JPH05314842A - 送電線用懸垂型避雷碍子装置 - Google Patents
送電線用懸垂型避雷碍子装置Info
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- JPH05314842A JPH05314842A JP4887792A JP4887792A JPH05314842A JP H05314842 A JPH05314842 A JP H05314842A JP 4887792 A JP4887792 A JP 4887792A JP 4887792 A JP4887792 A JP 4887792A JP H05314842 A JPH05314842 A JP H05314842A
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- Insulators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】避雷機能をもたない懸垂碍子の連結個数を減少
し、その碍子連長を抑制して既設の送電線支持碍子装置
へ容易に適用する。 【構成】鉄塔の支持アーム1に複数の懸垂型避雷碍子5
を直列に連結吊下するとともに、最下端の避雷碍子5に
対し複数の耐塩型懸垂碍子6を直列に連結吊下し、その
下端部に送電線Lを支持する。又、最上部の懸垂碍子6
のキャップ金具14に対し接地側放電電極を兼用する中
間アークホーン30を取り付けるとともに、最下端の懸
垂碍子6の下部に課電側放電電極を兼用する下部アーク
ホーン12を支持し、両ホーン30,12間に所定の気
中放電ギャップGを形成する。前記懸垂碍子5として汚
損耐電圧特性が標準の懸垂碍子と比較して1.3倍以上
の特性を有するものを使用する。
し、その碍子連長を抑制して既設の送電線支持碍子装置
へ容易に適用する。 【構成】鉄塔の支持アーム1に複数の懸垂型避雷碍子5
を直列に連結吊下するとともに、最下端の避雷碍子5に
対し複数の耐塩型懸垂碍子6を直列に連結吊下し、その
下端部に送電線Lを支持する。又、最上部の懸垂碍子6
のキャップ金具14に対し接地側放電電極を兼用する中
間アークホーン30を取り付けるとともに、最下端の懸
垂碍子6の下部に課電側放電電極を兼用する下部アーク
ホーン12を支持し、両ホーン30,12間に所定の気
中放電ギャップGを形成する。前記懸垂碍子5として汚
損耐電圧特性が標準の懸垂碍子と比較して1.3倍以上
の特性を有するものを使用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は送電線に雷サージ電流
が侵入した場合、それを速やかに大地に放電するととも
に、その後に生じる運転電圧に基づく続流電流を抑制遮
断して地絡事故を未然に防止することができる送電線用
懸垂型避雷碍子装置に関するものである。
が侵入した場合、それを速やかに大地に放電するととも
に、その後に生じる運転電圧に基づく続流電流を抑制遮
断して地絡事故を未然に防止することができる送電線用
懸垂型避雷碍子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の送電線用懸垂型避雷碍子装置とし
て、本願出願人は特開平3ー62423号公報に示すも
のを提案している。この避雷碍子装置は、鉄塔の支持ア
ームに対し上部吊下金具を介して懸垂型避雷碍子を複数
個直列に連結吊下するとともに、避雷碍子連の最下端部
には避雷機能をもたない懸垂碍子を複数個直列に連結吊
下し、最下端の懸垂碍子には下部吊下金具を介して送電
線を支持している。又、前記最上端の懸垂碍子と下部吊
下金具には接地側及び課電側の放電電極を支持し、両放
電電極間に所定の気中放電ギャップを形成するようにし
ている。さらに、前記懸垂型避雷碍子の笠部には電圧−
電流特性が非直線性を有する抵抗素子を収容するととも
に、該抵抗素子を上下のキャップ電極により密封し、懸
垂型避雷碍子のキャップ金具には、前記抵抗素子が劣化
により避雷機能をもたなくなって雷サージ電流に続く運
転電圧(常軌対地電圧)に基づく続流電流により導通破
壊された場合に、そのアークを避雷碍子の外側方に導い
て懸垂型避雷碍子の碍子本体表面の焼損を防止するため
のアークガイドが取着されている。
て、本願出願人は特開平3ー62423号公報に示すも
のを提案している。この避雷碍子装置は、鉄塔の支持ア
ームに対し上部吊下金具を介して懸垂型避雷碍子を複数
個直列に連結吊下するとともに、避雷碍子連の最下端部
には避雷機能をもたない懸垂碍子を複数個直列に連結吊
下し、最下端の懸垂碍子には下部吊下金具を介して送電
線を支持している。又、前記最上端の懸垂碍子と下部吊
下金具には接地側及び課電側の放電電極を支持し、両放
電電極間に所定の気中放電ギャップを形成するようにし
