JPH05299611A - 半導体集積回路装置の形成方法 - Google Patents
半導体集積回路装置の形成方法Info
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- JPH05299611A JPH05299611A JP4107072A JP10707292A JPH05299611A JP H05299611 A JPH05299611 A JP H05299611A JP 4107072 A JP4107072 A JP 4107072A JP 10707292 A JP10707292 A JP 10707292A JP H05299611 A JPH05299611 A JP H05299611A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 MISFETQdのソース領域又はドレイン
領域18にその表面上を被覆する絶縁膜21に形成され
た開口22を通して電極23が接続される半導体集積回
路装置において、開口22端から領域18の接合を横切
る結晶欠陥を取り込む。また、この際の製造工程数を削
減する。 【構成】 前記半導体集積回路装置において、前記絶縁
膜21に開口22を形成するマスク22Mを使用し不純
物を導入し、領域18と同一導電型でかつそれに比べて
接合深さが深い半導体領域21Nを形成する。
領域18にその表面上を被覆する絶縁膜21に形成され
た開口22を通して電極23が接続される半導体集積回
路装置において、開口22端から領域18の接合を横切
る結晶欠陥を取り込む。また、この際の製造工程数を削
減する。 【構成】 前記半導体集積回路装置において、前記絶縁
膜21に開口22を形成するマスク22Mを使用し不純
物を導入し、領域18と同一導電型でかつそれに比べて
接合深さが深い半導体領域21Nを形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置に
関し、特に、SRAM(Static Random Access Mem
ory)を備えた半導体集積回路装置に適用して有効な技術
に関する。
関し、特に、SRAM(Static Random Access Mem
ory)を備えた半導体集積回路装置に適用して有効な技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平3−234055号公報に揮発性
半導体記憶装置としてのSRAMが記載されている。こ
の種のSRAMは相補性データ線とワード線との交差部
毎に1〔bit〕 の情報を記憶するメモリセルが配置され
る。
半導体記憶装置としてのSRAMが記載されている。こ
の種のSRAMは相補性データ線とワード線との交差部
毎に1〔bit〕 の情報を記憶するメモリセルが配置され
る。
【0003】前記メモリセルはフリップフロップ回路及
び2個の転送用MOSFET(Metal Oxide Semicon
ductor Field Effect Transistor)で構成される。転
送用MOSFETは、フリップフロップ回路の入出力端
子に一方の半導体領域を接続し、相補性データ線に他方
の半導体領域を接続する。この転送用MOSFETは、
ゲート電極をワード線に接続し、このワード線で導通、
非導通が制御される。フリップフロップ回路は、情報蓄
積部として構成され、2個の駆動用MOSFET及び2
個の負荷用MOSFETで構成される。駆動用MOSF
ETは、一方の転送用MOSFETの一方の半導体領域
にドレイン領域を接続し、基準電圧線(ソース線)にソ
ース領域を接続する。駆動用MOSFETのゲート電極
は他方の転送用MOSFETの一方の半導体領域に接続
される。負荷用MOSFETは、一方の転送用MOSF
ETの一方の半導体領域にドレイン領域を接続し、電源
電圧配線(ソース線)にソース領域を接続する。
び2個の転送用MOSFET(Metal Oxide Semicon
ductor Field Effect Transistor)で構成される。転
送用MOSFETは、フリップフロップ回路の入出力端
子に一方の半導体領域を接続し、相補性データ線に他方
の半導体領域を接続する。この転送用MOSFETは、
ゲート電極をワード線に接続し、このワード線で導通、
非導通が制御される。フリップフロップ回路は、情報蓄
積部として構成され、2個の駆動用MOSFET及び2
個の負荷用MOSFETで構成される。駆動用MOSF
ETは、一方の転送用MOSFETの一方の半導体領域
にドレイン領域を接続し、基準電圧線(ソース線)にソ
ース領域を接続する。駆動用MOSFETのゲート電極
は他方の転送用MOSFETの一方の半導体領域に接続
される。負荷用MOSFETは、一方の転送用MOSF
ETの一方の半導体領域にドレイン領域を接続し、電源
電圧配線(ソース線)にソース領域を接続する。
【0004】前記メモリセルの転送用MOSFET、駆
動用MOSFETのいずれもnチャネル導電型で構成さ
れる。メモリセルの負荷用MOSFETはpチャネル導
電型で構成される。つまり、メモリセルは完全相補型M
OSFET(フルCMOS:Complementary Metal O
xide Semiconductor Field Effect Transistor)で
構成される。
動用MOSFETのいずれもnチャネル導電型で構成さ
れる。メモリセルの負荷用MOSFETはpチャネル導
電型で構成される。つまり、メモリセルは完全相補型M
OSFET(フルCMOS:Complementary Metal O
xide Semiconductor Field Effect Transistor)で
構成される。
【0005】前記転送用MOSFETは所謂LDD(Li
ghtly Doped Drain)構造が採用される。LDD構造が
採用される転送用MOSFETは、ドレイン領域の高い
不純物濃度のn型半導体領域のチャネル形成領域側に低
い不純物濃度のn型半導体領域が構成される。つまり、
LDD構造が採用される転送用MOSFETは、ドレイ
ン領域の近傍の電界強度を緩和し、ホットキャリアの発
生を減少し、経時的なしきい値電圧の劣化を防止できる
ので、メモリセルの情報書込み特性、情報読出し特性の
いずれの向上も図れる。
ghtly Doped Drain)構造が採用される。LDD構造が
採用される転送用MOSFETは、ドレイン領域の高い
不純物濃度のn型半導体領域のチャネル形成領域側に低
い不純物濃度のn型半導体領域が構成される。つまり、
LDD構造が採用される転送用MOSFETは、ドレイ
ン領域の近傍の電界強度を緩和し、ホットキャリアの発
生を減少し、経時的なしきい値電圧の劣化を防止できる
ので、メモリセルの情報書込み特性、情報読出し特性の
いずれの向上も図れる。
【0006】駆動用MOSFETは所謂DDD(Doubl
e Diffused Drain)構造が採用される。前記DDD構
造が採用される駆動用MOSFETは、ソース領域、ド
レイン領域の夫々の低い不純物濃度に設定されるn型半
導体領域の電流経路に相当する領域の拡散寸法が、不純
物の物理的な拡散速度差で決まる微小な寸法に設定でき
るので、電流経路に付加される寄生抵抗を減少できる。
つまり、DDD構造が採用される駆動用MOSFETは
駆動能力(ドライバビリティ)の向上が図れ、メモリセ
ルの情報保持特性(データリテンション特性)の向上が
図れる。
e Diffused Drain)構造が採用される。前記DDD構
造が採用される駆動用MOSFETは、ソース領域、ド
レイン領域の夫々の低い不純物濃度に設定されるn型半
導体領域の電流経路に相当する領域の拡散寸法が、不純
物の物理的な拡散速度差で決まる微小な寸法に設定でき
るので、電流経路に付加される寄生抵抗を減少できる。
つまり、DDD構造が採用される駆動用MOSFETは
駆動能力(ドライバビリティ)の向上が図れ、メモリセ
ルの情報保持特性(データリテンション特性)の向上が
図れる。
【0007】前記負荷用MOSFETは、前記駆動用M
OSFETの上部に配置され、所謂SOI(Silicon O
n Insulator又はThin Film Transistor)構造が採用
される。負荷用MOSFETは、ゲート電極の表面上に
ゲート絶縁膜を介在してチャネル形成領域が配置され、
このチャネル形成領域の一端側にソース領域、他端側に
ドレイン領域が接続される。ゲート電極は下層の多結晶
珪素膜で形成され、チャネル形成領域、ソース領域及び
ドレイン領域は上層の多結晶珪素膜で形成される。
OSFETの上部に配置され、所謂SOI(Silicon O
n Insulator又はThin Film Transistor)構造が採用
される。負荷用MOSFETは、ゲート電極の表面上に
ゲート絶縁膜を介在してチャネル形成領域が配置され、
このチャネル形成領域の一端側にソース領域、他端側に
ドレイン領域が接続される。ゲート電極は下層の多結晶
珪素膜で形成され、チャネル形成領域、ソース領域及び
ドレイン領域は上層の多結晶珪素膜で形成される。
【0008】前記メモリセルは、行列状に複数個規則的
に配列され、メモリセルアレイを構成する。メモリセル
アレイの外周囲においては周辺回路が配置される。周辺
回路はメモリセルの回路動作を直接制御する直接周辺回
路、この直接周辺回路の回路動作を制御する間接周辺回
路の夫々を主体に構成される。直接周辺回路としてはデ
コーダ回路、ドライバー回路、センスアンプ回路等を含
む。間接周辺回路としては入出力回路、アドレスバッフ
ァ回路等を含む。前記周辺回路は、低消費電力化及び回
路動作の高速化を主目的として、相補型MOSFETを
主体に構成される。
に配列され、メモリセルアレイを構成する。メモリセル
アレイの外周囲においては周辺回路が配置される。周辺
回路はメモリセルの回路動作を直接制御する直接周辺回
路、この直接周辺回路の回路動作を制御する間接周辺回
路の夫々を主体に構成される。直接周辺回路としてはデ
コーダ回路、ドライバー回路、センスアンプ回路等を含
む。間接周辺回路としては入出力回路、アドレスバッフ
ァ回路等を含む。前記周辺回路は、低消費電力化及び回
路動作の高速化を主目的として、相補型MOSFETを
主体に構成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、SRAM
の開発に先立ち、以下の問題点を見出した。
の開発に先立ち、以下の問題点を見出した。
【0010】(1)SRAMは、p型半導体基板で構成
され、アンダーシュート対策を主目的として、n型ウエ
ル分離領域の主面にp型ウエル領域を構成する2重ウエ
ル構造を採用し、このn型ウエル分離領域内のp型ウエ
ル領域の主面にメモリセルアレイが配置される。2重ウ
エル構造は、n型ウエル分離領域の断面構造がp型ウエ
ル領域を含む2重の拡散領域で構成されることからこの
ように呼ばれるが、n型ウエル分離領域の外周囲にn型
ウエル領域が配置される場合はこのn型ウエル領域を含
めて3重ウエル構造と呼ばれる。前述の2重ウエル構造
はp型半導体基板、n型ウエル分離領域、p型ウエル領
域の夫々の間のpn接合部にポテンシャルバリア領域を
形成できる。つまり、p型半導体基板にα線が入射し、
このα線の入射で少数キャリアが発生した場合、この少
数キャリアはメモリセルアレイが配置されたp型ウエル
領域への侵入が阻止されるので、α線ソフトエラー耐性
の高いSRAMが構成できる。
され、アンダーシュート対策を主目的として、n型ウエ
ル分離領域の主面にp型ウエル領域を構成する2重ウエ
ル構造を採用し、このn型ウエル分離領域内のp型ウエ
ル領域の主面にメモリセルアレイが配置される。2重ウ
エル構造は、n型ウエル分離領域の断面構造がp型ウエ
ル領域を含む2重の拡散領域で構成されることからこの
ように呼ばれるが、n型ウエル分離領域の外周囲にn型
ウエル領域が配置される場合はこのn型ウエル領域を含
めて3重ウエル構造と呼ばれる。前述の2重ウエル構造
はp型半導体基板、n型ウエル分離領域、p型ウエル領
域の夫々の間のpn接合部にポテンシャルバリア領域を
形成できる。つまり、p型半導体基板にα線が入射し、
このα線の入射で少数キャリアが発生した場合、この少
数キャリアはメモリセルアレイが配置されたp型ウエル
領域への侵入が阻止されるので、α線ソフトエラー耐性
の高いSRAMが構成できる。
【0011】SRAMにn型半導体基板を採用した場合
は、n型半導体基板とメモリセルアレイが配置されるp
型ウエル領域との間に1つのpn接合部しか形成できな
いので、n型半導体基板に少数キャリアが発生すると、
p型ウエル領域への少数キャリアの侵入が予測され、α
線ソフトエラー耐性が若干低下すると考えられる。
は、n型半導体基板とメモリセルアレイが配置されるp
型ウエル領域との間に1つのpn接合部しか形成できな
いので、n型半導体基板に少数キャリアが発生すると、
p型ウエル領域への少数キャリアの侵入が予測され、α
線ソフトエラー耐性が若干低下すると考えられる。
【0012】前記n型ウエル分離領域内のp型ウエル領
域、n型ウエル分離領域外のp型ウエル領域の夫々は、
SRAMの製造プロセス上、製造プロセスの工程数の増
加を避ける目的で同一工程において形成される。
域、n型ウエル分離領域外のp型ウエル領域の夫々は、
SRAMの製造プロセス上、製造プロセスの工程数の増
加を避ける目的で同一工程において形成される。
【0013】しかしながら、前記n型ウエル分離領域内
のp型ウエル領域の表面の不純物濃度はn型ウエル分離
領域の表面の不純物濃度で低下され(食われ)、このp
型ウエル領域の表面の不純物濃度がn型ウエル分離領域
外のp型ウエル領域の表面の不純物濃度に比べて低下す
る。このため、メモリセルの転送用MOSFET、駆動
用MOSFETの夫々のしきい値電圧が低下し、ノイズ
マージンが劣化するので(メモリセルに記憶された情報
がノイズで反転する確率が高くなるので)、SRAMの
情報保持特性が劣化する。
のp型ウエル領域の表面の不純物濃度はn型ウエル分離
領域の表面の不純物濃度で低下され(食われ)、このp
型ウエル領域の表面の不純物濃度がn型ウエル分離領域
外のp型ウエル領域の表面の不純物濃度に比べて低下す
る。このため、メモリセルの転送用MOSFET、駆動
用MOSFETの夫々のしきい値電圧が低下し、ノイズ
マージンが劣化するので(メモリセルに記憶された情報
がノイズで反転する確率が高くなるので)、SRAMの
情報保持特性が劣化する。
【0014】また、前記問題点を解決するために、p型
ウエル領域の表面の不純物濃度を全体的に高く設定する
と、n型ウエル分離領域外のp型ウエル領域の表面の不
純物濃度が高くなる。このため、このp型ウエル領域の
主面に配置される周辺回路のnチャネル型MOSFET
のしきい値電圧が逆に上昇し、スイッチング動作速度が
低下するので、SRAMの回路動作速度が劣化する。
ウエル領域の表面の不純物濃度を全体的に高く設定する
と、n型ウエル分離領域外のp型ウエル領域の表面の不
純物濃度が高くなる。このため、このp型ウエル領域の
主面に配置される周辺回路のnチャネル型MOSFET
のしきい値電圧が逆に上昇し、スイッチング動作速度が
低下するので、SRAMの回路動作速度が劣化する。
【0015】(2)前述の問題点(1)に記載されるn
型ウエル分離領域はp型ウエル領域、n型ウエル領域の
夫々の拡散深さに比べて深く拡散されるので、n型ウエ
ル分離領域の表面の不純物濃度が低下する。このため、
n型ウエル分離領域の表面の不純物濃度が低下した領域
において、n型ウエル分離領域内のp型ウエル領域とp
型半導体基板との間の絶縁耐圧が劣化する。
型ウエル分離領域はp型ウエル領域、n型ウエル領域の
夫々の拡散深さに比べて深く拡散されるので、n型ウエ
ル分離領域の表面の不純物濃度が低下する。このため、
n型ウエル分離領域の表面の不純物濃度が低下した領域
において、n型ウエル分離領域内のp型ウエル領域とp
型半導体基板との間の絶縁耐圧が劣化する。
【0016】(3)前記SRAMのメモリセルの負荷用
MOSFETはゲート電極の表面上にゲート絶縁膜を介
在してチャネル形成領域、ソース領域及びドレイン領域
が配置される。ゲート電極は、多結晶珪素膜を堆積後
に、微細加工を目的として異方性エッチングによるパタ
ーンニングを施して形成される。ゲート絶縁膜は、膜厚
の均一化を主目的として、CVD法で堆積した酸化珪素
膜又はそれを主体とする積層膜が使用される。
MOSFETはゲート電極の表面上にゲート絶縁膜を介
在してチャネル形成領域、ソース領域及びドレイン領域
が配置される。ゲート電極は、多結晶珪素膜を堆積後
に、微細加工を目的として異方性エッチングによるパタ
ーンニングを施して形成される。ゲート絶縁膜は、膜厚
の均一化を主目的として、CVD法で堆積した酸化珪素
膜又はそれを主体とする積層膜が使用される。
【0017】しかしながら、前記負荷用MOSFETの
ゲート電極の表面の上面と側面との間の角部の形状が異
方性エッチングに基づき鋭い形状に形成される。特に、
負荷用MOSFETはSOI構造が採用され、下地の段
差形状が存在する領域上にゲート電極が形成されるの
で、下地の段差形状にゲート電極の端部が位置する場合
にはゲート電極の表面の角部の形状は鋭角を有する鋭い
形状に形成される。このため、ゲート電極の表面の角部
において電界集中が発生し、若しくはゲート電極の表面
の角部に沿って形成されたゲート絶縁膜の膜質が劣化
し、負荷用MOSFETのゲート絶縁膜の絶縁耐圧が著
しく劣化する。
ゲート電極の表面の上面と側面との間の角部の形状が異
方性エッチングに基づき鋭い形状に形成される。特に、
負荷用MOSFETはSOI構造が採用され、下地の段
差形状が存在する領域上にゲート電極が形成されるの
で、下地の段差形状にゲート電極の端部が位置する場合
にはゲート電極の表面の角部の形状は鋭角を有する鋭い
形状に形成される。このため、ゲート電極の表面の角部
において電界集中が発生し、若しくはゲート電極の表面
の角部に沿って形成されたゲート絶縁膜の膜質が劣化
し、負荷用MOSFETのゲート絶縁膜の絶縁耐圧が著
しく劣化する。
【0018】また、最悪の場合、負荷用MOSFETの
ゲート電極とソース領域若しくはドレイン領域との間に
短絡が発生する。つまり、メモリセルの一方の負荷用M
OSFETのドレイン領域に結線される情報蓄積ノード
に電源電圧が供給されるとともに、本来供給しないはず
の他方の負荷用MOSFETのドレイン領域に結線され
る情報蓄積ノードに電源電圧が供給され、スタンバイ電
流不良が発生する。
ゲート電極とソース領域若しくはドレイン領域との間に
短絡が発生する。つまり、メモリセルの一方の負荷用M
OSFETのドレイン領域に結線される情報蓄積ノード
に電源電圧が供給されるとともに、本来供給しないはず
の他方の負荷用MOSFETのドレイン領域に結線され
る情報蓄積ノードに電源電圧が供給され、スタンバイ電
流不良が発生する。
【0019】(4)前記SRAMのメモリセルの駆動用
MOSFETのドレイン領域(情報蓄積ノードに相当す
る)には負荷用MOSFETのドレイン領域が接続され
る。この駆動用MOSFETのドレイン領域と負荷用M
OSFETのドレイン領域との間の接続に際してはメモ
リセル内の他の負荷用MOSFETのゲート電極から引
き出された電極(同一層の多結晶珪素膜)を介在して行
われる。駆動用MOSFETのドレイン領域、電極の夫
々の接続は駆動用MOSFETのドレイン領域の主面上
を被覆する層間絶縁膜に形成された開口(接続孔)を通
して行われる。
MOSFETのドレイン領域(情報蓄積ノードに相当す
る)には負荷用MOSFETのドレイン領域が接続され
る。この駆動用MOSFETのドレイン領域と負荷用M
OSFETのドレイン領域との間の接続に際してはメモ
リセル内の他の負荷用MOSFETのゲート電極から引
き出された電極(同一層の多結晶珪素膜)を介在して行
われる。駆動用MOSFETのドレイン領域、電極の夫
々の接続は駆動用MOSFETのドレイン領域の主面上
を被覆する層間絶縁膜に形成された開口(接続孔)を通
して行われる。
【0020】この駆動用MOSFETのドレイン領域へ
の電極の接続構造は以下の製造プロセスにより形成され
る。まず、p型半導体基板のn型ウエル分離領域内に形
成されたp型ウエル領域の(100)結晶面に設定され
た主面に駆動用MOSFETを形成する。次に、この駆
動用MOSFETのドレイン領域の主面上に層間絶縁膜
を形成する。層間絶縁膜はCVD法で堆積した酸化珪素
膜で形成される。次に、前記層間絶縁膜の駆動用MOS
FETのドレイン領域の主面上に開口を形成する。次
に、層間絶縁膜の表面上の全面に一部において開口を通
してドレイン領域の主面に接触する多結晶珪素層を形成
する。多結晶珪素膜はCVD法で堆積され、この多結晶
珪素膜にはその堆積中又はその堆積後に抵抗値を低減す
るn型不純物が導入される。次に、前記多結晶珪素膜に
パターンニングを施し、このパターンニングされた電極
に結晶化を目的として熱処理を施すことにより、負荷用
MOSFETのゲート電極及び前述の電極を形成する。
の電極の接続構造は以下の製造プロセスにより形成され
る。まず、p型半導体基板のn型ウエル分離領域内に形
成されたp型ウエル領域の(100)結晶面に設定され
た主面に駆動用MOSFETを形成する。次に、この駆
動用MOSFETのドレイン領域の主面上に層間絶縁膜
を形成する。層間絶縁膜はCVD法で堆積した酸化珪素
膜で形成される。次に、前記層間絶縁膜の駆動用MOS
FETのドレイン領域の主面上に開口を形成する。次
に、層間絶縁膜の表面上の全面に一部において開口を通
してドレイン領域の主面に接触する多結晶珪素層を形成
する。多結晶珪素膜はCVD法で堆積され、この多結晶
珪素膜にはその堆積中又はその堆積後に抵抗値を低減す
るn型不純物が導入される。次に、前記多結晶珪素膜に
パターンニングを施し、このパターンニングされた電極
に結晶化を目的として熱処理を施すことにより、負荷用
MOSFETのゲート電極及び前述の電極を形成する。
【0021】しかしながら、前記駆動用MOSFETの
ドレイン領域の主面に接続される電極は多結晶珪素膜の
パターンニング後に結晶化を目的とした熱処理が施され
るので、熱処理後の冷却によって電極に体積収縮が発生
する。この電極の体積収縮に基づく応力は、電極の多結
晶珪素膜と層間絶縁膜の酸化珪素膜との間に熱膨張係数
差が存在するので、層間絶縁膜の開口端であって駆動用
MOSFETのドレイン領域の主面に集中する。このた
め、このドレイン領域の主面からドレイン領域とp型ウ
エル領域とのpn接合部を横切って結晶欠陥が発生する
ので、メモリセルの情報蓄積ノードのリーク電流量が増
大し、SRAMのスタンバイ電流量が増大する。また、
SRAMのメモリセルの情報保持特性が劣化する。前述
の結晶欠陥は、p型ウエル領域の主面が(100)結晶
面に設定されるので、(111)結晶面に沿って発生す
ることが、本発明者によって確認されている。
ドレイン領域の主面に接続される電極は多結晶珪素膜の
パターンニング後に結晶化を目的とした熱処理が施され
るので、熱処理後の冷却によって電極に体積収縮が発生
する。この電極の体積収縮に基づく応力は、電極の多結
晶珪素膜と層間絶縁膜の酸化珪素膜との間に熱膨張係数
差が存在するので、層間絶縁膜の開口端であって駆動用
MOSFETのドレイン領域の主面に集中する。このた
め、このドレイン領域の主面からドレイン領域とp型ウ
エル領域とのpn接合部を横切って結晶欠陥が発生する
ので、メモリセルの情報蓄積ノードのリーク電流量が増
大し、SRAMのスタンバイ電流量が増大する。また、
SRAMのメモリセルの情報保持特性が劣化する。前述
の結晶欠陥は、p型ウエル領域の主面が(100)結晶
面に設定されるので、(111)結晶面に沿って発生す
ることが、本発明者によって確認されている。
【0022】(5)前記SRAMのメモリセルの転送用
MOSFET、周辺回路のnチャネル型MOSFETの
夫々はLDD構造が採用される。LDD構造が採用され
るMOSFETは以下の製造プロセスにより形成され
る。
MOSFET、周辺回路のnチャネル型MOSFETの
夫々はLDD構造が採用される。LDD構造が採用され
るMOSFETは以下の製造プロセスにより形成され
る。
【0023】まず、p型ウエル領域の主面上にゲート絶
縁膜を介在してゲート電極を形成する。次に、前記ゲー
ト電極若しくはこのゲート電極をパターンニングするマ
スクを使用し、p型ウエル領域の主面に低い不純物濃度
でn型不純物を導入する。次に、前記ゲート電極のゲー
ト長方向の側壁にサイドウォールスペーサを形成する。
サイドウォールスペーサは、CVD法で全面に酸化珪素
膜を堆積し、この堆積した膜厚に相当する分、酸化珪素
膜の全面に異方性エッチングを施すことにより、ゲート
電極の側壁だけに形成できる。次に、前記サイドウォー
ルスペーサ及びゲート電極をマスクとして使用し、p型
ウエル領域の主面に高い不純物濃度でn型不純物を導入
する。n型不純物の導入はいずれの場合も不純物濃度の
制御性が高いイオン打込みで行われる。次に、前述の導
入されたn型不純物に引き伸し拡散を施し、LDD構造
を採用するMOSFETの低い不純物濃度のn型半導体
領域及び高い不純物濃度のn型半導体領域を形成する。
縁膜を介在してゲート電極を形成する。次に、前記ゲー
ト電極若しくはこのゲート電極をパターンニングするマ
スクを使用し、p型ウエル領域の主面に低い不純物濃度
でn型不純物を導入する。次に、前記ゲート電極のゲー
ト長方向の側壁にサイドウォールスペーサを形成する。
サイドウォールスペーサは、CVD法で全面に酸化珪素
膜を堆積し、この堆積した膜厚に相当する分、酸化珪素
膜の全面に異方性エッチングを施すことにより、ゲート
電極の側壁だけに形成できる。次に、前記サイドウォー
ルスペーサ及びゲート電極をマスクとして使用し、p型
ウエル領域の主面に高い不純物濃度でn型不純物を導入
する。n型不純物の導入はいずれの場合も不純物濃度の
制御性が高いイオン打込みで行われる。次に、前述の導
入されたn型不純物に引き伸し拡散を施し、LDD構造
を採用するMOSFETの低い不純物濃度のn型半導体
領域及び高い不純物濃度のn型半導体領域を形成する。
【0024】しかしながら、前記LDD構造を採用する
MOSFETはSRAMの製造プロセス中の温度サイク
ルによってゲート電極に体積収縮が発生する。このゲー
ト電極の体積収縮は、ゲート電極の側壁のサイドウォー
ルスペーサの開放端(ゲート電極の側壁に接触する側と
反対側)において、ソース領域、ドレイン領域の夫々の
主面に応力集中を発生する。また、このソース領域、ド
レイン領域の夫々の主面の応力集中が発生する部分は、
特に高い不純物濃度のn型不純物がイオン打込みで導入
されるので、n型不純物の導入に基づくダメージが発生
する。このため、このソース領域、ドレイン領域の夫々
の主面からp型ウエル領域との間のpn接合部を横切っ
て結晶欠陥が発生する。メモリセルの転送用MOSFE
Tにおいて、ソース領域又はドレイン領域がメモリセル
の情報蓄積ノードとして使用される場合は、情報蓄積ノ
ードのリーク電流量が増大し、SRAMのスタンバイ電
流量が増大する。また、SRAMのメモリセルの情報保
持特性が劣化する。前述の問題点(4)と同様に、結晶
欠陥は(111)結晶面に沿って発生することが、本発
明者によって確認されている。
MOSFETはSRAMの製造プロセス中の温度サイク
ルによってゲート電極に体積収縮が発生する。このゲー
ト電極の体積収縮は、ゲート電極の側壁のサイドウォー
ルスペーサの開放端(ゲート電極の側壁に接触する側と
反対側)において、ソース領域、ドレイン領域の夫々の
主面に応力集中を発生する。また、このソース領域、ド
レイン領域の夫々の主面の応力集中が発生する部分は、
特に高い不純物濃度のn型不純物がイオン打込みで導入
されるので、n型不純物の導入に基づくダメージが発生
する。このため、このソース領域、ドレイン領域の夫々
の主面からp型ウエル領域との間のpn接合部を横切っ
て結晶欠陥が発生する。メモリセルの転送用MOSFE
Tにおいて、ソース領域又はドレイン領域がメモリセル
の情報蓄積ノードとして使用される場合は、情報蓄積ノ
ードのリーク電流量が増大し、SRAMのスタンバイ電
流量が増大する。また、SRAMのメモリセルの情報保
持特性が劣化する。前述の問題点(4)と同様に、結晶
欠陥は(111)結晶面に沿って発生することが、本発
明者によって確認されている。
【0025】本発明の目的は、以下のとおりである。
【0026】(1)2重ウエル構造(又は3重ウエル構
造)を採用する半導体集積回路装置において、ウエル分
離領域内のウエル領域の主面に配置された回路の動作上
の信頼性の向上を図り、かつウエル分離領域外のウエル
領域の主面に配置された回路の動作速度の高速化を図
る。
造)を採用する半導体集積回路装置において、ウエル分
離領域内のウエル領域の主面に配置された回路の動作上
の信頼性の向上を図り、かつウエル分離領域外のウエル
領域の主面に配置された回路の動作速度の高速化を図
る。
【0027】(2)ウエル分離領域内のウエル領域にメ
モリセルが配置されるSRAMを有する半導体集積回路
装置において、前記SRAMの情報保持特性の向上を図
る。
モリセルが配置されるSRAMを有する半導体集積回路
装置において、前記SRAMの情報保持特性の向上を図
る。
【0028】(3)2重ウエル構造を採用する半導体集
積回路装置において、集積度の向上を図る。
積回路装置において、集積度の向上を図る。
【0029】(4)2重ウエル構造を採用する半導体集
積回路装置において、ウエル分離領域内のウエル領域と
基板との間の耐圧の向上を図る。
積回路装置において、ウエル分離領域内のウエル領域と
基板との間の耐圧の向上を図る。
【0030】(5)2重ウエル構造を採用する半導体集
積回路装置において、製造プロセスの工程数を削減す
る。
積回路装置において、製造プロセスの工程数を削減す
る。
【0031】(6)SOI構造を採用するMISFET
(Metal Insulator SemiconductorField Effect
Transistor)を有する半導体集積回路装置において、
前記MISFETのゲート絶縁膜の絶縁耐圧の向上を図
る。
(Metal Insulator SemiconductorField Effect
Transistor)を有する半導体集積回路装置において、
前記MISFETのゲート絶縁膜の絶縁耐圧の向上を図
る。
【0032】(7)前記目的(6)を達成するととも
に、前記MISFETのゲート絶縁膜の膜厚の制御性の
向上を図る。
に、前記MISFETのゲート絶縁膜の膜厚の制御性の
向上を図る。
【0033】(8)前記目的(6)を達成するととも
に、前記半導体集積回路装置の製造プロセスの工程数を
削減する。
に、前記半導体集積回路装置の製造プロセスの工程数を
削減する。
【0034】(9)前記目的(6)を達成するととも
に、前記半導体集積回路装置の表面の平担化を図る。
に、前記半導体集積回路装置の表面の平担化を図る。
【0035】(10)SOI構造を採用するMISFE
Tでメモリセルを構成するSRAMを有する半導体集積
回路装置において、スタンバイ電流不良を防止する。
Tでメモリセルを構成するSRAMを有する半導体集積
回路装置において、スタンバイ電流不良を防止する。
【0036】(11)MISFETのソース領域又はド
レイン領域に電極が接続される半導体集積回路装置にお
いて、前記接続領域の結晶欠陥の発生を防止する。
レイン領域に電極が接続される半導体集積回路装置にお
いて、前記接続領域の結晶欠陥の発生を防止する。
【0037】(12)MISFETのソース領域又はド
レイン領域に電極が接続される半導体集積回路装置にお
いて、製造プロセスの工程数を削減する。
レイン領域に電極が接続される半導体集積回路装置にお
いて、製造プロセスの工程数を削減する。
【0038】(13)メモリセルの駆動用MISFET
のドレイン領域に負荷素子が接続されるSRAMを有す
る半導体集積回路装置において、低消費電力化を図る。
のドレイン領域に負荷素子が接続されるSRAMを有す
る半導体集積回路装置において、低消費電力化を図る。
【0039】(14)メモリセルの駆動用MISFET
のドレイン領域に負荷素子が接続されるSRAMを有す
る半導体集積回路装置において、前記メモリセルの情報
保持特性の向上を図る。
のドレイン領域に負荷素子が接続されるSRAMを有す
る半導体集積回路装置において、前記メモリセルの情報
保持特性の向上を図る。
【0040】(15)MISFETのゲート電極の側壁
にサイドウォールスペーサが形成され、このサイドウォ
ールスペーサをマスクとしてソース領域、ドレイン領域
の夫々を形成する半導体集積回路装置において、前記M
ISFETのソース領域、ドレイン領域の夫々に発生す
る結晶欠陥の発生を防止する。
にサイドウォールスペーサが形成され、このサイドウォ
ールスペーサをマスクとしてソース領域、ドレイン領域
の夫々を形成する半導体集積回路装置において、前記M
ISFETのソース領域、ドレイン領域の夫々に発生す
る結晶欠陥の発生を防止する。
【0041】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0042】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば下
記のとおりである。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば下
記のとおりである。
【0043】(1)第1導電型の半導体基板の主面の第
1領域に第2導電型の第1半導体領域が構成され、前記
半導体基板の主面の第2領域に第1導電型で形成されか
つ前記半導体基板に比べて不純物濃度が高い第2半導体
領域が構成されるとともに、前記第1半導体領域の主面
に第1導電型の第3半導体領域が構成され、前記第2半
導体領域、第3半導体領域の夫々の主面に夫々第1導電
型チャネルMISFETが構成される半導体集積回路装
置において、前記第3半導体領域の表面の不純物濃度
が、前記第2半導体領域の表面の不純物濃度と同等又は
それに比べて高く設定される。
1領域に第2導電型の第1半導体領域が構成され、前記
半導体基板の主面の第2領域に第1導電型で形成されか
つ前記半導体基板に比べて不純物濃度が高い第2半導体
領域が構成されるとともに、前記第1半導体領域の主面
に第1導電型の第3半導体領域が構成され、前記第2半
導体領域、第3半導体領域の夫々の主面に夫々第1導電
型チャネルMISFETが構成される半導体集積回路装
置において、前記第3半導体領域の表面の不純物濃度
が、前記第2半導体領域の表面の不純物濃度と同等又は
それに比べて高く設定される。
【0044】(2)前記手段(1)に記載される半導体
集積回路装置はSRAMが搭載され、前記第1半導体領
域の主面の第3半導体領域の主面に構成される第1導電
型チャネルMISFETはSRAMのメモリセルのフリ
ップフロップ回路を構成し、前記第2半導体領域の主面
に構成される第1導電型チャネルMISFETは前記S
RAMのメモリセルを直接若しくは間接に駆動する周辺
回路を構成する。
集積回路装置はSRAMが搭載され、前記第1半導体領
域の主面の第3半導体領域の主面に構成される第1導電
型チャネルMISFETはSRAMのメモリセルのフリ
ップフロップ回路を構成し、前記第2半導体領域の主面
に構成される第1導電型チャネルMISFETは前記S
RAMのメモリセルを直接若しくは間接に駆動する周辺
回路を構成する。
【0045】(3)前記手段(1)又は手段(2)に記
載される第3半導体領域は前記第1半導体領域に対して
自己整合で構成される。
載される第3半導体領域は前記第1半導体領域に対して
自己整合で構成される。
【0046】(4)第1導電型の半導体基板の主面の第
1領域に第2導電型の第1半導体領域が構成され、前記
半導体基板の主面の第2領域に第1導電型で形成されか
つ前記半導体基板に比べて不純物濃度が高い第2半導体
領域が構成されるとともに、前記第1半導体領域の主面
に第1導電型の第3半導体領域が構成される半導体集積
回路装置において、前記第1半導体領域の主面の前記第
3半導体領域の外周囲に沿った領域に、第2導電型で形
成されかつ第1半導体領域の不純物濃度に比べて不純物
濃度が高い第4半導体領域を構成する。
1領域に第2導電型の第1半導体領域が構成され、前記
半導体基板の主面の第2領域に第1導電型で形成されか
つ前記半導体基板に比べて不純物濃度が高い第2半導体
領域が構成されるとともに、前記第1半導体領域の主面
に第1導電型の第3半導体領域が構成される半導体集積
回路装置において、前記第1半導体領域の主面の前記第
3半導体領域の外周囲に沿った領域に、第2導電型で形
成されかつ第1半導体領域の不純物濃度に比べて不純物
濃度が高い第4半導体領域を構成する。
【0047】(5)第1導電型の半導体基板の主面の第
1領域に第2導電型の第1半導体領域が構成され、前記
半導体基板の主面の第2領域に第1導電型で形成されか
つ前記半導体基板に比べて不純物濃度が高い第2半導体
領域が構成されるとともに、前記第1半導体領域の主面
に第1導電型の第3半導体領域が構成される半導体集積
回路装置の形成方法において、前記半導体基板の主面
上に前記第1領域が開口された第1マスクを形成する工
程、前記第1マスクを使用し、前記半導体基板の主面
に第2導電型の第1不純物を導入し、この第1不純物を
拡散し、前記第2導電型の第1半導体領域を形成する工
程、前記第1マスクを使用し、前記第1半導体領域の
主面に第1導電型の第2不純物を導入する工程、前記
第1マスクを除去し、前記半導体基板の主面上に前記第
2領域が開口された第2マスク、又は前記第2領域及び
第1領域が開口された第2マスクを形成する工程、前
記第2マスクを使用し、前記半導体基板の主面に第1導
電型の第3不純物を導入し、この第3不純物、前記第2
不純物の夫々を拡散し、第2半導体領域、第3半導体領
域の夫々を形成する工程の夫々を具備する。
1領域に第2導電型の第1半導体領域が構成され、前記
半導体基板の主面の第2領域に第1導電型で形成されか
つ前記半導体基板に比べて不純物濃度が高い第2半導体
領域が構成されるとともに、前記第1半導体領域の主面
に第1導電型の第3半導体領域が構成される半導体集積
回路装置の形成方法において、前記半導体基板の主面
上に前記第1領域が開口された第1マスクを形成する工
程、前記第1マスクを使用し、前記半導体基板の主面
に第2導電型の第1不純物を導入し、この第1不純物を
拡散し、前記第2導電型の第1半導体領域を形成する工
程、前記第1マスクを使用し、前記第1半導体領域の
主面に第1導電型の第2不純物を導入する工程、前記
第1マスクを除去し、前記半導体基板の主面上に前記第
2領域が開口された第2マスク、又は前記第2領域及び
第1領域が開口された第2マスクを形成する工程、前
記第2マスクを使用し、前記半導体基板の主面に第1導
電型の第3不純物を導入し、この第3不純物、前記第2
不純物の夫々を拡散し、第2半導体領域、第3半導体領
域の夫々を形成する工程の夫々を具備する。
【0048】(6)第1導電型の半導体基板の主面の第
1領域に第2導電型の第1半導体領域が構成され、前記
半導体基板の主面の第2領域に第1導電型で形成されか
つ前記半導体基板に比べて不純物濃度が高い第2半導体
領域が構成されるとともに、前記第1半導体領域の主面
に第1導電型の第3半導体領域が構成される半導体集積
回路装置の形成方法において、前記半導体基板の主面
上に前記第1領域が開口された第1マスクを形成する工
程、前記第1マスクを使用し、前記半導体基板の主面
に第2導電型の第1不純物を導入するとともに、第1導
電型で形成されかつ前記第1不純物に対して拡散速度が
遅い第2不純物を導入する工程、前記第1マスクを除
去し、前記半導体基板の主面上に前記第2領域が開口さ
れた第2マスク、又は前記第2領域及び第1領域が開口
された第2マスクを形成する工程、前記第2マスクを
使用し、前記半導体基板の主面に第1導電型の第3不純
物を導入し、この第3不純物、前記第1不純物、第2不
純物の夫々を拡散し、第2半導体領域、第1半導体領
域、第3半導体領域の夫々を形成する工程の夫々を具備
する。
1領域に第2導電型の第1半導体領域が構成され、前記
半導体基板の主面の第2領域に第1導電型で形成されか
つ前記半導体基板に比べて不純物濃度が高い第2半導体
領域が構成されるとともに、前記第1半導体領域の主面
に第1導電型の第3半導体領域が構成される半導体集積
回路装置の形成方法において、前記半導体基板の主面
上に前記第1領域が開口された第1マスクを形成する工
程、前記第1マスクを使用し、前記半導体基板の主面
に第2導電型の第1不純物を導入するとともに、第1導
電型で形成されかつ前記第1不純物に対して拡散速度が
遅い第2不純物を導入する工程、前記第1マスクを除
去し、前記半導体基板の主面上に前記第2領域が開口さ
れた第2マスク、又は前記第2領域及び第1領域が開口
された第2マスクを形成する工程、前記第2マスクを
使用し、前記半導体基板の主面に第1導電型の第3不純
物を導入し、この第3不純物、前記第1不純物、第2不
純物の夫々を拡散し、第2半導体領域、第1半導体領
域、第3半導体領域の夫々を形成する工程の夫々を具備
する。
【0049】(7)チャネル形成領域又はゲート電極の
表面上に、ゲート絶縁膜を介在し、前記チャネル形成領
域又はゲート電極を横切るゲート電極又はチャネル形成
領域が構成されるMISFETを有する半導体集積回路
装置の形成方法において、基板上の全面に半導体層又
はゲート電極層を堆積し、この半導体層又はゲート電極
層にパターンニングを施し、チャネル形成領域又はゲー
ト電極を形成する工程、前記チャネル形成領域又はゲ
ート電極の膜厚の一部をその表面から酸化し若しくは窒
化し、自然酸化珪素膜の膜厚に比べて厚い膜厚の酸化膜
若しくは窒化膜を形成するとともに、前記チャネル形成
領域又はゲート電極の表面の角部の形状を緩和する工
程、前記チャネル形成領域又はゲート電極の表面上に
ゲート絶縁膜を形成する工程、前記チャネル形成領域
又はゲート電極の表面の上側及び側面に、前記ゲート絶
縁膜を介在し、前記チャネル形成領域又はゲート電極を
横切るゲート電極又はチャネル形成領域を形成する工程
の夫々を具備する。
表面上に、ゲート絶縁膜を介在し、前記チャネル形成領
域又はゲート電極を横切るゲート電極又はチャネル形成
領域が構成されるMISFETを有する半導体集積回路
装置の形成方法において、基板上の全面に半導体層又
はゲート電極層を堆積し、この半導体層又はゲート電極
層にパターンニングを施し、チャネル形成領域又はゲー
ト電極を形成する工程、前記チャネル形成領域又はゲ
ート電極の膜厚の一部をその表面から酸化し若しくは窒
化し、自然酸化珪素膜の膜厚に比べて厚い膜厚の酸化膜
若しくは窒化膜を形成するとともに、前記チャネル形成
領域又はゲート電極の表面の角部の形状を緩和する工
程、前記チャネル形成領域又はゲート電極の表面上に
ゲート絶縁膜を形成する工程、前記チャネル形成領域
又はゲート電極の表面の上側及び側面に、前記ゲート絶
縁膜を介在し、前記チャネル形成領域又はゲート電極を
横切るゲート電極又はチャネル形成領域を形成する工程
の夫々を具備する。
【0050】(8)前記手段(7)に記載される工程
のゲート絶縁膜を形成する工程は、工程のチャネル形
成領域又はゲート電極の表面の酸化膜若しくは窒化膜を
除去した後に、チャネル形成領域又はゲート電極の表面
に新たにゲート絶縁膜を形成する工程である。
のゲート絶縁膜を形成する工程は、工程のチャネル形
成領域又はゲート電極の表面の酸化膜若しくは窒化膜を
除去した後に、チャネル形成領域又はゲート電極の表面
に新たにゲート絶縁膜を形成する工程である。
【0051】(9)前記手段(7)に記載される工程
のゲート絶縁膜を形成する工程は、工程のチャネル形
成領域又はゲート電極の表面の酸化膜若しくは窒化膜で
ゲート絶縁膜を形成する工程、又はその酸化膜若しくは
窒化膜の表面上に新たに絶縁膜を堆積した複合膜でゲー
ト絶縁膜を形成する工程である。
のゲート絶縁膜を形成する工程は、工程のチャネル形
成領域又はゲート電極の表面の酸化膜若しくは窒化膜で
ゲート絶縁膜を形成する工程、又はその酸化膜若しくは
窒化膜の表面上に新たに絶縁膜を堆積した複合膜でゲー
ト絶縁膜を形成する工程である。
【0052】(10)チャネル形成領域又はゲート電極
の表面上に、ゲート絶縁膜を介在し、前記チャネル形成
領域又はゲート電極を横切るゲート電極又はチャネル形
成領域が構成されるMISFETを有する半導体集積回
路装置の形成方法において、基板上の全面に半導体層
又はゲート電極層を堆積し、この半導体層又はゲート電
極層にパターンニングを施し、チャネル形成領域又はゲ
ート電極を形成する工程、前記チャネル形成領域又は
ゲート電極の側面にサイドウォールスペーサを形成する
工程、前記チャネル形成領域又はゲート電極の膜厚の
一部をその表面から酸化し若しくは窒化し、自然酸化珪
素膜の膜厚に比べて厚い膜厚の酸化膜若しくは窒化膜を
形成するとともに、前記チャネル形成領域又はゲート電
極の表面の角部の形状を緩和する工程、前記チャネル
形成領域又はゲート電極の表面上にゲート絶縁膜を形成
する工程、前記チャネル形成領域又はゲート電極の表
面の上側及び側面に、前記ゲート絶縁膜を介在し、前記
チャネル形成領域又はゲート電極を横切るゲート電極又
はチャネル形成領域を形成する工程の夫々を具備する。
の表面上に、ゲート絶縁膜を介在し、前記チャネル形成
領域又はゲート電極を横切るゲート電極又はチャネル形
成領域が構成されるMISFETを有する半導体集積回
路装置の形成方法において、基板上の全面に半導体層
又はゲート電極層を堆積し、この半導体層又はゲート電
極層にパターンニングを施し、チャネル形成領域又はゲ
ート電極を形成する工程、前記チャネル形成領域又は
ゲート電極の側面にサイドウォールスペーサを形成する
工程、前記チャネル形成領域又はゲート電極の膜厚の
一部をその表面から酸化し若しくは窒化し、自然酸化珪
素膜の膜厚に比べて厚い膜厚の酸化膜若しくは窒化膜を
形成するとともに、前記チャネル形成領域又はゲート電
極の表面の角部の形状を緩和する工程、前記チャネル
形成領域又はゲート電極の表面上にゲート絶縁膜を形成
する工程、前記チャネル形成領域又はゲート電極の表
面の上側及び側面に、前記ゲート絶縁膜を介在し、前記
チャネル形成領域又はゲート電極を横切るゲート電極又
はチャネル形成領域を形成する工程の夫々を具備する。
【0053】(11)前記手段(7)乃至手段(10)
のいずれかに記載される半導体集積回路装置はSRAM
が搭載され、前記MISFETはSRAMのメモリセル
のフリップフロップ回路の負荷用MISFETを構成す
る。
のいずれかに記載される半導体集積回路装置はSRAM
が搭載され、前記MISFETはSRAMのメモリセル
のフリップフロップ回路の負荷用MISFETを構成す
る。
【0054】(12)第1導電型の第1半導体領域の主
面に形成された第2導電型の第2半導体領域の主面に、
この第2半導体領域の主面上の絶縁膜に形成された開口
を通して珪素膜が接続される半導体集積回路装置の製造
方法において、前記第1導電型の第1半導体領域の主
面に第2導電型の第2半導体領域を形成する工程、前
記第2半導体領域の主面上に絶縁膜を形成する工程、
前記絶縁膜の第2半導体領域上に開口を形成するととも
に、前記開口内に相当する領域であって第1半導体領域
の主面に前記第2半導体領域と同一導電型でかつ第2半
導体領域に比べて深い接合深さを有する第3半導体領域
を形成する工程、前記絶縁膜上の全面にこの絶縁膜に
形成された開口を通して第2半導体領域、第3半導体領
域の夫々の主面に接触する珪素膜をCVD法で堆積し、
この珪素膜にパターンニングを施し、電極又は配線を形
成する工程の夫々を具備する。
面に形成された第2導電型の第2半導体領域の主面に、
この第2半導体領域の主面上の絶縁膜に形成された開口
を通して珪素膜が接続される半導体集積回路装置の製造
方法において、前記第1導電型の第1半導体領域の主
面に第2導電型の第2半導体領域を形成する工程、前
記第2半導体領域の主面上に絶縁膜を形成する工程、
前記絶縁膜の第2半導体領域上に開口を形成するととも
に、前記開口内に相当する領域であって第1半導体領域
の主面に前記第2半導体領域と同一導電型でかつ第2半
導体領域に比べて深い接合深さを有する第3半導体領域
を形成する工程、前記絶縁膜上の全面にこの絶縁膜に
形成された開口を通して第2半導体領域、第3半導体領
域の夫々の主面に接触する珪素膜をCVD法で堆積し、
この珪素膜にパターンニングを施し、電極又は配線を形
成する工程の夫々を具備する。
【0055】(13)第1導電型の第1半導体領域の主
面に形成された第2導電型の第2半導体領域の主面に、
この第2半導体領域の主面上の絶縁膜に形成された開口
を通して珪素膜が接続される半導体集積回路装置の製造
方法において、前記第1導電型の第1半導体領域の主
面に第2導電型の第2半導体領域を形成する工程、前
記第2半導体領域の主面上に絶縁膜を形成する工程、
前記絶縁膜の第2半導体領域上に開口を形成する工程、
前記絶縁膜上の全面にこの絶縁膜に形成された開口を
通して第2半導体領域の主面に接触する珪素膜を堆積す
る工程、前記珪素膜の結晶化を行う高温度アニールを
行う工程、前記珪素膜にパターンニングを施し、電極
又は配線を形成する工程の夫々を具備する。
面に形成された第2導電型の第2半導体領域の主面に、
この第2半導体領域の主面上の絶縁膜に形成された開口
を通して珪素膜が接続される半導体集積回路装置の製造
方法において、前記第1導電型の第1半導体領域の主
面に第2導電型の第2半導体領域を形成する工程、前
記第2半導体領域の主面上に絶縁膜を形成する工程、
前記絶縁膜の第2半導体領域上に開口を形成する工程、
前記絶縁膜上の全面にこの絶縁膜に形成された開口を
通して第2半導体領域の主面に接触する珪素膜を堆積す
る工程、前記珪素膜の結晶化を行う高温度アニールを
行う工程、前記珪素膜にパターンニングを施し、電極
又は配線を形成する工程の夫々を具備する。
【0056】(14)前記手段(12)又は手段(1
3)に記載される半導体集積回路装置はSRAMが搭載
され、前記第2半導体領域は前記SRAMのメモリセル
のフリップフロップ回路の駆動用MISFETのドレイ
ン領域であり、前記電極は電源電圧に接続される。
3)に記載される半導体集積回路装置はSRAMが搭載
され、前記第2半導体領域は前記SRAMのメモリセル
のフリップフロップ回路の駆動用MISFETのドレイ
ン領域であり、前記電極は電源電圧に接続される。
【0057】(15)MISFETを有する半導体集積
回路装置の製造方法において、第1導電型の半導体領
域の主面上にゲート絶縁膜を介在してゲート電極を形成
する工程、前記ゲート電極のゲート長方向の側壁に絶
縁性を有するサイドウォールスペーサを形成する工程、
少なくとも前記サイドウォールスペーサの表面上を被
覆するマスクを形成する工程、前記第1導電型の半導
体領域の主面の前記ゲート電極、サイドウォールスペー
サ及びマスク以外の領域に第2導電型の不純物をイオン
打込みで導入するとともに、この第2導電型の不純物で
第2導電型のソース領域、ドレイン領域の夫々を形成
し、MISFETを形成する工程の夫々を具備する。
回路装置の製造方法において、第1導電型の半導体領
域の主面上にゲート絶縁膜を介在してゲート電極を形成
する工程、前記ゲート電極のゲート長方向の側壁に絶
縁性を有するサイドウォールスペーサを形成する工程、
少なくとも前記サイドウォールスペーサの表面上を被
覆するマスクを形成する工程、前記第1導電型の半導
体領域の主面の前記ゲート電極、サイドウォールスペー
サ及びマスク以外の領域に第2導電型の不純物をイオン
打込みで導入するとともに、この第2導電型の不純物で
第2導電型のソース領域、ドレイン領域の夫々を形成
し、MISFETを形成する工程の夫々を具備する。
【0058】
【作用】上述した手段(1)によれば、以下の作用効果
が得られる。 (1)前記第1半導体領域の主面に構成される第3半導
体領域の表面の不純物濃度が高く設定され(第1半導体
領域の不純物濃度で表面の不純物濃度が低下する分、第
3半導体領域の表面の不純物濃度を高める方向に補正さ
れ)、この第3半導体領域の主面の第1導電型チャネル
MISFETのしきい値電圧を高められるので、前記第
1導電型チャネルMISFETのカットオフ電流を低減
でき、半導体集積回路装置のリーク電流の低減が図れ
る。 (2)前記第2半導体領域の表面の不純物濃度が前記第
1半導体領域の主面に構成される第3半導体領域の表面
の不純物濃度に対して独立に低く設定され、この第2半
導体領域の主面の第1導電型チャネルMISFETのし
きい値電圧を低くできるので、前記第1導電型チャネル
MISFETのスイッチング動作速度を速め、半導体集
積回路装置の回路動作上の高速化が図れる。
が得られる。 (1)前記第1半導体領域の主面に構成される第3半導
体領域の表面の不純物濃度が高く設定され(第1半導体
領域の不純物濃度で表面の不純物濃度が低下する分、第
3半導体領域の表面の不純物濃度を高める方向に補正さ
れ)、この第3半導体領域の主面の第1導電型チャネル
MISFETのしきい値電圧を高められるので、前記第
1導電型チャネルMISFETのカットオフ電流を低減
でき、半導体集積回路装置のリーク電流の低減が図れ
る。 (2)前記第2半導体領域の表面の不純物濃度が前記第
1半導体領域の主面に構成される第3半導体領域の表面
の不純物濃度に対して独立に低く設定され、この第2半
導体領域の主面の第1導電型チャネルMISFETのし
きい値電圧を低くできるので、前記第1導電型チャネル
MISFETのスイッチング動作速度を速め、半導体集
積回路装置の回路動作上の高速化が図れる。
【0059】上述した手段(2)によれば、前記手段
(1)の作用効果の他に、以下の作用効果が得られる。 (1)前記メモリセルのフリップフロップ回路(情報蓄
積部)の情報蓄積ノードに蓄積された情報のリークが低
減され反転が防止できるので、SRAMの情報保持特性
の向上が図れる。 (2)前記周辺回路の回路動作速度を速くでき、メモリ
セルの情報書込み動作速度、情報読出し動作速度のいず
れも速くでき(アクセスタイムの高速化が図れ)るの
で、SRAMの回路動作上の高速化が図れる。
(1)の作用効果の他に、以下の作用効果が得られる。 (1)前記メモリセルのフリップフロップ回路(情報蓄
積部)の情報蓄積ノードに蓄積された情報のリークが低
減され反転が防止できるので、SRAMの情報保持特性
の向上が図れる。 (2)前記周辺回路の回路動作速度を速くでき、メモリ
セルの情報書込み動作速度、情報読出し動作速度のいず
れも速くでき(アクセスタイムの高速化が図れ)るの
で、SRAMの回路動作上の高速化が図れる。
【0060】上述した手段(3)によれば、前記手段
(1)又は手段(2)の作用効果の他に、前記第1半導
体領域の配置位置に対する前記第3半導体領域の配置位
置が、製造プロセス上のマスク合せ余裕寸法に相当する
分、縮小できるので、半導体基板の主面上での無駄な領
域を排除し、半導体集積回路装置の集積度の向上が図れ
る。
(1)又は手段(2)の作用効果の他に、前記第1半導
体領域の配置位置に対する前記第3半導体領域の配置位
置が、製造プロセス上のマスク合せ余裕寸法に相当する
分、縮小できるので、半導体基板の主面上での無駄な領
域を排除し、半導体集積回路装置の集積度の向上が図れ
る。
【0061】上述した手段(4)によれば、前記第1半
導体領域の主面の前記第3半導体領域の外周囲の不純物
濃度(この部分は第1半導体領域の拡散で不純物濃度が
低下する)が第4半導体領域で高められ、第1半導体領
域と第3半導体領域とのpn接合部から第1半導体領域
中に伸びる空乏領域の伸びを低減できるので、前記第1
半導体領域の主面の第3半導体領域と半導体基板との間
の接合耐圧の向上が図れる。この接合耐圧が向上すれ
ば、前記第1半導体領域の主面の第3半導体領域と半導
体基板との間の離隔寸法、つまり第1半導体領域の主面
の第3半導体領域の外周囲の占有面積を縮小できるの
で、半導体基板の主面上での無駄な領域を排除し、半導
体集積回路装置の集積度の向上が図れる。
導体領域の主面の前記第3半導体領域の外周囲の不純物
濃度(この部分は第1半導体領域の拡散で不純物濃度が
低下する)が第4半導体領域で高められ、第1半導体領
域と第3半導体領域とのpn接合部から第1半導体領域
中に伸びる空乏領域の伸びを低減できるので、前記第1
半導体領域の主面の第3半導体領域と半導体基板との間
の接合耐圧の向上が図れる。この接合耐圧が向上すれ
ば、前記第1半導体領域の主面の第3半導体領域と半導
体基板との間の離隔寸法、つまり第1半導体領域の主面
の第3半導体領域の外周囲の占有面積を縮小できるの
で、半導体基板の主面上での無駄な領域を排除し、半導
体集積回路装置の集積度の向上が図れる。
【0062】上述した手段(5)によれば、以下の作用
効果が得られる。 (1)前記半導体基板の主面の第1領域に第1半導体領
域を形成する第1マスクを使用し、前記第3半導体領域
を形成した(第1不純物を導入する第1マスクを使用し
て第2不純物を導入した)ので、前記第3半導体領域を
形成するマスクを形成する工程に相当する分、半導体集
積回路装置の製造プロセスの工程数を削減できる。 (2)前記半導体基板の主面の第2領域に導入された第
3不純物を拡散し、第2半導体領域を形成する工程を利
用し、第1領域に導入された第2不純物を拡散し、第3
半導体領域を形成したので、前記第2不純物を拡散し第
3半導体領域を形成する工程に相当する分、半導体集積
回路装置の製造プロセスの工程数を削減できる。 (3)前記半導体基板の主面の第1領域の第1半導体領
域の主面に形成される第3半導体領域、第2領域の第2
半導体領域の夫々が別々の工程で形成されるので、前記
第3半導体領域、第2半導体領域の夫々の不純物濃度を
夫々独立に制御できる。 (4)前記半導体基板の主面の第1領域に第1半導体領
域を形成する第1マスクを使用し、前記第3半導体領域
を形成した(同一の第1マスクを使用し、第1半導体領
域、第3半導体領域の夫々を形成した)ので、前記第1
半導体領域の配置位置に対して前記第3半導体領域の配
置位置が自己整合で形成され、前記第1半導体領域の配
置位置に対する前記第3半導体領域の配置位置が製造プ
ロセス上のマスク合せ余裕寸法に相当する分縮小でき
る。
効果が得られる。 (1)前記半導体基板の主面の第1領域に第1半導体領
域を形成する第1マスクを使用し、前記第3半導体領域
を形成した(第1不純物を導入する第1マスクを使用し
て第2不純物を導入した)ので、前記第3半導体領域を
形成するマスクを形成する工程に相当する分、半導体集
積回路装置の製造プロセスの工程数を削減できる。 (2)前記半導体基板の主面の第2領域に導入された第
3不純物を拡散し、第2半導体領域を形成する工程を利
用し、第1領域に導入された第2不純物を拡散し、第3
半導体領域を形成したので、前記第2不純物を拡散し第
3半導体領域を形成する工程に相当する分、半導体集積
回路装置の製造プロセスの工程数を削減できる。 (3)前記半導体基板の主面の第1領域の第1半導体領
域の主面に形成される第3半導体領域、第2領域の第2
半導体領域の夫々が別々の工程で形成されるので、前記
第3半導体領域、第2半導体領域の夫々の不純物濃度を
夫々独立に制御できる。 (4)前記半導体基板の主面の第1領域に第1半導体領
域を形成する第1マスクを使用し、前記第3半導体領域
を形成した(同一の第1マスクを使用し、第1半導体領
域、第3半導体領域の夫々を形成した)ので、前記第1
半導体領域の配置位置に対して前記第3半導体領域の配
置位置が自己整合で形成され、前記第1半導体領域の配
置位置に対する前記第3半導体領域の配置位置が製造プ
ロセス上のマスク合せ余裕寸法に相当する分縮小でき
る。
【0063】上述した手段(6)によれば、前記手段
(5)の作用効果の他に、以下の作用効果が得られる。 (1)前記半導体基板の主面の第2領域に導入された第
3不純物を拡散し、第2半導体領域を形成する工程を利
用し、第1領域に導入された第1不純物を拡散し、第1
半導体領域を形成するとともに、第1領域に導入された
第2不純物を拡散し、第3半導体領域を形成したので、
前記第1不純物、第2不純物の夫々を拡散し第1半導体
領域、第3半導体領域の夫々を形成する工程に相当する
分、半導体集積回路装置の製造プロセスの工程数を削減
できる。 (2)前記第2不純物の拡散速度は第1不純物の拡散速
度に比べて遅いので、この拡散速度差を利用し、第1不
純物の拡散で形成される第1半導体領域の主面に第2不
純物の拡散で形成される第3半導体領域を形成できる。
(5)の作用効果の他に、以下の作用効果が得られる。 (1)前記半導体基板の主面の第2領域に導入された第
3不純物を拡散し、第2半導体領域を形成する工程を利
用し、第1領域に導入された第1不純物を拡散し、第1
半導体領域を形成するとともに、第1領域に導入された
第2不純物を拡散し、第3半導体領域を形成したので、
前記第1不純物、第2不純物の夫々を拡散し第1半導体
領域、第3半導体領域の夫々を形成する工程に相当する
分、半導体集積回路装置の製造プロセスの工程数を削減
できる。 (2)前記第2不純物の拡散速度は第1不純物の拡散速
度に比べて遅いので、この拡散速度差を利用し、第1不
純物の拡散で形成される第1半導体領域の主面に第2不
純物の拡散で形成される第3半導体領域を形成できる。
【0064】上述した手段(7)によれば、以下の作用
効果が得られる。 (1)前記下層に相当する半導体層又はゲート電極層を
パターンニングした際に発生するMISFETのチャネ
ル形成領域又はゲート電極の表面の角部の形状が表面の
酸化又は窒化で緩和される。 (2)前記作用効果(1)の結果、前記MISFETの
下層のチャネル形成領域又はゲート電極の表面の角部で
の電界集中を低減できるので、MISFETのゲート絶
縁膜の前記角部の領域での絶縁耐圧の劣化を防止でき
る。 (3)また、前記作用効果(1)の結果、前記MISF
ETの下層のチャネル形成領域又はゲート電極の表面の
角部での膜質の劣化を防止できるので、MISFETの
ゲート絶縁膜の前記角部の領域での絶縁耐圧の劣化を防
止できる。
効果が得られる。 (1)前記下層に相当する半導体層又はゲート電極層を
パターンニングした際に発生するMISFETのチャネ
ル形成領域又はゲート電極の表面の角部の形状が表面の
酸化又は窒化で緩和される。 (2)前記作用効果(1)の結果、前記MISFETの
下層のチャネル形成領域又はゲート電極の表面の角部で
の電界集中を低減できるので、MISFETのゲート絶
縁膜の前記角部の領域での絶縁耐圧の劣化を防止でき
る。 (3)また、前記作用効果(1)の結果、前記MISF
ETの下層のチャネル形成領域又はゲート電極の表面の
角部での膜質の劣化を防止できるので、MISFETの
ゲート絶縁膜の前記角部の領域での絶縁耐圧の劣化を防
止できる。
【0065】上述した手段(8)によれば、前記チャネ
ル形成領域又はゲート電極の表面に形成された酸化膜若
しくは窒化膜に対して独立の工程で新たにゲート絶縁膜
を形成するので、前記ゲート絶縁膜の膜厚の制御性を向
上できる。
ル形成領域又はゲート電極の表面に形成された酸化膜若
しくは窒化膜に対して独立の工程で新たにゲート絶縁膜
を形成するので、前記ゲート絶縁膜の膜厚の制御性を向
上できる。
【0066】上述した手段(9)によれば、前記ゲート
絶縁膜を形成する工程に際して、前段の工程で形成さ
れたチャネル形成領域又はゲート電極の表面の酸化膜若
しくは窒化膜を除去しないので、この除去工程に相当す
る分、半導体集積回路装置の製造プロセスの工程数を削
減できる。
絶縁膜を形成する工程に際して、前段の工程で形成さ
れたチャネル形成領域又はゲート電極の表面の酸化膜若
しくは窒化膜を除去しないので、この除去工程に相当す
る分、半導体集積回路装置の製造プロセスの工程数を削
減できる。
【0067】上述した手段(10)によれば、前記手段
(7)の作用効果の他に、前記下層に相当する半導体層
又はゲート電極層をパターンニングした際に発生するM
ISFETのチャネル形成領域又はゲート電極の側面の
段差形状がサイドウォールスペーサで緩和される。
(7)の作用効果の他に、前記下層に相当する半導体層
又はゲート電極層をパターンニングした際に発生するM
ISFETのチャネル形成領域又はゲート電極の側面の
段差形状がサイドウォールスペーサで緩和される。
【0068】上述した手段(11)によれば、前記SR
AMのメモリセルのフリップフロップ回路の負荷用MI
SFETにおいて、ゲート電極とチャネル形成領域(又
はソース領域若しくはドレイン領域)との間の短絡を防
止できるので、スタンバイ電流不良を防止できる。
AMのメモリセルのフリップフロップ回路の負荷用MI
SFETにおいて、ゲート電極とチャネル形成領域(又
はソース領域若しくはドレイン領域)との間の短絡を防
止できるので、スタンバイ電流不良を防止できる。
【0069】上述した手段(12)によれば、以下の作
用効果が得られる。 (1)前記工程の珪素膜の堆積中の際の高温度アニー
ル又は珪素膜の堆積後に行われる高温度アニール(いず
れもアルミニウムの融点よりも高い温度のアニール)後
の冷却に基づく珪素膜の体積収縮で発生する、前記絶縁
膜の開口端から前記第1半導体領域と第2半導体領域と
の間のpn接合部を横切る結晶欠陥を、第3半導体領域
内に取り込むことができる。 (2)前記工程の絶縁膜に開口を形成するマスク、第
3半導体領域を形成する不純物の打込みマスクの夫々を
兼用できるので、前記不純物の打込みマスクに相当する
分、マスク形成工程を削減でき、半導体集積回路装置の
製造プロセスの工程数を削減できる。
用効果が得られる。 (1)前記工程の珪素膜の堆積中の際の高温度アニー
ル又は珪素膜の堆積後に行われる高温度アニール(いず
れもアルミニウムの融点よりも高い温度のアニール)後
の冷却に基づく珪素膜の体積収縮で発生する、前記絶縁
膜の開口端から前記第1半導体領域と第2半導体領域と
の間のpn接合部を横切る結晶欠陥を、第3半導体領域
内に取り込むことができる。 (2)前記工程の絶縁膜に開口を形成するマスク、第
3半導体領域を形成する不純物の打込みマスクの夫々を
兼用できるので、前記不純物の打込みマスクに相当する
分、マスク形成工程を削減でき、半導体集積回路装置の
製造プロセスの工程数を削減できる。
【0070】上述した手段(13)によれば、以下の作
用効果が得られる。 (1)前記工程で絶縁膜上の全面に珪素膜を堆積した
後、工程の珪素膜にパターンニングを施す前に、この
珪素膜に結晶化を目的する高温度アニールを施し、この
珪素膜が冷却するときの体積収縮に基づく応力を珪素膜
の全体に分散し、前記第2半導体領域の主面であって絶
縁膜に形成された開口端に発生する前記応力の集中を低
減できるので、前記珪素膜の体積収縮で、前記絶縁膜の
開口端から前記第1半導体領域と第2半導体領域との間
のpn接合部を横切る結晶欠陥が発生することを防止で
きる。 (2)前記工程の珪素膜にパターンニングを施した後
に行われていた前記工程の珪素膜の結晶化を行う高温
度アニールを行う工程を、前記工程の珪素膜を堆積し
た後、前記工程の珪素膜にパターンニングを施す工程
前に入れ変えただけなので、半導体集積回路装置の製造
プロセスの工程数の増加を防止できる。
用効果が得られる。 (1)前記工程で絶縁膜上の全面に珪素膜を堆積した
後、工程の珪素膜にパターンニングを施す前に、この
珪素膜に結晶化を目的する高温度アニールを施し、この
珪素膜が冷却するときの体積収縮に基づく応力を珪素膜
の全体に分散し、前記第2半導体領域の主面であって絶
縁膜に形成された開口端に発生する前記応力の集中を低
減できるので、前記珪素膜の体積収縮で、前記絶縁膜の
開口端から前記第1半導体領域と第2半導体領域との間
のpn接合部を横切る結晶欠陥が発生することを防止で
きる。 (2)前記工程の珪素膜にパターンニングを施した後
に行われていた前記工程の珪素膜の結晶化を行う高温
度アニールを行う工程を、前記工程の珪素膜を堆積し
た後、前記工程の珪素膜にパターンニングを施す工程
前に入れ変えただけなので、半導体集積回路装置の製造
プロセスの工程数の増加を防止できる。
【0071】上述した手段(14)によれば、以下の作
用効果が得られる。 (1)前記SRAMのメモリセルの情報蓄積ノードに供
給される電源のリーク電流が低減できるので、SRAM
のスタンバイ電流の消費電力化が図れる。 (2)前記SRAMのメモリセルの情報蓄積ノードに供
給される電源のリーク電流が低減できるので、メモリセ
ルの情報保持特性の向上が図れる。 (3)前記手段(12)に記載されるSRAMにおい
て、メモリセルの駆動用MISFETのドレイン領域に
第3半導体領域が付加され、この第3半導体領域に相当
する分、前記ドレイン領域の表面の電極に接続される領
域の不純物濃度を高められるので、電極(珪素膜)に導
入される抵抗値を低減する不純物の不純物濃度を下げる
ことができ(オーミック接続に必要な不純物濃度は第3
半導体領域で確保される)、電極からのドレイン領域へ
の不純物の滲みだしを低減できる。
用効果が得られる。 (1)前記SRAMのメモリセルの情報蓄積ノードに供
給される電源のリーク電流が低減できるので、SRAM
のスタンバイ電流の消費電力化が図れる。 (2)前記SRAMのメモリセルの情報蓄積ノードに供
給される電源のリーク電流が低減できるので、メモリセ
ルの情報保持特性の向上が図れる。 (3)前記手段(12)に記載されるSRAMにおい
て、メモリセルの駆動用MISFETのドレイン領域に
第3半導体領域が付加され、この第3半導体領域に相当
する分、前記ドレイン領域の表面の電極に接続される領
域の不純物濃度を高められるので、電極(珪素膜)に導
入される抵抗値を低減する不純物の不純物濃度を下げる
ことができ(オーミック接続に必要な不純物濃度は第3
半導体領域で確保される)、電極からのドレイン領域へ
の不純物の滲みだしを低減できる。
【0072】上述した手段(15)によれば、前記ゲー
ト電極の体積変化(サイドウォールスペーサとの間の熱
膨張係数差が異なることに起因)でサイドウォールスペ
ーサの開放端に発生する最大応力が集中する領域に対し
て、ソース領域、ドレイン領域の夫々を形成する第2導
電型の不純物の打込みに基づくダメージが発生する領域
を前記マスクの膜厚に相当する分ずらすことができる
(最大応力集中領域、ダメージ発生領域の夫々を分散で
きる)ので、前記サイドウォールスペーサの開放端の領
域であって、前記第1半導体領域の主面、ソース領域若
しくはドレイン領域に発生する結晶欠陥、又は前記第1
半導体領域とソース領域若しくはドレイン領域との間の
pn接合部を横切り発生する結晶欠陥を防止できる。
ト電極の体積変化(サイドウォールスペーサとの間の熱
膨張係数差が異なることに起因)でサイドウォールスペ
ーサの開放端に発生する最大応力が集中する領域に対し
て、ソース領域、ドレイン領域の夫々を形成する第2導
電型の不純物の打込みに基づくダメージが発生する領域
を前記マスクの膜厚に相当する分ずらすことができる
(最大応力集中領域、ダメージ発生領域の夫々を分散で
きる)ので、前記サイドウォールスペーサの開放端の領
域であって、前記第1半導体領域の主面、ソース領域若
しくはドレイン領域に発生する結晶欠陥、又は前記第1
半導体領域とソース領域若しくはドレイン領域との間の
pn接合部を横切り発生する結晶欠陥を防止できる。
【0073】以下、本発明の構成について、本発明をS
RAMに適用した一実施例とともに説明する。
RAMに適用した一実施例とともに説明する。
【0074】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0075】
【実施例】(実 施 例 1)本発明の実施例1である高
速版SRAMの全体の概略構成を図1(チップレイアウ
ト図)で示す。
速版SRAMの全体の概略構成を図1(チップレイアウ
ト図)で示す。
【0076】図1に示すSRAM(半導体ペレット)は
4〔Mbit〕 の大容量で構成される。このSRAMは、
図示しないが、DIP構造,SOP構造等、リードが封
止体の対向する2辺の夫々に夫々複数本配列されるデュ
アルインライン方式を採用する樹脂封止型半導体装置に
封止される。SRAMは平面形状が長方形状で構成され
る。本実施例のSRAMは、長方形状の長辺(図1中、
上辺、下辺の夫々)が17.41〔mm〕、短辺(図1
中、右辺、左辺の夫々)が7.55〔mm〕で夫々構成
される。
4〔Mbit〕 の大容量で構成される。このSRAMは、
図示しないが、DIP構造,SOP構造等、リードが封
止体の対向する2辺の夫々に夫々複数本配列されるデュ
アルインライン方式を採用する樹脂封止型半導体装置に
封止される。SRAMは平面形状が長方形状で構成され
る。本実施例のSRAMは、長方形状の長辺(図1中、
上辺、下辺の夫々)が17.41〔mm〕、短辺(図1
中、右辺、左辺の夫々)が7.55〔mm〕で夫々構成
される。
【0077】前記SRAMの回路システム搭載面の中央
領域、具体的には長方形状の互いに対向する2つの長辺
の中央領域であって左側の短辺から右側の短辺に向って
(以下、X方向という。又上側の長辺から下側の長辺に
向う方向はY方向という。)、複数個の外部端子(ボン
ディングパッド)BPが配置される。この外部端子BP
は前述のリードの内部リード(インナーリード)に電気
的に接続される。複数個の外部端子BPの夫々には、例
えばアドレス信号、チップセレクト信号、アウトプット
イネーブル信号、ライトイネーブル信号、入出力データ
信号の夫々が印加される。また、外部端子BPには電源
電圧Vcc、基準電圧Vssの夫々が印加される(SRAM
の外部から電源が供給される)。電源電圧Vccは例えば
回路の動作電圧5〔V〕、基準電圧Vssは例えば回路の
接地電圧0〔V〕である。
領域、具体的には長方形状の互いに対向する2つの長辺
の中央領域であって左側の短辺から右側の短辺に向って
(以下、X方向という。又上側の長辺から下側の長辺に
向う方向はY方向という。)、複数個の外部端子(ボン
ディングパッド)BPが配置される。この外部端子BP
は前述のリードの内部リード(インナーリード)に電気
的に接続される。複数個の外部端子BPの夫々には、例
えばアドレス信号、チップセレクト信号、アウトプット
イネーブル信号、ライトイネーブル信号、入出力データ
信号の夫々が印加される。また、外部端子BPには電源
電圧Vcc、基準電圧Vssの夫々が印加される(SRAM
の外部から電源が供給される)。電源電圧Vccは例えば
回路の動作電圧5〔V〕、基準電圧Vssは例えば回路の
接地電圧0〔V〕である。
【0078】前記SRAMは電源電圧変換回路(降圧電
源回路又はレギュレータ)VRCが搭載される。電源電
圧変換回路VRCは、SRAMの外部から供給される電
源電圧Vcc(5〔V〕)をSRAMの内部において降圧
し、低消費電力化を主目的として、SRAMの周辺回路
の一部に降圧された降圧電源電圧Vddを供給する。電源
電圧Vddは本実施例のSRAMにおいて4〔V〕が使用
される。電源電圧変換回路VRCは、SRAMの回路シ
ステム搭載面に2個搭載され、左側の短辺の中央領域、
右側の短辺の中央領域の夫々に近接した位置において、
夫々が配置される。
源回路又はレギュレータ)VRCが搭載される。電源電
圧変換回路VRCは、SRAMの外部から供給される電
源電圧Vcc(5〔V〕)をSRAMの内部において降圧
し、低消費電力化を主目的として、SRAMの周辺回路
の一部に降圧された降圧電源電圧Vddを供給する。電源
電圧Vddは本実施例のSRAMにおいて4〔V〕が使用
される。電源電圧変換回路VRCは、SRAMの回路シ
ステム搭載面に2個搭載され、左側の短辺の中央領域、
右側の短辺の中央領域の夫々に近接した位置において、
夫々が配置される。
【0079】前記SRAMの回路システム搭載面の複数
個配列された外部端子BPの上側、下側の夫々の領域に
は、アドレスバッファ回路、プリデコーダ回路等、周辺
回路のうち間接周辺回路の一部RCが夫々配置される。
この間接周辺回路RCは、図2(B)(電源供給系統を
示すブロック回路図)に示すように、電源電圧変換回路
VRCで降圧された降圧電源電圧Vddが供給される。間
接周辺回路RC以外の間接周辺回路及び直接周辺回路を
含む周辺回路、具体的にはデコーダ回路(Xデコーダ回
路XDEC、Yデコーダ回路YDEC)、コントロール
回路CC、センスアンプ回路SA、出力バッファ回路、
メモリセルアレイの夫々は基本的には外部からの電源電
圧Vccが供給される。つまり、図1中、SRAMは、外
部端子BP、電源電圧変換回路VRC及び間接周辺回路
RCを取り囲む仮想的に作図した一点鎖線で囲まれた領
域内に配置される回路に電源電圧変換回路VRCで降圧
された降圧電源電圧Vddが供給される。
個配列された外部端子BPの上側、下側の夫々の領域に
は、アドレスバッファ回路、プリデコーダ回路等、周辺
回路のうち間接周辺回路の一部RCが夫々配置される。
この間接周辺回路RCは、図2(B)(電源供給系統を
示すブロック回路図)に示すように、電源電圧変換回路
VRCで降圧された降圧電源電圧Vddが供給される。間
接周辺回路RC以外の間接周辺回路及び直接周辺回路を
含む周辺回路、具体的にはデコーダ回路(Xデコーダ回
路XDEC、Yデコーダ回路YDEC)、コントロール
回路CC、センスアンプ回路SA、出力バッファ回路、
メモリセルアレイの夫々は基本的には外部からの電源電
圧Vccが供給される。つまり、図1中、SRAMは、外
部端子BP、電源電圧変換回路VRC及び間接周辺回路
RCを取り囲む仮想的に作図した一点鎖線で囲まれた領
域内に配置される回路に電源電圧変換回路VRCで降圧
された降圧電源電圧Vddが供給される。
【0080】図1中、SRAMの回路システム搭載面に
おいて、長方形状の上側の長辺と間接周辺回路RCとの
間に2個のメモリブロックMB1及びMB2が配置され
る。同様に、下側の長辺と間接周辺回路RCとの間に2
個のメモリブロックMB3及びMB4が配置される。つ
まり、SRAMは合計4個のメモリブロックMBが配置
される。メモリブロックMB1、MB3の夫々は長方形
状の左側の短辺に沿ってY方向に順次配列され、メモリ
ブロックMB2、MB4の夫々は長方形状の右側の短辺
に沿ってY方向に順次配列される。
おいて、長方形状の上側の長辺と間接周辺回路RCとの
間に2個のメモリブロックMB1及びMB2が配置され
る。同様に、下側の長辺と間接周辺回路RCとの間に2
個のメモリブロックMB3及びMB4が配置される。つ
まり、SRAMは合計4個のメモリブロックMBが配置
される。メモリブロックMB1、MB3の夫々は長方形
状の左側の短辺に沿ってY方向に順次配列され、メモリ
ブロックMB2、MB4の夫々は長方形状の右側の短辺
に沿ってY方向に順次配列される。
【0081】前記SRAMの回路システム搭載面におい
て、メモリブロックMB1及びMB2と前記間接周辺回
路RCとの間には、Yスイッチ回路Y−SW、Yデコー
ダ回路YDEC及びセンスアンプ回路SAが配置され
る。同様に、メモリブロックMB3及びMB4と前記間
接周辺回路RCとの間にはYスイッチ回路Y−SW、Y
デコーダ回路YDEC及びセンスアンプ回路SAが配置
される。
て、メモリブロックMB1及びMB2と前記間接周辺回
路RCとの間には、Yスイッチ回路Y−SW、Yデコー
ダ回路YDEC及びセンスアンプ回路SAが配置され
る。同様に、メモリブロックMB3及びMB4と前記間
接周辺回路RCとの間にはYスイッチ回路Y−SW、Y
デコーダ回路YDEC及びセンスアンプ回路SAが配置
される。
【0082】前記4個のメモリブロックMB1〜MB4
の夫々は、図1に示すように、夫々X方向に配列された
8個のメモリマットMMに分割される。つまり、SRA
Mは、8個のメモリマットMMに分割されたメモリブロ
ックMBが4個配置されるので、合計32個のメモリマ
ットMMに分割される。前記4個のメモリブロックMB
1〜MB4の夫々には、夫々、X方向に配列された左側
の4個のメモリマットMMと右側の4個のメモリマット
MMとの間に1個のXデコーダ回路XDECが配置され
る。
の夫々は、図1に示すように、夫々X方向に配列された
8個のメモリマットMMに分割される。つまり、SRA
Mは、8個のメモリマットMMに分割されたメモリブロ
ックMBが4個配置されるので、合計32個のメモリマ
ットMMに分割される。前記4個のメモリブロックMB
1〜MB4の夫々には、夫々、X方向に配列された左側
の4個のメモリマットMMと右側の4個のメモリマット
MMとの間に1個のXデコーダ回路XDECが配置され
る。
【0083】また、前記メモリブロックMB1とMB2
との間、メモリブロックMB3とMB4との間の夫々に
は夫々冗長データ線(Y系冗長回路)SDBが配置され
る。1個の冗長データ線SDBは、4本の冗長入出力デ
ータ線が配置され、この冗長入出力データ線に夫々4本
の冗長データ線が接続されるので、合計、16本の冗長
データ線が配置される。また、メモリブロックMB1〜
MB4の夫々のYスイッチ回路Y−SW及びYデコーダ
回路YDEC側においては冗長ワード線(X系冗長回
路)SWBが配置される。冗長ワード線SWBはメモリ
ブロックMB毎に夫々4本の冗長サブワード線が配置さ
れる。
との間、メモリブロックMB3とMB4との間の夫々に
は夫々冗長データ線(Y系冗長回路)SDBが配置され
る。1個の冗長データ線SDBは、4本の冗長入出力デ
ータ線が配置され、この冗長入出力データ線に夫々4本
の冗長データ線が接続されるので、合計、16本の冗長
データ線が配置される。また、メモリブロックMB1〜
MB4の夫々のYスイッチ回路Y−SW及びYデコーダ
回路YDEC側においては冗長ワード線(X系冗長回
路)SWBが配置される。冗長ワード線SWBはメモリ
ブロックMB毎に夫々4本の冗長サブワード線が配置さ
れる。
【0084】前記4個のメモリブロックMB1〜MB4
のうち、1個のメモリブロックMBの8個に分割された
メモリマットMMの夫々は、図2(A)(要部拡大ブロ
ック図)に示すように、X方向に配列された4個のメモ
リセルアレイMAYで構成される。この4個のメモリセ
ルアレイMAYの夫々はメモリマットMMにおいてX方
向に配列される。つまり、SRAMは、4個のメモリブ
ロックMB1〜MB4の夫々を夫々8個のメモリマット
MMに分割し、この8個のメモリマットMMの夫々を夫
々4個のメモリセルアレイMAYで構成したので、合計
128個のメモリセルアレイMAYを配置する。
のうち、1個のメモリブロックMBの8個に分割された
メモリマットMMの夫々は、図2(A)(要部拡大ブロ
ック図)に示すように、X方向に配列された4個のメモ
リセルアレイMAYで構成される。この4個のメモリセ
ルアレイMAYの夫々はメモリマットMMにおいてX方
向に配列される。つまり、SRAMは、4個のメモリブ
ロックMB1〜MB4の夫々を夫々8個のメモリマット
MMに分割し、この8個のメモリマットMMの夫々を夫
々4個のメモリセルアレイMAYで構成したので、合計
128個のメモリセルアレイMAYを配置する。
【0085】前記128個のメモリセルアレイMAYの
うち、1個のメモリセルアレイMAYは、図3(要部拡
大ブロック図)に示すように、さらに4個のサブメモリ
セルアレイSMAYに分割される。この4個に分割され
たサブメモリセルアレイSMAYの夫々はX方向に配列
される。サブメモリセルアレイSMAYはX方向(ワー
ド線延在方向)に配列された16個のメモリセルMCで
構成される。つまり、1個のメモリセルアレイMAY
は、X方向に16個のメモリセルMCを配列したサブメ
モリセルアレイSMAYを4個配置するので、合計64
個(64〔bit〕)のメモリセルMCが配列される。ま
た、1個のメモリセルアレイMAYは、Y方向(相補性
データ線延在方向)に514個(514〔bit〕)のメモ
リセルMCが配列される。Y方向に配列された514個
のメモリセルMCのうち512個(512〔bit〕)は正
規の(実際に情報を記憶する)メモリセルMCとして構
成され、残りの2個(2〔bit〕)は冗長用のメモリセル
MC(冗長ワード線SWB)として構成される。
うち、1個のメモリセルアレイMAYは、図3(要部拡
大ブロック図)に示すように、さらに4個のサブメモリ
セルアレイSMAYに分割される。この4個に分割され
たサブメモリセルアレイSMAYの夫々はX方向に配列
される。サブメモリセルアレイSMAYはX方向(ワー
ド線延在方向)に配列された16個のメモリセルMCで
構成される。つまり、1個のメモリセルアレイMAY
は、X方向に16個のメモリセルMCを配列したサブメ
モリセルアレイSMAYを4個配置するので、合計64
個(64〔bit〕)のメモリセルMCが配列される。ま
た、1個のメモリセルアレイMAYは、Y方向(相補性
データ線延在方向)に514個(514〔bit〕)のメモ
リセルMCが配列される。Y方向に配列された514個
のメモリセルMCのうち512個(512〔bit〕)は正
規の(実際に情報を記憶する)メモリセルMCとして構
成され、残りの2個(2〔bit〕)は冗長用のメモリセル
MC(冗長ワード線SWB)として構成される。
【0086】前記図2(A)及び図3に示すように、1
個のメモリマットMMの左側の2個のメモリセルアレイ
MAYと右側の2個のメモリセルアレイMAYとの間に
はワードドライバー回路WDRが配置される。前記図1
に示すSRAMの1個のメモリブロックMBの合計8個
のメモリマットMMの夫々の合計8個のワードドライバ
ー回路WDRは、X方向において左側の4個のメモリマ
ットMMと右側の4個のメモリマットMMとの間に配置
されたXデコーダ回路XDECで選択される。つまり、
1個のメモリブロックMB内において、1個のXデコー
ダ回路XDECは8個のメモリマットMMの合計8個の
ワードドライバー回路WDRのうちの1個を選択する。
個のメモリマットMMの左側の2個のメモリセルアレイ
MAYと右側の2個のメモリセルアレイMAYとの間に
はワードドライバー回路WDRが配置される。前記図1
に示すSRAMの1個のメモリブロックMBの合計8個
のメモリマットMMの夫々の合計8個のワードドライバ
ー回路WDRは、X方向において左側の4個のメモリマ
ットMMと右側の4個のメモリマットMMとの間に配置
されたXデコーダ回路XDECで選択される。つまり、
1個のメモリブロックMB内において、1個のXデコー
ダ回路XDECは8個のメモリマットMMの合計8個の
ワードドライバー回路WDRのうちの1個を選択する。
【0087】前記図3に示すように、ワードドライバー
回路WDRはメインワード線MWLを介してXデコーダ
回路XDECで選択される。また、ワードドライバー回
路WDRはそれ毎に配置されたアドレス信号線ALで選
択される。前記メインワード線MWLは、メモリセルア
レイMAY上をX方向に延在し、4個(4〔bit〕)のメ
モリセルMC毎にY方向に複数本配置される。アドレス
信号線ALは、Y方向に延在し、X方向に複数本配置さ
れる。アドレス信号線ALは、メモリマットMMにおい
て、ワードドライバー回路WDRの右側に配置された2
個のメモリセルアレイMAYのメモリセルMCを選択す
るのに8本、左側に配置された2個のメモリセルアレイ
MAYに配置されたメモリセルMCを選択するのに8
本、合計16本配置される。
回路WDRはメインワード線MWLを介してXデコーダ
回路XDECで選択される。また、ワードドライバー回
路WDRはそれ毎に配置されたアドレス信号線ALで選
択される。前記メインワード線MWLは、メモリセルア
レイMAY上をX方向に延在し、4個(4〔bit〕)のメ
モリセルMC毎にY方向に複数本配置される。アドレス
信号線ALは、Y方向に延在し、X方向に複数本配置さ
れる。アドレス信号線ALは、メモリマットMMにおい
て、ワードドライバー回路WDRの右側に配置された2
個のメモリセルアレイMAYのメモリセルMCを選択す
るのに8本、左側に配置された2個のメモリセルアレイ
MAYに配置されたメモリセルMCを選択するのに8
本、合計16本配置される。
【0088】前記図2(A)及び図3に示すように、メ
モリマットMMにおいて、ワードドライバー回路WDR
は、4個のメモリセルアレイMAYのうちの1つのメモ
リセルアレイMAY上を延在する第1ワード線WL1及
び第2ワード線WL2を選択する。第1ワード線WL1
及び第2ワード線WL2はメモリセルアレイMAY毎
(4個のサブメモリセルアレイSMAY毎)に配置され
る。第1ワード線WL1、第2ワード線WL2の夫々は
互いに離隔し、かつ実質的に平行にX方向に延在する。
この第1ワード線WL1及び第2ワード線WL2はY方
向に配列された1個のメモリセルMC毎に配置される。
つまり、1個のメモリセルMCには同一選択信号が印加
される2本の第1ワード線WL1及び第2ワード線WL
2が接続される。
モリマットMMにおいて、ワードドライバー回路WDR
は、4個のメモリセルアレイMAYのうちの1つのメモ
リセルアレイMAY上を延在する第1ワード線WL1及
び第2ワード線WL2を選択する。第1ワード線WL1
及び第2ワード線WL2はメモリセルアレイMAY毎
(4個のサブメモリセルアレイSMAY毎)に配置され
る。第1ワード線WL1、第2ワード線WL2の夫々は
互いに離隔し、かつ実質的に平行にX方向に延在する。
この第1ワード線WL1及び第2ワード線WL2はY方
向に配列された1個のメモリセルMC毎に配置される。
つまり、1個のメモリセルMCには同一選択信号が印加
される2本の第1ワード線WL1及び第2ワード線WL
2が接続される。
【0089】前記図2(A)、図3の夫々に示すワード
ドライバー回路WDRの右側に配置された2個のメモリ
セルアレイMAYのうち、ワードドライバー回路WDR
に近い側のメモリセルアレイMAYを延在する第1ワー
ド線WL1及び第2ワード線WL2は第2サブワード線
SWL2を介してワードドライバー回路WDRで選択さ
れる。ワードドライバー回路WDRから遠く離れたメモ
リセルアレイMAYを延在する第1ワード線WL1及び
第2ワード線WL2は第1サブワード線SWL1を介し
てワードドライバー回路WDRで選択される。第1サブ
ワード線SWL1、第2サブワード線SWL2の夫々は
互いに離隔し、かつ平行にX方向に延在する。第1サブ
ワード線SWL1及び第2サブワード線SWL2は、前
記第1ワード線WL1及び第2ワード線WL2と同様
に、Y方向に配列された1個のメモリセルMC毎に配置
される。前記第1サブワード線SWL1は、ワードドラ
イバー回路WDRに近い側の1個のメモリセルアレイM
AY上を延在し、遠く離れた他のメモリセルアレイMA
Yに配置された第1ワード線WL1及び第2ワード線W
L2とワードドライバー回路WDRとの間を接続する。
ドライバー回路WDRの右側に配置された2個のメモリ
セルアレイMAYのうち、ワードドライバー回路WDR
に近い側のメモリセルアレイMAYを延在する第1ワー
ド線WL1及び第2ワード線WL2は第2サブワード線
SWL2を介してワードドライバー回路WDRで選択さ
れる。ワードドライバー回路WDRから遠く離れたメモ
リセルアレイMAYを延在する第1ワード線WL1及び
第2ワード線WL2は第1サブワード線SWL1を介し
てワードドライバー回路WDRで選択される。第1サブ
ワード線SWL1、第2サブワード線SWL2の夫々は
互いに離隔し、かつ平行にX方向に延在する。第1サブ
ワード線SWL1及び第2サブワード線SWL2は、前
記第1ワード線WL1及び第2ワード線WL2と同様
に、Y方向に配列された1個のメモリセルMC毎に配置
される。前記第1サブワード線SWL1は、ワードドラ
イバー回路WDRに近い側の1個のメモリセルアレイM
AY上を延在し、遠く離れた他のメモリセルアレイMA
Yに配置された第1ワード線WL1及び第2ワード線W
L2とワードドライバー回路WDRとの間を接続する。
【0090】ワードドライバー回路WDRの左側に配置
された2個のメモリセルアレイMAYの夫々には右側と
同様に第1ワード線WL1及び第2ワード線WL2が配
置される。この第1ワード線WL1及び第2ワード線W
L2は第1サブワード線SWL1又は第2サブワード線
SWL2を介してワードドライバー回路WDRに接続さ
れる。
された2個のメモリセルアレイMAYの夫々には右側と
同様に第1ワード線WL1及び第2ワード線WL2が配
置される。この第1ワード線WL1及び第2ワード線W
L2は第1サブワード線SWL1又は第2サブワード線
SWL2を介してワードドライバー回路WDRに接続さ
れる。
【0091】前記図2(A)に示すように、メモリマッ
トMMにおいて、4個のメモリセルアレイMAYの夫々
の上側には夫々毎に分割されたロード回路LOADが配
置される。4個のメモリセルアレイMAYの夫々の下側
には夫々毎に分割されたYデコーダ回路YDEC及びY
スイッチ回路Y−SWが配置される。また、4個のメモ
リセルアレイMAYの夫々の下側には夫々毎に分割され
たセンスアンプ回路SAが配置される。このセンスアン
プ回路SAは、1個のメモリセルアレイMAYに対して
4個配置され、4〔bit〕 の情報(4個のメモリセルM
Cに記憶された情報)を一度に出力できる。前記ワード
ドライバー回路WDRの下側にはコントロール回路CC
が配置される。また、図2(A)に示すメモリマットM
Mにおいて、ワードドライバー回路WDRの左側、右側
の夫々に配置された2個のメモリセルアレイMAY間に
は、図3及び図4(要部拡大ブロック図)に示すよう
に、ウエルコンタクト領域PWC1、メモリセルアレイ
MAY間の連結用結線等を含むつなぎセルが配置され
る。
トMMにおいて、4個のメモリセルアレイMAYの夫々
の上側には夫々毎に分割されたロード回路LOADが配
置される。4個のメモリセルアレイMAYの夫々の下側
には夫々毎に分割されたYデコーダ回路YDEC及びY
スイッチ回路Y−SWが配置される。また、4個のメモ
リセルアレイMAYの夫々の下側には夫々毎に分割され
たセンスアンプ回路SAが配置される。このセンスアン
プ回路SAは、1個のメモリセルアレイMAYに対して
4個配置され、4〔bit〕 の情報(4個のメモリセルM
Cに記憶された情報)を一度に出力できる。前記ワード
ドライバー回路WDRの下側にはコントロール回路CC
が配置される。また、図2(A)に示すメモリマットM
Mにおいて、ワードドライバー回路WDRの左側、右側
の夫々に配置された2個のメモリセルアレイMAY間に
は、図3及び図4(要部拡大ブロック図)に示すよう
に、ウエルコンタクト領域PWC1、メモリセルアレイ
MAY間の連結用結線等を含むつなぎセルが配置され
る。
【0092】前記図2(A)及び図3に示すように、メ
モリマットMMにおいて、メモリセルアレイMAYには
相補性データ線DLが配置される。相補性データ線DL
は、前記メインワード線MWL、サブワード線SWL、
ワード線WLの夫々の延在方向と交差(実質的に直交)
するY方向に延在する。相補性データ線DLは互いに離
隔しかつ平行にY方向に延在する第1データ線DL1及
び第2データ線DL2の2本で構成される。この相補性
データ線DLは、図3に示すように、X方向に配列され
たメモリセルMC毎に配置される。相補性データ線DL
の上側の一端側は図2(A)に示すロード回路LOAD
に接続される。相補性データ線DLの下側の他端側はY
スイッチ回路Y−SWを介してセンスアンプ回路SAに
接続される。
モリマットMMにおいて、メモリセルアレイMAYには
相補性データ線DLが配置される。相補性データ線DL
は、前記メインワード線MWL、サブワード線SWL、
ワード線WLの夫々の延在方向と交差(実質的に直交)
するY方向に延在する。相補性データ線DLは互いに離
隔しかつ平行にY方向に延在する第1データ線DL1及
び第2データ線DL2の2本で構成される。この相補性
データ線DLは、図3に示すように、X方向に配列され
たメモリセルMC毎に配置される。相補性データ線DL
の上側の一端側は図2(A)に示すロード回路LOAD
に接続される。相補性データ線DLの下側の他端側はY
スイッチ回路Y−SWを介してセンスアンプ回路SAに
接続される。
【0093】前記SRAMの回路システム搭載面に搭載
される直接周辺回路及び間接周辺回路を含む周辺回路、
サブメモリセルアレイSMAYに配列されるメモリセル
MCの夫々は基本的に相補型MISFETで構成され
る。具体的なSRAMの断面構造は後述するが(図6、
図10及び図11を参照)、SRAMは単結晶珪素から
なるp- 型半導体基板(Psub)1を主体に構成される。
本実施例において、SRAMはp- 型半導体基板1の回
路システム搭載面となる主面が(100)結晶面(結晶
学的に等価となる結晶面も含む)に設定される。また、
p- 型半導体基板1は、主面の(100)結晶面の面方
位を所定の面方位例えば〔010〕面方位(結晶学的に
等価となる面方位も含む)の方向に 2.5度以上15度
以下に傾けた、所謂オフアングルウエーハから形成され
る。本実施例のSRAMにおいては4度オフアングルウ
エーハからp- 型半導体基板1が形成される。
される直接周辺回路及び間接周辺回路を含む周辺回路、
サブメモリセルアレイSMAYに配列されるメモリセル
MCの夫々は基本的に相補型MISFETで構成され
る。具体的なSRAMの断面構造は後述するが(図6、
図10及び図11を参照)、SRAMは単結晶珪素から
なるp- 型半導体基板(Psub)1を主体に構成される。
本実施例において、SRAMはp- 型半導体基板1の回
路システム搭載面となる主面が(100)結晶面(結晶
学的に等価となる結晶面も含む)に設定される。また、
p- 型半導体基板1は、主面の(100)結晶面の面方
位を所定の面方位例えば〔010〕面方位(結晶学的に
等価となる面方位も含む)の方向に 2.5度以上15度
以下に傾けた、所謂オフアングルウエーハから形成され
る。本実施例のSRAMにおいては4度オフアングルウ
エーハからp- 型半導体基板1が形成される。
【0094】前記図3及び図4に破線で囲み符号3iを
付けて示すように、メモリセルアレイMAYが配置され
る領域において、p- 型半導体基板1の主面部にはn-
型ウエル分離領域(Niso)3iが配置される。n- 型ウ
エル分離領域3iは、その断面構造については図6及び
図10を使用し後述するが、α線がp- 型半導体基板1
内に入射した際に発生する少数キャリアがメモリセルア
レイMAYの領域に侵入することを防止する、所謂アン
ダーシュート対策(α線ソフトエラー耐性の向上)を主
目的として構成される。
付けて示すように、メモリセルアレイMAYが配置され
る領域において、p- 型半導体基板1の主面部にはn-
型ウエル分離領域(Niso)3iが配置される。n- 型ウ
エル分離領域3iは、その断面構造については図6及び
図10を使用し後述するが、α線がp- 型半導体基板1
内に入射した際に発生する少数キャリアがメモリセルア
レイMAYの領域に侵入することを防止する、所謂アン
ダーシュート対策(α線ソフトエラー耐性の向上)を主
目的として構成される。
【0095】前記n- 型ウエル分離領域3iの主面部に
はメモリセルアレイMAYが配置されるp- 型ウエル領
域(Pwell)2Mが配置される。また、メモリセルアレ
イMAY以外の領域、具体的には間接周辺回路及び直接
周辺回路を含む周辺回路が配置される領域、つまりn-
型ウエル分離領域3iの外周囲においてp- 型半導体基
板1の主面の互いに異なる領域にはp- 型ウエル領域
(Pwell)2、n- 型ウエル領域(Nwell)3の夫々が
配置される。p- 型ウエル領域2の主面には周辺回路を
構成するnチャネルMISFETが主体に配置される。
n- 型ウエル領域3の主面には周辺回路を構成するpチ
ャネルMISFETが主体に配置される。つまり、本実
施例のSRAMは、p- 型半導体基板1の主面にn- 型
ウエル分離領域3iを構成し、このn- 型ウエル分離領
域3iの主面にp- 型ウエル領域2Mを構成した2重ウ
エル構造(又はn- 型ウエル領域3を含めた3重ウエル
構造)が採用される。また、本実施例のSRAMは、p
- 型半導体基板1の主面にp- 型ウエル領域2、n- 型
ウエル領域3の夫々を配置した所謂ツインウエル構造で
構成される。
はメモリセルアレイMAYが配置されるp- 型ウエル領
域(Pwell)2Mが配置される。また、メモリセルアレ
イMAY以外の領域、具体的には間接周辺回路及び直接
周辺回路を含む周辺回路が配置される領域、つまりn-
型ウエル分離領域3iの外周囲においてp- 型半導体基
板1の主面の互いに異なる領域にはp- 型ウエル領域
(Pwell)2、n- 型ウエル領域(Nwell)3の夫々が
配置される。p- 型ウエル領域2の主面には周辺回路を
構成するnチャネルMISFETが主体に配置される。
n- 型ウエル領域3の主面には周辺回路を構成するpチ
ャネルMISFETが主体に配置される。つまり、本実
施例のSRAMは、p- 型半導体基板1の主面にn- 型
ウエル分離領域3iを構成し、このn- 型ウエル分離領
域3iの主面にp- 型ウエル領域2Mを構成した2重ウ
エル構造(又はn- 型ウエル領域3を含めた3重ウエル
構造)が採用される。また、本実施例のSRAMは、p
- 型半導体基板1の主面にp- 型ウエル領域2、n- 型
ウエル領域3の夫々を配置した所謂ツインウエル構造で
構成される。
【0096】前記図3及び図4に示すように、前記SR
AMのメモリマットMMにおいて、ワードドライバー回
路WDRの左側に配置された2個のメモリセルアレイM
AYは1個のn- 型ウエル分離領域3iの主面に配置さ
れた1個のp- 型ウエル領域2Mの主面に配置される。
メモリセルアレイMAY(この場合、実質的にメモリセ
ルMCが配置された領域を示す)の外周囲であって、p
- 型ウエル領域2Mの周辺領域にはこのp- 型ウエル領
域2Mの輪郭に沿って平面リング形状で形成されるガー
ドリング領域P−GRが配置される。このガードリング
領域P−GRはp- 型ウエル領域2Mに固定の基準電圧
Vssを供給する。
AMのメモリマットMMにおいて、ワードドライバー回
路WDRの左側に配置された2個のメモリセルアレイM
AYは1個のn- 型ウエル分離領域3iの主面に配置さ
れた1個のp- 型ウエル領域2Mの主面に配置される。
メモリセルアレイMAY(この場合、実質的にメモリセ
ルMCが配置された領域を示す)の外周囲であって、p
- 型ウエル領域2Mの周辺領域にはこのp- 型ウエル領
域2Mの輪郭に沿って平面リング形状で形成されるガー
ドリング領域P−GRが配置される。このガードリング
領域P−GRはp- 型ウエル領域2Mに固定の基準電圧
Vssを供給する。
【0097】前記ワードドライバー回路WDRの左側に
配置された2個のメモリセルアレイMAYの夫々の間に
おいて、p- 型ウエル領域2Mの主面にはウエルコンタ
クト領域PWC1が配置される。このウエルコンタクト
領域PWC1は、Y方向において、複数個のメモリセル
MC毎に1個の割合(例えば、2個のメモリセルMC毎
に1個の割合)で配置され、複数個配列される。
配置された2個のメモリセルアレイMAYの夫々の間に
おいて、p- 型ウエル領域2Mの主面にはウエルコンタ
クト領域PWC1が配置される。このウエルコンタクト
領域PWC1は、Y方向において、複数個のメモリセル
MC毎に1個の割合(例えば、2個のメモリセルMC毎
に1個の割合)で配置され、複数個配列される。
【0098】同様に、前記メモリマットMMにおいて、
ワードドライバー回路WDRの右側に配置された2個の
メモリセルアレイMAYは1個のn- 型ウエル分離領域
3iの主面に配置された1個のp- 型ウエル領域2Mの
主面に配置される。このp-型ウエル領域2Mの周辺領
域にはガードリング領域P−GRが配置され、固定の基
準電圧Vssが供給される。ワードドライバー回路WDR
の右側に配置された2個のメモリセルアレイMAYの夫
々の間において、p- 型ウエル領域2Mの主面にはウエ
ルコンタクト領域PWC1が配置される。
ワードドライバー回路WDRの右側に配置された2個の
メモリセルアレイMAYは1個のn- 型ウエル分離領域
3iの主面に配置された1個のp- 型ウエル領域2Mの
主面に配置される。このp-型ウエル領域2Mの周辺領
域にはガードリング領域P−GRが配置され、固定の基
準電圧Vssが供給される。ワードドライバー回路WDR
の右側に配置された2個のメモリセルアレイMAYの夫
々の間において、p- 型ウエル領域2Mの主面にはウエ
ルコンタクト領域PWC1が配置される。
【0099】また、同図3及び図4に示すように、メモ
リセルアレイMAYにおいて、4個に分割されたサブメ
モリセルアレイSMAYの夫々の間にはウエルコンタク
ト領域PWC2が配置される。このウエルコンタクト領
域PWC2は、前述のウエルコンタクト領域PWC1と
同様に、Y方向において、複数個のメモリセルMC毎に
1個の割合(例えば、2個のメモリセルMC毎に1個の
割合)で配置され、複数個配列される。
リセルアレイMAYにおいて、4個に分割されたサブメ
モリセルアレイSMAYの夫々の間にはウエルコンタク
ト領域PWC2が配置される。このウエルコンタクト領
域PWC2は、前述のウエルコンタクト領域PWC1と
同様に、Y方向において、複数個のメモリセルMC毎に
1個の割合(例えば、2個のメモリセルMC毎に1個の
割合)で配置され、複数個配列される。
【0100】前記メモリセルアレイMAY間に配置され
るウエルコンタクト領域PWC1、サブメモリセルアレ
イSMAY間に配置されるウエルコンタクト領域PWC
2の夫々は、p- 型ウエル領域2Mに固定の基準電圧V
ssを供給し、このp- 型ウエル領域2Mの電位を安定化
する目的で配置される。
るウエルコンタクト領域PWC1、サブメモリセルアレ
イSMAY間に配置されるウエルコンタクト領域PWC
2の夫々は、p- 型ウエル領域2Mに固定の基準電圧V
ssを供給し、このp- 型ウエル領域2Mの電位を安定化
する目的で配置される。
【0101】図4に示すように、メモリマットMMのワ
ードドライバー回路WDRが配置される領域にはp- 型
ウエル領域2、n- 型ウエル領域3の夫々がX方向にお
いて複数個交互に配置される。このワードドライバー回
路WDRが配置されるp- 型ウエル領域2の周辺領域に
はガードリング領域P−GRが配置され、n- 型ウエル
領域3の周辺領域にはガードリング領域N−GRが配置
される。
ードドライバー回路WDRが配置される領域にはp- 型
ウエル領域2、n- 型ウエル領域3の夫々がX方向にお
いて複数個交互に配置される。このワードドライバー回
路WDRが配置されるp- 型ウエル領域2の周辺領域に
はガードリング領域P−GRが配置され、n- 型ウエル
領域3の周辺領域にはガードリング領域N−GRが配置
される。
【0102】前記図3に示すメモリセルアレイMAYの
サブメモリセルアレイSMAYに配置された1個のメモ
リセルMCは、図5(メモリセルの回路図)に示すよう
に、ワード線WLと相補性データ線DLとの交差部毎に
配置される。つまり、メモリセルMCは第1ワード線W
L1及び第2ワード線WL2と第1データ線DL1及び
第2データ線DL2との交差部に配置される。メモリセ
ルMCはフリップフロップ回路と2個の転送用MISF
ETQt1及びQt2とで構成される。フリップフロッ
プ回路は情報蓄積部として構成され、このメモリセルM
Cは1〔bit〕の情報“1”又は“0”を記憶する。
サブメモリセルアレイSMAYに配置された1個のメモ
リセルMCは、図5(メモリセルの回路図)に示すよう
に、ワード線WLと相補性データ線DLとの交差部毎に
配置される。つまり、メモリセルMCは第1ワード線W
L1及び第2ワード線WL2と第1データ線DL1及び
第2データ線DL2との交差部に配置される。メモリセ
ルMCはフリップフロップ回路と2個の転送用MISF
ETQt1及びQt2とで構成される。フリップフロッ
プ回路は情報蓄積部として構成され、このメモリセルM
Cは1〔bit〕の情報“1”又は“0”を記憶する。
【0103】前記メモリセルMCの2個の転送用MIS
FETQt1、Qt2の夫々はフリップフロップ回路の
一対の入出力端子の夫々に夫々一方の半導体領域を接続
する。転送用MISFETQt1の他方の半導体領域は
第1データ線DL1に接続され、ゲート電極は第1ワー
ド線WL1に接続される。転送用MISFETQt2の
他方の半導体領域は第2データ線DL2に接続され、ゲ
ート電極は第2ワード線WL2に接続される。この2個
の転送用MISFEETQt1、Qt2の夫々はnチャ
ネル型で構成される。
FETQt1、Qt2の夫々はフリップフロップ回路の
一対の入出力端子の夫々に夫々一方の半導体領域を接続
する。転送用MISFETQt1の他方の半導体領域は
第1データ線DL1に接続され、ゲート電極は第1ワー
ド線WL1に接続される。転送用MISFETQt2の
他方の半導体領域は第2データ線DL2に接続され、ゲ
ート電極は第2ワード線WL2に接続される。この2個
の転送用MISFEETQt1、Qt2の夫々はnチャ
ネル型で構成される。
【0104】前記フリップフロップ回路は2個の駆動用
MISFETQd1及びQd2と2個の負荷用MISF
ETQp1及びQp2とで構成される。駆動用MISF
ETQd1、Qd2の夫々はnチャネル型で構成され
る。負荷用MISFETQp1、Qp2の夫々はpチャ
ネル型で構成される。つまり、本実施例のSRAMのメ
モリセルMCは完全相補型MISFET(所謂フルCM
OS)構造で構成される。
MISFETQd1及びQd2と2個の負荷用MISF
ETQp1及びQp2とで構成される。駆動用MISF
ETQd1、Qd2の夫々はnチャネル型で構成され
る。負荷用MISFETQp1、Qp2の夫々はpチャ
ネル型で構成される。つまり、本実施例のSRAMのメ
モリセルMCは完全相補型MISFET(所謂フルCM
OS)構造で構成される。
【0105】前記駆動用MISFETQd1、負荷用M
ISFETQp1の夫々は、互いのドレイン領域を接続
し、かつ互いのゲート電極を接続し、相補型MISFE
Tを構成する。同様に、駆動用MISFETQd2、負
荷用MISFETQp2の夫々は、互いのドレイン領域
を接続し、かつ互いのゲート電極を接続し、相補型MI
SFETを構成する。駆動用MISFETQd1、負荷
用MISFETQp1の夫々のドレイン領域(入出力端
子)は、転送用MISFETQt1の一方の半導体領域
に接続されるとともに、駆動用MISFETQd2、負
荷用MISFETQp2の夫々のゲート電極に接続され
る。駆動用MISFETQd2、負荷用MISFETQ
p2の夫々のドレイン領域(入出力端子)は、転送用M
ISFETQt2の一方の半導体領域に接続されるとと
もに、駆動用MISFETQd1、負荷用MISFET
Qp1の夫々のゲート電極に接続される。駆動用MIS
FETQd1、Qd2の夫々のソース領域は基準電圧V
ss(例えば0〔V〕)に接続される。負荷用MISFE
TQp1、Qp2の夫々のソース領域は電源電圧Vcc
(例えば5〔V〕)に接続される。
ISFETQp1の夫々は、互いのドレイン領域を接続
し、かつ互いのゲート電極を接続し、相補型MISFE
Tを構成する。同様に、駆動用MISFETQd2、負
荷用MISFETQp2の夫々は、互いのドレイン領域
を接続し、かつ互いのゲート電極を接続し、相補型MI
SFETを構成する。駆動用MISFETQd1、負荷
用MISFETQp1の夫々のドレイン領域(入出力端
子)は、転送用MISFETQt1の一方の半導体領域
に接続されるとともに、駆動用MISFETQd2、負
荷用MISFETQp2の夫々のゲート電極に接続され
る。駆動用MISFETQd2、負荷用MISFETQ
p2の夫々のドレイン領域(入出力端子)は、転送用M
ISFETQt2の一方の半導体領域に接続されるとと
もに、駆動用MISFETQd1、負荷用MISFET
Qp1の夫々のゲート電極に接続される。駆動用MIS
FETQd1、Qd2の夫々のソース領域は基準電圧V
ss(例えば0〔V〕)に接続される。負荷用MISFE
TQp1、Qp2の夫々のソース領域は電源電圧Vcc
(例えば5〔V〕)に接続される。
【0106】前記メモリセルMCのフリップフロップ回
路の一対の入出力端子間、つまり2つの情報蓄積ノード
間には容量素子Cが構成される。容量素子Cは、一方の
電極を一方の情報蓄積ノードに、他方の電極を他方の情
報蓄積ノードに夫々接続する。この容量素子Cは、基本
的には情報蓄積ノードの電荷蓄積量を増加し、α線ソフ
トエラー耐性を高める目的で構成される。また、容量素
子Cは、夫々の電極を2つの情報蓄積ノードの間に接続
したので、2個所の情報蓄積ノードの夫々に独立に2個
の容量素子を構成する場合に比べて、約半分の平面々積
で構成できる。つまり、この容量素子Cは、メモリセル
MCの占有面積を縮小できるので、SRAMの集積度を
向上できる。
路の一対の入出力端子間、つまり2つの情報蓄積ノード
間には容量素子Cが構成される。容量素子Cは、一方の
電極を一方の情報蓄積ノードに、他方の電極を他方の情
報蓄積ノードに夫々接続する。この容量素子Cは、基本
的には情報蓄積ノードの電荷蓄積量を増加し、α線ソフ
トエラー耐性を高める目的で構成される。また、容量素
子Cは、夫々の電極を2つの情報蓄積ノードの間に接続
したので、2個所の情報蓄積ノードの夫々に独立に2個
の容量素子を構成する場合に比べて、約半分の平面々積
で構成できる。つまり、この容量素子Cは、メモリセル
MCの占有面積を縮小できるので、SRAMの集積度を
向上できる。
【0107】このように構成されるSRAMは、まず、
前記図1、図2(A)及び図3に示すように、Xデコー
ダ回路XDECでY方向に配置された複数本のうちの1
本のメインワード線MWLが選択されるとともに、メモ
リブロックMBの複数個のメモリマットMMに配置され
た複数個のワードドライバー回路WDRのうちの1個が
選択される。このメインワード線MWL、ワードドライ
バー回路WDRの夫々の選択により、1個のメモリマッ
トMMのワードドライバー回路WDRの右側に延在する
4組のサブワード線SWL及び左側に延在する4組のサ
ブワード線SWLが選択される。そして、選択されたワ
ードドライバー回路WDRヘのアドレス信号(Y系アド
レス信号)に基づき、ワードドライバー回路WDRの右
側、左側のいずれかの4組のサブワード線SWLのうち
のいずれか1本のサブワード線SWLが選択され、この
サブワード線SWLに接続され、かつ1個のサブメモリ
セルアレイSMAYを延在する2本の第1ワード線WL
1及び第2ワード線WL2が選択される。つまり、SR
AMは、第1ワード線WL1及び第2ワード線WL2を
その延在方向に複数個分割し、この複数個に分割された
うちの1組の第1ワード線WL1及び第2ワード線WL
2をワードドライバー回路WDR及びXデコーダ回路X
DECで選択する、デバイデッドワードライン方式が採
用される。デバイデッドワードライン方式の採用は、選
