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JPH05335066A - 内燃機関用スパークプラグ - Google Patents

内燃機関用スパークプラグ

Info

Publication number
JPH05335066A
JPH05335066A JP4167033A JP16703392A JPH05335066A JP H05335066 A JPH05335066 A JP H05335066A JP 4167033 A JP4167033 A JP 4167033A JP 16703392 A JP16703392 A JP 16703392A JP H05335066 A JPH05335066 A JP H05335066A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal tip
noble metal
electrode
alloy
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4167033A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Kato
明夫 加藤
Keiji Kano
啓二 金生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP4167033A priority Critical patent/JPH05335066A/ja
Priority to US08/068,700 priority patent/US5990602A/en
Publication of JPH05335066A publication Critical patent/JPH05335066A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T13/00Sparking plugs
    • H01T13/20Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation
    • H01T13/39Selection of materials for electrodes

Landscapes

  • Spark Plugs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長寿命で,かつ放電電圧が低く,貴金属の使
用量が少なく経済的な内燃機関用スパークプラグを提供
すること。 【構成】 絶縁碍子20と,絶縁碍子20に保持した中
心電極4と,これに対向させた接地電極3とを有する。
中心電極4或いは接地電極3の少なくとも一方の電極材
料の先端には,電極材料を延設した突出部40と,その
先端に固着した貴金属チップ1とからなる細径部41を
設けている。電極材料はNi基耐熱合金であり,上記貴
金属チップはPt(白金)90〜100重量%とIr
(イリジウム)0〜10重量%とからなるPt─Ir合
金よりなる。細径部の直径Dは0.6〜1.2mm,貴
金属チップの厚さtは0.16〜0.8mm,貴金属チ
ップの厚さtを含む細径部の長さLは0.8〜1.5m
mである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,発火部に貴金属チップ
を設けた内燃機関用スパークプラグに関する。
【0002】
【従来技術】近年,エンジンはますます高性能化され,
高圧縮比化,過給化,リーン化などの動向にあり,スパ
ークプラグの放電電圧は上昇を余儀なくされている。ひ
いては電源の発生電圧を超えてしまうおそれがある。ま
たエンジンに対するメンテナンスフリー化の要求も増大
しており,スパークプラグへの長寿命化のニーズも非常
に大きいものとなっている。
【0003】以上の放電電圧低減,および長寿命化に対
応するため,従来,特公昭63─62870号公報に開
示されたスパークプラグがある。このものは,中心電極
と接地電極の少なくとも一方の電極材料の先端に,耐磨