ている。さらに、前記懸垂型避雷碍子の笠部には電圧−
電流特性が非直線性を有する抵抗素子を収容するととも
に、該抵抗素子を上下のキャップ電極により密封し、懸
垂型避雷碍子のキャップ金具には、前記抵抗素子が劣化
により避雷機能をもたなくなって雷サージ電流に続く運
転電圧(常軌対地電圧)に基づく続流電流により導通破
壊された場合に、そのアークを避雷碍子の外側方に導い
て懸垂型避雷碍子の碍子本体表面の焼損を防止するため
のアークガイドが取着されている。
【0003】このように構成された懸垂型避雷碍子装置
においては、前記気中放電ギャップが懸垂碍子連に対し
て機械的に固定されているため、碍子装置あるいは送電
線の動きに対応できるためギャップ長の変化が小さく、
安定した放電特性を有しており、又、従来の標準碍子装
置と同様に電線荷重支持機能も兼用するという利点があ
る。
においては、前記気中放電ギャップが懸垂碍子連に対し
て機械的に固定されているため、碍子装置あるいは送電
線の動きに対応できるためギャップ長の変化が小さく、
安定した放電特性を有しており、又、従来の標準碍子装
置と同様に電線荷重支持機能も兼用するという利点があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記避雷碍子装置にお
いては、その全体の碍子連結長を標準の懸垂碍子のみを
使用した懸垂碍子連全体の連結長と同じ連結長であって
も、抵抗素子が劣化したり、想定を越える雷撃により該
抵抗素子が導通状態となった異常時に、雷サージ電流に
続く続流電流を確実に抑制遮断することができると考え
られていた。
いては、その全体の碍子連結長を標準の懸垂碍子のみを
使用した懸垂碍子連全体の連結長と同じ連結長であって
も、抵抗素子が劣化したり、想定を越える雷撃により該
抵抗素子が導通状態となった異常時に、雷サージ電流に
続く続流電流を確実に抑制遮断することができると考え
られていた。
【0005】ところが、上記従来の避雷碍子装置では、
避雷機能をもたない懸垂碍子として標準の懸垂碍子を使
用していたので、標準懸垂碍子の碍子本体の表面が塩分
を含んだ汚損物等により汚損湿潤された場合、避雷碍子
連の抵抗素子が劣化等により抵抗値が低下していると、
送電線路の運転電圧又は一線地絡時の健全相上昇電圧に
より碍子表面がフラッシオーバーする確率が高く、つま
り懸垂碍子連の汚損耐電圧特性が不十分となり、このた
め懸垂碍子の連結個数を増加する必要があることが判明
した。このため避雷碍子装置全体の碍子連結長が長くな
り、既設の送電線支持碍子装置への適用が困難になると
いう新たな問題が生じた。
避雷機能をもたない懸垂碍子として標準の懸垂碍子を使
用していたので、標準懸垂碍子の碍子本体の表面が塩分
を含んだ汚損物等により汚損湿潤された場合、避雷碍子
連の抵抗素子が劣化等により抵抗値が低下していると、
送電線路の運転電圧又は一線地絡時の健全相上昇電圧に
より碍子表面がフラッシオーバーする確率が高く、つま
り懸垂碍子連の汚損耐電圧特性が不十分となり、このた
め懸垂碍子の連結個数を増加する必要があることが判明
した。このため避雷碍子装置全体の碍子連結長が長くな
り、既設の送電線支持碍子装置への適用が困難になると
いう新たな問題が生じた。
【0006】ここで、前述した直列ギャップを有する懸
垂型避雷碍子装置に要求される電気的特性を、三つのケ
ース〜について検討すると、次のようになる。 (ケース) 懸垂型避雷碍子装置の碍子表面が汚損された場合 碍子本体の汚損表面の等価塩分付着密度の要求値、つま
り要求汚損度で、送電線あるいは変電所における通常の
運転電圧でフラッシオーバーしないように絶縁できるこ
とが要求される。
垂型避雷碍子装置に要求される電気的特性を、三つのケ
ース〜について検討すると、次のようになる。 (ケース) 懸垂型避雷碍子装置の碍子表面が汚損された場合 碍子本体の汚損表面の等価塩分付着密度の要求値、つま
り要求汚損度で、送電線あるいは変電所における通常の
運転電圧でフラッシオーバーしないように絶縁できるこ
とが要求される。
【0007】従来技術では要求汚損が多くなると、避雷
碍子と標準懸垂碍子ともに沿面絶縁漏洩距離を長くとる
必要があり、避雷碍子に至っては、抵抗素子を磁器笠部
に収納しているため、結果的に笠径の大きくかつ重量的
にも重い避雷碍子となり、輸送及び施工時の取扱いが困
難となる。
碍子と標準懸垂碍子ともに沿面絶縁漏洩距離を長くとる
必要があり、避雷碍子に至っては、抵抗素子を磁器笠部
に収納しているため、結果的に笠径の大きくかつ重量的
にも重い避雷碍子となり、輸送及び施工時の取扱いが困
難となる。
【0008】(ケース) 抵抗素子の正常状態で雷サージ電流が侵入した場合 雷撃時に雷サージ電流により気中放電ギャップが動作
し、避雷碍子に雷サージ電流に基づく制限電圧と運転電
