JPH05298930A - 集合絶縁電線 - Google Patents
集合絶縁電線Info
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- JPH05298930A JPH05298930A JP10327092A JP10327092A JPH05298930A JP H05298930 A JPH05298930 A JP H05298930A JP 10327092 A JP10327092 A JP 10327092A JP 10327092 A JP10327092 A JP 10327092A JP H05298930 A JPH05298930 A JP H05298930A
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Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コイル巻回後の樹脂含浸硬化処理を不要と
し、コイル製造作業の合理化が可能となる集合絶縁電線
を得る。 【構成】 複数本のエナメル線を固着層で一体化し、こ
の固着層上に融着層を設け、融着層をなす樹脂の融点を
固着層をなす樹脂の融点よりも低くする、あるいは融着
層を熱可塑性樹脂で、固着層を熱硬化性樹脂で構成す
る、あるいは融着層をアルコール可溶性樹脂で、固着層
をアルコール不溶性樹脂で構成する。
し、コイル製造作業の合理化が可能となる集合絶縁電線
を得る。 【構成】 複数本のエナメル線を固着層で一体化し、こ
の固着層上に融着層を設け、融着層をなす樹脂の融点を
固着層をなす樹脂の融点よりも低くする、あるいは融着
層を熱可塑性樹脂で、固着層を熱硬化性樹脂で構成す
る、あるいは融着層をアルコール可溶性樹脂で、固着層
をアルコール不溶性樹脂で構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気ヘッド、リレ
ー、ノイズフィルタなどのコイル用巻線等として用いら
れる集合絶縁電線に関する。
ー、ノイズフィルタなどのコイル用巻線等として用いら
れる集合絶縁電線に関する。
【0002】
【従来の技術】図3および図4は、従来の集合絶縁電線
を示すものである。図3に示した集合絶縁電線1は、3
本のエナメル素線2を、平行に引き揃え、固着層3によ
って一体化したテープ状のものである。上記エナメル素
線2は、導体4に絶縁層5を被覆してなるものである。
また、図4に示した集合絶縁電線1は、7本のエナメル
素線2を撚り合せ、固着層3によって一体化したもので
ある。これらの集合絶縁電線1における固着層3は、エ
ナメル素線2のバラケや撚りもどりなどを防止するもの
であって、通常、ポリアミド、ポリビニルブチラール、
エポキシなどの樹脂を厚さ5〜20μm程度で被覆する
ことで形成されている。
を示すものである。図3に示した集合絶縁電線1は、3
本のエナメル素線2を、平行に引き揃え、固着層3によ
って一体化したテープ状のものである。上記エナメル素
線2は、導体4に絶縁層5を被覆してなるものである。
また、図4に示した集合絶縁電線1は、7本のエナメル
素線2を撚り合せ、固着層3によって一体化したもので
ある。これらの集合絶縁電線1における固着層3は、エ
ナメル素線2のバラケや撚りもどりなどを防止するもの
であって、通常、ポリアミド、ポリビニルブチラール、
エポキシなどの樹脂を厚さ5〜20μm程度で被覆する
ことで形成されている。
【0003】ところで、このような集合絶縁電線を用い
たコイルは、コイル巻回後そのままにしておくと、アセ
ンブル時や使用時にコイルが変形したり、また使用時の
磁歪振動により集合絶縁電線が互いに擦られ、固着層
3、絶縁層5が磨耗し、線間短絡が生じたりすることが
ある。このため、通常はコイル巻回後エポキシ樹脂など
を含浸し、硬化処理してコイルを固め一体化している。
たコイルは、コイル巻回後そのままにしておくと、アセ
ンブル時や使用時にコイルが変形したり、また使用時の
磁歪振動により集合絶縁電線が互いに擦られ、固着層
3、絶縁層5が磨耗し、線間短絡が生じたりすることが
