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JPH05323611A - 放射線感応性樹脂組成物 - Google Patents

放射線感応性樹脂組成物

Info

Publication number
JPH05323611A
JPH05323611A JP4124774A JP12477492A JPH05323611A JP H05323611 A JPH05323611 A JP H05323611A JP 4124774 A JP4124774 A JP 4124774A JP 12477492 A JP12477492 A JP 12477492A JP H05323611 A JPH05323611 A JP H05323611A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
siloxane
poly
radiation
acid
sensitive resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4124774A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Ito
敏雄 伊東
Yoshikazu Sakata
美和 坂田
Maki Kosuge
眞樹 小菅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP4124774A priority Critical patent/JPH05323611A/ja
Publication of JPH05323611A publication Critical patent/JPH05323611A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 放射線に対し高い感度及び解像力を有しかつ
優れたO2 −RIE耐性を有する新規な放射線感応性樹
脂組成物を提供すること。 【構成】 下記(α)式で示されるt−ブチルエステル
シロキサン(重量平均分子量137900、比分散1.8 )0.
5gと、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタン
スルホナート50mgと、溶剤としての2−メトキシ酢
酸エチル4mlとを混合して放射線感応性樹脂組成物を
構成する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置などの製
造で用いられるレジストの構成材料などとして使用可能
で、光、電子ビーム、X線、またはイオンビームなどの
放射線に感応する新規な放射線感応性樹脂組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】LSIの高集積化に伴いサブミクロンオ
ーダーの加工技術が必要になってきている。そのため、
例えば、LSI製造におけるエッチング工程では、高精
度でしかも微細な加工が可能なドライエッチング技術が
採用されている。
【0003】ここで、ドライエッチング技術とは、加工
すべき基板をレジストで覆い、このレジストを光や電子
線などを用いてパターニングし、得られたパターンをマ
スクとして、反応性ガスプラズマにより基板のマスクか
ら露出している部分をエッチングする技術である。従っ
て、ドライエッチング技術で用いられるレジストは、サ
ブミクロンオーダーの解像力と、充分な反応性ガスプラ
ズマ耐性とを有する材料で構成されている。
【0004】しかし、被加工基板の段差はLSIの高集
積化とともにますます大きくなるため、レジスト層の厚
さは、上記段差の平坦化が図れるよう、また基板加工終
了時までレジストがマスクとして残存するよう、厚くさ
れる傾向にある。従って、光露光による場合は露光光学
系の焦点深度による制約、また電子線露光による場合は
レジスト内における電子の散乱現象からくる制約を受
け、単一のレジスト層のみを用いたのでは基板を高精度
で微細にエッチングすることが困難になりつつある。そ
こで、新しいレジストプロセスが種々検討されその一つ
として二層レジストプロセスが注目されている。
【0005】この二層レジストプロセスとは、基板段差
を平坦化するための厚いポリマー層(通常はポリイミド
や熱硬化させたフォトレジストの層が用いられる。)
と、その上に形成されO2 −RIE耐性を有する薄いフ
ォトレジスト層とから成る積層体を基板エッチング時の
マスクとして用いる方法である。上層レジストである薄
いレジスト層により高解像力を確保し、基板加工時のド
ライエッチング耐性は下層レジストにより確保するもの
である。
【0006】この二層レジストプロセスに用いる上層レ
ジストの構成材料としては、下層よりO2 −RIE耐性
が高いケイ素含有ポリマーが適している。その代表的な
ものとして、光硬化性シリコーン樹脂がある。これは、
バインダーとなるシリコーン樹脂に光架橋剤若しくは光
重合開始剤を配合したもので、ネガ型レジストとして利
用できる。
【0007】このような光硬化性シリコーン樹脂の具体
例として、例えば、特開昭61−20030号公報に開
示されているものがあった。これは、ポリ(アクリロイ
ルオキシメチルフェニルエチルシルセスキオキサン)の
ような二重結合を有する樹脂とビスアジドとから成るも
ので、窒素雰囲気の下で紫外線用の高感度ネガ型レジス
トとして使用できた。
【0008】さらに他の例として、特公昭60−496
47号公報に開示されているものがあった。光重合開始
剤としてポリシランを用いる系のものである。具体的に
は、二重結合を有するポリ(オルガノシロキサン)とド
デカメチルシクロヘキサシランとの組成物が紫外線硬化
樹脂として良好な性質を有することが、示されている。
【0009】さらに他の例として、特開昭55−127
023号公報に開示されているものがあった。これは、
光重合開始剤として有機過酸化物を用いる系のものであ
る。この公報には、二重結合を有するポリ(オルガノシ
ロキサン)と共に種々の有機過酸化物、例えばペルオキ
シエステルのようなものを用いることにより、紫外線照
射で均一な硬化皮膜が得られることが示されている。
【0010】また、これまで述べたものとは全く別のも
のとして例えば特開昭61−144639号公報されて
いるものがあった。これは、OFPR−800(東京応
化工業(株)製)のような汎用のポジ型フォトレジスト
にポリ(フェニルシルセスキオキサン)及びシス−(1,
3,5,7 −テトラヒドロキシ)−1,3,5,7 −テトラフェニ
ルシクロテトラシロキサンを少量添加したものであっ
た。これによれば二層レジスト法用ポジ型レジストであ
ってアルカリ液による現像が可能なレジストが得られ
た。
【0011】また、バインダーとしてポリ(シロキサ
ン)以外のものを用いることも検討されている。たとえ
ば、特開昭61−198151号公報には、トリアルキ
ルシリル基を有するノボラック樹脂をジアゾナフトキノ
ン感光剤として用いた物が、可視光に感度を有する上層
