JPH05296843A - 可視近赤外放射計の校正装置 - Google Patents
可視近赤外放射計の校正装置Info
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- JPH05296843A JPH05296843A JP4102973A JP10297392A JPH05296843A JP H05296843 A JPH05296843 A JP H05296843A JP 4102973 A JP4102973 A JP 4102973A JP 10297392 A JP10297392 A JP 10297392A JP H05296843 A JPH05296843 A JP H05296843A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 可視近赤外放射計の性能測定を行うために真
空中においても既知の分光放射輝度を可視近赤外放射計
に入射することのできる可視近赤外放射計の校正装置を
得る。 【構成】 分光放射輝度の既知なる基準光源2と可視近
赤外放射計検出器出力11及び異なる分光放射輝度をも
つ校正光8入射による放射計検出器出力11とにより、
校正光源6の分光放射輝度の絶対値を求め、この分光放
射輝度の既知となった校正光8を発する校正光源6から
なる。 【効果】 この分光放射輝度の既知となった校正光8を
発する校正光源6を用いて真空中においても可視近赤外
放射計1の性能試験を行うことが可能である。
空中においても既知の分光放射輝度を可視近赤外放射計
に入射することのできる可視近赤外放射計の校正装置を
得る。 【構成】 分光放射輝度の既知なる基準光源2と可視近
赤外放射計検出器出力11及び異なる分光放射輝度をも
つ校正光8入射による放射計検出器出力11とにより、
校正光源6の分光放射輝度の絶対値を求め、この分光放
射輝度の既知となった校正光8を発する校正光源6から
なる。 【効果】 この分光放射輝度の既知となった校正光8を
発する校正光源6を用いて真空中においても可視近赤外
放射計1の性能試験を行うことが可能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、可視近赤外放射計を
光学的に校正する可視近赤外放射計の校正装置の改良に
関するものである。
光学的に校正する可視近赤外放射計の校正装置の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、宇宙から地表を観測するリモート
センシングの分野で、植生調査、資源探査等への利用の
点から、単に地表の画像を得るだけでなく、定量的な観
測が非常に重要となってきており、一種の計測器ともい
える放射計にとって校正は欠くことのできない重要項目
である。これまでは単に画像を取ることが最優先事項で
あったが、これからは得られたデータを使用することに
重点が置かれる。例えば、衛星に搭載される可視近赤外
放射計は、打ち上げ前に地上において絶対校正される
が、宇宙環境下では、脱ガスによる汚れ、放射線の影響
等により、放射計の感度に経時変化が生じると考えられ
る。衛星打ち上げ後、軌道上で放射計の感度の経時変化
を校正するため、輝度が既知である基準光を可視近赤外
放射計に入射する光学的校正装置が搭載される。
センシングの分野で、植生調査、資源探査等への利用の
点から、単に地表の画像を得るだけでなく、定量的な観
測が非常に重要となってきており、一種の計測器ともい
える放射計にとって校正は欠くことのできない重要項目
である。これまでは単に画像を取ることが最優先事項で
あったが、これからは得られたデータを使用することに
重点が置かれる。例えば、衛星に搭載される可視近赤外
放射計は、打ち上げ前に地上において絶対校正される
が、宇宙環境下では、脱ガスによる汚れ、放射線の影響
等により、放射計の感度に経時変化が生じると考えられ
る。衛星打ち上げ後、軌道上で放射計の感度の経時変化
を校正するため、輝度が既知である基準光を可視近赤外
放射計に入射する光学的校正装置が搭載される。
【0003】図5は従来の衛星搭載用可視近赤外放射計
及び従来の光学的校正装置を示す構成図であり、図6は
真空試験時の構成図である。
及び従来の光学的校正装置を示す構成図であり、図6は
