JPH05289987A - バス権調停回路 - Google Patents
バス権調停回路Info
- Publication number
- JPH05289987A JPH05289987A JP9108592A JP9108592A JPH05289987A JP H05289987 A JPH05289987 A JP H05289987A JP 9108592 A JP9108592 A JP 9108592A JP 9108592 A JP9108592 A JP 9108592A JP H05289987 A JPH05289987 A JP H05289987A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- processor
- bus
- access
- access request
- signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Bus Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数のプロセッサ1a,1bが組込まれたマ
ルチプロセッサシステムにおいて、一方のプロセッサが
他方のプロセッサの専用バス2bに接続された資源3に
対するアクセスを連続して実施する場合に、プログラム
手法を用いずに、一連のアクセスが終了するまでバス権
を確保し続ける。 【構成】 一方のプロセッサ1aが他方のプロセッサ1
bの専用バス2bに接続された資源3に対するアクセス
要求が終了しても予め定められた再アクセス要求猶予時
間T1 だけアクセス要求を保持し、他方のプロセッサ1
bに対するホールド信号も同様に再アクセス要求猶予時
間T1 だけ延長している。
ルチプロセッサシステムにおいて、一方のプロセッサが
他方のプロセッサの専用バス2bに接続された資源3に
対するアクセスを連続して実施する場合に、プログラム
手法を用いずに、一連のアクセスが終了するまでバス権
を確保し続ける。 【構成】 一方のプロセッサ1aが他方のプロセッサ1
bの専用バス2bに接続された資源3に対するアクセス
要求が終了しても予め定められた再アクセス要求猶予時
間T1 だけアクセス要求を保持し、他方のプロセッサ1
bに対するホールド信号も同様に再アクセス要求猶予時
間T1 だけ延長している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、それぞれ専用バスにプ
ロセッサ及び記憶装置等の各種資源が接続されると共
に、各専用バス相互間をバス間接続バッファで接続し、
一方のプロセッサが他方の専用バスに接続された資源に
対するアクセスを可能にしたマルチプロセッサシステム
に係わり、特に、他方の資源に対するアクセス要求を調
停するバス権調停回路に関する。
ロセッサ及び記憶装置等の各種資源が接続されると共
に、各専用バス相互間をバス間接続バッファで接続し、
一方のプロセッサが他方の専用バスに接続された資源に
対するアクセスを可能にしたマルチプロセッサシステム
に係わり、特に、他方の資源に対するアクセス要求を調
停するバス権調停回路に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のプロセッサが一つのシステム内に
組込まれたマルチプロセッサシステムは例えば図3に示
すように構成されている。
組込まれたマルチプロセッサシステムは例えば図3に示
すように構成されている。
【0003】例えばCPU(中央処理装置)等からなる
プロセッサ1aには専用バス(CPUバス)2aを介し
て図示しないROM,RAM等の複数の資源が接続され
ている。同様に、CPU等からなる他方のプロセッサ2
bにも専用バス(CPUバス)2bを介してROMやR
AM等や各種データを記憶する資源としてのメモリ3が
接続されている。そして、各専用バス2a,2b相互間
はバス間接続バッファ4でもって接続されている。ま
た、各プロセッサ1a,1bとバス間接続バッファ4と
の間にはそれぞれバスバッファ5a,5bが介挿されて
いる。そして、プロセッサ1a,1b相互間にはバス権
調停回路6が接続されている。
プロセッサ1aには専用バス(CPUバス)2aを介し
て図示しないROM,RAM等の複数の資源が接続され
ている。同様に、CPU等からなる他方のプロセッサ2
bにも専用バス(CPUバス)2bを介してROMやR
AM等や各種データを記憶する資源としてのメモリ3が
接続されている。そして、各専用バス2a,2b相互間
はバス間接続バッファ4でもって接続されている。ま
た、各プロセッサ1a,1bとバス間接続バッファ4と
の間にはそれぞれバスバッファ5a,5bが介挿されて
いる。そして、プロセッサ1a,1b相互間にはバス権
調停回路6が接続されている。
【0004】このようなマルチプロセッサシステムにお
いて、一方のプロセッサ1aが他方の専用バス2bに接
続されたメモリ3に対するアクセスを実施する場合は、
先ず、バス権調停回路6に対して図4に示すアクセス要
求信号aを送出する。バス権調停回路6はプロセッサ1
