPH054301A JP15452691A JP15452691A JPH054301A JP H054301 A JPH054301 A JP H054301A JP 15452691 A JP15452691 A JP 15452691A JP 15452691 A JP15452691 A JP 15452691A JP H054301 A JPH054301 A JP H054301A
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- resin layer
- vibration damping
- isocyanate compound
- viscoelastic
- polyester
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 接着性、耐熱性、制振性等、用途に応じた必
要特性を良好に発揮することができる中間樹脂層の設計
ができ、自動車業界、土木建築業界、電機業界等の各種
の用途に幅広く応用することが可能な複合型制振材料を
提供する。 【構成】 架橋構造が異なる複数の粘弾性樹脂層、具体
的には、2官能共重合飽和ポリエステルを2官能イソシ
アナート化合物で; 2官能共重合飽和ポリエステルを
多官能イソシアナート化合物で; 多官能共重合飽和ポ
リエステルを2官能イソシアナート化合物で; 多官能
共重合飽和ポリエステルを多官能イソシアナート化合物
で;架橋してなる粘弾性樹脂層より、架橋構造の異なる
粘弾性樹脂層を組合せた積層体によって中間樹脂層を構
成することにより、前記目的を達成する。
要特性を良好に発揮することができる中間樹脂層の設計
ができ、自動車業界、土木建築業界、電機業界等の各種
の用途に幅広く応用することが可能な複合型制振材料を
提供する。 【構成】 架橋構造が異なる複数の粘弾性樹脂層、具体
的には、2官能共重合飽和ポリエステルを2官能イソシ
アナート化合物で; 2官能共重合飽和ポリエステルを
多官能イソシアナート化合物で; 多官能共重合飽和ポ
リエステルを2官能イソシアナート化合物で; 多官能
共重合飽和ポリエステルを多官能イソシアナート化合物
で;架橋してなる粘弾性樹脂層より、架橋構造の異なる
粘弾性樹脂層を組合せた積層体によって中間樹脂層を構
成することにより、前記目的を達成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二枚の鋼板の間に粘弾
性樹脂層で形成される中間樹脂層を有する複合型制振鋼
板等の複合型制振材料に関する。
性樹脂層で形成される中間樹脂層を有する複合型制振鋼
板等の複合型制振材料に関する。
【0002】本発明の複合型制振材料は、適用温度領
域、機械的強度等、用途に応じた必要性能を良好に発揮
することができ、騒音防止材料として、階段、ドア、床
材などの建材用途は勿論のこと、自動車のオイルパン、
ボディ回りのダッシュパネル、フロアパネル、ルーフパ
ネルなどの従来は制振金属板の使用が困難であった用
途、あるいはモーターやコンプレッサーのカバーなどに
も使用できるので、自動車業界、土木建築業界、電機業
界等において、その用途に応じた特性を発揮し、幅広く
利用することができる。
域、機械的強度等、用途に応じた必要性能を良好に発揮
することができ、騒音防止材料として、階段、ドア、床
材などの建材用途は勿論のこと、自動車のオイルパン、
ボディ回りのダッシュパネル、フロアパネル、ルーフパ
ネルなどの従来は制振金属板の使用が困難であった用
途、あるいはモーターやコンプレッサーのカバーなどに
も使用できるので、自動車業界、土木建築業界、電機業
界等において、その用途に応じた特性を発揮し、幅広く
利用することができる。
【0003】
【従来の技術】複合型制振材料は、2枚の鋼板等、金属
板の間に粘弾性樹脂を中間樹脂層として介在させ、その
中間樹脂層により、金属板に加えられる振動を熱エネル
ギーに変換する騒音防止材料である。このような複合型
制振鋼板は、最近の騒音規制に対応するニーズに適応
し、自動車のオイルパン、階段、ドア、床材などの建
材、モーターやコンプレッサーのカバーなどの用途に使
用もしくは使用の検討がなされている。
板の間に粘弾性樹脂を中間樹脂層として介在させ、その
中間樹脂層により、金属板に加えられる振動を熱エネル
ギーに変換する騒音防止材料である。このような複合型
制振鋼板は、最近の騒音規制に対応するニーズに適応
し、自動車のオイルパン、階段、ドア、床材などの建
材、モーターやコンプレッサーのカバーなどの用途に使
用もしくは使用の検討がなされている。
【0004】一般に、このような複合型制振材料の制振
性能は、中間樹脂層の性能に依存している。そして、こ
の制振性能を損失係数(η)で表すと、ηはある一定温
度にピークを示す特性を有し、制振材料は、このピーク
特性温度の近傍で使用するのが最も効果的であることが
知られている。
性能は、中間樹脂層の性能に依存している。そして、こ
の制振性能を損失係数(η)で表すと、ηはある一定温
度にピークを示す特性を有し、制振材料は、このピーク
特性温度の近傍で使用するのが最も効果的であることが
知られている。
【0005】このような制振材料の中間樹脂層に適用さ
れる粘弾性樹脂として、従来より、ポリウレタン(特開
昭47−19277号公報)、ポリエステル(同50−
143880号公報)、ポリアミド(同51−7914
6号公報)、ポリイソブチレン(同54−43251号
公報)、エチレン/α−オレフィン(同55−8465
5号公報)、EVA(同57−34949号公報)、架
橋ポリオレフィン(同59−152847号公報)、ポ
リビニルアセタール(同60−88149号公報)など
が検討されている。また、アスファルト、合成ゴム、ア
クリル系粘着剤、エポキシ樹脂なども制振性能を有する
ことが知られている。
れる粘弾性樹脂として、従来より、ポリウレタン(特開
昭47−19277号公報)、ポリエステル(同50−
143880号公報)、ポリアミド(同51−7914
6号公報)、ポリイソブチレン(同54−43251号
公報)、エチレン/α−オレフィン(同55−8465
5号公報)、EVA(同57−34949号公報)、架
橋ポリオレフィン(同59−152847号公報)、ポ
リビニルアセタール(同60−88149号公報)など
が検討されている。また、アスファルト、合成ゴム、ア
クリル系粘着剤、エポキシ樹脂なども制振性能を有する
ことが知られている。
【0006】これらのうち、アクリル系粘着剤、イソブ
チレンゴム、EVA等の常温で柔軟な樹脂は、常温付近
の温度で比較的優れた制振性を有するが、常温における
樹脂の凝集力が弱いため、接着強度が小さく、そのため
に、これらの樹脂を用いた制振鋼板は成形加工に耐えら
れず、かつ耐熱性もないため、これらの制振材料は、平
板に近い状態で使用される建材用途に利用されるのみで
あった。
チレンゴム、EVA等の常温で柔軟な樹脂は、常温付近
の温度で比較的優れた制振性を有するが、常温における
樹脂の凝集力が弱いため、接着強度が小さく、そのため
に、これらの樹脂を用いた制振鋼板は成形加工に耐えら
れず、かつ耐熱性もないため、これらの制振材料は、平
板に近い状態で使用される建材用途に利用されるのみで
あった。
【0007】他方、共重合、ブレンド等により変成され
たポリオレフィン系樹脂、例えば、エチレン/α−オレ
フィン樹脂などは、前記の樹脂に比べて高温側の50〜
100℃の温度で比較的制振性に優れ、常温における樹
脂の凝集力が強く、成形加工に対する適応性もあるた
め、これらの樹脂を用いた制振鋼板は、自動車のオイル
パン等の高温で使用される用途に適しているといわれて
いる。
たポリオレフィン系樹脂、例えば、エチレン/α−オレ
フィン樹脂などは、前記の樹脂に比べて高温側の50〜
100℃の温度で比較的制振性に優れ、常温における樹
脂の凝集力が強く、成形加工に対する適応性もあるた
め、これらの樹脂を用いた制振鋼板は、自動車のオイル
パン等の高温で使用される用途に適しているといわれて
いる。
【0008】しかしながら、両者とも、その用途を限定
したとしても、制振性能や接着性能において十分に満足
すべき水準に達しているものとはいえず、さらに、自動
車ボディー廻り部品等として使用可能な、常温付近から
高温までの広い温度範囲で高い制振性能を示し、かつ成
形加工に追随する強い接着性能と、高温下における接着
耐熱性を有する制振材料用の樹脂は、いまだ見出されて
いない。
したとしても、制振性能や接着性能において十分に満足
すべき水準に達しているものとはいえず、さらに、自動
車ボディー廻り部品等として使用可能な、常温付近から
高温までの広い温度範囲で高い制振性能を示し、かつ成