圧が避雷碍子装置に印加された場合には、前記制限電圧
と運転電圧により避雷碍子又は避雷碍子装置全体がフラ
ッシオーバせず絶縁できることが要求される。
し、避雷碍子に雷サージ電流に基づく制限電圧と運転電
圧が避雷碍子装置に印加された場合には、前記制限電圧
と運転電圧により避雷碍子又は避雷碍子装置全体がフラ
ッシオーバせず絶縁できることが要求される。
【0009】さらには運転電圧又は一線地絡時の健全相
上昇電圧に対して、直列ギャップのアークが消弧に要す
る時間内に避雷碍子又は避雷碍子装置全体がフラッシオ
ーバせず絶縁できることも要求される。
上昇電圧に対して、直列ギャップのアークが消弧に要す
る時間内に避雷碍子又は避雷碍子装置全体がフラッシオ
ーバせず絶縁できることも要求される。
【0010】なお、ケースの条件に対しては、避雷碍
子連に運転電圧等のほぼ全電圧が加わることになるが、
抵抗素子の続流遮断能力により、極めて短い(1サイク
ル以下)時間に気中放電ギャップの絶縁が回復されるた
め、避雷碍子には短時間の絶縁性しか要求されず、上記
のケースで説明したような絶縁強化対策は不要とな
る。
子連に運転電圧等のほぼ全電圧が加わることになるが、
抵抗素子の続流遮断能力により、極めて短い(1サイク
ル以下)時間に気中放電ギャップの絶縁が回復されるた
め、避雷碍子には短時間の絶縁性しか要求されず、上記
のケースで説明したような絶縁強化対策は不要とな
る。
【0011】(ケース) 抵抗素子が劣化状態で雷サージ電流が場合 長期使用により抵抗素子が劣化したり、抵抗素子の設計
耐量を越える雷撃により損傷劣化したりした状態で、避
雷碍子装置に交流地絡又は短絡電流が流れて遮断器がト
リップされ、これを遮断器により再投入する場合には、
その時に発生する開閉サージ電圧を避雷機能をもたない
標準懸垂碍子連で絶縁できることが要求される。又、要
求汚損度で運転電圧等に対して標準懸垂碍子連で絶縁で
きることも要求される。
耐量を越える雷撃により損傷劣化したりした状態で、避
雷碍子装置に交流地絡又は短絡電流が流れて遮断器がト
リップされ、これを遮断器により再投入する場合には、
その時に発生する開閉サージ電圧を避雷機能をもたない
標準懸垂碍子連で絶縁できることが要求される。又、要
求汚損度で運転電圧等に対して標準懸垂碍子連で絶縁で
きることも要求される。
【0012】すなわち、避雷碍子連は絶縁不良体となっ
ているため、従来の標準懸垂碍子連で開閉サージ電圧、
運転電圧等を絶縁する必要がある。このため、標準懸垂
碍子連の連結個数を増加し、結果的に碍子連結長の長い
ギャップ式避雷碍子装置を構成することとになり、既設
鉄塔等(あるいは変電所構内)に適用する場合には、長
さの点で制約を受け、適用困難な場合が生じる。
ているため、従来の標準懸垂碍子連で開閉サージ電圧、
運転電圧等を絶縁する必要がある。このため、標準懸垂
碍子連の連結個数を増加し、結果的に碍子連結長の長い
ギャップ式避雷碍子装置を構成することとになり、既設
鉄塔等(あるいは変電所構内)に適用する場合には、長
さの点で制約を受け、適用困難な場合が生じる。
【0013】この発明の目的は上記従来の問題点を解消
して、懸垂型避雷碍子を大型化することなく、避雷機能
をもたない懸垂碍子連の連結長を抑制して既設の送電線
支持碍子装置へ容易に適用することができる送電線用避
雷碍子装置を提供することにある。
して、懸垂型避雷碍子を大型化することなく、避雷機能
をもたない懸垂碍子連の連結長を抑制して既設の送電線
支持碍子装置へ容易に適用することができる送電線用避
雷碍子装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、懸垂型避雷碍子を直列に連結するととも
に、前記各懸垂型避雷碍子の抵抗素子を互いにリード線
を介して又は介せず電気的に接続し、前記避雷碍子連の
端部に避雷機能をもたない複数の懸垂碍子を直列に連結
し、この懸垂碍子連の両端部には課電側放電電極と接地
側放電電極を取着して、両放電電極間に気中放電ギャッ
プを設けた送電線用懸垂型避雷碍子装置において、前記
避雷機能をもたない懸垂碍子として汚損耐電圧特性が標
準の懸垂碍子と比較して1.3倍以上の特性を有する耐
塩型懸垂碍子を使用するという手段をとっている。
成するため、懸垂型避雷碍子を直列に連結するととも
に、前記各懸垂型避雷碍子の抵抗素子を互いにリード線
を介して又は介せず電気的に接続し、前記避雷碍子連の
端部に避雷機能をもたない複数の懸垂碍子を直列に連結
し、この懸垂碍子連の両端部には課電側放電電極と接地
側放電電極を取着して、両放電電極間に気中放電ギャッ
プを設けた送電線用懸垂型避雷碍子装置において、前記
避雷機能をもたない懸垂碍子として汚損耐電圧特性が標
準の懸垂碍子と比較して1.3倍以上の特性を有する耐