bに対して動作停止を指示するホールド(HOLD) 信号b
を送出する。ホールド信号bを受信したプロセッサ1b
はその動作を停止する。また、バス権調停回路6はバス
間接続バッファ4に対してバス接続信号cを送出してバ
ス間接続バッファ4を動作状態にする。
いて、一方のプロセッサ1aが他方の専用バス2bに接
続されたメモリ3に対するアクセスを実施する場合は、
先ず、バス権調停回路6に対して図4に示すアクセス要
求信号aを送出する。バス権調停回路6はプロセッサ1
bに対して動作停止を指示するホールド(HOLD) 信号b
を送出する。ホールド信号bを受信したプロセッサ1b
はその動作を停止する。また、バス権調停回路6はバス
間接続バッファ4に対してバス接続信号cを送出してバ
ス間接続バッファ4を動作状態にする。
【0005】その結果、プロセッサ1aは専用バス2
a,バスバッファ5a,バス間接続バッファ4及び他方
の専用バス2bを介してメモリ3に対するアクセスを実
行することが可能となる。よって、図4(a)に示すよ
うに、他方の専用バス2bに対するアクセス権は、プロ
セッサ1b(CPUB)からプロセッサ1a(CPU
A)に移動する。
a,バスバッファ5a,バス間接続バッファ4及び他方
の専用バス2bを介してメモリ3に対するアクセスを実
行することが可能となる。よって、図4(a)に示すよ
うに、他方の専用バス2bに対するアクセス権は、プロ
セッサ1b(CPUB)からプロセッサ1a(CPU
A)に移動する。
【0006】プロセッサ1aは所定のアクセス処理が終
了すると、出力していたアクセス要求信号aを解除す
る。すると、バス権調停回路6から出力されていたホー
ルド信号b及びバス接続信号cを解除する。その結果、
専用バス2bのアクセス権は元のプロセッサ1b(CP
UB)へ戻る。
了すると、出力していたアクセス要求信号aを解除す
る。すると、バス権調停回路6から出力されていたホー
ルド信号b及びバス接続信号cを解除する。その結果、
専用バス2bのアクセス権は元のプロセッサ1b(CP
UB)へ戻る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】プロセッサ1aが例え
ばメモリ3内に形成された領域のデータ値を加算する場
合には、1回目のアクセス処理で、データの現在値を読
取り、この現在値に例えば1を加算して、2回目のアク
セス処理でもって加算後のデータ値を前記領域に書込む
必要がある。すなわち、ごく短い期間内にメモリ3に対
する2回のアクセスを実施する必要がある。
ばメモリ3内に形成された領域のデータ値を加算する場
合には、1回目のアクセス処理で、データの現在値を読
取り、この現在値に例えば1を加算して、2回目のアク
セス処理でもって加算後のデータ値を前記領域に書込む
必要がある。すなわち、ごく短い期間内にメモリ3に対
する2回のアクセスを実施する必要がある。
【0008】しかしながら、図4(a)に示すように、
各アクセス処理は必ず独立して実行され、アクセス処理
相互間Tに専用バス2bのアクセス権は一旦プロセッサ
1bに戻ってしまう。したがって、このアクセス相互間
Tにプロセッサ1bが前記メモリ3の前述した領域のデ
ータに対するアクセスを実行することが可能である。し
たがって、プロセッサ1aによる一連のアクセス動作途
中にプロセッサ1bのアクセスが実行されるので、結果
的に誤ったデータに対するアクセスを実施する懸念があ
る。
各アクセス処理は必ず独立して実行され、アクセス処理
相互間Tに専用バス2bのアクセス権は一旦プロセッサ
1bに戻ってしまう。したがって、このアクセス相互間
Tにプロセッサ1bが前記メモリ3の前述した領域のデ
ータに対するアクセスを実行することが可能である。し
たがって、プロセッサ1aによる一連のアクセス動作途
中にプロセッサ1bのアクセスが実行されるので、結果
的に誤ったデータに対するアクセスを実施する懸念があ
る。
【0009】このような不都合を解消するために、図4
(b)に示すような、アクセス要求信号aの相互間の時
間Tが短い場合は、プロセッサ1a側からバス権調停回
路6を介してプロセッサ1b側に対してロック信号を出
力し、専用バス2bのアクセス権をプロセッサ1a(C
PUA)側に保持した状態に維持することが考えられ
る。
(b)に示すような、アクセス要求信号aの相互間の時
間Tが短い場合は、プロセッサ1a側からバス権調停回
路6を介してプロセッサ1b側に対してロック信号を出
力し、専用バス2bのアクセス権をプロセッサ1a(C
PUA)側に保持した状態に維持することが考えられ
る。
【0010】しかし、アクセス処理相互間の時間Tの判
断やロック信号のオン/オフ処理はすべて制御プログラ
ム等のソフト的手法にて実行する必要がある。したがっ
て、各プロセッサ1a,1bにおける制御プログラムが
複雑化する問題がある。
断やロック信号のオン/オフ処理はすべて制御プログラ
ム等のソフト的手法にて実行する必要がある。したがっ
て、各プロセッサ1a,1bにおける制御プログラムが
複雑化する問題がある。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、他方の専用バスに接続された資源に対する