形加工に追随する強い接着性能と、高温下における接着
耐熱性を有する制振材料用の樹脂は、いまだ見出されて
いない。
【0009】広い温度範囲での制振性能を検討した例と
して、特開昭60−82349号、同61−89841
号、同61−217237号、同62−152751
号、同63−56446号、同63−278845号の
各公報などに、多層フィルムを中間樹脂層として用いる
方法が開示されている。これらはいずれも、多層フィル
ム中に熱可塑性樹脂を含有しているものであり、その結
果として、制振性能は比較的広い温度範囲で良好である
が、接着性能および接着耐熱性に関しては問題があっ
た。
して、特開昭60−82349号、同61−89841
号、同61−217237号、同62−152751
号、同63−56446号、同63−278845号の
各公報などに、多層フィルムを中間樹脂層として用いる
方法が開示されている。これらはいずれも、多層フィル
ム中に熱可塑性樹脂を含有しているものであり、その結
果として、制振性能は比較的広い温度範囲で良好である
が、接着性能および接着耐熱性に関しては問題があっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題点を解決することにあり、接着性、耐熱
性、制振性等、用途に応じた必要特性を良好に発揮する
ことができる中間樹脂層の設計ができ、自動車業界、土
木建築業界、電機業界等の各種の用途に幅広く応用する
ことが可能な複合型制振鋼板を提供することにある。
従来技術の問題点を解決することにあり、接着性、耐熱
性、制振性等、用途に応じた必要特性を良好に発揮する
ことができる中間樹脂層の設計ができ、自動車業界、土
木建築業界、電機業界等の各種の用途に幅広く応用する
ことが可能な複合型制振鋼板を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、共重合飽和ポリエステルがイソシアナー
ト化合物によって架橋された粘弾性樹脂が金属板の間に
中間樹脂層として配されてなる複合型制振材料であっ
て、前記中間樹脂層が、前記共重合飽和ポリエステルと
イソシアナート化合物との架橋構造が異なる複数の粘弾
性樹脂層の積層体であることを特徴とする複合型制振材
料を提供する。
に、本発明は、共重合飽和ポリエステルがイソシアナー
ト化合物によって架橋された粘弾性樹脂が金属板の間に
中間樹脂層として配されてなる複合型制振材料であっ
て、前記中間樹脂層が、前記共重合飽和ポリエステルと
イソシアナート化合物との架橋構造が異なる複数の粘弾
性樹脂層の積層体であることを特徴とする複合型制振材
料を提供する。
【0012】また、前記中間樹脂層が、2官能共重合飽
和ポリエステルを2官能イソシアナート化合物で架橋し
てなる粘弾性樹脂層; 2官能共重合飽和ポリエステル
を多官能(3官能以上)イソシアナート化合物で架橋し
てなる粘弾性樹脂層; 多官能共重合飽和ポリエステル
を2官能イソシアナート化合物で架橋してなる粘弾性樹
脂層; 多官能共重合飽和ポリエステルを多官能イソシ
アナート化合物で架橋してなる粘弾性樹脂層;のいずれ
か2以上の積層体であるのが好ましい。
和ポリエステルを2官能イソシアナート化合物で架橋し
てなる粘弾性樹脂層; 2官能共重合飽和ポリエステル
を多官能(3官能以上)イソシアナート化合物で架橋し
てなる粘弾性樹脂層; 多官能共重合飽和ポリエステル
を2官能イソシアナート化合物で架橋してなる粘弾性樹
脂層; 多官能共重合飽和ポリエステルを多官能イソシ
アナート化合物で架橋してなる粘弾性樹脂層;のいずれ
か2以上の積層体であるのが好ましい。
【0013】また、前記粘弾性樹脂層が、さらに導電性
物質を含有するのが好ましい。
物質を含有するのが好ましい。
【0014】以下、本発明の複合型制振材料について詳
細に説明する。
細に説明する。
【0015】本発明の複合型制振材料(以下、制振材料
とする)は、基本的に、鋼板等の金属板の間に、粘弾性
樹脂が積層されてなる中間樹脂層が配されて構成され
る。本発明の制振材料に適用される金属板は、特に限定
されず、冷間圧延鋼板、クロメート処理鋼板、亜鉛系め
っき鋼板、リン酸塩処理鋼板などの表面処理鋼板、銅
板、アルミ板、ステンレス板などのいずれであってもよ
く、また、コイル状原板、切り板のいずれであってもよ
い。その板厚は、特に限定されないが、成形加工性と保
形性を考慮すれば、0.2〜2mmのものが好ましい。
とする)は、基本的に、鋼板等の金属板の間に、粘弾性
樹脂が積層されてなる中間樹脂層が配されて構成され
る。本発明の制振材料に適用される金属板は、特に限定
されず、冷間圧延鋼板、クロメート処理鋼板、亜鉛系め
っき鋼板、リン酸塩処理鋼板などの表面処理鋼板、銅
板、アルミ板、ステンレス板などのいずれであってもよ
く、また、コイル状原板、切り板のいずれであってもよ
い。その板厚は、特に限定されないが、成形加工性と保
形性を考慮すれば、0.2〜2mmのものが好ましい。
【0016】このよう金属板の間に配される中間樹脂層
は、共重合飽和ポリエステル(以下、ポリエステルとす
る)がイソシアナート化合物によって架橋されてなる粘
弾性樹脂層の積層体であり、この中間樹脂層は架橋構造
の異なる粘弾性樹脂層を少なくとも一層含むものであ
る。
は、共重合飽和ポリエステル(以下、ポリエステルとす
る)がイソシアナート化合物によって架橋されてなる粘
弾性樹脂層の積層体であり、この中間樹脂層は架橋構造
の異なる粘弾性樹脂層を少なくとも一層含むものであ
る。
【0017】ここで、本発明の制振材料において架橋構
造の異なる粘弾性樹脂とは、具体的には、下記の4種の
架橋構造を有する粘弾性樹脂が好適に例示される。 a.2官能ポリエステルを2官能イソシアナートで架橋
してなる架橋構造を有する粘弾性樹脂;(粘弾性樹脂層
a) b.2官能ポリエステルを多官能イソシアナートで架橋
してなる架橋構造を有する粘弾性樹脂;(粘弾性樹脂層
b) c.多官能ポリエステルを2官能イソシアナートで架橋
してなる架橋構造を有する粘弾性樹脂;(粘弾性樹脂層
c) d.多官能ポリエステルを多官能イソシアナートで架橋
してなる架橋構造を有する粘弾性樹脂;(粘弾性樹脂層
d) なお、本発明においては、多官能とは3官能以上を示
す。本発明の制振材料は、中間樹脂層は上記a〜bの4
種の粘弾性樹脂からなる粘弾性樹脂層2種以上によって
形成される。
造の異なる粘弾性樹脂とは、具体的には、下記の4種の
架橋構造を有する粘弾性樹脂が好適に例示される。 a.2官能ポリエステルを2官能イソシアナートで架橋
してなる架橋構造を有する粘弾性樹脂;(粘弾性樹脂層
a) b.2官能ポリエステルを多官能イソシアナートで架橋
してなる架橋構造を有する粘弾性樹脂;(粘弾性樹脂層
b) c.多官能ポリエステルを2官能イソシアナートで架橋
してなる架橋構造を有する粘弾性樹脂;(粘弾性樹脂層
c) d.多官能ポリエステルを多官能イソシアナートで架橋
してなる架橋構造を有する粘弾性樹脂;(粘弾性樹脂層
d) なお、本発明においては、多官能とは3官能以上を示
す。本発明の制振材料は、中間樹脂層は上記a〜bの4
種の粘弾性樹脂からなる粘弾性樹脂層2種以上によって
形成される。
【0018】本発明の制振材料は、中間樹脂層を上記構
成とすることにより、用途に応じた必要特性を良好に発
揮する。例えば、粘弾性樹脂層aは柔軟性に富むもので
あるので、これを適用することにより優れた制振性を有
する制振材料を得ることができる。また、中間樹脂層に
粘弾性樹脂層aを有することによって、良好なスポット
溶接性も発現することができる。粘弾性樹脂層bおよび
/またはcを適用することによって、耐熱性、制振性、
中間樹脂層を挟む金属板との接着性等のバランスに優
れ、広範囲な用途に適用可能な制振材料を得ることがで
きる。なお、同分子量、同架橋密度であれば、粘弾性樹
脂層bの方が制振性に、他方、粘弾性樹脂層cの方が耐
熱性に優れる性能を発現することができる。さらに、粘
弾性樹脂層dを適用することにより、耐熱性に優れる制
振鋼板を得ることができる。
成とすることにより、用途に応じた必要特性を良好に発
揮する。例えば、粘弾性樹脂層aは柔軟性に富むもので
あるので、これを適用することにより優れた制振性を有
する制振材料を得ることができる。また、中間樹脂層に
粘弾性樹脂層aを有することによって、良好なスポット
溶接性も発現することができる。粘弾性樹脂層bおよび
/またはcを適用することによって、耐熱性、制振性、
中間樹脂層を挟む金属板との接着性等のバランスに優
れ、広範囲な用途に適用可能な制振材料を得ることがで
きる。なお、同分子量、同架橋密度であれば、粘弾性樹
脂層bの方が制振性に、他方、粘弾性樹脂層cの方が耐