塩型懸垂碍子を使用するという手段をとっている。
【0015】
【作用】この発明は、避雷機能をもたない懸垂碍子とし
て汚損耐電圧特性が標準の懸垂碍子と比較して1.3倍
以上の特性を有する耐塩型懸垂碍子を使用したので、懸
垂碍子連の連結長を増加させることなく、碍子連の表面
が汚損された場合にもその沿面絶縁漏洩距離を確保する
ことができる。このため懸垂碍子連の汚損状態におい
て、避雷碍子連の抵抗素子が劣化等により抵抗値が低下
している場合に、運転電圧あるいは一線地絡時の健全相
の上昇電圧が印加されても懸垂碍子連の沿面閃絡が防止
される。又、設計値以上の雷撃により避雷機能が劣化
し、運転電圧による続流電流により地絡事故となり、遮
断器がトリップした後の電路の再投入時の開閉サージ電
圧による懸垂碍子連の沿面閃絡が防止される。
て汚損耐電圧特性が標準の懸垂碍子と比較して1.3倍
以上の特性を有する耐塩型懸垂碍子を使用したので、懸
垂碍子連の連結長を増加させることなく、碍子連の表面
が汚損された場合にもその沿面絶縁漏洩距離を確保する
ことができる。このため懸垂碍子連の汚損状態におい
て、避雷碍子連の抵抗素子が劣化等により抵抗値が低下
している場合に、運転電圧あるいは一線地絡時の健全相
の上昇電圧が印加されても懸垂碍子連の沿面閃絡が防止
される。又、設計値以上の雷撃により避雷機能が劣化
し、運転電圧による続流電流により地絡事故となり、遮
断器がトリップした後の電路の再投入時の開閉サージ電
圧による懸垂碍子連の沿面閃絡が防止される。
【0016】さらに、この発明は懸垂碍子連の連結長が
長くならないので、既設の送電線支持碍子装置に対して
鉄塔構造を変更することなく避雷碍子装置を容易に適用
することができる。
長くならないので、既設の送電線支持碍子装置に対して
鉄塔構造を変更することなく避雷碍子装置を容易に適用
することができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、鉄塔の支持ア
ーム1には吊下金具2が連結され、該吊下金具2には上
部ホーン取付金具3及びクレビスリンク4が直列に連結
され、さらに上部ホーン取付金具3には懸垂型避雷碍子
5が複数個直列に連結吊下されている。
に基づいて説明する。図1に示すように、鉄塔の支持ア
ーム1には吊下金具2が連結され、該吊下金具2には上
部ホーン取付金具3及びクレビスリンク4が直列に連結
され、さらに上部ホーン取付金具3には懸垂型避雷碍子
5が複数個直列に連結吊下されている。
【0018】最下端の懸垂型避雷碍子5には避雷機能を
もたない耐塩型懸垂碍子6が複数個直列に連結吊下さ
れ、最下端の懸垂碍子6にはソケットクレビス7を介し
て下部ホーン取付金具8が連結され、この取付金具8に
は連結リンク9を介して送電線Lを支持する電線クラン
プ10が支持されている。
もたない耐塩型懸垂碍子6が複数個直列に連結吊下さ
れ、最下端の懸垂碍子6にはソケットクレビス7を介し
て下部ホーン取付金具8が連結され、この取付金具8に
は連結リンク9を介して送電線Lを支持する電線クラン
プ10が支持されている。
【0019】前記上部ホーン取付金具3と下部ホーン取
付金具8には避雷碍子連及び耐塩型懸垂碍子連の沿面閃
絡を防止するための上部アークホーン11と、課電側の
放電電極を兼用する下部アークホーン12が装着されて
いる。
付金具8には避雷碍子連及び耐塩型懸垂碍子連の沿面閃
絡を防止するための上部アークホーン11と、課電側の
放電電極を兼用する下部アークホーン12が装着されて
いる。
【0020】前記避雷機能をもたない前記耐塩型懸垂碍
子6は図2に示すように高いひだ部13aを有する碍子
本体13と、該碍子本体13の中央部に形成した頭部に
嵌合固定したキャップ金具14と、前記頭部内側に嵌入
固定したピン金具15とにより構成されている。
子6は図2に示すように高いひだ部13aを有する碍子
本体13と、該碍子本体13の中央部に形成した頭部に
嵌合固定したキャップ金具14と、前記頭部内側に嵌入
固定したピン金具15とにより構成されている。
【0021】次に、図3により懸垂型避雷碍子5の構造
について説明する。碍子本体21の頭部にはキャップ金
具22がセメントにより嵌合固定され、前記頭部の内側
にはピン金具23がセメントにより嵌合固定されてい
る。前記碍子本体21の笠部に一体形成した複数の取付
筒部21aの内部には、例えば酸化亜鉛を主材とする電
圧−電流特性が非直線性の材料よりなる抵抗素子24が
収納され、図示しない電極板あるいは付勢バネを介して
上部キャップ電極25及び下部キャップ電極26により
被嵌固定されている。
について説明する。碍子本体21の頭部にはキャップ金
具22がセメントにより嵌合固定され、前記頭部の内側
にはピン金具23がセメントにより嵌合固定されてい
