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JPH05302542A - エンジンの基本燃料噴射量設定方法 - Google Patents

エンジンの基本燃料噴射量設定方法

Info

Publication number
JPH05302542A
JPH05302542A JP4106756A JP10675692A JPH05302542A JP H05302542 A JPH05302542 A JP H05302542A JP 4106756 A JP4106756 A JP 4106756A JP 10675692 A JP10675692 A JP 10675692A JP H05302542 A JPH05302542 A JP H05302542A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake air
transient
fuel injection
intake
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4106756A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Oishi
広士 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP4106756A priority Critical patent/JPH05302542A/ja
Publication of JPH05302542A publication Critical patent/JPH05302542A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 過渡時の吸入空気量を応答性良く求め、この
吸入空気量に基づいて基本燃料噴射量を適正に設定す
る。 【構成】 定常運転時に吸入空気量センサで検出した吸
入空気量QS とエンジン回転数Nおよび吸気管圧力PS
から過渡補正係数KP を求め、過渡時には最新の上記過
渡補正係数KP とエンジン回転数Nおよび吸気管圧力P
S から過渡時吸入空気量Qe を算出する。過渡時の吸入
空気量を定常時に算出した過渡補正係数KP に基づいて
推定しているため過渡応答性が良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過渡時の吸入空気量を
推定して基本燃料噴射量を設定するエンジンの基本燃料
噴射量設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、燃料噴射量、点火時期などの制
御対象を吸入空気量に基づいて制御するものでは、この
吸入空気量をスロットルバルブ上流に配設した吸入空気
量検出手段(熱式エアフローメータなど)で検出してい
る。
【0003】ところで、上記吸入空気量検出手段で検出
する吸入空気量は、吸入空気がスロットルバルブ下流か
ら吸気バルブまでのチャンバボリューム(スロットルチ
ャンバ、エアチャンバ、インテークマニホルドなどの総
容積)を経て各シリンダへ供給されるため常にある応答
遅れを有している。
【0004】しかし、この応答遅れは定常運転時には吸
入空気量の変動が少ないため問題にはならないが、加減
速などの過渡時においては上記チャンバボリュームに対
する吸入空気の充填などの影響でシリンダへ実際に供給
された吸入空気量と計測した吸入空気量との間にずれが
生じる。
【0005】例えば、特開昭60−101240号で
は、スロットルバルブ上流に吸入空気量センサを配設
し、また、スロットルバルブ下流に吸気管圧力センサを
配設し、過渡時には上記吸気管圧力センサで検出した吸
気管負圧とエンジン回転数とからマップ参照などにより
過渡補正係数を設定し、この過渡補正係数で、吸入空気
量とエンジン回転数とに基づいて設定した基本燃料噴射
量を補正して吸入空気量センサの応答遅れを補償する技
術が開示されている。
【0006】一方、特開平2−5746号公報では、吸
入空気量センサで検出した吸入空気量、この吸入空気量
の変化率、および、エンジン回転数などに基づいてシリ
ンダへ供給された吸入空気量を推定し、この推定値とエ
ンジン回転数とから基本燃料噴射量を算出する技術が開
示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、過給機を搭
載するエンジンでは、吸気系の構造が複雑で、しかも、
吸入空気がインタークーラで冷却された後、各気筒へ圧