耗性に非常に優れた長棒形状の貴金属チップを接合して
いる。貴金属チップは,70〜90%Ptと30〜10
%IrのPt−Ir合金,又は80〜90%Ptと20
〜10%NiのPt−Ni合金からなる。上記電極材料
は,Ni基耐熱合金からなる。
【0004】上記接合に当たっては,まず,中心電極の
一端に,貴金属チップの直径よりも僅かに大きく開口し
た凹部を設ける。次に,貴金属チップを凹部に嵌合す
る。その後,これらを押圧するとともに,レーザー,電
子ビーム等により,溶接する。これにより,貴金属チッ
プの一端が鍔状に広がり,中心電極の凹部に強固に溶着
される。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記貴金属チ
ップは,Pt−Ir合金又はPt−Ni合金という,高
価な材料を用いている。それにもかかわらず,大部分の
貴金属チップは,無傷のまま,スパークプラグの寿命と
ともに廃棄されてしまう。
【0006】即ち,上記貴金属チップにおいて,放電に
より消耗する部分は,火花放電が生じる貴金属チップの
一端のみである。従って,消耗により火花ギャップが所
定の量(放電電圧が電源の発生電圧を超えてしまう火花
ギャップ量)を超えた時,即ちスパークプラグが寿命を
迎えた時,大部分の貴金属はスパークプラグとともに廃
棄されてしまう。このことは,経済的にのみではなく,
資源保護の立場からも好ましくない。
【0007】また,電極材料を構成するNi基耐熱合金
と貴金属チップとの間においては,その線膨張係数に大
きな差がある。そのため,スパークプラグを高温のエン
ジン中で長期間使用していると,熱応力により,図13
に示すごとく,電極材料8との接合面98付近から,貴
金属チップ9に亀裂91が生じることがある。この亀裂
91が大きい場合には,図14に示すごとく,貴金属チ
ップ9が,電極材料8より,剥離脱落するというおそれ
がある。
【0008】更に,高温のエンジンに冷却負荷をかける
場合には,冷却時の熱応力により,線膨張係数が大きい
電極材料に引張り応力が発生する。このとき,図15に
示すごとく,塑性変形による膨らみ83が電極材料8に
生じる。この膨らみ83は,加熱冷却負荷を繰り返すこ
とにより,益々大きくなる。
【0009】また,この過度の応力により,電極材料に
応力腐食が発生し,甚だしい場合には,図14に示すご
とく,貴金属チップが剥離脱落する場合がある。以上の
ように貴金属チップが剥離脱落すると,スパークプラグ
の寿命ははなはだしく短くなる。本発明はかかる従来の
問題点に鑑み,長寿命で,かつ放電電圧が低く,また使
用する貴金属量が非常に少なく経済的な内燃機関用スパ
ークプラグを提供しようとするものである。
【0010】
【課題の解決手段】本発明は,絶縁碍子と該絶縁碍子に
保持した中心電極と,上記絶縁碍子の外周に固定したハ
ウジングと,該ハウジングに設けられ上記中心電極と対
向させた接地電極とよりなり,かつ上記中心電極或いは
接地電極の少なくとも一方の電極材料の先端には,該電
極材料を延設した突出部と,該突出部の先端に固着した
貴金属チップとからなる細径部を設けてなり,上記電極
材料はNi基耐熱合金であり,上記貴金属チップはPt
(白金)90〜100%(重量比,以下同じ)とIr
(イリジウム)0〜10%とからなるPt─Ir合金,
または前記Pt─Ir合金99.99〜98%にジルコ
ニア,もしくはイットリアを0.01〜2%分散させた
合金よりなる。上記細径部の直径Dは0.6〜1.2m
m,上記貴金属チップの厚さtを含む上記細径部の長さ
Lは0.8〜1.5mmであり,かつ上記厚さt,直径
D,及び長さLは次の関係にあることを特徴とする内燃
機関用スパークプラグにある。 0.6mm≦D<0.8mmのとき;0.4L≦t≦
0.8mm 0.8mm≦D<1.0mmのとき;0.3L≦t≦
0.8mm 1.0mm≦D≦1.2mmのとき;0.2L≦t≦
0.8mm
【0011】本発明において最も注目すべきことは,上
記のごとく,電極材料と貴金属チップとからなる細径部
の形状と,電極材料及び貴金属チップの組成にある。本
