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JPH05310806A - 親水性重合体の製造方法 - Google Patents

親水性重合体の製造方法

Info

Publication number
JPH05310806A
JPH05310806A JP11591192A JP11591192A JPH05310806A JP H05310806 A JPH05310806 A JP H05310806A JP 11591192 A JP11591192 A JP 11591192A JP 11591192 A JP11591192 A JP 11591192A JP H05310806 A JPH05310806 A JP H05310806A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
polymerization
polymer
arm
monomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11591192A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumasa Kimura
和正 木村
Koichi Okamoto
功一 岡本
Norisuke Suminaga
憲資 角永
Nobuyuki Harada
信幸 原田
Tadao Shimomura
忠生 下村
Kunihiko Ishizaki
邦彦 石崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP11591192A priority Critical patent/JPH05310806A/ja
Publication of JPH05310806A publication Critical patent/JPH05310806A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 粗粒含量が小さく粉砕による微粉の発生も少
ない、残存単量体の低減された、特に吸水性樹脂に有効
な親水性重合体を製造する。 【構成】 重合により含水ゲル状重合体を生成する単量
体水溶液を反応容器内で回転腕または撹拌翼の回転によ
り生じる剪断力により細分化しながら重合する方法にお
いて、単量体水溶液の仕込量、回転腕または撹拌翼の回
転半径、その回転数、その幅、および回転により剪断が
行われる回転腕または撹拌翼と反応容器内壁との間隙で
表される関数が特定の範囲の値になる剪断条件で重合
し、その後減圧下60〜120℃の温度で含水ゲル状重
合体の含水率を40〜70重量%から10〜35重量%
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は親水性重合体の製造方法
に関するものである。更に詳しくは、重合により含水ゲ
ル状重合体となる単量体水溶液を重合して、粒度分布が
均一で、未反応の残存単量体の少ない親水性重合体を製
造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、重合により含水ゲル状重合体とな
る水溶性エチレン性不飽和単量体水溶液を重合させて含
水ゲル状重合体とし、それを乾燥させて親水性重合体を
得る方法としては、単量体水溶液を疎水性有機溶媒中で
逆相乳化または逆相懸濁させて重合する方法や単量体水
溶液を注型重合する方法などが知られている。
【0003】しかしながら、逆相乳化重合法や逆相懸濁
重合法では多量の有機溶媒を用いるため、防災上危険で
あり、また作業員に対する毒性の問題も生じる。さらに
得られる含水ゲル状重合体は粒子径が非常に小さく、微
粉量の多いものであるため、取り扱いにくく、乾燥され
たものは粉塵の発生等の問題もあった。
【0004】一方、単量体水溶液を注型重合する方法で
は、有機溶媒を用いない点で前者よりも優れているが、
重合中の反応熱を除去するために特殊な重合装置が必要
になる。さらに乾燥された重合体を得るために、重合に
より生成した含水ゲル状重合体をそのまま乾燥したので
は効率が悪いので、機械的に細分化して表面積を増大さ
せて乾燥する必要がある。含水ゲル状重合体を細分化す
る方法としては、切断や押し出し等の方法があるが、い
ずれの場合も含水ゲル状重合体が強いゴム状弾性を有す
るため、うまく細分化できなかったり、多大のエネルギ
ーを要したり等の問題があった。
【0005】上記問題を解決するために、本発明者ら
は、回転撹拌軸を有する容器内で重合の進行に伴い生成
する含水ゲル状重合体を該撹拌軸の回転により生じる剪
断力によって細分化しながら水溶液重合する方法(特開
昭57−34101号、特開昭60−55002号)を
提案した。これらの方法は、有機溶媒を用いない点で逆
相乳化重合法や逆相懸濁重合法よりも優れ、さらに重合