送されるため、自然吸気型エンジンのようにシリンダへ
供給する吸入空気量を正確に予測することは困難であ
り、特に、インタークーラで冷却された吸入空気は密度
が変化するため過渡時の基本燃料噴射量を適正に設定す
ることが困難で、この基本燃料噴射量に基づいて設定す
る燃料噴射量、点火時期などの制御性に支障をきたす。
その結果、過渡時の運転フィーリングが悪く、排気エミ
ッションの悪化を招く原因になる。
【0008】一方、上記先行技術に示されたように、過
渡補正係数をマップ化したものでは、制御装置のメモリ
容量が増大し、しかも、マップを作成するための多大な
る工数が必要となり、製品のコストアップを招く問題が
ある。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、自然吸気型エンジンのみならず過給機付エンジンで
あっても過渡時の吸入空気量を応答性良く求めることが
でき、この吸入空気量に基づいて基本燃料噴射量を適正
に設定することのできるエンジンの基本燃料噴射量設定
方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるエンジンの
基本燃料噴射量設定方法は、エンジン状態から定常運転
か過渡運転かを判断する手順と、定常運転と判断した場
合、少なくともエアクリーナを通過する吸入空気量とス
ロットルバルブ下流側の吸気管圧力とに基づき過渡補正
係数を算出する手順と、過渡運転と判断した場合、少な
くとも上記過渡補正係数と上記吸気管圧力とに基づいて
過渡時吸入空気量を算出する手順と、定常運転時には少
なくとも上記吸入空気量に基づいて基本燃料噴射量を設
定し、また過渡運転時には少なくとも上記過渡時吸入空
気量に基づいて基本燃料噴射量を設定する手順とを備え
たものである。
【0011】
【作 用】この発明によれば、定常運転時において過渡
補正係数を少なくとも吸入空気量と吸気管圧力とから常
に算出しておき、過渡運転時に、少なくとも定常運転時
に算出した最新の過渡補正係数と吸気管圧力とから過渡
時吸入空気量を算出するようにしたので、この過渡吸入
空気量から基本燃料噴射量を過渡応答性よく設定するこ
とができる。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0013】図面は本発明の一実施例を示し、図1は燃
料噴射量設定ルーチンを示すフローチャート、図2は吸
気管圧力/大気圧検出ルーチンを示すフローチャート、
図3はエンジン制御系の全体概略図、図4は制御装置の
回路図である。
【0014】図3において、符号1はエンジン本体で、
図においては水平対向4気筒型エンジンを示す。このエ
ンジン本体1のシリンダヘッド2に吸気ポート2aが形
成されている。この吸気ポート2aにはインテークマニ
ホルド3が連通され、このインテークマニホルド3の上
流にエアチャンバ4を介してスロットル通路5が連通さ
れている。このスロットル通路5の上流側には、吸気管
6を介してエアクリーナ7が取付けられ、このエアクリ
ーナ7が吸入空気の取り入れ口であるエアインテークチ
ャンバ8に連通されている。
【0015】また、上記排気ポート2bにエキゾースト
マニホルド9を介して排気管10が連通され、この排気
管10に触媒コンバータ11が介装されてマフラ12に
連通されている。一方、上記スロットル通路5にスロッ
トルバルブ5aが設けられ、このスロットル通路5の直
上流の上記吸気管6にインタークーラ13が介装され、
さらに、上記吸気管6の上記エアクリーナ7の下流側に
レゾネータチャンバ14が介装されている。
【0016】また、上記レゾネータチャンバ14と上記
インテークマニホルド3とを連通して上記スロットルバ
ルブ5aの上流側と下流側とをバイパスするバイパス通
路15に、アイドルスピードコントロールバルブ(IS
CV)16が介装されている。さらに、このISCV1
6の直下流側に、吸気圧が負圧のとき開弁し、また後述
するターボチャージャ18によって過給されて吸気圧が
正圧になったとき閉弁するチェックバルブ17が介装さ
れている。
【0017】また、符号18は過給機としてのターボチ
ャージャで、このターボチャージャ18のタービンホイ
ール18aが上記排気管10に介装したタービンハウジ
ング18bに収納され、一方、このタービンホイール1
8aにタービンシャフト18cを介して連結するコンプ
レッサホイール18dが上記吸気管6の上記レゾネータ
チャンバ14の下流側に介装したコンプレッサハウジン
グ18eに収納されている。
【0018】また、上記タービンハウジング18bの流