真空試験時の構成図である。
【0004】図5で、1は可視近赤外放射計、2は基準
光源、3は基準光、4は主光学系、5は放射計検出器、
6は校正光源、7は校正光学系、8は校正光、9は校正
光検出器、10は校正回路、11は放射計検出器出力、
12は校正光源電源であり、図6で13は真空容器、1
4は真空容器光学窓である。
光源、3は基準光、4は主光学系、5は放射計検出器、
6は校正光源、7は校正光学系、8は校正光、9は校正
光検出器、10は校正回路、11は放射計検出器出力、
12は校正光源電源であり、図6で13は真空容器、1
4は真空容器光学窓である。
【0005】図5において、大気中の性能試験時及び観
測時には、基準光源2から発せられる基準光3は、可視
近赤外放射計1の主光学系4を通り、この主光学系4の
焦点面上に位置している放射計検出器5上に結像され、
光電変換された後に放射計検出器出力11として出力さ
れる。一方、校正時には、校正光源電源12は単一のレ
ベルの電力を校正光源6に供給し、校正光源6から校正
光8が発せられる。この校正光8の大部分は、校正光学
系7を通り、可視近赤外放射計1の主光学系4を通り、
この主光学系4の焦点面上に位置している放射計検出器
5上に結像され、光電変換された後に放射計検出器出力
11として出力される。また、校正光8の一部は校正光
検出器9に入射し、校正回路10より出力される。な
お、校正回路10は校正光検出器9の駆動及び信号処理
を行うものである。
測時には、基準光源2から発せられる基準光3は、可視
近赤外放射計1の主光学系4を通り、この主光学系4の
焦点面上に位置している放射計検出器5上に結像され、
光電変換された後に放射計検出器出力11として出力さ
れる。一方、校正時には、校正光源電源12は単一のレ
ベルの電力を校正光源6に供給し、校正光源6から校正
光8が発せられる。この校正光8の大部分は、校正光学
系7を通り、可視近赤外放射計1の主光学系4を通り、
この主光学系4の焦点面上に位置している放射計検出器
5上に結像され、光電変換された後に放射計検出器出力
11として出力される。また、校正光8の一部は校正光
検出器9に入射し、校正回路10より出力される。な
お、校正回路10は校正光検出器9の駆動及び信号処理
を行うものである。
【0006】図6において、真空試験時の性能試験の際
には、可視近赤外放射計1を真空環境下におくために真
空容器13の内部を真空にする。そのため、基準光源2
より発せられた基準光3は直接可視近赤外放射計1の主
光学系4に入らず、いったん真空容器光学窓14を通っ
てから可視近赤外放射計1の主光学系4を通り、この主
光学系4の焦点面上に位置している放射計検出器5上に
結像され、光電変換された後に放射計検出器出力11と
して出力される。
には、可視近赤外放射計1を真空環境下におくために真
空容器13の内部を真空にする。そのため、基準光源2
より発せられた基準光3は直接可視近赤外放射計1の主
光学系4に入らず、いったん真空容器光学窓14を通っ
てから可視近赤外放射計1の主光学系4を通り、この主
光学系4の焦点面上に位置している放射計検出器5上に
結像され、光電変換された後に放射計検出器出力11と
して出力される。
【0007】可視近赤外放射計1の主要な性能として、
解像度の指標の一つであるMTF(Modulation Transf
er Function 、変調伝達関数)、S/N(Signal-to-N
oiseratio 、信号対雑音比)およびリニアリティがあ
る。一般にMTFは空間周波数特性を表し、電気回路で
の周波数特性に対応するものである。S/Nは基準光源
2から放射される基準光3を可視近赤外放射計1に入射
させて出てきた放射計検出器出力11を複数フレーム回
の平均をとり、その平均出力と標準偏差との比により求
められる。リニアリティは基準光源2から異なった強さ
の基準光3を可視近赤外放射計1に入射させて出てきた
放射計検出器出力11と異なった強さの基準光3との直
線関係により求められる。真空試験時には基準光源2と
可視近赤外放射計1の途中に真空容器光学窓14がある
ので、S/N及びリニアリティの測定の際には真空容器
光学窓14の影響を除くために分光透過率の測定を精度
よく行わなければならないといった問題があった。
