[go: up one dir, main page]

JPH0526876A - 全血試料分析用乾式分析要素 - Google Patents

全血試料分析用乾式分析要素

Info

Publication number
JPH0526876A
JPH0526876A JP20613091A JP20613091A JPH0526876A JP H0526876 A JPH0526876 A JP H0526876A JP 20613091 A JP20613091 A JP 20613091A JP 20613091 A JP20613091 A JP 20613091A JP H0526876 A JPH0526876 A JP H0526876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
whole blood
porous
analytical element
microporous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20613091A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Kitajima
昌夫 北島
Shigeki Asakawa
茂樹 浅川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP20613091A priority Critical patent/JPH0526876A/ja
Publication of JPH0526876A publication Critical patent/JPH0526876A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 血球/血漿分離機能が優れ、製造(成形)時
の加工が容易な全血試料分析用乾式分析要素を提供する
ことを目的とする。 【構成】 水不透過性支持体(10)の上に検出機能層(ま
たは吸水層)(12)と多孔性展開層(14)とがこの順に積層
されている乾式分析要素において、前記多孔性展開層の
上にさらに、界面活性剤を含有する弗素含有ポリマーか
らなる微多孔性層(16)を積層させた。 【効果】 界面活性剤含有により、弗素含有ポリマーか
らなる微多孔性層(16)は液性成分を円滑に下層(14)に供
給する一方、血球成分の通過を完全に遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、 全血を試料とする血液
中の成分の定量に用いる乾式分析要素に関するもので、
詳しくは、 界面活性剤を含有する弗素含有ポリマーから
なる微多孔性層を有する血球/血漿分離機能を有する血
中成分定量のための乾式分析要素に関すものである。
【0002】
【技術的背景】臨床医学上重要な体液中の各種成分、 例
えば、 グルコース、 ビリルビン、 BUN(尿素窒素)、尿
酸、 コレステロール、 各種酵素(クレアチンキナーゼ、
GOT(グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼ)、
GPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ) 等)
の定量分析には、 溶液試薬を用いる湿式法と乾式化学分
析とがある。乾式化学分析は、 乾燥状態の分析試薬系を
含む試験片、 分析スライド、 分析テープ等の分析要素を
用いた分析法であり、 溶液試薬を用いる湿式法に比し、
操作の簡易性と分析の迅速さの点で優れている。この乾
式法をさらに進めて、 微量の液体試料で高精度化学分析
を迅速に行うことができる分析手段として乾式の一体型
多層分析要素が開発されている。これには例えば、 特開
昭49-53888(US 3 992 158)、特開昭55-164356 (US 4
292 272)、特開昭60-222769(EP 0 162 302A)などに記
載の一体型分析要素がある。
【0003】一体型多層分析要素(単に多層分析要素と
いうことがある)は、 例えば、 透明支持体、 呈色試薬
層、 光反射層(光遮蔽層)、及び多孔性展開層(単に展
開層ということがある) から構成されている。透明支持
体(例えばポリマーシート)の上に塗布された呈色試薬
層には、 液体試料中に含まれる被検成分と反応し、 その
成分量に応じた光学濃度に発色又は変色する試薬組成物
が含まれる。展開層は点着された液体試料を一様に(そ
の中に含まれている成分を実質的に偏在させることなく
面方向に単位面積当りほぼ一定量の割合で、 すなわち液
の量にほぼ比例する面積に) 広げる。この作用は液体計
量(Metering)作用とも展開(Spreading) 作用又は展延(S
preading) 作用とも呼ばれている。
【0004】このような乾式分析要素の展開層の表面に
液体試料、 例えば、 血液の微小量(例、約10μL )の一
定量を点着すると、 展開層で展開された血液は光反射層
を通って呈色試薬層に達し、 ここで試薬と反応し、 発色
又は変色する。多層分析要素を予め定められた一定温度
に予め定められた時間の間保ち(インクベーション)発
色反応を進行させた後、 又は予め定められた一定温度で
発色反応を進行させつつ、 透明支持体側から、 特定波長
域の光で、 発色量又は変色量、 又はその変化速度、 を反
射光学濃度として測定し、 検量線に基づいて定量分析を
行う。光反射層は光学濃度測定の際に展開層中の液体試
料の色の影響を排除し白色背景を形成する役割を持つ。
【0005】全血を試料として用いることができる多層
分析要素として、特開昭49-53888、米国特許 3 992 158
等に開示のメンブランフィルタ(ブラッシュドポリマ
ー)に代表される非繊維性等方的微多孔質媒体層を多孔
性展開層として備えた多層分析要素、特開昭55-90859等
に開示のポリマーミクロビーズが水不膨潤性の接着剤で
点接触状に接着されてなる連続空隙含有三次元格子粒状
構造物層を多孔性展開層として備えた多層分析要素、特
開昭55-164356 、特開昭57-66359等に開示の織物布地を
多孔性展開層として備えた多層分析要素、特開昭60-222
769等に開示の編物布地を多孔性展開層として備えた多
層分析要素、特開昭57-148250 に開示のポリエチレン等
の疎水性ポリマー繊維パルプを含む紙からなるを多孔性
展開層として備えた多層分析要素がある。これらのうち
で織物布地又は織物布地を多孔性展開層として備えた多
層分析要素は、全血を試料として用いることができるだ
けでなく、全血、血漿、血清のいずれをも良好に展開し
て、良好な精度で諸種のアナライトを定量分析すること
ができる点で優れた多層分析要素である。
【0006】しかし、 このような乾式化学分析法におい
ても、 湿式法と同様に、 全血から赤血球を除去した血清
又は血漿を試料として用いることが多かった。血液から
赤血球を分離する操作には多くの労力と時間と装置が必
要である。従って、 迅速・簡便性を特徴とする乾式法で