択されたワード線WLの充放電々流量を低減できるの
で、SRAMの低消費電力化が図れる。
前記図1、図2(A)及び図3に示すように、Xデコー
ダ回路XDECでY方向に配置された複数本のうちの1
本のメインワード線MWLが選択されるとともに、メモ
リブロックMBの複数個のメモリマットMMに配置され
た複数個のワードドライバー回路WDRのうちの1個が
選択される。このメインワード線MWL、ワードドライ
バー回路WDRの夫々の選択により、1個のメモリマッ
トMMのワードドライバー回路WDRの右側に延在する
4組のサブワード線SWL及び左側に延在する4組のサ
ブワード線SWLが選択される。そして、選択されたワ
ードドライバー回路WDRヘのアドレス信号(Y系アド
レス信号)に基づき、ワードドライバー回路WDRの右
側、左側のいずれかの4組のサブワード線SWLのうち
のいずれか1本のサブワード線SWLが選択され、この
サブワード線SWLに接続され、かつ1個のサブメモリ
セルアレイSMAYを延在する2本の第1ワード線WL
1及び第2ワード線WL2が選択される。つまり、SR
AMは、第1ワード線WL1及び第2ワード線WL2を
その延在方向に複数個分割し、この複数個に分割された
うちの1組の第1ワード線WL1及び第2ワード線WL
2をワードドライバー回路WDR及びXデコーダ回路X
DECで選択する、デバイデッドワードライン方式が採
用される。デバイデッドワードライン方式の採用は、選
択されたワード線WLの充放電々流量を低減できるの
で、SRAMの低消費電力化が図れる。
【0108】また、SRAMは、前記図2(A)及び図
3に示すように、前記ワードドライバー回路WDRの一
端側に配置された2個のうちの一方のメモリセルアレイ
MAYを延在する第1ワード線WL1及び第2ワード線
WL2を第2サブワード線SWL2を介してワードドラ
イバー回路WDRに接続し、他方のメモリセルアレイM
AYを延在する第1ワード線WL1及び第2ワード線W
L2を第1サブワード線SWL1を介してワードドライ
バー回路WDRに接続する。つまり、SRAMは、メモ
リセルアレイMAYにそれ毎に分割されたワード線WL
及び分割された複数本のワード線WL間を接続するサブ
ワード線SWLを配置する、ダブルワードライン方式が
採用される。ダブルワードライン方式の採用は、サブワ
ード線SWLに相当する分、ワードドライバー回路WD
Rとワード線WLとの間の抵抗値を低減できるので、選
択されたワード線WLの充放電速度を速め、SRAMの
回路動作速度の高速化が図れる。
3に示すように、前記ワードドライバー回路WDRの一
端側に配置された2個のうちの一方のメモリセルアレイ
MAYを延在する第1ワード線WL1及び第2ワード線
WL2を第2サブワード線SWL2を介してワードドラ
イバー回路WDRに接続し、他方のメモリセルアレイM
AYを延在する第1ワード線WL1及び第2ワード線W
L2を第1サブワード線SWL1を介してワードドライ
バー回路WDRに接続する。つまり、SRAMは、メモ
リセルアレイMAYにそれ毎に分割されたワード線WL
及び分割された複数本のワード線WL間を接続するサブ
ワード線SWLを配置する、ダブルワードライン方式が
採用される。ダブルワードライン方式の採用は、サブワ
ード線SWLに相当する分、ワードドライバー回路WD
Rとワード線WLとの間の抵抗値を低減できるので、選
択されたワード線WLの充放電速度を速め、SRAMの
回路動作速度の高速化が図れる。
【0109】前記SRAMのメモリセルアレイMAYの
周辺領域に配置されたXデコーダ回路XDEC、Yデコ
ーダ回路YDEC、Yスイッチ回路Y−SW、センスア
ンプ回路SA、ロード回路LOAD等はSRAMの周辺
回路を構成する。この周辺回路はメモリセルMCの情報
の書込み動作、情報の保持動作、情報の読出し動作等を
直接的に又は間接的に制御する。
周辺領域に配置されたXデコーダ回路XDEC、Yデコ
ーダ回路YDEC、Yスイッチ回路Y−SW、センスア
ンプ回路SA、ロード回路LOAD等はSRAMの周辺
回路を構成する。この周辺回路はメモリセルMCの情報
の書込み動作、情報の保持動作、情報の読出し動作等を
直接的に又は間接的に制御する。
【0110】次に、前記SRAMのメモリセルMC及び
メモリセルアレイMAYの具体的構造について説明す
る。メモリセルMCの完成状態の平面構造は図7(平面
図)に、製造プロセス中の各製造工程毎に示す平面構造
は図8(A)及び図8(B)(平面図)に夫々示す。メ
モリセルMCの完成状態の断面構造は図6(図7のIー
I切断線で切った断面図)に示す。
メモリセルアレイMAYの具体的構造について説明す
る。メモリセルMCの完成状態の平面構造は図7(平面
図)に、製造プロセス中の各製造工程毎に示す平面構造
は図8(A)及び図8(B)(平面図)に夫々示す。メ
モリセルMCの完成状態の断面構造は図6(図7のIー
I切断線で切った断面図)に示す。
【0111】図6及び図7に示すように、SRAMは前
述のように単結晶珪素からなるp-型半導体基板1を主
体に構成される。このp- 型半導体基板1のメモリセル
アレイMAYの領域の主面部にはn- 型ウエル分離領域
3iが構成され、このn- 型ウエル分離領域3iの主面
部にはp- 型ウエル領域2Mが構成される。また、メモ
リセルアレイMAYの領域以外の領域においては、前述
のように、p- 型半導体基板1の主面部にp- 型ウエル
領域2、n- 型ウエル領域3の夫々が構成される。
述のように単結晶珪素からなるp-型半導体基板1を主
体に構成される。このp- 型半導体基板1のメモリセル
アレイMAYの領域の主面部にはn- 型ウエル分離領域
3iが構成され、このn- 型ウエル分離領域3iの主面
部にはp- 型ウエル領域2Mが構成される。また、メモ
リセルアレイMAYの領域以外の領域においては、前述
のように、p- 型半導体基板1の主面部にp- 型ウエル
領域2、n- 型ウエル領域3の夫々が構成される。
【0112】図13(基板及びウエル領域の不純物濃度
分布図)に、p- 型半導体基板1、n- 型ウエル分離領
域3i、p- 型ウエル領域2M、p- 型ウエル領域2、
n-型ウエル領域3の夫々の不純物濃度を示す。前記図
13に示す横軸はp- 型半導体基板1の主面からの深さ
〔μm〕を示し、縦軸は不純物濃度〔atoms/cm3〕を示
す。
分布図)に、p- 型半導体基板1、n- 型ウエル分離領
域3i、p- 型ウエル領域2M、p- 型ウエル領域2、
n-型ウエル領域3の夫々の不純物濃度を示す。前記図
13に示す横軸はp- 型半導体基板1の主面からの深さ
〔μm〕を示し、縦軸は不純物濃度〔atoms/cm3〕を示
す。
【0113】図13に示すように、p- 型半導体基板1
は、1×1015〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度で形成
され、6〜12〔Ωcm〕の抵抗値に設定される。
は、1×1015〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度で形成
され、6〜12〔Ωcm〕の抵抗値に設定される。
【0114】前記n- 型ウエル分離領域3iは、p- 型
半導体基板1の不純物濃度に比べて高くかつn- 型ウエ
ル領域3の不純物濃度に比べて低い、例えば1015〜1
016〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度に設定される。こ
のn- 型ウエル分離領域3iとp- 型半導体基板1との
間のpn接合部の深さ、つまりn- 型ウエル分離領域3
iの接合深さ(xj)は約4〜5〔μm〕に設定され
る。
半導体基板1の不純物濃度に比べて高くかつn- 型ウエ
ル領域3の不純物濃度に比べて低い、例えば1015〜1
016〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度に設定される。こ
のn- 型ウエル分離領域3iとp- 型半導体基板1との
間のpn接合部の深さ、つまりn- 型ウエル分離領域3
iの接合深さ(xj)は約4〜5〔μm〕に設定され
る。
【0115】前記n- 型ウエル分離領域3iの主面のp
- 型ウエル領域2Mは、p- 型半導体基板1の不純物濃
度に比べて高い、例えば1016〜1017〔atoms/cm3〕
程度に表面の不純物濃度が設定される。p- 型ウエル領
域2Mの接合深さは、p- 型ウエル領域2Mのp型不純
物の拡散がn- 型ウエル分離領域3iのn型不純物の存
在で抑制されるので、n- 型ウエル分離領域3iの接合
深さ又はp- 型ウエル領域2の拡散深さに比べて浅くな
り、例えば約2〔μm〕程度に設定される。また、p-
型ウエル領域2Mはn- 型ウエル分離領域3iの主面に
構成されるので、p- 型ウエル領域2Mの表面の不純物
濃度がn- 型ウエル分離領域3iのn型不純物の存在で
低下するが、図13に示すように、p- 型ウエル領域2
Mの表面の不純物濃度はn- 型ウエル分離領域3iの外
周囲に配置されたp- 型ウエル領域2の表面の不純物濃
度と同等に(又はそれに比べて高く)設定される。
- 型ウエル領域2Mは、p- 型半導体基板1の不純物濃
度に比べて高い、例えば1016〜1017〔atoms/cm3〕
程度に表面の不純物濃度が設定される。p- 型ウエル領
域2Mの接合深さは、p- 型ウエル領域2Mのp型不純
物の拡散がn- 型ウエル分離領域3iのn型不純物の存
在で抑制されるので、n- 型ウエル分離領域3iの接合
深さ又はp- 型ウエル領域2の拡散深さに比べて浅くな
り、例えば約2〔μm〕程度に設定される。また、p-
型ウエル領域2Mはn- 型ウエル分離領域3iの主面に
構成されるので、p- 型ウエル領域2Mの表面の不純物
濃度がn- 型ウエル分離領域3iのn型不純物の存在で
低下するが、図13に示すように、p- 型ウエル領域2
Mの表面の不純物濃度はn- 型ウエル分離領域3iの外
周囲に配置されたp- 型ウエル領域2の表面の不純物濃
度と同等に(又はそれに比べて高く)設定される。
【0116】前記n- 型ウエル分離領域3iの外周囲の
n- 型ウエル領域3は、n- 型ウエル分離領域3iの不
純物濃度に比べて高い、例えば1017〔atoms/cm3〕程
度に表面の不純物濃度が設定される。このn- 型ウエル
領域3の接合深さは前記n-型ウエル分離領域3iの接
合深さと同等の深さに設定される。
n- 型ウエル領域3は、n- 型ウエル分離領域3iの不
純物濃度に比べて高い、例えば1017〔atoms/cm3〕程
度に表面の不純物濃度が設定される。このn- 型ウエル
領域3の接合深さは前記n-型ウエル分離領域3iの接
合深さと同等の深さに設定される。
【0117】また、前記n- 型ウエル分離領域3iの外
周囲のp- 型ウエル領域2は、p-型半導体基板1の不
純物濃度に比べて高く、前述のp- 型ウエル領域2Mの
表面の不純物濃度と同等の表面の不純物濃度に設定され
る。このp- 型ウエル領域2の拡散深さは、同一導電型
であるp- 型半導体基板1の拡散速度に律則され(n型
不純物が存在しない領域に拡散され)るので、前述のp
- 型ウエル領域2Mの拡散深さに比べて深く、例えば約
4〜5〔μm〕程度に設定される。
周囲のp- 型ウエル領域2は、p-型半導体基板1の不
純物濃度に比べて高く、前述のp- 型ウエル領域2Mの
表面の不純物濃度と同等の表面の不純物濃度に設定され
る。このp- 型ウエル領域2の拡散深さは、同一導電型
であるp- 型半導体基板1の拡散速度に律則され(n型
不純物が存在しない領域に拡散され)るので、前述のp
- 型ウエル領域2Mの拡散深さに比べて深く、例えば約
4〜5〔μm〕程度に設定される。
【0118】前記メモリセルアレイMAYが配置された
(n- 型ウエル分離領域3iの主面の)p- 型ウエル領
域2Mの非活性領域の主面上には、図6、図7及び図8
(A)に示すように、素子分離絶縁膜(フィールド酸化
珪素膜)4が構成される。また、前記p- 型ウエル領域
2Mの非活性領域の主面部つまり素子分離絶縁膜4下に
はp型チャネルストッパ領域5が構成される。同様に、
n- 型ウエル分離領域3iの外周囲のp- 型ウエル領域
2の非活性領域の主面には素子分離絶縁膜4及びp型チ
ャネルストッパ領域5が構成される(図11参照)。ま
た、n- 型ウエル領域3の非活性領域の主面には素子分
離絶縁膜4が構成される。n- 型ウエル領域3の非活性
領域の主面部は、p- 型ウエル領域2、2Mの夫々に比
べて反転領域が発生しにくく、素子分離が確実に行える
ので、製造プロセスの工程数を削減する目的で、基本的
にn型チャネルストッパ領域は設けない。
(n- 型ウエル分離領域3iの主面の)p- 型ウエル領
域2Mの非活性領域の主面上には、図6、図7及び図8
(A)に示すように、素子分離絶縁膜(フィールド酸化
珪素膜)4が構成される。また、前記p- 型ウエル領域
2Mの非活性領域の主面部つまり素子分離絶縁膜4下に
はp型チャネルストッパ領域5が構成される。同様に、
n- 型ウエル分離領域3iの外周囲のp- 型ウエル領域
2の非活性領域の主面には素子分離絶縁膜4及びp型チ
ャネルストッパ領域5が構成される(図11参照)。ま
た、n- 型ウエル領域3の非活性領域の主面には素子分
離絶縁膜4が構成される。n- 型ウエル領域3の非活性
領域の主面部は、p- 型ウエル領域2、2Mの夫々に比
べて反転領域が発生しにくく、素子分離が確実に行える
ので、製造プロセスの工程数を削減する目的で、基本的
にn型チャネルストッパ領域は設けない。
【0119】前記SRAMの1個のメモリセルMCはp
- 型ウエル領域2Mの活性領域の主面に構成される。活
性領域は素子分離絶縁膜4(特に素子分離絶縁膜4の端
部)及びp型チャネルストッパ領域5で周囲を囲まれ規
定された領域内に構成される。メモリセルMCのうち、
2個の駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々は、図
6、図7、図8(A)及び図8(B)に示すように、素
子分離絶縁膜4で周囲を規定された領域内において、p
- 型ウエル領域2Mの主面に構成される。駆動用MIS
FETQd1、Qd2の夫々は、主にp- 型ウエル領域
2M、ゲート絶縁膜6、ゲート電極7、ソース領域及び
ドレイン領域を主体に構成される。
- 型ウエル領域2Mの活性領域の主面に構成される。活
性領域は素子分離絶縁膜4(特に素子分離絶縁膜4の端
部)及びp型チャネルストッパ領域5で周囲を囲まれ規
定された領域内に構成される。メモリセルMCのうち、
2個の駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々は、図
6、図7、図8(A)及び図8(B)に示すように、素
子分離絶縁膜4で周囲を規定された領域内において、p
- 型ウエル領域2Mの主面に構成される。駆動用MIS
FETQd1、Qd2の夫々は、主にp- 型ウエル領域
2M、ゲート絶縁膜6、ゲート電極7、ソース領域及び
ドレイン領域を主体に構成される。
【0120】前記駆動用MISFETQd1、Qd2の
夫々は夫々のゲート長(Lg)方向を実質的に平行に設
定し、夫々のゲート長方向はX方向(又はワード線WL
の延在方向)に一致する。前記素子分離絶縁膜4(及び
p型チャネルストッパ領域5)は主にこの駆動用MIS
FETQd1、Qd2の夫々のゲート幅(Lw)を規定
する位置に構成される。
夫々は夫々のゲート長(Lg)方向を実質的に平行に設
定し、夫々のゲート長方向はX方向(又はワード線WL
の延在方向)に一致する。前記素子分離絶縁膜4(及び
p型チャネルストッパ領域5)は主にこの駆動用MIS
FETQd1、Qd2の夫々のゲート幅(Lw)を規定
する位置に構成される。
【0121】前記p- 型ウエル領域2Mは駆動用MIS
FETQd1、Qd2の夫々のチャネル形成領域を構成
する。
FETQd1、Qd2の夫々のチャネル形成領域を構成
する。
【0122】前記ゲート電極7は活性領域においてp-
型ウエル領域2Mのチャネル形成領域上にゲート絶縁膜
6を介して構成される。ゲート電極7の一端側は、少な
くとも製造プロセスにおけるマスク合せ余裕寸法に相当
する分、素子分離絶縁膜4上にY方向に突出する。駆動
用MISFETQd1のゲート電極7の他端側は素子分
離絶縁膜4上を通って駆動用MISFETQd2のドレ
イン領域上までY方向に延在する。同様に、駆動用MI
SFETQd2のゲート電極7の一端側は素子分離絶縁
膜4上に突出し、他端側は素子分離絶縁膜4上を通って
駆動用MISFETQd1のドレイン領域上までY方向
に延在する。
型ウエル領域2Mのチャネル形成領域上にゲート絶縁膜
6を介して構成される。ゲート電極7の一端側は、少な
くとも製造プロセスにおけるマスク合せ余裕寸法に相当
する分、素子分離絶縁膜4上にY方向に突出する。駆動
用MISFETQd1のゲート電極7の他端側は素子分
離絶縁膜4上を通って駆動用MISFETQd2のドレ
イン領域上までY方向に延在する。同様に、駆動用MI
SFETQd2のゲート電極7の一端側は素子分離絶縁
膜4上に突出し、他端側は素子分離絶縁膜4上を通って
駆動用MISFETQd1のドレイン領域上までY方向
に延在する。
【0123】ゲート電極7は、第1層目のゲート材形成
工程で形成され、例えば単層構造の多結晶珪素膜で形成
される。この多結晶珪素膜には抵抗値を低減するn型不
純物例えばP(又はAs)が導入される。単層構造で構
成されるゲート電極7は、その膜厚を薄膜化できるの
で、上層の導電層の下地となる層間絶縁膜の表面の平担
化を図れる。
工程で形成され、例えば単層構造の多結晶珪素膜で形成
される。この多結晶珪素膜には抵抗値を低減するn型不
純物例えばP(又はAs)が導入される。単層構造で構
成されるゲート電極7は、その膜厚を薄膜化できるの
で、上層の導電層の下地となる層間絶縁膜の表面の平担
化を図れる。
【0124】ソース領域、ドレイン領域の夫々は夫々低
い不純物濃度のn型半導体領域10及びその主面部に設
けられた高い不純物濃度のn+ 型半導体領域11で構成
される。この不純物濃度が異なる2種類のn型半導体領
域10、n+ 型半導体領域11の夫々は、前記ゲート電
極7のゲート長方向の側部において、このゲート電極7
(後述するが、正確にはゲート電極7、サイドウォール
スペーサ9及びこのサイドウォールスペーサ9を被覆す
るマスク9T)に対して自己整合で形成される。つま
り、駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々のソース
領域、ドレイン領域の夫々は所謂DDD構造で構成され
る。このDDD構造のソース領域、ドレイン領域の夫々
は、p- 型ウエル領域2Mの活性領域の主面部におい
て、図8(A)に符号DDDを付けて示す一点鎖線で囲
まれた領域内に構成される。
い不純物濃度のn型半導体領域10及びその主面部に設
けられた高い不純物濃度のn+ 型半導体領域11で構成
される。この不純物濃度が異なる2種類のn型半導体領
域10、n+ 型半導体領域11の夫々は、前記ゲート電
極7のゲート長方向の側部において、このゲート電極7
(後述するが、正確にはゲート電極7、サイドウォール
スペーサ9及びこのサイドウォールスペーサ9を被覆す
るマスク9T)に対して自己整合で形成される。つま
り、駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々のソース
領域、ドレイン領域の夫々は所謂DDD構造で構成され
る。このDDD構造のソース領域、ドレイン領域の夫々
は、p- 型ウエル領域2Mの活性領域の主面部におい
て、図8(A)に符号DDDを付けて示す一点鎖線で囲
まれた領域内に構成される。
【0125】前記ソース領域、ドレイン領域の夫々はn
型半導体領域10が例えばn型不純物であるPで形成さ
れる。n+ 型半導体領域11は、前記Pに比べて拡散速
度が遅いn型不純物であるAsで形成する。製造プロセ
スにおいて、同一マスクを使用して同一製造工程で2種
類のn型不純物を導入した場合、n型半導体領域10、
n+ 型半導体領域11の夫々の拡散距離の差は2種類の
n型不純物の夫々の拡散速度差に律則される。DDD構
造を採用する駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々
において、n+ 型半導体領域11とチャネル形成領域と
の間のn型半導体領域10のゲート長方向の実質的な寸
法は、n型半導体領域10の拡散距離からn+ 型半導体
領域11の拡散距離を差し引いた寸法に相当する。この
n型半導体領域10は、ゲート長方向の実質的な寸法が
後述するLDD構造の低い不純物濃度のn型半導体領域
(17)のゲート長方向の寸法に比べて小さく、しかも
LDD構造の低い不純物濃度のn型半導体領域(17)
に比べて不純物濃度が高い。つまり、駆動用MISFE
TQd1、Qd2の夫々は、ソース領域−ドレイン領域
間の電流経路において、n型半導体領域10に付加され
る寄生抵抗がLDD構造のn型半導体領域(17)に比
べて小さいので、後述するLDD構造を採用する転送用
MISFETQt1、Qt2の夫々に比べて駆動能力
(ドライバビリティ)を高くできる。
型半導体領域10が例えばn型不純物であるPで形成さ
れる。n+ 型半導体領域11は、前記Pに比べて拡散速
度が遅いn型不純物であるAsで形成する。製造プロセ
スにおいて、同一マスクを使用して同一製造工程で2種
類のn型不純物を導入した場合、n型半導体領域10、
n+ 型半導体領域11の夫々の拡散距離の差は2種類の
n型不純物の夫々の拡散速度差に律則される。DDD構
造を採用する駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々
において、n+ 型半導体領域11とチャネル形成領域と
の間のn型半導体領域10のゲート長方向の実質的な寸
法は、n型半導体領域10の拡散距離からn+ 型半導体
領域11の拡散距離を差し引いた寸法に相当する。この
n型半導体領域10は、ゲート長方向の実質的な寸法が
後述するLDD構造の低い不純物濃度のn型半導体領域
(17)のゲート長方向の寸法に比べて小さく、しかも
LDD構造の低い不純物濃度のn型半導体領域(17)
に比べて不純物濃度が高い。つまり、駆動用MISFE
TQd1、Qd2の夫々は、ソース領域−ドレイン領域
間の電流経路において、n型半導体領域10に付加され
る寄生抵抗がLDD構造のn型半導体領域(17)に比
べて小さいので、後述するLDD構造を採用する転送用
MISFETQt1、Qt2の夫々に比べて駆動能力
(ドライバビリティ)を高くできる。
【0126】前記ゲート電極7のゲート長方向の側壁に
はサイドウォールスペーサ9が構成される。サイドウォ
ールスペーサ9は、ゲート電極7に対して自己整合で形
成され、例えば酸化珪素膜等の絶縁膜で形成される。
はサイドウォールスペーサ9が構成される。サイドウォ
ールスペーサ9は、ゲート電極7に対して自己整合で形
成され、例えば酸化珪素膜等の絶縁膜で形成される。
【0127】前記ゲート電極7上部の上層の導電層(1
3)が配置された領域には、符号を付けないが、絶縁膜
が構成される。この絶縁膜は、下層のゲート電極7、上
層の導電層(13)の夫々を電気的に分離し、又ゲート
電極7の表面の酸化を防止することを主目的として形成
され、例えば酸化珪素膜で形成される。
3)が配置された領域には、符号を付けないが、絶縁膜
が構成される。この絶縁膜は、下層のゲート電極7、上
層の導電層(13)の夫々を電気的に分離し、又ゲート
電極7の表面の酸化を防止することを主目的として形成
され、例えば酸化珪素膜で形成される。
【0128】前記メモリセルMCは図7及び図8
((A)及び(B)を含み総称的に示す場合は図番のみ
を示す。以下、同様。)に符号MCを付けて二点鎖線で
囲まれた平面形状が長方形状で規定される領域内におい
て配置される。メモリセルMCの一方の駆動用MISF
ETQd1の平面形状はメモリセルMCの中心点CP
(長方形状の対角線の交点)に対する駆動用MISFE
TQd2の平面形状の点対称で構成される。なお、前記
中心点CPは、説明の便宜上、仮想的に作図した点であ
り、SRAMのメモリセルMCに実際にパターンとして
形成された点ではない。
((A)及び(B)を含み総称的に示す場合は図番のみ
を示す。以下、同様。)に符号MCを付けて二点鎖線で
囲まれた平面形状が長方形状で規定される領域内におい
て配置される。メモリセルMCの一方の駆動用MISF
ETQd1の平面形状はメモリセルMCの中心点CP
(長方形状の対角線の交点)に対する駆動用MISFE
TQd2の平面形状の点対称で構成される。なお、前記
中心点CPは、説明の便宜上、仮想的に作図した点であ
り、SRAMのメモリセルMCに実際にパターンとして
形成された点ではない。
【0129】図7及び図8に示すように、メモリセルア
レイMAY又はサブメモリセルアレイSMAYにおい
て、メモリセルMCの駆動用MISFETQd1、Qd
2の夫々の平面形状は、この駆動用MISFETQdの
ゲート長方向と一致するX方向に隣接する他のメモリセ
ルMCとの間のX1−X3軸又はX2−X4軸に対す
る、前記他のメモリセルMCの駆動用MISFETQd
1、Qd2の夫々の平面形状の線対称で構成される。同
様に、メモリセルMCの駆動用MISFETQd1、Q
d2の夫々の平面形状は、この駆動用MISFETQd
のゲート幅方向と一致するY方向に隣接する他のメモリ
セルMCとの間のX1−X2軸又はX3−X4軸に対す
る、前記他のメモリセルMCの駆動用MISFETQd
1、Qd2の夫々の平面形状の線対称で構成される。つ
まり、メモリセルMCの駆動用MISFETQdはX方
向、Y方向の夫々においてメモリセルMCの配列のメモ
リセルMC毎に線対称の形状で構成される。
レイMAY又はサブメモリセルアレイSMAYにおい
て、メモリセルMCの駆動用MISFETQd1、Qd
2の夫々の平面形状は、この駆動用MISFETQdの
ゲート長方向と一致するX方向に隣接する他のメモリセ
ルMCとの間のX1−X3軸又はX2−X4軸に対す
る、前記他のメモリセルMCの駆動用MISFETQd
1、Qd2の夫々の平面形状の線対称で構成される。同
様に、メモリセルMCの駆動用MISFETQd1、Q
d2の夫々の平面形状は、この駆動用MISFETQd
のゲート幅方向と一致するY方向に隣接する他のメモリ
セルMCとの間のX1−X2軸又はX3−X4軸に対す
る、前記他のメモリセルMCの駆動用MISFETQd
1、Qd2の夫々の平面形状の線対称で構成される。つ
まり、メモリセルMCの駆動用MISFETQdはX方
向、Y方向の夫々においてメモリセルMCの配列のメモ
リセルMC毎に線対称の形状で構成される。
【0130】X方向に配列されたメモリセルMCの駆動
用MISFETQdのうち、隣接するメモリセルMCの
駆動用MISFETQdの夫々の互いに向い合うソース
領域同士は一体に構成される(図9(B)参照)。つま
り、隣接する一方のメモリセルMCの駆動用MISFE
TQdのソース領域で他方のメモリセルMCの駆動用M
ISFETQdのソース領域を構成し、駆動用MISF
ETQdのソース領域の占有面積を縮小する。また、一
方のメモリセルMCの駆動用MISFETQdのソース
領域とそれと向い合う他方のメモリセルMCの駆動用M
ISFETQdのソース領域との間には素子分離絶縁膜
4(及びp型チャネルストッパ領域5)を介在しないの
で、この素子分離絶縁膜4に相当する分、メモリセルM
Cの占有面積を縮小できる。
用MISFETQdのうち、隣接するメモリセルMCの
駆動用MISFETQdの夫々の互いに向い合うソース
領域同士は一体に構成される(図9(B)参照)。つま
り、隣接する一方のメモリセルMCの駆動用MISFE
TQdのソース領域で他方のメモリセルMCの駆動用M
ISFETQdのソース領域を構成し、駆動用MISF
ETQdのソース領域の占有面積を縮小する。また、一
方のメモリセルMCの駆動用MISFETQdのソース
領域とそれと向い合う他方のメモリセルMCの駆動用M
ISFETQdのソース領域との間には素子分離絶縁膜
4(及びp型チャネルストッパ領域5)を介在しないの
で、この素子分離絶縁膜4に相当する分、メモリセルM
Cの占有面積を縮小できる。
【0131】前記メモリセルMCの2個の転送用MIS
FETQt1、Qt2の夫々は、図6、図7及び図8に
示すように、素子分離絶縁膜4で周囲を規定された領域
内において、p- 型ウエル領域2Mの主面に構成され
る。転送用MISFETQt1、Qt2の夫々は、主に
p- 型ウエル領域2M、ゲート絶縁膜12、ゲート電極
13、ソース領域及びドレイン領域を主体に構成され
る。
FETQt1、Qt2の夫々は、図6、図7及び図8に
示すように、素子分離絶縁膜4で周囲を規定された領域
内において、p- 型ウエル領域2Mの主面に構成され
る。転送用MISFETQt1、Qt2の夫々は、主に
p- 型ウエル領域2M、ゲート絶縁膜12、ゲート電極
13、ソース領域及びドレイン領域を主体に構成され
る。
【0132】前記転送用MISFETQt1、Qt2の
夫々は夫々のゲート長(Lg)方向を実質的に平行に設
定し、夫々のゲート長方向はY方向(又は相補性データ
線DLの延在方向)に一致する。すなわち、転送用MI
SFETQt1、Qt2の夫々のゲート長方向と駆動用
MISFETQd1、Qd2のゲート長方向とはほぼ直
角に交差する。前記素子分離絶縁膜4(及びp型チャネ
ルストッパ領域5)は主にこの転送用MISFETQt
1、Qt2の夫々のゲート幅(Lw)を規定する位置に
構成される。
夫々は夫々のゲート長(Lg)方向を実質的に平行に設
定し、夫々のゲート長方向はY方向(又は相補性データ
線DLの延在方向)に一致する。すなわち、転送用MI
SFETQt1、Qt2の夫々のゲート長方向と駆動用
MISFETQd1、Qd2のゲート長方向とはほぼ直
角に交差する。前記素子分離絶縁膜4(及びp型チャネ
ルストッパ領域5)は主にこの転送用MISFETQt
1、Qt2の夫々のゲート幅(Lw)を規定する位置に
構成される。
【0133】前記p- 型ウエル領域2Mは転送用MIS
FETQt1、Qt2の夫々のチャネル形成領域を構成
する。
FETQt1、Qt2の夫々のチャネル形成領域を構成
する。
【0134】前記ゲート電極13は活性領域においてp
- 型ウエル領域2Mのチャネル形成領域上にゲート絶縁
膜12を介して構成される。ゲート電極13は、第2層
目のゲート材形成工程で形成され、例えば多結晶珪素膜
13A、多結晶珪素膜13B及び高融点金属珪化膜13
Cの夫々を順次積層した3層の積層構造(所謂ポリサイ
ド構造)で構成される。下層の多結晶珪素膜13Aには
抵抗値を低減するn型不純物例えばP(又はAs)が導
入される。中間層の多結晶珪素膜13Bには抵抗値を低
減するn型不純物例えばP(又はAs)が導入される。
上層の高融点金属珪化膜13Cは例えばWSix(xは
例えば2)で形成される。このゲート電極13は、上層
の高融点金属珪化膜13Cの比抵抗値が下層の多結晶珪
素膜13A、中間層の多結晶珪素膜13Bの夫々に比べ
て小さいので、信号伝達速度の高速化を図れる。また、
ゲート電極13は、多結晶珪素膜13A、多結晶珪素膜
13B及び高融点金属珪化膜13Cの積層構造で構成さ
れ、合計の断面々積を増加し、抵抗値を低減できるの
で、信号伝達速度の高速化をより一層図れる。なお、前
記ゲート電極13の上層の高融点金属珪化膜13Cは前
記WSixの他にMoSix、TiSix又はTaSi
xを使用してもよい。
- 型ウエル領域2Mのチャネル形成領域上にゲート絶縁
膜12を介して構成される。ゲート電極13は、第2層
目のゲート材形成工程で形成され、例えば多結晶珪素膜
13A、多結晶珪素膜13B及び高融点金属珪化膜13
Cの夫々を順次積層した3層の積層構造(所謂ポリサイ
ド構造)で構成される。下層の多結晶珪素膜13Aには
抵抗値を低減するn型不純物例えばP(又はAs)が導
入される。中間層の多結晶珪素膜13Bには抵抗値を低
減するn型不純物例えばP(又はAs)が導入される。
上層の高融点金属珪化膜13Cは例えばWSix(xは
例えば2)で形成される。このゲート電極13は、上層
の高融点金属珪化膜13Cの比抵抗値が下層の多結晶珪
素膜13A、中間層の多結晶珪素膜13Bの夫々に比べ
て小さいので、信号伝達速度の高速化を図れる。また、
ゲート電極13は、多結晶珪素膜13A、多結晶珪素膜
13B及び高融点金属珪化膜13Cの積層構造で構成さ
れ、合計の断面々積を増加し、抵抗値を低減できるの
で、信号伝達速度の高速化をより一層図れる。なお、前
記ゲート電極13の上層の高融点金属珪化膜13Cは前
記WSixの他にMoSix、TiSix又はTaSi
xを使用してもよい。
【0135】前記ゲート電極13のゲート幅寸法は、図
8(A)に示すように、前記駆動用MISFETQdの
ゲート電極7のゲート幅寸法に比べて小さく構成され
る。すなわち、転送用MISFETQtは駆動用MIS
FETQdに比べて駆動能力を小さく構成し、メモリセ
ルMCのβレシオを稼ぐことができるので、メモリセル
MCは情報蓄積ノードに記憶された情報を安定に保持で
きる。
8(A)に示すように、前記駆動用MISFETQdの
ゲート電極7のゲート幅寸法に比べて小さく構成され
る。すなわち、転送用MISFETQtは駆動用MIS
FETQdに比べて駆動能力を小さく構成し、メモリセ
ルMCのβレシオを稼ぐことができるので、メモリセル
MCは情報蓄積ノードに記憶された情報を安定に保持で
きる。
【0136】前記ソース領域、ドレイン領域の夫々は、
図6に示すように、高い不純物濃度のn+ 型半導体領域
18及びそれとチャネル形成領域との間に設けられた低
い不純物濃度のn型半導体領域17を主体に構成され
る。この不純物濃度が異なる2種類のうち、n型半導体
領域17はゲート電極13のゲート長方向の側部におい
てこのゲート電極13に対して自己整合で形成される。
n型半導体領域17は、チャネル形成領域とのpn接合
部において不純物濃度勾配が緩くなる、n型不純物例え
ばPで形成される。n+ 型半導体領域18はゲート電極
13のゲート長方向の側部においてサイドウォールスペ
ーサ16に対して(実際には、前述の駆動用MISFE
TQdと同様に、サイドウォールスペーサ16を被覆す
るマスクに対して)自己整合で形成される。n+ 型半導
体領域18は、p- 型ウエル領域2Mとの接合部の深さ
(接合深さ)を浅くできるn型不純物例えばAsで形成
される。つまり、転送用MISFETQt1、Qt2の
夫々はLDD構造で構成される。このLDD構造を採用
する転送用MISFETQt1、Qt2の夫々は、ドレ
イン領域の近傍において電界強度を緩和できるので、ホ
ットキャリアの発生量を低減し、経時的なしきい値電圧
の変動を低減できる。
図6に示すように、高い不純物濃度のn+ 型半導体領域
18及びそれとチャネル形成領域との間に設けられた低
い不純物濃度のn型半導体領域17を主体に構成され
る。この不純物濃度が異なる2種類のうち、n型半導体
領域17はゲート電極13のゲート長方向の側部におい
てこのゲート電極13に対して自己整合で形成される。
n型半導体領域17は、チャネル形成領域とのpn接合
部において不純物濃度勾配が緩くなる、n型不純物例え
ばPで形成される。n+ 型半導体領域18はゲート電極
13のゲート長方向の側部においてサイドウォールスペ
ーサ16に対して(実際には、前述の駆動用MISFE
TQdと同様に、サイドウォールスペーサ16を被覆す
るマスクに対して)自己整合で形成される。n+ 型半導
体領域18は、p- 型ウエル領域2Mとの接合部の深さ
(接合深さ)を浅くできるn型不純物例えばAsで形成
される。つまり、転送用MISFETQt1、Qt2の
夫々はLDD構造で構成される。このLDD構造を採用
する転送用MISFETQt1、Qt2の夫々は、ドレ
イン領域の近傍において電界強度を緩和できるので、ホ
ットキャリアの発生量を低減し、経時的なしきい値電圧
の変動を低減できる。
【0137】前記サイドウォールスペーサ16はゲート
電極13の側壁にそれに対して自己整合で形成される。
サイドウォールスペーサ16は例えば酸化珪素膜等の絶
縁膜で形成される。
電極13の側壁にそれに対して自己整合で形成される。
サイドウォールスペーサ16は例えば酸化珪素膜等の絶
縁膜で形成される。
【0138】前記ゲート電極13上部には絶縁膜15が
構成される。絶縁膜15は、主に下層のゲート電極1
3、上層の導電層(23)の夫々を電気的に分離し、例
えば酸化珪素膜で形成される。この絶縁膜15は、前記
ゲート電極7の上部に設けられた絶縁膜に比べて厚い膜
厚で形成される。
構成される。絶縁膜15は、主に下層のゲート電極1
3、上層の導電層(23)の夫々を電気的に分離し、例
えば酸化珪素膜で形成される。この絶縁膜15は、前記
ゲート電極7の上部に設けられた絶縁膜に比べて厚い膜
厚で形成される。
【0139】前記図8(A)に示すように、転送用MI
SFETQt1の一方のソース領域又はドレイン領域
は、駆動用MISFETQd1のドレイン領域に一体に
構成される。転送用MISFETQt1、駆動用MIS
FETQd1の夫々は夫々のゲート長方向(又はゲート
幅方向)を交差させているので、一体に構成された部分
を中心に、駆動用MISFETQd1の活性領域はX方
向(ゲート長方向と一致する方向)に向って、転送用M
ISFETQt1の活性領域はY方向(ゲート長方向と
一致する方向)に向って夫々形成される。すなわち、転
送用MISFETQt1、駆動用MISFETQd1の
夫々の活性領域は平面形状がほぼL字形状で構成され
る。同様に、前記転送用MISFETQt2の一方のソ
ース領域又はドレイン領域は、駆動用MISFETQd
2のドレイン領域に一体に構成される。すなわち、転送
用MISFETQt2、駆動用MISFETQd2の夫
々の活性領域は平面形状がほぼL字形状で構成される。
素子分離絶縁膜4(及びp型チャネルストッパ領域5)
は、一体に構成された転送用MISFETQt及び駆動
用MISFETQdの外周囲つまり前述のL字形状の活
性領域の周囲に沿ってこの領域を規定する位置に構成さ
れる。
SFETQt1の一方のソース領域又はドレイン領域
は、駆動用MISFETQd1のドレイン領域に一体に
構成される。転送用MISFETQt1、駆動用MIS
FETQd1の夫々は夫々のゲート長方向(又はゲート
幅方向)を交差させているので、一体に構成された部分
を中心に、駆動用MISFETQd1の活性領域はX方
向(ゲート長方向と一致する方向)に向って、転送用M
ISFETQt1の活性領域はY方向(ゲート長方向と
一致する方向)に向って夫々形成される。すなわち、転
送用MISFETQt1、駆動用MISFETQd1の
夫々の活性領域は平面形状がほぼL字形状で構成され
る。同様に、前記転送用MISFETQt2の一方のソ
ース領域又はドレイン領域は、駆動用MISFETQd
2のドレイン領域に一体に構成される。すなわち、転送
用MISFETQt2、駆動用MISFETQd2の夫
々の活性領域は平面形状がほぼL字形状で構成される。
素子分離絶縁膜4(及びp型チャネルストッパ領域5)
は、一体に構成された転送用MISFETQt及び駆動
用MISFETQdの外周囲つまり前述のL字形状の活
性領域の周囲に沿ってこの領域を規定する位置に構成さ
れる。
【0140】前記転送用MISFETQt1、Qt2の
夫々の平面形状は、メモリセルMC内において、前記駆
動用MISFETQd1、Qd2の夫々の関係と同様
に、中心点CPに対して点対称で構成される。すなわ
ち、図8(A)に示すように、メモリセルMCは、転送
用MISFETQt1及びそれに一体化された駆動用M
ISFETQd1、転送用MISFETQt2及びそれ
に一体化された駆動用MISFETQd2の夫々が中心
点CPに対して点対称で構成される(メモリセル内点対
称形状)。メモリセルMCは、転送用MISFETQt
1及び駆動用MISFETQd1、転送用MISFET
Qt2及び駆動用MISFETQd2の夫々の平面形状
が、アンバランスな形状でなく、同一形状で構成され
る。メモリセルMCは、転送用MISFETQt1、Q
t2の夫々の間に駆動用MISFETQd1及びQd2
を配置し、この駆動用MISFETQd1、Qd2の夫
々を向い合せて配置する。つまり、メモリセルMCの転
送用MISFETQt1及び駆動用MISFETQd
1、転送用MISFETQt2及び駆動用MISFET
Qd2の夫々は、駆動用MISFETQd1、Qd2の
夫々の間に配置される素子分離絶縁膜4及びp型チャネ
ルストッパ領域5のみで分離され、この素子分離絶縁膜
4の幅寸法のみで離隔寸法が律則される。
夫々の平面形状は、メモリセルMC内において、前記駆
動用MISFETQd1、Qd2の夫々の関係と同様
に、中心点CPに対して点対称で構成される。すなわ
ち、図8(A)に示すように、メモリセルMCは、転送
用MISFETQt1及びそれに一体化された駆動用M
ISFETQd1、転送用MISFETQt2及びそれ
に一体化された駆動用MISFETQd2の夫々が中心
点CPに対して点対称で構成される(メモリセル内点対
称形状)。メモリセルMCは、転送用MISFETQt
1及び駆動用MISFETQd1、転送用MISFET
Qt2及び駆動用MISFETQd2の夫々の平面形状
が、アンバランスな形状でなく、同一形状で構成され
る。メモリセルMCは、転送用MISFETQt1、Q
t2の夫々の間に駆動用MISFETQd1及びQd2
を配置し、この駆動用MISFETQd1、Qd2の夫
々を向い合せて配置する。つまり、メモリセルMCの転
送用MISFETQt1及び駆動用MISFETQd
1、転送用MISFETQt2及び駆動用MISFET
Qd2の夫々は、駆動用MISFETQd1、Qd2の
夫々の間に配置される素子分離絶縁膜4及びp型チャネ
ルストッパ領域5のみで分離され、この素子分離絶縁膜
4の幅寸法のみで離隔寸法が律則される。
【0141】図7及び図8に示すように、メモリセルア
レイMAY又はサブメモリセルアレイSMAYにおい
て、メモリセルMCの転送用MISFETQt1、Qt
2の夫々の平面形状は、この転送用MISFETQtの
ゲート長方向と一致するY方向に隣接する他のメモリセ
ルMCとの間のX1−X2軸又はX3−X4軸に対す
る、前記他のメモリセルMCの転送用MISFETQt
1、Qt2の夫々の平面形状の線対称で構成される。同
様に、メモリセルMCの転送用MISFETQt1、Q
t2の夫々の平面形状は、この転送用MISFETQt
のゲート幅方向と一致するX方向に隣接する他のメモリ
セルMCとの間のX1−X3軸又はX2−X4軸に対す
る、前記他のメモリセルMCの転送用MISFETQt
1、Qt2の夫々の平面形状の線対称で構成される。つ
まり、メモリセルMCの転送用MISFETQtはX方
向、Y方向の夫々においてメモリセルMCの配列のメモ
リセルMC毎に線対称の形状で構成される。
レイMAY又はサブメモリセルアレイSMAYにおい
て、メモリセルMCの転送用MISFETQt1、Qt
2の夫々の平面形状は、この転送用MISFETQtの
ゲート長方向と一致するY方向に隣接する他のメモリセ
ルMCとの間のX1−X2軸又はX3−X4軸に対す
る、前記他のメモリセルMCの転送用MISFETQt
1、Qt2の夫々の平面形状の線対称で構成される。同
様に、メモリセルMCの転送用MISFETQt1、Q
t2の夫々の平面形状は、この転送用MISFETQt
のゲート幅方向と一致するX方向に隣接する他のメモリ
セルMCとの間のX1−X3軸又はX2−X4軸に対す
る、前記他のメモリセルMCの転送用MISFETQt
1、Qt2の夫々の平面形状の線対称で構成される。つ
まり、メモリセルMCの転送用MISFETQtはX方
向、Y方向の夫々においてメモリセルMCの配列のメモ
リセルMC毎に線対称の形状で構成される。
【0142】Y方向に配列されたメモリセルMCの転送
用MISFETQtのうち、隣接するメモリセルMCの
転送用MISFETQtの夫々の互いに向い合う他方の
ドレイン領域又はソース領域同士は一体に構成される
(図9(B)参照)。つまり、隣接する一方のメモリセ
ルMCの転送用MISFETQtの他方のドレイン領域
又はソース領域で他方のメモリセルMCの転送用MIS
FETQtの他方のドレイン領域又はソース領域を構成
し、転送用MISFETQtの他方のドレイン領域又は
ソース領域の占有面積が縮小できる。また、一方のメモ
リセルMCの転送用MISFETQtの他方のドレイン
領域又はソース領域とそれと向い合う他方のメモリセル
MCの転送用MISFETQtの他方のドレイン領域又
はソース領域との間には素子分離絶縁膜4を介在しない
ので、この素子分離絶縁膜4に相当する分、メモリセル
MCの占有面積が縮小できる。
用MISFETQtのうち、隣接するメモリセルMCの
転送用MISFETQtの夫々の互いに向い合う他方の
ドレイン領域又はソース領域同士は一体に構成される
(図9(B)参照)。つまり、隣接する一方のメモリセ
ルMCの転送用MISFETQtの他方のドレイン領域
又はソース領域で他方のメモリセルMCの転送用MIS
FETQtの他方のドレイン領域又はソース領域を構成
し、転送用MISFETQtの他方のドレイン領域又は
ソース領域の占有面積が縮小できる。また、一方のメモ
リセルMCの転送用MISFETQtの他方のドレイン
領域又はソース領域とそれと向い合う他方のメモリセル
MCの転送用MISFETQtの他方のドレイン領域又
はソース領域との間には素子分離絶縁膜4を介在しない
ので、この素子分離絶縁膜4に相当する分、メモリセル
MCの占有面積が縮小できる。
【0143】前記メモリセルMCの転送用MISFET
Qt1、Qt2の夫々のゲート電極13は、前記図7及
び図8に示すように、そのゲート幅方向と一致するX方
向において、ワード線(WL)13に接続される。ワー
ド線13は、ゲート電極13と一体に構成され、同一導
電層で構成される。メモリセルMCのうち、転送用MI
SFETQt1のゲート電極13には第1ワード線(W
L1)13が接続され、第1ワード線13は素子分離絶
縁膜4上をX方向に実質的に直線で延在する。転送用M
ISFETQt2のゲート電極13には第2ワード線
(WL2)13が接続され、第2ワード線13はX方向
に実質的に直線で延在する。つまり、1個のメモリセル
MCには、互いに離隔し、かつ同一X方向に平行に延在
する2本の第1ワード線13及び第2ワード線13が配
置される。メモリセルアレイMAYにおいて、前記第1
ワード線13及び第2ワード線13の平面形状は、前述
のX1−X3軸、X2−X4軸の夫々に対して、X方向
に線対称で構成される。また、第1ワード線13及び第
2ワード線13の平面形状は、X1−X2軸、X3−X
4軸の夫々に対して、Y方向に線対称で構成される。
Qt1、Qt2の夫々のゲート電極13は、前記図7及
び図8に示すように、そのゲート幅方向と一致するX方
向において、ワード線(WL)13に接続される。ワー
ド線13は、ゲート電極13と一体に構成され、同一導
電層で構成される。メモリセルMCのうち、転送用MI
SFETQt1のゲート電極13には第1ワード線(W
L1)13が接続され、第1ワード線13は素子分離絶
縁膜4上をX方向に実質的に直線で延在する。転送用M
ISFETQt2のゲート電極13には第2ワード線
(WL2)13が接続され、第2ワード線13はX方向
に実質的に直線で延在する。つまり、1個のメモリセル
MCには、互いに離隔し、かつ同一X方向に平行に延在
する2本の第1ワード線13及び第2ワード線13が配
置される。メモリセルアレイMAYにおいて、前記第1
ワード線13及び第2ワード線13の平面形状は、前述
のX1−X3軸、X2−X4軸の夫々に対して、X方向
に線対称で構成される。また、第1ワード線13及び第
2ワード線13の平面形状は、X1−X2軸、X3−X
4軸の夫々に対して、Y方向に線対称で構成される。
【0144】前記第1ワード線(WL1)13は、図6
及び図8(A)に示すように、メモリセルMCの駆動用
MISFETQd1のゲート電極7のゲート幅方向と一
致する方向において素子分離絶縁膜4上に突出する部分
と交差する。同様に、第2ワード線(WL2)は、駆動
用MISFETQd2のゲート電極7のゲート幅方向と
一致する方向において素子分離絶縁膜4上に突出する部
分と交差する。
及び図8(A)に示すように、メモリセルMCの駆動用
MISFETQd1のゲート電極7のゲート幅方向と一
致する方向において素子分離絶縁膜4上に突出する部分
と交差する。同様に、第2ワード線(WL2)は、駆動
用MISFETQd2のゲート電極7のゲート幅方向と
一致する方向において素子分離絶縁膜4上に突出する部
分と交差する。
【0145】また、前記メモリセルMCに配置された第
1ワード線(WL1)13、第2ワード線(WL2)1
3の夫々の間には基準電圧線(ソース線:Vss)13が
配置される。基準電圧線13は、メモリセルMCにおい
て1本配置され、メモリセルMCの駆動用MISFET
Qd1及びQd2に共通のソース線として構成される。
基準電圧線13は、前記ワード線13と同一導電層で構
成され、このワード線13と離隔し、かつ素子分離絶縁
膜4上をX方向に実質的に直線で延在する。メモリセル
アレイMAY又はサブメモリセルアレイSMAYにおい
て、基準電圧線13の平面形状は、X1−X3軸、X2
−X4軸の夫々に対して、X方向に線対称で構成され
る。また、基準電圧線13の平面形状は、X1−X2
軸、X3−X4軸の夫々に対して、Y方向に線対称で構
成される。
1ワード線(WL1)13、第2ワード線(WL2)1
3の夫々の間には基準電圧線(ソース線:Vss)13が
配置される。基準電圧線13は、メモリセルMCにおい
て1本配置され、メモリセルMCの駆動用MISFET
Qd1及びQd2に共通のソース線として構成される。
基準電圧線13は、前記ワード線13と同一導電層で構
成され、このワード線13と離隔し、かつ素子分離絶縁
膜4上をX方向に実質的に直線で延在する。メモリセル
アレイMAY又はサブメモリセルアレイSMAYにおい
て、基準電圧線13の平面形状は、X1−X3軸、X2
−X4軸の夫々に対して、X方向に線対称で構成され
る。また、基準電圧線13の平面形状は、X1−X2
軸、X3−X4軸の夫々に対して、Y方向に線対称で構
成される。
【0146】前記基準電圧線13は、図6及び図8
(A)に示すように、メモリセルMCの駆動用MISF
ETQd1、Qd2の夫々の間の素子分離絶縁膜4上に
おいて、この駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々
のゲート電極7のゲート幅方向と一致する方向に突出す
る部分と交差する。
(A)に示すように、メモリセルMCの駆動用MISF
ETQd1、Qd2の夫々の間の素子分離絶縁膜4上に
おいて、この駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々
のゲート電極7のゲート幅方向と一致する方向に突出す
る部分と交差する。
【0147】前記基準電圧線13は、図6、図7及び図
8(A)に示すように、駆動用MISFETQd1、Q
d2の夫々のソース領域(n+ 型半導体領域11)に接
続される。基準電圧線13は、特に、図8(A)に示す
ように、駆動用MISFETQdのソース領域上に転送
用MISFETQtのゲート絶縁膜12を形成する工程
と同一工程で形成される絶縁膜12に形成された接続孔
14を通して接続される。基準電圧線13は前述のよう
に3層の積層構造で構成され、前記接続孔14は基準電
圧線13の下層の多結晶珪素膜13Aを形成した後にこ
の多結晶珪素膜13Aにも形成される。つまり、基準電
圧線13は、前記下層の多結晶珪素膜13A及びその下
層の絶縁膜12に形成された接続孔14を通して、中間
層の多結晶珪素膜13Bを直接ソース領域に接続し、こ
の中間層の多結晶珪素膜13Bを通して上層の高融点金
属珪化膜13Cがソース領域に接続される。
8(A)に示すように、駆動用MISFETQd1、Q
d2の夫々のソース領域(n+ 型半導体領域11)に接
続される。基準電圧線13は、特に、図8(A)に示す
ように、駆動用MISFETQdのソース領域上に転送
用MISFETQtのゲート絶縁膜12を形成する工程
と同一工程で形成される絶縁膜12に形成された接続孔
14を通して接続される。基準電圧線13は前述のよう
に3層の積層構造で構成され、前記接続孔14は基準電
圧線13の下層の多結晶珪素膜13Aを形成した後にこ
の多結晶珪素膜13Aにも形成される。つまり、基準電
圧線13は、前記下層の多結晶珪素膜13A及びその下
層の絶縁膜12に形成された接続孔14を通して、中間
層の多結晶珪素膜13Bを直接ソース領域に接続し、こ
の中間層の多結晶珪素膜13Bを通して上層の高融点金
属珪化膜13Cがソース領域に接続される。
【0148】この基準電圧線13の駆動用MISFET
Qdのソース領域への接続構造は、後に製造プロセスの
説明において形成工程の順序は説明するが、下層の多結
晶珪素膜13Aを形成した後に、この下層の多結晶珪素
膜13A及び絶縁膜12に接続孔14を形成するので、
フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を行う際
に、転送用MISFETQtのゲート絶縁膜12の表面
を下層の多結晶珪素膜13Aで保護できる。つまり、転
送用MISFETQtのゲート絶縁膜12の膜質の劣化
が防止できるので、ゲート絶縁膜12の絶縁耐圧を向上
できる。
Qdのソース領域への接続構造は、後に製造プロセスの
説明において形成工程の順序は説明するが、下層の多結
晶珪素膜13Aを形成した後に、この下層の多結晶珪素
膜13A及び絶縁膜12に接続孔14を形成するので、
フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を行う際
に、転送用MISFETQtのゲート絶縁膜12の表面
を下層の多結晶珪素膜13Aで保護できる。つまり、転
送用MISFETQtのゲート絶縁膜12の膜質の劣化
が防止できるので、ゲート絶縁膜12の絶縁耐圧を向上
できる。
【0149】また、基準電圧線13の駆動用MISFE
TQdのソース領域への接続構造は、前記ソース領域と
上層の高融点金属珪化膜13Cとの直接の接続を廃止
し、両者間に中間層の多結晶珪素膜13Bを介在したの
で、ソース領域と基準電圧線13との接触抵抗値を低減
できる。基準電圧線13の中間層の多結晶珪素膜13B
は、この接触抵抗値を低減する目的で、下層の多結晶珪
素膜13Aに比べて抵抗値を低減する不純物が多く導入
される。逆に、基準電圧線13の下層の多結晶珪素膜1
3Aは、転送用MISFETQtのゲート絶縁膜12の
絶縁耐圧を向上する目的で、中間層の多結晶珪素膜13
Bに比べて抵抗値を低減する不純物が少なく導入され
る。
TQdのソース領域への接続構造は、前記ソース領域と
上層の高融点金属珪化膜13Cとの直接の接続を廃止
し、両者間に中間層の多結晶珪素膜13Bを介在したの
で、ソース領域と基準電圧線13との接触抵抗値を低減
できる。基準電圧線13の中間層の多結晶珪素膜13B
は、この接触抵抗値を低減する目的で、下層の多結晶珪
素膜13Aに比べて抵抗値を低減する不純物が多く導入
される。逆に、基準電圧線13の下層の多結晶珪素膜1
3Aは、転送用MISFETQtのゲート絶縁膜12の
絶縁耐圧を向上する目的で、中間層の多結晶珪素膜13
Bに比べて抵抗値を低減する不純物が少なく導入され
る。
【0150】前記メモリセルMCに配置された容量素子
Cは、図6、図7及び図8(B)に示すように、主に第
1電極7、誘電体膜21、第2電極23の夫々を順次積
層して構成される。つまり、容量素子Cはスタックド
(積層)構造で構成される。メモリセルMCには主に2
個の容量素子Cが配置され、この2個の容量素子Cはメ
モリセルMCの情報蓄積ノード間に並列に接続され配置
される。
Cは、図6、図7及び図8(B)に示すように、主に第
1電極7、誘電体膜21、第2電極23の夫々を順次積
層して構成される。つまり、容量素子Cはスタックド
(積層)構造で構成される。メモリセルMCには主に2
個の容量素子Cが配置され、この2個の容量素子Cはメ
モリセルMCの情報蓄積ノード間に並列に接続され配置
される。
【0151】前記容量素子Cの第1電極7は駆動用MI
SFETQdのゲート電極(第1層目のゲート材形成工
程で形成された多結晶珪素膜)の一部で構成される。つ
まり、メモリセルMCの一方の駆動用MISFETQd
1のゲート電極7は2個のうちの一方の容量素子Cの第
1電極7を構成する。他方の駆動用MISFETQd2
のゲート電極7は他方の容量素子Cの第1電極7を構成
する。
SFETQdのゲート電極(第1層目のゲート材形成工
程で形成された多結晶珪素膜)の一部で構成される。つ
まり、メモリセルMCの一方の駆動用MISFETQd
1のゲート電極7は2個のうちの一方の容量素子Cの第
1電極7を構成する。他方の駆動用MISFETQd2
のゲート電極7は他方の容量素子Cの第1電極7を構成
する。
【0152】誘電体膜21は前記第1電極(ゲート電
極)7上に構成される。誘電体膜21は、第1電極7以
外の領域にも構成されるが、第1電極7上において、第
1ワード線(WL1)13、基準電圧線13の夫々で規
定される領域、及び第2ワード線(WL2)13、基準
電圧線13の夫々で規定される領域が容量素子Cの実質
的な誘電体膜21として使用される。この誘電体膜21
は例えば酸化珪素膜で形成される。
極)7上に構成される。誘電体膜21は、第1電極7以
外の領域にも構成されるが、第1電極7上において、第
1ワード線(WL1)13、基準電圧線13の夫々で規
定される領域、及び第2ワード線(WL2)13、基準
電圧線13の夫々で規定される領域が容量素子Cの実質
的な誘電体膜21として使用される。この誘電体膜21
は例えば酸化珪素膜で形成される。
【0153】第2電極23は前記第1電極7上に誘電体
膜21を介して構成される。第2電極23は前記誘電体
膜21とほぼ同様にワード線(WL)13、基準電圧線
13の夫々で規定される領域が容量素子Cの実質的な第
2電極23として使用される。第2電極23は、第3層
目のゲート材形成工程で形成され、例えば単層の多結晶
珪素膜で形成される。この多結晶珪素膜には抵抗値を低
減するn型不純物例えばP(又はAs)が導入される。
膜21を介して構成される。第2電極23は前記誘電体
膜21とほぼ同様にワード線(WL)13、基準電圧線
13の夫々で規定される領域が容量素子Cの実質的な第
2電極23として使用される。第2電極23は、第3層
目のゲート材形成工程で形成され、例えば単層の多結晶
珪素膜で形成される。この多結晶珪素膜には抵抗値を低
減するn型不純物例えばP(又はAs)が導入される。
【0154】つまり、前記容量素子Cは、駆動用MIS
FETQd1のゲート電極7を第1電極7とし、駆動用
MISFETQd1の領域に配置された容量素子Cと、
駆動用MISFETQd2のゲート電極7を第1電極7
とし、駆動用MISFETQd2の領域に配置された容
量素子Cとで構成される。この容量素子Cの第2電極2
3は、後述するが、負荷用MISFETQpのゲート電
極23としても構成される。また、容量素子Cの第2電
極23は、負荷用MISFETQpのドレイン領域(実
際にはn型チャネル形成領域26N)と転送用MISF
ETQtの一方の半導体領域、駆動用MISFETQd
のドレイン領域、駆動用MISFETQdのゲート電極
7の夫々とを接続する導電層(中間導電層若しくは連結
用導電層)23としても構成される。
FETQd1のゲート電極7を第1電極7とし、駆動用
MISFETQd1の領域に配置された容量素子Cと、
駆動用MISFETQd2のゲート電極7を第1電極7
とし、駆動用MISFETQd2の領域に配置された容
量素子Cとで構成される。この容量素子Cの第2電極2
3は、後述するが、負荷用MISFETQpのゲート電
極23としても構成される。また、容量素子Cの第2電
極23は、負荷用MISFETQpのドレイン領域(実
際にはn型チャネル形成領域26N)と転送用MISF
ETQtの一方の半導体領域、駆動用MISFETQd
のドレイン領域、駆動用MISFETQdのゲート電極
7の夫々とを接続する導電層(中間導電層若しくは連結
用導電層)23としても構成される。
【0155】前記駆動用MISFETQd1の領域に配
置された一方の容量素子Cの第2電極23は、駆動用M
ISFETQd1のドレイン領域(11)、転送用MI
SFETQt1の一方の半導体領域(18)、駆動用M
ISFETQd2のゲート電極7の夫々に接続される。
これらの接続は、容量素子Cの第2電極23を駆動用M
ISFETQd1のゲート長方向と一致するX方向に引
き出した、前記第2電極23と同一層でかつ一体に構成
された導電層23で行われる。導電層23は絶縁膜(誘
電体膜21と同一層)21、絶縁膜12等を除去して形
成された接続孔(開口)22を通して前記ドレイン領域
(11)、一方の半導体領域(18)、ゲート電極7の
夫々に接続される。同様に、前記駆動用MISFETQ
d2の領域に配置された他方の容量素子Cの第2電極2
3は駆動用MISFETQd2のドレイン領域(1
1)、転送用MISFETQt2の一方の半導体領域
(18)、駆動用MISFETQd1のゲート電極7の
夫々に接続される。これらの接続は、容量素子Cの第2
電極23を駆動用MISFETQd2のゲート長方向と
一致する方向に引き出した導電層23で行われる。導電
層23は接続孔22を通して前記ドレイン領域(1
1)、一方の半導体領域(18)、ゲート電極7の夫々
に接続される。
置された一方の容量素子Cの第2電極23は、駆動用M
ISFETQd1のドレイン領域(11)、転送用MI
SFETQt1の一方の半導体領域(18)、駆動用M
ISFETQd2のゲート電極7の夫々に接続される。
これらの接続は、容量素子Cの第2電極23を駆動用M
ISFETQd1のゲート長方向と一致するX方向に引
き出した、前記第2電極23と同一層でかつ一体に構成
された導電層23で行われる。導電層23は絶縁膜(誘
電体膜21と同一層)21、絶縁膜12等を除去して形
成された接続孔(開口)22を通して前記ドレイン領域
(11)、一方の半導体領域(18)、ゲート電極7の
夫々に接続される。同様に、前記駆動用MISFETQ
d2の領域に配置された他方の容量素子Cの第2電極2
3は駆動用MISFETQd2のドレイン領域(1
1)、転送用MISFETQt2の一方の半導体領域
(18)、駆動用MISFETQd1のゲート電極7の
夫々に接続される。これらの接続は、容量素子Cの第2
電極23を駆動用MISFETQd2のゲート長方向と
一致する方向に引き出した導電層23で行われる。導電
層23は接続孔22を通して前記ドレイン領域(1
1)、一方の半導体領域(18)、ゲート電極7の夫々
に接続される。
【0156】前記転送用MISFETQtの一方の半導
体領域(18)、駆動用MISFETQdのドレイン領
域(11)、駆動用MISFETQdのゲート電極7の
夫々と導電層23との間の接続構造は図12(要部拡大
断面図)に詳細に示す。図12に示すように、接続孔2
2で周囲を規定された領域内において、p- 型ウエル領
域2Mの主面部には高い不純物濃度に設定されたn+ 型
半導体領域21Nが構成される。このn+ 型半導体領域
21Nは、後述するが、絶縁膜21に接続孔22を形成
するエッチングマスクを不純物導入マスクとして使用
し、n型不純物を導入することにより形成されるので、
若干の横方向の拡散はあるが、接続孔22の平面形状と
ほぼ同等の平面形状で構成される。なお、ゲート電極7
が存在する領域は、不純物導入の条件によってはこのゲ
ート電極7が不純物導入マスクになるので、ゲート電極
7下において、n+ 型半導体領域21Nは構成されな
い。
体領域(18)、駆動用MISFETQdのドレイン領
域(11)、駆動用MISFETQdのゲート電極7の
夫々と導電層23との間の接続構造は図12(要部拡大
断面図)に詳細に示す。図12に示すように、接続孔2
2で周囲を規定された領域内において、p- 型ウエル領
域2Mの主面部には高い不純物濃度に設定されたn+ 型
半導体領域21Nが構成される。このn+ 型半導体領域
21Nは、後述するが、絶縁膜21に接続孔22を形成
するエッチングマスクを不純物導入マスクとして使用
し、n型不純物を導入することにより形成されるので、
若干の横方向の拡散はあるが、接続孔22の平面形状と
ほぼ同等の平面形状で構成される。なお、ゲート電極7
が存在する領域は、不純物導入の条件によってはこのゲ
ート電極7が不純物導入マスクになるので、ゲート電極
7下において、n+ 型半導体領域21Nは構成されな
い。
【0157】前記n+ 型半導体領域11、18の夫々
は、本実施例において例えば 0.2〜0.3〔μm〕程
度の接合深さで形成されるが、前記n+ 型半導体領域2
1Nは前記n+ 型半導体領域11、18の夫々の接合深
さに比べて深い接合深さ例えば0.35〜0.45〔μ
m〕程度に設定される。つまり、n+ 型半導体領域21
Nは、n+ 型半導体領域11又は18(p- 型半導体基
板1)の前記接続孔22の端部からn+ 型半導体領域1
1又は18とp- 型半導体基板1との間のpn接合部を
横切り発生する結晶欠陥を取り込める程度の深さで形成
される。結晶欠陥は導電層23の体積収縮、導電層(多
結晶珪素膜)23と絶縁膜(酸化珪素膜)との間の熱膨
張係数の違い等が主要な要因となって発生するが、特に
メモリセルMCにおいてはn+ 型半導体領域11、18
の夫々と導電層23との間の接続部分に駆動用MISF
ETQdのゲート電極(多結晶珪素膜)7の体積収縮も
加わり、結晶欠陥の発生が多発するので、n+ 型半導体
領域21Nの配置は有効である。
は、本実施例において例えば 0.2〜0.3〔μm〕程
度の接合深さで形成されるが、前記n+ 型半導体領域2
1Nは前記n+ 型半導体領域11、18の夫々の接合深
さに比べて深い接合深さ例えば0.35〜0.45〔μ
m〕程度に設定される。つまり、n+ 型半導体領域21
Nは、n+ 型半導体領域11又は18(p- 型半導体基
板1)の前記接続孔22の端部からn+ 型半導体領域1
1又は18とp- 型半導体基板1との間のpn接合部を
横切り発生する結晶欠陥を取り込める程度の深さで形成
される。結晶欠陥は導電層23の体積収縮、導電層(多
結晶珪素膜)23と絶縁膜(酸化珪素膜)との間の熱膨
張係数の違い等が主要な要因となって発生するが、特に
メモリセルMCにおいてはn+ 型半導体領域11、18
の夫々と導電層23との間の接続部分に駆動用MISF
ETQdのゲート電極(多結晶珪素膜)7の体積収縮も
加わり、結晶欠陥の発生が多発するので、n+ 型半導体
領域21Nの配置は有効である。
【0158】また、前記図1に示すように、メモリセル
MCにおいて、同様な接続構造が転送用MISFETQ
tの他方の半導体領域であるn+ 型半導体領域18と相
補性データ線(DL)33を接続する際の中間導電層2
3との間の接続部分に存在するので、この接続部分にも
n+ 型半導体領域21Nが構成される。また、言換すれ
ば、後述するSRAMの製造プロセス上、転送用MIS
FETQtの一方、他方の夫々の半導体領域であるn+
型半導体領域18の表面上に同一製造工程で接続孔22
が形成されるので、転送用MISFETQtの一方、他
方の夫々の半導体領域の領域に夫々n+ 型半導体領域2
1Nが形成される。
MCにおいて、同様な接続構造が転送用MISFETQ
tの他方の半導体領域であるn+ 型半導体領域18と相
補性データ線(DL)33を接続する際の中間導電層2
3との間の接続部分に存在するので、この接続部分にも
n+ 型半導体領域21Nが構成される。また、言換すれ
ば、後述するSRAMの製造プロセス上、転送用MIS
FETQtの一方、他方の夫々の半導体領域であるn+
型半導体領域18の表面上に同一製造工程で接続孔22
が形成されるので、転送用MISFETQtの一方、他
方の夫々の半導体領域の領域に夫々n+ 型半導体領域2
1Nが形成される。
【0159】前記メモリセルアレイMAY又はサブメモ
リセルアレイSMAYにおいて、X方向に配列されたメ
モリセルMCの容量素子Cは、図7及び図8(B)に示
すX1−X3軸又はX2−X4軸に対して、第2電極2
3(及び導電層23)の平面形状が線対称で構成され
る。また、Y方向に配列されたメモリセルMCの容量素
子Cは、前述の駆動用MISFETQd及び転送用MI
SFETQtの線対称の配列と異なり、第2電極23の
平面形状が非線対称で構成される。つまり、X方向に配
列された複数個のメモリセルMCの夫々の容量素子Cの
第2電極23の配列に対して、Y方向に隣接する次段の
X方向に配列された複数個のメモリセルMCの容量素子
Cは、前記前段の第2電極23と同様に、第2電極23
の平面形状をX方向に線対称で構成するとともに、第2
電極23の平面形状が前記前段のメモリセルMCの配列
に対して1個のメモリセルMC分(1メモリセルピッチ
分)だけX方向にずらして構成される。メモリセルアレ
イMAYにおいて、前述のメモリセルMCの容量素子C
の第2電極23(及び導電層23)の配列は、後述する
が、主に第2電極23の上層に形成される電源電圧線
(Vcc:26P)及び負荷用MISFETQpの平面形
状がY方向に対して非線対称で構成されるので、これに
律則され非線対称で構成される。
リセルアレイSMAYにおいて、X方向に配列されたメ
モリセルMCの容量素子Cは、図7及び図8(B)に示
すX1−X3軸又はX2−X4軸に対して、第2電極2
3(及び導電層23)の平面形状が線対称で構成され
る。また、Y方向に配列されたメモリセルMCの容量素
子Cは、前述の駆動用MISFETQd及び転送用MI
SFETQtの線対称の配列と異なり、第2電極23の
平面形状が非線対称で構成される。つまり、X方向に配
列された複数個のメモリセルMCの夫々の容量素子Cの
第2電極23の配列に対して、Y方向に隣接する次段の
X方向に配列された複数個のメモリセルMCの容量素子
Cは、前記前段の第2電極23と同様に、第2電極23
の平面形状をX方向に線対称で構成するとともに、第2
電極23の平面形状が前記前段のメモリセルMCの配列
に対して1個のメモリセルMC分(1メモリセルピッチ
分)だけX方向にずらして構成される。メモリセルアレ
イMAYにおいて、前述のメモリセルMCの容量素子C
の第2電極23(及び導電層23)の配列は、後述する
が、主に第2電極23の上層に形成される電源電圧線
(Vcc:26P)及び負荷用MISFETQpの平面形
状がY方向に対して非線対称で構成されるので、これに
律則され非線対称で構成される。
【0160】前記メモリセルMCの2個の負荷用MIS
FETQp1、Qp2の夫々は、図6、図7及び図8
(B)に示すように、駆動用MISFETQdの領域上
に構成される。負荷用MISFETQp1は駆動用MI
SFETQd2の領域上に構成され、負荷用MISFE
TQp2は駆動用MISFETQd1上に構成される。
この負荷用MISFETQpは所謂SOI構造(又はT
FT構造)で構成される。負荷用MISFETQp1、
Qp2の夫々は駆動用MISFETQd1、Qd2の夫
々のゲート長方向と一致する方向にゲート長方向をほぼ
直交させ配置される。この負荷用MISFETQp1、
Qp2の夫々は、主にn型チャネル形成領域26N、ゲ
ート絶縁膜24、24G、ゲート電極23、ソース領域
26P及びドレイン領域26Pで構成される。
FETQp1、Qp2の夫々は、図6、図7及び図8
(B)に示すように、駆動用MISFETQdの領域上
に構成される。負荷用MISFETQp1は駆動用MI
SFETQd2の領域上に構成され、負荷用MISFE
TQp2は駆動用MISFETQd1上に構成される。
この負荷用MISFETQpは所謂SOI構造(又はT
FT構造)で構成される。負荷用MISFETQp1、
Qp2の夫々は駆動用MISFETQd1、Qd2の夫
々のゲート長方向と一致する方向にゲート長方向をほぼ
直交させ配置される。この負荷用MISFETQp1、
Qp2の夫々は、主にn型チャネル形成領域26N、ゲ
ート絶縁膜24、24G、ゲート電極23、ソース領域
26P及びドレイン領域26Pで構成される。
【0161】前記ゲート電極23は前記容量素子Cの第
2電極(第3層目のゲート材形成工程で形成される多結
晶珪素膜)23で構成される。つまり、駆動用MISF
ETQd1の領域に配置された一方の容量素子Cの第2
電極23は負荷用MISFETQp2のゲート電極23
を構成する。駆動用MISFETQd2の領域に配置さ
れた他方の容量素子Cの第2電極23は負荷用MISF
ETQp1のゲート電極23を構成する。
2電極(第3層目のゲート材形成工程で形成される多結
晶珪素膜)23で構成される。つまり、駆動用MISF
ETQd1の領域に配置された一方の容量素子Cの第2
電極23は負荷用MISFETQp2のゲート電極23
を構成する。駆動用MISFETQd2の領域に配置さ
れた他方の容量素子Cの第2電極23は負荷用MISF
ETQp1のゲート電極23を構成する。
【0162】前記図12に示すように、負荷用MISF
ETQpのゲート電極23(導電層23、中間導電層2
3のいずれも含む)は、パターンニング後にゲート電極
23の膜厚の一部を表面から酸化(若しくは窒化)し、
表面の角部(ゲート電極23の表面の上面とパターンニ
ングされた表面の側面との間の角部、図12中、符号2
3Cを付けて示す部分)23Cの断面形状が鋭い突出し
た形状からまるみをおびた断面形状に緩和される。ゲー
ト電極23の表面の酸化は、1〜3〔nm〕の膜厚を有
する自然酸化珪素膜が形成される程度では充分な断面形
状の改善がなされないので、ゲート電極23の表面上に
自然酸化珪素膜の膜厚に比べて厚い膜厚となる酸化珪素
膜が形成できる程度に行われる。また、ゲート電極23
は導体領域として残存させる必要があるので、ゲート電
極23の表面からの酸化はゲート電極23の膜厚の一部
に限られる。つまり、ゲート電極23の表面の酸化は、
自然酸化珪素膜の膜厚以上の膜厚の酸化珪素膜が形成で
きる程度において行われ、しかもゲート電極23の膜厚
の一部に限られる。本実施例のSRAMにおいては、ゲ
ート電極23の表面に5〜15〔nm〕程度の膜厚を有
する酸化珪素膜が形成できる酸化が行われる。
ETQpのゲート電極23(導電層23、中間導電層2
3のいずれも含む)は、パターンニング後にゲート電極
23の膜厚の一部を表面から酸化(若しくは窒化)し、
表面の角部(ゲート電極23の表面の上面とパターンニ
ングされた表面の側面との間の角部、図12中、符号2
3Cを付けて示す部分)23Cの断面形状が鋭い突出し
た形状からまるみをおびた断面形状に緩和される。ゲー
ト電極23の表面の酸化は、1〜3〔nm〕の膜厚を有
する自然酸化珪素膜が形成される程度では充分な断面形
状の改善がなされないので、ゲート電極23の表面上に
自然酸化珪素膜の膜厚に比べて厚い膜厚となる酸化珪素
膜が形成できる程度に行われる。また、ゲート電極23
は導体領域として残存させる必要があるので、ゲート電
極23の表面からの酸化はゲート電極23の膜厚の一部
に限られる。つまり、ゲート電極23の表面の酸化は、
自然酸化珪素膜の膜厚以上の膜厚の酸化珪素膜が形成で
きる程度において行われ、しかもゲート電極23の膜厚
の一部に限られる。本実施例のSRAMにおいては、ゲ
ート電極23の表面に5〜15〔nm〕程度の膜厚を有
する酸化珪素膜が形成できる酸化が行われる。
【0163】同図12に示すように、負荷用MISFE
TQpのゲート電極23は、駆動用MISFETQdの
ゲート電極7上、このゲート電極7上に比べて高い位置
を有するワード線13上、基準電圧線(Vss)13上
等、p- 型ウエル領域2Mの主面からの高さが異なる領
域にわたって配置される。ゲート電極23の端部が下地
形状の段差の領域に位置する場合には、ゲート電極23
のパターンニングが微細加工を目的として異方性エッチ
ングで行われるので、ゲート電極23の表面の角部23
Cの断面形状が鋭角をもつ鋭い突出した形状を有する断
面形状で形成される。したがって、前述のゲート電極2
3の表面の膜厚の一部の酸化に基づく、ゲート電極23
の表面の角部23Cの断面形状の改善は特にSOI構造
で構成される負荷用MISFETQpを有するSRAM
において有効である。
TQpのゲート電極23は、駆動用MISFETQdの
ゲート電極7上、このゲート電極7上に比べて高い位置
を有するワード線13上、基準電圧線(Vss)13上
等、p- 型ウエル領域2Mの主面からの高さが異なる領
域にわたって配置される。ゲート電極23の端部が下地
形状の段差の領域に位置する場合には、ゲート電極23
のパターンニングが微細加工を目的として異方性エッチ
ングで行われるので、ゲート電極23の表面の角部23
Cの断面形状が鋭角をもつ鋭い突出した形状を有する断
面形状で形成される。したがって、前述のゲート電極2
3の表面の膜厚の一部の酸化に基づく、ゲート電極23
の表面の角部23Cの断面形状の改善は特にSOI構造
で構成される負荷用MISFETQpを有するSRAM
において有効である。
【0164】このゲート電極23の表面の角部23Cの
断面形状の改善は、この角部23Cの領域での電界集中
を低減でき、又この角部23Cに沿って形成されるゲー
ト絶縁膜24の膜質を向上でき、結果として、ゲート絶
縁膜24の絶縁耐圧の向上が図れる。
断面形状の改善は、この角部23Cの領域での電界集中
を低減でき、又この角部23Cに沿って形成されるゲー
ト絶縁膜24の膜質を向上でき、結果として、ゲート絶
縁膜24の絶縁耐圧の向上が図れる。
【0165】前記ゲート電極23(同様に、導電層2
3、中間導電層23の夫々も含む)の表面の側面にはサ
イドウォールスペーサ24Sが構成される。サイドウォ
ールスペーサ24Sは、例えばCVD法で酸化珪素膜を
堆積し、この堆積された膜厚に相当する分、前記酸化珪
素膜に異方性エッチングを施し、ゲート電極23の側面
にのみ形成される。このサイドウォールスペーサ24S
は、前述のゲート電極23の表面の角部23Cの断面形
状の改善が図れるので、前述と同様に、ゲート絶縁膜2
4の絶縁耐圧を向上できる。
3、中間導電層23の夫々も含む)の表面の側面にはサ
イドウォールスペーサ24Sが構成される。サイドウォ
ールスペーサ24Sは、例えばCVD法で酸化珪素膜を
堆積し、この堆積された膜厚に相当する分、前記酸化珪
素膜に異方性エッチングを施し、ゲート電極23の側面
にのみ形成される。このサイドウォールスペーサ24S
は、前述のゲート電極23の表面の角部23Cの断面形
状の改善が図れるので、前述と同様に、ゲート絶縁膜2
4の絶縁耐圧を向上できる。
【0166】前記ゲート絶縁膜24は、本実施例のSR
AMの負荷用MISFETQpにおいて、ゲート電極2
3の表面から自然酸化珪素膜(図示しない)、酸化珪素
膜24G、酸化珪素膜24Fの夫々を順次積層した3層
構造で構成される。ゲート絶縁膜24の下層の自然酸化
珪素膜は、SRAMの製造プロセスにおいて、ゲート電
極23である多結晶珪素膜の堆積工程からゲート絶縁膜
24の上層の酸化珪素膜24Fを形成する工程までが同
一真空系内で行われる場合は排除できるが、途中に大気
中への開放がある場合にはほぼ確実に形成される。自然
酸化珪素膜は前述のように非常に薄い膜厚で形成され
る。中間層の酸化珪素膜24Gは前述のゲート電極23
の表面の角部23Cの断面形状を改善する目的において
前述の膜厚で形成される。上層の酸化珪素膜24Fは、
CVD法で堆積した酸化珪素膜で形成され、例えば50
〜70〔nm〕程度の膜厚で形成される。
AMの負荷用MISFETQpにおいて、ゲート電極2
3の表面から自然酸化珪素膜(図示しない)、酸化珪素
膜24G、酸化珪素膜24Fの夫々を順次積層した3層
構造で構成される。ゲート絶縁膜24の下層の自然酸化
珪素膜は、SRAMの製造プロセスにおいて、ゲート電
極23である多結晶珪素膜の堆積工程からゲート絶縁膜
24の上層の酸化珪素膜24Fを形成する工程までが同
一真空系内で行われる場合は排除できるが、途中に大気
中への開放がある場合にはほぼ確実に形成される。自然
酸化珪素膜は前述のように非常に薄い膜厚で形成され
る。中間層の酸化珪素膜24Gは前述のゲート電極23
の表面の角部23Cの断面形状を改善する目的において
前述の膜厚で形成される。上層の酸化珪素膜24Fは、
CVD法で堆積した酸化珪素膜で形成され、例えば50
〜70〔nm〕程度の膜厚で形成される。
【0167】なお、前記ゲート絶縁膜24は、中間層の
酸化珪素膜24Gに変えて、窒化珪素膜を使用してもよ
い。つまり、この場合、前述のゲート電極23の表面の
角部23Cの断面形状の改善は窒化により行われる。ま
た、ゲート絶縁膜24は、中間層の酸化珪素膜24Gを
除去した後に、この除去された領域にCVD法で酸化珪
素膜24Fを堆積し、この酸化珪素膜24Fを主体とし
て構成してもよい。この場合、自然酸化珪素膜の膜厚は
非常に薄く、酸化珪素膜24Fの膜厚でゲート絶縁膜2
4の全体の膜厚がほぼ決定され、しかも酸化珪素膜24
Fは下地のゲート電極(多結晶珪素膜)23の結晶粒に
影響されずに均一な膜厚で形成できるので、ゲート絶縁
膜24の膜厚の制御性は極めて高い。
酸化珪素膜24Gに変えて、窒化珪素膜を使用してもよ
い。つまり、この場合、前述のゲート電極23の表面の
角部23Cの断面形状の改善は窒化により行われる。ま
た、ゲート絶縁膜24は、中間層の酸化珪素膜24Gを
除去した後に、この除去された領域にCVD法で酸化珪
素膜24Fを堆積し、この酸化珪素膜24Fを主体とし
て構成してもよい。この場合、自然酸化珪素膜の膜厚は
非常に薄く、酸化珪素膜24Fの膜厚でゲート絶縁膜2
4の全体の膜厚がほぼ決定され、しかも酸化珪素膜24
Fは下地のゲート電極(多結晶珪素膜)23の結晶粒に
影響されずに均一な膜厚で形成できるので、ゲート絶縁
膜24の膜厚の制御性は極めて高い。
【0168】n型チャネル形成領域26Nは前記ゲート
電極23上にゲート絶縁膜24を介して構成される。n
型チャネル形成領域26Nはそのゲート長方向を駆動用
MISFETQdのゲート幅方向と一致する方向にほぼ
一致させ配置される。n型チャネル形成領域26Nは、
第4層目のゲート材形成工程で形成され、例えば多結晶
珪素膜で構成される。多結晶珪素膜には負荷用MISF
ETQpのしきい値電圧をエンハンスメント型に設定す
るn型不純物(例えばP)が導入される。負荷用MIS
FETQpは、動作時(ON動作時)、情報蓄積ノード
に電源電圧Vccを充分に供給でき、情報を安定に保持で
きる。また、負荷用MISFETQpは、非動作時(O
FF動作時)、情報蓄積ノードへの電源電圧Vccの供給
をほぼ確実に遮断できるので、スタンバイ電流量が低減
でき、低消費電力化が図れる。この点、負荷用MISF
ETQpは負荷用高抵抗素子に比べて異なる(負荷用高
抵抗素子は常時微小電流が流れる)。
電極23上にゲート絶縁膜24を介して構成される。n
型チャネル形成領域26Nはそのゲート長方向を駆動用
MISFETQdのゲート幅方向と一致する方向にほぼ
一致させ配置される。n型チャネル形成領域26Nは、
第4層目のゲート材形成工程で形成され、例えば多結晶
珪素膜で構成される。多結晶珪素膜には負荷用MISF
ETQpのしきい値電圧をエンハンスメント型に設定す
るn型不純物(例えばP)が導入される。負荷用MIS
FETQpは、動作時(ON動作時)、情報蓄積ノード
に電源電圧Vccを充分に供給でき、情報を安定に保持で
きる。また、負荷用MISFETQpは、非動作時(O
FF動作時)、情報蓄積ノードへの電源電圧Vccの供給
をほぼ確実に遮断できるので、スタンバイ電流量が低減
でき、低消費電力化が図れる。この点、負荷用MISF
ETQpは負荷用高抵抗素子に比べて異なる(負荷用高
抵抗素子は常時微小電流が流れる)。
【0169】前記ソース領域26Pは前記n型チャネル
形成領域26Nの一端側(ソース領域側)に一体に構成
されかつ同一導電層で形成されたp型導電層(26P)
で構成される。つまり、ソース領域(p型導電層)26
Pは第4層目のゲート材形成工程で形成された多結晶珪
素膜で形成され、多結晶珪素膜にはp型不純物(例えば
BF2 )が導入される。ソース領域26Pは、図8
(B)に符号26Pを付けて一点鎖線で囲まれた領域内
において構成される(一部は電源電圧線26Pとして構
成される)。前記ドレイン領域26Pは、n型チャネル
形成領域26Nの他端側(ドレイン側)に一体に構成さ
れ、ソース領域26Pと同様に、同一導電層で形成され
たp型導電層(26P)で構成される。ドレイン領域2
6Pは符号26Pを付けて一点鎖線で囲まれた領域内に
おいて構成される。つまり、後述する製造プロセスにお
いては、一点鎖線で囲まれた領域26P内に、ソース領
域及びドレイン領域26Pを形成するp型不純物が導入
され、それ以外の領域はn型チャネル形成領域26Nと
して構成される。
形成領域26Nの一端側(ソース領域側)に一体に構成
されかつ同一導電層で形成されたp型導電層(26P)
で構成される。つまり、ソース領域(p型導電層)26
Pは第4層目のゲート材形成工程で形成された多結晶珪
素膜で形成され、多結晶珪素膜にはp型不純物(例えば
BF2 )が導入される。ソース領域26Pは、図8
(B)に符号26Pを付けて一点鎖線で囲まれた領域内
において構成される(一部は電源電圧線26Pとして構
成される)。前記ドレイン領域26Pは、n型チャネル
形成領域26Nの他端側(ドレイン側)に一体に構成さ
れ、ソース領域26Pと同様に、同一導電層で形成され
たp型導電層(26P)で構成される。ドレイン領域2
6Pは符号26Pを付けて一点鎖線で囲まれた領域内に
おいて構成される。つまり、後述する製造プロセスにお
いては、一点鎖線で囲まれた領域26P内に、ソース領
域及びドレイン領域26Pを形成するp型不純物が導入
され、それ以外の領域はn型チャネル形成領域26Nと
して構成される。
【0170】前記負荷用MISFETQp1のドレイン
領域26Pは、転送用MISFETQt1の一方の半導
体領域、駆動用MISFETQd1のドレイン領域及び
駆動用MISFETQd2のゲート電極7に接続され
る。同様に、負荷用MISFETQp2のドレイン領域
26Pは、転送用MISFETQt2の一方の半導体領
域、駆動用MISFETQd2のドレイン領域及び駆動
用MISFETQd1のゲート電極7に接続される。こ
れらの接続は前記導電層23を介して行われる。
領域26Pは、転送用MISFETQt1の一方の半導
体領域、駆動用MISFETQd1のドレイン領域及び
駆動用MISFETQd2のゲート電極7に接続され
る。同様に、負荷用MISFETQp2のドレイン領域
26Pは、転送用MISFETQt2の一方の半導体領
域、駆動用MISFETQd2のドレイン領域及び駆動
用MISFETQd1のゲート電極7に接続される。こ
れらの接続は前記導電層23を介して行われる。
【0171】また、負荷用MISFETQpのドレイン
領域26Pはn型チャネル形成領域26Nを介してゲー
ト電極23から離隔される。換言すれば、負荷用MIS
FETQpはゲート電極23とドレイン領域26Pとが
重なりを持たずに離隔される。つまり、負荷用MISF
ETQpのドレイン領域26P側はオフセット構造で構
成される。このオフセット構造の負荷用MISFETQ
pはn型チャネル形成領域26N−ドレイン領域26P
間のブレークダウン耐圧を向上できる。すなわち、この
オフセット構造は、ドレイン領域26Pとゲート電極2
3によってチャージが誘起されるn型チャネル形成領域
26Nとを離隔することによって、ドレイン領域26P
とn型チャネル形成領域26Nとのpn接合部のブレー
クダウン耐圧を向上できる。本実施例の場合、負荷用M
ISFETQpは 約0.6〔μm〕又はそれ以上の寸法
のオフセット寸法(離隔寸法)で構成される。
領域26Pはn型チャネル形成領域26Nを介してゲー
ト電極23から離隔される。換言すれば、負荷用MIS
FETQpはゲート電極23とドレイン領域26Pとが
重なりを持たずに離隔される。つまり、負荷用MISF
ETQpのドレイン領域26P側はオフセット構造で構
成される。このオフセット構造の負荷用MISFETQ
pはn型チャネル形成領域26N−ドレイン領域26P
間のブレークダウン耐圧を向上できる。すなわち、この
オフセット構造は、ドレイン領域26Pとゲート電極2
3によってチャージが誘起されるn型チャネル形成領域
26Nとを離隔することによって、ドレイン領域26P
とn型チャネル形成領域26Nとのpn接合部のブレー
クダウン耐圧を向上できる。本実施例の場合、負荷用M
ISFETQpは 約0.6〔μm〕又はそれ以上の寸法
のオフセット寸法(離隔寸法)で構成される。
【0172】前記導電層23は前述のように容量素子C
の第2電極23を引き出して構成される(第3層目のゲ
ート材形成工程で形成された多結晶珪素膜)。導電層2
3は負荷用MISFETQpのゲート電極23と同一導
電層で形成される。この導電層23は層間絶縁膜24に
形成された接続孔25を通して上層の負荷用MISFE
TQpのp型ドレイン領域26Pに接続される。また、
前述のように、導電層23は接続孔22を通して転送用
MISFETQtの一方の半導体領域(18)、駆動用
MISFETQdのドレイン領域(11)及びゲート電
極7に接続される。このように構成される導電層23
は、導電層23の膜厚、及び導電層23の上側の接続孔
25の位置と下側の接続孔22の位置との間の寸法に相
当する分、負荷用MISFETQpのドレイン領域26
Pの他端側、転送用MISFETQtの一方の半導体領
域(18)及び駆動用MISFETQdのドレイン領域
(11)の夫々の間を離隔できる。導電層23はn型不
純物が導入された多結晶珪素膜で形成されるので、前記
p型ドレイン領域26Pを形成するp型不純物の前記一
方の半導体領域(18)、ドレイン領域(11)の夫々への
拡散距離を導電層23で増加できる。つまり、導電層2
3は、転送用MISFETQt、駆動用MISFETQ
dの夫々のチャネル形成領域に、負荷用MISFETQ
pのドレイン領域26Pのp型不純物が拡散されること
を低減し、転送用MISFETQt、駆動用MISFE
TQdの夫々のしきい値電圧の変動を防止できる。前記
導電層23は、負荷用MISFETQpのゲート電極2
3、容量素子Cの第2電極23の夫々と同一導電層(同
一製造工程)で形成されるので、構造上導電層数を低減
でき、又、製造プロセスの製造工程数を削減できる。
の第2電極23を引き出して構成される(第3層目のゲ
ート材形成工程で形成された多結晶珪素膜)。導電層2
3は負荷用MISFETQpのゲート電極23と同一導
電層で形成される。この導電層23は層間絶縁膜24に
形成された接続孔25を通して上層の負荷用MISFE
TQpのp型ドレイン領域26Pに接続される。また、
前述のように、導電層23は接続孔22を通して転送用
MISFETQtの一方の半導体領域(18)、駆動用
MISFETQdのドレイン領域(11)及びゲート電
極7に接続される。このように構成される導電層23
は、導電層23の膜厚、及び導電層23の上側の接続孔
25の位置と下側の接続孔22の位置との間の寸法に相
当する分、負荷用MISFETQpのドレイン領域26
Pの他端側、転送用MISFETQtの一方の半導体領
域(18)及び駆動用MISFETQdのドレイン領域
(11)の夫々の間を離隔できる。導電層23はn型不
純物が導入された多結晶珪素膜で形成されるので、前記
p型ドレイン領域26Pを形成するp型不純物の前記一
方の半導体領域(18)、ドレイン領域(11)の夫々への
拡散距離を導電層23で増加できる。つまり、導電層2
3は、転送用MISFETQt、駆動用MISFETQ
dの夫々のチャネル形成領域に、負荷用MISFETQ
pのドレイン領域26Pのp型不純物が拡散されること
を低減し、転送用MISFETQt、駆動用MISFE
TQdの夫々のしきい値電圧の変動を防止できる。前記
導電層23は、負荷用MISFETQpのゲート電極2
3、容量素子Cの第2電極23の夫々と同一導電層(同
一製造工程)で形成されるので、構造上導電層数を低減
でき、又、製造プロセスの製造工程数を削減できる。
【0173】図6、図7及び図8(B)に示すように、
前記負荷用MISFETQpのソース領域(p型導電層
26P)には電源電圧線(Vcc)26Pが接続される。
電源電圧線26Pは前記ソース領域であるp型導電層2
6Pと一体に構成されかつ同一導電層で構成される。つ
まり、電源電圧線26Pは第4層目のゲート材形成工程
で形成された多結晶珪素膜で形成され、この多結晶珪素
膜には抵抗値を低減するp型不純物(例えばBF2 )が
導入される。
前記負荷用MISFETQpのソース領域(p型導電層
26P)には電源電圧線(Vcc)26Pが接続される。
電源電圧線26Pは前記ソース領域であるp型導電層2
6Pと一体に構成されかつ同一導電層で構成される。つ
まり、電源電圧線26Pは第4層目のゲート材形成工程
で形成された多結晶珪素膜で形成され、この多結晶珪素
膜には抵抗値を低減するp型不純物(例えばBF2 )が
導入される。
【0174】前記電源電圧線(Vcc)26Pはメモリセ
ルMC内に2本配置される。この2本の電源電圧線26
Pは、メモリセルアレイMAY又はサブメモリセルアレ
イSMAYにおいて、互いに離隔しかつ同一のX方向に
ほぼ平行に延在する。メモリセルMCに配置される一方
の電源電圧線26Pは、負荷用MISFETQp2のソ
ース領域と一体に構成され、第1ワード線(WL1)1
3上をその延在方向と一致する方向に沿って延在する。
他方の電源電圧線26Pは、負荷用MISFETQp1
のソース領域と一体に構成され、第2ワード線(WL
2)13上をその延在方向と一致する方向に沿って延在
する。
ルMC内に2本配置される。この2本の電源電圧線26
Pは、メモリセルアレイMAY又はサブメモリセルアレ
イSMAYにおいて、互いに離隔しかつ同一のX方向に
ほぼ平行に延在する。メモリセルMCに配置される一方
の電源電圧線26Pは、負荷用MISFETQp2のソ
ース領域と一体に構成され、第1ワード線(WL1)1
3上をその延在方向と一致する方向に沿って延在する。
他方の電源電圧線26Pは、負荷用MISFETQp1
のソース領域と一体に構成され、第2ワード線(WL
2)13上をその延在方向と一致する方向に沿って延在
する。
【0175】前記図7及び図8(B)に示すように、メ
モリセルMCにおいて、一方の電源電圧線26PはX方
向に延在するとともに、転送用MISFETQt1の他
方の半導体領域(18)と相補性データ線DLの第1デ
ータ線(DL1:33)との接続部分(後述する中間導
電層29)をY方向に迂回する。つまり、一方の電源電
圧線26Pは、メモリセルMCの負荷用MISFETQ
p1と前記接続部分との間を通過せず、この接続部分と
Y方向に隣接する(図8(B)中、上側に配置された)
他のメモリセルMCの負荷用MISFETQp1との間
を通過し迂回する。また、一方の電源電圧線26Pは前
記Y方向に隣接する(図8(B)中、上側に配置され
た)他のメモリセルMCの一方の電源電圧線26Pと兼
用される。他方の電源電圧線26Pは、同様に、X方向
に延在するとともに、転送用MISFETQt2の他方
の半導体領域(18)と相補性データ線DLの第2デー
タ線(DL2:33)との接続部分(後述する中間導電
層29)をY方向に迂回する。他方の電源電圧線26P
はメモリセルMCの負荷用MISFETQp2と前記接
続部分との間を迂回し、この接続部分とY方向に隣接す
る(図8(B)中、下側に配置された)他のメモリセル
MCの負荷用MISFETQp2との間は通過しない。
また、同様に他方の電源電圧線26Pは前記Y方向に隣
接する(図8(B)中、下側に配置された)他のメモリ
セルMCの他方の電源電圧線26Pと兼用される。つま
り、1個のメモリセルMCには2本の電源電圧線26P
が配置されるが、この2本の電源電圧線26Pの夫々は
Y方向の上下に隣接する他のメモリセルMCの夫々の電
源電圧線26Pと兼用されるので、1個のメモリセルM
Cには実質的に1本の電源電圧線26Pが配置されるこ
とになる。
モリセルMCにおいて、一方の電源電圧線26PはX方
向に延在するとともに、転送用MISFETQt1の他
方の半導体領域(18)と相補性データ線DLの第1デ
ータ線(DL1:33)との接続部分(後述する中間導
電層29)をY方向に迂回する。つまり、一方の電源電
圧線26Pは、メモリセルMCの負荷用MISFETQ
p1と前記接続部分との間を通過せず、この接続部分と
Y方向に隣接する(図8(B)中、上側に配置された)
他のメモリセルMCの負荷用MISFETQp1との間
を通過し迂回する。また、一方の電源電圧線26Pは前
記Y方向に隣接する(図8(B)中、上側に配置され
た)他のメモリセルMCの一方の電源電圧線26Pと兼
用される。他方の電源電圧線26Pは、同様に、X方向
に延在するとともに、転送用MISFETQt2の他方
の半導体領域(18)と相補性データ線DLの第2デー
タ線(DL2:33)との接続部分(後述する中間導電
層29)をY方向に迂回する。他方の電源電圧線26P
はメモリセルMCの負荷用MISFETQp2と前記接
続部分との間を迂回し、この接続部分とY方向に隣接す
る(図8(B)中、下側に配置された)他のメモリセル
MCの負荷用MISFETQp2との間は通過しない。
また、同様に他方の電源電圧線26Pは前記Y方向に隣
接する(図8(B)中、下側に配置された)他のメモリ
セルMCの他方の電源電圧線26Pと兼用される。つま
り、1個のメモリセルMCには2本の電源電圧線26P
が配置されるが、この2本の電源電圧線26Pの夫々は
Y方向の上下に隣接する他のメモリセルMCの夫々の電
源電圧線26Pと兼用されるので、1個のメモリセルM
Cには実質的に1本の電源電圧線26Pが配置されるこ
とになる。
【0176】前記メモリセルMCに配置された2本の電
源電圧線26Pは、前記メモリセルアレイMAY又はサ
ブメモリセルアレイSMAYにおいて、図8(B)に示
すX1−X3軸又はX2−X4軸に対して、平面形状が
X方向に線対称で構成される。また、メモリセルMCに
配置された2本の電源電圧線26Pは、前述の駆動用M
ISFETQd及び転送用MISFETQtの線対称の
配列と異なり、かつ容量素子Cの第2電極23の配列と
同様に、平面形状がY方向に非線対称で構成される。つ
まり、X方向に配列された複数個のメモリセルMCを延
在する電源電圧線26Pの平面形状に対して、Y方向に
隣接する次段のX方向に配列されたメモリセルMCを延
在する電源電圧線26Pは、前記前段のメモリセルMC
を延在する電源電圧線26Pと同様にX方向に線対称で
構成されるとともに、前記前段のメモリセルMCを延在
する電源電圧線26Pに対して1個のメモリセルMC分
(1メモリセルピッチ)だけ列方向にずらして構成され
る。メモリセルアレイMAY又はサブメモリセルアレイ
SMAYにおいて、電源電圧線26Pの転送用MISF
ETQtの他方の半導体領域と相補性データ線DLとの
接続部分(中間導電層29)の迂回は同一Y方向である
上側ですべて行われる。
源電圧線26Pは、前記メモリセルアレイMAY又はサ
ブメモリセルアレイSMAYにおいて、図8(B)に示
すX1−X3軸又はX2−X4軸に対して、平面形状が
X方向に線対称で構成される。また、メモリセルMCに
配置された2本の電源電圧線26Pは、前述の駆動用M
ISFETQd及び転送用MISFETQtの線対称の
配列と異なり、かつ容量素子Cの第2電極23の配列と
同様に、平面形状がY方向に非線対称で構成される。つ
まり、X方向に配列された複数個のメモリセルMCを延
在する電源電圧線26Pの平面形状に対して、Y方向に
隣接する次段のX方向に配列されたメモリセルMCを延
在する電源電圧線26Pは、前記前段のメモリセルMC
を延在する電源電圧線26Pと同様にX方向に線対称で
構成されるとともに、前記前段のメモリセルMCを延在
する電源電圧線26Pに対して1個のメモリセルMC分
(1メモリセルピッチ)だけ列方向にずらして構成され
る。メモリセルアレイMAY又はサブメモリセルアレイ
SMAYにおいて、電源電圧線26Pの転送用MISF
ETQtの他方の半導体領域と相補性データ線DLとの
接続部分(中間導電層29)の迂回は同一Y方向である
上側ですべて行われる。
【0177】前述のメモリセルMCに配置された容量素
子Cのうち、駆動用MISFETQd1上に配置された
容量素子Cの第2電極23(及び導電層23)は、図8
(B)に示すように、一方の電源電圧線26Pを前記接
続部分(中間導電層29)において、上側の他のメモリ
セルMCへ迂回させ、前記接続部分と負荷用MISFE
TQp1との間の離隔寸法を縮小しているので、この縮
小した寸法に相当する分、メモリセルMCの平面形状が
縮小される。また、メモリセルMCの駆動用MISFE
TQd2上に配置された容量素子Cの第2電極23(及
び導電層23)は、他方の電源電圧線26Pを前記接続
部分(中間導電層29)において、このメモリセルMC
内へ迂回させ、前記接続部分と負荷用MISFETQp
2との間に他方の電源電圧線26Pを通過させるので、
この他方の電源電圧線26Pの通過に相当する分、メモ
リセルMCの平面形状が増大する。つまり、電源電圧線
26Pは、集積度を向上する目的でメモリセルMC上を
必ず延在する(メモリセルMCの占有面積を利用する)
ので、この電源電圧線26PがメモリセルMC上を迂回
する側である、駆動用MISFETQd2上に配置され
た容量素子Cの第2電極23(及び導電層23)の平面
形状を基準にした場合、駆動用MISFETQd1上に
配置された容量素子Cの第2電極23(及び導電層2
3)の平面形状は電源電圧線26PがメモリセルMC上
を迂回しないので縮小される。したがって、メモリセル
MCの容量素子Cの第2電極23(及び導電層23)
は、X方向(X1−X2軸又はX3−X4軸)に線対称
で配置した場合には、駆動用MISFETQd2上に配
置される第2電極23の平面形状ですべての(駆動用M
ISFETQd1上の)第2電極23の平面形状が律則
され、メモリセルMCの占有面積が増大するが、前述の
ように、電源電圧線26PはY方向に非線対称で配置さ
れることにより、駆動用MISFETQd1上の第2電
極23の平面形状が縮小され、この縮小に相当する分、
メモリセルMCの占有面積が縮小できる。
子Cのうち、駆動用MISFETQd1上に配置された
容量素子Cの第2電極23(及び導電層23)は、図8
(B)に示すように、一方の電源電圧線26Pを前記接
続部分(中間導電層29)において、上側の他のメモリ
セルMCへ迂回させ、前記接続部分と負荷用MISFE
TQp1との間の離隔寸法を縮小しているので、この縮
小した寸法に相当する分、メモリセルMCの平面形状が
縮小される。また、メモリセルMCの駆動用MISFE
TQd2上に配置された容量素子Cの第2電極23(及
び導電層23)は、他方の電源電圧線26Pを前記接続
部分(中間導電層29)において、このメモリセルMC
内へ迂回させ、前記接続部分と負荷用MISFETQp
2との間に他方の電源電圧線26Pを通過させるので、
この他方の電源電圧線26Pの通過に相当する分、メモ
リセルMCの平面形状が増大する。つまり、電源電圧線
26Pは、集積度を向上する目的でメモリセルMC上を
必ず延在する(メモリセルMCの占有面積を利用する)
ので、この電源電圧線26PがメモリセルMC上を迂回
する側である、駆動用MISFETQd2上に配置され
た容量素子Cの第2電極23(及び導電層23)の平面
形状を基準にした場合、駆動用MISFETQd1上に
配置された容量素子Cの第2電極23(及び導電層2
3)の平面形状は電源電圧線26PがメモリセルMC上
を迂回しないので縮小される。したがって、メモリセル
MCの容量素子Cの第2電極23(及び導電層23)
は、X方向(X1−X2軸又はX3−X4軸)に線対称
で配置した場合には、駆動用MISFETQd2上に配
置される第2電極23の平面形状ですべての(駆動用M
ISFETQd1上の)第2電極23の平面形状が律則
され、メモリセルMCの占有面積が増大するが、前述の
ように、電源電圧線26PはY方向に非線対称で配置さ
れることにより、駆動用MISFETQd1上の第2電
極23の平面形状が縮小され、この縮小に相当する分、
メモリセルMCの占有面積が縮小できる。
【0178】前記メモリセルMCにおいては、第1層目
の導電層7、第2層目の導電層13、第3層目の導電層
23及び第4層目の導電層26を含む、合計4層の所謂
ゲート材が構成される。図6及び図8(C)(特定の導
電層のパターンを示す平面図)に示すように、メモリセ
ルMCにおいて、第2層目の導電層13は転送用MIS
FETQtのゲート電極13、ワード線13及び基準電
圧線13として構成される。ワード線(その一部にはゲ
ート電極13を含む)13、基準電圧線13の夫々は、
同一導電層であるので、SRAMの製造プロセス上、フ
ォトリソグラフィ技術の最小加工寸法又はそれ以上の寸
法をもって離隔され、夫々、X方向にほぼ平行に延在す
る。メモリセルMCにおいて、第3層目の導電層23は
負荷用MISFETQpのゲート電極23、導電層2
3、中間導電層23及び容量素子Cの第2電極23とし
て構成される。メモリセルMCにおいて、第4層目の導
電層26は負荷用MISFETQpのn型チャネル形成
領域26N、p型ソース領域26P、p型ドレイン領域
26P及び電源電圧線26Pとして構成される。負荷用
MISFETQp1、Qp2の夫々は、ゲート長方向を
Y方向に一致させ、同一導電層であるので、SRAMの
製造プロセス上、フォトリソグラフィ技術の最小加工寸
法又はそれ以上の寸法をもって離隔され、夫々、Y方向
にほぼ平行に延在する。
の導電層7、第2層目の導電層13、第3層目の導電層
23及び第4層目の導電層26を含む、合計4層の所謂
ゲート材が構成される。図6及び図8(C)(特定の導
電層のパターンを示す平面図)に示すように、メモリセ
ルMCにおいて、第2層目の導電層13は転送用MIS
FETQtのゲート電極13、ワード線13及び基準電
圧線13として構成される。ワード線(その一部にはゲ
ート電極13を含む)13、基準電圧線13の夫々は、
同一導電層であるので、SRAMの製造プロセス上、フ
ォトリソグラフィ技術の最小加工寸法又はそれ以上の寸
法をもって離隔され、夫々、X方向にほぼ平行に延在す
る。メモリセルMCにおいて、第3層目の導電層23は
負荷用MISFETQpのゲート電極23、導電層2
3、中間導電層23及び容量素子Cの第2電極23とし
て構成される。メモリセルMCにおいて、第4層目の導
電層26は負荷用MISFETQpのn型チャネル形成
領域26N、p型ソース領域26P、p型ドレイン領域
26P及び電源電圧線26Pとして構成される。負荷用
MISFETQp1、Qp2の夫々は、ゲート長方向を
Y方向に一致させ、同一導電層であるので、SRAMの
製造プロセス上、フォトリソグラフィ技術の最小加工寸
法又はそれ以上の寸法をもって離隔され、夫々、Y方向
にほぼ平行に延在する。
【0179】このように構成される複数層の導電層1
3、23及び26が積層されるメモリセルMCにおいて
は、前記図8(C)に示すように、下層の第2層目の導
電層13、中間層の第3層目の導電層23の夫々は、別
々の導電層に形成されるので、フォトリソグラフィ技術
の最小加工寸法よりも小さい微細な寸法Lmをもって離
隔することが許容される。換言すれば、メモリセルMC
は、占有面積を縮小し、SRAMの集積度の向上を図る
ことを主目的として、複数層の導電層13、23、26
の夫々を微細な寸法Lmをもって積極的に近接させるこ
とが行われる。ところが、微細な寸法Lmをもって離隔
された第2層目の導電層13と第3層目の導電層23と
の間に、前記微細な寸法Lmの約2分の1よりも薄い膜
厚を有する層間絶縁膜(21)が均一な膜厚で形成され
る(例えばCVD法で堆積される)と、微細な寸法Lm
の領域内において開口寸法が小さくかつ深い溝(断面形
状がクレバス形状になる溝)が発生する。第4層目の導
電層26はCVD法で堆積される多結晶珪素膜で形成さ
れるので、前記溝内に多結晶珪素膜が埋込まれ、第4層
目の導電層26のパターンニングの際のエッチング工程
において除去しきれない。つまり、負荷用MISFET
Qp1、Qp2の夫々は、夫々の間の下層の第2層目の
導電層13と中間層の第3層目の導電層23との間の微
細な寸法Lmの領域に発生した溝にエッチング残りとし
て残存する多結晶珪素膜を通して短絡する。
3、23及び26が積層されるメモリセルMCにおいて
は、前記図8(C)に示すように、下層の第2層目の導
電層13、中間層の第3層目の導電層23の夫々は、別
々の導電層に形成されるので、フォトリソグラフィ技術
の最小加工寸法よりも小さい微細な寸法Lmをもって離
隔することが許容される。換言すれば、メモリセルMC
は、占有面積を縮小し、SRAMの集積度の向上を図る
ことを主目的として、複数層の導電層13、23、26
の夫々を微細な寸法Lmをもって積極的に近接させるこ
とが行われる。ところが、微細な寸法Lmをもって離隔
された第2層目の導電層13と第3層目の導電層23と
の間に、前記微細な寸法Lmの約2分の1よりも薄い膜
厚を有する層間絶縁膜(21)が均一な膜厚で形成され
る(例えばCVD法で堆積される)と、微細な寸法Lm
の領域内において開口寸法が小さくかつ深い溝(断面形
状がクレバス形状になる溝)が発生する。第4層目の導
電層26はCVD法で堆積される多結晶珪素膜で形成さ
れるので、前記溝内に多結晶珪素膜が埋込まれ、第4層
目の導電層26のパターンニングの際のエッチング工程
において除去しきれない。つまり、負荷用MISFET
Qp1、Qp2の夫々は、夫々の間の下層の第2層目の
導電層13と中間層の第3層目の導電層23との間の微
細な寸法Lmの領域に発生した溝にエッチング残りとし
て残存する多結晶珪素膜を通して短絡する。
【0180】本実施例のSRAMのメモリセルMCは、
負荷用MISFETQp1、Qp2の夫々の間に発生す
る溝を打ち切ることを主目的として、同図8(C)に符
号OSを付けて示すように、第2層目の導電層13、第
3層目の導電層23の夫々の間に微細な寸法Lmで離隔
される部分が存在する場合は第2層目の導電層13の上
部に第3層目の導電層23の少なくとも一部を重ね合せ
る(図8(C)中、重ね合せた領域は斜線を施して示
す)。図8(C)中、符号NSは、第2層目の導電層1
3、第3層目の導電層23の夫々が微細な寸法Lmをも
って離隔され、エッチング残りが発生する可能性がある
領域を示すが、前記第2層目の導電層13、第3層目の
導電層23の夫々の重ね合せは領域NSを横切る形状
(エッチング残りは一部分に発生するが、このエッチン
グ残りを途中で遮断する形状)で行われる。
負荷用MISFETQp1、Qp2の夫々の間に発生す
る溝を打ち切ることを主目的として、同図8(C)に符
号OSを付けて示すように、第2層目の導電層13、第
3層目の導電層23の夫々の間に微細な寸法Lmで離隔
される部分が存在する場合は第2層目の導電層13の上
部に第3層目の導電層23の少なくとも一部を重ね合せ
る(図8(C)中、重ね合せた領域は斜線を施して示
す)。図8(C)中、符号NSは、第2層目の導電層1
3、第3層目の導電層23の夫々が微細な寸法Lmをも
って離隔され、エッチング残りが発生する可能性がある
領域を示すが、前記第2層目の導電層13、第3層目の
導電層23の夫々の重ね合せは領域NSを横切る形状
(エッチング残りは一部分に発生するが、このエッチン
グ残りを途中で遮断する形状)で行われる。
【0181】前記メモリセルMCの転送用MISFET
Qtの他方の半導体領域(18)は、図6及び図7に示
すように、相補性データ線(DL)33に接続される。
メモリセルMCの一方の転送用MISFETQt1は相
補性データ線33の第1データ線(DL1)に接続され
る。他方の転送用MISFETQt2は相補性データ線
33の第2データ線(DL2)に接続される。この転送
用MISFETQtの他方の半導体領域、相補性データ
線33の夫々の接続は、下層側から上層側に向って順次
積層された中間導電層23、29の夫々を介して行われ
る。
Qtの他方の半導体領域(18)は、図6及び図7に示
すように、相補性データ線(DL)33に接続される。
メモリセルMCの一方の転送用MISFETQt1は相
補性データ線33の第1データ線(DL1)に接続され
る。他方の転送用MISFETQt2は相補性データ線
33の第2データ線(DL2)に接続される。この転送
用MISFETQtの他方の半導体領域、相補性データ
線33の夫々の接続は、下層側から上層側に向って順次
積層された中間導電層23、29の夫々を介して行われ
る。
【0182】前記中間導電層23は、図6、図7及び図
8(B)に示すように、層間絶縁膜21上に構成され
る。この中間導電層23の一部は、サイドウォールスペ
ーサ16で規定された領域内において、前記層間絶縁膜
21に形成された接続孔22を通して転送用MISFE
TQtの他方の半導体領域(18)に接続される。前記
接続孔22はサイドウォールスペーサ16で規定される
領域よりも大きい(ゲート電極12側に大きい)開口サ
イズで構成される。前記サイドウォールスペーサ16は
前述のように転送用MISFETQtのゲート電極12
の側壁にそれに対して自己整合で形成される。つまり、
中間導電層23の一部はサイドウォールスペーサ16に
律則された位置にかつそれに対して自己整合で転送用M
ISFETQtの他方の半導体領域に接続される。中間
導電層23の他部は、少なくとも、この中間導電層23
と上層の中間導電層29との製造プロセスのマスク合せ
余裕寸法に相当する分、層間絶縁膜21上に引き出され
る。この中間導電層23は、転送用MISFETQtの
他方の半導体領域、中間導電層23の夫々に製造プロセ
スのマスク合せずれが生じる場合でも、このマスク合せ
ずれを吸収し、転送用MISFETQtの他方の半導体
領域にそれに対して自己整合で中間導電層23を見かけ
上接続できる。
8(B)に示すように、層間絶縁膜21上に構成され
る。この中間導電層23の一部は、サイドウォールスペ
ーサ16で規定された領域内において、前記層間絶縁膜
21に形成された接続孔22を通して転送用MISFE
TQtの他方の半導体領域(18)に接続される。前記
接続孔22はサイドウォールスペーサ16で規定される
領域よりも大きい(ゲート電極12側に大きい)開口サ
イズで構成される。前記サイドウォールスペーサ16は
前述のように転送用MISFETQtのゲート電極12
の側壁にそれに対して自己整合で形成される。つまり、
中間導電層23の一部はサイドウォールスペーサ16に
律則された位置にかつそれに対して自己整合で転送用M
ISFETQtの他方の半導体領域に接続される。中間
導電層23の他部は、少なくとも、この中間導電層23
と上層の中間導電層29との製造プロセスのマスク合せ
