JPH0531309A - 排ガスフイルタ用アルミナ組成物及びそれを用いた排ガスフイルタの製造法 - Google Patents
排ガスフイルタ用アルミナ組成物及びそれを用いた排ガスフイルタの製造法Info
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- JPH0531309A JPH0531309A JP19311991A JP19311991A JPH0531309A JP H0531309 A JPH0531309 A JP H0531309A JP 19311991 A JP19311991 A JP 19311991A JP 19311991 A JP19311991 A JP 19311991A JP H0531309 A JPH0531309 A JP H0531309A
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- Japan
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- gas filter
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- parts
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は機械的強度に高く耐久性に優れた排
ガスフィルタの製造法の提供を目的とする。 【構成】 本発明の排ガスフィルタの製造法は、アルミ
ナ粉末と、天然繊維、合成繊維、又はパルプから選ばれ
た1種又はこれらの2種以上の混合物と、バインダーと
を水に分散凝集させる工程と、凝集したスラリーを希釈
後抄紙しシートに形成する工程と、前記工程で得られた
シートを乾燥する工程と、前記工程で得られた乾燥シー
トをコルゲートハニカム構造等に加工する工程と、前記
加工物を1400℃〜2000℃、好ましくは1550
℃〜1850℃で焼成する工程と、を有する構成からな
る。
ガスフィルタの製造法の提供を目的とする。 【構成】 本発明の排ガスフィルタの製造法は、アルミ
ナ粉末と、天然繊維、合成繊維、又はパルプから選ばれ
た1種又はこれらの2種以上の混合物と、バインダーと
を水に分散凝集させる工程と、凝集したスラリーを希釈
後抄紙しシートに形成する工程と、前記工程で得られた
シートを乾燥する工程と、前記工程で得られた乾燥シー
トをコルゲートハニカム構造等に加工する工程と、前記
加工物を1400℃〜2000℃、好ましくは1550
℃〜1850℃で焼成する工程と、を有する構成からな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディーゼルエンジンの排
ガス浄化に好適な排ガスフィルタ用アルミナ組成物及び
それを用いた排ガスフィルタの製造法に関するものであ
る。
ガス浄化に好適な排ガスフィルタ用アルミナ組成物及び
それを用いた排ガスフィルタの製造法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題に対する関心が高まり、
ディーゼル車の排ガス対策が重要になってきている。デ
ィーゼルエンジンの排ガスによって、Noxとともに大
量の黒煙等の微粒子が放出される。この微粒子はニトロ
ピレンなどの発ガン性物質を含むほか、アレルギー性症
状やスモッグの元凶とされている。このため、米国で
は、ディーゼル車の微粒子排出規制が実施され、例えば
小型自動車に関する’87年規制では、排出量を0.2
g/マイル以下にすることが義務づけられている。この
ため、自動車メーカー及びその関連部品メーカーが中心
となって、微粒子の除去技術の開発が熱心に進められて
きた。
ディーゼル車の排ガス対策が重要になってきている。デ
ィーゼルエンジンの排ガスによって、Noxとともに大
量の黒煙等の微粒子が放出される。この微粒子はニトロ
ピレンなどの発ガン性物質を含むほか、アレルギー性症
状やスモッグの元凶とされている。このため、米国で
は、ディーゼル車の微粒子排出規制が実施され、例えば
小型自動車に関する’87年規制では、排出量を0.2
g/マイル以下にすることが義務づけられている。この
ため、自動車メーカー及びその関連部品メーカーが中心
となって、微粒子の除去技術の開発が熱心に進められて
きた。
【0003】その中には、エンジンの改良や燃料の改質
などもあったが、最終的には微粒子を排ガス処理技術に
よって除去する方法が最も有効であるとされた。この技
術は、耐熱性の排ガスセラミックフィルターをエンジン
の排気管に接続して微粒子を捕集するものである。この