入口にウエストゲート弁19が介装され、このウエスト
ゲート弁19に、ウエストゲート弁作動用アクチュエー
タ20が連設されている。このウエストゲート弁作動用
アクチュエータ20は、ダイヤフラムにより2室に仕切
られ、一方がウエストゲート弁制御用デューティソレノ
イド弁21に挿通される圧力室を形成し、他方が上記ウ
エストゲート弁19を閉方向に付勢するスプリングを収
納したスプリング室を形成している。
【0019】上記ウエストゲート弁制御用デューティソ
レノイド弁21は、上記レゾネータチャンバ14と上記
吸気管6の上記コンプレッサハウジング18eの下流と
を連通する通路に介装されており、後述する制御装置
(ECU)51から出力される制御信号のデューティ比
に応じて、上記レゾネータチャンバ14側の圧力と上記
コンプレッサハウジング18eの下流側の圧力とを調圧
して上記ウエストゲート弁作動用アクチュエータ20の
圧力室に供給し、このウエストゲート弁作動用アクチュ
エータ20を動作させ、ウエストゲート弁19による排
気ガスリリーフを調整して上記ターボチャージャ18に
よる過給圧を制御する。
【0020】また、上記インテークマニホルド3に絶対
圧センサ22が通路22aを介して連通され、この通路
22aに、上記絶対圧センサ22と上記インテークマニ
ホルド3あるいは大気とを選択的に連通する吸気管圧力
/大気圧切換ソレノイド弁22bが介装されている。
【0021】さらに、上記インテークマニホルド3の各
気筒の各吸気ポート2aの直上流側にインジェクタ23
が臨まされ、また、上記シリンダヘッド2の各気筒毎
に、その先端を燃焼室に露呈する点火プラグ24が取付
けられ、この点火プラグ24にイグナイタ31が接続さ
れている。
【0022】上記インジェクタ23には、燃料タンク3
2内に設けたインタンク式の燃料ポンプ33から燃料フ
ィルタ34を経て燃料が圧送され、プレッシャレギュレ
ータ35にて調圧される。
【0023】また、上記吸気管6の上記エアークリーナ
7の直下流に、吸入空気量センサ(図においては熱式エ
アフローメータ)41が介装され、上記スロットルバル
ブ5aに一体型のスロットル開度センサ42が連設され
ている。さらに、上記エンジン本体1のシリンダブロッ
ク1aにノックセンサ43が取付けられるとともに、こ
のシリンダブロック1aの左右両バンクを連通する冷却
水通路44に冷却水温センサ45が臨まされ、上記排気
管10の上記エキゾーストマニホルド9の集合部にO2
センサ46が臨まされている。
【0024】また、上記シリンダブロック1aに支承さ
れたクランクシャフト1bにクランクロータ25が軸着
され、このクランクロータ25の外周に、電磁ピックア
ップなどからなるクランク角センサ26が対設されてい
る。さらに、上記エンジン本体1のカムシャフト1cに
連設するカムロータ27に、電磁ピックアップなどから
なる気筒判別用のカム角センサ28が対設されている。
尚、上記クランク角センサ26及び上記カム角センサ2
8は、電磁ピックアップなどの磁気センサに限らず、光
センサなどでも良い。
【0025】上記クランクロータ25の外周には複数の
突起(あるいはスリット)が所定間隔おきに形成されて
おり、この突起(あるいはスリット)の上記クランク角
センサ26上を通過する時間からエンジン回転数Nを算
出し、また、上記各突起(あるいはスリット)が燃料噴
射タイミングおよび点火タイミングを設定する際の基準
クランク角となる。
【0026】一方、上記カムロータ27の外周には気筒
判別用の突起(あるいはスリット)が形成されている。
【0027】(制御装置の回路構成)図4において、符
号51は、マイクロコンピュータなどからなる制御装置
(ECU)で、このECU51内には定電圧回路53が
内蔵され、この定電圧回路53から各部に安定化電圧が
供給されるとともに、バックアップRAM61に常時バ
ックアップ電圧が印加されるようになっている。この定
電圧回路53は、ECUリレー54のリレー接点を介し
てバッテリ55に接続され、上記ECUリレー54のリ
レーコイルがキースイッチ56を介して上記バッテリ5
5に接続されている。また、上記バッテリ55に、燃料
ポンプリレー57のリレー接点を介して燃料ポンプ33
が接続されている。
【0028】上記ECU51を構成するCPU58、R
OM59、RAM60、バックアップRAM61、I/
Oインターフェース64がバスライン65を介して互い
に接続されている。
【0029】上記I/Oインターフェース64の入力ポ
ートには、各センサ41,26,28,42,45,4
