JPH05288844A - 相関検出型探知装置ならびに相関型信号検出装置 - Google Patents
相関検出型探知装置ならびに相関型信号検出装置Info
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- JPH05288844A JPH05288844A JP4115548A JP11554892A JPH05288844A JP H05288844 A JPH05288844 A JP H05288844A JP 4115548 A JP4115548 A JP 4115548A JP 11554892 A JP11554892 A JP 11554892A JP H05288844 A JPH05288844 A JP H05288844A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 約束波形との相関を利用する探知装置に関
し、簡単な構成の相関検出処理により、良好なS/Nの
探知信号を得る。 【構成】 送信波形回路21が、定周期のトリガ信号1
Aごとに、モノサイクルパルスなどの約束波形を生成
し、これに対応する送信電磁波4が送信アンテナ3経由
で地中埋設物7Aに向けて照射される。地中埋設物7A
からの反射電磁波8は、受信アンテナ9、増幅器10経
由で受信信号10Aとして掛算回路11に入力される。
可変遅延回路12がトリガ信号1Aごとに、単位遅延量
づつ累積遅延する遅延信号12Aを生成し、相関信号回
路13が、遅延信号12Aごとに約束波形と同じ波形を
単位遅延量づつずらして、相関信号13Aとして出力す
る。掛算回路11は、相関信号13Aと受信信号10A
とを乗算して積分14し、相関信号13Aの所定部位で
積分信号14Aをサンプリングする。
し、簡単な構成の相関検出処理により、良好なS/Nの
探知信号を得る。 【構成】 送信波形回路21が、定周期のトリガ信号1
Aごとに、モノサイクルパルスなどの約束波形を生成
し、これに対応する送信電磁波4が送信アンテナ3経由
で地中埋設物7Aに向けて照射される。地中埋設物7A
からの反射電磁波8は、受信アンテナ9、増幅器10経
由で受信信号10Aとして掛算回路11に入力される。
可変遅延回路12がトリガ信号1Aごとに、単位遅延量
づつ累積遅延する遅延信号12Aを生成し、相関信号回
路13が、遅延信号12Aごとに約束波形と同じ波形を
単位遅延量づつずらして、相関信号13Aとして出力す
る。掛算回路11は、相関信号13Aと受信信号10A
とを乗算して積分14し、相関信号13Aの所定部位で
積分信号14Aをサンプリングする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、送信時の約束波形を
用いて相関をとることにより所要の探知信号を得る相関
検出型探知装置ならびに同様の構成により受信信号中よ
り所要の信号を検出する相関型信号検出装置に関するも
のである。
用いて相関をとることにより所要の探知信号を得る相関
検出型探知装置ならびに同様の構成により受信信号中よ
り所要の信号を検出する相関型信号検出装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の探知装置には、反射型探知装置
と透過型探知装置とがあって、反射型探知装置として
は、電磁波の反射波により陸地状況・船舶航行状況・相
対距離状況などを探知する船舶用レーダや地表面下の埋
設物状況・地層変化状況・相対距離状況などを探知する
地中探査用レーダなど、音波または超音波の反射波によ
り水中物状況・空中物状況・相対距離状況などを探知す
る魚群探知機・ソーナなどがあり、透過型探知装置とし
ては、電磁波の透過波(通過波ともいう)により所要地
点間の地中経路における埋設物状況・地層変化状況など
を透過波により探知する送受対向探知レーダ・ボアーホ
ールレーダなど、音波や超音波の透過波により水中物状
況・空中物状況などを探知する送受対向探知ソーナなど
がある。
と透過型探知装置とがあって、反射型探知装置として
は、電磁波の反射波により陸地状況・船舶航行状況・相
対距離状況などを探知する船舶用レーダや地表面下の埋
設物状況・地層変化状況・相対距離状況などを探知する
地中探査用レーダなど、音波または超音波の反射波によ
り水中物状況・空中物状況・相対距離状況などを探知す
る魚群探知機・ソーナなどがあり、透過型探知装置とし
ては、電磁波の透過波(通過波ともいう)により所要地
点間の地中経路における埋設物状況・地層変化状況など
を透過波により探知する送受対向探知レーダ・ボアーホ
ールレーダなど、音波や超音波の透過波により水中物状
況・空中物状況などを探知する送受対向探知ソーナなど
がある。
【0003】また、この種の探知装置において、探知能
力を増大するための相関機能を設けた装置、つまり、相
関検出型探知装置としては、各探知周期に得られる受信
信号の複数回分を重ね併せて相関をとる構成のものが用
いられている。
力を増大するための相関機能を設けた装置、つまり、相
関検出型探知装置としては、各探知周期に得られる受信
信号の複数回分を重ね併せて相関をとる構成のものが用
いられている。
【0004】この構成は、図8の信号R1・R2・R3
のように、単一パルスの送信信号X1を送信して得られ
る各探知周期Tの複数回分の受信信号を重ね合わせて論
理和または平均を行うようにした相関をとることによ
り、信号CR1のように各探知周期Tの同一位相点に共
通に存在する受信信号S1・S2を探知信号として検出
する構成になっている。
のように、単一パルスの送信信号X1を送信して得られ
る各探知周期Tの複数回分の受信信号を重ね合わせて論
理和または平均を行うようにした相関をとることによ
り、信号CR1のように各探知周期Tの同一位相点に共
通に存在する受信信号S1・S2を探知信号として検出
する構成になっている。
【0005】このほか、相関機能を設けるものとして
は、例えば、通信装置または監視装置などから送信され
る通信信号や、施設内における監視信号が多重化された
情報信号が、所要の周期で繰り返す約束波形の信号を含
む信号になっており、この信号を被相関信号とし、その
周期の各回ごとに約束波形をもつ相関信号と相関して所