解像度の指標の一つであるMTF(Modulation Transf
er Function 、変調伝達関数)、S/N(Signal-to-N
oiseratio 、信号対雑音比)およびリニアリティがあ
る。一般にMTFは空間周波数特性を表し、電気回路で
の周波数特性に対応するものである。S/Nは基準光源
2から放射される基準光3を可視近赤外放射計1に入射
させて出てきた放射計検出器出力11を複数フレーム回
の平均をとり、その平均出力と標準偏差との比により求
められる。リニアリティは基準光源2から異なった強さ
の基準光3を可視近赤外放射計1に入射させて出てきた
放射計検出器出力11と異なった強さの基準光3との直
線関係により求められる。真空試験時には基準光源2と
可視近赤外放射計1の途中に真空容器光学窓14がある
ので、S/N及びリニアリティの測定の際には真空容器
光学窓14の影響を除くために分光透過率の測定を精度
よく行わなければならないといった問題があった。
【0008】次に光学的校正方法について説明する。従
来の光学的校正装置は上記のように構成されており、校
正を行うにあたり、まず可視近赤外放射計1を用いて校
正の基準を基準光源2から校正光源6に移す必要があ
る。
来の光学的校正装置は上記のように構成されており、校
正を行うにあたり、まず可視近赤外放射計1を用いて校
正の基準を基準光源2から校正光源6に移す必要があ
る。
【0009】すなわち、基準光源2より発せられる基準
光3を主光学系4を通し放射計検出器5に入射させるこ
とによって出力される放射計検出器出力11と基準光源
2の分光放射輝度との対応関係から可視近赤外放射計の
持つ感度を決定することができる。可視近赤外放射計の
感度が決定した後校正光源6より発せられる校正光8を
校正光学系7を通し上記基準光3と同様に主光学系4を
通して得られる放射計検出器出力11を用い、基準光3
入射のときの放射計検出器出力11と校正光8入射のと
きの放射計検出器出力11との比から校正光源6の分光
放射輝度が求められる。こうして校正の基準が校正光源
6に移ったことになり、以降は校正光源6が校正の基準
となる。
光3を主光学系4を通し放射計検出器5に入射させるこ
とによって出力される放射計検出器出力11と基準光源
2の分光放射輝度との対応関係から可視近赤外放射計の
持つ感度を決定することができる。可視近赤外放射計の
感度が決定した後校正光源6より発せられる校正光8を
校正光学系7を通し上記基準光3と同様に主光学系4を
通して得られる放射計検出器出力11を用い、基準光3
入射のときの放射計検出器出力11と校正光8入射のと
きの放射計検出器出力11との比から校正光源6の分光
放射輝度が求められる。こうして校正の基準が校正光源
6に移ったことになり、以降は校正光源6が校正の基準
となる。
【0010】機上ではこの校正された校正光源6を基準
として可視近赤外放射計1を校正する。すなわち機上に
おいて温度や放射線等の原因により主光学系4や放射計
検出器5が劣化した場合、校正光源6の発する校正光8
により放射計検出器出力11および校正回路10の出力
を用いて、あらためてこの可視近赤外放射計1の感度を
求めることができる。
として可視近赤外放射計1を校正する。すなわち機上に
おいて温度や放射線等の原因により主光学系4や放射計
検出器5が劣化した場合、校正光源6の発する校正光8
により放射計検出器出力11および校正回路10の出力
を用いて、あらためてこの可視近赤外放射計1の感度を
求めることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の可視近赤外放射
計校正装置は、単一電源だったので放射輝度は固定であ
り、可視近赤外放射計校正装置を用いてリニアリティ特
性のような分光放射輝度の異なる入力に対する出力の測
定はされなかった。
計校正装置は、単一電源だったので放射輝度は固定であ
り、可視近赤外放射計校正装置を用いてリニアリティ特
性のような分光放射輝度の異なる入力に対する出力の測
定はされなかった。
【0012】さらに可視近赤外放射計の性能測定に関し
ては、大気中でのS/N特性及びリニアリティ特性は測
定できても、基準光源2を真空中に入れることが困難で
あること及び真空中に入れての基準光源2の性能の保証
が困難であることにより真空中における特性測定が非常