6,22,43,および、車速センサ47が接続され、
さらに、上記バッテリ55が接続されてバッテリ電圧が
モニタされる。
【0030】また、上記I/Oインターフェース64の
出力ポートには、イグナイタ31が接続され、さらに、
駆動回路66bを介して、ISCV16、インジェクタ
23、燃料ポンプリレー57のリレーコイル、および、
ウエストゲート弁制御用デューティソレノイド弁21、
吸気管圧力/大気圧切換ソレノイド弁22bが接続され
ている。
【0031】上記ECU51では、各センサ類からの出
力信号に基づいて燃料噴射パルス幅、点火時期などを演
算する。
【0032】上記ECU51における空燃比制御、点火
時期制御は、CPU58により、ROM59に記憶され
ている制御プログラムに従って実行される。すなわち、
CPU58では、吸入空気量センサ41の出力信号から
吸入空気量を算出し、RAM60及びバックアップRA
M61に記憶されている各種データに基づき、吸入空気
量に見合った燃料噴射量を演算し、また、点火時期を算
出する。
【0033】そして、上記燃料噴射量に相応する駆動パ
ルス幅信号を、駆動回路66bを介して所定のタイミン
グで該当気筒のインジェクタ23に出力して燃料を噴射
し、また、所定のタイミングでイグナイタ31に点火信
号を出力し、該当気筒の点火プラグ24を点火する。
【0034】その結果、該当気筒に供給された混合気が
爆発燃焼し、エキゾーストマニホルド9の集合部に臨ま
されたO2 センサ46により排気ガス中の酸素濃度が検
出され、この検出信号が波形整形された後、上記CPU
58でスライスレベルと比較され、エンジンの空燃比状
態が目標空燃比に対し、リッチ側にあるか、リーン側に
あるかが判別され、空燃比が目標空燃比となるようフィ
ードバック制御される。
【0035】(動 作)次に、ECU51による燃料噴
射量制御(空燃比制御)について図1ないし図2に従っ
て説明する。
【0036】図2に示すフローチャートは絶対圧センサ
22の検出対象を吸気管圧力と大気圧とに切換えるルー
チンを示すもので、キースイッチ56をONした後、設
定時間毎に実行される。
【0037】まず、ステップ(以下「S」と略称)10
1で、吸気管圧力検出判別フラグF1 を参照し、F1 =
0の場合S102へ進み、F1 =1の場合S103へ進
む。この吸気管圧力検出判別フラグF1 は、前回の検出
対象を示すもので、F1 =1は前回大気圧PA を検出し
たことを示し、F1 =0は前回吸気管圧力PS を検出し
たことを示し、S108でセットされ、S114でクリ
アされる。
【0038】以下においては、まず大気圧検出ルーチン
について説明し、次に、吸気管圧力検出ルーチンについ
て説明する。
【0039】S101でF1 =0(前回吸気管圧力検
出)と判断されてS102へ進むと、吸気管圧力/大気
圧切換ソレノイド弁22bに対するI/Oインターフェ
ース64の出力ポートからの出力値G1 を1としてS1
04へ進む。この出力値G1 が1に設定されると吸気管
圧力/大気圧切換ソレノイド弁22bのコイルに通電さ
れ、大気ポートを開放するとともにインテークマニホル
ド3に連通する通路22aを閉塞して、絶対圧センサ2
2と大気ポートとを連通する。
【0040】そして、S104で吸気管圧力→大気圧切
換後経過時間カウント値C1 をカウントアップ(C1 ←
C1 +1)した後、S105へ進み、上記吸気管圧力→
大気圧切換後経過時間カウント値C1 と検出開始設定値
CT1とを比較し、C1 >CT1の場合、大気圧検出を開始
すべくS106へ進み、C1 ≦CT1の場合S109へジ
ャンプする。
【0041】切換りディレイ時間(CT1)を経過したと
判断してS106へ進むと、絶対圧センサ22の出力値
Pを大気圧PA としてRAM60の所定アドレスに格納
する(PA ←P)。(なお、この場合大気圧PA を検出
終了設定値CT2に達するまでサンプリングし、その平均
値を大気圧PA として格納してもよい。)そして、S1
07で上記吸気管圧力→大気圧切換後経過時間カウント
値C1 と検出終了設定値CT2(但し、CT2>CT1)とを
比較し、C1 >CT2の場合検出終了と判断しS108へ
進み、吸気管圧力検出判別フラグF1 をセットしS10
9へ進む。また、C1 ≦CT2の場合検出中と判断し、S
109へジャンプする。
【0042】上記S105,S107、あるいは、S1
08からS109へ進むと、大気圧→吸気管圧力切換り
後経過時間カウント値C2 をリセットした後、ルーチン
を抜ける。
【0043】一方、上記S101でF1 =1(前回大気