アクセス要求が終了しても再アクセス要求猶予時間だけ
アクセス要求を保持することにより、短い時間間隔でア
クセス要求が発生する場合にには、他方の専用バスのア
クセス権を保持し続けることができ、連続してアクセス
する場合にはそのアクセス処理の間に他方のプロセッサ
からのアクセスが入ることを防止でき、ソフト的手段を
用いずに、確実に誤動作を未然に防止できるバス権調停
回路を提供することを目的とする。
ものであり、他方の専用バスに接続された資源に対する
アクセス要求が終了しても再アクセス要求猶予時間だけ
アクセス要求を保持することにより、短い時間間隔でア
クセス要求が発生する場合にには、他方の専用バスのア
クセス権を保持し続けることができ、連続してアクセス
する場合にはそのアクセス処理の間に他方のプロセッサ
からのアクセスが入ることを防止でき、ソフト的手段を
用いずに、確実に誤動作を未然に防止できるバス権調停
回路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明は、それぞれ専用バスにプロセッサ及び資源が
接続され、前記各専用バス相互間をバス間接続バッファ
で接続してなるマルチプロセッサシステムにおける一方
の専用バスに接続された資源に対する前記バス間接続バ
ッファを経由した他方のプロセッサからのアクセス要求
を調停するバス権調停回路において、
に本発明は、それぞれ専用バスにプロセッサ及び資源が
接続され、前記各専用バス相互間をバス間接続バッファ
で接続してなるマルチプロセッサシステムにおける一方
の専用バスに接続された資源に対する前記バス間接続バ
ッファを経由した他方のプロセッサからのアクセス要求
を調停するバス権調停回路において、
【0013】他方のプロセッサから出力されたアクセス
要求の終了時刻から予め定められた再アクセス猶予時間
だけアクセス要求を保存するアクセス要求保存手段と、
このアクセス要求保存手段にて保存された保存アクセス
要求と入力されたアクセス要求との論理和を他方のプロ
セッサに対するホールド信号として出力するホールド信
号出力手段とを備えている。
要求の終了時刻から予め定められた再アクセス猶予時間
だけアクセス要求を保存するアクセス要求保存手段と、
このアクセス要求保存手段にて保存された保存アクセス
要求と入力されたアクセス要求との論理和を他方のプロ
セッサに対するホールド信号として出力するホールド信
号出力手段とを備えている。
【0014】
【作用】このように構成されたバス権調停回路によれ
ば、一方のプロセッサが他方のプロセッサの専用バスに
接続されたメモリ等の資源に対するアクセスを実行する
場合は、本発明のバス権調停回路に対してアクセス要求
を送出する。そして、バス権調停回路は他方のプロセッ
サに対してホールド信号を送出して、他方の専用バスの
アクセス権をアクセス要求を出力した側のプロセッサ側
へ移行させる。その結果、一方のプロセッサは他方の専
用バスの資源に対するアクセスが可能となる。
ば、一方のプロセッサが他方のプロセッサの専用バスに
接続されたメモリ等の資源に対するアクセスを実行する
場合は、本発明のバス権調停回路に対してアクセス要求
を送出する。そして、バス権調停回路は他方のプロセッ
サに対してホールド信号を送出して、他方の専用バスの
アクセス権をアクセス要求を出力した側のプロセッサ側
へ移行させる。その結果、一方のプロセッサは他方の専
用バスの資源に対するアクセスが可能となる。
【0015】そして、アクセスが終了してバス権調停回
路に対するアクセス要求が解除され、再アクセス猶予時
間経過するまでは、他方のプロセッサに対するホールド
信号は送出されたままである。よって、一方のプロセッ
サは他方の専用バスに対するアクセス権を保持したまま
である。そして、再アクセス猶予時間経過するまでに再
度アクセス要求を出力すれば、前記アクセス権は2つの
アクセス要求に対して連続して保持される。その結果、
アクセス処理の相互間に他方のプロセッサによるアクセ
スが禁止されるので、誤動作が未然に防止される。
路に対するアクセス要求が解除され、再アクセス猶予時
間経過するまでは、他方のプロセッサに対するホールド
信号は送出されたままである。よって、一方のプロセッ
サは他方の専用バスに対するアクセス権を保持したまま
である。そして、再アクセス猶予時間経過するまでに再
度アクセス要求を出力すれば、前記アクセス権は2つの
アクセス要求に対して連続して保持される。その結果、
アクセス処理の相互間に他方のプロセッサによるアクセ
スが禁止されるので、誤動作が未然に防止される。
【0016】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。
る。
【0017】図1は実施例のバス権調停回路が組込まれ
たマルチプロセッサシステムの概略構成を示すプロック
図である。図3に示す従来のマルチプロセッサシステム
と同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説
明を省略する。
たマルチプロセッサシステムの概略構成を示すプロック