余裕寸法に相当する分、層間絶縁膜21上に引き出され
る。この中間導電層23は、転送用MISFETQtの
他方の半導体領域、中間導電層23の夫々に製造プロセ
スのマスク合せずれが生じる場合でも、このマスク合せ
ずれを吸収し、転送用MISFETQtの他方の半導体
領域にそれに対して自己整合で中間導電層23を見かけ
上接続できる。
【0183】前記中間導電層23は前記負荷用MISF
ETQpのゲート電極23、容量素子Cの第2電極2
3、導電層23の夫々と同一導電層で構成される。つま
り、第3層目のゲート材形成工程で形成される多結晶珪
素膜で形成され、この多結晶珪素膜には抵抗値を低減す
るn型不純物が導入される。
ETQpのゲート電極23、容量素子Cの第2電極2
3、導電層23の夫々と同一導電層で構成される。つま
り、第3層目のゲート材形成工程で形成される多結晶珪
素膜で形成され、この多結晶珪素膜には抵抗値を低減す
るn型不純物が導入される。
【0184】前記中間導電層29は、図6及び図7に示
すように、層間絶縁膜27上に構成される。中間導電層
29の一端側は層間絶縁膜27に形成された接続孔28
を通して前記中間導電層23に接続される。この中間導
電層23は前述のように転送用MISFETQtの他方
の半導体領域に接続される。中間導電層29の他端側
は、X方向に引き出され、層間絶縁膜30に形成された
接続孔31を通して相補性データ線33に接続される。
すように、層間絶縁膜27上に構成される。中間導電層
29の一端側は層間絶縁膜27に形成された接続孔28
を通して前記中間導電層23に接続される。この中間導
電層23は前述のように転送用MISFETQtの他方
の半導体領域に接続される。中間導電層29の他端側
は、X方向に引き出され、層間絶縁膜30に形成された
接続孔31を通して相補性データ線33に接続される。
【0185】前記転送用MISFETQt1の他方の半
導体領域に一端側が接続される中間導電層29は、転送
用MISFETQt2の他方の半導体領域上をY方向に
延在する相補性データ線33のうちの第1データ線(D
L1)33下までX方向に引き出され、この引き出され
た領域において第1データ線33に接続される。同様
に、転送用MISFETQt2の他方の半導体領域に一
端側が接続される中間導電層29は、転送用MISFE
TQt1の他方の半導体領域上をY方向に延在する相補
性データ線33のうちの第2データ線(DL2)33下
までX方向に引き出され、この引き出された領域におい
て第2データ線33に接続される。つまり、中間導電層
29は、メモリセルMCの転送用MISFETQt1、
Qt2の夫々とそれとX方向において反転位置に延在す
る第1データ線33、第2データ線33の夫々とを接続
する交差配線構造を構成する。
導体領域に一端側が接続される中間導電層29は、転送
用MISFETQt2の他方の半導体領域上をY方向に
延在する相補性データ線33のうちの第1データ線(D
L1)33下までX方向に引き出され、この引き出され
た領域において第1データ線33に接続される。同様
に、転送用MISFETQt2の他方の半導体領域に一
端側が接続される中間導電層29は、転送用MISFE
TQt1の他方の半導体領域上をY方向に延在する相補
性データ線33のうちの第2データ線(DL2)33下
までX方向に引き出され、この引き出された領域におい
て第2データ線33に接続される。つまり、中間導電層
29は、メモリセルMCの転送用MISFETQt1、
Qt2の夫々とそれとX方向において反転位置に延在す
る第1データ線33、第2データ線33の夫々とを接続
する交差配線構造を構成する。
【0186】中間導電層29は、その形成方法について
は後述するが、製造プロセスの第1層目の金属材形成工
程で形成された高融点金属膜例えばW膜で形成される。
このW膜は前記多結晶珪素膜、高融点金属珪化膜の夫々
に比べて比抵抗値が小さい。
は後述するが、製造プロセスの第1層目の金属材形成工
程で形成された高融点金属膜例えばW膜で形成される。
このW膜は前記多結晶珪素膜、高融点金属珪化膜の夫々
に比べて比抵抗値が小さい。
【0187】この中間導電層29の下地となる層間絶縁
膜27は、図6に示すように、酸化珪素膜27A、BP
SG膜27Bの夫々を順次積層した複合膜で構成され
る。層間絶縁膜27の上層のBPSG膜27Bは、グラ
スフローが施され、表面に平担化処理が施される。
膜27は、図6に示すように、酸化珪素膜27A、BP
SG膜27Bの夫々を順次積層した複合膜で構成され
る。層間絶縁膜27の上層のBPSG膜27Bは、グラ
スフローが施され、表面に平担化処理が施される。
【0188】前記層間絶縁膜30は、図6に示すよう
に、堆積型の酸化珪素膜30A、塗布型の酸化珪素膜3
0B、堆積型の酸化珪素膜30Cの夫々を順次積層した
3層の積層構造で構成される。下層の酸化珪素膜30
A、上層の酸化珪素膜30Cの夫々は、後述するが、テ
トラエソキシシラン(TEOS:Tetra Ethoxy Silan
e)ガスをソースガスとするプラズマCVD法で堆積さ
れる。下層の酸化珪素膜30Aは、下地の段差形状に沿
って均一な膜厚で堆積され、特に下地の段差形状の凹部
分において、この凹部分の上側でのオーバーハング形状
が発生しずらい。つまり、下層の酸化珪素膜30Aは前
記オーバーハング形状に基づく巣の発生を低減できる。
中間層の酸化珪素膜30Bは、スピンオングラス(Spi
n On Glass)法で塗布され、ベーク処理が施された
後、全面エッチング(エッチバック)される。この中間
層の酸化珪素膜30Bは、下層の酸化珪素膜30Aの表
面の段差形状部分に集中的に形成され(残存し)、層間
絶縁膜30の表面の平担化を図れる。中間層の酸化珪素
膜30Bは、基本的に前述の中間導電層29と相補性デ
ータ線33とを接続する接続孔31の領域を除く、下層
の酸化珪素膜30Aの表面上の段差部分に形成される。
つまり、中間層の酸化珪素膜30Bが含有する水分に基
づく、相補性データ線(アルミニウム合金)33の腐食
が防止できる。上層の酸化珪素膜30Cは、中間層であ
る酸化珪素膜30Bの表面を被覆し、この酸化珪素膜3
0Bの膜質の劣化を防止できる。
に、堆積型の酸化珪素膜30A、塗布型の酸化珪素膜3
0B、堆積型の酸化珪素膜30Cの夫々を順次積層した
3層の積層構造で構成される。下層の酸化珪素膜30
A、上層の酸化珪素膜30Cの夫々は、後述するが、テ
トラエソキシシラン(TEOS:Tetra Ethoxy Silan
e)ガスをソースガスとするプラズマCVD法で堆積さ
れる。下層の酸化珪素膜30Aは、下地の段差形状に沿
って均一な膜厚で堆積され、特に下地の段差形状の凹部
分において、この凹部分の上側でのオーバーハング形状
が発生しずらい。つまり、下層の酸化珪素膜30Aは前
記オーバーハング形状に基づく巣の発生を低減できる。
中間層の酸化珪素膜30Bは、スピンオングラス(Spi
n On Glass)法で塗布され、ベーク処理が施された
後、全面エッチング(エッチバック)される。この中間
層の酸化珪素膜30Bは、下層の酸化珪素膜30Aの表
面の段差形状部分に集中的に形成され(残存し)、層間
絶縁膜30の表面の平担化を図れる。中間層の酸化珪素
膜30Bは、基本的に前述の中間導電層29と相補性デ
ータ線33とを接続する接続孔31の領域を除く、下層
の酸化珪素膜30Aの表面上の段差部分に形成される。
つまり、中間層の酸化珪素膜30Bが含有する水分に基
づく、相補性データ線(アルミニウム合金)33の腐食
が防止できる。上層の酸化珪素膜30Cは、中間層であ
る酸化珪素膜30Bの表面を被覆し、この酸化珪素膜3
0Bの膜質の劣化を防止できる。
【0189】前記相補性データ線(DL)33は、図6
に示すように、層間絶縁膜30上に構成される。この相
補性データ線33は前記接続孔31を通して中間導電層
29の引き出された部分に接続される。相補性データ線
33は製造プロセスの第2層目の金属材形成工程で形成
される。相補性データ線33は下層の金属膜33A、中
間層のアルミニウム合金膜33B、上層の金属膜33C
の夫々を順次積層した3層の積層構造で構成される。前
記下層の金属膜33Aは、基本的に、転送用MISFE
TQtの他方の半導体領域(18)や中間導電層23の
珪素(Si)、中間層のアルミニウム合金膜33Bのア
ルミニウム(AL)の夫々の相互拡散を防止し、所謂ア
ロイスパイクを防止するバリアメタル膜として形成す
る。下層の金属膜33Aは例えばTiW膜で形成する。
前記中間層のアルミニウム合金膜33Bは多結晶珪素
膜、高融点金属膜、高融点金属珪化膜の夫々に比べて比
抵抗値が小さい。アルミニウム合金膜33BはCu、S
iの少なくともいずれか一方が添加されたアルミニウム
で構成される。Cuは基本的にエレクトロマイグレーシ
ョン耐性を向上できる作用を有する。Siは基本的にア
ロイスパイクを防止できる作用を有する。上層の金属膜
33Cは、基本的に、中間層のアルミニウム合金膜33
Bのアルミニウムヒルロック現象を防止することを目的
として構成される。また、上層の金属膜33Cは、フォ
トリソグラフィ技術でのパターンニングの際の露光工程
において、中間層のアルミニウム合金膜33Bの表面の
反射率を低減し、回析現象(ハレーション)を防止する
目的で形成される。
に示すように、層間絶縁膜30上に構成される。この相
補性データ線33は前記接続孔31を通して中間導電層
29の引き出された部分に接続される。相補性データ線
33は製造プロセスの第2層目の金属材形成工程で形成
される。相補性データ線33は下層の金属膜33A、中
間層のアルミニウム合金膜33B、上層の金属膜33C
の夫々を順次積層した3層の積層構造で構成される。前
記下層の金属膜33Aは、基本的に、転送用MISFE
TQtの他方の半導体領域(18)や中間導電層23の
珪素(Si)、中間層のアルミニウム合金膜33Bのア
ルミニウム(AL)の夫々の相互拡散を防止し、所謂ア
ロイスパイクを防止するバリアメタル膜として形成す
る。下層の金属膜33Aは例えばTiW膜で形成する。
前記中間層のアルミニウム合金膜33Bは多結晶珪素
膜、高融点金属膜、高融点金属珪化膜の夫々に比べて比
抵抗値が小さい。アルミニウム合金膜33BはCu、S
iの少なくともいずれか一方が添加されたアルミニウム
で構成される。Cuは基本的にエレクトロマイグレーシ
ョン耐性を向上できる作用を有する。Siは基本的にア
ロイスパイクを防止できる作用を有する。上層の金属膜
33Cは、基本的に、中間層のアルミニウム合金膜33
Bのアルミニウムヒルロック現象を防止することを目的
として構成される。また、上層の金属膜33Cは、フォ
トリソグラフィ技術でのパターンニングの際の露光工程
において、中間層のアルミニウム合金膜33Bの表面の
反射率を低減し、回析現象(ハレーション)を防止する
目的で形成される。
【0190】なお、相補性データ線33は、アルミニウ
ム合金膜33Bをアルミニウム膜で、或いは下層の金属
膜33Aを廃止して単層のアルミニウム合金膜で構成し
てもよい。
ム合金膜33Bをアルミニウム膜で、或いは下層の金属
膜33Aを廃止して単層のアルミニウム合金膜で構成し
てもよい。
【0191】前記相補性データ線33は、図7に示すよ
うに、メモリセルMC上をY方向に延在する。相補性デ
ータ線33のうちの一方の第1データ線(DL1)33
はメモリセルMCの駆動用MISFETQd1、転送用
MISFETQt2及び負荷用MISFETQp2上を
Y方向に延在する。他方の第2データ線(DL2)33
はメモリセルMCの駆動用MISFETQd2、転送用
MISFETQt1及び負荷用MISFETQp1上を
Y方向に延在する。つまり、相補性データ線33の第1
データ線33、第2データ線33の夫々は互いに離隔し
かつほぼ平行にY方向に延在する。
うに、メモリセルMC上をY方向に延在する。相補性デ
ータ線33のうちの一方の第1データ線(DL1)33
はメモリセルMCの駆動用MISFETQd1、転送用
MISFETQt2及び負荷用MISFETQp2上を
Y方向に延在する。他方の第2データ線(DL2)33
はメモリセルMCの駆動用MISFETQd2、転送用
MISFETQt1及び負荷用MISFETQp1上を
Y方向に延在する。つまり、相補性データ線33の第1
データ線33、第2データ線33の夫々は互いに離隔し
かつほぼ平行にY方向に延在する。
【0192】同図7に示すように、メモリセルアレイM
AY又はサブメモリセルアレイMAYにおいて、X方向
に配列されたメモリセルMCの相補性データ線33の平
面形状はX1−X3軸又はX2−X4軸に対して線対称
で配置される。Y方向に配列されたメモリセルMCの相
補性データ線33の平面形状はX1−X2軸又はX3−
X4軸に対して線対称で配置される。
AY又はサブメモリセルアレイMAYにおいて、X方向
に配列されたメモリセルMCの相補性データ線33の平
面形状はX1−X3軸又はX2−X4軸に対して線対称
で配置される。Y方向に配列されたメモリセルMCの相
補性データ線33の平面形状はX1−X2軸又はX3−
X4軸に対して線対称で配置される。
【0193】前記メモリセルMC上には、図6及び図7
に示すように、メインワード線(MWL)29及びサブ
ワード線(SWL1)29が配置される。メインワード
線29、サブワード線29の夫々は、同一導電層(第1
層目の金属材形成工程で形成される高融点金属膜)で構
成され、前記中間導電層29と同一導電層で構成され
る。つまり、メインワード線29、サブワード線29の
夫々はワード線(WL)13と相補性データ線33との
間の層に構成される。メインワード線29、サブワード
線29の夫々は、メモリセルMCの転送用MISFET
Qt1に接続される中間導電層29と転送用MISFE
TQt2に接続される中間導電層29との間に配置され
る。メインワード線29、サブワード線29の夫々は互
いに離隔し、かつメモリセルアレイMAYをほぼ平行に
X方向に延在する。
に示すように、メインワード線(MWL)29及びサブ
ワード線(SWL1)29が配置される。メインワード
線29、サブワード線29の夫々は、同一導電層(第1
層目の金属材形成工程で形成される高融点金属膜)で構
成され、前記中間導電層29と同一導電層で構成され
る。つまり、メインワード線29、サブワード線29の
夫々はワード線(WL)13と相補性データ線33との
間の層に構成される。メインワード線29、サブワード
線29の夫々は、メモリセルMCの転送用MISFET
Qt1に接続される中間導電層29と転送用MISFE
TQt2に接続される中間導電層29との間に配置され
る。メインワード線29、サブワード線29の夫々は互
いに離隔し、かつメモリセルアレイMAYをほぼ平行に
X方向に延在する。
【0194】前述の図2(A)及び図3に示すように、
メインワード線29はY方向に配列された4個(4〔bi
t〕 )のメモリセルMC毎に1本配置される。1本のメ
インワード線29は、前記図1に示すメモリブロックM
Bの4個のメモリマットMMの合計16個のメモリセル
アレイMAY上を延在するので、抵抗値を低減する目的
でサブワード線29に比べて配線幅寸法が太く構成され
る。
メインワード線29はY方向に配列された4個(4〔bi
t〕 )のメモリセルMC毎に1本配置される。1本のメ
インワード線29は、前記図1に示すメモリブロックM
Bの4個のメモリマットMMの合計16個のメモリセル
アレイMAY上を延在するので、抵抗値を低減する目的
でサブワード線29に比べて配線幅寸法が太く構成され
る。
【0195】サブワード線(SWL1)29は、前述の
図2(A)及び図3に示すように、メモリマットMMの
ワードドライバー回路WDRに近接する側に配置された
メモリセルアレイMAYにおいて、Y方向に配列された
1個のメモリセルMC毎に1本配置される。サブワード
線29は、1個のメモリセルアレイMAYを延在する程
度の長さで、前記メインワード線29に比べて延在する
長さが短いので、メインワード線29に比べて配線幅寸
法が細く構成される。図6及び図7に示すように、メイ
ンワード線29、サブワード線29の夫々は、メモリセ
ルMCに接続される基準電圧線(Vss)13をワード線
(WL)13と同一導電層で構成し、この基準電圧線1
3を延在させていた導電層を空領域としたので、この空
領域(2本の配線を配置できる程度の領域)を利用して
配置される。つまり、メモリセルMCは、ワード線(W
L)13及び基準電圧線13の他に、X方向にデバイデ
ッドワードライン方式で使用するメインワード線29及
びダブルワードライン方式で使用するサブワード線29
の2本のワード線が延在できる。
図2(A)及び図3に示すように、メモリマットMMの
ワードドライバー回路WDRに近接する側に配置された
メモリセルアレイMAYにおいて、Y方向に配列された
1個のメモリセルMC毎に1本配置される。サブワード
線29は、1個のメモリセルアレイMAYを延在する程
度の長さで、前記メインワード線29に比べて延在する
長さが短いので、メインワード線29に比べて配線幅寸
法が細く構成される。図6及び図7に示すように、メイ
ンワード線29、サブワード線29の夫々は、メモリセ
ルMCに接続される基準電圧線(Vss)13をワード線
(WL)13と同一導電層で構成し、この基準電圧線1
3を延在させていた導電層を空領域としたので、この空
領域(2本の配線を配置できる程度の領域)を利用して
配置される。つまり、メモリセルMCは、ワード線(W
L)13及び基準電圧線13の他に、X方向にデバイデ
ッドワードライン方式で使用するメインワード線29及
びダブルワードライン方式で使用するサブワード線29
の2本のワード線が延在できる。
【0196】前記メモリセルMCの相補性データ線33
上を含む基板全面(外部端子BPの領域は除く)には、
図6に示すように、ファイナルパッシベーション膜(最
終保護膜)34が構成される。このファイナルパッシベ
ーション膜34は、その構造を詳細に示さないが、酸化
珪素膜、窒化珪素膜、樹脂膜の夫々を順次積層した3層
の積層構造で構成される。
上を含む基板全面(外部端子BPの領域は除く)には、
図6に示すように、ファイナルパッシベーション膜(最
終保護膜)34が構成される。このファイナルパッシベ
ーション膜34は、その構造を詳細に示さないが、酸化
珪素膜、窒化珪素膜、樹脂膜の夫々を順次積層した3層
の積層構造で構成される。
【0197】ファイナルパッシベーション膜34の下層
の酸化珪素膜は、さらに3層の積層構造で構成され、前
記層間絶縁膜30と同様の構造で構成される。すなわ
ち、下層の酸化珪素膜は、テトラエソキシシランガスを
ソースガスとするCVD法で堆積された酸化珪素膜、塗
布後にエッチングが施された酸化珪素膜、テトラエソキ
シシランガスをソースガスとするCVD法で堆積された
酸化珪素膜の夫々で形成される。つまり、下層の酸化珪
素膜は、表面の平担化を図り、上層の窒化珪素膜に巣が
発生することを防止する。中間層の窒化珪素膜はプラズ
マCVD法で形成される。この中間層の窒化珪素膜は耐
湿性を高める作用がある。上層の樹脂膜は例えばポリイ
ミド系樹脂で形成される。この樹脂膜は、樹脂封止型半
導体装置の樹脂封止部に微量に含有される放射性元素か
ら放出されるα線を遮蔽し、SRAMのα線ソフトエラ
ー耐性を向上できる。また、樹脂膜は、前記樹脂封止部
に含有されるフィラーでファイナルパッシベーション膜
34等の層間膜にクラックが発生することを防止する。
の酸化珪素膜は、さらに3層の積層構造で構成され、前
記層間絶縁膜30と同様の構造で構成される。すなわ
ち、下層の酸化珪素膜は、テトラエソキシシランガスを
ソースガスとするCVD法で堆積された酸化珪素膜、塗
布後にエッチングが施された酸化珪素膜、テトラエソキ
シシランガスをソースガスとするCVD法で堆積された
酸化珪素膜の夫々で形成される。つまり、下層の酸化珪
素膜は、表面の平担化を図り、上層の窒化珪素膜に巣が
発生することを防止する。中間層の窒化珪素膜はプラズ
マCVD法で形成される。この中間層の窒化珪素膜は耐
湿性を高める作用がある。上層の樹脂膜は例えばポリイ
ミド系樹脂で形成される。この樹脂膜は、樹脂封止型半
導体装置の樹脂封止部に微量に含有される放射性元素か
ら放出されるα線を遮蔽し、SRAMのα線ソフトエラ
ー耐性を向上できる。また、樹脂膜は、前記樹脂封止部
に含有されるフィラーでファイナルパッシベーション膜
34等の層間膜にクラックが発生することを防止する。
【0198】次に、SRAMのメモリマットMMのメモ
リセルアレイMAYの周辺領域(端部)において、ウエ
ル構造及びメモリセルMCの構造について説明する。
リセルアレイMAYの周辺領域(端部)において、ウエ
ル構造及びメモリセルMCの構造について説明する。
【0199】前記図2(A)、図3及び図4に示すSR
AMのメモリマットMMのメモリセルアレイMAY又は
サブメモリセルアレイSMAYの周辺構造は、図9(周
辺領域の拡大平面図)及び図10(要部断面図)に示
す。図9中、図9(A)は素子分離絶縁膜4で周囲の形
状を規定された活性領域の平面形状を示す。図9(B)
は前記活性領域に重ね合せた駆動用MISFETQd及
び転送用MISFETQtの平面形状を示す。図9
(C)は前記活性領域、駆動用MISFETQd及び転
送用MISFETQtに重ね合せた負荷用MISFET
Qpの平面形状を示す。図9(D)は前記活性領域、駆
動用MISFETQd、転送用MISFETQt及び負
荷用MISFETQpに重ね合せたサブワード線(SW
L)29、メインワード線(MWL)29及び相補性デ
ータ線(DL)33の平面形状を示す。
AMのメモリマットMMのメモリセルアレイMAY又は
サブメモリセルアレイSMAYの周辺構造は、図9(周
辺領域の拡大平面図)及び図10(要部断面図)に示
す。図9中、図9(A)は素子分離絶縁膜4で周囲の形
状を規定された活性領域の平面形状を示す。図9(B)
は前記活性領域に重ね合せた駆動用MISFETQd及
び転送用MISFETQtの平面形状を示す。図9
(C)は前記活性領域、駆動用MISFETQd及び転
送用MISFETQtに重ね合せた負荷用MISFET
Qpの平面形状を示す。図9(D)は前記活性領域、駆
動用MISFETQd、転送用MISFETQt及び負
荷用MISFETQpに重ね合せたサブワード線(SW
L)29、メインワード線(MWL)29及び相補性デ
ータ線(DL)33の平面形状を示す。
【0200】前記図9(A)に示すように、メモリセル
アレイMAY又はサブメモリセルアレイSMAYの中央
領域において、X方向及びY方向に隣接する4個のメモ
リセルMCの一部の活性領域は一体に構成され、平面形
状がリング形状で構成される。具体的には、同図9
(A)に符号MC2を付けて示すメモリセルMC2を中
心として、このメモリセルMC2、その右側に隣接する
メモリセルMC、これら2個のメモリセルMCの下側に
隣接する2個のメモリセルMC、合計4個のメモリセル
MCにおいて、4個のメモリセルMCの夫々の一方の転
送用MISFETQt及び一方の駆動用MISFETQ
d、合計4個の転送用MISFETQt及び4個の駆動
用MISFETQdの活性領域は一体に構成され、リン
グ形状の活性領域が構成される(図9(A)において一
部を塗りつぶした領域)。
アレイMAY又はサブメモリセルアレイSMAYの中央
領域において、X方向及びY方向に隣接する4個のメモ
リセルMCの一部の活性領域は一体に構成され、平面形
状がリング形状で構成される。具体的には、同図9
(A)に符号MC2を付けて示すメモリセルMC2を中
心として、このメモリセルMC2、その右側に隣接する
メモリセルMC、これら2個のメモリセルMCの下側に
隣接する2個のメモリセルMC、合計4個のメモリセル
MCにおいて、4個のメモリセルMCの夫々の一方の転
送用MISFETQt及び一方の駆動用MISFETQ
d、合計4個の転送用MISFETQt及び4個の駆動
用MISFETQdの活性領域は一体に構成され、リン
グ形状の活性領域が構成される(図9(A)において一
部を塗りつぶした領域)。
【0201】換言すれば、前記4個の転送用MISFE
TQt、4個の駆動用MISFETQdの夫々(合計8
個のMISFET)は、互いに向い合うソース領域又は
ドレイン領域を一体に構成し、電気的にも直列接続され
たリング形状で構成される。つまり、X方向、Y方向の
夫々に隣接する4個のメモリセルMCにおいて、メモリ
セルMCの一方の転送用MISFETQt及び駆動用M
ISFETQdで構成される一方のL字形状の活性領域
を互いに連続させ、かつ活性領域の延在する方向(直列
に接続された複数個のMISFETのゲート長方向と一
致する方向)に終端がなく、活性領域のパターンが閉じ
るリング形状で構成される。リング形状の活性領域の互
いに対向する内枠側、外枠側の夫々(転送用MISFE
TQt、駆動用MISFETQdの夫々のゲート幅を規
定する領域)は素子分離絶縁膜4及びp型チャネルスト
ッパ領域5で規定される。前記4個のメモリセルMCの
夫々の転送用MISFETQtはゲート長方向をY方向
に一致させ、駆動用MISFETQdはゲート長方向を
X方向に一致させているので、前記リング形状は円形状
や楕円形状よりもむしろ方形状(長方形状)に近い平面
形状で構成される。
TQt、4個の駆動用MISFETQdの夫々(合計8
個のMISFET)は、互いに向い合うソース領域又は
ドレイン領域を一体に構成し、電気的にも直列接続され
たリング形状で構成される。つまり、X方向、Y方向の
夫々に隣接する4個のメモリセルMCにおいて、メモリ
セルMCの一方の転送用MISFETQt及び駆動用M
ISFETQdで構成される一方のL字形状の活性領域
を互いに連続させ、かつ活性領域の延在する方向(直列
に接続された複数個のMISFETのゲート長方向と一
致する方向)に終端がなく、活性領域のパターンが閉じ
るリング形状で構成される。リング形状の活性領域の互
いに対向する内枠側、外枠側の夫々(転送用MISFE
TQt、駆動用MISFETQdの夫々のゲート幅を規
定する領域)は素子分離絶縁膜4及びp型チャネルスト
ッパ領域5で規定される。前記4個のメモリセルMCの
夫々の転送用MISFETQtはゲート長方向をY方向
に一致させ、駆動用MISFETQdはゲート長方向を
X方向に一致させているので、前記リング形状は円形状
や楕円形状よりもむしろ方形状(長方形状)に近い平面
形状で構成される。
【0202】前記リング形状で構成された活性領域はX
方向(転送用MISFETQtのゲート幅方向又は駆動
用MISFETQdのゲート長方向と一致する方向)に
同一形状でかつ同一ピッチで複数個配列される。このX
方向に隣接する複数個のリング形状の活性領域の夫々の
間は、素子分離絶縁膜4(及びp型チャネルストッパ領
域5)が配置され、電気的に分離される。リング形状の
活性領域のY方向(転送用MISFETQtのゲート長
方向又は駆動用MISFETQdのゲート幅方向と一致
する方向)に隣接する次段のリング形状の活性領域は、
前段の配列と同様に、X方向に同一形状でかつ同一ピッ
チで複数個配列されるとともに、前段の配列に対してX
方向に2分の1ピッチ(ハーフピッチ)だけずらして配
列される。つまり、前記リング形状の活性領域は、図9
(A)に示すように、メモリセルアレイMAY(又はサ
ブメモリセルアレイSMAY)において千鳥り形状に周
期性を確保し配列される。
方向(転送用MISFETQtのゲート幅方向又は駆動
用MISFETQdのゲート長方向と一致する方向)に
同一形状でかつ同一ピッチで複数個配列される。このX
方向に隣接する複数個のリング形状の活性領域の夫々の
間は、素子分離絶縁膜4(及びp型チャネルストッパ領
域5)が配置され、電気的に分離される。リング形状の
活性領域のY方向(転送用MISFETQtのゲート長
方向又は駆動用MISFETQdのゲート幅方向と一致
する方向)に隣接する次段のリング形状の活性領域は、
前段の配列と同様に、X方向に同一形状でかつ同一ピッ
チで複数個配列されるとともに、前段の配列に対してX
方向に2分の1ピッチ(ハーフピッチ)だけずらして配
列される。つまり、前記リング形状の活性領域は、図9
(A)に示すように、メモリセルアレイMAY(又はサ
ブメモリセルアレイSMAY)において千鳥り形状に周
期性を確保し配列される。
【0203】前記図9(A)及び図10に示すように、
メモリセルアレイMAY(又サブメモリセルアレイSM
AY)の終端、つまりメモリセルアレイMAYの端部で
あって、メモリセルアレイMAYの外周囲に配置された
ガードリング領域P−GRに近接する領域においては、
前記リング形状の活性領域の配列の周期性の乱れを緩め
るレイアウトが施される。具体的には、図9(A)及び
図10に示すように、メモリセルアレイMAYとガード
リング領域P−GRとの間に、メモリセルアレイMAY
の中央領域に配置されたリング形状の活性領域の一部の
形状と同一又は類似の形状のダミー活性領域4D1〜4
D3の夫々が配置される。
メモリセルアレイMAY(又サブメモリセルアレイSM
AY)の終端、つまりメモリセルアレイMAYの端部で
あって、メモリセルアレイMAYの外周囲に配置された
ガードリング領域P−GRに近接する領域においては、
前記リング形状の活性領域の配列の周期性の乱れを緩め
るレイアウトが施される。具体的には、図9(A)及び
図10に示すように、メモリセルアレイMAYとガード
リング領域P−GRとの間に、メモリセルアレイMAY
の中央領域に配置されたリング形状の活性領域の一部の
形状と同一又は類似の形状のダミー活性領域4D1〜4
D3の夫々が配置される。
【0204】前記図4に示すメモリマットMMの2個の
メモリセルアレイMAYの周囲を取り囲むガードリング
領域P−GRは、図9(A)及び図10に示すように、
p-型ウエル領域2Mの主面の周辺領域において、素子
分離絶縁膜4で周囲を規定された(一部は活性領域4D
で規定された)領域に構成される。ガードリング領域P
−GRは、p- 型ウエル領域2Mの主面部に形成された
p+ 型半導体領域40を主体に構成され、p- 型ウエル
領域2Mに固定の基準電圧Vssを供給する。
メモリセルアレイMAYの周囲を取り囲むガードリング
領域P−GRは、図9(A)及び図10に示すように、
p-型ウエル領域2Mの主面の周辺領域において、素子
分離絶縁膜4で周囲を規定された(一部は活性領域4D
で規定された)領域に構成される。ガードリング領域P
−GRは、p- 型ウエル領域2Mの主面部に形成された
p+ 型半導体領域40を主体に構成され、p- 型ウエル
領域2Mに固定の基準電圧Vssを供給する。
【0205】前記ガードリング領域P−GRは、図9
(D)及び図10に示すように、基準電圧線(Vss)2
9を介在して基準電圧線(Vss)33が電気的に接続さ
れる。基準電圧線29は、前述のメインワード線(MW
L)29、サブワード線(SWL)29等と同一導電層
で形成され、メモリセルアレイMAYの周囲に沿って延
在する。基準電圧線29は層間絶縁膜27に形成された
接続孔28を通してガードリング領域P−GRに接続さ
れる。基準電圧線33は相補性データ線(DL)33と
同一導電層で形成される。メモリセルアレイMAY内は
相補性データ線33がY方向に延在するので、基準電圧
線33は、相補性データ線33との接触を避けるために
Y方向に延在する。基準電圧線33は層間絶縁膜30に
形成された接続孔31を通して下層の基準電圧線29に
接続される。
(D)及び図10に示すように、基準電圧線(Vss)2
9を介在して基準電圧線(Vss)33が電気的に接続さ
れる。基準電圧線29は、前述のメインワード線(MW
L)29、サブワード線(SWL)29等と同一導電層
で形成され、メモリセルアレイMAYの周囲に沿って延
在する。基準電圧線29は層間絶縁膜27に形成された
接続孔28を通してガードリング領域P−GRに接続さ
れる。基準電圧線33は相補性データ線(DL)33と
同一導電層で形成される。メモリセルアレイMAY内は
相補性データ線33がY方向に延在するので、基準電圧
線33は、相補性データ線33との接触を避けるために
Y方向に延在する。基準電圧線33は層間絶縁膜30に
形成された接続孔31を通して下層の基準電圧線29に
接続される。
【0206】また、図9及び図10に示すように、メモ
リセルアレイMAYは基本的にn−型ウエル分離領域3
iの主面のp− 型ウエル領域2Mの主面に配置され、
このメモリセルアレイMAYが配置されたp- 型ウエル
領域2Mの外周囲であってn-型ウエル分離領域3iの
主面にはn- 型ウエル領域3が構成される。このn- 型
ウエル分離領域3iの主面に配置されたn- 型ウエル領
域3は、前述の図13に示すように、n- 型ウエル分離
領域3iの表面の不純物濃度に比べて高い不純物濃度に
設定されるので、n- 型ウエル分離領域3iの主面の不
純物濃度を高く設定できる(不純物濃度を高める方向に
補正できる)。換言すれば、n- 型ウエル分離領域3i
のp- 型ウエル領域2Mの外周囲の主面は、n- 型ウエ
ル領域3の不純物濃度が加算され、高い不純物濃度に設
定される。この結果、2重ウエル構造におけるn- 型ウ
エル分離領域3iの主面のp- 型ウエル領域2Mとn-
型ウエル分離領域3iの外周囲のp- 型半導体基板1と
の間の絶縁分離耐圧の向上が図れる。
リセルアレイMAYは基本的にn−型ウエル分離領域3
iの主面のp− 型ウエル領域2Mの主面に配置され、
このメモリセルアレイMAYが配置されたp- 型ウエル
領域2Mの外周囲であってn-型ウエル分離領域3iの
主面にはn- 型ウエル領域3が構成される。このn- 型
ウエル分離領域3iの主面に配置されたn- 型ウエル領
域3は、前述の図13に示すように、n- 型ウエル分離
領域3iの表面の不純物濃度に比べて高い不純物濃度に
設定されるので、n- 型ウエル分離領域3iの主面の不
純物濃度を高く設定できる(不純物濃度を高める方向に
補正できる)。換言すれば、n- 型ウエル分離領域3i
のp- 型ウエル領域2Mの外周囲の主面は、n- 型ウエ
ル領域3の不純物濃度が加算され、高い不純物濃度に設
定される。この結果、2重ウエル構造におけるn- 型ウ
エル分離領域3iの主面のp- 型ウエル領域2Mとn-
型ウエル分離領域3iの外周囲のp- 型半導体基板1と
の間の絶縁分離耐圧の向上が図れる。
【0207】前記図9(A)及び図10に示すように、
n- 型ウエル領域3の周辺領域にはガードリング領域N
−GRが配置される。ガードリング領域N−GRは、n
- 型ウエル領域3の主面の周辺領域において、素子分離
絶縁膜4で周囲を規定された領域に構成される。ガード
リング領域N−GRは、n- 型ウエル領域3の主面部に
形成されたn+ 型半導体領域11及び18を主体に構成
され、n- 型ウエル領域3に固定の電源電圧Vccを供給
する。
n- 型ウエル領域3の周辺領域にはガードリング領域N
−GRが配置される。ガードリング領域N−GRは、n
- 型ウエル領域3の主面の周辺領域において、素子分離
絶縁膜4で周囲を規定された領域に構成される。ガード
リング領域N−GRは、n- 型ウエル領域3の主面部に
形成されたn+ 型半導体領域11及び18を主体に構成
され、n- 型ウエル領域3に固定の電源電圧Vccを供給
する。
【0208】前記ガードリング領域N−GRは、図9
(D)及び図10に示すように、電源電圧線(Vcc)2
9を介在して電源電圧線(Vcc)33が電気的に接続さ
れる。この電源電圧線29は基準電圧線29と同一導電
層で形成され、電源電圧線33は基準電圧線33と同一
導電層で形成される。
(D)及び図10に示すように、電源電圧線(Vcc)2
9を介在して電源電圧線(Vcc)33が電気的に接続さ
れる。この電源電圧線29は基準電圧線29と同一導電
層で形成され、電源電圧線33は基準電圧線33と同一
導電層で形成される。
【0209】また、図9(B)に示すように、メモリセ
ルアレイMAYは、端部での周期性の乱れを緩めるため
に、ダミーゲート電極7Dが配置される。このダミーゲ
ート電極7Dは、メモリセルアレイMAYの端部におい
て配置され、メモリセルアレイMAYの中央領域に配置
されたメモリセルMCの駆動用MISFETQdのゲー
ト電極7の平面形状と同一又は類似の平面形状を具備し
て構成される。同様に、メモリセルアレイMAYの端部
での周期性の乱れを緩めるために、ダミーワード線13
D1、ダミー基準電圧線13D2の夫々が配置される。
このダミーワード線13D1、ダミー基準電圧線13D
2の夫々はメモリセルアレイMAYの端部において配置
され、メモリセルアレイMAYの中央領域に配置された
ワード線13、基準電圧線13の夫々の平面形状と同一
又は類似の平面形状を具備して構成される。
ルアレイMAYは、端部での周期性の乱れを緩めるため
に、ダミーゲート電極7Dが配置される。このダミーゲ
ート電極7Dは、メモリセルアレイMAYの端部におい
て配置され、メモリセルアレイMAYの中央領域に配置
されたメモリセルMCの駆動用MISFETQdのゲー
ト電極7の平面形状と同一又は類似の平面形状を具備し
て構成される。同様に、メモリセルアレイMAYの端部
での周期性の乱れを緩めるために、ダミーワード線13
D1、ダミー基準電圧線13D2の夫々が配置される。
このダミーワード線13D1、ダミー基準電圧線13D
2の夫々はメモリセルアレイMAYの端部において配置
され、メモリセルアレイMAYの中央領域に配置された
ワード線13、基準電圧線13の夫々の平面形状と同一
又は類似の平面形状を具備して構成される。
【0210】次に、前述のSRAMの周辺回路を構成す
る相補型MISFETの具体的な構造について、図11
(要部拡大断面図)を使用し、簡単に説明する。
る相補型MISFETの具体的な構造について、図11
(要部拡大断面図)を使用し、簡単に説明する。
【0211】SRAMの直接周辺回路、間接周辺回路の
夫々を含む周辺回路の相補型MISFETは、図11に
示すように、p- 型半導体基板1の主面のp- 型ウエル
領域2及びn- 型ウエル領域3に配置される。つまり、
周辺回路の相補型MISFETは、前記メモリセルアレ
イMAYが配置されたp- 型ウエル領域2Mを有するn
- 型ウエル分離領域3iの外周囲において、p- 型ウエ
ル領域2及びn- 型ウエル領域3に配置される。
夫々を含む周辺回路の相補型MISFETは、図11に
示すように、p- 型半導体基板1の主面のp- 型ウエル
領域2及びn- 型ウエル領域3に配置される。つまり、
周辺回路の相補型MISFETは、前記メモリセルアレ
イMAYが配置されたp- 型ウエル領域2Mを有するn
- 型ウエル分離領域3iの外周囲において、p- 型ウエ
ル領域2及びn- 型ウエル領域3に配置される。
【0212】前記相補型MISFETのうち、nチャネ
ルMISFETQnは、非活性領域の素子分離絶縁膜4
及びp型チャネルストッパ領域5で周囲を囲まれた領域
内において、p- 型ウエル領域2の主面に配置される。
つまり、nチャネルMISFETQnはp- 型ウエル領
域2(チャネル形成領域)、ゲート絶縁膜12、ゲート
電極13、ソース領域及びドレイン領域を主体に構成さ
れる。nチャネルMISFETQnは前記メモリセルM
Cの転送用MISFETQtとほぼ同一構造で構成さ
れ、nチャネルMISFETQnのゲート電極13は転
送用MISFETQtのゲート電極13と同一導電層で
構成される。また、同様に、nチャネルMISFETQ
nはLDD構造で構成され、ソース領域、ドレイン領域
の夫々は夫々低い不純物濃度のn型半導体領域17及び
高い不純物濃度のn+ 型半導体領域18で構成される。
ルMISFETQnは、非活性領域の素子分離絶縁膜4
及びp型チャネルストッパ領域5で周囲を囲まれた領域
内において、p- 型ウエル領域2の主面に配置される。
つまり、nチャネルMISFETQnはp- 型ウエル領
域2(チャネル形成領域)、ゲート絶縁膜12、ゲート
電極13、ソース領域及びドレイン領域を主体に構成さ
れる。nチャネルMISFETQnは前記メモリセルM
Cの転送用MISFETQtとほぼ同一構造で構成さ
れ、nチャネルMISFETQnのゲート電極13は転
送用MISFETQtのゲート電極13と同一導電層で
構成される。また、同様に、nチャネルMISFETQ
nはLDD構造で構成され、ソース領域、ドレイン領域
の夫々は夫々低い不純物濃度のn型半導体領域17及び
高い不純物濃度のn+ 型半導体領域18で構成される。
【0213】前記nチャネルMISFETQnはソース
領域、ドレイン領域の少なくともいずれか一方のn+ 型
半導体領域18に配線29、又は配線29を通して配線
33が電気的に接続される。
領域、ドレイン領域の少なくともいずれか一方のn+ 型
半導体領域18に配線29、又は配線29を通して配線
33が電気的に接続される。
【0214】また、前記相補型MISFETのうち、p
チャネルMISFETQpは、非活性領域の素子分離絶
縁膜4で周囲を囲まれた領域内において、n- 型ウエル
領域3の主面に配置される。つまり、pチャネルMIS
FETQpはn- 型ウエル領域3(チャネル形成領
域)、ゲート絶縁膜12、ゲート電極13、ソース領域
及びドレイン領域を主体に構成される。pチャネルMI
SFETQpは、チャネル導電型は異なるが、前記nチ
ャネルMISFETQnとほぼ同一構造で構成される。
つまり、pチャネルMISFETQpは、LDD構造で
構成され、ソース領域、ドレイン領域の夫々が低い不純
物濃度のp型半導体領域39及び高い不純物濃度のn+
型半導体領域40で構成される。
チャネルMISFETQpは、非活性領域の素子分離絶
縁膜4で周囲を囲まれた領域内において、n- 型ウエル
領域3の主面に配置される。つまり、pチャネルMIS
FETQpはn- 型ウエル領域3(チャネル形成領
域)、ゲート絶縁膜12、ゲート電極13、ソース領域
及びドレイン領域を主体に構成される。pチャネルMI
SFETQpは、チャネル導電型は異なるが、前記nチ
ャネルMISFETQnとほぼ同一構造で構成される。
つまり、pチャネルMISFETQpは、LDD構造で
構成され、ソース領域、ドレイン領域の夫々が低い不純
物濃度のp型半導体領域39及び高い不純物濃度のn+
型半導体領域40で構成される。
【0215】前記pチャネルMISFETQpはソース
領域、ドレイン領域の少なくともいずれか一方のp+ 型
半導体領域40に配線29、又は配線29を通して配線
33が電気的に接続される。
領域、ドレイン領域の少なくともいずれか一方のp+ 型
半導体領域40に配線29、又は配線29を通して配線
33が電気的に接続される。
【0216】前記SRAMのメモリセルアレイMAYの
メモリセルMCの転送用MISFETQt、駆動用MI
SFETQdの夫々が配置されるp- 型ウエル領域2M
は周辺回路の相補型MISFETのnチャネルMISF
ETQnが配置されるp- 型ウエル領域2の表面の不純
物濃度に対して独立に表面の不純物濃度が設定される。
つまり、p- 型ウエル領域2Mの表面の不純物濃度は、
p- 型ウエル領域2の表面の不純物濃度と同等かそれに
比べて高く設定することができ、結果的にメモリセルM
Cの転送用MISFETQt、駆動用MISFETQd
の夫々のしきい値電圧を高められる。このメモリセルM
Cの転送用MISFETQt、駆動用MISFETQd
の夫々のしきい値電圧が高く設定できると、ノイズに対
する誤動作を防止できるので、メモリセルMCの情報蓄
積ノードに保持された情報を安定に保持できる。
メモリセルMCの転送用MISFETQt、駆動用MI
SFETQdの夫々が配置されるp- 型ウエル領域2M
は周辺回路の相補型MISFETのnチャネルMISF
ETQnが配置されるp- 型ウエル領域2の表面の不純
物濃度に対して独立に表面の不純物濃度が設定される。
つまり、p- 型ウエル領域2Mの表面の不純物濃度は、
p- 型ウエル領域2の表面の不純物濃度と同等かそれに
比べて高く設定することができ、結果的にメモリセルM
Cの転送用MISFETQt、駆動用MISFETQd
の夫々のしきい値電圧を高められる。このメモリセルM
Cの転送用MISFETQt、駆動用MISFETQd
の夫々のしきい値電圧が高く設定できると、ノイズに対
する誤動作を防止できるので、メモリセルMCの情報蓄
積ノードに保持された情報を安定に保持できる。
【0217】また、前記nチャネルMISFETQnが
配置されるp- 型ウエル領域2の表面の不純物濃度はメ
モリセルMCの転送用MISFETQt、駆動用MIS
FETQdの夫々が配置されるp- 型ウエル領域2Mの
不純物濃度に対して独立に表面の不純物濃度が設定され
る。つまり、p- 型ウエル領域2の表面の不純物濃度
は、p- 型ウエル領域2Mの表面の不純物濃度と同等か
それに比べて低く設定することができ、結果的にnチャ
ネルMISFETQnのしきい値電圧を低くできる。こ
のnチャネルMISFETQnのしきい値電圧を低く設
定できると、このnチャネルMISFETQnの動作速
度を高速化できる。
配置されるp- 型ウエル領域2の表面の不純物濃度はメ
モリセルMCの転送用MISFETQt、駆動用MIS
FETQdの夫々が配置されるp- 型ウエル領域2Mの
不純物濃度に対して独立に表面の不純物濃度が設定され
る。つまり、p- 型ウエル領域2の表面の不純物濃度
は、p- 型ウエル領域2Mの表面の不純物濃度と同等か
それに比べて低く設定することができ、結果的にnチャ
ネルMISFETQnのしきい値電圧を低くできる。こ
のnチャネルMISFETQnのしきい値電圧を低く設
定できると、このnチャネルMISFETQnの動作速
度を高速化できる。
【0218】次に、前述のSRAMの具体的な製造方法
について、図14(メモリセルアレイの中央領域におい
て各工程毎に示す要部断面図)及び図15(メモリセル
アレイの端部において各工程毎に示す要部断面図)を用
いて簡単に説明する。
について、図14(メモリセルアレイの中央領域におい
て各工程毎に示す要部断面図)及び図15(メモリセル
アレイの端部において各工程毎に示す要部断面図)を用
いて簡単に説明する。
【0219】《ウエル分離領域の形成工程》まず、単結
晶珪素からなるp- 型半導体基板1を用意する(図14
(A)及び図15(A)参照)。このp- 型半導体基板
1は、前述のように、主面を(100)結晶面に設定
し、しかも所謂オフアングルウエーハが使用される。
晶珪素からなるp- 型半導体基板1を用意する(図14
(A)及び図15(A)参照)。このp- 型半導体基板
1は、前述のように、主面を(100)結晶面に設定
し、しかも所謂オフアングルウエーハが使用される。
【0220】次に、前記p- 型半導体基板1の主面上に
酸化珪素膜50を形成する。酸化珪素膜50は、例えば
熱酸化法で形成し、20〜25〔nm〕程度の膜厚で形
成する。
酸化珪素膜50を形成する。酸化珪素膜50は、例えば
熱酸化法で形成し、20〜25〔nm〕程度の膜厚で形
成する。
【0221】次に、図14(A)及び図15(A)に示
すように、前記p- 型半導体基板1のn- 型ウエル分離
領域3iの形成領域の主面上に前記酸化珪素膜50を介
して窒化珪素膜51を形成する。この窒化珪素膜51は
耐酸化マスクとして使用される。窒化珪素膜51は、例
えばCVD法で堆積し、40〜60〔nm〕程度の膜厚
で形成される。窒化珪素膜は、その堆積後にフォトリソ
グラフィ技術で形成されたマスクを使用し、エッチング
技術によってパターンニングされる。
すように、前記p- 型半導体基板1のn- 型ウエル分離
領域3iの形成領域の主面上に前記酸化珪素膜50を介
して窒化珪素膜51を形成する。この窒化珪素膜51は
耐酸化マスクとして使用される。窒化珪素膜51は、例
えばCVD法で堆積し、40〜60〔nm〕程度の膜厚
で形成される。窒化珪素膜は、その堆積後にフォトリソ
グラフィ技術で形成されたマスクを使用し、エッチング
技術によってパターンニングされる。
【0222】次に、前記窒化珪素膜51を耐酸化マスク
として使用し、この窒化珪素膜51以外の領域つまりn
- 型ウエル分離領域3iの形成領域以外の領域において
p-型半導体基板1の主面上の酸化珪素膜50を厚い膜
厚の酸化珪素膜50Mに成長させる。この酸化珪素膜5
0Mは、前述の酸化珪素膜50との膜厚差を利用して不
純物を導入する不純物導入マスクとして使用する目的
で、例えば120〜150〔nm〕程度の膜厚で形成さ
れる。この不純物導入マスクとして使用される酸化珪素
膜50Mは耐酸化マスクとして使用された窒化珪素膜5
1に対して自己整合で形成される。この後、前記窒化珪
素膜51は除去される。
として使用し、この窒化珪素膜51以外の領域つまりn
- 型ウエル分離領域3iの形成領域以外の領域において
p-型半導体基板1の主面上の酸化珪素膜50を厚い膜
厚の酸化珪素膜50Mに成長させる。この酸化珪素膜5
0Mは、前述の酸化珪素膜50との膜厚差を利用して不
純物を導入する不純物導入マスクとして使用する目的
で、例えば120〜150〔nm〕程度の膜厚で形成さ
れる。この不純物導入マスクとして使用される酸化珪素
膜50Mは耐酸化マスクとして使用された窒化珪素膜5
1に対して自己整合で形成される。この後、前記窒化珪
素膜51は除去される。
【0223】次に、前記酸化珪素膜50Mを不純物導入
マスクとして使用し、p- 型半導体基板1の主面のn-
型ウエル分離領域3iの形成領域にn型不純物を導入
し、このn型不純物に引き伸し拡散を施し、n- 型ウエ
ル分離領域3iを形成する(図14(B)及び図15
(B)参照)。前記n型不純物は、例えば1012〜10
13〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度のPを使用し、50
〜70〔KeV〕程度のエネルギのイオン打込みで導入
される。導入されたn型不純物は、1100〜1300
〔℃〕程度の温度で約150〜200〔分〕の引き伸し
拡散が行われる。
マスクとして使用し、p- 型半導体基板1の主面のn-
型ウエル分離領域3iの形成領域にn型不純物を導入
し、このn型不純物に引き伸し拡散を施し、n- 型ウエ
ル分離領域3iを形成する(図14(B)及び図15
(B)参照)。前記n型不純物は、例えば1012〜10
13〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度のPを使用し、50
〜70〔KeV〕程度のエネルギのイオン打込みで導入
される。導入されたn型不純物は、1100〜1300
〔℃〕程度の温度で約150〜200〔分〕の引き伸し
拡散が行われる。
【0224】次に、図14(B)及び図15(B)に示
すように、n- 型ウエル分離領域3iを形成するn型不
純物の不純物導入マスクとして使用した酸化珪素膜50
Mを使用し(同一マスクを使用し)、n- 型ウエル分離
領域3iの主面部にp型不純物2Mpを導入する。p型
不純物2Mpは、n- 型ウエル分離領域3iを形成する
酸化珪素膜50Mを使用し導入されるので、n- 型ウエ
ル分離領域3iに対して自己整合で形成される。しか
も、p型不純物2Mpは、n- 型ウエル分離領域3iを
形成する酸化珪素膜50Mを使用し導入されるので、不
純物導入マスクを兼用することになり、p型不純物2M
pを導入するためだけに形成される不純物導入マスクを
形成する工程を廃止できる。なお、p型不純物2Mpは
メモリセルアレイMAYが配置されるp- 型ウエル領域
2Mを形成するが、p型不純物2Mpの引き伸し拡散は
後述するp- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3の夫
々の引き伸し拡散を利用して行われる。
すように、n- 型ウエル分離領域3iを形成するn型不
純物の不純物導入マスクとして使用した酸化珪素膜50
Mを使用し(同一マスクを使用し)、n- 型ウエル分離
領域3iの主面部にp型不純物2Mpを導入する。p型
不純物2Mpは、n- 型ウエル分離領域3iを形成する
酸化珪素膜50Mを使用し導入されるので、n- 型ウエ
ル分離領域3iに対して自己整合で形成される。しか
も、p型不純物2Mpは、n- 型ウエル分離領域3iを
形成する酸化珪素膜50Mを使用し導入されるので、不
純物導入マスクを兼用することになり、p型不純物2M
pを導入するためだけに形成される不純物導入マスクを
形成する工程を廃止できる。なお、p型不純物2Mpは
メモリセルアレイMAYが配置されるp- 型ウエル領域
2Mを形成するが、p型不純物2Mpの引き伸し拡散は
後述するp- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3の夫
々の引き伸し拡散を利用して行われる。
【0225】前記p型不純物2Mpは、例えば1012〜
1013〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度のBF2 を使用
し、50〜70〔KeV〕程度のエネルギのイオン打込
みで導入される。
1013〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度のBF2 を使用
し、50〜70〔KeV〕程度のエネルギのイオン打込
みで導入される。
【0226】次に、前記酸化珪素膜50、50Mの夫々
を除去する。
を除去する。
【0227】《ウエル形成工程》次に、前記n- 型ウエ
ル分離領域3iの主面上を含むp- 型半導体基板1の主
面上の全面に酸化珪素膜52を形成する。酸化珪素膜5
2は、例えば熱酸化法で形成し、40〜50〔nm〕程
度の膜厚で形成する。
ル分離領域3iの主面上を含むp- 型半導体基板1の主
面上の全面に酸化珪素膜52を形成する。酸化珪素膜5
2は、例えば熱酸化法で形成し、40〜50〔nm〕程
度の膜厚で形成する。
【0228】次に、前記n- 型ウエル分離領域3iの主
面のp型不純物2Mpが導入された領域(この領域は前
記酸化珪素膜52を形成する熱酸化工程の際に、p型不
純物2Mpが若干拡散され、p- 型ウエル領域2Mが形
成される)上、n- 型ウエル分離領域3i以外であって
p- 型半導体基板1の主面のp- 型ウエル領域2の形成
領域上の夫々に窒化珪素膜53を形成する。この窒化珪
素膜53は不純物導入マスク及び耐酸化マスクとして使
用される。窒化珪素膜53は、例えばCVD法で堆積
し、40〜60〔nm〕程度の膜厚で形成される。窒化
珪素膜53は、その堆積後にフォトリソグラフィ技術で
形成されたマスクを使用し、エッチング技術によってパ
ターンニングされる。
面のp型不純物2Mpが導入された領域(この領域は前
記酸化珪素膜52を形成する熱酸化工程の際に、p型不
純物2Mpが若干拡散され、p- 型ウエル領域2Mが形
成される)上、n- 型ウエル分離領域3i以外であって
p- 型半導体基板1の主面のp- 型ウエル領域2の形成
領域上の夫々に窒化珪素膜53を形成する。この窒化珪
素膜53は不純物導入マスク及び耐酸化マスクとして使
用される。窒化珪素膜53は、例えばCVD法で堆積
し、40〜60〔nm〕程度の膜厚で形成される。窒化
珪素膜53は、その堆積後にフォトリソグラフィ技術で
形成されたマスクを使用し、エッチング技術によってパ
ターンニングされる。
【0229】次に、図14(C)及び図15(C)に示
すように、前記窒化珪素膜53を不純物導入マスクとし
て使用し、p- 型半導体基板1のn- 型ウエル領域3の
形成領域の主面部に、n型不純物3nを導入する。n型
不純物3nは、同図15(C)に示すように、p型不純
物2Mpが導入された領域(p- 型ウエル領域2Mの形
成領域)の外周囲であって、n- 型ウエル分離領域3i
の主面にも導入される。n型不純物3nは、例えば1×
1013〜3×1014〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度の
Pを使用し、120〜130〔KeV〕程度のエネルギ
のイオン打込みで導入される。n型不純物3nは前記酸
化珪素膜52を通してp- 型半導体基板1の主面部に導
入される。
すように、前記窒化珪素膜53を不純物導入マスクとし
て使用し、p- 型半導体基板1のn- 型ウエル領域3の
形成領域の主面部に、n型不純物3nを導入する。n型
不純物3nは、同図15(C)に示すように、p型不純
物2Mpが導入された領域(p- 型ウエル領域2Mの形
成領域)の外周囲であって、n- 型ウエル分離領域3i
の主面にも導入される。n型不純物3nは、例えば1×
1013〜3×1014〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度の
Pを使用し、120〜130〔KeV〕程度のエネルギ
のイオン打込みで導入される。n型不純物3nは前記酸
化珪素膜52を通してp- 型半導体基板1の主面部に導
入される。
【0230】次に、前記窒化珪素膜53を耐酸化マスク
として使用し、p- 型半導体基板1のn型不純物3nが
導入された領域、n- 型ウエル分離領域3iのn型不純
物3nが導入された領域の夫々において、酸化珪素膜5
2を成長し、膜厚の厚い酸化珪素膜52Mを形成する。
この酸化珪素膜52Mの成長は前記窒化珪素膜53を耐
酸化マスクとして使用した熱酸化法で行う。前記酸化珪
素膜52Mは130〜140〔nm〕程度の膜厚に形成
される。この後、前記窒化珪素膜53は除去される。
として使用し、p- 型半導体基板1のn型不純物3nが
導入された領域、n- 型ウエル分離領域3iのn型不純
物3nが導入された領域の夫々において、酸化珪素膜5
2を成長し、膜厚の厚い酸化珪素膜52Mを形成する。
この酸化珪素膜52Mの成長は前記窒化珪素膜53を耐
酸化マスクとして使用した熱酸化法で行う。前記酸化珪
素膜52Mは130〜140〔nm〕程度の膜厚に形成
される。この後、前記窒化珪素膜53は除去される。
【0231】次に、図14(D)及び図15(D)に示
すように、前記成長させた酸化珪素膜52Mを不純物導
入マスクとして使用し、p- 型半導体基板1の主面のp
- 型ウエル領域2の形成領域の主面部、n- 型ウエル分
離領域3iのp- 型ウエル領域2Mの主面部の夫々にp
型不純物2pを導入する。p型不純物2pは、1×10
13〜3×1013〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度のBF
2 を使用し、50〜70〔KeV〕程度のエネルギのイ
オン打込みで導入される。p型不純物2pは前記酸化珪
素膜52を通してp- 型半導体基板1、p- 型ウエル領
域2Mの夫々の主面部に導入される。
すように、前記成長させた酸化珪素膜52Mを不純物導
入マスクとして使用し、p- 型半導体基板1の主面のp
- 型ウエル領域2の形成領域の主面部、n- 型ウエル分
離領域3iのp- 型ウエル領域2Mの主面部の夫々にp
型不純物2pを導入する。p型不純物2pは、1×10
13〜3×1013〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度のBF
2 を使用し、50〜70〔KeV〕程度のエネルギのイ
オン打込みで導入される。p型不純物2pは前記酸化珪
素膜52を通してp- 型半導体基板1、p- 型ウエル領
域2Mの夫々の主面部に導入される。
【0232】次に、図14(E)及び図15(E)に示
すように、p- 型半導体基板1の主面部に導入されたn
型不純物3n、p型不純物2p、n- 型ウエル分離領域
3iの主面部に導入されたp型不純物2Mpの夫々に引
き伸し拡散を施し、n型不純物3nの拡散でn- 型ウエ
ル領域3、p型不純物2pの拡散でp- 型ウエル領域
2、p型不純物2Mpの拡散でp- 型ウエル領域2Mの
夫々が形成される。つまり、この工程が完了すると、p
- 型半導体基板1の主面部にn- 型ウエル分離領域3i
及びp- 型ウエル領域2Mで形成される2重ウエル構造
が完成し、p- 型半導体基板1の主面の互いに異なる領
域にn- 型ウエル領域3、p- 型ウエル領域2の夫々が
形成されるツインウエル構造が完成する。前記引き伸し
拡散は例えば1100〜1300〔℃〕の温度で約10
0〜200〔分〕行われる。この後、前記酸化珪素膜5
2は除去される。
すように、p- 型半導体基板1の主面部に導入されたn
型不純物3n、p型不純物2p、n- 型ウエル分離領域
3iの主面部に導入されたp型不純物2Mpの夫々に引
き伸し拡散を施し、n型不純物3nの拡散でn- 型ウエ
ル領域3、p型不純物2pの拡散でp- 型ウエル領域
2、p型不純物2Mpの拡散でp- 型ウエル領域2Mの
夫々が形成される。つまり、この工程が完了すると、p
- 型半導体基板1の主面部にn- 型ウエル分離領域3i
及びp- 型ウエル領域2Mで形成される2重ウエル構造
が完成し、p- 型半導体基板1の主面の互いに異なる領
域にn- 型ウエル領域3、p- 型ウエル領域2の夫々が
形成されるツインウエル構造が完成する。前記引き伸し
拡散は例えば1100〜1300〔℃〕の温度で約10
0〜200〔分〕行われる。この後、前記酸化珪素膜5
2は除去される。
【0233】《素子分離領域の形成工程》次に、前記p
- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3、p- 型ウエル
領域2Mの夫々の主面上を含むp- 型半導体基板1の全
面に酸化珪素膜を形成する。この酸化珪素膜は、熱酸化
法で形成し、例えば約15〜20〔nm〕程度の膜厚で
形成する。
- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3、p- 型ウエル
領域2Mの夫々の主面上を含むp- 型半導体基板1の全
面に酸化珪素膜を形成する。この酸化珪素膜は、熱酸化
法で形成し、例えば約15〜20〔nm〕程度の膜厚で
形成する。
【0234】次に、前述のp- 型ウエル領域2、n- 型
ウエル領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の活性領域
の形成領域の主面上に窒化珪素膜を形成する。窒化珪素
膜は不純物導入マスク及び耐酸化マスクとして使用され
る。窒化珪素膜は、例えばCVD法で堆積し、100〜
150〔nm〕程度の膜厚で形成する。窒化珪素膜は、
フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を使用し、
パターンニングされる。
ウエル領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の活性領域
の形成領域の主面上に窒化珪素膜を形成する。窒化珪素
膜は不純物導入マスク及び耐酸化マスクとして使用され
る。窒化珪素膜は、例えばCVD法で堆積し、100〜
150〔nm〕程度の膜厚で形成する。窒化珪素膜は、
フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を使用し、
パターンニングされる。
【0235】次に、前記窒化珪素膜がパターンニングさ
れると、この窒化珪素膜から露出する非活性領域におい
て、酸化珪素膜又はその一部が除去されるので、この非
活性領域に新たに酸化珪素膜を再度形成する。この新た
に形成された酸化珪素膜は、例えば熱酸化法で形成し、
8〜12〔nm〕程度の膜厚で形成する。この新たに形
成された酸化珪素膜は、窒化珪素膜をパターンニングし
た際のエッチングダメージの除去、不純物導入の際の汚
染防止等の目的で形成される。
れると、この窒化珪素膜から露出する非活性領域におい
て、酸化珪素膜又はその一部が除去されるので、この非
活性領域に新たに酸化珪素膜を再度形成する。この新た
に形成された酸化珪素膜は、例えば熱酸化法で形成し、
8〜12〔nm〕程度の膜厚で形成する。この新たに形
成された酸化珪素膜は、窒化珪素膜をパターンニングし
た際のエッチングダメージの除去、不純物導入の際の汚
染防止等の目的で形成される。
【0236】次に、前記窒化珪素膜を不純物導入マスク
として使用し、p- 型ウエル領域2、p- 型ウエル領域
2Mの夫々の非活性領域(素子分離領域)の形成領域に
p型不純物を導入する。p型不純物は、例えば1013〜
1014〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度のBF2 を使用
し、30〜50〔KeV〕程度のエネルギのイオン打込
みで導入される。このp型不純物は前記酸化珪素膜を通
してp- 型ウエル領域2、p- 型ウエル領域2Mの夫々
の主面部に導入される。なお、n- 型ウエル領域3の主
面部は、フォトリソグラフィ技術で形成されるマスク
(図示しない)で被覆され、p型不純物は導入されな
い。p型不純物の導入後はこのマスクは除去される。
として使用し、p- 型ウエル領域2、p- 型ウエル領域
2Mの夫々の非活性領域(素子分離領域)の形成領域に
p型不純物を導入する。p型不純物は、例えば1013〜
1014〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度のBF2 を使用
し、30〜50〔KeV〕程度のエネルギのイオン打込
みで導入される。このp型不純物は前記酸化珪素膜を通
してp- 型ウエル領域2、p- 型ウエル領域2Mの夫々
の主面部に導入される。なお、n- 型ウエル領域3の主
面部は、フォトリソグラフィ技術で形成されるマスク
(図示しない)で被覆され、p型不純物は導入されな
い。p型不純物の導入後はこのマスクは除去される。
【0237】次に、前記窒化珪素膜を耐酸化マスクとし
て使用し、前記p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域
3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の非活性領域の主面上
の酸化珪素膜を成長させ、素子分離絶縁膜4を形成する
(図14(F)及び図15(F)参照)。前記素子分離
絶縁膜4は、例えば熱酸化法(基板の選択熱酸化法)で
形成された酸化珪素膜で形成され、400〜500〔n
m〕程度の膜厚で形成される。
て使用し、前記p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域
3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の非活性領域の主面上
の酸化珪素膜を成長させ、素子分離絶縁膜4を形成する
(図14(F)及び図15(F)参照)。前記素子分離
絶縁膜4は、例えば熱酸化法(基板の選択熱酸化法)で
形成された酸化珪素膜で形成され、400〜500〔n
m〕程度の膜厚で形成される。
【0238】前記素子分離絶縁膜4を形成する熱処理工
程が施されると、予じめp- 型ウエル領域2、p- 型ウ
エル領域2Mの夫々の非活性領域に夫々導入されたp型
不純物に引き伸し拡散が施され、図14(F)及び図1
5(F)に示すように、p型チャネルストッパ領域5が
形成される。
程が施されると、予じめp- 型ウエル領域2、p- 型ウ
エル領域2Mの夫々の非活性領域に夫々導入されたp型
不純物に引き伸し拡散が施され、図14(F)及び図1
5(F)に示すように、p型チャネルストッパ領域5が
形成される。
【0239】前記素子分離絶縁膜4及びp型チャネルス
トッパ領域5を形成した後に、耐酸化マスクとして使用
した窒化珪素膜が除去される。
トッパ領域5を形成した後に、耐酸化マスクとして使用
した窒化珪素膜が除去される。
【0240】なお、これ以後の製造プロセスにおいて
は、メモリセルアレイMAYのメモリセルMCの製造プ
ロセスが利用される(同一製造プロセスの部分がある)
ので、メモリセルアレイMAYにおいては図面を使用し
かつ主体的に説明し、周辺回路においては図面を使用せ
ずにメモリセルアレイMAYの製造プロセスと基本的に
異なる部分についてのみ説明する。
は、メモリセルアレイMAYのメモリセルMCの製造プ
ロセスが利用される(同一製造プロセスの部分がある)
ので、メモリセルアレイMAYにおいては図面を使用し
かつ主体的に説明し、周辺回路においては図面を使用せ
ずにメモリセルアレイMAYの製造プロセスと基本的に
異なる部分についてのみ説明する。
【0241】《第1ゲート絶縁膜の形成工程》次に、前
記p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3、p- 型ウ
エル領域2Mの夫々の活性領域の主面上の酸化珪素膜を
除去する。この酸化珪素膜を除去する工程により、p-
型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3、p- 型ウエル領
域2Mの夫々の活性領域の主面が露出する。
記p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3、p- 型ウ
エル領域2Mの夫々の活性領域の主面上の酸化珪素膜を
除去する。この酸化珪素膜を除去する工程により、p-
型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3、p- 型ウエル領
域2Mの夫々の活性領域の主面が露出する。
【0242】次に、前記p- 型ウエル領域2、n- 型ウ
エル領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の活性領域の
主面上に新たに酸化珪素膜を形成する。酸化珪素膜は主
に不純物導入の際の汚染防止、及び前記窒化珪素膜の除
去の際に除去しきれない素子分離絶縁膜4の端部の窒化
珪素膜所謂ホワイトリボンの除去を目的として形成す
る。酸化珪素膜は、例えば熱酸化法で形成され、18〜
20〔nm〕程度の膜厚で形成する。
エル領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の活性領域の
主面上に新たに酸化珪素膜を形成する。酸化珪素膜は主
に不純物導入の際の汚染防止、及び前記窒化珪素膜の除
去の際に除去しきれない素子分離絶縁膜4の端部の窒化
珪素膜所謂ホワイトリボンの除去を目的として形成す
る。酸化珪素膜は、例えば熱酸化法で形成され、18〜
20〔nm〕程度の膜厚で形成する。
【0243】次に、p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル
領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の活性領域の主面
部にしきい値電圧調整用不純物を導入する。このしきい
値電圧調整用不純物としてはp型不純物例えばBF2 を
使用する。このBF2 は、イオン打込みで導入され、例
えば40〜50〔KeV〕程度のエネルギで1012〜1
013〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入される。こ
のBF2 は前記酸化珪素膜を通してp- 型ウエル領域
2、n- 型ウエル領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々
の主面部に導入される。
領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の活性領域の主面
部にしきい値電圧調整用不純物を導入する。このしきい
値電圧調整用不純物としてはp型不純物例えばBF2 を
使用する。このBF2 は、イオン打込みで導入され、例
えば40〜50〔KeV〕程度のエネルギで1012〜1
013〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入される。こ
のBF2 は前記酸化珪素膜を通してp- 型ウエル領域
2、n- 型ウエル領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々
の主面部に導入される。
【0244】次に、前記p- 型ウエル領域2、n- 型ウ
エル領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の活性領域の
主面上の酸化珪素膜を除去し、p- 型ウエル領域2、n
- 型ウエル領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の活性
領域の主面を露出する。この後、この露出されたp- 型
ウエル領域2、n- 型ウエル領域3、p- 型ウエル領域
2Mの夫々の活性領域の主面上にゲート絶縁膜6を形成
する。ゲート絶縁膜6は、熱酸化法で形成し、13〜1
5〔nm〕程度の膜厚で形成する。ゲート絶縁膜6はメ
モリセルアレイMAYのメモリセルMCの駆動用MIS
FETQdのゲート絶縁膜6として使用される。
エル領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の活性領域の
主面上の酸化珪素膜を除去し、p- 型ウエル領域2、n
- 型ウエル領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の活性
領域の主面を露出する。この後、この露出されたp- 型
ウエル領域2、n- 型ウエル領域3、p- 型ウエル領域
2Mの夫々の活性領域の主面上にゲート絶縁膜6を形成
する。ゲート絶縁膜6は、熱酸化法で形成し、13〜1
5〔nm〕程度の膜厚で形成する。ゲート絶縁膜6はメ
モリセルアレイMAYのメモリセルMCの駆動用MIS
FETQdのゲート絶縁膜6として使用される。
【0245】《第1層目ゲート材の形成工程》次に、前
記ゲート絶縁膜6上を含むp- 型半導体基板1の主面上
の全面に多結晶珪素膜(7)を堆積する。この多結晶珪
素膜は第1層目のゲート材形成工程により形成される。
多結晶珪素膜は、CVD法で堆積し、この堆積中に抵抗
値を低減する不純物を導入した所謂ドープドポリシリコ
ンで形成される。この多結晶珪素膜はジシラン(Si2
H6)及びフォスフィン(PH3 )をソースガスとする
CVD法で堆積される。本実施例の場合、前記多結晶珪
素膜はn型不純物であるPが導入され、Pは1020〜1
021〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度に導入される。ま
た、この多結晶珪素膜はメモリセルMCにおいて駆動用
MISFETQdのゲート電極7、容量素子Cの第1電
極7の夫々として使用する場合において比較的薄い膜厚
約100〔nm〕の膜厚で形成される。多結晶珪素膜
は、駆動用MISFETQdのゲート電極7等として使
用する場合に動作速度を損なわない程度において、その
上層に形成される誘電体膜(21)又は下地のゲート絶
縁膜(6)の絶縁耐圧を確保でき、薄膜化による上層の
平担化が図れる。
記ゲート絶縁膜6上を含むp- 型半導体基板1の主面上
の全面に多結晶珪素膜(7)を堆積する。この多結晶珪
素膜は第1層目のゲート材形成工程により形成される。
多結晶珪素膜は、CVD法で堆積し、この堆積中に抵抗
値を低減する不純物を導入した所謂ドープドポリシリコ
ンで形成される。この多結晶珪素膜はジシラン(Si2
H6)及びフォスフィン(PH3 )をソースガスとする
CVD法で堆積される。本実施例の場合、前記多結晶珪
素膜はn型不純物であるPが導入され、Pは1020〜1
021〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度に導入される。ま
た、この多結晶珪素膜はメモリセルMCにおいて駆動用
MISFETQdのゲート電極7、容量素子Cの第1電
極7の夫々として使用する場合において比較的薄い膜厚
約100〔nm〕の膜厚で形成される。多結晶珪素膜
は、駆動用MISFETQdのゲート電極7等として使
用する場合に動作速度を損なわない程度において、その
上層に形成される誘電体膜(21)又は下地のゲート絶
縁膜(6)の絶縁耐圧を確保でき、薄膜化による上層の
平担化が図れる。
【0246】前記第1層目のゲート材形成工程で形成さ
れた多結晶珪素膜を形成した後に、この多結晶珪素膜に
熱処理が施される。この熱処理は、例えば窒素(N2 )
ガス中、700〜950〔℃〕の温度で8〜12〔分〕
程度行い、多結晶珪素膜に導入されたPの活性化及び膜
質の安定化を図る。
れた多結晶珪素膜を形成した後に、この多結晶珪素膜に
熱処理が施される。この熱処理は、例えば窒素(N2 )
ガス中、700〜950〔℃〕の温度で8〜12〔分〕
程度行い、多結晶珪素膜に導入されたPの活性化及び膜
質の安定化を図る。
【0247】次に、前記多結晶珪素膜上を含むp- 型半
導体基板1の主面上の全面に絶縁膜(符号を付けない)
を形成する。この絶縁膜は下層の多結晶珪素膜、上層の
導電層(13)の夫々を電気的に分離する。絶縁膜は無
機シラン(SiH4 又はSiH2Cl2)をソースガス、
酸化窒素(N2O )ガスをキャリアガスとするCVD法
で堆積された酸化珪素膜で形成する。酸化珪素膜は約8
00〔℃〕の温度で堆積される。絶縁膜は例えば130
〜160〔nm〕程度の膜厚で形成される。
導体基板1の主面上の全面に絶縁膜(符号を付けない)
を形成する。この絶縁膜は下層の多結晶珪素膜、上層の
導電層(13)の夫々を電気的に分離する。絶縁膜は無
機シラン(SiH4 又はSiH2Cl2)をソースガス、
酸化窒素(N2O )ガスをキャリアガスとするCVD法
で堆積された酸化珪素膜で形成する。酸化珪素膜は約8
00〔℃〕の温度で堆積される。絶縁膜は例えば130
〜160〔nm〕程度の膜厚で形成される。
【0248】次に、前記絶縁膜、多結晶珪素膜の夫々を
順次パターンニングし、多結晶珪素膜により、ゲート電
極7を形成する(図14(G)参照)。パターンニング
は、フォトリソグラフィ技術で形成されたマスクを使用
し、例えばRIE等の異方性エッチングで行う。ゲート
電極7はメモリセルMCの駆動用MISFETQd等の
ゲート電極7として構成される。また、ゲート電極7を
形成する工程により、図示しないが、前述の図9(B)
に示すメモリセルアレイMAYのダミーゲート電極7
D、周辺回路を構成するMISFETのゲート電極7等
も形成される。
順次パターンニングし、多結晶珪素膜により、ゲート電
極7を形成する(図14(G)参照)。パターンニング
は、フォトリソグラフィ技術で形成されたマスクを使用
し、例えばRIE等の異方性エッチングで行う。ゲート
電極7はメモリセルMCの駆動用MISFETQd等の
ゲート電極7として構成される。また、ゲート電極7を
形成する工程により、図示しないが、前述の図9(B)
に示すメモリセルアレイMAYのダミーゲート電極7
D、周辺回路を構成するMISFETのゲート電極7等
も形成される。
【0249】《第1ソース領域及びドレイン領域の形成
工程》次に、前記ゲート電極7及びその上部に形成され
た絶縁膜の側壁にサイドウォールスペーサ9を形成す
る。サイドウォールスペーサ9は、前記絶縁膜上を含む
p- 型半導体基板1の主面上の全面に酸化珪素膜を堆積
し、この堆積した膜厚に相当する分、この酸化珪素膜の
全面をエッチングすることにより形成される。酸化珪素
膜は、前述と同様に、無機シランガスをソースガスとす
るCVD法で堆積され、例えば140〜160〔nm〕
程度の膜厚で形成される。エッチングはRIE等の異方
性エッチングを使用する。
工程》次に、前記ゲート電極7及びその上部に形成され
た絶縁膜の側壁にサイドウォールスペーサ9を形成す
る。サイドウォールスペーサ9は、前記絶縁膜上を含む
p- 型半導体基板1の主面上の全面に酸化珪素膜を堆積
し、この堆積した膜厚に相当する分、この酸化珪素膜の
全面をエッチングすることにより形成される。酸化珪素
膜は、前述と同様に、無機シランガスをソースガスとす
るCVD法で堆積され、例えば140〜160〔nm〕
程度の膜厚で形成される。エッチングはRIE等の異方
性エッチングを使用する。
【0250】次に、前記サイドウォールスペーサ9を形
成するエッチングの際に、ゲート電極7及びサイドウォ
ールスペーサ9が形成された以外の領域のp- 型ウエル
領域2Mの活性領域の主面が露出するので、この露出し
た領域に酸化珪素膜(符号は付けない)を形成する。こ
の酸化珪素膜は主に不純物導入の際の汚染防止、不純物
導入に基づく活性領域の主面のダメージの防止等の目的
で使用される。この酸化珪素膜は、例えば熱酸化法で形
成され、8〜12〔nm〕程度の膜厚で形成される。
成するエッチングの際に、ゲート電極7及びサイドウォ
ールスペーサ9が形成された以外の領域のp- 型ウエル
領域2Mの活性領域の主面が露出するので、この露出し
た領域に酸化珪素膜(符号は付けない)を形成する。こ
の酸化珪素膜は主に不純物導入の際の汚染防止、不純物
導入に基づく活性領域の主面のダメージの防止等の目的
で使用される。この酸化珪素膜は、例えば熱酸化法で形
成され、8〜12〔nm〕程度の膜厚で形成される。
【0251】次に、図14(G)に示すように、前記ゲ
ート電極7(実際にはその上層の酸化珪素膜)上、サイ
ドウォールスペーサ9の表面上の夫々を含むp- 型半導
体基板1の主面上の全面に絶縁膜9Tを形成する。絶縁
膜9Tは、サイドウォールスペーサ9の開放端(ゲート
電極7の側壁に接触する側と反対側の端部であって、こ
の後の工程のn型不純物の導入領域を規定する部分)に
おいてp- 型ウエル領域2Mの主面に発生する最大応力
が集中する位置に対して、不純物(半導体領域10、1
1、17、18の夫々を形成するn型不純物)を導入す
る際にp- 型ウエル領域2Mの主面にダメージが発生す
る位置をずらすことを主目的として形成される。前記サ
イドウォールスペーサ9の開放端においてp- 型ウエル
領域2Mの主面に発生する最大応力の集中は、サイドウ
ォールスペーサ(酸化珪素膜)9とゲート電極(多結晶
珪素膜)7との熱膨張係数差に基づく、ゲート電極7の
体積収縮に起因する。前記最大応力が集中する位置、不
純物の導入に基づくダメージが発生する位置の夫々が一
致した場合にはサイドウォールスペーサ9の開放端から
p- 型ウエル領域2Mの主面に結晶欠陥が発生する。前
記絶縁膜9Tは、無機シランガスをソースガスとするC
VD法で堆積され、例えば15〜25〔nm〕程度の膜
厚で形成される。
ート電極7(実際にはその上層の酸化珪素膜)上、サイ
ドウォールスペーサ9の表面上の夫々を含むp- 型半導
体基板1の主面上の全面に絶縁膜9Tを形成する。絶縁
膜9Tは、サイドウォールスペーサ9の開放端(ゲート
電極7の側壁に接触する側と反対側の端部であって、こ
の後の工程のn型不純物の導入領域を規定する部分)に
おいてp- 型ウエル領域2Mの主面に発生する最大応力
が集中する位置に対して、不純物(半導体領域10、1
1、17、18の夫々を形成するn型不純物)を導入す
る際にp- 型ウエル領域2Mの主面にダメージが発生す
る位置をずらすことを主目的として形成される。前記サ
イドウォールスペーサ9の開放端においてp- 型ウエル
領域2Mの主面に発生する最大応力の集中は、サイドウ
ォールスペーサ(酸化珪素膜)9とゲート電極(多結晶
珪素膜)7との熱膨張係数差に基づく、ゲート電極7の
体積収縮に起因する。前記最大応力が集中する位置、不
純物の導入に基づくダメージが発生する位置の夫々が一
致した場合にはサイドウォールスペーサ9の開放端から
p- 型ウエル領域2Mの主面に結晶欠陥が発生する。前
記絶縁膜9Tは、無機シランガスをソースガスとするC
VD法で堆積され、例えば15〜25〔nm〕程度の膜
厚で形成される。
【0252】次に、図示しないが、メモリセルアレイM
AYの転送用MISFETQt、周辺回路のnチャネル
MISFETQn、pチャネルMISFETQpの夫々
(DDD構造の形成領域は除く)の形成領域において、
不純物導入マスクを形成する。メモリセルアレイMAY
において、不純物導入マスクは、前記図8(A)に符号
DDDを付けて一点鎖線で囲まれた領域外に形成され
る。不純物導入マスクは例えばフォトリソグラフィ技術
で形成される。
AYの転送用MISFETQt、周辺回路のnチャネル
MISFETQn、pチャネルMISFETQpの夫々
(DDD構造の形成領域は除く)の形成領域において、
不純物導入マスクを形成する。メモリセルアレイMAY
において、不純物導入マスクは、前記図8(A)に符号
DDDを付けて一点鎖線で囲まれた領域外に形成され
る。不純物導入マスクは例えばフォトリソグラフィ技術
で形成される。
【0253】次に、前記不純物導入マスク(主に、前記
符号DDDを付けたマスク)を使用し、メモリセルアレ
イMAYの駆動用MISFETQdの形成領域において
p-型ウエル領域2Mの主面部にn型不純物を導入す
る。このn型不純物は、主にDDD構造を採用する駆動
用MISFETQdのソース領域、ドレイン領域の夫々
の低い不純物濃度のn型半導体領域10を形成し、拡散
速度が速いPを使用する。Pは、イオン打込みを使用
し、例えば30〜40〔KeV〕程度のエネルギで10
14〜1015〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入され
る。Pの導入に際しては、前記不純物導入マスク(DD
D)とともに、ゲート電極7、その側壁に形成されたサ
イドウォールスペーサ9及びこのサイドウォールスペー
サ9の表面に沿って形成された絶縁膜9Tも不純物導入
マスクとして使用される。前記Pの導入後、前記不純物
導入マスクは除去される。
符号DDDを付けたマスク)を使用し、メモリセルアレ
イMAYの駆動用MISFETQdの形成領域において
p-型ウエル領域2Mの主面部にn型不純物を導入す
る。このn型不純物は、主にDDD構造を採用する駆動
用MISFETQdのソース領域、ドレイン領域の夫々
の低い不純物濃度のn型半導体領域10を形成し、拡散
速度が速いPを使用する。Pは、イオン打込みを使用
し、例えば30〜40〔KeV〕程度のエネルギで10
14〜1015〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入され
る。Pの導入に際しては、前記不純物導入マスク(DD
D)とともに、ゲート電極7、その側壁に形成されたサ
イドウォールスペーサ9及びこのサイドウォールスペー
サ9の表面に沿って形成された絶縁膜9Tも不純物導入
マスクとして使用される。前記Pの導入後、前記不純物
導入マスクは除去される。
【0254】次に、前記n型不純物としてのPに引き伸
し拡散を施し、図14(H)に示すように、低い不純物
濃度のn型半導体領域10を形成する。このn型半導体
領域10は、サイドウォールスペーサ9を不純物導入マ
スクとして使用するので、駆動用MISFETQdの形
成領域において、チャネル形成領域側への拡散量がサイ
ドウォールスペーサ9で律則される。つまり、n型半導
体領域10は、ゲート電極7を不純物導入マスクとして
使用した場合に比べて、サイドウォールスペーサ9の膜
厚に相当する分、チャネル形成領域側への拡散量を低減
できる。このチャネル形成領域側への拡散量の低減は、
駆動用MISFETQdの実効的なゲート長寸法(チャ
ネル長寸法)を増加できるので、駆動用MISFETQ
dの短チャネル効果を防止できる。
し拡散を施し、図14(H)に示すように、低い不純物
濃度のn型半導体領域10を形成する。このn型半導体
領域10は、サイドウォールスペーサ9を不純物導入マ
スクとして使用するので、駆動用MISFETQdの形
成領域において、チャネル形成領域側への拡散量がサイ
ドウォールスペーサ9で律則される。つまり、n型半導
体領域10は、ゲート電極7を不純物導入マスクとして
使用した場合に比べて、サイドウォールスペーサ9の膜
厚に相当する分、チャネル形成領域側への拡散量を低減
できる。このチャネル形成領域側への拡散量の低減は、
駆動用MISFETQdの実効的なゲート長寸法(チャ
ネル長寸法)を増加できるので、駆動用MISFETQ
dの短チャネル効果を防止できる。
【0255】また、前述のように、n型半導体領域10
を形成するn型不純物は、サイドウォールスペーサ9の
表面に絶縁膜9Tを形成し、この絶縁膜9Tを主体とす
る不純物導入マスクを使用し、p- 型ウエル領域2Mの
主面部に導入される。つまり、サイドウォールスペーサ
9の開放端においてp- 型ウエル領域2Mの主面に発生
する最大応力の集中の位置に対して、n型不純物の導入
の際にp- 型ウエル領域2Mの主面部にダメージが発生
する位置がずらせる。
を形成するn型不純物は、サイドウォールスペーサ9の
表面に絶縁膜9Tを形成し、この絶縁膜9Tを主体とす
る不純物導入マスクを使用し、p- 型ウエル領域2Mの
主面部に導入される。つまり、サイドウォールスペーサ
9の開放端においてp- 型ウエル領域2Mの主面に発生
する最大応力の集中の位置に対して、n型不純物の導入
の際にp- 型ウエル領域2Mの主面部にダメージが発生
する位置がずらせる。
【0256】《第2ゲート絶縁膜の形成工程》次に、メ
モリセルアレイMAYの転送用MISFETQt、周辺
回路のnチャネルMISFETQn、pチャネルMIS
FETQpの夫々の形成領域において、p- 型ウエル領
域2M、p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3の夫
々の活性領域の主面部にしきい値電圧調整用不純物を導
入する。しきい値電圧調整用不純物としてはp型不純物
例えばBF2 を使用する。BF2 は、イオン打込みを使
用し、例えば40〜60〔KeV〕程度のエネルギで1
012〜1013〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入さ
れる。BF2 は活性領域の主面上に形成された酸化珪素
膜を通してp- 型ウエル領域2M、p- 型ウエル領域
2、n- 型ウエル領域3の夫々の主面部に導入される。
モリセルアレイMAYの転送用MISFETQt、周辺
回路のnチャネルMISFETQn、pチャネルMIS
FETQpの夫々の形成領域において、p- 型ウエル領
域2M、p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3の夫
々の活性領域の主面部にしきい値電圧調整用不純物を導
入する。しきい値電圧調整用不純物としてはp型不純物
例えばBF2 を使用する。BF2 は、イオン打込みを使
用し、例えば40〜60〔KeV〕程度のエネルギで1
012〜1013〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入さ
れる。BF2 は活性領域の主面上に形成された酸化珪素
膜を通してp- 型ウエル領域2M、p- 型ウエル領域
2、n- 型ウエル領域3の夫々の主面部に導入される。
【0257】次に、前記メモリセルアレイMAYの転送
用MISFETQt、周辺回路のnチャネルMISFE
TQn、pチャネルMISFETQpの夫々の形成領域
において、p- 型ウエル領域2M、p- 型ウエル領域
2、n- 型ウエル領域3の夫々の活性領域の主面上の酸
化珪素膜を除去し、その主面を露出する。
用MISFETQt、周辺回路のnチャネルMISFE
TQn、pチャネルMISFETQpの夫々の形成領域
において、p- 型ウエル領域2M、p- 型ウエル領域
2、n- 型ウエル領域3の夫々の活性領域の主面上の酸
化珪素膜を除去し、その主面を露出する。
【0258】次に、この露出されたp- 型ウエル領域2
M、p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3の夫々の
活性領域の主面上にゲート絶縁膜12を形成する。ゲー
ト絶縁膜12は、熱酸化法で形成し、例えば13〜14
〔nm〕程度の膜厚で形成する。ゲート絶縁膜12は、
メモリセルMCの転送用MISFETQt、周辺回路の
nチャネルMISFETQn、pチャネルMISFET
Qpの夫々のゲート絶縁膜として使用される。
M、p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3の夫々の
活性領域の主面上にゲート絶縁膜12を形成する。ゲー
ト絶縁膜12は、熱酸化法で形成し、例えば13〜14
〔nm〕程度の膜厚で形成する。ゲート絶縁膜12は、
メモリセルMCの転送用MISFETQt、周辺回路の
nチャネルMISFETQn、pチャネルMISFET
Qpの夫々のゲート絶縁膜として使用される。
【0259】《第2層目ゲート材の形成工程》次に、前
記ゲート絶縁膜12上を含むp- 型半導体基板1の主面
上の全面に多結晶珪素膜13A(3層構造の電極層のう
ちの下層)を堆積する。この多結晶珪素膜13Aは第2
層目のゲート材形成工程により形成される。多結晶珪素
膜13Aは、前記ゲート電極7の多結晶珪素膜と同様
に、Si2H6及びPH3 をソースガスとするCVD法で
堆積される。本実施例の場合、多結晶珪素膜13Aは、
下地のゲート絶縁膜13Aの絶縁耐圧を向上する目的
で、例えば1×1020〜3×1020〔atoms/cm3〕程度
の不純物濃度にPが導入される。また、多結晶珪素膜1
3Aは、上層の平担化を図る目的で、例えば30〜50
〔nm〕程度の薄い膜厚で形成される。
記ゲート絶縁膜12上を含むp- 型半導体基板1の主面
上の全面に多結晶珪素膜13A(3層構造の電極層のう
ちの下層)を堆積する。この多結晶珪素膜13Aは第2
層目のゲート材形成工程により形成される。多結晶珪素
膜13Aは、前記ゲート電極7の多結晶珪素膜と同様
に、Si2H6及びPH3 をソースガスとするCVD法で
堆積される。本実施例の場合、多結晶珪素膜13Aは、
下地のゲート絶縁膜13Aの絶縁耐圧を向上する目的
で、例えば1×1020〜3×1020〔atoms/cm3〕程度
の不純物濃度にPが導入される。また、多結晶珪素膜1
3Aは、上層の平担化を図る目的で、例えば30〜50
〔nm〕程度の薄い膜厚で形成される。
【0260】次に、メモリセルアレイMAYのメモリセ
ルMCの駆動用MISFETQdのソース領域(10)
上、ソース領域と基準電圧線(Vss、13)との接続領
域において、多結晶珪素膜13A、その下層のゲート絶
縁膜12の夫々を順次除去し、接続孔14を形成する。
接続孔14は、フォトリソグラフィ技術で形成されたマ
スクを使用し、例えばRIE等の異方性エッチングを施
して形成する。この接続孔14は駆動用MISFETQ
dのソース領域、基準電圧線(13)の夫々の間を接続
する。清浄なゲート絶縁膜12を形成した後に、直接、
ゲート絶縁膜12上に多結晶珪素膜13Aを形成し、こ
の後に接続孔14を形成するので、前記接続孔14を形
成するマスクは直接ゲート絶縁膜12の表面に接触しな
い。つまり、この接続孔14を形成する工程は、マスク
の形成及びマスクの剥離に基づく、ゲート絶縁膜12の
汚染を生じないので、ゲート絶縁膜12の絶縁耐圧が劣
化しない。
ルMCの駆動用MISFETQdのソース領域(10)
上、ソース領域と基準電圧線(Vss、13)との接続領
域において、多結晶珪素膜13A、その下層のゲート絶
縁膜12の夫々を順次除去し、接続孔14を形成する。
接続孔14は、フォトリソグラフィ技術で形成されたマ
スクを使用し、例えばRIE等の異方性エッチングを施
して形成する。この接続孔14は駆動用MISFETQ
dのソース領域、基準電圧線(13)の夫々の間を接続
する。清浄なゲート絶縁膜12を形成した後に、直接、
ゲート絶縁膜12上に多結晶珪素膜13Aを形成し、こ
の後に接続孔14を形成するので、前記接続孔14を形
成するマスクは直接ゲート絶縁膜12の表面に接触しな
い。つまり、この接続孔14を形成する工程は、マスク
の形成及びマスクの剥離に基づく、ゲート絶縁膜12の
汚染を生じないので、ゲート絶縁膜12の絶縁耐圧が劣
化しない。
【0261】次に、前記多結晶珪素膜13A上を含むp
- 型半導体基板1の主面上の全面に、多結晶珪素膜13
B、高融点金属珪化膜13Cの夫々を順次形成する。こ
の多結晶珪素膜13Bは第2層目のゲート材形成工程に
より形成される。多結晶珪素膜13Bは、前記ゲート電
極7の多結晶珪素膜と同様に、Si2H6及びPH3 をソ
ースガスとするCVD法で堆積される。本実施例の場
合、多結晶珪素膜13Bは、基準電圧線(13)として
直接ソース領域(10)の表面に接続されるので、この
接続の際の接触抵抗値を向上する目的で、例えば4×1
020〜6×1020〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度にP
が導入される。つまり、中間層の多結晶珪素膜13Bは
下層の多結晶珪素膜13Aに導入されるPの不純物濃度
に比べて高い不純物濃度にPが導入される。また、多結
晶珪素膜13Bは、上層の平担化を図る目的で、例えば
30〜50〔nm〕程度の薄い膜厚で形成される。前記
高融点金属珪化膜13Cは第2層目のゲート材形成工程
で形成される。高融点金属珪化膜13Cの一部は、前記
接続孔14を通し、中間層の多結晶珪素膜13Bを介在
し、駆動用MISFETQdのソース領域に接続され
る。高融点金属珪化膜13CはCVD法又はスパッタ法
で堆積したWSi2 で形成する。WSi2 は量産的には
安定性の高いゲート材である。高融点金属珪化膜13C
は、比抵抗値が多結晶珪素膜13A、13Bの夫々に比
べて小さいので、又上層の段差形状の成長を抑えるため
に、例えば80〜100〔nm〕程度の比較的薄い膜厚
で形成される。
- 型半導体基板1の主面上の全面に、多結晶珪素膜13
B、高融点金属珪化膜13Cの夫々を順次形成する。こ
の多結晶珪素膜13Bは第2層目のゲート材形成工程に
より形成される。多結晶珪素膜13Bは、前記ゲート電
極7の多結晶珪素膜と同様に、Si2H6及びPH3 をソ
ースガスとするCVD法で堆積される。本実施例の場
合、多結晶珪素膜13Bは、基準電圧線(13)として
直接ソース領域(10)の表面に接続されるので、この
接続の際の接触抵抗値を向上する目的で、例えば4×1
020〜6×1020〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度にP
が導入される。つまり、中間層の多結晶珪素膜13Bは
下層の多結晶珪素膜13Aに導入されるPの不純物濃度
に比べて高い不純物濃度にPが導入される。また、多結
晶珪素膜13Bは、上層の平担化を図る目的で、例えば
30〜50〔nm〕程度の薄い膜厚で形成される。前記
高融点金属珪化膜13Cは第2層目のゲート材形成工程
で形成される。高融点金属珪化膜13Cの一部は、前記
接続孔14を通し、中間層の多結晶珪素膜13Bを介在
し、駆動用MISFETQdのソース領域に接続され
る。高融点金属珪化膜13CはCVD法又はスパッタ法
で堆積したWSi2 で形成する。WSi2 は量産的には
安定性の高いゲート材である。高融点金属珪化膜13C
は、比抵抗値が多結晶珪素膜13A、13Bの夫々に比
べて小さいので、又上層の段差形状の成長を抑えるため
に、例えば80〜100〔nm〕程度の比較的薄い膜厚
で形成される。
【0262】次に、前記高融点金属珪化膜13C上を含
むp- 型半導体基板1の主面上の全面に絶縁膜15を形
成する。この絶縁膜15は例えば200〜400〔n
m〕程度の膜厚で形成される。絶縁膜15は、例えば有
機シラン(Si(OC2H5)4)をソースガスとする、高
温度(例えば700〜850〔℃〕)、低圧力(例えば
1.0〔torr〕)のCVD法で堆積された酸化珪素膜で
形成する。
むp- 型半導体基板1の主面上の全面に絶縁膜15を形
成する。この絶縁膜15は例えば200〜400〔n
m〕程度の膜厚で形成される。絶縁膜15は、例えば有
機シラン(Si(OC2H5)4)をソースガスとする、高
温度(例えば700〜850〔℃〕)、低圧力(例えば
1.0〔torr〕)のCVD法で堆積された酸化珪素膜で
形成する。
【0263】次に、図14(I)に示すように、前記絶
縁膜15、高融点金属珪化膜13C、多結晶珪素膜13
B、多結晶珪素膜13Aの夫々に順次パターンニングを
施し、多結晶珪素膜13A、13B及び高融点金属珪化
膜13Cで構成された積層構造のゲート電極13を形成
する。ゲート電極13はメモリセルMCの転送用MIS
FETQt、周辺回路のnチャネルMISFETQn、
pチャネルMISFETQpの夫々のゲート電極として
使用される。また、ゲート電極13を形成する工程と同
一製造工程で、ワード線(WL)13、基準電圧線(V
ss)13の夫々が形成される。前記パターンニングは、
フォトリソグラフィ技術で形成されたマスクを使用し、
RIE等の異方性エッチングで行う。また、ゲート電極
13を形成する工程により、前述の図9(B)に示すダ
ミーワード線13D1等が形成される。
縁膜15、高融点金属珪化膜13C、多結晶珪素膜13
B、多結晶珪素膜13Aの夫々に順次パターンニングを
施し、多結晶珪素膜13A、13B及び高融点金属珪化
膜13Cで構成された積層構造のゲート電極13を形成
する。ゲート電極13はメモリセルMCの転送用MIS
FETQt、周辺回路のnチャネルMISFETQn、
pチャネルMISFETQpの夫々のゲート電極として
使用される。また、ゲート電極13を形成する工程と同
一製造工程で、ワード線(WL)13、基準電圧線(V
ss)13の夫々が形成される。前記パターンニングは、
フォトリソグラフィ技術で形成されたマスクを使用し、
RIE等の異方性エッチングで行う。また、ゲート電極
13を形成する工程により、前述の図9(B)に示すダ
ミーワード線13D1等が形成される。
【0264】《第2ソース領域及びドレイン領域の形成
工程》次に、メモリセルアレイMAYのメモリセルMC
の転送用MISFETQt、駆動用MISFETQd、
周辺回路のnチャネルMISFETQnの夫々の形成領
域において、p- 型ウエル領域2Mの活性領域の主面部
にn型不純物を導入する。このn型不純物は、LDD構
造の低い不純物濃度のn型半導体領域(17)を形成す
る目的で導入され、ドレイン領域近傍での電界強度を弱
めるために不純物濃度勾配がAsに比べて緩いPを使用
する。Pは、イオン打込みを使用し、例えば40〜60
〔KeV〕程度のエネルギで1×1013〜3×10
13〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入される。P
は、メモリセルMCの転送用MISFETQt、nチャ
ネルMISFETQnの夫々の形成領域においてゲート
電極13(実際には絶縁膜15又はそれをパターンニン
グするマスク)を不純物導入マスクとして、駆動用MI
SFETQdの形成領域においてゲート電極7(実際に
は絶縁膜9T)を不純物導入マスクとして夫々使用し、
このゲート電極13、7の夫々に対して自己整合で導入
される。
工程》次に、メモリセルアレイMAYのメモリセルMC
の転送用MISFETQt、駆動用MISFETQd、
周辺回路のnチャネルMISFETQnの夫々の形成領
域において、p- 型ウエル領域2Mの活性領域の主面部
にn型不純物を導入する。このn型不純物は、LDD構
造の低い不純物濃度のn型半導体領域(17)を形成す
る目的で導入され、ドレイン領域近傍での電界強度を弱
めるために不純物濃度勾配がAsに比べて緩いPを使用
する。Pは、イオン打込みを使用し、例えば40〜60
〔KeV〕程度のエネルギで1×1013〜3×10
13〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入される。P
は、メモリセルMCの転送用MISFETQt、nチャ
ネルMISFETQnの夫々の形成領域においてゲート
電極13(実際には絶縁膜15又はそれをパターンニン
グするマスク)を不純物導入マスクとして、駆動用MI
SFETQdの形成領域においてゲート電極7(実際に
は絶縁膜9T)を不純物導入マスクとして夫々使用し、
このゲート電極13、7の夫々に対して自己整合で導入
される。
【0265】この後、熱処理を施し、前記Pに引き伸し
拡散を施し、低い不純物濃度のn型半導体領域17を形
成する(図14(J)参照)。熱処理は、例えば、アル
ゴン(Ar)中、900〜1000〔℃〕の高温度で約
15〜25〔分〕行う。この熱処理に基づき、前記n型
半導体領域17は、転送用MISFETQt、nチャネ
ルMISFETQnの夫々のチャネル形成領域側への拡
散量が増加し、製造プロセスの完了後にゲート電極13
に適度に重なり合う。
拡散を施し、低い不純物濃度のn型半導体領域17を形
成する(図14(J)参照)。熱処理は、例えば、アル
ゴン(Ar)中、900〜1000〔℃〕の高温度で約
15〜25〔分〕行う。この熱処理に基づき、前記n型
半導体領域17は、転送用MISFETQt、nチャネ
ルMISFETQnの夫々のチャネル形成領域側への拡
散量が増加し、製造プロセスの完了後にゲート電極13
に適度に重なり合う。
【0266】次に、図示しないが、周辺回路のpチャネ
ルMISFETQpの形成領域において、n- 型ウエル
領域3の活性領域の主面部に、p型不純物を導入する。
このp型不純物はLDD構造の低い不純物濃度のp型半
導体領域(39)を形成する目的で導入される(図11
参照)。p型不純物はBF2 を使用する。このBF
2は、イオン打込みを使用し、例えば30〜50〔Ke
V〕程度のエネルギで3×1012〜7×1012〔atoms
/cm2〕程度の不純物濃度で導入される。BF2 は、ゲ
ート電極13を不純物導入マスクとして使用し、このゲ
ート電極13に対して自己整合で導入される。このp型
不純物の導入により、pチャネルMISFETQpのL
DD構造を構成する低い不純物濃度のp型半導体領域3
9が形成される。p型不純物はn型不純物に比べて拡散
速度が速いので、p型半導体領域は、熱処理を施さなく
ても、ゲート電極13と充分な重なり合いを形成でき
る。
ルMISFETQpの形成領域において、n- 型ウエル
領域3の活性領域の主面部に、p型不純物を導入する。
このp型不純物はLDD構造の低い不純物濃度のp型半
導体領域(39)を形成する目的で導入される(図11
参照)。p型不純物はBF2 を使用する。このBF
2は、イオン打込みを使用し、例えば30〜50〔Ke
V〕程度のエネルギで3×1012〜7×1012〔atoms
/cm2〕程度の不純物濃度で導入される。BF2 は、ゲ
ート電極13を不純物導入マスクとして使用し、このゲ
ート電極13に対して自己整合で導入される。このp型
不純物の導入により、pチャネルMISFETQpのL
DD構造を構成する低い不純物濃度のp型半導体領域3
9が形成される。p型不純物はn型不純物に比べて拡散
速度が速いので、p型半導体領域は、熱処理を施さなく
ても、ゲート電極13と充分な重なり合いを形成でき
る。
【0267】次に、前述のゲート電極13、絶縁膜15
の夫々の側壁にサイドウォールスペーサ16を形成す
る。サイドウォールスペーサ16は、絶縁膜15上を含
むp-型半導体基板1の主面上の全面に酸化珪素膜を堆
積し、この堆積した膜厚に相当する分、この酸化珪素膜
の全面をエッチングすることにより形成される。酸化珪
素膜は、前述と同様に無機シランガスをソースガスとす
るCVD法で堆積され、例えば250〜300〔nm〕
程度の膜厚で形成する。エッチングはRIE等の異方性
エッチングを使用する。
の夫々の側壁にサイドウォールスペーサ16を形成す
る。サイドウォールスペーサ16は、絶縁膜15上を含
むp-型半導体基板1の主面上の全面に酸化珪素膜を堆
積し、この堆積した膜厚に相当する分、この酸化珪素膜
の全面をエッチングすることにより形成される。酸化珪
素膜は、前述と同様に無機シランガスをソースガスとす
るCVD法で堆積され、例えば250〜300〔nm〕
程度の膜厚で形成する。エッチングはRIE等の異方性
エッチングを使用する。
【0268】次に、サイドウォールスペーサ16を形成
するエッチングの際に、ゲート電極13及びサイドウォ
ールスペーサ16が形成された以外の領域のp- 型ウエ
ル領域2M、p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3
の夫々の活性領域の主面が露出するので、この露出した
領域を含むp- 型半導体基板1の主面上の全面に酸化珪
素膜(符号は付けない)を形成する。この酸化珪素膜
は、前述の絶縁膜9Tと同様に、サイドウォールスペー
サ16の表面に沿っても形成される。前記酸化珪素膜
は、不純物導入の際の汚染防止、不純物導入に基づく活
性領域の主面のダメージ防止等の目的で使用される。ま
た、この酸化珪素膜は、前記絶縁膜9Tと同様にサイド
ウォールスペーサ16の開放端でのp- 型ウエル領域2
Mの主面の最大応力の集中の位置に対して、後の工程で
導入される不純物(半導体領域18、40の夫々を形成
する夫々の不純物)の導入の際に発生するダメージの領
域の位置をずらす目的でも使用される。前記酸化珪素膜
は、例えば熱酸化法で形成され、10〜20〔nm〕程
度の膜厚で形成される。
するエッチングの際に、ゲート電極13及びサイドウォ
ールスペーサ16が形成された以外の領域のp- 型ウエ
ル領域2M、p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3
の夫々の活性領域の主面が露出するので、この露出した
領域を含むp- 型半導体基板1の主面上の全面に酸化珪
素膜(符号は付けない)を形成する。この酸化珪素膜
は、前述の絶縁膜9Tと同様に、サイドウォールスペー
サ16の表面に沿っても形成される。前記酸化珪素膜
は、不純物導入の際の汚染防止、不純物導入に基づく活
性領域の主面のダメージ防止等の目的で使用される。ま
た、この酸化珪素膜は、前記絶縁膜9Tと同様にサイド
ウォールスペーサ16の開放端でのp- 型ウエル領域2
Mの主面の最大応力の集中の位置に対して、後の工程で
導入される不純物(半導体領域18、40の夫々を形成
する夫々の不純物)の導入の際に発生するダメージの領
域の位置をずらす目的でも使用される。前記酸化珪素膜
は、例えば熱酸化法で形成され、10〜20〔nm〕程
度の膜厚で形成される。
【0269】次に、メモリセルアレイMAYのメモリセ
ルMCの転送用MISFETQt、駆動用MISFET
Qd、周辺回路のnチャネルMISFETQnの夫々の
形成領域において、p- 型ウエル領域2M、p- 型ウエ
ル領域2の夫々の活性領域の主面部にn型不純物を導入
する。n型不純物はpn接合深さを浅くする目的でPに
比べて拡散速度が遅いAsを使用する。Asは、イオン
打込みを使用し、例えば30〜50〔KeV〕程度のエ
ネルギで1×1015〜5×1015〔atoms/cm2〕程度の
不純物濃度で導入される。このAsは、ゲート電極7、
13、サイドウォールスペーサ9、16及び絶縁膜9T
等を不純物導入マスクとして使用し、これらに対して自
己整合で導入される。
ルMCの転送用MISFETQt、駆動用MISFET
Qd、周辺回路のnチャネルMISFETQnの夫々の
形成領域において、p- 型ウエル領域2M、p- 型ウエ
ル領域2の夫々の活性領域の主面部にn型不純物を導入
する。n型不純物はpn接合深さを浅くする目的でPに
比べて拡散速度が遅いAsを使用する。Asは、イオン
打込みを使用し、例えば30〜50〔KeV〕程度のエ
ネルギで1×1015〜5×1015〔atoms/cm2〕程度の
不純物濃度で導入される。このAsは、ゲート電極7、
13、サイドウォールスペーサ9、16及び絶縁膜9T
等を不純物導入マスクとして使用し、これらに対して自
己整合で導入される。
【0270】この後、熱処理を施し、前記n型不純物に
引き伸し拡散を施し、図14(J)に示すように、高い
不純物濃度のn+ 型半導体領域11、18の夫々を形成
する。熱処理は、例えば窒素ガス中、800〜900
〔℃〕の高温度で、約15〜20〔分〕行う。前記n+
型半導体領域11、18の夫々はソース領域及びドレイ
ン領域として使用される。
引き伸し拡散を施し、図14(J)に示すように、高い
不純物濃度のn+ 型半導体領域11、18の夫々を形成
する。熱処理は、例えば窒素ガス中、800〜900
〔℃〕の高温度で、約15〜20〔分〕行う。前記n+
型半導体領域11、18の夫々はソース領域及びドレイ
ン領域として使用される。
【0271】前記n+ 型半導体領域11を形成する工程
により、メモリセルMCのDDD構造を採用する駆動用
MISFETQdが完成し、n+ 型半導体領域18を形
成する工程により、LDD構造を採用する転送用MIS
FETQtが完成する。また、n+ 型半導体領域18を
形成する工程により、周辺回路のLDD構造を採用する
nチャネルMISFETQnが完成する(図11参
照)。また、図9及び図10に示すように、前記n+ 型
半導体領域11及び18を形成することにより、n- 型
ウエル領域3の周辺領域に配置されるn+ 型半導体領域
11及び18で形成されるガードリング領域N−GRが
完成する。
により、メモリセルMCのDDD構造を採用する駆動用
MISFETQdが完成し、n+ 型半導体領域18を形
成する工程により、LDD構造を採用する転送用MIS
FETQtが完成する。また、n+ 型半導体領域18を
形成する工程により、周辺回路のLDD構造を採用する
nチャネルMISFETQnが完成する(図11参
照)。また、図9及び図10に示すように、前記n+ 型
半導体領域11及び18を形成することにより、n- 型
ウエル領域3の周辺領域に配置されるn+ 型半導体領域
11及び18で形成されるガードリング領域N−GRが
完成する。
【0272】《第3層目のゲート材形成工程》次に、p
- 型半導体基板1の主面上の全面にエッチングを施し、
主に、メモリセルアレイMAYのメモリセルMCの駆動
用MISFETQdのゲート電極7上に形成された絶縁
膜を除去する。この絶縁膜の除去は、前記ゲート電極1
3、ワード線13、基準電圧線13の夫々の上部に形成
された絶縁膜15及びサイドウォールスペーサ16をエ
ッチングマスクとして使用して行われる(それらマスク
に規定された領域が除去される)。つまり、ゲート電極
13、ワード線13、基準電圧線13の夫々の下部に存
在する絶縁膜は残存する。この絶縁膜の除去は主にメモ
リセルMCの容量素子Cの第1電極7となる駆動用MI
SFETQdのゲート電極7の表面を露出する目的で行
われる。ゲート電極7つまり第1電極7の上部の絶縁膜
は前述のように酸化珪素膜で形成され、ゲート電極13
等の上部の絶縁膜15及びサイドウォールスペーサ16
は前述のように酸化珪素膜で形成され、エッチング速度
差は確保できないが、絶縁膜15及びサイドウォールス
ペーサ16の膜厚が厚く形成されるので、この絶縁膜1
5及びサイドウォールスペーサ16は残存する状態にお
いて、第1電極7上の絶縁膜のみを除去できる。
- 型半導体基板1の主面上の全面にエッチングを施し、
主に、メモリセルアレイMAYのメモリセルMCの駆動
用MISFETQdのゲート電極7上に形成された絶縁
膜を除去する。この絶縁膜の除去は、前記ゲート電極1
3、ワード線13、基準電圧線13の夫々の上部に形成
された絶縁膜15及びサイドウォールスペーサ16をエ
ッチングマスクとして使用して行われる(それらマスク
に規定された領域が除去される)。つまり、ゲート電極
13、ワード線13、基準電圧線13の夫々の下部に存
在する絶縁膜は残存する。この絶縁膜の除去は主にメモ
リセルMCの容量素子Cの第1電極7となる駆動用MI
SFETQdのゲート電極7の表面を露出する目的で行
われる。ゲート電極7つまり第1電極7の上部の絶縁膜
は前述のように酸化珪素膜で形成され、ゲート電極13