レジストになることが記載されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
各レジスト(感光性樹脂組成物)は、以下に説明するよ
うな問題点があった。
【0013】先ず、有機ラジカルを介在して進む光硬化
反応は一般に酸素によって阻害されるので、この種の反
応を用いる感光性樹脂組成物例えば特開昭61−200
30号公報のものの露光は、同公報に見られるごとく、
窒素雰囲気で行なわなければ高感度を実現することがで
きない。これは、特開昭55−127023号に開示の
物についてもいえるため、この物では硬化膜の特性向上
は見られるものの硬化に長時間を要するという欠点があ
った。また、この出願の発明者の知見によれば、特公昭
60−49647号に開示の物についてもビスアジドを
用いる場合ほどではないが酸素の存在のために充分に高
い感度を実現することが困難なことが分かっている。
【0014】一方、特開昭61−144639号公報に
開示の物ではケイ素化合物の添加量をさほど多くできな
いため、また特開昭61−198151号公報に開示の
物では用いるバインダ中のケイ素含有率が低いため、い
ずれも充分なO2 −RIE耐性を示さないという問題点
があった。また、これら両感光性樹脂組成物では微細加
工性に優れる汎用ポジ型フォトレジストと同様の考えで
当該組成物を構成させてはいるものの、特開昭61−1
44639号公報に開示の物ではポリシロキサンを添加
しているため、また特開昭61−198151号公報に
開示の物ではケイ素含有ノボラック樹脂を用いているた
め、汎用ポジ型フォトレジストによって実現されている
露光部と未露光部との現像液に対する溶解速度差をその
まま維持することは難しい。
【0015】このため、従来の各感光性樹脂組成物は、
半導体素子製造のスループットを高くできない、エッチ
ング時にレジストパターンが細り高精度の基板加工がで
きない、または高分解能が得られない、という欠点があ
った。
【0016】この発明はこのような点に鑑みなされたも
のであり、従ってこの発明の目的は、放射線に対し高い
感度と解像力を有しかつ優れたO2 −RIE耐性を有す
る放射線感応性樹脂組成物を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段、及び作用】この目的の達
成を図るため、この発明の放射線感応性樹脂組成物(以
下、「組成物」と略称することもある。)によれば、ポ
リ(シロキサン)であってその側鎖に、炭素基を1つ以
上隔てて、酸で分解し得るC−O結合を有している第1
成分としてのポリ(シロキサン)と、照射される放射線
の作用により分解して酸を発生する第2成分としての酸
発生剤とを含むことを特徴とする。
【0018】この発明の組成物によれば、これに光、電
子ビーム、X線、またはイオンビームなどの放射線を選
択的に照射すると、放射線照射部分の酸発生剤は酸を発
生しさらにこの酸はこの放射線照射部分のポリ(シロキ
サン)の側鎖のC−O結合に作用するのでこのC−O結
合が分解される。ここで、ポリ(シロキサン)のSiに
酸で分解し得るC−O結合が酸素側で直接結合している
(即ちSi−O−Cの構造となっている)ポリ(シロキ
サン)ではこれに酸の作用が及ぶと縮合が起きてしまい
ネガ型の組成物として機能してしまうが、この発明の組
成物に含まれるポリ(シロキサン)は側鎖に1個以上の
炭素基を隔てて当該C−O結合を有するものであるの
で、その放射線照射部分では縮合は起こらずに極性変化
が生じる。したがって、この発明の組成物の放射線照射
部分(以下、「露光部」ともいう。)と非照射部分(以
下、「未露光部」ともいう。)とで極性の違いが生じる
ので両部分の現像液に対する溶解速度差が生じ、これに
より高解像なパターン形成が可能になる。また、このよ
うに露光部と未露光部との極性の違いを利用しているの
で、放射線の選択的な照射後の組成物の露光部のみを現
像液で溶解させること(ポジ型のレジストとして使用す
ること)または、未露光部のみを現像液で溶解させるこ
と(ネガ型のレジストとして使用すること)を、現像液
の種類を選択することによって任意に行なうことができ
る。
【0019】また、第1成分としてのポリ(シロキサ
ン)での極性変化は第2成分としての酸発生剤からの僅
かな酸が作用することで生じるから、当該放射線感応性
樹脂組成物を露光する際の露光量は酸発生剤から所望
(触媒量)の酸を発生させ得る露光量で良いことになる
ので、当該組成物は高感度なものとなる。
【0020】また、第1成分としてのポリ(シロキサ
ン)はケイ素−酸素結合を主鎖に持っているため酸素プ
ラズマによる処理の過程で効率的に二酸化ケイ素に変換
されるからドライエッチング耐性も確保される。
【0021】ここで、第1成分としてのポリ(シロキサ
ン)の具体例としては、例えば、側鎖にエステルのC−
O結合を有するポリ(シロキサン)、側鎖にフェノール
アルキルエーテルのC−O結合を有するポリ(シロキサ
ン)及び側鎖にアルキルエーテルのC−O結合を有する
ポリ(シロキサン)を挙げることができる。
【0022】側鎖にエステルのC−O結合を有するポリ
(シロキサン)の具体例としては、例えば、下記の
(1)、(2)、(3)または(4)式で示される各ポ
リ(シロキサン)を挙げることができる。ただし、式中
のnは重合度、R1 は酸で分解し得るエステルであり例
えば下記(a)式で示されるようなものである。また、
2 は酸分解性保護基であり例えば下記(b)若しくは
(c)式で示されるような第3アルキル基、例えば下記
(d)若しくは(e)式で示されるようなα−置換ベン
ジル基、例えば下記(f)式で示されるようなジフェニ
ルエチル基、例えば下記(g)式で示されるようなα−
置換シクロプロピル基または、下記(h)式で示される
ような置換シクロヘキセニル基である。
【0023】第1成分であるポリ(シロキサン)とし
て、側鎖にエステルのC−O結合を有するポリ(シロキ
サン)を用いる場合、この側鎖は酸発生剤からの酸が作
用するとカルボン酸になる。エステルは典型的な親油性
物質であり、一方のカルボン酸は典型的な親水性物質で
あるので、露光部と未露光部とで極性の違いが生じる。
このため現像液に対する溶解性の違いが得られることに
なるから、パターン形成が可能になる。またカルボン酸
の酸性はフェノールより強いから、後述の二者のポリ
(シロキサン)を用いる場合より露光部の極性変化を大
きくできる。このため、後述の二者に比べ解像力を向上
させるうえでなお一層有利である。また、現像液として
アルカリ現像液、有機溶媒のいずれも使用できる。
【0024】
【化1】
【0025】
【化2】
【0026】
【化3】
【0027】また、側鎖にフェノールアルキルエーテル
のC−O結合を有するポリ(シロキサン)の具体例とし
ては、例えば、下記(5)、(6)または(7)式で示
されるものを挙げることができる。ただし、式中nは重
合度、R3 は酸で分解し得るフェノールエーテルであり
例えば下記(i)式で示されるようなものである。ま
た、R2 は酸分解性保護基であり例えば上述の(a)〜