発明において,上記貴金属チップは,中心電極或いは接
地電極の少なくとも一方の電極材料においてその細径部
の先端に固着されている。
【0012】上記貴金属チップは,Pt90〜100%
とIr0〜10%からなる。即ち,Pt─Ir合金又は
白金のみよりなる。Irが10%を越える場合には,火
花放電による貴金属チップの消耗量が多くなり,スパー
クプラグの寿命が短くなる(図7参照)。
【0013】また,上記貴金属チップには,上記Pt─
Ir合金99.99〜98%と,ジルコニア,もしくは
イットリアを0.01〜2%とよりなる分散型合金を用
いることが好ましい。これにより,火花放電による貴金
属チップの消耗を減少させ,かつ貴金属チップの強度を
増加させることができる(図7,図8参照)。
【0014】また,本発明において,上記貴金属チップ
を含む細径部の長さLは0.8〜1.5mmである。L
が0.8mm未満では,放電電圧の低減効果がみられな
い。一方,Lが1.5mmを越える場合には,中心電極
への熱引きが悪化するため,突出部の熱負荷が増大す
る。それ故,突出部は,エンジン運転時に非常に厳しい
温度環境に晒されることになり,使用可能期間が短くな
る。なお,好ましくは,Lは0.9〜1.3mmであ
る。
【0015】上記細径部の直径Dは0.6〜1.2mm
である。Dが0.6mm未満では,誘導放電時に火花放
電が陰極放電面で拡がるため,細径部の突出部が火花消
耗を起こしてしまう。ひいては,貴金属チップが剥離脱
落するおそれがある。一方,Dが1.2mmを越える場
合,放電電圧の低減効果はみられない。
【0016】また,この場合には,貴金属チップに亀裂
が発生し易くなる。即ち,加熱時において,線膨張係数
の小さい貴金属チップは,線膨張係数の大きい電極材料
から引張り応力を受ける。この応力は,貴金属チップと
突出部との接触面積が大きい程,増加する傾向にある。
そのため,細径部の直径Dが1.2mmよりも大きい
と,突出部から貴金属チップへの応力の増加のため,貴
金属チップに亀裂が非常に生じやすくなる。なお,好ま
しくは,Dは0.7〜1.1mmである。
【0017】また,細径部の直径D,細径部の長さL,
及び貴金属チップの厚さtの関係は,Dが0.6mm以
上0.8mm未満のとき,0.4L≦t≦0.8mmで
あり,上記Dが0.8mm以上1.0mm未満のとき,
0.3L≦t≦0.8mmであり,上記Dが1.0mm
以上1.2mmを越えるとき,0.2L≦t≦0.8m
mである。
【0018】tが0.8mmを越える場合には,電極材
料に応力腐食が発生し易くなる(図10参照)。即ち,
電極材料は貴金属チップからの前記の冷却時の引張り応
力を受けるため,貴金属チップとの接触面付近に膨らみ
が発生する。この膨らみは,冷熱負荷を繰り返すことに
より,益々膨張し,甚だしい場合には,電極材料に亀裂
が発生する。一方,tが小さくなると,貴金属チップの
強度が低下するため,貴金属チップに亀裂が発生しやす
くなり,甚だしい場合には貴金属チップが脱落するおそ
れがある。
【0019】貴金属チップの厚さtの最小値は,細径部
の直径Dの大小により,変化する。即ち,上記のごとく
Dが大きくなると,貴金属チップと突出部との接触面積
が大きくなり,上記のごとく,貴金属チップに発生する
応力は増加する傾向がある。一方熱引きは向上するた
め,細径部の温度が低下し,応力は減少する傾向にあ
る。以上の相反する傾向のバランスにより,tの最小値
が決まる。Dが0.6〜1.2mmの範囲では,熱引き
による温度低下の効果が大きく,Dの増加に伴い,tの
最小値は減少する。
【0020】具体的にはDが0.6mm以上0.8mm
未満で,かつtが0.4L未満の場合には,貴金属チッ
プの強度が,上記応力に対し不充分であるため,上記の
ごとく,貴金属チップに亀裂が発生したり,時には脱落
したりする。また,Dが0.8mm以上1.0mm未満
でかつtが0.3L未満の場合,或いはDが1.0mm
以上1.2mm以下でかつtが0.2L未満の場合も,
同様である。
【0021】また上記電極材料においてその細径部の先