に困難であるという問題点があった。
ては、大気中でのS/N特性及びリニアリティ特性は測
定できても、基準光源2を真空中に入れることが困難で
あること及び真空中に入れての基準光源2の性能の保証
が困難であることにより真空中における特性測定が非常
に困難であるという問題点があった。
【0013】加えて、例えばMTFの測定とS/N及び
リニアリティ測定とでは、基準光源2の代わりに解像度
を評価するMTF試験装置に光軸をあわせなおさなけれ
ばならないという問題点があり、特に真空試験では作業
上困難であるという問題点があった。
リニアリティ測定とでは、基準光源2の代わりに解像度
を評価するMTF試験装置に光軸をあわせなおさなけれ
ばならないという問題点があり、特に真空試験では作業
上困難であるという問題点があった。
【0014】また、異なった強さの校正光を出射させる
ために、異なった電圧を供給する複数の安定化電源にし
た場合、ハロゲンランプのようにフィラメントを加熱し
て発光する光源では分光放射輝度特性式1に従って変化
する。フィラメント温度は電源の電圧や投入する電力に
関係があるので、分光放射輝度特性と電源の電圧及び電
力とは関係があるが、一般には物体の放射率は波長依存
性もあるので簡単には求まらない。さらに異なった強さ
の校正光を出射させるために、濾過器により透過率を変
えた場合、濾過器には波長依存性があるので分光放射輝
度を求めることはさらに困難となる。 プランクの放射式 Le =(ε/π)*(C1/λ5)*(1/(exp(C2 /λT)−1)) ・・・・・ 式1 ここで Le :分光放射輝度 W/(m2 srμ
m) ε :放射率 π :円周率 C1 :定数=3.7415*108 Wμm4 /m2 λ :波長 μm C2 :定数=1.4388*104 μmK T :絶対温度 K である。
ために、異なった電圧を供給する複数の安定化電源にし
た場合、ハロゲンランプのようにフィラメントを加熱し
て発光する光源では分光放射輝度特性式1に従って変化
する。フィラメント温度は電源の電圧や投入する電力に
関係があるので、分光放射輝度特性と電源の電圧及び電
力とは関係があるが、一般には物体の放射率は波長依存
性もあるので簡単には求まらない。さらに異なった強さ
の校正光を出射させるために、濾過器により透過率を変
えた場合、濾過器には波長依存性があるので分光放射輝
度を求めることはさらに困難となる。 プランクの放射式 Le =(ε/π)*(C1/λ5)*(1/(exp(C2 /λT)−1)) ・・・・・ 式1 ここで Le :分光放射輝度 W/(m2 srμ
m) ε :放射率 π :円周率 C1 :定数=3.7415*108 Wμm4 /m2 λ :波長 μm C2 :定数=1.4388*104 μmK T :絶対温度 K である。
【0015】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、検出器の全画素にわたって入射
輝度が既知の基準光を真空中においても得ることがで
き、真空中での校正及びS/N測定及びリニアリティ測
定のための光源をもつ可視近赤外放射計校正装置を得る
ことを目的としている。
ためになされたもので、検出器の全画素にわたって入射
輝度が既知の基準光を真空中においても得ることがで
き、真空中での校正及びS/N測定及びリニアリティ測
定のための光源をもつ可視近赤外放射計校正装置を得る
ことを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる可視近
赤外放射計校正装置は、検出器へ入射する校正光を発生
させる校正光源と、この校正光源に異なった電力を供給
する複数の校正光源電源と、複数の校正光源電源の中か
ら一つを選択する電源選択手段と、校正光を検出器に導
くための校正光学系と、校正光を検出する校正光検出器
と、校正光検出器の駆動及び校正光検出器の出力信号の
信号処理を行う校正回路とを設けたものである。
赤外放射計校正装置は、検出器へ入射する校正光を発生
させる校正光源と、この校正光源に異なった電力を供給
する複数の校正光源電源と、複数の校正光源電源の中か
ら一つを選択する電源選択手段と、校正光を検出器に導
くための校正光学系と、校正光を検出する校正光検出器
と、校正光検出器の駆動及び校正光検出器の出力信号の