場合排ガスフィルタは内部に堆積した微粒子を焼却して
再生しながら繰り返し使用される。したがって、排ガス
フィルタには、 1)微粒子を大気に漏らさない高捕集率 2)エンジンに排気負荷を与えない低通気抵抗 3)再生時の熱で破壊されない耐熱・熱衝撃性 の諸特性が要求される。
などもあったが、最終的には微粒子を排ガス処理技術に
よって除去する方法が最も有効であるとされた。この技
術は、耐熱性の排ガスセラミックフィルターをエンジン
の排気管に接続して微粒子を捕集するものである。この
場合排ガスフィルタは内部に堆積した微粒子を焼却して
再生しながら繰り返し使用される。したがって、排ガス
フィルタには、 1)微粒子を大気に漏らさない高捕集率 2)エンジンに排気負荷を与えない低通気抵抗 3)再生時の熱で破壊されない耐熱・熱衝撃性 の諸特性が要求される。
【0004】以下に従来の排ガスフィルタの原料及びそ
れを用いた排ガスフィルタの製造法について説明する。
図1は抄紙工程の概略図である。
れを用いた排ガスフィルタの製造法について説明する。
図1は抄紙工程の概略図である。
【0005】1はアルミナ−シリカ系セラミック繊維と
セリサイト系粘土からなる排ガスフィルタの原料の配合
物を水に分散させ凝集剤を加えて前記繊維と粘土を凝集
させる分散・凝集タンク、2は凝集したスラリーを前記
繊維・粘土/水≦1wt%に希釈する希釈タンク、3は定
量ポンプで供給される希釈したスラリーを抄紙し、前記
粘土を付着した前記セラミック繊維を順次抄網の上に沈
積しシートを形成する抄紙機、4は前記シートを乾燥機
へ搬送する乾燥用コンベア、5,6は乾燥用加熱炉、7
は乾燥して均一な厚みに形成されたセラミック生シート
を巻取る巻取り機、8は白水タンクである。この生シー
トは、その後コルゲートハニカム構造に仕上げられ、大
気中1250℃で2時間焼成される。
セリサイト系粘土からなる排ガスフィルタの原料の配合
物を水に分散させ凝集剤を加えて前記繊維と粘土を凝集
させる分散・凝集タンク、2は凝集したスラリーを前記
繊維・粘土/水≦1wt%に希釈する希釈タンク、3は定
量ポンプで供給される希釈したスラリーを抄紙し、前記
粘土を付着した前記セラミック繊維を順次抄網の上に沈
積しシートを形成する抄紙機、4は前記シートを乾燥機
へ搬送する乾燥用コンベア、5,6は乾燥用加熱炉、7
は乾燥して均一な厚みに形成されたセラミック生シート
を巻取る巻取り機、8は白水タンクである。この生シー
トは、その後コルゲートハニカム構造に仕上げられ、大
気中1250℃で2時間焼成される。
【0006】焼成されたコルゲートハニカム構造体から
なる排ガス用フィルタは、セラミック繊維の三次元網状
構造でポアー径が約28ミクロンを有し、このポアーに
より微粒子を除去する。
なる排ガス用フィルタは、セラミック繊維の三次元網状
構造でポアー径が約28ミクロンを有し、このポアーに
より微粒子を除去する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、排ガスフィルタは、物理的に非常に脆いセ
ラミック繊維の三次元網状構造により形成されているの
で、排ガスフィルタ自体非常に物理的機械的強度が弱く
耐久性に欠けるという問題点があった。
の構成では、排ガスフィルタは、物理的に非常に脆いセ
ラミック繊維の三次元網状構造により形成されているの
で、排ガスフィルタ自体非常に物理的機械的強度が弱く
耐久性に欠けるという問題点があった。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、機械的強度の強い耐久性に優れた排ガスフィルタを
与える排ガスフィルタ用アルミナ組成物及びそれを用い
た排ガスフィルタの製造法を提供することを目的とす
る。
で、機械的強度の強い耐久性に優れた排ガスフィルタを
与える排ガスフィルタ用アルミナ組成物及びそれを用い
た排ガスフィルタの製造法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の排ガスフィルタ用アルミナ組成物は、アルミ
ナ粉末と、天然繊維、合成繊維又はパルプの中から選ば
れた1種又はこれらの2種以上の混合物と、からなる構
成を有し、更に詳しくはアルミナ粉末が30〜75重量
部好ましくは40〜60重量部と、天然繊維、合成繊維
又はパルプから選ばれた1種又はこれらの2種以上の混
合物30〜80重量部好ましくは35〜75重量部と、
バインダー2〜10重量部好ましくは3〜8重量部と、
からなる構成を有している。
に本発明の排ガスフィルタ用アルミナ組成物は、アルミ
ナ粉末と、天然繊維、合成繊維又はパルプの中から選ば
れた1種又はこれらの2種以上の混合物と、からなる構