る。前記碍子本体21の笠部に一体形成した複数の取付
筒部21aの内部には、例えば酸化亜鉛を主材とする電
圧−電流特性が非直線性の材料よりなる抵抗素子24が
収納され、図示しない電極板あるいは付勢バネを介して
上部キャップ電極25及び下部キャップ電極26により
被嵌固定されている。
【0022】前記キャップ金具22の外周には万一懸垂
型避雷碍子5の抵抗素子24が劣化等により続流電流を
遮断できなくなって導通状態になった場合、アークを外
側方へ導いて、前記碍子本体21の破壊を防止するため
のアークガイド27が水平に固定されている。前記上部
キャップ電極25とキャップ金具22はリード線28に
より電気的に接続され、下部のキャップ電極26とピン
金具23はリード線29により電気的に接続されてい
る。
型避雷碍子5の抵抗素子24が劣化等により続流電流を
遮断できなくなって導通状態になった場合、アークを外
側方へ導いて、前記碍子本体21の破壊を防止するため
のアークガイド27が水平に固定されている。前記上部
キャップ電極25とキャップ金具22はリード線28に
より電気的に接続され、下部のキャップ電極26とピン
金具23はリード線29により電気的に接続されてい
る。
【0023】図1に示すように最上部に位置する耐塩型
懸垂碍子6のキャップ金具14には、アークガイド27
がボルト等により固定され、取付状態において前記最下
側の避雷碍子5の下部キャップ電極26と所定の間隙を
もって対向するようにしている。又、前記アークガイド
27には接地側の放電電極としての中間アークホーン3
0が片持ち支持され、前記下部アークホーン12と所定
の気中放電ギャップGをもって対向されている。
懸垂碍子6のキャップ金具14には、アークガイド27
がボルト等により固定され、取付状態において前記最下
側の避雷碍子5の下部キャップ電極26と所定の間隙を
もって対向するようにしている。又、前記アークガイド
27には接地側の放電電極としての中間アークホーン3
0が片持ち支持され、前記下部アークホーン12と所定
の気中放電ギャップGをもって対向されている。
【0024】前記のように構成した避雷碍子装置におい
て、送電線Lに雷サージ電流が侵入すると、この電流は
連結リンク9、下部ホーン取付金具8及び下部アークホ
ーン12から気中放電ギャップGをフラッシオーバし
て、中間アークホーン30に流れる。そして、該ホーン
から最上部に位置する懸垂碍子6のキャップ金具14、
最下端に位置する懸垂型避雷碍子5のピン金具23、リ
ード線29を経て下部キャップ電極26、抵抗素子2
4、上部キャップ電極25、リード線28、キャップ金
具22を経て直上に位置する避雷碍子5の抵抗素子24
に流れ、これを順次経た後、上部ホーン取付金具3、ク
レビスリンク4、吊下金具2を通って鉄塔の支持アーム
1に流れ大地に放電される。
て、送電線Lに雷サージ電流が侵入すると、この電流は
連結リンク9、下部ホーン取付金具8及び下部アークホ
ーン12から気中放電ギャップGをフラッシオーバし
て、中間アークホーン30に流れる。そして、該ホーン
から最上部に位置する懸垂碍子6のキャップ金具14、
最下端に位置する懸垂型避雷碍子5のピン金具23、リ
ード線29を経て下部キャップ電極26、抵抗素子2
4、上部キャップ電極25、リード線28、キャップ金
具22を経て直上に位置する避雷碍子5の抵抗素子24
に流れ、これを順次経た後、上部ホーン取付金具3、ク
レビスリンク4、吊下金具2を通って鉄塔の支持アーム
1に流れ大地に放電される。
【0025】一方、前記雷サージ電流に続く運転電圧に
基づく続流電流は、下部アークホーン12と中間アーク
ホーン30との気中放電ギャップGと、各抵抗素子24
の抵抗値の復元とにより抑制遮断され、地絡事故が防止
される。
基づく続流電流は、下部アークホーン12と中間アーク
ホーン30との気中放電ギャップGと、各抵抗素子24
の抵抗値の復元とにより抑制遮断され、地絡事故が防止
される。
【0026】又、避雷碍子5の笠部に収容した抵抗素子
24が長期使用により劣化した状態で雷サージ電流が侵
入して、それに続く続流電流を抑制遮断することができ
ない場合には、抵抗素子24は導通破壊されて、そのキ
ャップ電極25,26が取付筒部21aから高温高圧の
ガスにより離脱されて、アークが噴出するが、このアー
クはアークガイド27により各避雷碍子5のそれぞれの
外側方に導かれた後、最終的に上部アークホーン11と
中間アークホーン30との間においてフラッシオーバす
ることとなり、避雷碍子連の沿面閃絡が防止される。
24が長期使用により劣化した状態で雷サージ電流が侵
入して、それに続く続流電流を抑制遮断することができ
ない場合には、抵抗素子24は導通破壊されて、そのキ
ャップ電極25,26が取付筒部21aから高温高圧の
ガスにより離脱されて、アークが噴出するが、このアー
