JPH0542552A - 医療用チユーブの製造方法 - Google Patents
医療用チユーブの製造方法Info
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- JPH0542552A JPH0542552A JP22965191A JP22965191A JPH0542552A JP H0542552 A JPH0542552 A JP H0542552A JP 22965191 A JP22965191 A JP 22965191A JP 22965191 A JP22965191 A JP 22965191A JP H0542552 A JPH0542552 A JP H0542552A
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- Japan
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- core
- cannula
- tube
- coating layer
- mold
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 螺旋状芯(8A)又はこれに更に線状芯
(5)を埋設したカニューレ(1A又は1D)を製造す
るに際し、カニューレ本体の成形に先立って、コア(1
3)にポリ塩化ビニル(熱収縮性有り)等のチューブ
(9B)を外嵌し、これを収縮させてコアに被覆層(9
A)を形成させる。そして、コアの被覆層位置に螺旋状
芯を外嵌し(更に線状芯を取付け)、然る後に、被覆層
と一体化したカニューレ本体(1)を成形する。 【効果】 螺旋状芯(8A)は被覆層(9A)によって
コア(13)から離れ、被覆層は成形されたカニューレ本
体(1)と一体化するので、螺旋状芯はカニューレ本体
に完全に埋込まれ、カニューレ本体から露出することが
ない。従って血栓発生のおそれが無い。また、螺旋状芯
の存在により、カニューレ(1A)を曲げたときにキン
クが起らない。これらの結果、医療行為が容易、迅速、
かつ安全に遂行される。
(5)を埋設したカニューレ(1A又は1D)を製造す
るに際し、カニューレ本体の成形に先立って、コア(1
3)にポリ塩化ビニル(熱収縮性有り)等のチューブ
(9B)を外嵌し、これを収縮させてコアに被覆層(9
A)を形成させる。そして、コアの被覆層位置に螺旋状
芯を外嵌し(更に線状芯を取付け)、然る後に、被覆層
と一体化したカニューレ本体(1)を成形する。 【効果】 螺旋状芯(8A)は被覆層(9A)によって
コア(13)から離れ、被覆層は成形されたカニューレ本
体(1)と一体化するので、螺旋状芯はカニューレ本体
に完全に埋込まれ、カニューレ本体から露出することが
ない。従って血栓発生のおそれが無い。また、螺旋状芯
の存在により、カニューレ(1A)を曲げたときにキン
クが起らない。これらの結果、医療行為が容易、迅速、
かつ安全に遂行される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用チューブ(例え
ば心臓手術に使用されるカニューレ)の製造方法に関す
る。
ば心臓手術に使用されるカニューレ)の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】近年、開心手術やその他の手術の際に、体
外において補助的かつ一時的に心臓機能を代替するため
の人工心臓の開発が進められている。例えば図24に示す
ように、生体の心臓40の右心房と肺動脈との間や、左心
房と大動脈との間に夫々血液ポンプ装置41が連結され
る。
外において補助的かつ一時的に心臓機能を代替するため
の人工心臓の開発が進められている。例えば図24に示す
ように、生体の心臓40の右心房と肺動脈との間や、左心
房と大動脈との間に夫々血液ポンプ装置41が連結され
る。
【0003】このような血液ポンプ装置41は、サック型
血液ポンプ装置と称されるものであり、この上部には血
液チャンバーに連通して血液導入管45と血液排出管46と
が上向きにかつ略平行に形成されている。吻合(ふんご
う)術によって生体の心臓40に結合された(心臓に先端
部を突刺して縫合する。又は、カニューレ先端を血管に
吻合する。)各カニューレ42と各血液導入管45及び血液
排出管46とは、各コネクタ43の両端部からその中央位置
に設けられたリング状フランジ14の位置迄夫々挿入され
る。
血液ポンプ装置と称されるものであり、この上部には血
液チャンバーに連通して血液導入管45と血液排出管46と
が上向きにかつ略平行に形成されている。吻合(ふんご
う)術によって生体の心臓40に結合された(心臓に先端
部を突刺して縫合する。又は、カニューレ先端を血管に
吻合する。)各カニューレ42と各血液導入管45及び血液
排出管46とは、各コネクタ43の両端部からその中央位置
に設けられたリング状フランジ14の位置迄夫々挿入され
る。
【0004】こうしたカニューレ42を生体の心臓40へと
吻合する際には、カニューレ42の先端付近を屈曲させた
儘保持し、カニューレ先端を吻合部へと位置合わせしな
ければならない。このとき、図24に示すように、吻合部
付近では患者の体格に合わせてカニューレ42を屈曲させ
る必要がある。
吻合する際には、カニューレ42の先端付近を屈曲させた
儘保持し、カニューレ先端を吻合部へと位置合わせしな
ければならない。このとき、図24に示すように、吻合部
付近では患者の体格に合わせてカニューレ42を屈曲させ
る必要がある。
【0005】ところが、カニューレ42は軟質プラスチッ
クからなっていて弾性を有することから、吻合時にカニ
ューレを屈曲させると、屈曲位置でカニューレが折畳ま
れるようになって血液の導通が阻害されるようになり易
い。この現象はキンクと呼ばれる。このため、吻合時に
キンクが起こらぬようにカニューレを屈曲させねばなら
ないが、この作業は甚だ面倒であり、更に、カニューレ
先端42aの位置合わせも難しくなり、吻合作業を不手際
にする原因となっていた。従って、開心手術等の迅速な
処置を必要とする手術では特に不都合であった。
クからなっていて弾性を有することから、吻合時にカニ
ューレを屈曲させると、屈曲位置でカニューレが折畳ま
れるようになって血液の導通が阻害されるようになり易
い。この現象はキンクと呼ばれる。このため、吻合時に
キンクが起こらぬようにカニューレを屈曲させねばなら
ないが、この作業は甚だ面倒であり、更に、カニューレ
先端42aの位置合わせも難しくなり、吻合作業を不手際
にする原因となっていた。従って、開心手術等の迅速な
処置を必要とする手術では特に不都合であった。
【0006】そこで、金属線材を螺旋状に加工した長い
芯をカニューレ管壁に埋込んだ構造のカニューレを使用
し、螺旋状芯によってキンクを防止することが試みられ
ている。
芯をカニューレ管壁に埋込んだ構造のカニューレを使用
