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JPH0532819A - 導電性組成物 - Google Patents

導電性組成物

Info

Publication number
JPH0532819A
JPH0532819A JP31834491A JP31834491A JPH0532819A JP H0532819 A JPH0532819 A JP H0532819A JP 31834491 A JP31834491 A JP 31834491A JP 31834491 A JP31834491 A JP 31834491A JP H0532819 A JPH0532819 A JP H0532819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon fibers
average diameter
fiber
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31834491A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadayuki Inamori
均之 稲守
Takuo Ishihara
卓夫 石原
Takuya Ueno
拓哉 上野
Masaru Higashiyama
勝 東山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Publication of JPH0532819A publication Critical patent/JPH0532819A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Conductive Materials (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 均一かつ良好な導電性および強度を有する成
形品を得ることができる導電性組成物を提供する。 【構成】 炭素繊維を母材に混入複合して得られる導電
性組成物において、炭素繊維が、平均直径の大きいもの
(A群とする)と小さいもの(B群とする)とから成
り、かつ、B群の炭素繊維の平均直径がA群の炭素繊維
の平均直径の0.05倍以上、 0.8倍以下となるものを組み
合わせて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種のケーシングや部
品などの構成部材を成形する材料として用いるために、
導電性を付与して静電気の帯電を防止できるようにした
導電性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、各種の電気機器において、マ
イクロコンピュータなどの電子回路部品が使用され、そ
れらが、周囲の帯電した静電気によって悪影響を及ぼさ
れる問題があり、上述のような導電性組成物として、従
来、カーボンブラック、ケッチェンブラック(AKZO
社商標) 、金属繊維、金属粉、炭素繊維などの導電性充
填材を、樹脂やゴム等に複合するものが提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、樹脂にカーボンブラック、ケッチェンブラックおよ
び金属粉などの導電性充填材を充填して導電性を付与す
る場合には、その充填量を多くしなければならず、これ
によって得られる導電性樹脂組成物のメルトフローレー
ト値(またはメルトインデックスMI)が低下し、溶融
流動性が悪くなり、例えば、射出成形の場合であれば、
その射出圧力を高くしなければならないとか、高いシリ
ンダ温度が必要で冷却に時間がかかるなど、成形サイク
ルに支障を来す問題を発生するとともに、得られた成形
品の衝撃強度が低下する欠点があった。
【0004】また、着色を必要とする場合においては、
カーボンブラックやケッチェンブラックを用いると着色
が困難になる欠点があった。
【0005】また、引張強度や曲げ強度を十分高くする
ことができない欠点があった。また、金属繊維や炭素繊
維を充填して導電性を付与する場合でも、その繊維長が
1mm以下のミルドファイバーでは、前述の場合と同様に
充填量を多くしなければならず、同様の欠点があった。
【0006】そこで、カーボンブラック、ケッチェンブ
ラックまたは金属粉と、補強材としての金属繊維または
炭素繊維とを併用して導電性熱可塑性樹脂組成物を構成