要の検出信号を得るように構成する相関型信号検出装置
が考えられる。
は、例えば、通信装置または監視装置などから送信され
る通信信号や、施設内における監視信号が多重化された
情報信号が、所要の周期で繰り返す約束波形の信号を含
む信号になっており、この信号を被相関信号とし、その
周期の各回ごとに約束波形をもつ相関信号と相関して所
要の検出信号を得るように構成する相関型信号検出装置
が考えられる。
【0006】こうした相関を効果づけるために、送信波
形として、振幅変化・周波数変化・位相変化・パルス数
・パルス間隔などに対して特定の約束づけをした階段状
振幅形式・等波形繰返形式などの約束波形を用いるもの
があり、前者の階段状振幅形式のものは振幅を階段状に
変化させたもので、後者の等波形繰返形式のものは正弦
半波状パルスまたは矩形パルスを、正方向のみまたは正
負両方向に並べて所定数だけ繰り返すものであって、最
も簡単な波形としては、図7の(a)のような単一の1
サイクル(この発明において、モノサイクルという)、
図7の(b)のような単一の1/2サイクルに当たるユ
ニポーラパルスによるものがある。
形として、振幅変化・周波数変化・位相変化・パルス数
・パルス間隔などに対して特定の約束づけをした階段状
振幅形式・等波形繰返形式などの約束波形を用いるもの
があり、前者の階段状振幅形式のものは振幅を階段状に
変化させたもので、後者の等波形繰返形式のものは正弦
半波状パルスまたは矩形パルスを、正方向のみまたは正
負両方向に並べて所定数だけ繰り返すものであって、最
も簡単な波形としては、図7の(a)のような単一の1
サイクル(この発明において、モノサイクルという)、
図7の(b)のような単一の1/2サイクルに当たるユ
ニポーラパルスによるものがある。
【0007】探知装置に相関機能を設ける理由は、主と
して、S/Nの悪い微弱な受信信号中から混信干渉や環
境雑音を除去してS/Nのよい探知信号を得るように
し、送信信号の電力ピーク値が小さいものでも、探知距
離を増大し得るようにすることにあるが、同様に、送信
信号の電力ピーク値が小さいものでも、探知距離を増大
し得る機能としてパルス圧縮技術による構成があり、階
段状周波数変調形式・直線状周波数変調形式・符号位相
変調形式・符号搬送波変調形式などの波形を用いてパル
ス圧縮する構成が、昭和54年6月電子通信学会発行
「電子通信シリーズ・レーダ技術(その2)」などによ
り開示されている。
して、S/Nの悪い微弱な受信信号中から混信干渉や環
境雑音を除去してS/Nのよい探知信号を得るように
し、送信信号の電力ピーク値が小さいものでも、探知距
離を増大し得るようにすることにあるが、同様に、送信
信号の電力ピーク値が小さいものでも、探知距離を増大
し得る機能としてパルス圧縮技術による構成があり、階
段状周波数変調形式・直線状周波数変調形式・符号位相
変調形式・符号搬送波変調形式などの波形を用いてパル
ス圧縮する構成が、昭和54年6月電子通信学会発行
「電子通信シリーズ・レーダ技術(その2)」などによ
り開示されている。
【0008】ここで、階段状周波数変調形式のものは、
図6の波形(ア)のように、小さい単位時間Taごとに
周波数をf1・f2・f3・f4・f5のように変化さ
せるものであり、直線状周波数変調形式のものは、図6
の波形(イ)のように、時間的に周波数を変化させるも
のである。
図6の波形(ア)のように、小さい単位時間Taごとに
周波数をf1・f2・f3・f4・f5のように変化さ
せるものであり、直線状周波数変調形式のものは、図6
の波形(イ)のように、時間的に周波数を変化させるも
のである。
【0009】また、符号位相変調形式のものは、図6の
波形(ウ)のように、一定の周期Tbをもつ各1サイク
ルの信号を1単位のパルス信号とし、各1単位のパルス
信号において位相が0°位置から始まるものを「+」に
し、180°位置から始まるものを「−」にして符号化
するものであり、さらに、符号搬送波変調形式のものと
は、図6の波形(ア)による階段状周波数変調形式のも
のにおける信号の周波数f1〜f5を同一周波数の搬送
波信号に変え、各単位時間Taにおける搬送波を、図6
の波形(ウ)の符号位相変調形式のものにおける各1単
位のパルスと同様にして、各単位パルスを符号化するも
のである。
波形(ウ)のように、一定の周期Tbをもつ各1サイク
ルの信号を1単位のパルス信号とし、各1単位のパルス
信号において位相が0°位置から始まるものを「+」に
し、180°位置から始まるものを「−」にして符号化
するものであり、さらに、符号搬送波変調形式のものと
は、図6の波形(ア)による階段状周波数変調形式のも
のにおける信号の周波数f1〜f5を同一周波数の搬送
波信号に変え、各単位時間Taにおける搬送波を、図6
の波形(ウ)の符号位相変調形式のものにおける各1単
位のパルスと同様にして、各単位パルスを符号化するも
のである。
【0010】こうした各形式による波形は、上記の相関
機能のための約束波形として利用し得るものであること
は言うまでもない。この発明において、約束波形とは、
こうした各形式による波形を指すものである。
機能のための約束波形として利用し得るものであること
は言うまでもない。この発明において、約束波形とは、
こうした各形式による波形を指すものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のような図8によ
る複数周期を重ね合わせて論理和または平均をとる相関
構成のものでは、仮に送信波形を複雑な約束波形にした
としても、周期T中の同一箇所、つまり、同一位相点に
存在する信号であれば、雑音信号・混信信号にかかわら
ず検出してしまうという不都合がある。
る複数周期を重ね合わせて論理和または平均をとる相関
構成のものでは、仮に送信波形を複雑な約束波形にした
としても、周期T中の同一箇所、つまり、同一位相点に
存在する信号であれば、雑音信号・混信信号にかかわら
ず検出してしまうという不都合がある。
【0012】このため、こうした不都合のない簡便安価
な構成によるものの提供が望まれているという課題があ
る。
な構成によるものの提供が望まれているという課題があ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な所定の周期で繰り返す約束波形の送信信号を送波して