し、螺旋状芯によってキンクを防止することが試みられ
ている。
【0007】カニューレは、棒状金型を加熱しておいて
これを熱硬化性樹脂のゾルに所定時間浸漬し、ゾルから
引上げて金型周面に樹脂がキュアしてなる薄層を形成す
る操作を繰返して製造される。このような成形の方式
は、ディップ方式と呼ばれている。前記の螺旋状芯入り
カニューレにあって、螺旋状芯がカニューレの内周面に
露出すると、これが血栓発生の原因になる。然し、長い
螺旋状芯を管壁から露出させずにカニューレを作ること
は、至難の業である。そこで、螺旋状芯入りカニューレ
の製法として、予め前記の浸漬によって樹脂の薄層を周
面に形成した金型に螺旋状芯を外嵌し、前記の浸漬操作
を繰返すことが考えられる。
これを熱硬化性樹脂のゾルに所定時間浸漬し、ゾルから
引上げて金型周面に樹脂がキュアしてなる薄層を形成す
る操作を繰返して製造される。このような成形の方式
は、ディップ方式と呼ばれている。前記の螺旋状芯入り
カニューレにあって、螺旋状芯がカニューレの内周面に
露出すると、これが血栓発生の原因になる。然し、長い
螺旋状芯を管壁から露出させずにカニューレを作ること
は、至難の業である。そこで、螺旋状芯入りカニューレ
の製法として、予め前記の浸漬によって樹脂の薄層を周
面に形成した金型に螺旋状芯を外嵌し、前記の浸漬操作
を繰返すことが考えられる。
【0008】然し、この製法には次のような問題が在
る。 (i) .金型の加熱、浸漬−キュア、放冷の操作を繰返す
ので、工程が長くなって生産性が低い。 (ii).ゾルから引上げたとき、先端側と後端側とで肉厚
が変動し、肉厚を均一にできない。 (iii) .生産性を上げるために浸漬時間を短くすると金
型の熱量を大きくせねばならず、上下での浸漬時間の差
が大きくなって上下で肉厚の変化が大きくなる。 (iv).上記(iii) とは逆に金型熱量を小さくすると、肉
厚を均一にし易くはなるが、ゾルから引上げたときにゾ
ルの垂れが多く、これが収まるのに長時間を要し、浸
漬、引上げの繰返しが多くなるのと相俟って生産性が甚
だしく低下する。
る。 (i) .金型の加熱、浸漬−キュア、放冷の操作を繰返す
ので、工程が長くなって生産性が低い。 (ii).ゾルから引上げたとき、先端側と後端側とで肉厚
が変動し、肉厚を均一にできない。 (iii) .生産性を上げるために浸漬時間を短くすると金
型の熱量を大きくせねばならず、上下での浸漬時間の差
が大きくなって上下で肉厚の変化が大きくなる。 (iv).上記(iii) とは逆に金型熱量を小さくすると、肉
厚を均一にし易くはなるが、ゾルから引上げたときにゾ
ルの垂れが多く、これが収まるのに長時間を要し、浸
漬、引上げの繰返しが多くなるのと相俟って生産性が甚
だしく低下する。
【0009】
【発明の目的】本発明は、所定部材(例えば前記の螺旋
状芯)がチューブ本体(例えば前記のカニューレ本体)
に完全に埋込まれて露出することがなく、安全に使用で
きる医療用チューブの製造方法を提供することを目的と
している。
状芯)がチューブ本体(例えば前記のカニューレ本体)
に完全に埋込まれて露出することがなく、安全に使用で
きる医療用チューブの製造方法を提供することを目的と
している。
【0010】
【発明の構成】本発明は、所定部材が全体として長さ方
向に埋設された医療用チューブを製造するに際し、前記
医療用チューブの内周面と実質的に同一形状寸法の外周
面を有する型に、収縮可能な筒状体を外嵌する工程と、
前記筒状体を収縮させ、この筒状体が収縮してなる被覆
層を前記型の外周面上に形成する工程と、前記被覆層が
形成された前記型に、前記所定部材をセットする工程
と、前記所定部材がセットされた前記型の周囲に、前記
被覆層と一体化した医療用チューブ本体を形成する工程
とを有する、医療用チューブの製造方法に係る。
向に埋設された医療用チューブを製造するに際し、前記
医療用チューブの内周面と実質的に同一形状寸法の外周
面を有する型に、収縮可能な筒状体を外嵌する工程と、
前記筒状体を収縮させ、この筒状体が収縮してなる被覆
層を前記型の外周面上に形成する工程と、前記被覆層が
形成された前記型に、前記所定部材をセットする工程
と、前記所定部材がセットされた前記型の周囲に、前記
被覆層と一体化した医療用チューブ本体を形成する工程
とを有する、医療用チューブの製造方法に係る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。実施例1 この例は、図14及び図14のXV−XV線拡大断面図である図
15に示す構造を有するカニューレの製造についての例で
ある。先ず、このカニューレについて説明する。
15に示す構造を有するカニューレの製造についての例で
ある。先ず、このカニューレについて説明する。
【0012】カニューレ1Aは、先端部4、小径部2及
び後端側の大径部3からなるカニューレ本体1の管壁
に、小径部2(大径部3側のテーパ部を含む。以下、同
様)の略全長に亘って螺旋状芯8Aとその外側に位置す
る2本の線状芯5とが埋設されてなっている。そして、
各線状芯5の両端に接して空間7、7が設けられてい
る。芯8A、5は、カニューレ本体1に完全に埋込まれ
ていてカニューレ本体1の内外周面に露出しておらず、
カニューレ本体材料を介して直接接触しないようにして
ある。カニューレ本体1はポリ塩化ビニルからなり、芯
8A、5はステンレス鋼線(ニッケル−錫合金の線でも
可)からなっている。螺旋状芯8Aは、前述したよう
に、カニューレ1Aを屈曲させたときにキンク防止の役
割を果たす。2本の線状芯5は、カニューレ1Aを屈曲
させたとき、塑性変形してカニューレ本体1の弾性によ
る原形復帰を防止してこの屈曲状態を保持させ、手術を
容易ならしめるために設けられたものである。
び後端側の大径部3からなるカニューレ本体1の管壁
に、小径部2(大径部3側のテーパ部を含む。以下、同
様)の略全長に亘って螺旋状芯8Aとその外側に位置す
る2本の線状芯5とが埋設されてなっている。そして、
各線状芯5の両端に接して空間7、7が設けられてい
る。芯8A、5は、カニューレ本体1に完全に埋込まれ
ていてカニューレ本体1の内外周面に露出しておらず、
カニューレ本体材料を介して直接接触しないようにして
ある。カニューレ本体1はポリ塩化ビニルからなり、芯
8A、5はステンレス鋼線(ニッケル−錫合金の線でも
可)からなっている。螺旋状芯8Aは、前述したよう
に、カニューレ1Aを屈曲させたときにキンク防止の役
割を果たす。2本の線状芯5は、カニューレ1Aを屈曲
させたとき、塑性変形してカニューレ本体1の弾性によ
る原形復帰を防止してこの屈曲状態を保持させ、手術を
容易ならしめるために設けられたものである。
【0013】図15に示すように、線状芯5がある部分で
は、小径部2の管壁が外方へ向かって脹れるようにな
る。この例では、線状芯を2本とし、線状芯5と小径部
中心Oとを結ぶ線の角度θを90度弱としている。従っ
て、いずれの方向にカニューレを曲げても塑性変形が容