ある。このため、通常はコイル巻回後エポキシ樹脂など
を含浸し、硬化処理してコイルを固め一体化している。
【0004】しかしながら、このエポキシ樹脂などの樹
脂含浸、硬化処理には、含浸工程、硬化工程の2工程が
増加し、また専用の装置が必要となるなどの不都合があ
る。
脂含浸、硬化処理には、含浸工程、硬化工程の2工程が
増加し、また専用の装置が必要となるなどの不都合があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】よって、この発明にお
ける課題は、コイル巻回後の樹脂含浸硬化処理を不要と
し、コイル製造の合理化が可能な集合絶縁電線を提供す
ることにある。
ける課題は、コイル巻回後の樹脂含浸硬化処理を不要と
し、コイル製造の合理化が可能な集合絶縁電線を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、従来の集
合絶縁電線の固着層上に新たに融着層を設け、融着層を
なす樹脂の融点を固着層をなす樹脂の融点よりも低くす
ること、あるいは融着層を熱可塑性樹脂で、固着層を熱
硬化性樹脂で構成すること、あるいは融着層をアルコー
ル可溶性樹脂で、固着層をアルコール不溶性樹脂で、構
成することで解決される。
合絶縁電線の固着層上に新たに融着層を設け、融着層を
なす樹脂の融点を固着層をなす樹脂の融点よりも低くす
ること、あるいは融着層を熱可塑性樹脂で、固着層を熱
硬化性樹脂で構成すること、あるいは融着層をアルコー
ル可溶性樹脂で、固着層をアルコール不溶性樹脂で、構
成することで解決される。
【0007】まず、請求項1記載の発明について説明す
る。図1および図2はいずれもこの発明の一例を示すも
ので、この集合絶縁電線1は、固着層3上に新たに融着
層6が被覆されている。また、この融着層6をなす樹脂
の融点は、固着層3をなす樹脂の融点よりも低くなるよ
うに定められている。このような樹脂の具体的な組み合
せ例としては、融着層6をなす樹脂としてポリビニルブ
チラール樹脂、フェノキシ樹脂を用いた場合、固着層3
をなす樹脂としてポリアミド樹脂が用いられる。
る。図1および図2はいずれもこの発明の一例を示すも
ので、この集合絶縁電線1は、固着層3上に新たに融着
層6が被覆されている。また、この融着層6をなす樹脂
の融点は、固着層3をなす樹脂の融点よりも低くなるよ
うに定められている。このような樹脂の具体的な組み合
せ例としては、融着層6をなす樹脂としてポリビニルブ
チラール樹脂、フェノキシ樹脂を用いた場合、固着層3
をなす樹脂としてポリアミド樹脂が用いられる。
【0008】また、融着層6をなす樹脂の融点と固着層
3をなす樹脂の融点の差は、大きい程好ましいが、すく
なくとも25〜50℃程度確保することが、コイル巻回
後の加熱処理の際の温度管理が容易となり、望ましい。
さらに、このような融着層6の形成は、集合絶縁電線1
の固着層3上に上記樹脂からなるワニスを塗布、焼付け
ることで行われる。また、融着層6の厚さは5〜20μ
m程度とすることが好ましい。
3をなす樹脂の融点の差は、大きい程好ましいが、すく
なくとも25〜50℃程度確保することが、コイル巻回
後の加熱処理の際の温度管理が容易となり、望ましい。
さらに、このような融着層6の形成は、集合絶縁電線1
の固着層3上に上記樹脂からなるワニスを塗布、焼付け
ることで行われる。また、融着層6の厚さは5〜20μ
m程度とすることが好ましい。
【0009】このような集合絶縁電線1では、これをコ
イルに巻回後、融着層6をなす樹脂の融点よりも高く、
かつ固着層3をなす樹脂の融点よりも低い温度で加熱す
ると、融着層6をなす樹脂が溶融し、コイルの巻間が樹
脂で固着され、しかも固着層3をなす樹脂が溶融しない
ので、エナメル素線2の撚りもどりなどの変形が生ずる
ことがない。
イルに巻回後、融着層6をなす樹脂の融点よりも高く、
かつ固着層3をなす樹脂の融点よりも低い温度で加熱す
ると、融着層6をなす樹脂が溶融し、コイルの巻間が樹
脂で固着され、しかも固着層3をなす樹脂が溶融しない
ので、エナメル素線2の撚りもどりなどの変形が生ずる
ことがない。