等の上部の絶縁膜15及びサイドウォールスペーサ16
は前述のように酸化珪素膜で形成され、エッチング速度
差は確保できないが、絶縁膜15及びサイドウォールス
ペーサ16の膜厚が厚く形成されるので、この絶縁膜1
5及びサイドウォールスペーサ16は残存する状態にお
いて、第1電極7上の絶縁膜のみを除去できる。
【0273】次に、前記ゲート電極7つまり第1電極7
の露出された表面上を含むp- 型半導体基板1の主面上
の全面に絶縁膜21を形成する。この絶縁膜21は主に
メモリセルMCの容量素子Cの誘電体膜21として使用
される。絶縁膜21は例えば無機シランをソースガスと
するCVD法で堆積した酸化珪素膜で形成する。容量素
子Cの第1電極7は、Si2H6をソースガスとするCV
D法で堆積され、表面を平担化できるので、絶縁膜21
は絶縁耐圧を向上でき、その結果、絶縁膜21の膜厚は
薄くできる。また、絶縁膜21は、単層の酸化珪素膜で
形成されるので薄い膜厚で形成でき、例えば40〜50
〔nm〕程度の薄い膜厚で形成される。
の露出された表面上を含むp- 型半導体基板1の主面上
の全面に絶縁膜21を形成する。この絶縁膜21は主に
メモリセルMCの容量素子Cの誘電体膜21として使用
される。絶縁膜21は例えば無機シランをソースガスと
するCVD法で堆積した酸化珪素膜で形成する。容量素
子Cの第1電極7は、Si2H6をソースガスとするCV
D法で堆積され、表面を平担化できるので、絶縁膜21
は絶縁耐圧を向上でき、その結果、絶縁膜21の膜厚は
薄くできる。また、絶縁膜21は、単層の酸化珪素膜で
形成されるので薄い膜厚で形成でき、例えば40〜50
〔nm〕程度の薄い膜厚で形成される。
【0274】次に、メモリセルMCの転送用MISFE
TQtの一方の半導体領域(18)及び他方の半導体領
域(18)上において、前記絶縁膜21及びその下層の
絶縁膜を除去し、接続孔22を形成する(図14(K)
参照)。転送用MISFETQtの一方の半導体領域上
に形成された接続孔22は、この一方の半導体領域、駆
動用MISFETQdのドレイン領域(11)、ゲート
電極7、容量素子Cの第2電極(23)の夫々を接続す
る(メモリセルMCの4素子の結線点となる)目的で形
成される。転送用MISFETQtの他方の半導体領域
上に形成された接続孔22は、この他方の半導体領域、
中間導電層(23)の夫々を接続する目的で形成され
る。この後者の絶縁膜22に形成される接続孔22は、
転送用MISFETQtのゲート電極13の側壁に設け
られたサイドウォールスペーサ16よりもゲート電極1
3側に大きい開口サイズで形成される。つまり、絶縁膜
21に形成された接続孔22内にはサイドウォールスペ
ーサ16の表面が露出し、他方の半導体領域(18)上
の実質的な接続孔22の開口サイズはサイドウォールス
ペーサ16で規定される。したがって、実質的な接続孔
22のゲート電極13側の開口位置は、サイドウォール
スペーサ16がゲート電極13に対して自己整合で形成
されるので、結果的にゲート電極13に対して自己整合
で規定される。接続孔22は、フォトリソグラフィ技術
で形成されるマスク(図14(K)中、符号22Mを付
け破線でマスクの一部を示す)を使用し、RIE等の異
方性エッチングで絶縁膜21を除去することにより形成
される。また、絶縁膜21は、その膜厚が前述のように
薄いので、等方性エッチングを使用し、接続孔22を形
成してもよい。
TQtの一方の半導体領域(18)及び他方の半導体領
域(18)上において、前記絶縁膜21及びその下層の
絶縁膜を除去し、接続孔22を形成する(図14(K)
参照)。転送用MISFETQtの一方の半導体領域上
に形成された接続孔22は、この一方の半導体領域、駆
動用MISFETQdのドレイン領域(11)、ゲート
電極7、容量素子Cの第2電極(23)の夫々を接続す
る(メモリセルMCの4素子の結線点となる)目的で形
成される。転送用MISFETQtの他方の半導体領域
上に形成された接続孔22は、この他方の半導体領域、
中間導電層(23)の夫々を接続する目的で形成され
る。この後者の絶縁膜22に形成される接続孔22は、
転送用MISFETQtのゲート電極13の側壁に設け
られたサイドウォールスペーサ16よりもゲート電極1
3側に大きい開口サイズで形成される。つまり、絶縁膜
21に形成された接続孔22内にはサイドウォールスペ
ーサ16の表面が露出し、他方の半導体領域(18)上
の実質的な接続孔22の開口サイズはサイドウォールス
ペーサ16で規定される。したがって、実質的な接続孔
22のゲート電極13側の開口位置は、サイドウォール
スペーサ16がゲート電極13に対して自己整合で形成
されるので、結果的にゲート電極13に対して自己整合
で規定される。接続孔22は、フォトリソグラフィ技術
で形成されるマスク(図14(K)中、符号22Mを付
け破線でマスクの一部を示す)を使用し、RIE等の異
方性エッチングで絶縁膜21を除去することにより形成
される。また、絶縁膜21は、その膜厚が前述のように
薄いので、等方性エッチングを使用し、接続孔22を形
成してもよい。
【0275】次に、前記接続孔22を形成した前述のマ
スク(図14(K)中、符号22Mを付け破線で示すマ
スク)を使用し、このマスクで周囲を規定される領域内
において(前記接続孔22と実質的に同一パターンで実
質的に同一位置において)、p- 型半導体基板1の主面
部にn型不純物を導入し、図14(K)に示すように、
n+ 型半導体領域21Nを形成する。このn+ 型半導体
領域21Nは、接続孔22の開口端においてp- 型半導
体基板1の主面から発生する結晶欠陥を取り込める程度
の深さで形成される。n+ 型半導体領域21Nを形成す
るn型不純物は、例えば拡散速度がAsに比べて速いP
を使用し、1014〜1015〔atoms/cm2〕程度の不純物
濃度で120〜130〔KeV〕程度のエネルギのイオ
ン打込みで導入される。前述の転送用MISFETQt
のn+ 型半導体領域18、駆動用MISFETQdのn
+ 型半導体領域11の夫々の接合深さは約0.2〜0.3
〔μm〕程度で形成される。これに対して、前記条件下
で形成されるn+ 型半導体領域21Nは、前記n+ 型半
導体領域11、18の夫々の接合深さに比べて深い接合
深さ、例えば約0.3〜0.4〔μm〕程度の接合深さで
形成される。
スク(図14(K)中、符号22Mを付け破線で示すマ
スク)を使用し、このマスクで周囲を規定される領域内
において(前記接続孔22と実質的に同一パターンで実
質的に同一位置において)、p- 型半導体基板1の主面
部にn型不純物を導入し、図14(K)に示すように、
n+ 型半導体領域21Nを形成する。このn+ 型半導体
領域21Nは、接続孔22の開口端においてp- 型半導
体基板1の主面から発生する結晶欠陥を取り込める程度
の深さで形成される。n+ 型半導体領域21Nを形成す
るn型不純物は、例えば拡散速度がAsに比べて速いP
を使用し、1014〜1015〔atoms/cm2〕程度の不純物
濃度で120〜130〔KeV〕程度のエネルギのイオ
ン打込みで導入される。前述の転送用MISFETQt
のn+ 型半導体領域18、駆動用MISFETQdのn
+ 型半導体領域11の夫々の接合深さは約0.2〜0.3
〔μm〕程度で形成される。これに対して、前記条件下
で形成されるn+ 型半導体領域21Nは、前記n+ 型半
導体領域11、18の夫々の接合深さに比べて深い接合
深さ、例えば約0.3〜0.4〔μm〕程度の接合深さで
形成される。
【0276】また、n+ 型半導体領域21Nは、絶縁膜
21に接続孔22を形成するマスク(22M)を利用し
て形成されるので、接続孔22を形成するマスクの他に
別のマスクを形成する必要がなくなり、製造プロセスの
工程数を削減できる。
21に接続孔22を形成するマスク(22M)を利用し
て形成されるので、接続孔22を形成するマスクの他に
別のマスクを形成する必要がなくなり、製造プロセスの
工程数を削減できる。
【0277】また、前記接続孔22内において、p- 型
半導体基板1の主面部に、転送用MISFETQtのn
+ 型半導体領域18、駆動用MISFETQdのn+ 型
半導体領域11の夫々に加えて、n+ 型半導体領域21
Nが付加され、n+ 型半導体領域11、18及び21N
の合成された表面の不純物濃度を高くできるので、後の
工程で形成される導電層23との接触抵抗値を低減でき
る。換言すれば、導電層23は多結晶珪素膜で形成さ
れ、この多結晶珪素膜は飽和領域若しくはそれに近い程
度までn型不純物が導入されるが、この多結晶珪素膜に
導入されるn型不純物の不純物濃度を低減できる。導電
層23に導入されるn型不純物の不純物濃度が低減でき
ると、導電層23からp- 型半導体基板1側へのn型不
純物の湧きだし(拡散)を低減でき、例えば転送用MI
SFETQtの低い不純物濃度のn型半導体領域(LD
D部)17が高い不純物濃度の領域に変換されること
(見かけ上、n型半導体領域17が高い不純物濃度のn
+ 型半導体領域18に食われること)を防止できる。
半導体基板1の主面部に、転送用MISFETQtのn
+ 型半導体領域18、駆動用MISFETQdのn+ 型
半導体領域11の夫々に加えて、n+ 型半導体領域21
Nが付加され、n+ 型半導体領域11、18及び21N
の合成された表面の不純物濃度を高くできるので、後の
工程で形成される導電層23との接触抵抗値を低減でき
る。換言すれば、導電層23は多結晶珪素膜で形成さ
れ、この多結晶珪素膜は飽和領域若しくはそれに近い程
度までn型不純物が導入されるが、この多結晶珪素膜に
導入されるn型不純物の不純物濃度を低減できる。導電
層23に導入されるn型不純物の不純物濃度が低減でき
ると、導電層23からp- 型半導体基板1側へのn型不
純物の湧きだし(拡散)を低減でき、例えば転送用MI
SFETQtの低い不純物濃度のn型半導体領域(LD
D部)17が高い不純物濃度の領域に変換されること
(見かけ上、n型半導体領域17が高い不純物濃度のn
+ 型半導体領域18に食われること)を防止できる。
【0278】また、前記n+ 型半導体領域21Nは、前
記絶縁膜21を形成し、前記マスク(22M)を形成し
た後、接続孔22を形成する前に、前記絶縁膜21を通
してn型不純物を導入することにより形成してもよい。
この場合、前述のように、製造プロセスの工程数を削減
できるとともに、n型不純物の導入に際して絶縁膜21
が存在するので、n型不純物の導入にともなう汚染を防
止でき、又p- 型半導体基板1の主面(実際にはn+ 型
半導体領域11、18のいずれかの主面)のダメージの
発生を防止できる。
記絶縁膜21を形成し、前記マスク(22M)を形成し
た後、接続孔22を形成する前に、前記絶縁膜21を通
してn型不純物を導入することにより形成してもよい。
この場合、前述のように、製造プロセスの工程数を削減
できるとともに、n型不純物の導入に際して絶縁膜21
が存在するので、n型不純物の導入にともなう汚染を防
止でき、又p- 型半導体基板1の主面(実際にはn+ 型
半導体領域11、18のいずれかの主面)のダメージの
発生を防止できる。
【0279】次に、前記誘電体膜となる絶縁膜21上を
含むp- 型半導体基板1の主面上の全面に多結晶珪素膜
(23)を堆積する(図14(L)参照)。この多結晶
珪素膜は第3層目のゲート材形成工程で形成される。多
結晶珪素膜の一部は前記接続孔22を通して前記転送用
MISFETQtの一方の半導体領域(18)、駆動用
MISFETQdのドレイン領域(11)及びゲート電
極7に接続される。この多結晶珪素膜は負荷用MISF
ETQpのゲート電極(23)、容量素子Cの第2電極
(23)、導電層(23)、中間導電層(23)の夫々
として使用される。特に、多結晶珪素膜は、前記負荷用
MISFETQpのゲート電極(23)及び容量素子C
の第2電極(23)として使用されるので、前述と同様
にSi2H6及びPH3 をソースガスとするCVD法で堆
積される(ドープドポリシリコン)。CVD法での多結
晶珪素膜の堆積温度は約680〜720〔℃〕に設定さ
れる。多結晶珪素膜は、上層の段差形状の成長を抑える
ために、例えば60〜80〔nm〕程度の薄い膜厚で形
成され、1020〜1021〔atoms/cm3〕程度の不純物濃
度にPが導入される。
含むp- 型半導体基板1の主面上の全面に多結晶珪素膜
(23)を堆積する(図14(L)参照)。この多結晶
珪素膜は第3層目のゲート材形成工程で形成される。多
結晶珪素膜の一部は前記接続孔22を通して前記転送用
MISFETQtの一方の半導体領域(18)、駆動用
MISFETQdのドレイン領域(11)及びゲート電
極7に接続される。この多結晶珪素膜は負荷用MISF
ETQpのゲート電極(23)、容量素子Cの第2電極
(23)、導電層(23)、中間導電層(23)の夫々
として使用される。特に、多結晶珪素膜は、前記負荷用
MISFETQpのゲート電極(23)及び容量素子C
の第2電極(23)として使用されるので、前述と同様
にSi2H6及びPH3 をソースガスとするCVD法で堆
積される(ドープドポリシリコン)。CVD法での多結
晶珪素膜の堆積温度は約680〜720〔℃〕に設定さ
れる。多結晶珪素膜は、上層の段差形状の成長を抑える
ために、例えば60〜80〔nm〕程度の薄い膜厚で形
成され、1020〜1021〔atoms/cm3〕程度の不純物濃
度にPが導入される。
【0280】次に、前記多結晶珪素膜にパターンニング
を施し、負荷用MISFETQpのゲート電極23、容
量素子Cの第2電極23、導電層23、中間導電層23
の夫々を形成する。この多結晶珪素膜のパターンニング
は、例えばフォトリソグラフィ技術で形成されたマスク
を使用し、RIE等の異方性エッチングを施して形成す
る。
を施し、負荷用MISFETQpのゲート電極23、容
量素子Cの第2電極23、導電層23、中間導電層23
の夫々を形成する。この多結晶珪素膜のパターンニング
は、例えばフォトリソグラフィ技術で形成されたマスク
を使用し、RIE等の異方性エッチングを施して形成す
る。
【0281】前記第2電極23を形成する工程により、
第1電極7、誘電体膜21、第2電極23の夫々を順次
積層した容量素子Cが完成する。
第1電極7、誘電体膜21、第2電極23の夫々を順次
積層した容量素子Cが完成する。
【0282】次に、前記負荷用MISFETQpのゲー
ト電極23、容量素子Cの第2電極23、導電層23、
中間導電層23の夫々の表面に熱酸化処理を施し、夫々
の表面に酸化珪素膜24Gを形成する(図14(L)参
照)。熱酸化処理は、800〜900〔℃〕の酸素ガス
雰囲気(O2 dry )中、約15〜25〔分〕行われ、酸
化珪素膜24Gは前述のように5〜15〔nm〕程度の
膜厚で形成される。この酸化珪素膜24Gの形成によ
り、ゲート電極23、容量素子Cの第2電極23、導電
層23、中間導電層23の夫々の表面の角部(前記図1
2に示す角部23Cに相当する)の断面形状を改善でき
る。この酸化珪素膜24Gは、本実施例のSRAMにお
いては、後の工程で形成される負荷用MISFETQp
のゲート絶縁膜(24)としても使用される。
ト電極23、容量素子Cの第2電極23、導電層23、
中間導電層23の夫々の表面に熱酸化処理を施し、夫々
の表面に酸化珪素膜24Gを形成する(図14(L)参
照)。熱酸化処理は、800〜900〔℃〕の酸素ガス
雰囲気(O2 dry )中、約15〜25〔分〕行われ、酸
化珪素膜24Gは前述のように5〜15〔nm〕程度の
膜厚で形成される。この酸化珪素膜24Gの形成によ
り、ゲート電極23、容量素子Cの第2電極23、導電
層23、中間導電層23の夫々の表面の角部(前記図1
2に示す角部23Cに相当する)の断面形状を改善でき
る。この酸化珪素膜24Gは、本実施例のSRAMにお
いては、後の工程で形成される負荷用MISFETQp
のゲート絶縁膜(24)としても使用される。
【0283】《第3ソース領域及びドレイン領域の形成
工程》次に、周辺回路のpチャネルMISFETQpの
形成領域において、n- 型ウエル領域3の活性領域の主
面部にp型不純物を導入する(図11参照)。p型不純
物はBF2 を使用する。BF2 は、イオン打込みを使用
し、例えば50〜70〔KeV〕程度のエネルギで2×
1015〜6×1015〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で
導入される。BF2 は、ゲート電極13及びサイドウォ
ールスペーサ16を不純物導入マスクとして使用し、こ
のゲート電極13及びサイドウォールスペーサ16に対
して自己整合で導入される。このp型不純物を導入する
ことにより、高い不純物濃度のp+ 型半導体領域40が
形成され、周辺回路のLDD構造を採用するpチャネル
MISFETQpが完成する。
工程》次に、周辺回路のpチャネルMISFETQpの
形成領域において、n- 型ウエル領域3の活性領域の主
面部にp型不純物を導入する(図11参照)。p型不純
物はBF2 を使用する。BF2 は、イオン打込みを使用
し、例えば50〜70〔KeV〕程度のエネルギで2×
1015〜6×1015〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で
導入される。BF2 は、ゲート電極13及びサイドウォ
ールスペーサ16を不純物導入マスクとして使用し、こ
のゲート電極13及びサイドウォールスペーサ16に対
して自己整合で導入される。このp型不純物を導入する
ことにより、高い不純物濃度のp+ 型半導体領域40が
形成され、周辺回路のLDD構造を採用するpチャネル
MISFETQpが完成する。
【0284】また、前記p+ 型半導体領域40はメモリ
セルアレイMAYの外周囲であってp- 型ウエル領域2
Mの周辺領域の主面部にも形成され、このp+ 型半導体
領域40はガードリング領域P−GRを形成する(図1
0参照)。
セルアレイMAYの外周囲であってp- 型ウエル領域2
Mの周辺領域の主面部にも形成され、このp+ 型半導体
領域40はガードリング領域P−GRを形成する(図1
0参照)。
【0285】次に、図14(L)に示すように、前記負
荷用MISFETQpのゲート電極23、容量素子Cの
第2電極23、導電層23、中間導電層23の夫々の側
壁にサイドウォールスペーサ(前記図12において符号
24Sを付けて示す)を形成する。このサイドウォール
スペーサ24Sは、前記ゲート電極23、第2電極23
等の側壁の急峻な段差形状を緩和し、上層の平担化(特
に、負荷用MISFETQpのチャネル形成領域26N
を含む第4層目ゲート材の平担化)を図る目的で形成さ
れる。サイドウォールスペーサ24Sは、ゲート電極2
3の上層を含むp- 型半導体基板1の主面上の全面に酸
化珪素膜を堆積し、この堆積した膜厚に相当する分、R
IE等の異方性エッチングを施すことで形成する。サイ
ドウォールスペーサ24Sの酸化珪素膜は、例えば無機
シランをソースガスとするCVD法で堆積され、80〜
120〔nm〕程度の膜厚で堆積される。
荷用MISFETQpのゲート電極23、容量素子Cの
第2電極23、導電層23、中間導電層23の夫々の側
壁にサイドウォールスペーサ(前記図12において符号
24Sを付けて示す)を形成する。このサイドウォール
スペーサ24Sは、前記ゲート電極23、第2電極23
等の側壁の急峻な段差形状を緩和し、上層の平担化(特
に、負荷用MISFETQpのチャネル形成領域26N
を含む第4層目ゲート材の平担化)を図る目的で形成さ
れる。サイドウォールスペーサ24Sは、ゲート電極2
3の上層を含むp- 型半導体基板1の主面上の全面に酸
化珪素膜を堆積し、この堆積した膜厚に相当する分、R
IE等の異方性エッチングを施すことで形成する。サイ
ドウォールスペーサ24Sの酸化珪素膜は、例えば無機
シランをソースガスとするCVD法で堆積され、80〜
120〔nm〕程度の膜厚で堆積される。
【0286】また、本実施例のSRAMにおいては、前
述の負荷用MISFETQpのゲート電極23、容量素
子Cの第2電極23、導電層23、中間導電層23の夫
々の表面の角部23Cの断面形状を改善する酸化珪素膜
24Gを形成する工程をサイドウォールスペーサ24S
を形成した後に行ってもよい。
述の負荷用MISFETQpのゲート電極23、容量素
子Cの第2電極23、導電層23、中間導電層23の夫
々の表面の角部23Cの断面形状を改善する酸化珪素膜
24Gを形成する工程をサイドウォールスペーサ24S
を形成した後に行ってもよい。
【0287】《第3ゲート絶縁膜の形成工程》次に、前
記ゲート電極23、第2電極23、導電層23、中間導
電層23の夫々の上部を含むp- 型半導体基板1の主面
上の全面に絶縁膜24を形成する。絶縁膜24は、下層
の前記ゲート電極23等の導電層、上層の導電層(2
6)の夫々を電気的に分離するとともに、負荷用MIS
FETQpのゲート絶縁膜24として使用される。絶縁
膜24は、前述の容量素子Cの誘電体膜21等と同様
に、無機シランガスをソースガスとするCVD法で堆積
した酸化珪素膜で形成する。絶縁膜24は、絶縁耐圧を
確保するとともに、負荷用MISFETQpの導通特性
(ON特性)を確保する目的で、例えば50〜70〔n
m〕程度の膜厚で形成する。
記ゲート電極23、第2電極23、導電層23、中間導
電層23の夫々の上部を含むp- 型半導体基板1の主面
上の全面に絶縁膜24を形成する。絶縁膜24は、下層
の前記ゲート電極23等の導電層、上層の導電層(2
6)の夫々を電気的に分離するとともに、負荷用MIS
FETQpのゲート絶縁膜24として使用される。絶縁
膜24は、前述の容量素子Cの誘電体膜21等と同様
に、無機シランガスをソースガスとするCVD法で堆積
した酸化珪素膜で形成する。絶縁膜24は、絶縁耐圧を
確保するとともに、負荷用MISFETQpの導通特性
(ON特性)を確保する目的で、例えば50〜70〔n
m〕程度の膜厚で形成する。
【0288】《第4層目のゲート材形成工程》次に、メ
モリセルアレイMAYのメモリセルMCの導電層23の
上部において、前記絶縁膜24に接続孔25を形成す
る。接続孔25は下層の導電層23、上層の導電層(2
6、実際には負荷用MISFETQpのn型チャネル形
成領域26N)の夫々を接続する目的で形成される。
モリセルアレイMAYのメモリセルMCの導電層23の
上部において、前記絶縁膜24に接続孔25を形成す
る。接続孔25は下層の導電層23、上層の導電層(2
6、実際には負荷用MISFETQpのn型チャネル形
成領域26N)の夫々を接続する目的で形成される。
【0289】次に、前記絶縁膜24上を含む全面に多結
晶珪素膜を形成する。この多結晶珪素膜は第4層目のゲ
ート材形成工程により形成される。多結晶珪素膜は負荷
用MISFETQpのn型チャネル形成領域(26
N)、ソース領域(26P)、電源電圧線(Vcc:26
P)の夫々を形成する。多結晶珪素膜は、前述の多結晶
珪素膜(7、13A、13B、23の夫々)と異なり、
Si2H6をソースガスとするCVD法で堆積した所謂ノ
ンドープドポリシリコンで形成する。この多結晶珪素膜
は例えば30〜50〔nm〕程度の薄い膜厚で形成す
る。つまり、多結晶珪素膜は、結晶粒が膜厚の均一性に
影響を及ぼさない膜厚よりも厚い膜厚で形成され、かつ
負荷用MISFETQpのリーク電流を低減できる膜厚
よりも薄い膜厚で形成される。
晶珪素膜を形成する。この多結晶珪素膜は第4層目のゲ
ート材形成工程により形成される。多結晶珪素膜は負荷
用MISFETQpのn型チャネル形成領域(26
N)、ソース領域(26P)、電源電圧線(Vcc:26
P)の夫々を形成する。多結晶珪素膜は、前述の多結晶
珪素膜(7、13A、13B、23の夫々)と異なり、
Si2H6をソースガスとするCVD法で堆積した所謂ノ
ンドープドポリシリコンで形成する。この多結晶珪素膜
は例えば30〜50〔nm〕程度の薄い膜厚で形成す
る。つまり、多結晶珪素膜は、結晶粒が膜厚の均一性に
影響を及ぼさない膜厚よりも厚い膜厚で形成され、かつ
負荷用MISFETQpのリーク電流を低減できる膜厚
よりも薄い膜厚で形成される。
【0290】《第4ソース領域及びドレイン領域の形成
工程》次に、図示しないが、前記多結晶珪素膜(26)
上に絶縁膜を形成する。この絶縁膜は、後の工程で不純
物を導入する際に発生する汚染防止、表面のダメージの
緩和等を目的として形成される。絶縁膜は、例えば熱酸
化法で形成した酸化珪素膜で形成し、4〜6〔nm〕程
度の薄い膜厚で形成する。また、この絶縁膜は酸素ガス
雰囲気を使用する熱酸化法の使用で形成されるので、酸
素ガス雰囲気中の酸素が多結晶珪素膜中の珪素の未結合
手(ダングリングボンド)と結合し、この未結合手を低
減できる。この未結合手を低減することにより、負荷用
MISFETQpのソース領域−ドレイン領域間に流れ
る電流量を増加でき、負荷用MISFETQpの電流−
電圧特性の向上が図れる。
工程》次に、図示しないが、前記多結晶珪素膜(26)
上に絶縁膜を形成する。この絶縁膜は、後の工程で不純
物を導入する際に発生する汚染防止、表面のダメージの
緩和等を目的として形成される。絶縁膜は、例えば熱酸
化法で形成した酸化珪素膜で形成し、4〜6〔nm〕程
度の薄い膜厚で形成する。また、この絶縁膜は酸素ガス
雰囲気を使用する熱酸化法の使用で形成されるので、酸
素ガス雰囲気中の酸素が多結晶珪素膜中の珪素の未結合
手(ダングリングボンド)と結合し、この未結合手を低
減できる。この未結合手を低減することにより、負荷用
MISFETQpのソース領域−ドレイン領域間に流れ
る電流量を増加でき、負荷用MISFETQpの電流−
電圧特性の向上が図れる。
【0291】次に、前記多結晶珪素膜の全面にしきい値
電圧調整用不純物を導入する。このしきい値電圧調整用
不純物はn型不純物例えばPを使用する。Pは負荷用M
ISFETQpのしきい値電圧をエンハンスメント型に
する目的で導入される。エンハンスメント型のしきい値
電圧は1017〜1018〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度
で得られる。したがって、Pは、イオン打込みを使用
し、20〜40〔KeV〕程度のエネルギで約1012〜
1013〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入される。
多結晶珪素膜に導入されるPの不純物濃度が1018〔at
oms/cm3〕を越えた場合、多結晶珪素膜はしきい値電圧
が上昇する(絶対値で大きくなる)ので高抵抗素子とし
て作用する。つまり、負荷用MISFETQpは、非導
通時(OFF時)において、n型チャネル形成領域(2
6N)でのリーク電流分に相当する電流しかメモリセル
MCの情報蓄積ノード領域に電源電圧Vccを供給できな
いので、情報の保持特性が劣化する。また、多結晶珪素
膜に導入されるPの不純物濃度をさらに増加し、しきい
値電圧を上昇させると、リーク電流量が増大する。この
リーク電流の増大は消費電力化の妨げになる。前記しき
い値電圧調整用不純物を導入する工程により、n型チャ
ネル形成領域26Nが形成される(図14(M)参
照)。
電圧調整用不純物を導入する。このしきい値電圧調整用
不純物はn型不純物例えばPを使用する。Pは負荷用M
ISFETQpのしきい値電圧をエンハンスメント型に
する目的で導入される。エンハンスメント型のしきい値
電圧は1017〜1018〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度
で得られる。したがって、Pは、イオン打込みを使用
し、20〜40〔KeV〕程度のエネルギで約1012〜
1013〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入される。
多結晶珪素膜に導入されるPの不純物濃度が1018〔at
oms/cm3〕を越えた場合、多結晶珪素膜はしきい値電圧
が上昇する(絶対値で大きくなる)ので高抵抗素子とし
て作用する。つまり、負荷用MISFETQpは、非導
通時(OFF時)において、n型チャネル形成領域(2
6N)でのリーク電流分に相当する電流しかメモリセル
MCの情報蓄積ノード領域に電源電圧Vccを供給できな
いので、情報の保持特性が劣化する。また、多結晶珪素
膜に導入されるPの不純物濃度をさらに増加し、しきい
値電圧を上昇させると、リーク電流量が増大する。この
リーク電流の増大は消費電力化の妨げになる。前記しき
い値電圧調整用不純物を導入する工程により、n型チャ
ネル形成領域26Nが形成される(図14(M)参
照)。
【0292】次に、メモリセルアレイMAYのメモリセ
ルMCの負荷用MISFETQpのソース領域(26
P)の形成領域及び電源電圧線(Vcc:26P)の形成
領域において、前記多結晶珪素膜(26)にp型不純物
を導入する。p型不純物は、例えばBF2 を使用し、前
記図7及び図8(B)に符号26Pを付けて一点鎖線で
囲まれた領域内に導入される。このBF2 は、イオン打
込みを使用し、例えば20〜40〔KeV〕程度のエネ
ルギで1014〜1015〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度
で導入される。p型不純物の導入に際してはフォトリソ
グラフィ技術で形成されたマスクを使用する。
ルMCの負荷用MISFETQpのソース領域(26
P)の形成領域及び電源電圧線(Vcc:26P)の形成
領域において、前記多結晶珪素膜(26)にp型不純物
を導入する。p型不純物は、例えばBF2 を使用し、前
記図7及び図8(B)に符号26Pを付けて一点鎖線で
囲まれた領域内に導入される。このBF2 は、イオン打
込みを使用し、例えば20〜40〔KeV〕程度のエネ
ルギで1014〜1015〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度
で導入される。p型不純物の導入に際してはフォトリソ
グラフィ技術で形成されたマスクを使用する。
【0293】次に、前記多結晶珪素膜(26)の表面に
形成された酸化珪素膜を除去する。段差形状を有する下
地の絶縁膜(ゲート絶縁膜)24の表面上に形成される
多結晶珪素膜の表面は前記下地の段差形状が伝達され
る。この多結晶珪素膜の段差形状が伝達された表面に形
成される酸化珪素膜は、平担な領域においては異方性エ
ッチングで除去できるが、段差の領域においては膜厚が
見かけ上厚くなるので、異方性エッチングでは除去でき
ない。したがって、多結晶珪素膜の表面上に形成された
酸化珪素膜は、平担な領域、段差の領域のいずれにおい
ても除去する目的で、等方性エッチングが使用され、こ
の等方性エッチングで除去される。等方性エッチングで
除去しない場合は、段差の領域において酸化珪素膜が除
去されず、この酸化珪素膜がエッチングマスクとなっ
て、下層の多結晶珪素膜のパターンニング工程におい
て、多結晶珪素膜のエッチング残りが発生する。
形成された酸化珪素膜を除去する。段差形状を有する下
地の絶縁膜(ゲート絶縁膜)24の表面上に形成される
多結晶珪素膜の表面は前記下地の段差形状が伝達され
る。この多結晶珪素膜の段差形状が伝達された表面に形
成される酸化珪素膜は、平担な領域においては異方性エ
ッチングで除去できるが、段差の領域においては膜厚が
見かけ上厚くなるので、異方性エッチングでは除去でき
ない。したがって、多結晶珪素膜の表面上に形成された
酸化珪素膜は、平担な領域、段差の領域のいずれにおい
ても除去する目的で、等方性エッチングが使用され、こ
の等方性エッチングで除去される。等方性エッチングで
除去しない場合は、段差の領域において酸化珪素膜が除
去されず、この酸化珪素膜がエッチングマスクとなっ
て、下層の多結晶珪素膜のパターンニング工程におい
て、多結晶珪素膜のエッチング残りが発生する。
【0294】次に、図14(M)に示すように、前記多
結晶珪素膜にパターンニングを施し、n型チャネル形成
領域26N、ソース領域26P、電源電圧線26Pの夫
々を形成する。多結晶珪素膜のパターンニングは、例え
ばフォトリソグラフィ技術で形成されたマスクを使用
し、RIE等の異方性エッチングで行う。前記n型チャ
ネル形成領域26N及びソース領域26Pが形成される
と、メモリセルMCの負荷用MISFETQpが完成す
る。また、この負荷用MISFETQpの完成により、
メモリセルMCが完成する。
結晶珪素膜にパターンニングを施し、n型チャネル形成
領域26N、ソース領域26P、電源電圧線26Pの夫
々を形成する。多結晶珪素膜のパターンニングは、例え
ばフォトリソグラフィ技術で形成されたマスクを使用
し、RIE等の異方性エッチングで行う。前記n型チャ
ネル形成領域26N及びソース領域26Pが形成される
と、メモリセルMCの負荷用MISFETQpが完成す
る。また、この負荷用MISFETQpの完成により、
メモリセルMCが完成する。
【0295】《第1層目金属配線形成工程》次に、前記
メモリセルMC上を含む全面に層間絶縁膜27を形成す
る。層間絶縁膜27は酸化珪素膜27A、BPSG膜2
7Bの夫々を順次積層した2層の積層構造で構成され
る。
メモリセルMC上を含む全面に層間絶縁膜27を形成す
る。層間絶縁膜27は酸化珪素膜27A、BPSG膜2
7Bの夫々を順次積層した2層の積層構造で構成され
る。
【0296】下層の酸化珪素膜27Aは上層のBPSG
膜27Bに含有されるB、Pの夫々の下層側への漏れを
防止する目的で形成される。酸化珪素膜27Aは例えば
Si(OC2H5)4 をソースガスとする、高温度(例えば
600〜800〔℃〕)、低圧力(例えば 1.0〔tor
r〕)のCVD法で堆積される。酸化珪素膜27Aは例
えば140〜160〔nm〕程度の膜厚で形成される。
膜27Bに含有されるB、Pの夫々の下層側への漏れを
防止する目的で形成される。酸化珪素膜27Aは例えば
Si(OC2H5)4 をソースガスとする、高温度(例えば
600〜800〔℃〕)、低圧力(例えば 1.0〔tor
r〕)のCVD法で堆積される。酸化珪素膜27Aは例
えば140〜160〔nm〕程度の膜厚で形成される。
【0297】上層のBPSG膜27Bは表面を平担化し
て上層の段差形状の成長を抑える目的で形成される。B
PSG膜27Bは主に無機シラン(例えばSiH4 )を
ソースガスとするCVD法で堆積される。BPSG膜2
7Bは、例えば280〜320〔nm〕程度の膜厚で堆
積後、グラスフローを施し、表面が平担化される。グラ
スフローは、例えば窒素ガス中、800〜900〔℃〕
の高温度で約10〔分〕行う。
て上層の段差形状の成長を抑える目的で形成される。B
PSG膜27Bは主に無機シラン(例えばSiH4 )を
ソースガスとするCVD法で堆積される。BPSG膜2
7Bは、例えば280〜320〔nm〕程度の膜厚で堆
積後、グラスフローを施し、表面が平担化される。グラ
スフローは、例えば窒素ガス中、800〜900〔℃〕
の高温度で約10〔分〕行う。
【0298】次に、前記層間絶縁膜27に接続孔28を
形成する。接続孔28は、メモリセルアレイMAYにお
いて、メモリセルMCの転送用MISFETQtの他方
の半導体領域(18)上に形成された中間導電層23上
に形成される。また、接続孔28は、メモリセルアレイ
MAYの周辺領域、つまりガードリング領域P−GRの
p+ 型半導体領域40の上部、ガードリング領域N−G
Rのn+ 型半導体領域11及び18の上部の夫々にも形
成される。接続孔28は、フォトリソグラフィ技術で形
成されたマスクを使用し、RIE等の異方性エッチング
で形成する。
形成する。接続孔28は、メモリセルアレイMAYにお
いて、メモリセルMCの転送用MISFETQtの他方
の半導体領域(18)上に形成された中間導電層23上
に形成される。また、接続孔28は、メモリセルアレイ
MAYの周辺領域、つまりガードリング領域P−GRの
p+ 型半導体領域40の上部、ガードリング領域N−G
Rのn+ 型半導体領域11及び18の上部の夫々にも形
成される。接続孔28は、フォトリソグラフィ技術で形
成されたマスクを使用し、RIE等の異方性エッチング
で形成する。
【0299】次に、前記層間絶縁膜27上を含む全面に
高融点金属膜29を形成する。高融点金属膜29は第1
層目の金属配線形成工程で形成される。この高融点金属
膜29は例えばスパッタ法で堆積したW膜で形成する。
W膜は、CVD法で堆積した場合、段差形状部分でのス
テップカバレッジは良好であるが、層間絶縁膜27の表
面から剥がれ易い。スパッタ法で堆積されるW膜は、層
間絶縁膜27の表面での接着性が高い利点があるが、ス
テップカバレッジが悪く、しかも膜厚が厚いと内部応力
が増大する欠点がある。そこで、本実施例のSRAM
は、W膜の接着性が高い利点を生かし、W膜の下地の層
間絶縁膜27の表面を平担化して(BPSG膜27Bを
使用しグラスフローを施す)ステップカバレッジに対処
し、W膜を薄膜化して内部応力に対処する。W膜は金属
配線としては薄い例えば280〜320〔nm〕程度の
膜厚で形成する。
高融点金属膜29を形成する。高融点金属膜29は第1
層目の金属配線形成工程で形成される。この高融点金属
膜29は例えばスパッタ法で堆積したW膜で形成する。
W膜は、CVD法で堆積した場合、段差形状部分でのス
テップカバレッジは良好であるが、層間絶縁膜27の表
面から剥がれ易い。スパッタ法で堆積されるW膜は、層
間絶縁膜27の表面での接着性が高い利点があるが、ス
テップカバレッジが悪く、しかも膜厚が厚いと内部応力
が増大する欠点がある。そこで、本実施例のSRAM
は、W膜の接着性が高い利点を生かし、W膜の下地の層
間絶縁膜27の表面を平担化して(BPSG膜27Bを
使用しグラスフローを施す)ステップカバレッジに対処
し、W膜を薄膜化して内部応力に対処する。W膜は金属
配線としては薄い例えば280〜320〔nm〕程度の
膜厚で形成する。
【0300】次に、図14(N)に示すように、前記高
融点金属膜29にパターンニングを施し、メモリセルア
レイMAYにおいて、メインワード線(MWL)29、
サブワード線(SWL)29、中間導電層29の夫々を
形成する。前記中間導電層29の一部は接続孔28を通
して下層の中間導電層23に接続される。この中間導電
層23はメモリセルMCの転送用MISFETQtの他
方の半導体領域(18)に接続される。また、メモリセ
ルアレイMAY以外の領域において、例えばガードリン
グ領域P−GRのp+ 型半導体領域40の上部において
は基準電圧線(Vss)29として形成され、ガードリン
グ領域N−GRのn+ 型半導体領域11及び18の上部
においては電源電圧線(Vcc)29として形成される
(前記図10及び図9(D)参照)。前記高融点金属膜
29のパターンニングは、例えばフォトリソグラフィ技
術で形成されたマスクを使用し、異方性エッチングで行
う。
融点金属膜29にパターンニングを施し、メモリセルア
レイMAYにおいて、メインワード線(MWL)29、
サブワード線(SWL)29、中間導電層29の夫々を
形成する。前記中間導電層29の一部は接続孔28を通
して下層の中間導電層23に接続される。この中間導電
層23はメモリセルMCの転送用MISFETQtの他
方の半導体領域(18)に接続される。また、メモリセ
ルアレイMAY以外の領域において、例えばガードリン
グ領域P−GRのp+ 型半導体領域40の上部において
は基準電圧線(Vss)29として形成され、ガードリン
グ領域N−GRのn+ 型半導体領域11及び18の上部
においては電源電圧線(Vcc)29として形成される
(前記図10及び図9(D)参照)。前記高融点金属膜
29のパターンニングは、例えばフォトリソグラフィ技
術で形成されたマスクを使用し、異方性エッチングで行
う。
【0301】《第2層目金属配線の形成工程》次に、前
記メインワード線29、サブワード線29、中間導電層
29等の上部を含む全面に層間絶縁膜30を形成する。
層間絶縁膜30は、酸化珪素膜30A、酸化珪素膜30
B、酸化珪素膜30Cの夫々を順次積層した3層の積層
構造で形成される。
記メインワード線29、サブワード線29、中間導電層
29等の上部を含む全面に層間絶縁膜30を形成する。
層間絶縁膜30は、酸化珪素膜30A、酸化珪素膜30
B、酸化珪素膜30Cの夫々を順次積層した3層の積層
構造で形成される。
【0302】下層の酸化珪素膜30Aはテトラエソキシ
シランガス(TEOS:Si(OC2H5)4)をソースガ
スとするプラズマCVD法で堆積される。酸化珪素膜3
0Aは、平担部、段差部の夫々での膜厚を均一に形成で
き、例えばメインワード線29、サブワード線29の夫
々の間の凹部(最小配線間隔に相当する)を埋込みその
表面上を平担化する場合に、オーバーハング形状がほと
んど発生しないので、所謂巣の発生が生じない。この酸
化珪素膜30Aは、前記最小配線間隔を埋込みその表面
を平担化する目的で、最小配線間隔の2分の1以上の膜
厚、例えば400〜600〔nm〕程度の膜厚で形成す
る。
シランガス(TEOS:Si(OC2H5)4)をソースガ
スとするプラズマCVD法で堆積される。酸化珪素膜3
0Aは、平担部、段差部の夫々での膜厚を均一に形成で
き、例えばメインワード線29、サブワード線29の夫
々の間の凹部(最小配線間隔に相当する)を埋込みその
表面上を平担化する場合に、オーバーハング形状がほと
んど発生しないので、所謂巣の発生が生じない。この酸
化珪素膜30Aは、前記最小配線間隔を埋込みその表面
を平担化する目的で、最小配線間隔の2分の1以上の膜
厚、例えば400〜600〔nm〕程度の膜厚で形成す
る。
【0303】中間層の酸化珪素膜30Bは、スピンオン
グラス法を使用し、例えば200〜300〔nm〕程度
の膜厚で塗布し、ベーク処理を施した後、全面エッチン
グされる。この酸化珪素膜30Bは主に層間絶縁膜30
の表面の平担化を目的として形成される。前記全面エッ
チングは、下層の導電層(29)、上層の導電層(3
3)の夫々の接続部分(接続孔31内)には残存させ
ず、かつ段差部分に残存させる条件下で行われる。
グラス法を使用し、例えば200〜300〔nm〕程度
の膜厚で塗布し、ベーク処理を施した後、全面エッチン
グされる。この酸化珪素膜30Bは主に層間絶縁膜30
の表面の平担化を目的として形成される。前記全面エッ
チングは、下層の導電層(29)、上層の導電層(3
3)の夫々の接続部分(接続孔31内)には残存させ
ず、かつ段差部分に残存させる条件下で行われる。
【0304】上層の酸化珪素膜30Cは、下層の酸化珪
素膜30Aと同様に、テトラエソキシシランガスをソー
スガスとするプラズマCVD法で堆積される。この酸化
珪素膜30Cは例えば300〜500〔nm〕程度の膜
厚で形成する。酸化珪素膜30Cは、主に、層間絶縁膜
30としての上下配線層間の絶縁分離に必要な膜厚を確
保するとともに、中間層の酸化珪素膜30Bを被覆し、
この中間層の酸化珪素膜30Bの膜質の劣化を防止する
目的で形成される。
素膜30Aと同様に、テトラエソキシシランガスをソー
スガスとするプラズマCVD法で堆積される。この酸化
珪素膜30Cは例えば300〜500〔nm〕程度の膜
厚で形成する。酸化珪素膜30Cは、主に、層間絶縁膜
30としての上下配線層間の絶縁分離に必要な膜厚を確
保するとともに、中間層の酸化珪素膜30Bを被覆し、
この中間層の酸化珪素膜30Bの膜質の劣化を防止する
目的で形成される。
【0305】次に、前記層間絶縁膜30に接続孔31を
形成する。接続孔31は、例えばフォトリソグラフィ技
術で形成されたマスクを使用し、RIE等の異方性エッ
チングで形成する。
形成する。接続孔31は、例えばフォトリソグラフィ技
術で形成されたマスクを使用し、RIE等の異方性エッ
チングで形成する。
【0306】次に、図14(O)に示すように、メモリ
セルアレイMAYにおいて、前記層間絶縁膜30上に相
補性データ線(DL)33を形成する。また、前記図9
(D)及び図10に示すように、メモリセルアレイMA
Yの周辺領域において、例えばガードリング領域P−G
Rのp+ 型半導体領域40上において基準電圧線(Vs
s)33、ガードリング領域N−GRのn+ 型半導体領
域11及び18上において電源電圧線(Vcc)33の夫
々を形成する。
セルアレイMAYにおいて、前記層間絶縁膜30上に相
補性データ線(DL)33を形成する。また、前記図9
(D)及び図10に示すように、メモリセルアレイMA
Yの周辺領域において、例えばガードリング領域P−G
Rのp+ 型半導体領域40上において基準電圧線(Vs
s)33、ガードリング領域N−GRのn+ 型半導体領
域11及び18上において電源電圧線(Vcc)33の夫
々を形成する。
【0307】前記相補性データ線33(及び配線33)
は第2層目の金属配線形成工程で形成される。相補性デ
ータ線33は接続孔31を通して下層の中間導電層29
に接続される。相補性データ線33は、下層の金属膜3
3A、中間層のアルミニウム合金膜33B、上層の金属
膜33Cの夫々を順次積層した2層の積層構造で形成さ
れる。下層の金属膜33Aは、例えばスパッタ法で堆積
されたTiW膜で形成され、30〜50〔nm〕程度の
膜厚で形成される。この下層の金属膜33Aは、主にバ
リアメタル膜として機能するので、TiW膜以外の膜、
例えばTiN膜等で形成してもよい。この中間層のアル
ミニウム合金膜33Bは、スパッタ法で堆積された、C
u、Siの少なくともいずれか一方が添加されたアルミ
ニウムで形成され、700〜900〔nm〕程度の膜厚
で形成される。上層の金属膜33Cは、例えばスパッタ
法で堆積されたTiW膜で形成され、例えば150〜2
50〔nm〕程度の膜厚で形成される。この上層の金属
膜33Cは、主に中間層のアルミニウム合金膜33Bを
パターンニングする際の回析現象を防止する(光反射率
を低下し、ハレーション効果を防止する)目的で、又ア
ルミニウムヒルロックを防止する目的で形成される。
は第2層目の金属配線形成工程で形成される。相補性デ
ータ線33は接続孔31を通して下層の中間導電層29
に接続される。相補性データ線33は、下層の金属膜3
3A、中間層のアルミニウム合金膜33B、上層の金属
膜33Cの夫々を順次積層した2層の積層構造で形成さ
れる。下層の金属膜33Aは、例えばスパッタ法で堆積
されたTiW膜で形成され、30〜50〔nm〕程度の
膜厚で形成される。この下層の金属膜33Aは、主にバ
リアメタル膜として機能するので、TiW膜以外の膜、
例えばTiN膜等で形成してもよい。この中間層のアル
ミニウム合金膜33Bは、スパッタ法で堆積された、C
u、Siの少なくともいずれか一方が添加されたアルミ
ニウムで形成され、700〜900〔nm〕程度の膜厚
で形成される。上層の金属膜33Cは、例えばスパッタ
法で堆積されたTiW膜で形成され、例えば150〜2
50〔nm〕程度の膜厚で形成される。この上層の金属
膜33Cは、主に中間層のアルミニウム合金膜33Bを
パターンニングする際の回析現象を防止する(光反射率
を低下し、ハレーション効果を防止する)目的で、又ア
ルミニウムヒルロックを防止する目的で形成される。
【0308】《ファイナルパッシベーション膜の形成工
程》次に、前述の図6、図10及び図11に示すよう
に、前記相補性データ線33上を含む全面にファイナル
パッシベーション膜34を形成する。ファイナルパッシ
ベーション膜34は、詳細な構造を示していないが、酸
化珪素膜、窒化珪素膜、樹脂膜の夫々を順次積層した3
層の積層構造で構成される。
程》次に、前述の図6、図10及び図11に示すよう
に、前記相補性データ線33上を含む全面にファイナル
パッシベーション膜34を形成する。ファイナルパッシ
ベーション膜34は、詳細な構造を示していないが、酸
化珪素膜、窒化珪素膜、樹脂膜の夫々を順次積層した3
層の積層構造で構成される。
【0309】下層の酸化珪素膜は、さらに3層の積層構
造で形成され、前述の層間絶縁膜30と同様の構造で形
成される。つまり、下層の酸化珪素膜は、テトラエソキ
シシランガスをソースガスとするプラズマCVD法で堆
積した酸化珪素膜、塗布後にエッチングされ段差部にの
み残存させた酸化珪素膜、テトラエソキシシランガスを
ソースガスとするプラズマCVD法で堆積した酸化珪素
膜の夫々を順次積層し形成される。下層の酸化珪素膜の
下層、上層の夫々の酸化珪素膜は、相補性データ線33
のアルミニウム合金膜33Bを形成した後に形成される
ので、低温度例えば約400〔℃〕以下で生成できる前
述のCVD法を使用する。この下層の酸化珪素膜の下層
の酸化珪素膜は例えば400〜600〔nm〕程度の膜
厚で形成され、中間層の酸化珪素膜は200〜300
〔nm〕程度の膜厚で形成され、上層の酸化珪素膜は7
00〜900〔nm〕程度の膜厚で形成される。
造で形成され、前述の層間絶縁膜30と同様の構造で形
成される。つまり、下層の酸化珪素膜は、テトラエソキ
シシランガスをソースガスとするプラズマCVD法で堆
積した酸化珪素膜、塗布後にエッチングされ段差部にの
み残存させた酸化珪素膜、テトラエソキシシランガスを
ソースガスとするプラズマCVD法で堆積した酸化珪素
膜の夫々を順次積層し形成される。下層の酸化珪素膜の
下層、上層の夫々の酸化珪素膜は、相補性データ線33
のアルミニウム合金膜33Bを形成した後に形成される
ので、低温度例えば約400〔℃〕以下で生成できる前
述のCVD法を使用する。この下層の酸化珪素膜の下層
の酸化珪素膜は例えば400〜600〔nm〕程度の膜
厚で形成され、中間層の酸化珪素膜は200〜300
〔nm〕程度の膜厚で形成され、上層の酸化珪素膜は7
00〜900〔nm〕程度の膜厚で形成される。
【0310】中間層の窒化珪素膜は主に耐湿性を向上す
る目的で形成される。この中間層の窒化珪素膜は、例え
ばプラズマCVD法で堆積され、1.0〜1.4〔μm〕
程度の膜厚で形成される。
る目的で形成される。この中間層の窒化珪素膜は、例え
ばプラズマCVD法で堆積され、1.0〜1.4〔μm〕
程度の膜厚で形成される。
【0311】上層の樹脂膜は、例えばポリイミド系樹脂
膜で形成され、主にα線を遮蔽する目的で形成される。
この上層の樹脂膜は例えば2.2〜2.4〔μm〕程度の
膜厚で形成される。
膜で形成され、主にα線を遮蔽する目的で形成される。
この上層の樹脂膜は例えば2.2〜2.4〔μm〕程度の
膜厚で形成される。
【0312】これら一連の製造プロセスが施されると、
本実施例のSRAMは完成する。
本実施例のSRAMは完成する。
【0313】なお、本発明は、前述のSRAMにおい
て、前記n- 型ウエル分離領域3iのメモリセルアレイ
MAYが配置されたp- 型ウエル領域2Mの主面部にこ
のp-型ウエル領域2Mの不純物濃度に比べて高い不純
物濃度を有する埋込型のp+ 型半導体領域を構成しても
よい。この埋込型のp+ 型半導体領域は、所謂α線ソフ
トエラー耐性を向上する、少数キャリアに対するポテン
シャルバリア領域として作用する。埋込型のp+ 型半導
体領域は、例えば、前述のSRAMの製造プロセスにお
いて、図14(G)に示すn型半導体領域10を形成し
た後に、メモリセルアレイMAYが開口されたマスクを
形成し、このマスクを使用し、p型不純物をp- 型ウエ
ル領域2Mの主面部に導入することにより形成できる。
p型不純物は、一価のBを使用し、1013〔atoms/c
m2〕程度の不純物濃度で200〜250〔KeV〕程度
の所謂高エネルギのイオン打込みで導入される。この条
件下で形成される埋込型のp+ 型半導体領域は、メモリ
セルMCの転送用MISFETQtのn+ 型半導体領域
18、駆動用MISFETQdのn+ 型半導体領域11
の夫々の不純物濃度のピーク値よりも深い領域に不純物
濃度のピーク値が設定される。
て、前記n- 型ウエル分離領域3iのメモリセルアレイ
MAYが配置されたp- 型ウエル領域2Mの主面部にこ
のp-型ウエル領域2Mの不純物濃度に比べて高い不純
物濃度を有する埋込型のp+ 型半導体領域を構成しても
よい。この埋込型のp+ 型半導体領域は、所謂α線ソフ
トエラー耐性を向上する、少数キャリアに対するポテン
シャルバリア領域として作用する。埋込型のp+ 型半導
体領域は、例えば、前述のSRAMの製造プロセスにお
いて、図14(G)に示すn型半導体領域10を形成し
た後に、メモリセルアレイMAYが開口されたマスクを
形成し、このマスクを使用し、p型不純物をp- 型ウエ
ル領域2Mの主面部に導入することにより形成できる。
p型不純物は、一価のBを使用し、1013〔atoms/c
m2〕程度の不純物濃度で200〜250〔KeV〕程度
の所謂高エネルギのイオン打込みで導入される。この条
件下で形成される埋込型のp+ 型半導体領域は、メモリ
セルMCの転送用MISFETQtのn+ 型半導体領域
18、駆動用MISFETQdのn+ 型半導体領域11
の夫々の不純物濃度のピーク値よりも深い領域に不純物
濃度のピーク値が設定される。
【0314】また、本発明は、メモリセルMCの情報蓄
積ノードとなる転送用MISFETQtのn+ 型半導体
領域18、駆動用MISFETQdのn+ 型半導体領域
11の夫々の下部に、それらとpn接合をもってかつそ
れらと同様にゲート電極7及び13を不純物導入マスク
の主体として使用し、イオン打込みでp型不純物を導入
し、前記埋込型のp+ 型半導体領域を形成してもよい。
積ノードとなる転送用MISFETQtのn+ 型半導体
領域18、駆動用MISFETQdのn+ 型半導体領域
11の夫々の下部に、それらとpn接合をもってかつそ
れらと同様にゲート電極7及び13を不純物導入マスク
の主体として使用し、イオン打込みでp型不純物を導入
し、前記埋込型のp+ 型半導体領域を形成してもよい。
【0315】また、本発明は、前記SRAMにおいて、
n- 型ウエル分離領域3iのメモリセルアレイMAYが
配置されたp- 型ウエル領域2Mの外周囲の主面に形成
されたn- 型ウエル領域3の主面には、しきい値電圧が
高くなるので、基本的にpチャネルMISFETを配置
しないレイアウトが採用される。また、この領域に積極
的にしきい値電圧が高いpチャネルMISFETを配置
してもよい。
n- 型ウエル分離領域3iのメモリセルアレイMAYが
配置されたp- 型ウエル領域2Mの外周囲の主面に形成
されたn- 型ウエル領域3の主面には、しきい値電圧が
高くなるので、基本的にpチャネルMISFETを配置
しないレイアウトが採用される。また、この領域に積極
的にしきい値電圧が高いpチャネルMISFETを配置
してもよい。
【0316】また、本発明は、前記SRAMのメモリセ
ルMCの転送用MISFETQtのn+ 型半導体領域1
8、駆動用MISFETQdのn+ 型半導体領域11、
ゲート電極7、導電層23の夫々の接続領域において、
前述の結晶欠陥の発生を低減するために、以下の製造プ
ロセスを採用してもよい。つまり、前述の図14(K)
に示す絶縁膜21を形成し、接続孔22を形成し、この
後、n+ 型半導体領域21Nは形成せずに、基板全面に
多結晶珪素膜(23)を形成し、この多結晶珪素膜に熱
処理を施してから多結晶珪素膜のパターンニングを行
い、導電層23を形成する。前記多結晶珪素膜に熱処理
を施すと、多結晶珪素膜の全体で熱処理後の体積収積が
発生するので、接続孔22の領域だけに応力が集中しな
い。
ルMCの転送用MISFETQtのn+ 型半導体領域1
8、駆動用MISFETQdのn+ 型半導体領域11、
ゲート電極7、導電層23の夫々の接続領域において、
前述の結晶欠陥の発生を低減するために、以下の製造プ
ロセスを採用してもよい。つまり、前述の図14(K)
に示す絶縁膜21を形成し、接続孔22を形成し、この
後、n+ 型半導体領域21Nは形成せずに、基板全面に
多結晶珪素膜(23)を形成し、この多結晶珪素膜に熱
処理を施してから多結晶珪素膜のパターンニングを行
い、導電層23を形成する。前記多結晶珪素膜に熱処理
を施すと、多結晶珪素膜の全体で熱処理後の体積収積が
発生するので、接続孔22の領域だけに応力が集中しな
い。
【0317】また、本発明は、前記SRAMのメモリセ
ルMCの転送用MISFETQtのn+ 型半導体領域1
8、駆動用MISFETQdのn+ 型半導体領域11の
夫々の引き伸し拡散の際、熱処理を充分に行い、接合深
さを深くし、接続孔22の領域における結晶欠陥をn+
型半導体領域11、18の夫々の内部に取り込んでもよ
い。この場合、前述のn+ 型半導体領域21Nの形成工
程は廃止できる。
ルMCの転送用MISFETQtのn+ 型半導体領域1
8、駆動用MISFETQdのn+ 型半導体領域11の
夫々の引き伸し拡散の際、熱処理を充分に行い、接合深
さを深くし、接続孔22の領域における結晶欠陥をn+
型半導体領域11、18の夫々の内部に取り込んでもよ
い。この場合、前述のn+ 型半導体領域21Nの形成工
程は廃止できる。
【0318】また、本発明は、前記SRAMのメモリセ
ルMCにおいて、負荷用MISFETQpのn型チャネ
ル形成領域26N、p型ソース領域26P、p型ドレイ
ン領域26Pの夫々を第3層目のゲート材形成工程で形
成し、ゲート電極23を第4層目のゲート材形成工程で
形成してもよい。この場合、第3層目のゲート材形成工
程は、多結晶珪素膜に限らず、単結晶珪素膜、非晶質珪
素膜のいずれも含むつまり半導体層が形成されればよ
い。同様に、第4層目のゲート材形成工程は、多結晶珪
素膜に限定されず、高融点金属膜、高融点金属珪化膜、
又は多結晶珪素膜上に高融点金属珪化膜を積層したポリ
サイド膜を形成すればよい。
ルMCにおいて、負荷用MISFETQpのn型チャネ
ル形成領域26N、p型ソース領域26P、p型ドレイ
ン領域26Pの夫々を第3層目のゲート材形成工程で形
成し、ゲート電極23を第4層目のゲート材形成工程で
形成してもよい。この場合、第3層目のゲート材形成工
程は、多結晶珪素膜に限らず、単結晶珪素膜、非晶質珪
素膜のいずれも含むつまり半導体層が形成されればよ
い。同様に、第4層目のゲート材形成工程は、多結晶珪
素膜に限定されず、高融点金属膜、高融点金属珪化膜、
又は多結晶珪素膜上に高融点金属珪化膜を積層したポリ
サイド膜を形成すればよい。
【0319】以上説明したように、本実施例のSRAM
によれば、以下の効果が得られる。
によれば、以下の効果が得られる。
【0320】(1)p- 型半導体基板1の主面の第1領
域にn- 型ウエル分離領域3iが構成され、前記p- 型
半導体基板1の主面の第2領域にp- 型ウエル領域2が
構成されるとともに、前記n- 型ウエル分離領域3iの
主面にp- 型ウエル領域2Mが構成され、p- 型ウエル
領域2、p- 型ウエル領域2Mの夫々の主面に夫々nチ
ャネルMISFETが構成されるSRAMにおいて、前
記p- 型ウエル領域2Mの表面の不純物濃度が、前記p
- 型ウエル領域2の表面の不純物濃度と同等又はそれに
比べて高く設定される。
域にn- 型ウエル分離領域3iが構成され、前記p- 型
半導体基板1の主面の第2領域にp- 型ウエル領域2が
構成されるとともに、前記n- 型ウエル分離領域3iの
主面にp- 型ウエル領域2Mが構成され、p- 型ウエル
領域2、p- 型ウエル領域2Mの夫々の主面に夫々nチ
ャネルMISFETが構成されるSRAMにおいて、前
記p- 型ウエル領域2Mの表面の不純物濃度が、前記p
- 型ウエル領域2の表面の不純物濃度と同等又はそれに
比べて高く設定される。
【0321】この構成により、以下の作用効果が得られ
る。(1)前記n- 型ウエル分離領域3iの主面に構成
されるp- 型ウエル領域2Mの表面の不純物濃度が高く
設定され(n- 型ウエル分離領域3iの不純物濃度で表
面の不純物濃度が低下する分、p- 型ウエル領域2Mの
表面の不純物濃度を高める方向に補正され)、このp-
型ウエル領域2Mの主面のメモリセルMCのnチャネル
MISFETのしきい値電圧を高められるので、前記n
チャネルMISFETのカットオフ電流を低減でき、S
RAMのリーク電流の低減が図れる。(2)前記p- 型
ウエル領域2の表面の不純物濃度が前記n- 型ウエル分
離領域3iの主面に構成されるp- 型ウエル領域2Mの
表面の不純物濃度に対して独立に低く設定され、このp
- 型ウエル領域2の主面の周辺回路のnチャネルMIS
FETのしきい値電圧を低くできるので、前記nチャネ
ルMISFETのスイッチング動作速度を速め、SRA
Mの回路動作上の高速化が図れる。
る。(1)前記n- 型ウエル分離領域3iの主面に構成
されるp- 型ウエル領域2Mの表面の不純物濃度が高く
設定され(n- 型ウエル分離領域3iの不純物濃度で表
面の不純物濃度が低下する分、p- 型ウエル領域2Mの
表面の不純物濃度を高める方向に補正され)、このp-
型ウエル領域2Mの主面のメモリセルMCのnチャネル
MISFETのしきい値電圧を高められるので、前記n
チャネルMISFETのカットオフ電流を低減でき、S
RAMのリーク電流の低減が図れる。(2)前記p- 型
ウエル領域2の表面の不純物濃度が前記n- 型ウエル分
離領域3iの主面に構成されるp- 型ウエル領域2Mの
表面の不純物濃度に対して独立に低く設定され、このp
- 型ウエル領域2の主面の周辺回路のnチャネルMIS
FETのしきい値電圧を低くできるので、前記nチャネ
ルMISFETのスイッチング動作速度を速め、SRA
Mの回路動作上の高速化が図れる。
【0322】(2)前記手段(1)に記載されるSRA
Mにおいて、前記n- 型ウエル分離領域3iの主面のp
- 型ウエル領域2Mの主面に構成されるnチャネルMI
SFETはSRAMのメモリセルMCのフリップフロッ
プ回路を構成し、前記p- 型ウエル領域2の主面に構成
されるnチャネルMISFETは前記SRAMのメモリ
セルMCを直接若しくは間接に駆動する周辺回路を構成
する。
Mにおいて、前記n- 型ウエル分離領域3iの主面のp
- 型ウエル領域2Mの主面に構成されるnチャネルMI
SFETはSRAMのメモリセルMCのフリップフロッ
プ回路を構成し、前記p- 型ウエル領域2の主面に構成
されるnチャネルMISFETは前記SRAMのメモリ
セルMCを直接若しくは間接に駆動する周辺回路を構成
する。
【0323】この構成により、前記手段(1)の作用効
果の他に、以下の作用効果が得られる。(1)前記メモ
リセルMCのフリップフロップ回路(情報蓄積部)の情
報蓄積ノードに蓄積された情報のリークが低減されこの
結果反転が防止できるので、SRAMの情報保持特性の
向上が図れる。(2)前記周辺回路の回路動作速度を速
くでき、メモリセルの情報書込み動作速度、情報読出し
動作速度のいずれも速くでき(アクセスタイムの高速化
が図れ)るので、SRAMの回路動作上の高速化が図れ
る。(3)前記手段(1)又は手段(2)に記載される
p- 型ウエル領域2Mはn- 型ウエル分離領域3iに対
して自己整合で構成される。
果の他に、以下の作用効果が得られる。(1)前記メモ
リセルMCのフリップフロップ回路(情報蓄積部)の情
報蓄積ノードに蓄積された情報のリークが低減されこの
結果反転が防止できるので、SRAMの情報保持特性の
向上が図れる。(2)前記周辺回路の回路動作速度を速
くでき、メモリセルの情報書込み動作速度、情報読出し
動作速度のいずれも速くでき(アクセスタイムの高速化
が図れ)るので、SRAMの回路動作上の高速化が図れ
る。(3)前記手段(1)又は手段(2)に記載される
p- 型ウエル領域2Mはn- 型ウエル分離領域3iに対
して自己整合で構成される。
【0324】この構成により、前記手段(1)又は手段
(2)の作用効果の他に、前記n-型ウエル分離領域3
iの配置位置に対する前記p- 型ウエル領域2Mの配置
位置が、製造プロセス上のマスク合せ余裕寸法に相当す
る分、縮小できるので、p-型半導体基板1の主面上で
の無駄な領域を排除し、SRAMの集積度の向上が図れ
る。
(2)の作用効果の他に、前記n-型ウエル分離領域3
iの配置位置に対する前記p- 型ウエル領域2Mの配置
位置が、製造プロセス上のマスク合せ余裕寸法に相当す
る分、縮小できるので、p-型半導体基板1の主面上で
の無駄な領域を排除し、SRAMの集積度の向上が図れ
る。
【0325】(4)p- 型半導体基板1の主面の第1領
域にn- 型ウエル分離領域3iが構成され、前記p- 型
半導体基板1の主面の第2領域にp- 型ウエル領域2が
構成されるとともに、前記n- 型ウエル分離領域3iの
主面にp- 型ウエル領域2Mが構成されるSRAMにお
いて、前記n- 型ウエル分離領域3iの主面の前記p-
型ウエル領域2Mの外周囲に沿った領域にn- 型ウエル
領域3を構成する。
域にn- 型ウエル分離領域3iが構成され、前記p- 型
半導体基板1の主面の第2領域にp- 型ウエル領域2が
構成されるとともに、前記n- 型ウエル分離領域3iの
主面にp- 型ウエル領域2Mが構成されるSRAMにお
いて、前記n- 型ウエル分離領域3iの主面の前記p-
型ウエル領域2Mの外周囲に沿った領域にn- 型ウエル
領域3を構成する。
【0326】この構成により、前記n- 型ウエル分離領
域3iの主面のp- 型ウエル領域2Mの外周囲の不純物
濃度(この部分はn- 型ウエル分離領域3iの深い拡散
で不純物濃度が低下する)がn- 型ウエル領域3で高め
られ、n- 型ウエル領域3とp- 型ウエル領域2Mとの
pn接合部からn- 型ウエル分離領域3i中に伸びる空
乏領域の伸びを低減できるので、前記n- 型ウエル分離
領域3iの主面のp-型ウエル領域2Mとp- 型半導体
基板1との間の接合耐圧の向上が図れる。この接合耐圧
が向上すれば、前記n- 型ウエル分離領域3iの主面の
p- 型ウエル領域2Mとp- 型半導体基板1との間の離
隔寸法、つまりn- 型ウエル分離領域3iの主面のp-
型ウエル領域2Mの外周囲の占有面積を縮小できるの
で、p- 型半導体基板1の主面上での無駄な領域を排除
し、SRAMの集積度の向上が図れる。
域3iの主面のp- 型ウエル領域2Mの外周囲の不純物
濃度(この部分はn- 型ウエル分離領域3iの深い拡散
で不純物濃度が低下する)がn- 型ウエル領域3で高め
られ、n- 型ウエル領域3とp- 型ウエル領域2Mとの
pn接合部からn- 型ウエル分離領域3i中に伸びる空
乏領域の伸びを低減できるので、前記n- 型ウエル分離
領域3iの主面のp-型ウエル領域2Mとp- 型半導体
基板1との間の接合耐圧の向上が図れる。この接合耐圧
が向上すれば、前記n- 型ウエル分離領域3iの主面の
p- 型ウエル領域2Mとp- 型半導体基板1との間の離
隔寸法、つまりn- 型ウエル分離領域3iの主面のp-
型ウエル領域2Mの外周囲の占有面積を縮小できるの
で、p- 型半導体基板1の主面上での無駄な領域を排除
し、SRAMの集積度の向上が図れる。
【0327】(5)p- 型半導体基板1の主面の第1領
域にn- 型ウエル分離領域3iが構成され、前記p- 型
半導体基板1の主面の第2領域にp- 型ウエル領域2が
構成されるとともに、前記n- 型ウエル分離領域3iの
主面にp- 型ウエル領域2Mが構成されるSRAMの形
成方法において、前記p- 型半導体基板1の主面上に
前記第1領域が開口された第1マスク(50M)を形成
する工程、前記第1マスク(50M)を使用し、前記
p- 型半導体基板1の主面にn型の第1不純物を導入
し、この第1不純物を拡散し、前記n- 型ウエル分離領
域3iを形成する工程、前記第1マスク(50M)を
使用し、前記n- 型ウエル分離領域3iの主面にp型の
第2不純物(2Mp)を導入する工程、前記第1マス
ク(50M)を除去し、前記p- 型半導体基板1の主面
上に前記第2領域が開口された第2マスク、又は前記第
2領域及び第1領域が開口された第2マスク(52M)
を形成する工程、前記第2マスク(52M)を使用
し、前記p- 型半導体基板1の主面にp型の第3不純物
(2p)を導入し、この第3不純物(2p)、前記第2
不純物(2Mp)の夫々を拡散し、p- 型ウエル領域
2、p- 型ウエル領域2Mの夫々を形成する工程の夫々
を具備する。
域にn- 型ウエル分離領域3iが構成され、前記p- 型
半導体基板1の主面の第2領域にp- 型ウエル領域2が
構成されるとともに、前記n- 型ウエル分離領域3iの
主面にp- 型ウエル領域2Mが構成されるSRAMの形
成方法において、前記p- 型半導体基板1の主面上に
前記第1領域が開口された第1マスク(50M)を形成
する工程、前記第1マスク(50M)を使用し、前記
p- 型半導体基板1の主面にn型の第1不純物を導入
し、この第1不純物を拡散し、前記n- 型ウエル分離領
域3iを形成する工程、前記第1マスク(50M)を
使用し、前記n- 型ウエル分離領域3iの主面にp型の
第2不純物(2Mp)を導入する工程、前記第1マス
ク(50M)を除去し、前記p- 型半導体基板1の主面
上に前記第2領域が開口された第2マスク、又は前記第
2領域及び第1領域が開口された第2マスク(52M)
を形成する工程、前記第2マスク(52M)を使用
し、前記p- 型半導体基板1の主面にp型の第3不純物
(2p)を導入し、この第3不純物(2p)、前記第2
不純物(2Mp)の夫々を拡散し、p- 型ウエル領域
2、p- 型ウエル領域2Mの夫々を形成する工程の夫々
を具備する。
【0328】この構成により、以下の作用効果が得られ
る。(1)前記p- 型半導体基板1の主面の第1領域に
n- 型ウエル分離領域3iを形成する第1マスク(50
M)を使用し、前記p- 型ウエル領域2Mを形成した
(第1不純物を導入する第1マスク50Mを使用して第
2不純物2Mpを導入した)ので、前記p- 型ウエル領
域2Mを形成するマスクを形成する工程に相当する分、
SRAMの製造プロセスの工程数を削減できる。(2)
前記p- 型半導体基板1の主面の第2領域に導入された
第3不純物(2p)を拡散し、p- 型ウエル領域2を形
成する工程を利用し、第1領域に導入された第2不純物
(2Mp)を拡散し、p- 型ウエル領域2Mを形成した
ので、前記第2不純物を拡散しp- 型ウエル領域2Mを
形成する工程に相当する分、SRAMの製造プロセスの
工程数を削減できる。(3)前記p- 型半導体基板1の
主面の第1領域のn- 型ウエル分離領域3iの主面に形
成されるp- 型ウエル領域2M、第2領域のp- 型ウエ
ル領域2の夫々が別々の工程で形成されるので、前記p
- 型ウエル領域2M、p- 型ウエル領域2の夫々の不純
物濃度を夫々独立に制御できる。(4)前記p- 型半導
体基板1の主面の第1領域にn- 型ウエル分離領域3i
を形成する第1マスク(50M)を使用し、前記p- 型
ウエル領域2Mを形成した(同一の第1マスク50Mを
使用し、n- 型ウエル分離領域3i、p- 型ウエル領域
2Mの夫々を形成した)ので、前記n-型ウエル分離領
域3iの配置位置に対して前記p- 型ウエル領域2Mの
配置位置が自己整合で形成され、前記n- 型ウエル分離
領域3iの配置位置に対する前記p- 型ウエル領域2M
の配置位置が製造プロセス上のマスク合せ余裕寸法に相
当する分縮小できる。
る。(1)前記p- 型半導体基板1の主面の第1領域に
n- 型ウエル分離領域3iを形成する第1マスク(50
M)を使用し、前記p- 型ウエル領域2Mを形成した
(第1不純物を導入する第1マスク50Mを使用して第
2不純物2Mpを導入した)ので、前記p- 型ウエル領
域2Mを形成するマスクを形成する工程に相当する分、
SRAMの製造プロセスの工程数を削減できる。(2)
前記p- 型半導体基板1の主面の第2領域に導入された
第3不純物(2p)を拡散し、p- 型ウエル領域2を形
成する工程を利用し、第1領域に導入された第2不純物
(2Mp)を拡散し、p- 型ウエル領域2Mを形成した
ので、前記第2不純物を拡散しp- 型ウエル領域2Mを
形成する工程に相当する分、SRAMの製造プロセスの
工程数を削減できる。(3)前記p- 型半導体基板1の
主面の第1領域のn- 型ウエル分離領域3iの主面に形
成されるp- 型ウエル領域2M、第2領域のp- 型ウエ
ル領域2の夫々が別々の工程で形成されるので、前記p
- 型ウエル領域2M、p- 型ウエル領域2の夫々の不純
物濃度を夫々独立に制御できる。(4)前記p- 型半導
体基板1の主面の第1領域にn- 型ウエル分離領域3i
を形成する第1マスク(50M)を使用し、前記p- 型
ウエル領域2Mを形成した(同一の第1マスク50Mを
使用し、n- 型ウエル分離領域3i、p- 型ウエル領域
2Mの夫々を形成した)ので、前記n-型ウエル分離領
域3iの配置位置に対して前記p- 型ウエル領域2Mの
配置位置が自己整合で形成され、前記n- 型ウエル分離
領域3iの配置位置に対する前記p- 型ウエル領域2M
の配置位置が製造プロセス上のマスク合せ余裕寸法に相
当する分縮小できる。
【0329】(6)ゲート電極23の表面上にゲート絶
縁膜24を介在し前記ゲート電極23を横切るn型チャ
ネル形成領域26Nが構成される負荷用MISFETQ
pをメモリセルMCに有するSRAMの形成方法におい
て、基板上の全面にゲート電極層(23)を堆積し、
このゲート電極層にパターンニングを施し、ゲート電極
23を形成する工程、前記ゲート電極23の膜厚の一
部をその表面から酸化し、自然酸化珪素膜の膜厚に比べ
て厚い膜厚の酸化珪素膜24Gを形成するとともに、前
記ゲート電極23の表面の角部23Cの形状を緩和する
工程、ゲート電極23の表面上にゲート絶縁膜24を
形成する工程、ゲート電極23の表面の上側及び側面
に、前記ゲート絶縁膜24を介在し、前記ゲート電極2
3を横切るn型チャネル形成領域26Nを形成する工程
の夫々を具備する。
縁膜24を介在し前記ゲート電極23を横切るn型チャ
ネル形成領域26Nが構成される負荷用MISFETQ
pをメモリセルMCに有するSRAMの形成方法におい
て、基板上の全面にゲート電極層(23)を堆積し、
このゲート電極層にパターンニングを施し、ゲート電極
23を形成する工程、前記ゲート電極23の膜厚の一
部をその表面から酸化し、自然酸化珪素膜の膜厚に比べ
て厚い膜厚の酸化珪素膜24Gを形成するとともに、前
記ゲート電極23の表面の角部23Cの形状を緩和する
工程、ゲート電極23の表面上にゲート絶縁膜24を
形成する工程、ゲート電極23の表面の上側及び側面
に、前記ゲート絶縁膜24を介在し、前記ゲート電極2
3を横切るn型チャネル形成領域26Nを形成する工程
の夫々を具備する。
【0330】この構成により、以下の作用効果が得られ
る。(1)前記下層に相当するゲート電極層(23)を
パターンニングした際に発生する負荷用MISFETQ
pのゲート電極23の表面の角部23Cの形状が表面の
酸化で緩和される。(2)前記作用効果(1)の結果、
負荷用MISFETQpの下層のゲート電極23の表面
の角部23Cでの電界集中を低減できるので、負荷用M
ISFETQpのゲート絶縁膜24の前記角部23Cの
領域での絶縁耐圧の劣化を防止できる。(3)また、前
記作用効果(1)の結果、前記負荷用MISFETQp
の下層のゲート電極23の表面の角部23Cでの膜質の
劣化を防止できるので、負荷用MISFETQpのゲー
ト絶縁膜24の前記角部23Cの領域での絶縁耐圧の劣
化を防止できる。
る。(1)前記下層に相当するゲート電極層(23)を
パターンニングした際に発生する負荷用MISFETQ
pのゲート電極23の表面の角部23Cの形状が表面の
酸化で緩和される。(2)前記作用効果(1)の結果、
負荷用MISFETQpの下層のゲート電極23の表面
の角部23Cでの電界集中を低減できるので、負荷用M
ISFETQpのゲート絶縁膜24の前記角部23Cの
領域での絶縁耐圧の劣化を防止できる。(3)また、前
記作用効果(1)の結果、前記負荷用MISFETQp
の下層のゲート電極23の表面の角部23Cでの膜質の
劣化を防止できるので、負荷用MISFETQpのゲー
ト絶縁膜24の前記角部23Cの領域での絶縁耐圧の劣
化を防止できる。
【0331】(7)前記手段(6)に記載される工程
のゲート絶縁膜24を形成する工程は、工程のゲート
電極23の表面の酸化珪素膜24Gを除去した後に、ゲ
ート電極23の表面に新たにゲート絶縁膜24を形成す
る工程である。
のゲート絶縁膜24を形成する工程は、工程のゲート
電極23の表面の酸化珪素膜24Gを除去した後に、ゲ
ート電極23の表面に新たにゲート絶縁膜24を形成す
る工程である。
【0332】この構成により、前記ゲート電極23の表
面に形成された酸化珪素膜24Gに対して独立の工程で
新たにゲート絶縁膜24を形成するので、前記ゲート絶
縁膜24の膜厚の制御性を向上できる。
面に形成された酸化珪素膜24Gに対して独立の工程で
新たにゲート絶縁膜24を形成するので、前記ゲート絶
縁膜24の膜厚の制御性を向上できる。
【0333】(8)前記手段(6)に記載される工程
のゲート絶縁膜24を形成する工程は、工程のゲート
電極23の表面の酸化珪素膜24Gでゲート絶縁膜24
を形成する工程、又はその酸化珪素膜24Gの表面上に
新たに絶縁膜24Fを堆積した複合膜でゲート絶縁膜2
4を形成する工程である。
のゲート絶縁膜24を形成する工程は、工程のゲート
電極23の表面の酸化珪素膜24Gでゲート絶縁膜24
を形成する工程、又はその酸化珪素膜24Gの表面上に
新たに絶縁膜24Fを堆積した複合膜でゲート絶縁膜2
4を形成する工程である。
【0334】この構成により、前記ゲート絶縁膜24を
形成する工程に際して、前段の工程で形成されたゲー
ト電極23の表面の酸化珪素膜24Gを除去しないの
で、この除去工程に相当する分、SRAMの製造プロセ
スの工程数を削減できる。
形成する工程に際して、前段の工程で形成されたゲー
ト電極23の表面の酸化珪素膜24Gを除去しないの
で、この除去工程に相当する分、SRAMの製造プロセ
スの工程数を削減できる。
【0335】(9)ゲート電極23の表面上にゲート絶
縁膜24を介在し前記ゲート電極23を横切るn型チャ
ネル形成領域26Nが構成される負荷用MISFETQ
pをメモリセルMCに有するSRAMの形成方法におい
て、基板上の全面にゲート電極層(23)を堆積し、
このゲート電極層にパターンニングを施し、ゲート電極
23を形成する工程、前記ゲート電極23の側面にサ
イドウォールスペーサ24Sを形成する工程、前記ゲ
ート電極23の膜厚の一部をその表面から酸化し、自然
酸化珪素膜の膜厚に比べて厚い膜厚の酸化珪素膜24G
を形成するとともに、前記ゲート電極23の表面の角部
23Cの形状を緩和する工程、前記ゲート電極23の
表面上にゲート絶縁膜24を形成する工程、前記ゲー
ト電極23の表面の上側及び側面に前記ゲート絶縁膜2
4を介在し前記ゲート電極23を横切るn型チャネル形
成領域26Nを形成する工程の夫々を具備する。
縁膜24を介在し前記ゲート電極23を横切るn型チャ
ネル形成領域26Nが構成される負荷用MISFETQ
pをメモリセルMCに有するSRAMの形成方法におい
て、基板上の全面にゲート電極層(23)を堆積し、
このゲート電極層にパターンニングを施し、ゲート電極
23を形成する工程、前記ゲート電極23の側面にサ
イドウォールスペーサ24Sを形成する工程、前記ゲ
ート電極23の膜厚の一部をその表面から酸化し、自然
酸化珪素膜の膜厚に比べて厚い膜厚の酸化珪素膜24G
を形成するとともに、前記ゲート電極23の表面の角部
23Cの形状を緩和する工程、前記ゲート電極23の
表面上にゲート絶縁膜24を形成する工程、前記ゲー
ト電極23の表面の上側及び側面に前記ゲート絶縁膜2
4を介在し前記ゲート電極23を横切るn型チャネル形
成領域26Nを形成する工程の夫々を具備する。
【0336】この構成により、前記手段(6)の作用効
果の他に、前記下層に相当するゲート電極層23をパタ
ーンニングした際に発生する負荷用MISFETQpの
ゲート電極23の側面の段差形状がサイドウォールスペ
ーサ24Sで緩和される。
果の他に、前記下層に相当するゲート電極層23をパタ
ーンニングした際に発生する負荷用MISFETQpの
ゲート電極23の側面の段差形状がサイドウォールスペ
ーサ24Sで緩和される。
【0337】(10)前記手段(6)乃至手段(10)
のいずれかに記載されるSRAMにおいて、前記負荷用
MISFETQpはメモリセルMCのフリップフロップ
回路を構成する。
のいずれかに記載されるSRAMにおいて、前記負荷用
MISFETQpはメモリセルMCのフリップフロップ
回路を構成する。
【0338】この構成により、前記SRAMのメモリセ
ルMCのフリップフロップ回路の負荷用MISFETQ
pにおいて、ゲート電極23とn型チャネル形成領域2
6N(又はp型ソース領域26P若しくはp型ドレイン
領域26P)との間の短絡を防止できるので、スタンバ
イ電流不良を防止できる。
ルMCのフリップフロップ回路の負荷用MISFETQ
pにおいて、ゲート電極23とn型チャネル形成領域2
6N(又はp型ソース領域26P若しくはp型ドレイン
領域26P)との間の短絡を防止できるので、スタンバ
イ電流不良を防止できる。
【0339】(11)p- 型ウエル領域2Mの主面に形
成されたメモリセルMCの駆動用MISFETQdのn
+ 型半導体領域11の主面に、このn+ 型半導体領域1
1の主面上の絶縁膜21に形成された接続孔22を通し
て珪素膜で形成された導電層23が接続されるSRAM
の製造方法において、前記p- 型ウエル領域2Mの主
面にn+ 型半導体領域11を形成する工程、前記n+
型半導体領域11の主面上に絶縁膜21を形成する工
程、前記絶縁膜21のn+ 型半導体領域11上に接続
孔22を形成するとともに、前記接続孔22内に相当す
る領域であってp-型ウエル領域2Mの主面に前記n+
型半導体領域11と同一導電型でかつn+ 型半導体領域
11に比べて深い接合深さを有するn+ 型半導体領域2
1Nを形成する工程、前記絶縁膜21上の全面にこの
絶縁膜21に形成された接続孔22を通してn+ 型半導
体領域11、n+ 型半導体領域21Nの夫々の主面に接
触する珪素膜(23)をCVD法で堆積し、この珪素膜
にパターンニングを施し、導電層23を形成する工程の
夫々を具備する。
成されたメモリセルMCの駆動用MISFETQdのn
+ 型半導体領域11の主面に、このn+ 型半導体領域1
1の主面上の絶縁膜21に形成された接続孔22を通し
て珪素膜で形成された導電層23が接続されるSRAM
の製造方法において、前記p- 型ウエル領域2Mの主
面にn+ 型半導体領域11を形成する工程、前記n+
型半導体領域11の主面上に絶縁膜21を形成する工
程、前記絶縁膜21のn+ 型半導体領域11上に接続
孔22を形成するとともに、前記接続孔22内に相当す
る領域であってp-型ウエル領域2Mの主面に前記n+
型半導体領域11と同一導電型でかつn+ 型半導体領域
11に比べて深い接合深さを有するn+ 型半導体領域2
1Nを形成する工程、前記絶縁膜21上の全面にこの
絶縁膜21に形成された接続孔22を通してn+ 型半導
体領域11、n+ 型半導体領域21Nの夫々の主面に接
触する珪素膜(23)をCVD法で堆積し、この珪素膜
にパターンニングを施し、導電層23を形成する工程の
夫々を具備する。
【0340】この構成により、以下の作用効果が得られ
る。(1)前記工程の珪素膜の堆積中の際の高温度ア
ニール又は珪素膜の堆積後に行われる高温度アニール
(いずれもアルミニウムの融点よりも高い温度のアニー
ル)後の冷却に基づく珪素膜の体積収縮で発生する、前
記絶縁膜22の接続孔22の端部から前記p- 型ウエル
領域2Mとn+ 型半導体領域11との間のpn接合部を
横切る結晶欠陥を、n+型半導体領域21N内に取り込
むことができる。(2)前記工程の絶縁膜21に接続
孔22を形成するマスク22Mを、n+ 型半導体領域2
1Nを形成する不純物の打込みマスクに兼用できるの
で、前記不純物の打込みマスクに相当する分、マスク形
成工程を削減でき、SRAMの製造プロセスの工程数を
削減できる。
る。(1)前記工程の珪素膜の堆積中の際の高温度ア
ニール又は珪素膜の堆積後に行われる高温度アニール
(いずれもアルミニウムの融点よりも高い温度のアニー
ル)後の冷却に基づく珪素膜の体積収縮で発生する、前
記絶縁膜22の接続孔22の端部から前記p- 型ウエル
領域2Mとn+ 型半導体領域11との間のpn接合部を
横切る結晶欠陥を、n+型半導体領域21N内に取り込
むことができる。(2)前記工程の絶縁膜21に接続
孔22を形成するマスク22Mを、n+ 型半導体領域2
1Nを形成する不純物の打込みマスクに兼用できるの
で、前記不純物の打込みマスクに相当する分、マスク形
成工程を削減でき、SRAMの製造プロセスの工程数を
削減できる。
【0341】(12)p- 型ウエル領域2Mの主面に形
成されたメモリセルMCの駆動用MISFETQdのn
+ 型半導体領域11の主面に、このn+ 型半導体領域1
1の主面上の絶縁膜21に形成された接続孔22を通し
て珪素膜で形成される導電層23が接続されるSRAM
の製造方法において、前記p- 型ウエル領域2Mの主
面にn+ 型半導体領域11を形成する工程、前記n+
型半導体領域11の主面上に絶縁膜21を形成する工
程、前記絶縁膜21のn+ 型半導体領域11上に接続
孔22を形成する工程、前記絶縁膜21上の全面にこ
の絶縁膜21に形成された接続孔22を通してn+ 型半
導体領域11の主面に接触する珪素膜(23)を堆積す
る工程、前記珪素膜の結晶化を行う高温度アニールを
行う工程、前記珪素膜にパターンニングを施し、前記
導電層23を形成する工程の夫々を具備する。
成されたメモリセルMCの駆動用MISFETQdのn
+ 型半導体領域11の主面に、このn+ 型半導体領域1
1の主面上の絶縁膜21に形成された接続孔22を通し
て珪素膜で形成される導電層23が接続されるSRAM
の製造方法において、前記p- 型ウエル領域2Mの主
面にn+ 型半導体領域11を形成する工程、前記n+
型半導体領域11の主面上に絶縁膜21を形成する工
程、前記絶縁膜21のn+ 型半導体領域11上に接続
孔22を形成する工程、前記絶縁膜21上の全面にこ
の絶縁膜21に形成された接続孔22を通してn+ 型半
導体領域11の主面に接触する珪素膜(23)を堆積す
る工程、前記珪素膜の結晶化を行う高温度アニールを
行う工程、前記珪素膜にパターンニングを施し、前記
導電層23を形成する工程の夫々を具備する。
【0342】この構成により、以下の作用効果が得られ
る。(1)前記工程で絶縁膜21上の全面に珪素膜
(23)を堆積した後、工程の珪素膜にパターンニン
グを施す前に、この珪素膜に結晶化を目的する高温度ア
ニールを施し、この珪素膜が冷却するときの体積収縮に
基づく応力を珪素膜の全体に分散し、前記n+ 型半導体
領域11の主面であって絶縁膜21に形成された接続孔
22の開口端に発生する前記応力の集中を低減できるの
で、前記珪素膜の体積収縮で、前記絶縁膜21の接続孔
22の開口端から前記p- 型半導体基板1とn+ 型半導
体領域11との間のpn接合部を横切る結晶欠陥が発生
することを防止できる。(2)前記工程の珪素膜にパ
ターンニングを施した後に行われていた前記工程の珪
素膜の結晶化を行う高温度アニールを行う工程を、前記
工程の珪素膜を堆積した後、前記工程の珪素膜にパ
ターンニングを施す工程前に入れ変えただけなので、S
RAMの製造プロセスの工程数の増加を防止できる。
る。(1)前記工程で絶縁膜21上の全面に珪素膜
(23)を堆積した後、工程の珪素膜にパターンニン
グを施す前に、この珪素膜に結晶化を目的する高温度ア
ニールを施し、この珪素膜が冷却するときの体積収縮に
基づく応力を珪素膜の全体に分散し、前記n+ 型半導体
領域11の主面であって絶縁膜21に形成された接続孔
22の開口端に発生する前記応力の集中を低減できるの
で、前記珪素膜の体積収縮で、前記絶縁膜21の接続孔
22の開口端から前記p- 型半導体基板1とn+ 型半導
体領域11との間のpn接合部を横切る結晶欠陥が発生
することを防止できる。(2)前記工程の珪素膜にパ
ターンニングを施した後に行われていた前記工程の珪
素膜の結晶化を行う高温度アニールを行う工程を、前記
工程の珪素膜を堆積した後、前記工程の珪素膜にパ
ターンニングを施す工程前に入れ変えただけなので、S
RAMの製造プロセスの工程数の増加を防止できる。
【0343】(13)前記手段(11)又は手段(1
2)に記載されるSRAMにおいて、前記n+ 型半導体
領域11はSRAMのメモリセルMCのフリップフロッ
プ回路の駆動用MISFETQdのドレイン領域であ
り、前記導電層23は電源電圧Vccに接続される。
2)に記載されるSRAMにおいて、前記n+ 型半導体
領域11はSRAMのメモリセルMCのフリップフロッ
プ回路の駆動用MISFETQdのドレイン領域であ
り、前記導電層23は電源電圧Vccに接続される。
【0344】この構成により、以下の作用効果が得られ
る。(1)前記SRAMのメモリセルMCの情報蓄積ノ
ードに供給される電源のリーク電流が低減できるので、
SRAMのスタンバイ電流の消費電力化が図れる。
(2)前記SRAMのメモリセルMCの情報蓄積ノード
に供給される電源のリーク電流が低減できるので、メモ
リセルMCの情報保持特性の向上が図れる。(3)前記
手段(11)に記載されるSRAMにおいて、メモリセ
ルMCの駆動用MISFETQdのドレイン領域にn+
型半導体領域21Nが付加され、このn+ 型半導体領域
21Nに相当する分、前記ドレイン領域の表面の導電層
23に接続される領域の不純物濃度を高められるので、
導電層23(多結晶珪素膜)に導入される抵抗値を低減
するn型不純物の不純物濃度を下げることができ(オー
ミック接続に必要な不純物濃度はn+型半導体領域21
Nで確保される)、導電層23からのドレイン領域への
不純物の滲みだしを低減できる。
る。(1)前記SRAMのメモリセルMCの情報蓄積ノ
ードに供給される電源のリーク電流が低減できるので、
SRAMのスタンバイ電流の消費電力化が図れる。
(2)前記SRAMのメモリセルMCの情報蓄積ノード
に供給される電源のリーク電流が低減できるので、メモ
リセルMCの情報保持特性の向上が図れる。(3)前記
手段(11)に記載されるSRAMにおいて、メモリセ
ルMCの駆動用MISFETQdのドレイン領域にn+
型半導体領域21Nが付加され、このn+ 型半導体領域
21Nに相当する分、前記ドレイン領域の表面の導電層
23に接続される領域の不純物濃度を高められるので、
導電層23(多結晶珪素膜)に導入される抵抗値を低減
するn型不純物の不純物濃度を下げることができ(オー
ミック接続に必要な不純物濃度はn+型半導体領域21
Nで確保される)、導電層23からのドレイン領域への
不純物の滲みだしを低減できる。
【0345】(14)メモリセルMCの駆動用MISF
ETQd(転送用MISFETQt、周辺回路のnチャ
ネルMISFETQn、pチャネルMISFETQpの
夫々も同様)を有するSRAMの製造方法において、
p- 型ウエル領域2Mの主面上にゲート絶縁膜6を介在
してゲート電極7を形成する工程、前記ゲート電極7
のゲート長方向の側壁に絶縁性を有するサイドウォール
スペーサ9を形成する工程、少なくとも前記サイドウ
ォールスペーサ9の表面上を被覆する絶縁膜9Tを形成
する工程、前記p- 型ウエル領域2Mの主面の前記ゲ
ート電極7、サイドウォールスペーサ9及び絶縁膜9T
以外の領域にn型不純物をイオン打込みで導入するとと
もに、このn型不純物でソース領域、ドレイン領域の夫
々として使用されるn+ 型半導体領域11を形成し、駆
動用MISFETQdを形成する工程の夫々を具備す
る。
ETQd(転送用MISFETQt、周辺回路のnチャ
ネルMISFETQn、pチャネルMISFETQpの
夫々も同様)を有するSRAMの製造方法において、
p- 型ウエル領域2Mの主面上にゲート絶縁膜6を介在
してゲート電極7を形成する工程、前記ゲート電極7
のゲート長方向の側壁に絶縁性を有するサイドウォール
スペーサ9を形成する工程、少なくとも前記サイドウ
ォールスペーサ9の表面上を被覆する絶縁膜9Tを形成
する工程、前記p- 型ウエル領域2Mの主面の前記ゲ
ート電極7、サイドウォールスペーサ9及び絶縁膜9T
以外の領域にn型不純物をイオン打込みで導入するとと
もに、このn型不純物でソース領域、ドレイン領域の夫
々として使用されるn+ 型半導体領域11を形成し、駆
動用MISFETQdを形成する工程の夫々を具備す
る。
【0346】この構成により、前記ゲート電極7の体積
変化(サイドウォールスペーサ9との間の熱膨張係数差
が異なることに起因)でサイドウォールスペーサ9の開
放端に発生する最大応力が集中する領域に対して、ソー
ス領域、ドレイン領域の夫々のn+ 型半導体領域11を
形成するn型不純物の打込みに基づくダメージが発生す
る領域を前記絶縁膜9Tの膜厚に相当する分ずらすこと
ができる(最大応力集中領域、ダメージ発生領域の夫々
を分散できる)ので、前記サイドウォールスペーサ9の
開放端の領域であって、前記p- 型ウエル領域2Mの主
面、n+ 型半導体領域11に発生する結晶欠陥、又は前
記p- 型ウエル領域2Mとn+ 型半導体領域11との間
のpn接合部を横切り発生する結晶欠陥を防止できる。
変化(サイドウォールスペーサ9との間の熱膨張係数差
が異なることに起因)でサイドウォールスペーサ9の開
放端に発生する最大応力が集中する領域に対して、ソー
ス領域、ドレイン領域の夫々のn+ 型半導体領域11を
形成するn型不純物の打込みに基づくダメージが発生す
る領域を前記絶縁膜9Tの膜厚に相当する分ずらすこと
ができる(最大応力集中領域、ダメージ発生領域の夫々
を分散できる)ので、前記サイドウォールスペーサ9の
開放端の領域であって、前記p- 型ウエル領域2Mの主
面、n+ 型半導体領域11に発生する結晶欠陥、又は前
記p- 型ウエル領域2Mとn+ 型半導体領域11との間
のpn接合部を横切り発生する結晶欠陥を防止できる。
【0347】(実 施 例 2)本実施例2は、前述の実
施例1のSRAMをn型半導体基板で構成した、本発明
の第2実施例である。
施例1のSRAMをn型半導体基板で構成した、本発明
の第2実施例である。
【0348】本発明の実施例2であるSRAMを搭載す
る半導体基板の基本構造について、図16(基本概念断
面図)を使用し、簡単に説明する。
る半導体基板の基本構造について、図16(基本概念断
面図)を使用し、簡単に説明する。
【0349】本実施例2のSRAMは、図16に示すよ
うに、n- 型半導体基板(Nsub )1で構成される。こ
のn- 型半導体基板1の主面のメモリセルアレイMAY
が配置される領域はp- 型ウエル領域(Pwell)2が構
成される。また、直接周辺回路及び間接周辺回路を含む
周辺回路のうち、電源電圧Vccが供給される周辺回路の
相補型MISFETは、メモリセルアレイMAYが配置
されるp- 型ウエル領域2と実質的に同一構造で構成さ
れるp- 型ウエル領域2の主面及びn- 型ウエル領域
(Nwell)3の主面に構成される。
うに、n- 型半導体基板(Nsub )1で構成される。こ
のn- 型半導体基板1の主面のメモリセルアレイMAY
が配置される領域はp- 型ウエル領域(Pwell)2が構
成される。また、直接周辺回路及び間接周辺回路を含む
周辺回路のうち、電源電圧Vccが供給される周辺回路の
相補型MISFETは、メモリセルアレイMAYが配置
されるp- 型ウエル領域2と実質的に同一構造で構成さ
れるp- 型ウエル領域2の主面及びn- 型ウエル領域
(Nwell)3の主面に構成される。
【0350】これに対して、電源電圧変換回路VRCで
降圧された降圧電源電圧Vddが供給される周辺回路の相
補型MISFETのpチャネルMISFETQpはp-
型ウエル分離領域(Piso )2iの主面に形成されたn
- 型ウエル領域(Nwell)3Mの主面に構成される。こ
のn- 型ウエル領域3Mの表面の不純物濃度は、前述の
実施例1と同様に、p- 型ウエル分離領域2iの外周囲
に配置されたn- 型ウエル領域3の表面の不純物濃度と
同等かそれに比べて高い不純物濃度に設定される。p-
型ウエル分離領域2iの主面のn- 型ウエル領域3Mの
外周囲においては、表面の不純物濃度を高めるために、
p- 型ウエル領域2が構成される。
降圧された降圧電源電圧Vddが供給される周辺回路の相
補型MISFETのpチャネルMISFETQpはp-
型ウエル分離領域(Piso )2iの主面に形成されたn
- 型ウエル領域(Nwell)3Mの主面に構成される。こ
のn- 型ウエル領域3Mの表面の不純物濃度は、前述の
実施例1と同様に、p- 型ウエル分離領域2iの外周囲
に配置されたn- 型ウエル領域3の表面の不純物濃度と
同等かそれに比べて高い不純物濃度に設定される。p-
型ウエル分離領域2iの主面のn- 型ウエル領域3Mの
外周囲においては、表面の不純物濃度を高めるために、
p- 型ウエル領域2が構成される。
【0351】本実施例のSRAMは、前述の実施例1の
場合に比べて、アンダーシュート耐性については若干下
がるが、前述の実施例1と実質的に同様の効果が得られ
る。
場合に比べて、アンダーシュート耐性については若干下
がるが、前述の実施例1と実質的に同様の効果が得られ
る。
【0352】次に、前記SRAMの具体的な製造方法、
特に、p- 型ウエル分離領域2i、n- 型ウエル領域3
Mの夫々の製造方法について、図17(所定の製造工程
における断面図)を使用し、簡単に説明する。
特に、p- 型ウエル分離領域2i、n- 型ウエル領域3
Mの夫々の製造方法について、図17(所定の製造工程
における断面図)を使用し、簡単に説明する。
【0353】まず、n- 型半導体基板1を用意し、この
n- 型半導体基板1の主面の一部が開口されたマスク
(図17中、符号53を付け一点鎖線で示す)53を使
用し、このn- 型半導体基板1の主面にp型不純物、n
型不純物の夫々を導入する。p型不純物としてはn型不
純物の拡散速度に比べて速い例えばBが使用され、n型
不純物としてはp型不純物に比べて拡散速度の遅いAs
が使用される。p型不純物、n型不純物の夫々は、同一
のマスク53を使用し、例えばイオン打込みで導入され
る。
n- 型半導体基板1の主面の一部が開口されたマスク
(図17中、符号53を付け一点鎖線で示す)53を使
用し、このn- 型半導体基板1の主面にp型不純物、n
型不純物の夫々を導入する。p型不純物としてはn型不
純物の拡散速度に比べて速い例えばBが使用され、n型
不純物としてはp型不純物に比べて拡散速度の遅いAs
が使用される。p型不純物、n型不純物の夫々は、同一
のマスク53を使用し、例えばイオン打込みで導入され
る。
【0354】次に、マスク53を除去し、図17に示す
ように、p型不純物、n型不純物の夫々に引き伸し拡散
を施し、p型不純物でp- 型ウエル分離領域2i、n型
不純物でn- 型ウエル領域3Mの夫々を形成する。p-
型ウエル分離領域2i、n-型ウエル領域3Mの夫々
は、夫々のp型不純物、n型不純物の拡散速度差を利用
し、同図17に示すように、2重ウエル構造として構成
される。
ように、p型不純物、n型不純物の夫々に引き伸し拡散
を施し、p型不純物でp- 型ウエル分離領域2i、n型
不純物でn- 型ウエル領域3Mの夫々を形成する。p-
型ウエル分離領域2i、n-型ウエル領域3Mの夫々
は、夫々のp型不純物、n型不純物の拡散速度差を利用
し、同図17に示すように、2重ウエル構造として構成
される。
【0355】この後、n- 型ウエル領域3、p- 型ウエ
ル領域2の夫々を形成し、前述の実施例1と同様に、S
RAMの製造プロセスを施すことにより、本実施例2の
SRAMは完成する。
ル領域2の夫々を形成し、前述の実施例1と同様に、S
RAMの製造プロセスを施すことにより、本実施例2の
SRAMは完成する。
【0356】以上説明したように、本実施例のSRAM
によれば、以下の効果が得られる。
によれば、以下の効果が得られる。
【0357】(1)n- 型半導体基板1の主面の第1領
域にp- 型ウエル分離領域2iが構成され、前記n- 型
半導体基板1の主面の第2領域にn- 型ウエル領域3が
構成されるとともに、前記p- 型ウエル分離領域2iの
主面にn- 型ウエル領域3Mが構成されるSRAMにお
いて、前記n- 型半導体基板1の主面上に前記第1領
域が開口された第1マスク(53)を形成する工程、
前記第1マスクを使用し、前記n- 型半導体基板1の主
面にp型不純物を導入するとともに、前記p型不純物に
対して拡散速度が遅いn型不純物を導入する工程、前
記第1マスクを除去し、前記n- 型半導体基板1の主面
上に前記第2領域及び第1領域が開口された第2マスク
(前述の実施例1の図15(B)中、52Mに相当す
る)を形成する工程、前記第2マスクを使用し、前記
n- 型半導体基板1の主面にn型不純物を導入し、この
n型不純物、p型不純物の夫々を拡散し、n- 型ウエル
領域3、p- 型ウエル分離領域2i、n- 型ウエル領域
3Mの夫々を形成する工程の夫々を具備する。
域にp- 型ウエル分離領域2iが構成され、前記n- 型
半導体基板1の主面の第2領域にn- 型ウエル領域3が
構成されるとともに、前記p- 型ウエル分離領域2iの
主面にn- 型ウエル領域3Mが構成されるSRAMにお
いて、前記n- 型半導体基板1の主面上に前記第1領
域が開口された第1マスク(53)を形成する工程、
前記第1マスクを使用し、前記n- 型半導体基板1の主
面にp型不純物を導入するとともに、前記p型不純物に
対して拡散速度が遅いn型不純物を導入する工程、前
記第1マスクを除去し、前記n- 型半導体基板1の主面
上に前記第2領域及び第1領域が開口された第2マスク
(前述の実施例1の図15(B)中、52Mに相当す
る)を形成する工程、前記第2マスクを使用し、前記
n- 型半導体基板1の主面にn型不純物を導入し、この
n型不純物、p型不純物の夫々を拡散し、n- 型ウエル
領域3、p- 型ウエル分離領域2i、n- 型ウエル領域
3Mの夫々を形成する工程の夫々を具備する。
【0358】この構成により、前記実施例1の手段
(5)の作用効果の他に、以下の作用効果が得られる。
(1)前記n- 型半導体基板1の主面の第2領域に導入
されたn型不純物を拡散し、n- 型ウエル領域3を形成
する工程を利用し、第1領域に導入されたp不純物を拡
散し、p- 型ウエル分離領域2iを形成するとともに、
第1領域に導入されたn型不純物を拡散し、n- 型ウエ
ル領域3Mを形成したので、前記p型不純物、n型不純
物の夫々を拡散しp- 型ウエル分離領域2i、n-型ウ
エル領域3Mの夫々を形成する工程に相当する分、SR
AMの製造プロセスの工程数を削減できる。(2)前記
n型不純物の拡散速度はp型不純物の拡散速度に比べて
遅いので、この拡散速度差を利用し、p型不純物の拡散
で形成されるp- 型ウエル分離領域2iの主面にn型不
純物の拡散で形成されるp- 型ウエル領域3Mを形成で
きる(2重ウエル構造を形成できる)。
(5)の作用効果の他に、以下の作用効果が得られる。
(1)前記n- 型半導体基板1の主面の第2領域に導入
されたn型不純物を拡散し、n- 型ウエル領域3を形成
する工程を利用し、第1領域に導入されたp不純物を拡
散し、p- 型ウエル分離領域2iを形成するとともに、
第1領域に導入されたn型不純物を拡散し、n- 型ウエ
ル領域3Mを形成したので、前記p型不純物、n型不純
物の夫々を拡散しp- 型ウエル分離領域2i、n-型ウ
エル領域3Mの夫々を形成する工程に相当する分、SR
AMの製造プロセスの工程数を削減できる。(2)前記
n型不純物の拡散速度はp型不純物の拡散速度に比べて
遅いので、この拡散速度差を利用し、p型不純物の拡散
で形成されるp- 型ウエル分離領域2iの主面にn型不
純物の拡散で形成されるp- 型ウエル領域3Mを形成で
きる(2重ウエル構造を形成できる)。
【0359】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0360】例えば、本発明は、前述のSRAMのメモ
リセルの負荷素子として高抵抗素子を使用した場合にも
適用できる。
リセルの負荷素子として高抵抗素子を使用した場合にも
適用できる。
【0361】また、本発明は、マイクロプロセッサ等の
半導体集積回路装置に搭載されるSRAMに適用しても
よい。
半導体集積回路装置に搭載されるSRAMに適用しても
よい。
【0362】また、本発明は、SRAMに限定されず、
2重ウエル構造を採用するD(Dynamic)RAM等の記
憶回路システムや論理回路システムが搭載された半導体
集積回路装置に広く適用できる。
2重ウエル構造を採用するD(Dynamic)RAM等の記
憶回路システムや論理回路システムが搭載された半導体
集積回路装置に広く適用できる。
【0363】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0364】(1)2重ウエル構造を採用する半導体集
積回路装置において、ウエル分離領域内のウエル領域の
主面に配置された回路の動作上の信頼性の向上を図れ、
かつウエル分離領域外のウエル領域の主面に配置された
回路の動作速度の高速化が図れる。
積回路装置において、ウエル分離領域内のウエル領域の
主面に配置された回路の動作上の信頼性の向上を図れ、
かつウエル分離領域外のウエル領域の主面に配置された
回路の動作速度の高速化が図れる。
【0365】(2)ウエル分離領域内のウエル領域にメ
モリセルが配置されるSRAMを有する半導体集積回路
装置において、前記SRAMの情報保持特性の向上が図
れる。
モリセルが配置されるSRAMを有する半導体集積回路
装置において、前記SRAMの情報保持特性の向上が図
れる。
【0366】(3)2重ウエル構造を採用する半導体集
積回路装置において、集積度の向上が図れる。
積回路装置において、集積度の向上が図れる。
【0367】(4)2重ウエル構造を採用する半導体集
積回路装置において、ウエル分離領域内のウエル領域と
基板との間の耐圧の向上が図れる。
積回路装置において、ウエル分離領域内のウエル領域と
基板との間の耐圧の向上が図れる。
【0368】(5)2重ウエル構造を採用する半導体集
積回路装置において、製造プロセスの工程数が削減でき
る。
積回路装置において、製造プロセスの工程数が削減でき
る。
【0369】(6)SOI構造を採用するMISFET
を有する半導体集積回路装置において、前記MISFE
Tのゲート絶縁膜の絶縁耐圧の向上が図れる。
を有する半導体集積回路装置において、前記MISFE
Tのゲート絶縁膜の絶縁耐圧の向上が図れる。
【0370】(7)前記効果(6)が達成できるととも
に、前記MISFETのゲート絶縁膜の膜厚の制御性の
向上が図れる。
に、前記MISFETのゲート絶縁膜の膜厚の制御性の
向上が図れる。
【0371】(8)前記効果(6)が達成できるととも
に、前記半導体集積回路装置の製造プロセスの工程数が
削減できる。
に、前記半導体集積回路装置の製造プロセスの工程数が
削減できる。
【0372】(9)前記目的(6)を達成できるととも
に、前記半導体集積回路装置の表面の平担化が図れる。
に、前記半導体集積回路装置の表面の平担化が図れる。
【0373】(10)SOI構造を採用するMISFE
Tでメモリセルを構成するSRAMを有する半導体集積
回路装置において、スタンバイ電流不良が防止できる。
Tでメモリセルを構成するSRAMを有する半導体集積
回路装置において、スタンバイ電流不良が防止できる。
【0374】(11)MISFETのソース領域又はド
レイン領域に電極が接続される半導体集積回路装置にお
いて、前記接続領域の結晶欠陥の発生が防止できる。
レイン領域に電極が接続される半導体集積回路装置にお
いて、前記接続領域の結晶欠陥の発生が防止できる。
【0375】(12)MISFETのソース領域又はド
レイン領域に電極が接続される半導体集積回路装置にお
いて、製造プロセスの工程数が削減できる。
レイン領域に電極が接続される半導体集積回路装置にお
いて、製造プロセスの工程数が削減できる。
【0376】(13)メモリセルの駆動用MISFET
のドレイン領域に負荷素子が接続されるSRAMを有す
る半導体集積回路装置において、低消費電力化が図れ
る。
のドレイン領域に負荷素子が接続されるSRAMを有す
る半導体集積回路装置において、低消費電力化が図れ
る。
【0377】(14)メモリセルの駆動用MISFET
のドレイン領域に負荷素子が接続されるSRAMを有す
る半導体集積回路装置において、前記メモリセルの情報
保持特性の向上が図れる。
のドレイン領域に負荷素子が接続されるSRAMを有す
る半導体集積回路装置において、前記メモリセルの情報
保持特性の向上が図れる。
【0378】(15)MISFETのゲート電極の側壁
にサイドウォールスペーサが形成され、このサイドウォ
ールスペーサをマスクとしてソース領域、ドレイン領域
の夫々を形成する半導体集積回路装置において、前記M
ISFETのソース領域、ドレイン領域の夫々に発生す
る結晶欠陥の発生が防止できる。
にサイドウォールスペーサが形成され、このサイドウォ
ールスペーサをマスクとしてソース領域、ドレイン領域
の夫々を形成する半導体集積回路装置において、前記M
ISFETのソース領域、ドレイン領域の夫々に発生す
る結晶欠陥の発生が防止できる。
【図1】 本発明の実施例1のSRAMのチップレイア
ウト図。
ウト図。
【図2】 (A)は前記SRAMの要部拡大ブロック
図、(B)は電源供給系統を示すブロック回路図。
図、(B)は電源供給系統を示すブロック回路図。
【図3】 前記SRAMの要部拡大ブロック図。
【図4】 前記SRAMの要部拡大ブロック図。
【図5】 前記SRAMのメモリセルの回路図。
【図6】 前記メモリセルの断面図。
【図7】 前記メモリセルの平面図。
【図8】 (A)、(B)の夫々は工程毎に示すメモリ
セルの平面図、(C)は前記メモリセルの特定の層を示
す平面図。
セルの平面図、(C)は前記メモリセルの特定の層を示
す平面図。
【図9】 (A)乃至(D)の夫々は工程毎に示すアレ
イ端部の平面図。
イ端部の平面図。
【図10】 アレイ端部の断面図。
【図11】 前記SRAMの周辺回路の断面図。
【図12】 前記メモリセルの要部の拡大断面図。
【図13】 前記SRAMの基板、ウエル領域の不純物
濃度分布図。
濃度分布図。
【図14】 (A)乃至(O)の夫々は工程毎に示すメ
モリセルの断面図。
モリセルの断面図。
【図15】 (A)乃至(F)の夫々は工程毎に示すア
レイ端部の断面図。
レイ端部の断面図。
【図16】 本発明の実施例2のSRAMの基板の概念
断面図。
断面図。
【図17】 前記基板の特定の工程の断面図。
1…半導体基板、2,2M,3,3M…ウエル領域、2
i,3i…ウエル分離領域、4…素子分離絶縁膜、5…
チャネルストッパ領域、6,12,24…ゲート絶縁
膜、7…ゲート電極、13…ゲート電極,ワード線又は
配線、10,11,17,18,21N,39,40…
半導体領域、23,26,29,33…導電層又は配
線、9,16…サイドウォールスペーサ、22…接続
孔,9T,21,24G,27,30…層間絶縁膜、M
C…メモリセル、Qt…転送用MISFET、Qd…駆
動用MISFET、Qp…負荷用MISFET、C…容
量素子、WL…ワード線、DL…データ線、Gr…ガー
ドリング領域。
i,3i…ウエル分離領域、4…素子分離絶縁膜、5…
チャネルストッパ領域、6,12,24…ゲート絶縁
膜、7…ゲート電極、13…ゲート電極,ワード線又は
配線、10,11,17,18,21N,39,40…
半導体領域、23,26,29,33…導電層又は配
線、9,16…サイドウォールスペーサ、22…接続
孔,9T,21,24G,27,30…層間絶縁膜、M
C…メモリセル、Qt…転送用MISFET、Qd…駆
動用MISFET、Qp…負荷用MISFET、C…容
量素子、WL…ワード線、DL…データ線、Gr…ガー
ドリング領域。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 半導体集積回路装置の形成方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置に
関し、特に、SRAM(Static Random Access Mem
ory)を備えた半導体集積回路装置に適用して有効な技術
に関する。
関し、特に、SRAM(Static Random Access Mem
ory)を備えた半導体集積回路装置に適用して有効な技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平3−234055号公報に揮発性
半導体記憶装置としてのSRAMが記載されている。こ
の種のSRAMは相補性データ線とワード線との交差部
毎に1〔bit〕 の情報を記憶するメモリセルが配置され
る。
半導体記憶装置としてのSRAMが記載されている。こ
の種のSRAMは相補性データ線とワード線との交差部
毎に1〔bit〕 の情報を記憶するメモリセルが配置され
る。
【0003】前記メモリセルはフリップフロップ回路及
び2個の転送用MOSFET(Metal Oxide Semicon
ductor Field Effect Transistor)で構成される。転
送用MOSFETは、フリップフロップ回路の入出力端
子に一方の半導体領域を接続し、相補性データ線に他方
の半導体領域を接続する。この転送用MOSFETは、
ゲート電極をワード線に接続し、このワード線で導通、
非導通が制御される。フリップフロップ回路は、情報蓄
積部として構成され、2個の駆動用MOSFET及び2
個の負荷用MOSFETで構成される。駆動用MOSF
ETは、一方の転送用MOSFETの一方の半導体領域
にドレイン領域を接続し、基準電圧線(ソース線)にソ
ース領域を接続する。駆動用MOSFETのゲート電極
は他方の転送用MOSFETの一方の半導体領域に接続
される。負荷用MOSFETは、一方の転送用MOSF
ETの一方の半導体領域にドレイン領域を接続し、電源
電圧配線(ソース線)にソース領域を接続する。
び2個の転送用MOSFET(Metal Oxide Semicon
ductor Field Effect Transistor)で構成される。転
送用MOSFETは、フリップフロップ回路の入出力端
子に一方の半導体領域を接続し、相補性データ線に他方
の半導体領域を接続する。この転送用MOSFETは、
ゲート電極をワード線に接続し、このワード線で導通、
非導通が制御される。フリップフロップ回路は、情報蓄
積部として構成され、2個の駆動用MOSFET及び2
個の負荷用MOSFETで構成される。駆動用MOSF
ETは、一方の転送用MOSFETの一方の半導体領域
にドレイン領域を接続し、基準電圧線(ソース線)にソ
ース領域を接続する。駆動用MOSFETのゲート電極
は他方の転送用MOSFETの一方の半導体領域に接続
される。負荷用MOSFETは、一方の転送用MOSF
ETの一方の半導体領域にドレイン領域を接続し、電源
電圧配線(ソース線)にソース領域を接続する。
【0004】前記メモリセルの転送用MOSFET、駆
動用MOSFETのいずれもnチャネル導電型で構成さ
れる。メモリセルの負荷用MOSFETはpチャネル導
電型で構成される。つまり、メモリセルは完全相補型M
OSFET(フルCMOS:Complementary Metal O
xide Semiconductor Field Effect Transistor)で
構成される。