易であり、その変形形状が保持される。
は、小径部2の管壁が外方へ向かって脹れるようにな
る。この例では、線状芯を2本とし、線状芯5と小径部
中心Oとを結ぶ線の角度θを90度弱としている。従っ
て、いずれの方向にカニューレを曲げても塑性変形が容
易であり、その変形形状が保持される。
【0014】カニューレ本体は、特に小径部で曲げられ
た後にその弾性によって原形復帰しようとする力が小さ
いことが望ましく、成可く薄肉であることが望まれる。
従って、線状芯5の部分での前記の脹れは小さい程良
い。線状芯5を1本とした場合は、強度の観点から太く
なって、前記の脹れも大きくなる。従って、線状芯5の
数は2本以上とするのが望ましい。但し、線状芯5の材
料を選択することによって1本で済ますことは可能であ
る。然し、三次元の曲げを確実にするには、線状芯5は
2本とするのが特に好ましい。また、線状芯5を3本以
上として良いことは言う迄もない。
た後にその弾性によって原形復帰しようとする力が小さ
いことが望ましく、成可く薄肉であることが望まれる。
従って、線状芯5の部分での前記の脹れは小さい程良
い。線状芯5を1本とした場合は、強度の観点から太く
なって、前記の脹れも大きくなる。従って、線状芯5の
数は2本以上とするのが望ましい。但し、線状芯5の材
料を選択することによって1本で済ますことは可能であ
る。然し、三次元の曲げを確実にするには、線状芯5は
2本とするのが特に好ましい。また、線状芯5を3本以
上として良いことは言う迄もない。
【0015】小径部2が曲げられたとき、曲げ方向外側
の管壁は伸ばされ、曲げ方向内側の管壁は縮むようにな
るので、図16に示すように、曲げ方向内側の線状芯5
は、その端部が空間7、7内に侵入するようになり、内
側の線状芯5が、小径部2の曲げ変形を阻止したり、管
壁を突破るようなことはない。
の管壁は伸ばされ、曲げ方向内側の管壁は縮むようにな
るので、図16に示すように、曲げ方向内側の線状芯5
は、その端部が空間7、7内に侵入するようになり、内
側の線状芯5が、小径部2の曲げ変形を阻止したり、管
壁を突破るようなことはない。
【0016】小径部2の径方向断面における線状芯5、
5の配置は、小径部中心Oと結ぶ線のなす角度θを90度
弱となるようにしてある。角度θをこのように設定する
ことにより、次のような利点がもたらされる。(a) 小径
部2は、いずれの方向にも容易に曲げられるようにな
る。(b) 小径部2は曲げ方向に関係なくキンクが起こり
難くなる。線状芯5、5をこのように配設することによ
り、螺旋状芯8Aを省略することも可能である。
5の配置は、小径部中心Oと結ぶ線のなす角度θを90度
弱となるようにしてある。角度θをこのように設定する
ことにより、次のような利点がもたらされる。(a) 小径
部2は、いずれの方向にも容易に曲げられるようにな
る。(b) 小径部2は曲げ方向に関係なくキンクが起こり
難くなる。線状芯5、5をこのように配設することによ
り、螺旋状芯8Aを省略することも可能である。
【0017】線状芯5の先端部、後端部の周辺を拡大し
て夫々図17、図18に示す。カニューレ1Aが直線状を呈
する状態で線状芯5の先端5a、後端5bは実線で示す
ようにその先方(図17)、後方(図18)に充分な空間7
が在り、小径部(図14の2)が曲げられた状態で線状芯
5が前進又は後退しても、その先端5a又は後端5b
(二点鎖線で示す)の前方又は後方には空間7が残され
ている。
て夫々図17、図18に示す。カニューレ1Aが直線状を呈
する状態で線状芯5の先端5a、後端5bは実線で示す
ようにその先方(図17)、後方(図18)に充分な空間7
が在り、小径部(図14の2)が曲げられた状態で線状芯
5が前進又は後退しても、その先端5a又は後端5b
(二点鎖線で示す)の前方又は後方には空間7が残され
ている。
【0018】図16は、図14、図15のカニューレ1Aの曲
げ態様を示す、2箇所での曲げの曲率R1、R2は、容
易に変えることができるのみならず、R1を例えばR1
とは逆(又は直角)方向のR3のように曲げることも可
能である。また、R2の位置で仮想線で示すように曲げ
てカニューレ1A全体を三次元に曲げることも可能であ
る。このように、塑性変形容易な線状芯5の最も有効的
な管壁内配置により、カニューレ本体の弾性による原形
への復元を抑えて2本の線状芯5、5の芯自体の変形形
状保持能力と芯の管壁内での本体に対する摩擦とによ
り、与えられた変形形状が保持される。ここに、線状芯
5を複数配置する効果が顕著に現れる。また、上記のよ
うにカニューレ1Aが曲げられた状態での管壁内の線状
芯5は、小径部2の長さが位置によって相対的に変化す
るため、曲率半径中心寄りの芯の両端部は空間7に這入
り込み、他方の線状芯は空間7を拡大するようになる。
げ態様を示す、2箇所での曲げの曲率R1、R2は、容
易に変えることができるのみならず、R1を例えばR1
とは逆(又は直角)方向のR3のように曲げることも可
能である。また、R2の位置で仮想線で示すように曲げ
てカニューレ1A全体を三次元に曲げることも可能であ
る。このように、塑性変形容易な線状芯5の最も有効的
な管壁内配置により、カニューレ本体の弾性による原形
への復元を抑えて2本の線状芯5、5の芯自体の変形形
状保持能力と芯の管壁内での本体に対する摩擦とによ
り、与えられた変形形状が保持される。ここに、線状芯
5を複数配置する効果が顕著に現れる。また、上記のよ
うにカニューレ1Aが曲げられた状態での管壁内の線状
芯5は、小径部2の長さが位置によって相対的に変化す
るため、曲率半径中心寄りの芯の両端部は空間7に這入
り込み、他方の線状芯は空間7を拡大するようになる。
【0019】以上のような次第で、図24のカニューレ42
に替えて上記のカニューレ1Aを使用すると、患者の心
臓40の形状に対応した最も好ましい形状にカニューレを
容易に変形させることができ、また、この変形形状が確
実に保持されるので、カニューレを容易かつ迅速に心臓
40と血液ポンプ装置41とをカニューレを介して接続する
ことができ、手術が安全に遂行される。
に替えて上記のカニューレ1Aを使用すると、患者の心
臓40の形状に対応した最も好ましい形状にカニューレを
容易に変形させることができ、また、この変形形状が確
実に保持されるので、カニューレを容易かつ迅速に心臓
40と血液ポンプ装置41とをカニューレを介して接続する
ことができ、手術が安全に遂行される。
【0020】次に、カニューレ1Aの製造手順を説明す
る。先ず、図1に示すように、カニューレの内周面と実
質的に同一形状寸法の周面を有するコア13のカニューレ
小径部対応位置13aにポリ塩化ビニルの薄いチューブ9
Bを外嵌する。コア13の小径部対応位置13aの径は10m
m、チューブ9Bの外径は12mm、その肉厚は0.1mm であ
る。これを185 ℃に加熱、保持したオーブン中で1分間
加熱し、図2に示すように、コア13の小径部対応位置13