の進行に伴い生成する含水ゲル状重合体表面からの水分
の蒸発により、反応熱を容易に除去し、重合反応の終了
時に含水ゲル状重合体の粒子が一挙に得られるという特
徴を有している。しかしながら、この方法においても、
重合後の容器から排出される含水ゲル状重合体粒子には
粗粒が多く含まれている場合があった。粒径が大きいと
粒子の中心まで乾燥するのに時間がかかるので、製品に
未乾燥の粒子が含まれる場合があった。未乾燥の粒子は
ゴム状の弾性を示すため、粉砕時の負荷が大きくなるば
かりではなく、ひどい場合は粉砕できなくなるという問
題を生じることがあった。また、粉砕時間を長くする
と、粉砕時に発生する微粉の量が増大し、環境衛生上好
ましくなかった。特に含水ゲル状重合体が吸水性樹脂の
場合、粗粒や微粉の量が増大すると、未乾燥や環境衛生
上の問題だけでなく、吸水時にいわゆる「ママコ」とな
って吸水速度が小さくなり、また水可溶部分が多くなる
など品質が低下することにもなった。
【0006】さらに最近は、安全性の観点から吸水性樹
脂に残存する未反応単量体の低下も求められており、粗
粒が多かったりして粒度分布にばらつきがあると、乾燥
が不均一になり残存単量体を十分に減少させることがで
きないという問題も生じてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の上
記問題点を解決するものである。したがって、本発明の
目的は、粒度分布が均一で残存単量体の少ない親水性重
合体を効率的に製造する方法を提供することである。特
に親水性重合体が吸水性樹脂の場合、本発明の目的は、
水可溶分の少なく「ママコ」を生じない吸水速度の大き
い製品を提供することにもある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、重合により含
水ゲル状重合体となる水溶性エチレン性不飽和単量体と
架橋剤を含んでなる重合性単量体の水溶液を回転腕また
は撹拌翼を有する反応容器内で重合の進行に伴い生成す
る含水ゲル状重合体を該回転腕または撹拌翼の回転によ
り生じる剪断力によって細分化しながら重合する方法に
おいて、下記の数式(I)で定義されたHの値が0.0
005〜1.0の範囲となる剪断条件下で重合した後、
減圧下60〜120℃の温度で含水ゲル状重合体の含水
率を40〜70重量%から10〜35重量%にすること
を特徴とする親水性重合体の製造方法に関するものであ
る。
【0009】
【数2】
【0010】
【作用】数式(I)において、Wは単量体水溶液の仕込
量[kg]であって、バッチ重合の時は初期仕込量に相
当し、連続重合の時はモノマー水溶液供給速度[kg/
sec]と滞留時間[sec]の積で与えられるもので
ある。通常は1〜5000の値であり、1未満では含水
ゲル状重合体の生産性が著しく低く、また5000を越
える場合では極めて大きな反応容器が必要になるばかり
ではなく、重合反応の制御が難しくなる。
【0011】nは回転腕または撹拌翼の付設された回転
軸の数であって、通常は1〜10の値である。重合の進
行に伴い生成する含水ゲル状重合体を細分化するために
最小1は必要であり、10を越える場合は回転軸を有す
る反応容器の構造が複雑となり、コストが高くなった
り、洗浄等がしにくくなったりする。
【0012】回転腕または撹拌翼の付設された回転軸の
ついている反応容器内壁を原点(ただし、該回転軸が相
対する複数の反応容器内壁についている場合は一方の反
応容器内壁を原点とする)、回転軸をZ軸とし、半径方
向をr、角度をθとする円筒座標系を考えた時、回転腕
または撹拌翼の先端は(r,θ,z)で表すことができ
る。
【0013】ziはi番目の回転軸のある点の位置を表
すもの[m]であって、通常0〜10の値である。10
を越える場合は回転軸を有する反応容器が極めて長いも
のとなり、反応容器の強度や設置場所等に問題を生じる
場合がある。
【0014】θiはi番目の回転軸の位置ziにおける
回転腕または撹拌翼の先端の角度[rad]であって、
0〜2πの値である。
【0015】Ri[zi]はi番目の回転軸の位置zi
における回転腕または撹拌翼の先端が反応容器内で回転
軸と直行しない反応容器内壁に接近して動く時の回転半
径[m]であって、通常0.01〜2の値である。0.
01未満の場合は、重合の進行に伴い生成する含水ゲル
状重合体が回転腕または撹拌翼で細分化されにくく、ま
た2を越える場合は回転腕または撹拌翼を回転させるの
に多大なエネルギーが必要となるばかりでなく、極めて
大きな反応容器が必要になり重合反応の制御も難しくな
る。
【0016】Liはi番目の回転軸に付設されている回
転腕または撹拌翼の先端が反応容器内で回転軸と直行し
ない反応容器内壁に接近して動くことにより剪断がおこ
なわれる回転腕または撹拌翼の先端の幅[m]であっ
て、複数の回転腕または撹拌翼が回転軸に付設されてい
る場合はそれらの先端幅の和でもって表され、通常0.