成を有し、更に詳しくはアルミナ粉末が30〜75重量
部好ましくは40〜60重量部と、天然繊維、合成繊維
又はパルプから選ばれた1種又はこれらの2種以上の混
合物30〜80重量部好ましくは35〜75重量部と、
バインダー2〜10重量部好ましくは3〜8重量部と、
からなる構成を有している。
【0010】また、本発明の排ガスフィルタの製造法
は、アルミナ粉末と、天然繊維、合成繊維、又はパルプ
から選ばれた1種又はこれらの2種以上の混合物と、バ
インダーとを水に分散凝集させる工程と、凝集したスラ
リーを希釈後抄紙しシートに形成する工程と、前記工程
で得られたシートを乾燥する工程と、前記工程で得られ
た乾燥シートをコルゲートハニカム構造等に加工する工
程と、前記加工物を1400℃〜2000℃、好ましく
は1550℃〜1850℃で焼成する工程と、を有する
構成からなる。ここで、アルミナ粉末としては、α,
β,γ,δ,θ型等種々のものが利用できる。アルミナ
粉末が30重量部未満では、空隙率が大きすぎ、機械的
強度、特に耐衝撃性に欠けるという不都合があり、アル
ミナ粉末が75重量部を越えると空隙率が減少し、通気
抵抗が上昇するので好ましくない。天然繊維としては、
羊毛等の蛋白繊維や、麻、木綿等のセルロース繊維等が
用いられ、合成繊維としてはポリアミド、ポリエステル
等の重縮合系やポリオレフィン、ポリアクリロニトリル
等の高重合系繊維が用いられ、パルプとしては木材、竹
パルプ、エスパルトパルプ、パガスパルプ、ボロパル
プ、リンターパルプ等が用いられる。天然・合成繊維、
パルプはこれら単独で、又はこれらの混合物として用い
てもよい。量的には30重量部未満では空隙率が減少し
通気抵抗が上昇するので好ましくなく、80重量部をこ
えると機械的強度が低下するので好ましくない。バイン
ダーとしては、ポリビニルアルコール系等が用いられ
る。バインダーは2重量部未満では成形が困難となり、
10重量部を越えると脱バインダーが困難で好ましくな
い。焼成温度は1400℃〜2000℃、好ましくは1
550℃〜1850℃がよく、低温では焼結が不十分で
脆く、高温では粒成長が大きく機械的強度が低下する。
は、アルミナ粉末と、天然繊維、合成繊維、又はパルプ
から選ばれた1種又はこれらの2種以上の混合物と、バ
インダーとを水に分散凝集させる工程と、凝集したスラ
リーを希釈後抄紙しシートに形成する工程と、前記工程
で得られたシートを乾燥する工程と、前記工程で得られ
た乾燥シートをコルゲートハニカム構造等に加工する工
程と、前記加工物を1400℃〜2000℃、好ましく
は1550℃〜1850℃で焼成する工程と、を有する
構成からなる。ここで、アルミナ粉末としては、α,
β,γ,δ,θ型等種々のものが利用できる。アルミナ
粉末が30重量部未満では、空隙率が大きすぎ、機械的
強度、特に耐衝撃性に欠けるという不都合があり、アル
ミナ粉末が75重量部を越えると空隙率が減少し、通気
抵抗が上昇するので好ましくない。天然繊維としては、
羊毛等の蛋白繊維や、麻、木綿等のセルロース繊維等が
用いられ、合成繊維としてはポリアミド、ポリエステル
等の重縮合系やポリオレフィン、ポリアクリロニトリル
等の高重合系繊維が用いられ、パルプとしては木材、竹
パルプ、エスパルトパルプ、パガスパルプ、ボロパル
プ、リンターパルプ等が用いられる。天然・合成繊維、
パルプはこれら単独で、又はこれらの混合物として用い
てもよい。量的には30重量部未満では空隙率が減少し
通気抵抗が上昇するので好ましくなく、80重量部をこ
えると機械的強度が低下するので好ましくない。バイン
ダーとしては、ポリビニルアルコール系等が用いられ
る。バインダーは2重量部未満では成形が困難となり、
10重量部を越えると脱バインダーが困難で好ましくな
い。焼成温度は1400℃〜2000℃、好ましくは1
550℃〜1850℃がよく、低温では焼結が不十分で
脆く、高温では粒成長が大きく機械的強度が低下する。
【0011】
【作用】この構成によって、合成・天然繊維やパルプは
高温度焼失し、その後に空隙が生成するとともにアルミ
ナが網状構造に焼結するので耐熱性、耐蝕性に優れ、か
つ機械的強度を著しく向上させたポーラスなアルミナ磁
器様のディーゼル排ガスフィルタを得ることができる。
高温度焼失し、その後に空隙が生成するとともにアルミ
ナが網状構造に焼結するので耐熱性、耐蝕性に優れ、か
つ機械的強度を著しく向上させたポーラスなアルミナ磁
器様のディーゼル排ガスフィルタを得ることができる。
【0012】
(実施例1)アルミナ粉末(住友化学(株)製、商品
名:AKP53、平均粒径0.1μm)45重量部と、
合成繊維としてビニロン(東レ(株)製、平均長さ0.