図である。図3に示す従来のマルチプロセッサシステム
と同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説
明を省略する。
【0018】この実施例のバス権調停回路7は、大きく
分けて、アクセス要求保存レジスタ7aと,ホールド信
号作成部7bと、調停タイミング制御部7cと、バス制
御信号作成部7dとで構成されている。
分けて、アクセス要求保存レジスタ7aと,ホールド信
号作成部7bと、調停タイミング制御部7cと、バス制
御信号作成部7dとで構成されている。
【0019】アクセス要求保存レジスタ7aは、例えば
単安定回路等で構成されており、プロセッサ1a(CP
UA)から入力されるハイ(H)レベルのアクセス要求
信号dの終了時刻(立下りタイミング)から予め定めら
れた再アクセス猶予時間T1だけHレベルのアクセス要
求保存信号eを次のホールド信号作成部7bへ送出す
る。
単安定回路等で構成されており、プロセッサ1a(CP
UA)から入力されるハイ(H)レベルのアクセス要求
信号dの終了時刻(立下りタイミング)から予め定めら
れた再アクセス猶予時間T1だけHレベルのアクセス要
求保存信号eを次のホールド信号作成部7bへ送出す
る。
【0020】ここで、例えばメモリ3内に形成された領
域のデータ値を増加,または減少する場合に、このメモ
リ3に対してデータ値の読出のアクセス処理と書込みの
アクセス処理との2回のアクセス処理とを連続して実施
する必要がある。そして、その2回のアクセス処理を実
施する場合のアクセス処理相互間の時間より若干長い時
間を再アクセス猶予時間T1 に設定している。
域のデータ値を増加,または減少する場合に、このメモ
リ3に対してデータ値の読出のアクセス処理と書込みの
アクセス処理との2回のアクセス処理とを連続して実施
する必要がある。そして、その2回のアクセス処理を実
施する場合のアクセス処理相互間の時間より若干長い時
間を再アクセス猶予時間T1 に設定している。
【0021】ホールド信号作成部7bは、例えば論理和
回路で構成されており、プロセッサ1aから入力された
アクセス要求信号dとアクセス要求保存レジスタ7aか
ら出力されたアクセス要求保存信号eとの論理和信号を
ホールド(HOLD)信号fとして他方のプロセッサ1bへ送
出すると共に、調停タイング制御部7cへ送出する。
回路で構成されており、プロセッサ1aから入力された
アクセス要求信号dとアクセス要求保存レジスタ7aか
ら出力されたアクセス要求保存信号eとの論理和信号を
ホールド(HOLD)信号fとして他方のプロセッサ1bへ送
出すると共に、調停タイング制御部7cへ送出する。
【0022】調停タイミング制御部7cは、例えば論理
積回路で構成されており、ホールド信号作成部7bから
Hレベルのホールド信号fが出力されている状態で、プ
ロセッサ1bからHレベルの停止(HLDA)信号gが入力さ
れると、バス制御信号作成部7dへHレベルの調停処理
中信号hを送出する。
積回路で構成されており、ホールド信号作成部7bから
Hレベルのホールド信号fが出力されている状態で、プ
ロセッサ1bからHレベルの停止(HLDA)信号gが入力さ
れると、バス制御信号作成部7dへHレベルの調停処理
中信号hを送出する。
【0023】バス制御信号作成部7dは、調停タイミン
グ制御部7cからHレベルの調停処理中信号hが入力す
ると、バス間接続バッファ4へバス接続信号iを送出す
るとともに、専用バス2bのバスバッファ5bに対して
バス切離し信号jを送出する。
グ制御部7cからHレベルの調停処理中信号hが入力す
ると、バス間接続バッファ4へバス接続信号iを送出す
るとともに、専用バス2bのバスバッファ5bに対して
バス切離し信号jを送出する。
【0024】バス間接続バッファ4はバス接続信号iが
印加されると動作状態となり、各専用バス2a,2bど
うしが接続された状態となる。また、バス切離し信号j
が印加されたバスバッファ5bは停止状態となり、プロ
セッサ1bは専用バス2bを介してメモリ3をアクセス
できなくなる。なお、プロセッサ1aの専用バス2aの
バスバッファ5aは常時動作状態を維持している。
印加されると動作状態となり、各専用バス2a,2bど
うしが接続された状態となる。また、バス切離し信号j
が印加されたバスバッファ5bは停止状態となり、プロ
セッサ1bは専用バス2bを介してメモリ3をアクセス
できなくなる。なお、プロセッサ1aの専用バス2aの
バスバッファ5aは常時動作状態を維持している。
【0025】このように構成されたバス権調停回路7が
組込まれたマルチプロセッサシステムにおける一方のプ
ロセッサ1aから他方のプロセッサ1bの専用バス2b
に接続された資源としてのメモリ3をアクセスする場合
の各部の動作を図2に示すタイムチャートを用いて説明
する。
組込まれたマルチプロセッサシステムにおける一方のプ
ロセッサ1aから他方のプロセッサ1bの専用バス2b
に接続された資源としてのメモリ3をアクセスする場合
の各部の動作を図2に示すタイムチャートを用いて説明
する。
【0026】まず、プロセッサ1aからバス権調停回路
7に対してアクセス要求信号dが出力されていない状態