端には,放電層を固着することが好ましい。該放電層
は,放電側に設けられた上記貴金属チップと,突出部側
に設けられた緩和層とからなる。該緩和層はPt70〜
90%とNi(ニッケル)10〜30%とからなるPt
−Ni合金よりなる。Pt及びNiの組成が,上記範囲
内にある場合には,緩和層の線膨張係数が,貴金属チッ
プと突出部との間にある。そのため,緩和層は,冷熱負
荷時による両者の応力を,緩和することができる。それ
故,両者に亀裂,応力腐食が発生することを防止するこ
とができ,長期間に渡ってスパークプラグを使用するこ
とができる。
【0022】また,緩和層の厚さSは0.05mm以上
が好ましい。Sが0.05mm未満では,緩和層は貴金
属チップと電極材料との応力を充分緩和することができ
ない。なお,Sは厚ければ,厚い程,応力の緩和作用は
大きくなるが,0.5mmを超えると顕著な効果増大が
ない。緩和層も貴金属であるので,経済性の点より緩和
層の上限厚みは0.5mmとすることが好ましい。
【0023】また,細径部の長さLと放電層の厚さTと
は,0.2L≦T≦Lの関係にあることが好ましい。T
が0.2L未満の場合には,緩和層は貴金属チップと電
極材料との応力を緩和することができない。TがLを越
える場合には,高価な貴金属チップを無駄に使用するの
みである。尚,放電層の厚さTは,貴金属チップの厚さ
tと緩和層の厚さSとの和である。
【0024】
【作用及び効果】本発明においては,電極材料及び貴金
属チップの組成が,上記の範囲にある。そのため,火花
放電による貴金属チップの消耗量が少ない(図7参
照)。それ故,スパークプラグの寿命が増し,長期間に
渡ってスパークプラグを使用することができる。
【0025】また,貴金属チップの厚さt,細径部の直
径D及び長さLは,上記の範囲にある。そのため,放電
電圧を非常に低減できると共に,貴金属チップの消耗量
及び使用量を最小限にすることができる。また,上記形
状を有する細径部は,上記において詳説したごとく,エ
ンジン運転時の過酷な温度環境にも,充分に耐えること
ができる。従って,本発明によれば,長寿命で,かつ放
電電圧を非常に低減でき,貴金属を無駄なく使用し非常
に経済的な内燃機関用スパークプラグを提供することが
できる。
【0026】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例につき,図1〜図3を用いて説明する。
本例の内燃機関用スパークプラグ2は,絶縁碍子20
と,絶縁碍子20に保持した中心電極4と,絶縁碍子2
0の外周に固定したハウジング25と,ハウジング25
に設けられて,上記中心電極4との間に火花放電用のギ
ャップ5を設けて対向させた接地電極3とよりなる。
【0027】上記中心電極4の先端には,貴金属チップ
1と中心電極4の突出部40とからなる細径部41を設
けている。中心電極4は陰極である。上記突出部40
は,中心電極4を延設することにより形成されている。
また,中心電極4及び接地電極3は,Ni基耐熱合金を
用いた電極材料により形成されている。また中心電極4
の伝熱性を向上させるため,Cu材42が中心電極4内
に封入されている。突出部40の先端には,Pt95%
−Ir5%合金からなる貴金属チップ1が固着されてい
る。
【0028】また,本例においては,細径部41の直径
Dは0.9mm,上記金属チップ1を含む上記細径部4
1の長さLは1.2mmである。また,上記厚さtは
0.4mmである。また,接地電極3の先端には,貴金
属チップ19が固着されている。火花放電は,貴金属チ
ップ1,19の間のギャップ5で発生する。
【0029】本例においては,火花放電による貴金属チ
ップ1の消耗量が少ない。そのため,スパークプラグ2
の寿命が増え,長期間に渡ってスパークプラグ2を使用
することができる。また,貴金属チップ1の厚さt,細
径部41の直径D及び長さLは,上記の関係にある。そ
のため,放電電圧を非常に低減できると共に,貴金属チ
ップ1の消耗量及び使用量を最小限にすることができ
る。また,上記形状を有する細径部41は,エンジン運
転時の過酷な温度環境にも,充分に耐えることができ