(h)のようなものである。第1の成分であるポリ(シ
ロキサン)として、側鎖にフェノールアルキルエーテル
のC−O結合を有するポリ(シロキサン)を用いる場
合、この側鎖は酸発生剤からの酸が作用するとフェノー
ルになる。エーテルは典型的な親油性物質であり、一方
のフェノールは典型的な親水性物質であるので、露光部
と未露光部とで極性の違いが生じる。このため現像液に
対する溶解性の違いが得られることになるから、パター
ン形成が可能になる。この場合も現像液としてアルカリ
現像液、有機溶媒のいずれも使用できる。
【0028】
【化4】
【0029】また、側鎖にアルキルエーテルのC−O結
合を有するポリ(シロキサン)の具体例としては、例え
ば、下記(8)または(9)式で示されるものを挙げる
ことができる。ただし、式中nは重合度、R4 は酸で分
解し得るアルキルエーテルであり例えば下記(j)式で
示されるようなものである。また、R2 は酸分解性保護
基であり例えば上述の(a)〜(h)のようなものであ
る。第1成分であるポリ(シロキサン)として、側鎖に
アルキルエーテルのC−O結合を有するポリ(シロキサ
ン)を用いる場合も、側鎖にフェノールアルキルエーテ
ルのC−O結合を有するポリ(シロキサン)を用いる場
合と同様な理由で露光部と未露光部との極性に違いが生
じる。このため現像液に対する溶解性の違いが得られる
ことになるから、パターン形成が可能になる。ただし、
この場合はアルカリ現像液による現像は行なえないが、
有機溶媒により現像が行なえる。
【0030】
【化5】
【0031】なお、第1成分であるポリ(シロキサン)
の好適な分子量範囲は、当該放射線感応性樹脂組成物の
基板への塗布性などに応じ任意に選べる。当該放射線感
応性樹脂組成物を例えばレジストとして使用する場合で
あれば、固体フィルムの形成が可能なこと、レジスト塗
布溶液調製のために溶剤に可溶であること、フィルター
による濾過が容易であること、所望の解像度が得られる
ことなどが必要であるため、その分子量は1000〜1
000000の範囲とするのがよい。
【0032】また、この発明の放射線感応性樹脂組成物
の第2の成分である酸発生剤は、従来から知られている
種々のものを使用できる。しかし、ハロゲン化水素酸は
その触媒作用が弱いのであまり適さない。例えば、下記
の式(I)および式(II)で示される各種のスルホニ
ウム塩、下記の式(III)および式(IV)で示され
る各種のヨードニウム塩、下記の式(V)および式(V
I)で示される、トリクロロメチル基を少なくとも1個
有する各種の芳香族化合物、下記の式(VII)で示さ
れる各種のp−トルエンスルホナートなどは、ハロゲン
化水素酸より強い酸を発生するので好適である。
【0033】
【化6】
【0034】
【化7】
【0035】ただし、式(I)〜式(IV)中のX
- は、例えばB4 - 、AsF6 - 、SbF6 - 、ClO
4 - 、またはCF3 SO3 - を表わし、式(V)中のR
4 は、例えばCCl3 、または上記の式(A)、
(B)、(C)、(D)または(E)で示される基を表
わし、式(VI)中のR5 は、例えばClまたはHであ
り、かつR6 は、例えばClまたはCCl3 であり、ま
た、式(VII)中のR7 は、例えば上記の式(F)ま
たは式(G)で示される基を表わす。
【0036】上述の酸発生剤は、市販されているか、ま
たは、例えばジェイ・ブイ・クリベロ(J.V.Cri
velo)等による方法[ジャーナル・オブ・ポリマー
・サイエンス、ポリマー・ケミストリー・エディション
(J.Polymer Sci.,Polymer C
hem.Ed.,18,2677(1980)]により
合成することができる。
【0037】これらの酸発生剤は、用いるポリ(シロキ
サン)の重量に対し、0.01〜50重量%の範囲、好
ましくは0.05〜30重量%の範囲の量で添加するの
がよい。この範囲を外れると、当該放射線感応性樹脂組
成物の感度が低かったり、その塗布膜が脆弱になったり
するからである。
【0038】また、この放射線感応性樹脂組成物の使用
にあたってスピンコート法により当該組成物を基板上に
塗布しこの皮膜を基板上に形成する場合、そのための塗
布溶液調製用溶剤が必要になる。この溶剤として、例え
ば、2−メトキシ酢酸エチル、メチルイソブチルケトン
(MIBK)、セロソルブアセテート、メチルセロソル
ブアセテート、ジオキサン等を挙げることができる。
【0039】また、この放射線感応性樹脂組成物の使用
にあたっては、当該組成物の皮膜に放射線を照射後、該
試料を加熱処理をすることにより、放射線照射部分にお
ける酸発生剤の作用の増強を促すことができる。
【0040】
【実施例】以下、この発明の放射線感応性樹脂組成物の
実施例について説明する。なお、以下の説明中で挙げ
る、使用材料及びその量、処理時間、処理温度、膜厚な
どの数値的条件は、この発明の範囲内の好適例にすぎな
い。従って、この発明は、これら条件にのみ限定される
ものではない。また、次に述べる各実施例は、ポリ(シ
ロキサン)としてその側鎖に炭素基を3つ以上隔てて酸
で分解し得るC−O結合を有しているポリ(シロキサ
ン)を用いている例である。
【0041】<第1〜第5実施例>まず、第1〜第5実
施例として、側鎖にエステルのC−O結合を有するポリ
(シロキサン)を用いた例をそれぞれ説明する。
【0042】1.第1実施例 この発明の組成物の第1成分であるポリ(シロキサン)
としてt−ブチルエステルシロキサン(上記(2)式中
のR1 が上記(a)式でかつ(a)式中のR2が−C
(CH3 3 のもの。)を用い、第2成分である酸発生
剤としてトリフェニルスルホニウムトリフルオロメタン
スルホナート(式(I)中、X- がCF3SO3 - であ
るもの。)を用いた例(第1実施例)を説明する。
【0043】1−1.t−ブチルエステルシロキサンの
合成 1−1−1.メタクリル酸t−ブチルのヒドロシリル化 まず、文献(J.Amer.Chem.Soc.,79,974(1957) )に開示
のJ.L.Speierらの方法に従いメタクリル酸t−ブチルの
ヒドロシリル化を以下のように行なう。
【0044】攪拌機、還流冷却器、温度計を装着した4
つ口フラスコにトリメトキシシラン48.8gを入れ、
内部を窒素置換する。これを水浴に入れ冷却した後この
フラスコ中に0.1mol/l(リットル)塩化金酸の
2−プロパノール(IPA)溶液を4ml加える。フラ
スコ中のものを15分間攪拌した後これにメタクリル酸
t−ブチル13gをシリンジを用いて滴下する。30分
間攪拌した後混合物を80℃に加熱する。18時間攪拌
した後冷却する。混合物をシクロヘキサンで希釈した
後、セライトを通して濾過する。濾液を減圧留去すると
橙色の油状物24gが得られる。
【0045】この油状物について、NMR(核磁気共
鳴)スペクトル及びIR(赤外)スペクトルをそれぞれ
測定し、また、GPC(ゲル透過クロマトグラフィ)に
より分子量測定をする。その結果は以下の通りであっ
た。
【0046】NMR;δ3.2(メトキシル基)、1.