得られる反射波または透過波の受信信号を約束波形によ
り相関して所要の探知信号を得る相関検出型探知装置ま
たは所要の周期で繰り返す約束波形の信号を含む受信信
号を約束波形により相関して所要の検出信号を得るよう
にした相関型信号検出装置において、上記の周期の各回
ごとに約束波形を少量時間ずつ順次に遅延した遅延約束
波形信号を相関信号として得る少量遅延相関信号手段
と、上記の受信信号を被相関信号として、周期ごとに相
関信号と掛算して得られる掛算信号にもとづいて上記の
探知信号を得る掛算手段とを設けることにより上記の課
題を解決し得るようにしたものである。
な所定の周期で繰り返す約束波形の送信信号を送波して
得られる反射波または透過波の受信信号を約束波形によ
り相関して所要の探知信号を得る相関検出型探知装置ま
たは所要の周期で繰り返す約束波形の信号を含む受信信
号を約束波形により相関して所要の検出信号を得るよう
にした相関型信号検出装置において、上記の周期の各回
ごとに約束波形を少量時間ずつ順次に遅延した遅延約束
波形信号を相関信号として得る少量遅延相関信号手段
と、上記の受信信号を被相関信号として、周期ごとに相
関信号と掛算して得られる掛算信号にもとづいて上記の
探知信号を得る掛算手段とを設けることにより上記の課
題を解決し得るようにしたものである。
【0014】
【実施例】以下、第1実施例を図1により説明する。図
1の実施例は、空中から地中を探査するための地中探査
用レーダにおいて、図7(a)に示すような1サイクル
の波形、つまり、モノサイクルの波形を最も簡単な約束
波形として相関をとるようにした構成のものであり、各
部の信号は図2に示してある。
1の実施例は、空中から地中を探査するための地中探査
用レーダにおいて、図7(a)に示すような1サイクル
の波形、つまり、モノサイクルの波形を最も簡単な約束
波形として相関をとるようにした構成のものであり、各
部の信号は図2に示してある。
【0015】固定周期回路1は、時間発生回路、例え
ば、単位時間パルスを所定量の計数して周期信号を得る
回路であって、一定の固定周期Tをもつパルス信号を固
定周期信号1Aとして送信回路2と可変遅延回路12と
に与える。
ば、単位時間パルスを所定量の計数して周期信号を得る
回路であって、一定の固定周期Tをもつパルス信号を固
定周期信号1Aとして送信回路2と可変遅延回路12と
に与える。
【0016】送信回路2は、送信波形発生回路21で固
定周期信号1Aをトリガ信号として発生したモノサイク
ルの信号を電力増幅回路22で所要の電力にした送信信
号2Aを送信アンテナに与える。つまり、モノサイクル
で時間長TPの波形を約束波形とした送信信号を与え
る。したがって、固定周期Tを探知周期として探知を行
っているものである。
定周期信号1Aをトリガ信号として発生したモノサイク
ルの信号を電力増幅回路22で所要の電力にした送信信
号2Aを送信アンテナに与える。つまり、モノサイクル
で時間長TPの波形を約束波形とした送信信号を与え
る。したがって、固定周期Tを探知周期として探知を行
っているものである。
【0017】送信アンテナ3は、ダイポールアンテナ、
例えば、扇形ダイポールアンテナであって、調査用航空
機などに搭載されており、送信信号2Aを送信電磁波4
にして空中から地表面5を通して地中6に送波し、地中
埋設物7A・7B・7Cからの反射電磁波8を受信アン
テナ9で受波する。 受信アンテナ9は、例えば、送信
アンテナと同様の扇形ダイポールアンテナであって、反
射電磁波8にもとづく受波信号9Aを増幅回路10に与
える。
例えば、扇形ダイポールアンテナであって、調査用航空
機などに搭載されており、送信信号2Aを送信電磁波4
にして空中から地表面5を通して地中6に送波し、地中
埋設物7A・7B・7Cからの反射電磁波8を受信アン
テナ9で受波する。 受信アンテナ9は、例えば、送信
アンテナと同様の扇形ダイポールアンテナであって、反
射電磁波8にもとづく受波信号9Aを増幅回路10に与
える。
【0018】増幅回路10は、高周波増幅回路であっ
て、受波信号9Aを所要の振幅値にして、図2のような
信号による受信信号10Aを被相関信号として掛算回路
11に、一方側の掛算入力として与える。受信信号10
A中の信号10a・10b・10cは、それぞれ地中埋
設物7A・7B・7Cからの反射電磁波に対応して得ら
れる受信信号である。
て、受波信号9Aを所要の振幅値にして、図2のような
信号による受信信号10Aを被相関信号として掛算回路
11に、一方側の掛算入力として与える。受信信号10
A中の信号10a・10b・10cは、それぞれ地中埋
設物7A・7B・7Cからの反射電磁波に対応して得ら
れる受信信号である。
【0019】可変遅延回路12は、入力信号が与えられ
る都度、単位量の遅延時間を加算した可変時間量を遅延
量とした遅延パルスを発生する回路で、例えば、計数回
路とクロック回路とを組み合わせたパルス発生回路であ
り、固定周期信号1Aを計数した計数値を記憶するとと
もに、所定の計数値CMに達したときに計数をリセット
して再度計数を繰り返す計数回路の計数値n分だけ、送
信信号2Aの時間長TPを1/mにした時間長、例え
ば、1/10にした時間長を単位遅延時間△tとするク
ロックを固定周期信号1Aごとに累計した時間量、つま
り、△t×nを遅延量TDとして固定周期信号1Aから
遅延したパルス信号を遅延信号12Aとして相関信号回
路13に与える。
る都度、単位量の遅延時間を加算した可変時間量を遅延
量とした遅延パルスを発生する回路で、例えば、計数回
路とクロック回路とを組み合わせたパルス発生回路であ
り、固定周期信号1Aを計数した計数値を記憶するとと
もに、所定の計数値CMに達したときに計数をリセット
して再度計数を繰り返す計数回路の計数値n分だけ、送
信信号2Aの時間長TPを1/mにした時間長、例え
ば、1/10にした時間長を単位遅延時間△tとするク
ロックを固定周期信号1Aごとに累計した時間量、つま
り、△t×nを遅延量TDとして固定周期信号1Aから
遅延したパルス信号を遅延信号12Aとして相関信号回
路13に与える。
【0020】そして、遅延量TDが固定周期T内の探知
対象とする範囲に対応するようにnの値の初期値と最終