は全血を試料としてそのまま分析できることが特に望ま
れている。
【0007】
【従来の技術】全血を試料とする乾式多層分析要素とし
ては、 特開昭49-53888(US 3992 158)、特開昭60-11196
0(US 4 637 978)、特開昭62-138756 〜138758(EP 0 2
26 465A)、特開昭60-222769(EP 0 162 302A)等に、 血球
及び血液中高分子量成分を分離するための濾過層を設け
たものが提案されている。これらはセルロースアセテー
ト膜などの高分子多孔膜(メンブランフィルタ)や、 微
小粒子で形成された連続空隙を有する多孔性層を濾過層
として用い、 濾過層表面又は表面近傍で血球成分をトラ
ップして除去するものである。従って血球を充分に除去
するためには、 平均孔径が充分に小さいものを用いる必
要がある。しかし、 平均孔径を小さくすると、 血漿が濾
過層を通過するのに時間がかかり測定の迅速性が著しく
害される。また孔径が小さいと、 溶血によりヘモグロビ
ン色素によるバックグラウンド濃度が大きくなったり、
血球内成分漏出により検出層での発色反応に悪影響を与
えたりして、 測定値がバラつき、 再現性が乏しくなると
いう不都合もあった。
【0008】一方、 ガラス繊維濾紙は全血から血球と血
漿とにわける血球/血漿分離機能が高いことも知られて
おり、 このガラス繊維濾紙を利用した分析要素も、 特開
昭57-53661(EP 0 045 476A),特開昭61-96466(EP 0 1
59 727A)等で提案されている。これらは溶血が少ないと
いう点で優れているが、脆性の高いガラス繊維を用いる
ので、 分析要素製造時の加工に注意が必要で製造適性が
低いという問題点がある。また検出試薬層又は展開層の
上に密着載置したガラス繊維濾紙(又はガラス繊維層)
は剥離しやすい。剥離が生じると検出試薬層への血漿移
動量がバラつくことになり、 測定値の再現性が乏しくな
るという問題も生じていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情に鑑みなされたもので、 製造(成形) 時の加工がし易
く、 血球/血漿分離機能に優れた全血試料分析用乾式分
析要素を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、 水不透過
性支持体の上に少なくとも1層の試薬層を含む検出機能
層と多孔性展開層とがこの順に積層されている乾式分析
要素において、前記多孔性展開層の上にはさらに、界面
活性剤を含有する弗素含有ポリマーからなる微多孔性層
が積層されていることを特徴とする全血試料分析用乾式
分析要素により達成された。また本発明の目的は、水不
透過性支持体の上に、親水性ポリマーバインダーを含む
吸水層と、液体試料中の成分と反応して検出可能な変化
を生じさせる少なくとも一つの試薬を含む多孔性展開層
とがこの順に積層されている乾式分析要素において、前
記多孔性展開層の上にはさらに、界面活性剤を含有する
弗素含有ポリマーからなる微多孔性層が積層されている
ことを特徴とする全血試料分析用乾式分析要素により達
成された。
【0011】いずれの場合も、微多孔性層を展開層上に
部分接着等により積層することにより、微多孔性層から
展開層への液性成分の移送を円滑にすることができる。
また微多孔性層を展開層上に載置するだけにして、反応
後に微多孔性層を取り除き分析要素の光学変化を透過光
学的に計測するようにしてもよい。
【0012】
【作用】本発明は、 界面活性剤を含有する弗素含有ポリ
マーからなる微多孔性層が溶血することなく全血から血
球と血漿を特異的に分離するとの知見に基づきなされた
ものであり、 界面活性剤を含有する弗素含有ポリマーか
らなる微多孔性層による血球・血漿分離作用を利用して
構成したものである。その血球・血漿分離機構は明らか
ではないが、 弗素含有ポリマーからなる微多孔性層は本
来高い撥水性を有し、血球成分は勿論水性液体成分もそ
の内部に拡散・浸透しない。これを界面活性剤添加によ
り、弗素含有ポリマーからなる微多孔性層に親水性を付
与し、水性液体成分のみを選択的に浸透可能にならしめ
たものである。血球成分は弗素含有ポリマー微多孔性層
表面で除去される。あるいは、血球成分を層の空隙構造
にからめて除去していく、いわゆる体積濾過作用による
血球分離層として機能すると思われるが、層最下部に除
去しきれなかった血球成分が出現するということは少な
い。従って、血球分離後に本発明の弗素含有ポリマー微
多孔性層を剥離する構成にすれば、検出機能層あるいは
吸水層における被検物との反応により生じた光学的変化
を、透過光学的に測定することもできる。また弗素含有
ポリマーからなる微多孔性層は、例えばテフロン(商品
名)として知られている材料であり、機械的強度も十分
なので、本発明のように乾式分析要素に適用して製造す
るのが容易である。必要に応じて従来の乾式分析要素の
上に、本発明の弗素含有ポリマー微多孔性層を積層する
だけで、全血試料の分析に供することができる。
【0013】
【課題を解決するための手段の詳細な説明】本発明の乾
式分析要素要素の基本構成は、 図1に示すように、水不
透過性支持体10、検出機能層12、 多孔性展開層1
4、 その上に界面活性剤を含有する弗素含有ポリマーか
らなる微多孔性層16をこの順に積層したものを最小単
位とする。支持体側から検出機能層で生じる光学的変化
を計測する場合には、水不透過性支持体10は光透過性
のものを用いる。また検出機能層は少なくとも1 以上の
試薬層を含むものであり、 発色反応の結果生じた色素を
検出し易くするため別の検出層に移動させて検出するも
のでもよい。以下各構成要素について説明する。
【0014】弗素含有ポリマーからなる微多孔性層 血球濾過層を構成する微多孔性層を構成する弗素含有ポ
リマーとしては、ポリビニリデンフルオリドやポリテト
ラフルオロエチレンなどがあり、 ポリテトラフルオロエ
チレンが好ましい。製法、 その他により膜の性質はかな
り異なるが、 一般には、Teflon、Tefzol(du Pont 社
製)、Halar(Allied Chemical 社製)、Kel-F(3M社
製)などが知られており、 それらを用いることができ
る。
【0015】これらの弗素含有ポリマーの微多孔性層と
しては、 特表昭63-501594(WO 87/02267)に記載のポリテ
トラフルオロエチレンのフィブリル(微細繊維) からな
る微多孔性のマトリックス膜(微多孔性膜)であるGore
-Tex(W.L.Gore and Associates社製)、Zitex (Norton
社製)、ポアフロン(住友電工社製) などがある。これ
らの微多孔性膜は、ポリテトラフルオロエチレンの微粉
末を密度を変えてシンタリングしたり、一方向あるいは
二方向に延伸して作製され、1層構成の非ラミネートタ
イプの膜と2層構成で布地やその他の多孔性膜の上にラ
ミネートした構造の膜がある。二軸延伸微多孔膜と一軸
延伸微多孔膜とをラミネートした構造の複合微多孔膜も
ある。これらの微多孔性膜は孔径(微孔のサイズ)約0.
