JPH0537738Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0537738Y2 JPH0537738Y2 JP1987101240U JP10124087U JPH0537738Y2 JP H0537738 Y2 JPH0537738 Y2 JP H0537738Y2 JP 1987101240 U JP1987101240 U JP 1987101240U JP 10124087 U JP10124087 U JP 10124087U JP H0537738 Y2 JPH0537738 Y2 JP H0537738Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rim
- core rod
- hollow
- core
- outer diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Steering Controls (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
技術分野
本考案は自動車のステアリングホイールに採用
されている芯金に関する。
されている芯金に関する。
従来技術
この種の芯金のリムは、一般に、中空パイプを
リング状に湾曲せしめてそれらの両端部を突き合
わせるとともにアーク溶接により接合されてい
る。
リング状に湾曲せしめてそれらの両端部を突き合
わせるとともにアーク溶接により接合されてい
る。
ところで、このようにアーク溶接がなされる
と、リムの両端接合部外周にはビードが盛り上が
つてリムの外径より外側に突出することになる。
と、リムの両端接合部外周にはビードが盛り上が
つてリムの外径より外側に突出することになる。
ところが、このようにビードがリム外径より外
側に大きく突出すると非常に都合が悪い。すなわ
ち、ステアリングホイールは、一般に、この芯金
の周囲に射出成型により樹脂を被覆することによ
り構成されるが、この射出成形時に、上記ビード
が樹脂溶液の流れを阻害することになるため、製
品の品質が悪くなるのである。
側に大きく突出すると非常に都合が悪い。すなわ
ち、ステアリングホイールは、一般に、この芯金
の周囲に射出成型により樹脂を被覆することによ
り構成されるが、この射出成形時に、上記ビード
が樹脂溶液の流れを阻害することになるため、製
品の品質が悪くなるのである。
従つて、従来より一般に、この盛り上がりビー
ドは研削工程により研削除去されている。しか
し、このような研削工程はステアリングホイール
の製造コストの増大要因となる。
ドは研削工程により研削除去されている。しか
し、このような研削工程はステアリングホイール
の製造コストの増大要因となる。
本考案の技術的課題
従つて、本考案の解決すべき技術的課題は、こ
の種のステアリングホイールの芯金において、溶
接時にリムの突き合わせ両端部外周に形成される
ビードがリム外径より突出しないようにすること
にある。
の種のステアリングホイールの芯金において、溶
接時にリムの突き合わせ両端部外周に形成される
ビードがリム外径より突出しないようにすること
にある。
本考案の要旨(構成・作用・効果)
上記技術的課題を解決するために、本考案にか
かるステアリングホイールの芯金は次のように構
成される。
かるステアリングホイールの芯金は次のように構
成される。
すなわち、中空リムの両端部間に、中空リムの
内径寸法より十分小さい外径寸法を有する芯棒を
挿入しかつ上記両端部を突き合わせた状態で、上
記両端部を一体的に絞ることにより、上記両端部
を芯棒とともにつぶし変形せしめてリムの中空部
を略閉塞し、上記両端部の突き合わせ端に沿つて
その全周またはその一部を溶接してなることを特
徴としている。
内径寸法より十分小さい外径寸法を有する芯棒を
挿入しかつ上記両端部を突き合わせた状態で、上
記両端部を一体的に絞ることにより、上記両端部
を芯棒とともにつぶし変形せしめてリムの中空部
を略閉塞し、上記両端部の突き合わせ端に沿つて
その全周またはその一部を溶接してなることを特
徴としている。
上記構成によれば、リムの両端部は絞られてい
るためリム外径寸法より十分小さくなる。従つ
て、この突き合わせ両端部外周に溶接を施して
も、該溶接により発生するビードはリム外径内に
収めることができる。従つて、ステアリングホイ
ールの射出成形による樹脂被覆工程においても、
溶融樹脂の流れが阻害されることがない。
るためリム外径寸法より十分小さくなる。従つ
て、この突き合わせ両端部外周に溶接を施して
も、該溶接により発生するビードはリム外径内に
収めることができる。従つて、ステアリングホイ
ールの射出成形による樹脂被覆工程においても、
溶融樹脂の流れが阻害されることがない。
また、上記構成によれば、リムの両端部は、挿
入された芯棒とともに絞られてつぶし変形せしめ
られ、その結果、リムの中空部が略閉塞せしめら
れているため、溶接時に発生するスパツタや溶滴
がリム中空内に入ることが効果的に阻止される。
これらのスパツタや溶滴がリム中空内に入り込ん
で冷却すると球状又は塊状となつてステアリング
ホイールの芯金のリム内を転動する結果、異音が
発生するという不具合が生じるのである。
入された芯棒とともに絞られてつぶし変形せしめ
られ、その結果、リムの中空部が略閉塞せしめら
れているため、溶接時に発生するスパツタや溶滴
がリム中空内に入ることが効果的に阻止される。