aの周面に、チューブ9Bが収縮、圧着してなるポリ塩
化ビニルの被覆層9Aを形成する。
る。先ず、図1に示すように、カニューレの内周面と実
質的に同一形状寸法の周面を有するコア13のカニューレ
小径部対応位置13aにポリ塩化ビニルの薄いチューブ9
Bを外嵌する。コア13の小径部対応位置13aの径は10m
m、チューブ9Bの外径は12mm、その肉厚は0.1mm であ
る。これを185 ℃に加熱、保持したオーブン中で1分間
加熱し、図2に示すように、コア13の小径部対応位置13
aの周面に、チューブ9Bが収縮、圧着してなるポリ塩
化ビニルの被覆層9Aを形成する。
【0021】カニューレ成形は、下型、上型及びコア13
によって組立てられた金型を使用してなされる。図3は
下型の平面図である。下型11のキャビティ形成用凹部14
aの両端にはコアをセットするための幅木受け部14b、
14dが延在しており、幅木受け部14bにはゲート形成用
の溝14cが、幅木受け部14dには前記のチューブを嵌着
するためのピンを挿通する貫通孔14eが2箇所に設けら
れている。凹部14aにはチューブ嵌着用のピンを嵌入さ
せるための盲孔14fが設けられている。
によって組立てられた金型を使用してなされる。図3は
下型の平面図である。下型11のキャビティ形成用凹部14
aの両端にはコアをセットするための幅木受け部14b、
14dが延在しており、幅木受け部14bにはゲート形成用
の溝14cが、幅木受け部14dには前記のチューブを嵌着
するためのピンを挿通する貫通孔14eが2箇所に設けら
れている。凹部14aにはチューブ嵌着用のピンを嵌入さ
せるための盲孔14fが設けられている。
【0022】予め、線状芯5の径よりも僅かに大径でこ
の長さに空間7、7及び後述する2種類のピン15、16の
長さをプラスした長さの線材をポリ塩化ビニルのゾルに
浸漬し、ゾルから引上げてキュアして線材の周囲にポリ
塩化ビニルのチューブを形成し、線材をチューブから引
抜いておく。そして、このチューブに線状芯5を挿通し
ておく。線状芯5はチューブの両端から略同一寸法潜ら
せておく。線状芯5が挿通されたチューブ6Aを図4に
示すように下型11の凹部14aにセットする。このセット
は、貫通孔14eに挿通され凹部14aに突出するピン15に
チューブ6Aの一端を外嵌し、チューブ6Aの他端を盲
孔14fにセットされたピン16に外嵌する。
の長さに空間7、7及び後述する2種類のピン15、16の
長さをプラスした長さの線材をポリ塩化ビニルのゾルに
浸漬し、ゾルから引上げてキュアして線材の周囲にポリ
塩化ビニルのチューブを形成し、線材をチューブから引
抜いておく。そして、このチューブに線状芯5を挿通し
ておく。線状芯5はチューブの両端から略同一寸法潜ら
せておく。線状芯5が挿通されたチューブ6Aを図4に
示すように下型11の凹部14aにセットする。このセット
は、貫通孔14eに挿通され凹部14aに突出するピン15に
チューブ6Aの一端を外嵌し、チューブ6Aの他端を盲
孔14fにセットされたピン16に外嵌する。
【0023】次に、被覆層9Aを設けたコア13を螺旋状
芯8Aに挿通し、小径部対応位置13aに螺旋状芯8Aを
位置させ、これらを図5に示すように下型11にセットす
る。下型11に対するコア13のカニューレ中心軸線に直交
する方向の位置決めは、幅木受け部14b、14dと幅木13
a、13bとによってなされる。同カニューレ中心軸線方
向の位置決めは、幅木13bに設けられた貫通孔13dに幅
木受け部14dから立設するピン14gが嵌入することによ
ってなされる(図6参照)。
芯8Aに挿通し、小径部対応位置13aに螺旋状芯8Aを
位置させ、これらを図5に示すように下型11にセットす
る。下型11に対するコア13のカニューレ中心軸線に直交
する方向の位置決めは、幅木受け部14b、14dと幅木13
a、13bとによってなされる。同カニューレ中心軸線方
向の位置決めは、幅木13bに設けられた貫通孔13dに幅
木受け部14dから立設するピン14gが嵌入することによ
ってなされる(図6参照)。
【0024】次に、図6に正面図で示すように、図5の
下型11に上型12をセットし、成形用型22とする。上型12
は下型11に対して略対称の形状としてあり、下型11の凹
部14a及び凹部14aと同様の上型12の凹部14hとコア13
との間にキャビティ14が形成される。図6中、12a、12
bは幅木受け部、13cはコア13の幅木13aに設けられた
溝であって、幅木13aの溝13cと幅木受け部14bの溝14
cとによってゲート17(図7参照)が形成される。上型
12には凹部14hの先端近くに連通する貫通孔12cが設け
られている。貫通孔12cは、カニューレ成形用材料のゾ
ルをゲート17からキャビティ14に充填する際、キャビテ
ィ14内の空気を成形型外部に放出させるためのものであ
る。
下型11に上型12をセットし、成形用型22とする。上型12
は下型11に対して略対称の形状としてあり、下型11の凹
部14a及び凹部14aと同様の上型12の凹部14hとコア13
との間にキャビティ14が形成される。図6中、12a、12
bは幅木受け部、13cはコア13の幅木13aに設けられた
溝であって、幅木13aの溝13cと幅木受け部14bの溝14
cとによってゲート17(図7参照)が形成される。上型
12には凹部14hの先端近くに連通する貫通孔12cが設け
られている。貫通孔12cは、カニューレ成形用材料のゾ
ルをゲート17からキャビティ14に充填する際、キャビテ
ィ14内の空気を成形型外部に放出させるためのものであ
る。
【0025】下型11に対する上型12のセット及び位置決
めは、図6のVII −VII 線拡大断面図である図7及び同
XII −XII 線拡大断面図である図12に示すようにしてな
される。下型11には2対の貫通孔18が設けられ、上型12
には貫通孔18の延長上の貫通孔に雌ねじ19が設けられて
いる。各貫通孔18に六角穴付きボルト20を挿通し、ボル
ト20を雌ねじ19に螺合させて締付けることにより、上下
型11、12が互いに正確な位置で結合する。
めは、図6のVII −VII 線拡大断面図である図7及び同
XII −XII 線拡大断面図である図12に示すようにしてな
される。下型11には2対の貫通孔18が設けられ、上型12
には貫通孔18の延長上の貫通孔に雌ねじ19が設けられて
いる。各貫通孔18に六角穴付きボルト20を挿通し、ボル
ト20を雌ねじ19に螺合させて締付けることにより、上下
型11、12が互いに正確な位置で結合する。
【0026】キャビティ14内は、図8〜図11に示すよう
になっている。図6のVIII−VIII線拡大断面図である図
8及び図8のIX−IX線拡大断面図である図9は、下型11
の盲孔14fに鉤形のピン16が嵌入し、ピン16にチューブ
6Aの後端部が外嵌して線状芯5がチューブ6A及びピ
ン16を介して下型11に支持されている状態を示してい
る。図9中の9Aはコア13を被覆しているポリ塩化ビニ