(Lレベル状態)においては、バス間接続バッファ4は
停止状態であり、バスバッファ5bは動作状態であるの
で、専用バス2bのアクセス権は当然プロセッサ1b
(CPUB)が保持している。
7に対してアクセス要求信号dが出力されていない状態
(Lレベル状態)においては、バス間接続バッファ4は
停止状態であり、バスバッファ5bは動作状態であるの
で、専用バス2bのアクセス権は当然プロセッサ1b
(CPUB)が保持している。
【0027】そして、時刻t1 にてプロセッサ1aから
Hレベルのアクセス要求信号dが出力されると、ホール
ド信号作成部7bからHレベルのホールド信号fがプロ
セッサ1bへ送出される。時刻t1 から若干の時間遅れ
でもって、プロセッサ1bから停止(HLDA)信号gが出力
されると、調停タイミング制御部7cから調停処理信号
hが出力され、バス制御信号作成部7dからHレベルの
バス切離し信号jおよびバス接続信号iがそれぞれバス
バッファ5bおよびバス間接続バッファ4へ送出され
る。よって、専用バス2a,2b間が接続され、専用バ
ス2bがバスバッファ5bでプロセッサ1bと切離され
るので、専用バス2bのアクセス権はプロセッサ1a
(CPUA)に移動する。よって、プロセッサ1aはメ
モリ3に対するアクセスが可能となる。
Hレベルのアクセス要求信号dが出力されると、ホール
ド信号作成部7bからHレベルのホールド信号fがプロ
セッサ1bへ送出される。時刻t1 から若干の時間遅れ
でもって、プロセッサ1bから停止(HLDA)信号gが出力
されると、調停タイミング制御部7cから調停処理信号
hが出力され、バス制御信号作成部7dからHレベルの
バス切離し信号jおよびバス接続信号iがそれぞれバス
バッファ5bおよびバス間接続バッファ4へ送出され
る。よって、専用バス2a,2b間が接続され、専用バ
ス2bがバスバッファ5bでプロセッサ1bと切離され
るので、専用バス2bのアクセス権はプロセッサ1a
(CPUA)に移動する。よって、プロセッサ1aはメ
モリ3に対するアクセスが可能となる。
【0028】時刻t2 にて、プロセッサ1aはメモリ3
に対する所定のアクセス処理が終了すると、送出してい
たアクセス要求信号dをLレベルに解除する。アクセス
要求信号dがLレベルへ変化すると、アクセス要求保存
レジスタ7bからHレベルのアクセス要求保存信号eが
出力される。
に対する所定のアクセス処理が終了すると、送出してい
たアクセス要求信号dをLレベルに解除する。アクセス
要求信号dがLレベルへ変化すると、アクセス要求保存
レジスタ7bからHレベルのアクセス要求保存信号eが
出力される。
【0029】アクセス要求保存信号eが立下がる時刻t
2 から再アクセス猶予時間T1 経過後の時刻t3 にてア
クセス要求保存信号eが立下がると、ホールド信号fも
立下がる。ホールド信号fがLレベルへ変化すると、プ
ロセッサ1bが稼働状態になり、停止信号gがLレベル
へ解除される。その結果、バス切離し信号jおよびバス
接続信号iが解除される。よって、専用バス2a,2b
間は切り離され、専用バス2bはメモリ3とプロセッサ
1bとを接続する。専用バス2bのアクセス権はプロセ
ッサ1b(CPUB)に移動する。よって、プロセッサ
1bはメモリ3に対するアクセスが可能となる。
2 から再アクセス猶予時間T1 経過後の時刻t3 にてア
クセス要求保存信号eが立下がると、ホールド信号fも
立下がる。ホールド信号fがLレベルへ変化すると、プ
ロセッサ1bが稼働状態になり、停止信号gがLレベル
へ解除される。その結果、バス切離し信号jおよびバス
接続信号iが解除される。よって、専用バス2a,2b
間は切り離され、専用バス2bはメモリ3とプロセッサ
1bとを接続する。専用バス2bのアクセス権はプロセ
ッサ1b(CPUB)に移動する。よって、プロセッサ
1bはメモリ3に対するアクセスが可能となる。
【0030】そして、時刻t4 にてプロセッサ1aから
アクセス要求信号dが出力され、時刻t5 にてプロセッ
サ1aによるメモリ3に対するアクセス処理が終了し
て、アクセス要求信号dが解除される。この場合、アク
セス要求信号dを解除した時刻t5 から前記再アクセス
猶予時間T1 経過する時刻t6 以前に、再度プロセッサ
1aからHレベルのアクセス要求信号dが入力すると、
プロセッサ1bに対するホールド信号fはHレベル状態
を維持する。
アクセス要求信号dが出力され、時刻t5 にてプロセッ
サ1aによるメモリ3に対するアクセス処理が終了し
て、アクセス要求信号dが解除される。この場合、アク
セス要求信号dを解除した時刻t5 から前記再アクセス
猶予時間T1 経過する時刻t6 以前に、再度プロセッサ
1aからHレベルのアクセス要求信号dが入力すると、
プロセッサ1bに対するホールド信号fはHレベル状態
を維持する。
【0031】よって、プロセッサ1bからの停止信号g
は解除されることはない。その結果、バス間接続バッフ
ァ4およびバスバッファ5bは現状を維持し続ける。し
たがって、専用バス2aのアクセス権はプロセッサ1b
に移動することなく、プロセッサ1aが保持し続ける。