001〜10の値である。0.001未満の場合は、重
合の進行に伴い生成する含水ゲル状重合体を細分化する
剪断部分が著しく小さくなり、含水ゲル状重合体が細分
化されにくくなる。また10を越える場合は、回転腕ま
たは撹拌翼を有する反応容器が極めて長いものとなり、
反応容器の強度や設置場所等に問題を生じる場合があ
る。
【0017】Niはi番目の回転軸の回転数[rps]
であって、通常0.01〜10の値である。0.01未
満の場合は、重合の進行に伴い生成する含水ゲル状重合
体が細分化されにくくなる。また10を越える場合は高
速回転となり、多大のエネルギーを必要とするばかりで
なく、それに見合った効果が得られず、さらに得られる
製品例えば吸水性樹脂の性能を低下させる場合がある。
【0018】Ci(zi,θi)はi番目の回転軸の位
置ziにおいてi番目の回転軸に付設されている回転腕
または撹拌翼の先端が反応容器内で回転軸と直行しない
反応容器内壁に接近して動く際に、回転腕または撹拌翼
の先端の位置が角度θiの方向にある時の回転腕または
撹拌翼の先端と反応容器内壁との間隙[m]であって、
通常0.0001〜0.05の値である。0.0001
未満の場合は、重合の進行に伴い生成する含水ゲル状重
合体が容器壁と回転腕の間隙に噛み込み難くなり、含水
ゲル状重合体が細分化され難くなる。また0.05を越
える場合は、含水ゲル状重合体に与える剪断力が小さく
なり、含水ゲル状重合体が細分化され難くなる。
【0019】数式(I)はi番目の回転軸においてθi
とziに関して二重積分し、それをすべての回転軸につ
いて総和することを表している。
【0020】本発明で用いられる回転腕または撹拌翼を
有する反応容器は、生成する含水ゲル状重合体に回転腕
または撹拌翼の回転により剪断力、切断力、細断力を与
え得るものであれば特に制限はない。そのような反応容
器として、各種の混練機、押しだし機、捏和機(ニーダ
ー)等の剪断力の大きいものが挙げられ、特に図1に構
造を示した双腕型ニーダーのようなものが好ましい。
【0021】図1に双腕型ニーダーの場合の各寸法を示
したが、このような双腕型ニーダーにおいては、回転腕
の先端が反応容器内で回転軸と直行しない反応容器内壁
に接近して動く時の回転半径 Ri(zi)および回転
腕の先端と反応容器内壁との間隙 Ci(zi,θi)
がziにかかわらず一定であり、しかもCi(zi,θ
i)が十分に小さい状態を保持して回転腕が動く角度つ
まり有効な剪断力が生じる角度が図1の場合φというよ
うに限られる場合が多い。そのような場合、前記の数式
(I)は下記の数式(II)のように簡略化して表され
る。
【0022】
【数3】
【0023】本発明の製造方法によれば、得られる親水
性重合体は粗粒の含量の極めて少なく、残存単量体も少
ないものとなる。粗粒含量が少なく短時間で均一に乾燥
されているので、粉砕時の微粉の発生も抑えられる。微
粉発生が抑制されることにより環境衛生上の問題が生じ
なくなる。
【0024】本発明で用いられる水溶性エチレン性不飽
和単量体としては、水に溶解性のエチレン性不飽和単量
体であれば特に制限されず、例えば(メタ)アクリル
酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、2−
(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸、2−(メタ)
アクリロイルプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリ
ルアミド2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルスルホ
ン酸、スチレンスルホン酸等の酸基含有単量体;該酸基
含有単量体の金属塩;アンモニウム塩またはアミン塩;
(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレ
ート、アルコキシポリエチレングリコール(メタ)アク
リレート等のノニオン性親水基含有単量体;ジエチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル
(メタ)アクリルアミド等のアミノ基含有単量体;該ア
ミノ基含有単量体の4級化物等を挙げることができ、こ
れらの群から選ばれる一種または二種以上を用いること
ができる。好ましい単量体は酸基含有単量体であり、特
に好ましくはアクリル酸及びメタクリル酸並びにそれら
のアルカリ金属塩、アンモニウム塩又はアミン塩であ
る。また本発明において得られる親水性重合体の性能を
著しく損なわない範囲で他の単量体を併用しても良い。
【0025】本発明で用いられる架橋剤は、重合時に架
橋構造を形成させるためのものであり、そのようなもの
としては、分子内に不飽和結合を2個以上有する化合
物、水溶性エチレン性不飽和単量体が有する酸基、ヒド
ロキシル基、アミノ基等の官能基と反応する基を分子内
に2個以上有する化合物、分子内に不飽和結合および単
量体の官能基と反応する基をそれぞれ1個以上有する化
合物、分子内に単量体の官能基と反応する点を2個以上
有する化合物、または単量体成分が重合する際にグラフ
ト結合等により架橋構造を形成しうる親水性高分子等を
挙げることができる。
【0026】これらの架橋剤の例としては、例えばN,
N′−メチレンビス(メタ)アクリルアミド等の多価