値とを設定しておき、最終値でリセットされて初期値に
戻るように計数を繰り返すようになっている。
対象とする範囲に対応するようにnの値の初期値と最終
値とを設定しておき、最終値でリセットされて初期値に
戻るように計数を繰り返すようになっている。
【0021】相関信号回路13は、送信回路2と同一の
パルス発生回路であって、遅延信号12Aをトリガ信号
として、相関信号13Aのような約束波形の信号と同じ
波形の信号、つまり、固定周期信号1Aから遅延量TD
だけ遅れた時点のモノサイクル信号を作って、掛算回路
11の他方側の掛算入力として与える。したがって、相
関信号13Aは、固定周期Tの位相から見ると、各固定
周期ごとに単位遅延時間△tずつ移相されたものになっ
ている。
パルス発生回路であって、遅延信号12Aをトリガ信号
として、相関信号13Aのような約束波形の信号と同じ
波形の信号、つまり、固定周期信号1Aから遅延量TD
だけ遅れた時点のモノサイクル信号を作って、掛算回路
11の他方側の掛算入力として与える。したがって、相
関信号13Aは、固定周期Tの位相から見ると、各固定
周期ごとに単位遅延時間△tずつ移相されたものになっ
ている。
【0022】掛算回路11は、アナログ掛算回路であっ
て、例えば、ダブルバランスミキサ(DBM)による掛
算回路(ダブルバランス形掛算回路ともいう)であり、
一方側の掛算入力の振幅値と他方側の掛算入力の振幅値
とを掛算して、つまり、受信信号10Aの振幅値と相関
信号13Aの振幅値とをアナログ的に掛算して得られた
掛算振幅値の信号を掛算信号11Aとして積分回路14
に与える。
て、例えば、ダブルバランスミキサ(DBM)による掛
算回路(ダブルバランス形掛算回路ともいう)であり、
一方側の掛算入力の振幅値と他方側の掛算入力の振幅値
とを掛算して、つまり、受信信号10Aの振幅値と相関
信号13Aの振幅値とをアナログ的に掛算して得られた
掛算振幅値の信号を掛算信号11Aとして積分回路14
に与える。
【0023】積分回路14は、時定数型の積分回路であ
って、例えば、相関信号13Aの時間長TP(この時間
長は送信信号2Aの時間長と同じになる)よりも大きい
時定数をもつ積分回路で、掛算回路における掛算中に順
次に得られる掛算振幅値を積分した値に相当する振幅値
を得るためのものである。
って、例えば、相関信号13Aの時間長TP(この時間
長は送信信号2Aの時間長と同じになる)よりも大きい
時定数をもつ積分回路で、掛算回路における掛算中に順
次に得られる掛算振幅値を積分した値に相当する振幅値
を得るためのものである。
【0024】サンプル保持回路15は、アナログ型のサ
ンプルホールド回路であり、積分信号14Aの各固定周
期ごとにおける積分された振幅値の箇所をサンプリン
グ、例えば、相関信号13Aの時間長TPの終了時点で
サンプリングすることによってホールドしたアナログ値
を次回のサンプル時点まで保持することにより、相関検
出処理した信号として、図2の探知信号15Aのような
信号を表示回路16に与える。
ンプルホールド回路であり、積分信号14Aの各固定周
期ごとにおける積分された振幅値の箇所をサンプリン
グ、例えば、相関信号13Aの時間長TPの終了時点で
サンプリングすることによってホールドしたアナログ値
を次回のサンプル時点まで保持することにより、相関検
出処理した信号として、図2の探知信号15Aのような
信号を表示回路16に与える。
【0025】したがって、探知信号15Aは、各固定周
期Tにおける相関信号13Aごとに掛算した信号の積分
値の振幅によって変化させられながら、固定周期Tがn
回経過したときに、受信信号10Aのうちの計数値nに
よって定めた所要範囲の信号部分を被相関信号として相
関信号13Aにより掛算相関して検出した信号ではある
が、時間的には固定周期をn倍した時間長に伸長された
信号になっている。
期Tにおける相関信号13Aごとに掛算した信号の積分
値の振幅によって変化させられながら、固定周期Tがn
回経過したときに、受信信号10Aのうちの計数値nに
よって定めた所要範囲の信号部分を被相関信号として相
関信号13Aにより掛算相関して検出した信号ではある
が、時間的には固定周期をn倍した時間長に伸長された
信号になっている。
【0026】計数値nによる所定範囲の選択を固定周期
Tの全部にわたるように設定した場合には、固定周期T
を単位遅延時間△tで除した回数kだけ探知を繰り返し
たときに、受信信号10Aが総て相関検出し終えた波形
になり、この間の時間長T×kを1/kに圧縮して見る
と、図2の探知信号15A(短縮率1/k)のような信
号が探知信号15Aとして出力されていることになるわ
けである。そして、約束波形がパルス圧縮に適用し得る
波形であるときは、探知信号15Aとして得られる信号
が一種のパルス圧縮を行った信号になって現れることに
なる。
Tの全部にわたるように設定した場合には、固定周期T
を単位遅延時間△tで除した回数kだけ探知を繰り返し
たときに、受信信号10Aが総て相関検出し終えた波形
になり、この間の時間長T×kを1/kに圧縮して見る
と、図2の探知信号15A(短縮率1/k)のような信
号が探知信号15Aとして出力されていることになるわ
けである。そして、約束波形がパルス圧縮に適用し得る
波形であるときは、探知信号15Aとして得られる信号
が一種のパルス圧縮を行った信号になって現れることに
なる。
【0027】表示回路16は、探知信号15Aを探知画
像として表示するもので、例えば、ラスタ走査による表
示器の1表示画面分だけ探知信号15Aを順次にメモリ
に記憶してゆき、この記憶内容をラスタ走査に同期して
読み出しながらBスコープ状に表示する回路であり、固
定周期T×kにおける探知信号15Aを主走査における
輝度変調信号とし、各回の探知信号15Aごとに副走査
方向に順次にずらせて表示するものである。
像として表示するもので、例えば、ラスタ走査による表
示器の1表示画面分だけ探知信号15Aを順次にメモリ
に記憶してゆき、この記憶内容をラスタ走査に同期して
読み出しながらBスコープ状に表示する回路であり、固
定周期T×kにおける探知信号15Aを主走査における
輝度変調信号とし、各回の探知信号15Aごとに副走査
方向に順次にずらせて表示するものである。