る。
【0030】実施例2 本例のスパーククラブにおける電極材料は,上記実施例
1におけるPt−Ir合金99.9%に,ジルコニア,
もしくはイットリアを0.1%添加して得られた分散強
化型合金である。その他は,実施例1と同様である。本
例によれば,貴金属チップ1の強度が向上し,かつ突出
部40の電極材料の消耗が一層少なくなり,スパークプ
ラグを長期間使用することができる。また,実施例1と
同様の効果を得ることができる。
【0031】実施例3 本例においては,実施例1のように中心電極4の先端に
細径部41を設ける代わりに,図4に示すごとく,接地
電極3の先端に細径部31を設けている。そして,接地
電極3が陰極,中心電極4が陽極である。上記細径部3
1は,接地電極3を延設した突出部30と,該突出部3
0の先端に固着した貴金属チップ1とからなる。火花放
電は,貴金属チップ1,19の間のギャップ5で発生す
る。そのほかは,実施例1と同様である。本例において
も,実施例1と同様の効果を得ることができる。
【0032】実施例4 本例においては,図5に示すごとく,接地電極3が中心
電極4の先端の横方向まで延びており,中心電極4及び
接地電極3の両方に細径部41,31が設けられてい
る。上記細径部31は,接地電極3を延設した突出部3
0と,該突出部30の先端に固着した貴金属チップ1と
からなる。その他は,実施例1と同様である。本例にお
いても,実施例1と同様の効果を得ることができる。
【0033】実施例5 本例は,図6に示すごとく,中心電極4に細径部41を
設けたものである。細径部41は,突出部40と,その
先端に固着した放電層10とからなる。放電層10は,
放電側に設けた貴金属チップ1と,突出部40側に設け
られた緩和層15とからなる。また,細径部40の長さ
Lと放電層10の厚さTとは,0.2L≦T≦Lの関係
にある。具体的には,Tが0.4mm,Lが1.2mm
である。
【0034】該緩和層15はPt−Ni合金を用いてい
る。Pt−Ni合金は,Pt80%とNi(ニッケル)
20%とからなる。緩和層15の厚さSは0.06mm
である。その他は,実施例1と同様である。
【0035】本例においては,上記のごとき緩和層15
を設けている。そのため,冷熱負荷時による両者の応力
を,緩和することができる。それ故,両者に亀裂,応力
腐食が発生することを防止することができ,長期間に渡
ってスパークプラグを使用することができる。本例にお
いても,実施例1と同様の効果を得ることができる。
【0036】実施例6,7 次に,本例のスパークプラグにつき,貴金属チップに用
いられているPt−Ir合金及び分散強化型合金のIr
含有量を種々に変えて,火花放電による貴金属チップの
耐消耗性及びその強度に関する評価試験を行った。本例
のスパークプラグを作製するにあたっては,スパークプ
ラグ(PK20R日本電装(株)製)の中心電極の先端
に,Ir含有量を種々に変えたPt−Ir合金よりな
る,貴金属チップを溶接した。
【0037】また,細径部の直径Dは0.8mm,細径
部の長さLは1.3mm,貴金属チップ1の厚さtは
0.5mmである。電極材料は,Ni,Cr,Fe,A
l等よりなるNi基耐熱合金である。尚,本例におい
て,中心電極は陰極であり,陽極の接地電極よりも,厳
しい温度環境に晒される。その他は,実施例1と同様で
ある。これを実施例6とする。
【0038】一方,他の本例のスパークプラグを作製す
るにあたっては,Ir含有量を種々に変えた分散強化型
合金よりなる,貴金属チップを溶接した。分散強化型合
金は,Pt−Ir合金99.9%に対して,ジルコニ
ア,もしくはイットリアを0.1%添加して得られる。
その他は,実施例6と同様である。これを実施例7とす
る。
【0039】上記試験条件は,大気中で,4kg/cm
2 ゲージに加圧したチャンバー内で,スパークプラグを
毎秒60回火花放電させ,400時間試験した。この試
験について,貴金属チップの消耗量の結果を図7に示
す。同図において,横軸は貴金属チップのIr含有量
(重量%)を示す。また,縦軸は,火花放電による貴金