動用MOSFETのいずれもnチャネル導電型で構成さ
れる。メモリセルの負荷用MOSFETはpチャネル導
電型で構成される。つまり、メモリセルは完全相補型M
OSFET(フルCMOS:Complementary Metal O
xide Semiconductor Field Effect Transistor)で
構成される。
【0005】前記転送用MOSFETは所謂LDD(Li
ghtly Doped Drain)構造が採用される。LDD構造が
採用される転送用MOSFETは、ドレイン領域の高い
不純物濃度のn型半導体領域のチャネル形成領域側に低
い不純物濃度のn型半導体領域が構成される。つまり、
LDD構造が採用される転送用MOSFETは、ドレイ
ン領域の近傍の電界強度を緩和し、ホットキャリアの発
生を減少し、経時的なしきい値電圧の劣化を防止できる
ので、メモリセルの情報書込み特性、情報読出し特性の
いずれの向上も図れる。
ghtly Doped Drain)構造が採用される。LDD構造が
採用される転送用MOSFETは、ドレイン領域の高い
不純物濃度のn型半導体領域のチャネル形成領域側に低
い不純物濃度のn型半導体領域が構成される。つまり、
LDD構造が採用される転送用MOSFETは、ドレイ
ン領域の近傍の電界強度を緩和し、ホットキャリアの発
生を減少し、経時的なしきい値電圧の劣化を防止できる
ので、メモリセルの情報書込み特性、情報読出し特性の
いずれの向上も図れる。
【0006】駆動用MOSFETは所謂DDD(Doubl
e Diffused Drain)構造が採用される。前記DDD構
造が採用される駆動用MOSFETは、ソース領域、ド
レイン領域の夫々の低い不純物濃度に設定されるn型半
導体領域の電流経路に相当する領域の拡散寸法が、不純
物の物理的な拡散速度差で決まる微小な寸法に設定でき
るので、電流経路に付加される寄生抵抗を減少できる。
つまり、DDD構造が採用される駆動用MOSFETは
駆動能力(ドライバビリティ)の向上が図れ、メモリセ
ルの情報保持特性(データリテンション特性)の向上が
図れる。
e Diffused Drain)構造が採用される。前記DDD構
造が採用される駆動用MOSFETは、ソース領域、ド
レイン領域の夫々の低い不純物濃度に設定されるn型半
導体領域の電流経路に相当する領域の拡散寸法が、不純
物の物理的な拡散速度差で決まる微小な寸法に設定でき
るので、電流経路に付加される寄生抵抗を減少できる。
つまり、DDD構造が採用される駆動用MOSFETは
駆動能力(ドライバビリティ)の向上が図れ、メモリセ
ルの情報保持特性(データリテンション特性)の向上が
図れる。
【0007】前記負荷用MOSFETは、前記駆動用M
OSFETの上部に配置され、所謂SOI(Silicon O
n Insulator又はThin Film Transistor)構造が採用
される。負荷用MOSFETは、ゲート電極の表面上に
ゲート絶縁膜を介在してチャネル形成領域が配置され、
このチャネル形成領域の一端側にソース領域、他端側に
ドレイン領域が接続される。ゲート電極は下層の多結晶
珪素膜で形成され、チャネル形成領域、ソース領域及び
ドレイン領域は上層の多結晶珪素膜で形成される。
OSFETの上部に配置され、所謂SOI(Silicon O
n Insulator又はThin Film Transistor)構造が採用
される。負荷用MOSFETは、ゲート電極の表面上に
ゲート絶縁膜を介在してチャネル形成領域が配置され、
このチャネル形成領域の一端側にソース領域、他端側に
ドレイン領域が接続される。ゲート電極は下層の多結晶
珪素膜で形成され、チャネル形成領域、ソース領域及び
ドレイン領域は上層の多結晶珪素膜で形成される。
【0008】前記メモリセルは、行列状に複数個規則的
に配列され、メモリセルアレイを構成する。メモリセル
アレイの外周囲においては周辺回路が配置される。周辺
回路はメモリセルの回路動作を直接制御する直接周辺回
路、この直接周辺回路の回路動作を制御する間接周辺回
路の夫々を主体に構成される。直接周辺回路としてはデ
コーダ回路、ドライバー回路、センスアンプ回路等を含
む。間接周辺回路としては入出力回路、アドレスバッフ
ァ回路等を含む。前記周辺回路は、低消費電力化及び回
路動作の高速化を主目的として、相補型MOSFETを
主体に構成される。
に配列され、メモリセルアレイを構成する。メモリセル
アレイの外周囲においては周辺回路が配置される。周辺
回路はメモリセルの回路動作を直接制御する直接周辺回
路、この直接周辺回路の回路動作を制御する間接周辺回
路の夫々を主体に構成される。直接周辺回路としてはデ
コーダ回路、ドライバー回路、センスアンプ回路等を含
む。間接周辺回路としては入出力回路、アドレスバッフ
ァ回路等を含む。前記周辺回路は、低消費電力化及び回
路動作の高速化を主目的として、相補型MOSFETを
主体に構成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、SRAM
の開発に先立ち、以下の問題点を見出した。
の開発に先立ち、以下の問題点を見出した。
【0010】(1)SRAMは、p型半導体基板で構成
され、アンダーシュート対策を主目的として、n型ウエ
ル分離領域の主面にp型ウエル領域を構成する2重ウエ
ル構造を採用し、このn型ウエル分離領域内のp型ウエ
ル領域の主面にメモリセルアレイが配置される。2重ウ
エル構造は、n型ウエル分離領域の断面構造がp型ウエ
ル領域を含む2重の拡散領域で構成されることからこの
ように呼ばれるが、n型ウエル分離領域の外周囲にn型
ウエル領域が配置される場合はこのn型ウエル領域を含
めて3重ウエル構造と呼ばれる。前述の2重ウエル構造
はp型半導体基板、n型ウエル分離領域、p型ウエル領
域の夫々の間のpn接合部にポテンシャルバリア領域を
形成できる。つまり、p型半導体基板にα線が入射し、
このα線の入射で少数キャリアが発生した場合、この少
数キャリアはメモリセルアレイが配置されたp型ウエル
領域への侵入が阻止されるので、α線ソフトエラー耐性
の高いSRAMが構成できる。
され、アンダーシュート対策を主目的として、n型ウエ
ル分離領域の主面にp型ウエル領域を構成する2重ウエ
ル構造を採用し、このn型ウエル分離領域内のp型ウエ
ル領域の主面にメモリセルアレイが配置される。2重ウ
エル構造は、n型ウエル分離領域の断面構造がp型ウエ
ル領域を含む2重の拡散領域で構成されることからこの
ように呼ばれるが、n型ウエル分離領域の外周囲にn型
ウエル領域が配置される場合はこのn型ウエル領域を含
めて3重ウエル構造と呼ばれる。前述の2重ウエル構造
はp型半導体基板、n型ウエル分離領域、p型ウエル領
域の夫々の間のpn接合部にポテンシャルバリア領域を
形成できる。つまり、p型半導体基板にα線が入射し、
このα線の入射で少数キャリアが発生した場合、この少
数キャリアはメモリセルアレイが配置されたp型ウエル
領域への侵入が阻止されるので、α線ソフトエラー耐性
の高いSRAMが構成できる。
【0011】SRAMにn型半導体基板を採用した場合
は、n型半導体基板とメモリセルアレイが配置されるp
型ウエル領域との間に1つのpn接合部しか形成できな
いので、n型半導体基板に少数キャリアが発生すると、
p型ウエル領域への少数キャリアの侵入が予測され、α
線ソフトエラー耐性が若干低下すると考えられる。
は、n型半導体基板とメモリセルアレイが配置されるp
型ウエル領域との間に1つのpn接合部しか形成できな
いので、n型半導体基板に少数キャリアが発生すると、
p型ウエル領域への少数キャリアの侵入が予測され、α
線ソフトエラー耐性が若干低下すると考えられる。
【0012】前記n型ウエル分離領域内のp型ウエル領
域、n型ウエル分離領域外のp型ウエル領域の夫々は、
SRAMの製造プロセス上、製造プロセスの工程数の増
加を避ける目的で同一工程において形成される。
域、n型ウエル分離領域外のp型ウエル領域の夫々は、
SRAMの製造プロセス上、製造プロセスの工程数の増
加を避ける目的で同一工程において形成される。
【0013】しかしながら、前記n型ウエル分離領域内
のp型ウエル領域の表面の不純物濃度はn型ウエル分離
領域の表面の不純物濃度で低下され(食われ)、このp
型ウエル領域の表面の不純物濃度がn型ウエル分離領域
外のp型ウエル領域の表面の不純物濃度に比べて低下す
る。このため、メモリセルの転送用MOSFET、駆動
用MOSFETの夫々のしきい値電圧が低下し、ノイズ
マージンが劣化するので(メモリセルに記憶された情報
がノイズで反転する確率が高くなるので)、SRAMの
情報保持特性が劣化する。
のp型ウエル領域の表面の不純物濃度はn型ウエル分離
領域の表面の不純物濃度で低下され(食われ)、このp
型ウエル領域の表面の不純物濃度がn型ウエル分離領域
外のp型ウエル領域の表面の不純物濃度に比べて低下す
る。このため、メモリセルの転送用MOSFET、駆動
用MOSFETの夫々のしきい値電圧が低下し、ノイズ
マージンが劣化するので(メモリセルに記憶された情報
がノイズで反転する確率が高くなるので)、SRAMの
情報保持特性が劣化する。
【0014】また、前記問題点を解決するために、p型
ウエル領域の表面の不純物濃度を全体的に高く設定する
と、n型ウエル分離領域外のp型ウエル領域の表面の不
純物濃度が高くなる。このため、このp型ウエル領域の
主面に配置される周辺回路のnチャネル型MOSFET
のしきい値電圧が逆に上昇し、スイッチング動作速度が
低下するので、SRAMの回路動作速度が劣化する。
ウエル領域の表面の不純物濃度を全体的に高く設定する
と、n型ウエル分離領域外のp型ウエル領域の表面の不
純物濃度が高くなる。このため、このp型ウエル領域の
主面に配置される周辺回路のnチャネル型MOSFET
のしきい値電圧が逆に上昇し、スイッチング動作速度が
低下するので、SRAMの回路動作速度が劣化する。
【0015】(2)前述の問題点(1)に記載されるn
型ウエル分離領域はp型ウエル領域、n型ウエル領域の
夫々の拡散深さに比べて深く拡散されるので、n型ウエ
ル分離領域の表面の不純物濃度が低下する。このため、
n型ウエル分離領域の表面の不純物濃度が低下した領域
において、n型ウエル分離領域内のp型ウエル領域とp
型半導体基板との間の絶縁耐圧が劣化する。
型ウエル分離領域はp型ウエル領域、n型ウエル領域の
夫々の拡散深さに比べて深く拡散されるので、n型ウエ
ル分離領域の表面の不純物濃度が低下する。このため、
n型ウエル分離領域の表面の不純物濃度が低下した領域
において、n型ウエル分離領域内のp型ウエル領域とp
型半導体基板との間の絶縁耐圧が劣化する。
【0016】(3)前記SRAMのメモリセルの負荷用
MOSFETはゲート電極の表面上にゲート絶縁膜を介
在してチャネル形成領域、ソース領域及びドレイン領域
が配置される。ゲート電極は、多結晶珪素膜を堆積後
に、微細加工を目的として異方性エッチングによるパタ
ーンニングを施して形成される。ゲート絶縁膜は、膜厚
の均一化を主目的として、CVD法で堆積した酸化珪素
膜又はそれを主体とする積層膜が使用される。
MOSFETはゲート電極の表面上にゲート絶縁膜を介
在してチャネル形成領域、ソース領域及びドレイン領域
が配置される。ゲート電極は、多結晶珪素膜を堆積後
に、微細加工を目的として異方性エッチングによるパタ
ーンニングを施して形成される。ゲート絶縁膜は、膜厚
の均一化を主目的として、CVD法で堆積した酸化珪素
膜又はそれを主体とする積層膜が使用される。
【0017】しかしながら、前記負荷用MOSFETの
ゲート電極の表面の上面と側面との間の角部の形状が異
方性エッチングに基づき鋭い形状に形成される。特に、
負荷用MOSFETはSOI構造が採用され、下地の段
差形状が存在する領域上にゲート電極が形成されるの
で、下地の段差形状にゲート電極の端部が位置する場合
にはゲート電極の表面の角部の形状は鋭角を有する鋭い
形状に形成される。このため、ゲート電極の表面の角部
において電界集中が発生し、若しくはゲート電極の表面
の角部に沿って形成されたゲート絶縁膜の膜質が劣化
し、負荷用MOSFETのゲート絶縁膜の絶縁耐圧が著
しく劣化する。
ゲート電極の表面の上面と側面との間の角部の形状が異
方性エッチングに基づき鋭い形状に形成される。特に、
負荷用MOSFETはSOI構造が採用され、下地の段
差形状が存在する領域上にゲート電極が形成されるの
で、下地の段差形状にゲート電極の端部が位置する場合
にはゲート電極の表面の角部の形状は鋭角を有する鋭い
形状に形成される。このため、ゲート電極の表面の角部
において電界集中が発生し、若しくはゲート電極の表面
の角部に沿って形成されたゲート絶縁膜の膜質が劣化
し、負荷用MOSFETのゲート絶縁膜の絶縁耐圧が著
しく劣化する。
【0018】また、最悪の場合、負荷用MOSFETの
ゲート電極とソース領域若しくはドレイン領域との間に
短絡が発生する。つまり、メモリセルの一方の負荷用M
OSFETのドレイン領域に結線される情報蓄積ノード
に電源電圧が供給されるとともに、本来供給しないはず
の他方の負荷用MOSFETのドレイン領域に結線され
る情報蓄積ノードに電源電圧が供給され、スタンバイ電
流不良が発生する。
ゲート電極とソース領域若しくはドレイン領域との間に
短絡が発生する。つまり、メモリセルの一方の負荷用M
OSFETのドレイン領域に結線される情報蓄積ノード
に電源電圧が供給されるとともに、本来供給しないはず
の他方の負荷用MOSFETのドレイン領域に結線され
る情報蓄積ノードに電源電圧が供給され、スタンバイ電
流不良が発生する。
【0019】(4)前記SRAMのメモリセルの駆動用
MOSFETのドレイン領域(情報蓄積ノードに相当す
る)には負荷用MOSFETのドレイン領域が接続され
る。この駆動用MOSFETのドレイン領域と負荷用M
OSFETのドレイン領域との間の接続に際してはメモ
リセル内の他の負荷用MOSFETのゲート電極から引
き出された電極(同一層の多結晶珪素膜)を介在して行
われる。駆動用MOSFETのドレイン領域、電極の夫
々の接続は駆動用MOSFETのドレイン領域の主面上
を被覆する層間絶縁膜に形成された開口(接続孔)を通
して行われる。
MOSFETのドレイン領域(情報蓄積ノードに相当す
る)には負荷用MOSFETのドレイン領域が接続され
る。この駆動用MOSFETのドレイン領域と負荷用M
OSFETのドレイン領域との間の接続に際してはメモ
リセル内の他の負荷用MOSFETのゲート電極から引
き出された電極(同一層の多結晶珪素膜)を介在して行
われる。駆動用MOSFETのドレイン領域、電極の夫
々の接続は駆動用MOSFETのドレイン領域の主面上
を被覆する層間絶縁膜に形成された開口(接続孔)を通
して行われる。
【0020】この駆動用MOSFETのドレイン領域へ
の電極の接続構造は以下の製造プロセスにより形成され
る。まず、p型半導体基板のn型ウエル分離領域内に形
成されたp型ウエル領域の(100)結晶面に設定され
た主面に駆動用MOSFETを形成する。次に、この駆
動用MOSFETのドレイン領域の主面上に層間絶縁膜
を形成する。層間絶縁膜はCVD法で堆積した酸化珪素
膜で形成される。次に、前記層間絶縁膜の駆動用MOS
FETのドレイン領域の主面上に開口を形成する。次
に、層間絶縁膜の表面上の全面に一部において開口を通
してドレイン領域の主面に接触する多結晶珪素層を形成
する。多結晶珪素膜はCVD法で堆積され、この多結晶
珪素膜にはその堆積中又はその堆積後に抵抗値を低減す
るn型不純物が導入される。次に、前記多結晶珪素膜に
パターンニングを施し、このパターンニングされた電極
に結晶化を目的として熱処理を施すことにより、負荷用
MOSFETのゲート電極及び前述の電極を形成する。
の電極の接続構造は以下の製造プロセスにより形成され
る。まず、p型半導体基板のn型ウエル分離領域内に形
成されたp型ウエル領域の(100)結晶面に設定され
た主面に駆動用MOSFETを形成する。次に、この駆
動用MOSFETのドレイン領域の主面上に層間絶縁膜
を形成する。層間絶縁膜はCVD法で堆積した酸化珪素
膜で形成される。次に、前記層間絶縁膜の駆動用MOS
FETのドレイン領域の主面上に開口を形成する。次
に、層間絶縁膜の表面上の全面に一部において開口を通
してドレイン領域の主面に接触する多結晶珪素層を形成
する。多結晶珪素膜はCVD法で堆積され、この多結晶
珪素膜にはその堆積中又はその堆積後に抵抗値を低減す
るn型不純物が導入される。次に、前記多結晶珪素膜に
パターンニングを施し、このパターンニングされた電極
に結晶化を目的として熱処理を施すことにより、負荷用
MOSFETのゲート電極及び前述の電極を形成する。
【0021】しかしながら、前記駆動用MOSFETの
ドレイン領域の主面に接続される電極は多結晶珪素膜の
パターンニング後に結晶化を目的とした熱処理が施され
るので、熱処理後の冷却によって電極に体積収縮が発生
する。この電極の体積収縮に基づく応力は、電極の多結
晶珪素膜と層間絶縁膜の酸化珪素膜との間に熱膨張係数
差が存在するので、層間絶縁膜の開口端であって駆動用
MOSFETのドレイン領域の主面に集中する。このた
め、このドレイン領域の主面からドレイン領域とp型ウ
エル領域とのpn接合部を横切って結晶欠陥が発生する
ので、メモリセルの情報蓄積ノードのリーク電流量が増
大し、SRAMのスタンバイ電流量が増大する。また、
SRAMのメモリセルの情報保持特性が劣化する。前述
の結晶欠陥は、p型ウエル領域の主面が(100)結晶
面に設定されるので、(111)結晶面に沿って発生す
ることが、本発明者によって確認されている。
ドレイン領域の主面に接続される電極は多結晶珪素膜の
パターンニング後に結晶化を目的とした熱処理が施され
るので、熱処理後の冷却によって電極に体積収縮が発生
する。この電極の体積収縮に基づく応力は、電極の多結
晶珪素膜と層間絶縁膜の酸化珪素膜との間に熱膨張係数
差が存在するので、層間絶縁膜の開口端であって駆動用
MOSFETのドレイン領域の主面に集中する。このた
め、このドレイン領域の主面からドレイン領域とp型ウ
エル領域とのpn接合部を横切って結晶欠陥が発生する
ので、メモリセルの情報蓄積ノードのリーク電流量が増
大し、SRAMのスタンバイ電流量が増大する。また、
SRAMのメモリセルの情報保持特性が劣化する。前述
の結晶欠陥は、p型ウエル領域の主面が(100)結晶
面に設定されるので、(111)結晶面に沿って発生す
ることが、本発明者によって確認されている。
【0022】(5)前記SRAMのメモリセルの転送用
MOSFET、周辺回路のnチャネル型MOSFETの
夫々はLDD構造が採用される。LDD構造が採用され
るMOSFETは以下の製造プロセスにより形成され
る。
MOSFET、周辺回路のnチャネル型MOSFETの
夫々はLDD構造が採用される。LDD構造が採用され
るMOSFETは以下の製造プロセスにより形成され
る。
【0023】まず、p型ウエル領域の主面上にゲート絶
縁膜を介在してゲート電極を形成する。次に、前記ゲー
ト電極若しくはこのゲート電極をパターンニングするマ
スクを使用し、p型ウエル領域の主面に低い不純物濃度
でn型不純物を導入する。次に、前記ゲート電極のゲー
ト長方向の側壁にサイドウォールスペーサを形成する。
サイドウォールスペーサは、CVD法で全面に酸化珪素
膜を堆積し、この堆積した膜厚に相当する分、酸化珪素
膜の全面に異方性エッチングを施すことにより、ゲート
電極の側壁だけに形成できる。次に、前記サイドウォー
ルスペーサ及びゲート電極をマスクとして使用し、p型
ウエル領域の主面に高い不純物濃度でn型不純物を導入
する。n型不純物の導入はいずれの場合も不純物濃度の
制御性が高いイオン打込みで行われる。次に、前述の導
入されたn型不純物に引き伸し拡散を施し、LDD構造
を採用するMOSFETの低い不純物濃度のn型半導体
領域及び高い不純物濃度のn型半導体領域を形成する。
縁膜を介在してゲート電極を形成する。次に、前記ゲー
ト電極若しくはこのゲート電極をパターンニングするマ
スクを使用し、p型ウエル領域の主面に低い不純物濃度
でn型不純物を導入する。次に、前記ゲート電極のゲー
ト長方向の側壁にサイドウォールスペーサを形成する。
サイドウォールスペーサは、CVD法で全面に酸化珪素
膜を堆積し、この堆積した膜厚に相当する分、酸化珪素
膜の全面に異方性エッチングを施すことにより、ゲート
電極の側壁だけに形成できる。次に、前記サイドウォー
ルスペーサ及びゲート電極をマスクとして使用し、p型
ウエル領域の主面に高い不純物濃度でn型不純物を導入
する。n型不純物の導入はいずれの場合も不純物濃度の
制御性が高いイオン打込みで行われる。次に、前述の導
入されたn型不純物に引き伸し拡散を施し、LDD構造
を採用するMOSFETの低い不純物濃度のn型半導体
領域及び高い不純物濃度のn型半導体領域を形成する。
【0024】しかしながら、前記LDD構造を採用する
MOSFETはSRAMの製造プロセス中の温度サイク
ルによってゲート電極に体積収縮が発生する。このゲー
ト電極の体積収縮は、ゲート電極の側壁のサイドウォー
ルスペーサの開放端(ゲート電極の側壁に接触する側と
反対側)において、ソース領域、ドレイン領域の夫々の
主面に応力集中を発生する。また、このソース領域、ド
レイン領域の夫々の主面の応力集中が発生する部分は、
特に高い不純物濃度のn型不純物がイオン打込みで導入
されるので、n型不純物の導入に基づくダメージが発生
する。このため、このソース領域、ドレイン領域の夫々
の主面からp型ウエル領域との間のpn接合部を横切っ
て結晶欠陥が発生する。メモリセルの転送用MOSFE
Tにおいて、ソース領域又はドレイン領域がメモリセル
の情報蓄積ノードとして使用される場合は、情報蓄積ノ
ードのリーク電流量が増大し、SRAMのスタンバイ電
流量が増大する。また、SRAMのメモリセルの情報保
持特性が劣化する。前述の問題点(4)と同様に、結晶
欠陥は(111)結晶面に沿って発生することが、本発
明者によって確認されている。
MOSFETはSRAMの製造プロセス中の温度サイク
ルによってゲート電極に体積収縮が発生する。このゲー
ト電極の体積収縮は、ゲート電極の側壁のサイドウォー
ルスペーサの開放端(ゲート電極の側壁に接触する側と
反対側)において、ソース領域、ドレイン領域の夫々の
主面に応力集中を発生する。また、このソース領域、ド
レイン領域の夫々の主面の応力集中が発生する部分は、
特に高い不純物濃度のn型不純物がイオン打込みで導入
されるので、n型不純物の導入に基づくダメージが発生
する。このため、このソース領域、ドレイン領域の夫々
の主面からp型ウエル領域との間のpn接合部を横切っ
て結晶欠陥が発生する。メモリセルの転送用MOSFE
Tにおいて、ソース領域又はドレイン領域がメモリセル
の情報蓄積ノードとして使用される場合は、情報蓄積ノ
ードのリーク電流量が増大し、SRAMのスタンバイ電
流量が増大する。また、SRAMのメモリセルの情報保
持特性が劣化する。前述の問題点(4)と同様に、結晶
欠陥は(111)結晶面に沿って発生することが、本発
明者によって確認されている。
【0025】本発明の目的は、以下のとおりである。
【0026】(1)2重ウエル構造(又は3重ウエル構
造)を採用する半導体集積回路装置において、ウエル分
離領域内のウエル領域の主面に配置された回路の動作上
の信頼性の向上を図り、かつウエル分離領域外のウエル
領域の主面に配置された回路の動作速度の高速化を図
る。
造)を採用する半導体集積回路装置において、ウエル分
離領域内のウエル領域の主面に配置された回路の動作上
の信頼性の向上を図り、かつウエル分離領域外のウエル
領域の主面に配置された回路の動作速度の高速化を図
る。
【0027】(2)ウエル分離領域内のウエル領域にメ
モリセルが配置されるSRAMを有する半導体集積回路
装置において、前記SRAMの情報保持特性の向上を図
る。
モリセルが配置されるSRAMを有する半導体集積回路
装置において、前記SRAMの情報保持特性の向上を図
る。
【0028】(3)2重ウエル構造を採用する半導体集
積回路装置において、集積度の向上を図る。
積回路装置において、集積度の向上を図る。
【0029】(4)2重ウエル構造を採用する半導体集
積回路装置において、ウエル分離領域内のウエル領域と
基板との間の耐圧の向上を図る。
積回路装置において、ウエル分離領域内のウエル領域と
基板との間の耐圧の向上を図る。
【0030】(5)2重ウエル構造を採用する半導体集
積回路装置において、製造プロセスの工程数を削減す
る。
積回路装置において、製造プロセスの工程数を削減す
る。
【0031】(6)SOI構造を採用するMISFET
(Metal Insulator SemiconductorField Effect
Transistor)を有する半導体集積回路装置において、
前記MISFETのゲート絶縁膜の絶縁耐圧の向上を図
る。
(Metal Insulator SemiconductorField Effect
Transistor)を有する半導体集積回路装置において、
前記MISFETのゲート絶縁膜の絶縁耐圧の向上を図
る。
【0032】(7)前記目的(6)を達成するととも
に、前記MISFETのゲート絶縁膜の膜厚の制御性の
向上を図る。
に、前記MISFETのゲート絶縁膜の膜厚の制御性の
向上を図る。
【0033】(8)前記目的(6)を達成するととも
に、前記半導体集積回路装置の製造プロセスの工程数を
削減する。
に、前記半導体集積回路装置の製造プロセスの工程数を
削減する。
【0034】(9)前記目的(6)を達成するととも
に、前記半導体集積回路装置の表面の平担化を図る。
に、前記半導体集積回路装置の表面の平担化を図る。
【0035】(10)SOI構造を採用するMISFE
Tでメモリセルを構成するSRAMを有する半導体集積
回路装置において、スタンバイ電流不良を防止する。
Tでメモリセルを構成するSRAMを有する半導体集積
回路装置において、スタンバイ電流不良を防止する。
【0036】(11)MISFETのソース領域又はド
レイン領域に電極が接続される半導体集積回路装置にお
いて、前記接続領域の結晶欠陥の発生を防止する。
レイン領域に電極が接続される半導体集積回路装置にお
いて、前記接続領域の結晶欠陥の発生を防止する。
【0037】(12)MISFETのソース領域又はド
レイン領域に電極が接続される半導体集積回路装置にお
いて、製造プロセスの工程数を削減する。
レイン領域に電極が接続される半導体集積回路装置にお
いて、製造プロセスの工程数を削減する。
【0038】(13)メモリセルの駆動用MISFET
のドレイン領域に負荷素子が接続されるSRAMを有す
る半導体集積回路装置において、低消費電力化を図る。
のドレイン領域に負荷素子が接続されるSRAMを有す
る半導体集積回路装置において、低消費電力化を図る。
【0039】(14)メモリセルの駆動用MISFET
のドレイン領域に負荷素子が接続されるSRAMを有す
る半導体集積回路装置において、前記メモリセルの情報
保持特性の向上を図る。
のドレイン領域に負荷素子が接続されるSRAMを有す
る半導体集積回路装置において、前記メモリセルの情報
保持特性の向上を図る。
【0040】(15)MISFETのゲート電極の側壁
にサイドウォールスペーサが形成され、このサイドウォ
ールスペーサをマスクとしてソース領域、ドレイン領域
の夫々を形成する半導体集積回路装置において、前記M
ISFETのソース領域、ドレイン領域の夫々に発生す
る結晶欠陥の発生を防止する。
にサイドウォールスペーサが形成され、このサイドウォ
ールスペーサをマスクとしてソース領域、ドレイン領域
の夫々を形成する半導体集積回路装置において、前記M
ISFETのソース領域、ドレイン領域の夫々に発生す
る結晶欠陥の発生を防止する。
【0041】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0042】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば下
記のとおりである。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば下
記のとおりである。
【0043】(1)第1導電型の半導体基板の主面の第
1領域に第2導電型の第1半導体領域が構成され、前記
半導体基板の主面の第2領域に第1導電型で形成されか
つ前記半導体基板に比べて不純物濃度が高い第2半導体
領域が構成されるとともに、前記第1半導体領域の主面
に第1導電型の第3半導体領域が構成され、前記第2半
導体領域、第3半導体領域の夫々の主面に夫々第1導電
型チャネルMISFETが構成される半導体集積回路装
置において、前記第3半導体領域の表面の不純物濃度
が、前記第2半導体領域の表面の不純物濃度と同等又は
それに比べて高く設定される。
1領域に第2導電型の第1半導体領域が構成され、前記
半導体基板の主面の第2領域に第1導電型で形成されか
つ前記半導体基板に比べて不純物濃度が高い第2半導体
領域が構成されるとともに、前記第1半導体領域の主面
に第1導電型の第3半導体領域が構成され、前記第2半
導体領域、第3半導体領域の夫々の主面に夫々第1導電
型チャネルMISFETが構成される半導体集積回路装
置において、前記第3半導体領域の表面の不純物濃度
が、前記第2半導体領域の表面の不純物濃度と同等又は
それに比べて高く設定される。
【0044】(2)前記手段(1)に記載される半導体
集積回路装置はSRAMが搭載され、前記第1半導体領
域の主面の第3半導体領域の主面に構成される第1導電
型チャネルMISFETはSRAMのメモリセルのフリ
ップフロップ回路を構成し、前記第2半導体領域の主面
に構成される第1導電型チャネルMISFETは前記S
RAMのメモリセルを直接若しくは間接に駆動する周辺
回路を構成する。
集積回路装置はSRAMが搭載され、前記第1半導体領
域の主面の第3半導体領域の主面に構成される第1導電
型チャネルMISFETはSRAMのメモリセルのフリ
ップフロップ回路を構成し、前記第2半導体領域の主面
に構成される第1導電型チャネルMISFETは前記S
RAMのメモリセルを直接若しくは間接に駆動する周辺
回路を構成する。
【0045】(3)前記手段(1)又は手段(2)に記
載される第3半導体領域は前記第1半導体領域に対して
自己整合で構成される。
載される第3半導体領域は前記第1半導体領域に対して
自己整合で構成される。
【0046】(4)第1導電型の半導体基板の主面の第
1領域に第2導電型の第1半導体領域が構成され、前記
半導体基板の主面の第2領域に第1導電型で形成されか
つ前記半導体基板に比べて不純物濃度が高い第2半導体
領域が構成されるとともに、前記第1半導体領域の主面
に第1導電型の第3半導体領域が構成される半導体集積
回路装置において、前記第1半導体領域の主面の前記第
3半導体領域の外周囲に沿った領域に、第2導電型で形
成されかつ第1半導体領域の不純物濃度に比べて不純物
濃度が高い第4半導体領域を構成する。
1領域に第2導電型の第1半導体領域が構成され、前記
半導体基板の主面の第2領域に第1導電型で形成されか
つ前記半導体基板に比べて不純物濃度が高い第2半導体
領域が構成されるとともに、前記第1半導体領域の主面
に第1導電型の第3半導体領域が構成される半導体集積
回路装置において、前記第1半導体領域の主面の前記第
3半導体領域の外周囲に沿った領域に、第2導電型で形
成されかつ第1半導体領域の不純物濃度に比べて不純物
濃度が高い第4半導体領域を構成する。
【0047】(5)第1導電型の半導体基板の主面の第
1領域に第2導電型の第1半導体領域が構成され、前記
半導体基板の主面の第2領域に第1導電型で形成されか
つ前記半導体基板に比べて不純物濃度が高い第2半導体
領域が構成されるとともに、前記第1半導体領域の主面
に第1導電型の第3半導体領域が構成される半導体集積
回路装置の形成方法において、前記半導体基板の主面
上に前記第1領域が開口された第1マスクを形成する工
程、前記第1マスクを使用し、前記半導体基板の主面
に第2導電型の第1不純物を導入し、この第1不純物を
拡散し、前記第2導電型の第1半導体領域を形成する工
程、前記第1マスクを使用し、前記第1半導体領域の
主面に第1導電型の第2不純物を導入する工程、前記
第1マスクを除去し、前記半導体基板の主面上に前記第
2領域が開口された第2マスク、又は前記第2領域及び
第1領域が開口された第2マスクを形成する工程、前
記第2マスクを使用し、前記半導体基板の主面に第1導
電型の第3不純物を導入し、この第3不純物、前記第2
不純物の夫々を拡散し、第2半導体領域、第3半導体領
域の夫々を形成する工程の夫々を具備する。
1領域に第2導電型の第1半導体領域が構成され、前記
半導体基板の主面の第2領域に第1導電型で形成されか
つ前記半導体基板に比べて不純物濃度が高い第2半導体
領域が構成されるとともに、前記第1半導体領域の主面
に第1導電型の第3半導体領域が構成される半導体集積
回路装置の形成方法において、前記半導体基板の主面
上に前記第1領域が開口された第1マスクを形成する工
程、前記第1マスクを使用し、前記半導体基板の主面
に第2導電型の第1不純物を導入し、この第1不純物を
拡散し、前記第2導電型の第1半導体領域を形成する工
程、前記第1マスクを使用し、前記第1半導体領域の
主面に第1導電型の第2不純物を導入する工程、前記
第1マスクを除去し、前記半導体基板の主面上に前記第
2領域が開口された第2マスク、又は前記第2領域及び
第1領域が開口された第2マスクを形成する工程、前
記第2マスクを使用し、前記半導体基板の主面に第1導
電型の第3不純物を導入し、この第3不純物、前記第2
不純物の夫々を拡散し、第2半導体領域、第3半導体領
域の夫々を形成する工程の夫々を具備する。
【0048】(6)第1導電型の半導体基板の主面の第
1領域に第2導電型の第1半導体領域が構成され、前記
半導体基板の主面の第2領域に第1導電型で形成されか
つ前記半導体基板に比べて不純物濃度が高い第2半導体
領域が構成されるとともに、前記第1半導体領域の主面
に第1導電型の第3半導体領域が構成される半導体集積
回路装置の形成方法において、前記半導体基板の主面
上に前記第1領域が開口された第1マスクを形成する工
程、前記第1マスクを使用し、前記半導体基板の主面
に第2導電型の第1不純物を導入するとともに、第1導
電型で形成されかつ前記第1不純物に対して拡散速度が
遅い第2不純物を導入する工程、前記第1マスクを除
去し、前記半導体基板の主面上に前記第2領域が開口さ
れた第2マスク、又は前記第2領域及び第1領域が開口
された第2マスクを形成する工程、前記第2マスクを
使用し、前記半導体基板の主面に第1導電型の第3不純
物を導入し、この第3不純物、前記第1不純物、第2不
純物の夫々を拡散し、第2半導体領域、第1半導体領
域、第3半導体領域の夫々を形成する工程の夫々を具備
する。
1領域に第2導電型の第1半導体領域が構成され、前記
半導体基板の主面の第2領域に第1導電型で形成されか
つ前記半導体基板に比べて不純物濃度が高い第2半導体
領域が構成されるとともに、前記第1半導体領域の主面
に第1導電型の第3半導体領域が構成される半導体集積
回路装置の形成方法において、前記半導体基板の主面
上に前記第1領域が開口された第1マスクを形成する工
程、前記第1マスクを使用し、前記半導体基板の主面
に第2導電型の第1不純物を導入するとともに、第1導
電型で形成されかつ前記第1不純物に対して拡散速度が
遅い第2不純物を導入する工程、前記第1マスクを除
去し、前記半導体基板の主面上に前記第2領域が開口さ
れた第2マスク、又は前記第2領域及び第1領域が開口
された第2マスクを形成する工程、前記第2マスクを
使用し、前記半導体基板の主面に第1導電型の第3不純
物を導入し、この第3不純物、前記第1不純物、第2不
純物の夫々を拡散し、第2半導体領域、第1半導体領
域、第3半導体領域の夫々を形成する工程の夫々を具備
する。
【0049】(7)チャネル形成領域又はゲート電極の
表面上に、ゲート絶縁膜を介在し、前記チャネル形成領
域又はゲート電極を横切るゲート電極又はチャネル形成
領域が構成されるMISFETを有する半導体集積回路
装置の形成方法において、基板上の全面に半導体層又
はゲート電極層を堆積し、この半導体層又はゲート電極
層にパターンニングを施し、チャネル形成領域又はゲー
ト電極を形成する工程、前記チャネル形成領域又はゲ
ート電極の膜厚の一部をその表面から酸化し若しくは窒
化し、自然酸化珪素膜の膜厚に比べて厚い膜厚の酸化膜
若しくは窒化膜を形成するとともに、前記チャネル形成
領域又はゲート電極の表面の角部の形状を緩和する工
程、前記チャネル形成領域又はゲート電極の表面上に
ゲート絶縁膜を形成する工程、前記チャネル形成領域
又はゲート電極の表面の上側及び側面に、前記ゲート絶
縁膜を介在し、前記チャネル形成領域又はゲート電極を
横切るゲート電極又はチャネル形成領域を形成する工程
の夫々を具備する。
表面上に、ゲート絶縁膜を介在し、前記チャネル形成領
域又はゲート電極を横切るゲート電極又はチャネル形成
領域が構成されるMISFETを有する半導体集積回路
装置の形成方法において、基板上の全面に半導体層又
はゲート電極層を堆積し、この半導体層又はゲート電極
層にパターンニングを施し、チャネル形成領域又はゲー
ト電極を形成する工程、前記チャネル形成領域又はゲ
ート電極の膜厚の一部をその表面から酸化し若しくは窒
化し、自然酸化珪素膜の膜厚に比べて厚い膜厚の酸化膜
若しくは窒化膜を形成するとともに、前記チャネル形成
領域又はゲート電極の表面の角部の形状を緩和する工
程、前記チャネル形成領域又はゲート電極の表面上に
ゲート絶縁膜を形成する工程、前記チャネル形成領域
又はゲート電極の表面の上側及び側面に、前記ゲート絶
縁膜を介在し、前記チャネル形成領域又はゲート電極を
横切るゲート電極又はチャネル形成領域を形成する工程
の夫々を具備する。
【0050】(8)前記手段(7)に記載される工程
のゲート絶縁膜を形成する工程は、工程のチャネル形
成領域又はゲート電極の表面の酸化膜若しくは窒化膜を
除去した後に、チャネル形成領域又はゲート電極の表面
に新たにゲート絶縁膜を形成する工程である。
のゲート絶縁膜を形成する工程は、工程のチャネル形
成領域又はゲート電極の表面の酸化膜若しくは窒化膜を
除去した後に、チャネル形成領域又はゲート電極の表面
に新たにゲート絶縁膜を形成する工程である。
【0051】(9)前記手段(7)に記載される工程
のゲート絶縁膜を形成する工程は、工程のチャネル形
成領域又はゲート電極の表面の酸化膜若しくは窒化膜で
ゲート絶縁膜を形成する工程、又はその酸化膜若しくは
窒化膜の表面上に新たに絶縁膜を堆積した複合膜でゲー
ト絶縁膜を形成する工程である。
のゲート絶縁膜を形成する工程は、工程のチャネル形
成領域又はゲート電極の表面の酸化膜若しくは窒化膜で
ゲート絶縁膜を形成する工程、又はその酸化膜若しくは
窒化膜の表面上に新たに絶縁膜を堆積した複合膜でゲー
ト絶縁膜を形成する工程である。
【0052】(10)チャネル形成領域又はゲート電極
の表面上に、ゲート絶縁膜を介在し、前記チャネル形成
領域又はゲート電極を横切るゲート電極又はチャネル形
成領域が構成されるMISFETを有する半導体集積回
路装置の形成方法において、基板上の全面に半導体層
又はゲート電極層を堆積し、この半導体層又はゲート電
極層にパターンニングを施し、チャネル形成領域又はゲ
ート電極を形成する工程、前記チャネル形成領域又は
ゲート電極の側面にサイドウォールスペーサを形成する
工程、前記チャネル形成領域又はゲート電極の膜厚の
一部をその表面から酸化し若しくは窒化し、自然酸化珪
素膜の膜厚に比べて厚い膜厚の酸化膜若しくは窒化膜を
形成するとともに、前記チャネル形成領域又はゲート電
極の表面の角部の形状を緩和する工程、前記チャネル
形成領域又はゲート電極の表面上にゲート絶縁膜を形成
する工程、前記チャネル形成領域又はゲート電極の表
面の上側及び側面に、前記ゲート絶縁膜を介在し、前記
チャネル形成領域又はゲート電極を横切るゲート電極又
はチャネル形成領域を形成する工程の夫々を具備する。
の表面上に、ゲート絶縁膜を介在し、前記チャネル形成
領域又はゲート電極を横切るゲート電極又はチャネル形
成領域が構成されるMISFETを有する半導体集積回
路装置の形成方法において、基板上の全面に半導体層
又はゲート電極層を堆積し、この半導体層又はゲート電
極層にパターンニングを施し、チャネル形成領域又はゲ
ート電極を形成する工程、前記チャネル形成領域又は
ゲート電極の側面にサイドウォールスペーサを形成する
工程、前記チャネル形成領域又はゲート電極の膜厚の
一部をその表面から酸化し若しくは窒化し、自然酸化珪
素膜の膜厚に比べて厚い膜厚の酸化膜若しくは窒化膜を
形成するとともに、前記チャネル形成領域又はゲート電
極の表面の角部の形状を緩和する工程、前記チャネル
形成領域又はゲート電極の表面上にゲート絶縁膜を形成
する工程、前記チャネル形成領域又はゲート電極の表
面の上側及び側面に、前記ゲート絶縁膜を介在し、前記
チャネル形成領域又はゲート電極を横切るゲート電極又
はチャネル形成領域を形成する工程の夫々を具備する。
【0053】(11)前記手段(7)乃至手段(10)
のいずれかに記載される半導体集積回路装置はSRAM
が搭載され、前記MISFETはSRAMのメモリセル
のフリップフロップ回路の負荷用MISFETを構成す
る。
のいずれかに記載される半導体集積回路装置はSRAM
が搭載され、前記MISFETはSRAMのメモリセル
のフリップフロップ回路の負荷用MISFETを構成す
る。
【0054】(12)第1導電型の第1半導体領域の主
面に形成された第2導電型の第2半導体領域の主面に、
この第2半導体領域の主面上の絶縁膜に形成された開口
を通して珪素膜が接続される半導体集積回路装置の製造
方法において、前記第1導電型の第1半導体領域の主
面に第2導電型の第2半導体領域を形成する工程、前
記第2半導体領域の主面上に絶縁膜を形成する工程、
前記絶縁膜の第2半導体領域上に開口を形成するととも
に、前記開口内に相当する領域であって第1半導体領域
の主面に前記第2半導体領域と同一導電型でかつ第2半
導体領域に比べて深い接合深さを有する第3半導体領域
を形成する工程、前記絶縁膜上の全面にこの絶縁膜に
形成された開口を通して第2半導体領域、第3半導体領
域の夫々の主面に接触する珪素膜をCVD法で堆積し、
この珪素膜にパターンニングを施し、電極又は配線を形
成する工程の夫々を具備する。
面に形成された第2導電型の第2半導体領域の主面に、
この第2半導体領域の主面上の絶縁膜に形成された開口
を通して珪素膜が接続される半導体集積回路装置の製造
方法において、前記第1導電型の第1半導体領域の主
面に第2導電型の第2半導体領域を形成する工程、前
記第2半導体領域の主面上に絶縁膜を形成する工程、
前記絶縁膜の第2半導体領域上に開口を形成するととも
に、前記開口内に相当する領域であって第1半導体領域
の主面に前記第2半導体領域と同一導電型でかつ第2半
導体領域に比べて深い接合深さを有する第3半導体領域
を形成する工程、前記絶縁膜上の全面にこの絶縁膜に
形成された開口を通して第2半導体領域、第3半導体領
域の夫々の主面に接触する珪素膜をCVD法で堆積し、
この珪素膜にパターンニングを施し、電極又は配線を形
成する工程の夫々を具備する。
【0055】(13)第1導電型の第1半導体領域の主
面に形成された第2導電型の第2半導体領域の主面に、
この第2半導体領域の主面上の絶縁膜に形成された開口
を通して珪素膜が接続される半導体集積回路装置の製造
方法において、前記第1導電型の第1半導体領域の主
面に第2導電型の第2半導体領域を形成する工程、前
記第2半導体領域の主面上に絶縁膜を形成する工程、
前記絶縁膜の第2半導体領域上に開口を形成する工程、
前記絶縁膜上の全面にこの絶縁膜に形成された開口を
通して第2半導体領域の主面に接触する珪素膜を堆積す
る工程、前記珪素膜の結晶化を行う高温度アニールを
行う工程、前記珪素膜にパターンニングを施し、電極
又は配線を形成する工程の夫々を具備する。
面に形成された第2導電型の第2半導体領域の主面に、
この第2半導体領域の主面上の絶縁膜に形成された開口
を通して珪素膜が接続される半導体集積回路装置の製造
方法において、前記第1導電型の第1半導体領域の主
面に第2導電型の第2半導体領域を形成する工程、前
記第2半導体領域の主面上に絶縁膜を形成する工程、
前記絶縁膜の第2半導体領域上に開口を形成する工程、
前記絶縁膜上の全面にこの絶縁膜に形成された開口を
通して第2半導体領域の主面に接触する珪素膜を堆積す
る工程、前記珪素膜の結晶化を行う高温度アニールを
行う工程、前記珪素膜にパターンニングを施し、電極
又は配線を形成する工程の夫々を具備する。
【0056】(14)前記手段(12)又は手段(1
3)に記載される半導体集積回路装置はSRAMが搭載
され、前記第2半導体領域は前記SRAMのメモリセル
のフリップフロップ回路の駆動用MISFETのドレイ
ン領域であり、前記電極は電源電圧に接続される。
3)に記載される半導体集積回路装置はSRAMが搭載
され、前記第2半導体領域は前記SRAMのメモリセル
のフリップフロップ回路の駆動用MISFETのドレイ
ン領域であり、前記電極は電源電圧に接続される。
【0057】(15)MISFETを有する半導体集積
回路装置の製造方法において、第1導電型の半導体領
域の主面上にゲート絶縁膜を介在してゲート電極を形成
する工程、前記ゲート電極のゲート長方向の側壁に絶
縁性を有するサイドウォールスペーサを形成する工程、
少なくとも前記サイドウォールスペーサの表面上を被
覆するマスクを形成する工程、前記第1導電型の半導
体領域の主面の前記ゲート電極、サイドウォールスペー
サ及びマスク以外の領域に第2導電型の不純物をイオン
打込みで導入するとともに、この第2導電型の不純物で
第2導電型のソース領域、ドレイン領域の夫々を形成
し、MISFETを形成する工程の夫々を具備する。
回路装置の製造方法において、第1導電型の半導体領
域の主面上にゲート絶縁膜を介在してゲート電極を形成
する工程、前記ゲート電極のゲート長方向の側壁に絶
縁性を有するサイドウォールスペーサを形成する工程、
少なくとも前記サイドウォールスペーサの表面上を被
覆するマスクを形成する工程、前記第1導電型の半導
体領域の主面の前記ゲート電極、サイドウォールスペー
サ及びマスク以外の領域に第2導電型の不純物をイオン
打込みで導入するとともに、この第2導電型の不純物で
第2導電型のソース領域、ドレイン領域の夫々を形成
し、MISFETを形成する工程の夫々を具備する。
【0058】
【作用】上述した手段(1)によれば、以下の作用効果
が得られる。 (1)前記第1半導体領域の主面に構成される第3半導
体領域の表面の不純物濃度が高く設定され(第1半導体
領域の不純物濃度で表面の不純物濃度が低下する分、第
3半導体領域の表面の不純物濃度を高める方向に補正さ
れ)、この第3半導体領域の主面の第1導電型チャネル
MISFETのしきい値電圧を高められるので、前記第
1導電型チャネルMISFETのカットオフ電流を低減
でき、半導体集積回路装置のリーク電流の低減が図れ
る。 (2)前記第2半導体領域の表面の不純物濃度が前記第
1半導体領域の主面に構成される第3半導体領域の表面
の不純物濃度に対して独立に低く設定され、この第2半
導体領域の主面の第1導電型チャネルMISFETのし
きい値電圧を低くできるので、前記第1導電型チャネル
MISFETのスイッチング動作速度を速め、半導体集
積回路装置の回路動作上の高速化が図れる。
が得られる。 (1)前記第1半導体領域の主面に構成される第3半導
体領域の表面の不純物濃度が高く設定され(第1半導体
領域の不純物濃度で表面の不純物濃度が低下する分、第
3半導体領域の表面の不純物濃度を高める方向に補正さ
れ)、この第3半導体領域の主面の第1導電型チャネル
MISFETのしきい値電圧を高められるので、前記第
1導電型チャネルMISFETのカットオフ電流を低減
でき、半導体集積回路装置のリーク電流の低減が図れ
る。 (2)前記第2半導体領域の表面の不純物濃度が前記第
1半導体領域の主面に構成される第3半導体領域の表面
の不純物濃度に対して独立に低く設定され、この第2半
導体領域の主面の第1導電型チャネルMISFETのし
きい値電圧を低くできるので、前記第1導電型チャネル
MISFETのスイッチング動作速度を速め、半導体集
積回路装置の回路動作上の高速化が図れる。
【0059】上述した手段(2)によれば、前記手段
(1)の作用効果の他に、以下の作用効果が得られる。 (1)前記メモリセルのフリップフロップ回路(情報蓄
積部)の情報蓄積ノードに蓄積された情報のリークが低
減され反転が防止できるので、SRAMの情報保持特性
の向上が図れる。 (2)前記周辺回路の回路動作速度を速くでき、メモリ
セルの情報書込み動作速度、情報読出し動作速度のいず
れも速くでき(アクセスタイムの高速化が図れ)るの
で、SRAMの回路動作上の高速化が図れる。
(1)の作用効果の他に、以下の作用効果が得られる。 (1)前記メモリセルのフリップフロップ回路(情報蓄
積部)の情報蓄積ノードに蓄積された情報のリークが低
減され反転が防止できるので、SRAMの情報保持特性
の向上が図れる。 (2)前記周辺回路の回路動作速度を速くでき、メモリ
セルの情報書込み動作速度、情報読出し動作速度のいず
れも速くでき(アクセスタイムの高速化が図れ)るの
で、SRAMの回路動作上の高速化が図れる。
【0060】上述した手段(3)によれば、前記手段
(1)又は手段(2)の作用効果の他に、前記第1半導
体領域の配置位置に対する前記第3半導体領域の配置位
置が、製造プロセス上のマスク合せ余裕寸法に相当する
分、縮小できるので、半導体基板の主面上での無駄な領
域を排除し、半導体集積回路装置の集積度の向上が図れ
る。
(1)又は手段(2)の作用効果の他に、前記第1半導
体領域の配置位置に対する前記第3半導体領域の配置位
置が、製造プロセス上のマスク合せ余裕寸法に相当する
分、縮小できるので、半導体基板の主面上での無駄な領
域を排除し、半導体集積回路装置の集積度の向上が図れ
る。
【0061】上述した手段(4)によれば、前記第1半
導体領域の主面の前記第3半導体領域の外周囲の不純物
濃度(この部分は第1半導体領域の拡散で不純物濃度が
低下する)が第4半導体領域で高められ、第1半導体領
域と第3半導体領域とのpn接合部から第1半導体領域
中に伸びる空乏領域の伸びを低減できるので、前記第1
半導体領域の主面の第3半導体領域と半導体基板との間
の接合耐圧の向上が図れる。この接合耐圧が向上すれ
ば、前記第1半導体領域の主面の第3半導体領域と半導
体基板との間の離隔寸法、つまり第1半導体領域の主面
の第3半導体領域の外周囲の占有面積を縮小できるの
で、半導体基板の主面上での無駄な領域を排除し、半導
体集積回路装置の集積度の向上が図れる。
導体領域の主面の前記第3半導体領域の外周囲の不純物
濃度(この部分は第1半導体領域の拡散で不純物濃度が
低下する)が第4半導体領域で高められ、第1半導体領
域と第3半導体領域とのpn接合部から第1半導体領域
中に伸びる空乏領域の伸びを低減できるので、前記第1
半導体領域の主面の第3半導体領域と半導体基板との間
の接合耐圧の向上が図れる。この接合耐圧が向上すれ
ば、前記第1半導体領域の主面の第3半導体領域と半導
体基板との間の離隔寸法、つまり第1半導体領域の主面
の第3半導体領域の外周囲の占有面積を縮小できるの
で、半導体基板の主面上での無駄な領域を排除し、半導
体集積回路装置の集積度の向上が図れる。
【0062】上述した手段(5)によれば、以下の作用
効果が得られる。 (1)前記半導体基板の主面の第1領域に第1半導体領
域を形成する第1マスクを使用し、前記第3半導体領域
を形成した(第1不純物を導入する第1マスクを使用し
て第2不純物を導入した)ので、前記第3半導体領域を
形成するマスクを形成する工程に相当する分、半導体集
積回路装置の製造プロセスの工程数を削減できる。 (2)前記半導体基板の主面の第2領域に導入された第
3不純物を拡散し、第2半導体領域を形成する工程を利
用し、第1領域に導入された第2不純物を拡散し、第3
半導体領域を形成したので、前記第2不純物を拡散し第
3半導体領域を形成する工程に相当する分、半導体集積
回路装置の製造プロセスの工程数を削減できる。 (3)前記半導体基板の主面の第1領域の第1半導体領
域の主面に形成される第3半導体領域、第2領域の第2
半導体領域の夫々が別々の工程で形成されるので、前記
第3半導体領域、第2半導体領域の夫々の不純物濃度を
夫々独立に制御できる。 (4)前記半導体基板の主面の第1領域に第1半導体領
域を形成する第1マスクを使用し、前記第3半導体領域
を形成した(同一の第1マスクを使用し、第1半導体領
域、第3半導体領域の夫々を形成した)ので、前記第1
半導体領域の配置位置に対して前記第3半導体領域の配
置位置が自己整合で形成され、前記第1半導体領域の配
置位置に対する前記第3半導体領域の配置位置が製造プ
ロセス上のマスク合せ余裕寸法に相当する分縮小でき
る。
効果が得られる。 (1)前記半導体基板の主面の第1領域に第1半導体領
域を形成する第1マスクを使用し、前記第3半導体領域
を形成した(第1不純物を導入する第1マスクを使用し
て第2不純物を導入した)ので、前記第3半導体領域を
形成するマスクを形成する工程に相当する分、半導体集
積回路装置の製造プロセスの工程数を削減できる。 (2)前記半導体基板の主面の第2領域に導入された第
3不純物を拡散し、第2半導体領域を形成する工程を利
用し、第1領域に導入された第2不純物を拡散し、第3
半導体領域を形成したので、前記第2不純物を拡散し第
3半導体領域を形成する工程に相当する分、半導体集積
回路装置の製造プロセスの工程数を削減できる。 (3)前記半導体基板の主面の第1領域の第1半導体領
域の主面に形成される第3半導体領域、第2領域の第2
半導体領域の夫々が別々の工程で形成されるので、前記
第3半導体領域、第2半導体領域の夫々の不純物濃度を
夫々独立に制御できる。 (4)前記半導体基板の主面の第1領域に第1半導体領
域を形成する第1マスクを使用し、前記第3半導体領域
を形成した(同一の第1マスクを使用し、第1半導体領
域、第3半導体領域の夫々を形成した)ので、前記第1
半導体領域の配置位置に対して前記第3半導体領域の配
置位置が自己整合で形成され、前記第1半導体領域の配
置位置に対する前記第3半導体領域の配置位置が製造プ
ロセス上のマスク合せ余裕寸法に相当する分縮小でき
る。
【0063】上述した手段(6)によれば、前記手段
(5)の作用効果の他に、以下の作用効果が得られる。 (1)前記半導体基板の主面の第2領域に導入された第
3不純物を拡散し、第2半導体領域を形成する工程を利
用し、第1領域に導入された第1不純物を拡散し、第1
半導体領域を形成するとともに、第1領域に導入された
第2不純物を拡散し、第3半導体領域を形成したので、
前記第1不純物、第2不純物の夫々を拡散し第1半導体
領域、第3半導体領域の夫々を形成する工程に相当する
分、半導体集積回路装置の製造プロセスの工程数を削減
できる。 (2)前記第2不純物の拡散速度は第1不純物の拡散速
度に比べて遅いので、この拡散速度差を利用し、第1不
純物の拡散で形成される第1半導体領域の主面に第2不
純物の拡散で形成される第3半導体領域を形成できる。
(5)の作用効果の他に、以下の作用効果が得られる。 (1)前記半導体基板の主面の第2領域に導入された第
3不純物を拡散し、第2半導体領域を形成する工程を利
用し、第1領域に導入された第1不純物を拡散し、第1
半導体領域を形成するとともに、第1領域に導入された
第2不純物を拡散し、第3半導体領域を形成したので、
前記第1不純物、第2不純物の夫々を拡散し第1半導体
領域、第3半導体領域の夫々を形成する工程に相当する
分、半導体集積回路装置の製造プロセスの工程数を削減
できる。 (2)前記第2不純物の拡散速度は第1不純物の拡散速
度に比べて遅いので、この拡散速度差を利用し、第1不
純物の拡散で形成される第1半導体領域の主面に第2不
純物の拡散で形成される第3半導体領域を形成できる。
【0064】上述した手段(7)によれば、以下の作用
効果が得られる。 (1)前記下層に相当する半導体層又はゲート電極層を
パターンニングした際に発生するMISFETのチャネ
ル形成領域又はゲート電極の表面の角部の形状が表面の
酸化又は窒化で緩和される。 (2)前記作用効果(1)の結果、前記MISFETの
下層のチャネル形成領域又はゲート電極の表面の角部で
の電界集中を低減できるので、MISFETのゲート絶
縁膜の前記角部の領域での絶縁耐圧の劣化を防止でき
る。 (3)また、前記作用効果(1)の結果、前記MISF
ETの下層のチャネル形成領域又はゲート電極の表面の
角部での膜質の劣化を防止できるので、MISFETの
ゲート絶縁膜の前記角部の領域での絶縁耐圧の劣化を防
止できる。
効果が得られる。 (1)前記下層に相当する半導体層又はゲート電極層を
パターンニングした際に発生するMISFETのチャネ
ル形成領域又はゲート電極の表面の角部の形状が表面の
酸化又は窒化で緩和される。 (2)前記作用効果(1)の結果、前記MISFETの
下層のチャネル形成領域又はゲート電極の表面の角部で
の電界集中を低減できるので、MISFETのゲート絶
縁膜の前記角部の領域での絶縁耐圧の劣化を防止でき
る。 (3)また、前記作用効果(1)の結果、前記MISF
ETの下層のチャネル形成領域又はゲート電極の表面の
角部での膜質の劣化を防止できるので、MISFETの
ゲート絶縁膜の前記角部の領域での絶縁耐圧の劣化を防
止できる。
【0065】上述した手段(8)によれば、前記チャネ
ル形成領域又はゲート電極の表面に形成された酸化膜若
しくは窒化膜に対して独立の工程で新たにゲート絶縁膜
を形成するので、前記ゲート絶縁膜の膜厚の制御性を向
上できる。
ル形成領域又はゲート電極の表面に形成された酸化膜若
しくは窒化膜に対して独立の工程で新たにゲート絶縁膜
を形成するので、前記ゲート絶縁膜の膜厚の制御性を向
上できる。
【0066】上述した手段(9)によれば、前記ゲート
絶縁膜を形成する工程に際して、前段の工程で形成さ
れたチャネル形成領域又はゲート電極の表面の酸化膜若
しくは窒化膜を除去しないので、この除去工程に相当す
る分、半導体集積回路装置の製造プロセスの工程数を削
減できる。
絶縁膜を形成する工程に際して、前段の工程で形成さ
れたチャネル形成領域又はゲート電極の表面の酸化膜若
しくは窒化膜を除去しないので、この除去工程に相当す
る分、半導体集積回路装置の製造プロセスの工程数を削
減できる。
【0067】上述した手段(10)によれば、前記手段
(7)の作用効果の他に、前記下層に相当する半導体層
又はゲート電極層をパターンニングした際に発生するM
ISFETのチャネル形成領域又はゲート電極の側面の
段差形状がサイドウォールスペーサで緩和される。
(7)の作用効果の他に、前記下層に相当する半導体層
又はゲート電極層をパターンニングした際に発生するM
ISFETのチャネル形成領域又はゲート電極の側面の
段差形状がサイドウォールスペーサで緩和される。
【0068】上述した手段(11)によれば、前記SR
AMのメモリセルのフリップフロップ回路の負荷用MI
SFETにおいて、ゲート電極とチャネル形成領域(又
はソース領域若しくはドレイン領域)との間の短絡を防
止できるので、スタンバイ電流不良を防止できる。
AMのメモリセルのフリップフロップ回路の負荷用MI
SFETにおいて、ゲート電極とチャネル形成領域(又
はソース領域若しくはドレイン領域)との間の短絡を防
止できるので、スタンバイ電流不良を防止できる。
【0069】上述した手段(12)によれば、以下の作
用効果が得られる。 (1)前記工程の珪素膜の堆積中の際の高温度アニー
ル又は珪素膜の堆積後に行われる高温度アニール(いず
れもアルミニウムの融点よりも高い温度のアニール)後
の冷却に基づく珪素膜の体積収縮で発生する、前記絶縁
膜の開口端から前記第1半導体領域と第2半導体領域と
の間のpn接合部を横切る結晶欠陥を、第3半導体領域
内に取り込むことができる。 (2)前記工程の絶縁膜に開口を形成するマスク、第
3半導体領域を形成する不純物の打込みマスクの夫々を
兼用できるので、前記不純物の打込みマスクに相当する
分、マスク形成工程を削減でき、半導体集積回路装置の
製造プロセスの工程数を削減できる。
用効果が得られる。 (1)前記工程の珪素膜の堆積中の際の高温度アニー
ル又は珪素膜の堆積後に行われる高温度アニール(いず
れもアルミニウムの融点よりも高い温度のアニール)後
の冷却に基づく珪素膜の体積収縮で発生する、前記絶縁
膜の開口端から前記第1半導体領域と第2半導体領域と
の間のpn接合部を横切る結晶欠陥を、第3半導体領域
内に取り込むことができる。 (2)前記工程の絶縁膜に開口を形成するマスク、第
3半導体領域を形成する不純物の打込みマスクの夫々を
兼用できるので、前記不純物の打込みマスクに相当する
分、マスク形成工程を削減でき、半導体集積回路装置の
製造プロセスの工程数を削減できる。
【0070】上述した手段(13)によれば、以下の作
用効果が得られる。 (1)前記工程で絶縁膜上の全面に珪素膜を堆積した
後、工程の珪素膜にパターンニングを施す前に、この
珪素膜に結晶化を目的する高温度アニールを施し、この
珪素膜が冷却するときの体積収縮に基づく応力を珪素膜
の全体に分散し、前記第2半導体領域の主面であって絶
縁膜に形成された開口端に発生する前記応力の集中を低
減できるので、前記珪素膜の体積収縮で、前記絶縁膜の
開口端から前記第1半導体領域と第2半導体領域との間
のpn接合部を横切る結晶欠陥が発生することを防止で
きる。 (2)前記工程の珪素膜にパターンニングを施した後
に行われていた前記工程の珪素膜の結晶化を行う高温
度アニールを行う工程を、前記工程の珪素膜を堆積し
た後、前記工程の珪素膜にパターンニングを施す工程
前に入れ変えただけなので、半導体集積回路装置の製造
プロセスの工程数の増加を防止できる。
用効果が得られる。 (1)前記工程で絶縁膜上の全面に珪素膜を堆積した
後、工程の珪素膜にパターンニングを施す前に、この
珪素膜に結晶化を目的する高温度アニールを施し、この
珪素膜が冷却するときの体積収縮に基づく応力を珪素膜
の全体に分散し、前記第2半導体領域の主面であって絶
縁膜に形成された開口端に発生する前記応力の集中を低
減できるので、前記珪素膜の体積収縮で、前記絶縁膜の
開口端から前記第1半導体領域と第2半導体領域との間
のpn接合部を横切る結晶欠陥が発生することを防止で
きる。 (2)前記工程の珪素膜にパターンニングを施した後
に行われていた前記工程の珪素膜の結晶化を行う高温
度アニールを行う工程を、前記工程の珪素膜を堆積し
た後、前記工程の珪素膜にパターンニングを施す工程
前に入れ変えただけなので、半導体集積回路装置の製造
プロセスの工程数の増加を防止できる。
【0071】上述した手段(14)によれば、以下の作
用効果が得られる。 (1)前記SRAMのメモリセルの情報蓄積ノードに供
給される電源のリーク電流が低減できるので、SRAM
のスタンバイ電流の消費電力化が図れる。 (2)前記SRAMのメモリセルの情報蓄積ノードに供
給される電源のリーク電流が低減できるので、メモリセ
ルの情報保持特性の向上が図れる。 (3)前記手段(12)に記載されるSRAMにおい
て、メモリセルの駆動用MISFETのドレイン領域に
第3半導体領域が付加され、この第3半導体領域に相当
する分、前記ドレイン領域の表面の電極に接続される領
域の不純物濃度を高められるので、電極(珪素膜)に導
入される抵抗値を低減する不純物の不純物濃度を下げる
ことができ(オーミック接続に必要な不純物濃度は第3
半導体領域で確保される)、電極からのドレイン領域へ
の不純物の滲みだしを低減できる。
用効果が得られる。 (1)前記SRAMのメモリセルの情報蓄積ノードに供
給される電源のリーク電流が低減できるので、SRAM
のスタンバイ電流の消費電力化が図れる。 (2)前記SRAMのメモリセルの情報蓄積ノードに供
給される電源のリーク電流が低減できるので、メモリセ
ルの情報保持特性の向上が図れる。 (3)前記手段(12)に記載されるSRAMにおい
て、メモリセルの駆動用MISFETのドレイン領域に
第3半導体領域が付加され、この第3半導体領域に相当
する分、前記ドレイン領域の表面の電極に接続される領
域の不純物濃度を高められるので、電極(珪素膜)に導
入される抵抗値を低減する不純物の不純物濃度を下げる
ことができ(オーミック接続に必要な不純物濃度は第3
半導体領域で確保される)、電極からのドレイン領域へ
の不純物の滲みだしを低減できる。
【0072】上述した手段(15)によれば、前記ゲー
ト電極の体積変化(サイドウォールスペーサとの間の熱
膨張係数差が異なることに起因)でサイドウォールスペ
ーサの開放端に発生する最大応力が集中する領域に対し
て、ソース領域、ドレイン領域の夫々を形成する第2導
電型の不純物の打込みに基づくダメージが発生する領域
を前記マスクの膜厚に相当する分ずらすことができる
(最大応力集中領域、ダメージ発生領域の夫々を分散で
きる)ので、前記サイドウォールスペーサの開放端の領
域であって、前記第1半導体領域の主面、ソース領域若
しくはドレイン領域に発生する結晶欠陥、又は前記第1
半導体領域とソース領域若しくはドレイン領域との間の
pn接合部を横切り発生する結晶欠陥を防止できる。
ト電極の体積変化(サイドウォールスペーサとの間の熱
膨張係数差が異なることに起因)でサイドウォールスペ
ーサの開放端に発生する最大応力が集中する領域に対し
て、ソース領域、ドレイン領域の夫々を形成する第2導
電型の不純物の打込みに基づくダメージが発生する領域
を前記マスクの膜厚に相当する分ずらすことができる
(最大応力集中領域、ダメージ発生領域の夫々を分散で
きる)ので、前記サイドウォールスペーサの開放端の領
域であって、前記第1半導体領域の主面、ソース領域若
しくはドレイン領域に発生する結晶欠陥、又は前記第1
半導体領域とソース領域若しくはドレイン領域との間の
pn接合部を横切り発生する結晶欠陥を防止できる。
【0073】以下、本発明の構成について、本発明をS
RAMに適用した一実施例とともに説明する。
RAMに適用した一実施例とともに説明する。
【0074】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0075】
【実施例】(実 施 例 1)本発明の実施例1である高
速版SRAMの全体の概略構成を図1(チップレイアウ
ト図)で示す。
速版SRAMの全体の概略構成を図1(チップレイアウ
ト図)で示す。
【0076】図1に示すSRAM(半導体ペレット)は
4〔Mbit〕 の大容量で構成される。このSRAMは、
図示しないが、DIP構造,SOP構造等、リードが封
止体の対向する2辺の夫々に夫々複数本配列されるデュ
アルインライン方式を採用する樹脂封止型半導体装置に
封止される。SRAMは平面形状が長方形状で構成され
る。本実施例のSRAMは、長方形状の長辺(図1中、
上辺、下辺の夫々)が17.41〔mm〕、短辺(図1
中、右辺、左辺の夫々)が7.55〔mm〕で夫々構成
される。
4〔Mbit〕 の大容量で構成される。このSRAMは、
図示しないが、DIP構造,SOP構造等、リードが封
止体の対向する2辺の夫々に夫々複数本配列されるデュ
アルインライン方式を採用する樹脂封止型半導体装置に
封止される。SRAMは平面形状が長方形状で構成され
る。本実施例のSRAMは、長方形状の長辺(図1中、
上辺、下辺の夫々)が17.41〔mm〕、短辺(図1
中、右辺、左辺の夫々)が7.55〔mm〕で夫々構成
される。
【0077】前記SRAMの回路システム搭載面の中央
領域、具体的には長方形状の互いに対向する2つの長辺
の中央領域であって左側の短辺から右側の短辺に向って
(以下、X方向という。又上側の長辺から下側の長辺に
向う方向はY方向という。)、複数個の外部端子(ボン
ディングパッド)BPが配置される。この外部端子BP
は前述のリードの内部リード(インナーリード)に電気
的に接続される。複数個の外部端子BPの夫々には、例
えばアドレス信号、チップセレクト信号、アウトプット
イネーブル信号、ライトイネーブル信号、入出力データ
信号の夫々が印加される。また、外部端子BPには電源
電圧Vcc、基準電圧Vssの夫々が印加される(SRAM
の外部から電源が供給される)。電源電圧Vccは例えば
回路の動作電圧5〔V〕、基準電圧Vssは例えば回路の
接地電圧0〔V〕である。
領域、具体的には長方形状の互いに対向する2つの長辺
の中央領域であって左側の短辺から右側の短辺に向って
(以下、X方向という。又上側の長辺から下側の長辺に
向う方向はY方向という。)、複数個の外部端子(ボン
ディングパッド)BPが配置される。この外部端子BP
は前述のリードの内部リード(インナーリード)に電気
的に接続される。複数個の外部端子BPの夫々には、例
えばアドレス信号、チップセレクト信号、アウトプット
イネーブル信号、ライトイネーブル信号、入出力データ
信号の夫々が印加される。また、外部端子BPには電源
電圧Vcc、基準電圧Vssの夫々が印加される(SRAM
の外部から電源が供給される)。電源電圧Vccは例えば
回路の動作電圧5〔V〕、基準電圧Vssは例えば回路の
接地電圧0〔V〕である。
【0078】前記SRAMは電源電圧変換回路(降圧電
源回路又はレギュレータ)VRCが搭載される。電源電
圧変換回路VRCは、SRAMの外部から供給される電
源電圧Vcc(5〔V〕)をSRAMの内部において降圧
し、低消費電力化を主目的として、SRAMの周辺回路
の一部に降圧された降圧電源電圧Vddを供給する。電源
電圧Vddは本実施例のSRAMにおいて4〔V〕が使用
される。電源電圧変換回路VRCは、SRAMの回路シ
ステム搭載面に2個搭載され、左側の短辺の中央領域、
右側の短辺の中央領域の夫々に近接した位置において、
夫々が配置される。
源回路又はレギュレータ)VRCが搭載される。電源電
圧変換回路VRCは、SRAMの外部から供給される電
源電圧Vcc(5〔V〕)をSRAMの内部において降圧
し、低消費電力化を主目的として、SRAMの周辺回路
の一部に降圧された降圧電源電圧Vddを供給する。電源
電圧Vddは本実施例のSRAMにおいて4〔V〕が使用
される。電源電圧変換回路VRCは、SRAMの回路シ
ステム搭載面に2個搭載され、左側の短辺の中央領域、
右側の短辺の中央領域の夫々に近接した位置において、
夫々が配置される。
【0079】前記SRAMの回路システム搭載面の複数
個配列された外部端子BPの上側、下側の夫々の領域に
は、アドレスバッファ回路、プリデコーダ回路等、周辺
回路のうち間接周辺回路の一部RCが夫々配置される。
この間接周辺回路RCは、図2(B)(電源供給系統を
示すブロック回路図)に示すように、電源電圧変換回路
VRCで降圧された降圧電源電圧Vddが供給される。間
接周辺回路RC以外の間接周辺回路及び直接周辺回路を
含む周辺回路、具体的にはデコーダ回路(Xデコーダ回
路XDEC、Yデコーダ回路YDEC)、コントロール
回路CC、センスアンプ回路SA、出力バッファ回路、
メモリセルアレイの夫々は基本的には外部からの電源電
圧Vccが供給される。つまり、図1中、SRAMは、外
部端子BP、電源電圧変換回路VRC及び間接周辺回路
RCを取り囲む仮想的に作図した一点鎖線で囲まれた領
域内に配置される回路に電源電圧変換回路VRCで降圧
された降圧電源電圧Vddが供給される。
個配列された外部端子BPの上側、下側の夫々の領域に
は、アドレスバッファ回路、プリデコーダ回路等、周辺
回路のうち間接周辺回路の一部RCが夫々配置される。
この間接周辺回路RCは、図2(B)(電源供給系統を
示すブロック回路図)に示すように、電源電圧変換回路
VRCで降圧された降圧電源電圧Vddが供給される。間
接周辺回路RC以外の間接周辺回路及び直接周辺回路を
含む周辺回路、具体的にはデコーダ回路(Xデコーダ回
路XDEC、Yデコーダ回路YDEC)、コントロール
回路CC、センスアンプ回路SA、出力バッファ回路、
メモリセルアレイの夫々は基本的には外部からの電源電
圧Vccが供給される。つまり、図1中、SRAMは、外
部端子BP、電源電圧変換回路VRC及び間接周辺回路
RCを取り囲む仮想的に作図した一点鎖線で囲まれた領
域内に配置される回路に電源電圧変換回路VRCで降圧
された降圧電源電圧Vddが供給される。
【0080】図1中、SRAMの回路システム搭載面に
おいて、長方形状の上側の長辺と間接周辺回路RCとの
間に2個のメモリブロックMB1及びMB2が配置され
る。同様に、下側の長辺と間接周辺回路RCとの間に2
個のメモリブロックMB3及びMB4が配置される。つ
まり、SRAMは合計4個のメモリブロックMBが配置
される。メモリブロックMB1、MB3の夫々は長方形
状の左側の短辺に沿ってY方向に順次配列され、メモリ
ブロックMB2、MB4の夫々は長方形状の右側の短辺
に沿ってY方向に順次配列される。
おいて、長方形状の上側の長辺と間接周辺回路RCとの
間に2個のメモリブロックMB1及びMB2が配置され
る。同様に、下側の長辺と間接周辺回路RCとの間に2
個のメモリブロックMB3及びMB4が配置される。つ
まり、SRAMは合計4個のメモリブロックMBが配置
される。メモリブロックMB1、MB3の夫々は長方形
状の左側の短辺に沿ってY方向に順次配列され、メモリ
ブロックMB2、MB4の夫々は長方形状の右側の短辺
に沿ってY方向に順次配列される。
【0081】前記SRAMの回路システム搭載面におい
て、メモリブロックMB1及びMB2と前記間接周辺回
路RCとの間には、Yスイッチ回路Y−SW、Yデコー
ダ回路YDEC及びセンスアンプ回路SAが配置され
る。同様に、メモリブロックMB3及びMB4と前記間
接周辺回路RCとの間にはYスイッチ回路Y−SW、Y
デコーダ回路YDEC及びセンスアンプ回路SAが配置
される。
て、メモリブロックMB1及びMB2と前記間接周辺回
路RCとの間には、Yスイッチ回路Y−SW、Yデコー
ダ回路YDEC及びセンスアンプ回路SAが配置され
る。同様に、メモリブロックMB3及びMB4と前記間
接周辺回路RCとの間にはYスイッチ回路Y−SW、Y
デコーダ回路YDEC及びセンスアンプ回路SAが配置
される。
【0082】前記4個のメモリブロックMB1〜MB4
の夫々は、図1に示すように、夫々X方向に配列された
8個のメモリマットMMに分割される。つまり、SRA
Mは、8個のメモリマットMMに分割されたメモリブロ
ックMBが4個配置されるので、合計32個のメモリマ
ットMMに分割される。前記4個のメモリブロックMB
1〜MB4の夫々には、夫々、X方向に配列された左側
の4個のメモリマットMMと右側の4個のメモリマット
MMとの間に1個のXデコーダ回路XDECが配置され
る。
の夫々は、図1に示すように、夫々X方向に配列された
8個のメモリマットMMに分割される。つまり、SRA
Mは、8個のメモリマットMMに分割されたメモリブロ
ックMBが4個配置されるので、合計32個のメモリマ
ットMMに分割される。前記4個のメモリブロックMB
1〜MB4の夫々には、夫々、X方向に配列された左側
の4個のメモリマットMMと右側の4個のメモリマット
MMとの間に1個のXデコーダ回路XDECが配置され
る。
【0083】また、前記メモリブロックMB1とMB2
との間、メモリブロックMB3とMB4との間の夫々に
は夫々冗長データ線(Y系冗長回路)SDBが配置され
る。1個の冗長データ線SDBは、4本の冗長入出力デ
ータ線が配置され、この冗長入出力データ線に夫々4本
の冗長データ線が接続されるので、合計、16本の冗長
データ線が配置される。また、メモリブロックMB1〜
MB4の夫々のYスイッチ回路Y−SW及びYデコーダ
回路YDEC側においては冗長ワード線(X系冗長回
路)SWBが配置される。冗長ワード線SWBはメモリ
ブロックMB毎に夫々4本の冗長サブワード線が配置さ
れる。
との間、メモリブロックMB3とMB4との間の夫々に
は夫々冗長データ線(Y系冗長回路)SDBが配置され
る。1個の冗長データ線SDBは、4本の冗長入出力デ
ータ線が配置され、この冗長入出力データ線に夫々4本
の冗長データ線が接続されるので、合計、16本の冗長
データ線が配置される。また、メモリブロックMB1〜
MB4の夫々のYスイッチ回路Y−SW及びYデコーダ
回路YDEC側においては冗長ワード線(X系冗長回
路)SWBが配置される。冗長ワード線SWBはメモリ
ブロックMB毎に夫々4本の冗長サブワード線が配置さ
れる。
【0084】前記4個のメモリブロックMB1〜MB4
のうち、1個のメモリブロックMBの8個に分割された
メモリマットMMの夫々は、図2(A)(要部拡大ブロ
ック図)に示すように、X方向に配列された4個のメモ
リセルアレイMAYで構成される。この4個のメモリセ
ルアレイMAYの夫々はメモリマットMMにおいてX方
向に配列される。つまり、SRAMは、4個のメモリブ
ロックMB1〜MB4の夫々を夫々8個のメモリマット
MMに分割し、この8個のメモリマットMMの夫々を夫
々4個のメモリセルアレイMAYで構成したので、合計
128個のメモリセルアレイMAYを配置する。
のうち、1個のメモリブロックMBの8個に分割された
メモリマットMMの夫々は、図2(A)(要部拡大ブロ
ック図)に示すように、X方向に配列された4個のメモ
リセルアレイMAYで構成される。この4個のメモリセ
ルアレイMAYの夫々はメモリマットMMにおいてX方
向に配列される。つまり、SRAMは、4個のメモリブ
ロックMB1〜MB4の夫々を夫々8個のメモリマット
MMに分割し、この8個のメモリマットMMの夫々を夫
々4個のメモリセルアレイMAYで構成したので、合計
128個のメモリセルアレイMAYを配置する。
【0085】前記128個のメモリセルアレイMAYの
うち、1個のメモリセルアレイMAYは、図3(要部拡
大ブロック図)に示すように、さらに4個のサブメモリ
セルアレイSMAYに分割される。この4個に分割され
たサブメモリセルアレイSMAYの夫々はX方向に配列
される。サブメモリセルアレイSMAYはX方向(ワー
ド線延在方向)に配列された16個のメモリセルMCで
構成される。つまり、1個のメモリセルアレイMAY
は、X方向に16個のメモリセルMCを配列したサブメ
モリセルアレイSMAYを4個配置するので、合計64
個(64〔bit〕)のメモリセルMCが配列される。ま
た、1個のメモリセルアレイMAYは、Y方向(相補性
データ線延在方向)に514個(514〔bit〕)のメモ
リセルMCが配列される。Y方向に配列された514個
のメモリセルMCのうち512個(512〔bit〕)は正
規の(実際に情報を記憶する)メモリセルMCとして構
成され、残りの2個(2〔bit〕)は冗長用のメモリセル
MC(冗長ワード線SWB)として構成される。
うち、1個のメモリセルアレイMAYは、図3(要部拡
大ブロック図)に示すように、さらに4個のサブメモリ
セルアレイSMAYに分割される。この4個に分割され
たサブメモリセルアレイSMAYの夫々はX方向に配列
される。サブメモリセルアレイSMAYはX方向(ワー
ド線延在方向)に配列された16個のメモリセルMCで
構成される。つまり、1個のメモリセルアレイMAY
は、X方向に16個のメモリセルMCを配列したサブメ
モリセルアレイSMAYを4個配置するので、合計64
個(64〔bit〕)のメモリセルMCが配列される。ま
た、1個のメモリセルアレイMAYは、Y方向(相補性
データ線延在方向)に514個(514〔bit〕)のメモ
リセルMCが配列される。Y方向に配列された514個
のメモリセルMCのうち512個(512〔bit〕)は正
規の(実際に情報を記憶する)メモリセルMCとして構
成され、残りの2個(2〔bit〕)は冗長用のメモリセル
MC(冗長ワード線SWB)として構成される。
【0086】前記図2(A)及び図3に示すように、1
個のメモリマットMMの左側の2個のメモリセルアレイ
MAYと右側の2個のメモリセルアレイMAYとの間に
はワードドライバー回路WDRが配置される。前記図1
に示すSRAMの1個のメモリブロックMBの合計8個
のメモリマットMMの夫々の合計8個のワードドライバ
ー回路WDRは、X方向において左側の4個のメモリマ
ットMMと右側の4個のメモリマットMMとの間に配置
されたXデコーダ回路XDECで選択される。つまり、
1個のメモリブロックMB内において、1個のXデコー
ダ回路XDECは8個のメモリマットMMの合計8個の
ワードドライバー回路WDRのうちの1個を選択する。
個のメモリマットMMの左側の2個のメモリセルアレイ
MAYと右側の2個のメモリセルアレイMAYとの間に
はワードドライバー回路WDRが配置される。前記図1
に示すSRAMの1個のメモリブロックMBの合計8個
のメモリマットMMの夫々の合計8個のワードドライバ
ー回路WDRは、X方向において左側の4個のメモリマ
ットMMと右側の4個のメモリマットMMとの間に配置
されたXデコーダ回路XDECで選択される。つまり、
1個のメモリブロックMB内において、1個のXデコー
ダ回路XDECは8個のメモリマットMMの合計8個の
ワードドライバー回路WDRのうちの1個を選択する。
【0087】前記図3に示すように、ワードドライバー
回路WDRはメインワード線MWLを介してXデコーダ
回路XDECで選択される。また、ワードドライバー回
路WDRはそれ毎に配置されたアドレス信号線ALで選
択される。前記メインワード線MWLは、メモリセルア
レイMAY上をX方向に延在し、4個(4〔bit〕)のメ
モリセルMC毎にY方向に複数本配置される。アドレス
信号線ALは、Y方向に延在し、X方向に複数本配置さ
れる。アドレス信号線ALは、メモリマットMMにおい
て、ワードドライバー回路WDRの右側に配置された2
個のメモリセルアレイMAYのメモリセルMCを選択す
るのに8本、左側に配置された2個のメモリセルアレイ
MAYに配置されたメモリセルMCを選択するのに8
本、合計16本配置される。
回路WDRはメインワード線MWLを介してXデコーダ
回路XDECで選択される。また、ワードドライバー回
路WDRはそれ毎に配置されたアドレス信号線ALで選
択される。前記メインワード線MWLは、メモリセルア
レイMAY上をX方向に延在し、4個(4〔bit〕)のメ
モリセルMC毎にY方向に複数本配置される。アドレス
信号線ALは、Y方向に延在し、X方向に複数本配置さ
れる。アドレス信号線ALは、メモリマットMMにおい
て、ワードドライバー回路WDRの右側に配置された2
個のメモリセルアレイMAYのメモリセルMCを選択す
るのに8本、左側に配置された2個のメモリセルアレイ
MAYに配置されたメモリセルMCを選択するのに8
本、合計16本配置される。
【0088】前記図2(A)及び図3に示すように、メ
モリマットMMにおいて、ワードドライバー回路WDR
は、4個のメモリセルアレイMAYのうちの1つのメモ
リセルアレイMAY上を延在する第1ワード線WL1及
び第2ワード線WL2を選択する。第1ワード線WL1
及び第2ワード線WL2はメモリセルアレイMAY毎
(4個のサブメモリセルアレイSMAY毎)に配置され
る。第1ワード線WL1、第2ワード線WL2の夫々は
互いに離隔し、かつ実質的に平行にX方向に延在する。
この第1ワード線WL1及び第2ワード線WL2はY方
向に配列された1個のメモリセルMC毎に配置される。
つまり、1個のメモリセルMCには同一選択信号が印加
される2本の第1ワード線WL1及び第2ワード線WL
2が接続される。
モリマットMMにおいて、ワードドライバー回路WDR
は、4個のメモリセルアレイMAYのうちの1つのメモ
リセルアレイMAY上を延在する第1ワード線WL1及
び第2ワード線WL2を選択する。第1ワード線WL1
及び第2ワード線WL2はメモリセルアレイMAY毎
(4個のサブメモリセルアレイSMAY毎)に配置され
る。第1ワード線WL1、第2ワード線WL2の夫々は
互いに離隔し、かつ実質的に平行にX方向に延在する。
この第1ワード線WL1及び第2ワード線WL2はY方
向に配列された1個のメモリセルMC毎に配置される。
つまり、1個のメモリセルMCには同一選択信号が印加
される2本の第1ワード線WL1及び第2ワード線WL
2が接続される。
【0089】前記図2(A)、図3の夫々に示すワード
ドライバー回路WDRの右側に配置された2個のメモリ
セルアレイMAYのうち、ワードドライバー回路WDR
に近い側のメモリセルアレイMAYを延在する第1ワー
ド線WL1及び第2ワード線WL2は第2サブワード線
SWL2を介してワードドライバー回路WDRで選択さ
れる。ワードドライバー回路WDRから遠く離れたメモ
リセルアレイMAYを延在する第1ワード線WL1及び
第2ワード線WL2は第1サブワード線SWL1を介し
てワードドライバー回路WDRで選択される。第1サブ
ワード線SWL1、第2サブワード線SWL2の夫々は
互いに離隔し、かつ平行にX方向に延在する。第1サブ
ワード線SWL1及び第2サブワード線SWL2は、前
記第1ワード線WL1及び第2ワード線WL2と同様
に、Y方向に配列された1個のメモリセルMC毎に配置
される。前記第1サブワード線SWL1は、ワードドラ
イバー回路WDRに近い側の1個のメモリセルアレイM
AY上を延在し、遠く離れた他のメモリセルアレイMA
Yに配置された第1ワード線WL1及び第2ワード線W
L2とワードドライバー回路WDRとの間を接続する。
ドライバー回路WDRの右側に配置された2個のメモリ
セルアレイMAYのうち、ワードドライバー回路WDR
に近い側のメモリセルアレイMAYを延在する第1ワー
ド線WL1及び第2ワード線WL2は第2サブワード線
SWL2を介してワードドライバー回路WDRで選択さ
れる。ワードドライバー回路WDRから遠く離れたメモ
リセルアレイMAYを延在する第1ワード線WL1及び
第2ワード線WL2は第1サブワード線SWL1を介し
てワードドライバー回路WDRで選択される。第1サブ
ワード線SWL1、第2サブワード線SWL2の夫々は
互いに離隔し、かつ平行にX方向に延在する。第1サブ
ワード線SWL1及び第2サブワード線SWL2は、前
記第1ワード線WL1及び第2ワード線WL2と同様
に、Y方向に配列された1個のメモリセルMC毎に配置
される。前記第1サブワード線SWL1は、ワードドラ
イバー回路WDRに近い側の1個のメモリセルアレイM
AY上を延在し、遠く離れた他のメモリセルアレイMA
Yに配置された第1ワード線WL1及び第2ワード線W
L2とワードドライバー回路WDRとの間を接続する。
【0090】ワードドライバー回路WDRの左側に配置
された2個のメモリセルアレイMAYの夫々には右側と
同様に第1ワード線WL1及び第2ワード線WL2が配
置される。この第1ワード線WL1及び第2ワード線W
L2は第1サブワード線SWL1又は第2サブワード線
SWL2を介してワードドライバー回路WDRに接続さ
れる。
された2個のメモリセルアレイMAYの夫々には右側と
同様に第1ワード線WL1及び第2ワード線WL2が配
置される。この第1ワード線WL1及び第2ワード線W
L2は第1サブワード線SWL1又は第2サブワード線
SWL2を介してワードドライバー回路WDRに接続さ
れる。
【0091】前記図2(A)に示すように、メモリマッ
トMMにおいて、4個のメモリセルアレイMAYの夫々
の上側には夫々毎に分割されたロード回路LOADが配
置される。4個のメモリセルアレイMAYの夫々の下側
には夫々毎に分割されたYデコーダ回路YDEC及びY
スイッチ回路Y−SWが配置される。また、4個のメモ
リセルアレイMAYの夫々の下側には夫々毎に分割され
たセンスアンプ回路SAが配置される。このセンスアン
プ回路SAは、1個のメモリセルアレイMAYに対して
4個配置され、4〔bit〕 の情報(4個のメモリセルM
Cに記憶された情報)を一度に出力できる。前記ワード
ドライバー回路WDRの下側にはコントロール回路CC
が配置される。また、図2(A)に示すメモリマットM
Mにおいて、ワードドライバー回路WDRの左側、右側
の夫々に配置された2個のメモリセルアレイMAY間に
は、図3及び図4(要部拡大ブロック図)に示すよう
に、ウエルコンタクト領域PWC1、メモリセルアレイ
MAY間の連結用結線等を含むつなぎセルが配置され
る。
トMMにおいて、4個のメモリセルアレイMAYの夫々
の上側には夫々毎に分割されたロード回路LOADが配
置される。4個のメモリセルアレイMAYの夫々の下側
には夫々毎に分割されたYデコーダ回路YDEC及びY
スイッチ回路Y−SWが配置される。また、4個のメモ
リセルアレイMAYの夫々の下側には夫々毎に分割され
たセンスアンプ回路SAが配置される。このセンスアン
プ回路SAは、1個のメモリセルアレイMAYに対して
4個配置され、4〔bit〕 の情報(4個のメモリセルM
Cに記憶された情報)を一度に出力できる。前記ワード
ドライバー回路WDRの下側にはコントロール回路CC
が配置される。また、図2(A)に示すメモリマットM
Mにおいて、ワードドライバー回路WDRの左側、右側
の夫々に配置された2個のメモリセルアレイMAY間に
は、図3及び図4(要部拡大ブロック図)に示すよう
に、ウエルコンタクト領域PWC1、メモリセルアレイ
MAY間の連結用結線等を含むつなぎセルが配置され
る。
【0092】前記図2(A)及び図3に示すように、メ
モリマットMMにおいて、メモリセルアレイMAYには
相補性データ線DLが配置される。相補性データ線DL
は、前記メインワード線MWL、サブワード線SWL、
ワード線WLの夫々の延在方向と交差(実質的に直交)
するY方向に延在する。相補性データ線DLは互いに離
隔しかつ平行にY方向に延在する第1データ線DL1及
び第2データ線DL2の2本で構成される。この相補性
データ線DLは、図3に示すように、X方向に配列され
たメモリセルMC毎に配置される。相補性データ線DL
の上側の一端側は図2(A)に示すロード回路LOAD
に接続される。相補性データ線DLの下側の他端側はY
スイッチ回路Y−SWを介してセンスアンプ回路SAに
接続される。
モリマットMMにおいて、メモリセルアレイMAYには
相補性データ線DLが配置される。相補性データ線DL
は、前記メインワード線MWL、サブワード線SWL、
ワード線WLの夫々の延在方向と交差(実質的に直交)
するY方向に延在する。相補性データ線DLは互いに離
隔しかつ平行にY方向に延在する第1データ線DL1及
び第2データ線DL2の2本で構成される。この相補性
データ線DLは、図3に示すように、X方向に配列され
たメモリセルMC毎に配置される。相補性データ線DL
の上側の一端側は図2(A)に示すロード回路LOAD
に接続される。相補性データ線DLの下側の他端側はY
スイッチ回路Y−SWを介してセンスアンプ回路SAに
接続される。
【0093】前記SRAMの回路システム搭載面に搭載
される直接周辺回路及び間接周辺回路を含む周辺回路、
サブメモリセルアレイSMAYに配列されるメモリセル
MCの夫々は基本的に相補型MISFETで構成され
る。具体的なSRAMの断面構造は後述するが(図6、
図15及び図16を参照)、SRAMは単結晶珪素から
なるp- 型半導体基板(Psub)1を主体に構成される。
本実施例において、SRAMはp- 型半導体基板1の回
路システム搭載面となる主面が(100)結晶面(結晶
学的に等価となる結晶面も含む)に設定される。また、
p- 型半導体基板1は、主面の(100)結晶面の面方
位を所定の面方位例えば〔010〕面方位(結晶学的に
等価となる面方位も含む)の方向に 2.5度以上15度
以下に傾けた、所謂オフアングルウエーハから形成され
る。本実施例のSRAMにおいては4度オフアングルウ
エーハからp- 型半導体基板1が形成される。
される直接周辺回路及び間接周辺回路を含む周辺回路、
サブメモリセルアレイSMAYに配列されるメモリセル
MCの夫々は基本的に相補型MISFETで構成され
る。具体的なSRAMの断面構造は後述するが(図6、
図15及び図16を参照)、SRAMは単結晶珪素から
なるp- 型半導体基板(Psub)1を主体に構成される。
本実施例において、SRAMはp- 型半導体基板1の回
路システム搭載面となる主面が(100)結晶面(結晶
学的に等価となる結晶面も含む)に設定される。また、
p- 型半導体基板1は、主面の(100)結晶面の面方
位を所定の面方位例えば〔010〕面方位(結晶学的に
等価となる面方位も含む)の方向に 2.5度以上15度
以下に傾けた、所謂オフアングルウエーハから形成され
る。本実施例のSRAMにおいては4度オフアングルウ
エーハからp- 型半導体基板1が形成される。
【0094】前記図3及び図4に破線で囲み符号3iを
付けて示すように、メモリセルアレイMAYが配置され
る領域において、p- 型半導体基板1の主面部にはn-
型ウエル分離領域(Niso)3iが配置される。n- 型ウ
エル分離領域3iは、その断面構造については図6及び
図15を使用し後述するが、α線がp- 型半導体基板1
内に入射した際に発生する少数キャリアがメモリセルア
レイMAYの領域に侵入することを防止する、所謂アン
ダーシュート対策(α線ソフトエラー耐性の向上)を主
目的として構成される。
付けて示すように、メモリセルアレイMAYが配置され
る領域において、p- 型半導体基板1の主面部にはn-
型ウエル分離領域(Niso)3iが配置される。n- 型ウ
エル分離領域3iは、その断面構造については図6及び
図15を使用し後述するが、α線がp- 型半導体基板1
内に入射した際に発生する少数キャリアがメモリセルア
レイMAYの領域に侵入することを防止する、所謂アン
ダーシュート対策(α線ソフトエラー耐性の向上)を主
目的として構成される。
【0095】前記n- 型ウエル分離領域3iの主面部に
はメモリセルアレイMAYが配置されるp- 型ウエル領
域(Pwell)2Mが配置される。また、メモリセルアレ
イMAY以外の領域、具体的には間接周辺回路及び直接
周辺回路を含む周辺回路が配置される領域、つまりn-
型ウエル分離領域3iの外周囲においてp- 型半導体基
板1の主面の互いに異なる領域にはp- 型ウエル領域
(Pwell)2、n- 型ウエル領域(Nwell)3の夫々が
配置される。p- 型ウエル領域2の主面には周辺回路を
構成するnチャネルMISFETが主体に配置される。
n- 型ウエル領域3の主面には周辺回路を構成するpチ
ャネルMISFETが主体に配置される。つまり、本実
施例のSRAMは、p- 型半導体基板1の主面にn- 型
ウエル分離領域3iを構成し、このn- 型ウエル分離領
域3iの主面にp- 型ウエル領域2Mを構成した2重ウ
エル構造(又はn- 型ウエル領域3を含めた3重ウエル
構造)が採用される。また、本実施例のSRAMは、p
- 型半導体基板1の主面にp- 型ウエル領域2、n- 型
ウエル領域3の夫々を配置した所謂ツインウエル構造で
構成される。
はメモリセルアレイMAYが配置されるp- 型ウエル領
域(Pwell)2Mが配置される。また、メモリセルアレ
イMAY以外の領域、具体的には間接周辺回路及び直接
周辺回路を含む周辺回路が配置される領域、つまりn-
型ウエル分離領域3iの外周囲においてp- 型半導体基
板1の主面の互いに異なる領域にはp- 型ウエル領域
(Pwell)2、n- 型ウエル領域(Nwell)3の夫々が
配置される。p- 型ウエル領域2の主面には周辺回路を
構成するnチャネルMISFETが主体に配置される。
n- 型ウエル領域3の主面には周辺回路を構成するpチ
ャネルMISFETが主体に配置される。つまり、本実
施例のSRAMは、p- 型半導体基板1の主面にn- 型
ウエル分離領域3iを構成し、このn- 型ウエル分離領
域3iの主面にp- 型ウエル領域2Mを構成した2重ウ
エル構造(又はn- 型ウエル領域3を含めた3重ウエル
構造)が採用される。また、本実施例のSRAMは、p
- 型半導体基板1の主面にp- 型ウエル領域2、n- 型
ウエル領域3の夫々を配置した所謂ツインウエル構造で
構成される。
【0096】前記図3及び図4に示すように、前記SR
AMのメモリマットMMにおいて、ワードドライバー回
路WDRの左側に配置された2個のメモリセルアレイM
AYは1個のn- 型ウエル分離領域3iの主面に配置さ
れた1個のp- 型ウエル領域2Mの主面に配置される。
メモリセルアレイMAY(この場合、実質的にメモリセ
ルMCが配置された領域を示す)の外周囲であって、p
- 型ウエル領域2Mの周辺領域にはこのp- 型ウエル領
域2Mの輪郭に沿って平面リング形状で形成されるガー
ドリング領域P−GRが配置される。このガードリング
領域P−GRはp- 型ウエル領域2Mに固定の基準電圧
Vssを供給する。
AMのメモリマットMMにおいて、ワードドライバー回
路WDRの左側に配置された2個のメモリセルアレイM
AYは1個のn- 型ウエル分離領域3iの主面に配置さ
れた1個のp- 型ウエル領域2Mの主面に配置される。
メモリセルアレイMAY(この場合、実質的にメモリセ
ルMCが配置された領域を示す)の外周囲であって、p
- 型ウエル領域2Mの周辺領域にはこのp- 型ウエル領
域2Mの輪郭に沿って平面リング形状で形成されるガー
ドリング領域P−GRが配置される。このガードリング
領域P−GRはp- 型ウエル領域2Mに固定の基準電圧
Vssを供給する。
【0097】前記ワードドライバー回路WDRの左側に
配置された2個のメモリセルアレイMAYの夫々の間に
おいて、p- 型ウエル領域2Mの主面にはウエルコンタ
クト領域PWC1が配置される。このウエルコンタクト
領域PWC1は、Y方向において、複数個のメモリセル
MC毎に1個の割合(例えば、2個のメモリセルMC毎
に1個の割合)で配置され、複数個配列される。
配置された2個のメモリセルアレイMAYの夫々の間に
おいて、p- 型ウエル領域2Mの主面にはウエルコンタ
クト領域PWC1が配置される。このウエルコンタクト
領域PWC1は、Y方向において、複数個のメモリセル
MC毎に1個の割合(例えば、2個のメモリセルMC毎
に1個の割合)で配置され、複数個配列される。
【0098】同様に、前記メモリマットMMにおいて、
ワードドライバー回路WDRの右側に配置された2個の
メモリセルアレイMAYは1個のn- 型ウエル分離領域
3iの主面に配置された1個のp- 型ウエル領域2Mの
主面に配置される。このp-型ウエル領域2Mの周辺領
域にはガードリング領域P−GRが配置され、固定の基
準電圧Vssが供給される。ワードドライバー回路WDR
の右側に配置された2個のメモリセルアレイMAYの夫
々の間において、p- 型ウエル領域2Mの主面にはウエ
ルコンタクト領域PWC1が配置される。
ワードドライバー回路WDRの右側に配置された2個の
メモリセルアレイMAYは1個のn- 型ウエル分離領域
3iの主面に配置された1個のp- 型ウエル領域2Mの
主面に配置される。このp-型ウエル領域2Mの周辺領
域にはガードリング領域P−GRが配置され、固定の基
準電圧Vssが供給される。ワードドライバー回路WDR
の右側に配置された2個のメモリセルアレイMAYの夫
々の間において、p- 型ウエル領域2Mの主面にはウエ
ルコンタクト領域PWC1が配置される。
【0099】また、同図3及び図4に示すように、メモ
リセルアレイMAYにおいて、4個に分割されたサブメ
モリセルアレイSMAYの夫々の間にはウエルコンタク
ト領域PWC2が配置される。このウエルコンタクト領
域PWC2は、前述のウエルコンタクト領域PWC1と
同様に、Y方向において、複数個のメモリセルMC毎に
1個の割合(例えば、2個のメモリセルMC毎に1個の
割合)で配置され、複数個配列される。
リセルアレイMAYにおいて、4個に分割されたサブメ
モリセルアレイSMAYの夫々の間にはウエルコンタク
ト領域PWC2が配置される。このウエルコンタクト領
域PWC2は、前述のウエルコンタクト領域PWC1と
同様に、Y方向において、複数個のメモリセルMC毎に
1個の割合(例えば、2個のメモリセルMC毎に1個の
割合)で配置され、複数個配列される。
【0100】前記メモリセルアレイMAY間に配置され
るウエルコンタクト領域PWC1、サブメモリセルアレ
イSMAY間に配置されるウエルコンタクト領域PWC
2の夫々は、p- 型ウエル領域2Mに固定の基準電圧V
ssを供給し、このp- 型ウエル領域2Mの電位を安定化
する目的で配置される。
るウエルコンタクト領域PWC1、サブメモリセルアレ
イSMAY間に配置されるウエルコンタクト領域PWC
2の夫々は、p- 型ウエル領域2Mに固定の基準電圧V
ssを供給し、このp- 型ウエル領域2Mの電位を安定化
する目的で配置される。
【0101】図4に示すように、メモリマットMMのワ
ードドライバー回路WDRが配置される領域にはp- 型
ウエル領域2、n- 型ウエル領域3の夫々がX方向にお
いて複数個交互に配置される。このワードドライバー回
路WDRが配置されるp- 型ウエル領域2の周辺領域に
はガードリング領域P−GRが配置され、n- 型ウエル
領域3の周辺領域にはガードリング領域N−GRが配置
される。
ードドライバー回路WDRが配置される領域にはp- 型
ウエル領域2、n- 型ウエル領域3の夫々がX方向にお
いて複数個交互に配置される。このワードドライバー回
路WDRが配置されるp- 型ウエル領域2の周辺領域に
はガードリング領域P−GRが配置され、n- 型ウエル
領域3の周辺領域にはガードリング領域N−GRが配置
される。
【0102】前記図3に示すメモリセルアレイMAYの
サブメモリセルアレイSMAYに配置された1個のメモ
リセルMCは、図5(メモリセルの回路図)に示すよう
に、ワード線WLと相補性データ線DLとの交差部毎に
配置される。つまり、メモリセルMCは第1ワード線W
L1及び第2ワード線WL2と第1データ線DL1及び
第2データ線DL2との交差部に配置される。メモリセ
ルMCはフリップフロップ回路と2個の転送用MISF
ETQt1及びQt2とで構成される。フリップフロッ
プ回路は情報蓄積部として構成され、このメモリセルM
Cは1〔bit〕の情報“1”又は“0”を記憶する。
サブメモリセルアレイSMAYに配置された1個のメモ
リセルMCは、図5(メモリセルの回路図)に示すよう
に、ワード線WLと相補性データ線DLとの交差部毎に
配置される。つまり、メモリセルMCは第1ワード線W
L1及び第2ワード線WL2と第1データ線DL1及び
第2データ線DL2との交差部に配置される。メモリセ
ルMCはフリップフロップ回路と2個の転送用MISF
ETQt1及びQt2とで構成される。フリップフロッ
プ回路は情報蓄積部として構成され、このメモリセルM
Cは1〔bit〕の情報“1”又は“0”を記憶する。
【0103】前記メモリセルMCの2個の転送用MIS
FETQt1、Qt2の夫々はフリップフロップ回路の
一対の入出力端子の夫々に夫々一方の半導体領域を接続
する。転送用MISFETQt1の他方の半導体領域は
第1データ線DL1に接続され、ゲート電極は第1ワー
ド線WL1に接続される。転送用MISFETQt2の
他方の半導体領域は第2データ線DL2に接続され、ゲ
ート電極は第2ワード線WL2に接続される。この2個
の転送用MISFEETQt1、Qt2の夫々はnチャ
ネル型で構成される。
FETQt1、Qt2の夫々はフリップフロップ回路の
一対の入出力端子の夫々に夫々一方の半導体領域を接続
する。転送用MISFETQt1の他方の半導体領域は
第1データ線DL1に接続され、ゲート電極は第1ワー
ド線WL1に接続される。転送用MISFETQt2の
他方の半導体領域は第2データ線DL2に接続され、ゲ
ート電極は第2ワード線WL2に接続される。この2個
の転送用MISFEETQt1、Qt2の夫々はnチャ
ネル型で構成される。
【0104】前記フリップフロップ回路は2個の駆動用
MISFETQd1及びQd2と2個の負荷用MISF
ETQp1及びQp2とで構成される。駆動用MISF
ETQd1、Qd2の夫々はnチャネル型で構成され
る。負荷用MISFETQp1、Qp2の夫々はpチャ
ネル型で構成される。つまり、本実施例のSRAMのメ
モリセルMCは完全相補型MISFET(所謂フルCM
OS)構造で構成される。
MISFETQd1及びQd2と2個の負荷用MISF
ETQp1及びQp2とで構成される。駆動用MISF
ETQd1、Qd2の夫々はnチャネル型で構成され
る。負荷用MISFETQp1、Qp2の夫々はpチャ
ネル型で構成される。つまり、本実施例のSRAMのメ
モリセルMCは完全相補型MISFET(所謂フルCM
OS)構造で構成される。
【0105】前記駆動用MISFETQd1、負荷用M
ISFETQp1の夫々は、互いのドレイン領域を接続
し、かつ互いのゲート電極を接続し、相補型MISFE
Tを構成する。同様に、駆動用MISFETQd2、負
荷用MISFETQp2の夫々は、互いのドレイン領域
を接続し、かつ互いのゲート電極を接続し、相補型MI
SFETを構成する。駆動用MISFETQd1、負荷
用MISFETQp1の夫々のドレイン領域(入出力端
子)は、転送用MISFETQt1の一方の半導体領域
に接続されるとともに、駆動用MISFETQd2、負
荷用MISFETQp2の夫々のゲート電極に接続され
る。駆動用MISFETQd2、負荷用MISFETQ
p2の夫々のドレイン領域(入出力端子)は、転送用M
ISFETQt2の一方の半導体領域に接続されるとと
もに、駆動用MISFETQd1、負荷用MISFET
Qp1の夫々のゲート電極に接続される。駆動用MIS
FETQd1、Qd2の夫々のソース領域は基準電圧V
ss(例えば0〔V〕)に接続される。負荷用MISFE
TQp1、Qp2の夫々のソース領域は電源電圧Vcc
(例えば5〔V〕)に接続される。
ISFETQp1の夫々は、互いのドレイン領域を接続
し、かつ互いのゲート電極を接続し、相補型MISFE
Tを構成する。同様に、駆動用MISFETQd2、負
荷用MISFETQp2の夫々は、互いのドレイン領域
を接続し、かつ互いのゲート電極を接続し、相補型MI
SFETを構成する。駆動用MISFETQd1、負荷
用MISFETQp1の夫々のドレイン領域(入出力端
子)は、転送用MISFETQt1の一方の半導体領域
に接続されるとともに、駆動用MISFETQd2、負
荷用MISFETQp2の夫々のゲート電極に接続され
る。駆動用MISFETQd2、負荷用MISFETQ
p2の夫々のドレイン領域(入出力端子)は、転送用M
ISFETQt2の一方の半導体領域に接続されるとと
もに、駆動用MISFETQd1、負荷用MISFET
Qp1の夫々のゲート電極に接続される。駆動用MIS
FETQd1、Qd2の夫々のソース領域は基準電圧V
ss(例えば0〔V〕)に接続される。負荷用MISFE
TQp1、Qp2の夫々のソース領域は電源電圧Vcc
(例えば5〔V〕)に接続される。
【0106】前記メモリセルMCのフリップフロップ回
路の一対の入出力端子間、つまり2つの情報蓄積ノード
間には容量素子Cが構成される。容量素子Cは、一方の
電極を一方の情報蓄積ノードに、他方の電極を他方の情
報蓄積ノードに夫々接続する。この容量素子Cは、基本
的には情報蓄積ノードの電荷蓄積量を増加し、α線ソフ
トエラー耐性を高める目的で構成される。また、容量素
子Cは、夫々の電極を2つの情報蓄積ノードの間に接続
したので、2個所の情報蓄積ノードの夫々に独立に2個
の容量素子を構成する場合に比べて、約半分の平面々積
で構成できる。つまり、この容量素子Cは、メモリセル
MCの占有面積を縮小できるので、SRAMの集積度を
向上できる。
路の一対の入出力端子間、つまり2つの情報蓄積ノード
間には容量素子Cが構成される。容量素子Cは、一方の
電極を一方の情報蓄積ノードに、他方の電極を他方の情
報蓄積ノードに夫々接続する。この容量素子Cは、基本
的には情報蓄積ノードの電荷蓄積量を増加し、α線ソフ
トエラー耐性を高める目的で構成される。また、容量素
子Cは、夫々の電極を2つの情報蓄積ノードの間に接続
したので、2個所の情報蓄積ノードの夫々に独立に2個
の容量素子を構成する場合に比べて、約半分の平面々積
で構成できる。つまり、この容量素子Cは、メモリセル
MCの占有面積を縮小できるので、SRAMの集積度を
向上できる。
【0107】このように構成されるSRAMは、まず、
前記図1、図2(A)及び図3に示すように、Xデコー
ダ回路XDECでY方向に配置された複数本のうちの1
本のメインワード線MWLが選択されるとともに、メモ
リブロックMBの複数個のメモリマットMMに配置され
た複数個のワードドライバー回路WDRのうちの1個が
選択される。このメインワード線MWL、ワードドライ
バー回路WDRの夫々の選択により、1個のメモリマッ
トMMのワードドライバー回路WDRの右側に延在する
4組のサブワード線SWL及び左側に延在する4組のサ
ブワード線SWLが選択される。そして、選択されたワ
ードドライバー回路WDRヘのアドレス信号(Y系アド
レス信号)に基づき、ワードドライバー回路WDRの右
側、左側のいずれかの4組のサブワード線SWLのうち
のいずれか1本のサブワード線SWLが選択され、この
サブワード線SWLに接続され、かつ1個のサブメモリ
セルアレイSMAYを延在する2本の第1ワード線WL
1及び第2ワード線WL2が選択される。つまり、SR
AMは、第1ワード線WL1及び第2ワード線WL2を
その延在方向に複数個分割し、この複数個に分割された
うちの1組の第1ワード線WL1及び第2ワード線WL
2をワードドライバー回路WDR及びXデコーダ回路X
DECで選択する、デバイデッドワードライン方式が採
用される。デバイデッドワードライン方式の採用は、選
択されたワード線WLの充放電々流量を低減できるの
で、SRAMの低消費電力化が図れる。
前記図1、図2(A)及び図3に示すように、Xデコー
ダ回路XDECでY方向に配置された複数本のうちの1
本のメインワード線MWLが選択されるとともに、メモ
リブロックMBの複数個のメモリマットMMに配置され
た複数個のワードドライバー回路WDRのうちの1個が
選択される。このメインワード線MWL、ワードドライ
バー回路WDRの夫々の選択により、1個のメモリマッ
トMMのワードドライバー回路WDRの右側に延在する
4組のサブワード線SWL及び左側に延在する4組のサ
ブワード線SWLが選択される。そして、選択されたワ
ードドライバー回路WDRヘのアドレス信号(Y系アド
レス信号)に基づき、ワードドライバー回路WDRの右
側、左側のいずれかの4組のサブワード線SWLのうち
のいずれか1本のサブワード線SWLが選択され、この
サブワード線SWLに接続され、かつ1個のサブメモリ
セルアレイSMAYを延在する2本の第1ワード線WL
1及び第2ワード線WL2が選択される。つまり、SR
AMは、第1ワード線WL1及び第2ワード線WL2を
その延在方向に複数個分割し、この複数個に分割された
うちの1組の第1ワード線WL1及び第2ワード線WL
2をワードドライバー回路WDR及びXデコーダ回路X
DECで選択する、デバイデッドワードライン方式が採
用される。デバイデッドワードライン方式の採用は、選
択されたワード線WLの充放電々流量を低減できるの
で、SRAMの低消費電力化が図れる。
【0108】また、SRAMは、前記図2(A)及び図
3に示すように、前記ワードドライバー回路WDRの一
端側に配置された2個のうちの一方のメモリセルアレイ
MAYを延在する第1ワード線WL1及び第2ワード線
WL2を第2サブワード線SWL2を介してワードドラ
イバー回路WDRに接続し、他方のメモリセルアレイM
AYを延在する第1ワード線WL1及び第2ワード線W
L2を第1サブワード線SWL1を介してワードドライ
バー回路WDRに接続する。つまり、SRAMは、メモ
リセルアレイMAYにそれ毎に分割されたワード線WL
及び分割された複数本のワード線WL間を接続するサブ
ワード線SWLを配置する、ダブルワードライン方式が
採用される。ダブルワードライン方式の採用は、サブワ
ード線SWLに相当する分、ワードドライバー回路WD
Rとワード線WLとの間の抵抗値を低減できるので、選
択されたワード線WLの充放電速度を速め、SRAMの
回路動作速度の高速化が図れる。
3に示すように、前記ワードドライバー回路WDRの一
端側に配置された2個のうちの一方のメモリセルアレイ
MAYを延在する第1ワード線WL1及び第2ワード線
WL2を第2サブワード線SWL2を介してワードドラ
イバー回路WDRに接続し、他方のメモリセルアレイM
AYを延在する第1ワード線WL1及び第2ワード線W
L2を第1サブワード線SWL1を介してワードドライ
バー回路WDRに接続する。つまり、SRAMは、メモ
リセルアレイMAYにそれ毎に分割されたワード線WL
及び分割された複数本のワード線WL間を接続するサブ
ワード線SWLを配置する、ダブルワードライン方式が
採用される。ダブルワードライン方式の採用は、サブワ
ード線SWLに相当する分、ワードドライバー回路WD
Rとワード線WLとの間の抵抗値を低減できるので、選
択されたワード線WLの充放電速度を速め、SRAMの
回路動作速度の高速化が図れる。
【0109】前記SRAMのメモリセルアレイMAYの
周辺領域に配置されたXデコーダ回路XDEC、Yデコ
ーダ回路YDEC、Yスイッチ回路Y−SW、センスア
ンプ回路SA、ロード回路LOAD等はSRAMの周辺
回路を構成する。この周辺回路はメモリセルMCの情報
の書込み動作、情報の保持動作、情報の読出し動作等を
直接的に又は間接的に制御する。
周辺領域に配置されたXデコーダ回路XDEC、Yデコ
ーダ回路YDEC、Yスイッチ回路Y−SW、センスア
ンプ回路SA、ロード回路LOAD等はSRAMの周辺
回路を構成する。この周辺回路はメモリセルMCの情報
の書込み動作、情報の保持動作、情報の読出し動作等を
直接的に又は間接的に制御する。
【0110】次に、前記SRAMのメモリセルMC及び
メモリセルアレイMAYの具体的構造について説明す
る。メモリセルMCの完成状態の平面構造は図7(平面
図)に、製造プロセス中の各製造工程毎に示す平面構造
は図8及び図9(平面図)に夫々示す。メモリセルMC
の完成状態の断面構造は図6(図7のIーI切断線で切
った断面図)に示す。
メモリセルアレイMAYの具体的構造について説明す
る。メモリセルMCの完成状態の平面構造は図7(平面
図)に、製造プロセス中の各製造工程毎に示す平面構造
は図8及び図9(平面図)に夫々示す。メモリセルMC
の完成状態の断面構造は図6(図7のIーI切断線で切
った断面図)に示す。
【0111】図6及び図7に示すように、SRAMは前
述のように単結晶珪素からなるp-型半導体基板1を主
体に構成される。このp- 型半導体基板1のメモリセル
アレイMAYの領域の主面部にはn- 型ウエル分離領域
3iが構成され、このn- 型ウエル分離領域3iの主面
部にはp- 型ウエル領域2Mが構成される。また、メモ
リセルアレイMAYの領域以外の領域においては、前述