(メタ)アクリルアミド化合物;(ポリ)エチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メ
タ)アクリレート、グリセリンアクリレートメタクリレ
ート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパンアクリレートメタクリレー
ト、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、グ
リセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテ
トラ(メタ)アクリレート等の多価(メタ)アクリレー
ト;トリアリルアミン、ポリ(メタ)アリロキシアルカ
ン、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレ
ート、トリアリルホスフェート等の多価アリル化合物;
(ポリ)エチレングリコールジグリシジルエーテル、プ
ロピレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリン
ジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエー
テル等の多価グリシジル化合物;2,4−トルイレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の
多価イソシアネート化合物;ポリオキサゾリン化合物;
N−メチロール(メタ)アクリルアミド、グリシジル
(メタ)アクリレート等の反応基含有(メタ)アクリル
アミドまたは(メタ)アクリレート;塩化アルミニウ
ム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸アルミニ
ウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム等の多価金属
塩;デンプン、セルロース、ポリビニルアルコール、ポ
リ(メタ)アクリル酸およびそれらの架橋体等の親水性
高分子などを挙げることができ、これらの群から選ばれ
る一種または互いに反応しないもの同士の二種以上を用
いることができる。
【0027】これらの架橋剤の使用量は特に制限はない
が、親水性重合体が吸水性樹脂の場合は、用いる架橋剤
の種類に応じて水溶性エチレン性不飽和単量体に対し
て、0.001〜20重量%、好ましくは、0.005
〜5重量%の範囲で使用するのが好ましい。使用量が
0.001重量%未満では、得られる含水ゲル状重合体
の架橋密度が小さくなり、未架橋部分が著しく多くなっ
て、含水ゲル状重合体が細分化されにくくなる。また2
0重量%を越える量では、得られる吸水性樹脂の吸水倍
率が著しく小さいものになる場合がある。
【0028】本発明における水溶性エチレン性不飽和単
量体水溶液の単量体濃度は、30〜80重量%の範囲で
ある。単量体濃度が30重量%未満では生産性が悪くな
り、残存単量体の低減が不充分となる場合がある。ま
た、80重量%を越えると得られる含水ゲル状重合体の
粒度が大きくなったり重合の制御が困難になったりし
て、吸水性能の低下が起こる場合がある。
【0029】本発明における単量体水溶液を重合する方
法としては、通常の重合方法を用いることができる。そ
のようなものとして、例えば、ラジカル重合や活性エネ
ルギー線による重合法を挙げることができるが、水溶性
ラジカル重合開始剤を用いる方法が好ましい。水溶性ラ
ジカル重合開始剤としては、公知のものを使用でき、そ
のようなものとして例えば、過硫酸カリウム、過硫酸ナ
トリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩;過酸化水
素、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイド
ロパーオキサイド等の過酸化物;2,2′−アゾビス−
2−アミジノプロパン塩酸塩等の水溶性アゾ化合物等を
挙げることができる。さらにこれらと亜硫酸塩、亜硫酸
水素塩、チオ硫酸塩、1−アスコルビン酸等と組み合わ
せて、レドックス開始剤として用いても良い。これら重
合開始剤の使用量は特に限定されないが、通常単量体成
分に対して0.001〜10重量%、好ましくは0.0
02〜5重量%である。
【0030】本発明で用いられる回転腕または撹拌翼を
有する反応容器は、生成する含水ゲル状重合体に回転腕
または撹拌翼の回転により剪断力、切断力、細断力を与
え得るものである必要がある。そのような反応容器とし
ては、インターナルミキサーやバンバリーミキサー等の
各種混練機、押しだし機、捏和機(ニーダー)等の剪断
力の大きいものが必要である。好ましくはニーダーのよ
うなもの、特に双腕型ニーダーのようなものが挙げられ
る。なお、これらの反応容器は、圧縮加圧機能や減圧脱
気機能を付加したものでもよい。
【0031】双腕型ニーダーを使用するに際しては、2
本の回転軸の回転腕を互いに等速または不等速に回転し
て使用する。回転軸の回転腕はシグマ型、S型、バンバ
リー型等何れでも使用できる。反応容器には単量体水溶
液を加熱したり、重合熱を除去するためにジャケットを
設けることが好ましい。さらに反応容器は減圧できるこ
とが望ましい。
【0032】本発明における最も重要な要件は、前記の
数式(I)で定義されたHの値が0.0005〜1.
