JPH05344750A - インバータ装置 - Google Patents
インバータ装置Info
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- JPH05344750A JPH05344750A JP4174872A JP17487292A JPH05344750A JP H05344750 A JPH05344750 A JP H05344750A JP 4174872 A JP4174872 A JP 4174872A JP 17487292 A JP17487292 A JP 17487292A JP H05344750 A JPH05344750 A JP H05344750A
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- JP
- Japan
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- phase
- output
- gate
- induction motor
- inverter
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- Control Of Ac Motors In General (AREA)
- Inverter Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インバータ装置から3相と2相とを切り換え
て出力できるようにして、3相インダクションモータだ
けでなく、単相インダクションモータの速度制御も行う
ことができるようにすること。 【構成】 パラメータ設定部4から3相出力用のパラメ
ータ及び2相出力用のパラメータのいずれかを選択して
取り出す。取り出したパラメータをゲート制御部2に与
え、ゲート制御部2は、それに従ってインバータ出力部
1へのゲート信号を発生する。インバータ出力部1で
は、該ゲート信号によりスイッチング素子を開閉制御し
て上記パラメータにより決まる相数の交流を出力する。
単相インダクションモータ8を駆動する時は、進相コン
デンサ無しで接続し、インバータ出力部1から2相交流
を出力させる。
て出力できるようにして、3相インダクションモータだ
けでなく、単相インダクションモータの速度制御も行う
ことができるようにすること。 【構成】 パラメータ設定部4から3相出力用のパラメ
ータ及び2相出力用のパラメータのいずれかを選択して
取り出す。取り出したパラメータをゲート制御部2に与
え、ゲート制御部2は、それに従ってインバータ出力部
1へのゲート信号を発生する。インバータ出力部1で
は、該ゲート信号によりスイッチング素子を開閉制御し
て上記パラメータにより決まる相数の交流を出力する。
単相インダクションモータ8を駆動する時は、進相コン
デンサ無しで接続し、インバータ出力部1から2相交流
を出力させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インダクションモータ
の速度制御に用いられるインバータ装置に関するもので
ある。
の速度制御に用いられるインバータ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、インダクションモータの回転速度
を制御するには、モータに高速用から低速用まで何種類
かの巻線を設けて、それらを切り換えることにより、回
転速度を変化させる方式や、電源の電圧波形を所定の位
相でカットする位相制御方式が知られている。しかし、
前者は、巻線の切り換え数だけ、段階的にしか速度を変
化させることができず、また、後者は、連続的な速度制
御はできるが、低速域でのトルクが低く、高速域につい
ては電源周波数で決まる所定速度以上の制御はできな
い。
を制御するには、モータに高速用から低速用まで何種類
かの巻線を設けて、それらを切り換えることにより、回
転速度を変化させる方式や、電源の電圧波形を所定の位
相でカットする位相制御方式が知られている。しかし、
前者は、巻線の切り換え数だけ、段階的にしか速度を変
化させることができず、また、後者は、連続的な速度制
御はできるが、低速域でのトルクが低く、高速域につい
ては電源周波数で決まる所定速度以上の制御はできな
い。
【0003】それらの欠点を解消するものとして、3相
インダクションモータを使ったインバータ制御方式があ
る。それは、交流電源から一旦直流に変換した後、イン
バータで再び交流に変換し、その交流によりモータを駆