属チップの消耗量を,Pt100%(Ir0%)の場合
の消耗量を1として示す。
【0040】次に上記の実施例6,7に用いた種々の貴
金属合金について,強度を評価した。直径Dが3mm,
長さLが50mmの貴金属チップを通常の引張り試験機
で評価した。その結果を図8に示す。
【0041】図7より知られるごとく,実施例6に関し
ては,Irが0〜10%のときは貴金属チップの消耗量
は緩やかに増加している。Irが10〜40%では消耗
量が急増加し,更に多量になると,再び緩やかに増加し
ている。また,実施例7に関しては,実施例6よりも貴
金属チップの消耗量が少ない。
【0042】図8より知られるごとく,実施例6に関し
ては,Ir含有量が増すにつれて貴金属チップの強度も
強くなる。また,実施例7に関しては,実施例6よりも
強度に優れている。従って,図7,図8により,Irが
0〜10%のときに,貴金属チップの耐消耗性は最も良
好であり,また実施例7に用いた分散強化型のPt─I
r合金はその強度も強いことが確認された。
【0043】実施例8 本例においては,細径部の直径Dと,細径部の長さLに
対する貴金属チップの厚さtの比(t/L)との関係に
ついて,貴金属チップの耐久性評価を行った。本例のス
パークプラグは,実施例1と同様の組成よりなる,貴金
属チップ及び電極材料を用いている。
【0044】上記耐久性評価は,水冷6気筒2000c
cのエンジンに本例のスパークプラグを取り付けて,ア
イドリング1分,5600rpm×WOT(スロットル
全開状態)1分を,繰り返し100時間行った。そし
て,貴金属チップにおける亀裂発生率を検査することに
より,貴金属チップの耐久性評価をした。その結果を図
9に示す。同図において,横軸はt/Lを示す。一方,
縦軸は,同一水準の全試験品に対する,貴金属チップに
亀裂が発生した試験品の割合を,亀裂発生率として示
す。
【0045】同図より知られるごとく,Dが小さくかつ
t/Lが大きくなるに従って亀裂発生率は小さくなる。
また,貴金属チップに亀裂が発生しない条件は,Dが
0.6mmのときはt/L≧0.4,Dが0.8mmの
ときはt/L≧0.3,Dが1.0mmのときはt/L
≧0.2である。
【0046】そこで,貴金属チップに亀裂が発生しない
tの限界は, 0.6mm≦D<0.8mm;t/L≧0.4即ち0.
4L≦t 0.8mm≦D<1.0mm;t/L≧0.3即ち0.
3L≦t 1.0mm≦D≦1.2mm;t/L≧0.2即ち0.
2L≦t となる。
【0047】実施例9 本例においては,電極材料の耐応力腐食性について,評
価した。本例のスパークプラグは,細径部の長さLが
1.5mmである。細径部の直径Dを0.6,0.9,
1.2mmとし,それぞれの場合につき貴金属チップの
厚さtを種々に変えて,評価した。
【0048】その他は実施例8と同様である。また,実
施例8と同様に繰り返し使用し,評価した。その結果を
図10に示す。同図において,横軸は貴金属チップの厚
さtを,縦軸は電極材料の応力腐食の長さを示す。該応
力腐食長さは,100×(A+B)÷D(%)で算出さ
れる。ここに,(A+B)は腐食した部分の径方向の長
さの総和である。
【0049】同図より知られるごとく,tが0.8mm
以下の場合には,いずれも応力腐食長さが約20%であ
る。tが0.8mmを越えた場合には,上記応力腐食長
さが急激に増加する。これより,tは0.8mm以下で
あれば,電極材料に応力腐食が発生しにくいことが分か
る。
【0050】したがって,実施例8と本例の結果とを結
合すると,以下のようになる。 即ち, 0.6mm≦D<0.8mmのとき;0.4L
≦t≦0.8mm 0.8mm≦D<1.0mmのとき;0.3L≦t≦
0.8mm 1.0mm≦D≦1.2mmのとき;0.2L≦t≦
0.8mm となる。
【0051】実施例10 本例は,実施例8のスパークプラグにおいて,貴金属チ
ップと電極材料との間に,Pt−Ni合金よりなる緩和
層を組み込み,実施例8と同様に評価した。Pt−Ni
合金は,Pt80%とNi20%とよりなる。緩和層の
厚さS(図6)は0.05mm,細径部の直径Dは0.