熱性に優れる性能を発現することができる。さらに、粘
弾性樹脂層dを適用することにより、耐熱性に優れる制
振鋼板を得ることができる。
【0019】従って、必要特性に応じて上記粘弾性樹脂
層a〜dを任意に組合せて(設計する)、多層構成を有
する中間樹脂層を形成することにより、用途に応じた特
性を良好に発揮することができる制振材料を実現するこ
とができる。例えば、中間樹脂層を粘弾性樹脂層aおよ
びbの積層体で、あるいは、同aおよびcの積層体で形
成することにより、広い温度範囲にわたって良好な制振
性が得られ、かつ中間樹脂層を挟む金属板との接着性能
(以下、接着性とする)、耐熱性、スポット溶接性に特
に優れた制振鋼板を実現することができる。中間樹脂層
を粘弾性樹脂層aおよびdの積層体で形成することによ
り、耐熱性およびスポットに特に優れる制振鋼板を実現
することができる。中間樹脂層を粘弾性樹脂層bおよび
c、同bおよびd、同cおよびdで形成することによ
り、広い温度範囲にわたって良好な制振性が得られ、か
つ接着性および耐熱性に特に優れた制振鋼板を実現する
ことができる。
層a〜dを任意に組合せて(設計する)、多層構成を有
する中間樹脂層を形成することにより、用途に応じた特
性を良好に発揮することができる制振材料を実現するこ
とができる。例えば、中間樹脂層を粘弾性樹脂層aおよ
びbの積層体で、あるいは、同aおよびcの積層体で形
成することにより、広い温度範囲にわたって良好な制振
性が得られ、かつ中間樹脂層を挟む金属板との接着性能
(以下、接着性とする)、耐熱性、スポット溶接性に特
に優れた制振鋼板を実現することができる。中間樹脂層
を粘弾性樹脂層aおよびdの積層体で形成することによ
り、耐熱性およびスポットに特に優れる制振鋼板を実現
することができる。中間樹脂層を粘弾性樹脂層bおよび
c、同bおよびd、同cおよびdで形成することによ
り、広い温度範囲にわたって良好な制振性が得られ、か
つ接着性および耐熱性に特に優れた制振鋼板を実現する
ことができる。
【0020】このような粘弾性樹脂層を形成する第一の
必須構成成分は、主剤である(共重合飽和)ポリエステ
ルである。
必須構成成分は、主剤である(共重合飽和)ポリエステ
ルである。
【0021】本発明に用いるポリエステルは、特に限定
されないが、R&B軟化点(JIS K2531)により測定し
た軟化点が50℃以上150℃以下のものが好ましい。
軟化点が50℃未満のものを用いると、積層接着時の
樹脂の流れ出しや樹脂の粘着性に起因する加工時の汚
れ、ベトツキによるトラブル等を生じることがあり、ま
た、軟化点が150℃を越えるものを用いると、積層加
熱圧着時に高温を必要とするばかりでなく、接着性その
ものも低下する場合がある。さらに好ましいのは、軟化
点が80℃以上120℃以下のものである。
されないが、R&B軟化点(JIS K2531)により測定し
た軟化点が50℃以上150℃以下のものが好ましい。
軟化点が50℃未満のものを用いると、積層接着時の
樹脂の流れ出しや樹脂の粘着性に起因する加工時の汚
れ、ベトツキによるトラブル等を生じることがあり、ま
た、軟化点が150℃を越えるものを用いると、積層加
熱圧着時に高温を必要とするばかりでなく、接着性その
ものも低下する場合がある。さらに好ましいのは、軟化
点が80℃以上120℃以下のものである。
【0022】また、本発明に用いるポリエステルは、そ
の分子量が、液体クロマトグラフィーによりポリスチレ
ン換算で測定した重量平均分子量で10,000以上のものが
好ましい。重量平均分子量が10,000未満のものを用いる
と、制振性能や接着性が悪くなったり、積層時の樹脂の
流れ出しや、接着直後の強度が著しく低いなどの問題を
生じることがある。
の分子量が、液体クロマトグラフィーによりポリスチレ
ン換算で測定した重量平均分子量で10,000以上のものが
好ましい。重量平均分子量が10,000未満のものを用いる
と、制振性能や接着性が悪くなったり、積層時の樹脂の
流れ出しや、接着直後の強度が著しく低いなどの問題を
生じることがある。
【0023】さらに、本発明に用いるポリエステルは、
粘弾性スペクトロメーターにより測定したガラス転移温
度が40℃以下のものが好ましい。ガラス転移温度が4
0℃を超えるものは、常温付近での制振性能が低いばか
りでなく、接着性も不充分な場合が多い。さらに好まし
くは20℃以下のものである。
粘弾性スペクトロメーターにより測定したガラス転移温
度が40℃以下のものが好ましい。ガラス転移温度が4
0℃を超えるものは、常温付近での制振性能が低いばか
りでなく、接着性も不充分な場合が多い。さらに好まし
くは20℃以下のものである。
【0024】また、制振材料の製造時の加工性を考慮す
ると、本発明に用いるポリエステルとしては、トルエ
ン、MEK、酢酸エチルなどの汎用溶剤に可溶であるも
のが好ましい。ポリエステルとして汎用溶剤に可溶のも
のを用いると、制振鋼板の製造工程において、このポリ
エステルを溶剤に溶解して液状として、架橋剤であるイ
ソシアナート化合物との混合(調合)、およびこの混合
溶液の金属板への塗工が容易になり、得られる中間樹脂
層へのガス巻き込みが無くなる。さらには、複合型制振
材料加工時のスポット溶接性付与のために粘弾性樹脂層
中に添加する導電性粉末やフィラー、各種添加剤の添
加、混合が容易になる。
ると、本発明に用いるポリエステルとしては、トルエ
ン、MEK、酢酸エチルなどの汎用溶剤に可溶であるも
のが好ましい。ポリエステルとして汎用溶剤に可溶のも
のを用いると、制振鋼板の製造工程において、このポリ
エステルを溶剤に溶解して液状として、架橋剤であるイ
ソシアナート化合物との混合(調合)、およびこの混合
溶液の金属板への塗工が容易になり、得られる中間樹脂
層へのガス巻き込みが無くなる。さらには、複合型制振
材料加工時のスポット溶接性付与のために粘弾性樹脂層
中に添加する導電性粉末やフィラー、各種添加剤の添
加、混合が容易になる。
【0025】ここで、本発明においてポリエステルとは
下記のような化合物をいう。すなわち、ジメチルテレフ
タル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸などの
芳香族二塩基性酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、β−メチルアジピン酸、ピメリン酸、1,6−ヘキ
サンジカルボン酸、アゼライン酸、セバチン酸、ノナン
ジカルボン酸、デカンジカルボン酸、ヘキサデカンジカ
ルボン酸などの脂肪族二塩基酸、トリメリット酸、ピロ
メリット酸などの多塩基酸、等のうちの1種以上と; エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,
3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,
4−ブタンジオール、1,2−ペンタジオール、1,5
−ペンタジオール、3−メチルペンタジオール、1,3
−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,
4−シクロヘキサンジオール、水添ビスフェノールA、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールな
どのグリコール類、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール、ジペンタエリスリトール、もしくはその
残基形成誘導体等、のうちの1種以上とから合成される
共重合飽和ポリエステル、あるいはカプロラクトンより
合成される共重合飽和ポリエステルである。
下記のような化合物をいう。すなわち、ジメチルテレフ
タル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸などの
芳香族二塩基性酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、β−メチルアジピン酸、ピメリン酸、1,6−ヘキ
サンジカルボン酸、アゼライン酸、セバチン酸、ノナン
ジカルボン酸、デカンジカルボン酸、ヘキサデカンジカ
ルボン酸などの脂肪族二塩基酸、トリメリット酸、ピロ
メリット酸などの多塩基酸、等のうちの1種以上と; エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,
3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,
4−ブタンジオール、1,2−ペンタジオール、1,5
−ペンタジオール、3−メチルペンタジオール、1,3