1 μm から約60μm 、膜の厚さは約20μm から約700 μ
m である。その他にUS 3 368 872(実施例3及び4)、
US 3 260 413(実施例3及び4)、特開昭53-92195(US
4201 548)等に記載のポリテトラフルオロエチレンの
微多孔性膜、US 3 649 505に記載のポリビニリデンフル
オリドの微多孔性膜などがある。これらの弗素含有ポリ
マーの微多孔性膜のうち、 血球濾過層を構成する微多孔
性層に適しているのは、 空隙率が大きく、 かつ濾過長の
短い微多孔膜である。一軸延伸又は二軸延伸した非ラミ
ネートタイプの微多孔膜も用いることができる。濾過長
が短い微多孔膜では、 血液中の有形成分(主として赤血
球) による目詰りが生じがたく、 血球と血漿の分離が血
球濾過層を構成する微多孔性層のいたる所で一様に生
じ、 かつ血球と血漿の分離に要する時間が短いので、 そ
の結果、 分離効率が高くなるという特徴がある。
【0016】弗素含有ポリマーの微多孔膜の微孔のサイ
ズは約0.2 μm から約60μm 、好ましくは約1 μm から
約20μm 、最も好ましくは約1 μm から約10μm の範囲
である。膜の空隙率は約40%から約90%、好ましくは60
%から約90%、最も好ましくは約65%から85%の範囲で
ある。膜の厚さは約10μm から約200 μm 、好ましくは
約20μm から約100 μm 、最も好ましくは約30μm から
約80μm の範囲である。
【0017】弗素含有ポリマーの微多孔性膜は、 そのま
までは、 撥水性が高く(濡れ性が低く)乾式分析要素の
血球濾過層として用いようとしても、 水性液体試料はは
じかれてしまって、 膜の表面や内部に拡散、 浸透しない
ことは、 周知の事実である。本発明の乾式分析要素で
は、 弗素含有ポリマーの微多孔性膜に親水性を付与し親
水性を高める手段として、 弗素含有ポリマーの微多孔性
膜の外部表面及び内部の空隙の表面を実質的に親水化す
るに充分な量の界面活性剤を弗素含有ポリマーの微多孔
性膜に含浸させることにより、 前記の水性液体試料がは
じかれる問題点を解決した。これによって血球のみを除
去しつつ水性液体試料の浸透・拡散を可能にしたもので
ある。
【0018】水性液体試料がはじかれることなく膜の表
面や内部に拡散、浸透、 移送されるに充分な親水性を弗
素含有ポリマーの微多孔性膜に付与するには、 一般に、
弗素含有ポリマーの微多孔性膜の空隙体積の約0.1 %か
ら約20%、好ましくは約0.5%から約10%、 最も好ましく
は約1.0 %から約5.0 %の界面活性剤で微多孔性膜の空
隙の表面が被覆されることが必要である。例えば、 厚さ
が50μm の弗素含有ポリマーの微多孔性膜の場合に、 含
浸される界面活性剤の好ましい量は、0.5g/m2から2.5g/m
2 の範囲である。弗素含有ポリマーの微多孔性膜に界面
活性剤を含浸させる方法としては、 界面活性剤の低沸点
(沸点約50℃から約120 ℃の範囲が好ましい) の有機溶
媒(例、 アルコール、 エステル、 ケトン) 溶液に弗素含
有ポリマーの微多孔性膜を浸漬し、 溶液を微多孔性膜の
内部空隙に実質的に充分に行きわたらせた後、 微多孔性
膜を溶液から静かに引き上げ、 風(温風が好ましい) を
送り乾燥させる方法が一般的である。血球濾過層を構成
する微多孔性層に含有させる前処理試薬等の成分ととも
に界面活性剤を弗素含有ポリマーの微多孔性膜に含有さ
せることもできる。
【0019】弗素含有ポリマーの微多孔性膜を親水性化
処理に用いられる界面活性剤としては、 非イオン性(ノ
ニオン性)、陰イオン性(アニオン性)、陽イオン性
(カチオン性)、両性いずれの界面活性剤をも用いるこ
とができる。これらの界面活性剤のうちでは、ノニオン
性界面活性剤が、赤血球を溶血させる作用が著しく低い
ので、全血を検体とするための多層分析要素においては
有利である。ノニオン性界面活性剤としては、アルキル
フェノキシポリエトキシエタノール、アルキルポリエー
テルアルコール、ポリエチレングリコールモノエステ
ル、ポリエチレングリコールジエステル、高級アルコー
ルエチレンオキシド付加物(縮合物)、多価アルコール
エステルエチレンオキシド付加物(縮合物)、高級脂肪
酸アルカノールアミドなどがある。ノニオン性界面活性
剤の具体例として、次のものがある。 アルキルフェノキシポリエトキシエタノール: イソオクチルフェノキシポリエトキシエタノール (オキシエチレン単位平均9 〜10含有…Triton X-100) (オキシエチレン単位平均5 含有…Triton X-45) ノニルフェノキシポリエトキシエタノール (オキシエチレン単位平均9 含有…IGEPAL CO-630) (オキシエチレン単位平均10〜11含有…IGEPAL CO-710) (オキシエチレン単位平均9 含有…LENEX 698) アルキルエーテルアルコール: 高級アルコール ポリオキシエチレン エーテル(Polyo
xyethylene Etherof Fatty Alchol) (Triton X-67 [CA Registry No. 59030-15-8])
【0020】多孔性展開層 多孔性展開層(前記弗素含有ポリマーからなる微多孔性
層とは別の層)としては繊維質多孔性層、非繊維質多孔
性層のいずれをも用いることができる。繊維質多孔性層
を構成する材料として、濾紙、不織布、織物布地(例え
ば平織布地)、編物布地(例えばトリコット編物布地)
等を用いることができる。これらのうちでは織物布地、
編物布地が好ましい。織物布地、編物布地等は特開昭57
-66359(US 4 783 315)に記載されているようなグロー
放電処理をすることができる。あるいは特公昭59-1170
9、特公昭59-24233に記載のアルカリエッチング(アル
カリ減量)処理した織物布地、編物布地等も用いること
ができる。非繊維質多孔性層としては特開昭49-53888
(US 3 992 158)、US 1 421 341等に記載されたセルロ
ースエステル類、例えばセルロースアセテート、セルロ
ースアセテートブチレート、硝酸セルロースのブラッシ
ュ・ ポリマーの層(メンブランフィルタ)が好ましい。
この他に6-ナイロン、6,6-ナイロン等のポリアミド;ポ
リエチレン、ポリプロピレン等の微多孔性膜、特開昭62
-27006に記載のポリスルホンからなる微多孔性膜も用い
ることができる。その他、特開昭49-53888、特開昭55−
90859(US 4258 001)等に記載のポリマー微小粒子、ガ
ラス微小粒子、珪藻土等が親水性又は非吸水性ポリマー
で点接着状に結合された連続空隙をもつ多孔性層も用い
ることができる。
【0021】多孔性展開層には、特開昭60-222770(EP 0
162 301A)に記載の親水性セルロース誘導体;特開昭63
-21533(EP 0 254 202A )に記載のメチルセルロース、
エチルセルロース; ポリビニルアルコール;ポリビニル
ピロリドン;ポリアクリル酸等;特開昭62-182652(DE 3
7 17 913A)等に記載のアクリルアミド、N-置換又は N,N
- ジ置換アクリルアミドのホモポリマー又はコポリマー
等の親水性高分子を含有することができる。また特開昭
49-53888(US 3 992 158)、特開昭55-164356(US 4 292
272)等に記載のノニルフェノキシポリエトキシエタノ
ール等のノニオン界面活性剤、特開昭60-222770に記載
のHLB 値10以上のノニオン界面活性剤、特開昭63-21533
(EP 0 254 202A )に記載の多価アルコールエステルエ
チレンオキシド付加物;ポリエチレングリコール脂肪酸