05(t−ブチル基)、IR;波数2845cm-1(メ
トキシル基)、1730(エステル)、1194,11
47,1094(メトキシシリル、シロキサン)、GP
C;MW =91600,MW /Mn =13.8。
【0047】1−1−2.加水分解、縮合 次に、上記橙色の油状物を以下のようにしてラダーシロ
キサンに変換する。
【0048】上記橙色の油状物24gを1.2l(リッ
トル)の4−メチル−2−ブタノン(MIBK)に溶解
し水冷する。これに50mlの水、1.2mlのトリエ
チルアミンをそれぞれ加える。30分攪拌した後80℃
の温度に加熱し18時間反応させる。冷却後MIBKで
希釈し、次に、これに1mol/l(リットル)の塩酸
を加え酸性とした後、これを中性になるまで水で洗う。
次に、食塩水で洗った後、抽出液を硫酸マグネシウムで
乾燥する。これを濾過した後濾液を減圧留去すると12
gの固体が得られる。
【0049】この固体について、NMRスペクトル及び
IRスペクトルをそれぞれ測定し、また、GPCにより
分子量測定をする。その結果は以下の通りであった。
【0050】NMR;δ1.0(t−ブチル基)、I
R;波数1724cm-1(エステル)、1136(シロ
キサン)、GPC;MW =89400,MW /Mn
8.0。
【0051】1−1−3.トリメチルシリル化 次に、ポリマーの安定化のためにポリ(シロキサン)の
末端のシラノールを以下のようにトリメチルシリル基で
保護する。シラノールの存在によってポリ(シロキサ
ン)の縮合が進むのを防ぐためである。ここでは、文献
(Proc.SPIE,539,70(1985))に開示のR.G.Braultらの方
法により以下のように行なう。
【0052】上記固体12gを300mlのテトラヒド
ロフラン(THF)に溶解し、この溶液にトリメチルク
ロロシラン12g、トリエチルアミン12gを順次加え
室温で18時間攪拌する。反応物をセライトを通して濾
過し濾液を減圧留去する。残分をトルエン200mlに
溶解し、再度セライトを通して濾過し濾液を減圧留去す
ると固体が得られる。この固体を10mlのトルエンに
溶解した後300mlの冷メタノール中に滴下すると、
白色の沈殿が得られる。この沈殿を濾別し室温で1夜真
空乾燥する。9.5gの目的の樹脂が得られる。
【0053】この樹脂について、NMRスペクトル及び
IRスペクトルをそれぞれ測定し、また、GPCにより
分子量測定をする。その結果は以下の通りであった。
【0054】NMR;δ1.0(t−ブチル基)、0.
0(トリメチルシル基、極めて微量)、IR;波数17
24cm-1(エステル)、1138(シロキサン)、G
PC;MW =137900,MW /Mn =1.8。
【0055】1−2.第1実施例の組成物(レジスト溶
液)の調製 上述のように合成したt−ブチルエステルシロキサン
(MW =137900,MW /Mn =1.8)0.5g
と、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスル
ホナート50mgと、2−メトキシ酢酸エチル4mlと
を混合する。これを直径0.2μmの孔を有するメンブ
レンフィルタで濾過して第1実施例の組成物(レジスト
溶液)を調製する。
【0056】1−3.パターニング実験 1−3−1.アルカリ現像液を用いた例 1.2項にて調製した第1実施例のレジスト溶液をシリ
コンウエハ上にスピンコート法により塗布する。このシ
リコウエハをホットプレートを用い80℃の温度で1分
間プリベークして、シリコウエハ上に第1実施例の組成
物の厚さが0.25μmの皮膜を形成する。次に、この
試料に、電子線描画装置(エリオニクス社製ELS3300 )
を用い加速電圧20KVの条件で評価用図形を露光量を
変えて相当数描画する。露光済みの試料をホットプレー
トを用い120℃の温度で2分間露光後ベークをする。
次に、この試料を1.0%(1g/100ml)の水酸
化テトラメチルアンモニウム水溶液で1分間現像し、さ
らに純水で1分間リンスする。この場合皮膜の電子線照
射部分が現像液に溶解されたレジストパターンが得られ
た。
【0057】次に、現像後の残存膜厚をタリステップ
(ランクテーラーホブソン社製膜厚計)により測定す
る。それを初期膜厚で規格化した値を、露光量の対数に
対してプロットした曲線いわゆる特性曲線を作成する。
それにより、感度とコントラストを求めたところ、それ
ぞれ、1.5μC/cm2 であり、5.2であった。ま
た、走査型電子顕微鏡(SEM)でこのレジストパター
ンを観察したところ、0.4μmのライン・アンド・ス
ペースを解像していることが分かった。
【0058】下記の(10)式に、第1実施例の組成物
の第1成分であるt−ブチルエステルシロキサンの側鎖
のエステルが酸発生剤からの酸の作用によりカルボン酸
に変換される様子を示した。t−ブチルエステルシロキ
サンの側鎖のt−ブチル基は触媒的に酸で容易に除かれ
エステルはカルボン酸に変換されるのである。以下の各
実施例の組成物でもこの第1実施例のものと同様な原理
でポリ(シロキサン)の極性変化が生じるが、第2実施
例ではその反応式の記載は省略する。
【0059】
【化8】
【0060】1−3−2.現像液として有機溶媒を用い
た例 用いる現像液をシクロヘキサン/ジクロロメタンの2/
1(容積比)混合液とし、これによる現像時間を20秒
とし、リンスをシクロヘキサンにより20秒行なうこと
以外は1−3−1.項の手順と同様な手順でパターニン
グ実験を行なう。この場合、皮膜の電子線未照射部分が
現像液に溶解されたレジストパターンが得られた。ま
た、1−3−1.項の手順と同様な手順で感度、コント
ラストを求め及びパターン観察をする。感度は2.5μ
C/cm2 であり、コントラストは5.0であった。ま
た、0.4μmのライン・アンド・スペースを解像して
いることが分かった。
【0061】1−4.O2 −RIE耐性について 下層として厚さが2μmの熱硬化させたレジスト層をシ
リコンウエハ上に形成する。次に、この下層上に第1実
施例のレジスト溶液をスピンコート法により塗布する。
次に、このシリコウエハをホットプレートを用い80℃
の温度で1分間プリベークして、第1実施例の組成物か
ら成る上層としての厚さが0.25μmの皮膜を形成す
る。この試料に、電子線描画装置(エリオニクス社製EL
S3300 )を用い加速電圧20KVの条件で評価用図形を
露光量を変えて相当数描画する。露光済みの試料をホッ
トプレートを用い120℃の温度で2分間露光後ベーク
をする。次に、この試料を1.0%(1g/100m
l)の水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液で1分間
現像し、さらに純水で1分間リンスする。
【0062】得られた試料を日電アネルバ製DEM45
1と称するドライエッチャーを用い酸素ガス流量50s