【0010】請求項2に記載の発明の集合絶縁電線は、
融着層6が熱可塑性樹脂から構成され、固着層3が熱硬
化性樹脂から構成されている。融着層6を構成する熱可
塑性樹脂としては、ポリアミド、ポリビニルブチラー
ル、フェノキシなどが、固着層3を構成する熱硬化性樹
脂としては、ポリアミド、ポリビニルブチラール、フェ
ノキシ樹脂等にアミノ樹脂、安定化イソシアネート、フ
ェノール樹脂などを配合したものなどが用いられる。固
着層3および融着層6の形成は通常のワニスの塗布、焼
付けによって行われ、固着層3の厚さは5〜20μm、
融着層6の厚さは5〜20μm程度とされる。
融着層6が熱可塑性樹脂から構成され、固着層3が熱硬
化性樹脂から構成されている。融着層6を構成する熱可
塑性樹脂としては、ポリアミド、ポリビニルブチラー
ル、フェノキシなどが、固着層3を構成する熱硬化性樹
脂としては、ポリアミド、ポリビニルブチラール、フェ
ノキシ樹脂等にアミノ樹脂、安定化イソシアネート、フ
ェノール樹脂などを配合したものなどが用いられる。固
着層3および融着層6の形成は通常のワニスの塗布、焼
付けによって行われ、固着層3の厚さは5〜20μm、
融着層6の厚さは5〜20μm程度とされる。
【0011】このような集合絶縁電線1では、これをコ
イルに巻回後、外部加熱または通電加熱によって加熱す
ることで、融着層6が溶融し、コイルの固着が行われ、
しかも固着層3が熱硬化性樹脂から構成されているた
め、固着層3は溶融することはなく、集合絶縁電線1自
体が変形することが防止される。
イルに巻回後、外部加熱または通電加熱によって加熱す
ることで、融着層6が溶融し、コイルの固着が行われ、
しかも固着層3が熱硬化性樹脂から構成されているた
め、固着層3は溶融することはなく、集合絶縁電線1自
体が変形することが防止される。
【0012】請求項3記載の発明の集合絶縁電線1は、
融着層6がアルコール可溶性樹脂から構成され、固着層
3がアルコール不溶性樹脂から構成されている。ここで
のアルコールとしては、メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノールなどの炭素数が1〜4の低級アル
コールを指し、したがって上記アルコール可溶性樹脂と
しては、共重合ポリアミド、ポリビニルブチラールなど
が用いられ、上記アルコール不溶性樹脂としては、ポリ
アミド、フェノキシ、ポリエステルなどが用いられる。
融着層6がアルコール可溶性樹脂から構成され、固着層
3がアルコール不溶性樹脂から構成されている。ここで
のアルコールとしては、メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノールなどの炭素数が1〜4の低級アル
コールを指し、したがって上記アルコール可溶性樹脂と
しては、共重合ポリアミド、ポリビニルブチラールなど
が用いられ、上記アルコール不溶性樹脂としては、ポリ
アミド、フェノキシ、ポリエステルなどが用いられる。
【0013】固着層3および融着層6の形成は、上述の
樹脂からなるワニスを塗布、焼付することで行われ、固
着層3の厚みは5〜20μm、融着層6の厚みは5〜2
0μm程度とされる。
樹脂からなるワニスを塗布、焼付することで行われ、固
着層3の厚みは5〜20μm、融着層6の厚みは5〜2
0μm程度とされる。
【0014】このような集合絶縁電線1では、これをコ
イルに巻回する際、電線1表面にアルコールを塗布しな
がら巻回することで、融着層6が半溶解状態で巻かれる
ためコイルの固着が行える。しかも固着層3はアルコー
ル不溶性樹脂から形成されているので集合絶縁電線1自
体はその形状を保ったまま変形することがない。
イルに巻回する際、電線1表面にアルコールを塗布しな
がら巻回することで、融着層6が半溶解状態で巻かれる
ためコイルの固着が行える。しかも固着層3はアルコー
ル不溶性樹脂から形成されているので集合絶縁電線1自
体はその形状を保ったまま変形することがない。
【0015】(実施例1)導体径0.1mm、仕上り径
0.13mmのポリエステル絶縁素線を7本撚り合せ、
これにポリアミドを塗布、焼付して厚さ10μmの固着