これらのスパツタや溶滴がリム中空内に入り込ん
で冷却すると球状又は塊状となつてステアリング
ホイールの芯金のリム内を転動する結果、異音が
発生するという不具合が生じるのである。
さらに、上記構成によれば、溶接時に非常に好
都合である。すなわち、リムの両端部が芯棒を介
した状態で絞り接続すなわちかしめ接続されるた
め、上記両端部の突き合わせ状態はこの芯棒によ
り保持されることになる。従つて、溶接時におけ
る上記両端部の突き合わせ位置が非常に安定して
おり、溶接作業が容易となる。この溶接が溶接ロ
ボツトにより行われる場合は、ロボツトの溶接時
における芯金の保持機構等が簡単となる。又、リ
ム両端部は芯棒を介在せしめた状態でかしめられ
ているので、溶接部の耐久性がよい。
都合である。すなわち、リムの両端部が芯棒を介
した状態で絞り接続すなわちかしめ接続されるた
め、上記両端部の突き合わせ状態はこの芯棒によ
り保持されることになる。従つて、溶接時におけ
る上記両端部の突き合わせ位置が非常に安定して
おり、溶接作業が容易となる。この溶接が溶接ロ
ボツトにより行われる場合は、ロボツトの溶接時
における芯金の保持機構等が簡単となる。又、リ
ム両端部は芯棒を介在せしめた状態でかしめられ
ているので、溶接部の耐久性がよい。
実施例
以下に、第1〜6図に示した本考案の一実施例
について詳細に説明する。
について詳細に説明する。
まず、第1〜4図に示した第1実施例を説明す
る。
る。
第1図に芯金の全体を示している。図において
1は中空リム、2はリムに接続されたスポーク、
3はスポークに接続されたボスプレート、4は該
ボスプレート3に装着されたボスである。これら
の大略構成は従来公知の芯金構造と異なるところ
はない。
1は中空リム、2はリムに接続されたスポーク、
3はスポークに接続されたボスプレート、4は該
ボスプレート3に装着されたボスである。これら
の大略構成は従来公知の芯金構造と異なるところ
はない。
次に、上記芯金のリム1の両端接続部の構造
を、その製造工程を示す第3,4図に従つて説明
する。
を、その製造工程を示す第3,4図に従つて説明
する。
まず、第3,4図中で示されるように、リム
の両端部10a,10b間に断面四角形の芯棒1
1を挿入する。この芯棒11は中空リム1の内径
寸法より十分小さい適当な外径寸法を有してい
る。
の両端部10a,10b間に断面四角形の芯棒1
1を挿入する。この芯棒11は中空リム1の内径
寸法より十分小さい適当な外径寸法を有してい
る。
次いで、第3,4図中に示すように、上記両
端部10a,10bを、互いに突き合わせた状態
で、一体的に絞り加工(かしめ加工)を施し、こ
れらの両端部10a,10bを芯棒11とともに
つぶし変形せしめてリム1の中空部を略閉塞す
る。本実施例においては、第3,4図並びに第2
図に示されるように、各端部10a,10bが断
面四角形状を呈し、その外周に4つの平面13が
形成されるような絞り加工を施している。つま
り、絞り加工が施された両端部10a,10bは
4ケ所においてその外径がリム外径と略等しいか
やや小さいが、上記各平面13の部分はリム外径
より内側に位置せしめられている。そして、芯棒
11も変形して両端部10a,10bと一体化さ
れている。
端部10a,10bを、互いに突き合わせた状態
で、一体的に絞り加工(かしめ加工)を施し、こ
れらの両端部10a,10bを芯棒11とともに
つぶし変形せしめてリム1の中空部を略閉塞す
る。本実施例においては、第3,4図並びに第2
図に示されるように、各端部10a,10bが断
面四角形状を呈し、その外周に4つの平面13が
形成されるような絞り加工を施している。つま
り、絞り加工が施された両端部10a,10bは
4ケ所においてその外径がリム外径と略等しいか
やや小さいが、上記各平面13の部分はリム外径
より内側に位置せしめられている。そして、芯棒
11も変形して両端部10a,10bと一体化さ
れている。
次いで、第3,4図中で示されるように、両
端部10a,10bの突き合わせ端の外周にアー
ク溶接が施される。この場合には、図に示される
ように、溶接箇所は主として各平面13の部分に
施される。従つて、溶接の際に生ずるビード12
は、これらの平面13を埋めるような態様で両端
部10a,10bの外周に形成される。つまり、
これらのビード12は、リム外径より外側に突出
することを防止できる。この溶接作業は、非常に
安定した状態で行うことができる。何故ならば、
第3,4図中で示されたように、芯棒11が中
心に介在した状態で、両端部10a,10bが絞
り加工されるため、両端部10a,10bは芯棒
11と一体化され、その結果、両端部10a,1
0bの突き合わせ状態が良好に保持されるからで
ある。また、芯棒11は両端部10a,10bを
略閉塞しているため、溶接時に発生するスパツタ
や溶滴は、リム中空内へ入ることが効果的に阻止
される。さらに、芯棒11が介在することによ
り、リム両端部10a,10bの溶接部の耐久性
が優れている。
端部10a,10bの突き合わせ端の外周にアー
ク溶接が施される。この場合には、図に示される
ように、溶接箇所は主として各平面13の部分に
施される。従つて、溶接の際に生ずるビード12
は、これらの平面13を埋めるような態様で両端
部10a,10bの外周に形成される。つまり、
これらのビード12は、リム外径より外側に突出
することを防止できる。この溶接作業は、非常に
安定した状態で行うことができる。何故ならば、
第3,4図中で示されたように、芯棒11が中