ルの被覆層である。この例では、コア13の小径部対応位
置13aの径が10.0mm、被覆層9Aの厚さが0.1mm 、螺旋
状芯8Aのスパイラル加工外径が10.5mmであるので、被
覆層9Aと螺旋状芯8Aとの間には平均0.15mmの隙間d
が在り、後工程での型キャビティへのカニューレ本体成
形材料のゾルの充填に際し、螺旋状芯8Aはゾルに完全
に囲まれるようになる。
になっている。図6のVIII−VIII線拡大断面図である図
8及び図8のIX−IX線拡大断面図である図9は、下型11
の盲孔14fに鉤形のピン16が嵌入し、ピン16にチューブ
6Aの後端部が外嵌して線状芯5がチューブ6A及びピ
ン16を介して下型11に支持されている状態を示してい
る。図9中の9Aはコア13を被覆しているポリ塩化ビニ
ルの被覆層である。この例では、コア13の小径部対応位
置13aの径が10.0mm、被覆層9Aの厚さが0.1mm 、螺旋
状芯8Aのスパイラル加工外径が10.5mmであるので、被
覆層9Aと螺旋状芯8Aとの間には平均0.15mmの隙間d
が在り、後工程での型キャビティへのカニューレ本体成
形材料のゾルの充填に際し、螺旋状芯8Aはゾルに完全
に囲まれるようになる。
【0027】図6のX−X線拡大断面図である図10及び
図10のXI−XI線拡大断面図である図11は、キャビティの
先端側で線状芯5の下型への被支持を示す、図8、図9
と同様の断面図である。下型11の貫通孔14eに挿通され
たピン15にはチューブ6Aの先端部が外嵌し、線状芯が
チューブ6A及びピン15を介して下型11に支持される。
図10のXI−XI線拡大断面図である図11は、キャビティの
先端側で線状芯5の下型への被支持を示す、図8、図9
と同様の断面図である。下型11の貫通孔14eに挿通され
たピン15にはチューブ6Aの先端部が外嵌し、線状芯が
チューブ6A及びピン15を介して下型11に支持される。
【0028】成形材料ゾルのキャビティへの充填は、成
形用型22を横にし、空気放出用の貫通孔12cの側を少し
上げて型全体を若干傾斜させるようにし、特に圧力を加
えずに成形材料ゾルを流し込む所謂注型法によって行
う。このような充填法により、チューブ6Aのピン15、
16への取付けが容易であり、螺旋状芯8Aの自重による
伸び(ピッチの増大)が起こらず、螺旋状芯8Aのコア
13に対する位置ずれが少なくなる。この例では、成形材
料ゾルにはポリ塩化ビニルのゾルを使用している。
形用型22を横にし、空気放出用の貫通孔12cの側を少し
上げて型全体を若干傾斜させるようにし、特に圧力を加
えずに成形材料ゾルを流し込む所謂注型法によって行
う。このような充填法により、チューブ6Aのピン15、
16への取付けが容易であり、螺旋状芯8Aの自重による
伸び(ピッチの増大)が起こらず、螺旋状芯8Aのコア
13に対する位置ずれが少なくなる。この例では、成形材
料ゾルにはポリ塩化ビニルのゾルを使用している。
【0029】キャビティに充填された成形材料ゾルのキ
ュアリングは、次のようにして行う。図13に示すよう
に、キュアリング装置24は、型収容空間25aを有する装
置本体25と蓋体26とを有し、装置本体25にはジャケット
(図示せず)が内蔵されていて、ジャケットは配管27及
び三方コック28によって加温バス29、冷却バス30に接続
されている。
ュアリングは、次のようにして行う。図13に示すよう
に、キュアリング装置24は、型収容空間25aを有する装
置本体25と蓋体26とを有し、装置本体25にはジャケット
(図示せず)が内蔵されていて、ジャケットは配管27及
び三方コック28によって加温バス29、冷却バス30に接続
されている。
【0030】キャビティにポリ塩化ビニルのゾルを充填
した成形用型22は、ローラコンベヤ23を通ってキュアリ
ング装置の型収容空間25aに入る。三方コック28、28は
加温バス29をジャケットに連通させていて、180 ℃の加
温液をジャケットに供給し、成形用型22を加熱してこれ
によりキャビティ内のポリ塩化ビニルのゾルを加熱して
ゾルをキュアさせる。この状態で所定時間経過してキュ
アリングを完了させた後に、冷却バス30がジャケットに
連通するように三方コック28、28を操作し、10℃の冷却
液をジャケットに供給して成形用型22とキュアしたポリ
塩化ビニルとを冷却する。
した成形用型22は、ローラコンベヤ23を通ってキュアリ
ング装置の型収容空間25aに入る。三方コック28、28は
加温バス29をジャケットに連通させていて、180 ℃の加
温液をジャケットに供給し、成形用型22を加熱してこれ
によりキャビティ内のポリ塩化ビニルのゾルを加熱して
ゾルをキュアさせる。この状態で所定時間経過してキュ
アリングを完了させた後に、冷却バス30がジャケットに
連通するように三方コック28、28を操作し、10℃の冷却
液をジャケットに供給して成形用型22とキュアしたポリ
塩化ビニルとを冷却する。
【0031】この冷却が完了してから、成形用型22を型
収容空間25aから抜出し、成形用型22を分解してカニュ
ーレ半製品を取出す。下型11からのカニューレ半製品を
取出すに際しては、先ずチューブ6Aがカニューレ半製
品と一体になって残されている空間7の端部7aからピ
ン15、16を外し、次いで下型11からカニューレ半製品を
取出す。
収容空間25aから抜出し、成形用型22を分解してカニュ
ーレ半製品を取出す。下型11からのカニューレ半製品を
取出すに際しては、先ずチューブ6Aがカニューレ半製
品と一体になって残されている空間7の端部7aからピ
ン15、16を外し、次いで下型11からカニューレ半製品を
取出す。
【0032】カニューレ半製品に残されている空間7の
端部7aは外部に開口しており、血液や外気が侵入しな
いように開口端部7aを封じておく必要がある。先に説
明した図17、図18には、前記キュアリング後にチューブ
本体1と一体になった被覆層9A及びチューブ6Aが三
点鎖線で示されている。カニューレ半製品を縦にしてお
いて、このチューブ6Aの内側に残された空間7の開口
端部7aに下方からポリ塩化ビニルのゾル31の所定量を
注射器で注入し、次いでカニューレ半製品を加熱してゾ
ル31をキュアさせる。これにより、ゾル31がキュアされ
てチューブ本体1と一体になり、この部分1bによって
空間7の先端が封じられる。
端部7aは外部に開口しており、血液や外気が侵入しな
いように開口端部7aを封じておく必要がある。先に説
明した図17、図18には、前記キュアリング後にチューブ
本体1と一体になった被覆層9A及びチューブ6Aが三
点鎖線で示されている。カニューレ半製品を縦にしてお
いて、このチューブ6Aの内側に残された空間7の開口
端部7aに下方からポリ塩化ビニルのゾル31の所定量を
注射器で注入し、次いでカニューレ半製品を加熱してゾ
ル31をキュアさせる。これにより、ゾル31がキュアされ
てチューブ本体1と一体になり、この部分1bによって
空間7の先端が封じられる。