【0028】上記の構成を送受対向探知による構成の装
置、例えば、図5のような透過波により地中探査を行う
探知装置の場合には、送信側回路部50に上記の約束波
形による送信を行わせ、送信側回路部50・受信側回路
部60・制御/表示回路部70のいずれかに設けた上記
の可変遅延回路12と相関信号回路13とにより得られ
る約束波形による相関信号13Aを、受信側回路部60
または制御/表示回路部70に設けた上記の掛算回路1
1に与えるように構成すれば、上記の図1における相関
検出型探知装置と同様の相関検出処理を行わせて目的と
する探知信号が得られるわけである。
置、例えば、図5のような透過波により地中探査を行う
探知装置の場合には、送信側回路部50に上記の約束波
形による送信を行わせ、送信側回路部50・受信側回路
部60・制御/表示回路部70のいずれかに設けた上記
の可変遅延回路12と相関信号回路13とにより得られ
る約束波形による相関信号13Aを、受信側回路部60
または制御/表示回路部70に設けた上記の掛算回路1
1に与えるように構成すれば、上記の図1における相関
検出型探知装置と同様の相関検出処理を行わせて目的と
する探知信号が得られるわけである。
【0029】さらに、上記の相関型信号検出装置の場合
には、相関検出すべき受信信号、つまり、被相関信号
を、受信信号10Aに代えて上記の掛算回路11に与え
るとともに、上記の可変遅延回路12と相関信号回路1
3と同様の回路により目的の約束波形をもつ相関信号を
作り、この相関信号を相関信号13Aに代えて上記の掛
算回路11に与えるように構成すれば、上記の図1にお
ける相関型検出探知装置における相関検出処理と同様の
相関検出処理を行わせて目的とする検出信号が得られる
わけである。
には、相関検出すべき受信信号、つまり、被相関信号
を、受信信号10Aに代えて上記の掛算回路11に与え
るとともに、上記の可変遅延回路12と相関信号回路1
3と同様の回路により目的の約束波形をもつ相関信号を
作り、この相関信号を相関信号13Aに代えて上記の掛
算回路11に与えるように構成すれば、上記の図1にお
ける相関型検出探知装置における相関検出処理と同様の
相関検出処理を行わせて目的とする検出信号が得られる
わけである。
【0030】以上のように、図1の第1実施例の構成に
よるような相関検出処理は、被相関信号とする受信信号
の周期を固定周期とし、相関信号の周期を可変遅延させ
た構成としてみることができる。
よるような相関検出処理は、被相関信号とする受信信号
の周期を固定周期とし、相関信号の周期を可変遅延させ
た構成としてみることができる。
【0031】次に、第2実施例として、相関信号の周期
を固定周期とし、被相関信号とする受信信号の周期を可
変遅延させた構成のものを、図3・図4により説明す
る。図3・図4において、図1・図2と同一の符号を付
した機能部分と信号波形とは図1・図2で説明したもの
と同一またはこれに対応する機能部分と信号波形を示す
ものである。
を固定周期とし、被相関信号とする受信信号の周期を可
変遅延させた構成のものを、図3・図4により説明す
る。図3・図4において、図1・図2と同一の符号を付
した機能部分と信号波形とは図1・図2で説明したもの
と同一またはこれに対応する機能部分と信号波形を示す
ものである。
【0032】この第2実施例の場合、可変遅延回路12
の構成を、△t×nによる遅延量TDの初期値を遅延量
の最大値△t×mにおき、固定周期Tごとに、△t×
(m−1)、△t×(m−2)、△t×(m−3)……
のように、遅延量TDを漸減させるように構成すること
によって、図1の構成における受信信号10Aと相関信
号13Aとの時間的な相対関係を同様の時系列のものに
することができる。
の構成を、△t×nによる遅延量TDの初期値を遅延量
の最大値△t×mにおき、固定周期Tごとに、△t×
(m−1)、△t×(m−2)、△t×(m−3)……
のように、遅延量TDを漸減させるように構成すること
によって、図1の構成における受信信号10Aと相関信
号13Aとの時間的な相対関係を同様の時系列のものに
することができる。
【0033】第2実施例と同様の相関検出構成を、上記
の送受対向探知による構成の場合、または、上記の相関
型信号検出装置の場合にも、適用し得ることは言うまで
もない。
の送受対向探知による構成の場合、または、上記の相関
型信号検出装置の場合にも、適用し得ることは言うまで
もない。
【0034】第2実施例の場合において、可変遅延回路
12の構成を、図1の構成の場合と同様に、△t×nに
よる遅延量TDを、△t×1、△t×2、△t×3……
のように漸増させる構成のもの用いた場合には、被相関
信号とする受信信号10Aと相関信号13Aとの時間的
な相対関係が逆になって現れるため、探知信号15Aは
時系列的に逆配列された信号になって現れることにな
る。したがって、表示回路16におけるラスタ走査を逆
に走査して正規の時系列に直すか、表示画像の探知距離
方向を図1の場合と逆方向にして読み取るように変更す
る手段を設けて構成する必要がある。
12の構成を、図1の構成の場合と同様に、△t×nに
よる遅延量TDを、△t×1、△t×2、△t×3……
のように漸増させる構成のもの用いた場合には、被相関
信号とする受信信号10Aと相関信号13Aとの時間的
な相対関係が逆になって現れるため、探知信号15Aは
時系列的に逆配列された信号になって現れることにな
る。したがって、表示回路16におけるラスタ走査を逆
に走査して正規の時系列に直すか、表示画像の探知距離
方向を図1の場合と逆方向にして読み取るように変更す
る手段を設けて構成する必要がある。
【0035】また、この逆配列された信号が得られる場
合の構成は、上記の送受対向探知による構成の場合、ま
たは、上記の相関型信号検出装置の場合についても、同
様に、時系列を逆方向にする手段を設けて対処すること
により、適用し得ることは言うまでもない。
合の構成は、上記の送受対向探知による構成の場合、ま
たは、上記の相関型信号検出装置の場合についても、同
様に、時系列を逆方向にする手段を設けて対処すること
により、適用し得ることは言うまでもない。
【0036】〔変形実施〕この発明は次のように変形し
て実施することができる。
て実施することができる。