動する方式である。この方式によれば、直流から交流に
変換する際に、出力周波数を任意に設定することができ
るので、その周波数を変化させることによりモータの回
転速度を連続的に変化させることができる。
インダクションモータを使ったインバータ制御方式があ
る。それは、交流電源から一旦直流に変換した後、イン
バータで再び交流に変換し、その交流によりモータを駆
動する方式である。この方式によれば、直流から交流に
変換する際に、出力周波数を任意に設定することができ
るので、その周波数を変化させることによりモータの回
転速度を連続的に変化させることができる。
【発明が解決しようとする課題】(問題点)しかしなが
ら、上記従来のインバータ制御方式には、3相インダク
ションモータには適用できるが、一般に広く普及してい
る単相インダクションモータには適用できないという問
題点があった。
ら、上記従来のインバータ制御方式には、3相インダク
ションモータには適用できるが、一般に広く普及してい
る単相インダクションモータには適用できないという問
題点があった。
【0004】(問題点の説明)図11は、単相インダク
ションモータの概要を示す図である。図11において、
8は単相インダクションモータ、81,82は巻線、8
3は進相コンデンサである。単相インダクションモータ
8には、このように進相コンデンサ83が設けられてお
り、この進相コンデンサ83がないとモータを始動でき
ない。
ションモータの概要を示す図である。図11において、
8は単相インダクションモータ、81,82は巻線、8
3は進相コンデンサである。単相インダクションモータ
8には、このように進相コンデンサ83が設けられてお
り、この進相コンデンサ83がないとモータを始動でき
ない。
【0005】一方、コンデンサの特性は、電源周波数が
変化すると大きく変化する。そのため、進相コンデンサ
83が接続されている単相インダクションモータ8をイ
ンバータに接続し、その速度制御を行うために出力周波
数を変化させると、進相コンデンサ83があるために種
々の不具合が生じる。例えば、周波数が低くなると、進
相コンデンサ83が飽和してしまい、モータ巻線82に
殆ど電流が流れなくなったり、周波数が高くなると、進
相コンデンサ83が発熱したりする。そのため、電源周
波数を広範囲に変化させるようなインバータ制御方式
を、単相インダクションモータ8の速度制御に適用する
ことはできなかった。本発明は、そのような問題点を解
決することを課題とするものである。
変化すると大きく変化する。そのため、進相コンデンサ
83が接続されている単相インダクションモータ8をイ
ンバータに接続し、その速度制御を行うために出力周波
数を変化させると、進相コンデンサ83があるために種
々の不具合が生じる。例えば、周波数が低くなると、進
相コンデンサ83が飽和してしまい、モータ巻線82に
殆ど電流が流れなくなったり、周波数が高くなると、進
相コンデンサ83が発熱したりする。そのため、電源周
波数を広範囲に変化させるようなインバータ制御方式
を、単相インダクションモータ8の速度制御に適用する
ことはできなかった。本発明は、そのような問題点を解
決することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のインバータ装置では、3相出力用のパラメ
ータ及び2相出力用のパラメータを選択的に出力可能な
パラメータ設定部と、該パラメータに従ってゲート信号
を発生するゲート制御部と、該ゲート信号によりスイッ
チング素子を開閉制御して3相交流及び2相交流を選択
的に出力するインバータ出力部とを設けることとした。
め、本発明のインバータ装置では、3相出力用のパラメ
ータ及び2相出力用のパラメータを選択的に出力可能な
パラメータ設定部と、該パラメータに従ってゲート信号
を発生するゲート制御部と、該ゲート信号によりスイッ
チング素子を開閉制御して3相交流及び2相交流を選択
的に出力するインバータ出力部とを設けることとした。
【0007】
【作 用】3相出力だけでなく、2相出力も可能にし
たので、該インバータ装置の2相出力を用いることによ
り、進相コンデンサ無しで単相インダクションモータの
駆動が可能になった。そのため、インバータ装置の3相
出力により3相インダクションモータの速度制御が行え
るだけでなく、2相出力に切り換えることにより、単相
インダクションモータの速度制御も行うことができる。
たので、該インバータ装置の2相出力を用いることによ
り、進相コンデンサ無しで単相インダクションモータの
駆動が可能になった。そのため、インバータ装置の3相