のように、p- 型半導体基板1の主面部にp- 型ウエル
領域2、n- 型ウエル領域3の夫々が構成される。
述のように単結晶珪素からなるp-型半導体基板1を主
体に構成される。このp- 型半導体基板1のメモリセル
アレイMAYの領域の主面部にはn- 型ウエル分離領域
3iが構成され、このn- 型ウエル分離領域3iの主面
部にはp- 型ウエル領域2Mが構成される。また、メモ
リセルアレイMAYの領域以外の領域においては、前述
のように、p- 型半導体基板1の主面部にp- 型ウエル
領域2、n- 型ウエル領域3の夫々が構成される。
【0112】図18(基板及びウエル領域の不純物濃度
分布図)に、p- 型半導体基板1、n- 型ウエル分離領
域3i、p- 型ウエル領域2M、p- 型ウエル領域2、
n-型ウエル領域3の夫々の不純物濃度を示す。前記図
18に示す横軸はp- 型半導体基板1の主面からの深さ
〔μm〕を示し、縦軸は不純物濃度〔atoms/cm3〕を示
す。
分布図)に、p- 型半導体基板1、n- 型ウエル分離領
域3i、p- 型ウエル領域2M、p- 型ウエル領域2、
n-型ウエル領域3の夫々の不純物濃度を示す。前記図
18に示す横軸はp- 型半導体基板1の主面からの深さ
〔μm〕を示し、縦軸は不純物濃度〔atoms/cm3〕を示
す。
【0113】図18に示すように、p- 型半導体基板1
は、1×1015〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度で形成
され、6〜12〔Ωcm〕の抵抗値に設定される。
は、1×1015〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度で形成
され、6〜12〔Ωcm〕の抵抗値に設定される。
【0114】前記n- 型ウエル分離領域3iは、p- 型
半導体基板1の不純物濃度に比べて高くかつn- 型ウエ
ル領域3の不純物濃度に比べて低い、例えば1015〜1
016〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度に設定される。こ
のn- 型ウエル分離領域3iとp- 型半導体基板1との
間のpn接合部の深さ、つまりn- 型ウエル分離領域3
iの接合深さ(xj)は約4〜5〔μm〕に設定され
る。
半導体基板1の不純物濃度に比べて高くかつn- 型ウエ
ル領域3の不純物濃度に比べて低い、例えば1015〜1
016〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度に設定される。こ
のn- 型ウエル分離領域3iとp- 型半導体基板1との
間のpn接合部の深さ、つまりn- 型ウエル分離領域3
iの接合深さ(xj)は約4〜5〔μm〕に設定され
る。
【0115】前記n- 型ウエル分離領域3iの主面のp
- 型ウエル領域2Mは、p- 型半導体基板1の不純物濃
度に比べて高い、例えば1016〜1017〔atoms/cm3〕
程度に表面の不純物濃度が設定される。p- 型ウエル領
域2Mの接合深さは、p- 型ウエル領域2Mのp型不純
物の拡散がn- 型ウエル分離領域3iのn型不純物の存
在で抑制されるので、n- 型ウエル分離領域3iの接合
深さ又はp- 型ウエル領域2の拡散深さに比べて浅くな
り、例えば約2〔μm〕程度に設定される。また、p-
型ウエル領域2Mはn- 型ウエル分離領域3iの主面に
構成されるので、p- 型ウエル領域2Mの表面の不純物
濃度がn- 型ウエル分離領域3iのn型不純物の存在で
低下するが、図18に示すように、p- 型ウエル領域2
Mの表面の不純物濃度はn- 型ウエル分離領域3iの外
周囲に配置されたp- 型ウエル領域2の表面の不純物濃
度と同等に(又はそれに比べて高く)設定される。
- 型ウエル領域2Mは、p- 型半導体基板1の不純物濃
度に比べて高い、例えば1016〜1017〔atoms/cm3〕
程度に表面の不純物濃度が設定される。p- 型ウエル領
域2Mの接合深さは、p- 型ウエル領域2Mのp型不純
物の拡散がn- 型ウエル分離領域3iのn型不純物の存
在で抑制されるので、n- 型ウエル分離領域3iの接合
深さ又はp- 型ウエル領域2の拡散深さに比べて浅くな
り、例えば約2〔μm〕程度に設定される。また、p-
型ウエル領域2Mはn- 型ウエル分離領域3iの主面に
構成されるので、p- 型ウエル領域2Mの表面の不純物
濃度がn- 型ウエル分離領域3iのn型不純物の存在で
低下するが、図18に示すように、p- 型ウエル領域2
Mの表面の不純物濃度はn- 型ウエル分離領域3iの外
周囲に配置されたp- 型ウエル領域2の表面の不純物濃
度と同等に(又はそれに比べて高く)設定される。
【0116】前記n- 型ウエル分離領域3iの外周囲の
n- 型ウエル領域3は、n- 型ウエル分離領域3iの不
純物濃度に比べて高い、例えば1017〔atoms/cm3〕程
度に表面の不純物濃度が設定される。このn- 型ウエル
領域3の接合深さは前記n-型ウエル分離領域3iの接
合深さと同等の深さに設定される。
n- 型ウエル領域3は、n- 型ウエル分離領域3iの不
純物濃度に比べて高い、例えば1017〔atoms/cm3〕程
度に表面の不純物濃度が設定される。このn- 型ウエル
領域3の接合深さは前記n-型ウエル分離領域3iの接
合深さと同等の深さに設定される。
【0117】また、前記n- 型ウエル分離領域3iの外
周囲のp- 型ウエル領域2は、p-型半導体基板1の不
純物濃度に比べて高く、前述のp- 型ウエル領域2Mの
表面の不純物濃度と同等の表面の不純物濃度に設定され
る。このp- 型ウエル領域2の拡散深さは、同一導電型
であるp- 型半導体基板1の拡散速度に律則され(n型
不純物が存在しない領域に拡散され)るので、前述のp
- 型ウエル領域2Mの拡散深さに比べて深く、例えば約
4〜5〔μm〕程度に設定される。
周囲のp- 型ウエル領域2は、p-型半導体基板1の不
純物濃度に比べて高く、前述のp- 型ウエル領域2Mの
表面の不純物濃度と同等の表面の不純物濃度に設定され
る。このp- 型ウエル領域2の拡散深さは、同一導電型
であるp- 型半導体基板1の拡散速度に律則され(n型
不純物が存在しない領域に拡散され)るので、前述のp
- 型ウエル領域2Mの拡散深さに比べて深く、例えば約
4〜5〔μm〕程度に設定される。
【0118】前記メモリセルアレイMAYが配置された
(n- 型ウエル分離領域3iの主面の)p- 型ウエル領
域2Mの非活性領域の主面上には、図6、図7及び図8
に示すように、素子分離絶縁膜(フィールド酸化珪素
膜)4が構成される。また、前記p- 型ウエル領域2M
の非活性領域の主面部つまり素子分離絶縁膜4下にはp
型チャネルストッパ領域5が構成される。同様に、n-
型ウエル分離領域3iの外周囲のp- 型ウエル領域2の
非活性領域の主面には素子分離絶縁膜4及びp型チャネ
ルストッパ領域5が構成される(図16参照)。また、
n- 型ウエル領域3の非活性領域の主面には素子分離絶
縁膜4が構成される。n- 型ウエル領域3の非活性領域
の主面部は、p- 型ウエル領域2、2Mの夫々に比べて
反転領域が発生しにくく、素子分離が確実に行えるの
で、製造プロセスの工程数を削減する目的で、基本的に
n型チャネルストッパ領域は設けない。
(n- 型ウエル分離領域3iの主面の)p- 型ウエル領
域2Mの非活性領域の主面上には、図6、図7及び図8
に示すように、素子分離絶縁膜(フィールド酸化珪素
膜)4が構成される。また、前記p- 型ウエル領域2M
の非活性領域の主面部つまり素子分離絶縁膜4下にはp
型チャネルストッパ領域5が構成される。同様に、n-
型ウエル分離領域3iの外周囲のp- 型ウエル領域2の
非活性領域の主面には素子分離絶縁膜4及びp型チャネ
ルストッパ領域5が構成される(図16参照)。また、
n- 型ウエル領域3の非活性領域の主面には素子分離絶
縁膜4が構成される。n- 型ウエル領域3の非活性領域
の主面部は、p- 型ウエル領域2、2Mの夫々に比べて
反転領域が発生しにくく、素子分離が確実に行えるの
で、製造プロセスの工程数を削減する目的で、基本的に
n型チャネルストッパ領域は設けない。
【0119】前記SRAMの1個のメモリセルMCはp
- 型ウエル領域2Mの活性領域の主面に構成される。活
性領域は素子分離絶縁膜4(特に素子分離絶縁膜4の端
部)及びp型チャネルストッパ領域5で周囲を囲まれ規
定された領域内に構成される。メモリセルMCのうち、
2個の駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々は、図
6、図7、図8及び図9に示すように、素子分離絶縁膜
4で周囲を規定された領域内において、p- 型ウエル領
域2Mの主面に構成される。駆動用MISFETQd
1、Qd2の夫々は、主にp- 型ウエル領域2M、ゲー
ト絶縁膜6、ゲート電極7、ソース領域及びドレイン領
域を主体に構成される。
- 型ウエル領域2Mの活性領域の主面に構成される。活
性領域は素子分離絶縁膜4(特に素子分離絶縁膜4の端
部)及びp型チャネルストッパ領域5で周囲を囲まれ規
定された領域内に構成される。メモリセルMCのうち、
2個の駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々は、図
6、図7、図8及び図9に示すように、素子分離絶縁膜
4で周囲を規定された領域内において、p- 型ウエル領
域2Mの主面に構成される。駆動用MISFETQd
1、Qd2の夫々は、主にp- 型ウエル領域2M、ゲー
ト絶縁膜6、ゲート電極7、ソース領域及びドレイン領
域を主体に構成される。
【0120】前記駆動用MISFETQd1、Qd2の
夫々は夫々のゲート長(Lg)方向を実質的に平行に設
定し、夫々のゲート長方向はX方向(又はワード線WL
の延在方向)に一致する。前記素子分離絶縁膜4(及び
p型チャネルストッパ領域5)は主にこの駆動用MIS
FETQd1、Qd2の夫々のゲート幅(Lw)を規定
する位置に構成される。
夫々は夫々のゲート長(Lg)方向を実質的に平行に設
定し、夫々のゲート長方向はX方向(又はワード線WL
の延在方向)に一致する。前記素子分離絶縁膜4(及び
p型チャネルストッパ領域5)は主にこの駆動用MIS
FETQd1、Qd2の夫々のゲート幅(Lw)を規定
する位置に構成される。
【0121】前記p- 型ウエル領域2Mは駆動用MIS
FETQd1、Qd2の夫々のチャネル形成領域を構成
する。
FETQd1、Qd2の夫々のチャネル形成領域を構成
する。
【0122】前記ゲート電極7は活性領域においてp-
型ウエル領域2Mのチャネル形成領域上にゲート絶縁膜
6を介して構成される。ゲート電極7の一端側は、少な
くとも製造プロセスにおけるマスク合せ余裕寸法に相当
する分、素子分離絶縁膜4上にY方向に突出する。駆動
用MISFETQd1のゲート電極7の他端側は素子分
離絶縁膜4上を通って駆動用MISFETQd2のドレ
イン領域上までY方向に延在する。同様に、駆動用MI
SFETQd2のゲート電極7の一端側は素子分離絶縁
膜4上に突出し、他端側は素子分離絶縁膜4上を通って
駆動用MISFETQd1のドレイン領域上までY方向
に延在する。
型ウエル領域2Mのチャネル形成領域上にゲート絶縁膜
6を介して構成される。ゲート電極7の一端側は、少な
くとも製造プロセスにおけるマスク合せ余裕寸法に相当
する分、素子分離絶縁膜4上にY方向に突出する。駆動
用MISFETQd1のゲート電極7の他端側は素子分
離絶縁膜4上を通って駆動用MISFETQd2のドレ
イン領域上までY方向に延在する。同様に、駆動用MI
SFETQd2のゲート電極7の一端側は素子分離絶縁
膜4上に突出し、他端側は素子分離絶縁膜4上を通って
駆動用MISFETQd1のドレイン領域上までY方向
に延在する。
【0123】ゲート電極7は、第1層目のゲート材形成
工程で形成され、例えば単層構造の多結晶珪素膜で形成
される。この多結晶珪素膜には抵抗値を低減するn型不
純物例えばP(又はAs)が導入される。単層構造で構
成されるゲート電極7は、その膜厚を薄膜化できるの
で、上層の導電層の下地となる層間絶縁膜の表面の平担
化を図れる。
工程で形成され、例えば単層構造の多結晶珪素膜で形成
される。この多結晶珪素膜には抵抗値を低減するn型不
純物例えばP(又はAs)が導入される。単層構造で構
成されるゲート電極7は、その膜厚を薄膜化できるの
で、上層の導電層の下地となる層間絶縁膜の表面の平担
化を図れる。
【0124】ソース領域、ドレイン領域の夫々は夫々低
い不純物濃度のn型半導体領域10及びその主面部に設
けられた高い不純物濃度のn+ 型半導体領域11で構成
される。この不純物濃度が異なる2種類のn型半導体領
域10、n+ 型半導体領域11の夫々は、前記ゲート電
極7のゲート長方向の側部において、このゲート電極7
(後述するが、正確にはゲート電極7、サイドウォール
スペーサ9及びこのサイドウォールスペーサ9を被覆す
るマスク9T)に対して自己整合で形成される。つま
り、駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々のソース
領域、ドレイン領域の夫々は所謂DDD構造で構成され
る。このDDD構造のソース領域、ドレイン領域の夫々
は、p- 型ウエル領域2Mの活性領域の主面部におい
て、図8に符号DDDを付けて示す一点鎖線で囲まれた
領域内に構成される。
い不純物濃度のn型半導体領域10及びその主面部に設
けられた高い不純物濃度のn+ 型半導体領域11で構成
される。この不純物濃度が異なる2種類のn型半導体領
域10、n+ 型半導体領域11の夫々は、前記ゲート電
極7のゲート長方向の側部において、このゲート電極7
(後述するが、正確にはゲート電極7、サイドウォール
スペーサ9及びこのサイドウォールスペーサ9を被覆す
るマスク9T)に対して自己整合で形成される。つま
り、駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々のソース
領域、ドレイン領域の夫々は所謂DDD構造で構成され
る。このDDD構造のソース領域、ドレイン領域の夫々
は、p- 型ウエル領域2Mの活性領域の主面部におい
て、図8に符号DDDを付けて示す一点鎖線で囲まれた
領域内に構成される。
【0125】前記ソース領域、ドレイン領域の夫々はn
型半導体領域10が例えばn型不純物であるPで形成さ
れる。n+ 型半導体領域11は、前記Pに比べて拡散速
度が遅いn型不純物であるAsで形成する。製造プロセ
スにおいて、同一マスクを使用して同一製造工程で2種
類のn型不純物を導入した場合、n型半導体領域10、
n+ 型半導体領域11の夫々の拡散距離の差は2種類の
n型不純物の夫々の拡散速度差に律則される。DDD構
造を採用する駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々
において、n+ 型半導体領域11とチャネル形成領域と
の間のn型半導体領域10のゲート長方向の実質的な寸
法は、n型半導体領域10の拡散距離からn+ 型半導体
領域11の拡散距離を差し引いた寸法に相当する。この
n型半導体領域10は、ゲート長方向の実質的な寸法が
後述するLDD構造の低い不純物濃度のn型半導体領域
(17)のゲート長方向の寸法に比べて小さく、しかも
LDD構造の低い不純物濃度のn型半導体領域(17)
に比べて不純物濃度が高い。つまり、駆動用MISFE
TQd1、Qd2の夫々は、ソース領域−ドレイン領域
間の電流経路において、n型半導体領域10に付加され
る寄生抵抗がLDD構造のn型半導体領域(17)に比
べて小さいので、後述するLDD構造を採用する転送用
MISFETQt1、Qt2の夫々に比べて駆動能力
(ドライバビリティ)を高くできる。
型半導体領域10が例えばn型不純物であるPで形成さ
れる。n+ 型半導体領域11は、前記Pに比べて拡散速
度が遅いn型不純物であるAsで形成する。製造プロセ
スにおいて、同一マスクを使用して同一製造工程で2種
類のn型不純物を導入した場合、n型半導体領域10、
n+ 型半導体領域11の夫々の拡散距離の差は2種類の
n型不純物の夫々の拡散速度差に律則される。DDD構
造を採用する駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々
において、n+ 型半導体領域11とチャネル形成領域と
の間のn型半導体領域10のゲート長方向の実質的な寸
法は、n型半導体領域10の拡散距離からn+ 型半導体
領域11の拡散距離を差し引いた寸法に相当する。この
n型半導体領域10は、ゲート長方向の実質的な寸法が
後述するLDD構造の低い不純物濃度のn型半導体領域
(17)のゲート長方向の寸法に比べて小さく、しかも
LDD構造の低い不純物濃度のn型半導体領域(17)
に比べて不純物濃度が高い。つまり、駆動用MISFE
TQd1、Qd2の夫々は、ソース領域−ドレイン領域
間の電流経路において、n型半導体領域10に付加され
る寄生抵抗がLDD構造のn型半導体領域(17)に比
べて小さいので、後述するLDD構造を採用する転送用
MISFETQt1、Qt2の夫々に比べて駆動能力
(ドライバビリティ)を高くできる。
【0126】前記ゲート電極7のゲート長方向の側壁に
はサイドウォールスペーサ9が構成される。サイドウォ
ールスペーサ9は、ゲート電極7に対して自己整合で形
成され、例えば酸化珪素膜等の絶縁膜で形成される。
はサイドウォールスペーサ9が構成される。サイドウォ
ールスペーサ9は、ゲート電極7に対して自己整合で形
成され、例えば酸化珪素膜等の絶縁膜で形成される。
【0127】前記ゲート電極7上部の上層の導電層(1
3)が配置された領域には、符号を付けないが、絶縁膜
が構成される。この絶縁膜は、下層のゲート電極7、上
層の導電層(13)の夫々を電気的に分離し、又ゲート
電極7の表面の酸化を防止することを主目的として形成
され、例えば酸化珪素膜で形成される。
3)が配置された領域には、符号を付けないが、絶縁膜
が構成される。この絶縁膜は、下層のゲート電極7、上
層の導電層(13)の夫々を電気的に分離し、又ゲート
電極7の表面の酸化を防止することを主目的として形成
され、例えば酸化珪素膜で形成される。
【0128】前記メモリセルMCは図7、図8及び図9
に符号MCを付けて二点鎖線で囲まれた平面形状が長方
形状で規定される領域内において配置される。メモリセ
ルMCの一方の駆動用MISFETQd1の平面形状は
メモリセルMCの中心点CP(長方形状の対角線の交
点)に対する駆動用MISFETQd2の平面形状の点
対称で構成される。なお、前記中心点CPは、説明の便
宜上、仮想的に作図した点であり、SRAMのメモリセ
ルMCに実際にパターンとして形成された点ではない。
に符号MCを付けて二点鎖線で囲まれた平面形状が長方
形状で規定される領域内において配置される。メモリセ
ルMCの一方の駆動用MISFETQd1の平面形状は
メモリセルMCの中心点CP(長方形状の対角線の交
点)に対する駆動用MISFETQd2の平面形状の点
対称で構成される。なお、前記中心点CPは、説明の便
宜上、仮想的に作図した点であり、SRAMのメモリセ
ルMCに実際にパターンとして形成された点ではない。
【0129】図7、図8及び図9に示すように、メモリ
セルアレイMAY又はサブメモリセルアレイSMAYに
おいて、メモリセルMCの駆動用MISFETQd1、
Qd2の夫々の平面形状は、この駆動用MISFETQ
dのゲート長方向と一致するX方向に隣接する他のメモ
リセルMCとの間のX1−X3軸又はX2−X4軸に対
する、前記他のメモリセルMCの駆動用MISFETQ
d1、Qd2の夫々の平面形状の線対称で構成される。
同様に、メモリセルMCの駆動用MISFETQd1、
Qd2の夫々の平面形状は、この駆動用MISFETQ
dのゲート幅方向と一致するY方向に隣接する他のメモ
リセルMCとの間のX1−X2軸又はX3−X4軸に対
する、前記他のメモリセルMCの駆動用MISFETQ
d1、Qd2の夫々の平面形状の線対称で構成される。
つまり、メモリセルMCの駆動用MISFETQdはX
方向、Y方向の夫々においてメモリセルMCの配列のメ
モリセルMC毎に線対称の形状で構成される。
セルアレイMAY又はサブメモリセルアレイSMAYに
おいて、メモリセルMCの駆動用MISFETQd1、
Qd2の夫々の平面形状は、この駆動用MISFETQ
dのゲート長方向と一致するX方向に隣接する他のメモ
リセルMCとの間のX1−X3軸又はX2−X4軸に対
する、前記他のメモリセルMCの駆動用MISFETQ
d1、Qd2の夫々の平面形状の線対称で構成される。
同様に、メモリセルMCの駆動用MISFETQd1、
Qd2の夫々の平面形状は、この駆動用MISFETQ
dのゲート幅方向と一致するY方向に隣接する他のメモ
リセルMCとの間のX1−X2軸又はX3−X4軸に対
する、前記他のメモリセルMCの駆動用MISFETQ
d1、Qd2の夫々の平面形状の線対称で構成される。
つまり、メモリセルMCの駆動用MISFETQdはX
方向、Y方向の夫々においてメモリセルMCの配列のメ
モリセルMC毎に線対称の形状で構成される。
【0130】X方向に配列されたメモリセルMCの駆動
用MISFETQdのうち、隣接するメモリセルMCの
駆動用MISFETQdの夫々の互いに向い合うソース
領域同士は一体に構成される(図12参照)。つまり、
隣接する一方のメモリセルMCの駆動用MISFETQ
dのソース領域で他方のメモリセルMCの駆動用MIS
FETQdのソース領域を構成し、駆動用MISFET
Qdのソース領域の占有面積を縮小する。また、一方の
メモリセルMCの駆動用MISFETQdのソース領域
とそれと向い合う他方のメモリセルMCの駆動用MIS
FETQdのソース領域との間には素子分離絶縁膜4
(及びp型チャネルストッパ領域5)を介在しないの
で、この素子分離絶縁膜4に相当する分、メモリセルM
Cの占有面積を縮小できる。
用MISFETQdのうち、隣接するメモリセルMCの
駆動用MISFETQdの夫々の互いに向い合うソース
領域同士は一体に構成される(図12参照)。つまり、
隣接する一方のメモリセルMCの駆動用MISFETQ
dのソース領域で他方のメモリセルMCの駆動用MIS
FETQdのソース領域を構成し、駆動用MISFET
Qdのソース領域の占有面積を縮小する。また、一方の
メモリセルMCの駆動用MISFETQdのソース領域
とそれと向い合う他方のメモリセルMCの駆動用MIS
FETQdのソース領域との間には素子分離絶縁膜4
(及びp型チャネルストッパ領域5)を介在しないの
で、この素子分離絶縁膜4に相当する分、メモリセルM
Cの占有面積を縮小できる。
【0131】前記メモリセルMCの2個の転送用MIS
FETQt1、Qt2の夫々は、図6、図7、図8及び
図9に示すように、素子分離絶縁膜4で周囲を規定され
た領域内において、p- 型ウエル領域2Mの主面に構成
される。転送用MISFETQt1、Qt2の夫々は、
主にp- 型ウエル領域2M、ゲート絶縁膜12、ゲート
電極13、ソース領域及びドレイン領域を主体に構成さ
れる。
FETQt1、Qt2の夫々は、図6、図7、図8及び
図9に示すように、素子分離絶縁膜4で周囲を規定され
た領域内において、p- 型ウエル領域2Mの主面に構成
される。転送用MISFETQt1、Qt2の夫々は、
主にp- 型ウエル領域2M、ゲート絶縁膜12、ゲート
電極13、ソース領域及びドレイン領域を主体に構成さ
れる。
【0132】前記転送用MISFETQt1、Qt2の
夫々は夫々のゲート長(Lg)方向を実質的に平行に設
定し、夫々のゲート長方向はY方向(又は相補性データ
線DLの延在方向)に一致する。すなわち、転送用MI
SFETQt1、Qt2の夫々のゲート長方向と駆動用
MISFETQd1、Qd2のゲート長方向とはほぼ直
角に交差する。前記素子分離絶縁膜4(及びp型チャネ
ルストッパ領域5)は主にこの転送用MISFETQt
1、Qt2の夫々のゲート幅(Lw)を規定する位置に
構成される。
夫々は夫々のゲート長(Lg)方向を実質的に平行に設
定し、夫々のゲート長方向はY方向(又は相補性データ
線DLの延在方向)に一致する。すなわち、転送用MI
SFETQt1、Qt2の夫々のゲート長方向と駆動用
MISFETQd1、Qd2のゲート長方向とはほぼ直
角に交差する。前記素子分離絶縁膜4(及びp型チャネ
ルストッパ領域5)は主にこの転送用MISFETQt
1、Qt2の夫々のゲート幅(Lw)を規定する位置に
構成される。
【0133】前記p- 型ウエル領域2Mは転送用MIS
FETQt1、Qt2の夫々のチャネル形成領域を構成
する。
FETQt1、Qt2の夫々のチャネル形成領域を構成
する。
【0134】前記ゲート電極13は活性領域においてp
- 型ウエル領域2Mのチャネル形成領域上にゲート絶縁
膜12を介して構成される。ゲート電極13は、第2層
目のゲート材形成工程で形成され、例えば多結晶珪素膜
13A、多結晶珪素膜13B及び高融点金属珪化膜13
Cの夫々を順次積層した3層の積層構造(所謂ポリサイ
ド構造)で構成される。下層の多結晶珪素膜13Aには
抵抗値を低減するn型不純物例えばP(又はAs)が導
入される。中間層の多結晶珪素膜13Bには抵抗値を低
減するn型不純物例えばP(又はAs)が導入される。
上層の高融点金属珪化膜13Cは例えばWSix(xは
例えば2)で形成される。このゲート電極13は、上層
の高融点金属珪化膜13Cの比抵抗値が下層の多結晶珪
素膜13A、中間層の多結晶珪素膜13Bの夫々に比べ
て小さいので、信号伝達速度の高速化を図れる。また、
ゲート電極13は、多結晶珪素膜13A、多結晶珪素膜
13B及び高融点金属珪化膜13Cの積層構造で構成さ
れ、合計の断面々積を増加し、抵抗値を低減できるの
で、信号伝達速度の高速化をより一層図れる。なお、前
記ゲート電極13の上層の高融点金属珪化膜13Cは前
記WSixの他にMoSix、TiSix又はTaSi
xを使用してもよい。
- 型ウエル領域2Mのチャネル形成領域上にゲート絶縁
膜12を介して構成される。ゲート電極13は、第2層
目のゲート材形成工程で形成され、例えば多結晶珪素膜
13A、多結晶珪素膜13B及び高融点金属珪化膜13
Cの夫々を順次積層した3層の積層構造(所謂ポリサイ
ド構造)で構成される。下層の多結晶珪素膜13Aには
抵抗値を低減するn型不純物例えばP(又はAs)が導
入される。中間層の多結晶珪素膜13Bには抵抗値を低
減するn型不純物例えばP(又はAs)が導入される。
上層の高融点金属珪化膜13Cは例えばWSix(xは
例えば2)で形成される。このゲート電極13は、上層
の高融点金属珪化膜13Cの比抵抗値が下層の多結晶珪
素膜13A、中間層の多結晶珪素膜13Bの夫々に比べ
て小さいので、信号伝達速度の高速化を図れる。また、
ゲート電極13は、多結晶珪素膜13A、多結晶珪素膜
13B及び高融点金属珪化膜13Cの積層構造で構成さ
れ、合計の断面々積を増加し、抵抗値を低減できるの
で、信号伝達速度の高速化をより一層図れる。なお、前
記ゲート電極13の上層の高融点金属珪化膜13Cは前
記WSixの他にMoSix、TiSix又はTaSi
xを使用してもよい。
【0135】前記ゲート電極13のゲート幅寸法は、図
8に示すように、前記駆動用MISFETQdのゲート
電極7のゲート幅寸法に比べて小さく構成される。すな
わち、転送用MISFETQtは駆動用MISFETQ
dに比べて駆動能力を小さく構成し、メモリセルMCの
βレシオを稼ぐことができるので、メモリセルMCは情
報蓄積ノードに記憶された情報を安定に保持できる。
8に示すように、前記駆動用MISFETQdのゲート
電極7のゲート幅寸法に比べて小さく構成される。すな
わち、転送用MISFETQtは駆動用MISFETQ
dに比べて駆動能力を小さく構成し、メモリセルMCの
βレシオを稼ぐことができるので、メモリセルMCは情
報蓄積ノードに記憶された情報を安定に保持できる。
【0136】前記ソース領域、ドレイン領域の夫々は、
図6に示すように、高い不純物濃度のn+ 型半導体領域
18及びそれとチャネル形成領域との間に設けられた低
い不純物濃度のn型半導体領域17を主体に構成され
る。この不純物濃度が異なる2種類のうち、n型半導体
領域17はゲート電極13のゲート長方向の側部におい
てこのゲート電極13に対して自己整合で形成される。
n型半導体領域17は、チャネル形成領域とのpn接合
部において不純物濃度勾配が緩くなる、n型不純物例え
ばPで形成される。n+ 型半導体領域18はゲート電極
13のゲート長方向の側部においてサイドウォールスペ
ーサ16に対して(実際には、前述の駆動用MISFE
TQdと同様に、サイドウォールスペーサ16を被覆す
るマスクに対して)自己整合で形成される。n+ 型半導
体領域18は、p- 型ウエル領域2Mとの接合部の深さ
(接合深さ)を浅くできるn型不純物例えばAsで形成
される。つまり、転送用MISFETQt1、Qt2の
夫々はLDD構造で構成される。このLDD構造を採用
する転送用MISFETQt1、Qt2の夫々は、ドレ
イン領域の近傍において電界強度を緩和できるので、ホ
ットキャリアの発生量を低減し、経時的なしきい値電圧
の変動を低減できる。
図6に示すように、高い不純物濃度のn+ 型半導体領域
18及びそれとチャネル形成領域との間に設けられた低
い不純物濃度のn型半導体領域17を主体に構成され
る。この不純物濃度が異なる2種類のうち、n型半導体
領域17はゲート電極13のゲート長方向の側部におい
てこのゲート電極13に対して自己整合で形成される。
n型半導体領域17は、チャネル形成領域とのpn接合
部において不純物濃度勾配が緩くなる、n型不純物例え
ばPで形成される。n+ 型半導体領域18はゲート電極
13のゲート長方向の側部においてサイドウォールスペ
ーサ16に対して(実際には、前述の駆動用MISFE
TQdと同様に、サイドウォールスペーサ16を被覆す
るマスクに対して)自己整合で形成される。n+ 型半導
体領域18は、p- 型ウエル領域2Mとの接合部の深さ
(接合深さ)を浅くできるn型不純物例えばAsで形成
される。つまり、転送用MISFETQt1、Qt2の
夫々はLDD構造で構成される。このLDD構造を採用
する転送用MISFETQt1、Qt2の夫々は、ドレ
イン領域の近傍において電界強度を緩和できるので、ホ
ットキャリアの発生量を低減し、経時的なしきい値電圧
の変動を低減できる。
【0137】前記サイドウォールスペーサ16はゲート
電極13の側壁にそれに対して自己整合で形成される。
サイドウォールスペーサ16は例えば酸化珪素膜等の絶
縁膜で形成される。
電極13の側壁にそれに対して自己整合で形成される。
サイドウォールスペーサ16は例えば酸化珪素膜等の絶
縁膜で形成される。
【0138】前記ゲート電極13上部には絶縁膜15が
構成される。絶縁膜15は、主に下層のゲート電極1
3、上層の導電層(23)の夫々を電気的に分離し、例
えば酸化珪素膜で形成される。この絶縁膜15は、前記
ゲート電極7の上部に設けられた絶縁膜に比べて厚い膜
厚で形成される。
構成される。絶縁膜15は、主に下層のゲート電極1
3、上層の導電層(23)の夫々を電気的に分離し、例
えば酸化珪素膜で形成される。この絶縁膜15は、前記
ゲート電極7の上部に設けられた絶縁膜に比べて厚い膜
厚で形成される。
【0139】前記図8に示すように、転送用MISFE
TQt1の一方のソース領域又はドレイン領域は、駆動
用MISFETQd1のドレイン領域に一体に構成され
る。転送用MISFETQt1、駆動用MISFETQ
d1の夫々は夫々のゲート長方向(又はゲート幅方向)
を交差させているので、一体に構成された部分を中心
に、駆動用MISFETQd1の活性領域はX方向(ゲ
ート長方向と一致する方向)に向って、転送用MISF
ETQt1の活性領域はY方向(ゲート長方向と一致す
る方向)に向って夫々形成される。すなわち、転送用M
ISFETQt1、駆動用MISFETQd1の夫々の
活性領域は平面形状がほぼL字形状で構成される。同様
に、前記転送用MISFETQt2の一方のソース領域
又はドレイン領域は、駆動用MISFETQd2のドレ
イン領域に一体に構成される。すなわち、転送用MIS
FETQt2、駆動用MISFETQd2の夫々の活性
領域は平面形状がほぼL字形状で構成される。素子分離
絶縁膜4(及びp型チャネルストッパ領域5)は、一体
に構成された転送用MISFETQt及び駆動用MIS
FETQdの外周囲つまり前述のL字形状の活性領域の
周囲に沿ってこの領域を規定する位置に構成される。
TQt1の一方のソース領域又はドレイン領域は、駆動
用MISFETQd1のドレイン領域に一体に構成され
る。転送用MISFETQt1、駆動用MISFETQ
d1の夫々は夫々のゲート長方向(又はゲート幅方向)
を交差させているので、一体に構成された部分を中心
に、駆動用MISFETQd1の活性領域はX方向(ゲ
ート長方向と一致する方向)に向って、転送用MISF
ETQt1の活性領域はY方向(ゲート長方向と一致す
る方向)に向って夫々形成される。すなわち、転送用M
ISFETQt1、駆動用MISFETQd1の夫々の
活性領域は平面形状がほぼL字形状で構成される。同様
に、前記転送用MISFETQt2の一方のソース領域
又はドレイン領域は、駆動用MISFETQd2のドレ
イン領域に一体に構成される。すなわち、転送用MIS
FETQt2、駆動用MISFETQd2の夫々の活性
領域は平面形状がほぼL字形状で構成される。素子分離
絶縁膜4(及びp型チャネルストッパ領域5)は、一体
に構成された転送用MISFETQt及び駆動用MIS
FETQdの外周囲つまり前述のL字形状の活性領域の
周囲に沿ってこの領域を規定する位置に構成される。
【0140】前記転送用MISFETQt1、Qt2の
夫々の平面形状は、メモリセルMC内において、前記駆
動用MISFETQd1、Qd2の夫々の関係と同様
に、中心点CPに対して点対称で構成される。すなわ
ち、図8に示すように、メモリセルMCは、転送用MI
SFETQt1及びそれに一体化された駆動用MISF
ETQd1、転送用MISFETQt2及びそれに一体
化された駆動用MISFETQd2の夫々が中心点CP
に対して点対称で構成される(メモリセル内点対称形
状)。メモリセルMCは、転送用MISFETQt1及
び駆動用MISFETQd1、転送用MISFETQt
2及び駆動用MISFETQd2の夫々の平面形状が、
アンバランスな形状でなく、同一形状で構成される。メ
モリセルMCは、転送用MISFETQt1、Qt2の
夫々の間に駆動用MISFETQd1及びQd2を配置
し、この駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々を向
い合せて配置する。つまり、メモリセルMCの転送用M
ISFETQt1及び駆動用MISFETQd1、転送
用MISFETQt2及び駆動用MISFETQd2の
夫々は、駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々の間
に配置される素子分離絶縁膜4及びp型チャネルストッ
パ領域5のみで分離され、この素子分離絶縁膜4の幅寸
法のみで離隔寸法が律則される。
夫々の平面形状は、メモリセルMC内において、前記駆
動用MISFETQd1、Qd2の夫々の関係と同様
に、中心点CPに対して点対称で構成される。すなわ
ち、図8に示すように、メモリセルMCは、転送用MI
SFETQt1及びそれに一体化された駆動用MISF
ETQd1、転送用MISFETQt2及びそれに一体
化された駆動用MISFETQd2の夫々が中心点CP
に対して点対称で構成される(メモリセル内点対称形
状)。メモリセルMCは、転送用MISFETQt1及
び駆動用MISFETQd1、転送用MISFETQt
2及び駆動用MISFETQd2の夫々の平面形状が、
アンバランスな形状でなく、同一形状で構成される。メ
モリセルMCは、転送用MISFETQt1、Qt2の
夫々の間に駆動用MISFETQd1及びQd2を配置
し、この駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々を向
い合せて配置する。つまり、メモリセルMCの転送用M
ISFETQt1及び駆動用MISFETQd1、転送
用MISFETQt2及び駆動用MISFETQd2の
夫々は、駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々の間
に配置される素子分離絶縁膜4及びp型チャネルストッ
パ領域5のみで分離され、この素子分離絶縁膜4の幅寸
法のみで離隔寸法が律則される。
【0141】図7、図8及び図9に示すように、メモリ
セルアレイMAY又はサブメモリセルアレイSMAYに
おいて、メモリセルMCの転送用MISFETQt1、
Qt2の夫々の平面形状は、この転送用MISFETQ
tのゲート長方向と一致するY方向に隣接する他のメモ
リセルMCとの間のX1−X2軸又はX3−X4軸に対
する、前記他のメモリセルMCの転送用MISFETQ
t1、Qt2の夫々の平面形状の線対称で構成される。
同様に、メモリセルMCの転送用MISFETQt1、
Qt2の夫々の平面形状は、この転送用MISFETQ
tのゲート幅方向と一致するX方向に隣接する他のメモ
リセルMCとの間のX1−X3軸又はX2−X4軸に対
する、前記他のメモリセルMCの転送用MISFETQ
t1、Qt2の夫々の平面形状の線対称で構成される。
つまり、メモリセルMCの転送用MISFETQtはX
方向、Y方向の夫々においてメモリセルMCの配列のメ
モリセルMC毎に線対称の形状で構成される。
セルアレイMAY又はサブメモリセルアレイSMAYに
おいて、メモリセルMCの転送用MISFETQt1、
Qt2の夫々の平面形状は、この転送用MISFETQ
tのゲート長方向と一致するY方向に隣接する他のメモ
リセルMCとの間のX1−X2軸又はX3−X4軸に対
する、前記他のメモリセルMCの転送用MISFETQ
t1、Qt2の夫々の平面形状の線対称で構成される。
同様に、メモリセルMCの転送用MISFETQt1、
Qt2の夫々の平面形状は、この転送用MISFETQ
tのゲート幅方向と一致するX方向に隣接する他のメモ
リセルMCとの間のX1−X3軸又はX2−X4軸に対
する、前記他のメモリセルMCの転送用MISFETQ
t1、Qt2の夫々の平面形状の線対称で構成される。
つまり、メモリセルMCの転送用MISFETQtはX
方向、Y方向の夫々においてメモリセルMCの配列のメ
モリセルMC毎に線対称の形状で構成される。
【0142】Y方向に配列されたメモリセルMCの転送
用MISFETQtのうち、隣接するメモリセルMCの
転送用MISFETQtの夫々の互いに向い合う他方の
ドレイン領域又はソース領域同士は一体に構成される
(図12参照)。つまり、隣接する一方のメモリセルM
Cの転送用MISFETQtの他方のドレイン領域又は
ソース領域で他方のメモリセルMCの転送用MISFE
TQtの他方のドレイン領域又はソース領域を構成し、
転送用MISFETQtの他方のドレイン領域又はソー
ス領域の占有面積が縮小できる。また、一方のメモリセ
ルMCの転送用MISFETQtの他方のドレイン領域
又はソース領域とそれと向い合う他方のメモリセルMC
の転送用MISFETQtの他方のドレイン領域又はソ
ース領域との間には素子分離絶縁膜4を介在しないの
で、この素子分離絶縁膜4に相当する分、メモリセルM
Cの占有面積が縮小できる。
用MISFETQtのうち、隣接するメモリセルMCの
転送用MISFETQtの夫々の互いに向い合う他方の
ドレイン領域又はソース領域同士は一体に構成される
(図12参照)。つまり、隣接する一方のメモリセルM
Cの転送用MISFETQtの他方のドレイン領域又は
ソース領域で他方のメモリセルMCの転送用MISFE
TQtの他方のドレイン領域又はソース領域を構成し、
転送用MISFETQtの他方のドレイン領域又はソー
ス領域の占有面積が縮小できる。また、一方のメモリセ
ルMCの転送用MISFETQtの他方のドレイン領域
又はソース領域とそれと向い合う他方のメモリセルMC
の転送用MISFETQtの他方のドレイン領域又はソ
ース領域との間には素子分離絶縁膜4を介在しないの
で、この素子分離絶縁膜4に相当する分、メモリセルM
Cの占有面積が縮小できる。
【0143】前記メモリセルMCの転送用MISFET
Qt1、Qt2の夫々のゲート電極13は、前記図7、
図8及び図9に示すように、そのゲート幅方向と一致す
るX方向において、ワード線(WL)13に接続され
る。ワード線13は、ゲート電極13と一体に構成さ
れ、同一導電層で構成される。メモリセルMCのうち、
転送用MISFETQt1のゲート電極13には第1ワ
ード線(WL1)13が接続され、第1ワード線13は
素子分離絶縁膜4上をX方向に実質的に直線で延在す
る。転送用MISFETQt2のゲート電極13には第
2ワード線(WL2)13が接続され、第2ワード線1
3はX方向に実質的に直線で延在する。つまり、1個の
メモリセルMCには、互いに離隔し、かつ同一X方向に
平行に延在する2本の第1ワード線13及び第2ワード
線13が配置される。メモリセルアレイMAYにおい
て、前記第1ワード線13及び第2ワード線13の平面
形状は、前述のX1−X3軸、X2−X4軸の夫々に対
して、X方向に線対称で構成される。また、第1ワード
線13及び第2ワード線13の平面形状は、X1−X2
軸、X3−X4軸の夫々に対して、Y方向に線対称で構
成される。
Qt1、Qt2の夫々のゲート電極13は、前記図7、
図8及び図9に示すように、そのゲート幅方向と一致す
るX方向において、ワード線(WL)13に接続され
る。ワード線13は、ゲート電極13と一体に構成さ
れ、同一導電層で構成される。メモリセルMCのうち、
転送用MISFETQt1のゲート電極13には第1ワ
ード線(WL1)13が接続され、第1ワード線13は
素子分離絶縁膜4上をX方向に実質的に直線で延在す
る。転送用MISFETQt2のゲート電極13には第
2ワード線(WL2)13が接続され、第2ワード線1
3はX方向に実質的に直線で延在する。つまり、1個の
メモリセルMCには、互いに離隔し、かつ同一X方向に
平行に延在する2本の第1ワード線13及び第2ワード
線13が配置される。メモリセルアレイMAYにおい
て、前記第1ワード線13及び第2ワード線13の平面
形状は、前述のX1−X3軸、X2−X4軸の夫々に対
して、X方向に線対称で構成される。また、第1ワード
線13及び第2ワード線13の平面形状は、X1−X2
軸、X3−X4軸の夫々に対して、Y方向に線対称で構
成される。
【0144】前記第1ワード線(WL1)13は、図6
及び図8に示すように、メモリセルMCの駆動用MIS
FETQd1のゲート電極7のゲート幅方向と一致する
方向において素子分離絶縁膜4上に突出する部分と交差
する。同様に、第2ワード線(WL2)は、駆動用MI
SFETQd2のゲート電極7のゲート幅方向と一致す
る方向において素子分離絶縁膜4上に突出する部分と交
差する。
及び図8に示すように、メモリセルMCの駆動用MIS
FETQd1のゲート電極7のゲート幅方向と一致する
方向において素子分離絶縁膜4上に突出する部分と交差
する。同様に、第2ワード線(WL2)は、駆動用MI
SFETQd2のゲート電極7のゲート幅方向と一致す
る方向において素子分離絶縁膜4上に突出する部分と交
差する。
【0145】また、前記メモリセルMCに配置された第
1ワード線(WL1)13、第2ワード線(WL2)1
3の夫々の間には基準電圧線(ソース線:Vss)13が
配置される。基準電圧線13は、メモリセルMCにおい
て1本配置され、メモリセルMCの駆動用MISFET
Qd1及びQd2に共通のソース線として構成される。
基準電圧線13は、前記ワード線13と同一導電層で構
成され、このワード線13と離隔し、かつ素子分離絶縁
膜4上をX方向に実質的に直線で延在する。メモリセル
アレイMAY又はサブメモリセルアレイSMAYにおい
て、基準電圧線13の平面形状は、X1−X3軸、X2
−X4軸の夫々に対して、X方向に線対称で構成され
る。また、基準電圧線13の平面形状は、X1−X2
軸、X3−X4軸の夫々に対して、Y方向に線対称で構
成される。
1ワード線(WL1)13、第2ワード線(WL2)1
3の夫々の間には基準電圧線(ソース線:Vss)13が
配置される。基準電圧線13は、メモリセルMCにおい
て1本配置され、メモリセルMCの駆動用MISFET
Qd1及びQd2に共通のソース線として構成される。
基準電圧線13は、前記ワード線13と同一導電層で構
成され、このワード線13と離隔し、かつ素子分離絶縁
膜4上をX方向に実質的に直線で延在する。メモリセル
アレイMAY又はサブメモリセルアレイSMAYにおい
て、基準電圧線13の平面形状は、X1−X3軸、X2
−X4軸の夫々に対して、X方向に線対称で構成され
る。また、基準電圧線13の平面形状は、X1−X2
軸、X3−X4軸の夫々に対して、Y方向に線対称で構
成される。
【0146】前記基準電圧線13は、図6及び図8に示
すように、メモリセルMCの駆動用MISFETQd
1、Qd2の夫々の間の素子分離絶縁膜4上において、
この駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々のゲート
電極7のゲート幅方向と一致する方向に突出する部分と
交差する。
すように、メモリセルMCの駆動用MISFETQd
1、Qd2の夫々の間の素子分離絶縁膜4上において、
この駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々のゲート
電極7のゲート幅方向と一致する方向に突出する部分と
交差する。
【0147】前記基準電圧線13は、図6、図7及び図
8に示すように、駆動用MISFETQd1、Qd2の
夫々のソース領域(n+ 型半導体領域11)に接続され
る。基準電圧線13は、特に、図8に示すように、駆動
用MISFETQdのソース領域上に転送用MISFE
TQtのゲート絶縁膜12を形成する工程と同一工程で
形成される絶縁膜12に形成された接続孔14を通して
接続される。基準電圧線13は前述のように3層の積層
構造で構成され、前記接続孔14は基準電圧線13の下
層の多結晶珪素膜13Aを形成した後にこの多結晶珪素
膜13Aにも形成される。つまり、基準電圧線13は、
前記下層の多結晶珪素膜13A及びその下層の絶縁膜1
2に形成された接続孔14を通して、中間層の多結晶珪
素膜13Bを直接ソース領域に接続し、この中間層の多
結晶珪素膜13Bを通して上層の高融点金属珪化膜13
Cがソース領域に接続される。
8に示すように、駆動用MISFETQd1、Qd2の
夫々のソース領域(n+ 型半導体領域11)に接続され
る。基準電圧線13は、特に、図8に示すように、駆動
用MISFETQdのソース領域上に転送用MISFE
TQtのゲート絶縁膜12を形成する工程と同一工程で
形成される絶縁膜12に形成された接続孔14を通して
接続される。基準電圧線13は前述のように3層の積層
構造で構成され、前記接続孔14は基準電圧線13の下
層の多結晶珪素膜13Aを形成した後にこの多結晶珪素
膜13Aにも形成される。つまり、基準電圧線13は、
前記下層の多結晶珪素膜13A及びその下層の絶縁膜1
2に形成された接続孔14を通して、中間層の多結晶珪
素膜13Bを直接ソース領域に接続し、この中間層の多
結晶珪素膜13Bを通して上層の高融点金属珪化膜13
Cがソース領域に接続される。
【0148】この基準電圧線13の駆動用MISFET
Qdのソース領域への接続構造は、後に製造プロセスの
説明において形成工程の順序は説明するが、下層の多結
晶珪素膜13Aを形成した後に、この下層の多結晶珪素
膜13A及び絶縁膜12に接続孔14を形成するので、
フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を行う際
に、転送用MISFETQtのゲート絶縁膜12の表面
を下層の多結晶珪素膜13Aで保護できる。つまり、転
送用MISFETQtのゲート絶縁膜12の膜質の劣化
が防止できるので、ゲート絶縁膜12の絶縁耐圧を向上
できる。
Qdのソース領域への接続構造は、後に製造プロセスの
説明において形成工程の順序は説明するが、下層の多結
晶珪素膜13Aを形成した後に、この下層の多結晶珪素
膜13A及び絶縁膜12に接続孔14を形成するので、
フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を行う際
に、転送用MISFETQtのゲート絶縁膜12の表面
を下層の多結晶珪素膜13Aで保護できる。つまり、転
送用MISFETQtのゲート絶縁膜12の膜質の劣化
が防止できるので、ゲート絶縁膜12の絶縁耐圧を向上
できる。
【0149】また、基準電圧線13の駆動用MISFE
TQdのソース領域への接続構造は、前記ソース領域と
上層の高融点金属珪化膜13Cとの直接の接続を廃止
し、両者間に中間層の多結晶珪素膜13Bを介在したの
で、ソース領域と基準電圧線13との接触抵抗値を低減
できる。基準電圧線13の中間層の多結晶珪素膜13B
は、この接触抵抗値を低減する目的で、下層の多結晶珪
素膜13Aに比べて抵抗値を低減する不純物が多く導入
される。逆に、基準電圧線13の下層の多結晶珪素膜1
3Aは、転送用MISFETQtのゲート絶縁膜12の
絶縁耐圧を向上する目的で、中間層の多結晶珪素膜13
Bに比べて抵抗値を低減する不純物が少なく導入され
る。
TQdのソース領域への接続構造は、前記ソース領域と
上層の高融点金属珪化膜13Cとの直接の接続を廃止
し、両者間に中間層の多結晶珪素膜13Bを介在したの
で、ソース領域と基準電圧線13との接触抵抗値を低減
できる。基準電圧線13の中間層の多結晶珪素膜13B
は、この接触抵抗値を低減する目的で、下層の多結晶珪
素膜13Aに比べて抵抗値を低減する不純物が多く導入
される。逆に、基準電圧線13の下層の多結晶珪素膜1
3Aは、転送用MISFETQtのゲート絶縁膜12の
絶縁耐圧を向上する目的で、中間層の多結晶珪素膜13
Bに比べて抵抗値を低減する不純物が少なく導入され
る。
【0150】前記メモリセルMCに配置された容量素子
Cは、図6、図7及び図9に示すように、主に第1電極
7、誘電体膜21、第2電極23の夫々を順次積層して
構成される。つまり、容量素子Cはスタックド(積層)
構造で構成される。メモリセルMCには主に2個の容量
素子Cが配置され、この2個の容量素子Cはメモリセル
MCの情報蓄積ノード間に並列に接続され配置される。
Cは、図6、図7及び図9に示すように、主に第1電極
7、誘電体膜21、第2電極23の夫々を順次積層して
構成される。つまり、容量素子Cはスタックド(積層)
構造で構成される。メモリセルMCには主に2個の容量
素子Cが配置され、この2個の容量素子Cはメモリセル
MCの情報蓄積ノード間に並列に接続され配置される。
【0151】前記容量素子Cの第1電極7は駆動用MI
SFETQdのゲート電極(第1層目のゲート材形成工
程で形成された多結晶珪素膜)の一部で構成される。つ
まり、メモリセルMCの一方の駆動用MISFETQd
1のゲート電極7は2個のうちの一方の容量素子Cの第
1電極7を構成する。他方の駆動用MISFETQd2
のゲート電極7は他方の容量素子Cの第1電極7を構成
する。
SFETQdのゲート電極(第1層目のゲート材形成工
程で形成された多結晶珪素膜)の一部で構成される。つ
まり、メモリセルMCの一方の駆動用MISFETQd
1のゲート電極7は2個のうちの一方の容量素子Cの第
1電極7を構成する。他方の駆動用MISFETQd2
のゲート電極7は他方の容量素子Cの第1電極7を構成
する。
【0152】誘電体膜21は前記第1電極(ゲート電
極)7上に構成される。誘電体膜21は、第1電極7以
外の領域にも構成されるが、第1電極7上において、第
1ワード線(WL1)13、基準電圧線13の夫々で規
定される領域、及び第2ワード線(WL2)13、基準
電圧線13の夫々で規定される領域が容量素子Cの実質
的な誘電体膜21として使用される。この誘電体膜21
は例えば酸化珪素膜で形成される。
極)7上に構成される。誘電体膜21は、第1電極7以
外の領域にも構成されるが、第1電極7上において、第
1ワード線(WL1)13、基準電圧線13の夫々で規
定される領域、及び第2ワード線(WL2)13、基準
電圧線13の夫々で規定される領域が容量素子Cの実質
的な誘電体膜21として使用される。この誘電体膜21
は例えば酸化珪素膜で形成される。
【0153】第2電極23は前記第1電極7上に誘電体
膜21を介して構成される。第2電極23は前記誘電体
膜21とほぼ同様にワード線(WL)13、基準電圧線
13の夫々で規定される領域が容量素子Cの実質的な第
2電極23として使用される。第2電極23は、第3層
目のゲート材形成工程で形成され、例えば単層の多結晶
珪素膜で形成される。この多結晶珪素膜には抵抗値を低
減するn型不純物例えばP(又はAs)が導入される。
膜21を介して構成される。第2電極23は前記誘電体
膜21とほぼ同様にワード線(WL)13、基準電圧線
13の夫々で規定される領域が容量素子Cの実質的な第
2電極23として使用される。第2電極23は、第3層
目のゲート材形成工程で形成され、例えば単層の多結晶
珪素膜で形成される。この多結晶珪素膜には抵抗値を低
減するn型不純物例えばP(又はAs)が導入される。
【0154】つまり、前記容量素子Cは、駆動用MIS
FETQd1のゲート電極7を第1電極7とし、駆動用
MISFETQd1の領域に配置された容量素子Cと、
駆動用MISFETQd2のゲート電極7を第1電極7
とし、駆動用MISFETQd2の領域に配置された容
量素子Cとで構成される。この容量素子Cの第2電極2
3は、後述するが、負荷用MISFETQpのゲート電
極23としても構成される。また、容量素子Cの第2電
極23は、負荷用MISFETQpのドレイン領域(実
際にはn型チャネル形成領域26N)と転送用MISF
ETQtの一方の半導体領域、駆動用MISFETQd
のドレイン領域、駆動用MISFETQdのゲート電極
7の夫々とを接続する導電層(中間導電層若しくは連結
用導電層)23としても構成される。
FETQd1のゲート電極7を第1電極7とし、駆動用
MISFETQd1の領域に配置された容量素子Cと、
駆動用MISFETQd2のゲート電極7を第1電極7
とし、駆動用MISFETQd2の領域に配置された容
量素子Cとで構成される。この容量素子Cの第2電極2
3は、後述するが、負荷用MISFETQpのゲート電
極23としても構成される。また、容量素子Cの第2電
極23は、負荷用MISFETQpのドレイン領域(実
際にはn型チャネル形成領域26N)と転送用MISF
ETQtの一方の半導体領域、駆動用MISFETQd
のドレイン領域、駆動用MISFETQdのゲート電極
7の夫々とを接続する導電層(中間導電層若しくは連結
用導電層)23としても構成される。
【0155】前記駆動用MISFETQd1の領域に配
置された一方の容量素子Cの第2電極23は、駆動用M
ISFETQd1のドレイン領域(11)、転送用MI
SFETQt1の一方の半導体領域(18)、駆動用M
ISFETQd2のゲート電極7の夫々に接続される。
これらの接続は、容量素子Cの第2電極23を駆動用M
ISFETQd1のゲート長方向と一致するX方向に引
き出した、前記第2電極23と同一層でかつ一体に構成
された導電層23で行われる。導電層23は絶縁膜(誘
電体膜21と同一層)21、絶縁膜12等を除去して形
成された接続孔(開口)22を通して前記ドレイン領域
(11)、一方の半導体領域(18)、ゲート電極7の
夫々に接続される。同様に、前記駆動用MISFETQ
d2の領域に配置された他方の容量素子Cの第2電極2
3は駆動用MISFETQd2のドレイン領域(1
1)、転送用MISFETQt2の一方の半導体領域
(18)、駆動用MISFETQd1のゲート電極7の
夫々に接続される。これらの接続は、容量素子Cの第2
電極23を駆動用MISFETQd2のゲート長方向と
一致する方向に引き出した導電層23で行われる。導電
層23は接続孔22を通して前記ドレイン領域(1
1)、一方の半導体領域(18)、ゲート電極7の夫々
に接続される。
置された一方の容量素子Cの第2電極23は、駆動用M
ISFETQd1のドレイン領域(11)、転送用MI
SFETQt1の一方の半導体領域(18)、駆動用M
ISFETQd2のゲート電極7の夫々に接続される。
これらの接続は、容量素子Cの第2電極23を駆動用M
ISFETQd1のゲート長方向と一致するX方向に引
き出した、前記第2電極23と同一層でかつ一体に構成
された導電層23で行われる。導電層23は絶縁膜(誘
電体膜21と同一層)21、絶縁膜12等を除去して形
成された接続孔(開口)22を通して前記ドレイン領域
(11)、一方の半導体領域(18)、ゲート電極7の
夫々に接続される。同様に、前記駆動用MISFETQ
d2の領域に配置された他方の容量素子Cの第2電極2
3は駆動用MISFETQd2のドレイン領域(1
1)、転送用MISFETQt2の一方の半導体領域
(18)、駆動用MISFETQd1のゲート電極7の
夫々に接続される。これらの接続は、容量素子Cの第2
電極23を駆動用MISFETQd2のゲート長方向と
一致する方向に引き出した導電層23で行われる。導電
層23は接続孔22を通して前記ドレイン領域(1
1)、一方の半導体領域(18)、ゲート電極7の夫々
に接続される。
【0156】前記転送用MISFETQtの一方の半導
体領域(18)、駆動用MISFETQdのドレイン領
域(11)、駆動用MISFETQdのゲート電極7の
夫々と導電層23との間の接続構造は図17(要部拡大
断面図)に詳細に示す。図17に示すように、接続孔2
2で周囲を規定された領域内において、p- 型ウエル領
域2Mの主面部には高い不純物濃度に設定されたn+ 型
半導体領域21Nが構成される。このn+ 型半導体領域
21Nは、後述するが、絶縁膜21に接続孔22を形成
するエッチングマスクを不純物導入マスクとして使用
し、n型不純物を導入することにより形成されるので、
若干の横方向の拡散はあるが、接続孔22の平面形状と
ほぼ同等の平面形状で構成される。なお、ゲート電極7
が存在する領域は、不純物導入の条件によってはこのゲ
ート電極7が不純物導入マスクになるので、ゲート電極
7下において、n+ 型半導体領域21Nは構成されな
い。
体領域(18)、駆動用MISFETQdのドレイン領
域(11)、駆動用MISFETQdのゲート電極7の
夫々と導電層23との間の接続構造は図17(要部拡大
断面図)に詳細に示す。図17に示すように、接続孔2
2で周囲を規定された領域内において、p- 型ウエル領
域2Mの主面部には高い不純物濃度に設定されたn+ 型
半導体領域21Nが構成される。このn+ 型半導体領域
21Nは、後述するが、絶縁膜21に接続孔22を形成
するエッチングマスクを不純物導入マスクとして使用
し、n型不純物を導入することにより形成されるので、
若干の横方向の拡散はあるが、接続孔22の平面形状と
ほぼ同等の平面形状で構成される。なお、ゲート電極7
が存在する領域は、不純物導入の条件によってはこのゲ
ート電極7が不純物導入マスクになるので、ゲート電極
7下において、n+ 型半導体領域21Nは構成されな
い。
【0157】前記n+ 型半導体領域11、18の夫々
は、本実施例において例えば 0.2〜0.3〔μm〕程
度の接合深さで形成されるが、前記n+ 型半導体領域2
1Nは前記n+ 型半導体領域11、18の夫々の接合深
さに比べて深い接合深さ例えば0.35〜0.45〔μ
m〕程度に設定される。つまり、n+ 型半導体領域21
Nは、n+ 型半導体領域11又は18(p- 型半導体基
板1)の前記接続孔22の端部からn+ 型半導体領域1
1又は18とp- 型半導体基板1との間のpn接合部を
横切り発生する結晶欠陥を取り込める程度の深さで形成
される。結晶欠陥は導電層23の体積収縮、導電層(多
結晶珪素膜)23と絶縁膜(酸化珪素膜)との間の熱膨
張係数の違い等が主要な要因となって発生するが、特に
メモリセルMCにおいてはn+ 型半導体領域11、18
の夫々と導電層23との間の接続部分に駆動用MISF
ETQdのゲート電極(多結晶珪素膜)7の体積収縮も
加わり、結晶欠陥の発生が多発するので、n+ 型半導体
領域21Nの配置は有効である。
は、本実施例において例えば 0.2〜0.3〔μm〕程
度の接合深さで形成されるが、前記n+ 型半導体領域2
1Nは前記n+ 型半導体領域11、18の夫々の接合深
さに比べて深い接合深さ例えば0.35〜0.45〔μ
m〕程度に設定される。つまり、n+ 型半導体領域21
Nは、n+ 型半導体領域11又は18(p- 型半導体基
板1)の前記接続孔22の端部からn+ 型半導体領域1
1又は18とp- 型半導体基板1との間のpn接合部を
横切り発生する結晶欠陥を取り込める程度の深さで形成
される。結晶欠陥は導電層23の体積収縮、導電層(多
結晶珪素膜)23と絶縁膜(酸化珪素膜)との間の熱膨
張係数の違い等が主要な要因となって発生するが、特に
メモリセルMCにおいてはn+ 型半導体領域11、18
の夫々と導電層23との間の接続部分に駆動用MISF
ETQdのゲート電極(多結晶珪素膜)7の体積収縮も
加わり、結晶欠陥の発生が多発するので、n+ 型半導体
領域21Nの配置は有効である。
【0158】また、前記図1に示すように、メモリセル
MCにおいて、同様な接続構造が転送用MISFETQ
tの他方の半導体領域であるn+ 型半導体領域18と相
補性データ線(DL)33を接続する際の中間導電層2
3との間の接続部分に存在するので、この接続部分にも
n+ 型半導体領域21Nが構成される。また、言換すれ
ば、後述するSRAMの製造プロセス上、転送用MIS
FETQtの一方、他方の夫々の半導体領域であるn+
型半導体領域18の表面上に同一製造工程で接続孔22
が形成されるので、転送用MISFETQtの一方、他
方の夫々の半導体領域の領域に夫々n+ 型半導体領域2
1Nが形成される。
MCにおいて、同様な接続構造が転送用MISFETQ
tの他方の半導体領域であるn+ 型半導体領域18と相
補性データ線(DL)33を接続する際の中間導電層2
3との間の接続部分に存在するので、この接続部分にも
n+ 型半導体領域21Nが構成される。また、言換すれ
ば、後述するSRAMの製造プロセス上、転送用MIS
FETQtの一方、他方の夫々の半導体領域であるn+
型半導体領域18の表面上に同一製造工程で接続孔22
が形成されるので、転送用MISFETQtの一方、他
方の夫々の半導体領域の領域に夫々n+ 型半導体領域2
1Nが形成される。
【0159】前記メモリセルアレイMAY又はサブメモ
リセルアレイSMAYにおいて、X方向に配列されたメ
モリセルMCの容量素子Cは、図7及び図9に示すX1
−X3軸又はX2−X4軸に対して、第2電極23(及
び導電層23)の平面形状が線対称で構成される。ま
た、Y方向に配列されたメモリセルMCの容量素子C
は、前述の駆動用MISFETQd及び転送用MISF
ETQtの線対称の配列と異なり、第2電極23の平面
形状が非線対称で構成される。つまり、X方向に配列さ
れた複数個のメモリセルMCの夫々の容量素子Cの第2
電極23の配列に対して、Y方向に隣接する次段のX方
向に配列された複数個のメモリセルMCの容量素子C
は、前記前段の第2電極23と同様に、第2電極23の
平面形状をX方向に線対称で構成するとともに、第2電
極23の平面形状が前記前段のメモリセルMCの配列に
対して1個のメモリセルMC分(1メモリセルピッチ
分)だけX方向にずらして構成される。メモリセルアレ
イMAYにおいて、前述のメモリセルMCの容量素子C
の第2電極23(及び導電層23)の配列は、後述する
が、主に第2電極23の上層に形成される電源電圧線
(Vcc:26P)及び負荷用MISFETQpの平面形
状がY方向に対して非線対称で構成されるので、これに
律則され非線対称で構成される。
リセルアレイSMAYにおいて、X方向に配列されたメ
モリセルMCの容量素子Cは、図7及び図9に示すX1
−X3軸又はX2−X4軸に対して、第2電極23(及
び導電層23)の平面形状が線対称で構成される。ま
た、Y方向に配列されたメモリセルMCの容量素子C
は、前述の駆動用MISFETQd及び転送用MISF
ETQtの線対称の配列と異なり、第2電極23の平面
形状が非線対称で構成される。つまり、X方向に配列さ
れた複数個のメモリセルMCの夫々の容量素子Cの第2
電極23の配列に対して、Y方向に隣接する次段のX方
向に配列された複数個のメモリセルMCの容量素子C
は、前記前段の第2電極23と同様に、第2電極23の
平面形状をX方向に線対称で構成するとともに、第2電
極23の平面形状が前記前段のメモリセルMCの配列に
対して1個のメモリセルMC分(1メモリセルピッチ
分)だけX方向にずらして構成される。メモリセルアレ
イMAYにおいて、前述のメモリセルMCの容量素子C
の第2電極23(及び導電層23)の配列は、後述する
が、主に第2電極23の上層に形成される電源電圧線
(Vcc:26P)及び負荷用MISFETQpの平面形
状がY方向に対して非線対称で構成されるので、これに
律則され非線対称で構成される。
【0160】前記メモリセルMCの2個の負荷用MIS
FETQp1、Qp2の夫々は、図6、図7及び図9に
示すように、駆動用MISFETQdの領域上に構成さ
れる。負荷用MISFETQp1は駆動用MISFET
Qd2の領域上に構成され、負荷用MISFETQp2
は駆動用MISFETQd1上に構成される。この負荷
用MISFETQpは所謂SOI構造(又はTFT構
造)で構成される。負荷用MISFETQp1、Qp2
の夫々は駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々のゲ
ート長方向と一致する方向にゲート長方向をほぼ直交さ
せ配置される。この負荷用MISFETQp1、Qp2
の夫々は、主にn型チャネル形成領域26N、ゲート絶
縁膜24、24G、ゲート電極23、ソース領域26P
及びドレイン領域26Pで構成される。
FETQp1、Qp2の夫々は、図6、図7及び図9に
示すように、駆動用MISFETQdの領域上に構成さ
れる。負荷用MISFETQp1は駆動用MISFET
Qd2の領域上に構成され、負荷用MISFETQp2
は駆動用MISFETQd1上に構成される。この負荷
用MISFETQpは所謂SOI構造(又はTFT構
造)で構成される。負荷用MISFETQp1、Qp2
の夫々は駆動用MISFETQd1、Qd2の夫々のゲ
ート長方向と一致する方向にゲート長方向をほぼ直交さ
せ配置される。この負荷用MISFETQp1、Qp2
の夫々は、主にn型チャネル形成領域26N、ゲート絶
縁膜24、24G、ゲート電極23、ソース領域26P
及びドレイン領域26Pで構成される。
【0161】前記ゲート電極23は前記容量素子Cの第
2電極(第3層目のゲート材形成工程で形成される多結
晶珪素膜)23で構成される。つまり、駆動用MISF
ETQd1の領域に配置された一方の容量素子Cの第2
電極23は負荷用MISFETQp2のゲート電極23
を構成する。駆動用MISFETQd2の領域に配置さ
れた他方の容量素子Cの第2電極23は負荷用MISF
ETQp1のゲート電極23を構成する。
2電極(第3層目のゲート材形成工程で形成される多結
晶珪素膜)23で構成される。つまり、駆動用MISF
ETQd1の領域に配置された一方の容量素子Cの第2
電極23は負荷用MISFETQp2のゲート電極23
を構成する。駆動用MISFETQd2の領域に配置さ
れた他方の容量素子Cの第2電極23は負荷用MISF
ETQp1のゲート電極23を構成する。
【0162】前記図17に示すように、負荷用MISF
ETQpのゲート電極23(導電層23、中間導電層2
3のいずれも含む)は、パターンニング後にゲート電極
23の膜厚の一部を表面から酸化(若しくは窒化)し、
表面の角部(ゲート電極23の表面の上面とパターンニ
ングされた表面の側面との間の角部、図17中、符号2
3Cを付けて示す部分)23Cの断面形状が鋭い突出し
た形状からまるみをおびた断面形状に緩和される。ゲー
ト電極23の表面の酸化は、1〜3〔nm〕の膜厚を有
する自然酸化珪素膜が形成される程度では充分な断面形
状の改善がなされないので、ゲート電極23の表面上に
自然酸化珪素膜の膜厚に比べて厚い膜厚となる酸化珪素
膜が形成できる程度に行われる。また、ゲート電極23
は導体領域として残存させる必要があるので、ゲート電
極23の表面からの酸化はゲート電極23の膜厚の一部
に限られる。つまり、ゲート電極23の表面の酸化は、
自然酸化珪素膜の膜厚以上の膜厚の酸化珪素膜が形成で
きる程度において行われ、しかもゲート電極23の膜厚
の一部に限られる。本実施例のSRAMにおいては、ゲ
ート電極23の表面に5〜15〔nm〕程度の膜厚を有
する酸化珪素膜が形成できる酸化が行われる。
ETQpのゲート電極23(導電層23、中間導電層2
3のいずれも含む)は、パターンニング後にゲート電極
23の膜厚の一部を表面から酸化(若しくは窒化)し、
表面の角部(ゲート電極23の表面の上面とパターンニ
ングされた表面の側面との間の角部、図17中、符号2
3Cを付けて示す部分)23Cの断面形状が鋭い突出し
た形状からまるみをおびた断面形状に緩和される。ゲー
ト電極23の表面の酸化は、1〜3〔nm〕の膜厚を有
する自然酸化珪素膜が形成される程度では充分な断面形
状の改善がなされないので、ゲート電極23の表面上に
自然酸化珪素膜の膜厚に比べて厚い膜厚となる酸化珪素
膜が形成できる程度に行われる。また、ゲート電極23
は導体領域として残存させる必要があるので、ゲート電
極23の表面からの酸化はゲート電極23の膜厚の一部
に限られる。つまり、ゲート電極23の表面の酸化は、
自然酸化珪素膜の膜厚以上の膜厚の酸化珪素膜が形成で
きる程度において行われ、しかもゲート電極23の膜厚
の一部に限られる。本実施例のSRAMにおいては、ゲ
ート電極23の表面に5〜15〔nm〕程度の膜厚を有
する酸化珪素膜が形成できる酸化が行われる。
【0163】同図17に示すように、負荷用MISFE
TQpのゲート電極23は、駆動用MISFETQdの
ゲート電極7上、このゲート電極7上に比べて高い位置
を有するワード線13上、基準電圧線(Vss)13上
等、p- 型ウエル領域2Mの主面からの高さが異なる領
域にわたって配置される。ゲート電極23の端部が下地
形状の段差の領域に位置する場合には、ゲート電極23
のパターンニングが微細加工を目的として異方性エッチ
ングで行われるので、ゲート電極23の表面の角部23
Cの断面形状が鋭角をもつ鋭い突出した形状を有する断
面形状で形成される。したがって、前述のゲート電極2
3の表面の膜厚の一部の酸化に基づく、ゲート電極23
の表面の角部23Cの断面形状の改善は特にSOI構造
で構成される負荷用MISFETQpを有するSRAM
において有効である。
TQpのゲート電極23は、駆動用MISFETQdの
ゲート電極7上、このゲート電極7上に比べて高い位置
を有するワード線13上、基準電圧線(Vss)13上
等、p- 型ウエル領域2Mの主面からの高さが異なる領
域にわたって配置される。ゲート電極23の端部が下地
形状の段差の領域に位置する場合には、ゲート電極23
のパターンニングが微細加工を目的として異方性エッチ
ングで行われるので、ゲート電極23の表面の角部23
Cの断面形状が鋭角をもつ鋭い突出した形状を有する断
面形状で形成される。したがって、前述のゲート電極2
3の表面の膜厚の一部の酸化に基づく、ゲート電極23
の表面の角部23Cの断面形状の改善は特にSOI構造
で構成される負荷用MISFETQpを有するSRAM
において有効である。
【0164】このゲート電極23の表面の角部23Cの
断面形状の改善は、この角部23Cの領域での電界集中
を低減でき、又この角部23Cに沿って形成されるゲー
ト絶縁膜24の膜質を向上でき、結果として、ゲート絶
縁膜24の絶縁耐圧の向上が図れる。
断面形状の改善は、この角部23Cの領域での電界集中
を低減でき、又この角部23Cに沿って形成されるゲー
ト絶縁膜24の膜質を向上でき、結果として、ゲート絶
縁膜24の絶縁耐圧の向上が図れる。
【0165】前記ゲート電極23(同様に、導電層2
3、中間導電層23の夫々も含む)の表面の側面にはサ
イドウォールスペーサ24Sが構成される。サイドウォ
ールスペーサ24Sは、例えばCVD法で酸化珪素膜を
堆積し、この堆積された膜厚に相当する分、前記酸化珪
素膜に異方性エッチングを施し、ゲート電極23の側面
にのみ形成される。このサイドウォールスペーサ24S
は、前述のゲート電極23の表面の角部23Cの断面形
状の改善が図れるので、前述と同様に、ゲート絶縁膜2
4の絶縁耐圧を向上できる。
3、中間導電層23の夫々も含む)の表面の側面にはサ
イドウォールスペーサ24Sが構成される。サイドウォ
ールスペーサ24Sは、例えばCVD法で酸化珪素膜を
堆積し、この堆積された膜厚に相当する分、前記酸化珪
素膜に異方性エッチングを施し、ゲート電極23の側面
にのみ形成される。このサイドウォールスペーサ24S
は、前述のゲート電極23の表面の角部23Cの断面形
状の改善が図れるので、前述と同様に、ゲート絶縁膜2
4の絶縁耐圧を向上できる。
【0166】前記ゲート絶縁膜24は、本実施例のSR
AMの負荷用MISFETQpにおいて、ゲート電極2
3の表面から自然酸化珪素膜(図示しない)、酸化珪素
膜24G、酸化珪素膜24Fの夫々を順次積層した3層
構造で構成される。ゲート絶縁膜24の下層の自然酸化
珪素膜は、SRAMの製造プロセスにおいて、ゲート電
極23である多結晶珪素膜の堆積工程からゲート絶縁膜
24の上層の酸化珪素膜24Fを形成する工程までが同
一真空系内で行われる場合は排除できるが、途中に大気
中への開放がある場合にはほぼ確実に形成される。自然
酸化珪素膜は前述のように非常に薄い膜厚で形成され
る。中間層の酸化珪素膜24Gは前述のゲート電極23
の表面の角部23Cの断面形状を改善する目的において
前述の膜厚で形成される。上層の酸化珪素膜24Fは、
CVD法で堆積した酸化珪素膜で形成され、例えば50
〜70〔nm〕程度の膜厚で形成される。
AMの負荷用MISFETQpにおいて、ゲート電極2
3の表面から自然酸化珪素膜(図示しない)、酸化珪素
膜24G、酸化珪素膜24Fの夫々を順次積層した3層
構造で構成される。ゲート絶縁膜24の下層の自然酸化
珪素膜は、SRAMの製造プロセスにおいて、ゲート電
極23である多結晶珪素膜の堆積工程からゲート絶縁膜
24の上層の酸化珪素膜24Fを形成する工程までが同
一真空系内で行われる場合は排除できるが、途中に大気
中への開放がある場合にはほぼ確実に形成される。自然
酸化珪素膜は前述のように非常に薄い膜厚で形成され
る。中間層の酸化珪素膜24Gは前述のゲート電極23
の表面の角部23Cの断面形状を改善する目的において
前述の膜厚で形成される。上層の酸化珪素膜24Fは、
CVD法で堆積した酸化珪素膜で形成され、例えば50
〜70〔nm〕程度の膜厚で形成される。
【0167】なお、前記ゲート絶縁膜24は、中間層の
酸化珪素膜24Gに変えて、窒化珪素膜を使用してもよ
い。つまり、この場合、前述のゲート電極23の表面の
角部23Cの断面形状の改善は窒化により行われる。ま
た、ゲート絶縁膜24は、中間層の酸化珪素膜24Gを
除去した後に、この除去された領域にCVD法で酸化珪
素膜24Fを堆積し、この酸化珪素膜24Fを主体とし
て構成してもよい。この場合、自然酸化珪素膜の膜厚は
非常に薄く、酸化珪素膜24Fの膜厚でゲート絶縁膜2
4の全体の膜厚がほぼ決定され、しかも酸化珪素膜24
Fは下地のゲート電極(多結晶珪素膜)23の結晶粒に
影響されずに均一な膜厚で形成できるので、ゲート絶縁
膜24の膜厚の制御性は極めて高い。
酸化珪素膜24Gに変えて、窒化珪素膜を使用してもよ
い。つまり、この場合、前述のゲート電極23の表面の
角部23Cの断面形状の改善は窒化により行われる。ま
た、ゲート絶縁膜24は、中間層の酸化珪素膜24Gを
除去した後に、この除去された領域にCVD法で酸化珪
素膜24Fを堆積し、この酸化珪素膜24Fを主体とし
て構成してもよい。この場合、自然酸化珪素膜の膜厚は
非常に薄く、酸化珪素膜24Fの膜厚でゲート絶縁膜2
4の全体の膜厚がほぼ決定され、しかも酸化珪素膜24
Fは下地のゲート電極(多結晶珪素膜)23の結晶粒に
影響されずに均一な膜厚で形成できるので、ゲート絶縁
膜24の膜厚の制御性は極めて高い。
【0168】n型チャネル形成領域26Nは前記ゲート
電極23上にゲート絶縁膜24を介して構成される。n
型チャネル形成領域26Nはそのゲート長方向を駆動用
MISFETQdのゲート幅方向と一致する方向にほぼ
一致させ配置される。n型チャネル形成領域26Nは、
第4層目のゲート材形成工程で形成され、例えば多結晶
珪素膜で構成される。多結晶珪素膜には負荷用MISF
ETQpのしきい値電圧をエンハンスメント型に設定す
るn型不純物(例えばP)が導入される。負荷用MIS
FETQpは、動作時(ON動作時)、情報蓄積ノード
に電源電圧Vccを充分に供給でき、情報を安定に保持で
きる。また、負荷用MISFETQpは、非動作時(O
FF動作時)、情報蓄積ノードへの電源電圧Vccの供給
をほぼ確実に遮断できるので、スタンバイ電流量が低減
でき、低消費電力化が図れる。この点、負荷用MISF
ETQpは負荷用高抵抗素子に比べて異なる(負荷用高
抵抗素子は常時微小電流が流れる)。
電極23上にゲート絶縁膜24を介して構成される。n
型チャネル形成領域26Nはそのゲート長方向を駆動用
MISFETQdのゲート幅方向と一致する方向にほぼ
一致させ配置される。n型チャネル形成領域26Nは、
第4層目のゲート材形成工程で形成され、例えば多結晶
珪素膜で構成される。多結晶珪素膜には負荷用MISF
ETQpのしきい値電圧をエンハンスメント型に設定す
るn型不純物(例えばP)が導入される。負荷用MIS
FETQpは、動作時(ON動作時)、情報蓄積ノード
に電源電圧Vccを充分に供給でき、情報を安定に保持で
きる。また、負荷用MISFETQpは、非動作時(O
FF動作時)、情報蓄積ノードへの電源電圧Vccの供給
をほぼ確実に遮断できるので、スタンバイ電流量が低減
でき、低消費電力化が図れる。この点、負荷用MISF
ETQpは負荷用高抵抗素子に比べて異なる(負荷用高
抵抗素子は常時微小電流が流れる)。
【0169】前記ソース領域26Pは前記n型チャネル
形成領域26Nの一端側(ソース領域側)に一体に構成
されかつ同一導電層で形成されたp型導電層(26P)
で構成される。つまり、ソース領域(p型導電層)26
Pは第4層目のゲート材形成工程で形成された多結晶珪
素膜で形成され、多結晶珪素膜にはp型不純物(例えば
BF2 )が導入される。ソース領域26Pは、図9に符
号26Pを付けて一点鎖線で囲まれた領域内において構
成される(一部は電源電圧線26Pとして構成され
る)。前記ドレイン領域26Pは、n型チャネル形成領
域26Nの他端側(ドレイン側)に一体に構成され、ソ
ース領域26Pと同様に、同一導電層で形成されたp型
導電層(26P)で構成される。ドレイン領域26Pは
符号26Pを付けて一点鎖線で囲まれた領域内において
構成される。つまり、後述する製造プロセスにおいて
は、一点鎖線で囲まれた領域26P内に、ソース領域及
びドレイン領域26Pを形成するp型不純物が導入さ
れ、それ以外の領域はn型チャネル形成領域26Nとし
て構成される。
形成領域26Nの一端側(ソース領域側)に一体に構成
されかつ同一導電層で形成されたp型導電層(26P)
で構成される。つまり、ソース領域(p型導電層)26
Pは第4層目のゲート材形成工程で形成された多結晶珪
素膜で形成され、多結晶珪素膜にはp型不純物(例えば
BF2 )が導入される。ソース領域26Pは、図9に符
号26Pを付けて一点鎖線で囲まれた領域内において構
成される(一部は電源電圧線26Pとして構成され
る)。前記ドレイン領域26Pは、n型チャネル形成領
域26Nの他端側(ドレイン側)に一体に構成され、ソ
ース領域26Pと同様に、同一導電層で形成されたp型
導電層(26P)で構成される。ドレイン領域26Pは
符号26Pを付けて一点鎖線で囲まれた領域内において
構成される。つまり、後述する製造プロセスにおいて
は、一点鎖線で囲まれた領域26P内に、ソース領域及
びドレイン領域26Pを形成するp型不純物が導入さ
れ、それ以外の領域はn型チャネル形成領域26Nとし
て構成される。
【0170】前記負荷用MISFETQp1のドレイン
領域26Pは、転送用MISFETQt1の一方の半導
体領域、駆動用MISFETQd1のドレイン領域及び
駆動用MISFETQd2のゲート電極7に接続され
る。同様に、負荷用MISFETQp2のドレイン領域
26Pは、転送用MISFETQt2の一方の半導体領
域、駆動用MISFETQd2のドレイン領域及び駆動
用MISFETQd1のゲート電極7に接続される。こ
れらの接続は前記導電層23を介して行われる。
領域26Pは、転送用MISFETQt1の一方の半導
体領域、駆動用MISFETQd1のドレイン領域及び
駆動用MISFETQd2のゲート電極7に接続され
る。同様に、負荷用MISFETQp2のドレイン領域
26Pは、転送用MISFETQt2の一方の半導体領
域、駆動用MISFETQd2のドレイン領域及び駆動
用MISFETQd1のゲート電極7に接続される。こ
れらの接続は前記導電層23を介して行われる。
【0171】また、負荷用MISFETQpのドレイン
領域26Pはn型チャネル形成領域26Nを介してゲー
ト電極23から離隔される。換言すれば、負荷用MIS
FETQpはゲート電極23とドレイン領域26Pとが
重なりを持たずに離隔される。つまり、負荷用MISF
ETQpのドレイン領域26P側はオフセット構造で構
成される。このオフセット構造の負荷用MISFETQ
pはn型チャネル形成領域26N−ドレイン領域26P
間のブレークダウン耐圧を向上できる。すなわち、この
オフセット構造は、ドレイン領域26Pとゲート電極2
3によってチャージが誘起されるn型チャネル形成領域
26Nとを離隔することによって、ドレイン領域26P
とn型チャネル形成領域26Nとのpn接合部のブレー
クダウン耐圧を向上できる。本実施例の場合、負荷用M
ISFETQpは 約0.6〔μm〕又はそれ以上の寸法
のオフセット寸法(離隔寸法)で構成される。
領域26Pはn型チャネル形成領域26Nを介してゲー
ト電極23から離隔される。換言すれば、負荷用MIS
FETQpはゲート電極23とドレイン領域26Pとが
重なりを持たずに離隔される。つまり、負荷用MISF
ETQpのドレイン領域26P側はオフセット構造で構
成される。このオフセット構造の負荷用MISFETQ
pはn型チャネル形成領域26N−ドレイン領域26P
間のブレークダウン耐圧を向上できる。すなわち、この
オフセット構造は、ドレイン領域26Pとゲート電極2
3によってチャージが誘起されるn型チャネル形成領域
26Nとを離隔することによって、ドレイン領域26P
とn型チャネル形成領域26Nとのpn接合部のブレー
クダウン耐圧を向上できる。本実施例の場合、負荷用M
ISFETQpは 約0.6〔μm〕又はそれ以上の寸法
のオフセット寸法(離隔寸法)で構成される。
【0172】前記導電層23は前述のように容量素子C
の第2電極23を引き出して構成される(第3層目のゲ
ート材形成工程で形成された多結晶珪素膜)。導電層2
3は負荷用MISFETQpのゲート電極23と同一導
電層で形成される。この導電層23は層間絶縁膜24に
形成された接続孔25を通して上層の負荷用MISFE
TQpのp型ドレイン領域26Pに接続される。また、
前述のように、導電層23は接続孔22を通して転送用
MISFETQtの一方の半導体領域(18)、駆動用
MISFETQdのドレイン領域(11)及びゲート電
極7に接続される。このように構成される導電層23
は、導電層23の膜厚、及び導電層23の上側の接続孔
25の位置と下側の接続孔22の位置との間の寸法に相
当する分、負荷用MISFETQpのドレイン領域26
Pの他端側、転送用MISFETQtの一方の半導体領
域(18)及び駆動用MISFETQdのドレイン領域
(11)の夫々の間を離隔できる。導電層23はn型不
純物が導入された多結晶珪素膜で形成されるので、前記
p型ドレイン領域26Pを形成するp型不純物の前記一
方の半導体領域(18)、ドレイン領域(11)の夫々への
拡散距離を導電層23で増加できる。つまり、導電層2
3は、転送用MISFETQt、駆動用MISFETQ
dの夫々のチャネル形成領域に、負荷用MISFETQ
pのドレイン領域26Pのp型不純物が拡散されること
を低減し、転送用MISFETQt、駆動用MISFE
TQdの夫々のしきい値電圧の変動を防止できる。前記
導電層23は、負荷用MISFETQpのゲート電極2
3、容量素子Cの第2電極23の夫々と同一導電層(同
一製造工程)で形成されるので、構造上導電層数を低減
でき、又、製造プロセスの製造工程数を削減できる。
の第2電極23を引き出して構成される(第3層目のゲ
ート材形成工程で形成された多結晶珪素膜)。導電層2
3は負荷用MISFETQpのゲート電極23と同一導
電層で形成される。この導電層23は層間絶縁膜24に
形成された接続孔25を通して上層の負荷用MISFE
TQpのp型ドレイン領域26Pに接続される。また、
前述のように、導電層23は接続孔22を通して転送用
MISFETQtの一方の半導体領域(18)、駆動用
MISFETQdのドレイン領域(11)及びゲート電
極7に接続される。このように構成される導電層23
は、導電層23の膜厚、及び導電層23の上側の接続孔
25の位置と下側の接続孔22の位置との間の寸法に相
当する分、負荷用MISFETQpのドレイン領域26
Pの他端側、転送用MISFETQtの一方の半導体領
域(18)及び駆動用MISFETQdのドレイン領域
(11)の夫々の間を離隔できる。導電層23はn型不
純物が導入された多結晶珪素膜で形成されるので、前記
p型ドレイン領域26Pを形成するp型不純物の前記一
方の半導体領域(18)、ドレイン領域(11)の夫々への
拡散距離を導電層23で増加できる。つまり、導電層2
3は、転送用MISFETQt、駆動用MISFETQ
dの夫々のチャネル形成領域に、負荷用MISFETQ
pのドレイン領域26Pのp型不純物が拡散されること
を低減し、転送用MISFETQt、駆動用MISFE
TQdの夫々のしきい値電圧の変動を防止できる。前記
導電層23は、負荷用MISFETQpのゲート電極2
3、容量素子Cの第2電極23の夫々と同一導電層(同
一製造工程)で形成されるので、構造上導電層数を低減
でき、又、製造プロセスの製造工程数を削減できる。
【0173】図6、図7及び図9に示すように、前記負
荷用MISFETQpのソース領域(p型導電層26
P)には電源電圧線(Vcc)26Pが接続される。電源
電圧線26Pは前記ソース領域であるp型導電層26P
と一体に構成されかつ同一導電層で構成される。つま
り、電源電圧線26Pは第4層目のゲート材形成工程で
形成された多結晶珪素膜で形成され、この多結晶珪素膜
には抵抗値を低減するp型不純物(例えばBF2 )が導
入される。
荷用MISFETQpのソース領域(p型導電層26
P)には電源電圧線(Vcc)26Pが接続される。電源
電圧線26Pは前記ソース領域であるp型導電層26P
と一体に構成されかつ同一導電層で構成される。つま
り、電源電圧線26Pは第4層目のゲート材形成工程で
形成された多結晶珪素膜で形成され、この多結晶珪素膜
には抵抗値を低減するp型不純物(例えばBF2 )が導
入される。
【0174】前記電源電圧線(Vcc)26Pはメモリセ
ルMC内に2本配置される。この2本の電源電圧線26
Pは、メモリセルアレイMAY又はサブメモリセルアレ
イSMAYにおいて、互いに離隔しかつ同一のX方向に
ほぼ平行に延在する。メモリセルMCに配置される一方
の電源電圧線26Pは、負荷用MISFETQp2のソ
ース領域と一体に構成され、第1ワード線(WL1)1
3上をその延在方向と一致する方向に沿って延在する。
他方の電源電圧線26Pは、負荷用MISFETQp1
のソース領域と一体に構成され、第2ワード線(WL
2)13上をその延在方向と一致する方向に沿って延在
する。
ルMC内に2本配置される。この2本の電源電圧線26
Pは、メモリセルアレイMAY又はサブメモリセルアレ
イSMAYにおいて、互いに離隔しかつ同一のX方向に
ほぼ平行に延在する。メモリセルMCに配置される一方
の電源電圧線26Pは、負荷用MISFETQp2のソ
ース領域と一体に構成され、第1ワード線(WL1)1
3上をその延在方向と一致する方向に沿って延在する。
他方の電源電圧線26Pは、負荷用MISFETQp1
のソース領域と一体に構成され、第2ワード線(WL
2)13上をその延在方向と一致する方向に沿って延在
する。
【0175】前記図7及び図9に示すように、メモリセ
ルMCにおいて、一方の電源電圧線26PはX方向に延
在するとともに、転送用MISFETQt1の他方の半
導体領域(18)と相補性データ線DLの第1データ線
(DL1:33)との接続部分(後述する中間導電層2
9)をY方向に迂回する。つまり、一方の電源電圧線2
6Pは、メモリセルMCの負荷用MISFETQp1と
前記接続部分との間を通過せず、この接続部分とY方向
に隣接する(図9中、上側に配置された)他のメモリセ
ルMCの負荷用MISFETQp1との間を通過し迂回
する。また、一方の電源電圧線26Pは前記Y方向に隣
接する(図9中、上側に配置された)他のメモリセルM
Cの一方の電源電圧線26Pと兼用される。他方の電源
電圧線26Pは、同様に、X方向に延在するとともに、
転送用MISFETQt2の他方の半導体領域(18)
と相補性データ線DLの第2データ線(DL2:33)
との接続部分(後述する中間導電層29)をY方向に迂
回する。他方の電源電圧線26PはメモリセルMCの負
荷用MISFETQp2と前記接続部分との間を迂回
し、この接続部分とY方向に隣接する(図9中、下側に
配置された)他のメモリセルMCの負荷用MISFET
Qp2との間は通過しない。また、同様に他方の電源電
圧線26Pは前記Y方向に隣接する(図9中、下側に配
置された)他のメモリセルMCの他方の電源電圧線26
Pと兼用される。つまり、1個のメモリセルMCには2
本の電源電圧線26Pが配置されるが、この2本の電源
電圧線26Pの夫々はY方向の上下に隣接する他のメモ
リセルMCの夫々の電源電圧線26Pと兼用されるの
で、1個のメモリセルMCには実質的に1本の電源電圧
線26Pが配置されることになる。
ルMCにおいて、一方の電源電圧線26PはX方向に延
在するとともに、転送用MISFETQt1の他方の半
導体領域(18)と相補性データ線DLの第1データ線
(DL1:33)との接続部分(後述する中間導電層2
9)をY方向に迂回する。つまり、一方の電源電圧線2
6Pは、メモリセルMCの負荷用MISFETQp1と
前記接続部分との間を通過せず、この接続部分とY方向
に隣接する(図9中、上側に配置された)他のメモリセ
ルMCの負荷用MISFETQp1との間を通過し迂回
する。また、一方の電源電圧線26Pは前記Y方向に隣
接する(図9中、上側に配置された)他のメモリセルM
Cの一方の電源電圧線26Pと兼用される。他方の電源
電圧線26Pは、同様に、X方向に延在するとともに、
転送用MISFETQt2の他方の半導体領域(18)
と相補性データ線DLの第2データ線(DL2:33)
との接続部分(後述する中間導電層29)をY方向に迂
回する。他方の電源電圧線26PはメモリセルMCの負
荷用MISFETQp2と前記接続部分との間を迂回
し、この接続部分とY方向に隣接する(図9中、下側に
配置された)他のメモリセルMCの負荷用MISFET
Qp2との間は通過しない。また、同様に他方の電源電
圧線26Pは前記Y方向に隣接する(図9中、下側に配
置された)他のメモリセルMCの他方の電源電圧線26
Pと兼用される。つまり、1個のメモリセルMCには2
本の電源電圧線26Pが配置されるが、この2本の電源
電圧線26Pの夫々はY方向の上下に隣接する他のメモ
リセルMCの夫々の電源電圧線26Pと兼用されるの
で、1個のメモリセルMCには実質的に1本の電源電圧
線26Pが配置されることになる。
【0176】前記メモリセルMCに配置された2本の電
源電圧線26Pは、前記メモリセルアレイMAY又はサ
ブメモリセルアレイSMAYにおいて、図9に示すX1
−X3軸又はX2−X4軸に対して、平面形状がX方向
に線対称で構成される。また、メモリセルMCに配置さ
れた2本の電源電圧線26Pは、前述の駆動用MISF
ETQd及び転送用MISFETQtの線対称の配列と
異なり、かつ容量素子Cの第2電極23の配列と同様
に、平面形状がY方向に非線対称で構成される。つま
り、X方向に配列された複数個のメモリセルMCを延在
する電源電圧線26Pの平面形状に対して、Y方向に隣
接する次段のX方向に配列されたメモリセルMCを延在
する電源電圧線26Pは、前記前段のメモリセルMCを
延在する電源電圧線26Pと同様にX方向に線対称で構
成されるとともに、前記前段のメモリセルMCを延在す
る電源電圧線26Pに対して1個のメモリセルMC分
(1メモリセルピッチ)だけ列方向にずらして構成され
る。メモリセルアレイMAY又はサブメモリセルアレイ
SMAYにおいて、電源電圧線26Pの転送用MISF
ETQtの他方の半導体領域と相補性データ線DLとの
接続部分(中間導電層29)の迂回は同一Y方向である
上側ですべて行われる。
源電圧線26Pは、前記メモリセルアレイMAY又はサ
ブメモリセルアレイSMAYにおいて、図9に示すX1
−X3軸又はX2−X4軸に対して、平面形状がX方向
に線対称で構成される。また、メモリセルMCに配置さ
れた2本の電源電圧線26Pは、前述の駆動用MISF
ETQd及び転送用MISFETQtの線対称の配列と
異なり、かつ容量素子Cの第2電極23の配列と同様
に、平面形状がY方向に非線対称で構成される。つま
り、X方向に配列された複数個のメモリセルMCを延在
する電源電圧線26Pの平面形状に対して、Y方向に隣
接する次段のX方向に配列されたメモリセルMCを延在
する電源電圧線26Pは、前記前段のメモリセルMCを
延在する電源電圧線26Pと同様にX方向に線対称で構
成されるとともに、前記前段のメモリセルMCを延在す
る電源電圧線26Pに対して1個のメモリセルMC分
(1メモリセルピッチ)だけ列方向にずらして構成され
る。メモリセルアレイMAY又はサブメモリセルアレイ
SMAYにおいて、電源電圧線26Pの転送用MISF
ETQtの他方の半導体領域と相補性データ線DLとの
接続部分(中間導電層29)の迂回は同一Y方向である
上側ですべて行われる。
【0177】前述のメモリセルMCに配置された容量素
子Cのうち、駆動用MISFETQd1上に配置された
容量素子Cの第2電極23(及び導電層23)は、図9
に示すように、一方の電源電圧線26Pを前記接続部分
(中間導電層29)において、上側の他のメモリセルM
Cへ迂回させ、前記接続部分と負荷用MISFETQp
1との間の離隔寸法を縮小しているので、この縮小した
寸法に相当する分、メモリセルMCの平面形状が縮小さ
れる。また、メモリセルMCの駆動用MISFETQd
2上に配置された容量素子Cの第2電極23(及び導電
層23)は、他方の電源電圧線26Pを前記接続部分
(中間導電層29)において、このメモリセルMC内へ
迂回させ、前記接続部分と負荷用MISFETQp2と
の間に他方の電源電圧線26Pを通過させるので、この
他方の電源電圧線26Pの通過に相当する分、メモリセ
ルMCの平面形状が増大する。つまり、電源電圧線26
Pは、集積度を向上する目的でメモリセルMC上を必ず
延在する(メモリセルMCの占有面積を利用する)の
で、この電源電圧線26PがメモリセルMC上を迂回す
る側である、駆動用MISFETQd2上に配置された
容量素子Cの第2電極23(及び導電層23)の平面形
状を基準にした場合、駆動用MISFETQd1上に配
置された容量素子Cの第2電極23(及び導電層23)
の平面形状は電源電圧線26PがメモリセルMC上を迂
回しないので縮小される。したがって、メモリセルMC
の容量素子Cの第2電極23(及び導電層23)は、X
方向(X1−X2軸又はX3−X4軸)に線対称で配置
した場合には、駆動用MISFETQd2上に配置され
る第2電極23の平面形状ですべての(駆動用MISF
ETQd1上の)第2電極23の平面形状が律則され、
メモリセルMCの占有面積が増大するが、前述のよう
に、電源電圧線26PはY方向に非線対称で配置される
ことにより、駆動用MISFETQd1上の第2電極2
3の平面形状が縮小され、この縮小に相当する分、メモ
リセルMCの占有面積が縮小できる。
子Cのうち、駆動用MISFETQd1上に配置された
容量素子Cの第2電極23(及び導電層23)は、図9
に示すように、一方の電源電圧線26Pを前記接続部分
(中間導電層29)において、上側の他のメモリセルM
Cへ迂回させ、前記接続部分と負荷用MISFETQp
1との間の離隔寸法を縮小しているので、この縮小した
寸法に相当する分、メモリセルMCの平面形状が縮小さ
れる。また、メモリセルMCの駆動用MISFETQd
2上に配置された容量素子Cの第2電極23(及び導電
層23)は、他方の電源電圧線26Pを前記接続部分
(中間導電層29)において、このメモリセルMC内へ
迂回させ、前記接続部分と負荷用MISFETQp2と
の間に他方の電源電圧線26Pを通過させるので、この
他方の電源電圧線26Pの通過に相当する分、メモリセ
ルMCの平面形状が増大する。つまり、電源電圧線26
Pは、集積度を向上する目的でメモリセルMC上を必ず
延在する(メモリセルMCの占有面積を利用する)の
で、この電源電圧線26PがメモリセルMC上を迂回す
る側である、駆動用MISFETQd2上に配置された
容量素子Cの第2電極23(及び導電層23)の平面形
状を基準にした場合、駆動用MISFETQd1上に配
置された容量素子Cの第2電極23(及び導電層23)
の平面形状は電源電圧線26PがメモリセルMC上を迂
回しないので縮小される。したがって、メモリセルMC
の容量素子Cの第2電極23(及び導電層23)は、X
方向(X1−X2軸又はX3−X4軸)に線対称で配置
した場合には、駆動用MISFETQd2上に配置され
る第2電極23の平面形状ですべての(駆動用MISF
ETQd1上の)第2電極23の平面形状が律則され、
メモリセルMCの占有面積が増大するが、前述のよう
に、電源電圧線26PはY方向に非線対称で配置される
ことにより、駆動用MISFETQd1上の第2電極2
3の平面形状が縮小され、この縮小に相当する分、メモ
リセルMCの占有面積が縮小できる。
【0178】前記メモリセルMCにおいては、第1層目
の導電層7、第2層目の導電層13、第3層目の導電層
23及び第4層目の導電層26を含む、合計4層の所謂
ゲート材が構成される。図6及び図10(特定の導電層
のパターンを示す平面図)に示すように、メモリセルM
Cにおいて、第2層目の導電層13は転送用MISFE
TQtのゲート電極13、ワード線13及び基準電圧線
13として構成される。ワード線(その一部にはゲート
電極13を含む)13、基準電圧線13の夫々は、同一
導電層であるので、SRAMの製造プロセス上、フォト
リソグラフィ技術の最小加工寸法又はそれ以上の寸法を
もって離隔され、夫々、X方向にほぼ平行に延在する。
メモリセルMCにおいて、第3層目の導電層23は負荷
用MISFETQpのゲート電極23、導電層23、中
間導電層23及び容量素子Cの第2電極23として構成
される。メモリセルMCにおいて、第4層目の導電層2
6は負荷用MISFETQpのn型チャネル形成領域2
6N、p型ソース領域26P、p型ドレイン領域26P
及び電源電圧線26Pとして構成される。負荷用MIS
FETQp1、Qp2の夫々は、ゲート長方向をY方向
に一致させ、同一導電層であるので、SRAMの製造プ
ロセス上、フォトリソグラフィ技術の最小加工寸法又は
それ以上の寸法をもって離隔され、夫々、Y方向にほぼ
平行に延在する。
の導電層7、第2層目の導電層13、第3層目の導電層
23及び第4層目の導電層26を含む、合計4層の所謂
ゲート材が構成される。図6及び図10(特定の導電層
のパターンを示す平面図)に示すように、メモリセルM
Cにおいて、第2層目の導電層13は転送用MISFE
TQtのゲート電極13、ワード線13及び基準電圧線
13として構成される。ワード線(その一部にはゲート
電極13を含む)13、基準電圧線13の夫々は、同一
導電層であるので、SRAMの製造プロセス上、フォト
リソグラフィ技術の最小加工寸法又はそれ以上の寸法を
もって離隔され、夫々、X方向にほぼ平行に延在する。
メモリセルMCにおいて、第3層目の導電層23は負荷
用MISFETQpのゲート電極23、導電層23、中
間導電層23及び容量素子Cの第2電極23として構成
される。メモリセルMCにおいて、第4層目の導電層2
6は負荷用MISFETQpのn型チャネル形成領域2
6N、p型ソース領域26P、p型ドレイン領域26P
及び電源電圧線26Pとして構成される。負荷用MIS
FETQp1、Qp2の夫々は、ゲート長方向をY方向
に一致させ、同一導電層であるので、SRAMの製造プ
ロセス上、フォトリソグラフィ技術の最小加工寸法又は
それ以上の寸法をもって離隔され、夫々、Y方向にほぼ
平行に延在する。
【0179】このように構成される複数層の導電層1
3、23及び26が積層されるメモリセルMCにおいて
は、前記図10に示すように、下層の第2層目の導電層
13、中間層の第3層目の導電層23の夫々は、別々の
導電層に形成されるので、フォトリソグラフィ技術の最
小加工寸法よりも小さい微細な寸法Lmをもって離隔す
ることが許容される。換言すれば、メモリセルMCは、
占有面積を縮小し、SRAMの集積度の向上を図ること
を主目的として、複数層の導電層13、23、26の夫
々を微細な寸法Lmをもって積極的に近接させることが
行われる。ところが、微細な寸法Lmをもって離隔され
た第2層目の導電層13と第3層目の導電層23との間
に、前記微細な寸法Lmの約2分の1よりも薄い膜厚を
有する層間絶縁膜(21)が均一な膜厚で形成される
(例えばCVD法で堆積される)と、微細な寸法Lmの
領域内において開口寸法が小さくかつ深い溝(断面形状
がクレバス形状になる溝)が発生する。第4層目の導電
層26はCVD法で堆積される多結晶珪素膜で形成され
るので、前記溝内に多結晶珪素膜が埋込まれ、第4層目
の導電層26のパターンニングの際のエッチング工程に
おいて除去しきれない。つまり、負荷用MISFETQ
p1、Qp2の夫々は、夫々の間の下層の第2層目の導
電層13と中間層の第3層目の導電層23との間の微細
な寸法Lmの領域に発生した溝にエッチング残りとして
残存する多結晶珪素膜を通して短絡する。
3、23及び26が積層されるメモリセルMCにおいて
は、前記図10に示すように、下層の第2層目の導電層
13、中間層の第3層目の導電層23の夫々は、別々の
導電層に形成されるので、フォトリソグラフィ技術の最
小加工寸法よりも小さい微細な寸法Lmをもって離隔す
ることが許容される。換言すれば、メモリセルMCは、
占有面積を縮小し、SRAMの集積度の向上を図ること
を主目的として、複数層の導電層13、23、26の夫
々を微細な寸法Lmをもって積極的に近接させることが
行われる。ところが、微細な寸法Lmをもって離隔され
た第2層目の導電層13と第3層目の導電層23との間
に、前記微細な寸法Lmの約2分の1よりも薄い膜厚を
有する層間絶縁膜(21)が均一な膜厚で形成される
(例えばCVD法で堆積される)と、微細な寸法Lmの
領域内において開口寸法が小さくかつ深い溝(断面形状
がクレバス形状になる溝)が発生する。第4層目の導電
層26はCVD法で堆積される多結晶珪素膜で形成され
るので、前記溝内に多結晶珪素膜が埋込まれ、第4層目
の導電層26のパターンニングの際のエッチング工程に
おいて除去しきれない。つまり、負荷用MISFETQ
p1、Qp2の夫々は、夫々の間の下層の第2層目の導
電層13と中間層の第3層目の導電層23との間の微細
な寸法Lmの領域に発生した溝にエッチング残りとして
残存する多結晶珪素膜を通して短絡する。
【0180】本実施例のSRAMのメモリセルMCは、
負荷用MISFETQp1、Qp2の夫々の間に発生す
る溝を打ち切ることを主目的として、同図10に符号O
Sを付けて示すように、第2層目の導電層13、第3層
目の導電層23の夫々の間に微細な寸法Lmで離隔され
る部分が存在する場合は第2層目の導電層13の上部に
第3層目の導電層23の少なくとも一部を重ね合せる
(図10中、重ね合せた領域は斜線を施して示す)。図
10中、符号NSは、第2層目の導電層13、第3層目
の導電層23の夫々が微細な寸法Lmをもって離隔さ
れ、エッチング残りが発生する可能性がある領域を示す
が、前記第2層目の導電層13、第3層目の導電層23
の夫々の重ね合せは領域NSを横切る形状(エッチング
残りは一部分に発生するが、このエッチング残りを途中
で遮断する形状)で行われる。
負荷用MISFETQp1、Qp2の夫々の間に発生す
る溝を打ち切ることを主目的として、同図10に符号O
Sを付けて示すように、第2層目の導電層13、第3層
目の導電層23の夫々の間に微細な寸法Lmで離隔され
る部分が存在する場合は第2層目の導電層13の上部に
第3層目の導電層23の少なくとも一部を重ね合せる
(図10中、重ね合せた領域は斜線を施して示す)。図
10中、符号NSは、第2層目の導電層13、第3層目
の導電層23の夫々が微細な寸法Lmをもって離隔さ
れ、エッチング残りが発生する可能性がある領域を示す
が、前記第2層目の導電層13、第3層目の導電層23
の夫々の重ね合せは領域NSを横切る形状(エッチング
残りは一部分に発生するが、このエッチング残りを途中
で遮断する形状)で行われる。
【0181】前記メモリセルMCの転送用MISFET
Qtの他方の半導体領域(18)は、図6及び図7に示
すように、相補性データ線(DL)33に接続される。
メモリセルMCの一方の転送用MISFETQt1は相
補性データ線33の第1データ線(DL1)に接続され
る。他方の転送用MISFETQt2は相補性データ線
33の第2データ線(DL2)に接続される。この転送
用MISFETQtの他方の半導体領域、相補性データ
線33の夫々の接続は、下層側から上層側に向って順次
積層された中間導電層23、29の夫々を介して行われ
る。
Qtの他方の半導体領域(18)は、図6及び図7に示
すように、相補性データ線(DL)33に接続される。
メモリセルMCの一方の転送用MISFETQt1は相
補性データ線33の第1データ線(DL1)に接続され
る。他方の転送用MISFETQt2は相補性データ線
33の第2データ線(DL2)に接続される。この転送
用MISFETQtの他方の半導体領域、相補性データ
線33の夫々の接続は、下層側から上層側に向って順次
積層された中間導電層23、29の夫々を介して行われ
る。
【0182】前記中間導電層23は、図6、図7及び図
9に示すように、層間絶縁膜21上に構成される。この
中間導電層23の一部は、サイドウォールスペーサ16
で規定された領域内において、前記層間絶縁膜21に形
成された接続孔22を通して転送用MISFETQtの
他方の半導体領域(18)に接続される。前記接続孔2
2はサイドウォールスペーサ16で規定される領域より
も大きい(ゲート電極12側に大きい)開口サイズで構
成される。前記サイドウォールスペーサ16は前述のよ
うに転送用MISFETQtのゲート電極12の側壁に
それに対して自己整合で形成される。つまり、中間導電
層23の一部はサイドウォールスペーサ16に律則され
た位置にかつそれに対して自己整合で転送用MISFE
TQtの他方の半導体領域に接続される。中間導電層2
3の他部は、少なくとも、この中間導電層23と上層の
中間導電層29との製造プロセスのマスク合せ余裕寸法
に相当する分、層間絶縁膜21上に引き出される。この
中間導電層23は、転送用MISFETQtの他方の半
導体領域、中間導電層23の夫々に製造プロセスのマス
ク合せずれが生じる場合でも、このマスク合せずれを吸
収し、転送用MISFETQtの他方の半導体領域にそ
れに対して自己整合で中間導電層23を見かけ上接続で
きる。
9に示すように、層間絶縁膜21上に構成される。この
中間導電層23の一部は、サイドウォールスペーサ16
で規定された領域内において、前記層間絶縁膜21に形
成された接続孔22を通して転送用MISFETQtの
他方の半導体領域(18)に接続される。前記接続孔2
2はサイドウォールスペーサ16で規定される領域より
も大きい(ゲート電極12側に大きい)開口サイズで構
成される。前記サイドウォールスペーサ16は前述のよ
うに転送用MISFETQtのゲート電極12の側壁に
それに対して自己整合で形成される。つまり、中間導電
層23の一部はサイドウォールスペーサ16に律則され
た位置にかつそれに対して自己整合で転送用MISFE
TQtの他方の半導体領域に接続される。中間導電層2
3の他部は、少なくとも、この中間導電層23と上層の
中間導電層29との製造プロセスのマスク合せ余裕寸法
に相当する分、層間絶縁膜21上に引き出される。この
中間導電層23は、転送用MISFETQtの他方の半
導体領域、中間導電層23の夫々に製造プロセスのマス
ク合せずれが生じる場合でも、このマスク合せずれを吸
収し、転送用MISFETQtの他方の半導体領域にそ
れに対して自己整合で中間導電層23を見かけ上接続で
きる。
【0183】前記中間導電層23は前記負荷用MISF
ETQpのゲート電極23、容量素子Cの第2電極2
3、導電層23の夫々と同一導電層で構成される。つま
り、第3層目のゲート材形成工程で形成される多結晶珪
素膜で形成され、この多結晶珪素膜には抵抗値を低減す
るn型不純物が導入される。
ETQpのゲート電極23、容量素子Cの第2電極2
3、導電層23の夫々と同一導電層で構成される。つま
り、第3層目のゲート材形成工程で形成される多結晶珪
素膜で形成され、この多結晶珪素膜には抵抗値を低減す
るn型不純物が導入される。
【0184】前記中間導電層29は、図6及び図7に示
すように、層間絶縁膜27上に構成される。中間導電層
29の一端側は層間絶縁膜27に形成された接続孔28
を通して前記中間導電層23に接続される。この中間導
電層23は前述のように転送用MISFETQtの他方
の半導体領域に接続される。中間導電層29の他端側
は、X方向に引き出され、層間絶縁膜30に形成された
接続孔31を通して相補性データ線33に接続される。
すように、層間絶縁膜27上に構成される。中間導電層
29の一端側は層間絶縁膜27に形成された接続孔28
を通して前記中間導電層23に接続される。この中間導
電層23は前述のように転送用MISFETQtの他方
の半導体領域に接続される。中間導電層29の他端側
は、X方向に引き出され、層間絶縁膜30に形成された
接続孔31を通して相補性データ線33に接続される。
【0185】前記転送用MISFETQt1の他方の半
導体領域に一端側が接続される中間導電層29は、転送
用MISFETQt2の他方の半導体領域上をY方向に
延在する相補性データ線33のうちの第1データ線(D
L1)33下までX方向に引き出され、この引き出され
た領域において第1データ線33に接続される。同様
に、転送用MISFETQt2の他方の半導体領域に一
端側が接続される中間導電層29は、転送用MISFE
TQt1の他方の半導体領域上をY方向に延在する相補
性データ線33のうちの第2データ線(DL2)33下
までX方向に引き出され、この引き出された領域におい
て第2データ線33に接続される。つまり、中間導電層
29は、メモリセルMCの転送用MISFETQt1、
Qt2の夫々とそれとX方向において反転位置に延在す
る第1データ線33、第2データ線33の夫々とを接続
する交差配線構造を構成する。
導体領域に一端側が接続される中間導電層29は、転送
用MISFETQt2の他方の半導体領域上をY方向に
延在する相補性データ線33のうちの第1データ線(D
L1)33下までX方向に引き出され、この引き出され
た領域において第1データ線33に接続される。同様
に、転送用MISFETQt2の他方の半導体領域に一
端側が接続される中間導電層29は、転送用MISFE
TQt1の他方の半導体領域上をY方向に延在する相補
性データ線33のうちの第2データ線(DL2)33下
までX方向に引き出され、この引き出された領域におい
て第2データ線33に接続される。つまり、中間導電層
29は、メモリセルMCの転送用MISFETQt1、
Qt2の夫々とそれとX方向において反転位置に延在す
る第1データ線33、第2データ線33の夫々とを接続
する交差配線構造を構成する。
【0186】中間導電層29は、その形成方法について
は後述するが、製造プロセスの第1層目の金属材形成工
程で形成された高融点金属膜例えばW膜で形成される。
このW膜は前記多結晶珪素膜、高融点金属珪化膜の夫々
に比べて比抵抗値が小さい。
は後述するが、製造プロセスの第1層目の金属材形成工
程で形成された高融点金属膜例えばW膜で形成される。
このW膜は前記多結晶珪素膜、高融点金属珪化膜の夫々
に比べて比抵抗値が小さい。
【0187】この中間導電層29の下地となる層間絶縁
膜27は、図6に示すように、酸化珪素膜27A、BP
SG膜27Bの夫々を順次積層した複合膜で構成され
る。層間絶縁膜27の上層のBPSG膜27Bは、グラ
スフローが施され、表面に平担化処理が施される。
膜27は、図6に示すように、酸化珪素膜27A、BP
SG膜27Bの夫々を順次積層した複合膜で構成され
る。層間絶縁膜27の上層のBPSG膜27Bは、グラ
スフローが施され、表面に平担化処理が施される。
【0188】前記層間絶縁膜30は、図6に示すよう
に、堆積型の酸化珪素膜30A、塗布型の酸化珪素膜3
0B、堆積型の酸化珪素膜30Cの夫々を順次積層した
3層の積層構造で構成される。下層の酸化珪素膜30
A、上層の酸化珪素膜30Cの夫々は、後述するが、テ
トラエソキシシラン(TEOS:Tetra Ethoxy Silan
e)ガスをソースガスとするプラズマCVD法で堆積さ
れる。下層の酸化珪素膜30Aは、下地の段差形状に沿
って均一な膜厚で堆積され、特に下地の段差形状の凹部
分において、この凹部分の上側でのオーバーハング形状
が発生しずらい。つまり、下層の酸化珪素膜30Aは前
記オーバーハング形状に基づく巣の発生を低減できる。
中間層の酸化珪素膜30Bは、スピンオングラス(Spi
n On Glass)法で塗布され、ベーク処理が施された