6mmである。S,Dが上記の値の場合,本発明にかか
る細径部の形状の中で,最も温度環境の厳しい形状であ
る。
【0052】その結果を図11に示す。同図において,
横軸は細径部の長さLに対する放電層の厚さTの比(T
/L)を,縦軸は貴金属チップの亀裂発生率を示す。同
図より知られるごとく,T/Lが,0.2未満では亀裂
が発生したが,0.2以上は亀裂は生じなかった。その
ため,TとLは,0.2≦T/L≦1,即ち,0.2L
≦T≦Lという関係になる。なお,緩和層としてPt9
0%─Ni10%,およびPt70%─Ni30%でも
上記の評価を行い,同様の結果を得た。
【0053】実施例11〜14 本例は,貴金属チップの組成を種々に変えて,実施例8
〜10と同様の評価を行った。本例の貴金属チップは,
Pt─Ir合金或いは分散強化型合金を用いている。実
施例11のスパークプラグは,Pt100%,即ち純プ
ラチナからなる貴金属チップを用いている。
【0054】実施例12では,Pt90%−Ir10%
の合金を用いている。実施例13では,Pt98%と,
ジルコニア,もしくはイットリア2%とからなる,分散
強化型合金を用いている。実施例14は,90%Ptと
10%IrよりなるPt−Ir合金99.99%と,上
記酸化物0.01%とからなる,分散強化型合金を用い
ている。その他は,実施例8〜10と同様である。上記
実施例11〜14のスパークプラグにつき,上記評価を
行った。その結果,本例においても,実施例8〜10と
同様の結果を得ることができた。
【0055】実施例15 本例は,本例のスパークプラグを実際に車両に装着した
ときの,貴金属チップの放電電圧について,測定した。
本例のスパークプラグにおいては,細径部の直径Dは
0.9mm,細径部の長さLは1.1mm,貴金属チッ
プの厚さtは0.4mmである。そのほかは,実施例1
と同様である。
【0056】尚,比較のために,従来のスパークプラグ
(PK20R 日本電装(株)製)を,比較例として用
いた。貴金属チップの厚さtが0.3mmで,細径部の
長さLが0.6mm,直径Dが1.1mmのものであ
る。また貴金属はPt78%─Ir20%─Ni20%
である。その他は,実施例7と同様である。上記測定
は,水冷4気筒1500ccの車両用エンジンに,これ
らのスパークプラグを取り付け,10万kmを走行し
た。その後,両者のスパークプラグの放電電圧につい
て,測定した。その結果を,図12に示す。
【0057】同図より知られるごとく,本発明にかかる
スバークプラブの放電電圧は約22KVであり,一方,
比較例は約27KVであった。従って,このことから
も,本発明のスパークプラグは,長期間使用した場合に
も放電電圧低減において,非常に大きな効果があること
が確認された。また,本発明のスパークプラグは,耐久
性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のスパークプラグにおける要部拡大断
面図。
【図2】実施例1のスパークプラグの一部断面側面図。
【図3】実施例1の細径部の断面図。
【図4】実施例3のスパークプラグの要部拡大断面図。
【図5】実施例4のスパークプラグの要部拡大断面図。
【図6】実施例5の細径部の断面図。
【図7】実施例6,7にかかる,貴金属チップのIr含
有量と,火花消耗量との関係を示す線図。
【図8】実施例6,7にかかる,貴金属チップのIr含
有量と,貴金属チップの強度との関係を示す線図。
【図9】実施例8にかかる,細径部の長さLに対する貴
金属チップの厚さtの比(t/L)と,貴金属チップの
亀裂発生率との関係を示す線図。
【図10】実施例9にかかる,貴金属チップの厚さt
と,電極材料の応力腐食長さとの関係を示す線図。