は解除されることはない。その結果、バス間接続バッフ
ァ4およびバスバッファ5bは現状を維持し続ける。し
たがって、専用バス2aのアクセス権はプロセッサ1b
に移動することなく、プロセッサ1aが保持し続ける。
【0032】そして、2回目のアクセス処理が終了して
時刻t7 にてアクセス要求信号dが解除され、再アクセ
ス猶予時間T1 が経過した時刻t8 にて、再度アクセス
要求信号dが入力していなければ、この時点で、専用バ
ス2bのアクセス権は本来のプロッサ1bへ戻る。
時刻t7 にてアクセス要求信号dが解除され、再アクセ
ス猶予時間T1 が経過した時刻t8 にて、再度アクセス
要求信号dが入力していなければ、この時点で、専用バ
ス2bのアクセス権は本来のプロッサ1bへ戻る。
【0033】このように構成されたバス権調停回路7に
おいて、プロセッサ1aか他方のプロセッサ1bの専用
バス2bに接続されたメモリ3に対して、前述したよう
なデータ値の増加,減少処理を実行するために、連続し
て2回アクセス処理を実行する場合、たとえアクセス処
理相互間に一定の時間Tが存在して、その時間Tにおい
て、アクセス要求信号dが解除されたとしても、その時
間Tが予め定められた再アクセス猶予時間T1 以下であ
れは、専用バス2bのアクセス権は他方のプロセッサ1
bに移動することはない。
おいて、プロセッサ1aか他方のプロセッサ1bの専用
バス2bに接続されたメモリ3に対して、前述したよう
なデータ値の増加,減少処理を実行するために、連続し
て2回アクセス処理を実行する場合、たとえアクセス処
理相互間に一定の時間Tが存在して、その時間Tにおい
て、アクセス要求信号dが解除されたとしても、その時
間Tが予め定められた再アクセス猶予時間T1 以下であ
れは、専用バス2bのアクセス権は他方のプロセッサ1
bに移動することはない。
【0034】したがって、そのアクセス処理の相互間T
の期間内に他方のプロセッサ1bがメモリ3に対するア
クセス処理を実行することはないので、誤って、プロセ
ッサ1aがアクセス対象としているデータがプロセッサ
1bによる割込アクセス処理が実施されることが未然に
防止される。
の期間内に他方のプロセッサ1bがメモリ3に対するア
クセス処理を実行することはないので、誤って、プロセ
ッサ1aがアクセス対象としているデータがプロセッサ
1bによる割込アクセス処理が実施されることが未然に
防止される。
【0035】また、上述した専用バス2bに対するプロ
セッサ1aのバス権を延長させる処理はバス権調停回路
7内において自動的に実施されるので、従来のマルチプ
ロセッサシステムのように、プロセッサ1aの制御プロ
グラムでもって、相手側のプロセッサ1bの動作を停止
させるロック信号を作成する必要がない。したがって、
各プロセッサ1a,1bの制御プログラムを簡素化でき
る。
セッサ1aのバス権を延長させる処理はバス権調停回路
7内において自動的に実施されるので、従来のマルチプ
ロセッサシステムのように、プロセッサ1aの制御プロ
グラムでもって、相手側のプロセッサ1bの動作を停止
させるロック信号を作成する必要がない。したがって、
各プロセッサ1a,1bの制御プログラムを簡素化でき
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明のバス権調停
回路によれば、一方のプロセッサが他方のプロセッサの
専用バスに接続された資源に対するアクセス要求が終了
しても予め定められた再アクセス要求猶予時間だけアク
セス要求を保持し、他方のプロセッサに対するホールド
信号も同様に再アクセス要求猶予時間だけ延長してい
る。したがって、短い時間間隔でアクセス要求が発生す
る場合にには、他方の専用バスのアクセス権を保持し続
けることができ、連続してアクセスする場合にはそのア
クセス処理の間に他方のプロセッサからのアクセスが割
込むことを防止でき、制御プログラム等のソフト的手段
を用いずに、確実に誤動作を未然に防止できる。
回路によれば、一方のプロセッサが他方のプロセッサの
専用バスに接続された資源に対するアクセス要求が終了
しても予め定められた再アクセス要求猶予時間だけアク
セス要求を保持し、他方のプロセッサに対するホールド
信号も同様に再アクセス要求猶予時間だけ延長してい
る。したがって、短い時間間隔でアクセス要求が発生す
る場合にには、他方の専用バスのアクセス権を保持し続
けることができ、連続してアクセスする場合にはそのア
クセス処理の間に他方のプロセッサからのアクセスが割
込むことを防止でき、制御プログラム等のソフト的手段
を用いずに、確実に誤動作を未然に防止できる。
【図1】 本発明の一実施例に係わるバス権調停回路が
組込まれたマルチプロセッサシステムの概略構成を示す
ブロック図、
組込まれたマルチプロセッサシステムの概略構成を示す
ブロック図、
【図2】 同実施例回路の動作を示すタイムチャート、
【図3】 従来のバス権調停回路が組込まれたマルチプ
ロセッサシステムの概略構成を示すブロック図、
ロセッサシステムの概略構成を示すブロック図、
【図4】 同従来回路の動作を示すタイムチャート。
1a,1b…プロセッサ、2a,2b…専用バス、3…