【0033】以上のようにして図14、図15に示したカニ
ューレを製造した。その寸法は次の通りである。上型12
に対応する部分で、先端部4及び小径部2の外径が12.0
mm、内径が10.0mm(管壁厚1.0 mm)である。線状芯5を
通る半径上の管壁厚さ(この領域の最大厚さ)が2.3 mm
である。大径部3の外径が19.6mm、内径が15mm(管壁厚
さ2.3mm )である。長さは、先端部4が50mm、小径部
(テーパ部を含む)が220mm 、大径部が180mm 、全長が
450mm である。線状芯5は径1.0 mmのステンレス鋼製、
螺旋状芯8Aは断面0.2 ×0.5 mmの平ばね(ステンレス
鋼)製で外径10.5mmに加工してある。
ューレを製造した。その寸法は次の通りである。上型12
に対応する部分で、先端部4及び小径部2の外径が12.0
mm、内径が10.0mm(管壁厚1.0 mm)である。線状芯5を
通る半径上の管壁厚さ(この領域の最大厚さ)が2.3 mm
である。大径部3の外径が19.6mm、内径が15mm(管壁厚
さ2.3mm )である。長さは、先端部4が50mm、小径部
(テーパ部を含む)が220mm 、大径部が180mm 、全長が
450mm である。線状芯5は径1.0 mmのステンレス鋼製、
螺旋状芯8Aは断面0.2 ×0.5 mmの平ばね(ステンレス
鋼)製で外径10.5mmに加工してある。
【0034】以上のように、下型11、上型12、コア13に
よって構成される成形用型22を使用し、注型法によって
成形することにより、薄い管壁厚で線状芯5、5及び螺
旋状芯8Aが露出せずに埋設されたカニューレを製造す
ることができ、前述したような利点を具備するカニュー
レが得られる。また、この例にあっては、図18に示した
ように、線状芯5は、チューブ本体1と一体化したチュ
ーブ6Aの部分によって螺旋状芯8Aから隔てられてい
て、芯5、8Aが互いに直接接触することがない。従っ
て、カニューレが曲げられて線状芯が前述のように移動
するとき、この移動が線状芯5と螺旋状芯8Aとの摩擦
によって妨げられることがなく、カニューレの屈曲が容
易になされる。
よって構成される成形用型22を使用し、注型法によって
成形することにより、薄い管壁厚で線状芯5、5及び螺
旋状芯8Aが露出せずに埋設されたカニューレを製造す
ることができ、前述したような利点を具備するカニュー
レが得られる。また、この例にあっては、図18に示した
ように、線状芯5は、チューブ本体1と一体化したチュ
ーブ6Aの部分によって螺旋状芯8Aから隔てられてい
て、芯5、8Aが互いに直接接触することがない。従っ
て、カニューレが曲げられて線状芯が前述のように移動
するとき、この移動が線状芯5と螺旋状芯8Aとの摩擦
によって妨げられることがなく、カニューレの屈曲が容
易になされる。
【0035】実施例2 カニューレ小径部に対応する部分の径が12mmのコアに、
外径14mm、肉厚0.1mmのポリ塩化ビニルのチューブを上
記部分に外嵌した。これを185 ℃に加熱、保持したオー
ブン中で1分間加熱し、コアの小径部対応位置の周面
に、前記チューブが収縮、圧着してなるポリ塩化ビニル
の被覆層を形成した。そして、線状芯(図14、図15の
5)を使用せず(従って、図3の下型には貫通孔14e及
び盲孔14fを設けていない。)、その他は前記実施例1
におけると同様にしてカニューレを製造した。
外径14mm、肉厚0.1mmのポリ塩化ビニルのチューブを上
記部分に外嵌した。これを185 ℃に加熱、保持したオー
ブン中で1分間加熱し、コアの小径部対応位置の周面
に、前記チューブが収縮、圧着してなるポリ塩化ビニル
の被覆層を形成した。そして、線状芯(図14、図15の
5)を使用せず(従って、図3の下型には貫通孔14e及
び盲孔14fを設けていない。)、その他は前記実施例1
におけると同様にしてカニューレを製造した。
【0036】図19は上記のようにして製造されたカニュ
ーレ1Bの正面図、図20は図19のXX−XX線拡大断面図で
ある。カニューレ1Bには埋設材として螺旋状芯8Bの
みが設けられている。従って、カニューレ1Bは、屈曲
状態をカニューレ自体で保つ必要が無いような手術に使
用するのが良い。カニューレ1Bには線状芯の存在によ
る脹れ部分が無いので屈曲が一層容易である。この例に
あっても、螺旋状芯8Bは、ポリ塩化ビニルのチューブ
が収縮してなる薄層部分9Aにより、カニューレ内周面
に露出することがない。
ーレ1Bの正面図、図20は図19のXX−XX線拡大断面図で
ある。カニューレ1Bには埋設材として螺旋状芯8Bの
みが設けられている。従って、カニューレ1Bは、屈曲
状態をカニューレ自体で保つ必要が無いような手術に使
用するのが良い。カニューレ1Bには線状芯の存在によ
る脹れ部分が無いので屈曲が一層容易である。この例に
あっても、螺旋状芯8Bは、ポリ塩化ビニルのチューブ
が収縮してなる薄層部分9Aにより、カニューレ内周面
に露出することがない。
【0037】実施例3 この例は、各部の寸法は前記実施例1におけると同様
にし、カニューレ本体の材料を、前記実施例1のポリ塩
化ビニルに替えてポリウレタンとしている。従って、こ
の例によるカニューレの構造は、前記実施例1の図14〜
図18と異なるところは無い。
にし、カニューレ本体の材料を、前記実施例1のポリ塩
化ビニルに替えてポリウレタンとしている。従って、こ
の例によるカニューレの構造は、前記実施例1の図14〜
図18と異なるところは無い。
【0038】先ず、図1と同様にして、コア13の小径部
対応位置13a(径10mm)に外径12mm、肉厚0.1mm のポリ
ウレタンのチューブ9Dを外嵌した。これを150 ℃に加
熱、保持したオーブン中で40秒間加熱し、図2のように
前記チューブが収縮、圧着してなるポリウレタンの被覆
層9Cをコア13の小径部対応位置13aの周面に形成し
た。その後の工程は、金型キャビティに充填する成形材
料を熔融ポリウレタンとした以外は、前記実施例1にお
けると同様である。この例にあっても、前記実施例1に
おけると同様の効果が奏せられた。
対応位置13a(径10mm)に外径12mm、肉厚0.1mm のポリ
ウレタンのチューブ9Dを外嵌した。これを150 ℃に加
熱、保持したオーブン中で40秒間加熱し、図2のように
前記チューブが収縮、圧着してなるポリウレタンの被覆
層9Cをコア13の小径部対応位置13aの周面に形成し
た。その後の工程は、金型キャビティに充填する成形材
料を熔融ポリウレタンとした以外は、前記実施例1にお
けると同様である。この例にあっても、前記実施例1に
おけると同様の効果が奏せられた。
【0039】実施例4 この例及び後述の実施例5は、前記の上下型を使用して
の成形に替え、前述したディップ方式を採用した例であ
る。
の成形に替え、前述したディップ方式を採用した例であ
る。
【0040】先ず、前記実施例1におけると同様にし
て、コア33の小径部対応位置33aの周面に、シリコーン