クはアークガイド27により各避雷碍子5のそれぞれの
外側方に導かれた後、最終的に上部アークホーン11と
中間アークホーン30との間においてフラッシオーバす
ることとなり、避雷碍子連の沿面閃絡が防止される。
【0027】次に、この発明の要部である耐塩型懸垂碍
子6の汚損耐電圧特性について、説明する。この実施例
では、従来の技術の項で述べた三つのケース〜の要
求動作条件に対して、避雷碍子5と耐塩型懸垂碍子6に
要求される機能が互いに異なることに着眼した。すなわ
ち、ケースとにおいては避雷碍子5と耐塩型懸垂碍
子6でそれぞれ担う機能が分担されている。ケースに
おいて避雷碍子5の大型化と重量化を防止するため、運
転電圧に対する絶縁機能を耐塩型懸垂碍子6により多く
負担できるようにしている。
子6の汚損耐電圧特性について、説明する。この実施例
では、従来の技術の項で述べた三つのケース〜の要
求動作条件に対して、避雷碍子5と耐塩型懸垂碍子6に
要求される機能が互いに異なることに着眼した。すなわ
ち、ケースとにおいては避雷碍子5と耐塩型懸垂碍
子6でそれぞれ担う機能が分担されている。ケースに
おいて避雷碍子5の大型化と重量化を防止するため、運
転電圧に対する絶縁機能を耐塩型懸垂碍子6により多く
負担できるようにしている。
【0028】又、ケースにおいて碍子連結個数の増結
延長をすることなく、耐塩型懸垂碍子6で要求絶縁機能
を満足させることにしている。さらに詳述すると、この
実施例では、避雷碍子5は標準懸垂碍子と同等の汚損耐
電圧性能を有する磁器設計とし、避雷機能をもたない前
記耐塩型懸垂碍子6として、碍子本体13の沿面漏洩距
離が標準の懸垂碍子の沿面漏洩距離と比較して、ほぼ
1.3倍以上のものを使用し、懸垂碍子6連全体の沿面
絶縁漏洩距離を長くしている。そして、耐塩型懸垂碍子
6の使用個数を、開閉サージ電圧に対して必要となる気
中絶縁ギャップGを確保することができる最小連結個数
としている。このように設定した理由を以下に説明す
る。
延長をすることなく、耐塩型懸垂碍子6で要求絶縁機能
を満足させることにしている。さらに詳述すると、この
実施例では、避雷碍子5は標準懸垂碍子と同等の汚損耐
電圧性能を有する磁器設計とし、避雷機能をもたない前
記耐塩型懸垂碍子6として、碍子本体13の沿面漏洩距
離が標準の懸垂碍子の沿面漏洩距離と比較して、ほぼ
1.3倍以上のものを使用し、懸垂碍子6連全体の沿面
絶縁漏洩距離を長くしている。そして、耐塩型懸垂碍子
6の使用個数を、開閉サージ電圧に対して必要となる気
中絶縁ギャップGを確保することができる最小連結個数
としている。このように設定した理由を以下に説明す
る。
【0029】例えば、66kVの送電線路において、標
準懸垂碍子のみを使用した場合における前述したケース
及びに対応可能な標準懸垂碍子の必要連結個数を汚
損量ごとに求めたものを表1に示す。
準懸垂碍子のみを使用した場合における前述したケース
及びに対応可能な標準懸垂碍子の必要連結個数を汚
損量ごとに求めたものを表1に示す。
【0030】なお、表1中(イ)〜(ヘ)は、汚損区分
つまり塩分付着密度(mg/cm2)が順に0.01、
0.03、0.06、0.12、0.25、0.50の
場合を示す。又、運転電圧Eとしては、公称電圧が66
kVであるから、次式のようになる。
つまり塩分付着密度(mg/cm2)が順に0.01、
0.03、0.06、0.12、0.25、0.50の
場合を示す。又、運転電圧Eとしては、公称電圧が66
kVであるから、次式のようになる。
【0031】
【数1】 E=66×(1/√3 )×( 1.2/ 1.1)=41.6kV さらに、送電線路に一線地絡事故が生じた場合に他の健
全相に生ずる異常電圧ULGは、一線地絡時健全相電圧上
昇係数Kと、前記運転電圧Eにより次式で表される。但
し、公称電圧≦154kVではK=√3 とする。
全相に生ずる異常電圧ULGは、一線地絡時健全相電圧上
昇係数Kと、前記運転電圧Eにより次式で表される。但
し、公称電圧≦154kVではK=√3 とする。
【0032】
【数2】ULG=E×K=41.6×√3 =72kV
【0033】
【表1】
【0034】一方、この発明の避雷碍子装置において、
ケース〜に対応できる懸垂碍子の必要個数を実験に
より求めたところ、表2のようになった。ここで、使用
した耐塩型懸垂碍子6は直径が250mmである。
ケース〜に対応できる懸垂碍子の必要個数を実験に
より求めたところ、表2のようになった。ここで、使用
した耐塩型懸垂碍子6は直径が250mmである。
【0035】
【表2】
【0036】上記表1及び表2から明らかなように、従
来の避雷機能を全くもたない懸垂碍子連の連結個数は、
汚損区分(イ)〜(ヘ)において、「5,6,7,8,
9,10」個に対し、この実施例では同じ汚損区分