出力により3相インダクションモータの速度制御が行え
るだけでなく、2相出力に切り換えることにより、単相
インダクションモータの速度制御も行うことができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明の概要を示すブロック図で
ある。図1において、1はインバータ出力部、2はゲー
ト制御部、3は中央制御部、4はパラメータ設定部、5
はAC−DCコンバータ、6はブレーキ制御部、7は3
相インダクションモータ、8は単相インダクションモー
タである。インバータ出力部1の出力端子U,V,Wに
は、必要に応じて、3相インダクションモータ7あるい
は単相インダクションモータ8のいずれかを接続する。
に説明する。図1は、本発明の概要を示すブロック図で
ある。図1において、1はインバータ出力部、2はゲー
ト制御部、3は中央制御部、4はパラメータ設定部、5
はAC−DCコンバータ、6はブレーキ制御部、7は3
相インダクションモータ、8は単相インダクションモー
タである。インバータ出力部1の出力端子U,V,Wに
は、必要に応じて、3相インダクションモータ7あるい
は単相インダクションモータ8のいずれかを接続する。
【0009】本実施例では、インバータ装置を、PWM
(波形幅変調)方式で動作させている。ここで、PWM
方式について簡単に説明する。図2は、PWM方式を説
明するための図である。Pは、インバータ出力部1から
の出力電圧であり、P1,P2,・・・は、該出力電圧Pの
波形の一部を拡大して示したもので、出力電圧Pを形成
する各単位パルスである。このように、PWM方式で
は、出力電圧Pを、多数の単位パルスP1,P2,・・・に
より形成し、出力周波数等に応じて、それら単位パルス
の波形幅と波形数とを適当な値に設定し、最適な実効電
圧を得るようにしている。
(波形幅変調)方式で動作させている。ここで、PWM
方式について簡単に説明する。図2は、PWM方式を説
明するための図である。Pは、インバータ出力部1から
の出力電圧であり、P1,P2,・・・は、該出力電圧Pの
波形の一部を拡大して示したもので、出力電圧Pを形成
する各単位パルスである。このように、PWM方式で
は、出力電圧Pを、多数の単位パルスP1,P2,・・・に
より形成し、出力周波数等に応じて、それら単位パルス
の波形幅と波形数とを適当な値に設定し、最適な実効電
圧を得るようにしている。
【0010】次に、図1のものの動作を説明する。AC
−DCコンバータ5で交流100Vを直流140Vに変
換し、それを、ブレーキ制御部6を介してインバータ出
力部1に与える。インバータ出力部1を制御するゲート
信号は、ゲート制御部2から与えられるが、そのゲート
制御部2は、中央制御部3を介してパラメータ設定部4
から与えられるパラメータに従ってゲート信号を発生す
る。中央制御部3は、CPU(中央処理装置)を内蔵し
ており、速度指定電圧V,停止信号BLAKE,回転方
向指定信号CW,CCW等を受けて、必要なパラメータ
をパラメータ設定部4から取り出してゲート制御部2や
ブレーキ制御部6に与え、それらを制御する。
−DCコンバータ5で交流100Vを直流140Vに変
換し、それを、ブレーキ制御部6を介してインバータ出
力部1に与える。インバータ出力部1を制御するゲート
信号は、ゲート制御部2から与えられるが、そのゲート
制御部2は、中央制御部3を介してパラメータ設定部4
から与えられるパラメータに従ってゲート信号を発生す
る。中央制御部3は、CPU(中央処理装置)を内蔵し
ており、速度指定電圧V,停止信号BLAKE,回転方
向指定信号CW,CCW等を受けて、必要なパラメータ
をパラメータ設定部4から取り出してゲート制御部2や
ブレーキ制御部6に与え、それらを制御する。
【0011】パラメータ設定部4からのパラメータによ
って、図2に示したような各単位パルスの波形幅及び波
形数のパターンが決定される。そのパラメータは、イン
バータ出力の1サイクル期間を多くの小区間に分割し、
各区間毎に上記単位パルスを出力させるか否かを指定す
る。
って、図2に示したような各単位パルスの波形幅及び波
形数のパターンが決定される。そのパラメータは、イン
バータ出力の1サイクル期間を多くの小区間に分割し、
各区間毎に上記単位パルスを出力させるか否かを指定す
る。
【0012】図3は、パラメータの一例を示す図であ
る。図3において、00,01,02,・・・は、各小
区間に付した番号であり、G1,G2,・・・は、インバー
タ出力部1における各ゲート端子である。このようなパ