エステル類;高級アルコールエチレンオキシド付加物;
アルキルフェノールエチレンオキシド付加物;高級脂肪
酸アルカノールアミドのようなノニオン界面活性剤;特
開昭62-6167(Chemical Abstracts 107,171961w) 、特開
昭63-196849 (EP 0 278 496A)等に記載の弗素含有界面
活性剤等を含有することができる。これらの親水性ポリ
マーと界面活性剤を併用することもできる。
【0022】検出機能層 検出機能層は展開層から供給された血漿を受け、アナラ
イト(被検成分)を検出する機能を有する層である。少
なくとも1層の試薬層からなるか、あるいは、少なくと
も1層の試薬層と検出層とからなる。試薬層と検出層か
らなる場合には、試薬層では発色(又は変色)反応を生
じさせ、その結果生じた色素は検出層に移行させ、この
検出層で色素量を光学的に測定する。
【0023】試薬層 試薬層は、被検成分の存在下に、光学的に検出しうる発
色又は色変化、又は紫外線領域の吸収波長の変化を生じ
うる組成物(試薬組成物)を含む層であり、親水性ポリ
マーバインダからなる水浸透性の層又は多孔性の層に試
薬組成物を含有させたものである。
【0024】試薬組成物を含む親水性ポリマーバインダ
からなる水浸透性の層は試薬組成物の全成分又は一部の
成分(この場合、残余の成分は他の層に含まれる)が親
水性ポリマーバインダ(結合剤)中に含有されている実
質的に一様な層である。親水性ポリマーとして、例え
ば、ゼラチン及びその誘導体(例、フタル化ゼラチ
ン);セルロース誘導体(例、ヒドロキシエチルセルロ
ース);アガロース;ポリアクリルアミド、ポリメタア
クリルアミド、アクリルアミド又はメタアクリルアミド
と各種ビニルモノマーとのコポリマー;ポリビニルアル
コール;ポリビニルピロリドン等を用いることができ
る。親水性ポリマーをバインダとする試薬層は、特開昭
49-53888(US 3 992 158)、特開昭55-164356(US 4 292
272)、特開昭54-101398(US 4 132 528)、特開昭61-2
92063 (Chemical Abstracts 106, 210567y )等の明細
書に記載の方法に従って、試薬組成物と親水性ポリマー
を含む水溶液又は水分散液を支持体又は検出層等の他の
層の上に塗布し乾燥することにより設けることができ
る。親水性ポリマーをバインダとする試薬層の乾燥時厚
さは約3 μm 〜約50μm,好ましくは約5 μm 〜約30μm
の範囲、被覆量では約3g/m2 〜約50g/m2、好ましくは約
5g/m2 〜約30g/m2の範囲である。
【0025】試薬組成物を含む多孔性層(多孔性試薬
層)は試薬組成物を含む前記の多孔性層と同様な多孔性
層、又は特開昭59-120957(EP 0 114 403A)等に記載の固
体微粒子とポリマーをバインダとする多孔性構造体層に
試薬組成物が含有される層である。試薬組成物を多孔性
層に含有させるには、試薬組成物の適当な溶液または分
散液を予め含浸または塗布した多孔性層を、他の水浸透
性層、例えば試薬層の上に特開昭55-164356(US 4 292 2
72)に記載のように水でほぼ一様に湿潤させた吸水層、
検出層又は接着層の上に軽く圧着する方法で接着させる
方法がある。あるいは、吸水層、検出層又は接着層の上
に多孔性層を特開昭55-164356 に記載の前記のような方
法で接着させた後、試薬組成物の溶液又は分散液を多孔
性層に塗布する方法もある。多孔性展開層への試薬組成
物溶液の含浸又は塗布には公知の方法を利用できる。塗
布には例えばディップ塗布、ドクター塗布、ホッパー塗
布、カーテン塗布等を適宜選択して用いることができ
る。
【0026】試薬組成物は、被検成分の存在下に、光学
的に検出しうる物質、例えば色素(染料)を生成する組
成物であって、被検成分と直接に反応して、あるいは被
検成分と他の試薬(例、酵素を含む試薬組成物、特開昭
62-138756(333 頁右下欄〜334 頁右上欄)(EP 0 226 465
A,5 頁48行〜6 頁40行)に記載された試薬組成物など)
との反応により生成する中間体との反応の結果、光学的
に検出しうる物質(色素又は染料)を生成し得る組成物
(指示薬)を含む。ロイコ色素の酸化によって色素を生
成する組成物(例、米国特許 4 089 747等に記載のトリ
アリールイミダゾールロイコ色素、特開昭59-193352(EP
0122 641A)等に記載のジアリールイミダゾールロイコ
色素);ジアゾニウム塩;酸化されたときに他の化合物と
カップリングにより色素を生成する化合物を含む組成物
(例えば4-アミノアンチピリン類とフェノール類又はナ
フトール類);還元型補酵素と電子伝達剤の存在下で色素
を生成することのできる化合物からなるもの等を用いる
ことができる。また、酵素活性を測定する分析要素の場
合には、例えばp-ニトロフェノールのような有色物質を
遊離しうる自己顕色性基質を、試薬層や展開層に含ませ
ることができる。試薬組成物には必要に応じ、活性化
剤,pH 緩衝剤、硬化剤(硬膜剤)、界面活性剤等を含有
させることができる。本発明の分析要素の試薬層に含有
させることができるpH緩衝剤の例として、炭酸塩、硼酸
塩、燐酸塩や「Biochemistry」 5巻,467〜477 頁(1966
年)に記載されているGoodの緩衝剤などをあげることが
できる。これらの緩衝剤は「 蛋白質・ 酵素の基礎実験
法」(堀尾武一ほか著、南江堂,1981 年)、「Biochemistr
y」5 巻467 頁〜477 頁(1966 年)等の文献を参考にして
選択することができる。
【0027】検出層 検出層は一般に被検物の存在下で生成した色素等が拡散
し、透明支持体を通して光学的に検出される層で、親水
性ポリマーにより構成することができる。検出層は媒染
剤、例えばアニオン性色素に対してカチオン性ポリマー
を含ことができる。吸水層は一般に被検成分の存在下で
生成する色素が実質的にその層の内部に拡散しないよう
な層をいい、水により膨潤しやすい親水性ポリマーによ
り構成することができる。検出層を有する多層分析要素
において、支持体と検出層又は試薬層との間に吸水層を
設けてもよい。試薬層と展開層との間、吸水層と多孔性
試薬層との間、又は検出層と多孔性試薬層との間には光
遮蔽層を設けることができる。光遮蔽層は、検出層、試
薬層等に生じた検出可能な変化(色変化、発色等)透明
支持体側から反射測光する際に、血中の赤血球のヘモグ
ロビンの赤色を遮蔽するとともに、光反射層又は背景層
として機能する層で、二酸化チタン、硫酸バリウム等の
光反射性微粒子を含有する親水性バインダからなる層又
は光反射性微粒子を含有する多孔性層である。図2は検
出機能層(または吸水層)12と展開層14との間に光
遮蔽層18を設けた層構成を示す。
【0028】吸水層 検出機能層の代わりに、吸水層を設けてもよい。吸水層
は水を吸収して膨潤する親水性ポリマーを主成分として
構成される層であって、層の界面に到達又は浸透した水
を吸収することができる層である。吸水層に用いること
ができる親水性ポリマーは水吸収時の膨潤率が30℃で約
150 %から約2000%、好ましくは約250 %から約1500%
の範囲の天然又は合成親水性ポリマーである。その例と
して特開昭59-171864 (EP 0 119 861A)、特開昭60-10875
3(US 4 781 890) 等に記載のゼラチン( 例、酸処理ゼラ
チン、脱イオンゼラチン等)、ゼラチン誘導体( 例、フタ
ル化ゼラチン、ヒドロキシアクリレートグラフトゼラチ
ン等)、アガロース、ルラン、プルラン誘導体、ポリア
クリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン等をあげることができる。吸水層の乾燥時の厚さ
は約1 μm から約100 μm、好ましくは約3 μm から約50
μm、特に好ましくは約5 μm から約30μm の範囲であ
り、また実質的に透明であることが好ましい。吸水層に
は公知の媒染剤、塩基性ポリマー、酸性ポリマー等を含
有させることができる。
【0029】支持体 支持体の材料として好ましいものはポリエチレンテレフ
タレートである。セルローストリアセテート等のセルロ
ースエステル類、ポリスチレン、ビスフェノールAのポ
リカルボネート等も用いることができる。支持体は一般
的には光透過性水不透過性支(透明)のものが用いられ
るが、水透過性又は水浸透性のもの、光透過性(不透
明)のものも用いることができる。支持体は親水性層を
強固に接着させるため通常、下塗層を設けるか、親水化
処理を施す。弗素含有ポリマーからなる微多孔性層、展
開層などの層が多層分析要素の構造を維持できる物理的
強度を有する場合には支持体はなくともよい。
【0030】乾式分析要素の層構成 本発明の分析要素は種々の構成を有することができる。
例えば、特開昭49−53888(US 3 992 158)、特開昭55-1
64356(US 4 292 272)、特開昭60-222769(EP 0162 302
A)、特開昭62-138756 〜138758(EP 0 226 465A)等に記
載の多層分析要素の層構成を参考にできる。実用的に
は、例えば、(1)支持体の上に、親水性ポリマーバイン
ダ含有試薬層、多孔性展開層、弗素含有ポリマーからな
る微多孔性層をこの順に、(2)支持体の上に、吸水層、
親水性ポリマーバインダ含有試薬層、多孔性展開層、弗
素含有ポリマーからなる微多孔性層をこの順に、(3)支
持体の上に、検出層、親水性ポリマーバインダ含有試薬
層、多孔性展開層、弗素含有ポリマーからなる微多孔性
層をこの順に、(4)支持体の上に、吸水層、試薬含有多
孔性展開層、弗素含有ポリマーからなる微多孔性層をこ
の順に、(5)支持体の上に、検出層、試薬含有多孔性展
開層、弗素含有ポリマーからなる微多孔性層をこの順
に、それぞれ有するものが有用である (支持体は下塗層
を含んでいてもよい)。なお、本発明の弗素含有ポリマ
ーからなる微多孔性層は、血球・血漿分離機能に優れ、
光学測定の妨害となる赤血球はその下層には殆ど移行し
ない。従って、図3に示すように、全血試料を点着して
血漿成分が下層に移行した後に微多孔性層16を剥離す
るようにすれば、展開層14または支持体10側から透
過光により要素内の発色を測定することもできる。
【0031】部分接着(多孔性接着)方法 次に本発明の多層分析要素の特徴をなす弗素含有ポリマ
ーからなる微多孔性層と多孔性展開層との部分接着(多
孔性接着)について説明する。部分接着とは、特開昭61
−4959(EP 0 166 365A)、特開昭62-138756 〜138758(E
P 0 226 465A)等に記載の、2つの隣接する多孔性層同
士又は隣接する多孔性層と非孔性層との接着の態様であ
って、『隣接する2層の界面の間に部分的(又は断続
的)に配置された接着剤によって実質的に密着され一体
化されており、かつ前記隣接する2面及びその間におい
て液体の一様通過が実質的に妨げられないように構成さ
れている接着』である。本発明の多層分析要素において
は弗素含有ポリマーからなる微多孔性層と多孔性展開層
の界面が部分接着(多孔性接着)されている。多孔性展
開層に接着剤を部分的に配置し、ついで弗素含有ポリマ
ーからなる微多孔性層を一様に軽く圧力を加えながら貼
りあわせるのが一般的な部分接着方法である。逆に弗素
含有ポリマーからなる微多孔性層に接着剤をに部分的に
配置し、ついで多孔性展開層を一様に軽く圧力を加えな
がら貼りあわせることもできる。さらに、多孔性展開層
にする微多孔性シート状物に接着剤を部分的に配置し、
これに弗素含有ポリマーからなる微多孔性層を一様に軽
く圧力を加えながら貼りあわせ、あるいは逆に弗素含有
ポリマーからなる微多孔性層に接着剤を部分的に配置
し、ついで、多孔性展開層にする微多孔性シート状物を
一様に軽く圧力を加えながら貼りあわせた後に、検出機
能層に展開層にする微多孔性シート状物を一様に貼りあ
わせることもできる。
【0032】接着剤を弗素含有ポリマーからなる微多孔
性層又は多孔性展開層に部分的に配置する方法は特開昭
61-4959,特開昭62-138756,特開昭64-23160(DE 37 21 23
6A)等に記載の諸種の方法によることができる。それら
の諸方法のうちでは印刷法による方法が好ましい。印刷
法のうちで、接着剤を印刷版(グラビア印刷版又は凹版
が好ましい)ローラーを用いて多孔性層又は検出機能層
に転写し付着させる方法及び隣接する2層を貼りあわせ
る方法は、例えば、日本印刷学会編『印刷工学便覧』
(技報堂出版(株)、1983年)839 〜853 頁等に記載の
公知の装置及び方法により実施することができる。
【0033】弗素含有ポリマーの微多孔膜を部分接着す
るために用いられる接着剤としては、エポキシ樹脂系接
着剤(例、アラルダイト-100)、シリコーン系接着剤、
アクリレート系接着剤等の感圧型の接着剤が有効であ
る。感圧接着剤の他に、特開昭62-138756 に記載の諸種
の接着剤、そのほか前記の『印刷工学便覧』839 〜853
頁等に記載の公知の接着剤を用いることができる。接着
剤としては水溶媒型の接着剤、有機溶剤型の接着剤、熱
接着性(又は感熱性)接着剤を用いることができる。水
溶媒型の接着剤の例として、澱粉糊等の水性の糊;デキ
ストリン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルア
ルコール等の水溶液;酢酸ビニル−ブチルアクリレート
共重合体エマルジョンがある。有機溶剤型の接着剤とし
ては、溶剤の蒸発の遅いものが適する。熱接着性(又は
感熱性)接着剤は特に有用である。熱接着性(又は感熱
性)のホットメルト型接着剤としては,「工業材料」26 巻
(11 号)4 〜5 頁等に記載のホットメルト型接着剤を用
いることができる。その例として、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エ
チレン−アクリル酸共重合体等のエチレン共重合体;低
分子量ポリエチレンやアタクチックポリプロピレンのよ
うなポリオレフィン類;ナイロン等のポリアミド;ポリ
エステル系共重合体;SBSなどのスチレンブロック共重合
体のような熱可塑性ゴム;スチレンブタジエンゴム、ブ
チルゴム、ウレタンゴム;ロジン、石油樹脂、テルペン
樹脂;合成ワックスがある。
【0034】
【実施例1】グルコース濃度定量用乾式分析要素を作成
した。弗素含有ポリマーの微多孔膜として, ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)の微多孔性膜(Zitex A-135 (No
rton社製)孔サイズ平均5 〜10μm)を用意した。この微
多孔膜を30%のノニルフェノキシポリエトキシエタノー
ル( オキシエチレン単位平均9 〜10含有) を含むエタノ
ール溶液に浸漬し、 温風で乾燥させてノニオン性界面活
性剤を含浸させた。 乾燥後のノニオン性界面活性剤の含
有量は、微多孔性膜1m2当り2.0gであった。親水化処理し
ゼラチン下塗層を有する厚さ180 μm の無色透明ポリエ
チレンテレフタレート(PET) フィルム( 支持体) の上
に、下記組成のグルコース測定用試薬層を塗布し乾燥し