することも考えられたが、この導電性熱可塑性樹脂組成
物を用いて射出成形する場合、金型のゲート部分での流
動抵抗に起因して充填材の分離が起こり、併用した充填
材が均一に流れにくく、得られた成形品において導電性
や強度が不均一になりやすい欠点があった。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、均一かつ良好な導電性および強度を有
する成形品を得ることができる導電性組成物を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の導
電性組成物は、上述のような目的を達成するために、炭
素繊維を母材に混入複合して得られる導電性組成物にお
いて、炭素繊維が、平均直径の大きいもの(A群とす
る)と小さいもの(B群とする)とから成り、かつ、B
群の炭素繊維の平均直径がA群の炭素繊維の平均直径の
0.05倍以上、 0.8倍以下であることを特徴としている。
【0009】すなわち、繊維長さを同じとした場合、等
重量の炭素繊維を混入するためには、平均直径の大きな
A群の炭素繊維では本数が少なく、平均直径の小さいB
群の炭素繊維では本数が多くなる。そこで、平均直径の
大きなA群の炭素繊維とそのA群の炭素繊維の平均直径
の0.05倍以上、 0.8倍以下となる平均直径の小さいB群
の炭素繊維とを混合し、平均直径の小さいB群の炭素繊
維のみを充填する場合の溶融流動性を抑制しながら、導
電性の向上を図るように構成する。A群の炭素繊維の平
均直径の0.05倍未満であるときも、 0.8倍を越えるとき
もともに溶融流動性が悪くなるとともに強度が不均一と
なるからである。
【0010】炭素繊維としては、平均直径の異なるピッ
チ系、ポリアクリロニトリル(PAN)系、フェノール
系、レーヨン系等各種のものから複数種を選んで組み合
わせて使用できる。また、母材としては、熱硬化性樹脂
や熱可塑性樹脂といった樹脂、ゴム、セメントが好適で
ある。
【0011】熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリアセタール、ポリスルホ
ン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィ
ド、ポリフェニレンオキサイド、ポリアリレート、ポリ
エーテルベンジレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポ
リアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミノビス
マレイミド、芳香族ポリアミド、エチレンプロピレン共
重合樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂、エチレンア
クリル酸共重合樹脂、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂など
が使用される。
【0012】熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂などが使用され
る。
【0013】熱可塑性樹脂と炭素繊維を混合するとき
は、これらの各一種以上を各種押出成型機、ニーダー、
ミキシングロール等の溶融混練装置に供給する。溶融混
練装置で混合した樹脂組成物を、得ようとする成形品に
応じた所定形状の金型内に供給し、射出成形などによっ
て成形する。
【0014】また、A群の炭素繊維とB群の炭素繊維と
の合計重量に対する前記A群の炭素繊維の配合割合は65
〜85%であるのが好ましい。65%未満であると、平均直
径の小さいB群の炭素繊維の充填量が多くなり、溶融流
動性が悪くなって成形サイクルに支障を来す問題を発生
するとともに強度が低下し、一方、85%を越えると、平
均直径の大きいA群の炭素繊維の充填量が多くなり、成
形時に均一に流れにくく、得られた成形品において導電
性や強度が不均一になりやすいからである。
【0015】また、A群およびB群の炭素繊維の合計重
量の組成物全体に占める割合は5〜20重量部であるのが
好ましい。5重量部未満であると、導電性が低下し、一
方、20重量部を越えると、溶融流動性が悪くなり、成形
サイクルが低下するからである。
【0016】
【作用】本発明の導電性組成物の構成によれば、平均直
径の大きなA群の炭素繊維と平均直径の小さなB群の炭
素繊維との組み合わせにより高密度化が図れるとともに
繊維どうしの接触を良好にして導電性と強度を増大する