ccm、RFパワー密度0.12W/cm2 、ガス圧力
1.3Paの条件で40分間酸素プラズマエッチングす
る。
【0063】このプラズマエッチング済み試料をSEM
により観察したところ、厚みが約2μmの0.4μmの
ライン・アンド・スペースパターンがほぼ垂直な形状で
形成されていることが分かった。なお、このようなパタ
ーンを得るための露光量は2.0μC/cm2 であっ
た。
【0064】また、上層のパターニングの際に用いる現
像液をシクロヘキサン/ジクロロメタンの2/1(容積
比)混合液とし、これによる現像時間を20秒とし、リ
ンスをシクロヘキサンにより20秒行なうこと以外は上
述の手順と同様な手順でパターニング及び酸素プラズマ
エッチングを行なう。この場合も、アルカリ現像液を用
いた場合と同様に、厚みが約2μmの0.4μmのライ
ン・アンド・スペースパターンがほぼ垂直な形状で形成
されていることが分かった。ただし、このようなパター
ンを得るための露光量は3.0μC/cm2 であった。
【0065】2.第2実施例 この発明の組成物の第1成分は第1実施例と同様なポリ
(シロキサン)とし、第2成分である酸発生剤としてベ
ンゾインp−トルエンスルホナート(式(VII)中、
6 が(F)式であるもの。)を用いた例(第2実施
例)を説明する。
【0066】2−1.第2実施例の組成物(レジスト溶
液)の調製 t−ブチルエステルシロキサン(MW =137900,
W /Mn =1.8)0.5gと、ベンゾインp−トル
エンスルホナート50mgと、2−メトキシ酢酸エチル
4mlとを混合する。これを直径0.2μmの孔を有す
るメンブレンフィルタで濾過して第2実施例の組成物
(レジスト溶液)を調製する。
【0067】2−2.パターニング実験 第1実施例の1−3−1.項で説明した手順に従いこの
第2実施例の組成物に対しアルカリ現像液(1%水酸化
テトラメチルアンモニウム水溶液)を用いた場合のパタ
ーニング実験を行なう。そして、感度及びコントラスト
及び解像度をそれぞれ調べる。その結果、感度は3.5
μC/cm2 であり、コントラストは8.2であった。
また、また、0.4μmのライン・アンド・スペースを
解像していることが分かった。
【0068】また、第1実施例の1−3−2.項で説明
した手順に従いこの第2実施例の組成物に対し有機溶媒
(シクロヘキサン/ジクロロメタン=2/1混合液)を
現像液として用いた場合のパターニング実験を行なう。
そして、感度及びコントラスト及び解像度をそれぞれ調
べる。その結果、感度は5.8μC/cm2 であり、コ
ントラストは9.0であった。また、0.4μmのライ
ン・アンド・スペースを解像していることが分かった。
【0069】3.第3実施例 この発明の組成物の第1成分であるポリ(シロキサン)
として、ポリ(t−ブトキシカルボニルフェネチルシロ
キサン)((4)式のR2 が−C(CH3 3のも
の。)を用い、第2成分である酸発生剤として第1実施
例で用いたトリフェニルスルホニウムトリフルオロメタ
ンスルホナートを用いた例(第3実施例)を説明する。
【0070】3−1.ポリ(t−ブトキシカルボニルフ
ェネチルシロキサン)の合成 3−1−1.4−t−ブトキシカルボニルスチレンのヒ
ドロシリル化 まず、第1実施例の1−1−1.項において説明したヒ
ドロシリル化の手順においてメタクリル酸t−ブチル1
3gの代わりに4−t−ブトキシカルボニルスチレン2
0.4gを用いること以外は第1実施例の1−1−1.
項において説明した処理を行なう。これにより、橙色の
油状物28gが得られる。
【0071】この油状物について、NMRスペクトル及
びIRスペクトルをそれぞれ測定し、また、GPCによ
り分子量測定をする。その結果は以下の通りであった。
【0072】NMR;δ7.5,8.2(芳香族プロト
ン)、3.3(メトキシル基)、1.06(t−ブチル
基)、IR;波数2845cm-1(メトキシル基)、1
720(エステル)、1194,1147,1094
(メトキシシリル、シロキサン)、GPC;MW =56
00,MW /Mn =8.7。
【0073】3−1−2.加水分解、縮合 次に、上記橙色の油状物28gを第1実施例の1−1−
2.項において説明した手順に従いラダーシロキサンに
変換する。これにより19gの固体が得られる。
【0074】この固体について、NMRスペクトル及び
IRスペクトルをそれぞれ測定し、また、GPCにより
分子量測定をする。その結果は以下の通りであった。
【0075】NMR;δ1.0(t−ブチル基)、I
R;波数1720cm-1(エステル)、1120(シロ
キサン)、GPC;MW =7500,MW /Mn =8.
5。
【0076】3−1−3.トリメチルシリル化 次に、第1実施例の1−1−3.項で説明した手順に従
いポリマーの安定化のためにポリ(シロキサン)の末端
のシラノールをトリメチルシリル基で保護するための処
理を行なう。すなわち、上記固体19gを300mlの
テトラヒドロフラン(THF)に溶解し、この溶液にト
リメチルクロロシラン12g、トリエチルアミン12g
を順次加え室温で18時間攪拌する。反応物をセライト
を通して濾過し濾液を減圧留去する。残分をトルエン2
00mlに溶解し、再度セライトを通して濾過し濾液を
減圧留去して固体を得る。この固体をこの場合20ml
のトルエンに溶解した後300mlの冷メタノール中に
滴下し白色の沈殿を得る。この沈殿を濾別し室温で1夜
真空乾燥する。16.5gの目的の樹脂が得られる。
【0077】この樹脂について、NMRスペクトル及び
IRスペクトルをそれぞれ測定し、また、GPCにより
分子量測定をする。その結果は以下の通りであった。
【0078】NMR;δ1.0(t−ブチル基)、0.
0(トリメチルシル基、極めて微量)、IR;波数17
20cm-1(エステル)、1120(シロキサン)、G
PC;MW =7900,MW /Mn =1.5。
【0079】3−2.第3実施例の組成物(レジスト溶
液)の調製 上述のように合成したポリ(t−ブトキシカルボニルフ
ェネチルシロキサン)(MW =7900,MW /Mn
1.5)0.5gと、トリフェニルスルホニウムトリフ
ルオロメタンスルホナート50mgと、2−メトキシ酢
酸エチル4mlとを混合する。これを直径0.2μmの
孔を有するメンブレンフィルタで濾過して第3実施例の
組成物(レジスト溶液)を調製する。
【0080】3−3.パターニング実験 第1実施例の1−3−1.項で説明した手順に従いこの
第3実施例の組成物に対しアルカリ現像液(1%水酸化
テトラメチルアンモニウム水溶液)を用いた場合のパタ
ーニング実験を行なう。そして、感度及びコントラスト
及び解像度をそれぞれ調べる。その結果、感度は2.5
μC/cm2 であり、コントラストは6.5であった。
また、また、0.4μmのライン・アンド・スペースを