【図11】実施例10にかかる,細径部の長さLに対す
る放電層の厚さTの比(T/L)と,貴金属チップの亀
裂発生率との関係を示す線図。
【図12】実施例15のスパークプラグを,長期間使用
後の放電電圧を示す棒図。
【図13】従来例のスパークプラグにおいて,貴金属チ
ップに亀裂が生じた状態を示す要部断面図。
【図14】従来例において,貴金属チップが剥離脱落し
た状態を示す要部断面図。
【図15】従来例において,細径部に膨らみが生じた状
態を示す要部断面図。
【符号の説明】
1,19...貴金属チップ, 10...放電層, 2...スパークプラグ, 20...絶縁碍子, 25...ハウジング, 3...接地電極, 30,40...突出部, 31,41...細径部, 4...中心電極, 5...ギャップ,

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁碍子と該絶縁碍子に保持した中心電
    極と,上記絶縁碍子の外周に固定したハウジングと,該
    ハウジングに設けられ上記中心電極と対向させた接地電
    極とよりなり,かつ上記中心電極或いは接地電極の少な
    くとも一方の電極材料の先端には,該電極材料を延設し
    た突出部と,該突出部の先端に固着した貴金属チップと
    からなる細径部を設けてなり,上記電極材料はNi基耐
    熱合金であり,上記貴金属チップはPt(白金)90〜
    100%(重量比,以下同じ)とIr(イリジウム)0
    〜10%とからなるPt─Ir合金,または前記Pt─
    Ir合金99.99〜98%にジルコニア,もしくはイ
    ットリアを0.01〜2%分散させた合金よりなり,上
    記細径部の直径Dは0.6〜1.2mm,上記貴金属チ
    ップの厚さtを含む上記細径部の長さLは0.8〜1.
    5mmであり,かつ上記厚さt,直径D,及び長さLは
    次の関係にあることを特徴とする内燃機関用スパークプ
    ラグ。 0.6mm≦D<0.8mmのとき;0.4L≦t≦
    0.8mm 0.8mm≦D<1.0mmのとき;0.3L≦t≦
    0.8mm 1.0mm≦D≦1.2mmのとき;0.2L≦t≦
    0.8mm
  2. 【請求項2】 絶縁碍子と該絶縁碍子に保持した中心電
    極と,上記絶縁碍子の外周に固定したハウジングと,該
    ハウジングに設けられ上記中心電極と対向させた接地電
    極とよりなり,かつ上記中心電極或いは接地電極の少な
    くとも一方の電極材料の先端には,該電極材料を延設し
    た突出部と,該突出部の先端に固着した放電層とからな
    る細径部を設けてなり,上記放電層は放電側に設けられ
    た貴金属チップと上記突出部側に設けられた緩和層とか
    らなり,上記電極材料はNi基耐熱合金であり,上記貴
    金属チップはPt90〜100%とIr0〜10%とか
    らなるPt─Ir合金,または前記Pt─Ir合金9
    9.99〜98%にジルコニア,もしくはイットリアを
    0.01〜2%分散させた合金よりなり,上記緩和層は
    Pt70〜90%とNi(ニッケル)10〜30%とか
    らなるPt−Ni合金よりなり,上記細径部の直径Dは
    0.6〜1.2mm,上記放電層を含む細径部の長さL
    は0.8〜1.5mm,緩和層の厚さSは0.05mm
    以上であり,かつ上記放電層の厚さT及び細径部の長さ
    Lは,0.2L≦T≦Lの関係にあることを特徴とする
    内燃機関用スパークプラグ。
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