ことができる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0018】実施例1 ポリプロピレン樹脂84重量部に、平均直径が13μmのピ
ッチ系炭素繊維(S−244:株式会社ドナック製)を
0.7mmの平均繊維長に調製したA群の炭素繊維としての
ミルドファイバー11重量部と、平均直径が 7μmのPA
N系炭素繊維を6mmの平均繊維長に調製して収束された
B群の炭素繊維としてのチョップドファイバー 5重量部
とを、二台の定量供給フィーダーによるサイドフィード
により二軸同方向押出成型機で 230〜240 ℃で混練し、
ストランド状に押出し、水冷などにより冷却しながら切
断して長さ 3mmで直径が 4mmのペレットを作成した。
【0019】前記実施例1で使用する二軸同方向押出成
型機Aは、図1の側面図に示すように、押出方向上手側
に、樹脂を供給する第1の定量供給フィーダー1を設け
るとともに、途中箇所に形成した投入口2に、ミルドフ
ァイバーを供給する第2の定量供給フィーダー3とチョ
ップドファイバーを供給する第3の定量供給フィーダー
4とを設けて構成されている。図中5は、二軸同方向押
出成型機Aから押出されて冷却されたストランド状物を
切断するカット機(ペレタイザー)を示している。
【0020】実施例2 ポリプロピレン樹脂87重量部と、平均直径が13μmのピ
ッチ系炭素繊維(S−244:株式会社ドナック製)を
0.7mmの平均繊維長に調製したA群の炭素繊維のミルド
ファイバー 9重量部を混合機(タンブラー)で10分間混
合した後に元フィードを行い、更に、平均直径が 7μm
のPAN系炭素繊維を 6mmの平均繊維長に調製して収束
されたB群の炭素繊維のチョップドファイバー 4重量部
を、定量供給フィーダーによるサイドフィードにより二
軸同方向押出成型機で混練し、前述実施例1と同様にし
て長さ 3mmで直径が 4mmのペレットを作成した。
【0021】前述した元フィードを行う押出成型機B
は、図2の側面図に示すように、押出方向上手側に、樹
脂とミルドファイバーとの混合物を供給する定量供給フ
ィーダー11を設けて構成されている。図中12は、押
出成型機Bから押出されて冷却されたストランド状物を
切断するカット機(ペレタイザー)を示している。
【0022】前記実施例2で使用する二軸同方向押出成
型機Cは、図3の側面図に示すように、押出方向上手側
に、樹脂とミルドファイバーとの混合物を供給する第1
の定量供給フィーダー21を設けるとともに、途中箇所
に形成した投入口22に、チョップドファイバーを供給
する第2の定量供給フィーダー23とを設けて構成され
ている。図中24は、二軸同方向押出成型機Aから押出
されて冷却されたストランド状物を切断するカット機
(ペレタイザー)を示している。
【0023】比較例1 ポリプロピレン樹脂82重量部に、平均直径が13μmのピ
ッチ系炭素繊維(S−244:株式会社ドナック製)を
0.7mmの平均繊維長に調製したミルドファイバー18重量
部を前述した二軸同方向押出成型機Cで混練した。その
後ストランド状に押出し、水冷などにより冷却しながら
切断して長さ 3mmで直径が 4mmのペレットを作成した。
【0024】比較例2 ポリプロピレン樹脂80重量部と、増量材としてのタルク
10重量部とを混合機(タンブラー)で30分間混合した。
その後前述した押出機Bで元フィードを行い、平均直径
が 7μmのPAN系炭素繊維を 6mmの平均繊維長に調製
して収束されたチョップドファイバー10重量部をサイド
フィードした以外は比較例1と同様にして長さ 3mmで直
径が 4mmのペレットを作成した。
【0025】比較例3 ポリプロピレン樹脂を65重量部とし、平均直径が13μm
のピッチ系炭素繊維(S−244:株式会社ドナック
製)を 0.7mmの平均繊維長に調製したミルドファイバー
を25重量部に変えた以外は比較例2と同様にして長さ 3
mmで直径が 4mmのペレットを作成した。
【0026】比較例4 ポリプロピレン樹脂を60重量部とし、平均直径が13μm
のピッチ系炭素繊維(S−244:株式会社ドナック
製)を 0.7mmの平均繊維長に調製したミルドファイバー
を30重量部に変えた以外は比較例2と同様にして長さ 3
mmで直径が 4mmのペレットを作成した。
【0027】実施例3 ポリプロピレン樹脂に変えてABS樹脂のみを用いた以
外は実施例1と同様にして長さ 3mmで直径が 4mmのペレ
ットを作成した。
【0028】実施例4 ポリプロピレン樹脂に変えてABS樹脂のみを用いた以