0、好ましくは0.001〜0.3の範囲で重合した
後、減圧下60〜120℃の温度で含水ゲル状重合体の
含水率を40〜70重量%から10〜35重量%にする
ことである。Hの値が0.0005未満の時は、親水性
重合体の粗粒量が増大し、Hの値が1.0を越える時は
微粉量が増えるばかりではなく、得られる親水性重合体
の水可溶部分が増大するという性能の劣化が認められる
場合がある。60℃未満の温度では10〜35重量%の
含水率にするのに長時間を要するばかりでなく残存単量
体の減少が認められない場合があり、120℃を越える
温度では残存単量体が低下しにくく水可溶分が増加する
場合がある。また、含水ゲル状重合体の含水率が40〜
70重量%の範囲から外れている場合は、適宜水分を加
えたり、予備乾燥したりして含水率を調整する必要があ
る。含水率を調整した後、減圧下60〜120℃の温度
で含水率を10〜35重量%にすることで、得られる親
水性重合体の残存単量体量を著しく低減できる。しか
し、含水率を10重量%未満まで下げても、必要以上に
時間を要するだけで残存単量体をそれ以上減少させるこ
とが難しい。含水率が35重量%を越える場合は残存単
量体の低減は不十分となる。なお、含水率を10〜35
重量%にした後、熱風乾燥機等の通常の乾燥機でさらに
乾燥してもよい。
【0033】本発明のさらに好ましい実施態様として、
重合を減圧下で行うことにより、さらに粗粒量が減少
し、粒度分布も均一になり、粉砕も簡単に或は不要にな
り、微粉の発生が抑えられる。また、水可溶部分も減少
するので減圧下で重合するのが好ましい。重合を行う減
圧度としては、1〜500mmHgであることがさらに
好ましい。反応容器内の圧力が1mmHg未満では、単
量体が飛散したり、減圧能力の大きい減圧装置が必要と
なり経済的に不利となるばかりではなく、それに見合っ
た効果が認められない。
【0034】本発明において単量体水溶液を重合するに
際し、得られる親水性重合体の性能を適宜調整するた
め、重合反応に影響を与えない種々の添加剤を加えても
良い。添加剤は重合に先立って予め単量体水溶液に添加
しても良いし、重合の途中または重合後の含水ゲル状重
合体や乾燥後の重合体に添加しても良い。そのような添
加剤としては、親水性繊維、有機微粒子や無機微粒子が
挙げられる。例えば、親水性重合体が吸水性樹脂の場
合、親水性繊維としてパルプを単量体水溶液中に添加し
て重合すると、重合熱を除去する効果が向上するばかり
でなく、粉砕時に発生する微粉の量が減少し、また得ら
れた吸水性樹脂の吸水速度も大きくなる。
【0035】本発明で得られる親水性重合体が吸水性樹
脂の場合は、さらに表面架橋しても良い。本発明で得ら
れる親水性重合体は粗粒が少なく、粒度分布も均一であ
るため、吸水性樹脂の表面架橋に通常使われる表面架橋
剤を添加しても均一に混合でき、均一に表面架橋でき
る。特に本発明において、前記の数式(I)で定義され
たHの値が0.0005〜1.0、好ましくは0.00
1〜0.3の範囲で重合した後に表面架橋剤を添加し、
減圧下60〜120℃の温度で含水ゲル状重合体の含水
率を40〜70重量%から10〜35重量%にすること
により、単量体より表面架橋された吸水性樹脂を一気に
得ることができ、プロセスを簡略化することも可能であ
る。
【0036】本発明の実施に際して、必要に応じて、予
め単量体水溶液や重合途中に或いは重合終了後の含水ゲ
ル状重合体に界面活性剤を添加しても良い。界面活性剤
を添加することにより、含水ゲル状重合体粒子の相互の
粘着性が少なくなり、反応容器からの排出や乾燥時の取
り扱いが容易になる。そのような界面活性剤としては例
えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル、ソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンアシルエステル、オキシエチ
レンオキシプロピレンブロック共重合体、ショ糖脂肪酸
エステル等のノニオン系界面活性剤;ラウリル酸ナトリ
ウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキ
シエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のアニオ
ン系界面活性剤等を挙げることができる。これらの中か
ら一種または二種以上を用いることができる。
【0037】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに詳述するが、本発明の範囲がこれらの実施例に限
定されるものではない。尚、実施例および比較例の(1)
吸水倍率、(2) 水可溶部分、(3) 残存単量体、(4) 粒度
分布、(5) 含水率は下記の方法により測定した。
【0038】(1) 吸水倍率;吸水性樹脂粉末約0.2g
を不織布製のティーバッグ式袋(40mm×150m
m)に均一にいれ、0.9%食塩水に浸漬し、30分後
の重量を測定した。ティーバッグ式袋のみを浸漬した場
合の吸水倍率をブランクとし、次の数式(III) に従って
吸水性樹脂粉末の吸水倍率を求めた。
【0039】
【数4】
【0040】(2) 水可溶部分;吸水性樹脂粉末0.5g
を1000mlの脱イオン水中に分散し、12時間撹拌
後、濾紙で濾過し、濾液の固形分を測定して次の数式
(IV)に従って水可溶部分を求めた。
【0041】
【数5】
【0042】(3) 残存単量体;吸水性樹脂粉末0.5g
を1000mlの脱イオン水中に分散し、2時間撹拌