(イ)〜(ヘ)において、「6,7,8,9,10,1
1」個となり、1個のみを増加すればケース〜の全
てに対応することができることが分かる。
来の避雷機能を全くもたない懸垂碍子連の連結個数は、
汚損区分(イ)〜(ヘ)において、「5,6,7,8,
9,10」個に対し、この実施例では同じ汚損区分
(イ)〜(ヘ)において、「6,7,8,9,10,1
1」個となり、1個のみを増加すればケース〜の全
てに対応することができることが分かる。
【0037】図5は標準の懸垂碍子及び耐塩型懸垂碍子
の汚損状態の変化と、汚損耐電圧特性を示す。直径が例
えば250mmの標準懸垂碍子及び耐塩型懸垂碍子の場
合、同じ汚損状態で耐電圧特性を比較すると、耐塩型懸
垂碍子の方が標準懸垂碍子よりも約1.3倍の耐電圧特
性を有することが分かる。
の汚損状態の変化と、汚損耐電圧特性を示す。直径が例
えば250mmの標準懸垂碍子及び耐塩型懸垂碍子の場
合、同じ汚損状態で耐電圧特性を比較すると、耐塩型懸
垂碍子の方が標準懸垂碍子よりも約1.3倍の耐電圧特
性を有することが分かる。
【0038】以上の分析結果から明らかなように、汚損
耐電圧特性が標準の懸垂碍子と比較して1.3倍以上の
特性を有する耐塩型懸垂碍子6を使用した場合には、既
設の懸垂碍子装置の必要な碍子の連結個数に近づけるこ
とができ、従って、既設の送電線路に容易に適用するこ
とができる。
耐電圧特性が標準の懸垂碍子と比較して1.3倍以上の
特性を有する耐塩型懸垂碍子6を使用した場合には、既
設の懸垂碍子装置の必要な碍子の連結個数に近づけるこ
とができ、従って、既設の送電線路に容易に適用するこ
とができる。
【0039】なお、前記実施例では66kVの送電線路
について述べたが、154kV、275kV、500k
Vの各送電線路においても、同様の結果が得られた。
又、この発明は前記実施例に限定されるものではなく、
次のように具体化することもできる。
について述べたが、154kV、275kV、500k
Vの各送電線路においても、同様の結果が得られた。
又、この発明は前記実施例に限定されるものではなく、
次のように具体化することもできる。
【0040】(1)前記各懸垂型避雷碍子の抵抗素子を
互いに接続するリード線28,29を省略し、異なる避
雷碍子5のキャップ電極25,26間に気中放電ギャッ
プ(図示略)を設けること。
互いに接続するリード線28,29を省略し、異なる避
雷碍子5のキャップ電極25,26間に気中放電ギャッ
プ(図示略)を設けること。
【0041】(2)前記実施例では懸垂鉄塔に具体化し
たが、耐張鉄塔に具体化すること。
たが、耐張鉄塔に具体化すること。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は避雷機
能をもたない懸垂碍子として汚損耐電圧特性が標準懸垂
碍子と比較して1.3倍以上の特性を有する耐塩型懸垂
碍子を使用したので、懸垂碍子の連結個数をそれほど増
加しなくても良く、碍子連長を抑制して既設の送電線支
持碍子装置へ容易に適用することができる効果がある。
能をもたない懸垂碍子として汚損耐電圧特性が標準懸垂
碍子と比較して1.3倍以上の特性を有する耐塩型懸垂
碍子を使用したので、懸垂碍子の連結個数をそれほど増
加しなくても良く、碍子連長を抑制して既設の送電線支
持碍子装置へ容易に適用することができる効果がある。
【図1】この発明の避雷碍子装置の一実施例を示す正面
図である。
図である。
【図2】耐塩型懸垂碍子のみを示す一部破断正面図であ
る。
る。
【図3】避雷碍子を示す半縦断面図である。
【図4】避雷碍子装置の略体正面図である。
【図5】懸垂碍子の塩分付着密度と汚損耐電圧との関係
を示すグラフである。
を示すグラフである。
5 懸垂型避雷碍子、6 耐塩型懸垂碍子、11 上部
アークホーン、12課電側放電電極を兼用する下部アー
クホーン、21 碍子本体、21a 取付筒部、22
キャップ金具、23 ピン金具、24 抵抗素子、2
8,29 リード線、30 接地側放電電極を兼用する
中間アークホーン、G 気中放電ギャップ、L 送電
線。
アークホーン、12課電側放電電極を兼用する下部アー
クホーン、21 碍子本体、21a 取付筒部、22
キャップ金具、23 ピン金具、24 抵抗素子、2
8,29 リード線、30 接地側放電電極を兼用する
中間アークホーン、G 気中放電ギャップ、L 送電
線。
Claims (1)
- 【請求項1】 懸垂型避雷碍子を直列に連結するととも
に、前記各懸垂型避雷碍子の抵抗素子を互いにリード線
を介して又は介せず電気的に接続し、前記避雷碍子連の
端部に避雷機能をもたない複数の懸垂碍子を直列に連結
し、この懸垂碍子連の両端部には課電側放電電極と接地
側放電電極を取着して、両放電電極間に気中放電ギャッ