ラメータが、ゲート制御部2に与えられると、ゲート制
御部2は、各小区間00,01,02,・・・におい
て、信号1が与えられているゲート端子にだけゲート信
号を印加するように制御を行う。
る。図3において、00,01,02,・・・は、各小
区間に付した番号であり、G1,G2,・・・は、インバー
タ出力部1における各ゲート端子である。このようなパ
ラメータが、ゲート制御部2に与えられると、ゲート制
御部2は、各小区間00,01,02,・・・におい
て、信号1が与えられているゲート端子にだけゲート信
号を印加するように制御を行う。
【0013】そのように使われるパラメータとして、3
相用の他に2相用のものも作成し、それぞれ、出力周波
数等に応じた各種のパターンを用意し、それらをROM
(読出専用メモリ)等に各1サイクル分を単位として記
録しておく。その際、3相用のパラメータを記録したR
OMと、2相用のパラメータを記録したROMとを別々
に作成し、必要に応じてそれらを差し替えて使うように
してもよいし、両方共1つのROMに記録してもよい。
いずれにしても、運転時には、出力周波数等に応じて、
そこから最適なパラメータを読み出し、それを繰り返し
てゲート制御部2に与える。
相用の他に2相用のものも作成し、それぞれ、出力周波
数等に応じた各種のパターンを用意し、それらをROM
(読出専用メモリ)等に各1サイクル分を単位として記
録しておく。その際、3相用のパラメータを記録したR
OMと、2相用のパラメータを記録したROMとを別々
に作成し、必要に応じてそれらを差し替えて使うように
してもよいし、両方共1つのROMに記録してもよい。
いずれにしても、運転時には、出力周波数等に応じて、
そこから最適なパラメータを読み出し、それを繰り返し
てゲート制御部2に与える。
【0014】インバータ出力部1からの出力周波数の設
定は、外部から与える速度指定電圧Vを調整することに
よって行う。その電圧を、中央制御部3に内蔵される電
圧−周波数変換器(図示せず)により所定の周波数を持
った信号に変換し、それによって決まるタイミングで、
上記パラメータをゲート制御部2に繰り返し与える。そ
の結果、上記速度指定電圧Vに応じた周波数を有する出
力が得られる。
定は、外部から与える速度指定電圧Vを調整することに
よって行う。その電圧を、中央制御部3に内蔵される電
圧−周波数変換器(図示せず)により所定の周波数を持
った信号に変換し、それによって決まるタイミングで、
上記パラメータをゲート制御部2に繰り返し与える。そ
の結果、上記速度指定電圧Vに応じた周波数を有する出
力が得られる。
【0015】モータを停止させる場合は、停止信号BL
AKEを入力する。中央制御部3は、停止信号BLAK
Eが入力されると、パラメータ設定部4からブレーキ用
パラメータを取り出し、ゲート制御部2に与える。その
結果、ゲート制御部2は、ブレーキ用パラメータに基づ
いて、各巻線に直流電流を流すような一定のパターンを
持つゲート信号を、インバータ出力部1に対して与え
る。それと同時に、ブレーキ制御部6内にあるブレーキ
用MOS FETによって、オン−オフを繰り返えさせ
る。そうすることによって各巻線に間欠的な直流電流を
流し、適度な制動力を与える。
AKEを入力する。中央制御部3は、停止信号BLAK
Eが入力されると、パラメータ設定部4からブレーキ用
パラメータを取り出し、ゲート制御部2に与える。その
結果、ゲート制御部2は、ブレーキ用パラメータに基づ
いて、各巻線に直流電流を流すような一定のパターンを
持つゲート信号を、インバータ出力部1に対して与え
る。それと同時に、ブレーキ制御部6内にあるブレーキ
用MOS FETによって、オン−オフを繰り返えさせ
る。そうすることによって各巻線に間欠的な直流電流を
流し、適度な制動力を与える。
【0016】図4は、インバータ出力部に3相インダク
ションモータを接続した状態を示す図である。符号は、
図1のものに対応し、11〜16はMOS FET、7
1〜73は巻線である。MOS FET11〜16は、
それぞれのゲート端子G1 〜G6 にゲート信号を印加す
ると導通し、印加を止めると非導通となる。
ションモータを接続した状態を示す図である。符号は、
図1のものに対応し、11〜16はMOS FET、7
1〜73は巻線である。MOS FET11〜16は、
それぞれのゲート端子G1 〜G6 にゲート信号を印加す
ると導通し、印加を止めると非導通となる。
【0017】巻線71に注目すると、MOS FET1
1,14が同時に導通した時、端子Uから端子Vの方向