後、分散液を濾紙で濾過し、濾液中の残存単量体量を高
速液体クロマトグラフィを用いて測定した。その測定値
より吸水性樹脂粉末中の残存単量体量を求めた。
【0043】(4) 粒度分布;JIS標準篩に依った。
【0044】(5) 含水率;熱風乾燥機で150℃−2時
間乾燥した時の重量減から求めた。
【0045】
【実施例1】内容量が20リットルで、シグマ型の回転
腕を有する等速回転の回転軸が2本ある蓋付きジャケッ
ト付きステンレス製双腕型ニーダーを反応容器に用い
た。この反応容器における回転腕の回転半径は一定で7
3mm、回転腕が反応容器内で反応容器内壁に接近して
動くときの間隙は一定で1.5mm、その間隙を保って
回転腕が動くことにより有効な剪断が行われる幅および
角度がそれぞれ一定で360mmおよび2.52rad
であり、これを用いて重合を行った。
【0046】該ニーダー中に75モル%が苛性ソーダに
より中和された部分中和アクリル酸2957.6g、メ
チレンビスアクリルアミド1.54gおよび水4969
gからなる単量体水溶液を投入し、窒素ガスを吹き込み
反応系内を窒素置換した。
【0047】次いで2本のシグマ型回転腕を0.83r
psの速度で回転させ、ジャケットに30℃の温水を通
して加熱しながら、重合開始剤として12重量%過硫酸
カリウム水溶液33.4gと0.5重量%1−アスコル
ビン酸水溶液33.4gを添加した。重合開始剤を添加
して1分後に重合が開始した。重合の進行に伴い生成す
る含水ゲル状重合体は、回転腕の回転により次第に細分
化された。
【0048】重合時の数式(I)で定義したHの値は、
このニーダーの場合には簡略化された数式(II)で与え
られ、0.041であった。重合が開始してから100
分後に蓋をはずして含水ゲル状重合体を取り出した。得
られた含水ゲル状重合体の含水率は62重量%であっ
た。
【0049】この含水ゲル状重合体を、撹拌装置の付い
た減圧乾燥機で100℃、100mmHgで2時間減圧
乾燥し、含水率を20重量%とした後、さらに120℃
で1時間熱風乾燥した。得られた乾燥物中の凝集体を軽
く解して粒度分布を測定したところ、4.7メッシュ篩
上品が全量に対して20重量%あった。
【0050】この乾燥物をコーヒーミルを用いて、すべ
て20メッシュ篩通過品になるまで粉砕して吸水性樹脂
粉末を得た。得られた吸水性樹脂粉末の粒度分布を測定
したところ、100メッシュ篩を通過する微粉量は8重
量%であった。また、吸水倍率は51倍、水可溶部分は
11重量%、残存単量体量は160ppmであった。
【0051】
【実施例2】実施例1において、メチレンビスアクリル
アミドに替えてトリメチロールプロパントリアクリレー
ト3.46gを用い且つ重合開始と同時に反応系内の圧
力を100mmHgにする以外は、実施例1と同様にし
て重合(重合時における数式(I)のHの値は0.04
1)した。重合が開始してから50分後にニーダーの系
内を常圧に戻し、さらに50分間常圧で熟成を行った
後、蓋をはずして含水ゲル状重合体を取り出した。得ら
れた含水ゲル状重合体の含水率は60重量%であった。
【0052】得られた含水ゲル状重合体を、撹拌装置の
付いた減圧乾燥機で80℃、100mmHgで2時間減
圧乾燥し、含水率を24重量%とした後、さらに120
℃で1時間熱風乾燥した。得られた乾燥物中の凝集体を
軽く解して粒度分布を測定したところ、4.7メッシュ
篩上品が全量に対して16重量%あった。
【0053】この乾燥物をコーヒーミルを用いて、すべ
て20メッシュ篩通過品になるまで粉砕して吸水性樹脂
粉末を得た。得られた吸水性樹脂粉末の粒度分布を測定
したところ、100メッシュ篩を通過する微粉量は5重
量%であった。また、吸水倍率は56倍、水可溶部分は
9.7重量%、残存単量体量は170ppmであった。
【0054】
【実施例3】実施例1において、重合開始と同時に反応
系内の圧力を100mmHgにする以外は実施例1と同
様にして重合(重合時における数式(I)のHの値は
0.041)した。重合が開始してから35分後にポリ
オキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(花王
製の界面活性剤エマール20C)を14.8g添加し、
さらに減圧下で115分間、80℃で含水ゲル状重合体
の水分を除去した。次にニーダーの系内を常圧に戻し、
蓋をはずして含水ゲル状重合体を取り出した。得られた
含水ゲル状重合体の含水率は15重量%であった。それ
をさらに120℃で1時間熱風乾燥した。得られた乾燥
物中の凝集体を軽く解して粒度分布を測定したところ、
4.7メッシュ篩上品が全量に対して13重量%あっ
た。
【0055】この乾燥物をコーヒーミルを用いて、すべ
て20メッシュ篩通過品になるまで粉砕し、吸水性樹脂
粉末を得た。得られた吸水性樹脂粉末の粒度分布を測定
したところ、100メッシュ篩を通過する微粉量は4重
量%であった。また、吸水倍率は55倍、水可溶部分は
9.0重量%、残存単量体量は180ppmであった。
【0056】
【実施例4】実施例1におけるシグマ型の回転腕の代わ
りに、バンバリー型の回転腕を有する等速回転する回転
軸が2本ある蓋付きジャケット付きステンレス製双腕型
ニーダーを用いて重合を行った。回転腕の回転半径は一
定で73.5mm、回転腕が反応容器内で反応容器内壁
に接近して動くときの間隙も一定で1.0mm、その間
隙を保って回転腕が動くことにより有効な剪断が行われ
る幅および角度はそれぞれ一定で420mmおよび3.