−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,
4−シクロヘキサンジオール、水添ビスフェノールA、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールな
どのグリコール類、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール、ジペンタエリスリトール、もしくはその
残基形成誘導体等、のうちの1種以上とから合成される
共重合飽和ポリエステル、あるいはカプロラクトンより
合成される共重合飽和ポリエステルである。
【0026】本発明で用いるポリエステルとして好まし
いものは、酸成分のうち、テレフタル酸残基が30モル
%以上90モル%以下のものである。酸成分のうち、テ
レフタル酸残基が30モル%未満のものからなる共重合
飽和ポリエステルは、凝集力が不足し、接着強度が弱く
なったり、積層接着直後の強度が得づらく、加工時のト
ラブルになる場合がある。また、90モル%を超えるも
のは、同様に接着性が低下する恐れがあり好ましくな
い。酸成分としてテレフタル酸残基を上記の範囲で用い
た際に併用される二塩基酸としては、前述の芳香族二塩
基酸または脂肪族二塩基酸があげられるが、好ましいも
のは、一種以上の脂肪族二塩基酸、特にアジピン酸、セ
バチン酸である。
いものは、酸成分のうち、テレフタル酸残基が30モル
%以上90モル%以下のものである。酸成分のうち、テ
レフタル酸残基が30モル%未満のものからなる共重合
飽和ポリエステルは、凝集力が不足し、接着強度が弱く
なったり、積層接着直後の強度が得づらく、加工時のト
ラブルになる場合がある。また、90モル%を超えるも
のは、同様に接着性が低下する恐れがあり好ましくな
い。酸成分としてテレフタル酸残基を上記の範囲で用い
た際に併用される二塩基酸としては、前述の芳香族二塩
基酸または脂肪族二塩基酸があげられるが、好ましいも
のは、一種以上の脂肪族二塩基酸、特にアジピン酸、セ
バチン酸である。
【0027】また、本発明で用いるポリエステルとして
好ましいものは、グリコール成分のうち、エチレングリ
コール残基が30モル%以上80モル%以下のものであ
る。グリコール成分のうち、エチレングリコール残基が
30モル%未満のものからなる共重合飽和ポリエステル
は、接着性が低く、80モル%を超えるものは、同様に
接着性が低いばかりか、良好な制振性能が得られない恐
れがある。グリコール成分として、エチレングリコール
残基を上記の範囲で用いた際に併用されるグリコール成
分としては、前述のグリコール類が挙げられるが、より
好ましいものは、炭素数6のヘキサンジオール系グリコ
ールまたはポリエチレングリコール、ポリテトラメチレ
ングリコールなどのポリオキシアルキレングリコールで
ある。
好ましいものは、グリコール成分のうち、エチレングリ
コール残基が30モル%以上80モル%以下のものであ
る。グリコール成分のうち、エチレングリコール残基が
30モル%未満のものからなる共重合飽和ポリエステル
は、接着性が低く、80モル%を超えるものは、同様に
接着性が低いばかりか、良好な制振性能が得られない恐
れがある。グリコール成分として、エチレングリコール
残基を上記の範囲で用いた際に併用されるグリコール成
分としては、前述のグリコール類が挙げられるが、より
好ましいものは、炭素数6のヘキサンジオール系グリコ
ールまたはポリエチレングリコール、ポリテトラメチレ
ングリコールなどのポリオキシアルキレングリコールで
ある。
【0028】なお、ポリエステルとして、たとえば、マ
レイン酸、フマル酸、ダイマー酸などの不飽和脂肪酸を
共重合したものも適用可能であるが、そのようなポリエ
ステルは、接着性が低かったり、接着耐久性が悪かった
り、制振性能そのものが低い場合があるため、このよう
なポリエステルは、本発明の特徴を損なわない範囲での
使用が好ましい。
レイン酸、フマル酸、ダイマー酸などの不飽和脂肪酸を
共重合したものも適用可能であるが、そのようなポリエ
ステルは、接着性が低かったり、接着耐久性が悪かった
り、制振性能そのものが低い場合があるため、このよう
なポリエステルは、本発明の特徴を損なわない範囲での
使用が好ましい。
【0029】ここで、本発明の制振材料においては、前
述のように、用途に応じて2官能ポリエステルあるいは
多官能ポリエステルを使い分ける必要がある。これらは
前述の各種のポリエステルより、所望の官能基数を有す
るものを適宜選択すれば良いが、具体的には、2官能ポ
リエステルとしては、テレフタル酸、イソフタル酸、ア
ジピン酸、プロピレングリコール、エチレングリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール等を原料として用い、後
述する常法で合成したもの等が好適に適用される。
述のように、用途に応じて2官能ポリエステルあるいは
多官能ポリエステルを使い分ける必要がある。これらは
前述の各種のポリエステルより、所望の官能基数を有す
るものを適宜選択すれば良いが、具体的には、2官能ポ
リエステルとしては、テレフタル酸、イソフタル酸、ア
ジピン酸、プロピレングリコール、エチレングリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール等を原料として用い、後
述する常法で合成したもの等が好適に適用される。
【0030】また、多官能ポリエステルとしては、テレ
フタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、プロピレングリ
コール、エチレングリコール、1,6−ヘキサンジオー
ル、および無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、
トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等と原
料として用い、以下に示す常法で合成したもの等が好適
に適用される。
フタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、プロピレングリ
コール、エチレングリコール、1,6−ヘキサンジオー
ル、および無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、
トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等と原
料として用い、以下に示す常法で合成したもの等が好適
に適用される。
【0031】本発明に適用されるポリエステルは通常の
方法で合成されたものでよく、一例を挙げれば、その合
成方法は以下の通りである。前述の二塩基酸や多塩基酸
と、グリコール等とのエステル化反応、およびそれに引
き続く高温減圧下で過剰のグリコールを留去しながらの
エステル交換反応により合成するか、または、あらかじ
め合成されたポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート等を所望の二塩基酸等および過剰のグ
リコール等の存在下に解重合し、同様にエステル交換反
応により合成すればよい。
方法で合成されたものでよく、一例を挙げれば、その合
成方法は以下の通りである。前述の二塩基酸や多塩基酸
と、グリコール等とのエステル化反応、およびそれに引
き続く高温減圧下で過剰のグリコールを留去しながらの
エステル交換反応により合成するか、または、あらかじ
め合成されたポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート等を所望の二塩基酸等および過剰のグ
リコール等の存在下に解重合し、同様にエステル交換反
応により合成すればよい。
【0032】より具体的には、例えば、二塩基酸とグリ
コールを主原料とし、150℃〜220℃に加熱しなが
ら、常圧下で、主として金属塩よりなる触媒の存在下
で、エステル交換反応によりオリゴエステル化を行い、
引き続き、常圧または減圧下で、200℃〜270℃に
加熱して過剰のグリコールを留去することにより、高分
子量化したポリエステルを合成できる。ポリエステルの
合成に際し、グリコールは所望するポリエステル組成中
における量の1.5〜2.0倍を添加して合成すること
が好ましい。なお、この時生成するポリエステルの組成
は、1H-NMRにより、モノマー残基のモル比を測定するこ
とによって調整され得る。また、重合触媒は、テトラ−
n−ブトキシチタン、酢酸亜鉛、三酸化アンチモン、シ
ュウ酸チタン酸カリなどの金属塩よりなる通常の触媒か
ら適宜選択される。
コールを主原料とし、150℃〜220℃に加熱しなが
ら、常圧下で、主として金属塩よりなる触媒の存在下