外は実施例2と同様にして長さ 3mmで直径が 4mmのペレ
ットを作成した。
【0029】比較例5 ポリプロピレン樹脂に変えてABS樹脂のみを用いた以
外は比較例1と同様にして長さ 3mmで直径が 4mmのペレ
ットを作成した。
【0030】実施例5 ポリプロピレン樹脂89重量部と、平均直径1μmのPA
N系炭素繊維を0.15mmの平均繊維長に調製したB群の炭
素繊維のミルドファイバー2重量部とを混合機(タンブ
ラー)で 5分間混合した。その後前述した押出成型機B
で元フィードを行い、平均直径が 7μmのPAN系炭素
繊維を 6mmの平均繊維長に調製して収束されたA群の炭
素繊維のチョップドファイバー9重量部を定量供給フィ
ーダーによるサイドフィードにより前述した二軸同方向
押出成型機Cで混練し、実施例1と同様にして長さ 3mm
で直径が 4mmのペレットを作成した。
【0031】次に、上述実施例1、実施例2、実施例
3、実施例4、実施例5、比較例1および比較例5それ
ぞれの各ペレットを用いて射出成形により成形品を得、
また、比較例2、比較例3および比較例4それぞれの各
ペレットを用いて押出成形により成形品を得、それらの
成形品を試験体として行った表面抵抗および摩擦帯電量
それぞれの測定結果について説明する。
【0032】表面抵抗の測定としては、図4に示すよう
に、10mm幅の試験体31の表面に長手方向に10mmの間隔
を隔てて導電性塗料を塗布した後に、温度23℃で湿度50
%の恒温室で24時間乾燥し、塗料塗布部分D,Dを抵抗
計32を介装した電気配線33で接続し、温度23℃で湿
度50%の恒温室において、所定電圧を印加して表面抵抗
を測定した。
【0033】一方、摩擦帯電量は、摩擦帯電圧測定法
(JIS L 1094のB法に準拠)に基づき、温度23℃で湿度
50%の恒温室において24時間放置した試験片を、綿布 3
号により、それぞれ 1分間、 3分間、 5分間摩擦して摩
擦帯電圧を測定した。得られた表面抵抗および摩擦帯電
量それぞれの測定結果を表−1に示す。
【0034】また、成形体をホットプレスで 0.2mmのフ
ィルムに作成し、顕微鏡(倍率:100)によって測定する
とともに算出した炭素繊維のアスペクト比(成形後の平
均繊維長/平均直径)を示す。
【0035】 表−1 摩擦帯電量(V) アスペクト比 表面抵抗(Ω) 帯 電 時 間 ミルド チョップド 1分 3分 5分 ファイバー ファイバー 実施例1 2.6×104 60 69 70 23 86 実施例2 4.5×104 75 100 130 21 92 比較例1 1.8×105 140 170 170 23 − 比較例2 8.2×103 260 270 270 − 114 比較例3 7.0×103 83 85 85 19 − 比較例4 1.7×102 73 75 75 19 − 実施例3 3.0×104 100 110 110 20 86 実施例4 2.0×105 129 169 181 20 85 比較例5 3.2×105 140 170 170 21 − 実施例5 3.9×104 140 165 180 51 90
【0036】また、各実施例および比較例それぞれに
おける組成物全体に占める炭素繊維の割合、ならびに、
各実施例それぞれにおける平均直径の大きいA群の炭素
繊維と平均直径の大きいB群の炭素繊維との合計重量に
対する前記A群の炭素繊維の配合割合を求めれば、表−
2に示す通りである。
【0037】 表−2 炭素繊維の割合 A群の炭素繊維の配合割合 (重量部) (%) 実施例1 16 68.75 実施例2 13 69.23 比較例1 18 − 比較例2 10 − 比較例3 25 − 比較例4 30 − 実施例3 16 68.75 実施例4 13 69.23 比較例5 18 − 実施例5 11 81.82
【0038】上記結果から、熱可塑性樹脂としてポリ
プロピレン樹脂を用いた場合(実施例1、2および5、
比較例1、2、3および4)において、実施例1および
2の場合に、比較例3および4におけるよりも組成物全
体に対する炭素繊維の割合が十分少ないにもかかわら
ず、摩擦帯電量を同等にまで減少できており、また、実
施例5の場合に、比較例1におけるよりも組成物全体に
対する炭素繊維の割合が十分少ないにもかかわらず、摩
擦帯電量を同等にまで減少できており、更に、比較例2
の場合は、組成物全体に対する炭素繊維の割合が少ない
が、それとほぼ等量の実施例5に比べて摩擦帯電量が顕
著に多くなっており、本発明の実施例によれば、炭素繊