に電流が流れ、MOS FET13,12が同時に導通
した時、上記とは逆方向に電流が流れる。したがって、
それらを交互に切り換えれば、巻線71には交流電流が
流れる。巻線72,73についても同様に、各MOSF
ET11〜16を切り換えることにより交流電流を流す
ことができる。そして、各MOS FET11〜16を
導通させるタイミングを調整して、各巻線71〜73に
流れる電流の位相差が120度になるようにすれば、3
相インダクションモータ7に3相交流が供給される。
1,14が同時に導通した時、端子Uから端子Vの方向
に電流が流れ、MOS FET13,12が同時に導通
した時、上記とは逆方向に電流が流れる。したがって、
それらを交互に切り換えれば、巻線71には交流電流が
流れる。巻線72,73についても同様に、各MOSF
ET11〜16を切り換えることにより交流電流を流す
ことができる。そして、各MOS FET11〜16を
導通させるタイミングを調整して、各巻線71〜73に
流れる電流の位相差が120度になるようにすれば、3
相インダクションモータ7に3相交流が供給される。
【0018】図5は、図4の場合のゲート信号の関係を
示す図である。図5は、1サイクル分の期間をA〜Fの
6区間に分け、各区間において○印が付いたゲート端子
にゲート信号を与えることを意味している。ただし、そ
のゲート信号は、図2に示したような出力とするため断
続した信号となる。このようなタイミングで各ゲート端
子G1 〜G6 にゲート信号を与えることによって、位相
差120度の3相交流が出力される。
示す図である。図5は、1サイクル分の期間をA〜Fの
6区間に分け、各区間において○印が付いたゲート端子
にゲート信号を与えることを意味している。ただし、そ
のゲート信号は、図2に示したような出力とするため断
続した信号となる。このようなタイミングで各ゲート端
子G1 〜G6 にゲート信号を与えることによって、位相
差120度の3相交流が出力される。
【0019】図6は、3相インダクションモータを駆動
する場合の各相の電圧波形と電流波形を示す図である。
各相には、それぞれ、120度ずつ位相のずれた電圧が
出力されている。実際の電圧波形は、図2に示すような
波形になるが、ここでは、便宜上大きな矩形波で示して
いる。そして、各相の巻線にはそれより位相が遅れたほ
ぼ正弦波状の電流が流れる。電流についても、実際の波
形には、多数の小さなパルスが重畳された波形になる
が、ここでは便宜上正弦波で示している。
する場合の各相の電圧波形と電流波形を示す図である。
各相には、それぞれ、120度ずつ位相のずれた電圧が
出力されている。実際の電圧波形は、図2に示すような
波形になるが、ここでは、便宜上大きな矩形波で示して
いる。そして、各相の巻線にはそれより位相が遅れたほ
ぼ正弦波状の電流が流れる。電流についても、実際の波
形には、多数の小さなパルスが重畳された波形になる
が、ここでは便宜上正弦波で示している。
【0020】図6に示す区間A〜Fは、図5のものにお
ける区間A〜Fに対応している。図5の例では、区間A
の間、ゲート端子G1,G2,G4,G5 にゲート信号が印加
されるが、その内、ゲート端子G1,G4 へのゲート信号
により、MOS FET11,14が同時に導通して、
U相の電圧が正となっている。また、ゲート端子G5,G
4 へのゲート信号により、MOS FET15,14が
同時に導通して、V相の電圧が負となっている。そして
また、ゲート端子G5,G2 へのゲート信号により、MO
S FET15,12が同時に導通して、W相の電圧が
正となっている。以下、区間B〜Fも同様に、各ゲート
信号により、それぞれのMOS FETが導通して、図
6に示すような出力が発生している。
ける区間A〜Fに対応している。図5の例では、区間A
の間、ゲート端子G1,G2,G4,G5 にゲート信号が印加
されるが、その内、ゲート端子G1,G4 へのゲート信号
により、MOS FET11,14が同時に導通して、
U相の電圧が正となっている。また、ゲート端子G5,G
4 へのゲート信号により、MOS FET15,14が
同時に導通して、V相の電圧が負となっている。そして
また、ゲート端子G5,G2 へのゲート信号により、MO
S FET15,12が同時に導通して、W相の電圧が
正となっている。以下、区間B〜Fも同様に、各ゲート
信号により、それぞれのMOS FETが導通して、図
6に示すような出力が発生している。
【0021】ところが、MOS FET11と12,M
OS FET13と14,MOSFET15と16は、