5mm、平均径50μm)を50重量部と、バインダーと
してポリビニルアルコール(第一工業製薬(株)製、商
品名:セラモPB−15)を5重量部を分散・凝集タン
ク内で水によく分散した後、凝集剤を加えてアルミナ粉
末と合成樹脂繊維を凝集させる。凝集したスラリーは、
希釈タンクに移送し、合成繊維・アルミナ粉末/水≦1
wt%に希釈した後、定量ポンプで抄紙機に供給する。こ
こでアルミナ粉末を付着した合成繊維は順次抄網の上に
沈積してシートを形成する。
名:AKP53、平均粒径0.1μm)45重量部と、
合成繊維としてビニロン(東レ(株)製、平均長さ0.
5mm、平均径50μm)を50重量部と、バインダーと
してポリビニルアルコール(第一工業製薬(株)製、商
品名:セラモPB−15)を5重量部を分散・凝集タン
ク内で水によく分散した後、凝集剤を加えてアルミナ粉
末と合成樹脂繊維を凝集させる。凝集したスラリーは、
希釈タンクに移送し、合成繊維・アルミナ粉末/水≦1
wt%に希釈した後、定量ポンプで抄紙機に供給する。こ
こでアルミナ粉末を付着した合成繊維は順次抄網の上に
沈積してシートを形成する。
【0013】シートは乾燥して、均一な厚みのセラミッ
ク生シートとなる。この生シートは、その後コルゲート
ハニカム構造に仕上げられ、大気中1600℃で2時間
焼成し排ガス用フィルタを8個製造した。この排ガス用
フィルタを用い引張強度、せん断強度、静水圧縮強度等
の機械的強度を測定した。その結果を(表1)に示し
た。
ク生シートとなる。この生シートは、その後コルゲート
ハニカム構造に仕上げられ、大気中1600℃で2時間
焼成し排ガス用フィルタを8個製造した。この排ガス用
フィルタを用い引張強度、せん断強度、静水圧縮強度等
の機械的強度を測定した。その結果を(表1)に示し
た。
【0014】(実施例2)合成繊維としてナイロン(東
レ(株)製、平均長さ0.5mm、平均径50μm)を用
いた他は実施例1と同様にして排ガス用フィルタを製造
し、実施例1と同様にして機械的強度を測定した。その
結果を(表1)に示した。
レ(株)製、平均長さ0.5mm、平均径50μm)を用
いた他は実施例1と同様にして排ガス用フィルタを製造
し、実施例1と同様にして機械的強度を測定した。その
結果を(表1)に示した。
【0015】(実施例3)合成繊維として、ポリエステ
ル(東レ(株)製、平均長さ0.5mm、平均径50μ
m)を用いた他は実施例1と同様にして排ガス用フィル
タを製造し、実施例1と同様にして機械的強度を測定し
た。その結果を(表1)に示した。
ル(東レ(株)製、平均長さ0.5mm、平均径50μ
m)を用いた他は実施例1と同様にして排ガス用フィル
タを製造し、実施例1と同様にして機械的強度を測定し
た。その結果を(表1)に示した。
【0016】(実施例4)合成繊維の代わりに天然繊維
として絹(鐘紡(株)製、平均長さ0.5mm、平均径5
0μm)を用いた他は実施例1と同様にして排ガス用フ
ィルタを製造し、実施例1と同様にして機械的強度を測
定した。その結果を(表1)に示した。
として絹(鐘紡(株)製、平均長さ0.5mm、平均径5
0μm)を用いた他は実施例1と同様にして排ガス用フ
ィルタを製造し、実施例1と同様にして機械的強度を測
定した。その結果を(表1)に示した。
【0017】(実施例5)天然繊維として木綿(鐘紡
(株)製、平均長さ0.5mm、平均径50μm)を用い
た他は実施例4と同様にして排ガス用フィルタを製造
し、実施例1と同様にして機械的強度を測定した。その
結果を(表1)に示した。
(株)製、平均長さ0.5mm、平均径50μm)を用い
た他は実施例4と同様にして排ガス用フィルタを製造
し、実施例1と同様にして機械的強度を測定した。その
結果を(表1)に示した。
【0018】(実施例6)天然繊維として麻(鐘紡
(株)製、平均長さ0.5mm、平均径50μm)を用い
た他は実施例4と同様にして排ガス用フィルタを製造
し、実施例1と同様にして機械的強度を測定した。その
結果を(表1)に示した。
(株)製、平均長さ0.5mm、平均径50μm)を用い
た他は実施例4と同様にして排ガス用フィルタを製造
し、実施例1と同様にして機械的強度を測定した。その
結果を(表1)に示した。
【0019】(実施例7)合成繊維の代わりにパルプと
して木材パルプを用いた他は実施例1と同様にして排ガ
ス用フィルタを製造し、実施例1と同様にして機械的強
度を測定した。その結果を(表1)に示した。
して木材パルプを用いた他は実施例1と同様にして排ガ
ス用フィルタを製造し、実施例1と同様にして機械的強
度を測定した。その結果を(表1)に示した。
【0020】(実施例8)パルプとしてボロパルプを用