維の少量の添加により摩擦帯電量を減少できており、静
電気の帯電を良好に防止できることが明らかであった。
【0039】一方、ABS樹脂を用いた場合(実施例3
および4、ならびに、比較例5)において、実施例3の
場合に、比較例5の場合よりも組成物全体に対する炭素
繊維の割合が少ないにもかかわらず、摩擦帯電量を十分
減少できており、また、実施例4の場合に、減少できて
いる摩擦帯電量においてほぼ同等であるにもかかわら
ず、組成物全体に対する炭素繊維の割合が少なく、本発
明の実施例によれば、炭素繊維の少量の添加により摩擦
帯電量を減少できており、静電気の帯電を良好に防止で
きることが明らかであった。
【0040】前述した実施例2、4および5、ならび
に、比較例2、3および4それぞれにおいて、混合機
(タンブラー)で母材と炭素繊維とを混合する際に炭素
繊維が毛玉状になった場合には、粒径の小さいカーボン
ブラックを1重量部程度加えて再度混合することによ
り、毛玉を少なくすることができる。
【0041】本発明としては、例えば、A群の炭素繊維
として平均直径18μmのPAN系炭素繊維を用い、一
方、B群の炭素繊維として平均直径1μmのPAN系炭
素繊維を用いるとか、あるいは、A群の炭素繊維として
平均直径13μmのピッチ系炭素繊維を用い、一方、B群
の炭素繊維として平均直径10μmのPAN系炭素繊維を
用いるとか、更には、A群の炭素繊維として平均直径18
μmのピッチ系炭素繊維を用い、一方、B群の炭素繊維
として平均直径13μmのピッチ系炭素繊維を用いるな
ど、要するに、B群の炭素繊維の平均直径がA群の炭素
繊維の平均直径の0.05倍以上、 0.8倍以下になるもので
あれば、各種の組み合わせが可能である。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の導電性組成物によれば、平均直径の大きなA群の炭素
繊維と平均直径の小さなB群の炭素繊維との協働によっ
て、全体としての炭素繊維の充填量を少なくしながら良
好な導電性と十分な強度を付与することができるから、
得られる導電性組成物のメルトフローレート値の低下を
抑制でき、成形サイクルへの悪影響を回避して良好に成
形できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】二軸同方向押出成型機の概略側面図である。
【図2】押出成型機の概略側面図である。
【図3】二軸同方向押出成型機の概略側面図である。
【図4】導電性の測定装置の拡大概念図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C04B 28/02 14:38) A 2102−4G (72)発明者 東山 勝 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素繊維を母材に混入複合して得られる
    導電性組成物において、前記炭素繊維が、平均直径の大
    きいもの(A群とする)と小さいもの(B群とする)と
    から成り、かつ、B群の炭素繊維の平均直径がA群の炭
    素繊維の平均直径の0.05倍以上、 0.8倍以下であること
    を特徴とする導電性組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の母材が、樹脂、ゴム、
    セメントのいずれかである導電性組成物。
JP31834491A 1990-11-06 1991-11-05 導電性組成物 Pending JPH0532819A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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JP30128490 1990-11-06
JP2-301284 1990-11-06

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JPH0532819A true JPH0532819A (ja) 1993-02-09

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JP31834491A Pending JPH0532819A (ja) 1990-11-06 1991-11-05 導電性組成物

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