で、エステル交換反応によりオリゴエステル化を行い、
引き続き、常圧または減圧下で、200℃〜270℃に
加熱して過剰のグリコールを留去することにより、高分
子量化したポリエステルを合成できる。ポリエステルの
合成に際し、グリコールは所望するポリエステル組成中
における量の1.5〜2.0倍を添加して合成すること
が好ましい。なお、この時生成するポリエステルの組成
は、1H-NMRにより、モノマー残基のモル比を測定するこ
とによって調整され得る。また、重合触媒は、テトラ−
n−ブトキシチタン、酢酸亜鉛、三酸化アンチモン、シ
ュウ酸チタン酸カリなどの金属塩よりなる通常の触媒か
ら適宜選択される。
【0033】粘弾性樹脂層を形成する第二の必須成分
は、イソシアナート化合物である。本発明に用いるイソ
シアナート化合物は、分子内に2個以上のイソシアナー
ト基を有する公知のイソシアナート化合物が各種例示さ
れ、特に限定はない。なお、本発明の制振材料において
は、このイソシアナート化合物も、用途に応じて2官能
イソシアナート化合物あるいは多官能イソシアナート化
合物を使い分ける必要がある。
は、イソシアナート化合物である。本発明に用いるイソ
シアナート化合物は、分子内に2個以上のイソシアナー
ト基を有する公知のイソシアナート化合物が各種例示さ
れ、特に限定はない。なお、本発明の制振材料において
は、このイソシアナート化合物も、用途に応じて2官能
イソシアナート化合物あるいは多官能イソシアナート化
合物を使い分ける必要がある。
【0034】具体的には、2官能イソシアナート化合物
としては、2,4−トリレンジイソシアナート、2,6
−トリレンジイソシアナート(通常TDI)、メチレン
−ビス−4−フェニルイソシアナート(通称MDI)、
またはポリオール変性MDI、例えば市販品としてコロ
ネート1040、コロネート1050(日本ポリウレタ
ン工業社製)、またはカルボジイミド変性MDI、例え
ばミリオネートMTL、ミリオネートMTL−C(日本
ポリウレタン工業社製)などのMDI誘導体、ヘキサメ
チレンジイソシアナート(通称HDI)およびその誘導
体、イソホロンジイソシアナート(通称IPDI)およ
びその誘導体等が例示される。
としては、2,4−トリレンジイソシアナート、2,6
−トリレンジイソシアナート(通常TDI)、メチレン
−ビス−4−フェニルイソシアナート(通称MDI)、
またはポリオール変性MDI、例えば市販品としてコロ
ネート1040、コロネート1050(日本ポリウレタ
ン工業社製)、またはカルボジイミド変性MDI、例え
ばミリオネートMTL、ミリオネートMTL−C(日本
ポリウレタン工業社製)などのMDI誘導体、ヘキサメ
チレンジイソシアナート(通称HDI)およびその誘導
体、イソホロンジイソシアナート(通称IPDI)およ
びその誘導体等が例示される。
【0035】また、多官能イソシアナート化合物として
は、あらかじめ反応せしめた重合ポリイソシアナート、
例えば市販品として、スプラセック3240、325
0、コロネート2030、2031(日本ポリウレタン
工業社製)、ディスモジュールIL、HL(住友バイエ
ルウレタン社製)、イソシアナートをカプロラクタム等
でマスキングしたブロックドイソシアナート、あらかじ
め低分子量ポリエーテルと前述の多価イソシアナートと
を反応せしめた末端イソシアナートプレポリマー、TD
Iをトリメチロールプロパンなどに付加したTDI系ア
ダクトポリイソシアナート、例えば市販品として、コロ
ネートL、コロネートHL(日本ポリウレタン工業社
製)、ディスモジュールN(住友バイエルウレタン社
製)等が例示される。
は、あらかじめ反応せしめた重合ポリイソシアナート、
例えば市販品として、スプラセック3240、325
0、コロネート2030、2031(日本ポリウレタン
工業社製)、ディスモジュールIL、HL(住友バイエ
ルウレタン社製)、イソシアナートをカプロラクタム等
でマスキングしたブロックドイソシアナート、あらかじ
め低分子量ポリエーテルと前述の多価イソシアナートと
を反応せしめた末端イソシアナートプレポリマー、TD
Iをトリメチロールプロパンなどに付加したTDI系ア
ダクトポリイソシアナート、例えば市販品として、コロ
ネートL、コロネートHL(日本ポリウレタン工業社
製)、ディスモジュールN(住友バイエルウレタン社
製)等が例示される。
【0036】本発明では、イソシアナート化合物とし
て、これらのいずれもが使用可能であるが、ポットライ
フ、製造工程における反応性制御、耐熱性、接着性等の
点で、ミリオネートMTL、コロネート2030、コロ
ネートL等を用いるのが好ましい。
て、これらのいずれもが使用可能であるが、ポットライ
フ、製造工程における反応性制御、耐熱性、接着性等の
点で、ミリオネートMTL、コロネート2030、コロ
ネートL等を用いるのが好ましい。
【0037】本発明の複合型制振材料は、上記のポリエ
ステルがイソシアナート化合物によって架橋されてなる
粘弾性樹脂を中間樹脂層として有するものであるが、こ
の粘弾性樹脂は、ポリエステルとイソシアナート化合物
とを含有する樹脂組成物が加熱処理を受け、ポリエステ
ルの水酸基とイソシアナート化合物のイソシアナート基
が反応することで生成される。
ステルがイソシアナート化合物によって架橋されてなる
粘弾性樹脂を中間樹脂層として有するものであるが、こ
の粘弾性樹脂は、ポリエステルとイソシアナート化合物
とを含有する樹脂組成物が加熱処理を受け、ポリエステ
ルの水酸基とイソシアナート化合物のイソシアナート基
が反応することで生成される。
【0038】粘弾性樹脂層の架橋密度には特に限定はな
く、適用用途における必要特性に応じて自由に設定すれ
ばよい。一般的に架橋密度が低い方が制振性に優れ、逆
に高いものは接着性および耐熱性に優れる。
く、適用用途における必要特性に応じて自由に設定すれ
ばよい。一般的に架橋密度が低い方が制振性に優れ、逆
に高いものは接着性および耐熱性に優れる。
【0039】なお、各粘弾性樹脂層の特徴を良好に発揮
させるという観点からは、重量平均分子量に換算した際
の共重合飽和ポリエステルの水酸基1当量に対し、イソ
シアナート化合物中のイソシアナート基が1〜5当量程
度とするのが好ましい。共重合飽和ポリエステルの水酸
基に対するイソシアナート化合物のイソシアナート基の
量を1当量以上とすることにより、粘弾性樹脂層に良好
な凝集力を付与し、優れた接着力を得ることができ、制
振材料を成形加工際に層間のズレや剥離が生じることが
ない。一方、同様にイソシアナート基の量を5当量以下
とすることにより、良好な制振性能を発揮し、かつ、過
剰なイソシアナート基と空気中の水分との反応による経
時的な特性劣化、特に制振性能やスポット溶接性の劣化
等のない、耐久性に優れる制振材料を得ることができ
る。
させるという観点からは、重量平均分子量に換算した際
の共重合飽和ポリエステルの水酸基1当量に対し、イソ
シアナート化合物中のイソシアナート基が1〜5当量程
度とするのが好ましい。共重合飽和ポリエステルの水酸
基に対するイソシアナート化合物のイソシアナート基の
量を1当量以上とすることにより、粘弾性樹脂層に良好
な凝集力を付与し、優れた接着力を得ることができ、制
振材料を成形加工際に層間のズレや剥離が生じることが
ない。一方、同様にイソシアナート基の量を5当量以下
とすることにより、良好な制振性能を発揮し、かつ、過
剰なイソシアナート基と空気中の水分との反応による経
時的な特性劣化、特に制振性能やスポット溶接性の劣化
等のない、耐久性に優れる制振材料を得ることができ
る。
【0040】また、粘弾性樹脂層の分子量にも特に限定
はなく、必要特性に応じて適宜設定すればよいが、通
常、重量平均分子量で10,000〜50,000程度である。な
お、分子量が小さすぎると制振性と接着性が低下し、分
子量が大きすぎるとハンドリングや合成が困難となる。
はなく、必要特性に応じて適宜設定すればよいが、通
常、重量平均分子量で10,000〜50,000程度である。な
お、分子量が小さすぎると制振性と接着性が低下し、分
子量が大きすぎるとハンドリングや合成が困難となる。
【0041】本発明の制振材料の中間樹脂層は、架橋構
造の異なる粘弾性樹脂層より形成されるものであるが、
中間樹脂層は2層の粘弾性樹脂層より形成されるのに限
定はされず、3層以上の粘弾性樹脂層で中間樹脂層を形
成しても良い。なお、3層以上の粘弾性樹脂層を有する
場合には、異なる架橋構造の粘弾性樹脂層をを有する層
を含む物であれば、同じ架橋構造を有する粘弾性樹脂層
を2層以上有するものであってもよい。
造の異なる粘弾性樹脂層より形成されるものであるが、
中間樹脂層は2層の粘弾性樹脂層より形成されるのに限