14radであった。
【0057】実施例1における架橋剤としてのメチレン
ビスアクリルアミドに替えてトリメチロールプロパント
リアクリレート3.46gを用いた以外は、実施例1と
同様に重合を行った。重合時の2本の回転腕の回転数は
1rpsであり、数式(I)で定義したHの値は0.1
3であった。含水率62重量%の含水ゲル状重合体が得
られ、これを減圧乾燥機で100℃、100mmHgで
3時間減圧乾燥し、含水率を20重量%とした後、さら
に120℃で1時間熱風乾燥した。得られた乾燥物中の
凝集体を軽く解して粒度分布を測定したところ、4.7
メッシュ篩上品が全量に対して15重量%あった。
【0058】この乾燥物をコーヒーミルを用いて、すべ
て20メッシュ篩通過品になるまで粉砕して吸水性樹脂
粉末を得た。得られた吸水性樹脂粉末の粒度分布を測定
したところ、100メッシュ篩を通過する微粉量は7重
量%であった。また、吸水倍率は53倍、水可溶部分は
10重量%、残存単量体量は150ppmであった。
【0059】
【比較例1】内容量が20リットルで、シグマ型の回転
腕を有する等速回転の回転軸が2本ある蓋付きジャケッ
ト付きステンレス製双腕型ニーダーを反応容器に用い
た。この反応容器における回転腕の回転半径は一定で3
6.5mm、回転腕が反応容器内で反応容器内壁に接近
して動くときの間隙は一定で1.5mm、その間隙を保
って回転腕が動くことにより有効な剪断が行われる幅お
よび角度がそれぞれ一定で360mmおよび2.52r
adであり、これを用いて重合を行った。該ニーダー中
に75モル%が苛性ソーダにより中和された部分中和ア
クリル酸3922.8g、トリメチロールプロパントリ
アクリレート4.59gおよび水6591gからなる単
量体水溶液を投入し、窒素ガスを吹き込み反応系内を窒
素置換した。
【0060】次いで2本のシグマ型回転腕を0.17r
psの速度で回転させ、ジャケットに30℃の温水を通
して加熱しながら、重合開始剤として12重量%過硫酸
カリウム水溶液44.3gと0.5重量%1−アスコル
ビン酸水溶液44.3gを添加した。重合開始剤を添加
して1分後に重合が開始した。重合の進行に伴い生成す
る含水ゲル状重合体は、回転腕の回転により次第に細分
化された。
【0061】重合時の数式(I)で定義したHの値は、
0.00016であった。重合が開始してから100分
後に蓋をはずして含水ゲル状重合体を取り出した。得ら
れた含水ゲル状重合体の含水率は63重量%であった。
【0062】この含水ゲル状重合体を150℃で2時間
熱風乾燥したところ、未乾燥部分があったので、さらに
150℃で2時間熱風乾燥した。
【0063】得られた乾燥物中の凝集体を軽く解して粒
度分布を測定したところ、4.7メッシュ篩上品が全量
に対して77重量%あった。
【0064】この乾燥物をコーヒーミルを用いて、すべ
て20メッシュ篩通過品になるまで粉砕して吸水性樹脂
粉末を得た。得られた吸水性樹脂粉末の粒度分布を測定
したところ、100メッシュ篩を通過する微粉量は18
重量%であった。また、吸水倍率は55倍、水可溶部分
は16重量%、残存単量体量は430ppmであった。
【0065】
【比較例2】内容量が20リットルで、シグマ型の回転
腕を有する等速回転の回転軸が2本ある蓋付きジャケッ
ト付きステンレス製双腕型ニーダーを反応容器に用い
た。この反応容器における回転腕の回転半径は一定で8
3mm、回転腕が反応容器内で反応容器内壁に接近して
動くときの間隙は一定で1.5mm、その間隙を保って
回転腕が動くことにより有効な剪断が行われる幅および
角度がそれぞれ一定で360mmおよび2.52rad
であり、これを用いて重合を行った。
【0066】該ニーダー中に75モル%が苛性ソーダに
より中和された部分中和アクリル酸2957.6g、ト
リメチロールプロパントリアクリレート3.46gおよ
び水4969gからなる単量体水溶液を投入し、窒素ガ
スを吹き込み反応系内を窒素置換した。
【0067】次いで2本のシグマ型回転腕を4.17r
psの速度で回転させ、ジャケットに30℃の温水を通
して加熱しながら、重合開始剤として12重量%過硫酸