後、全面エッチング(エッチバック)される。この中間
層の酸化珪素膜30Bは、下層の酸化珪素膜30Aの表
面の段差形状部分に集中的に形成され(残存し)、層間
絶縁膜30の表面の平担化を図れる。中間層の酸化珪素
膜30Bは、基本的に前述の中間導電層29と相補性デ
ータ線33とを接続する接続孔31の領域を除く、下層
の酸化珪素膜30Aの表面上の段差部分に形成される。
つまり、中間層の酸化珪素膜30Bが含有する水分に基
づく、相補性データ線(アルミニウム合金)33の腐食
が防止できる。上層の酸化珪素膜30Cは、中間層であ
る酸化珪素膜30Bの表面を被覆し、この酸化珪素膜3
0Bの膜質の劣化を防止できる。
に、堆積型の酸化珪素膜30A、塗布型の酸化珪素膜3
0B、堆積型の酸化珪素膜30Cの夫々を順次積層した
3層の積層構造で構成される。下層の酸化珪素膜30
A、上層の酸化珪素膜30Cの夫々は、後述するが、テ
トラエソキシシラン(TEOS:Tetra Ethoxy Silan
e)ガスをソースガスとするプラズマCVD法で堆積さ
れる。下層の酸化珪素膜30Aは、下地の段差形状に沿
って均一な膜厚で堆積され、特に下地の段差形状の凹部
分において、この凹部分の上側でのオーバーハング形状
が発生しずらい。つまり、下層の酸化珪素膜30Aは前
記オーバーハング形状に基づく巣の発生を低減できる。
中間層の酸化珪素膜30Bは、スピンオングラス(Spi
n On Glass)法で塗布され、ベーク処理が施された
後、全面エッチング(エッチバック)される。この中間
層の酸化珪素膜30Bは、下層の酸化珪素膜30Aの表
面の段差形状部分に集中的に形成され(残存し)、層間
絶縁膜30の表面の平担化を図れる。中間層の酸化珪素
膜30Bは、基本的に前述の中間導電層29と相補性デ
ータ線33とを接続する接続孔31の領域を除く、下層
の酸化珪素膜30Aの表面上の段差部分に形成される。
つまり、中間層の酸化珪素膜30Bが含有する水分に基
づく、相補性データ線(アルミニウム合金)33の腐食
が防止できる。上層の酸化珪素膜30Cは、中間層であ
る酸化珪素膜30Bの表面を被覆し、この酸化珪素膜3
0Bの膜質の劣化を防止できる。
【0189】前記相補性データ線(DL)33は、図6
に示すように、層間絶縁膜30上に構成される。この相
補性データ線33は前記接続孔31を通して中間導電層
29の引き出された部分に接続される。相補性データ線
33は製造プロセスの第2層目の金属材形成工程で形成
される。相補性データ線33は下層の金属膜33A、中
間層のアルミニウム合金膜33B、上層の金属膜33C
の夫々を順次積層した3層の積層構造で構成される。前
記下層の金属膜33Aは、基本的に、転送用MISFE
TQtの他方の半導体領域(18)や中間導電層23の
珪素(Si)、中間層のアルミニウム合金膜33Bのア
ルミニウム(AL)の夫々の相互拡散を防止し、所謂ア
ロイスパイクを防止するバリアメタル膜として形成す
る。下層の金属膜33Aは例えばTiW膜で形成する。
前記中間層のアルミニウム合金膜33Bは多結晶珪素
膜、高融点金属膜、高融点金属珪化膜の夫々に比べて比
抵抗値が小さい。アルミニウム合金膜33BはCu、S
iの少なくともいずれか一方が添加されたアルミニウム
で構成される。Cuは基本的にエレクトロマイグレーシ
ョン耐性を向上できる作用を有する。Siは基本的にア
ロイスパイクを防止できる作用を有する。上層の金属膜
33Cは、基本的に、中間層のアルミニウム合金膜33
Bのアルミニウムヒルロック現象を防止することを目的
として構成される。また、上層の金属膜33Cは、フォ
トリソグラフィ技術でのパターンニングの際の露光工程
において、中間層のアルミニウム合金膜33Bの表面の
反射率を低減し、回析現象(ハレーション)を防止する
目的で形成される。
に示すように、層間絶縁膜30上に構成される。この相
補性データ線33は前記接続孔31を通して中間導電層
29の引き出された部分に接続される。相補性データ線
33は製造プロセスの第2層目の金属材形成工程で形成
される。相補性データ線33は下層の金属膜33A、中
間層のアルミニウム合金膜33B、上層の金属膜33C
の夫々を順次積層した3層の積層構造で構成される。前
記下層の金属膜33Aは、基本的に、転送用MISFE
TQtの他方の半導体領域(18)や中間導電層23の
珪素(Si)、中間層のアルミニウム合金膜33Bのア
ルミニウム(AL)の夫々の相互拡散を防止し、所謂ア
ロイスパイクを防止するバリアメタル膜として形成す
る。下層の金属膜33Aは例えばTiW膜で形成する。
前記中間層のアルミニウム合金膜33Bは多結晶珪素
膜、高融点金属膜、高融点金属珪化膜の夫々に比べて比
抵抗値が小さい。アルミニウム合金膜33BはCu、S
iの少なくともいずれか一方が添加されたアルミニウム
で構成される。Cuは基本的にエレクトロマイグレーシ
ョン耐性を向上できる作用を有する。Siは基本的にア
ロイスパイクを防止できる作用を有する。上層の金属膜
33Cは、基本的に、中間層のアルミニウム合金膜33
Bのアルミニウムヒルロック現象を防止することを目的
として構成される。また、上層の金属膜33Cは、フォ
トリソグラフィ技術でのパターンニングの際の露光工程
において、中間層のアルミニウム合金膜33Bの表面の
反射率を低減し、回析現象(ハレーション)を防止する
目的で形成される。
【0190】なお、相補性データ線33は、アルミニウ
ム合金膜33Bをアルミニウム膜で、或いは下層の金属
膜33Aを廃止して単層のアルミニウム合金膜で構成し
てもよい。
ム合金膜33Bをアルミニウム膜で、或いは下層の金属
膜33Aを廃止して単層のアルミニウム合金膜で構成し
てもよい。
【0191】前記相補性データ線33は、図7に示すよ
うに、メモリセルMC上をY方向に延在する。相補性デ
ータ線33のうちの一方の第1データ線(DL1)33
はメモリセルMCの駆動用MISFETQd1、転送用
MISFETQt2及び負荷用MISFETQp2上を
Y方向に延在する。他方の第2データ線(DL2)33
はメモリセルMCの駆動用MISFETQd2、転送用
MISFETQt1及び負荷用MISFETQp1上を
Y方向に延在する。つまり、相補性データ線33の第1
データ線33、第2データ線33の夫々は互いに離隔し
かつほぼ平行にY方向に延在する。
うに、メモリセルMC上をY方向に延在する。相補性デ
ータ線33のうちの一方の第1データ線(DL1)33
はメモリセルMCの駆動用MISFETQd1、転送用
MISFETQt2及び負荷用MISFETQp2上を
Y方向に延在する。他方の第2データ線(DL2)33
はメモリセルMCの駆動用MISFETQd2、転送用
MISFETQt1及び負荷用MISFETQp1上を
Y方向に延在する。つまり、相補性データ線33の第1
データ線33、第2データ線33の夫々は互いに離隔し
かつほぼ平行にY方向に延在する。
【0192】同図7に示すように、メモリセルアレイM
AY又はサブメモリセルアレイMAYにおいて、X方向
に配列されたメモリセルMCの相補性データ線33の平
面形状はX1−X3軸又はX2−X4軸に対して線対称
で配置される。Y方向に配列されたメモリセルMCの相
補性データ線33の平面形状はX1−X2軸又はX3−
X4軸に対して線対称で配置される。
AY又はサブメモリセルアレイMAYにおいて、X方向
に配列されたメモリセルMCの相補性データ線33の平
面形状はX1−X3軸又はX2−X4軸に対して線対称
で配置される。Y方向に配列されたメモリセルMCの相
補性データ線33の平面形状はX1−X2軸又はX3−
X4軸に対して線対称で配置される。
【0193】前記メモリセルMC上には、図6及び図7
に示すように、メインワード線(MWL)29及びサブ
ワード線(SWL1)29が配置される。メインワード
線29、サブワード線29の夫々は、同一導電層(第1
層目の金属材形成工程で形成される高融点金属膜)で構
成され、前記中間導電層29と同一導電層で構成され
る。つまり、メインワード線29、サブワード線29の
夫々はワード線(WL)13と相補性データ線33との
間の層に構成される。メインワード線29、サブワード
線29の夫々は、メモリセルMCの転送用MISFET
Qt1に接続される中間導電層29と転送用MISFE
TQt2に接続される中間導電層29との間に配置され
る。メインワード線29、サブワード線29の夫々は互
いに離隔し、かつメモリセルアレイMAYをほぼ平行に
X方向に延在する。
に示すように、メインワード線(MWL)29及びサブ
ワード線(SWL1)29が配置される。メインワード
線29、サブワード線29の夫々は、同一導電層(第1
層目の金属材形成工程で形成される高融点金属膜)で構
成され、前記中間導電層29と同一導電層で構成され
る。つまり、メインワード線29、サブワード線29の
夫々はワード線(WL)13と相補性データ線33との
間の層に構成される。メインワード線29、サブワード
線29の夫々は、メモリセルMCの転送用MISFET
Qt1に接続される中間導電層29と転送用MISFE
TQt2に接続される中間導電層29との間に配置され
る。メインワード線29、サブワード線29の夫々は互
いに離隔し、かつメモリセルアレイMAYをほぼ平行に
X方向に延在する。
【0194】前述の図2(A)及び図3に示すように、
メインワード線29はY方向に配列された4個(4〔bi
t〕 )のメモリセルMC毎に1本配置される。1本のメ
インワード線29は、前記図1に示すメモリブロックM
Bの4個のメモリマットMMの合計16個のメモリセル
アレイMAY上を延在するので、抵抗値を低減する目的
でサブワード線29に比べて配線幅寸法が太く構成され
る。
メインワード線29はY方向に配列された4個(4〔bi
t〕 )のメモリセルMC毎に1本配置される。1本のメ
インワード線29は、前記図1に示すメモリブロックM
Bの4個のメモリマットMMの合計16個のメモリセル
アレイMAY上を延在するので、抵抗値を低減する目的
でサブワード線29に比べて配線幅寸法が太く構成され
る。
【0195】サブワード線(SWL1)29は、前述の
図2(A)及び図3に示すように、メモリマットMMの
ワードドライバー回路WDRに近接する側に配置された
メモリセルアレイMAYにおいて、Y方向に配列された
1個のメモリセルMC毎に1本配置される。サブワード
線29は、1個のメモリセルアレイMAYを延在する程
度の長さで、前記メインワード線29に比べて延在する
長さが短いので、メインワード線29に比べて配線幅寸
法が細く構成される。図6及び図7に示すように、メイ
ンワード線29、サブワード線29の夫々は、メモリセ
ルMCに接続される基準電圧線(Vss)13をワード線
(WL)13と同一導電層で構成し、この基準電圧線1
3を延在させていた導電層を空領域としたので、この空
領域(2本の配線を配置できる程度の領域)を利用して
配置される。つまり、メモリセルMCは、ワード線(W
L)13及び基準電圧線13の他に、X方向にデバイデ
ッドワードライン方式で使用するメインワード線29及
びダブルワードライン方式で使用するサブワード線29
の2本のワード線が延在できる。
図2(A)及び図3に示すように、メモリマットMMの
ワードドライバー回路WDRに近接する側に配置された
メモリセルアレイMAYにおいて、Y方向に配列された
1個のメモリセルMC毎に1本配置される。サブワード
線29は、1個のメモリセルアレイMAYを延在する程
度の長さで、前記メインワード線29に比べて延在する
長さが短いので、メインワード線29に比べて配線幅寸
法が細く構成される。図6及び図7に示すように、メイ
ンワード線29、サブワード線29の夫々は、メモリセ
ルMCに接続される基準電圧線(Vss)13をワード線
(WL)13と同一導電層で構成し、この基準電圧線1
3を延在させていた導電層を空領域としたので、この空
領域(2本の配線を配置できる程度の領域)を利用して
配置される。つまり、メモリセルMCは、ワード線(W
L)13及び基準電圧線13の他に、X方向にデバイデ
ッドワードライン方式で使用するメインワード線29及
びダブルワードライン方式で使用するサブワード線29
の2本のワード線が延在できる。
【0196】前記メモリセルMCの相補性データ線33
上を含む基板全面(外部端子BPの領域は除く)には、
図6に示すように、ファイナルパッシベーション膜(最
終保護膜)34が構成される。このファイナルパッシベ
ーション膜34は、その構造を詳細に示さないが、酸化
珪素膜、窒化珪素膜、樹脂膜の夫々を順次積層した3層
の積層構造で構成される。
上を含む基板全面(外部端子BPの領域は除く)には、
図6に示すように、ファイナルパッシベーション膜(最
終保護膜)34が構成される。このファイナルパッシベ
ーション膜34は、その構造を詳細に示さないが、酸化
珪素膜、窒化珪素膜、樹脂膜の夫々を順次積層した3層
の積層構造で構成される。
【0197】ファイナルパッシベーション膜34の下層
の酸化珪素膜は、さらに3層の積層構造で構成され、前
記層間絶縁膜30と同様の構造で構成される。すなわ
ち、下層の酸化珪素膜は、テトラエソキシシランガスを
ソースガスとするCVD法で堆積された酸化珪素膜、塗
布後にエッチングが施された酸化珪素膜、テトラエソキ
シシランガスをソースガスとするCVD法で堆積された
酸化珪素膜の夫々で形成される。つまり、下層の酸化珪
素膜は、表面の平担化を図り、上層の窒化珪素膜に巣が
発生することを防止する。中間層の窒化珪素膜はプラズ
マCVD法で形成される。この中間層の窒化珪素膜は耐
湿性を高める作用がある。上層の樹脂膜は例えばポリイ
ミド系樹脂で形成される。この樹脂膜は、樹脂封止型半
導体装置の樹脂封止部に微量に含有される放射性元素か
ら放出されるα線を遮蔽し、SRAMのα線ソフトエラ
ー耐性を向上できる。また、樹脂膜は、前記樹脂封止部
に含有されるフィラーでファイナルパッシベーション膜
34等の層間膜にクラックが発生することを防止する。
の酸化珪素膜は、さらに3層の積層構造で構成され、前
記層間絶縁膜30と同様の構造で構成される。すなわ
ち、下層の酸化珪素膜は、テトラエソキシシランガスを
ソースガスとするCVD法で堆積された酸化珪素膜、塗
布後にエッチングが施された酸化珪素膜、テトラエソキ
シシランガスをソースガスとするCVD法で堆積された
酸化珪素膜の夫々で形成される。つまり、下層の酸化珪
素膜は、表面の平担化を図り、上層の窒化珪素膜に巣が
発生することを防止する。中間層の窒化珪素膜はプラズ
マCVD法で形成される。この中間層の窒化珪素膜は耐
湿性を高める作用がある。上層の樹脂膜は例えばポリイ
ミド系樹脂で形成される。この樹脂膜は、樹脂封止型半
導体装置の樹脂封止部に微量に含有される放射性元素か
ら放出されるα線を遮蔽し、SRAMのα線ソフトエラ
ー耐性を向上できる。また、樹脂膜は、前記樹脂封止部
に含有されるフィラーでファイナルパッシベーション膜
34等の層間膜にクラックが発生することを防止する。
【0198】次に、SRAMのメモリマットMMのメモ
リセルアレイMAYの周辺領域(端部)において、ウエ
ル構造及びメモリセルMCの構造について説明する。
リセルアレイMAYの周辺領域(端部)において、ウエ
ル構造及びメモリセルMCの構造について説明する。
【0199】前記図2(A)、図3及び図4に示すSR
AMのメモリマットMMのメモリセルアレイMAY又は
サブメモリセルアレイSMAYの周辺構造は、図11、
図12、図13、図14(周辺領域の拡大平面図)及び
図15(要部断面図)に示す。図11は素子分離絶縁膜
4で周囲の形状を規定された活性領域の平面形状を示
す。図12は前記活性領域に重ね合せた駆動用MISF
ETQd及び転送用MISFETQtの平面形状を示
す。図13は前記活性領域、駆動用MISFETQd及
び転送用MISFETQtに重ね合せた負荷用MISF
ETQpの平面形状を示す。図14は前記活性領域、駆
動用MISFETQd、転送用MISFETQt及び負
荷用MISFETQpに重ね合せたサブワード線(SW
L)29、メインワード線(MWL)29及び相補性デ
ータ線(DL)33の平面形状を示す。
AMのメモリマットMMのメモリセルアレイMAY又は
サブメモリセルアレイSMAYの周辺構造は、図11、
図12、図13、図14(周辺領域の拡大平面図)及び
図15(要部断面図)に示す。図11は素子分離絶縁膜
4で周囲の形状を規定された活性領域の平面形状を示
す。図12は前記活性領域に重ね合せた駆動用MISF
ETQd及び転送用MISFETQtの平面形状を示
す。図13は前記活性領域、駆動用MISFETQd及
び転送用MISFETQtに重ね合せた負荷用MISF
ETQpの平面形状を示す。図14は前記活性領域、駆
動用MISFETQd、転送用MISFETQt及び負
荷用MISFETQpに重ね合せたサブワード線(SW
L)29、メインワード線(MWL)29及び相補性デ
ータ線(DL)33の平面形状を示す。
【0200】前記図11に示すように、メモリセルアレ
イMAY又はサブメモリセルアレイSMAYの中央領域
において、X方向及びY方向に隣接する4個のメモリセ
ルMCの一部の活性領域は一体に構成され、平面形状が
リング形状で構成される。具体的には、同図11に符号
MC2を付けて示すメモリセルMC2を中心として、こ
のメモリセルMC2、その右側に隣接するメモリセルM
C、これら2個のメモリセルMCの下側に隣接する2個
のメモリセルMC、合計4個のメモリセルMCにおい
て、4個のメモリセルMCの夫々の一方の転送用MIS
FETQt及び一方の駆動用MISFETQd、合計4
個の転送用MISFETQt及び4個の駆動用MISF
ETQdの活性領域は一体に構成され、リング形状の活
性領域が構成される(図11において一部を塗りつぶし
た領域)。
イMAY又はサブメモリセルアレイSMAYの中央領域
において、X方向及びY方向に隣接する4個のメモリセ
ルMCの一部の活性領域は一体に構成され、平面形状が
リング形状で構成される。具体的には、同図11に符号
MC2を付けて示すメモリセルMC2を中心として、こ
のメモリセルMC2、その右側に隣接するメモリセルM
C、これら2個のメモリセルMCの下側に隣接する2個
のメモリセルMC、合計4個のメモリセルMCにおい
て、4個のメモリセルMCの夫々の一方の転送用MIS
FETQt及び一方の駆動用MISFETQd、合計4
個の転送用MISFETQt及び4個の駆動用MISF
ETQdの活性領域は一体に構成され、リング形状の活
性領域が構成される(図11において一部を塗りつぶし
た領域)。
【0201】換言すれば、前記4個の転送用MISFE
TQt、4個の駆動用MISFETQdの夫々(合計8
個のMISFET)は、互いに向い合うソース領域又は
ドレイン領域を一体に構成し、電気的にも直列接続され
たリング形状で構成される。つまり、X方向、Y方向の
夫々に隣接する4個のメモリセルMCにおいて、メモリ
セルMCの一方の転送用MISFETQt及び駆動用M
ISFETQdで構成される一方のL字形状の活性領域
を互いに連続させ、かつ活性領域の延在する方向(直列
に接続された複数個のMISFETのゲート長方向と一
致する方向)に終端がなく、活性領域のパターンが閉じ
るリング形状で構成される。リング形状の活性領域の互
いに対向する内枠側、外枠側の夫々(転送用MISFE
TQt、駆動用MISFETQdの夫々のゲート幅を規
定する領域)は素子分離絶縁膜4及びp型チャネルスト
ッパ領域5で規定される。前記4個のメモリセルMCの
夫々の転送用MISFETQtはゲート長方向をY方向
に一致させ、駆動用MISFETQdはゲート長方向を
X方向に一致させているので、前記リング形状は円形状
や楕円形状よりもむしろ方形状(長方形状)に近い平面
形状で構成される。
TQt、4個の駆動用MISFETQdの夫々(合計8
個のMISFET)は、互いに向い合うソース領域又は
ドレイン領域を一体に構成し、電気的にも直列接続され
たリング形状で構成される。つまり、X方向、Y方向の
夫々に隣接する4個のメモリセルMCにおいて、メモリ
セルMCの一方の転送用MISFETQt及び駆動用M
ISFETQdで構成される一方のL字形状の活性領域
を互いに連続させ、かつ活性領域の延在する方向(直列
に接続された複数個のMISFETのゲート長方向と一
致する方向)に終端がなく、活性領域のパターンが閉じ
るリング形状で構成される。リング形状の活性領域の互
いに対向する内枠側、外枠側の夫々(転送用MISFE
TQt、駆動用MISFETQdの夫々のゲート幅を規
定する領域)は素子分離絶縁膜4及びp型チャネルスト
ッパ領域5で規定される。前記4個のメモリセルMCの
夫々の転送用MISFETQtはゲート長方向をY方向
に一致させ、駆動用MISFETQdはゲート長方向を
X方向に一致させているので、前記リング形状は円形状
や楕円形状よりもむしろ方形状(長方形状)に近い平面
形状で構成される。
【0202】前記リング形状で構成された活性領域はX
方向(転送用MISFETQtのゲート幅方向又は駆動
用MISFETQdのゲート長方向と一致する方向)に
同一形状でかつ同一ピッチで複数個配列される。このX
方向に隣接する複数個のリング形状の活性領域の夫々の
間は、素子分離絶縁膜4(及びp型チャネルストッパ領
域5)が配置され、電気的に分離される。リング形状の
活性領域のY方向(転送用MISFETQtのゲート長
方向又は駆動用MISFETQdのゲート幅方向と一致
する方向)に隣接する次段のリング形状の活性領域は、
前段の配列と同様に、X方向に同一形状でかつ同一ピッ
チで複数個配列されるとともに、前段の配列に対してX
方向に2分の1ピッチ(ハーフピッチ)だけずらして配
列される。つまり、前記リング形状の活性領域は、図1
1に示すように、メモリセルアレイMAY(又はサブメ
モリセルアレイSMAY)において千鳥り形状に周期性
を確保し配列される。
方向(転送用MISFETQtのゲート幅方向又は駆動
用MISFETQdのゲート長方向と一致する方向)に
同一形状でかつ同一ピッチで複数個配列される。このX
方向に隣接する複数個のリング形状の活性領域の夫々の
間は、素子分離絶縁膜4(及びp型チャネルストッパ領
域5)が配置され、電気的に分離される。リング形状の
活性領域のY方向(転送用MISFETQtのゲート長
方向又は駆動用MISFETQdのゲート幅方向と一致
する方向)に隣接する次段のリング形状の活性領域は、
前段の配列と同様に、X方向に同一形状でかつ同一ピッ
チで複数個配列されるとともに、前段の配列に対してX
方向に2分の1ピッチ(ハーフピッチ)だけずらして配
列される。つまり、前記リング形状の活性領域は、図1
1に示すように、メモリセルアレイMAY(又はサブメ
モリセルアレイSMAY)において千鳥り形状に周期性
を確保し配列される。
【0203】前記図11及び図15に示すように、メモ
リセルアレイMAY(又サブメモリセルアレイSMA
Y)の終端、つまりメモリセルアレイMAYの端部であ
って、メモリセルアレイMAYの外周囲に配置されたガ
ードリング領域P−GRに近接する領域においては、前
記リング形状の活性領域の配列の周期性の乱れを緩める
レイアウトが施される。具体的には、図11及び図15
に示すように、メモリセルアレイMAYとガードリング
領域P−GRとの間に、メモリセルアレイMAYの中央
領域に配置されたリング形状の活性領域の一部の形状と
同一又は類似の形状のダミー活性領域4D1〜4D3の
夫々が配置される。
リセルアレイMAY(又サブメモリセルアレイSMA
Y)の終端、つまりメモリセルアレイMAYの端部であ
って、メモリセルアレイMAYの外周囲に配置されたガ
ードリング領域P−GRに近接する領域においては、前
記リング形状の活性領域の配列の周期性の乱れを緩める
レイアウトが施される。具体的には、図11及び図15
に示すように、メモリセルアレイMAYとガードリング
領域P−GRとの間に、メモリセルアレイMAYの中央
領域に配置されたリング形状の活性領域の一部の形状と
同一又は類似の形状のダミー活性領域4D1〜4D3の
夫々が配置される。
【0204】前記図4に示すメモリマットMMの2個の
メモリセルアレイMAYの周囲を取り囲むガードリング
領域P−GRは、図11及び図15に示すように、p-
型ウエル領域2Mの主面の周辺領域において、素子分離
絶縁膜4で周囲を規定された(一部は活性領域4Dで規
定された)領域に構成される。ガードリング領域P−G
Rは、p- 型ウエル領域2Mの主面部に形成されたp+
型半導体領域40を主体に構成され、p- 型ウエル領域
2Mに固定の基準電圧Vssを供給する。
メモリセルアレイMAYの周囲を取り囲むガードリング
領域P−GRは、図11及び図15に示すように、p-
型ウエル領域2Mの主面の周辺領域において、素子分離
絶縁膜4で周囲を規定された(一部は活性領域4Dで規
定された)領域に構成される。ガードリング領域P−G
Rは、p- 型ウエル領域2Mの主面部に形成されたp+
型半導体領域40を主体に構成され、p- 型ウエル領域
2Mに固定の基準電圧Vssを供給する。
【0205】前記ガードリング領域P−GRは、図14
及び図15に示すように、基準電圧線(Vss)29を介
在して基準電圧線(Vss)33が電気的に接続される。
基準電圧線29は、前述のメインワード線(MWL)2
9、サブワード線(SWL)29等と同一導電層で形成
され、メモリセルアレイMAYの周囲に沿って延在す
る。基準電圧線29は層間絶縁膜27に形成された接続
孔28を通してガードリング領域P−GRに接続され
る。基準電圧線33は相補性データ線(DL)33と同
一導電層で形成される。メモリセルアレイMAY内は相
補性データ線33がY方向に延在するので、基準電圧線
33は、相補性データ線33との接触を避けるためにY
方向に延在する。基準電圧線33は層間絶縁膜30に形
成された接続孔31を通して下層の基準電圧線29に接
続される。
及び図15に示すように、基準電圧線(Vss)29を介
在して基準電圧線(Vss)33が電気的に接続される。
基準電圧線29は、前述のメインワード線(MWL)2
9、サブワード線(SWL)29等と同一導電層で形成
され、メモリセルアレイMAYの周囲に沿って延在す
る。基準電圧線29は層間絶縁膜27に形成された接続
孔28を通してガードリング領域P−GRに接続され
る。基準電圧線33は相補性データ線(DL)33と同
一導電層で形成される。メモリセルアレイMAY内は相
補性データ線33がY方向に延在するので、基準電圧線
33は、相補性データ線33との接触を避けるためにY
方向に延在する。基準電圧線33は層間絶縁膜30に形
成された接続孔31を通して下層の基準電圧線29に接
続される。
【0206】また、図11乃至図15に示すように、メ
モリセルアレイMAYは基本的にn- 型ウエル分離領域
3iの主面のp- 型ウエル領域2Mの主面に配置され、
このメモリセルアレイMAYが配置されたp- 型ウエル
領域2Mの外周囲であってn- 型ウエル分離領域3iの
主面にはn- 型ウエル領域3が構成される。このn-型
ウエル分離領域3iの主面に配置されたn- 型ウエル領
域3は、前述の図18に示すように、n- 型ウエル分離
領域3iの表面の不純物濃度に比べて高い不純物濃度に
設定されるので、n- 型ウエル分離領域3iの主面の不
純物濃度を高く設定できる(不純物濃度を高める方向に
補正できる)。換言すれば、n- 型ウエル分離領域3i
のp- 型ウエル領域2Mの外周囲の主面は、n- 型ウエ
ル領域3の不純物濃度が加算され、高い不純物濃度に設
定される。この結果、2重ウエル構造におけるn- 型ウ
エル分離領域3iの主面のp- 型ウエル領域2Mとn-
型ウエル分離領域3iの外周囲のp- 型半導体基板1と
の間の絶縁分離耐圧の向上が図れる。
モリセルアレイMAYは基本的にn- 型ウエル分離領域
3iの主面のp- 型ウエル領域2Mの主面に配置され、
このメモリセルアレイMAYが配置されたp- 型ウエル
領域2Mの外周囲であってn- 型ウエル分離領域3iの
主面にはn- 型ウエル領域3が構成される。このn-型
ウエル分離領域3iの主面に配置されたn- 型ウエル領
域3は、前述の図18に示すように、n- 型ウエル分離
領域3iの表面の不純物濃度に比べて高い不純物濃度に
設定されるので、n- 型ウエル分離領域3iの主面の不
純物濃度を高く設定できる(不純物濃度を高める方向に
補正できる)。換言すれば、n- 型ウエル分離領域3i
のp- 型ウエル領域2Mの外周囲の主面は、n- 型ウエ
ル領域3の不純物濃度が加算され、高い不純物濃度に設
定される。この結果、2重ウエル構造におけるn- 型ウ
エル分離領域3iの主面のp- 型ウエル領域2Mとn-
型ウエル分離領域3iの外周囲のp- 型半導体基板1と
の間の絶縁分離耐圧の向上が図れる。
【0207】前記図11及び図15に示すように、n-
型ウエル領域3の周辺領域にはガードリング領域N−G
Rが配置される。ガードリング領域N−GRは、n- 型
ウエル領域3の主面の周辺領域において、素子分離絶縁
膜4で周囲を規定された領域に構成される。ガードリン
グ領域N−GRは、n- 型ウエル領域3の主面部に形成
されたn+ 型半導体領域11及び18を主体に構成さ
れ、n- 型ウエル領域3に固定の電源電圧Vccを供給す
る。
型ウエル領域3の周辺領域にはガードリング領域N−G
Rが配置される。ガードリング領域N−GRは、n- 型
ウエル領域3の主面の周辺領域において、素子分離絶縁
膜4で周囲を規定された領域に構成される。ガードリン
グ領域N−GRは、n- 型ウエル領域3の主面部に形成
されたn+ 型半導体領域11及び18を主体に構成さ
れ、n- 型ウエル領域3に固定の電源電圧Vccを供給す
る。
【0208】前記ガードリング領域N−GRは、図14
及び図15に示すように、電源電圧線(Vcc)29を介
在して電源電圧線(Vcc)33が電気的に接続される。
この電源電圧線29は基準電圧線29と同一導電層で形
成され、電源電圧線33は基準電圧線33と同一導電層
で形成される。
及び図15に示すように、電源電圧線(Vcc)29を介
在して電源電圧線(Vcc)33が電気的に接続される。
この電源電圧線29は基準電圧線29と同一導電層で形
成され、電源電圧線33は基準電圧線33と同一導電層
で形成される。
【0209】また、図12に示すように、メモリセルア
レイMAYは、端部での周期性の乱れを緩めるために、
ダミーゲート電極7Dが配置される。このダミーゲート
電極7Dは、メモリセルアレイMAYの端部において配
置され、メモリセルアレイMAYの中央領域に配置され
たメモリセルMCの駆動用MISFETQdのゲート電
極7の平面形状と同一又は類似の平面形状を具備して構
成される。同様に、メモリセルアレイMAYの端部での
周期性の乱れを緩めるために、ダミーワード線13D
1、ダミー基準電圧線13D2の夫々が配置される。こ
のダミーワード線13D1、ダミー基準電圧線13D2
の夫々はメモリセルアレイMAYの端部において配置さ
れ、メモリセルアレイMAYの中央領域に配置されたワ
ード線13、基準電圧線13の夫々の平面形状と同一又
は類似の平面形状を具備して構成される。
レイMAYは、端部での周期性の乱れを緩めるために、
ダミーゲート電極7Dが配置される。このダミーゲート
電極7Dは、メモリセルアレイMAYの端部において配
置され、メモリセルアレイMAYの中央領域に配置され
たメモリセルMCの駆動用MISFETQdのゲート電
極7の平面形状と同一又は類似の平面形状を具備して構
成される。同様に、メモリセルアレイMAYの端部での
周期性の乱れを緩めるために、ダミーワード線13D
1、ダミー基準電圧線13D2の夫々が配置される。こ
のダミーワード線13D1、ダミー基準電圧線13D2
の夫々はメモリセルアレイMAYの端部において配置さ
れ、メモリセルアレイMAYの中央領域に配置されたワ
ード線13、基準電圧線13の夫々の平面形状と同一又
は類似の平面形状を具備して構成される。
【0210】次に、前述のSRAMの周辺回路を構成す
る相補型MISFETの具体的な構造について、図16
(要部拡大断面図)を使用し、簡単に説明する。
る相補型MISFETの具体的な構造について、図16
(要部拡大断面図)を使用し、簡単に説明する。
【0211】SRAMの直接周辺回路、間接周辺回路の
夫々を含む周辺回路の相補型MISFETは、図16に
示すように、p- 型半導体基板1の主面のp- 型ウエル
領域2及びn- 型ウエル領域3に配置される。つまり、
周辺回路の相補型MISFETは、前記メモリセルアレ
イMAYが配置されたp- 型ウエル領域2Mを有するn
- 型ウエル分離領域3iの外周囲において、p- 型ウエ
ル領域2及びn- 型ウエル領域3に配置される。
夫々を含む周辺回路の相補型MISFETは、図16に
示すように、p- 型半導体基板1の主面のp- 型ウエル
領域2及びn- 型ウエル領域3に配置される。つまり、
周辺回路の相補型MISFETは、前記メモリセルアレ
イMAYが配置されたp- 型ウエル領域2Mを有するn
- 型ウエル分離領域3iの外周囲において、p- 型ウエ
ル領域2及びn- 型ウエル領域3に配置される。
【0212】前記相補型MISFETのうち、nチャネ
ルMISFETQnは、非活性領域の素子分離絶縁膜4
及びp型チャネルストッパ領域5で周囲を囲まれた領域
内において、p- 型ウエル領域2の主面に配置される。
つまり、nチャネルMISFETQnはp- 型ウエル領
域2(チャネル形成領域)、ゲート絶縁膜12、ゲート
電極13、ソース領域及びドレイン領域を主体に構成さ
れる。nチャネルMISFETQnは前記メモリセルM
Cの転送用MISFETQtとほぼ同一構造で構成さ
れ、nチャネルMISFETQnのゲート電極13は転
送用MISFETQtのゲート電極13と同一導電層で
構成される。また、同様に、nチャネルMISFETQ
nはLDD構造で構成され、ソース領域、ドレイン領域
の夫々は夫々低い不純物濃度のn型半導体領域17及び
高い不純物濃度のn+ 型半導体領域18で構成される。
ルMISFETQnは、非活性領域の素子分離絶縁膜4
及びp型チャネルストッパ領域5で周囲を囲まれた領域
内において、p- 型ウエル領域2の主面に配置される。
つまり、nチャネルMISFETQnはp- 型ウエル領
域2(チャネル形成領域)、ゲート絶縁膜12、ゲート
電極13、ソース領域及びドレイン領域を主体に構成さ
れる。nチャネルMISFETQnは前記メモリセルM
Cの転送用MISFETQtとほぼ同一構造で構成さ
れ、nチャネルMISFETQnのゲート電極13は転
送用MISFETQtのゲート電極13と同一導電層で
構成される。また、同様に、nチャネルMISFETQ
nはLDD構造で構成され、ソース領域、ドレイン領域
の夫々は夫々低い不純物濃度のn型半導体領域17及び
高い不純物濃度のn+ 型半導体領域18で構成される。
【0213】前記nチャネルMISFETQnはソース
領域、ドレイン領域の少なくともいずれか一方のn+ 型
半導体領域18に配線29、又は配線29を通して配線
33が電気的に接続される。
領域、ドレイン領域の少なくともいずれか一方のn+ 型
半導体領域18に配線29、又は配線29を通して配線
33が電気的に接続される。
【0214】また、前記相補型MISFETのうち、p
チャネルMISFETQpは、非活性領域の素子分離絶
縁膜4で周囲を囲まれた領域内において、n- 型ウエル
領域3の主面に配置される。つまり、pチャネルMIS
FETQpはn- 型ウエル領域3(チャネル形成領
域)、ゲート絶縁膜12、ゲート電極13、ソース領域
及びドレイン領域を主体に構成される。pチャネルMI
SFETQpは、チャネル導電型は異なるが、前記nチ
ャネルMISFETQnとほぼ同一構造で構成される。
つまり、pチャネルMISFETQpは、LDD構造で
構成され、ソース領域、ドレイン領域の夫々が低い不純
物濃度のp型半導体領域39及び高い不純物濃度のn+
型半導体領域40で構成される。
チャネルMISFETQpは、非活性領域の素子分離絶
縁膜4で周囲を囲まれた領域内において、n- 型ウエル
領域3の主面に配置される。つまり、pチャネルMIS
FETQpはn- 型ウエル領域3(チャネル形成領
域)、ゲート絶縁膜12、ゲート電極13、ソース領域
及びドレイン領域を主体に構成される。pチャネルMI
SFETQpは、チャネル導電型は異なるが、前記nチ
ャネルMISFETQnとほぼ同一構造で構成される。
つまり、pチャネルMISFETQpは、LDD構造で
構成され、ソース領域、ドレイン領域の夫々が低い不純
物濃度のp型半導体領域39及び高い不純物濃度のn+
型半導体領域40で構成される。
【0215】前記pチャネルMISFETQpはソース
領域、ドレイン領域の少なくともいずれか一方のp+ 型
半導体領域40に配線29、又は配線29を通して配線
33が電気的に接続される。
領域、ドレイン領域の少なくともいずれか一方のp+ 型
半導体領域40に配線29、又は配線29を通して配線
33が電気的に接続される。
【0216】前記SRAMのメモリセルアレイMAYの
メモリセルMCの転送用MISFETQt、駆動用MI
SFETQdの夫々が配置されるp- 型ウエル領域2M
は周辺回路の相補型MISFETのnチャネルMISF
ETQnが配置されるp- 型ウエル領域2の表面の不純
物濃度に対して独立に表面の不純物濃度が設定される。
つまり、p- 型ウエル領域2Mの表面の不純物濃度は、
p- 型ウエル領域2の表面の不純物濃度と同等かそれに
比べて高く設定することができ、結果的にメモリセルM
Cの転送用MISFETQt、駆動用MISFETQd
の夫々のしきい値電圧を高められる。このメモリセルM
Cの転送用MISFETQt、駆動用MISFETQd
の夫々のしきい値電圧が高く設定できると、ノイズに対
する誤動作を防止できるので、メモリセルMCの情報蓄
積ノードに保持された情報を安定に保持できる。
メモリセルMCの転送用MISFETQt、駆動用MI
SFETQdの夫々が配置されるp- 型ウエル領域2M
は周辺回路の相補型MISFETのnチャネルMISF
ETQnが配置されるp- 型ウエル領域2の表面の不純
物濃度に対して独立に表面の不純物濃度が設定される。
つまり、p- 型ウエル領域2Mの表面の不純物濃度は、
p- 型ウエル領域2の表面の不純物濃度と同等かそれに
比べて高く設定することができ、結果的にメモリセルM
Cの転送用MISFETQt、駆動用MISFETQd
の夫々のしきい値電圧を高められる。このメモリセルM
Cの転送用MISFETQt、駆動用MISFETQd
の夫々のしきい値電圧が高く設定できると、ノイズに対
する誤動作を防止できるので、メモリセルMCの情報蓄
積ノードに保持された情報を安定に保持できる。
【0217】また、前記nチャネルMISFETQnが
配置されるp- 型ウエル領域2の表面の不純物濃度はメ
モリセルMCの転送用MISFETQt、駆動用MIS
FETQdの夫々が配置されるp- 型ウエル領域2Mの
不純物濃度に対して独立に表面の不純物濃度が設定され
る。つまり、p- 型ウエル領域2の表面の不純物濃度
は、p- 型ウエル領域2Mの表面の不純物濃度と同等か
それに比べて低く設定することができ、結果的にnチャ
ネルMISFETQnのしきい値電圧を低くできる。こ
のnチャネルMISFETQnのしきい値電圧を低く設
定できると、このnチャネルMISFETQnの動作速
度を高速化できる。
配置されるp- 型ウエル領域2の表面の不純物濃度はメ
モリセルMCの転送用MISFETQt、駆動用MIS
FETQdの夫々が配置されるp- 型ウエル領域2Mの
不純物濃度に対して独立に表面の不純物濃度が設定され
る。つまり、p- 型ウエル領域2の表面の不純物濃度
は、p- 型ウエル領域2Mの表面の不純物濃度と同等か
それに比べて低く設定することができ、結果的にnチャ
ネルMISFETQnのしきい値電圧を低くできる。こ
のnチャネルMISFETQnのしきい値電圧を低く設
定できると、このnチャネルMISFETQnの動作速
度を高速化できる。
【0218】次に、前述のSRAMの具体的な製造方法
について、図19乃至図33(メモリセルアレイの中央
領域において各工程毎に示す要部断面図)及び図34乃
至図39(メモリセルアレイの端部において各工程毎に
示す要部断面図)を用いて簡単に説明する。
について、図19乃至図33(メモリセルアレイの中央
領域において各工程毎に示す要部断面図)及び図34乃
至図39(メモリセルアレイの端部において各工程毎に
示す要部断面図)を用いて簡単に説明する。
【0219】《ウエル分離領域の形成工程》まず、単結
晶珪素からなるp- 型半導体基板1を用意する(図19
及び図34参照)。このp- 型半導体基板1は、前述の
ように、主面を(100)結晶面に設定し、しかも所謂
オフアングルウエーハが使用される。
晶珪素からなるp- 型半導体基板1を用意する(図19
及び図34参照)。このp- 型半導体基板1は、前述の
ように、主面を(100)結晶面に設定し、しかも所謂
オフアングルウエーハが使用される。
【0220】次に、前記p- 型半導体基板1の主面上に
酸化珪素膜50を形成する。酸化珪素膜50は、例えば
熱酸化法で形成し、20〜25〔nm〕程度の膜厚で形
成する。
酸化珪素膜50を形成する。酸化珪素膜50は、例えば
熱酸化法で形成し、20〜25〔nm〕程度の膜厚で形
成する。
【0221】次に、図19及び図34に示すように、前
記p- 型半導体基板1のn- 型ウエル分離領域3iの形
成領域の主面上に前記酸化珪素膜50を介して窒化珪素
膜51を形成する。この窒化珪素膜51は耐酸化マスク
として使用される。窒化珪素膜51は、例えばCVD法
で堆積し、40〜60〔nm〕程度の膜厚で形成され
る。窒化珪素膜は、その堆積後にフォトリソグラフィ技
術で形成されたマスクを使用し、エッチング技術によっ
てパターンニングされる。
記p- 型半導体基板1のn- 型ウエル分離領域3iの形
成領域の主面上に前記酸化珪素膜50を介して窒化珪素
膜51を形成する。この窒化珪素膜51は耐酸化マスク
として使用される。窒化珪素膜51は、例えばCVD法
で堆積し、40〜60〔nm〕程度の膜厚で形成され
る。窒化珪素膜は、その堆積後にフォトリソグラフィ技
術で形成されたマスクを使用し、エッチング技術によっ
てパターンニングされる。
【0222】次に、前記窒化珪素膜51を耐酸化マスク
として使用し、この窒化珪素膜51以外の領域つまりn
- 型ウエル分離領域3iの形成領域以外の領域において
p-型半導体基板1の主面上の酸化珪素膜50を厚い膜
厚の酸化珪素膜50Mに成長させる。この酸化珪素膜5
0Mは、前述の酸化珪素膜50との膜厚差を利用して不
純物を導入する不純物導入マスクとして使用する目的
で、例えば120〜150〔nm〕程度の膜厚で形成さ
れる。この不純物導入マスクとして使用される酸化珪素
膜50Mは耐酸化マスクとして使用された窒化珪素膜5
1に対して自己整合で形成される。この後、前記窒化珪
素膜51は除去される。
として使用し、この窒化珪素膜51以外の領域つまりn
- 型ウエル分離領域3iの形成領域以外の領域において
p-型半導体基板1の主面上の酸化珪素膜50を厚い膜
厚の酸化珪素膜50Mに成長させる。この酸化珪素膜5
0Mは、前述の酸化珪素膜50との膜厚差を利用して不
純物を導入する不純物導入マスクとして使用する目的
で、例えば120〜150〔nm〕程度の膜厚で形成さ
れる。この不純物導入マスクとして使用される酸化珪素
膜50Mは耐酸化マスクとして使用された窒化珪素膜5
1に対して自己整合で形成される。この後、前記窒化珪
素膜51は除去される。
【0223】次に、前記酸化珪素膜50Mを不純物導入
マスクとして使用し、p- 型半導体基板1の主面のn-
型ウエル分離領域3iの形成領域にn型不純物を導入
し、このn型不純物に引き伸し拡散を施し、n- 型ウエ
ル分離領域3iを形成する(図20及び図35参照)。
前記n型不純物は、例えば1012〜1013〔atoms/c
m2〕程度の不純物濃度のPを使用し、50〜70〔Ke
V〕程度のエネルギのイオン打込みで導入される。導入
されたn型不純物は、1100〜1300〔℃〕程度の
温度で約150〜200〔分〕の引き伸し拡散が行われ
る。
マスクとして使用し、p- 型半導体基板1の主面のn-
型ウエル分離領域3iの形成領域にn型不純物を導入
し、このn型不純物に引き伸し拡散を施し、n- 型ウエ
ル分離領域3iを形成する(図20及び図35参照)。
前記n型不純物は、例えば1012〜1013〔atoms/c
m2〕程度の不純物濃度のPを使用し、50〜70〔Ke
V〕程度のエネルギのイオン打込みで導入される。導入
されたn型不純物は、1100〜1300〔℃〕程度の
温度で約150〜200〔分〕の引き伸し拡散が行われ
る。
【0224】次に、図20及び図35に示すように、n
- 型ウエル分離領域3iを形成するn型不純物の不純物
導入マスクとして使用した酸化珪素膜50Mを使用し
(同一マスクを使用し)、n- 型ウエル分離領域3iの
主面部にp型不純物2Mpを導入する。p型不純物2M
pは、n- 型ウエル分離領域3iを形成する酸化珪素膜
50Mを使用し導入されるので、n- 型ウエル分離領域
3iに対して自己整合で形成される。しかも、p型不純
物2Mpは、n- 型ウエル分離領域3iを形成する酸化
珪素膜50Mを使用し導入されるので、不純物導入マス
クを兼用することになり、p型不純物2Mpを導入する
ためだけに形成される不純物導入マスクを形成する工程
を廃止できる。なお、p型不純物2Mpはメモリセルア
レイMAYが配置されるp- 型ウエル領域2Mを形成す
るが、p型不純物2Mpの引き伸し拡散は後述するp-
型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3の夫々の引き伸し
拡散を利用して行われる。
- 型ウエル分離領域3iを形成するn型不純物の不純物
導入マスクとして使用した酸化珪素膜50Mを使用し
(同一マスクを使用し)、n- 型ウエル分離領域3iの
主面部にp型不純物2Mpを導入する。p型不純物2M
pは、n- 型ウエル分離領域3iを形成する酸化珪素膜
50Mを使用し導入されるので、n- 型ウエル分離領域
3iに対して自己整合で形成される。しかも、p型不純
物2Mpは、n- 型ウエル分離領域3iを形成する酸化
珪素膜50Mを使用し導入されるので、不純物導入マス
クを兼用することになり、p型不純物2Mpを導入する
ためだけに形成される不純物導入マスクを形成する工程
を廃止できる。なお、p型不純物2Mpはメモリセルア
レイMAYが配置されるp- 型ウエル領域2Mを形成す
るが、p型不純物2Mpの引き伸し拡散は後述するp-
型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3の夫々の引き伸し
拡散を利用して行われる。
【0225】前記p型不純物2Mpは、例えば1012〜
1013〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度のBF2 を使用
し、50〜70〔KeV〕程度のエネルギのイオン打込
みで導入される。
1013〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度のBF2 を使用
し、50〜70〔KeV〕程度のエネルギのイオン打込
みで導入される。
【0226】次に、前記酸化珪素膜50、50Mの夫々
を除去する。
を除去する。
【0227】《ウエル形成工程》次に、前記n- 型ウエ
ル分離領域3iの主面上を含むp- 型半導体基板1の主
面上の全面に酸化珪素膜52を形成する。酸化珪素膜5
2は、例えば熱酸化法で形成し、40〜50〔nm〕程
度の膜厚で形成する。
ル分離領域3iの主面上を含むp- 型半導体基板1の主
面上の全面に酸化珪素膜52を形成する。酸化珪素膜5
2は、例えば熱酸化法で形成し、40〜50〔nm〕程
度の膜厚で形成する。
【0228】次に、前記n- 型ウエル分離領域3iの主
面のp型不純物2Mpが導入された領域(この領域は前
記酸化珪素膜52を形成する熱酸化工程の際に、p型不
純物2Mpが若干拡散され、p- 型ウエル領域2Mが形
成される)上、n- 型ウエル分離領域3i以外であって
p- 型半導体基板1の主面のp- 型ウエル領域2の形成
領域上の夫々に窒化珪素膜53を形成する。この窒化珪
素膜53は不純物導入マスク及び耐酸化マスクとして使
用される。窒化珪素膜53は、例えばCVD法で堆積
し、40〜60〔nm〕程度の膜厚で形成される。窒化
珪素膜53は、その堆積後にフォトリソグラフィ技術で
形成されたマスクを使用し、エッチング技術によってパ
ターンニングされる。
面のp型不純物2Mpが導入された領域(この領域は前
記酸化珪素膜52を形成する熱酸化工程の際に、p型不
純物2Mpが若干拡散され、p- 型ウエル領域2Mが形
成される)上、n- 型ウエル分離領域3i以外であって
p- 型半導体基板1の主面のp- 型ウエル領域2の形成
領域上の夫々に窒化珪素膜53を形成する。この窒化珪
素膜53は不純物導入マスク及び耐酸化マスクとして使
用される。窒化珪素膜53は、例えばCVD法で堆積
し、40〜60〔nm〕程度の膜厚で形成される。窒化
珪素膜53は、その堆積後にフォトリソグラフィ技術で
形成されたマスクを使用し、エッチング技術によってパ
ターンニングされる。
【0229】次に、図21及び図36に示すように、前
記窒化珪素膜53を不純物導入マスクとして使用し、p
- 型半導体基板1のn- 型ウエル領域3の形成領域の主
面部に、n型不純物3nを導入する。n型不純物3n
は、同図36に示すように、p型不純物2Mpが導入さ
れた領域(p- 型ウエル領域2Mの形成領域)の外周囲
であって、n- 型ウエル分離領域3iの主面にも導入さ
れる。n型不純物3nは、例えば1×1013〜3×10
14〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度のPを使用し、12
0〜130〔KeV〕程度のエネルギのイオン打込みで
導入される。n型不純物3nは前記酸化珪素膜52を通
してp- 型半導体基板1の主面部に導入される。
記窒化珪素膜53を不純物導入マスクとして使用し、p
- 型半導体基板1のn- 型ウエル領域3の形成領域の主
面部に、n型不純物3nを導入する。n型不純物3n
は、同図36に示すように、p型不純物2Mpが導入さ
れた領域(p- 型ウエル領域2Mの形成領域)の外周囲
であって、n- 型ウエル分離領域3iの主面にも導入さ
れる。n型不純物3nは、例えば1×1013〜3×10
14〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度のPを使用し、12
0〜130〔KeV〕程度のエネルギのイオン打込みで
導入される。n型不純物3nは前記酸化珪素膜52を通
してp- 型半導体基板1の主面部に導入される。
【0230】次に、前記窒化珪素膜53を耐酸化マスク
として使用し、p- 型半導体基板1のn型不純物3nが
導入された領域、n- 型ウエル分離領域3iのn型不純
物3nが導入された領域の夫々において、酸化珪素膜5
2を成長し、膜厚の厚い酸化珪素膜52Mを形成する。
この酸化珪素膜52Mの成長は前記窒化珪素膜53を耐
酸化マスクとして使用した熱酸化法で行う。前記酸化珪
素膜52Mは130〜140〔nm〕程度の膜厚に形成
される。この後、前記窒化珪素膜53は除去される。
として使用し、p- 型半導体基板1のn型不純物3nが
導入された領域、n- 型ウエル分離領域3iのn型不純
物3nが導入された領域の夫々において、酸化珪素膜5
2を成長し、膜厚の厚い酸化珪素膜52Mを形成する。
この酸化珪素膜52Mの成長は前記窒化珪素膜53を耐
酸化マスクとして使用した熱酸化法で行う。前記酸化珪
素膜52Mは130〜140〔nm〕程度の膜厚に形成
される。この後、前記窒化珪素膜53は除去される。
【0231】次に、図22及び図37に示すように、前
記成長させた酸化珪素膜52Mを不純物導入マスクとし
て使用し、p- 型半導体基板1の主面のp- 型ウエル領
域2の形成領域の主面部、n- 型ウエル分離領域3iの
p- 型ウエル領域2Mの主面部の夫々にp型不純物2p
を導入する。p型不純物2pは、1×1013〜3×10
13〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度のBF2 を使用し、
50〜70〔KeV〕程度のエネルギのイオン打込みで
導入される。p型不純物2pは前記酸化珪素膜52を通
してp- 型半導体基板1、p- 型ウエル領域2Mの夫々
の主面部に導入される。
記成長させた酸化珪素膜52Mを不純物導入マスクとし
て使用し、p- 型半導体基板1の主面のp- 型ウエル領
域2の形成領域の主面部、n- 型ウエル分離領域3iの
p- 型ウエル領域2Mの主面部の夫々にp型不純物2p
を導入する。p型不純物2pは、1×1013〜3×10
13〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度のBF2 を使用し、
50〜70〔KeV〕程度のエネルギのイオン打込みで
導入される。p型不純物2pは前記酸化珪素膜52を通
してp- 型半導体基板1、p- 型ウエル領域2Mの夫々
の主面部に導入される。
【0232】次に、図23及び図38に示すように、p
- 型半導体基板1の主面部に導入されたn型不純物3
n、p型不純物2p、n- 型ウエル分離領域3iの主面
部に導入されたp型不純物2Mpの夫々に引き伸し拡散
を施し、n型不純物3nの拡散でn- 型ウエル領域3、
p型不純物2pの拡散でp- 型ウエル領域2、p型不純
物2Mpの拡散でp- 型ウエル領域2Mの夫々が形成さ
れる。つまり、この工程が完了すると、p- 型半導体基
板1の主面部にn- 型ウエル分離領域3i及びp- 型ウ
エル領域2Mで形成される2重ウエル構造が完成し、p
- 型半導体基板1の主面の互いに異なる領域にn- 型ウ
エル領域3、p- 型ウエル領域2の夫々が形成されるツ
インウエル構造が完成する。前記引き伸し拡散は例えば
1100〜1300〔℃〕の温度で約100〜200
〔分〕行われる。この後、前記酸化珪素膜52は除去さ
れる。
- 型半導体基板1の主面部に導入されたn型不純物3
n、p型不純物2p、n- 型ウエル分離領域3iの主面
部に導入されたp型不純物2Mpの夫々に引き伸し拡散
を施し、n型不純物3nの拡散でn- 型ウエル領域3、
p型不純物2pの拡散でp- 型ウエル領域2、p型不純
物2Mpの拡散でp- 型ウエル領域2Mの夫々が形成さ
れる。つまり、この工程が完了すると、p- 型半導体基
板1の主面部にn- 型ウエル分離領域3i及びp- 型ウ
エル領域2Mで形成される2重ウエル構造が完成し、p
- 型半導体基板1の主面の互いに異なる領域にn- 型ウ
エル領域3、p- 型ウエル領域2の夫々が形成されるツ
インウエル構造が完成する。前記引き伸し拡散は例えば
1100〜1300〔℃〕の温度で約100〜200
〔分〕行われる。この後、前記酸化珪素膜52は除去さ
れる。
【0233】《素子分離領域の形成工程》次に、前記p
- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3、p- 型ウエル
領域2Mの夫々の主面上を含むp- 型半導体基板1の全
面に酸化珪素膜を形成する。この酸化珪素膜は、熱酸化
法で形成し、例えば約15〜20〔nm〕程度の膜厚で
形成する。
- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3、p- 型ウエル
領域2Mの夫々の主面上を含むp- 型半導体基板1の全
面に酸化珪素膜を形成する。この酸化珪素膜は、熱酸化
法で形成し、例えば約15〜20〔nm〕程度の膜厚で
形成する。
【0234】次に、前述のp- 型ウエル領域2、n- 型
ウエル領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の活性領域
の形成領域の主面上に窒化珪素膜を形成する。窒化珪素
膜は不純物導入マスク及び耐酸化マスクとして使用され
る。窒化珪素膜は、例えばCVD法で堆積し、100〜
150〔nm〕程度の膜厚で形成する。窒化珪素膜は、
フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を使用し、
パターンニングされる。
ウエル領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の活性領域
の形成領域の主面上に窒化珪素膜を形成する。窒化珪素
膜は不純物導入マスク及び耐酸化マスクとして使用され
る。窒化珪素膜は、例えばCVD法で堆積し、100〜
150〔nm〕程度の膜厚で形成する。窒化珪素膜は、
フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を使用し、
パターンニングされる。
【0235】次に、前記窒化珪素膜がパターンニングさ
れると、この窒化珪素膜から露出する非活性領域におい
て、酸化珪素膜又はその一部が除去されるので、この非
活性領域に新たに酸化珪素膜を再度形成する。この新た
に形成された酸化珪素膜は、例えば熱酸化法で形成し、
8〜12〔nm〕程度の膜厚で形成する。この新たに形
成された酸化珪素膜は、窒化珪素膜をパターンニングし
た際のエッチングダメージの除去、不純物導入の際の汚
染防止等の目的で形成される。
れると、この窒化珪素膜から露出する非活性領域におい
て、酸化珪素膜又はその一部が除去されるので、この非
活性領域に新たに酸化珪素膜を再度形成する。この新た
に形成された酸化珪素膜は、例えば熱酸化法で形成し、
8〜12〔nm〕程度の膜厚で形成する。この新たに形
成された酸化珪素膜は、窒化珪素膜をパターンニングし
た際のエッチングダメージの除去、不純物導入の際の汚
染防止等の目的で形成される。
【0236】次に、前記窒化珪素膜を不純物導入マスク
として使用し、p- 型ウエル領域2、p- 型ウエル領域
2Mの夫々の非活性領域(素子分離領域)の形成領域に
p型不純物を導入する。p型不純物は、例えば1013〜
1014〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度のBF2 を使用
し、30〜50〔KeV〕程度のエネルギのイオン打込
みで導入される。このp型不純物は前記酸化珪素膜を通
してp- 型ウエル領域2、p- 型ウエル領域2Mの夫々
の主面部に導入される。なお、n- 型ウエル領域3の主
面部は、フォトリソグラフィ技術で形成されるマスク
(図示しない)で被覆され、p型不純物は導入されな
い。p型不純物の導入後はこのマスクは除去される。
として使用し、p- 型ウエル領域2、p- 型ウエル領域
2Mの夫々の非活性領域(素子分離領域)の形成領域に
p型不純物を導入する。p型不純物は、例えば1013〜
1014〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度のBF2 を使用
し、30〜50〔KeV〕程度のエネルギのイオン打込
みで導入される。このp型不純物は前記酸化珪素膜を通
してp- 型ウエル領域2、p- 型ウエル領域2Mの夫々
の主面部に導入される。なお、n- 型ウエル領域3の主
面部は、フォトリソグラフィ技術で形成されるマスク
(図示しない)で被覆され、p型不純物は導入されな
い。p型不純物の導入後はこのマスクは除去される。
【0237】次に、前記窒化珪素膜を耐酸化マスクとし
て使用し、前記p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域
3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の非活性領域の主面上
の酸化珪素膜を成長させ、素子分離絶縁膜4を形成する
(図24及び図39参照)。前記素子分離絶縁膜4は、
例えば熱酸化法(基板の選択熱酸化法)で形成された酸
化珪素膜で形成され、400〜500〔nm〕程度の膜
厚で形成される。
て使用し、前記p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域
3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の非活性領域の主面上
の酸化珪素膜を成長させ、素子分離絶縁膜4を形成する
(図24及び図39参照)。前記素子分離絶縁膜4は、
例えば熱酸化法(基板の選択熱酸化法)で形成された酸
化珪素膜で形成され、400〜500〔nm〕程度の膜
厚で形成される。
【0238】前記素子分離絶縁膜4を形成する熱処理工
程が施されると、予じめp- 型ウエル領域2、p- 型ウ
エル領域2Mの夫々の非活性領域に夫々導入されたp型
不純物に引き伸し拡散が施され、図24及び図39に示
すように、p型チャネルストッパ領域5が形成される。
程が施されると、予じめp- 型ウエル領域2、p- 型ウ
エル領域2Mの夫々の非活性領域に夫々導入されたp型
不純物に引き伸し拡散が施され、図24及び図39に示
すように、p型チャネルストッパ領域5が形成される。
【0239】前記素子分離絶縁膜4及びp型チャネルス
トッパ領域5を形成した後に、耐酸化マスクとして使用
した窒化珪素膜が除去される。
トッパ領域5を形成した後に、耐酸化マスクとして使用
した窒化珪素膜が除去される。
【0240】なお、これ以後の製造プロセスにおいて
は、メモリセルアレイMAYのメモリセルMCの製造プ
ロセスが利用される(同一製造プロセスの部分がある)
ので、メモリセルアレイMAYにおいては図面を使用し
かつ主体的に説明し、周辺回路においては図面を使用せ
ずにメモリセルアレイMAYの製造プロセスと基本的に
異なる部分についてのみ説明する。
は、メモリセルアレイMAYのメモリセルMCの製造プ
ロセスが利用される(同一製造プロセスの部分がある)
ので、メモリセルアレイMAYにおいては図面を使用し
かつ主体的に説明し、周辺回路においては図面を使用せ
ずにメモリセルアレイMAYの製造プロセスと基本的に
異なる部分についてのみ説明する。
【0241】《第1ゲート絶縁膜の形成工程》次に、前
記p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3、p- 型ウ
エル領域2Mの夫々の活性領域の主面上の酸化珪素膜を
除去する。この酸化珪素膜を除去する工程により、p-
型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3、p- 型ウエル領
域2Mの夫々の活性領域の主面が露出する。
記p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3、p- 型ウ
エル領域2Mの夫々の活性領域の主面上の酸化珪素膜を
除去する。この酸化珪素膜を除去する工程により、p-
型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3、p- 型ウエル領
域2Mの夫々の活性領域の主面が露出する。
【0242】次に、前記p- 型ウエル領域2、n- 型ウ
エル領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の活性領域の
主面上に新たに酸化珪素膜を形成する。酸化珪素膜は主
に不純物導入の際の汚染防止、及び前記窒化珪素膜の除
去の際に除去しきれない素子分離絶縁膜4の端部の窒化
珪素膜所謂ホワイトリボンの除去を目的として形成す
る。酸化珪素膜は、例えば熱酸化法で形成され、18〜
20〔nm〕程度の膜厚で形成する。
エル領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の活性領域の
主面上に新たに酸化珪素膜を形成する。酸化珪素膜は主
に不純物導入の際の汚染防止、及び前記窒化珪素膜の除
去の際に除去しきれない素子分離絶縁膜4の端部の窒化
珪素膜所謂ホワイトリボンの除去を目的として形成す
る。酸化珪素膜は、例えば熱酸化法で形成され、18〜
20〔nm〕程度の膜厚で形成する。
【0243】次に、p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル
領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の活性領域の主面
部にしきい値電圧調整用不純物を導入する。このしきい
値電圧調整用不純物としてはp型不純物例えばBF2 を
使用する。このBF2 は、イオン打込みで導入され、例
えば40〜50〔KeV〕程度のエネルギで1012〜1
013〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入される。こ
のBF2 は前記酸化珪素膜を通してp- 型ウエル領域
2、n- 型ウエル領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々
の主面部に導入される。
領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の活性領域の主面
部にしきい値電圧調整用不純物を導入する。このしきい
値電圧調整用不純物としてはp型不純物例えばBF2 を
使用する。このBF2 は、イオン打込みで導入され、例
えば40〜50〔KeV〕程度のエネルギで1012〜1
013〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入される。こ
のBF2 は前記酸化珪素膜を通してp- 型ウエル領域
2、n- 型ウエル領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々
の主面部に導入される。
【0244】次に、前記p- 型ウエル領域2、n- 型ウ
エル領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の活性領域の
主面上の酸化珪素膜を除去し、p- 型ウエル領域2、n
- 型ウエル領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の活性
領域の主面を露出する。この後、この露出されたp- 型
ウエル領域2、n- 型ウエル領域3、p- 型ウエル領域
2Mの夫々の活性領域の主面上にゲート絶縁膜6を形成
する。ゲート絶縁膜6は、熱酸化法で形成し、13〜1
5〔nm〕程度の膜厚で形成する。ゲート絶縁膜6はメ
モリセルアレイMAYのメモリセルMCの駆動用MIS
FETQdのゲート絶縁膜6として使用される。
エル領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の活性領域の
主面上の酸化珪素膜を除去し、p- 型ウエル領域2、n
- 型ウエル領域3、p- 型ウエル領域2Mの夫々の活性
領域の主面を露出する。この後、この露出されたp- 型
ウエル領域2、n- 型ウエル領域3、p- 型ウエル領域
2Mの夫々の活性領域の主面上にゲート絶縁膜6を形成
する。ゲート絶縁膜6は、熱酸化法で形成し、13〜1
5〔nm〕程度の膜厚で形成する。ゲート絶縁膜6はメ
モリセルアレイMAYのメモリセルMCの駆動用MIS
FETQdのゲート絶縁膜6として使用される。
【0245】《第1層目ゲート材の形成工程》次に、前
記ゲート絶縁膜6上を含むp- 型半導体基板1の主面上
の全面に多結晶珪素膜(7)を堆積する。この多結晶珪
素膜は第1層目のゲート材形成工程により形成される。
多結晶珪素膜は、CVD法で堆積し、この堆積中に抵抗
値を低減する不純物を導入した所謂ドープドポリシリコ
ンで形成される。この多結晶珪素膜はジシラン(Si2
H6)及びフォスフィン(PH3 )をソースガスとする
CVD法で堆積される。本実施例の場合、前記多結晶珪
素膜はn型不純物であるPが導入され、Pは1020〜1
021〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度に導入される。ま
た、この多結晶珪素膜はメモリセルMCにおいて駆動用
MISFETQdのゲート電極7、容量素子Cの第1電
極7の夫々として使用する場合において比較的薄い膜厚
約100〔nm〕の膜厚で形成される。多結晶珪素膜
は、駆動用MISFETQdのゲート電極7等として使
用する場合に動作速度を損なわない程度において、その
上層に形成される誘電体膜(21)又は下地のゲート絶
縁膜(6)の絶縁耐圧を確保でき、薄膜化による上層の
平担化が図れる。
記ゲート絶縁膜6上を含むp- 型半導体基板1の主面上
の全面に多結晶珪素膜(7)を堆積する。この多結晶珪
素膜は第1層目のゲート材形成工程により形成される。
多結晶珪素膜は、CVD法で堆積し、この堆積中に抵抗
値を低減する不純物を導入した所謂ドープドポリシリコ
ンで形成される。この多結晶珪素膜はジシラン(Si2
H6)及びフォスフィン(PH3 )をソースガスとする
CVD法で堆積される。本実施例の場合、前記多結晶珪
素膜はn型不純物であるPが導入され、Pは1020〜1
021〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度に導入される。ま
た、この多結晶珪素膜はメモリセルMCにおいて駆動用
MISFETQdのゲート電極7、容量素子Cの第1電
極7の夫々として使用する場合において比較的薄い膜厚
約100〔nm〕の膜厚で形成される。多結晶珪素膜
は、駆動用MISFETQdのゲート電極7等として使
用する場合に動作速度を損なわない程度において、その
上層に形成される誘電体膜(21)又は下地のゲート絶
縁膜(6)の絶縁耐圧を確保でき、薄膜化による上層の
平担化が図れる。
【0246】前記第1層目のゲート材形成工程で形成さ
れた多結晶珪素膜を形成した後に、この多結晶珪素膜に
熱処理が施される。この熱処理は、例えば窒素(N2 )
ガス中、700〜950〔℃〕の温度で8〜12〔分〕
程度行い、多結晶珪素膜に導入されたPの活性化及び膜
質の安定化を図る。
れた多結晶珪素膜を形成した後に、この多結晶珪素膜に
熱処理が施される。この熱処理は、例えば窒素(N2 )
ガス中、700〜950〔℃〕の温度で8〜12〔分〕
程度行い、多結晶珪素膜に導入されたPの活性化及び膜
質の安定化を図る。
【0247】次に、前記多結晶珪素膜上を含むp- 型半
導体基板1の主面上の全面に絶縁膜(符号を付けない)
を形成する。この絶縁膜は下層の多結晶珪素膜、上層の
導電層(13)の夫々を電気的に分離する。絶縁膜は無
機シラン(SiH4 又はSiH2Cl2)をソースガス、
酸化窒素(N2O )ガスをキャリアガスとするCVD法
で堆積された酸化珪素膜で形成する。酸化珪素膜は約8
00〔℃〕の温度で堆積される。絶縁膜は例えば130
〜160〔nm〕程度の膜厚で形成される。
導体基板1の主面上の全面に絶縁膜(符号を付けない)
を形成する。この絶縁膜は下層の多結晶珪素膜、上層の
導電層(13)の夫々を電気的に分離する。絶縁膜は無
機シラン(SiH4 又はSiH2Cl2)をソースガス、
酸化窒素(N2O )ガスをキャリアガスとするCVD法
で堆積された酸化珪素膜で形成する。酸化珪素膜は約8
00〔℃〕の温度で堆積される。絶縁膜は例えば130
〜160〔nm〕程度の膜厚で形成される。
【0248】次に、前記絶縁膜、多結晶珪素膜の夫々を
順次パターンニングし、多結晶珪素膜により、ゲート電
極7を形成する(図25参照)。パターンニングは、フ
ォトリソグラフィ技術で形成されたマスクを使用し、例
えばRIE等の異方性エッチングで行う。ゲート電極7
はメモリセルMCの駆動用MISFETQd等のゲート
電極7として構成される。また、ゲート電極7を形成す
る工程により、図示しないが、前述の図12に示すメモ
リセルアレイMAYのダミーゲート電極7D、周辺回路
を構成するMISFETのゲート電極7等も形成され
る。
順次パターンニングし、多結晶珪素膜により、ゲート電
極7を形成する(図25参照)。パターンニングは、フ
ォトリソグラフィ技術で形成されたマスクを使用し、例
えばRIE等の異方性エッチングで行う。ゲート電極7
はメモリセルMCの駆動用MISFETQd等のゲート
電極7として構成される。また、ゲート電極7を形成す
る工程により、図示しないが、前述の図12に示すメモ
リセルアレイMAYのダミーゲート電極7D、周辺回路
を構成するMISFETのゲート電極7等も形成され
る。
【0249】《第1ソース領域及びドレイン領域の形成
工程》次に、前記ゲート電極7及びその上部に形成され
た絶縁膜の側壁にサイドウォールスペーサ9を形成す
る。サイドウォールスペーサ9は、前記絶縁膜上を含む
p- 型半導体基板1の主面上の全面に酸化珪素膜を堆積
し、この堆積した膜厚に相当する分、この酸化珪素膜の
全面をエッチングすることにより形成される。酸化珪素
膜は、前述と同様に、無機シランガスをソースガスとす
るCVD法で堆積され、例えば140〜160〔nm〕
程度の膜厚で形成される。エッチングはRIE等の異方
性エッチングを使用する。
工程》次に、前記ゲート電極7及びその上部に形成され
た絶縁膜の側壁にサイドウォールスペーサ9を形成す
る。サイドウォールスペーサ9は、前記絶縁膜上を含む
p- 型半導体基板1の主面上の全面に酸化珪素膜を堆積
し、この堆積した膜厚に相当する分、この酸化珪素膜の
全面をエッチングすることにより形成される。酸化珪素
膜は、前述と同様に、無機シランガスをソースガスとす
るCVD法で堆積され、例えば140〜160〔nm〕
程度の膜厚で形成される。エッチングはRIE等の異方
性エッチングを使用する。
【0250】次に、前記サイドウォールスペーサ9を形
成するエッチングの際に、ゲート電極7及びサイドウォ
ールスペーサ9が形成された以外の領域のp- 型ウエル
領域2Mの活性領域の主面が露出するので、この露出し
た領域に酸化珪素膜(符号は付けない)を形成する。こ
の酸化珪素膜は主に不純物導入の際の汚染防止、不純物
導入に基づく活性領域の主面のダメージの防止等の目的
で使用される。この酸化珪素膜は、例えば熱酸化法で形
成され、8〜12〔nm〕程度の膜厚で形成される。
成するエッチングの際に、ゲート電極7及びサイドウォ
ールスペーサ9が形成された以外の領域のp- 型ウエル
領域2Mの活性領域の主面が露出するので、この露出し
た領域に酸化珪素膜(符号は付けない)を形成する。こ
の酸化珪素膜は主に不純物導入の際の汚染防止、不純物
導入に基づく活性領域の主面のダメージの防止等の目的
で使用される。この酸化珪素膜は、例えば熱酸化法で形
成され、8〜12〔nm〕程度の膜厚で形成される。
【0251】次に、図25に示すように、前記ゲート電
極7(実際にはその上層の酸化珪素膜)上、サイドウォ
ールスペーサ9の表面上の夫々を含むp- 型半導体基板
1の主面上の全面に絶縁膜9Tを形成する。絶縁膜9T
は、サイドウォールスペーサ9の開放端(ゲート電極7
の側壁に接触する側と反対側の端部であって、この後の
工程のn型不純物の導入領域を規定する部分)において
p- 型ウエル領域2Mの主面に発生する最大応力が集中
する位置に対して、不純物(半導体領域10、11、1
7、18の夫々を形成するn型不純物)を導入する際に
p- 型ウエル領域2Mの主面にダメージが発生する位置
をずらすことを主目的として形成される。前記サイドウ
ォールスペーサ9の開放端においてp- 型ウエル領域2
Mの主面に発生する最大応力の集中は、サイドウォール
スペーサ(酸化珪素膜)9とゲート電極(多結晶珪素
膜)7との熱膨張係数差に基づく、ゲート電極7の体積
収縮に起因する。前記最大応力が集中する位置、不純物
の導入に基づくダメージが発生する位置の夫々が一致し
た場合にはサイドウォールスペーサ9の開放端からp-
型ウエル領域2Mの主面に結晶欠陥が発生する。前記絶
縁膜9Tは、無機シランガスをソースガスとするCVD
法で堆積され、例えば15〜25〔nm〕程度の膜厚で
形成される。
極7(実際にはその上層の酸化珪素膜)上、サイドウォ
ールスペーサ9の表面上の夫々を含むp- 型半導体基板
1の主面上の全面に絶縁膜9Tを形成する。絶縁膜9T
は、サイドウォールスペーサ9の開放端(ゲート電極7
の側壁に接触する側と反対側の端部であって、この後の
工程のn型不純物の導入領域を規定する部分)において
p- 型ウエル領域2Mの主面に発生する最大応力が集中
する位置に対して、不純物(半導体領域10、11、1
7、18の夫々を形成するn型不純物)を導入する際に
p- 型ウエル領域2Mの主面にダメージが発生する位置
をずらすことを主目的として形成される。前記サイドウ
ォールスペーサ9の開放端においてp- 型ウエル領域2
Mの主面に発生する最大応力の集中は、サイドウォール
スペーサ(酸化珪素膜)9とゲート電極(多結晶珪素
膜)7との熱膨張係数差に基づく、ゲート電極7の体積
収縮に起因する。前記最大応力が集中する位置、不純物
の導入に基づくダメージが発生する位置の夫々が一致し
た場合にはサイドウォールスペーサ9の開放端からp-
型ウエル領域2Mの主面に結晶欠陥が発生する。前記絶
縁膜9Tは、無機シランガスをソースガスとするCVD
法で堆積され、例えば15〜25〔nm〕程度の膜厚で
形成される。
【0252】次に、図示しないが、メモリセルアレイM
AYの転送用MISFETQt、周辺回路のnチャネル
MISFETQn、pチャネルMISFETQpの夫々
(DDD構造の形成領域は除く)の形成領域において、
不純物導入マスクを形成する。メモリセルアレイMAY
において、不純物導入マスクは、前記図8に符号DDD
を付けて一点鎖線で囲まれた領域外に形成される。不純
物導入マスクは例えばフォトリソグラフィ技術で形成さ
れる。
AYの転送用MISFETQt、周辺回路のnチャネル
MISFETQn、pチャネルMISFETQpの夫々
(DDD構造の形成領域は除く)の形成領域において、
不純物導入マスクを形成する。メモリセルアレイMAY
において、不純物導入マスクは、前記図8に符号DDD
を付けて一点鎖線で囲まれた領域外に形成される。不純
物導入マスクは例えばフォトリソグラフィ技術で形成さ
れる。
【0253】次に、前記不純物導入マスク(主に、前記
符号DDDを付けたマスク)を使用し、メモリセルアレ
イMAYの駆動用MISFETQdの形成領域において
p-型ウエル領域2Mの主面部にn型不純物を導入す
る。このn型不純物は、主にDDD構造を採用する駆動
用MISFETQdのソース領域、ドレイン領域の夫々
の低い不純物濃度のn型半導体領域10を形成し、拡散
速度が速いPを使用する。Pは、イオン打込みを使用
し、例えば30〜40〔KeV〕程度のエネルギで10
14〜1015〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入され
る。Pの導入に際しては、前記不純物導入マスク(DD
D)とともに、ゲート電極7、その側壁に形成されたサ
イドウォールスペーサ9及びこのサイドウォールスペー
サ9の表面に沿って形成された絶縁膜9Tも不純物導入
マスクとして使用される。前記Pの導入後、前記不純物
導入マスクは除去される。
符号DDDを付けたマスク)を使用し、メモリセルアレ
イMAYの駆動用MISFETQdの形成領域において
p-型ウエル領域2Mの主面部にn型不純物を導入す
る。このn型不純物は、主にDDD構造を採用する駆動
用MISFETQdのソース領域、ドレイン領域の夫々
の低い不純物濃度のn型半導体領域10を形成し、拡散
速度が速いPを使用する。Pは、イオン打込みを使用
し、例えば30〜40〔KeV〕程度のエネルギで10
14〜1015〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入され
る。Pの導入に際しては、前記不純物導入マスク(DD
D)とともに、ゲート電極7、その側壁に形成されたサ
イドウォールスペーサ9及びこのサイドウォールスペー
サ9の表面に沿って形成された絶縁膜9Tも不純物導入
マスクとして使用される。前記Pの導入後、前記不純物
導入マスクは除去される。
【0254】次に、前記n型不純物としてのPに引き伸
し拡散を施し、図26に示すように、低い不純物濃度の
n型半導体領域10を形成する。このn型半導体領域1
0は、サイドウォールスペーサ9を不純物導入マスクと
して使用するので、駆動用MISFETQdの形成領域
において、チャネル形成領域側への拡散量がサイドウォ
ールスペーサ9で律則される。つまり、n型半導体領域
10は、ゲート電極7を不純物導入マスクとして使用し
た場合に比べて、サイドウォールスペーサ9の膜厚に相
当する分、チャネル形成領域側への拡散量を低減でき
る。このチャネル形成領域側への拡散量の低減は、駆動
用MISFETQdの実効的なゲート長寸法(チャネル
長寸法)を増加できるので、駆動用MISFETQdの
短チャネル効果を防止できる。
し拡散を施し、図26に示すように、低い不純物濃度の
n型半導体領域10を形成する。このn型半導体領域1
0は、サイドウォールスペーサ9を不純物導入マスクと
して使用するので、駆動用MISFETQdの形成領域
において、チャネル形成領域側への拡散量がサイドウォ
ールスペーサ9で律則される。つまり、n型半導体領域
10は、ゲート電極7を不純物導入マスクとして使用し
た場合に比べて、サイドウォールスペーサ9の膜厚に相
当する分、チャネル形成領域側への拡散量を低減でき
る。このチャネル形成領域側への拡散量の低減は、駆動
用MISFETQdの実効的なゲート長寸法(チャネル
長寸法)を増加できるので、駆動用MISFETQdの
短チャネル効果を防止できる。
【0255】また、前述のように、n型半導体領域10
を形成するn型不純物は、サイドウォールスペーサ9の
表面に絶縁膜9Tを形成し、この絶縁膜9Tを主体とす
る不純物導入マスクを使用し、p- 型ウエル領域2Mの
主面部に導入される。つまり、サイドウォールスペーサ
9の開放端においてp- 型ウエル領域2Mの主面に発生
する最大応力の集中の位置に対して、n型不純物の導入
の際にp- 型ウエル領域2Mの主面部にダメージが発生
する位置がずらせる。
を形成するn型不純物は、サイドウォールスペーサ9の
表面に絶縁膜9Tを形成し、この絶縁膜9Tを主体とす
る不純物導入マスクを使用し、p- 型ウエル領域2Mの
主面部に導入される。つまり、サイドウォールスペーサ
9の開放端においてp- 型ウエル領域2Mの主面に発生
する最大応力の集中の位置に対して、n型不純物の導入
の際にp- 型ウエル領域2Mの主面部にダメージが発生
する位置がずらせる。
【0256】《第2ゲート絶縁膜の形成工程》次に、メ
モリセルアレイMAYの転送用MISFETQt、周辺
回路のnチャネルMISFETQn、pチャネルMIS
FETQpの夫々の形成領域において、p- 型ウエル領
域2M、p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3の夫
々の活性領域の主面部にしきい値電圧調整用不純物を導
入する。しきい値電圧調整用不純物としてはp型不純物
例えばBF2 を使用する。BF2 は、イオン打込みを使
用し、例えば40〜60〔KeV〕程度のエネルギで1
012〜1013〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入さ
れる。BF2 は活性領域の主面上に形成された酸化珪素
膜を通してp- 型ウエル領域2M、p- 型ウエル領域
2、n- 型ウエル領域3の夫々の主面部に導入される。
モリセルアレイMAYの転送用MISFETQt、周辺
回路のnチャネルMISFETQn、pチャネルMIS
FETQpの夫々の形成領域において、p- 型ウエル領
域2M、p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3の夫
々の活性領域の主面部にしきい値電圧調整用不純物を導
入する。しきい値電圧調整用不純物としてはp型不純物
例えばBF2 を使用する。BF2 は、イオン打込みを使
用し、例えば40〜60〔KeV〕程度のエネルギで1
012〜1013〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入さ
れる。BF2 は活性領域の主面上に形成された酸化珪素
膜を通してp- 型ウエル領域2M、p- 型ウエル領域
2、n- 型ウエル領域3の夫々の主面部に導入される。
【0257】次に、前記メモリセルアレイMAYの転送
用MISFETQt、周辺回路のnチャネルMISFE
TQn、pチャネルMISFETQpの夫々の形成領域
において、p- 型ウエル領域2M、p- 型ウエル領域
2、n- 型ウエル領域3の夫々の活性領域の主面上の酸
化珪素膜を除去し、その主面を露出する。
用MISFETQt、周辺回路のnチャネルMISFE
TQn、pチャネルMISFETQpの夫々の形成領域
において、p- 型ウエル領域2M、p- 型ウエル領域
2、n- 型ウエル領域3の夫々の活性領域の主面上の酸
化珪素膜を除去し、その主面を露出する。
【0258】次に、この露出されたp- 型ウエル領域2
M、p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3の夫々の
活性領域の主面上にゲート絶縁膜12を形成する。ゲー
ト絶縁膜12は、熱酸化法で形成し、例えば13〜14
〔nm〕程度の膜厚で形成する。ゲート絶縁膜12は、
メモリセルMCの転送用MISFETQt、周辺回路の
nチャネルMISFETQn、pチャネルMISFET
Qpの夫々のゲート絶縁膜として使用される。
M、p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3の夫々の
活性領域の主面上にゲート絶縁膜12を形成する。ゲー
ト絶縁膜12は、熱酸化法で形成し、例えば13〜14
〔nm〕程度の膜厚で形成する。ゲート絶縁膜12は、
メモリセルMCの転送用MISFETQt、周辺回路の
nチャネルMISFETQn、pチャネルMISFET
Qpの夫々のゲート絶縁膜として使用される。
【0259】《第2層目ゲート材の形成工程》次に、前
記ゲート絶縁膜12上を含むp- 型半導体基板1の主面
上の全面に多結晶珪素膜13A(3層構造の電極層のう
ちの下層)を堆積する。この多結晶珪素膜13Aは第2
層目のゲート材形成工程により形成される。多結晶珪素
膜13Aは、前記ゲート電極7の多結晶珪素膜と同様
に、Si2H6及びPH3 をソースガスとするCVD法で
堆積される。本実施例の場合、多結晶珪素膜13Aは、
下地のゲート絶縁膜13Aの絶縁耐圧を向上する目的
で、例えば1×1020〜3×1020〔atoms/cm3〕程度
の不純物濃度にPが導入される。また、多結晶珪素膜1
3Aは、上層の平担化を図る目的で、例えば30〜50
〔nm〕程度の薄い膜厚で形成される。
記ゲート絶縁膜12上を含むp- 型半導体基板1の主面
上の全面に多結晶珪素膜13A(3層構造の電極層のう
ちの下層)を堆積する。この多結晶珪素膜13Aは第2
層目のゲート材形成工程により形成される。多結晶珪素
膜13Aは、前記ゲート電極7の多結晶珪素膜と同様
に、Si2H6及びPH3 をソースガスとするCVD法で
堆積される。本実施例の場合、多結晶珪素膜13Aは、
下地のゲート絶縁膜13Aの絶縁耐圧を向上する目的
で、例えば1×1020〜3×1020〔atoms/cm3〕程度
の不純物濃度にPが導入される。また、多結晶珪素膜1
3Aは、上層の平担化を図る目的で、例えば30〜50
〔nm〕程度の薄い膜厚で形成される。
【0260】次に、メモリセルアレイMAYのメモリセ
ルMCの駆動用MISFETQdのソース領域(10)
上、ソース領域と基準電圧線(Vss、13)との接続領
域において、多結晶珪素膜13A、その下層のゲート絶
縁膜12の夫々を順次除去し、接続孔14を形成する。
接続孔14は、フォトリソグラフィ技術で形成されたマ
スクを使用し、例えばRIE等の異方性エッチングを施
して形成する。この接続孔14は駆動用MISFETQ
dのソース領域、基準電圧線(13)の夫々の間を接続
する。清浄なゲート絶縁膜12を形成した後に、直接、
ゲート絶縁膜12上に多結晶珪素膜13Aを形成し、こ
の後に接続孔14を形成するので、前記接続孔14を形
成するマスクは直接ゲート絶縁膜12の表面に接触しな
い。つまり、この接続孔14を形成する工程は、マスク
の形成及びマスクの剥離に基づく、ゲート絶縁膜12の
汚染を生じないので、ゲート絶縁膜12の絶縁耐圧が劣
化しない。
ルMCの駆動用MISFETQdのソース領域(10)
上、ソース領域と基準電圧線(Vss、13)との接続領
域において、多結晶珪素膜13A、その下層のゲート絶
縁膜12の夫々を順次除去し、接続孔14を形成する。
接続孔14は、フォトリソグラフィ技術で形成されたマ
スクを使用し、例えばRIE等の異方性エッチングを施
して形成する。この接続孔14は駆動用MISFETQ
dのソース領域、基準電圧線(13)の夫々の間を接続
する。清浄なゲート絶縁膜12を形成した後に、直接、
ゲート絶縁膜12上に多結晶珪素膜13Aを形成し、こ
の後に接続孔14を形成するので、前記接続孔14を形
成するマスクは直接ゲート絶縁膜12の表面に接触しな
い。つまり、この接続孔14を形成する工程は、マスク
の形成及びマスクの剥離に基づく、ゲート絶縁膜12の
汚染を生じないので、ゲート絶縁膜12の絶縁耐圧が劣
化しない。
【0261】次に、前記多結晶珪素膜13A上を含むp
- 型半導体基板1の主面上の全面に、多結晶珪素膜13
B、高融点金属珪化膜13Cの夫々を順次形成する。こ
の多結晶珪素膜13Bは第2層目のゲート材形成工程に
より形成される。多結晶珪素膜13Bは、前記ゲート電
極7の多結晶珪素膜と同様に、Si2H6及びPH3 をソ
ースガスとするCVD法で堆積される。本実施例の場
合、多結晶珪素膜13Bは、基準電圧線(13)として
直接ソース領域(10)の表面に接続されるので、この
接続の際の接触抵抗値を向上する目的で、例えば4×1
020〜6×1020〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度にP
が導入される。つまり、中間層の多結晶珪素膜13Bは
下層の多結晶珪素膜13Aに導入されるPの不純物濃度
に比べて高い不純物濃度にPが導入される。また、多結
晶珪素膜13Bは、上層の平担化を図る目的で、例えば
30〜50〔nm〕程度の薄い膜厚で形成される。前記
高融点金属珪化膜13Cは第2層目のゲート材形成工程
で形成される。高融点金属珪化膜13Cの一部は、前記
接続孔14を通し、中間層の多結晶珪素膜13Bを介在
し、駆動用MISFETQdのソース領域に接続され
る。高融点金属珪化膜13CはCVD法又はスパッタ法
で堆積したWSi2 で形成する。WSi2 は量産的には
安定性の高いゲート材である。高融点金属珪化膜13C
は、比抵抗値が多結晶珪素膜13A、13Bの夫々に比
べて小さいので、又上層の段差形状の成長を抑えるため
に、例えば80〜100〔nm〕程度の比較的薄い膜厚
で形成される。
- 型半導体基板1の主面上の全面に、多結晶珪素膜13
B、高融点金属珪化膜13Cの夫々を順次形成する。こ
の多結晶珪素膜13Bは第2層目のゲート材形成工程に
より形成される。多結晶珪素膜13Bは、前記ゲート電
極7の多結晶珪素膜と同様に、Si2H6及びPH3 をソ
ースガスとするCVD法で堆積される。本実施例の場
合、多結晶珪素膜13Bは、基準電圧線(13)として
直接ソース領域(10)の表面に接続されるので、この
接続の際の接触抵抗値を向上する目的で、例えば4×1
020〜6×1020〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度にP
が導入される。つまり、中間層の多結晶珪素膜13Bは
下層の多結晶珪素膜13Aに導入されるPの不純物濃度
に比べて高い不純物濃度にPが導入される。また、多結
晶珪素膜13Bは、上層の平担化を図る目的で、例えば
30〜50〔nm〕程度の薄い膜厚で形成される。前記
高融点金属珪化膜13Cは第2層目のゲート材形成工程
で形成される。高融点金属珪化膜13Cの一部は、前記
接続孔14を通し、中間層の多結晶珪素膜13Bを介在
し、駆動用MISFETQdのソース領域に接続され
る。高融点金属珪化膜13CはCVD法又はスパッタ法
で堆積したWSi2 で形成する。WSi2 は量産的には
安定性の高いゲート材である。高融点金属珪化膜13C
は、比抵抗値が多結晶珪素膜13A、13Bの夫々に比
べて小さいので、又上層の段差形状の成長を抑えるため
に、例えば80〜100〔nm〕程度の比較的薄い膜厚
で形成される。
【0262】次に、前記高融点金属珪化膜13C上を含
むp- 型半導体基板1の主面上の全面に絶縁膜15を形
成する。この絶縁膜15は例えば200〜400〔n
m〕程度の膜厚で形成される。絶縁膜15は、例えば有
機シラン(Si(OC2H5)4)をソースガスとする、高
温度(例えば700〜850〔℃〕)、低圧力(例えば
1.0〔torr〕)のCVD法で堆積された酸化珪素膜で
形成する。
むp- 型半導体基板1の主面上の全面に絶縁膜15を形
成する。この絶縁膜15は例えば200〜400〔n
m〕程度の膜厚で形成される。絶縁膜15は、例えば有
機シラン(Si(OC2H5)4)をソースガスとする、高
温度(例えば700〜850〔℃〕)、低圧力(例えば
1.0〔torr〕)のCVD法で堆積された酸化珪素膜で
形成する。
【0263】次に、図27に示すように、前記絶縁膜1
5、高融点金属珪化膜13C、多結晶珪素膜13B、多
結晶珪素膜13Aの夫々に順次パターンニングを施し、
多結晶珪素膜13A、13B及び高融点金属珪化膜13
Cで構成された積層構造のゲート電極13を形成する。
ゲート電極13はメモリセルMCの転送用MISFET
Qt、周辺回路のnチャネルMISFETQn、pチャ
ネルMISFETQpの夫々のゲート電極として使用さ
れる。また、ゲート電極13を形成する工程と同一製造
工程で、ワード線(WL)13、基準電圧線(Vss)1
3の夫々が形成される。前記パターンニングは、フォト
リソグラフィ技術で形成されたマスクを使用し、RIE
等の異方性エッチングで行う。また、ゲート電極13を
形成する工程により、前述の図12に示すダミーワード
線13D1等が形成される。
5、高融点金属珪化膜13C、多結晶珪素膜13B、多
結晶珪素膜13Aの夫々に順次パターンニングを施し、
多結晶珪素膜13A、13B及び高融点金属珪化膜13
Cで構成された積層構造のゲート電極13を形成する。
ゲート電極13はメモリセルMCの転送用MISFET
Qt、周辺回路のnチャネルMISFETQn、pチャ
ネルMISFETQpの夫々のゲート電極として使用さ
れる。また、ゲート電極13を形成する工程と同一製造
工程で、ワード線(WL)13、基準電圧線(Vss)1
3の夫々が形成される。前記パターンニングは、フォト
リソグラフィ技術で形成されたマスクを使用し、RIE
等の異方性エッチングで行う。また、ゲート電極13を
形成する工程により、前述の図12に示すダミーワード
線13D1等が形成される。
【0264】《第2ソース領域及びドレイン領域の形成
工程》次に、メモリセルアレイMAYのメモリセルMC
の転送用MISFETQt、駆動用MISFETQd、
周辺回路のnチャネルMISFETQnの夫々の形成領
域において、p- 型ウエル領域2Mの活性領域の主面部
にn型不純物を導入する。このn型不純物は、LDD構
造の低い不純物濃度のn型半導体領域(17)を形成す
る目的で導入され、ドレイン領域近傍での電界強度を弱
めるために不純物濃度勾配がAsに比べて緩いPを使用
する。Pは、イオン打込みを使用し、例えば40〜60
〔KeV〕程度のエネルギで1×1013〜3×10
13〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入される。P
は、メモリセルMCの転送用MISFETQt、nチャ
ネルMISFETQnの夫々の形成領域においてゲート
電極13(実際には絶縁膜15又はそれをパターンニン
グするマスク)を不純物導入マスクとして、駆動用MI
SFETQdの形成領域においてゲート電極7(実際に
は絶縁膜9T)を不純物導入マスクとして夫々使用し、
このゲート電極13、7の夫々に対して自己整合で導入
される。
工程》次に、メモリセルアレイMAYのメモリセルMC
の転送用MISFETQt、駆動用MISFETQd、
周辺回路のnチャネルMISFETQnの夫々の形成領
域において、p- 型ウエル領域2Mの活性領域の主面部
にn型不純物を導入する。このn型不純物は、LDD構
造の低い不純物濃度のn型半導体領域(17)を形成す
る目的で導入され、ドレイン領域近傍での電界強度を弱
めるために不純物濃度勾配がAsに比べて緩いPを使用
する。Pは、イオン打込みを使用し、例えば40〜60
〔KeV〕程度のエネルギで1×1013〜3×10
13〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入される。P
は、メモリセルMCの転送用MISFETQt、nチャ
ネルMISFETQnの夫々の形成領域においてゲート
電極13(実際には絶縁膜15又はそれをパターンニン
グするマスク)を不純物導入マスクとして、駆動用MI
SFETQdの形成領域においてゲート電極7(実際に
は絶縁膜9T)を不純物導入マスクとして夫々使用し、
このゲート電極13、7の夫々に対して自己整合で導入
される。
【0265】この後、熱処理を施し、前記Pに引き伸し
拡散を施し、低い不純物濃度のn型半導体領域17を形
成する(図28参照)。熱処理は、例えば、アルゴン
(Ar)中、900〜1000〔℃〕の高温度で約15
〜25〔分〕行う。この熱処理に基づき、前記n型半導
体領域17は、転送用MISFETQt、nチャネルM
ISFETQnの夫々のチャネル形成領域側への拡散量
が増加し、製造プロセスの完了後にゲート電極13に適
度に重なり合う。
拡散を施し、低い不純物濃度のn型半導体領域17を形
成する(図28参照)。熱処理は、例えば、アルゴン
(Ar)中、900〜1000〔℃〕の高温度で約15
〜25〔分〕行う。この熱処理に基づき、前記n型半導
体領域17は、転送用MISFETQt、nチャネルM
ISFETQnの夫々のチャネル形成領域側への拡散量
が増加し、製造プロセスの完了後にゲート電極13に適
度に重なり合う。
【0266】次に、図示しないが、周辺回路のpチャネ
ルMISFETQpの形成領域において、n- 型ウエル
領域3の活性領域の主面部に、p型不純物を導入する。
このp型不純物はLDD構造の低い不純物濃度のp型半
導体領域(39)を形成する目的で導入される(図16
参照)。p型不純物はBF2 を使用する。このBF
2は、イオン打込みを使用し、例えば30〜50〔Ke
V〕程度のエネルギで3×1012〜7×1012〔atoms
/cm2〕程度の不純物濃度で導入される。BF2 は、ゲ
ート電極13を不純物導入マスクとして使用し、このゲ
ート電極13に対して自己整合で導入される。このp型
不純物の導入により、pチャネルMISFETQpのL
DD構造を構成する低い不純物濃度のp型半導体領域3
9が形成される。p型不純物はn型不純物に比べて拡散
速度が速いので、p型半導体領域は、熱処理を施さなく
ても、ゲート電極13と充分な重なり合いを形成でき
る。
ルMISFETQpの形成領域において、n- 型ウエル
領域3の活性領域の主面部に、p型不純物を導入する。
このp型不純物はLDD構造の低い不純物濃度のp型半
導体領域(39)を形成する目的で導入される(図16
参照)。p型不純物はBF2 を使用する。このBF
2は、イオン打込みを使用し、例えば30〜50〔Ke
V〕程度のエネルギで3×1012〜7×1012〔atoms
/cm2〕程度の不純物濃度で導入される。BF2 は、ゲ
ート電極13を不純物導入マスクとして使用し、このゲ
ート電極13に対して自己整合で導入される。このp型
不純物の導入により、pチャネルMISFETQpのL
DD構造を構成する低い不純物濃度のp型半導体領域3
9が形成される。p型不純物はn型不純物に比べて拡散
速度が速いので、p型半導体領域は、熱処理を施さなく
ても、ゲート電極13と充分な重なり合いを形成でき
る。
【0267】次に、前述のゲート電極13、絶縁膜15
の夫々の側壁にサイドウォールスペーサ16を形成す
る。サイドウォールスペーサ16は、絶縁膜15上を含
むp-型半導体基板1の主面上の全面に酸化珪素膜を堆
積し、この堆積した膜厚に相当する分、この酸化珪素膜
の全面をエッチングすることにより形成される。酸化珪
素膜は、前述と同様に無機シランガスをソースガスとす
るCVD法で堆積され、例えば250〜300〔nm〕
程度の膜厚で形成する。エッチングはRIE等の異方性
エッチングを使用する。
の夫々の側壁にサイドウォールスペーサ16を形成す
る。サイドウォールスペーサ16は、絶縁膜15上を含
むp-型半導体基板1の主面上の全面に酸化珪素膜を堆
積し、この堆積した膜厚に相当する分、この酸化珪素膜
の全面をエッチングすることにより形成される。酸化珪
素膜は、前述と同様に無機シランガスをソースガスとす
るCVD法で堆積され、例えば250〜300〔nm〕
程度の膜厚で形成する。エッチングはRIE等の異方性
エッチングを使用する。
【0268】次に、サイドウォールスペーサ16を形成
するエッチングの際に、ゲート電極13及びサイドウォ
ールスペーサ16が形成された以外の領域のp- 型ウエ
ル領域2M、p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3
の夫々の活性領域の主面が露出するので、この露出した
領域を含むp- 型半導体基板1の主面上の全面に酸化珪
素膜(符号は付けない)を形成する。この酸化珪素膜
は、前述の絶縁膜9Tと同様に、サイドウォールスペー
サ16の表面に沿っても形成される。前記酸化珪素膜
は、不純物導入の際の汚染防止、不純物導入に基づく活
性領域の主面のダメージ防止等の目的で使用される。ま
た、この酸化珪素膜は、前記絶縁膜9Tと同様にサイド
ウォールスペーサ16の開放端でのp- 型ウエル領域2
Mの主面の最大応力の集中の位置に対して、後の工程で
導入される不純物(半導体領域18、40の夫々を形成
する夫々の不純物)の導入の際に発生するダメージの領
域の位置をずらす目的でも使用される。前記酸化珪素膜
は、例えば熱酸化法で形成され、10〜20〔nm〕程
度の膜厚で形成される。
するエッチングの際に、ゲート電極13及びサイドウォ
ールスペーサ16が形成された以外の領域のp- 型ウエ
ル領域2M、p- 型ウエル領域2、n- 型ウエル領域3
の夫々の活性領域の主面が露出するので、この露出した
領域を含むp- 型半導体基板1の主面上の全面に酸化珪
素膜(符号は付けない)を形成する。この酸化珪素膜
は、前述の絶縁膜9Tと同様に、サイドウォールスペー
サ16の表面に沿っても形成される。前記酸化珪素膜
は、不純物導入の際の汚染防止、不純物導入に基づく活
性領域の主面のダメージ防止等の目的で使用される。ま
た、この酸化珪素膜は、前記絶縁膜9Tと同様にサイド
ウォールスペーサ16の開放端でのp- 型ウエル領域2
Mの主面の最大応力の集中の位置に対して、後の工程で
導入される不純物(半導体領域18、40の夫々を形成
する夫々の不純物)の導入の際に発生するダメージの領
域の位置をずらす目的でも使用される。前記酸化珪素膜
は、例えば熱酸化法で形成され、10〜20〔nm〕程
度の膜厚で形成される。
【0269】次に、メモリセルアレイMAYのメモリセ
ルMCの転送用MISFETQt、駆動用MISFET
Qd、周辺回路のnチャネルMISFETQnの夫々の
形成領域において、p- 型ウエル領域2M、p- 型ウエ
ル領域2の夫々の活性領域の主面部にn型不純物を導入
する。n型不純物はpn接合深さを浅くする目的でPに
比べて拡散速度が遅いAsを使用する。Asは、イオン
打込みを使用し、例えば30〜50〔KeV〕程度のエ
ネルギで1×1015〜5×1015〔atoms/cm2〕程度の
不純物濃度で導入される。このAsは、ゲート電極7、
13、サイドウォールスペーサ9、16及び絶縁膜9T
等を不純物導入マスクとして使用し、これらに対して自
己整合で導入される。
ルMCの転送用MISFETQt、駆動用MISFET
Qd、周辺回路のnチャネルMISFETQnの夫々の
形成領域において、p- 型ウエル領域2M、p- 型ウエ
ル領域2の夫々の活性領域の主面部にn型不純物を導入
する。n型不純物はpn接合深さを浅くする目的でPに
比べて拡散速度が遅いAsを使用する。Asは、イオン
打込みを使用し、例えば30〜50〔KeV〕程度のエ
ネルギで1×1015〜5×1015〔atoms/cm2〕程度の
不純物濃度で導入される。このAsは、ゲート電極7、
13、サイドウォールスペーサ9、16及び絶縁膜9T
等を不純物導入マスクとして使用し、これらに対して自
己整合で導入される。
【0270】この後、熱処理を施し、前記n型不純物に
引き伸し拡散を施し、図28に示すように、高い不純物
濃度のn+ 型半導体領域11、18の夫々を形成する。
熱処理は、例えば窒素ガス中、800〜900〔℃〕の
高温度で、約15〜20〔分〕行う。前記n+ 型半導体
領域11、18の夫々はソース領域及びドレイン領域と
して使用される。
引き伸し拡散を施し、図28に示すように、高い不純物
濃度のn+ 型半導体領域11、18の夫々を形成する。
熱処理は、例えば窒素ガス中、800〜900〔℃〕の
高温度で、約15〜20〔分〕行う。前記n+ 型半導体
領域11、18の夫々はソース領域及びドレイン領域と
して使用される。
【0271】前記n+ 型半導体領域11を形成する工程
により、メモリセルMCのDDD構造を採用する駆動用
MISFETQdが完成し、n+ 型半導体領域18を形
成する工程により、LDD構造を採用する転送用MIS
FETQtが完成する。また、n+ 型半導体領域18を
形成する工程により、周辺回路のLDD構造を採用する
nチャネルMISFETQnが完成する(図16参
照)。また、図11、図12、図13、図14及び図1
5に示すように、前記n+ 型半導体領域11及び18を
形成することにより、n- 型ウエル領域3の周辺領域に
配置されるn+ 型半導体領域11及び18で形成される
ガードリング領域N−GRが完成する。
により、メモリセルMCのDDD構造を採用する駆動用
MISFETQdが完成し、n+ 型半導体領域18を形
成する工程により、LDD構造を採用する転送用MIS
FETQtが完成する。また、n+ 型半導体領域18を
形成する工程により、周辺回路のLDD構造を採用する
nチャネルMISFETQnが完成する(図16参
照)。また、図11、図12、図13、図14及び図1
5に示すように、前記n+ 型半導体領域11及び18を
形成することにより、n- 型ウエル領域3の周辺領域に
配置されるn+ 型半導体領域11及び18で形成される
ガードリング領域N−GRが完成する。
【0272】《第3層目のゲート材形成工程》次に、p
- 型半導体基板1の主面上の全面にエッチングを施し、
主に、メモリセルアレイMAYのメモリセルMCの駆動
用MISFETQdのゲート電極7上に形成された絶縁
膜を除去する。この絶縁膜の除去は、前記ゲート電極1
3、ワード線13、基準電圧線13の夫々の上部に形成
された絶縁膜15及びサイドウォールスペーサ16をエ
ッチングマスクとして使用して行われる(それらマスク
に規定された領域が除去される)。つまり、ゲート電極
13、ワード線13、基準電圧線13の夫々の下部に存
在する絶縁膜は残存する。この絶縁膜の除去は主にメモ
リセルMCの容量素子Cの第1電極7となる駆動用MI
SFETQdのゲート電極7の表面を露出する目的で行
われる。ゲート電極7つまり第1電極7の上部の絶縁膜
は前述のように酸化珪素膜で形成され、ゲート電極13
等の上部の絶縁膜15及びサイドウォールスペーサ16
は前述のように酸化珪素膜で形成され、エッチング速度
差は確保できないが、絶縁膜15及びサイドウォールス
ペーサ16の膜厚が厚く形成されるので、この絶縁膜1
5及びサイドウォールスペーサ16は残存する状態にお
いて、第1電極7上の絶縁膜のみを除去できる。
- 型半導体基板1の主面上の全面にエッチングを施し、
主に、メモリセルアレイMAYのメモリセルMCの駆動
用MISFETQdのゲート電極7上に形成された絶縁
膜を除去する。この絶縁膜の除去は、前記ゲート電極1
3、ワード線13、基準電圧線13の夫々の上部に形成
された絶縁膜15及びサイドウォールスペーサ16をエ
ッチングマスクとして使用して行われる(それらマスク
に規定された領域が除去される)。つまり、ゲート電極
13、ワード線13、基準電圧線13の夫々の下部に存
在する絶縁膜は残存する。この絶縁膜の除去は主にメモ
リセルMCの容量素子Cの第1電極7となる駆動用MI
SFETQdのゲート電極7の表面を露出する目的で行
われる。ゲート電極7つまり第1電極7の上部の絶縁膜
は前述のように酸化珪素膜で形成され、ゲート電極13
等の上部の絶縁膜15及びサイドウォールスペーサ16
は前述のように酸化珪素膜で形成され、エッチング速度
差は確保できないが、絶縁膜15及びサイドウォールス
ペーサ16の膜厚が厚く形成されるので、この絶縁膜1
5及びサイドウォールスペーサ16は残存する状態にお
いて、第1電極7上の絶縁膜のみを除去できる。
【0273】次に、前記ゲート電極7つまり第1電極7
の露出された表面上を含むp- 型半導体基板1の主面上
の全面に絶縁膜21を形成する。この絶縁膜21は主に
メモリセルMCの容量素子Cの誘電体膜21として使用
される。絶縁膜21は例えば無機シランをソースガスと
するCVD法で堆積した酸化珪素膜で形成する。容量素
子Cの第1電極7は、Si2H6をソースガスとするCV
D法で堆積され、表面を平担化できるので、絶縁膜21
は絶縁耐圧を向上でき、その結果、絶縁膜21の膜厚は
薄くできる。また、絶縁膜21は、単層の酸化珪素膜で
形成されるので薄い膜厚で形成でき、例えば40〜50
〔nm〕程度の薄い膜厚で形成される。
の露出された表面上を含むp- 型半導体基板1の主面上
の全面に絶縁膜21を形成する。この絶縁膜21は主に
メモリセルMCの容量素子Cの誘電体膜21として使用
される。絶縁膜21は例えば無機シランをソースガスと
するCVD法で堆積した酸化珪素膜で形成する。容量素
子Cの第1電極7は、Si2H6をソースガスとするCV
D法で堆積され、表面を平担化できるので、絶縁膜21
は絶縁耐圧を向上でき、その結果、絶縁膜21の膜厚は
薄くできる。また、絶縁膜21は、単層の酸化珪素膜で
形成されるので薄い膜厚で形成でき、例えば40〜50
〔nm〕程度の薄い膜厚で形成される。
【0274】次に、メモリセルMCの転送用MISFE
TQtの一方の半導体領域(18)及び他方の半導体領
域(18)上において、前記絶縁膜21及びその下層の
絶縁膜を除去し、接続孔22を形成する(図29参
照)。転送用MISFETQtの一方の半導体領域上に
形成された接続孔22は、この一方の半導体領域、駆動
用MISFETQdのドレイン領域(11)、ゲート電
極7、容量素子Cの第2電極(23)の夫々を接続する
(メモリセルMCの4素子の結線点となる)目的で形成
される。転送用MISFETQtの他方の半導体領域上
に形成された接続孔22は、この他方の半導体領域、中
間導電層(23)の夫々を接続する目的で形成される。
この後者の絶縁膜22に形成される接続孔22は、転送
用MISFETQtのゲート電極13の側壁に設けられ
たサイドウォールスペーサ16よりもゲート電極13側
に大きい開口サイズで形成される。つまり、絶縁膜21
に形成された接続孔22内にはサイドウォールスペーサ
16の表面が露出し、他方の半導体領域(18)上の実
質的な接続孔22の開口サイズはサイドウォールスペー
サ16で規定される。したがって、実質的な接続孔22
のゲート電極13側の開口位置は、サイドウォールスペ
ーサ16がゲート電極13に対して自己整合で形成され
るので、結果的にゲート電極13に対して自己整合で規
定される。接続孔22は、フォトリソグラフィ技術で形
成されるマスク(図29中、符号22Mを付け破線でマ
スクの一部を示す)を使用し、RIE等の異方性エッチ
ングで絶縁膜21を除去することにより形成される。ま
た、絶縁膜21は、その膜厚が前述のように薄いので、
等方性エッチングを使用し、接続孔22を形成してもよ
い。
TQtの一方の半導体領域(18)及び他方の半導体領
域(18)上において、前記絶縁膜21及びその下層の
絶縁膜を除去し、接続孔22を形成する(図29参
照)。転送用MISFETQtの一方の半導体領域上に
形成された接続孔22は、この一方の半導体領域、駆動
用MISFETQdのドレイン領域(11)、ゲート電
極7、容量素子Cの第2電極(23)の夫々を接続する
(メモリセルMCの4素子の結線点となる)目的で形成
される。転送用MISFETQtの他方の半導体領域上
に形成された接続孔22は、この他方の半導体領域、中
間導電層(23)の夫々を接続する目的で形成される。
この後者の絶縁膜22に形成される接続孔22は、転送
用MISFETQtのゲート電極13の側壁に設けられ
たサイドウォールスペーサ16よりもゲート電極13側
に大きい開口サイズで形成される。つまり、絶縁膜21
に形成された接続孔22内にはサイドウォールスペーサ
16の表面が露出し、他方の半導体領域(18)上の実
質的な接続孔22の開口サイズはサイドウォールスペー
サ16で規定される。したがって、実質的な接続孔22
のゲート電極13側の開口位置は、サイドウォールスペ
ーサ16がゲート電極13に対して自己整合で形成され
るので、結果的にゲート電極13に対して自己整合で規
定される。接続孔22は、フォトリソグラフィ技術で形
成されるマスク(図29中、符号22Mを付け破線でマ
スクの一部を示す)を使用し、RIE等の異方性エッチ
ングで絶縁膜21を除去することにより形成される。ま
た、絶縁膜21は、その膜厚が前述のように薄いので、
等方性エッチングを使用し、接続孔22を形成してもよ
い。
【0275】次に、前記接続孔22を形成した前述のマ
スク(図29中、符号22Mを付け破線で示すマスク)
を使用し、このマスクで周囲を規定される領域内におい
て(前記接続孔22と実質的に同一パターンで実質的に
同一位置において)、p- 型半導体基板1の主面部にn
型不純物を導入し、図29に示すように、n+ 型半導体
領域21Nを形成する。このn+ 型半導体領域21N
は、接続孔22の開口端においてp- 型半導体基板1の
主面から発生する結晶欠陥を取り込める程度の深さで形
成される。n+ 型半導体領域21Nを形成するn型不純
物は、例えば拡散速度がAsに比べて速いPを使用し、
1014〜1015〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で12
0〜130〔KeV〕程度のエネルギのイオン打込みで
導入される。前述の転送用MISFETQtのn+ 型半
導体領域18、駆動用MISFETQdのn+ 型半導体
領域11の夫々の接合深さは約0.2〜0.3〔μm〕程
度で形成される。これに対して、前記条件下で形成され