それぞれ同時に導通させると正極と負極の間が短絡状態
になってしまうので、同時に導通させることはできな
い。そのため、ゲート端子G1 ,G2 、ゲート端子
G3 ,G4 、ゲート端子G5 ,G6 には、図3における
同一の小区間00,01,02,・・・において、それ
らゲート端子間で1が重ならないようにパラメータを設
定する必要がある。
OS FET13と14,MOSFET15と16は、
それぞれ同時に導通させると正極と負極の間が短絡状態
になってしまうので、同時に導通させることはできな
い。そのため、ゲート端子G1 ,G2 、ゲート端子
G3 ,G4 、ゲート端子G5 ,G6 には、図3における
同一の小区間00,01,02,・・・において、それ
らゲート端子間で1が重ならないようにパラメータを設
定する必要がある。
【0022】図7は、インバータ出力部に単相インダク
ションモータを接続した状態を示す図である。符号は、
図1,図4のものに対応し、81,82は巻線である。
巻線81に注目すると、MOS FET11とMOS
FET14が同時に導通した時、端子Uから端子Vの方
向に電流が流れ、MOS FET13,12が同時に導
通した時、上記とは逆方向に電流が流れる。したがっ
て、それらを交互に切り換えれば、巻線71には交流電
流が流れる。巻線82についても同様に、各MOS F
ET13〜16を切り換えることにより交流電流を流す
ことができる。そして、各MOS FET11〜16を
導通させるタイミングを調整して、巻線81と巻線82
に流れる電流の位相差が90度になるようにすれば、単
相インダクションモータ8に2相交流が供給される。
ションモータを接続した状態を示す図である。符号は、
図1,図4のものに対応し、81,82は巻線である。
巻線81に注目すると、MOS FET11とMOS
FET14が同時に導通した時、端子Uから端子Vの方
向に電流が流れ、MOS FET13,12が同時に導
通した時、上記とは逆方向に電流が流れる。したがっ
て、それらを交互に切り換えれば、巻線71には交流電
流が流れる。巻線82についても同様に、各MOS F
ET13〜16を切り換えることにより交流電流を流す
ことができる。そして、各MOS FET11〜16を
導通させるタイミングを調整して、巻線81と巻線82
に流れる電流の位相差が90度になるようにすれば、単
相インダクションモータ8に2相交流が供給される。
【0023】図8は、図7の場合のゲート信号の関係を
示す図である。図8は、1サイクル分の期間をA〜Dの
4区間に分け、各区間において○印が付いたゲート端子
にゲート信号を与えることを意味している。ただし、そ
のゲート信号は、図2に示したような出力とするため断
続した信号となる。このようなタイミングで各ゲート端
子G1 〜G6 にゲート信号を与えることによって、位相
差90度の2相交流が出力される。
示す図である。図8は、1サイクル分の期間をA〜Dの
4区間に分け、各区間において○印が付いたゲート端子
にゲート信号を与えることを意味している。ただし、そ
のゲート信号は、図2に示したような出力とするため断
続した信号となる。このようなタイミングで各ゲート端
子G1 〜G6 にゲート信号を与えることによって、位相
差90度の2相交流が出力される。
【0024】図9は、単相インダクションモータを駆動
する場合の各相の電圧波形と電流波形を示す図である。
各波形については、図6のものと同様、便宜上大きな矩
形波と正弦波で示している。各相には、それぞれ、90
度位相がずれた電圧が出力されている。そして、各相の
巻線にはそれより位相が遅れたほぼ正弦波状の電流が流
れる。図9に示す区間A〜Dは、図8のものにおける区
間A〜Dに対応している。図8の例では、区間Aの間、
ゲート端子G1,G2,G3,G6 にゲート信号が印加される
が、その内ゲート端子G3,G2 へのゲート信号により、
MOS FET13,12が同時に導通して、V相の電
圧が正となっている。また、ゲート端子G1,G6 へのゲ
ート信号により、MOS FET11,16が導通し
て、W相の電圧が負となっている。以下、区間B〜Dも
同様に、各ゲート信号により、それぞれのMOS FE
Tが導通して、図9に示すような出力が発生している。
する場合の各相の電圧波形と電流波形を示す図である。
各波形については、図6のものと同様、便宜上大きな矩
形波と正弦波で示している。各相には、それぞれ、90
度位相がずれた電圧が出力されている。そして、各相の
巻線にはそれより位相が遅れたほぼ正弦波状の電流が流
れる。図9に示す区間A〜Dは、図8のものにおける区