定はされず、3層以上の粘弾性樹脂層で中間樹脂層を形
成しても良い。なお、3層以上の粘弾性樹脂層を有する
場合には、異なる架橋構造の粘弾性樹脂層をを有する層
を含む物であれば、同じ架橋構造を有する粘弾性樹脂層
を2層以上有するものであってもよい。
【0042】このような中間樹脂層を形成する粘弾性樹
脂層の層厚には特に限定はなく、制振材料の用途に応じ
て適宜設定すればよいが、通常、20〜100μm 程
度、好ましくは20〜50μm 程度である。また、各粘
弾性樹脂層の層厚は均一であっても良く、あるいは、所
望の特性を得るため、例えば、より良好な制振性能を発
揮するために前述の粘弾性樹脂層aを厚くする等、層厚
に変化をつけても良い。
脂層の層厚には特に限定はなく、制振材料の用途に応じ
て適宜設定すればよいが、通常、20〜100μm 程
度、好ましくは20〜50μm 程度である。また、各粘
弾性樹脂層の層厚は均一であっても良く、あるいは、所
望の特性を得るため、例えば、より良好な制振性能を発
揮するために前述の粘弾性樹脂層aを厚くする等、層厚
に変化をつけても良い。
【0043】本発明の制振材料の中間樹脂層を構成する
粘弾性樹脂層を得るための必須構成成分は、以上の通り
であるが、このような粘弾性樹脂層には必要に応じて種
々の添加剤を併用することもできる。
粘弾性樹脂層を得るための必須構成成分は、以上の通り
であるが、このような粘弾性樹脂層には必要に応じて種
々の添加剤を併用することもできる。
【0044】併用できる添加剤を例示すると、共重合飽
和ポリエステル以外のポリエステル、末端水酸基を有す
るアクリル樹脂、ビスフェノール系エポキシ樹脂、クレ
ゾールノボラック系エポキシ樹脂などのエポキシ樹脂、
スチレン系、α−メチルスチレン系などのスチレン系樹
脂、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、ロジン系
樹脂、炭化水素系樹脂、芳香族系樹脂、フェノール樹脂
等の粘着性付与樹脂、ポリアルキレングリコールポリエ
ステル系可塑剤、メラミン樹脂、オルガノファンクショ
ナルシラン(通称シランカップリング剤)、過酸化物な
どの架橋剤、金属塩、例えばn−ブチルスズジラウレー
ト、アミン系、グリコール系などのイソシアナート硬化
触媒、鎖延長剤などがある。
和ポリエステル以外のポリエステル、末端水酸基を有す
るアクリル樹脂、ビスフェノール系エポキシ樹脂、クレ
ゾールノボラック系エポキシ樹脂などのエポキシ樹脂、
スチレン系、α−メチルスチレン系などのスチレン系樹
脂、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、ロジン系
樹脂、炭化水素系樹脂、芳香族系樹脂、フェノール樹脂
等の粘着性付与樹脂、ポリアルキレングリコールポリエ
ステル系可塑剤、メラミン樹脂、オルガノファンクショ
ナルシラン(通称シランカップリング剤)、過酸化物な
どの架橋剤、金属塩、例えばn−ブチルスズジラウレー
ト、アミン系、グリコール系などのイソシアナート硬化
触媒、鎖延長剤などがある。
【0045】また、フィラーとしては、炭酸カルシウ
ム、タルク、ハードシールなどの無機フィラーが使用可
能である。
ム、タルク、ハードシールなどの無機フィラーが使用可
能である。
【0046】さらに、溶剤としては、トルエン、ME
K、アセトン、キシレン、クロロホルム、MIBK、酢
酸エチル等が使用可能である。
K、アセトン、キシレン、クロロホルム、MIBK、酢
酸エチル等が使用可能である。
【0047】本発明の制振材料の中間樹脂層(粘弾性樹
脂層)には、充填剤として導電性固体物質を配合するこ
とによって導電性を付与し、複合型制振材料をスポット
溶接可能な材料とすることもできる。
脂層)には、充填剤として導電性固体物質を配合するこ
とによって導電性を付与し、複合型制振材料をスポット
溶接可能な材料とすることもできる。
【0048】このような目的で使用される導電性物質と
しては、ステンレス、亜鉛、銅、スズ、ニッケル、黄銅
などの金属を粉末状、フレーク状、ファイバー状、ワイ
ヤー状などに加工した金属物質や、銅、あるいはニッケ
ルなどのめっき処理した鉄系金属や、カーボンブラッ
ク、グラファイト、カーボンファイバーなどの導電性炭
素物質などを挙げることができる。これらの導電性物質
は、単独または2種類以上組み合わせて使用することが
できる。なお、導電性物質は、良好な導電性を発現させ
るためには金属物質を選択することが好ましい。
しては、ステンレス、亜鉛、銅、スズ、ニッケル、黄銅
などの金属を粉末状、フレーク状、ファイバー状、ワイ
ヤー状などに加工した金属物質や、銅、あるいはニッケ
ルなどのめっき処理した鉄系金属や、カーボンブラッ
ク、グラファイト、カーボンファイバーなどの導電性炭
素物質などを挙げることができる。これらの導電性物質
は、単独または2種類以上組み合わせて使用することが
できる。なお、導電性物質は、良好な導電性を発現させ
るためには金属物質を選択することが好ましい。
【0049】ところで、導電性物質は、その形状が粉末
状である場合にはその最大粒径を、また、フレーク状で
ある場合には、その最大厚みを、さらにファイバー状や
ワイヤー状である場合は、その最大直径をそれぞれの代
表長さ(L)とすると、より良好な導電性を発現させる
ため、代表長さ(L)と導電性物質を有する粘弾性樹脂
層の厚さ(T)との比(L/T)が0.5以上、好まし
くは、0.8以上となるものを用いるのがよい。L/T
の比が0.5未満では、その粘弾性樹脂層を中間樹脂層
をして含む複合型制振材料のスポット溶接性能が低下す
る。
状である場合にはその最大粒径を、また、フレーク状で
ある場合には、その最大厚みを、さらにファイバー状や
ワイヤー状である場合は、その最大直径をそれぞれの代
表長さ(L)とすると、より良好な導電性を発現させる
ため、代表長さ(L)と導電性物質を有する粘弾性樹脂
層の厚さ(T)との比(L/T)が0.5以上、好まし
くは、0.8以上となるものを用いるのがよい。L/T
の比が0.5未満では、その粘弾性樹脂層を中間樹脂層
をして含む複合型制振材料のスポット溶接性能が低下す
る。
【0050】さらに、導電性物質の充填量は、粘弾性樹
脂層の0.5〜10体積%を占めるようになる量が好ま
しい。0.5体積%未満では、その粘弾性樹脂層を中間
樹脂層として含む複合型制振材料のスポット溶接性能が
低く、また、10体積%を越えると、スポット溶接性は
十分満足されるが、金属板と中間樹脂層との間の接着性
や中間樹脂層の制振性能が低下し、好ましくない。さら
に好ましい範囲は1〜5体積%程度である。
脂層の0.5〜10体積%を占めるようになる量が好ま
しい。0.5体積%未満では、その粘弾性樹脂層を中間
樹脂層として含む複合型制振材料のスポット溶接性能が
低く、また、10体積%を越えると、スポット溶接性は
十分満足されるが、金属板と中間樹脂層との間の接着性
や中間樹脂層の制振性能が低下し、好ましくない。さら
に好ましい範囲は1〜5体積%程度である。
【0051】なお、中間樹脂層に導電性固体物質を配合
することによって導電性を付与し、制振材料をスポット
溶接可能な材料とする際には、前述のように、この中間
樹脂層を構成する粘弾性樹脂層のうち少なくとも一層は
前記粘弾性樹脂層aであるのが好ましい。
することによって導電性を付与し、制振材料をスポット
溶接可能な材料とする際には、前述のように、この中間
樹脂層を構成する粘弾性樹脂層のうち少なくとも一層は
前記粘弾性樹脂層aであるのが好ましい。
【0052】次に、本発明の制振材料の好適な製造方法
について述べる。本発明で用いる粘弾性樹脂層を製造す
るために用いる樹脂組成物は、ポリエステルとイソシア
ナート化合物とが別々に保管され、制振材料製造の際に
両者が混合されて使用される、いわゆる主剤と硬化剤と
からなる二液型接着剤のように使用されるのが一般的で
ある。
について述べる。本発明で用いる粘弾性樹脂層を製造す
るために用いる樹脂組成物は、ポリエステルとイソシア
ナート化合物とが別々に保管され、制振材料製造の際に
両者が混合されて使用される、いわゆる主剤と硬化剤と
からなる二液型接着剤のように使用されるのが一般的で
ある。
【0053】全ての構成成分が混合された樹脂組成物
は、溶剤を用いていない場合には、例えば加熱溶融混合
による押出フィルムに成形して、また、溶剤を用いてい
る場合は、離型シート上にコーティングした後、溶剤を
留去し、いわゆるキャスティングフィルムとする。
は、溶剤を用いていない場合には、例えば加熱溶融混合
による押出フィルムに成形して、また、溶剤を用いてい
る場合は、離型シート上にコーティングした後、溶剤を
留去し、いわゆるキャスティングフィルムとする。