プを設けた送電線用懸垂型避雷碍子装置において、 前記避雷機能をもたない懸垂碍子として汚損耐電圧特性
が標準の懸垂碍子と比較して1.3倍以上の特性を有す
る耐塩型懸垂碍子を使用したことを特徴とする送電線用
懸垂型避雷碍子装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4048877A JP2547295B2 (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 送電線用懸垂型避雷碍子装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4048877A JP2547295B2 (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 送電線用懸垂型避雷碍子装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05314842A true JPH05314842A (ja) | 1993-11-26 |
JP2547295B2 JP2547295B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=12815518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4048877A Expired - Lifetime JP2547295B2 (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 送電線用懸垂型避雷碍子装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2547295B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014216139A (ja) * | 2013-04-24 | 2014-11-17 | 中国電力株式会社 | 避雷装置の取替目安決定方法 |
CN104795188A (zh) * | 2015-04-17 | 2015-07-22 | 国家电网公司 | 直线绝缘子串可调节式并联间隙结构 |
CN110912058A (zh) * | 2019-12-06 | 2020-03-24 | 中国电力工程顾问集团西南电力设计院有限公司 | 一种防风偏用半v型悬垂串 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110808135B (zh) * | 2019-10-16 | 2021-04-09 | 广西大学 | 一种串接式灭弧方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0241778U (ja) * | 1988-09-16 | 1990-03-22 | ||
JPH0362423A (ja) * | 1989-07-29 | 1991-03-18 | Ngk Insulators Ltd | 送電線用懸垂型避雷碍子装置 |
-
1992
- 1992-03-05 JP JP4048877A patent/JP2547295B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0241778U (ja) * | 1988-09-16 | 1990-03-22 | ||
JPH0362423A (ja) * | 1989-07-29 | 1991-03-18 | Ngk Insulators Ltd | 送電線用懸垂型避雷碍子装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014216139A (ja) * | 2013-04-24 | 2014-11-17 | 中国電力株式会社 | 避雷装置の取替目安決定方法 |
CN104795188A (zh) * | 2015-04-17 | 2015-07-22 | 国家电网公司 | 直线绝缘子串可调节式并联间隙结构 |
CN110912058A (zh) * | 2019-12-06 | 2020-03-24 | 中国电力工程顾问集团西南电力设计院有限公司 | 一种防风偏用半v型悬垂串 |
CN110912058B (zh) * | 2019-12-06 | 2024-04-26 | 中国电力工程顾问集团西南电力设计院有限公司 | 一种防风偏用半v型悬垂串 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2547295B2 (ja) | 1996-10-23 |
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