層を設け、さらにこの固着層上にフェノキシを塗布、焼
付して厚さ10μmの融着層を設けて、仕上り径0.4
3mmの請求項1記載の発明の集合絶縁電線を作成し
た。この集合絶縁電線を密着巻きで100ターン巻回し
てコイルとし、このコイルを温度180℃の加熱炉内に
10分間放置したのち、室温で冷却した。このコイル
は、融着層が溶融して各線間が接着して一体化されてお
り、また集合絶縁電線の各素線の撚りもどりやバラケは
認められなかった。
0.13mmのポリエステル絶縁素線を7本撚り合せ、
これにポリアミドを塗布、焼付して厚さ10μmの固着
層を設け、さらにこの固着層上にフェノキシを塗布、焼
付して厚さ10μmの融着層を設けて、仕上り径0.4
3mmの請求項1記載の発明の集合絶縁電線を作成し
た。この集合絶縁電線を密着巻きで100ターン巻回し
てコイルとし、このコイルを温度180℃の加熱炉内に
10分間放置したのち、室温で冷却した。このコイル
は、融着層が溶融して各線間が接着して一体化されてお
り、また集合絶縁電線の各素線の撚りもどりやバラケは
認められなかった。
【0016】(実施例2)実施例1で使用したポリエス
テル絶縁素線を7本撚り合せ、これにポリビニルブチラ
ール7重量部と安定化イソシアネート3重量部との配合
物を塗布、焼付して厚さ10μmの固着層を設け、さら
にこの固着層上にフェノキシを塗布、焼付して厚さ10
μmの融着層を設けて、仕上り径0.43mmの請求項
2記載の発明の集合絶縁電線を作成した。この集合絶縁
電線を密着巻で100ターン巻回してコイルとし、この
コイルに通電して表面温度が200℃になるまで加熱
し、この温度で通電停止したところ、融着層のみが溶融
し、コイルは強固に一体化した。また、集合絶縁電線の
各素線の撚りもどりやバラケは認められなかった。
テル絶縁素線を7本撚り合せ、これにポリビニルブチラ
ール7重量部と安定化イソシアネート3重量部との配合
物を塗布、焼付して厚さ10μmの固着層を設け、さら
にこの固着層上にフェノキシを塗布、焼付して厚さ10
μmの融着層を設けて、仕上り径0.43mmの請求項
2記載の発明の集合絶縁電線を作成した。この集合絶縁
電線を密着巻で100ターン巻回してコイルとし、この
コイルに通電して表面温度が200℃になるまで加熱
し、この温度で通電停止したところ、融着層のみが溶融
し、コイルは強固に一体化した。また、集合絶縁電線の
各素線の撚りもどりやバラケは認められなかった。
【0017】(実施例3)実施例1で使用したポリエス
テル絶縁素線を7本撚り合せ、これにポリアミドを塗
布、焼付して厚さ10μmの固着層を設け、この固着層
上に共重合ポリアミドを塗布、焼付して厚さ10μmの
融着層を設けて、仕上り径0.43mmの請求項3記載
の発明の集合絶縁電線を作成した。この集合絶縁電線を
密着巻きで100ターン巻回してコイルとする際、集合
絶縁電線表面にメタノールを塗布しながら巻回し、巻回
後60℃で30分間乾燥したところ、強固に一体化した
コイルが得られた。また、各素線の変形は認められなか
った。
テル絶縁素線を7本撚り合せ、これにポリアミドを塗
布、焼付して厚さ10μmの固着層を設け、この固着層
上に共重合ポリアミドを塗布、焼付して厚さ10μmの
融着層を設けて、仕上り径0.43mmの請求項3記載
の発明の集合絶縁電線を作成した。この集合絶縁電線を
密着巻きで100ターン巻回してコイルとする際、集合
絶縁電線表面にメタノールを塗布しながら巻回し、巻回
後60℃で30分間乾燥したところ、強固に一体化した
コイルが得られた。また、各素線の変形は認められなか
った。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の集合絶
縁電線によれば、コイル巻回後、単に加熱するかあるい
はコイル巻回時にアルコールを塗布するだけの簡便な操
作でコイル各線間、各層間の固着が行われ、強固に一体
化したコイルが得られる。また、上記加熱あるいはアル
コール塗布によっても固着層が溶融もしくは溶解するこ
とがなく、素線のバラケ、撚りもどりなどの変形が防止
される。