解像していることが分かった。
【0081】また、第1実施例の1−3−2.項で説明
した手順に従いこの第3実施例の組成物に対し有機溶媒
(シクロヘキサン/ジクロロメタン=2/1混合液)を
現像液として用いた場合のパターニング実験を行なう。
そして、感度及びコントラスト及び解像度をそれぞれ調
べる。その結果、感度は4.5μC/cm2 であり、コ
ントラストは7.0であった。また、0.4μmのライ
ン・アンド・スペースを解像していることが分かった。
【0082】3−4.O2 −RIE耐性について 第1実施例の1−4.項において説明した手順と同様な
手順により下層上に第3実施例の組成物のパターンを形
成し、さらにこの試料に酸素プラズマエッチングする。
【0083】このプラズマエッチング済み試料をSEM
により観察したところ、厚みが約2μmの0.4μmの
ライン・アンド・スペースパターンがほぼ垂直な形状で
形成されていることが分かった。なお、このようなパタ
ーンを得るための露光量は7.0μC/cm2 であっ
た。
【0084】また、上層のパターニングの際に用いる現
像液をシクロヘキサン/ジクロロメタンの2/1(容積
比)混合液とし、これによる現像時間を20秒とし、リ
ンスをシクロヘキサンにより20秒行なうこと以外は上
述の手順と同様な手順でパターニング及び酸素プラズマ
エッチングを行なう。この場合も、アルカリ現像液を用
いた場合と同様に、厚みが約2μmの0.4μmのライ
ン・アンド・スペースパターンがほぼ垂直な形状で形成
されていることが分かった。ただし、このようなパター
ンを得るための露光量は8.0μC/cm2 であった。
【0085】4.第4実施例 この発明の組成物の第1成分は第3実施例と同様なポリ
(シロキサン)とし、第2成分である酸発生剤として第
2実施例で用いたベンゾインp−トルエンスルホナート
を用いた例(第4実施例)を説明する。
【0086】4−1.第4実施例の組成物(レジスト溶
液)の調製 ポリ(t−ブトキシカルボニルフェネチルシロキサン)
(MW =7900,MW /Mn =1.5)0.5gと、
ベンゾインp−トルエンスルホナート50mgと、2−
メトキシ酢酸エチル4mlとを混合する。これを直径
0.2μmの孔を有するメンブレンフィルタで濾過して
第2実施例の組成物(レジスト溶液)を調製する。
【0087】4−2.パターニング実験 第1実施例の1−3−1.項で説明した手順に従いこの
第4実施例の組成物に対しアルカリ現像液(1%水酸化
テトラメチルアンモニウム水溶液)を用いた場合のパタ
ーニング実験を行なう。そして、感度及びコントラスト
及び解像度をそれぞれ調べる。その結果、感度は5.5
μC/cm2 であり、コントラストは8.0であった。
また、0.4μmのライン・アンド・スペースを解像し
ていることが分かった。
【0088】また、第1実施例の1−3−2.項で説明
した手順に従いこの第4実施例の組成物に対し有機溶媒
(シクロヘキサン/ジクロロメタン=2/1混合液)を
現像液として用いた場合のパターニング実験を行なう。
そして、感度及びコントラスト及び解像度をそれぞれ調
べる。その結果、感度は6.8μC/cm2 であり、コ
ントラストは9.0であった。また、0.4μmのライ
ン・アンド・スペースを解像していることが分かった。
【0089】5.第5実施例 この発明の組成物の第1成分であるポリ(シロキサン)
としてスルホン酸t−ブチルエステルシロキサン
((3)式R2 が−C(CH3 3 のもの。)を用い、
第2成分である酸発生剤として第1実施例で用いたトリ
フェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホナート
を用いた例(第5実施例)を説明する。
【0090】5−1.スルホン酸t−ブチルエステルシ
ロキサンの合成 5−1−1.2−t−ブトキシスルホニルスチレンのヒ
ドロシリル化 まず、第1実施例の1−1−1.項において説明したヒ
ドロシリル化の手順においてメタクリル酸t−ブチル1
3gの代わりに4−t−ブトキシスルホニルスチレン2
4gを用いること以外は第1実施例の1−1−1.項に
おいて説明した処理を行なう。これにより、橙色の油状
物30gが得られる。
【0091】この油状物について、NMRスペクトル及
びIRスペクトルをそれぞれ測定し、また、GPCによ
り分子量測定をする。その結果は以下の通りであった。
【0092】NMR;δ7.5−7.8(芳香族プロト
ン)、3.5(メトキシル基)、1.15(t−ブチル
基)、IR;波数2845cm-1(メトキシル基)、1
350(スルホン酸エステル)、1194,1147,
1094(メトキシシリル、シロキサン)、GPC;M
W =1200,MW /Mn =1.6。
【0093】5−1−2.加水分解、縮合 次に、上記橙色の油状物30gを第1実施例の1−1−
2.項において説明した手順に従いラダーシロキサンに
変換する。これにより15gの固体が得られる。
【0094】この固体について、NMRスペクトル及び
IRスペクトルをそれぞれ測定し、また、GPCにより
分子量測定をする。その結果は以下の通りであった。
【0095】NMR;δ7.5−7.8(芳香族プロト
ン)、1.15(t−ブチル基)、IR;波数1350
cm-1(スルホン酸エステル)、1120(シロキサ
ン)、GPC;MW =4200,MW /Mn =5.5。
【0096】5−1−3.トリメチルシリル化 次に、第3実施例の3−1−3.項で説明した手順に従
いポリマーの安定化のためにポリ(シロキサン)の末端
のシラノールをトリメチルシリル基で保護するための処
理を上記固体15gに対し行なう。これにより13.5
gの目的の樹脂が得られる。
【0097】この樹脂について、NMRスペクトル及び
IRスペクトをそれぞれ測定し、また、GPCにより分
子量測定をする。その結果は以下の通りであった。
【0098】NMR;δ7.5−7.8(芳香族プロト
ン)、1.15(t−ブチル基)、0.0(トリメチル
シル基、極めて 微量)、IR;波数1350cm
-1(スルホン酸エステル)、1120(シロキサン)、
GPC;MW =4300,MW /Mn =2.5。
【0099】5−2.第5実施例の組成物(レジスト溶
液)の調製 上述のように合成したスルホン酸t−ブチルエステルシ
ロキサン(MW =4300,MW /Mn =2.5)0.
5gと、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタン
スルホナート50mgと、2−メトキシ酢酸エチル4m
lとを混合する。これを直径0.2μmの孔を有するメ
ンブレンフィルタで濾過して第5実施例の組成物(レジ
スト溶液)を調製する。
【0100】5−3.パターニング実験 第1実施例の1−3−1.項で説明した手順に従いこの
第5実施例の組成物に対しアルカリ現像液(ただし0.