信号処理を行う校正回路とを設けたものである。
【0017】この発明に係わる可視近赤外放射計校正装
置は、検出器へ入射する校正光を発生させる校正光源
と、この光源に電力を供給する校正光源電源と、校正光
を検出器に導く際に校正光のエネルギを段階的に変える
ことができる濾過器と、濾過器の選択移動手段と、校正
光のエネルギを検出する校正光検出器と、校正光検出器
を駆動及び校正光検出器の出力信号の信号処理を行う校
正回路とを設けたものである。
置は、検出器へ入射する校正光を発生させる校正光源
と、この光源に電力を供給する校正光源電源と、校正光
を検出器に導く際に校正光のエネルギを段階的に変える
ことができる濾過器と、濾過器の選択移動手段と、校正
光のエネルギを検出する校正光検出器と、校正光検出器
を駆動及び校正光検出器の出力信号の信号処理を行う校
正回路とを設けたものである。
【0018】
【作用】この発明においては、分光放射輝度−印加電圧
の関係を用いて校正光源の印加電圧を変え検出器に入射
するエネルギを変えることにより、また別の発明では分
光放射輝度−透過率の関係を用いて濾過器を選択し校正
光学系の透過率を変え放射計検出器に入射するエネルギ
を変えることにより、可視近赤外放射計に多段階の既知
なる光エネルギ(既知の分光放射輝度)を入射すること
ができるので、上記多段階入射光を用いて可視近赤外放
射計の基本性能を大気中及び真空中ともに試験すること
ができる。
の関係を用いて校正光源の印加電圧を変え検出器に入射
するエネルギを変えることにより、また別の発明では分
光放射輝度−透過率の関係を用いて濾過器を選択し校正
光学系の透過率を変え放射計検出器に入射するエネルギ
を変えることにより、可視近赤外放射計に多段階の既知
なる光エネルギ(既知の分光放射輝度)を入射すること
ができるので、上記多段階入射光を用いて可視近赤外放
射計の基本性能を大気中及び真空中ともに試験すること
ができる。
【0019】
実施例1.図1はこの発明による可視近赤外放射計校正
装置の校正図である。図1において、15は校正光源6
用の異なる電力を供給する多段校正光源電源、16は複
数の校正光源電源を選択する電源選択手段である。
装置の校正図である。図1において、15は校正光源6
用の異なる電力を供給する多段校正光源電源、16は複
数の校正光源電源を選択する電源選択手段である。
【0020】図2はこの発明による真空試験中における
可視近赤外放射計校正装置の構成図である。
可視近赤外放射計校正装置の構成図である。
【0021】図1において、基準光源2より発せられる
基準光3を主光学系4を通し放射計検出器5に入射さ
せ、そのときの放射計検出器出力11を記録し、再度基
準光3を変えて放射計検出器出力11を記録する。基準
光源2は分光放射輝度が既知なので分光放射輝度−放射
計検出器出力特性のグラフが得られる。次に、異なる電
力を供給する多段校正光源電源15を電源選択手段16
を用いて選択し(例えば多段校正光源電源15a)、校
正光源6に電力を投入する。そのときに得られる放射計
検出器出力11により校正光源電源15aを用いたとき
の校正光8の分光放射輝度が求めることができ、次に校
正光源電源15b、15cを選択することにより校正光
8の分光放射輝度−印加電圧特性が得られる。この分光
放射輝度−印加電圧特性により基準光源2以外を用い
て、可視近赤外放射計1に既知な異なるレベルの分光放
射輝度の光を入射することが可能になる。
基準光3を主光学系4を通し放射計検出器5に入射さ
せ、そのときの放射計検出器出力11を記録し、再度基
準光3を変えて放射計検出器出力11を記録する。基準
光源2は分光放射輝度が既知なので分光放射輝度−放射
計検出器出力特性のグラフが得られる。次に、異なる電
力を供給する多段校正光源電源15を電源選択手段16
を用いて選択し(例えば多段校正光源電源15a)、校
正光源6に電力を投入する。そのときに得られる放射計
検出器出力11により校正光源電源15aを用いたとき
の校正光8の分光放射輝度が求めることができ、次に校
正光源電源15b、15cを選択することにより校正光
8の分光放射輝度−印加電圧特性が得られる。この分光
放射輝度−印加電圧特性により基準光源2以外を用い
て、可視近赤外放射計1に既知な異なるレベルの分光放