【0054】そして、それを二枚の金属板の間に積層
し、加熱ロール、熱プレス接着もしくは引き続き冷却ロ
ールまたは冷却プレスにより積層接着することで、本発
明の複合型制振材料が得られるが、好ましくは、溶剤も
用いて樹脂組成物を調製し、その樹脂組成物を、直接金
属板の少なくとも一方、好ましくは両者の積層面に塗布
し、室温ないし好ましくは100℃以上200℃以下の
温度で加熱して溶剤を留去した後、引き続きもしくは放
置後、加熱積層接着して製造する。
し、加熱ロール、熱プレス接着もしくは引き続き冷却ロ
ールまたは冷却プレスにより積層接着することで、本発
明の複合型制振材料が得られるが、好ましくは、溶剤も
用いて樹脂組成物を調製し、その樹脂組成物を、直接金
属板の少なくとも一方、好ましくは両者の積層面に塗布
し、室温ないし好ましくは100℃以上200℃以下の
温度で加熱して溶剤を留去した後、引き続きもしくは放
置後、加熱積層接着して製造する。
【0055】なお、溶剤としては、前記のように、トル
エン、MEK、アセトン、キシレン、クロロホルム、M
IBK、酢酸エチル等が使用可能である。
エン、MEK、アセトン、キシレン、クロロホルム、M
IBK、酢酸エチル等が使用可能である。
【0056】本発明の制振材料の製造に際しては、二種
類以上の樹脂組成物を用いるが、樹脂組成物が二種類
で、中間樹脂層が二層構造の場合、一方の金属板の積層
面に一方の樹脂組成物を塗布し、他方の金属板の積層面
には、他方の樹脂組成物を塗布すればよい。また、中間
樹脂層が三層以上の層構造の場合は、金属板への樹脂組
成物の塗布による樹脂層の形成と、前記押出フィルムや
キャスティングフィルムの技術とを併用してもよいし、
金属板に樹脂組成物を塗布し、溶剤を留去して樹脂層を
形成した後、その樹脂層の上に他の樹脂組成物を塗布
し、溶剤を留去するという工程を繰り返して多層構造と
してもよい。なお、これら方法は中間樹脂層が二層構造
の場合に適用しても良いのはもちろんである。
類以上の樹脂組成物を用いるが、樹脂組成物が二種類
で、中間樹脂層が二層構造の場合、一方の金属板の積層
面に一方の樹脂組成物を塗布し、他方の金属板の積層面
には、他方の樹脂組成物を塗布すればよい。また、中間
樹脂層が三層以上の層構造の場合は、金属板への樹脂組
成物の塗布による樹脂層の形成と、前記押出フィルムや
キャスティングフィルムの技術とを併用してもよいし、
金属板に樹脂組成物を塗布し、溶剤を留去して樹脂層を
形成した後、その樹脂層の上に他の樹脂組成物を塗布
し、溶剤を留去するという工程を繰り返して多層構造と
してもよい。なお、これら方法は中間樹脂層が二層構造
の場合に適用しても良いのはもちろんである。
【0057】樹脂組成物の金属板への塗工方法は、特に
限定されないが、ロールコーター、スプレー、カーテン
フローコーター、ドクターナイフコーター等が好まし
い。積層接着温度は、通常、樹脂組成物に120〜26
0℃の加熱が与えられるようにすればよく、加熱プレス
の場合2秒間〜2分間程度、加熱ロールの場合には0.
1〜10秒間程度の接触時間であればよい。また、金属
板を予め同温度に加熱し、冷却プレスまたは冷却ロール
により積層接着してもよい。
限定されないが、ロールコーター、スプレー、カーテン
フローコーター、ドクターナイフコーター等が好まし
い。積層接着温度は、通常、樹脂組成物に120〜26
0℃の加熱が与えられるようにすればよく、加熱プレス
の場合2秒間〜2分間程度、加熱ロールの場合には0.
1〜10秒間程度の接触時間であればよい。また、金属
板を予め同温度に加熱し、冷却プレスまたは冷却ロール
により積層接着してもよい。
【0058】本発明の制振材料の中間樹脂層(粘弾性樹
脂層)を得るために用いる樹脂組成物には、溶剤を配合
でき、その場合、溶液状で金属板に塗工することもでき
るので、金属板と中間樹脂層との密着性を高めることが
でき、ガス層の巻き込みを防止することができる。
脂層)を得るために用いる樹脂組成物には、溶剤を配合
でき、その場合、溶液状で金属板に塗工することもでき
るので、金属板と中間樹脂層との密着性を高めることが
でき、ガス層の巻き込みを防止することができる。
【0059】また、得られる制振材料にスポット溶接性
を付与する目的で添加される導電性金属粉、カーボンな
どの樹脂組成物への添加を容易にするためには、溶剤も
用いることが好ましいが、本発明で用いる樹脂組成物に
は、導電性金属粉、カーボン、溶剤等を容易に添加し得
るので、本発明によれば、スポット溶接可能な制振材料
も、容易に得ることができる。さらに、この樹脂組成物
は、金属板への塗布後のポットライフが実用上問題のな
い長さであるという特徴も有する。
を付与する目的で添加される導電性金属粉、カーボンな
どの樹脂組成物への添加を容易にするためには、溶剤も
用いることが好ましいが、本発明で用いる樹脂組成物に
は、導電性金属粉、カーボン、溶剤等を容易に添加し得
るので、本発明によれば、スポット溶接可能な制振材料
も、容易に得ることができる。さらに、この樹脂組成物
は、金属板への塗布後のポットライフが実用上問題のな
い長さであるという特徴も有する。
【0060】加えて、本発明の制振材料は、積層接着後
直ちに所定の接着性が得られるという特徴を有し、その
製造に際し、通常の熱可塑性樹脂を用いる場合と同等の
条件で製造されても、中間樹脂層が接着温度以上の耐熱
性を示すという特徴を有する。
直ちに所定の接着性が得られるという特徴を有し、その
製造に際し、通常の熱可塑性樹脂を用いる場合と同等の
条件で製造されても、中間樹脂層が接着温度以上の耐熱
性を示すという特徴を有する。
【0061】以上、本発明の複合型制振材料について詳
細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の変
更および改良を行なってもよいのはもちろんのことであ
る。
細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の変
更および改良を行なってもよいのはもちろんのことであ
る。
【0062】
以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明をより詳細
に説明する。
に説明する。
【0063】<実施例>中間樹脂層を構成する粘弾性樹
脂層を得るためのポリエステルおよびイソシアナート化
合物として、下記のものを用意した。 2官能ポリエステル樹脂:テレフタル酸、イソフタル
酸、アジピン酸、プロピレングリコール、エチレングリ
コール、1,6−ヘキサンジオールを原料として用い常
法で合成したもの。 (重量平均分子量:20,000、ガラス転移点:−10℃) 3官能ポリエステル樹脂:テレフタル酸、イソフタル
酸、アジピン酸、プロピレングリコール、エチレングリ
コール、1,6−ヘキサンジオールおよび無水トリメリ
ット酸、トリメチロールプロパンを原料として用い常法
で合成したもの。 (重量平均分子量:20,000、ガラス転移点:−10℃) 2官能イソシアナート化合物 (日本ポリウレタン工業社製、ミリオネートMTL) 3官能イソシアナート化合物 (日本ポリウレタン工業社製、コロネート2030)
脂層を得るためのポリエステルおよびイソシアナート化
合物として、下記のものを用意した。 2官能ポリエステル樹脂:テレフタル酸、イソフタル
酸、アジピン酸、プロピレングリコール、エチレングリ
コール、1,6−ヘキサンジオールを原料として用い常
法で合成したもの。 (重量平均分子量:20,000、ガラス転移点:−10℃) 3官能ポリエステル樹脂:テレフタル酸、イソフタル
酸、アジピン酸、プロピレングリコール、エチレングリ
コール、1,6−ヘキサンジオールおよび無水トリメリ
ット酸、トリメチロールプロパンを原料として用い常法
で合成したもの。 (重量平均分子量:20,000、ガラス転移点:−10℃) 2官能イソシアナート化合物 (日本ポリウレタン工業社製、ミリオネートMTL) 3官能イソシアナート化合物 (日本ポリウレタン工業社製、コロネート2030)
【0064】上記ポリエステルとイソシアナート化合物
と各種選択し、溶剤としてトルエン/MEK混合溶剤を
用いてこれらを溶解・混合して、中間樹脂層を形成する
粘弾性樹脂層となる樹脂組成物を各種作製した。
と各種選択し、溶剤としてトルエン/MEK混合溶剤を
用いてこれらを溶解・混合して、中間樹脂層を形成する
粘弾性樹脂層となる樹脂組成物を各種作製した。
【0065】このようにして得られた樹脂組成物を、脱
脂した0.5mm厚みの冷延鋼板の片面(粘弾性樹脂層A
層)、および同様の他の鋼板の片面(粘弾性樹脂層B
層)にそれぞれ塗布し、オーブン(100℃空気中×1
分)で溶剤を留去・乾燥した。なお、粘弾性樹脂層B層