8%水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液)を用いた
場合のパターニング実験を行なう。そして、感度及びコ
ントラスト及び解像度をそれぞれ調べる。その結果、感
度は1.2μC/cm2 であり、コントラストは2.0
であった。また、また、0.5μmのライン・アンド・
スペースを解像していることが分かった。
【0101】また、第1実施例の1−3−2.項で説明
した手順に従いこの第5実施例の組成物に対し有機溶媒
(シクロヘキサン/ジクロロメタン=2/1混合液)を
現像液として用いた場合のパターニング実験を行なう。
そして、感度及びコントラスト及び解像度をそれぞれ調
べる。その結果、感度は3.5μC/cm2 であり、コ
ントラストは3.5であった。また、0.5μmのライ
ン・アンド・スペースを解像していることが分かった。
【0102】5−4.O2 −RIE耐性について 第1実施例の1−4.項において説明した手順と同様な
手順により下層上に第5実施例の組成物のパターンを形
成し、さらにこの試料に酸素プラズマエッチングする。
ただし、現像液は0.8%水酸化テトラメチルアンモニ
ウム水溶液を用いている。
【0103】このプラズマエッチング済み試料をSEM
により観察したところ、厚みが約2μmの0.5μmの
ライン・アンド・スペースパターンがほぼ垂直な形状で
形成されていることが分かった。なお、このようなパタ
ーンを得るための露光量は2.5μC/cm2 であっ
た。
【0104】6.第6実施例 次に、第6実施例として、第1成分であるポリ(シロキ
サン)として、側鎖にフェノールアルキルエーテルのC
−O結合を有するポリ(シロキサン)を用いる例を説明
する。このようなポリ(シロキサン)としてこの第6実
施例では、上記(7)式のR2 が−C(CH3 )である
ポリ(シロキサン)を用いる。
【0105】6−1.フェノールのt−ブチルエーテル
シロキサンの合成 6−1−1.4−t−ブトキシスチレンのヒドロシリル
化 まず、第1実施例の1−1−1.項において説明したヒ
ドロシリル化の手順においてメタクリル酸t−ブチル1
3gの代わりに4−t−ブトキシスチレン17.6gを
用いること以外は第1実施例の1−1−1.項において
説明した処理を行なう。これにより、橙色の油状物26
gが得られる。
【0106】この油状物について、NMRスペクトル及
びIRスペクトルをそれぞれ測定し、また、GPCによ
り分子量測定をする。その結果は以下の通りであった。
【0107】NMR;δ8.4,7.2(芳香族プロト
ン)、3.3(メトキシル基)、1.06(t−ブチル
基)、IR;波数2845cm-1(メトキシル基)、1
260(エーテル)、1194,1147,1094
(メトキシシリル、シロキサン)、GPC;MW =25
00,MW /Mn =2.0。
【0108】6−1−2.加水分解、縮合 次に、上記橙色の油状物26gを第1実施例の1−1−
2.項において説明した手順に従いラダーシロキサンに
変換する。これにより16gの固体が得られる。
【0109】この固体について、NMRスペクトル及び
IRスペクトルをそれぞれ測定し、また、GPCにより
分子量測定をする。その結果は以下の通りであった。
【0110】NMR;δ8.4,7.2(芳香族プロト
ン)、1.06(t−ブチル基)、IR;波数1260
cm-1(エーテル)、1120(シロキサン)、GP
C;MW =15200,MW /Mn =8.5。
【0111】6−1−3.トリメチルシリル化 次に、第3実施例の3−1−3.項で説明した手順に従
いポリマーの安定化のためにポリ(シロキサン)の末端
のシラノールをトリメチルシリル基で保護するための処
理を上記固体16gに対し行なう。これにより15gの
目的の樹脂が得られる。
【0112】この樹脂について、NMRスペクトル及び
IRスペクトをそれぞれ測定し、また、GPCにより分
子量測定をする。その結果は以下の通りであった。
【0113】NMR;δ8.4,7.2(芳香族プロト
ン)、1.06(t−ブチル基)、0.0(トリメチル
シル基、極めて微量)、IR;波数1260cm-1(エ
ーテル)、1120(シロキサン)、GPC;MW =1
5400,MW /Mn =1.5。
【0114】6−2.第6実施例の組成物(レジスト溶
液)の調製 上述のように合成したフェノールのt−ブチルエステル
シロキサン(MW =15400,MW /Mn =1.5)
0.5gと、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメ
タンスルホナート50mgと、2−メトキシ酢酸エチル
4mlとを混合する。これを直径0.2μmの孔を有す
るメンブレンフィルタで濾過して第6実施例の組成物
(レジスト溶液)を調製する。
【0115】6−3.パターニング実験 第1実施例の1−3−1.項で説明した手順に従いこの
第6実施例の組成物に対しアルカリ現像液(ただし2.
4%水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液)を用いた
場合のパターニング実験を行なう。そして、感度及びコ
ントラスト及び解像度をそれぞれ調べる。その結果、感
度は3.5μC/cm2 であり、コントラストは5.6
であった。また、また、0.4μmのライン・アンド・
スペースを解像していることが分かった。
【0116】また、第1実施例の1−3−2.項で説明
した手順に従いこの第6実施例の組成物に対し有機溶媒
(シクロヘキサン/ジクロロメタン=2/1混合液)を
現像液として用いた場合のパターニング実験を行なう。
そして、感度及びコントラスト及び解像度をそれぞれ調
べる。その結果、感度は5.4μC/cm2 であり、コ
ントラストは6.0であった。また、0.4μmのライ
ン・アンド・スペースを解像していることが分かった。
【0117】6−4.O2 −RIE耐性について 第1実施例の1−4.項において説明した手順と同様な
手順により下層上に第6実施例の組成物のパターンを形
成し、さらにこの試料に酸素プラズマエッチングする。
ただし、現像液は2.4%水酸化テトラメチルアンモニ
ウム水溶液を用いている。
【0118】このプラズマエッチング済み試料をSEM
により観察したところ、厚みが約2μmの0.4μmの
ライン・アンド・スペースパターンがほぼ垂直な形状で
形成されていることが分かった。なお、このようなパタ
ーンを得るための露光量は5.0μC/cm2 であっ
た。
【0119】7.第7実施例 次に、第7実施例として、第1成分であるポリ(シロキ
サン)を側鎖にアルキルエーテルのC−O結合を有する
ポリ(シロキサン)とした例を説明する。このようなポ
リ(シロキサン)としてこの第7実施例では上記(9)
式のR4 が上記(j)式で示されるエーテル(ただし
(j)式中のR2 が−C(CH3 )であるポリ(シロキ
サン)を用いる。
【0120】7−1.t−ブチルエーテルシロキサンの
合成 7−1−1.アリルt−ブチルエーテルのヒドロシリル
化 まず、第1実施例の1−1−1.項において説明したヒ
ドロシリル化の手順においてメタクリル酸t−ブチル1
3gの代わりにアリルt−ブチルエーテル11.6gを
用いること以外は第1実施例の1−1−1.項において
説明した処理を行なう。これにより、橙色の油状物20
gが得られる。
【0121】7−1−2.加水分解、縮合 次に、上記橙色の油状物20gを第1実施例の1−1−
2.項において説明した手順に従いラダーシロキサンに
変換する。これにより10gの固体が得られる。
【0122】7−1−3.トリメチルシリル化 次に、第1実施例の1−1−3.項で説明した手順に従
いポリマーの安定化のためにポリ(シロキサン)の末端
のシラノールをトリメチルシリル基で保護するための処
理を上記固体10gに対し行なう。これにより9.5g
の目的の樹脂が得られる。
【0123】この樹脂について、NMRスペクトル及び
IRスペクトをそれぞれ測定し、また、GPCにより分
子量測定をする。その結果は以下の通りであった。
【0124】NMR;δ1.0(t−ブチル基)、0.