縁電線によれば、コイル巻回後、単に加熱するかあるい
はコイル巻回時にアルコールを塗布するだけの簡便な操
作でコイル各線間、各層間の固着が行われ、強固に一体
化したコイルが得られる。また、上記加熱あるいはアル
コール塗布によっても固着層が溶融もしくは溶解するこ
とがなく、素線のバラケ、撚りもどりなどの変形が防止
される。
【図1】 この発明の集合絶縁電線の一例を示す概略断
面図である。
面図である。
【図2】 この発明の集合絶縁電線の他の例を示す概略
断面図である。
断面図である。
【図3】 従来の集合絶縁電線の一例を示す概略断面図
である。
である。
【図4】 従来の集合絶縁電線の他の例を示す概略断面
図である。
図である。
1…集合絶縁電線、2…エナメル素線、3…固着層、6
…融着層
…融着層
フロントページの続き (72)発明者 坪井 孝雄 静岡県沼津市双葉町9番1号 藤倉電線株 式会社沼津工場内 (72)発明者 渡部 俊仁 静岡県沼津市双葉町9番1号 藤倉電線株 式会社沼津工場内
Claims (3)
- 【請求項1】 複数本のエナメル素線を固着層で一体化
してなる集合絶縁電線において、 上記固着層上に融着層を設け、かつ融着層をなす樹脂の
融点を固着層をなす樹脂の融点よりも低くしたことを特
徴とする集合絶縁電線。 - 【請求項2】 複数本のエナメル素線を固着層で一体化
してなる集合絶縁電線において、 上記固着層上に融着層を設け、かつ融着層を熱可塑性樹
脂で、固着層を熱硬化性樹脂で構成したことを特徴とす
る集合絶縁電線。 - 【請求項3】 複数本のエナメル素線を固着層で一体化
してなる集合絶縁電線において、 上記固着層上に融着層を設け、かつ融着層をアルコール
可溶性樹脂で、固着層をアルコール不溶性樹脂で構成し
たことを特徴とする集合絶縁電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10327092A JPH05298930A (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | 集合絶縁電線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10327092A JPH05298930A (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | 集合絶縁電線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05298930A true JPH05298930A (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=14349719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10327092A Pending JPH05298930A (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | 集合絶縁電線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05298930A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001274012A (ja) * | 2000-03-28 | 2001-10-05 | Norichika Takebe | 2層被膜リッツ線及びその製造方法 |
WO2004017681A1 (ja) * | 2002-08-15 | 2004-02-26 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 誘導加熱用コイル |
-
1992
- 1992-04-22 JP JP10327092A patent/JPH05298930A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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