には塗工時に平均粒径70μm のニッケル粉を添加し
た。添加量は両粘弾性樹脂層の合計に対して2体積%と
した。各粘弾性樹脂層(樹脂組成物)におけるポリエス
テルおよびイソシアナート化合物種を官能基数で、ま
た、ポリエステルとイソシアナートとの配合比をNCO/OH
の比で、また、各層の乾燥後の樹脂層厚を、それぞれ下
記表1に示す。
脂した0.5mm厚みの冷延鋼板の片面(粘弾性樹脂層A
層)、および同様の他の鋼板の片面(粘弾性樹脂層B
層)にそれぞれ塗布し、オーブン(100℃空気中×1
分)で溶剤を留去・乾燥した。なお、粘弾性樹脂層B層
には塗工時に平均粒径70μm のニッケル粉を添加し
た。添加量は両粘弾性樹脂層の合計に対して2体積%と
した。各粘弾性樹脂層(樹脂組成物)におけるポリエス
テルおよびイソシアナート化合物種を官能基数で、ま
た、ポリエステルとイソシアナートとの配合比をNCO/OH
の比で、また、各層の乾燥後の樹脂層厚を、それぞれ下
記表1に示す。
【0066】溶剤を乾燥後すぐに、樹脂組成物を塗布し
た面を合わせて同様の鋼板を積層し、熱プレス(200
℃×1分×圧力50kgf/cm2 )で加熱接着し、各種の複
合型制振材料の試料を得た。
た面を合わせて同様の鋼板を積層し、熱プレス(200
℃×1分×圧力50kgf/cm2 )で加熱接着し、各種の複
合型制振材料の試料を得た。
【0067】このような複合型制振材料を用い、下記の
各種の試験を行なった。
各種の試験を行なった。
【0068】[接着性能(T−剥離強度)]
得られた複合型制振材料の試料を25mm幅に裁断し、引
張速度200mm/分、室温23℃にて、JIS K−6
854に準じて測定した。測定は、下記の条件下におい
て行なった。 常態:製造後の室温での強度 耐熱試験後:電気炉(空気雰囲気)で200℃×60分
加熱後の室温での強度100℃下:雰囲気温度100℃
における強度 結果の単位は、いずれもkgf/inchで示す。
張速度200mm/分、室温23℃にて、JIS K−6
854に準じて測定した。測定は、下記の条件下におい
て行なった。 常態:製造後の室温での強度 耐熱試験後:電気炉(空気雰囲気)で200℃×60分
加熱後の室温での強度100℃下:雰囲気温度100℃
における強度 結果の単位は、いずれもkgf/inchで示す。
【0069】[制振性能]
制振性能の評価として、各複合型制振材料試料の損失係
数(η)を機械インピーダンス法によって測定し、10
00Hzにおける損失係数の温度依存性を調査した。な
お、結果におけるピーク値はηのピーク値、温度域はη
≧0.1を示す温度範囲である。
数(η)を機械インピーダンス法によって測定し、10
00Hzにおける損失係数の温度依存性を調査した。な
お、結果におけるピーク値はηのピーク値、温度域はη
≧0.1を示す温度範囲である。
【0070】[スポット溶接性]
加圧力200kgf 、電流8kA、通電8サイクル、チップ
8R球形状、の条件でダイレクトスポット溶接を行な
い、n=100の試験に置ける溶接成功率(%)で評価
した
8R球形状、の条件でダイレクトスポット溶接を行な
い、n=100の試験に置ける溶接成功率(%)で評価
した
【0071】結果を表1に示す。
【0072】
【表1】
【0073】上記表1に示される結果より、本発明の複
合型制振材料によれば、用途に応じて中間樹脂層を設定
することにより、必要性能を良好に発揮することがで
き、幅広い用途に好適に適用可能であることがわかる。
合型制振材料によれば、用途に応じて中間樹脂層を設定
することにより、必要性能を良好に発揮することがで
き、幅広い用途に好適に適用可能であることがわかる。
【0074】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の複
合型制振材料は、異なる架橋構造を有する複数の粘弾性
樹脂層によって中間樹脂層を形成することにより、接着
性、耐熱性、制振性、スポット溶接性等、用途に応じた
必要特性を良好に発揮することができ、自動車業界、土
木建築業界、電機業界等の各種の用途に幅広く応用する
ことが可能である。
合型制振材料は、異なる架橋構造を有する複数の粘弾性
樹脂層によって中間樹脂層を形成することにより、接着
性、耐熱性、制振性、スポット溶接性等、用途に応じた
必要特性を良好に発揮することができ、自動車業界、土
木建築業界、電機業界等の各種の用途に幅広く応用する
ことが可能である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
// C08L 67:00
(72)発明者 江 口 邦 彦
千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株式
会社技術研究本部内
(72)発明者 坂 本 誠 司
千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株式
会社技術研究本部内
(72)発明者 杉 辺 英 孝
千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株式
会社技術研究本部内
Claims (3)
- 【請求項1】 共重合飽和ポリエステルがイソシアナー
ト化合物によって架橋された粘弾性樹脂が金属板の間に
中間樹脂層として配されてなる複合型制振材料であっ
て、前記中間樹脂層が、前記共重合飽和ポリエステルと
イソシアナート化合物との架橋構造が異なる複数の粘弾
性樹脂の積層体であることを特徴とする複合型制振材
料。 - 【請求項2】 前記中間樹脂層が、2官能共重合飽和ポ
リエステルを2官能イソシアナート化合物で架橋してな
る粘弾性樹脂層; 2官能共重合飽和ポリエステルを多
官能(3官能以上)イソシアナート化合物で架橋してな
る粘弾性樹脂層;多官能共重合飽和ポリエステルを2官
能イソシアナート化合物で架橋してなる粘弾性樹脂層;
多官能共重合飽和ポリエステルを多官能イソシアナー
ト化合物で架橋してなる粘弾性樹脂層;のいずれか2以
上の積層体である請求項1に記載の複合型制振材料。 - 【請求項3】 前記粘弾性樹脂層が、さらに導電性物質
を含有する請求項1または2に記載の複合型制振鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15452691A JPH054301A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 複合型制振材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15452691A JPH054301A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 複合型制振材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH054301A true JPH054301A (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=15586188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15452691A Withdrawn JPH054301A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 複合型制振材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH054301A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4961269A (en) * | 1988-08-19 | 1990-10-09 | Delta International Machinery Corporation | Bi-directional direct read measurement system |
-
1991
- 1991-06-26 JP JP15452691A patent/JPH054301A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4961269A (en) * | 1988-08-19 | 1990-10-09 | Delta International Machinery Corporation | Bi-directional direct read measurement system |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980903 |