圧検出)と判断されてS103へ進むと、吸気管圧力/
大気圧切換ソレノイド弁22bに対するI/Oインター
フェース64の出力ポートからの出力値G1 を0として
S110へ進む。この出力値G1 が0に設定されると上
記吸気管圧力/大気圧切換ソレノイド弁22bのコイル
に対して非通電となり、大気ポートを閉塞するとともに
インテークマニホルド3に連通する通路22aと絶対圧
センサ22とを連通させる。
【0044】そして、S110へ進み大気圧→吸気管圧
力切換り後経過時間カウント値C2と検出開始設定値CS
1とを比較し、C2 >CS1の場合吸気管圧力を検出すべ
くS112へ進み、C2 ≦CS1の場合S115へジャン
プする。
【0045】切換ディレイ時間(CS1)が経過したと判
断して、S112へ進むと絶対圧センサ22の出力値P
を吸気管圧力PS としてRAM60の所定アドレスに格
納する(PS ←P)。(なお、この場合吸気管圧力PS
を検出終了設定値CS2に達するまでサンプリングし、そ
の平均値を吸気管圧力PS として格納してもよい。) そして、S113で上記大気圧→吸気管圧力切換り後経
過時間カウント値C2と検出終了設定値CS2(但し、CS
2>CS1)とを比較し、C2 >CS2の場合検出終了と判
断しS114へ進み、吸気管圧力検出判別フラグF1 を
クリアしS115へ進む。また、C2 ≦CS2の場合検出
中と判断し、S115へジャンプする。上記S111,
S113、あるいは、S114からS115へ進むと、
吸気管圧力→大気圧切換後経過時間カウント値C1 をリ
セット(C1 ←0)した後、ルーチンを抜ける。
【0046】なお、上記吸気管圧力検出判別フラグF1
、各経過時間カウント値C1 ,C2のイニシャル値は0
である。また、上記大気圧PA 、吸気管圧力PS は、例
えば次の燃料噴射量設定ルーチンにおいて燃料噴射量T
i を設定する際のパラメータとして用いる。
【0047】キースイッチ56をONすると上記吸気管
圧力/大気圧検出ルーチンとともに、図1に示す燃料噴
射量設定ルーチンが設定時間毎に実行される。
【0048】まず、S201で、吸入空気量Q、エンジ
ン回転数N、スロットル開度θTHなどの変化量(変化速
度)により現運転状態が過渡運転(加減速)かを判断
し、定常運転の場合S202へ進み、過渡運転の場合S
203へ進む。
【0049】定常運転と判断してS202へ進むと、吸
入空気量センサ41の出力電圧から算出した計測吸入空
気量QS と、前記吸気管圧力/大気圧検出ルーチンで設
定しRAM60の所定アドレスに格納した吸気管圧力P
S 、および、クランク角センサ26からのパルス間隔か
ら算出したエンジン回転数Nに基づき過渡補正係数KP
を次式から算出する。
【0050】KP =QS /(N・PS ) 定常運転時は、上記吸入空気量センサ41での計測吸入
空気量QS とスロットルバルブ5aの下流側チャンバを
通過する吸入空気量とがほぼ等しく、したがって、この
計測吸入空気量QS は、上記スロットルバルブ5aの下
流側のチャンバの体積流量Vaeと空気比重εとの積で表
すことができる。
【0051】 QS =Vae×ε ……(1) この体積流量Vaeは、 Vae=N×η×V ……(2) η:スロットルバルブ下流側のチャンバ内圧力および温
度に対する体積効率 V:エンジンの総排気量 で求めることができ、また、上記空気比重εは、 ε=PS /(R・T) ……(3) R:ガス定数 T:スロットルバルブ下流側のチャンバ内温度 から求めることができる。したがって、計測吸入空気量
QS は上式(2),(3)から、 QS =N×η×V×PS /(R・T) ……(4) となる。
【0052】ところで、総排気量Vはエンジンごとに一
定であり、また、短時間では体積効率η、ガス定数R、
チャンバ内温度Tが一定と考えれば、 η×V/(R・T)=CONST ……(5) となり、これをKP とすれば上式(4)は、 KP =QS /(N・PS ) ……(6) となり、この過渡補正係数KP 、エンジン回転数N、吸
気管圧力PS から逆にスロットルバルブ下流側チャンバ
を通過する空気量すなわち各気筒の燃焼室へ供給される
吸入空気量(これを仮にQe とする)を推定することが
できる。
【0053】その後、S204で吸入空気量センサ41
で検出した計測吸入空気量QS にてRAM60に格納さ
れている吸入空気量Qを更新し(Q←QS )、S206
へ進む。
【0054】一方、上記S201で過渡時と判断されて
S203へ進むと上記S202で算出し最新の過渡補正
係数KP とエンジン回転数N、吸気管圧力PS に基づき
