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JPH05329936A - 通気性合成樹脂フィルム、シ−トの製造方法 - Google Patents

通気性合成樹脂フィルム、シ−トの製造方法

Info

Publication number
JPH05329936A
JPH05329936A JP14382992A JP14382992A JPH05329936A JP H05329936 A JPH05329936 A JP H05329936A JP 14382992 A JP14382992 A JP 14382992A JP 14382992 A JP14382992 A JP 14382992A JP H05329936 A JPH05329936 A JP H05329936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
resin film
synthetic resin
film
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14382992A
Other languages
English (en)
Inventor
健 ▲桧▼山
Takeshi Hiyama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP14382992A priority Critical patent/JPH05329936A/ja
Publication of JPH05329936A publication Critical patent/JPH05329936A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱可塑性合成樹脂フィルムに目的とする通気
孔を常に正確に調節される手段により達成せんとする製
造方法を提供することにある。 【構成】 熱可塑性合成樹脂フィルムと多孔性基材とを
熱熔融パウダ−を接着材としてフィルムの軟化点以上の
加熱温度で加圧接着して通気性シ−トを製造することに
要約される。合成樹脂フィルムはあくまで防水性が本命
であるので、パウダ−の口径、パウダ−数量の適切なる
数字を決定して通気孔の孔径を選定する必要がある所以
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性合成樹脂フィ
ルムと繊維などの多孔性基材とを接着するに際し、その
中間面に熔融接着パウダ−を均一に塗布し、熱可塑性合
成樹脂フィルムの軟化点以上の温度で加熱圧着すること
により通気性合成樹脂フィルム、シ−トを製造する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の合成樹脂フィルムに細孔を設けて
通気性を附与する方法としては次の方法が知られてい
る。(1)熱可塑性合成樹脂フィルムと多孔性基材とを
接着したシ−トをただ単に加熱することにより通気性と
する方法(特開昭62−270639参照)。(2)無
機充テン剤を含有するポリオレフィンフィルムを、或い
はテトラフルオロエチレンフィルムを唯加熱延伸する方
法(特開昭58−121673、特公昭56−4577
3参照)。(3)低分子量樹脂をブレンドしたフィルム
を溶剤により抽出する方法(特開昭60−34036参
照)。(4)ニ−ドルパンチ、コロナ放電、レ−ザ−加
工など物理手段による方法。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では次のよ
うな問題点がある。即ち、(1)の方法では唯加熱する
だけであるから必要以上の大きな穴が開き、防水に於い
て不充分であるばかりでなく常に一定した通気孔を得ら
れない欠点がある。(2)(3)の方法では多段プロセ
スであるため操作が複雑であり、又、多孔性基材にはり
あわせる際、細孔の消失する場合が多く、又フィルムの
強度が落ちる欠点がある。(4)の方法では一般に防水
の点で不充分であって大孔があきやすい。
【0004】従来の方法では達成されなかった通気孔を
一定して得ることができ、又、耐水圧に於いて充分堪え
る熱可塑性合成樹脂フィルム、シ−トの製造方法を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決する手段】上記目的を達成する為に、本発
明は熱可塑性合成樹脂フィルムと多孔性基体との中間面
に万遍なく計算通りに塗布された熱熔融パウダ−により
加熱加圧接着して通気性フィルム、シ−トを製造する方
法である。パウダ−の口径、パウダ−の数量を一定する
ことにより空気孔が一定となる計算に基ずいて常に一定
した通気孔を得ることができることに特徴がある。以
下、その詳細について説明する。パウダ−の口径をαm
m、パウダ−の1インチ当たりの数量をxコとし、パウ
ダ−間の空間をβmmとすれば数1が成立する。
【0006】
【数1】
【0007】加熱圧力によりパウダ−口径αmmが変化
ないものとすれば、パウダ−空間βは通気孔の孔径と同