間A〜Dに対応している。図8の例では、区間Aの間、
ゲート端子G1,G2,G3,G6 にゲート信号が印加される
が、その内ゲート端子G3,G2 へのゲート信号により、
MOS FET13,12が同時に導通して、V相の電
圧が正となっている。また、ゲート端子G1,G6 へのゲ
ート信号により、MOS FET11,16が導通し
て、W相の電圧が負となっている。以下、区間B〜Dも
同様に、各ゲート信号により、それぞれのMOS FE
Tが導通して、図9に示すような出力が発生している。
【0025】ところで、区間A,Cにおいては、ゲート
端子G1 ,G2 の両方にゲート信号が印加されることに
なるが、この場合も、MOS FET11と12とが同
時に導通して、正極と負極の間が短絡状態になってしま
うのを防止するため、ゲート端子G1 ,G2 には、図3
における同一の小区間00,01,02,・・・におい
て、それらゲート端子の間で1が重ならないようにパラ
メータを設定する必要がある。
端子G1 ,G2 の両方にゲート信号が印加されることに
なるが、この場合も、MOS FET11と12とが同
時に導通して、正極と負極の間が短絡状態になってしま
うのを防止するため、ゲート端子G1 ,G2 には、図3
における同一の小区間00,01,02,・・・におい
て、それらゲート端子の間で1が重ならないようにパラ
メータを設定する必要がある。
【0026】図10は、ゲート制御回路の一例を示す図
である。図10において、11,12はMOS FE
T、21,22はフォトカプラー、23〜26はトラン
ジスタである。MOS FET11,12はインバータ
出力部1中のもので、このゲート制御回路は、それらの
ゲート端子G1,G2 にゲート信号を与えるためのもので
ある。なお、インバータ出力部1の他のゲート端子G3
〜G6 にも同様な回路が接続される。
である。図10において、11,12はMOS FE
T、21,22はフォトカプラー、23〜26はトラン
ジスタである。MOS FET11,12はインバータ
出力部1中のもので、このゲート制御回路は、それらの
ゲート端子G1,G2 にゲート信号を与えるためのもので
ある。なお、インバータ出力部1の他のゲート端子G3
〜G6 にも同様な回路が接続される。
【0027】端子g1,g2 には、前記パラメータ設定部
4から取り出したパラメータが極性を反転して与えられ
る。端子g1 に信号が与えられていない状態では、フォ
トカプラー21のトランジスタが非導通であり、トラン
ジスタ23も非導通である。また、その時、トランジス
タ24は、導通状態にあり、MOS FET11は非導
通となっている。一方、端子g1 に信号が与えられる
と、フォトカプラー21のトランジスタが導通する。そ
れが導通すると、トランジスタ23が導通すると共に、
トランジスタ24は非導通となり、MOS FET11
はゲートに正の電圧が印加されて導通する。
4から取り出したパラメータが極性を反転して与えられ
る。端子g1 に信号が与えられていない状態では、フォ
トカプラー21のトランジスタが非導通であり、トラン
ジスタ23も非導通である。また、その時、トランジス
タ24は、導通状態にあり、MOS FET11は非導
通となっている。一方、端子g1 に信号が与えられる
と、フォトカプラー21のトランジスタが導通する。そ
れが導通すると、トランジスタ23が導通すると共に、
トランジスタ24は非導通となり、MOS FET11
はゲートに正の電圧が印加されて導通する。
【0028】MOS FET12についても同様に、端
子g2 に信号が与えられた時導通する。他のMOS F
ET13〜16も同様である。このようにして、パラメ
ータ設定部4からのパラメータに従って、MOS FE
T11〜16のオン−オフが制御される。
子g2 に信号が与えられた時導通する。他のMOS F
ET13〜16も同様である。このようにして、パラメ
ータ設定部4からのパラメータに従って、MOS FE
T11〜16のオン−オフが制御される。
【0029】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のインバータ装
置によれば、3相出力だけでなく、2相出力も可能にし
たので、該インバータ装置の2相出力を用いることによ
り、進相コンデンサ無しで単相インダクションモータの
駆動が可能になった。そのため、インバータ装置の3相
出力により3相インダクションモータの速度制御が行え
るだけでなく、2相出力に切り換えることにより、単相