のチューブ(図1の9Bに相当)が収縮、圧着してなる
シリコーンの被覆層9E(図2の9Aに相当)を形成す
る。
て、コア33の小径部対応位置33aの周面に、シリコーン
のチューブ(図1の9Bに相当)が収縮、圧着してなる
シリコーンの被覆層9E(図2の9Aに相当)を形成す
る。
【0041】次に、図21に示すように、コア33の被覆層
9Eの周囲に螺旋状芯8Aを外嵌し、これらを室温硬化
型シリコーンのゾルの浴35に浸漬してから浴35から引上
げ、図22に示すように、塗布されたシリコーンのゾル35
を、60℃のオーブンの中で30分間放置することによって
硬化させてシリコーンの被覆層34を形成する。この操作
を繰返して充分な厚さのシリコーンの層を形成し、その
両端を切断してからコア33を引抜いて、図19、図20に示
したような、螺旋状芯8Aが埋設されたカニューレ1C
を作成した。その他は前記実施例2におけると同様であ
る。
9Eの周囲に螺旋状芯8Aを外嵌し、これらを室温硬化
型シリコーンのゾルの浴35に浸漬してから浴35から引上
げ、図22に示すように、塗布されたシリコーンのゾル35
を、60℃のオーブンの中で30分間放置することによって
硬化させてシリコーンの被覆層34を形成する。この操作
を繰返して充分な厚さのシリコーンの層を形成し、その
両端を切断してからコア33を引抜いて、図19、図20に示
したような、螺旋状芯8Aが埋設されたカニューレ1C
を作成した。その他は前記実施例2におけると同様であ
る。
【0042】実施例5 この例は、前記実施例4に、埋設部材として2本の線状
芯を付加した例である。
芯を付加した例である。
【0043】前記実施例4におけると同様にして、図22
のようにコア33及びこれに外嵌された螺旋状芯8Aの周
面にシリコーンのゾル35を浸漬によって塗布し、60℃の
オーブンの中で30分間放置してゾル35を硬化し、シリコ
ーンの被覆層34を形成する。
のようにコア33及びこれに外嵌された螺旋状芯8Aの周
面にシリコーンのゾル35を浸漬によって塗布し、60℃の
オーブンの中で30分間放置してゾル35を硬化し、シリコ
ーンの被覆層34を形成する。
【0044】次に、前記実施例1におけると同様に、予
め同意したシリコーンのチューブ6B、6Bに線状芯
5、5を挿通しておき、チューブ6B、6Bを被覆層34
を介して螺旋状芯8Aの外側に接着剤で固定する。チュ
ーブ6B、6Bの両端はシリコーンのプラグ36、36、36
で塞いでおく。各プラグ36と各線状芯5の端部との間に
は、空間7、7、7、7が形成されている。これを前記
実施例におけると同様にして、図23に示すようにシリコ
ーンのゾル35に浸漬(仮想線で示す)、引上げ、硬化
(実線で示す)の操作を繰返し、前記実施例4と同様に
して図14、図15に示したカニューレ1Dを作製した。そ
の他は前記実施例1におけると同様である。
め同意したシリコーンのチューブ6B、6Bに線状芯
5、5を挿通しておき、チューブ6B、6Bを被覆層34
を介して螺旋状芯8Aの外側に接着剤で固定する。チュ
ーブ6B、6Bの両端はシリコーンのプラグ36、36、36
で塞いでおく。各プラグ36と各線状芯5の端部との間に
は、空間7、7、7、7が形成されている。これを前記
実施例におけると同様にして、図23に示すようにシリコ
ーンのゾル35に浸漬(仮想線で示す)、引上げ、硬化
(実線で示す)の操作を繰返し、前記実施例4と同様に
して図14、図15に示したカニューレ1Dを作製した。そ
の他は前記実施例1におけると同様である。
【0045】この例及び前記実施例4では、カニューレ
の肉厚の精度が前記実施例1〜3におけるそれよりも悪
くまた浸漬、引上げ、硬化を繰返すことによって成形工
程が長くはなるが、下型、上型を必要とせず、金型はコ
アのみで済むので金型に対する設備投資が大幅に低減す
るという利点が在る。
の肉厚の精度が前記実施例1〜3におけるそれよりも悪
くまた浸漬、引上げ、硬化を繰返すことによって成形工
程が長くはなるが、下型、上型を必要とせず、金型はコ
アのみで済むので金型に対する設備投資が大幅に低減す
るという利点が在る。
【0046】前記各実施例において、コア13に外嵌し、
加熱によってコア13の小径部対応位置13aに被覆層9
A、9C、9Eを形成するのに使用するチューブ9B、
9D、9Fに、チューブ本体よりも硬い材料のチューブ
を使用すると、次のような利点がもたらされる。カニュ
ーレ屈曲に際してこの屈曲に要する力が大きくなるが、
屈曲時に螺旋状芯8A、8Bがチューブ本体内壁面に露
出したりこれから突出たりすることが、一層確実に防止
される。
加熱によってコア13の小径部対応位置13aに被覆層9
A、9C、9Eを形成するのに使用するチューブ9B、
9D、9Fに、チューブ本体よりも硬い材料のチューブ
を使用すると、次のような利点がもたらされる。カニュ
ーレ屈曲に際してこの屈曲に要する力が大きくなるが、
屈曲時に螺旋状芯8A、8Bがチューブ本体内壁面に露
出したりこれから突出たりすることが、一層確実に防止
される。
【0047】なお、カニューレ本体1の内周面には、抗
血栓性を向上させるため、抗血栓性材料(例えばカーデ
ィオサン(商品名))をコーティングするのが望まし
い。また、線状芯5をチューブ6A、6Bに挿通するに
先立って、線状芯5に潤滑剤(例えばシリコーンオイ
ル)を塗布しておくことが望ましい。
血栓性を向上させるため、抗血栓性材料(例えばカーデ
ィオサン(商品名))をコーティングするのが望まし
い。また、線状芯5をチューブ6A、6Bに挿通するに
先立って、線状芯5に潤滑剤(例えばシリコーンオイ
ル)を塗布しておくことが望ましい。
【0048】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明の技術思想に基づいて種々の変形が可能である。例え
ば、チューブ本体の長さ方向に一体の線状芯5を配設す
るほか、複数の短い芯を直列に接続或いは互いに僅か離
して配設しても良い。更に、螺旋状芯8A、8Bに替え
て、エンドレスのリングを多数チューブ本体内に所定の
間隔をおいて並べるように配置しても良い。また、本発
明は、カニューレ以外の医療用チューブ、例えばカテー
テルやドレーンチューブ、輸液導管にも適用可能であ
り、人以外の動物の治療に使用する医療用チューブに適
用できる。更に、自然心臓と交換して生体内に埋込まれ
て使用される完全人工心臓と生体の動脈との間を接続す
る人工血管にも本発明が適用可能である。
明の技術思想に基づいて種々の変形が可能である。例え
ば、チューブ本体の長さ方向に一体の線状芯5を配設す
るほか、複数の短い芯を直列に接続或いは互いに僅か離
して配設しても良い。更に、螺旋状芯8A、8Bに替え
て、エンドレスのリングを多数チューブ本体内に所定の
間隔をおいて並べるように配置しても良い。また、本発
明は、カニューレ以外の医療用チューブ、例えばカテー
テルやドレーンチューブ、輸液導管にも適用可能であ