【0037】(1)約束波形を従来技術の項で説明した
振幅変化・周波数変化・位相変化・パルス数・パルス間
隔などに対して特定の約束づけをした波形、例えば、階
段状振幅形式・等波形繰返形式などの波形、または、階
段状周波数変調形式・直線状周波数変調形式・符号位相
変調形式・符号搬送波変調形式などの波形のうちの任意
のものを用いて構成にする。
振幅変化・周波数変化・位相変化・パルス数・パルス間
隔などに対して特定の約束づけをした波形、例えば、階
段状振幅形式・等波形繰返形式などの波形、または、階
段状周波数変調形式・直線状周波数変調形式・符号位相
変調形式・符号搬送波変調形式などの波形のうちの任意
のものを用いて構成にする。
【0038】(2)約束波形の信号を、一般のレーダや
魚群探知機で使用している単一の高周波を矩形状に変調
したパルス波、つまり、図6の(ア)の波形のf1部分
のみの波形にして構成する。
魚群探知機で使用している単一の高周波を矩形状に変調
したパルス波、つまり、図6の(ア)の波形のf1部分
のみの波形にして構成する。
【0039】(3)可変遅延回路12の遅延量TDの初
期値を、固定周期Tを加算した量、つまり、第1実施例
の場合にはT+△t×n、第2実施例の場合にはT+△
t×mから開始させるように構成する。この加算量を付
加するには、固定周期回路1から得られる固定周期信号
1Aの2番目の信号に対して可変遅延回路12の遅延量
を付加するように構成する。
期値を、固定周期Tを加算した量、つまり、第1実施例
の場合にはT+△t×n、第2実施例の場合にはT+△
t×mから開始させるように構成する。この加算量を付
加するには、固定周期回路1から得られる固定周期信号
1Aの2番目の信号に対して可変遅延回路12の遅延量
を付加するように構成する。
【0040】(4)上記の(3)における加算量を、固
定周期Tの複数N倍のN×Tにして、第1実施例の場合
にはN×T+△t×n、第2実施例の場合にはN×T+
△t×mから開始させるように構成する。この場合に
は、固定周期回路1から得られる固定周期信号1Aの3
番目以後の信号に対して可変遅延回路12の遅延量を付
加するように構成することになる。
定周期Tの複数N倍のN×Tにして、第1実施例の場合
にはN×T+△t×n、第2実施例の場合にはN×T+
△t×mから開始させるように構成する。この場合に
は、固定周期回路1から得られる固定周期信号1Aの3
番目以後の信号に対して可変遅延回路12の遅延量を付
加するように構成することになる。
【0041】(5)可変遅延回路12の遅延量TDの開
始時に、固定周期T以下の任意の固定遅延量を加えたも
のを遅延量の初期値とすることにより、いわゆる探知レ
ンジのシフトを行わせて、目的の探知対象、例えば、地
中埋設物7Bに対応する時点から相関検出処理を行わせ
るようにして、例えば、地中埋設物7B・7Cに対する
探知信号15Aを得るように構成する。
始時に、固定周期T以下の任意の固定遅延量を加えたも
のを遅延量の初期値とすることにより、いわゆる探知レ
ンジのシフトを行わせて、目的の探知対象、例えば、地
中埋設物7Bに対応する時点から相関検出処理を行わせ
るようにして、例えば、地中埋設物7B・7Cに対する
探知信号15Aを得るように構成する。
【0042】(6)可変遅延回路12を同軸ケーブル・
圧電変換素子・分布定数回路などにより複数の遅延量が
得られるように構成し、この各遅延量を切り換えて可変
遅延量を得る。
圧電変換素子・分布定数回路などにより複数の遅延量が
得られるように構成し、この各遅延量を切り換えて可変
遅延量を得る。
【0043】(7)相関信号13Aの約束波形を、送信
信号2Aの約束波形そのものが、送信アンテナ3・送信
電磁波4・地中・反射電磁波8・受信アンテナ9の経路
を経る間に、変形させられるモデルに近い波形になるよ
うに、相関信号回路13を構成し、または、相関信号回
路13と掛算回路11との間に、このモデルに近い波形
に対応させる回路、例えば、Qの低い共振回路と移相回
路の組み合わせなどを介在させる。
信号2Aの約束波形そのものが、送信アンテナ3・送信
電磁波4・地中・反射電磁波8・受信アンテナ9の経路
を経る間に、変形させられるモデルに近い波形になるよ
うに、相関信号回路13を構成し、または、相関信号回
路13と掛算回路11との間に、このモデルに近い波形
に対応させる回路、例えば、Qの低い共振回路と移相回
路の組み合わせなどを介在させる。
【0044】(8)積分回路14を演算型の積分回路に
するとともに、サンプル保持回路15のサンプリング時
点を固定周期信号1Aの時点で行わせる。この場合に
は、サンプリング後に演算をリセットさせる必要がある
ことは言うまでもない。
するとともに、サンプル保持回路15のサンプリング時
点を固定周期信号1Aの時点で行わせる。この場合に
は、サンプリング後に演算をリセットさせる必要がある
ことは言うまでもない。
【0045】(9)上記の(8)の構成において、各サ
ンプリング時点に得られる振幅値をA/D変換したディ
ジタル値を、メモリまたはシフトレジスタなどの記憶回
路に各サンプリング時点ごとにアドレスまたはシフトを
次順に移して記憶させ、この記憶内容を所定の一定速度
のクロックで読み出したディジタル値にもとづいて探知
信号15Aを得るように構成することにより、サンプリ
ング時点のずれによる探知信号15Aの波形歪みを修正
し得るようにする。また、上記の逆の時系列で探知信号
または検出信号が得られる場合には、記憶内容の読出を
逆順にして正規の時系列による信号を得るようにする。
ンプリング時点に得られる振幅値をA/D変換したディ
ジタル値を、メモリまたはシフトレジスタなどの記憶回
路に各サンプリング時点ごとにアドレスまたはシフトを
次順に移して記憶させ、この記憶内容を所定の一定速度
のクロックで読み出したディジタル値にもとづいて探知
信号15Aを得るように構成することにより、サンプリ
ング時点のずれによる探知信号15Aの波形歪みを修正
し得るようにする。また、上記の逆の時系列で探知信号
または検出信号が得られる場合には、記憶内容の読出を
逆順にして正規の時系列による信号を得るようにする。
【0046】(10)積分回路14を無くして、低域通
過濾波回路によって掛算信号11Aを濾波することによ