いた他は実施例7と同様にして排ガス用フィルタを製造
し、実施例1と同様にして機械的強度を測定した。その
結果を(表1)に示した。
いた他は実施例7と同様にして排ガス用フィルタを製造
し、実施例1と同様にして機械的強度を測定した。その
結果を(表1)に示した。
【0021】(実施例9)パルプとしてパガスパルプを
用いた他は実施例7と同様にして排ガス用フィルタを製
造し、実施例1と同様にしてその機械的強度を測定し
た。その結果を(表1)に示した。
用いた他は実施例7と同様にして排ガス用フィルタを製
造し、実施例1と同様にしてその機械的強度を測定し
た。その結果を(表1)に示した。
【0022】(比較例1)従来例として、機械的強度が
高い評価されているアルミナ−シリカ系繊維を用いて行
なった。原料としては次のものを用いた。
高い評価されているアルミナ−シリカ系繊維を用いて行
なった。原料としては次のものを用いた。
【0023】
アルミナ−シリカ系繊維 90重量部
組成比(wt%)Al2O3/SiO2=47.3/52.3
セリサイト系粘土 10重量部
組成比(wt%)K2O/Al2O3/SiO2=1/5/18
これらを実施例1と同様にして分散・凝集させ、凝集し
たスラリーは、希釈タンクに移送し、繊維・粘土/水≦
1wt%に希釈した後、定量ポンプで抄紙機に供給する。
ここで粘土を付着したセラミック繊維は順次抄網の上に
沈積してシートを形成した。次いで、シートを乾燥し
て、均一な厚みのセラミック生シートとし、この生シー
トを、その後コルゲートハニカム構造に仕上げられた
後、約1250℃で2時間焼成して排ガス用フィルタを
得た。
たスラリーは、希釈タンクに移送し、繊維・粘土/水≦
1wt%に希釈した後、定量ポンプで抄紙機に供給する。
ここで粘土を付着したセラミック繊維は順次抄網の上に
沈積してシートを形成した。次いで、シートを乾燥し
て、均一な厚みのセラミック生シートとし、この生シー
トを、その後コルゲートハニカム構造に仕上げられた
後、約1250℃で2時間焼成して排ガス用フィルタを
得た。
【0024】得られた排ガス用フィルタはセラミック繊
維の三次元網状構造で、ポアー径は28ミクロンであっ
た。これを用い、実施例1と同一の条件で、引張強度、
せん断強度、静水圧縮強度を測定した。その結果を(表
1)に示した。
維の三次元網状構造で、ポアー径は28ミクロンであっ
た。これを用い、実施例1と同一の条件で、引張強度、
せん断強度、静水圧縮強度を測定した。その結果を(表
1)に示した。
【0025】
【表1】
【0026】この(表1)から明らかなように、本実施
例は比較例の従来品に対し、引張強度で200%以上、
せん断強度で172%乃至200%、静水圧縮強度で1
70%乃至200%もの各強度を強化した機械的強度に
優れた排ガス用フィルタを得ることが可能なことがわか
った。
例は比較例の従来品に対し、引張強度で200%以上、
せん断強度で172%乃至200%、静水圧縮強度で1
70%乃至200%もの各強度を強化した機械的強度に
優れた排ガス用フィルタを得ることが可能なことがわか
った。
【0027】また、本実施例の合成繊維や天然繊維、パ
ルプ間では略同等の機械的強度を有することがわかっ
た。
ルプ間では略同等の機械的強度を有することがわかっ
た。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明の排ガスフィルタ用
アルミナ組成物及びそれを用いた排ガス用フィルタの製
造法は、所定量のアルミナ粉末と、合成・天然繊維、パ
ルプ等を用いて排ガスフィルタ用生シートを製造し、こ
れを1400℃〜2000℃で焼結することにより、従
来の排ガスフィルタに比し、200%以上の機械的強度
を有した排ガスフィルタを製造することができ、耐久性
を著しく向上させることができるとともに、耐衝撃性が
著しく改良されたので排ガスフィルタの組込作業等の作
業性を大幅に改善した優れた排ガスフィルタ用アルミナ
組成物及びそれを用いた排ガスフィルタの製造法を実現
できるものである。
アルミナ組成物及びそれを用いた排ガス用フィルタの製
造法は、所定量のアルミナ粉末と、合成・天然繊維、パ
ルプ等を用いて排ガスフィルタ用生シートを製造し、こ
れを1400℃〜2000℃で焼結することにより、従
来の排ガスフィルタに比し、200%以上の機械的強度
を有した排ガスフィルタを製造することができ、耐久性
を著しく向上させることができるとともに、耐衝撃性が
著しく改良されたので排ガスフィルタの組込作業等の作
業性を大幅に改善した優れた排ガスフィルタ用アルミナ
組成物及びそれを用いた排ガスフィルタの製造法を実現
できるものである。
【図1】抄紙工程の概略図
1 分散・凝集タンク