た。 グルコース測定用試薬組成(1m2 当りの被覆量) グルコースオキシダーゼ 10,000 IU ペルオキシダーゼ 10,000 IU 1,7-ジヒドロキシナフタレン 500 mg 4-アミノアンチピリン 1.2g 脱イオンゼラチン 27 g ノニルフェノキシポリエトキシエタノール (オキシエチレン単位平均9 〜10含有) 200 mg 一方, 木綿80双糸から布地( 編物布地) をノニオン性界
面活性剤( ノニルフェノキシポリエトキシエタノール(
オキシエチレン単位平均9 〜10含有))水溶液に浸漬し乾
燥させてノニオン性界面活性剤の含有量が約200mg/m2
なるように含浸させた。ついで試薬層を水でほぼ一様に
湿潤させ、 その上に前述の含浸処理した編物布地を試薬
層の上にかさね全体を加圧ローラー間を通過させ編物布
地を試薬層に一様にラミネートして編物布地展開層を有
する多層分析要素1を調製した。
【0035】要素1の上に、 前記のようにして調製した
界面活性剤含有PTFE微多孔性膜をグラビア印刷方式で部
分接着し多層分析要素Aを調製した。 部分接着は、 エポ
キシ樹脂系接着剤アラルダイト100を、ドット径0.4mm
、ドット間隔縦横ともに0.8mm のパターンのグラビア
版を用いて要素1の上に転写し、直ちに界面活性剤含有
PTFE微多孔性膜を軽く圧力をかけつつ圧着ラミネートし
て実施した。得られた多層分析要素Aを一辺15mmの正方
形のチップに裁断し、 特開昭57-63452に記載のスライド
枠に収めて、 分析スライドAを完成した。
【0036】性能評価試験1 健常男子のヒト全血20mLを採血し、 ヘパリン(抗凝固
剤)と弗化ナトリウム(解糖系阻害剤)を含む採血管に
捕集し、 次で4本の試験管に5mLずつ分注した。これら
を全血試料No.1〜4 とする。50%のグルコースを含む生
理食塩水溶液を用意し、No,2〜4 の試験管にそれぞれ5
μL 、15μL 、30μL 添加した。 全血試料No.1〜4 の一
部を遠心分離して血漿を得、この血漿について標準試薬
(G-6-PDH 法試薬)を用いて日立7050湿式アナライザー
で血糖値(グルコース含有量) を測定した。各試料のグ
ルコース含有量は各々、試料No.1:81mg/dL、試料No.2:1
34mg/dL 、試料No.3:226mg/dL 、試料No.4:375mg/dL で
あった。分析スライドAに全血試料No1 〜4 を10μL ず
つ点着し、 富士ドライケム 5500 アナライザーで中心波
長 510nmの可視光で透明支持体側から分析要素の発色光
学濃度を反射測光したところ、 それぞれの反射光学濃度
値ODR は、 表1 に示す値であった。
【0037】
【表1】 ─────────────────────────── 全血試料No. グルコース含有量 反射光学濃度 ─────────────────────────── 1 81 mg/dL 0.322 2 134 0.390 3 226 0.508 4 375 0.631 ───────────────────────────
【0038】表1に示すように、ノニオン系界面活性剤
を含浸させたPTFE微多孔性膜を血球口過層として展開層
上に接着した本発明の一体型多層分析要素は、全血試料
を用いても、その反射光学濃度が、湿式法によるグルコ
ース含有量測定値と良好な相関を有し、かつ良好な検量
線を有することが確認された。
【0039】
【実施例2】特願平2-281088の実施例11に記載のプロセ
スと同様にして尿素窒素(BUN) 定量用一体型多層分析要
素を調製した。まず、透明ポリエチレンテレフタレート
(PET) フィルム(厚さ180μm ) の上に、下記被覆量に
なるように塗布乾燥して指示薬層を設けた。 ポリビニルメチルエーテル(重量平均分子量約4万) 4.4 g/m2 ブロムクレゾールブルー 140 mg/m2 NaOH 8.4mg/m2 その上から平均孔径0.2 μm 、空隙率75%、厚さ100μm
のポリエチレン製メンブランフィルターを一様に圧着
して液体遮断層を設けた。次いで、液体遮断層の上に下
記の被覆量になるように塗布、乾燥し、反応試薬層を設
けた。 ヒドロキシエチルセルロース 16 g/m2 (平均分子量約4万、5wt%水溶液25℃での粘度60〜110cps, 平均置換度DS=1.0〜1.3 、平均置換モル数MS=1.8〜2.5 ) エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム塩 300 mg/m2 オルト燐酸二ナトリウム塩 200 mg/m2 Taps 3 g/m2 Tris 3 g/m2 ウレアーゼ 30000 U/m2 p-ノニルフェノキシポリグリシドール 200 mg/m2 (グリシドール単位平均10) NaOHを添加して塗布液のpHを8.00に調節した。 反応試薬層を0.2 %p-ノニルフェノキシポリグリシドー
ル(グリシドール単位平均10)水溶液でほぼ一様に膨潤
させ、直ちに、織物布地(綿平織り、ゲージ数120 、厚
さ150 μm )を密着させつつ加圧ローラー間を通過させ
た後乾燥させ、両者を一様にラミネートした。さらにこ
の織物布地に平均分子量が約4万のポリビニルピロリド
ンを4g/m2 になるように含浸塗布、乾燥し展開層を設け
た。
【0040】このようにして設けた織物布地展開層の上
に、実施例1と同様にノニオン性界面活性剤を含浸して
調製したPTFE微多孔膜を、実施例1と同様のグラビア印
刷方式で部分接着し、多層分析要素Bを調製した。得ら
れた多層分析要素Bを一辺15mmの正方形のチップに裁断
し、 特開昭57-63452に記載のスライド枠に収めて、 尿素
窒素定量用分析スライドBを完成した。
【0041】性能評価試験2 健常男子のヒト全血20mLを採血し、 ヘパリン(抗凝固
剤)を含む採血管に捕集し、 次で4 本の試験管に5mL ず
つ分注した。 これらを全血試料No.5〜8 とする。粉末の
尿素を生理食塩水溶液に溶解して、 尿素含有量10%の生
理食塩水溶液を用意し、No.5〜8 の試験管にそれぞれ5
μL 、15μL 、30μL 添加した。 全血試料No.5〜8 の一
部を遠心して血漿を採取し、この各血漿について標準試
薬(ウレアーゼ-GLDH 法試薬)を用いて、日立7050湿式
アナライザーで尿素含有量(尿素窒素含有量として) を
測定したところ、 試料No.5:12mg/dL、試料No.6:23mg/d
L、試料No.7:56mg/dL、試料No.8:111mg/dL であった。分
析スライドBに全血試料No.5〜8 を10μLずつ点着し、
富士ドライケム 5500 アナライザーで中心波長 625nmの
可視光で透明支持体側から分析要素の発色光学濃度を反
射測光したところ、 それぞれの反射光学濃度値ODR は、
表2に示す値であった。
【0042】
【表2】 ─────────────────────────── 全血試料No. 尿素窒素含有量 反射光学濃度 ─────────────────────────── 5 12 mg/dL 0.462 6 33 0.621 7 56 0.921 8 111 1.188 ───────────────────────────
【0043】
【実施例3】弗素含有ポリマーの微多孔膜として、 孔サ
イズ平均5〜20μm の二軸延伸した(Expanded)ポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)の微多孔性膜(Gore-Te
x,W.L.Gore and Associates社製) を用意した。その他は
実施例2と同様にして尿素窒素定量用分析スライドCを
完成した。
【0044】性能評価試験3 先に調製した全血試料No.5〜8 を500rpmで2分間遠心し
て得た血漿試料を血漿試料No.9〜12とする。血漿試料No.