メモリ、4…バス間接続バッファ、5a,5b…バスバ
ッファ、7…バス権調停回路、7a…アクセス要求保存
レジスタ、7b…ホールド信号作成部、7c…調停タイ
ミング制御部、7d…バス制御信号作成部。
メモリ、4…バス間接続バッファ、5a,5b…バスバ
ッファ、7…バス権調停回路、7a…アクセス要求保存
レジスタ、7b…ホールド信号作成部、7c…調停タイ
ミング制御部、7d…バス制御信号作成部。
Claims (1)
- 【請求項1】 それぞれ専用バスにプロセッサ及び資源
が接続され、前記各専用バス相互間をバス間接続バッフ
ァで接続してなるマルチプロセッサシステムにおける一
方の専用バスに接続された資源に対する前記バス間接続
バッファを経由した他方のプロセッサからのアクセス要
求を調停するバス権調停回路において、 前記他方のプロセッサから出力されたアクセス要求の終
了時刻から予め定められた再アクセス猶予時間だけ前記
アクセス要求を保存するアクセス要求保存手段と、この
アクセス要求保存手段にて保存された保存アクセス要求
と前記入力されたアクセス要求との論理和を他方のプロ
セッサに対するホールド信号として出力するホールド信
号出力手段とを備えたバス権調停回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9108592A JPH05289987A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | バス権調停回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9108592A JPH05289987A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | バス権調停回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05289987A true JPH05289987A (ja) | 1993-11-05 |
Family
ID=14016686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9108592A Pending JPH05289987A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | バス権調停回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05289987A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6742087B2 (en) | 2000-05-18 | 2004-05-25 | Denso Corporation | Control of access by multiple data processing units to multiple memories |
US7237099B2 (en) | 2001-12-27 | 2007-06-26 | Denso Corporation | Multiprocessor system having a plurality of control programs stored in a continuous range of addresses of a common memory and having identification registers each corresponding to a processor and containing data used in deriving a starting address of a CPU-linked interrupt handler program to be executed by the corresponding processor |
JP2007264881A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 記憶装置共有システム |
WO2013145062A1 (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-03 | 日本電気株式会社 | バスアクセス調停回路およびバスアクセス調停方法 |
-
1992
- 1992-04-10 JP JP9108592A patent/JPH05289987A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6742087B2 (en) | 2000-05-18 | 2004-05-25 | Denso Corporation | Control of access by multiple data processing units to multiple memories |