り探知信号15Aを得る。この場合、固定周期Tに相当
する周波数、つまり、(1/T)Hz程度以下の周波数
を通過する濾波回路に構成することが望ましい。
過濾波回路によって掛算信号11Aを濾波することによ
り探知信号15Aを得る。この場合、固定周期Tに相当
する周波数、つまり、(1/T)Hz程度以下の周波数
を通過する濾波回路に構成することが望ましい。
【0047】(11)少量時間△tの量を、他のアナロ
グの形態、例えば、上昇または下降傾斜波のクリップレ
ベル点までの時間を単位クリップレベルの変化で行わせ
るなどによって構成する。
グの形態、例えば、上昇または下降傾斜波のクリップレ
ベル点までの時間を単位クリップレベルの変化で行わせ
るなどによって構成する。
【0048】(12)約束波形の形態および少量時間△
tの量、もしくは、そのいずれかを、ディジタル形態の
信号、例えば、2進数値を表す直列のパルス信号または
並列のパルスによって構成する。
tの量、もしくは、そのいずれかを、ディジタル形態の
信号、例えば、2進数値を表す直列のパルス信号または
並列のパルスによって構成する。
【0049】(13)約束波形の形態および少量時間△
tの量、もしくは、そのいずれかを、アナログ形態の信
号にしたものを、ディジタル形態の信号に変換して相関
を行うように構成する。
tの量、もしくは、そのいずれかを、アナログ形態の信
号にしたものを、ディジタル形態の信号に変換して相関
を行うように構成する。
【0050】(14)約束波形の形態および少量時間△
tの量、もしくは、そのいずれかを、ディジタル形態の
信号にしたものを、アナログ形態の信号に変換して相関
を行うように構成する。
tの量、もしくは、そのいずれかを、ディジタル形態の
信号にしたものを、アナログ形態の信号に変換して相関
を行うように構成する。
【0051】(15)受信信号10A・相関信号12A
をA/D変換してディジタル化するとともに、固定周期
回路1・掛算回路11・積分回路14・サンプル保持回
路15などの処理をディジタル・コンピュータ、例え
ば、マイクロコンピュータにより処理する。
をA/D変換してディジタル化するとともに、固定周期
回路1・掛算回路11・積分回路14・サンプル保持回
路15などの処理をディジタル・コンピュータ、例え
ば、マイクロコンピュータにより処理する。
【0052】(16)掛算回路11に入力される受信信
号10Aと相関信号13Aとの両方、または、いずれか
一方の回路に振幅を可変調整して掛算機能を確実にする
ための調整回路、例えば、可変減衰回路を設ける。
号10Aと相関信号13Aとの両方、または、いずれか
一方の回路に振幅を可変調整して掛算機能を確実にする
ための調整回路、例えば、可変減衰回路を設ける。
【0053】(17)送信信号2A、つまり、約束信号
の周波数が低い場合、掛算回路11を演算増幅回路の組
み合わせ、例えば、乗算用ICなどにより構成する。
の周波数が低い場合、掛算回路11を演算増幅回路の組
み合わせ、例えば、乗算用ICなどにより構成する。
【0054】
【発明の効果】この発明によれば、探知装置の場合に
は、探知周期の各回ごとに受信信号を被相関信号とし、
少量時間ずつ遅延させた約束波形の信号を相関信号とす
る構成によって、相関検出処理を行った探知信号を得る
ことができるので、約束波形によらない信号が検出され
ず、かつ、この相関検出処理と同時にパルス圧縮処理を
行なえるので、パルス圧縮されたS/Nのよい探知信号
による反射探知や透過探知を行うことができる。
は、探知周期の各回ごとに受信信号を被相関信号とし、
少量時間ずつ遅延させた約束波形の信号を相関信号とす
る構成によって、相関検出処理を行った探知信号を得る
ことができるので、約束波形によらない信号が検出され
ず、かつ、この相関検出処理と同時にパルス圧縮処理を
行なえるので、パルス圧縮されたS/Nのよい探知信号
による反射探知や透過探知を行うことができる。
【0055】また、信号検出装置の場合にも、入力信号
を被相関信号とし、約束波形の信号を相関信号として、
掛算回路に与えるように変形するだけで、同様に、相関
検出処理とパルス圧縮処理とを同時に行ったS/Nのよ
い検出信号が得られるなどの特長がある。
を被相関信号とし、約束波形の信号を相関信号として、
掛算回路に与えるように変形するだけで、同様に、相関
検出処理とパルス圧縮処理とを同時に行ったS/Nのよ
い検出信号が得られるなどの特長がある。
【図1】この発明の第1実施例のブロック構成図
【図2】この発明の第1実施例の要部動作波形図
【図3】この発明の第2実施例のブロック構成図
【図4】この発明の第2実施例の要部動作波形図
【図5】この発明の変形実施例のブロック構成図
【図6】従来技術の要部信号波形図
【図7】従来技術の要部信号波形図
【図8】従来技術の要部信号波形図
1 探知周期回路 1A 探知周期信号 2 送信回路 21 送信波形回路 22 電力増幅回路 2A 送信信号 3 送信アンテナ 4 送信電磁波 5 地表面 6 地中 7A・7B・7C 地中埋設物 8 反射電磁波 9 受信アンテナ 9A 受波信号 10 増幅回路 10A 受信信号 11 掛算回路 11A 掛算信号 12 可変遅延回路 12A 遅延信号 13 相関信号回路 13A 相関信号 14 積分回路 14A 積分信号 15 サンプル保持回路 15A 探知信号 16 表示回路 50 送信側回路部 60 受信側回路部 70 制御/表示回路部 100 地中探査用レーダ
Claims (8)
- 【請求項1】 所定の周期で繰り返す約束波形の送信信
号を送波して得られる反射波または透過波の受信信号
を、前記約束波形により相関して、所要の探知信号を得
る相関検出型探知装置であって、 前記周期を一定の周期にして前記送信信号を送信する一
定周期送信手段と、 前記周期の各回ごとに前記約束波形を少量時間ずつ順次
に遅延した遅延約束波形信号を相関信号として得る可変
遅延相関信号手段と、 前記受信信号を被相関信号として、前記周期ごとに前記
相関信号と掛算して得られる掛算信号にもとづいて前記
探知信号を得る掛算手段とを具備することを特徴とする
相関検出型探知装置。 - 【請求項2】 所定の周期で繰り返す約束波形の送信信
号を送波して得られる反射波または透過波の受信信号を