0(トリメチルシル基、極めて微量)、IR;波数12
40cm-1(エーテル)、1138(シロキサン)、G
PC;MW =37000,MW /Mn =1.5。
【0125】7−2.第6実施例の組成物(レジスト溶
液)の調製 上述のように合成したt−ブチルエーテルシロキサン
(MW =37000,MW /Mn =1.5)0.5g
と、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスル
ホナート50mgと、2−メトキシ酢酸エチル4mlと
を混合する。これを直径0.2μmの孔を有するメンブ
レンフィルタで濾過して第7実施例の組成物(レジスト
溶液)を調製する。
【0126】7−3.パターニング実験 次に、現像液としてエタノールを用い現像時間を1分間
としたこと以外は第1実施例の1−3−1.項で説明し
た手順に従いこの第6実施例の組成物に対しパターニン
グ実験を行なう。そして、感度及びコントラスト及び解
像度をそれぞれ調べる。その結果、感度は4.5μC/
cm2 であり、コントラストは5.0であった。また、
また、0.4μmのライン・アンド・スペースを解像し
ていることが分かった。
【0127】また、第1実施例の1−3−2.項で説明
した手順に従いこの第6実施例の組成物に対し有機溶媒
(シクロヘキサン/ジクロロメタン=2/1混合液)を
現像液として用いた場合のパターニング実験を行なう。
そして、感度及びコントラスト及び解像度をそれぞれ調
べる。その結果、感度は5.5μC/cm2 であり、コ
ントラストは6.0であった。また、0.4μmのライ
ン・アンド・スペースを解像していることが分かった。
【0128】7−4.O2 −RIE耐性について 第1実施例の1−4.項において説明した手順と同様な
手順により下層上に第7実施例の組成物のパターンを形
成し、さらにこの試料に酸素プラズマエッチングする。
ただし、現像液はエタノールを用いている。
【0129】このプラズマエッチング済み試料をSEM
により観察したところ、厚みが約2μmの0.4μmの
ライン・アンド・スペースパターンがほぼ垂直な形状で
形成されていることが分かった。なお、このようなパタ
ーンを得るための露光量は6.0μC/cm2 であっ
た。
【0130】上述においてはこの発明の放射線感応性樹
脂組成物の各実施例についてそれぞれ説明したがこの発
明はこれらの実施例に限られない。
【0131】例えば、上述の各実施例では、ポリ(シロ
キサン)として、側鎖に炭素基を3つ以上隔てて酸で分
解し得るC−O結合を有しているポリ(シロキサン)を
用いる例を説明した。これはポリ(シロキサン)の合成
方法からの制約であり、原理的には、側鎖に炭素基を1
つ以上隔てて酸で分解し得るC−O結合を有しているポ
リ(シロキサン)を第1成分とすることによりこの発明
の目的は達成される。
【0132】また、各実施例では、側鎖に炭素基を1つ
以上隔てて酸で分解し得るC−O結合を有しているポリ
(シロキサン)としていずれも骨格がラダー構造のもの
を用いていた。これは、骨格がリニアであるものに比べ
ケイ素含有率がより高いからである。しかし、骨格がリ
ニアである例えば上記(1)、(6)又は(9)式で示
されるポリ(シロキサン)を用いてもこの発明の目的は
達成される。
【0133】また酸発生剤は実施例で用いた以外の好適
なもの例えば上記の式(I)〜(VII)で示されるも
のなどの他の好適なものとした場合も、上述の実施例と
同様な効果を得ることができる。
【0134】また、上述の実施例では、放射線として電
子線を用いて当該放射線感応性樹脂組成物に対し露光を
行なったが、この露光に用いる放射線は、電子線に限ら
ず、光、X線またはイオンビームなどの他の放射線でも
実施例と同様な効果が得られる。
【0135】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の放射線感応性樹脂組成物によれば、これに光、
電子ビーム、X線、またはイオンビームなどの放射線を
選択的に照射すると、放射線照射部分の酸発生剤は酸を
発生しさらにこの酸はこの放射線照射部分のポリ(シロ
キサン)の側鎖のC−O結合に作用するのでこのC−O
結合が分解される。この際、この発明の組成物に含まれ
るポリ(シロキサン)は側鎖に1個以上の炭素基を隔て
て当該C−O結合を有するものであるので、その放射線
照射部分では縮合は起こらずに極性変化が生じる。した
がって、この発明の組成物の放射線照射部分と非照射部
分とで極性の違いが生じるので両部分の現像液に対する
溶解速度差が生じ、これにより高解像なパターン形成が
可能になる。
【0136】さらに、第1成分としてのポリ(シロキサ
ン)での極性変化は第2成分としての酸発生剤からの僅
かな酸が作用することで生じるから、当該放射線感応性
樹脂組成物を露光する際の露光量は酸発生剤から所望
(触媒量)の酸を発生させ得る露光量で良いことになる
ので、当該組成物は高感度なものとなる。
【0137】さらに、第1成分としてのポリ(シロキサ
ン)はケイ素−酸素結合を主鎖に持っているため酸素プ
ラズマによる処理の過程で効率的に二酸化ケイ素に変換
されるからドライエッチング耐性も確保される。
【0138】これがため、放射線に対し高い解像度を及
び高感度でまたO2 −RIE耐性に優れる放射線感応性
樹脂組成物を提供できる。
【0139】また、このように放射線照射部分と非照射
部分との極性の違いを利用しているので、放射線の選択
的な照射後の組成物の露光部のみを現像液で溶解させる
こと(ポジ型のレジストとして使用すること)または、
未露光部のみを現像液で溶解させること(ネガ型のレジ
ストとして使用すること)を、現像液の種類を選択する
ことによって任意に行なうことができるとう利点も得ら
れる。
【0140】また、側鎖にエステルのC−O結合を有す
るポリ(シロキサン)を用いる構成の場合、この側鎖は
酸発生剤からの酸が作用するとカルボン酸になる。カル
ボン酸の酸性はフェノールより強いから、側鎖にフェノ
ールアルキルエーテルのC−O結合を有するポリ(シロ
キサン)を用いる場合及び側鎖にアルキルエーテルのC
−O結合を有するポリ(シロキサン)を用いる場合より
放射線照射部の極性変化を大きくできる。このため、こ
れら二者に比べ解像力を向上させるうえでさらに一層有
利である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/038 505 7/039 501 H01L 21/027

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ(シロキサン)であってその側鎖
    に、炭素基を1つ以上隔てて、酸で切断されるC−O結
    合を有しているポリ(シロキサン)と、 照射される放射線の作用により分解して酸を発生する酸
    発生剤とを含むことを特徴とする放射線感応性樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 ポリ(シロキサン)を、その側鎖にエス
    テルのC−O結合を有するものとしたことを特徴とする
    請求項1記載の放射線感応性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 ポリ(シロキサン)を、その側鎖にフェ
    ノールアルキルエーテルのC−O結合を有するものとし
    たことを特徴とする請求項1記載の放射線感応性樹脂組
    成物。
  4. 【請求項4】 ポリ(シロキサン)を、その側鎖にアル
    キルエーテルのC−O結合を有するものとしたことを特
    徴とする請求項1記載の放射線感応性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 酸発生剤をスルホニウム塩とし、その添
    加量を、用いるポリ(シロキサン)の重量に対し0.0
    1〜50%としたことを特徴とする請求項1記載の放射
    線感応性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 酸発生剤をヨードニウム塩とし、その添
    加量を、用いるポリ(シロキサン)の重量に対し0.0
    1〜50%としたことを特徴とする請求項1記載の放射
    線感応性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 酸発生剤をトリクロロメチル基を少なく
    とも1個有する芳香族化合物とし、その添加量を、用い
    るポリ(シロキサン)の重量に対し0.01〜50%と
    したことを特徴とする請求項1記載の放射線感応性樹脂
    組成物。
  8. 【請求項8】 酸発生剤をp−トルエンスルホナートと
    し、その添加量を、用いるポリ(シロキサン)の重量に
    対し0.01〜50%としたことを特徴とする請求項1
    記載の放射線感応性樹脂組成物。
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