射輝度の光を入射することが可能になる。
【0022】図2において、上記で得られた分光放射輝
度−印加電圧特性を用いることにより、多段校正光源電
源15を選択し校正光源6を用いれば真空中においても
可視近赤外放射計1に既知な異なるレベルの分光放射輝
度の光を入射することが可能になる。
度−印加電圧特性を用いることにより、多段校正光源電
源15を選択し校正光源6を用いれば真空中においても
可視近赤外放射計1に既知な異なるレベルの分光放射輝
度の光を入射することが可能になる。
【0023】実施例2.図3において、17は濾過器、
18は濾過器選択駆動手段である。
18は濾過器選択駆動手段である。
【0024】図3において、基準光源2より発せられる
基準光3を主光学系4を通し放射計検出器5に入射さ
せ、そのときの放射計検出器出力11を記録し、再度基
準光3を変えて放射計検出器出力11を記録する。基準
光源2は分光放射輝度が既知なので分光放射輝度−放射
計検出器出力特性のグラフが得られる。次に、校正光源
6より発せられる校正光8を濾過器17を濾過器選択駆
動手段18を用いて選択し(例えば濾過器17a)、校
正光学系全体としての透過率を変化させ、放射計検出器
5に入射する校正光8の入射エネルギを変化させる。そ
のときに得られる放射計検出器出力11により濾過器1
7aを用いたときの校正光8の分光放射輝度が求めるこ
とができ、次に濾過器17b、17cと選択することに
より校正光の分光放射輝度−透過率特性が得られる。こ
の分光放射輝度−透過率特性により基準光源2以外を用
いて、可視近赤外放射計1に既知な異なるレベルの分光
放射輝度の光を入射することが可能になる。
基準光3を主光学系4を通し放射計検出器5に入射さ
せ、そのときの放射計検出器出力11を記録し、再度基
準光3を変えて放射計検出器出力11を記録する。基準
光源2は分光放射輝度が既知なので分光放射輝度−放射
計検出器出力特性のグラフが得られる。次に、校正光源
6より発せられる校正光8を濾過器17を濾過器選択駆
動手段18を用いて選択し(例えば濾過器17a)、校
正光学系全体としての透過率を変化させ、放射計検出器
5に入射する校正光8の入射エネルギを変化させる。そ
のときに得られる放射計検出器出力11により濾過器1
7aを用いたときの校正光8の分光放射輝度が求めるこ
とができ、次に濾過器17b、17cと選択することに
より校正光の分光放射輝度−透過率特性が得られる。こ
の分光放射輝度−透過率特性により基準光源2以外を用
いて、可視近赤外放射計1に既知な異なるレベルの分光
放射輝度の光を入射することが可能になる。
【0025】図4において、上記で得られた分光放射輝
度−透過率特性を用いることにより、濾過器17を選択
し校正光源6を用いれば真空中においても可視近赤外放
射計1に既知な異なるレベルの分光放射輝度の光を入射
することが可能になる。
度−透過率特性を用いることにより、濾過器17を選択
し校正光源6を用いれば真空中においても可視近赤外放
射計1に既知な異なるレベルの分光放射輝度の光を入射
することが可能になる。
【0026】他の用途への転用例なお、上記実施例1で
は複数個の安定化電源によって校正光源に電気エネルギ
を供給したが、電圧(供給電力)可変の安定化電源を用
いても構わない。
は複数個の安定化電源によって校正光源に電気エネルギ
を供給したが、電圧(供給電力)可変の安定化電源を用
いても構わない。
【0027】また、上記実施例2では濾過器を校正光学
系と主光学系の間に配置したが校正光源と校正光学系の
間または校正光学系内部に配置しても構わない。
系と主光学系の間に配置したが校正光源と校正光学系の
間または校正光学系内部に配置しても構わない。
【0028】また、上記実施例2では濾過器によって透
過率を可変にすることにより校正光源の光エネルギを変
化させたが機械的な絞りにより光エネルギを制限するこ
とも可能である。ただしこの場合、校正光検出器には可
視近赤外放射計の検出器と比例関係をもちながら光エネ
ルギが入射する必要がある。また、上記実施例1、2で
は可視近赤外放射計に校正光源をもち、その校正光源か
ら校正光を放射計検出器に入射させたが、外部より校正
光を導き放射計検出器に校正光を出射することも可能で
ある。また、上記実施例1および2の両方を備える、す