2 希釈タンク
3 抄紙機
4 乾燥用コンベア
5,6 乾燥用加熱炉
7 巻取り機
8 白水タンク
Claims (3)
- 【請求項1】アルミナ粉末と、天然繊維、合成繊維又は
パルプの中から選ばれた1種又はこれらの2種以上の混
合物と、からなることを特徴とする排ガスフィルタ用ア
ルミナ組成物。 - 【請求項2】アルミナ粉末が30〜75重量部好ましく
は40〜60重量部と、天然繊維、合成繊維又はパルプ
から選ばれた1種又はこれらの2種以上の混合物30〜
80重量部好ましくは35〜75重量部と、バインダー
2〜10重量部好ましくは3〜8重量部と、からなるこ
とを特徴とする排ガスフィルタ用アルミナ組成物。 - 【請求項3】アルミナ粉末と、天然繊維、合成繊維、又
はパルプから選ばれた1種又はこれらの2種以上の混合
物と、バインダーを水に分散凝集させる工程と、凝集し
たスラリーを希釈後抄紙しシートに形成する工程と、前
記工程で得られたシートを乾燥する工程と、前記工程で
得られた乾燥シートをコルゲートハニカム構造等に加工
する工程と、前記加工物を1400℃〜2000℃、好
ましくは1550℃〜1850℃で焼成する工程と、を
有することを特徴とする排ガスフィルタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19311991A JPH0531309A (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 排ガスフイルタ用アルミナ組成物及びそれを用いた排ガスフイルタの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19311991A JPH0531309A (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 排ガスフイルタ用アルミナ組成物及びそれを用いた排ガスフイルタの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0531309A true JPH0531309A (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=16302579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19311991A Pending JPH0531309A (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 排ガスフイルタ用アルミナ組成物及びそれを用いた排ガスフイルタの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0531309A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100762833B1 (ko) * | 2005-01-17 | 2007-10-04 | 주식회사 엘지화학 | 파형화된 세라믹 페이퍼의 제조방법 및 이에 의해 제조된파형화된 세라믹 페이퍼 |
JP2008505743A (ja) * | 2004-07-10 | 2008-02-28 | マン ウント フンメル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | セラミックフィルタエレメントの製造方法 |
-
1991
- 1991-08-01 JP JP19311991A patent/JPH0531309A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008505743A (ja) * | 2004-07-10 | 2008-02-28 | マン ウント フンメル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | セラミックフィルタエレメントの製造方法 |
JP4849418B2 (ja) * | 2004-07-10 | 2012-01-11 | マン ウント フンメル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | セラミックフィルタエレメントの製造方法 |
KR100762833B1 (ko) * | 2005-01-17 | 2007-10-04 | 주식회사 엘지화학 | 파형화된 세라믹 페이퍼의 제조방법 및 이에 의해 제조된파형화된 세라믹 페이퍼 |
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