じに考えるから、パウダ−の口径、数量を一定とした場
合、空気孔βは一定となり、温度時間圧力が適切なる場
合常時一定した加工ができることになるのである。パウ
ダ−の接着されたフィルムの部分は2重構造となり、フ
ィルムの部分は1重構造であるからフィルムの軟化点以
上の高温に於ては加熱当初は無数の小孔が発生し加熱と
共に遂にはフィルム部分のみ穴を開けることになるがパ
ウダ−の2重構造部分は熔融しないことに於いて計算上
の通気孔を得ることになるのである。パウダ−の熔融
点、接着力はその種類により千差万別であるから、加熱
圧着によりパウダ−の口径がどのように変化するかによ
り数1中のα即ち口径が圧着され増加するので、即ち通
気孔βが小さくなるから、加熱温度圧力の選定に注意し
正しいデ−タ−を実験によりだすことが必要である。
【0008】
【前願との相対関係】本発明者が特願平2−14495
0に於いて出願した、通気性塩化ビニ−ルフィルムの製
造法は、本質的に本発明となんら変わらないのであるが
前願と本願との関係に就て記述する。本願は、(1)塩
化ビニ−ルフィルムのみでなく、熱可塑性樹脂全般、ポ
リウレタン樹脂ポリプロピレン系樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリエステル系熱可塑性樹脂、ポリビニ−ル系各種
樹脂、それらの混合樹脂フィルムに適用する。(2)前
願の溶剤タイプ或いは水溶性接着剤の併用は通気孔の発
生の一因となることは、特にガス発生剤の混入により可
能であるが通気孔発生の根本要因は熱熔融パウダ−の効
果によることが数回の実験の結果明らかになった。
(3)熱熔融パウダ−の種類用法に関しては前願と同じ
であるが、熱可塑性合成樹脂フィルムの熔融点より若干
高温の熔融点を有するパウダ−を使用しなければならな
い。(4)多孔性基材は天然繊維、合成繊維、レ−ヨン
類、ガラス繊維、不織布、紙類、等使用目的によって適
宜選出される。基材の凹凸がシャ−プなものはシャ−プ
な口径を有する多孔性シ−トが得られるが口径が大きく
なりすぎ防水力に劣る欠点があるので平坦な基材が望ま
しい。
【0009】しかし用途により多孔性のみを要求する場
合はシャ−プなメッシュ織物を基材とし或いは加工に際
しフィルムの表面にシャ−プなメッシュ布を離型布とし
て重ね加工し接着後離型する方法は多孔性シ−トを製造
し易い、之等の極多孔性シ−トは表面にハッ水加工のす
ぐれた表布を貼合わせサンドイッチ製品としてレジャ−
用ジャンパ−等に用途がある。
【0010】
【作用】本発明は熱可塑製合成樹脂フィルムと多孔性基
材とを熱熔融パウダ−を中間にして加熱圧着して通気製
フィルムシ−トを製造する方法に関する。熱熔融パウダ
−はエチレン醋ビ共重合物、ポリアミド樹脂、ポリエチ
レン樹脂、ポリアセタ−ル樹脂、ポリビニ−ル樹脂など
が用いられ、静電撒布方式により均一に撒布する方法、
予め基材に対してパウダ−を転写ロ−ル法、ホットメル
ト法などにより撒布熔着し置き、その後そのパウダ−の
附着された基材とフィルムとを加熱圧着する方法等があ
る。
【0011】本発明に於いて熱可塑性合成樹脂フィルム
を表面に出さず中間体として使用するサンドイッチ加工
の場合は、表面に使用する場合に比し、坑張力、耐摩耗
性に於いて弱くても、接着力の強い低重合度のエチレン
醋ビ共重合フィルム或いは市販の接着用フィルムを使用
することができる。現在市販されている弗素系製品はフ
ィルム表面の抗張力引張力摩耗性に於て欠点が多いので
サンドイッチ製品として利用されているが多孔性フィル
ム加工製品として唯一のものである。低重合フィルムに
細孔を附与する際には加熱温度、時間、圧力を低くし、
あまり高温では得られるフィルムの口径は大きくなりす
ぎる恐れがある。加熱温度と時間は熱可塑性合成樹脂フ
ィルムの種類厚さ、熱熔融パウダ−の種類により異なる
が、フィルムの軟化点以上の温度で加工することは必須
要件である。一般に高温短時間低温長時間の加熱を行な
うのであるが、加工前に実験をして最も適切なる加熱温
度と時間を選定しなければならない。又加熱機械はO
N、OFF時のオ−バ−シュ−ト、アンダ−シュ−トに
よる不安定要素を払拭した最新のエレクトロニクスをと
りいれた装置を必要とする。特にダブル製品の加工に於
いて中央部と左右の端部との温度差、圧力差により通気
孔の均一差に欠ける恐れが多いのである。実験の結果、
通気孔の発生の無い場合は加熱温度を更に高温にする
か、パウダ−の計算式を再検討する必要がある。孔径の
太すぎる場合は、更に低温にするか同じくパウダ−数式
の再検討をする。やむをえず加工に失敗した場合はフィ
ルム表面に防水液をコ−ティングするか強力はっ水剤を
吹付けるか更に表面にナイロンタフタ等の強力ハッ水加
工布をはりあわせて製品とすることができる。その際の
接着加工はパウダ−方式でもよいが発泡剤を含む接着剤
のコ−チング又はガス発生無機物を含む接着剤の吹付け
による方法が好ましい結果を得る。
【0012】
【実施例】離型紙にラミネ−ドされた醋ビ共重合ウレタ
ン樹脂フィルム(井上防水社製)と熱熔融パウダ−を撤