り、人以外の動物の治療に使用する医療用チューブに適
用できる。更に、自然心臓と交換して生体内に埋込まれ
て使用される完全人工心臓と生体の動脈との間を接続す
る人工血管にも本発明が適用可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明は、医療用チューブの内周面と実
質的に同一形状寸法の外周面を有する型に、収縮可能な
筒状体を外嵌し、この筒状体が収縮してなる被覆層を前
記型の外周面に形成し、前記被覆層が形成された前記型
に所定部材をセットしてからチューブ本体を形成するの
で、前記被覆層の存在によって前記所定部材が、前記被
覆層と一体化したチューブ本体に完全に埋込まれ、この
チューブ本体から外部に露出することがない。その結
果、前記所定部材によるキンク防止や屈曲形状保持等の
機能を撥揮しながら前記所定部材の露出による血栓発生
等の不都合を起こすことがなく、容易かつ迅速に医療行
為が遂行される。
質的に同一形状寸法の外周面を有する型に、収縮可能な
筒状体を外嵌し、この筒状体が収縮してなる被覆層を前
記型の外周面に形成し、前記被覆層が形成された前記型
に所定部材をセットしてからチューブ本体を形成するの
で、前記被覆層の存在によって前記所定部材が、前記被
覆層と一体化したチューブ本体に完全に埋込まれ、この
チューブ本体から外部に露出することがない。その結
果、前記所定部材によるキンク防止や屈曲形状保持等の
機能を撥揮しながら前記所定部材の露出による血栓発生
等の不都合を起こすことがなく、容易かつ迅速に医療行
為が遂行される。
【図1】実施例1、3のコアに熱収縮性チューブを外嵌
した状態を示す正面図である。
した状態を示す正面図である。
【図2】同、熱収縮性チューブを収縮させ、コアに被覆
層を形成した状態を示す正面図である。
層を形成した状態を示す正面図である。
【図3】同、成形用下型の平面図である。
【図4】同、線状芯をセットした下型の平面図である。
【図5】同、コアをセットした下型の平面図である。
【図6】同、下型、コア及び上型を組立ててなる型の正
面図である。
面図である。
【図7】図6のVII −VII 線拡大断面図である。
【図8】図6のVIII−VIII線拡大断面図である。
【図9】図8のIX−IX線拡大断面図である。
【図10】図6のX−X線拡大断面図である。
【図11】図10のXI−XI線拡大断面図である。
【図12】図6のXII −XII 線拡大断面図である。
【図13】実施例1〜3のキュアリング装置の概略斜視図
である。
である。
【図14】同、カニューレの正面図である。
【図15】図14のXV−XV線拡大断面図である。
【図16】図14のカニューレの曲げられた状態を示す正面
図である。
図である。
【図17】図14のカニューレの線状芯先端部周辺の拡大断
面図である。
面図である。
【図18】図14のカニューレの線状芯後端部周辺の拡大断
面図である。
面図である。
【図19】実施例2のカニューレの正面図である。
【図20】図19のXX−XX線拡大断面図である。
【図21】実施例4のコアを成形材料のゾルに浸漬した状
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図22】同、コアを成形材料のゾルから引上げた状態を
示す正面図である。
示す正面図である。
【図23】実施例5のコアを成形材料のゾルに浸漬、ゾル
から引上げた状態を示す正面図(一部断面図)である。
から引上げた状態を示す正面図(一部断面図)である。
【図24】図1のカニューレの使用状態を示す概略図であ
る。
る。
1 カニューレ本体 1A、1B、1C、1D カニューレ 2 カニューレ小径部 5 線状芯 6A、6B チューブ 7 空間 8A、8B 螺旋状芯 9A、9C、9E コアの被覆層 9B、9D、9F 熱収縮性チューブ 11 下型 12 上型 13、33 コア 13a、33a コアの小径部対応位置 14 キャビティ 22 成形用型 24 キュアリング装置 31 ポリ塩化ビニルのゾル 34 シリコーンの被覆層 35 シリコーンのゾル
Claims (1)
- 【請求項1】 所定部材が全体として長さ方向に埋設さ
れた医療用チューブを製造するに際し、 前記医療用チューブの内周面と実質的に同一形状寸法の
外周面を有する型に、収縮可能な筒状体を外嵌する工程
と、 前記筒状体を収縮させ、この筒状体が収縮してなる被覆
層を前記型の外周面上に形成する工程と、 前記被覆層が形成された前記型に、前記所定部材をセッ
トする工程と、 前記所定部材がセットされた前記型の周囲に、前記被覆
層と一体化した医療用チューブ本体を形成する工程とを
有する、医療用チューブの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22965191A JPH0542552A (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | 医療用チユーブの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22965191A JPH0542552A (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | 医療用チユーブの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0542552A true JPH0542552A (ja) | 1993-02-23 |
Family
ID=16895541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22965191A Pending JPH0542552A (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | 医療用チユーブの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0542552A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN118122575A (zh) * | 2024-05-06 | 2024-06-04 | 儒拉玛特自动化技术(苏州)有限公司 | 一种利用立式涂覆法生产医疗pi导管的设备及方法 |
-
1991
- 1991-08-16 JP JP22965191A patent/JPH0542552A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN118122575A (zh) * | 2024-05-06 | 2024-06-04 | 儒拉玛特自动化技术(苏州)有限公司 | 一种利用立式涂覆法生产医疗pi导管的设备及方法 |
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