心に介在した状態で、両端部10a,10bが絞
り加工されるため、両端部10a,10bは芯棒
11と一体化され、その結果、両端部10a,1
0bの突き合わせ状態が良好に保持されるからで
ある。また、芯棒11は両端部10a,10bを
略閉塞しているため、溶接時に発生するスパツタ
や溶滴は、リム中空内へ入ることが効果的に阻止
される。さらに、芯棒11が介在することによ
り、リム両端部10a,10bの溶接部の耐久性
が優れている。
第5a,5b図に第2実施例を示している。こ
の実施例では、芯棒11は断面丸形である。従つ
て、リム両端部10a,10bも断面丸形にかし
められた上で溶接が施こされる。
の実施例では、芯棒11は断面丸形である。従つ
て、リム両端部10a,10bも断面丸形にかし
められた上で溶接が施こされる。
第6a,6b図は第3実施例を示している。こ
の実施例では、芯棒11は、リム両端部10a,
10bの内径寸法に略等しい外径寸法を有する丸
棒ではあるが、この中間部に周溝11aを有して
いる。そして、リム両端部10a,10bは芯棒
11の周溝11a内に入り込むようにかしめら
れ、その上で溶接が施こされる。
の実施例では、芯棒11は、リム両端部10a,
10bの内径寸法に略等しい外径寸法を有する丸
棒ではあるが、この中間部に周溝11aを有して
いる。そして、リム両端部10a,10bは芯棒
11の周溝11a内に入り込むようにかしめら
れ、その上で溶接が施こされる。
図面は本考案の実施例を示し、第1図は第1実
施例に係るステアリングホイールの芯金の正面
図、第2図は第1図に示された芯金のリムの両接
合端部を切断した状態を示す要部斜視図、第3図
は第1,2図におけるリムの両端部を接合する工
程を示す要部断面工程図、第4図は第3図と同様
の工程図であつて他の断面箇所を示す断面工程
図、第5a図は第2実施例に係るステアリングホ
イールの芯金の要部断面図、第5b図は第5a図
の断面図、第6a図は第3実施例に係るステアリ
ングホイールの芯金の要部断面図、第6b図は第
6a図の断面図である。 1……中空リム、2……スポーク、3……ボス
プレート、4……ボス、10a,10b……端
部、11……芯棒、12……ビード、13……平
面。
施例に係るステアリングホイールの芯金の正面
図、第2図は第1図に示された芯金のリムの両接
合端部を切断した状態を示す要部斜視図、第3図
は第1,2図におけるリムの両端部を接合する工
程を示す要部断面工程図、第4図は第3図と同様
の工程図であつて他の断面箇所を示す断面工程
図、第5a図は第2実施例に係るステアリングホ
イールの芯金の要部断面図、第5b図は第5a図
の断面図、第6a図は第3実施例に係るステアリ
ングホイールの芯金の要部断面図、第6b図は第
6a図の断面図である。 1……中空リム、2……スポーク、3……ボス
プレート、4……ボス、10a,10b……端
部、11……芯棒、12……ビード、13……平
面。
Claims (1)
- 中空リム1の両端部10a,10b間に、中空
リム1の内径寸法より十分小さい外径寸法を有す
る芯棒11を挿入しかつ上記両端部10a,10
bを突き合わせた状態で、上記両端部10a,1
0bを一体的に絞ることにより、上記両端部10
a,10bを芯棒11とともにつぶし変形せしめ
てリム1の中空部を略閉塞し、上記両端部10
a,10bの突き合わせ端に沿つてその全周また
はその一部を溶接してなることを特徴とするステ
アリングホイールの芯金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987101240U JPH0537738Y2 (ja) | 1987-07-01 | 1987-07-01 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987101240U JPH0537738Y2 (ja) | 1987-07-01 | 1987-07-01 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS645869U JPS645869U (ja) | 1989-01-13 |
JPH0537738Y2 true JPH0537738Y2 (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=31330055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987101240U Expired - Lifetime JPH0537738Y2 (ja) | 1987-07-01 | 1987-07-01 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0537738Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60178276U (ja) * | 1984-05-07 | 1985-11-27 | 豊田合成株式会社 | ステアリングホイ−ル芯金 |
-
1987
- 1987-07-01 JP JP1987101240U patent/JPH0537738Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS645869U (ja) | 1989-01-13 |
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