なわち複数安定化電源と濾過器の両方を備えることも可
能であり、さらに、複数の校正光源を使用しても構わな
い。また、以上の実施例は衛星搭載用の可視近赤外放射
計校正装置に適用した場合について説明したが、可視近
赤外放射計は衛星搭載用に限らず、また可視近赤外放射
計の検出器も一次元アレイ検出器の場合に限るものでは
なく、この発明は一般の可視近赤外放射計にも適用で
き、上記同様の効果を奏することはいうまでもない。
過率を可変にすることにより校正光源の光エネルギを変
化させたが機械的な絞りにより光エネルギを制限するこ
とも可能である。ただしこの場合、校正光検出器には可
視近赤外放射計の検出器と比例関係をもちながら光エネ
ルギが入射する必要がある。また、上記実施例1、2で
は可視近赤外放射計に校正光源をもち、その校正光源か
ら校正光を放射計検出器に入射させたが、外部より校正
光を導き放射計検出器に校正光を出射することも可能で
ある。また、上記実施例1および2の両方を備える、す
なわち複数安定化電源と濾過器の両方を備えることも可
能であり、さらに、複数の校正光源を使用しても構わな
い。また、以上の実施例は衛星搭載用の可視近赤外放射
計校正装置に適用した場合について説明したが、可視近
赤外放射計は衛星搭載用に限らず、また可視近赤外放射
計の検出器も一次元アレイ検出器の場合に限るものでは
なく、この発明は一般の可視近赤外放射計にも適用で
き、上記同様の効果を奏することはいうまでもない。
【0029】
【発明の効果】この発明の可視近赤外放射計校正装置に
よれば、複数の安定化電源により校正光源に印加する電
圧を変えて放射計検出器に入射することができるので、
校正光は一つのレベルだけでなく複数の分光放射輝度を
発生することができ、可視近赤外放射計の基本性能を大
気中だけでなく真空中においても試験できる。
よれば、複数の安定化電源により校正光源に印加する電
圧を変えて放射計検出器に入射することができるので、
校正光は一つのレベルだけでなく複数の分光放射輝度を
発生することができ、可視近赤外放射計の基本性能を大
気中だけでなく真空中においても試験できる。
【0030】また別の発明の可視近赤外放射計校正装置
によれば、複数の濾過器により校正光源からでる校正光
の光エネルギを変えて放射計検出器に入射することがで
きるので、校正光は一つのレベルだけでなく複数の分光
放射輝度を発生することができ、可視近赤外放射計の基
本性能を大気中だけでなく真空中においても試験でき
る。
によれば、複数の濾過器により校正光源からでる校正光
の光エネルギを変えて放射計検出器に入射することがで
きるので、校正光は一つのレベルだけでなく複数の分光
放射輝度を発生することができ、可視近赤外放射計の基
本性能を大気中だけでなく真空中においても試験でき
る。
【図1】この発明の実施例1による大気中の可視近赤外
放射計の構成図である。
放射計の構成図である。
【図2】この発明の実施例1による真空試験の可視近赤
外放射計の構成図である。
外放射計の構成図である。
【図3】この発明の実施例2による大気中の可視近赤外
放射計の構成図である。
放射計の構成図である。
【図4】この発明の実施例2による真空試験の可視近赤
外放射計の構成図である。
外放射計の構成図である。
【図5】従来の大気中の可視近赤外放射計の構成図であ
る。
る。
【図6】従来の真空試験の可視近赤外放射計の構成図で
ある。
ある。
1 可視近赤外放射計 2 基準光源 6 校正光源 7 校正光学系 9 校正光検出器 10 校正回路 11 放射計検出器出力 15 多段校正光源電源 16 電源選択手段 17 濾過器 18 濾過器選択駆動手段
Claims (2)
- 【請求項1】 可視近赤外放射計のもつ光源による校正
光を可視近赤外放射計に入射させ上記放射計を光学的に
校正する可視近赤外放射計校正装置において、上記校正
光を発生する校正光源と、上記校正光源に安定に電気エ
ネルギを供給する複数の安定化電源と、上記複数の安定
化電源から一つを選択する安定化電源選択手段と、校正
光のエネルギを検出する校正光検出器と、上記検出器を
駆動し、この検出器の出力信号の処理を行う校正回路
と、上記校正光を上記放射計検出器上に出射する校正光
学系とを備えたことを特徴とする可視近赤外放射計の校
正装置。 - 【請求項2】 可視近赤外放射計のもつ光源による校正