US7237099B2 (en) | 2001-12-27 | 2007-06-26 | Denso Corporation | Multiprocessor system having a plurality of control programs stored in a continuous range of addresses of a common memory and having identification registers each corresponding to a processor and containing data used in deriving a starting address of a CPU-linked interrupt handler program to be executed by the corresponding processor |
JP2007264881A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 記憶装置共有システム |
WO2013145062A1 (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-03 | 日本電気株式会社 | バスアクセス調停回路およびバスアクセス調停方法 |
JPWO2013145062A1 (ja) * | 2012-03-30 | 2015-08-03 | 日本電気株式会社 | バスアクセス調停回路およびバスアクセス調停方法 |
US9747231B2 (en) | 2012-03-30 | 2017-08-29 | Nec Corporation | Bus access arbiter and method of bus arbitration |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5619661A (en) | Dynamic arbitration system and method | |
US4737932A (en) | Processor | |
US6141715A (en) | Method and system for avoiding live lock conditions on a computer bus by insuring that the first retired bus master is the first to resubmit its retried transaction | |
US4864496A (en) | Bus adapter module for interconnecting busses in a multibus computer system | |
US4979097A (en) | Method and apparatus for interconnecting busses in a multibus computer system | |
WO1988008577A2 (en) | Node for servicing interrupt request messages on a pended bus | |
JPH0772889B2 (ja) | 情報処理システム | |
WO1988008575A1 (en) | Interrupting node for providing interrupt requests to a pended bus | |
JPS621057A (ja) | 転送制御装置 | |
US5913231A (en) | Method and system for high speed memory address forwarding mechanism | |
US5627968A (en) | Data transfer apparatus which allows data to be transferred between data devices without accessing a shared memory | |
JPH05289987A (ja) | バス権調停回路 | |
KR940018763A (ko) | 데이타 처리 장치에서 메모리로부터 다중 프로세서의 데이타전송 효율을 향상시키기 위한 방법 및 장치. | |
JPH0786865B2 (ja) | 多重プロセッサ・レベル変更同期装置 | |
JPH0728748A (ja) | バス制御機構及び計算機システム | |
JP3240863B2 (ja) | 調停回路 | |
JPH0520120A (ja) | 並列処理コンピユータシステム | |
JPH08339326A (ja) | マルチプロセッサ装置 | |
JPS6239792B2 (ja) | ||
JPH1139266A (ja) | マルチプロセッサ装置 | |
JPH0234062B2 (ja) | Maruchipurosetsusashisutemuniokerumemoriakusesuseigyohoshiki | |
JP2837893B2 (ja) | マイクロコンピュータ装置 | |
JPH0512219A (ja) | プロセス転送方式 | |
JP3211694B2 (ja) | マルチプロセッサ接続方式 | |
JPS63155254A (ja) | 情報処理装置 |