9〜12それぞれについて、 実施例2と同様に湿式法で、
日立 7050アナライザーを用いて尿素含有量(尿素窒素
含有量として) を測定したところ、試料No.9:20mg/dL
、試料No.10 :40mg/dL 、試料No.11 :123mg/dL、試
料No.12 :176mg/dLであった。血漿試料No.9〜12を用い
て、 性能評価試験2と同様にして、 表3の結果を得た。
【0045】
【表3】 ─────────────────────────── 全血試料No. 尿素窒素含有量 反射光学濃度 ─────────────────────────── 9 20 mg/dL 0.449 10 40 0.593 11 123 0.889 12 176 1.176 ───────────────────────────
【0046】表2、3のデータは、本発明の一体型多層
分析要素の反射光学濃度値と、対応する湿式法の標準試
薬系を用いて測定したBUN含有量値とは良好な相関を
有すること、及び本発明の一体型多層分析要素は良好な
検量線を有することを示すもので、本発明の一体型多層
分析要素を用いて、全血、血漿、血清いずれについても
正確にBUN含有量を定量できることが確認された。
【0047】
【実施例4】全血中のヘモグロビン濃度定量用一体型多
層分析要素を特開昭56-97872(US 4337 222)の実施例1
に準じて作成した。親水化処理しゼラチン下塗層を有す
る厚さ180 μm の無色透明PET フィルム(支持体) の上
にアルカリ処理脱イオンゼラチン水溶液を乾燥層厚20μ
m になるようにして塗布し乾燥して吸水層を設けた。一
方、 太さ約50D 相当のPET 紡績糸からなる厚さ約250 μ
m の水洗脱脂済トリコット布地(編物布地) をノニオン
性界面活性剤(ノニルフェノキシポリエトキシエタノー
ル(オキシエチレン単位平均9 〜10含有))水溶液に浸漬
し乾燥させてノニオン性界面活性剤の含有量が約200mg/
m2になるように含浸させた。ついで吸水層を水でほぼ一
様に湿潤させ、 その上に前述の含浸処理した編物布地を
吸水層の上にかさね全体を加圧ローラー間を通過させ編
物布地を吸水層に一様にラミネートして編物布地展開層
を有する要素4を調製した。一方、PTFE膜として、Zitex
A-110(孔サイズ平均30〜60μm; Norton 社製)を用意
し、この膜をノニルフェノキシポリエトキシエタノール
(オキシエチレン単位平均9 〜10含有)(ノニオン界面
活性剤)を5%含むエタノール溶液に浸漬し、脱泡後乾
燥させて、ノニオン界面活性剤の含有量約2g/m2の表面
及び内部表面を親水化処理したPTFE微多孔性膜を調製し
た。要素4の上に、 前記のようにして調製した界面活性
剤含有PTFE微多孔性膜をグラビア印刷方式で部分接着し
多層分析要素Dを調製した。 部分接着は実施例1と全く
同様に行なった。得られた多層分析要素Dを一辺15mmの
正方形のチップに裁断し、 特開昭57-63452に記載のスラ
イド枠に収めて、 全血中のヘモグロビン濃度定量用分析
スライドDを完成した。
【0048】性能評価試験4 健常男子のヒト全血20mLを採血し、 ヘパリン(抗凝固
剤)を含む採血管に捕集し、 次いで遠心分離用の試験管
に血液を移し,500rpm で2分間遠心した。 試験管下層に
は赤血球が濃厚な分画が、 上層部には血漿がそれぞれル
ーズに分離されていた。スポイトにて注意深く上層部
分、 中層部分、 下層部分の3つの分画を分取し、これら
の分画を組合わせて、5段階のヘマクリット値(Hct値)
の全血試料No.13 〜17を調製した。 常法で Hct値を測定
したところ、 全血試料No.13:15%;全血試料No.14:32
%;全血試料No.15:44%;全血試料No.16:53%;全血試
料No.17:62%であった。点着された全血試料はヘモグロ
ビン濃度に関係なくほぼ同じ直径の円状に展開された。
全血試料の点着後1 分経過した時点で化学分析装置ドラ
イケム5500型(富士写真フイルム(株) 製臨床検査測定
装置) で、 透明PET 支持体側から分析要素の赤色の光学
濃度を反射測光した。 全血試料のヘモグロビン濃度と反
射光学濃度値との対応は表4の通りであって、 両者は良
好な相関を示した。 表4のデータから、本発明の、PTFE
微多孔性膜展開層を有する全血中のヘモグロビン濃度定
量用一体型多層分析要素は、 全血をそのまま用いてヘモ
グロビン濃度を高精度で定量できることが明らかであ
る。
【0049】
【表4】 ─────────────────────────── 全血試料No. ヘマクリット値 反射光学濃度 ─────────────────────────── 13 15 % 0.502 14 32 % 0.740 15 44 % 1.512 16 53 % 1.803 17 62 % 2.022 ───────────────────────────
【0050】
【実施例5】PTFE微多孔膜血球分離層を載置したグルコース濃度定量
用乾式分析要素 ゼラチン下塗層を有する厚さ180 μm の無色透明PET フ
ィルム(支持体)の上に下記組成のグルコース測定用呈
色試薬層を水溶液から塗布し乾燥して設けた。 グルコース測定用試薬組成(1m2 当りの被覆量) グルコースオキシダーゼ 10,000 IU ペルオキシダーゼ 10,000 IU 1,7-ジヒドロキシナフタレン 1.0 g 4-アミノアンチピリン 1.0 g 脱イオンゼラチン 20 g ノニルフェノキシポリエトキシエタノール (オキシエチレン単位平均9 〜10含有) 500 mg この試薬層の上に下記被覆量の光遮蔽層を水分散液から
塗布し乾燥して設けた。 光遮蔽層の組成(1m2 当りの被覆量) 二酸化チタン微粒子 10 g 脱イオンゼラチン 5 g ノニルフェノキシポリエトキシエタノール (オキシエチレン単位平均9 〜10含有) 200 mg この光遮蔽層の上に下記被覆量の接着層を水溶液から塗
布し乾燥して設けた。 接着層の組成(1m2 当りの被覆量) 脱イオンゼラチン 5 g 酢酸カルシウム 1.0 g ノニルフェノキシポリエトキシエタノール (オキシエチレン単位平均9 〜10含有) 100 mg 一方、綿番手100Sの綿紡績糸からなる厚さ約200 μm の
平織りブロード布地をノニルフェノキシポリエトキシエ
タノール(オキシエチレン単位平均9 〜10含有)(ノニ
オン界面活性剤)水溶液に浸漬し乾燥させて、ノニオン
界面活性剤の含有量が約200mg/m2になるように含浸させ
た。ついで接着層をノニルフェノキシポリエトキシエタ
ノール(オキシエチレン単位平均9 〜10含有)を0.2 %
含有する水でほぼ一様に湿潤させ、その上に前記の綿ブ
ロード布地をかさね全体に一様に軽く圧力をかけて、ブ
ロード布地を接着層に一様に接着させて展開層を設けて
グルコース定量用多層分析要素を調製した。実施例1と
同様にしてノニオン界面活性剤を含浸させた実施例1と
同種のPTFE微多孔性膜を15mm×15mmの正方形チップに裁
断した。前記の分析要素を15mm×15mmの正方形チップに
裁断した後、展開層の上に、同じサイズに裁断したPTFE
微多孔性膜をかさねあわせて載置し、軽く圧力がかかっ
ている状態で特開昭57-63452に記載のスライド枠に収め
て固定してグルコース定量用スライドを完成させた。
【0051】性能評価試験5-1 異なる濃度でグルコースを含有する3種類の管理血清CP
-L、CP-M、CP-H(富士ドライケム用管理血清、富士写真
フイルム(株)製)を検体として用い、それぞれ10μL
をPTFE微多孔性膜の上に点着し、スライドを富士ドライ
ケム5500アナライザー(富士写真フイルム(株)製)に
装填し、6 分のインクベーションの後に中心波長510nm
の可視光で透明支持体側から分析要素の発色の光学濃度
(ODR)を反射測光した。一方、同じ管理血清3種類
について、標準試薬系であるG-6-PDH 法試薬を用いて、
日立7050湿式アナライザーでそのグルコース含有量を測
定した。日立7050アナライザーによるグルコース含有量
測定値とスライドの反射光学濃度値は表5のとおりであ
った。性能評価試験5-2 健常者の静脈血をへパリン−NaF 採血し、これに50%グ
ルコース水溶液の少量を添加し、グルコース濃度の異な
る4種類の血糖測定用全血検体を調製した。4種類の全
血検体について性能評価試験5-1 と同様にして反射光学
濃度値(ODR)を測定した。一方、4種類の全血検体
それぞれから一部をプラスチック製の遠心用チューブに
分取し、遠心分離した。上清液(血漿)を取り出し、性
能評価試験5-1 と同様にして日立7050湿式アナライザー
でそのグルコース含有量を測定した。日立7050アナライ
ザーによるグルコース含有量測定値とスライドの反射光
学濃度値は表5のとおりであった。
【0052】