光を可視近赤外放射計に入射させ上記放射計を光学的に
校正する可視近赤外放射計校正装置において、上記校正
光を発生する校正光源と、上記校正光源に安定にエネル
ギを供給する電源と、校正光のエネルギを検出する校正
光検出器と、上記検出器を駆動し、この検出器の出力信
号の処理を行う校正回路と、上記校正光を上記放射計検
出器上に出射する際に上記校正光のもつエネルギを段階
的に変えることができる濾過器及び校正光学系内の濾過
器選択手段とを備えたことを特徴とする可視近赤外放射
計の校正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4102973A JPH05296843A (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | 可視近赤外放射計の校正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4102973A JPH05296843A (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | 可視近赤外放射計の校正装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05296843A true JPH05296843A (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=14341699
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4102973A Pending JPH05296843A (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | 可視近赤外放射計の校正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05296843A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06300635A (ja) * | 1993-03-25 | 1994-10-28 | Raytek Sensorik Gmbh | 放射測定器 |
CN110750118A (zh) * | 2019-11-18 | 2020-02-04 | 中国科学院上海技术物理研究所 | 一种在轨红外辐射基准源温度控制系统 |
WO2020241850A1 (ja) * | 2019-05-31 | 2020-12-03 | 株式会社荏原製作所 | 放射温度計を較正する方法、およびシステム |
JP2020197528A (ja) * | 2019-05-31 | 2020-12-10 | 株式会社荏原製作所 | 放射温度計を較正する方法、およびシステム |
-
1992
- 1992-04-22 JP JP4102973A patent/JPH05296843A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06300635A (ja) * | 1993-03-25 | 1994-10-28 | Raytek Sensorik Gmbh | 放射測定器 |
WO2020241850A1 (ja) * | 2019-05-31 | 2020-12-03 | 株式会社荏原製作所 | 放射温度計を較正する方法、およびシステム |
JP2020197528A (ja) * | 2019-05-31 | 2020-12-10 | 株式会社荏原製作所 | 放射温度計を較正する方法、およびシステム |
US12181345B2 (en) | 2019-05-31 | 2024-12-31 | Ebara Corporation | Method of calibrating radiation thermometer and system thereof |
CN110750118A (zh) * | 2019-11-18 | 2020-02-04 | 中国科学院上海技术物理研究所 | 一种在轨红外辐射基准源温度控制系统 |
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