るn+ 型半導体領域21Nは、前記n+ 型半導体領域1
1、18の夫々の接合深さに比べて深い接合深さ、例え
ば約0.3〜0.4〔μm〕程度の接合深さで形成され
る。
スク(図29中、符号22Mを付け破線で示すマスク)
を使用し、このマスクで周囲を規定される領域内におい
て(前記接続孔22と実質的に同一パターンで実質的に
同一位置において)、p- 型半導体基板1の主面部にn
型不純物を導入し、図29に示すように、n+ 型半導体
領域21Nを形成する。このn+ 型半導体領域21N
は、接続孔22の開口端においてp- 型半導体基板1の
主面から発生する結晶欠陥を取り込める程度の深さで形
成される。n+ 型半導体領域21Nを形成するn型不純
物は、例えば拡散速度がAsに比べて速いPを使用し、
1014〜1015〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で12
0〜130〔KeV〕程度のエネルギのイオン打込みで
導入される。前述の転送用MISFETQtのn+ 型半
導体領域18、駆動用MISFETQdのn+ 型半導体
領域11の夫々の接合深さは約0.2〜0.3〔μm〕程
度で形成される。これに対して、前記条件下で形成され
るn+ 型半導体領域21Nは、前記n+ 型半導体領域1
1、18の夫々の接合深さに比べて深い接合深さ、例え
ば約0.3〜0.4〔μm〕程度の接合深さで形成され
る。
【0276】また、n+ 型半導体領域21Nは、絶縁膜
21に接続孔22を形成するマスク(22M)を利用し
て形成されるので、接続孔22を形成するマスクの他に
別のマスクを形成する必要がなくなり、製造プロセスの
工程数を削減できる。
21に接続孔22を形成するマスク(22M)を利用し
て形成されるので、接続孔22を形成するマスクの他に
別のマスクを形成する必要がなくなり、製造プロセスの
工程数を削減できる。
【0277】また、前記接続孔22内において、p- 型
半導体基板1の主面部に、転送用MISFETQtのn
+ 型半導体領域18、駆動用MISFETQdのn+ 型
半導体領域11の夫々に加えて、n+ 型半導体領域21
Nが付加され、n+ 型半導体領域11、18及び21N
の合成された表面の不純物濃度を高くできるので、後の
工程で形成される導電層23との接触抵抗値を低減でき
る。換言すれば、導電層23は多結晶珪素膜で形成さ
れ、この多結晶珪素膜は飽和領域若しくはそれに近い程
度までn型不純物が導入されるが、この多結晶珪素膜に
導入されるn型不純物の不純物濃度を低減できる。導電
層23に導入されるn型不純物の不純物濃度が低減でき
ると、導電層23からp- 型半導体基板1側へのn型不
純物の湧きだし(拡散)を低減でき、例えば転送用MI
SFETQtの低い不純物濃度のn型半導体領域(LD
D部)17が高い不純物濃度の領域に変換されること
(見かけ上、n型半導体領域17が高い不純物濃度のn
+ 型半導体領域18に食われること)を防止できる。
半導体基板1の主面部に、転送用MISFETQtのn
+ 型半導体領域18、駆動用MISFETQdのn+ 型
半導体領域11の夫々に加えて、n+ 型半導体領域21
Nが付加され、n+ 型半導体領域11、18及び21N
の合成された表面の不純物濃度を高くできるので、後の
工程で形成される導電層23との接触抵抗値を低減でき
る。換言すれば、導電層23は多結晶珪素膜で形成さ
れ、この多結晶珪素膜は飽和領域若しくはそれに近い程
度までn型不純物が導入されるが、この多結晶珪素膜に
導入されるn型不純物の不純物濃度を低減できる。導電
層23に導入されるn型不純物の不純物濃度が低減でき
ると、導電層23からp- 型半導体基板1側へのn型不
純物の湧きだし(拡散)を低減でき、例えば転送用MI
SFETQtの低い不純物濃度のn型半導体領域(LD
D部)17が高い不純物濃度の領域に変換されること
(見かけ上、n型半導体領域17が高い不純物濃度のn
+ 型半導体領域18に食われること)を防止できる。
【0278】また、前記n+ 型半導体領域21Nは、前
記絶縁膜21を形成し、前記マスク(22M)を形成し
た後、接続孔22を形成する前に、前記絶縁膜21を通
してn型不純物を導入することにより形成してもよい。
この場合、前述のように、製造プロセスの工程数を削減
できるとともに、n型不純物の導入に際して絶縁膜21
が存在するので、n型不純物の導入にともなう汚染を防
止でき、又p- 型半導体基板1の主面(実際にはn+ 型
半導体領域11、18のいずれかの主面)のダメージの
発生を防止できる。
記絶縁膜21を形成し、前記マスク(22M)を形成し
た後、接続孔22を形成する前に、前記絶縁膜21を通
してn型不純物を導入することにより形成してもよい。
この場合、前述のように、製造プロセスの工程数を削減
できるとともに、n型不純物の導入に際して絶縁膜21
が存在するので、n型不純物の導入にともなう汚染を防
止でき、又p- 型半導体基板1の主面(実際にはn+ 型
半導体領域11、18のいずれかの主面)のダメージの
発生を防止できる。
【0279】次に、前記誘電体膜となる絶縁膜21上を
含むp- 型半導体基板1の主面上の全面に多結晶珪素膜
(23)を堆積する(図30参照)。この多結晶珪素膜
は第3層目のゲート材形成工程で形成される。多結晶珪
素膜の一部は前記接続孔22を通して前記転送用MIS
FETQtの一方の半導体領域(18)、駆動用MIS
FETQdのドレイン領域(11)及びゲート電極7に
接続される。この多結晶珪素膜は負荷用MISFETQ
pのゲート電極(23)、容量素子Cの第2電極(2
3)、導電層(23)、中間導電層(23)の夫々とし
て使用される。特に、多結晶珪素膜は、前記負荷用MI
SFETQpのゲート電極(23)及び容量素子Cの第
2電極(23)として使用されるので、前述と同様にS
i2H6及びPH3 をソースガスとするCVD法で堆積さ
れる(ドープドポリシリコン)。CVD法での多結晶珪
素膜の堆積温度は約680〜720〔℃〕に設定され
る。多結晶珪素膜は、上層の段差形状の成長を抑えるた
めに、例えば60〜80〔nm〕程度の薄い膜厚で形成
され、1020〜1021〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度
にPが導入される。
含むp- 型半導体基板1の主面上の全面に多結晶珪素膜
(23)を堆積する(図30参照)。この多結晶珪素膜
は第3層目のゲート材形成工程で形成される。多結晶珪
素膜の一部は前記接続孔22を通して前記転送用MIS
FETQtの一方の半導体領域(18)、駆動用MIS
FETQdのドレイン領域(11)及びゲート電極7に
接続される。この多結晶珪素膜は負荷用MISFETQ
pのゲート電極(23)、容量素子Cの第2電極(2
3)、導電層(23)、中間導電層(23)の夫々とし
て使用される。特に、多結晶珪素膜は、前記負荷用MI
SFETQpのゲート電極(23)及び容量素子Cの第
2電極(23)として使用されるので、前述と同様にS
i2H6及びPH3 をソースガスとするCVD法で堆積さ
れる(ドープドポリシリコン)。CVD法での多結晶珪
素膜の堆積温度は約680〜720〔℃〕に設定され
る。多結晶珪素膜は、上層の段差形状の成長を抑えるた
めに、例えば60〜80〔nm〕程度の薄い膜厚で形成
され、1020〜1021〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度
にPが導入される。
【0280】次に、前記多結晶珪素膜にパターンニング
を施し、負荷用MISFETQpのゲート電極23、容
量素子Cの第2電極23、導電層23、中間導電層23
の夫々を形成する。この多結晶珪素膜のパターンニング
は、例えばフォトリソグラフィ技術で形成されたマスク
を使用し、RIE等の異方性エッチングを施して形成す
る。
を施し、負荷用MISFETQpのゲート電極23、容
量素子Cの第2電極23、導電層23、中間導電層23
の夫々を形成する。この多結晶珪素膜のパターンニング
は、例えばフォトリソグラフィ技術で形成されたマスク
を使用し、RIE等の異方性エッチングを施して形成す
る。
【0281】前記第2電極23を形成する工程により、
第1電極7、誘電体膜21、第2電極23の夫々を順次
積層した容量素子Cが完成する。
第1電極7、誘電体膜21、第2電極23の夫々を順次
積層した容量素子Cが完成する。
【0282】次に、前記負荷用MISFETQpのゲー
ト電極23、容量素子Cの第2電極23、導電層23、
中間導電層23の夫々の表面に熱酸化処理を施し、夫々
の表面に酸化珪素膜24Gを形成する(図30参照)。
熱酸化処理は、800〜900〔℃〕の酸素ガス雰囲気
(O2 dry )中、約15〜25〔分〕行われ、酸化珪素
膜24Gは前述のように5〜15〔nm〕程度の膜厚で
形成される。この酸化珪素膜24Gの形成により、ゲー
ト電極23、容量素子Cの第2電極23、導電層23、
中間導電層23の夫々の表面の角部(前記図17に示す
角部23Cに相当する)の断面形状を改善できる。この
酸化珪素膜24Gは、本実施例のSRAMにおいては、
後の工程で形成される負荷用MISFETQpのゲート
絶縁膜(24)としても使用される。
ト電極23、容量素子Cの第2電極23、導電層23、
中間導電層23の夫々の表面に熱酸化処理を施し、夫々
の表面に酸化珪素膜24Gを形成する(図30参照)。
熱酸化処理は、800〜900〔℃〕の酸素ガス雰囲気
(O2 dry )中、約15〜25〔分〕行われ、酸化珪素
膜24Gは前述のように5〜15〔nm〕程度の膜厚で
形成される。この酸化珪素膜24Gの形成により、ゲー
ト電極23、容量素子Cの第2電極23、導電層23、
中間導電層23の夫々の表面の角部(前記図17に示す
角部23Cに相当する)の断面形状を改善できる。この
酸化珪素膜24Gは、本実施例のSRAMにおいては、
後の工程で形成される負荷用MISFETQpのゲート
絶縁膜(24)としても使用される。
【0283】《第3ソース領域及びドレイン領域の形成
工程》次に、周辺回路のpチャネルMISFETQpの
形成領域において、n- 型ウエル領域3の活性領域の主
面部にp型不純物を導入する(図16参照)。p型不純
物はBF2 を使用する。BF2 は、イオン打込みを使用
し、例えば50〜70〔KeV〕程度のエネルギで2×
1015〜6×1015〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で
導入される。BF2 は、ゲート電極13及びサイドウォ
ールスペーサ16を不純物導入マスクとして使用し、こ
のゲート電極13及びサイドウォールスペーサ16に対
して自己整合で導入される。このp型不純物を導入する
ことにより、高い不純物濃度のp+ 型半導体領域40が
形成され、周辺回路のLDD構造を採用するpチャネル
MISFETQpが完成する。
工程》次に、周辺回路のpチャネルMISFETQpの
形成領域において、n- 型ウエル領域3の活性領域の主
面部にp型不純物を導入する(図16参照)。p型不純
物はBF2 を使用する。BF2 は、イオン打込みを使用
し、例えば50〜70〔KeV〕程度のエネルギで2×
1015〜6×1015〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で
導入される。BF2 は、ゲート電極13及びサイドウォ
ールスペーサ16を不純物導入マスクとして使用し、こ
のゲート電極13及びサイドウォールスペーサ16に対
して自己整合で導入される。このp型不純物を導入する
ことにより、高い不純物濃度のp+ 型半導体領域40が
形成され、周辺回路のLDD構造を採用するpチャネル
MISFETQpが完成する。
【0284】また、前記p+ 型半導体領域40はメモリ
セルアレイMAYの外周囲であってp- 型ウエル領域2
Mの周辺領域の主面部にも形成され、このp+ 型半導体
領域40はガードリング領域P−GRを形成する(図1
5参照)。
セルアレイMAYの外周囲であってp- 型ウエル領域2
Mの周辺領域の主面部にも形成され、このp+ 型半導体
領域40はガードリング領域P−GRを形成する(図1
5参照)。
【0285】次に、図30に示すように、前記負荷用M
ISFETQpのゲート電極23、容量素子Cの第2電
極23、導電層23、中間導電層23の夫々の側壁にサ
イドウォールスペーサ(前記図17において符号24S
を付けて示す)を形成する。このサイドウォールスペー
サ24Sは、前記ゲート電極23、第2電極23等の側
壁の急峻な段差形状を緩和し、上層の平担化(特に、負
荷用MISFETQpのチャネル形成領域26Nを含む
第4層目ゲート材の平担化)を図る目的で形成される。
サイドウォールスペーサ24Sは、ゲート電極23の上
層を含むp- 型半導体基板1の主面上の全面に酸化珪素
膜を堆積し、この堆積した膜厚に相当する分、RIE等
の異方性エッチングを施すことで形成する。サイドウォ
ールスペーサ24Sの酸化珪素膜は、例えば無機シラン
をソースガスとするCVD法で堆積され、80〜120
〔nm〕程度の膜厚で堆積される。
ISFETQpのゲート電極23、容量素子Cの第2電
極23、導電層23、中間導電層23の夫々の側壁にサ
イドウォールスペーサ(前記図17において符号24S
を付けて示す)を形成する。このサイドウォールスペー
サ24Sは、前記ゲート電極23、第2電極23等の側
壁の急峻な段差形状を緩和し、上層の平担化(特に、負
荷用MISFETQpのチャネル形成領域26Nを含む
第4層目ゲート材の平担化)を図る目的で形成される。
サイドウォールスペーサ24Sは、ゲート電極23の上
層を含むp- 型半導体基板1の主面上の全面に酸化珪素
膜を堆積し、この堆積した膜厚に相当する分、RIE等
の異方性エッチングを施すことで形成する。サイドウォ
ールスペーサ24Sの酸化珪素膜は、例えば無機シラン
をソースガスとするCVD法で堆積され、80〜120
〔nm〕程度の膜厚で堆積される。
【0286】また、本実施例のSRAMにおいては、前
述の負荷用MISFETQpのゲート電極23、容量素
子Cの第2電極23、導電層23、中間導電層23の夫
々の表面の角部23Cの断面形状を改善する酸化珪素膜
24Gを形成する工程をサイドウォールスペーサ24S
を形成した後に行ってもよい。
述の負荷用MISFETQpのゲート電極23、容量素
子Cの第2電極23、導電層23、中間導電層23の夫
々の表面の角部23Cの断面形状を改善する酸化珪素膜
24Gを形成する工程をサイドウォールスペーサ24S
を形成した後に行ってもよい。
【0287】《第3ゲート絶縁膜の形成工程》次に、前
記ゲート電極23、第2電極23、導電層23、中間導
電層23の夫々の上部を含むp- 型半導体基板1の主面
上の全面に絶縁膜24を形成する。絶縁膜24は、下層
の前記ゲート電極23等の導電層、上層の導電層(2
6)の夫々を電気的に分離するとともに、負荷用MIS
FETQpのゲート絶縁膜24として使用される。絶縁
膜24は、前述の容量素子Cの誘電体膜21等と同様
に、無機シランガスをソースガスとするCVD法で堆積
した酸化珪素膜で形成する。絶縁膜24は、絶縁耐圧を
確保するとともに、負荷用MISFETQpの導通特性
(ON特性)を確保する目的で、例えば50〜70〔n
m〕程度の膜厚で形成する。
記ゲート電極23、第2電極23、導電層23、中間導
電層23の夫々の上部を含むp- 型半導体基板1の主面
上の全面に絶縁膜24を形成する。絶縁膜24は、下層
の前記ゲート電極23等の導電層、上層の導電層(2
6)の夫々を電気的に分離するとともに、負荷用MIS
FETQpのゲート絶縁膜24として使用される。絶縁
膜24は、前述の容量素子Cの誘電体膜21等と同様
に、無機シランガスをソースガスとするCVD法で堆積
した酸化珪素膜で形成する。絶縁膜24は、絶縁耐圧を
確保するとともに、負荷用MISFETQpの導通特性
(ON特性)を確保する目的で、例えば50〜70〔n
m〕程度の膜厚で形成する。
【0288】《第4層目のゲート材形成工程》次に、メ
モリセルアレイMAYのメモリセルMCの導電層23の
上部において、前記絶縁膜24に接続孔25を形成す
る。接続孔25は下層の導電層23、上層の導電層(2
6、実際には負荷用MISFETQpのn型チャネル形
成領域26N)の夫々を接続する目的で形成される。
モリセルアレイMAYのメモリセルMCの導電層23の
上部において、前記絶縁膜24に接続孔25を形成す
る。接続孔25は下層の導電層23、上層の導電層(2
6、実際には負荷用MISFETQpのn型チャネル形
成領域26N)の夫々を接続する目的で形成される。
【0289】次に、前記絶縁膜24上を含む全面に多結
晶珪素膜を形成する。この多結晶珪素膜は第4層目のゲ
ート材形成工程により形成される。多結晶珪素膜は負荷
用MISFETQpのn型チャネル形成領域(26
N)、ソース領域(26P)、電源電圧線(Vcc:26
P)の夫々を形成する。多結晶珪素膜は、前述の多結晶
珪素膜(7、13A、13B、23の夫々)と異なり、
Si2H6をソースガスとするCVD法で堆積した所謂ノ
ンドープドポリシリコンで形成する。この多結晶珪素膜
は例えば30〜50〔nm〕程度の薄い膜厚で形成す
る。つまり、多結晶珪素膜は、結晶粒が膜厚の均一性に
影響を及ぼさない膜厚よりも厚い膜厚で形成され、かつ
負荷用MISFETQpのリーク電流を低減できる膜厚
よりも薄い膜厚で形成される。
晶珪素膜を形成する。この多結晶珪素膜は第4層目のゲ
ート材形成工程により形成される。多結晶珪素膜は負荷
用MISFETQpのn型チャネル形成領域(26
N)、ソース領域(26P)、電源電圧線(Vcc:26
P)の夫々を形成する。多結晶珪素膜は、前述の多結晶
珪素膜(7、13A、13B、23の夫々)と異なり、
Si2H6をソースガスとするCVD法で堆積した所謂ノ
ンドープドポリシリコンで形成する。この多結晶珪素膜
は例えば30〜50〔nm〕程度の薄い膜厚で形成す
る。つまり、多結晶珪素膜は、結晶粒が膜厚の均一性に
影響を及ぼさない膜厚よりも厚い膜厚で形成され、かつ
負荷用MISFETQpのリーク電流を低減できる膜厚
よりも薄い膜厚で形成される。
【0290】《第4ソース領域及びドレイン領域の形成
工程》次に、図示しないが、前記多結晶珪素膜(26)
上に絶縁膜を形成する。この絶縁膜は、後の工程で不純
物を導入する際に発生する汚染防止、表面のダメージの
緩和等を目的として形成される。絶縁膜は、例えば熱酸
化法で形成した酸化珪素膜で形成し、4〜6〔nm〕程
度の薄い膜厚で形成する。また、この絶縁膜は酸素ガス
雰囲気を使用する熱酸化法の使用で形成されるので、酸
素ガス雰囲気中の酸素が多結晶珪素膜中の珪素の未結合
手(ダングリングボンド)と結合し、この未結合手を低
減できる。この未結合手を低減することにより、負荷用
MISFETQpのソース領域−ドレイン領域間に流れ
る電流量を増加でき、負荷用MISFETQpの電流−
電圧特性の向上が図れる。
工程》次に、図示しないが、前記多結晶珪素膜(26)
上に絶縁膜を形成する。この絶縁膜は、後の工程で不純
物を導入する際に発生する汚染防止、表面のダメージの
緩和等を目的として形成される。絶縁膜は、例えば熱酸
化法で形成した酸化珪素膜で形成し、4〜6〔nm〕程
度の薄い膜厚で形成する。また、この絶縁膜は酸素ガス
雰囲気を使用する熱酸化法の使用で形成されるので、酸
素ガス雰囲気中の酸素が多結晶珪素膜中の珪素の未結合
手(ダングリングボンド)と結合し、この未結合手を低
減できる。この未結合手を低減することにより、負荷用
MISFETQpのソース領域−ドレイン領域間に流れ
る電流量を増加でき、負荷用MISFETQpの電流−
電圧特性の向上が図れる。
【0291】次に、前記多結晶珪素膜の全面にしきい値
電圧調整用不純物を導入する。このしきい値電圧調整用
不純物はn型不純物例えばPを使用する。Pは負荷用M
ISFETQpのしきい値電圧をエンハンスメント型に
する目的で導入される。エンハンスメント型のしきい値
電圧は1017〜1018〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度
で得られる。したがって、Pは、イオン打込みを使用
し、20〜40〔KeV〕程度のエネルギで約1012〜
1013〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入される。
多結晶珪素膜に導入されるPの不純物濃度が1018〔at
oms/cm3〕を越えた場合、多結晶珪素膜はしきい値電圧
が上昇する(絶対値で大きくなる)ので高抵抗素子とし
て作用する。つまり、負荷用MISFETQpは、非導
通時(OFF時)において、n型チャネル形成領域(2
6N)でのリーク電流分に相当する電流しかメモリセル
MCの情報蓄積ノード領域に電源電圧Vccを供給できな
いので、情報の保持特性が劣化する。また、多結晶珪素
膜に導入されるPの不純物濃度をさらに増加し、しきい
値電圧を上昇させると、リーク電流量が増大する。この
リーク電流の増大は消費電力化の妨げになる。前記しき
い値電圧調整用不純物を導入する工程により、n型チャ
ネル形成領域26Nが形成される(図31参照)。
電圧調整用不純物を導入する。このしきい値電圧調整用
不純物はn型不純物例えばPを使用する。Pは負荷用M
ISFETQpのしきい値電圧をエンハンスメント型に
する目的で導入される。エンハンスメント型のしきい値
電圧は1017〜1018〔atoms/cm3〕程度の不純物濃度
で得られる。したがって、Pは、イオン打込みを使用
し、20〜40〔KeV〕程度のエネルギで約1012〜
1013〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入される。
多結晶珪素膜に導入されるPの不純物濃度が1018〔at
oms/cm3〕を越えた場合、多結晶珪素膜はしきい値電圧
が上昇する(絶対値で大きくなる)ので高抵抗素子とし
て作用する。つまり、負荷用MISFETQpは、非導
通時(OFF時)において、n型チャネル形成領域(2
6N)でのリーク電流分に相当する電流しかメモリセル
MCの情報蓄積ノード領域に電源電圧Vccを供給できな
いので、情報の保持特性が劣化する。また、多結晶珪素
膜に導入されるPの不純物濃度をさらに増加し、しきい
値電圧を上昇させると、リーク電流量が増大する。この
リーク電流の増大は消費電力化の妨げになる。前記しき
い値電圧調整用不純物を導入する工程により、n型チャ
ネル形成領域26Nが形成される(図31参照)。
【0292】次に、メモリセルアレイMAYのメモリセ
ルMCの負荷用MISFETQpのソース領域(26
P)の形成領域及び電源電圧線(Vcc:26P)の形成
領域において、前記多結晶珪素膜(26)にp型不純物
を導入する。p型不純物は、例えばBF2 を使用し、前
記図7及び図9に符号26Pを付けて一点鎖線で囲まれ
た領域内に導入される。このBF2 は、イオン打込みを
使用し、例えば20〜40〔KeV〕程度のエネルギで
1014〜1015〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入
される。p型不純物の導入に際してはフォトリソグラフ
ィ技術で形成されたマスクを使用する。
ルMCの負荷用MISFETQpのソース領域(26
P)の形成領域及び電源電圧線(Vcc:26P)の形成
領域において、前記多結晶珪素膜(26)にp型不純物
を導入する。p型不純物は、例えばBF2 を使用し、前
記図7及び図9に符号26Pを付けて一点鎖線で囲まれ
た領域内に導入される。このBF2 は、イオン打込みを
使用し、例えば20〜40〔KeV〕程度のエネルギで
1014〜1015〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度で導入
される。p型不純物の導入に際してはフォトリソグラフ
ィ技術で形成されたマスクを使用する。
【0293】次に、前記多結晶珪素膜(26)の表面に
形成された酸化珪素膜を除去する。段差形状を有する下
地の絶縁膜(ゲート絶縁膜)24の表面上に形成される
多結晶珪素膜の表面は前記下地の段差形状が伝達され
る。この多結晶珪素膜の段差形状が伝達された表面に形
成される酸化珪素膜は、平担な領域においては異方性エ
ッチングで除去できるが、段差の領域においては膜厚が
見かけ上厚くなるので、異方性エッチングでは除去でき
ない。したがって、多結晶珪素膜の表面上に形成された
酸化珪素膜は、平担な領域、段差の領域のいずれにおい
ても除去する目的で、等方性エッチングが使用され、こ
の等方性エッチングで除去される。等方性エッチングで
除去しない場合は、段差の領域において酸化珪素膜が除
去されず、この酸化珪素膜がエッチングマスクとなっ
て、下層の多結晶珪素膜のパターンニング工程におい
て、多結晶珪素膜のエッチング残りが発生する。
形成された酸化珪素膜を除去する。段差形状を有する下
地の絶縁膜(ゲート絶縁膜)24の表面上に形成される
多結晶珪素膜の表面は前記下地の段差形状が伝達され
る。この多結晶珪素膜の段差形状が伝達された表面に形
成される酸化珪素膜は、平担な領域においては異方性エ
ッチングで除去できるが、段差の領域においては膜厚が
見かけ上厚くなるので、異方性エッチングでは除去でき
ない。したがって、多結晶珪素膜の表面上に形成された
酸化珪素膜は、平担な領域、段差の領域のいずれにおい
ても除去する目的で、等方性エッチングが使用され、こ
の等方性エッチングで除去される。等方性エッチングで
除去しない場合は、段差の領域において酸化珪素膜が除
去されず、この酸化珪素膜がエッチングマスクとなっ
て、下層の多結晶珪素膜のパターンニング工程におい
て、多結晶珪素膜のエッチング残りが発生する。
【0294】次に、図31に示すように、前記多結晶珪
素膜にパターンニングを施し、n型チャネル形成領域2
6N、ソース領域26P、電源電圧線26Pの夫々を形
成する。多結晶珪素膜のパターンニングは、例えばフォ
トリソグラフィ技術で形成されたマスクを使用し、RI
E等の異方性エッチングで行う。前記n型チャネル形成
領域26N及びソース領域26Pが形成されると、メモ
リセルMCの負荷用MISFETQpが完成する。ま
た、この負荷用MISFETQpの完成により、メモリ
セルMCが完成する。
素膜にパターンニングを施し、n型チャネル形成領域2
6N、ソース領域26P、電源電圧線26Pの夫々を形
成する。多結晶珪素膜のパターンニングは、例えばフォ
トリソグラフィ技術で形成されたマスクを使用し、RI
E等の異方性エッチングで行う。前記n型チャネル形成
領域26N及びソース領域26Pが形成されると、メモ
リセルMCの負荷用MISFETQpが完成する。ま
た、この負荷用MISFETQpの完成により、メモリ
セルMCが完成する。
【0295】《第1層目金属配線形成工程》次に、前記
メモリセルMC上を含む全面に層間絶縁膜27を形成す
る。層間絶縁膜27は酸化珪素膜27A、BPSG膜2
7Bの夫々を順次積層した2層の積層構造で構成され
る。
メモリセルMC上を含む全面に層間絶縁膜27を形成す
る。層間絶縁膜27は酸化珪素膜27A、BPSG膜2
7Bの夫々を順次積層した2層の積層構造で構成され
る。
【0296】下層の酸化珪素膜27Aは上層のBPSG
膜27Bに含有されるB、Pの夫々の下層側への漏れを
防止する目的で形成される。酸化珪素膜27Aは例えば
Si(OC2H5)4 をソースガスとする、高温度(例えば
600〜800〔℃〕)、低圧力(例えば 1.0〔tor
r〕)のCVD法で堆積される。酸化珪素膜27Aは例
えば140〜160〔nm〕程度の膜厚で形成される。
膜27Bに含有されるB、Pの夫々の下層側への漏れを
防止する目的で形成される。酸化珪素膜27Aは例えば
Si(OC2H5)4 をソースガスとする、高温度(例えば
600〜800〔℃〕)、低圧力(例えば 1.0〔tor
r〕)のCVD法で堆積される。酸化珪素膜27Aは例
えば140〜160〔nm〕程度の膜厚で形成される。
【0297】上層のBPSG膜27Bは表面を平担化し
て上層の段差形状の成長を抑える目的で形成される。B
PSG膜27Bは主に無機シラン(例えばSiH4 )を
ソースガスとするCVD法で堆積される。BPSG膜2
7Bは、例えば280〜320〔nm〕程度の膜厚で堆
積後、グラスフローを施し、表面が平担化される。グラ
スフローは、例えば窒素ガス中、800〜900〔℃〕
の高温度で約10〔分〕行う。
て上層の段差形状の成長を抑える目的で形成される。B
PSG膜27Bは主に無機シラン(例えばSiH4 )を
ソースガスとするCVD法で堆積される。BPSG膜2
7Bは、例えば280〜320〔nm〕程度の膜厚で堆
積後、グラスフローを施し、表面が平担化される。グラ
スフローは、例えば窒素ガス中、800〜900〔℃〕
の高温度で約10〔分〕行う。
【0298】次に、前記層間絶縁膜27に接続孔28を
形成する。接続孔28は、メモリセルアレイMAYにお
いて、メモリセルMCの転送用MISFETQtの他方
の半導体領域(18)上に形成された中間導電層23上
に形成される。また、接続孔28は、メモリセルアレイ
MAYの周辺領域、つまりガードリング領域P−GRの
p+ 型半導体領域40の上部、ガードリング領域N−G
Rのn+ 型半導体領域11及び18の上部の夫々にも形
成される。接続孔28は、フォトリソグラフィ技術で形
成されたマスクを使用し、RIE等の異方性エッチング
で形成する。
形成する。接続孔28は、メモリセルアレイMAYにお
いて、メモリセルMCの転送用MISFETQtの他方
の半導体領域(18)上に形成された中間導電層23上
に形成される。また、接続孔28は、メモリセルアレイ
MAYの周辺領域、つまりガードリング領域P−GRの
p+ 型半導体領域40の上部、ガードリング領域N−G
Rのn+ 型半導体領域11及び18の上部の夫々にも形
成される。接続孔28は、フォトリソグラフィ技術で形
成されたマスクを使用し、RIE等の異方性エッチング
で形成する。
【0299】次に、前記層間絶縁膜27上を含む全面に
高融点金属膜29を形成する。高融点金属膜29は第1
層目の金属配線形成工程で形成される。この高融点金属
膜29は例えばスパッタ法で堆積したW膜で形成する。
W膜は、CVD法で堆積した場合、段差形状部分でのス
テップカバレッジは良好であるが、層間絶縁膜27の表
面から剥がれ易い。スパッタ法で堆積されるW膜は、層
間絶縁膜27の表面での接着性が高い利点があるが、ス
テップカバレッジが悪く、しかも膜厚が厚いと内部応力
が増大する欠点がある。そこで、本実施例のSRAM
は、W膜の接着性が高い利点を生かし、W膜の下地の層
間絶縁膜27の表面を平担化して(BPSG膜27Bを
使用しグラスフローを施す)ステップカバレッジに対処
し、W膜を薄膜化して内部応力に対処する。W膜は金属
配線としては薄い例えば280〜320〔nm〕程度の
膜厚で形成する。
高融点金属膜29を形成する。高融点金属膜29は第1
層目の金属配線形成工程で形成される。この高融点金属
膜29は例えばスパッタ法で堆積したW膜で形成する。
W膜は、CVD法で堆積した場合、段差形状部分でのス
テップカバレッジは良好であるが、層間絶縁膜27の表
面から剥がれ易い。スパッタ法で堆積されるW膜は、層
間絶縁膜27の表面での接着性が高い利点があるが、ス
テップカバレッジが悪く、しかも膜厚が厚いと内部応力
が増大する欠点がある。そこで、本実施例のSRAM
は、W膜の接着性が高い利点を生かし、W膜の下地の層
間絶縁膜27の表面を平担化して(BPSG膜27Bを
使用しグラスフローを施す)ステップカバレッジに対処
し、W膜を薄膜化して内部応力に対処する。W膜は金属
配線としては薄い例えば280〜320〔nm〕程度の
膜厚で形成する。
【0300】次に、図32に示すように、前記高融点金
属膜29にパターンニングを施し、メモリセルアレイM
AYにおいて、メインワード線(MWL)29、サブワ
ード線(SWL)29、中間導電層29の夫々を形成す
る。前記中間導電層29の一部は接続孔28を通して下
層の中間導電層23に接続される。この中間導電層23
はメモリセルMCの転送用MISFETQtの他方の半
導体領域(18)に接続される。また、メモリセルアレ
イMAY以外の領域において、例えばガードリング領域
P−GRのp+ 型半導体領域40の上部においては基準
電圧線(Vss)29として形成され、ガードリング領域
N−GRのn+ 型半導体領域11及び18の上部におい
ては電源電圧線(Vcc)29として形成される(前記図
15及び図14参照)。前記高融点金属膜29のパター
ンニングは、例えばフォトリソグラフィ技術で形成され
たマスクを使用し、異方性エッチングで行う。
属膜29にパターンニングを施し、メモリセルアレイM
AYにおいて、メインワード線(MWL)29、サブワ
ード線(SWL)29、中間導電層29の夫々を形成す
る。前記中間導電層29の一部は接続孔28を通して下
層の中間導電層23に接続される。この中間導電層23
はメモリセルMCの転送用MISFETQtの他方の半
導体領域(18)に接続される。また、メモリセルアレ
イMAY以外の領域において、例えばガードリング領域
P−GRのp+ 型半導体領域40の上部においては基準
電圧線(Vss)29として形成され、ガードリング領域
N−GRのn+ 型半導体領域11及び18の上部におい
ては電源電圧線(Vcc)29として形成される(前記図
15及び図14参照)。前記高融点金属膜29のパター
ンニングは、例えばフォトリソグラフィ技術で形成され
たマスクを使用し、異方性エッチングで行う。
【0301】《第2層目金属配線の形成工程》次に、前
記メインワード線29、サブワード線29、中間導電層
29等の上部を含む全面に層間絶縁膜30を形成する。
層間絶縁膜30は、酸化珪素膜30A、酸化珪素膜30
B、酸化珪素膜30Cの夫々を順次積層した3層の積層
構造で形成される。
記メインワード線29、サブワード線29、中間導電層
29等の上部を含む全面に層間絶縁膜30を形成する。
層間絶縁膜30は、酸化珪素膜30A、酸化珪素膜30
B、酸化珪素膜30Cの夫々を順次積層した3層の積層
構造で形成される。
【0302】下層の酸化珪素膜30Aはテトラエソキシ
シランガス(TEOS:Si(OC2H5)4)をソースガ
スとするプラズマCVD法で堆積される。酸化珪素膜3
0Aは、平担部、段差部の夫々での膜厚を均一に形成で
き、例えばメインワード線29、サブワード線29の夫
々の間の凹部(最小配線間隔に相当する)を埋込みその
表面上を平担化する場合に、オーバーハング形状がほと
んど発生しないので、所謂巣の発生が生じない。この酸
化珪素膜30Aは、前記最小配線間隔を埋込みその表面
を平担化する目的で、最小配線間隔の2分の1以上の膜
厚、例えば400〜600〔nm〕程度の膜厚で形成す
る。
シランガス(TEOS:Si(OC2H5)4)をソースガ
スとするプラズマCVD法で堆積される。酸化珪素膜3
0Aは、平担部、段差部の夫々での膜厚を均一に形成で
き、例えばメインワード線29、サブワード線29の夫
々の間の凹部(最小配線間隔に相当する)を埋込みその
表面上を平担化する場合に、オーバーハング形状がほと
んど発生しないので、所謂巣の発生が生じない。この酸
化珪素膜30Aは、前記最小配線間隔を埋込みその表面
を平担化する目的で、最小配線間隔の2分の1以上の膜
厚、例えば400〜600〔nm〕程度の膜厚で形成す
る。
【0303】中間層の酸化珪素膜30Bは、スピンオン
グラス法を使用し、例えば200〜300〔nm〕程度
の膜厚で塗布し、ベーク処理を施した後、全面エッチン
グされる。この酸化珪素膜30Bは主に層間絶縁膜30
の表面の平担化を目的として形成される。前記全面エッ
チングは、下層の導電層(29)、上層の導電層(3
3)の夫々の接続部分(接続孔31内)には残存させ
ず、かつ段差部分に残存させる条件下で行われる。
グラス法を使用し、例えば200〜300〔nm〕程度
の膜厚で塗布し、ベーク処理を施した後、全面エッチン
グされる。この酸化珪素膜30Bは主に層間絶縁膜30
の表面の平担化を目的として形成される。前記全面エッ
チングは、下層の導電層(29)、上層の導電層(3
3)の夫々の接続部分(接続孔31内)には残存させ
ず、かつ段差部分に残存させる条件下で行われる。
【0304】上層の酸化珪素膜30Cは、下層の酸化珪
素膜30Aと同様に、テトラエソキシシランガスをソー
スガスとするプラズマCVD法で堆積される。この酸化
珪素膜30Cは例えば300〜500〔nm〕程度の膜
厚で形成する。酸化珪素膜30Cは、主に、層間絶縁膜
30としての上下配線層間の絶縁分離に必要な膜厚を確
保するとともに、中間層の酸化珪素膜30Bを被覆し、
この中間層の酸化珪素膜30Bの膜質の劣化を防止する
目的で形成される。
素膜30Aと同様に、テトラエソキシシランガスをソー
スガスとするプラズマCVD法で堆積される。この酸化
珪素膜30Cは例えば300〜500〔nm〕程度の膜
厚で形成する。酸化珪素膜30Cは、主に、層間絶縁膜
30としての上下配線層間の絶縁分離に必要な膜厚を確
保するとともに、中間層の酸化珪素膜30Bを被覆し、
この中間層の酸化珪素膜30Bの膜質の劣化を防止する
目的で形成される。
【0305】次に、前記層間絶縁膜30に接続孔31を
形成する。接続孔31は、例えばフォトリソグラフィ技
術で形成されたマスクを使用し、RIE等の異方性エッ
チングで形成する。
形成する。接続孔31は、例えばフォトリソグラフィ技
術で形成されたマスクを使用し、RIE等の異方性エッ
チングで形成する。
【0306】次に、図33に示すように、メモリセルア
レイMAYにおいて、前記層間絶縁膜30上に相補性デ
ータ線(DL)33を形成する。また、前記図9(D)
及び図10に示すように、メモリセルアレイMAYの周
辺領域において、例えばガードリング領域P−GRのp
+ 型半導体領域40上において基準電圧線(Vss)3
3、ガードリング領域N−GRのn+ 型半導体領域11
及び18上において電源電圧線(Vcc)33の夫々を形
成する。
レイMAYにおいて、前記層間絶縁膜30上に相補性デ
ータ線(DL)33を形成する。また、前記図9(D)
及び図10に示すように、メモリセルアレイMAYの周
辺領域において、例えばガードリング領域P−GRのp
+ 型半導体領域40上において基準電圧線(Vss)3
3、ガードリング領域N−GRのn+ 型半導体領域11
及び18上において電源電圧線(Vcc)33の夫々を形
成する。
【0307】前記相補性データ線33(及び配線33)
は第2層目の金属配線形成工程で形成される。相補性デ
ータ線33は接続孔31を通して下層の中間導電層29
に接続される。相補性データ線33は、下層の金属膜3
3A、中間層のアルミニウム合金膜33B、上層の金属
膜33Cの夫々を順次積層した2層の積層構造で形成さ
れる。下層の金属膜33Aは、例えばスパッタ法で堆積
されたTiW膜で形成され、30〜50〔nm〕程度の
膜厚で形成される。この下層の金属膜33Aは、主にバ
リアメタル膜として機能するので、TiW膜以外の膜、
例えばTiN膜等で形成してもよい。この中間層のアル
ミニウム合金膜33Bは、スパッタ法で堆積された、C
u、Siの少なくともいずれか一方が添加されたアルミ
ニウムで形成され、700〜900〔nm〕程度の膜厚
で形成される。上層の金属膜33Cは、例えばスパッタ
法で堆積されたTiW膜で形成され、例えば150〜2
50〔nm〕程度の膜厚で形成される。この上層の金属
膜33Cは、主に中間層のアルミニウム合金膜33Bを
パターンニングする際の回析現象を防止する(光反射率
を低下し、ハレーション効果を防止する)目的で、又ア
ルミニウムヒルロックを防止する目的で形成される。
は第2層目の金属配線形成工程で形成される。相補性デ
ータ線33は接続孔31を通して下層の中間導電層29
に接続される。相補性データ線33は、下層の金属膜3
3A、中間層のアルミニウム合金膜33B、上層の金属
膜33Cの夫々を順次積層した2層の積層構造で形成さ
れる。下層の金属膜33Aは、例えばスパッタ法で堆積
されたTiW膜で形成され、30〜50〔nm〕程度の
膜厚で形成される。この下層の金属膜33Aは、主にバ
リアメタル膜として機能するので、TiW膜以外の膜、
例えばTiN膜等で形成してもよい。この中間層のアル
ミニウム合金膜33Bは、スパッタ法で堆積された、C
u、Siの少なくともいずれか一方が添加されたアルミ
ニウムで形成され、700〜900〔nm〕程度の膜厚
で形成される。上層の金属膜33Cは、例えばスパッタ
法で堆積されたTiW膜で形成され、例えば150〜2
50〔nm〕程度の膜厚で形成される。この上層の金属
膜33Cは、主に中間層のアルミニウム合金膜33Bを
パターンニングする際の回析現象を防止する(光反射率
を低下し、ハレーション効果を防止する)目的で、又ア
ルミニウムヒルロックを防止する目的で形成される。
【0308】《ファイナルパッシベーション膜の形成工
程》次に、前述の図6、図15及び図16に示すよう
に、前記相補性データ線33上を含む全面にファイナル
パッシベーション膜34を形成する。ファイナルパッシ
ベーション膜34は、詳細な構造を示していないが、酸
化珪素膜、窒化珪素膜、樹脂膜の夫々を順次積層した3
層の積層構造で構成される。
程》次に、前述の図6、図15及び図16に示すよう
に、前記相補性データ線33上を含む全面にファイナル
パッシベーション膜34を形成する。ファイナルパッシ
ベーション膜34は、詳細な構造を示していないが、酸
化珪素膜、窒化珪素膜、樹脂膜の夫々を順次積層した3
層の積層構造で構成される。
【0309】下層の酸化珪素膜は、さらに3層の積層構
造で形成され、前述の層間絶縁膜30と同様の構造で形
成される。つまり、下層の酸化珪素膜は、テトラエソキ
シシランガスをソースガスとするプラズマCVD法で堆
積した酸化珪素膜、塗布後にエッチングされ段差部にの
み残存させた酸化珪素膜、テトラエソキシシランガスを
ソースガスとするプラズマCVD法で堆積した酸化珪素
膜の夫々を順次積層し形成される。下層の酸化珪素膜の
下層、上層の夫々の酸化珪素膜は、相補性データ線33
のアルミニウム合金膜33Bを形成した後に形成される
ので、低温度例えば約400〔℃〕以下で生成できる前
述のCVD法を使用する。この下層の酸化珪素膜の下層
の酸化珪素膜は例えば400〜600〔nm〕程度の膜
厚で形成され、中間層の酸化珪素膜は200〜300
〔nm〕程度の膜厚で形成され、上層の酸化珪素膜は7
00〜900〔nm〕程度の膜厚で形成される。
造で形成され、前述の層間絶縁膜30と同様の構造で形
成される。つまり、下層の酸化珪素膜は、テトラエソキ
シシランガスをソースガスとするプラズマCVD法で堆
積した酸化珪素膜、塗布後にエッチングされ段差部にの
み残存させた酸化珪素膜、テトラエソキシシランガスを
ソースガスとするプラズマCVD法で堆積した酸化珪素
膜の夫々を順次積層し形成される。下層の酸化珪素膜の
下層、上層の夫々の酸化珪素膜は、相補性データ線33
のアルミニウム合金膜33Bを形成した後に形成される
ので、低温度例えば約400〔℃〕以下で生成できる前
述のCVD法を使用する。この下層の酸化珪素膜の下層
の酸化珪素膜は例えば400〜600〔nm〕程度の膜
厚で形成され、中間層の酸化珪素膜は200〜300
〔nm〕程度の膜厚で形成され、上層の酸化珪素膜は7
00〜900〔nm〕程度の膜厚で形成される。
【0310】中間層の窒化珪素膜は主に耐湿性を向上す
る目的で形成される。この中間層の窒化珪素膜は、例え
ばプラズマCVD法で堆積され、1.0〜1.4〔μm〕
程度の膜厚で形成される。
る目的で形成される。この中間層の窒化珪素膜は、例え
ばプラズマCVD法で堆積され、1.0〜1.4〔μm〕
程度の膜厚で形成される。
【0311】上層の樹脂膜は、例えばポリイミド系樹脂
膜で形成され、主にα線を遮蔽する目的で形成される。
この上層の樹脂膜は例えば2.2〜2.4〔μm〕程度の
膜厚で形成される。
膜で形成され、主にα線を遮蔽する目的で形成される。
この上層の樹脂膜は例えば2.2〜2.4〔μm〕程度の
膜厚で形成される。
【0312】これら一連の製造プロセスが施されると、
本実施例のSRAMは完成する。
本実施例のSRAMは完成する。
【0313】なお、本発明は、前述のSRAMにおい
て、前記n- 型ウエル分離領域3iのメモリセルアレイ
MAYが配置されたp- 型ウエル領域2Mの主面部にこ
のp-型ウエル領域2Mの不純物濃度に比べて高い不純
物濃度を有する埋込型のp+ 型半導体領域を構成しても
よい。この埋込型のp+ 型半導体領域は、所謂α線ソフ
トエラー耐性を向上する、少数キャリアに対するポテン
シャルバリア領域として作用する。埋込型のp+ 型半導
体領域は、例えば、前述のSRAMの製造プロセスにお
いて、図25に示すn型半導体領域10を形成した後
に、メモリセルアレイMAYが開口されたマスクを形成
し、このマスクを使用し、p型不純物をp-型ウエル領
域2Mの主面部に導入することにより形成できる。p型
不純物は、一価のBを使用し、1013〔atoms/cm2〕程
度の不純物濃度で200〜250〔KeV〕程度の所謂
高エネルギのイオン打込みで導入される。この条件下で
形成される埋込型のp+ 型半導体領域は、メモリセルM
Cの転送用MISFETQtのn+ 型半導体領域18、
駆動用MISFETQdのn+ 型半導体領域11の夫々
の不純物濃度のピーク値よりも深い領域に不純物濃度の
ピーク値が設定される。
て、前記n- 型ウエル分離領域3iのメモリセルアレイ
MAYが配置されたp- 型ウエル領域2Mの主面部にこ
のp-型ウエル領域2Mの不純物濃度に比べて高い不純
物濃度を有する埋込型のp+ 型半導体領域を構成しても
よい。この埋込型のp+ 型半導体領域は、所謂α線ソフ
トエラー耐性を向上する、少数キャリアに対するポテン
シャルバリア領域として作用する。埋込型のp+ 型半導
体領域は、例えば、前述のSRAMの製造プロセスにお
いて、図25に示すn型半導体領域10を形成した後
に、メモリセルアレイMAYが開口されたマスクを形成
し、このマスクを使用し、p型不純物をp-型ウエル領
域2Mの主面部に導入することにより形成できる。p型
不純物は、一価のBを使用し、1013〔atoms/cm2〕程
度の不純物濃度で200〜250〔KeV〕程度の所謂
高エネルギのイオン打込みで導入される。この条件下で
形成される埋込型のp+ 型半導体領域は、メモリセルM
Cの転送用MISFETQtのn+ 型半導体領域18、
駆動用MISFETQdのn+ 型半導体領域11の夫々
の不純物濃度のピーク値よりも深い領域に不純物濃度の
ピーク値が設定される。
【0314】また、本発明は、メモリセルMCの情報蓄
積ノードとなる転送用MISFETQtのn+ 型半導体
領域18、駆動用MISFETQdのn+ 型半導体領域
11の夫々の下部に、それらとpn接合をもってかつそ
れらと同様にゲート電極7及び13を不純物導入マスク
の主体として使用し、イオン打込みでp型不純物を導入
し、前記埋込型のp+ 型半導体領域を形成してもよい。
積ノードとなる転送用MISFETQtのn+ 型半導体
領域18、駆動用MISFETQdのn+ 型半導体領域
11の夫々の下部に、それらとpn接合をもってかつそ
れらと同様にゲート電極7及び13を不純物導入マスク
の主体として使用し、イオン打込みでp型不純物を導入
し、前記埋込型のp+ 型半導体領域を形成してもよい。
【0315】また、本発明は、前記SRAMにおいて、
n- 型ウエル分離領域3iのメモリセルアレイMAYが
配置されたp- 型ウエル領域2Mの外周囲の主面に形成
されたn- 型ウエル領域3の主面には、しきい値電圧が
高くなるので、基本的にpチャネルMISFETを配置
しないレイアウトが採用される。また、この領域に積極
的にしきい値電圧が高いpチャネルMISFETを配置
してもよい。
n- 型ウエル分離領域3iのメモリセルアレイMAYが
配置されたp- 型ウエル領域2Mの外周囲の主面に形成
されたn- 型ウエル領域3の主面には、しきい値電圧が
高くなるので、基本的にpチャネルMISFETを配置
しないレイアウトが採用される。また、この領域に積極
的にしきい値電圧が高いpチャネルMISFETを配置
してもよい。
【0316】また、本発明は、前記SRAMのメモリセ
ルMCの転送用MISFETQtのn+ 型半導体領域1
8、駆動用MISFETQdのn+ 型半導体領域11、
ゲート電極7、導電層23の夫々の接続領域において、
前述の結晶欠陥の発生を低減するために、以下の製造プ
ロセスを採用してもよい。つまり、前述の図29に示す
絶縁膜21を形成し、接続孔22を形成し、この後、n
+ 型半導体領域21Nは形成せずに、基板全面に多結晶
珪素膜(23)を形成し、この多結晶珪素膜に熱処理を
施してから多結晶珪素膜のパターンニングを行い、導電
層23を形成する。前記多結晶珪素膜に熱処理を施す
と、多結晶珪素膜の全体で熱処理後の体積収積が発生す
るので、接続孔22の領域だけに応力が集中しない。
ルMCの転送用MISFETQtのn+ 型半導体領域1
8、駆動用MISFETQdのn+ 型半導体領域11、
ゲート電極7、導電層23の夫々の接続領域において、
前述の結晶欠陥の発生を低減するために、以下の製造プ
ロセスを採用してもよい。つまり、前述の図29に示す
絶縁膜21を形成し、接続孔22を形成し、この後、n
+ 型半導体領域21Nは形成せずに、基板全面に多結晶
珪素膜(23)を形成し、この多結晶珪素膜に熱処理を
施してから多結晶珪素膜のパターンニングを行い、導電
層23を形成する。前記多結晶珪素膜に熱処理を施す
と、多結晶珪素膜の全体で熱処理後の体積収積が発生す
るので、接続孔22の領域だけに応力が集中しない。
【0317】また、本発明は、前記SRAMのメモリセ
ルMCの転送用MISFETQtのn+ 型半導体領域1
8、駆動用MISFETQdのn+ 型半導体領域11の
夫々の引き伸し拡散の際、熱処理を充分に行い、接合深
さを深くし、接続孔22の領域における結晶欠陥をn+
型半導体領域11、18の夫々の内部に取り込んでもよ
い。この場合、前述のn+ 型半導体領域21Nの形成工
程は廃止できる。
ルMCの転送用MISFETQtのn+ 型半導体領域1
8、駆動用MISFETQdのn+ 型半導体領域11の
夫々の引き伸し拡散の際、熱処理を充分に行い、接合深
さを深くし、接続孔22の領域における結晶欠陥をn+
型半導体領域11、18の夫々の内部に取り込んでもよ
い。この場合、前述のn+ 型半導体領域21Nの形成工
程は廃止できる。
【0318】また、本発明は、前記SRAMのメモリセ
ルMCにおいて、負荷用MISFETQpのn型チャネ
ル形成領域26N、p型ソース領域26P、p型ドレイ
ン領域26Pの夫々を第3層目のゲート材形成工程で形
成し、ゲート電極23を第4層目のゲート材形成工程で
形成してもよい。この場合、第3層目のゲート材形成工
程は、多結晶珪素膜に限らず、単結晶珪素膜、非晶質珪
素膜のいずれも含むつまり半導体層が形成されればよ
い。同様に、第4層目のゲート材形成工程は、多結晶珪
素膜に限定されず、高融点金属膜、高融点金属珪化膜、
又は多結晶珪素膜上に高融点金属珪化膜を積層したポリ
サイド膜を形成すればよい。
ルMCにおいて、負荷用MISFETQpのn型チャネ
ル形成領域26N、p型ソース領域26P、p型ドレイ
ン領域26Pの夫々を第3層目のゲート材形成工程で形
成し、ゲート電極23を第4層目のゲート材形成工程で
形成してもよい。この場合、第3層目のゲート材形成工
程は、多結晶珪素膜に限らず、単結晶珪素膜、非晶質珪
素膜のいずれも含むつまり半導体層が形成されればよ
い。同様に、第4層目のゲート材形成工程は、多結晶珪
素膜に限定されず、高融点金属膜、高融点金属珪化膜、
又は多結晶珪素膜上に高融点金属珪化膜を積層したポリ
サイド膜を形成すればよい。
【0319】以上説明したように、本実施例のSRAM
によれば、以下の効果が得られる。
によれば、以下の効果が得られる。
【0320】(1)p- 型半導体基板1の主面の第1領
域にn- 型ウエル分離領域3iが構成され、前記p- 型
半導体基板1の主面の第2領域にp- 型ウエル領域2が
構成されるとともに、前記n- 型ウエル分離領域3iの
主面にp- 型ウエル領域2Mが構成され、p- 型ウエル
領域2、p- 型ウエル領域2Mの夫々の主面に夫々nチ
ャネルMISFETが構成されるSRAMにおいて、前
記p- 型ウエル領域2Mの表面の不純物濃度が、前記p
- 型ウエル領域2の表面の不純物濃度と同等又はそれに
比べて高く設定される。
域にn- 型ウエル分離領域3iが構成され、前記p- 型
半導体基板1の主面の第2領域にp- 型ウエル領域2が
構成されるとともに、前記n- 型ウエル分離領域3iの
主面にp- 型ウエル領域2Mが構成され、p- 型ウエル
領域2、p- 型ウエル領域2Mの夫々の主面に夫々nチ
ャネルMISFETが構成されるSRAMにおいて、前
記p- 型ウエル領域2Mの表面の不純物濃度が、前記p
- 型ウエル領域2の表面の不純物濃度と同等又はそれに
比べて高く設定される。
【0321】この構成により、以下の作用効果が得られ
る。(1)前記n- 型ウエル分離領域3iの主面に構成
されるp- 型ウエル領域2Mの表面の不純物濃度が高く
設定され(n- 型ウエル分離領域3iの不純物濃度で表
面の不純物濃度が低下する分、p- 型ウエル領域2Mの
表面の不純物濃度を高める方向に補正され)、このp-
型ウエル領域2Mの主面のメモリセルMCのnチャネル
MISFETのしきい値電圧を高められるので、前記n
チャネルMISFETのカットオフ電流を低減でき、S
RAMのリーク電流の低減が図れる。(2)前記p- 型
ウエル領域2の表面の不純物濃度が前記n- 型ウエル分
離領域3iの主面に構成されるp- 型ウエル領域2Mの
表面の不純物濃度に対して独立に低く設定され、このp
- 型ウエル領域2の主面の周辺回路のnチャネルMIS
FETのしきい値電圧を低くできるので、前記nチャネ
ルMISFETのスイッチング動作速度を速め、SRA
Mの回路動作上の高速化が図れる。
る。(1)前記n- 型ウエル分離領域3iの主面に構成
されるp- 型ウエル領域2Mの表面の不純物濃度が高く
設定され(n- 型ウエル分離領域3iの不純物濃度で表
面の不純物濃度が低下する分、p- 型ウエル領域2Mの
表面の不純物濃度を高める方向に補正され)、このp-
型ウエル領域2Mの主面のメモリセルMCのnチャネル
MISFETのしきい値電圧を高められるので、前記n
チャネルMISFETのカットオフ電流を低減でき、S
RAMのリーク電流の低減が図れる。(2)前記p- 型
ウエル領域2の表面の不純物濃度が前記n- 型ウエル分
離領域3iの主面に構成されるp- 型ウエル領域2Mの
表面の不純物濃度に対して独立に低く設定され、このp
- 型ウエル領域2の主面の周辺回路のnチャネルMIS
FETのしきい値電圧を低くできるので、前記nチャネ
ルMISFETのスイッチング動作速度を速め、SRA
Mの回路動作上の高速化が図れる。
【0322】(2)前記手段(1)に記載されるSRA
Mにおいて、前記n- 型ウエル分離領域3iの主面のp
- 型ウエル領域2Mの主面に構成されるnチャネルMI
SFETはSRAMのメモリセルMCのフリップフロッ
プ回路を構成し、前記p- 型ウエル領域2の主面に構成
されるnチャネルMISFETは前記SRAMのメモリ
セルMCを直接若しくは間接に駆動する周辺回路を構成
する。
Mにおいて、前記n- 型ウエル分離領域3iの主面のp
- 型ウエル領域2Mの主面に構成されるnチャネルMI
SFETはSRAMのメモリセルMCのフリップフロッ
プ回路を構成し、前記p- 型ウエル領域2の主面に構成
されるnチャネルMISFETは前記SRAMのメモリ
セルMCを直接若しくは間接に駆動する周辺回路を構成
する。
【0323】この構成により、前記手段(1)の作用効
果の他に、以下の作用効果が得られる。(1)前記メモ
リセルMCのフリップフロップ回路(情報蓄積部)の情
報蓄積ノードに蓄積された情報のリークが低減されこの
結果反転が防止できるので、SRAMの情報保持特性の
向上が図れる。(2)前記周辺回路の回路動作速度を速
くでき、メモリセルの情報書込み動作速度、情報読出し
動作速度のいずれも速くでき(アクセスタイムの高速化
が図れ)るので、SRAMの回路動作上の高速化が図れ
る。(3)前記手段(1)又は手段(2)に記載される
p- 型ウエル領域2Mはn- 型ウエル分離領域3iに対
して自己整合で構成される。
果の他に、以下の作用効果が得られる。(1)前記メモ
リセルMCのフリップフロップ回路(情報蓄積部)の情
報蓄積ノードに蓄積された情報のリークが低減されこの
結果反転が防止できるので、SRAMの情報保持特性の
向上が図れる。(2)前記周辺回路の回路動作速度を速
くでき、メモリセルの情報書込み動作速度、情報読出し
動作速度のいずれも速くでき(アクセスタイムの高速化
が図れ)るので、SRAMの回路動作上の高速化が図れ
る。(3)前記手段(1)又は手段(2)に記載される
p- 型ウエル領域2Mはn- 型ウエル分離領域3iに対
して自己整合で構成される。
【0324】この構成により、前記手段(1)又は手段
(2)の作用効果の他に、前記n-型ウエル分離領域3
iの配置位置に対する前記p- 型ウエル領域2Mの配置
位置が、製造プロセス上のマスク合せ余裕寸法に相当す
る分、縮小できるので、p-型半導体基板1の主面上で
の無駄な領域を排除し、SRAMの集積度の向上が図れ
る。
(2)の作用効果の他に、前記n-型ウエル分離領域3
iの配置位置に対する前記p- 型ウエル領域2Mの配置
位置が、製造プロセス上のマスク合せ余裕寸法に相当す
る分、縮小できるので、p-型半導体基板1の主面上で
の無駄な領域を排除し、SRAMの集積度の向上が図れ
る。
【0325】(4)p- 型半導体基板1の主面の第1領
域にn- 型ウエル分離領域3iが構成され、前記p- 型
半導体基板1の主面の第2領域にp- 型ウエル領域2が
構成されるとともに、前記n- 型ウエル分離領域3iの
主面にp- 型ウエル領域2Mが構成されるSRAMにお
いて、前記n- 型ウエル分離領域3iの主面の前記p-
型ウエル領域2Mの外周囲に沿った領域にn- 型ウエル
領域3を構成する。
域にn- 型ウエル分離領域3iが構成され、前記p- 型
半導体基板1の主面の第2領域にp- 型ウエル領域2が
構成されるとともに、前記n- 型ウエル分離領域3iの
主面にp- 型ウエル領域2Mが構成されるSRAMにお
いて、前記n- 型ウエル分離領域3iの主面の前記p-
型ウエル領域2Mの外周囲に沿った領域にn- 型ウエル
領域3を構成する。
【0326】この構成により、前記n- 型ウエル分離領
域3iの主面のp- 型ウエル領域2Mの外周囲の不純物
濃度(この部分はn- 型ウエル分離領域3iの深い拡散
で不純物濃度が低下する)がn- 型ウエル領域3で高め
られ、n- 型ウエル領域3とp- 型ウエル領域2Mとの
pn接合部からn- 型ウエル分離領域3i中に伸びる空
乏領域の伸びを低減できるので、前記n- 型ウエル分離
領域3iの主面のp-型ウエル領域2Mとp- 型半導体
基板1との間の接合耐圧の向上が図れる。この接合耐圧
が向上すれば、前記n- 型ウエル分離領域3iの主面の
p- 型ウエル領域2Mとp- 型半導体基板1との間の離
隔寸法、つまりn- 型ウエル分離領域3iの主面のp-
型ウエル領域2Mの外周囲の占有面積を縮小できるの
で、p- 型半導体基板1の主面上での無駄な領域を排除
し、SRAMの集積度の向上が図れる。
域3iの主面のp- 型ウエル領域2Mの外周囲の不純物
濃度(この部分はn- 型ウエル分離領域3iの深い拡散
で不純物濃度が低下する)がn- 型ウエル領域3で高め
られ、n- 型ウエル領域3とp- 型ウエル領域2Mとの
pn接合部からn- 型ウエル分離領域3i中に伸びる空
乏領域の伸びを低減できるので、前記n- 型ウエル分離
領域3iの主面のp-型ウエル領域2Mとp- 型半導体
基板1との間の接合耐圧の向上が図れる。この接合耐圧
が向上すれば、前記n- 型ウエル分離領域3iの主面の
p- 型ウエル領域2Mとp- 型半導体基板1との間の離
隔寸法、つまりn- 型ウエル分離領域3iの主面のp-
型ウエル領域2Mの外周囲の占有面積を縮小できるの
で、p- 型半導体基板1の主面上での無駄な領域を排除
し、SRAMの集積度の向上が図れる。
【0327】(5)p- 型半導体基板1の主面の第1領
域にn- 型ウエル分離領域3iが構成され、前記p- 型
半導体基板1の主面の第2領域にp- 型ウエル領域2が
構成されるとともに、前記n- 型ウエル分離領域3iの
主面にp- 型ウエル領域2Mが構成されるSRAMの形
成方法において、前記p- 型半導体基板1の主面上に
前記第1領域が開口された第1マスク(50M)を形成
する工程、前記第1マスク(50M)を使用し、前記
p- 型半導体基板1の主面にn型の第1不純物を導入
し、この第1不純物を拡散し、前記n- 型ウエル分離領
域3iを形成する工程、前記第1マスク(50M)を
使用し、前記n- 型ウエル分離領域3iの主面にp型の
第2不純物(2Mp)を導入する工程、前記第1マス
ク(50M)を除去し、前記p- 型半導体基板1の主面
上に前記第2領域が開口された第2マスク、又は前記第
2領域及び第1領域が開口された第2マスク(52M)
を形成する工程、前記第2マスク(52M)を使用
し、前記p- 型半導体基板1の主面にp型の第3不純物
(2p)を導入し、この第3不純物(2p)、前記第2
不純物(2Mp)の夫々を拡散し、p- 型ウエル領域
2、p- 型ウエル領域2Mの夫々を形成する工程の夫々
を具備する。
域にn- 型ウエル分離領域3iが構成され、前記p- 型
半導体基板1の主面の第2領域にp- 型ウエル領域2が
構成されるとともに、前記n- 型ウエル分離領域3iの
主面にp- 型ウエル領域2Mが構成されるSRAMの形
成方法において、前記p- 型半導体基板1の主面上に
前記第1領域が開口された第1マスク(50M)を形成
する工程、前記第1マスク(50M)を使用し、前記
p- 型半導体基板1の主面にn型の第1不純物を導入
し、この第1不純物を拡散し、前記n- 型ウエル分離領
域3iを形成する工程、前記第1マスク(50M)を
使用し、前記n- 型ウエル分離領域3iの主面にp型の
第2不純物(2Mp)を導入する工程、前記第1マス
ク(50M)を除去し、前記p- 型半導体基板1の主面
上に前記第2領域が開口された第2マスク、又は前記第
2領域及び第1領域が開口された第2マスク(52M)
を形成する工程、前記第2マスク(52M)を使用
し、前記p- 型半導体基板1の主面にp型の第3不純物
(2p)を導入し、この第3不純物(2p)、前記第2
不純物(2Mp)の夫々を拡散し、p- 型ウエル領域
2、p- 型ウエル領域2Mの夫々を形成する工程の夫々
を具備する。
【0328】この構成により、以下の作用効果が得られ
る。(1)前記p- 型半導体基板1の主面の第1領域に
n- 型ウエル分離領域3iを形成する第1マスク(50
M)を使用し、前記p- 型ウエル領域2Mを形成した
(第1不純物を導入する第1マスク50Mを使用して第
2不純物2Mpを導入した)ので、前記p- 型ウエル領
域2Mを形成するマスクを形成する工程に相当する分、
SRAMの製造プロセスの工程数を削減できる。(2)
前記p- 型半導体基板1の主面の第2領域に導入された
第3不純物(2p)を拡散し、p- 型ウエル領域2を形
成する工程を利用し、第1領域に導入された第2不純物
(2Mp)を拡散し、p- 型ウエル領域2Mを形成した
ので、前記第2不純物を拡散しp- 型ウエル領域2Mを
形成する工程に相当する分、SRAMの製造プロセスの
工程数を削減できる。(3)前記p- 型半導体基板1の
主面の第1領域のn- 型ウエル分離領域3iの主面に形
成されるp- 型ウエル領域2M、第2領域のp- 型ウエ
ル領域2の夫々が別々の工程で形成されるので、前記p
- 型ウエル領域2M、p- 型ウエル領域2の夫々の不純
物濃度を夫々独立に制御できる。(4)前記p- 型半導
体基板1の主面の第1領域にn- 型ウエル分離領域3i
を形成する第1マスク(50M)を使用し、前記p- 型
ウエル領域2Mを形成した(同一の第1マスク50Mを
使用し、n- 型ウエル分離領域3i、p- 型ウエル領域
2Mの夫々を形成した)ので、前記n-型ウエル分離領
域3iの配置位置に対して前記p- 型ウエル領域2Mの
配置位置が自己整合で形成され、前記n- 型ウエル分離
領域3iの配置位置に対する前記p- 型ウエル領域2M
の配置位置が製造プロセス上のマスク合せ余裕寸法に相
当する分縮小できる。
る。(1)前記p- 型半導体基板1の主面の第1領域に
n- 型ウエル分離領域3iを形成する第1マスク(50
M)を使用し、前記p- 型ウエル領域2Mを形成した
(第1不純物を導入する第1マスク50Mを使用して第
2不純物2Mpを導入した)ので、前記p- 型ウエル領
域2Mを形成するマスクを形成する工程に相当する分、
SRAMの製造プロセスの工程数を削減できる。(2)
前記p- 型半導体基板1の主面の第2領域に導入された
第3不純物(2p)を拡散し、p- 型ウエル領域2を形
成する工程を利用し、第1領域に導入された第2不純物
(2Mp)を拡散し、p- 型ウエル領域2Mを形成した
ので、前記第2不純物を拡散しp- 型ウエル領域2Mを
形成する工程に相当する分、SRAMの製造プロセスの
工程数を削減できる。(3)前記p- 型半導体基板1の
主面の第1領域のn- 型ウエル分離領域3iの主面に形
成されるp- 型ウエル領域2M、第2領域のp- 型ウエ
ル領域2の夫々が別々の工程で形成されるので、前記p
- 型ウエル領域2M、p- 型ウエル領域2の夫々の不純
物濃度を夫々独立に制御できる。(4)前記p- 型半導
体基板1の主面の第1領域にn- 型ウエル分離領域3i
を形成する第1マスク(50M)を使用し、前記p- 型
ウエル領域2Mを形成した(同一の第1マスク50Mを
使用し、n- 型ウエル分離領域3i、p- 型ウエル領域
2Mの夫々を形成した)ので、前記n-型ウエル分離領
域3iの配置位置に対して前記p- 型ウエル領域2Mの
配置位置が自己整合で形成され、前記n- 型ウエル分離
領域3iの配置位置に対する前記p- 型ウエル領域2M
の配置位置が製造プロセス上のマスク合せ余裕寸法に相
当する分縮小できる。
【0329】(6)ゲート電極23の表面上にゲート絶
縁膜24を介在し前記ゲート電極23を横切るn型チャ
ネル形成領域26Nが構成される負荷用MISFETQ
pをメモリセルMCに有するSRAMの形成方法におい
て、基板上の全面にゲート電極層(23)を堆積し、
このゲート電極層にパターンニングを施し、ゲート電極
23を形成する工程、前記ゲート電極23の膜厚の一
部をその表面から酸化し、自然酸化珪素膜の膜厚に比べ
て厚い膜厚の酸化珪素膜24Gを形成するとともに、前
記ゲート電極23の表面の角部23Cの形状を緩和する
工程、ゲート電極23の表面上にゲート絶縁膜24を
形成する工程、ゲート電極23の表面の上側及び側面
に、前記ゲート絶縁膜24を介在し、前記ゲート電極2
3を横切るn型チャネル形成領域26Nを形成する工程
の夫々を具備する。
縁膜24を介在し前記ゲート電極23を横切るn型チャ
ネル形成領域26Nが構成される負荷用MISFETQ
pをメモリセルMCに有するSRAMの形成方法におい
て、基板上の全面にゲート電極層(23)を堆積し、
このゲート電極層にパターンニングを施し、ゲート電極
23を形成する工程、前記ゲート電極23の膜厚の一
部をその表面から酸化し、自然酸化珪素膜の膜厚に比べ
て厚い膜厚の酸化珪素膜24Gを形成するとともに、前
記ゲート電極23の表面の角部23Cの形状を緩和する
工程、ゲート電極23の表面上にゲート絶縁膜24を
形成する工程、ゲート電極23の表面の上側及び側面
に、前記ゲート絶縁膜24を介在し、前記ゲート電極2
3を横切るn型チャネル形成領域26Nを形成する工程
の夫々を具備する。
【0330】この構成により、以下の作用効果が得られ
る。(1)前記下層に相当するゲート電極層(23)を
パターンニングした際に発生する負荷用MISFETQ
pのゲート電極23の表面の角部23Cの形状が表面の
酸化で緩和される。(2)前記作用効果(1)の結果、
負荷用MISFETQpの下層のゲート電極23の表面
の角部23Cでの電界集中を低減できるので、負荷用M
ISFETQpのゲート絶縁膜24の前記角部23Cの
領域での絶縁耐圧の劣化を防止できる。(3)また、前
記作用効果(1)の結果、前記負荷用MISFETQp
の下層のゲート電極23の表面の角部23Cでの膜質の
劣化を防止できるので、負荷用MISFETQpのゲー
ト絶縁膜24の前記角部23Cの領域での絶縁耐圧の劣
化を防止できる。
る。(1)前記下層に相当するゲート電極層(23)を
パターンニングした際に発生する負荷用MISFETQ
pのゲート電極23の表面の角部23Cの形状が表面の
酸化で緩和される。(2)前記作用効果(1)の結果、
負荷用MISFETQpの下層のゲート電極23の表面
の角部23Cでの電界集中を低減できるので、負荷用M
ISFETQpのゲート絶縁膜24の前記角部23Cの
領域での絶縁耐圧の劣化を防止できる。(3)また、前
記作用効果(1)の結果、前記負荷用MISFETQp
の下層のゲート電極23の表面の角部23Cでの膜質の
劣化を防止できるので、負荷用MISFETQpのゲー
ト絶縁膜24の前記角部23Cの領域での絶縁耐圧の劣
化を防止できる。
【0331】(7)前記手段(6)に記載される工程
のゲート絶縁膜24を形成する工程は、工程のゲート
電極23の表面の酸化珪素膜24Gを除去した後に、ゲ
ート電極23の表面に新たにゲート絶縁膜24を形成す
る工程である。
のゲート絶縁膜24を形成する工程は、工程のゲート
電極23の表面の酸化珪素膜24Gを除去した後に、ゲ
ート電極23の表面に新たにゲート絶縁膜24を形成す
る工程である。
【0332】この構成により、前記ゲート電極23の表
面に形成された酸化珪素膜24Gに対して独立の工程で
新たにゲート絶縁膜24を形成するので、前記ゲート絶
縁膜24の膜厚の制御性を向上できる。
面に形成された酸化珪素膜24Gに対して独立の工程で
新たにゲート絶縁膜24を形成するので、前記ゲート絶
縁膜24の膜厚の制御性を向上できる。
【0333】(8)前記手段(6)に記載される工程
のゲート絶縁膜24を形成する工程は、工程のゲート
電極23の表面の酸化珪素膜24Gでゲート絶縁膜24
を形成する工程、又はその酸化珪素膜24Gの表面上に
新たに絶縁膜24Fを堆積した複合膜でゲート絶縁膜2
4を形成する工程である。
のゲート絶縁膜24を形成する工程は、工程のゲート
電極23の表面の酸化珪素膜24Gでゲート絶縁膜24
を形成する工程、又はその酸化珪素膜24Gの表面上に
新たに絶縁膜24Fを堆積した複合膜でゲート絶縁膜2
4を形成する工程である。
【0334】この構成により、前記ゲート絶縁膜24を
形成する工程に際して、前段の工程で形成されたゲー
ト電極23の表面の酸化珪素膜24Gを除去しないの
で、この除去工程に相当する分、SRAMの製造プロセ
スの工程数を削減できる。
形成する工程に際して、前段の工程で形成されたゲー
ト電極23の表面の酸化珪素膜24Gを除去しないの
で、この除去工程に相当する分、SRAMの製造プロセ
スの工程数を削減できる。
【0335】(9)ゲート電極23の表面上にゲート絶
縁膜24を介在し前記ゲート電極23を横切るn型チャ
ネル形成領域26Nが構成される負荷用MISFETQ
pをメモリセルMCに有するSRAMの形成方法におい
て、基板上の全面にゲート電極層(23)を堆積し、
このゲート電極層にパターンニングを施し、ゲート電極
23を形成する工程、前記ゲート電極23の側面にサ
イドウォールスペーサ24Sを形成する工程、前記ゲ
ート電極23の膜厚の一部をその表面から酸化し、自然
酸化珪素膜の膜厚に比べて厚い膜厚の酸化珪素膜24G
を形成するとともに、前記ゲート電極23の表面の角部
23Cの形状を緩和する工程、前記ゲート電極23の
表面上にゲート絶縁膜24を形成する工程、前記ゲー
ト電極23の表面の上側及び側面に前記ゲート絶縁膜2
4を介在し前記ゲート電極23を横切るn型チャネル形
成領域26Nを形成する工程の夫々を具備する。
縁膜24を介在し前記ゲート電極23を横切るn型チャ
ネル形成領域26Nが構成される負荷用MISFETQ
pをメモリセルMCに有するSRAMの形成方法におい
て、基板上の全面にゲート電極層(23)を堆積し、
このゲート電極層にパターンニングを施し、ゲート電極
23を形成する工程、前記ゲート電極23の側面にサ
イドウォールスペーサ24Sを形成する工程、前記ゲ
ート電極23の膜厚の一部をその表面から酸化し、自然
酸化珪素膜の膜厚に比べて厚い膜厚の酸化珪素膜24G
を形成するとともに、前記ゲート電極23の表面の角部
23Cの形状を緩和する工程、前記ゲート電極23の
表面上にゲート絶縁膜24を形成する工程、前記ゲー
ト電極23の表面の上側及び側面に前記ゲート絶縁膜2
4を介在し前記ゲート電極23を横切るn型チャネル形
成領域26Nを形成する工程の夫々を具備する。
【0336】この構成により、前記手段(6)の作用効
果の他に、前記下層に相当するゲート電極層23をパタ
ーンニングした際に発生する負荷用MISFETQpの
ゲート電極23の側面の段差形状がサイドウォールスペ
ーサ24Sで緩和される。
果の他に、前記下層に相当するゲート電極層23をパタ
ーンニングした際に発生する負荷用MISFETQpの
ゲート電極23の側面の段差形状がサイドウォールスペ
ーサ24Sで緩和される。
【0337】(10)前記手段(6)乃至手段(10)
のいずれかに記載されるSRAMにおいて、前記負荷用
MISFETQpはメモリセルMCのフリップフロップ
回路を構成する。
のいずれかに記載されるSRAMにおいて、前記負荷用
MISFETQpはメモリセルMCのフリップフロップ
回路を構成する。
【0338】この構成により、前記SRAMのメモリセ
ルMCのフリップフロップ回路の負荷用MISFETQ
pにおいて、ゲート電極23とn型チャネル形成領域2
6N(又はp型ソース領域26P若しくはp型ドレイン
領域26P)との間の短絡を防止できるので、スタンバ
イ電流不良を防止できる。
ルMCのフリップフロップ回路の負荷用MISFETQ
pにおいて、ゲート電極23とn型チャネル形成領域2
6N(又はp型ソース領域26P若しくはp型ドレイン
領域26P)との間の短絡を防止できるので、スタンバ
イ電流不良を防止できる。
【0339】(11)p- 型ウエル領域2Mの主面に形
成されたメモリセルMCの駆動用MISFETQdのn
+ 型半導体領域11の主面に、このn+ 型半導体領域1
1の主面上の絶縁膜21に形成された接続孔22を通し
て珪素膜で形成された導電層23が接続されるSRAM
の製造方法において、前記p- 型ウエル領域2Mの主
面にn+ 型半導体領域11を形成する工程、前記n+
型半導体領域11の主面上に絶縁膜21を形成する工
程、前記絶縁膜21のn+ 型半導体領域11上に接続
孔22を形成するとともに、前記接続孔22内に相当す
る領域であってp-型ウエル領域2Mの主面に前記n+
型半導体領域11と同一導電型でかつn+ 型半導体領域
11に比べて深い接合深さを有するn+ 型半導体領域2
1Nを形成する工程、前記絶縁膜21上の全面にこの
絶縁膜21に形成された接続孔22を通してn+ 型半導
体領域11、n+ 型半導体領域21Nの夫々の主面に接
触する珪素膜(23)をCVD法で堆積し、この珪素膜
にパターンニングを施し、導電層23を形成する工程の
夫々を具備する。
成されたメモリセルMCの駆動用MISFETQdのn
+ 型半導体領域11の主面に、このn+ 型半導体領域1
1の主面上の絶縁膜21に形成された接続孔22を通し
て珪素膜で形成された導電層23が接続されるSRAM
の製造方法において、前記p- 型ウエル領域2Mの主
面にn+ 型半導体領域11を形成する工程、前記n+
型半導体領域11の主面上に絶縁膜21を形成する工
程、前記絶縁膜21のn+ 型半導体領域11上に接続
孔22を形成するとともに、前記接続孔22内に相当す
る領域であってp-型ウエル領域2Mの主面に前記n+
型半導体領域11と同一導電型でかつn+ 型半導体領域
11に比べて深い接合深さを有するn+ 型半導体領域2
1Nを形成する工程、前記絶縁膜21上の全面にこの
絶縁膜21に形成された接続孔22を通してn+ 型半導
体領域11、n+ 型半導体領域21Nの夫々の主面に接
触する珪素膜(23)をCVD法で堆積し、この珪素膜
にパターンニングを施し、導電層23を形成する工程の
夫々を具備する。
【0340】この構成により、以下の作用効果が得られ
る。(1)前記工程の珪素膜の堆積中の際の高温度ア
ニール又は珪素膜の堆積後に行われる高温度アニール
(いずれもアルミニウムの融点よりも高い温度のアニー
ル)後の冷却に基づく珪素膜の体積収縮で発生する、前
記絶縁膜22の接続孔22の端部から前記p- 型ウエル
領域2Mとn+ 型半導体領域11との間のpn接合部を
横切る結晶欠陥を、n+型半導体領域21N内に取り込
むことができる。(2)前記工程の絶縁膜21に接続
孔22を形成するマスク22Mを、n+ 型半導体領域2
1Nを形成する不純物の打込みマスクに兼用できるの
で、前記不純物の打込みマスクに相当する分、マスク形
成工程を削減でき、SRAMの製造プロセスの工程数を
削減できる。
る。(1)前記工程の珪素膜の堆積中の際の高温度ア
ニール又は珪素膜の堆積後に行われる高温度アニール
(いずれもアルミニウムの融点よりも高い温度のアニー
ル)後の冷却に基づく珪素膜の体積収縮で発生する、前
記絶縁膜22の接続孔22の端部から前記p- 型ウエル
領域2Mとn+ 型半導体領域11との間のpn接合部を
横切る結晶欠陥を、n+型半導体領域21N内に取り込
むことができる。(2)前記工程の絶縁膜21に接続
孔22を形成するマスク22Mを、n+ 型半導体領域2
1Nを形成する不純物の打込みマスクに兼用できるの
で、前記不純物の打込みマスクに相当する分、マスク形
成工程を削減でき、SRAMの製造プロセスの工程数を
削減できる。
【0341】(12)p- 型ウエル領域2Mの主面に形
成されたメモリセルMCの駆動用MISFETQdのn
+ 型半導体領域11の主面に、このn+ 型半導体領域1
1の主面上の絶縁膜21に形成された接続孔22を通し
て珪素膜で形成される導電層23が接続されるSRAM
の製造方法において、前記p- 型ウエル領域2Mの主
面にn+ 型半導体領域11を形成する工程、前記n+
型半導体領域11の主面上に絶縁膜21を形成する工
程、前記絶縁膜21のn+ 型半導体領域11上に接続
孔22を形成する工程、前記絶縁膜21上の全面にこ
の絶縁膜21に形成された接続孔22を通してn+ 型半
導体領域11の主面に接触する珪素膜(23)を堆積す
る工程、前記珪素膜の結晶化を行う高温度アニールを
行う工程、前記珪素膜にパターンニングを施し、前記
導電層23を形成する工程の夫々を具備する。
成されたメモリセルMCの駆動用MISFETQdのn
+ 型半導体領域11の主面に、このn+ 型半導体領域1
1の主面上の絶縁膜21に形成された接続孔22を通し
て珪素膜で形成される導電層23が接続されるSRAM
の製造方法において、前記p- 型ウエル領域2Mの主
面にn+ 型半導体領域11を形成する工程、前記n+
型半導体領域11の主面上に絶縁膜21を形成する工
程、前記絶縁膜21のn+ 型半導体領域11上に接続
孔22を形成する工程、前記絶縁膜21上の全面にこ
の絶縁膜21に形成された接続孔22を通してn+ 型半
導体領域11の主面に接触する珪素膜(23)を堆積す
る工程、前記珪素膜の結晶化を行う高温度アニールを
行う工程、前記珪素膜にパターンニングを施し、前記
導電層23を形成する工程の夫々を具備する。
【0342】この構成により、以下の作用効果が得られ
る。(1)前記工程で絶縁膜21上の全面に珪素膜
(23)を堆積した後、工程の珪素膜にパターンニン
グを施す前に、この珪素膜に結晶化を目的する高温度ア
ニールを施し、この珪素膜が冷却するときの体積収縮に
基づく応力を珪素膜の全体に分散し、前記n+ 型半導体
領域11の主面であって絶縁膜21に形成された接続孔
22の開口端に発生する前記応力の集中を低減できるの
で、前記珪素膜の体積収縮で、前記絶縁膜21の接続孔
22の開口端から前記p- 型半導体基板1とn+ 型半導
体領域11との間のpn接合部を横切る結晶欠陥が発生
することを防止できる。(2)前記工程の珪素膜にパ
ターンニングを施した後に行われていた前記工程の珪
素膜の結晶化を行う高温度アニールを行う工程を、前記
工程の珪素膜を堆積した後、前記工程の珪素膜にパ
ターンニングを施す工程前に入れ変えただけなので、S
RAMの製造プロセスの工程数の増加を防止できる。
る。(1)前記工程で絶縁膜21上の全面に珪素膜
(23)を堆積した後、工程の珪素膜にパターンニン
グを施す前に、この珪素膜に結晶化を目的する高温度ア
ニールを施し、この珪素膜が冷却するときの体積収縮に
基づく応力を珪素膜の全体に分散し、前記n+ 型半導体
領域11の主面であって絶縁膜21に形成された接続孔
22の開口端に発生する前記応力の集中を低減できるの
で、前記珪素膜の体積収縮で、前記絶縁膜21の接続孔
22の開口端から前記p- 型半導体基板1とn+ 型半導
体領域11との間のpn接合部を横切る結晶欠陥が発生
することを防止できる。(2)前記工程の珪素膜にパ
ターンニングを施した後に行われていた前記工程の珪
素膜の結晶化を行う高温度アニールを行う工程を、前記
工程の珪素膜を堆積した後、前記工程の珪素膜にパ
ターンニングを施す工程前に入れ変えただけなので、S
RAMの製造プロセスの工程数の増加を防止できる。
【0343】(13)前記手段(11)又は手段(1
2)に記載されるSRAMにおいて、前記n+ 型半導体
領域11はSRAMのメモリセルMCのフリップフロッ
プ回路の駆動用MISFETQdのドレイン領域であ
り、前記導電層23は電源電圧Vccに接続される。
2)に記載されるSRAMにおいて、前記n+ 型半導体
領域11はSRAMのメモリセルMCのフリップフロッ
プ回路の駆動用MISFETQdのドレイン領域であ
り、前記導電層23は電源電圧Vccに接続される。
【0344】この構成により、以下の作用効果が得られ
る。(1)前記SRAMのメモリセルMCの情報蓄積ノ
ードに供給される電源のリーク電流が低減できるので、
SRAMのスタンバイ電流の消費電力化が図れる。
(2)前記SRAMのメモリセルMCの情報蓄積ノード
に供給される電源のリーク電流が低減できるので、メモ
リセルMCの情報保持特性の向上が図れる。(3)前記
手段(11)に記載されるSRAMにおいて、メモリセ
ルMCの駆動用MISFETQdのドレイン領域にn+
型半導体領域21Nが付加され、このn+ 型半導体領域
21Nに相当する分、前記ドレイン領域の表面の導電層
23に接続される領域の不純物濃度を高められるので、
導電層23(多結晶珪素膜)に導入される抵抗値を低減
するn型不純物の不純物濃度を下げることができ(オー
ミック接続に必要な不純物濃度はn+型半導体領域21
Nで確保される)、導電層23からのドレイン領域への
不純物の滲みだしを低減できる。
る。(1)前記SRAMのメモリセルMCの情報蓄積ノ
ードに供給される電源のリーク電流が低減できるので、
SRAMのスタンバイ電流の消費電力化が図れる。
(2)前記SRAMのメモリセルMCの情報蓄積ノード
に供給される電源のリーク電流が低減できるので、メモ
リセルMCの情報保持特性の向上が図れる。(3)前記
手段(11)に記載されるSRAMにおいて、メモリセ
ルMCの駆動用MISFETQdのドレイン領域にn+
型半導体領域21Nが付加され、このn+ 型半導体領域
21Nに相当する分、前記ドレイン領域の表面の導電層
23に接続される領域の不純物濃度を高められるので、
導電層23(多結晶珪素膜)に導入される抵抗値を低減
するn型不純物の不純物濃度を下げることができ(オー
ミック接続に必要な不純物濃度はn+型半導体領域21
Nで確保される)、導電層23からのドレイン領域への
不純物の滲みだしを低減できる。
【0345】(14)メモリセルMCの駆動用MISF
ETQd(転送用MISFETQt、周辺回路のnチャ
ネルMISFETQn、pチャネルMISFETQpの
夫々も同様)を有するSRAMの製造方法において、
p- 型ウエル領域2Mの主面上にゲート絶縁膜6を介在
してゲート電極7を形成する工程、前記ゲート電極7
のゲート長方向の側壁に絶縁性を有するサイドウォール
スペーサ9を形成する工程、少なくとも前記サイドウ
ォールスペーサ9の表面上を被覆する絶縁膜9Tを形成
する工程、前記p- 型ウエル領域2Mの主面の前記ゲ
ート電極7、サイドウォールスペーサ9及び絶縁膜9T
以外の領域にn型不純物をイオン打込みで導入するとと
もに、このn型不純物でソース領域、ドレイン領域の夫
々として使用されるn+ 型半導体領域11を形成し、駆
動用MISFETQdを形成する工程の夫々を具備す
る。
ETQd(転送用MISFETQt、周辺回路のnチャ
ネルMISFETQn、pチャネルMISFETQpの
夫々も同様)を有するSRAMの製造方法において、
p- 型ウエル領域2Mの主面上にゲート絶縁膜6を介在
してゲート電極7を形成する工程、前記ゲート電極7
のゲート長方向の側壁に絶縁性を有するサイドウォール
スペーサ9を形成する工程、少なくとも前記サイドウ
ォールスペーサ9の表面上を被覆する絶縁膜9Tを形成
する工程、前記p- 型ウエル領域2Mの主面の前記ゲ
ート電極7、サイドウォールスペーサ9及び絶縁膜9T
以外の領域にn型不純物をイオン打込みで導入するとと
もに、このn型不純物でソース領域、ドレイン領域の夫
々として使用されるn+ 型半導体領域11を形成し、駆
動用MISFETQdを形成する工程の夫々を具備す
る。
【0346】この構成により、前記ゲート電極7の体積
変化(サイドウォールスペーサ9との間の熱膨張係数差
が異なることに起因)でサイドウォールスペーサ9の開
放端に発生する最大応力が集中する領域に対して、ソー
ス領域、ドレイン領域の夫々のn+ 型半導体領域11を
形成するn型不純物の打込みに基づくダメージが発生す
る領域を前記絶縁膜9Tの膜厚に相当する分ずらすこと
ができる(最大応力集中領域、ダメージ発生領域の夫々
を分散できる)ので、前記サイドウォールスペーサ9の
開放端の領域であって、前記p- 型ウエル領域2Mの主
面、n+ 型半導体領域11に発生する結晶欠陥、又は前
記p- 型ウエル領域2Mとn+ 型半導体領域11との間
のpn接合部を横切り発生する結晶欠陥を防止できる。
変化(サイドウォールスペーサ9との間の熱膨張係数差
が異なることに起因)でサイドウォールスペーサ9の開
放端に発生する最大応力が集中する領域に対して、ソー
ス領域、ドレイン領域の夫々のn+ 型半導体領域11を
形成するn型不純物の打込みに基づくダメージが発生す
る領域を前記絶縁膜9Tの膜厚に相当する分ずらすこと
ができる(最大応力集中領域、ダメージ発生領域の夫々
を分散できる)ので、前記サイドウォールスペーサ9の
開放端の領域であって、前記p- 型ウエル領域2Mの主
面、n+ 型半導体領域11に発生する結晶欠陥、又は前
記p- 型ウエル領域2Mとn+ 型半導体領域11との間
のpn接合部を横切り発生する結晶欠陥を防止できる。
【0347】(実 施 例 2)本実施例2は、前述の実
施例1のSRAMをn型半導体基板で構成した、本発明
の第2実施例である。
施例1のSRAMをn型半導体基板で構成した、本発明
の第2実施例である。
【0348】本発明の実施例2であるSRAMを搭載す
る半導体基板の基本構造について、図40(基本概念断
面図)を使用し、簡単に説明する。
る半導体基板の基本構造について、図40(基本概念断
面図)を使用し、簡単に説明する。
【0349】本実施例2のSRAMは、図40に示すよ
うに、n- 型半導体基板(Nsub )1で構成される。こ
のn- 型半導体基板1の主面のメモリセルアレイMAY
が配置される領域はp- 型ウエル領域(Pwell)2が構
成される。また、直接周辺回路及び間接周辺回路を含む
周辺回路のうち、電源電圧Vccが供給される周辺回路の
相補型MISFETは、メモリセルアレイMAYが配置
されるp- 型ウエル領域2と実質的に同一構造で構成さ
れるp- 型ウエル領域2の主面及びn- 型ウエル領域
(Nwell)3の主面に構成される。
うに、n- 型半導体基板(Nsub )1で構成される。こ
のn- 型半導体基板1の主面のメモリセルアレイMAY
が配置される領域はp- 型ウエル領域(Pwell)2が構
成される。また、直接周辺回路及び間接周辺回路を含む
周辺回路のうち、電源電圧Vccが供給される周辺回路の
相補型MISFETは、メモリセルアレイMAYが配置
されるp- 型ウエル領域2と実質的に同一構造で構成さ
れるp- 型ウエル領域2の主面及びn- 型ウエル領域
(Nwell)3の主面に構成される。
【0350】これに対して、電源電圧変換回路VRCで
降圧された降圧電源電圧Vddが供給される周辺回路の相
補型MISFETのpチャネルMISFETQpはp-
型ウエル分離領域(Piso )2iの主面に形成されたn
- 型ウエル領域(Nwell)3Mの主面に構成される。こ
のn- 型ウエル領域3Mの表面の不純物濃度は、前述の
実施例1と同様に、p- 型ウエル分離領域2iの外周囲
に配置されたn- 型ウエル領域3の表面の不純物濃度と
同等かそれに比べて高い不純物濃度に設定される。p-
型ウエル分離領域2iの主面のn- 型ウエル領域3Mの
外周囲においては、表面の不純物濃度を高めるために、
p- 型ウエル領域2が構成される。
降圧された降圧電源電圧Vddが供給される周辺回路の相
補型MISFETのpチャネルMISFETQpはp-
型ウエル分離領域(Piso )2iの主面に形成されたn
- 型ウエル領域(Nwell)3Mの主面に構成される。こ
のn- 型ウエル領域3Mの表面の不純物濃度は、前述の
実施例1と同様に、p- 型ウエル分離領域2iの外周囲
に配置されたn- 型ウエル領域3の表面の不純物濃度と
同等かそれに比べて高い不純物濃度に設定される。p-
型ウエル分離領域2iの主面のn- 型ウエル領域3Mの
外周囲においては、表面の不純物濃度を高めるために、
p- 型ウエル領域2が構成される。
【0351】本実施例のSRAMは、前述の実施例1の
場合に比べて、アンダーシュート耐性については若干下
がるが、前述の実施例1と実質的に同様の効果が得られ
る。
場合に比べて、アンダーシュート耐性については若干下
がるが、前述の実施例1と実質的に同様の効果が得られ
る。
【0352】次に、前記SRAMの具体的な製造方法、
特に、p- 型ウエル分離領域2i、n- 型ウエル領域3
Mの夫々の製造方法について、図41(所定の製造工程
における断面図)を使用し、簡単に説明する。
特に、p- 型ウエル分離領域2i、n- 型ウエル領域3
Mの夫々の製造方法について、図41(所定の製造工程
における断面図)を使用し、簡単に説明する。
【0353】まず、n- 型半導体基板1を用意し、この
n- 型半導体基板1の主面の一部が開口されたマスク
(図41中、符号53を付け一点鎖線で示す)53を使
用し、このn- 型半導体基板1の主面にp型不純物、n
型不純物の夫々を導入する。p型不純物としてはn型不
純物の拡散速度に比べて速い例えばBが使用され、n型
不純物としてはp型不純物に比べて拡散速度の遅いAs
が使用される。p型不純物、n型不純物の夫々は、同一
のマスク53を使用し、例えばイオン打込みで導入され
る。
n- 型半導体基板1の主面の一部が開口されたマスク
(図41中、符号53を付け一点鎖線で示す)53を使
用し、このn- 型半導体基板1の主面にp型不純物、n
型不純物の夫々を導入する。p型不純物としてはn型不
純物の拡散速度に比べて速い例えばBが使用され、n型
不純物としてはp型不純物に比べて拡散速度の遅いAs
が使用される。p型不純物、n型不純物の夫々は、同一
のマスク53を使用し、例えばイオン打込みで導入され
る。
【0354】次に、マスク53を除去し、図41に示す
ように、p型不純物、n型不純物の夫々に引き伸し拡散
を施し、p型不純物でp- 型ウエル分離領域2i、n型
不純物でn- 型ウエル領域3Mの夫々を形成する。p-
型ウエル分離領域2i、n-型ウエル領域3Mの夫々
は、夫々のp型不純物、n型不純物の拡散速度差を利用
し、同図41に示すように、2重ウエル構造として構成
される。
ように、p型不純物、n型不純物の夫々に引き伸し拡散
を施し、p型不純物でp- 型ウエル分離領域2i、n型
不純物でn- 型ウエル領域3Mの夫々を形成する。p-
型ウエル分離領域2i、n-型ウエル領域3Mの夫々
は、夫々のp型不純物、n型不純物の拡散速度差を利用
し、同図41に示すように、2重ウエル構造として構成
される。
【0355】この後、n- 型ウエル領域3、p- 型ウエ
ル領域2の夫々を形成し、前述の実施例1と同様に、S
RAMの製造プロセスを施すことにより、本実施例2の
SRAMは完成する。
ル領域2の夫々を形成し、前述の実施例1と同様に、S
RAMの製造プロセスを施すことにより、本実施例2の
SRAMは完成する。
【0356】以上説明したように、本実施例のSRAM
によれば、以下の効果が得られる。
によれば、以下の効果が得られる。
【0357】(1)n- 型半導体基板1の主面の第1領
域にp- 型ウエル分離領域2iが構成され、前記n- 型
半導体基板1の主面の第2領域にn- 型ウエル領域3が
構成されるとともに、前記p- 型ウエル分離領域2iの
主面にn- 型ウエル領域3Mが構成されるSRAMにお
いて、前記n- 型半導体基板1の主面上に前記第1領
域が開口された第1マスク(53)を形成する工程、
前記第1マスクを使用し、前記n- 型半導体基板1の主
面にp型不純物を導入するとともに、前記p型不純物に
対して拡散速度が遅いn型不純物を導入する工程、前
記第1マスクを除去し、前記n- 型半導体基板1の主面
上に前記第2領域及び第1領域が開口された第2マスク
(前述の実施例1の図35中、52Mに相当する)を形
成する工程、前記第2マスクを使用し、前記n- 型半
導体基板1の主面にn型不純物を導入し、このn型不純
物、p型不純物の夫々を拡散し、n- 型ウエル領域3、
p-型ウエル分離領域2i、n- 型ウエル領域3Mの夫
々を形成する工程の夫々を具備する。
域にp- 型ウエル分離領域2iが構成され、前記n- 型
半導体基板1の主面の第2領域にn- 型ウエル領域3が
構成されるとともに、前記p- 型ウエル分離領域2iの
主面にn- 型ウエル領域3Mが構成されるSRAMにお
いて、前記n- 型半導体基板1の主面上に前記第1領
域が開口された第1マスク(53)を形成する工程、
前記第1マスクを使用し、前記n- 型半導体基板1の主
面にp型不純物を導入するとともに、前記p型不純物に
対して拡散速度が遅いn型不純物を導入する工程、前
記第1マスクを除去し、前記n- 型半導体基板1の主面
上に前記第2領域及び第1領域が開口された第2マスク
(前述の実施例1の図35中、52Mに相当する)を形
成する工程、前記第2マスクを使用し、前記n- 型半
導体基板1の主面にn型不純物を導入し、このn型不純
物、p型不純物の夫々を拡散し、n- 型ウエル領域3、
p-型ウエル分離領域2i、n- 型ウエル領域3Mの夫
々を形成する工程の夫々を具備する。
【0358】この構成により、前記実施例1の手段
(5)の作用効果の他に、以下の作用効果が得られる。
(1)前記n- 型半導体基板1の主面の第2領域に導入
されたn型不純物を拡散し、n- 型ウエル領域3を形成
する工程を利用し、第1領域に導入されたp不純物を拡
散し、p- 型ウエル分離領域2iを形成するとともに、
第1領域に導入されたn型不純物を拡散し、n- 型ウエ
ル領域3Mを形成したので、前記p型不純物、n型不純
物の夫々を拡散しp- 型ウエル分離領域2i、n-型ウ
エル領域3Mの夫々を形成する工程に相当する分、SR
AMの製造プロセスの工程数を削減できる。(2)前記
n型不純物の拡散速度はp型不純物の拡散速度に比べて
遅いので、この拡散速度差を利用し、p型不純物の拡散
で形成されるp- 型ウエル分離領域2iの主面にn型不
純物の拡散で形成されるp- 型ウエル領域3Mを形成で
きる(2重ウエル構造を形成できる)。
(5)の作用効果の他に、以下の作用効果が得られる。
(1)前記n- 型半導体基板1の主面の第2領域に導入
されたn型不純物を拡散し、n- 型ウエル領域3を形成
する工程を利用し、第1領域に導入されたp不純物を拡
散し、p- 型ウエル分離領域2iを形成するとともに、
第1領域に導入されたn型不純物を拡散し、n- 型ウエ
ル領域3Mを形成したので、前記p型不純物、n型不純
物の夫々を拡散しp- 型ウエル分離領域2i、n-型ウ
エル領域3Mの夫々を形成する工程に相当する分、SR
AMの製造プロセスの工程数を削減できる。(2)前記
n型不純物の拡散速度はp型不純物の拡散速度に比べて
遅いので、この拡散速度差を利用し、p型不純物の拡散
で形成されるp- 型ウエル分離領域2iの主面にn型不
純物の拡散で形成されるp- 型ウエル領域3Mを形成で
きる(2重ウエル構造を形成できる)。
【0359】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0360】例えば、本発明は、前述のSRAMのメモ
リセルの負荷素子として高抵抗素子を使用した場合にも
適用できる。
リセルの負荷素子として高抵抗素子を使用した場合にも
適用できる。
【0361】また、本発明は、マイクロプロセッサ等の
半導体集積回路装置に搭載されるSRAMに適用しても
よい。
半導体集積回路装置に搭載されるSRAMに適用しても
よい。
【0362】また、本発明は、SRAMに限定されず、
2重ウエル構造を採用するD(Dynamic)RAM等の記
憶回路システムや論理回路システムが搭載された半導体
集積回路装置に広く適用できる。
2重ウエル構造を採用するD(Dynamic)RAM等の記
憶回路システムや論理回路システムが搭載された半導体
集積回路装置に広く適用できる。
【0363】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0364】(1)2重ウエル構造を採用する半導体集
積回路装置において、ウエル分離領域内のウエル領域の
主面に配置された回路の動作上の信頼性の向上を図れ、
かつウエル分離領域外のウエル領域の主面に配置された
回路の動作速度の高速化が図れる。
積回路装置において、ウエル分離領域内のウエル領域の
主面に配置された回路の動作上の信頼性の向上を図れ、
かつウエル分離領域外のウエル領域の主面に配置された
回路の動作速度の高速化が図れる。
【0365】(2)ウエル分離領域内のウエル領域にメ
モリセルが配置されるSRAMを有する半導体集積回路
装置において、前記SRAMの情報保持特性の向上が図
れる。
モリセルが配置されるSRAMを有する半導体集積回路
装置において、前記SRAMの情報保持特性の向上が図
れる。
【0366】(3)2重ウエル構造を採用する半導体集
積回路装置において、集積度の向上が図れる。
積回路装置において、集積度の向上が図れる。
【0367】(4)2重ウエル構造を採用する半導体集
積回路装置において、ウエル分離領域内のウエル領域と
基板との間の耐圧の向上が図れる。
積回路装置において、ウエル分離領域内のウエル領域と
基板との間の耐圧の向上が図れる。
【0368】(5)2重ウエル構造を採用する半導体集
積回路装置において、製造プロセスの工程数が削減でき
る。
積回路装置において、製造プロセスの工程数が削減でき
る。
【0369】(6)SOI構造を採用するMISFET
を有する半導体集積回路装置において、前記MISFE
Tのゲート絶縁膜の絶縁耐圧の向上が図れる。
を有する半導体集積回路装置において、前記MISFE
Tのゲート絶縁膜の絶縁耐圧の向上が図れる。
【0370】(7)前記効果(6)が達成できるととも
に、前記MISFETのゲート絶縁膜の膜厚の制御性の
向上が図れる。
に、前記MISFETのゲート絶縁膜の膜厚の制御性の
向上が図れる。
【0371】(8)前記効果(6)が達成できるととも
に、前記半導体集積回路装置の製造プロセスの工程数が
削減できる。
に、前記半導体集積回路装置の製造プロセスの工程数が
削減できる。
【0372】(9)前記目的(6)を達成できるととも
に、前記半導体集積回路装置の表面の平担化が図れる。
に、前記半導体集積回路装置の表面の平担化が図れる。
【0373】(10)SOI構造を採用するMISFE
Tでメモリセルを構成するSRAMを有する半導体集積
回路装置において、スタンバイ電流不良が防止できる。
Tでメモリセルを構成するSRAMを有する半導体集積
回路装置において、スタンバイ電流不良が防止できる。
【0374】(11)MISFETのソース領域又はド
レイン領域に電極が接続される半導体集積回路装置にお
いて、前記接続領域の結晶欠陥の発生が防止できる。
レイン領域に電極が接続される半導体集積回路装置にお
いて、前記接続領域の結晶欠陥の発生が防止できる。
【0375】(12)MISFETのソース領域又はド
レイン領域に電極が接続される半導体集積回路装置にお
いて、製造プロセスの工程数が削減できる。
レイン領域に電極が接続される半導体集積回路装置にお
いて、製造プロセスの工程数が削減できる。
【0376】(13)メモリセルの駆動用MISFET
のドレイン領域に負荷素子が接続されるSRAMを有す
る半導体集積回路装置において、低消費電力化が図れ
る。
のドレイン領域に負荷素子が接続されるSRAMを有す
る半導体集積回路装置において、低消費電力化が図れ
る。
【0377】(14)メモリセルの駆動用MISFET
のドレイン領域に負荷素子が接続されるSRAMを有す
る半導体集積回路装置において、前記メモリセルの情報
保持特性の向上が図れる。
のドレイン領域に負荷素子が接続されるSRAMを有す
る半導体集積回路装置において、前記メモリセルの情報
保持特性の向上が図れる。
【0378】(15)MISFETのゲート電極の側壁
にサイドウォールスペーサが形成され、このサイドウォ
ールスペーサをマスクとしてソース領域、ドレイン領域
の夫々を形成する半導体集積回路装置において、前記M
ISFETのソース領域、ドレイン領域の夫々に発生す
る結晶欠陥の発生が防止できる。
にサイドウォールスペーサが形成され、このサイドウォ
ールスペーサをマスクとしてソース領域、ドレイン領域
の夫々を形成する半導体集積回路装置において、前記M
ISFETのソース領域、ドレイン領域の夫々に発生す
る結晶欠陥の発生が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1のSRAMのチップレイア
ウト図。
ウト図。
【図2】 (A)は前記SRAMの要部拡大ブロック
図、(B)は電源供給系統を示すブロック回路図。
図、(B)は電源供給系統を示すブロック回路図。
【図3】 前記SRAMの要部拡大ブロック図。
【図4】 前記SRAMの要部拡大ブロック図。
【図5】 前記SRAMのメモリセルの回路図。
【図6】 前記メモリセルの断面図。
【図7】 前記メモリセルの平面図。
【図8】 工程毎に示すメモリセルの平面図。
【図9】 工程毎に示すメモリセルの平面図。
【図10】 前記メモリセルの特定の層を示す平面図。
【図11】 工程毎に示すアレイ端部の平面図。
【図12】 工程毎に示すアレイ端部の平面図。
【図13】 工程毎に示すアレイ端部の平面図。
【図14】 工程毎に示すアレイ端部の平面図。
【図15】 アレイ端部の断面図。
【図16】 前記SRAMの周辺回路の断面図。
【図17】 前記メモリセルの要部の拡大断面図。
【図18】 前記SRAMの基板、ウエル領域の不純物
濃度分布図。
濃度分布図。
【図19】 工程毎に示すメモリセルの断面図。
【図20】 工程毎に示すメモリセルの断面図。
【図21】 工程毎に示すメモリセルの断面図。
【図22】 工程毎に示すメモリセルの断面図。
【図23】 工程毎に示すメモリセルの断面図。
【図24】 工程毎に示すメモリセルの断面図。
【図25】 工程毎に示すメモリセルの断面図。
【図26】 工程毎に示すメモリセルの断面図。
【図27】 工程毎に示すメモリセルの断面図。
【図28】 工程毎に示すメモリセルの断面図。
【図29】 工程毎に示すメモリセルの断面図。
【図30】 工程毎に示すメモリセルの断面図。
【図31】 工程毎に示すメモリセルの断面図。
【図32】 工程毎に示すメモリセルの断面図。
【図33】 工程毎に示すメモリセルの断面図。
【図34】 工程毎に示すアレイ端部の断面図。
【図35】 工程毎に示すアレイ端部の断面図。
【図36】 工程毎に示すアレイ端部の断面図。
【図37】 工程毎に示すアレイ端部の断面図。
【図38】 工程毎に示すアレイ端部の断面図。
【図39】 工程毎に示すアレイ端部の断面図。
【図40】 本発明の実施例2のSRAMの基板の概念
断面図。
断面図。
【図41】 前記基板の特定の工程の断面図。
【符号の説明】 1…半導体基板、2,2M,3,3M…ウエル領域、2
i,3i…ウエル分離領域、4…素子分離絶縁膜、5…
チャネルストッパ領域、6,12,24…ゲート絶縁
膜、7…ゲート電極、13…ゲート電極,ワード線又は
配線、10,11,17,18,21N,39,40…
半導体領域、23,26,29,33…導電層又は配
線、9,16…サイドウォールスペーサ、22…接続
孔,9T,21,24G,27,30…層間絶縁膜、M
C…メモリセル、Qt…転送用MISFET、Qd…駆
動用MISFET、Qp…負荷用MISFET、C…容
量素子、WL…ワード線、DL…データ線、Gr…ガー
ドリング領域。
i,3i…ウエル分離領域、4…素子分離絶縁膜、5…
チャネルストッパ領域、6,12,24…ゲート絶縁
膜、7…ゲート電極、13…ゲート電極,ワード線又は
配線、10,11,17,18,21N,39,40…
半導体領域、23,26,29,33…導電層又は配
線、9,16…サイドウォールスペーサ、22…接続
孔,9T,21,24G,27,30…層間絶縁膜、M
C…メモリセル、Qt…転送用MISFET、Qd…駆
動用MISFET、Qp…負荷用MISFET、C…容
量素子、WL…ワード線、DL…データ線、Gr…ガー
ドリング領域。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図3】
【図5】
【図40】
【図41】
【図2】
【図17】
【図4】
【図6】
【図19】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図35】
【図11】
【図12】
【図39】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図18】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図34】
【図33】
【図36】
【図37】
【図38】
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/784 9056−4M H01L 29/78 311 C (72)発明者 池田 修二 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 目黒 怜 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 橋場 総一郎 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 有賀 成一 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 日 立超エル・エス・アイ・エンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 吉田 安子 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 倉本 勇 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 神田 隆行 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 松木 弘 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 高橋 正人 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 吉住 圭一 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 井澤 龍一 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 星野 裕 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 藤田 絵里 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 日 立超エル・エス・アイ・エンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 佐伯 亮 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 永井 清 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 鈴木 範夫 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 佐藤 和重 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 第1導電型の第1半導体領域の主面に形
成された第2導電型の第2半導体領域の主面に、この第
2半導体領域の主面上の絶縁膜に形成された開口を通し
て珪素膜が接続される半導体集積回路装置の製造方法に
おいて、以下の工程(1)乃至工程(4)を具備する。 (1)前記第1導電型の第1半導体領域の主面に第2導
電型の第2半導体領域を形成する工程、 (2)前記第2半導体領域の主面上に絶縁膜を形成する
工程、 (3)前記絶縁膜の第2半導体領域上に開口を形成する
とともに、前記開口内に相当する領域であって第1半導
体領域の主面に前記第2半導体領域と同一導電型でかつ
第2半導体領域に比べて深い接合深さを有する第3半導
体領域を形成する工程、 (4)前記絶縁膜上の全面にこの絶縁膜に形成された開
口を通して第2半導体領域、第3半導体領域の夫々の主
面に接触する珪素膜をCVD法で堆積し、この珪素膜に
パターンニングを施し、電極又は配線を形成する工程。 - 【請求項2】 第1導電型の第1半導体領域の主面に形
成された第2導電型の第2半導体領域の主面に、この第
2半導体領域の主面上の絶縁膜に形成された開口を通し
て珪素膜が接続される半導体集積回路装置の製造方法に
おいて、以下の工程(1)乃至工程(6)を具備する。 (1)前記第1導電型の第1半導体領域の主面に第2導
電型の第2半導体領域を形成する工程、 (2)前記第2半導体領域の主面上に絶縁膜を形成する
工程、 (3)前記絶縁膜の第2半導体領域上に開口を形成する
工程、 (4)前記絶縁膜上の全面にこの絶縁膜に形成された開
口を通して第2半導体領域の主面に接触する珪素膜を堆
積する工程、 (5)前記珪素膜の結晶化を行う高温度アニールを行う
工程、 (6)前記珪素膜にパターンニングを施し、電極又は配
線を形成する工程。 - 【請求項3】 前記請求項12又は請求項13に記載さ
れる半導体集積回路装置はスタチック型ランダムアンセ
スメモリが搭載され、前記第2半導体領域は前記スタチ
ック型ランダムアクセスメモリのメモリセルのフリップ
フロップ回路の駆動用MISFETのドレイン領域であ
り、前記電極は電源電圧に接続される。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4107072A JPH05299611A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 半導体集積回路装置の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4107072A JPH05299611A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 半導体集積回路装置の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05299611A true JPH05299611A (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=14449777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4107072A Withdrawn JPH05299611A (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 半導体集積回路装置の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05299611A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7211961B2 (en) | 1996-12-30 | 2007-05-01 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Thin film transistor circuit and display utilizing the same |
JP2008177360A (ja) * | 2007-01-18 | 2008-07-31 | Toshiba Corp | 半導体記憶装置 |
JP2010021352A (ja) * | 2008-07-10 | 2010-01-28 | Oki Semiconductor Co Ltd | 半導体装置、半導体装置の製造方法および半導体パッケージの製造方法 |
-
1992
- 1992-04-24 JP JP4107072A patent/JPH05299611A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7211961B2 (en) | 1996-12-30 | 2007-05-01 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Thin film transistor circuit and display utilizing the same |
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