次式から過渡時吸入空気量Qe を算出する。
【0055】Qe ←KP ×N・PS 次いで、S205でRAM60に格納されている吸入空
気量Qを上記過渡時吸入空気量Qe で更新し(Q←Qe
)、S206へ進む。
【0056】過給機付エンジンでは、吸気管6の形状が
複雑で、しかも、容量が大きいため、過渡時における吸
入空気量センサ41の応答遅れが顕著となり、定常運転
時に算出した過渡補正係数KP から前述した吸気系モデ
ルに基づき過渡時吸入空気量Qe を算出する。
【0057】そして、上記S204あるいはS205か
らS206へ進むと、上記吸入空気量Q、エンジン回転
数Nに基づき次式から基本燃料噴射量TP を算出する。
【0058】TP ←K×Q/N K:インジェクタ特性補正定数 その後、S207でO2 センサ46の出力電圧に基づき
空燃比を目標空燃比に近づける空燃比フィードバック補
正係数αを設定し、冷却水温TW 、スロットル開度θTH
などに基づいて冷却水温補正、加減速補正、全開増量補
正などに係わる各種増量分補正係数COEFを設定し、
エンジン回転数、基本燃料噴射量TP をパラメータとし
て空燃比学習値マップを補間計算付きで参照して空燃比
学習補正係数KBLRCを設定し、大気圧PA に基づき高度
補正係数KA を設定するとともに、バッテリ55の端子
電圧に基づきインジェクタ23の無効噴射時間を補間す
る電圧補正係数TS を設定する。
【0059】そして、S208で上記基本燃料噴射量T
P を上記空燃比フィードバック補正係数α、各種増量分
補正係数COEF、空燃比学習補正係数KBLRC、高度補
正係数KA で補正するとともに、上記電圧補正係数TS
により補正を加えて燃料噴射量Ti を設定する。なお、
この燃料噴射量Ti は次式に基づいて算出する。
【0060】 Ti ←TP ×α×COEF×KBLRC×KA +TS その後、S209で上記燃料噴射量Ti に相応する噴射
時間をタイマセットした後、ルーチンを抜ける。
【0061】このタイマセットされた噴射時間は所定の
タイミングで噴射該当気筒のインジェクタ23へ駆動信
号として出力される。
【0062】このように、この実施例では過渡時の吸入
空気量を定常運転時に算出した過渡補正係数KP に基づ
き吸気系モデル式から推定しているので、過給機付エン
ジンであっても過渡時の吸入空気量を的確に設定するこ
とができる。
【0063】また、過渡時の吸入空気量が的確であるた
め、この吸入空気量に基づいて設定する基本燃料噴射量
TP 、この基本燃料噴射量TP をエンジン負荷として用
いる各種補正項および点火時期の値、その他の制御量が
適正となり、空燃比制御性、点火時期制御性が向上す
る。
【0064】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
過渡時の吸入空気量を少なくとも定常時に算出した過渡
補正係数と吸気管圧力とから算出するようにしたので、
この吸入空気量に基づいて基本燃料噴射量を過渡応答性
良く設定することができ制御性が向上する。
【0065】また、吸気管圧力による基本燃料噴射量の
マップ等を必要としないため制御装置のメモリ容量、マ
ッチング工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃料噴射量設定ルーチンを示すフローチャート
【図2】吸気管圧力/大気圧検出ルーチンを示すフロー
チャート
【図3】エンジン制御系の全体概略図
【図4】制御装置の回路図
【符号の説明】
QS …吸入空気量 PS …吸気管圧力 KP …過渡補正係数 Qe …過渡時吸入空気量 TP …基本燃料噴射量

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン状態から定常運転か過渡運転か
    を判断する手順と、 定常運転と判断した場合、少なくともエアクリーナを通
    過する吸入空気量とスロットルバルブ下流側の吸気管圧
    力とに基づき過渡補正係数を算出する手順と、 過渡運転と判断した場合、少なくとも上記過渡補正係数
    と上記吸気管圧力とに基づいて過渡時吸入空気量を算出
    する手順と、 定常運転時には少なくとも上記吸入空気量に基づいて基
    本燃料噴射量を設定し、また過渡運転時には少なくとも
    上記過渡時吸入空気量に基づいて基本燃料噴射量を設定
    する手順とを備えることを特徴とするエンジンの基本燃
    料噴射量設定方法。
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