前記約束波形により相関して所要の探知信号を得る相関
検出型探知装置であって、 前記周期を一定の周期にして各回ごとに前記約束波形の
信号を相関信号として得る一定周期相関信号手段と、 前記周期を各回ごとに少量時間ずつ順次に遅延して前記
送信信号を送信する可変遅延送信手段と、 前記受信信号を被相関信号として、前記周期ごとに前記
相関信号と掛算して得られる掛算信号にもとづいて前記
探知信号を得る掛算手段とを具備することを特徴とする
相関検出型探知装置。 - 【請求項3】 請求項1・請求項2の相関検出型探知装
置であって、 前記掛算をアナログ値によって行う前記掛算手段を具備
することを特徴とする相関検出型探知装置。 - 【請求項4】 請求項1・請求項2の相関検出型探知装
置であって、 前記掛算をディジタル値によって行う前記掛算手段を具
備することを特徴とする相関検出型探知装置。 - 【請求項5】 所要の周期で繰り返す約束波形の信号を
含む受信信号を前記約束波形により相関して所要の検出
信号を得るようにした相関型信号検出装置であって、 前記周期を一定の周期にした前記受信信号を得る一定周
期受信手段と、 前記周期の各回ごとに前記約束波形を少量時間ずつ順次
に遅延した遅延約束波形信号を相関信号として得る可変
遅延相関信号手段と、 前記受信信号を被相関信号として、前記周期ごとに前記
相関信号と掛算して得られる掛算信号にもとづいて前記
検出信号を得る掛算手段とを具備することを特徴とする
相関型信号検出装置。 - 【請求項6】 所要の周期で繰り返す約束波形の信号を
含む受信信号を前記約束波形により相関して所要の検出
信号を得るようにした相関型信号検出装置であって、 前記周期を一定の周期にして各回ごとに前記約束波形の
信号を相関信号として得る一定周期相関信号手段と、 前記周期を各回ごとに少量時間ずつ順次に遅延した前記
受信信号を得る可変遅延受信手段と、 前記受信信号を被相関信号として、前記周期ごとに前記
相関信号と掛算して得られる掛算信号にもとづいて前記
検出信号を得る掛算手段とを具備することを特徴とする
相関型信号検出装置。 - 【請求項7】 請求項5・請求項6の相関検出型探知装
置であって、 前記掛算をアナログ値によって行う前記掛算手段を具備
することを特徴とする相関型信号検出装置。 - 【請求項8】 請求項5・6の相関型信号検出装置であ
って、 前記掛算をディジタル値によって行う前記掛算手段を具
備することを特徴とする相関型信号検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11554892A JP3182447B2 (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 相関検出型探知装置ならびに相関型信号検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11554892A JP3182447B2 (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 相関検出型探知装置ならびに相関型信号検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05288844A true JPH05288844A (ja) | 1993-11-05 |
JP3182447B2 JP3182447B2 (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=14665269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11554892A Expired - Fee Related JP3182447B2 (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 相関検出型探知装置ならびに相関型信号検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3182447B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007327930A (ja) * | 2006-05-11 | 2007-12-20 | Ikuo Arai | 相関型探知装置 |
JP2009047505A (ja) * | 2007-08-17 | 2009-03-05 | Fujitsu Ltd | 超広帯域レーダ装置及び広帯域レーダ装置の信号処理方法 |
JP2021012168A (ja) * | 2019-07-09 | 2021-02-04 | オムロン株式会社 | 埋設物検出装置および埋設物検出方法 |
JP2021012154A (ja) * | 2019-07-09 | 2021-02-04 | オムロン株式会社 | 埋設物検出装置および埋設物検出方法 |
-
1992
- 1992-04-08 JP JP11554892A patent/JP3182447B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007327930A (ja) * | 2006-05-11 | 2007-12-20 | Ikuo Arai | 相関型探知装置 |
JP2009047505A (ja) * | 2007-08-17 | 2009-03-05 | Fujitsu Ltd | 超広帯域レーダ装置及び広帯域レーダ装置の信号処理方法 |
JP2021012168A (ja) * | 2019-07-09 | 2021-02-04 | オムロン株式会社 | 埋設物検出装置および埋設物検出方法 |
JP2021012154A (ja) * | 2019-07-09 | 2021-02-04 | オムロン株式会社 | 埋設物検出装置および埋設物検出方法 |
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---|---|
JP3182447B2 (ja) | 2001-07-03 |
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