カリウム水溶液33.4gと0.5重量%1−アスコル
ビン酸水溶液33.4gを添加した。重合開始剤を添加
して1分後に重合が開始した。重合の進行に伴い生成す
る含水ゲル状重合体は、回転腕の回転により細分化され
ずロール状に回転腕に巻き付いた後、沸騰が起こり回転
腕から外れて少し細分化された。
【0068】重合時の数式(I)で定義したHの値は、
1.5であった。重合が開始してから100分後に蓋を
はずして含水ゲル状重合体を取り出した。得られた含水
ゲル状重合体の含水率は63重量%であった。
【0069】得られた含水ゲル状重合体を撹拌装置の付
いた減圧乾燥機で100℃、100mmHgで2時間減
圧乾燥したが、未乾燥部分が多くあったので、さらに4
時間乾燥し、含水率を13重量%とした後、さらに12
0℃で1時間熱風乾燥した。得られた乾燥物は、大きな
塊がほとんどであり、粒度分布を測定したところ、4.
7メッシュ篩上品が全量に対して100重量%あった。
【0070】この乾燥物を卓上粉砕機を用いて、すべて
20メッシュ篩通過品になるまで粉砕して吸水性樹脂粉
末を得た。得られた吸水性樹脂粉末の粒度分布を測定し
たところ、100メッシュ篩を通過する微粉量は28重
量%であった。また、吸水倍率は56倍、水可溶部分は
18重量%、残存単量体量は380ppmであった。
【0071】
【発明の効果】本発明の方法によれば、得られる親水性
重合体は粗粒が極めて少なく粒度も小さく揃っているた
め、粉砕も簡単あるいは不要なくらいであり粉砕の負荷
も小さいので微粉の発生も著しく少ない。さらに親水性
重合体が吸水性樹脂の場合、本発明の方法により残存単
量体や水可溶部分の少なく且つ吸水能の高いものが容易
に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における反応容器として好適に用いられ
る双腕型ニーダーの構造を示す説明図であり、(A)は
正面から内部の回転腕を透視して示したものであり、
(B)は側面から回転腕の先端の回転軌跡を透視して示
したものである。
【符合の説明】
1 回転軸と直行しない反応容器内壁 2 回転軸 3 回転腕 4 回転腕の回転軌跡 5 回転軸のついている反応容器内壁 L 回転腕の先端の幅 C 回転腕の先端と反応容器内壁との間隙 φ 有効な剪断力が生じる角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 信幸 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒中央研究所内 (72)発明者 下村 忠生 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒中央研究所内 (72)発明者 石崎 邦彦 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の 1 株式会社日本触媒姫路研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合により含水ゲル状重合体となる水溶
    性エチレン性不飽和単量体と架橋剤を含んでなる重合性
    単量体の水溶液を回転腕または撹拌翼を有する反応容器
    内で重合の進行に伴い生成する含水ゲル状重合体を該回
    転腕または撹拌翼の回転により生じる剪断力によって細
    分化しながら重合する方法において、下記の数式(I)
    で定義されたHの値が0.0005〜1.0の範囲とな
    る剪断条件下で重合した後、減圧下60〜120℃の温
    度で含水ゲル状重合体の含水率を40〜70重量%から
    10〜35重量%にすることを特徴とする親水性重合体
    の製造方法。 【数1】
  2. 【請求項2】 単量体の水溶液を減圧下で重合する請求
    項1記載の親水性重合体の製造方法。
  3. 【請求項3】 単量体の水溶液を親水性繊維の存在下で
    重合する請求項1記載の親水性重合体の製造方法。
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