【表5】 ─────────────────────────────────── 検体 管理血清 CP-L CP-M CP-H ─────────────────────────────────── 日立7050のグルコース濃度測定値 54mg/dL 270mg/dL 520mg/dL 本発明の乾式分析要素 ODR 0.274 0.545 0.747 ─────────────────────────────────── 検体 全血検体 検体-1 検体-2 検体-3 検体-4 ─────────────────────────────────── 日立7050のグルコース濃度測定値 93mg/dL 163mg/dL 278mg/dL 418mg/dL 本発明の乾式分析要素 ODR 0.285 0.349 0.434 0.515 ───────────────────────────────────
【0053】表5のデータから、本発明の、ノニオン界
面活性剤を含浸させたPTFE微多孔性膜を血球分離層とし
て展開層の上に載置した乾式分析要素の反射光学濃度値
と、対応する湿式法の標準試薬系を用いて測定したグル
コース含有量値とは良好な相関を有することが明らかに
なった。これは、本発明の乾式分析要素は良好な検量線
を有することを示すもので、本発明の乾式分析要素を用
いて、全血、血清いずれについても正確にグルコース含
有量を定量できることを示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全血試料分析用乾式分析要素の一実施
態様の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の全血試料分析用乾式分析要素の他の実
施態様の層構成を示す断面図である。
【図3】本発明の乾式分析要素を用いて測光する工程の
一具体例を示す断面モデル図である。全血試料を点着
し、所定時間にわたるインクベーションの後に弗素含有
ポリマーの微多孔膜を展開層から剥離する工程を示して
いる。弗素含有ポリマーの微多孔膜を剥離除去した後に
透明支持体側又は展開層側から要素内の発色を測光す
る。
【符号の説明】
10 水不透過性支持体 12 検出機能層または吸水層 14 展開層 16 弗素含有ポリマーからなる微多孔性層 18 光遮蔽層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水不透過性支持体の上に、少なくとも1
    層の試薬層を含む検出機能層と多孔性展開層とがこの順
    に積層されている乾式分析要素において、 前記多孔性展開層の上に、さらに、界面活性剤を含有す
    る弗素含有ポリマーからなる微多孔性層が積層されてい
    ることを特徴とする全血試料分析用乾式分析要素。
  2. 【請求項2】 水不透過性支持体の上に、親水性ポリマ
    ーバインダーを含む吸水層と、液体試料中の成分と反応
    して検出可能な変化を生じさせる少なくとも一つの試薬
    を含む多孔性展開層とがこの順に積層されている乾式分
    析要素において、 前記多孔性展開層の上に、さらに、界面活性剤を含有す
    る弗素含有ポリマーからなる微多孔性層が積層されてい
    ることを特徴とする全血試料分析用乾式分析要素。
  3. 【請求項3】 前記微多孔性層が前記多孔性展開層に部
    分接着により積層されていることを特徴とする請求項1
    または2記載の全血試料分析用乾式分析要素。
  4. 【請求項4】 前記微多孔性層が前記多孔性展開層の上
    に載置されていることを特徴とする請求項1または2記
    載の全血試料分析用乾式分析要素。
  5. 【請求項5】 前記弗素含有ポリマーがポリテトラフル
    オロエチレンであり、 前記界面活性剤がノニオン性界面
    活性剤である請求項1〜4に記載の全血試料分析用乾式
    分析要素。
JP20613091A 1991-07-24 1991-07-24 全血試料分析用乾式分析要素 Pending JPH0526876A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20613091A JPH0526876A (ja) 1991-07-24 1991-07-24 全血試料分析用乾式分析要素

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20613091A JPH0526876A (ja) 1991-07-24 1991-07-24 全血試料分析用乾式分析要素

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0526876A true JPH0526876A (ja) 1993-02-02

Family

ID=16518283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20613091A Pending JPH0526876A (ja) 1991-07-24 1991-07-24 全血試料分析用乾式分析要素

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0526876A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006011531A1 (ja) * 2004-07-27 2006-02-02 Mitsubishi Kagaku Iatron, Inc. 被検試料の自動判別方法
JP2007530940A (ja) * 2004-03-24 2007-11-01 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 比色センサー
WO2012169230A1 (ja) * 2011-06-08 2012-12-13 オリンパス株式会社 蛍光センサ
CN118329785A (zh) * 2024-06-14 2024-07-12 东北师范大学 用于同时检测全血葡萄糖、尿酸、乳酸的检测瓶及其应用

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007530940A (ja) * 2004-03-24 2007-11-01 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 比色センサー
WO2006011531A1 (ja) * 2004-07-27 2006-02-02 Mitsubishi Kagaku Iatron, Inc. 被検試料の自動判別方法
US8557599B2 (en) 2004-07-27 2013-10-15 Mitsubishi Chemical Medience Corporation Method for automatic determination of sample
WO2012169230A1 (ja) * 2011-06-08 2012-12-13 オリンパス株式会社 蛍光センサ
CN118329785A (zh) * 2024-06-14 2024-07-12 东北师范大学 用于同时检测全血葡萄糖、尿酸、乳酸的检测瓶及其应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4292272A (en) Multilayer analysis sheet for analyzing liquid samples
CA1340389C (en) Defined volume test device
JP2864035B2 (ja) 全血分析要素
JPH0726959B2 (ja) 全血分析要素
JPH07104345B2 (ja) 液体試料の成分を分析測定するためのテスト担体
JPH0133782B2 (ja)
US4990457A (en) Whole blood dry analysis element
US4340565A (en) Hematocrit value determining element
JP2665640B2 (ja) 乾式分析要素を用いた測定方法及び乾式分析要素
JPH03130662A (ja) 血液から血漿を分離するための装置と方法および血液中の分析対象物の測定法
US5118472A (en) Analytical element for analysis of whole blood
JP3285451B2 (ja) 全血試料の分析方法および分析要素
JP3647000B2 (ja) 液体試料分析用具及び分析方法
JPH0526876A (ja) 全血試料分析用乾式分析要素
JPS62103542A (ja) 一体型多層分析要素
JPH02208565A (ja) 血液から血漿を分離する方法、器具、およびこれを用いる分析要素
JPH0526875A (ja) 一体型多層分析要素
USH600H (en) Whole blood analytical element and method of analyzing whole blood using the same
JP3799395B2 (ja) ヘマトクリット値測定方法及び試験具
JPH07191020A (ja) 全血分析要素を用いた全血試料の分析方法
JP3147560B2 (ja) 多項目分析方法
JP2579222B2 (ja) 全血試料分析用乾式分析要素
JP3175373B2 (ja) 酵素活性の測定方法
JPH01262470A (ja) 乾式全血分析要素
JPH06242107A (ja) 多項目測定用乾式分析要素