JPH0539258U - ペツトのトイレ用シーツ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ペットのトイレ用シーツを改良して防臭効果
を高める。 【構成】 上面が不織布１１、下面が合成樹脂シート１
２によって形成された平袋１０と、この平袋１０内に収
容される５層状の吸水紙２１とから成る。吸水紙２１に
は、第１層と第２層との間に水を吸収してゲル化する吸
水性高分子２３、脱臭剤２４および水溶性で液体に反応
して芳香臭を発散する香料２５が混合された保水層２２
が挟み込まれている。従って、脱臭剤２４により処理し
きれなかった悪臭が、尿に反応した香料２５から発散さ
れる芳香臭によって消臭される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はペットのトイレに敷くシーツ、特に防臭効果の高いシーツに関する 。

【０００２】

【従来の技術と考案の課題】

この種のシーツとしては、脱臭剤および吸水性高分子を吸水紙間に挾み込み、 この吸水紙を、上面が不織布、下面が合成樹脂シートから成る袋内に収容したも のがある。

【０００３】 このシーツの上にペットが尿をした場合、不織布から透過した尿は、吸水紙に 吸水されると共に吸水性高分子が吸収してゲル化し、固定される。また、同時に 脱臭剤によってアンモニア臭等の悪臭が除去される。

【０００４】 しかし、脱臭剤だけで悪臭を完全に除去することは不可能であり、除去しきれ なかった悪臭が室内に漂よって不快感を味うのは否めない。

【０００５】 そこで、この考案の課題は、この種のシーツを改良して、さらに防臭効果を高 めることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するため、この考案のシーツは、透水性シートと防水性シー トとの間に複数枚重ね合わせた吸水紙を挾み込み、この吸水紙間に脱臭剤、吸水 性高分子および液体と反応して芳香臭を発する香料を挾み込んだのである。

【０００７】

【作用】

以上のように構成されたシーツは、従来品と同様に、透水性シートから透過し た尿が、吸水紙および吸水性高分子によって保水されかつ拡散が防止されると共 に脱臭剤によってある程度の悪臭が除去され、防水性シートによって尿の漏れが 完全に阻止される。

【０００８】 このとき、同時に吸水紙間に挾み込まれた香料が尿と反応して芳香臭を発散し 、脱臭剤によって除去しきれなかった悪臭を消臭する。

【０００９】

【実施例】

以下、実施例について図面を参照して説明する。 図１および図２に示すように、このトイレ用シーツは、上面が不織布１１、下 面が合成樹脂シート１２によって形成された平袋１０と、この平袋１０内に収容 される５層状の吸水紙２１とから成る。

【００１０】 前記吸水紙２１の第１層と第２層との間には、図３に示すように、水を吸収し てゲル化する吸水性高分子２３、脱臭剤２４および水溶性で液体に反応して芳香 臭を発散する香料２５が混合された保水層２２が挟み込まれている。

【００１１】 前記香料２５は、図４に示すように、二酸化珪素等の珪酸塩類で形成された多 数の細孔を有するマイクロカプセル２５ａ内に充填されており、このマイクロカ プセル２５ａの細孔を通して尿の侵入および芳香臭の発散が行われる。従って、 マイクロカプセル２５ａの細孔径を調整することにより、芳香臭の発散量を調整 することができる。

【００１２】 以上のように構成されたシーツにペットが排尿を行うと、不織布１１から透過 した尿は、吸水紙２１によって吸水されると共に吸水性高分子２３が吸収してゲ ル化し、固定される。

【００１３】 これによって、尿の平面的な拡散が抑えられ、シーツの有効利用を図ることが できる。なお、犬等のペットは、自分が排尿した所に近寄りたがらないという性 質があるため、尿の拡散を防止することは、このような点においても重要である 。

【００１４】 また、これと同時に、アンモニア臭等の悪臭が脱臭剤２４によってある程度除 去され、さらに香料２５が尿に反応して芳香臭を発散し、脱臭剤２４で処理しき れなかった悪臭が消臭される。

【００１５】 なお、前記平袋１０は、上面が透水性を有し、下面が防水性を有するものであ れば、例示の不織布１１や合成樹脂シート１２である必要はない。 また、吸水性高分子としては、澱粉にアクリル酸をグラフト重合した澱粉系、 カルボキシセルロースにアクリル酸塩をグラフト重合したセルロール系の他アク リル酸・ビニルアルコール共重合体、アクリル酸重合体等の合成ポリマー系等を 適宜選択して使用すればよい。

【００１６】 さらに、吸水紙２１は、少なくとも２層状であればよく、尿の平面的な拡散を 考慮して、必要枚数を重ね合わせればよい。

【００１７】

【効果】

以上のように、この考案のシーツは、脱臭剤によって除去し得なかった悪臭を 、液体と反応して芳香臭を発散する香料により消臭するようにしたため、シーツ 自体の防臭効果が向上し、ペットの排尿による不快感をほとんど取り除くことが できる。

【００１８】 また、芳香臭は、ペットの排尿時にだけ発散されるので、時間の経過によって 消臭効果が低下することもなく、また、常時室内に芳香臭が漂うことがないので 逆に芳香臭による不快感もなく、非常に快適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る一実施例を示す断面図

【図２】同上の斜視図

【図３】保水層を模式的に表わした図

【図４】香料を模式的に表わした図

【符号の説明】

１０ 平袋 １１ 不織布 １２ 合成樹脂シート ２１ 吸水紙 ２２ 保水層 ２３ 吸水性高分子 ２４ 脱臭剤 ２５ 香料 ２５ａ マイクロカプセル

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 透水性シートと防水性シートとの間に複
   数枚重ね合わせた吸水紙を挾み込み、この吸水紙間に脱
   臭剤、吸水性高分子および液体と反応して芳香臭を発す
   る香料を挾み込んだペットのトイレ用シーツ。