インダクションモータの速度制御も行うことができる。
置によれば、3相出力だけでなく、2相出力も可能にし
たので、該インバータ装置の2相出力を用いることによ
り、進相コンデンサ無しで単相インダクションモータの
駆動が可能になった。そのため、インバータ装置の3相
出力により3相インダクションモータの速度制御が行え
るだけでなく、2相出力に切り換えることにより、単相
インダクションモータの速度制御も行うことができる。
【図1】 本発明の概要を示すブロック図
【図2】 PWM方式を説明するための図
【図3】 パラメータの一例を示す図
【図4】 インバータ出力部に3相インダクションモー
タを接続した状態を示す図
タを接続した状態を示す図
【図5】 図4の場合のゲート信号の関係を示す図
【図6】 3相インダクションモータを駆動する場合の
各相の電圧波形と電流波形を示す図
各相の電圧波形と電流波形を示す図
【図7】 インバータ出力部に単相インダクションモー
タを接続した状態を示す図
タを接続した状態を示す図
【図8】 図7の場合のゲート信号の関係を示す図
【図9】 単相インダクションモータを駆動する場合の
各相の電圧波形と電流波形を示す図
各相の電圧波形と電流波形を示す図
【図10】 ゲート制御回路の一例を示す図
【図11】 単相インダクションモータの概要を示す図
1…インバータ出力部、2…ゲート制御部、3…中央制
御部、4…パラメータ設定部、5…AC−DCコンバー
タ、6…ブレーキ制御部、7…3相インダクションモー
タ、8…単相インダクションモータ、11〜16…MO
S FET、21,22…フォトカプラー、23〜26
…トランジスタ、71〜73,81,82…巻線、83
…進相コンデンサ
御部、4…パラメータ設定部、5…AC−DCコンバー
タ、6…ブレーキ制御部、7…3相インダクションモー
タ、8…単相インダクションモータ、11〜16…MO
S FET、21,22…フォトカプラー、23〜26
…トランジスタ、71〜73,81,82…巻線、83
…進相コンデンサ
Claims (1)
- 【請求項1】 3相出力用のパラメータ及び2相出力用
のパラメータを選択的に出力可能なパラメータ設定部
と、該パラメータに従ってゲート信号を発生するゲート
制御部と、該ゲート信号によりスイッチング素子を開閉
制御して3相交流及び2相交流を選択的に出力するイン
バータ出力部とを有することを特徴とするインバータ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4174872A JPH05344750A (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | インバータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4174872A JPH05344750A (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | インバータ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05344750A true JPH05344750A (ja) | 1993-12-24 |
Family
ID=15986138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4174872A Pending JPH05344750A (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | インバータ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05344750A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030073137A (ko) * | 2002-03-08 | 2003-09-19 | 엘지산전 주식회사 | 단상 유도전동기의 구동회로 |
-
1992
- 1992-06-09 JP JP4174872A patent/JPH05344750A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030073137A (ko) * | 2002-03-08 | 2003-09-19 | 엘지산전 주식회사 | 단상 유도전동기의 구동회로 |
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