布された綿布とを重ねて加熱機を通加させ加熱圧着して
多孔性ウレタンシ−トを製作した。加熱温度180度、
時間20秒、圧力4Kg/cm2、パウダ−の直系0.
5mm、インチ当たりのパウダ−数50個、フイルムの
厚さ、0.03mm、かくして多孔性ウレタンシ−トを
得た。
【0013】通気度0.6/JISLI1096、6、
27、1A法、耐水圧1000mm以上JISLI10
2、5、1、1A法。熱可塑性ポリアミドフィルム、
0.05mm白色柔軟フィルム、基布、ナイロントリコ
ット3020、桐生トリコット製品、基布面にポリアミ
ドパウダ−を均一に静電塗付し、加熱機に両者をノ−テ
ンションで通過させる。加熱温度200度、時間30
秒、圧力4Kg/cm2、パウダ−、ポリアミド直径
0.4mm、インチ当たりパウダ−数50個かくして多
孔性ナイロンシ−トを得た。通気度1200秒以上 J
ISP−8117、耐水圧1000mm以上。
【0014】熱可塑性醋酸ビニ−ルエチレン共重合接着
フィルム(倉レ製品)表布ナイロンタフタ(ハッ水加
工)東レ製品、裏布、エチレン醋ビパウダ−を撤布され
た綿メリヤス布、三者を重ね合わせて加熱機を通追させ
サンドイッチ製品を得た。温度130度、時間15秒、
圧力4Kg/cm2、パウダ−インチ当たり40個、直
系0.5mm 得られたサンドイッチ製品。通気度0.
7、耐水圧1000mm以上。
【0015】
【発明の効果】本発明は合成樹脂フィルムと多孔性基材
とを接着してシ−トを作成するに際し熱熔融パウダ−を
接着剤として使用し、パウダ−の口径、インチ当たりの
数量を一定にすることにより必然的にでき得る通気口径
を一定し適切なる加熱温度時間により通気孔が正確に調
節された通気性合成樹脂フィルムシ−トとなる。本発明
は熱熔融パウダ−を接着剤として使用し通気孔を発生す
ることに本質があって、パウダ−の口径数量には必ずし
も限定しない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂フィルムと多孔基材と
    を接着するに際し、その中間面に熱熔融接着パウダ−を
    均一に塗付し、熱可塑性樹脂フィルムの軟化点以上の温
    度で加熱圧着することにより通気性合成樹脂フィルム、
    シ−トを製造する方法。
JP14382992A 1992-06-04 1992-06-04 通気性合成樹脂フィルム、シ−トの製造方法 Pending JPH05329936A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14382992A JPH05329936A (ja) 1992-06-04 1992-06-04 通気性合成樹脂フィルム、シ−トの製造方法

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JP14382992A JPH05329936A (ja) 1992-06-04 1992-06-04 通気性合成樹脂フィルム、シ−トの製造方法

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Publication Number Publication Date
JPH05329936A true JPH05329936A (ja) 1993-12-14

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ID=15347919

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JP14382992A Pending JPH05329936A (ja) 1992-06-04 1992-06-04 通気性合成樹脂フィルム、シ−トの製造方法

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JP (1) JPH05329936A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1986005393A1 (en) * 1985-03-14 1986-09-25 Teysan Pharmaceuticals Co., Ltd. Stabilized composite granular antibiotic preparation
CN1056337C (zh) * 1997-06-26 2000-09-13 白洪城 聚乙烯醋酸乙烯酯发泡体与印刷胶膜的热贴合法
KR101380173B1 (ko) * 2013-12-18 2014-04-01 (주)엠텍스텍 자착형 우레탄 시트 및 그것의 부착 방법

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CN1056337C (zh) * 1997-06-26 2000-09-13 白洪城 聚乙烯醋酸乙烯酯发泡体与印刷胶膜的热贴合法
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